ボタン電池、乳幼児の誤飲に注意 食道に穴開く恐れ 小型の電気製品やおもちゃに使われるボタン電池を乳幼児が誤ってのみ込む事故が相次いでいる。 電池が外れやすい製品もあり、消費者庁や国民生活センターが注意を呼びかけている。 同センターによると、ボタン電池が体液に触れると電流が発生して化学反応が起き、体液はアルカリ性に変わる。 アルカリ性はたんぱく質を溶かす性質があり、食道などに穴が開くおそれがある。 鶏肉の上にボタン電池を置いた実験では、20 分で電池の形の丸いくぼみができたという。 医療機関から消費者庁に報告された誤飲情報は、2010 年 12 月 - 14 年 3 月に 51 件あった。 0 歳が 13 件、1 歳が 25 件、2 歳と 3 歳が各 6 件で、乳幼児の誤飲が大半を占めている。 保管するか放置していた電池をのみ込んだケースが 12 件あった一方、製品に取り付けて使用していた電池をのみ込んだケースもある。 製品別では、おもちゃが 10 件、タイマー・時計が 8 件、リモコンが 3 件などだった。 電池がとれやすい製品も多く、遊んでいるうちに誤飲するおそれもある。 同センターは、置き時計やキッチンタイマーなど 7 種類の 29 製品を 30 センチの高さからフローリングの床へ落とす実験をした。 4 製品はふたが開いて電池が飛び出した。 また、ライトなど 12 製品は工具を使わなくても簡単に電池を取り出せるつくりだったという。 同センターは、「電池のふたをよく確認し、製品自体を子どもの手の届かないところに保管してほしい。 万が一誤飲した際は、ただちに医師の診断を受けてほしい。」と呼びかけている。(高橋健次郎、asahi = 1-4-15) 筋弛緩剤を誤投与、患者死亡 … 薬剤師ら取り違え 大阪府立急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)は 31 日、入院中の 60 歳代の男性患者に誤って筋弛緩しかん剤を投与し、男性が死亡したと発表した。 同センターは、患者の家族に経緯を説明して謝罪するとともに、大阪府警住吉署に報告した。 発表によると、29 日朝、男性に発熱などの症状があり、主治医が抗菌薬の緊急投与を指示。 院内の薬剤師が、誤って筋弛緩剤を届けた。 投薬する際、看護師 2 人が処方箋の内容と薬が一致するか確認する手順になっていたが、十分確認しないまま点滴で投与した。 投与開始から約 2 時間後、薬剤師が別の患者用の抗菌薬を取り出そうとした際に間違いに気づいたが、男性は既に心肺停止状態だった。 死因は、筋弛緩剤投与による呼吸停止とみられる。 (yomiuri = 12-31-14) 不二家のケーキにカビ 茨城・古河で販売の 2 個から 不二家は 26 日、茨城県古河市の店舗で販売したスポンジケーキから、カビが検出されたと発表した。 「不二家レストラン古河東本町店」が 13 日に販売した「ショートケーキ S」について、客 2 人から「スポンジ部分が変色している」と連絡があった。 調べたところ、販売した 6 個のうち 2 個からカビが見つかったという。 ケーキはスポンジ部分を埼玉県内の工場で作り、店で生クリームなどをのせる仕上げをしていた。 古河東本町店では、店で仕上げるタイプのケーキ 8 種の販売を中止しているという。 (asahi = 12-27-14) 電源プラグに耐火性試験義務づけへ トラッキング対策 電源プラグにほこりがたまることで発火する「トラッキング現象」による火災を防ぐため、経済産業省はすべての家電製品のプラグに耐火性試験を義務づける。 来年 1 月に電気用品安全法の技術基準を強化する通達を出し、周知期間を経て、2016 年 3 月 17 日から実施する。 トラッキング現象は、プラグをコンセントに長期間差し込んだままにすることで、接触部分にほこりがたまって水分や油分が加わると、通電して発火する。 東京消防庁によると、この現象による火災は昨年、都内で 86 件起きている。 これまで、水に触れやすい冷蔵庫のプラグについては、耐火性試験などのトラッキング対策が課せられていたが、経産省はすべての家電製品に対象を広げる方針だ。 メーカー側は、プラグに燃えにくいプラスチックなどを使う必要が出てくる。 部品として単体で販売するプラグについては、15 年 9 月 17 日からトラッキング対策が義務化される。 経産省の担当者は「従来の製品でも、定期的にコンセント周辺を掃除すればトラッキングは防げる。 年末の大掃除の際にきれいにして欲しい。」と呼びかけている。(小林豪、asahi = 12-24-14) 風力発電、部品の落下事故相次ぐ 定期検査義務づけへ 日本で本格導入が始まって 10 年余りがたつ風力発電で、設備の点検不備や落雷による部品の落下事故が相次いでいる。 先月と今月だけで 6 件起き、昨年度の発生件数を超えた。 経済産業省は、安全性を高めるため、風力発電の事業者に定期検査を義務づける方針を固めた。 昨年 3 月 13 日、京都府伊根町の太鼓山風力発電所で、直径 50 メートルの風車部分が丸ごと落ちているのが見つかった。 落下部品の重さは約 45 トン。ボルトの不具合が原因と見られている。 