自宅の鍵、スマホで開け閉め自在に ソニーが来春発売へ

ソニーは、スマートフォン(スマホ)の専用アプリを使って開け閉めできるドア装置を開発した。 オフィスや自宅でそれぞれ社員や家族が利用できるだけでなく、宅配業者のような第三者も事前に許可すれば決められた時間だけスマホで入ることができるのが特徴だ。 ベンチャー投資会社と共同出資会社を立ち上げて、来年 5 月に売り出す。 それぞれのスマホに専用アプリを入れ、無線通信でドア装置のカギを回す。 家族やこどもがカギを忘れても、アプリで開けることができるという。 (高木真也、asahi = 12-15-14)


ソフトバンク、コミケ 87 の移動基地局車に「黒子のバスケ」

コミケ限定の SSID「SB_IGNIGHT_PASS」で高速 Wi-Fi

ソフトバンクモバイルは、12 月 28 日 - 30 日にかけて東京ビッグサイトで開催される「コミックマーケット 86」のエリア対策として、「黒子のバスケ」仕様にラッピングした車載型基地局(4G LTE 対応)を投入する。 場所は東京ビッグサイト周辺および東京ビッグサイト内の東側駐車場の一部。  今回の車載型基地局投入は、大型イベントである「コミケ 86」会場に配備を行うことで、通信の混雑を緩和する目的で実施される。 「黒子のバスケ」の高速のパス技 "イグナイトパス" と高速通信をかけて「加速する Wi-Fi つかえます」と書かれた特別仕様のラッピングで展開する。

会場では、限定 SSID の「SB_IGNIGHT_PASS」に加え、「0001softbank」、「0002softbank」が利用できるようになっている。 このほか、ポール型とリュック型の Wi-Fi アクセスポイントを装備した「Wi-Fi 忍者」も出陣する予定。 これまで、KDDI が「弱虫ペダル」や「進撃の巨人」など、ドコモが「すーぱーそに子」とコラボレーションした車載型基地局を配備して話題になった。 ソフトバンクでは、これまでも同イベント向けにエリア対策を行ってきたが、今回のようなコミック作品とのコラボレーションは初となる。 (ケータイ Watch = 12-15-14)


あの駅の「迷宮」、もう迷わない JR 東がアプリ開発

JR 東日本は、室内や地下でも無線通信で自分の位置を割り出し、駅の構内を案内してくれる iPhone 向けアプリを開発した。 18 日から東京駅で試験的にスタートし、来年中に実用化する。 将来は構造が複雑で「迷宮」とやゆされる新宿駅や渋谷駅でも使えるようにする。

GPS の代わりに、東京駅の 1 階と地下 1 階に設置した 160 カ所の無線発信器からの電波を使う。 誤差は 5 メートル以内で、画面からホーム、トイレなど行きたい場所を選べば道案内してくれる。 転落防止のためホーム上では使えない。 アップストアから無料の「東京駅構内ナビ」をダウンロードする。 試験運用は 2 月末まで。 改良を加え、iPhone 以外のスマホでも使えるようにして、本格的なサービスを始める。 (asahi = 12-3-14)


スマートフォンの不正アプリによる性的脅迫被害に注意を

IPA は、コンピュータウイルスや不正プログラムの状況分析から、「今月の呼びかけ」を発表している。 今月は、性的脅迫被害に関する事例を取り上げている。 セクストーションとは「sex (性的な)」と「extortion (脅迫)」を組み合わせた造語である。 IPA に寄せられた相談からの手口であるが、以下のようになる。

  1. SNS を通じて知り合った異性から、プライベートな動画を見せ合おうと誘われる。
  2. そして、異性からビデオチャット機能を有する不正アプリをインストールするように誘われる(アプリのインストールを行わせてから、プライベートな動画のやりとりを求める場合もある)。
  3. アプリをインストール後、ビデオチャット中に服を脱いだり、卑猥な姿を相手に送ってしまう(この時点で、電話帳の情報などが窃取されている)。
  4. 後日『あなたの電話帳の情報と動画を入手している。 この動画をばらまかれたくなければ、指定の金額を払うように』といった脅迫電話がかかってくる。

IPA によれば、このビデオチャットアプリであるが、チャット機能以外にも電話帳情報を窃取する機能を持っていたとのことである。 この情報を悪用し、脅迫を行っているのである。 ワンクリック詐欺などの不正請求もそうであるが、内容自体が知られることがあまり好ましくないといった理由から、周りに相談できず脅迫に応じてしまうことも少なくない。

広島県警察では、2014 年 6 月の時点で注意喚起を行っているが、IPA では同種の相談が 2014 年 9 月くらいから寄せられるようになったとのことである。 上述のように、相談するのをためらうことで、報告や被害届が出されていないことも予想される。 実際には、もっと多くの脅迫が行われている可能性もある。

脅迫者の意図としては、インターネットなどで不特定に閲覧されるよりも、普段、連絡を取り合っている身近な人間に閲覧されるほうが、より脅威意識が高まると見ている。 そのために、電話帳情報も同時に窃取していると考えらえる。 また、これまでも電話帳情報を盗み出す不正アプリは存在していた。 しかし、盗み出した電話帳情報を悪用する事例はほとんどみられなかった。 それがここにきて、具体的な手口として悪用されるようになった点も注目したい。 いよいよ、スマートフォンで明確な金銭奪取を目的とした攻撃が行われ始めたとみてもよいだろう。