先月 3 日には、北海道稚内市の水道部風力発電所で、長さ 23 メートルの羽根 1 本が、市道を越え約 50 メートル離れた草原に落下しているのが見つかった。 近くの高圧送電線も切れていたという。 現在、国内の風力発電は 460 カ所、約 2 千基(発電能力計約 250 万キロワット)ある。 このほか、625 万キロワット分の新設が予定されている。 普及するにつれ、事故も増える傾向にある。 故障による停止などを含めると、事故は年 60 件前後。 このうち部品が落下したのは昨年度 5 件、今年度はすでに 6 件起きている。 (小林豪、asahi = 12-21-14) 日航機尻もち : 副操縦士は減速で逆噴射、機長が再離陸中 羽田空港で 2012 年 3 月、中国・上海発の日本航空ボーイング 777 (乗員乗客 308 人)が機体後部を滑走路に接触させた事故で、運輸安全委員会は 18 日、着陸時に副操縦士が減速のための逆噴射をする一方で、機長が再離陸を試みたことが原因とする報告書を公表した。 事故の背景に意思疎通の欠如があったことが明らかになった。 同機は 12 年 3 月 31 日、羽田空港に着陸直後にやり直しを決め、機首を上げたが、直前に着陸操作を行っていたため減速。 機体後部が約 7 秒間滑走路に接触した後、再び離陸し、約 25 分後に同空港に着陸した。 報告書によると、同機は副操縦士が操縦を担当していたが、着陸直前から機長が操縦を補助していた。 着陸直後、副操縦士が減速のためにエンジンを逆噴射。 一方、機体がバウンドしていると錯覚した機長はこの操作に気付かず、再離陸を指示した。 通常、逆噴射後は再離陸せず、着陸を継続すべきだったが、機長は逆噴射に気付いた後も、操縦の引き継ぎを副操縦士に告げないまま、自ら離陸作業を実施した。 しかし、エンジンの出力増加まで時間がかかったため、低速で機首を上げた形となり、機体後部が滑走路に接触した。 日航は事故後、機長と副操縦士間の操縦引き継ぎの手順や操縦中のアドバイスの方法を見直し、運航ガイドラインを改正した。 (佐藤賢二郎、mainichi = 12-18-14) ラオックス、電動アシスト自転車のバッテリー自主回収 3 万台分 ラオックスは 15 日、子会社の神田無線電機が中国から輸入し、ラオックスや同子会社が販売している電動アシスト自転車のバッテリーに不具合があるとして、合計 2 万 8,959 台分のバッテリーを自主回収すると発表した。 「KMD-BC6」や「同 BC8」など 6 つの型番のバッテリーが対象となる。 これまでバッテリーから発火する事案が 4 件発生。 バッテリー内の基板回路の設計に原因がある可能性が高いという。 対象となるバッテリーは回収のうえ、無償で新型バッテリーと交換する。 2014 年 12 月期の連結業績には製品補償の損失引当金 2 億円を計上済み。 同社は対象バッテリーを搭載した自転車を保有しているユーザーに対し、バッテリーを外し雨水がかかる場所や燃えやすい物が近くにない場所で保管して、新型バッテリーに交換するように要請した。 (nikkei = 12-15-14) 日産、ノートなど 25 万台リコール 鏡はがれる恐れ 日産自動車は 11 日、乗用車「ノート」、「マーチ」、「ラティオ」の計 25 万 1,004 台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 2010 年 6 月 - 今年 4 月の製造分が対象。 ドアミラーの鏡部分を土台に貼り付けている両面テープの接着力が弱く、紫外線などで劣化してはがれる恐れがあるという。 (asahi = 12-11-14) 冷凍パスタにゴキブリ? 混入 75 万食自主回収へ 日清食品ホールディングス (HD) の子会社・日清食品冷凍は 10 日、静岡工場(静岡県焼津市)で製造した冷凍パスタ商品 3 種類、75 万食を自主回収すると発表した。 一部の商品から、ゴキブリとみられる虫の一部が見つかったという。 今のところ、健康被害は確認されていない。 日清食品 HD によると、「冷凍 日清スパ王プレミアム ブロッコリーの入った海老)のトマトクリーム」を買った人から、11 - 12 月、異物が入っているとの電話が 3 件寄せられた。 調べたところ、異物はゴキブリの体の一部とみられる。 原材料のブロッコリーかトマトに混じっていた可能性が高い。 同じ工場で製造された「冷凍 日清もちっと生パスタ 焼鮭とブロッコリーの濃厚クリームソース」と「冷凍 日清もちっと生パスタ ベーコンとブロッコリーのカルボナーラ」も回収する。 同社は、対象商品を料金着払いの冷凍便で返送するよう呼びかけている。 送付先は、〒160-8524 東京都新宿区新宿 6-28-1 の日清食品冷凍「受付センター」宛て。 500 円分のクオカードが後日もらえる。 問い合わせは平日午前 9 時 - 午後 5 時半に 0120・923・205。 13 日と 14 日も同様に受け付ける。 (asahi = 12-10-14) カセットボンベ用バーナー 3 万台を無償交換へ 岩谷産業 岩谷産業は 10 日、やけどや火事につながる恐れがあるとして、カセットボンベにつけて使う「お料理バーナー プロ III」を無償交換すると発表した。 対象は、ボンベの取り付け口に「131111」、「131211」、「140221」、「140702」のいずれかの番号があるもの。 2013 年 12 月からこれまでに出荷した商品の一部で、3 万 5,368 個あるという。 連絡先は、相談室 (0120・60・1598) で、受付時間は午前 9 時 - 午後 6 時。 来年 1 月からは平日だけになる。 同社によると、今年 10 月 20 日以降、炎の噴き出し口以外からガスが漏れ、火がつくトラブルが 4 件起きた。 いずれもけが人はなかった。 製造工程で決められた工具を使わずにねじを締めたケースがあり、ゆるみにつながった。 同社は「ご迷惑とご不便をおかけし、心からおわび申し上げます」としている。 (asahi = 12-10-14) 抗がん剤投与の前立腺がん患者 5 人死亡 重い副作用報告 製薬会社サノフィが製造・販売する前立腺がんの抗がん剤「ジェブタナ」を投与された患者 5 人が死亡していたことがわかった。 血液中で白血球の一種である好中球が減少する症状が確認された。 同社は死亡との因果関係が否定できないとして、医療機関に対し、使う場合は血液検査を頻繁に実施するなど注意を呼びかけている。 この症状は薬の添付文書に副作用として記され、感染症患者らに投与しないように警告されている。 同社によると、今年 9 月 4 日の販売開始以降、約 200 人に投与された。 12 月 3 日までに 40 人でこの症状など重い副作用が報告され、うち 60 - 70 代の男性 5 人が敗血症などで死亡した。 (田内康介、asahi = 12-10-14) アイシン精機、電動車いす 3 千台リコール 前輪に亀裂 アイシン精機は 8 日、電動車いす「タオライトツー」と「タオライトツーエム」の 2 製品計約 3 千台をリコール(無償点検・部品交換)すると発表した。 前輪(キャスター)に亀裂が入る不具合が見つかったという。 キャスターが壊れ、使用者が壁にぶつかって重傷を負ったという事故が 1 件、消費者庁に報告されている。 問い合わせ先はフリーダイヤル (0120・33・0056)。 (asahi = 12-8-14) JR 東日本 : 「えきねっと」などでシステム不具合 JR 東日本は 7 日、インターネットで特急券などの予約ができる「えきねっと」と、スマートフォンを使った「モバイル Suica」でシステム不具合があったと発表した。 同日未明と朝に、通算約 4 時間 40 分にわたり予約済み乗車券類の受け取りや特急券購入などができなかったという。 同社によると、不具合が起きたのは 7 日午前 0 時 20 分 - 1 時 40 分と、同 5 時半 - 8 時 47 分。 その間、えきねっとを利用して受け取り手続きができなかった件数は約 1,100 件。 モバイル Suica のエラー件数は約 3,000 件に上った。 システムを管理する二つの会社の間で、メンテナンスを実施する情報が共有されていなかったことが原因という。 (藤沢美由紀、mainichi = 12-7-14) アウディ、1 万 4,000 台リコール エアバッグ不具合 アウディジャパンは 19 日、衝突時にエアバッグが開かない恐れがあるとして、乗用車「A4 2.0T」など 8 車種、計 1 万 4,255 台(2012 年 2 月 - 14 年 10 月輸入)のリコールを国土交通省に届けた。 日本を含む全世界で計約 86 万台がリコール対象となる。 同省によると、エアバッグを制御するコンピューターのプログラムが不適切で、車が特定の角度で衝突した際に運転席や助手席のエアバッグが開かなくなる恐れがあるなどとしている。 (nikkei = 11-19-14) ヤマハ、スクーター 7 万台リコール タイヤ不具合 ヤマハ発動機は 18 日、後輪タイヤの空気が漏れる不具合が見つかったなどとして、スクーター「シグナス X XC125」など 3 車種計 7 万 4,617 台(2007 年 8 月 - 14 年 9 月生産)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 海外販売した計 22 万 7,340 台も同様の措置をとる。 同省によると、後輪のホイールの表面加工が不適切でタイヤとの接着面から空気が漏れ、走行中に安定性を損なって転倒する恐れがあるなどとしている。 今年 8 月には、東京都八王子市でスクーターが転倒して運転手の男性が手首を骨折する重傷を負った。 (nikkei = 11-18-14) コーナン、「踏み台」 36 万台を回収 天板壊れる恐れ ![]() ホームセンターのコーナン商事(堺市)は 17 日、折りたたみ式の樹脂製踏み台「フォールディングステップ」 36 万台を自主回収すると発表した。 中国から輸入し、2009 年 9 月 - 今年 11 月 6 日に販売した。 代金は返す。 100 キロまで耐えられる設計だが、高い場所から飛び乗ると天板が壊れる恐れがあるという。 今年 8 月に和歌山県で足を骨折する事故が起きて発覚。 ほかに天板が割れたという報告が 2 件あった。 問い合わせは平日午前 9 時 - 午後 6 時、お客様サービス室 (0120・04・1910)。 (asahi = 11-17-14) トヨタ、7 車種 22 万台超リコール ハイエースなど トヨタ自動車は 12 日、ワゴン車「ハイエース」、「レジアスエース」とトラック「ダイナ」、「トヨエース」の 4 車種、計 10 万 355 台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 2010 年 7 月 - 13 年 7 月の製造分が対象。 ディーゼルエンジンの燃料パイプがひび割れやすく、燃料漏れのトラブルが 12 年以降 27 件あった。 また、後部座席のシートベルトが引き出せなくなるとして乗用車「クラウン」 8 万 6,091 台(12 年 11 月 - 今年 3 月製造分)もリコール。 乗用車「カムリ」とダイハツのブランドで製造した「アルティス」の計 4 万 1,446 台(11 年 3 月 - 今年 8 月製造分)も、前輪と車体の接続部の潤滑油が漏れて走れなくなる恐れがあるとしてリコールした。 (asahi = 11-12-14) 三菱ふそうトラック、3 万台リコール 出火の恐れ 三菱ふそうトラック・バスは 6 日、「キャンター」と日産のブランドで製造した「アトラス」のトラック 2 車種、計 3 万 4,681 台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 2010 年 5 月 - 今年 4 月の製造分が対象。 国交省によると、車体下にある電圧変換器の防水処理が不十分なため、前輪が路上の融雪剤などをはね上げると、端子に付着してさびてショートし、出火する恐れがある。 13 年 3 月に都内でバッテリー付近が焼ける火災があり、ほかにも発煙などのトラブルが 12 年以降 18 件あった。 (asahi = 11-6-14) 米民間宇宙船が墜落 試験飛行中、2 人死傷 【ニューヨーク = 吉枝道生】 民間による宇宙旅行計画を進める米ヴァージンギャラクティック社の宇宙船「スペースシップ 2」が試験飛行中の 10 月 31 日午前(日本時間 1 日未明)、米西部カリフォルニア州南部のモハーベ砂漠に墜落した。 2 人の男性飛行士のうち 1 人が死亡し、1 人が重傷を負った。 飛行中の民間宇宙船で死亡者が出たのは初めて。 同社は来年から有料の宇宙旅行を予定していたが、計画に遅れが出る可能性がある。 ギャラクティックや米連邦航空局 (FAA) などによると、宇宙船は、ニューメキシコ州にある宇宙港から専用の航空機でつり下げられて上昇。 上空で分離してからロケットエンジンを噴射。 宇宙船は分離して二分後にトラブルがあり、墜落した。 目撃者によると、機体は砂漠一帯に散らばった。 重傷の飛行士はパラシュートで脱出し、病院に運ばれた。 現場はロサンゼルスの北方約 2 百キロ。 英ヴァージン・グループ傘下のギャラクティックは、来年から民間の宇宙旅行を開始する計画。 宇宙空間をかすめて戻る弾道飛行を日帰りで行う予定で、高度 110 キロの宇宙空間に達して約 4 分間の無重力状態を体験できるという。 米国では 28 日にも、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ民間企業オービタル・サイエンシズのロケット「アンタレス」が打ち上げに失敗、爆発している。 (東京新聞 = 11-1-14) ◇ ◇ ◇ アンタレス・ロケットが打ち上げ直後に爆発 アメリカ・バージニア州のワロップス発射場で 10 月 28 日、無人ロケット「アンタレス」が打ち上げの数秒後に爆発した。 爆発したのはオービタル・サイエンシズが製造したロケット。 国際宇宙ステーション (ISS) に物資を運ぶ無人補給機「シグナス」を運ぶ予定だった。 千葉工業大が開発に参加した流星観測カメラ「メテオ」を含む 2 トン超の科学実験器材や食料を搭載していた。 アンタレスはアメリカ航空宇宙局 (NASA) との契約に沿ってシグナス補給船を打ち上げるために開発された、高さ 40m の中型ロケット。 2013 年 4 月 21 日に初打ち上げに成功している。 ISS へ向かうフライトとしては 4 度目の飛行だった。 (The Huffington Post = 10-29-14) GM の欠陥放置問題、30 人の関連事故死を認定
記事コピー (asahi = 2-26-14 〜 10-28-14) 「午後の紅茶」景品マグカップ 30 万個回収 熱湯でひび ![]() キリンビバレッジは 27 日、「午後の紅茶」の 500 ミリ入りペットボトルを 4 本まとめ買いした客に、景品として配っていた磁器製マグカップ約 30 万個の回収を始めたと発表した。 熱湯を注ぐとひび割れるトラブルが 10 件あり、うち 1 件は大人が軽いやけどを負ったという。 問題のマグカップは中国製で 280 ミリリットル入り。 ディズニーキャラクターがプリントされている。 全国のスーパー約 3,500 店で、19 日から配っていた。 問い合わせは平日の午前 9 時 - 午後 5 時に午後の紅茶マグカップ係 (0120・886・408) へ。 着払いで対象のマグカップを送った客には、500 円分のクオカードを配る。 送り先は、〒562・0035 大阪府箕面市船場東 1 の 5 の 13 の佐川 SRC 2 階の「午後の紅茶オリジナルマグカップ事務局」。 (asahi = 10-27-14) 品川美容外科をさらに 40 人提訴へ 顔の手術で痛み残る 顔のたるみを改善すると誘われて「フェースリフト」という美容医療を受けた後に痛みが残ったなどとして、「品川美容外科」と「品川スキンクリニック」を全国 47 カ所に展開する医療法人社団翔友会(東京)に損害賠償を求める集団訴訟が相次いでいる。 東京地裁と広島地裁に女性患者計 18 人が訴え出たのに加え、別の男女 40 人も近く東京地裁に提訴する予定だ。 「フェースリフト」は体内に吸収される糸を使う方法で、患者側弁護団によると、新たに提訴する 40 人は 2012 年から今年にかけて施術を受けた。 支払った代金は数 10 万円 - 400 万円台。 安価な施術を求めて受診した際に、勧誘されて応じた人が多いという。 弁護団は「施術前に、合併症の説明が十分でなかった。 多くの人が現在も痛みに苦しんでいる。」と主張する。 不利益となる事実を告げずに勧誘したことは消費者契約法に違反するなどとして、代金返還や慰謝料を求める構えだ。 (高橋健次郎、asahi =10-25-14) 最新フィット HV、5 回目のリコール 国交省が指導 ホンダは 23 日、「フィット」など乗用車 4 車種、計 42 万 5,825 台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 フィットは昨年 9 月に発売した最新モデルが対象で、ガソリン車とハイブリッド車 (HV) があり、HV は 5 回目のリコール。 国交省は「不具合が多すぎる」として、ホンダに再発防止を指導している。 ほかの対象車種は「VEZEL (ヴェゼル)」、「N-WGN (ワゴン)」、「N-WGN CUSTOM (カスタム)」で、昨年 6 月 - 今年 10 月の製造分。 エンジン内に火花を飛ばす部品の設計ミスで、配線が溶けて燃料を燃やせなくなるほか、HV では電源を供給する回路が誤作動し、走行中にメーターパネルが消えてエンジンが止まる恐れがあるという。 加速不良やエンジン停止などの不具合が昨年 10 月以降、649 件相次いでいた。 (asahi = 10-23-14) 東急バスの降車ボタン工作キット、破裂の恐れ 回収へ ![]() 東急バス(東京都目黒区)は 21 日、同社が販売した玩具「降車ボタン工作キット」のボタン電池が破裂するおそれがあるとして、回収・返金すると発表した。 コードの接続部分をテープで絶縁する作業が不十分だと、電池がショートして破裂するという。 キットはバスの降車ボタンの形をした録音装置で 1 個 3 千円。 玩具メーカー「アーテック(大阪府八尾市)」が製造した。 9 月以降、東京都内と神奈川県内のイベント会場で、約 400 個を販売した。 事故の報告はないが、発売後の実験で危険性が判明したという。 問い合わせは東急バスお客さまセンター (03・6412・0190)。 (asahi = 10-22-14) ダイキン製エアコン・清浄機 84 万台リコール 発火も ダイキン工業は 17 日、製造した家庭用エアコンと空気清浄機の一部、計 84 万台をリコール(無償点検・修理)すると発表した。 使われているファンモーターの発煙・発火が 15 件起き、うち 10 件は消防が出動する火事になっていた。 問い合わせは専用電話 (0120・330・696) で受け付ける。 対象機種は同社のホームページでも確認できる。 リコールするのは、家庭用エアコンでは 2006 年 9 月 - 10 年 8 月製造の「うるるとさらら」シリーズなど 138 機種で計 26 万台。 空気清浄機は、06 年 9 月 - 11 年 4 月製造の「うるおい光クリエール(加湿機能付き)」など 42 機種の計 58 万台。 点検して、ファンモーターを交換するか、保護する装置を取り付ける。 発煙・発火による火事は、北海道や東京都、大阪府のほか、茨城、埼玉、千葉、愛知、岡山、広島の 6 県で計 10 件起きた。 このうち、3 件は壁や天井などが焼けた。 けが人はいないという。 初めての火事が 08 年 11 月に広島県内で起きたが、今回のリコールまで 6 年近くたっていることについて、神野仁志執行役員は「発煙・発火するメカニズムがややこしく、解明が難しかった」と話した。 ダイキン工業によると、発煙・発火の原因は、ファンモーターの中にある小さなコンデンサーがひび割れ、ショートしたためという。 今回のリコールは、同社では 10 年の空気清浄機の 87 万台に次ぐ規模。 修理費用は約 20 億円になる見込み。 (笠井哲也、asahi = 10-17-14) トヨタが世界で 166 万台超リコール、クラウンやレクサスの一部など [東京] トヨタ自動車 は 15 日、高級車ブランド「レクサス」の一部車種やトヨタブランドの高級セダン「クラウン」など世界で計約 166 万 8,000 台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。 内訳は、国内が 105 万 3,000 台、海外は 61 万 5,000 台。 「オーリス」など 2 車種約 19 万台は国内のみでのリコールで、いずれも事故は確認されていないという。 「LS460」や「LS600h」、「IS250」などレクサス車のリコールは、デリバリーパイプと呼ばれる燃料配管の不具合によるもの。 燃圧センサの締め付けが弱いため、最悪の場合、燃料が漏れる恐れがある。 一方、ミニバン「ノア」などは制動装置であるブレーキマスターシリンダが不良で、ブレーキ液が漏れて制動力が低下する可能性がある。 ある一定期間に生産されたクラウンについては、燃料配管と制動装置の両方の不具合が発生している。 約 166 万 8,000 台はこの重複を除いた台数となっている。 燃料配管の不良によるリコールは、2005 年 1 月から 10 年 9 月に生産された約 75 万 9,000 台が対象。 このうち海外が 51 万 5,000 台を占める。 制動装置の不具合によるリコール対象車は 2007 年 6 月から 12 年 6 月に生産された約 80 万 2,000 台。 国内は 70 万 4,000 台で、9 割近くを占めている。 一方、オーリスと「カローラルミオン」 2 車種のリコールは、2006 年 10 月から 14 年 10 月に生産された計 18 万 9,321 台が対象。 これまでのリコールとは別の、料蒸発ガス排出抑制装置の不具合が原因。 同装置の一部の強度が不足しており、酸性物質がつくと亀裂が起き、亀裂が進むと満タン時に燃料が漏れる恐れがある。 3 種類の不具合とも対策品や新品と交換し、改善措置を取る。 (白木真紀、Reuters = 10-15-14) JR 東日本で非常ブレーキ不具合 山手線など 1,548 両 JR 東日本は 6 日、山手線や京浜東北線などを走る運転車両計 1,548 両について、運転士が急病などで操作できなくなると自動で働く非常ブレーキ (EB) のシステムに不具合があったと発表した。 制御するソフトウエアのミスで、1 年間かけて改修するという。 システムでは、電車の走行中に 60 秒間、運転士がブレーキや汽笛などを動かさないと警告ブザーが鳴る。 さらに5秒間放置すると、「運転士に異常発生」と判断。 非常ブレーキがかかるはずだが、ATC (自動列車制御装置)などにより速度が抑えられると、運転士が操作したものと誤って認識してしまうという。 JR 東はそうした場合でも、前方の電車に近づけば ATC などによって自動停止するため、衝突の危険はないとしている。 今月 2 日、JR 横浜線で運転士が誤作動に気づいて発覚したという。 (asahi = 10-7-14) スズキ、軽トラック 3 万台をリコール エアバッグ誤作動 スズキは 2 日、軽トラック 4 車種、計 3 万 2,091 台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 スズキの「キャリイ」のほか、スズキが製造して日産が販売する「NT100 クリッパー」、マツダの「スクラム」、三菱の「ミニキャブ」も対象で、今年 2 - 6 月の製造分。 国交省によると、運転席と助手席のエアバッグを作動させるセンサーが壊れ、事故時にエアバッグが開かなかったり、走行中に開いたりする恐れがある。 (asahi = 10-2-14) ホンダ・三菱自動車がリコール届け出 ホンダは 2 日、「N-BOX」、「N-ONE」など軽乗用車 5 車種、計 13 万 8,377 台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 昨年 12 月 - 今年 8 月の製造分が対象。 国交省によると、エンジンを制御するコンピューターのプログラムミスで、エンジンが止まって再始動できなくなったり、逆にエンジンを止められなくなったりする恐れがある。 三菱自動車も同日、「ミニキャブ」、「タウンボックス」と日産のブランドで製造した「クリッパー」、「クリッパーリオ」の軽自動車 4 車種、計 12 万 21 台のリコールを届け出た。 2007 年 11 月 - 11 年 7 月の製造分が対象。 エアコンの送風モーターの部品が変形し、エアコンや窓ガラスの曇りを消すデフロスターが作動しなくなる恐れがある。 (asahi = 10-2-14) 「カローラで急加速」米で予備調査 苦情受け 169 万台 米高速道路交通安全局 (NHTSA) は 29 日、トヨタ自動車の主力車「カローラ」の電子制御装置を載せた車について、意図せずに急加速したとの苦情が寄せられたため、予備的な調査を始めたと発表した。 本格的な調査が必要かどうかは、検証結果をもとに判断するという。 2006 - 10 年型のカローラ約 169 万台が調査の対象となる見込み。 これに関連する事故では、今年 6 月に駐車しようとした車で意図しない急加速があり、衝突したという事例が 1 件あったという。 06 - 10 年型のカローラでは、同じように急加速したといった苦情が少なくとも 163 件寄せられたという。 トヨタ車の急加速問題をめぐっては、米運輸省が 11 年の時点で電子制御装置に問題はなかったとの判断を示している。 (ニューヨーク = 畑中徹、asahi = 10-1-14) 美容医療の苦情、過去 10 年で 2.7 倍 健康被害訴える例も 「クリニックに行ったその日に手術を迫られた。」 「宣伝より高額の費用を請求された。」 美容医療の契約や販売方法に関して全国の消費生活センターなどに寄せられた苦情が過去 10 年で 2.7 倍に増えたことが 27 日、消費者庁と国民生活センターへの取材で分かった。 美容医療をめぐっては患者が健康被害を訴えるケースも多い。 消費者庁が各地で寄せられた過去 10 年分の相談を分析。 2004 年度は 651 件だったが、13 年度は 1,743 件に上った。 13 年度の内訳は、東京都の 507 件が最多で、福岡県の 147 件、神奈川県の 146 件が続いた。 実際の価格や受けたサービスがインターネットや雑誌の広告内容と違うという苦情が目立つ。 国民生活センターによると、関東地方の 40 代女性は「目の下のくま除去が 5 万円」との広告を見てクリニックに行ったが、ヒアルロン酸注入も必要と説明されて 30 万円で手術契約を結ばせられた。 「『モニター手術で 50% オフになるが、今日でないと適用されない』と言われ断れなかった」と訴えているという。 ほかにも、(1) 未成年の女性が親に無断で二重まぶたにする手術を契約、親が解約しようとして違約金支払いを求められた、(2) 手術の予約のつもりが「今日しか空いていない」と言われてそのまま手術を受け、200 万円を請求された - - などの事例が報告されている。 美容医療のトラブルを防ごうと、国も規制強化に乗り出している。 厚生労働省は医療法ガイドラインを改正し、ホームページ (HP) の広告を規制した。 医療法は、誇大広告や他の医療機関と比較する広告を禁止し罰則も設けているが、従来は HP を「情報提供や広報の媒体」として広告とみなしていなかった。 しかし、実態はネット上に出した広告をクリックすると HP が開くような仕組みにし、本来の費用より安いと思わせるような宣伝をするクリニックが多い。 厚労省は昨年9月のガイドライン改正で、こうした仕組みを取り入れた HP も広告と判断し、規制対象に加えている。 (kyodo = 9-27-14) エア・ドゥ : 未整備 4 カ月 点検ミス隠し、データ改ざん 北海道を拠点とする航空会社 AIRDO (エア・ドゥ)の進藤和比古常務は 26 日、記者会見し、羽田空港勤務の男性社員 (28) がメーカーなどが定める旅客機の点検整備を期限内に行わなかったミスを隠すために管理データを改ざんしていたと発表した。 国土交通省は同社に厳重注意するとともに、不適切な整備計画なども改ざんの一因だと指摘し、再発防止策を報告するよう指示した。 改ざんしていたのは旅客機の整備計画や整備データの管理を担当する社員。 エア・ドゥによると、今年 1 - 6 月が整備期限だったボーイング 767 と 737 計 3 機を巡り、同社員のデータ管理のミスなどにより、主翼の部品や貨物室内の点検計 4 件が期限内に行われなかった。 最大で 4 カ月半、整備期限を超過した状態で運航されていたという。 そのため社員は、このうち 3 件の管理データについて、前回の整備実施日を実際より遅い日付に書き換え、期限内であるかのように装っていた。 残り 1 件は整備期限の超過後に別ラインで整備が行われた。 国交省が 8 月に実施した安全監査で不適切な整備作業が見つかり、社内調査の結果、整備の期限超過と改ざんが発覚。今月 2 日に国交省に報告した。 改ざんの発覚後、3 機を含む保有の旅客機計 13 機全ての点検を実施したが、不具合などは確認されなかったという。 (佐藤賢二郎、mainichi = 9-27-14) 米クライスラー、08 年モデル 35 万台をリコール 始動装置の不具合で [デトロイト] 米自動車大手クライスラーは、イグニッションスイッチ(始動装置)の不具合を理由に、2008 年モデル約 35 万台を全世界でリコール(回収・無償修理)すると発表した。 対象車種は「ダッジ・チャージャー」、「マグナム」、「クライスラー 300」、「ジープ・グランドチェロキー」、「コマンダー」。 地域別では米国が約 29 万 2,000 台、カナダが 1 万 9,000 台、メキシコが 5,000 台、北米以外が 3 万 3,300 台。 クライスラーによると、イグニッションスイッチが「オン」の状態で固定されず、「アクセサリー」や「オフ」に戻り、エンジンが止まったり、フロントエアバッグが作動しない状態になったりする可能性があるという。 また、スイッチが「スタート」から「オン」に完全に戻らず、ワイパーとデフロスターが作動しない恐れがある。 クライスラーは、この問題に関連した死傷事故は把握していないとした上で、1 件の「軽度」の衝突事故の報告を受けていることを明らかにした。 (Reuters = 9-26-14) スイッチ誤操作 12 秒、ほぼ背面飛行 ANK 機調査報告 全日空系のエアーニッポン (ANK) 機が 3 年前、静岡県沖で約 1,900 メートル急降下し、ほぼ裏返しになったトラブルで、副操縦士 (41) がスイッチの誤操作を 12 秒も続けながら異常に気づくのが遅れ、慌てて操縦したため、余計に機体が傾いたことがわかった。 国の運輸安全委員会が 25 日、調査報告書を公表した。 トラブルは 2011 年 9 月 6 日夜、高度 1 万 2,500 メートル付近で発生。 那覇発羽田行き全日空 140 便(ボーイング 737-700 型、乗客乗員計 117 人)が急降下し、客室乗務員 2 人が軽傷を負った。 副操縦士はトイレから戻った機長 (67) を操縦室に入れる際、ドアを開けるスイッチでなく、垂直尾翼のかじを動かすスイッチをひねった。 3 カ月前まで乗務していた旧型機のドアのスイッチと、700 型機のかじのスイッチが似た場所にあり、副操縦士は調査に誤操作を認めたという。 ANK は訓練の際、両機種のスイッチが紛らわしい点を明確に注意していなかった。 (工藤隆治、asahi = 9-25-14) 日産、HV 車 1 万 8 千台リコール プログラムミス 日産自動車は 18 日、乗用車「フーガ」、「シーマ」、「スカイライン」と三菱のブランドで製造した「ディグニティ」の 4 車種のうち、ハイブリッド車計 1 万 8,525 台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 2010 年 9 月 - 今年 7 月の製造分が対象。 エンジンやモーターを制御するプログラムにミスがあり、アクセルペダルを踏んでいないのに勝手に加速したり、モーターが止まったりする恐れがあるという。 (asahi = 9-18-14) シャープ、エアコン 27 万台リコール 交換時期を誤表示 シャープは 16 日、2011 年 11 月 - 13 年 6 月に製造したエアコン 35 機種 27 万台に不具合が見つかったため、無料で点検・修理すると発表した。 部屋の消臭や除菌効果があるとされる「プラズマクラスターイオン」を発生させる部品が交換時期になる前に、交換を促す誤表示をすることがわかった。 安全上の問題はないという。 不具合のあるプログラムを書き換え、プラズマクラスターイオンを発生させる部品も新品と取り換える。 問い合わせは 0120・251・340 (月 - 土曜の午前 9 時 - 午後 6 時、日曜・祝日は午後 5 時まで)へ。 (asahi = 9-16-14) PL 法対象外が 121 件 05 年以降の製品リコール 製品の欠陥を理由に、2005 年以降にメーカーや輸入業者が実施した回収(リコール)のうち、消費者が購入してから 10 年以上経過しているため、仮に事故が起きていたとしても製造物責任 (PL) 法の対象とならないケースが、少なくとも 121 件あったことが 13 日、民間団体の調査で分かった。 PL 法は、製品事故の被害について、欠陥の存在が証明されればメーカーが賠償責任を負うと定めている。 しかし購入から 10 年以上たつと対象外で、賠償を受けるには製造時のミスなどメーカー側の過失を立証することも必要となるため、被害者には大きな負担がかかることになる。 (kyodo = 9-13-14) 重い副作用例が千件超と研究者 子宮頸がんワクチン 国による接種の呼び掛けが中止されている子宮頸がんワクチンで、難病治療研究振興財団の研究チームは 13 日、厚生労働省に寄せられた約 2,500 件の副作用報告を調べた結果、1,112 件の重い副作用が出ていたとする独自の分析を発表した。 厚生労働省に重い副作用として医師から報告が寄せられたのは 617 件だが、症状を幅広く認定した結果、数が増えたとみられる。 チームは内科、神経内科など専門医ら約 7 人で構成。 けいれんや歩行障害、記憶障害などの中枢神経系の障害、視力や聴力低下などの感覚器異常、広範囲の体の痛みなどを重い副作用と判定。 約 45% に当たる 1,112 件が該当したという。 (kyodo = 9-13-14) 高血圧治療薬で胎児らに副作用疑い 3 年間で 63 件報告 高血圧の治療薬を妊娠後に飲み、妊婦や胎児に副作用が疑われる症状が出たとの報告が 2011 - 13 年度に 63 件(28 人)あった、と医薬品医療機器総合機構が 11 日発表した。 うち、胎児の死亡も 2 件あった。 機構は、妊娠中や妊娠の可能性がある女性には服用させず、妊娠がわかったら直ちに服用を中止させるよう、医師に注意を呼びかけた。 機構によると、治療薬はアンジオテンシンU受容体拮抗(きっこう)剤とアンジオテンシン変換酵素阻害剤。 主な報告は、妊婦の羊水が少なくなった症例が 10 件、早産児 4 件、新生児の腎不全 4 件、胎児の死亡 2 件、低出生体重児 2 件などだった。 これらの薬の医師向け説明書には、妊婦や妊娠の可能性がある女性には使用しないことと明記されている。 妊娠に気付かないまま服用を続けていたケースもあったという。 (asahi = 9-12-14) |