IPAでは、セクストーションへの対策として、次の 2 点をあげている。

・アプリは信頼できるマーケットから
・プライベートな写真や動画は第三者に渡さない

最初に紹介した事例であるが、SNS で知り合った異性からアプリのインストールを勧められている。 その際に、メールに添付されていたり、リンク先からのダウンロードを求められることが少なくない。 こういった経路でインストールするアプリは、不正アプリの危険性が高い。 やはり、アプリは安心できる公式マーケットから入手すべきである。

そして、2 点目であるが、スマートフォンやセキュリティの問題ではない。 仮に友人であったとしても、見られて困るような写真や動画、撮影させない、送付しないといった態度で臨むべきであろう。 仮に深い交際関係にあったとしても、そのような写真や動画には注意が必要である。 関係が解消された後に、相手を陥れるために悪用されることも少なくない(リベンジポルノといわれるものだ)。 やはり、自衛も重要な対策の 1 つとなるだろう。

セクストーションと思われる脅迫行為を受けた場合、脅迫相手と連絡を取ることを避け、まずは警察へ相談することを検討すべきとしている。 残念ながら、一度、脅迫相手の手に渡ってしまった情報は削除することも、取り返すこともできない。 また、警察へ相談しても、仮に脅迫金を支払ったとしても、プライベートな情報の公開を防ぐことにはならない。 この点も決して忘れてはならない。

最後に IPA では、特定の相手に写真や動画を渡すことは、インターネットに公開することと等しいという認識を持つことが重要としている。 それだけでなく、データを所有しているだけでもウイルス感染が原因で外部に流出する可能性もある。 インターネットに公開されて困るような写真や動画は、撮影自体を行わないようにと注意喚起をしている。 (MyNavi = 12-2-14)

前 報 (5-6-14)


通話不要、スマホで 110 番できる専用アプリ 聴覚や言語に障害がある人に

警視庁は 12 月 1 日午後 1 時から、聴覚や言語に障害がある人を対象に、電話をしなくてもスマートフォンで 110 番ができる専用アプリ「警視庁 110 番サイト」の運用を開始する。 同庁幹部によると、スマホ専用の 110 番アプリの運用は全国で初めて。 利用者はアプリを起動後、画面上の「通報」をタップし、現場の住所や状況などを入力。 「事件」、「事故」のいずれかを選択すると、無料通話アプリ「LINE (ライン)」のように対話形式で、通信指令本部の職員と連絡が取り合える。 同本部は、利用者から送られてきた現場写真や、犯人の手がかりをもとに、警察官を急行させるなどする。

東京都内で起きた事件・事故の通報用で、利用者は聴覚や言語に障害がある人に限る。 同庁は「健常者からの通報は障害者からの通報に支障を来すのでやめてほしい」としている。 同庁は 2004 年から、聴覚障害者らが 110 番できる従来型携帯電話向けのサイトを運用してきたが、スマホの普及に伴い、聴覚障害者らからスマホ対応を求める声が相次いで寄せられていた。 アプリは無料で iPhone は「App Store」、アンドロイド端末は「Google play」からダウンロードできる。 (asahi = 11-30-14)


急増するリワード広告って? アップル、「追放」に注力

アプリをダウンロードするだけで、買い物に使えるポイントなどがもらえる「リワード広告」が急増している。 スマートフォン向けゲームが厳しい競争を勝ち抜こうと、多額の広告費をつぎ込むためだ。 アップルは「アプリのランキングをゆがめる」と「追放」を試みるが、次から次へと出没する広告サイトとの「いたちごっこ」が続いている。 仮想通貨ビットコインの決済を手がけるビットバンク(東京・渋谷)は 25 日、リワード広告サイト「ビットコインゲット」を始めた。 ゲームアプリなどをダウンロードすると、特典として 50 円前後分のビットコインがもらえる。

ダウンロード数に応じて広告費を広告主から受け取り、一部をビットコインにあてる仕組みだ。 もらったコインはすぐに現金に換えて使うことができる。 サイバーエージェントの広告子会社 CA リワードの堂前紀郎(のりお)社長によると、日本で 2010 年ごろに広まったリワード広告は、今や年間 200 億円超の市場に膨らんだ。 牽引(けんいん)役は成長を続けるゲーム業界で、ほとんどの人気ゲームがリワード広告を利用して浸透を図り、大手ならば 1 作品で 1 千万円以上を使う。

買い物などに使えるポイントが特典になると、「十分ほどの広告で数万回のダウンロードに達する。(堂前社長)」 広告費はかかるものの、確実にダウンロード数を稼げる。 一方で、実際にゲームで遊ぶ人は少ないとみられている。 それでもゲーム会社が広告として利用するのは、アプリのランキング上位に名前を連ねられるからだ。 スマホのゲームはライバルが多く、競争も激しい。 上位ランクに入ってゲーム好きの目を誘い、雪だるま式にダウンロード数を稼ぐのが「必勝パターン」だ。

アプリ購入サイトのアップルの「アップストア」や、グーグルの「グーグルプレイ」には、リワード広告を集めた「お小遣いアプリ」があふれる。 アップルは、お金でダウンロード数を稼ぐ手法が「規約で禁じるランキングの不正操作だ」とし、見つけては次々と削除しているが、多すぎて追いつかない。 業界大手の広告会社のもとには、今も毎月 50 社前後がリワード広告の相談に訪れる。 ある業者は「アップルへの申請時にはリワード広告であることを隠し、承認後にお小遣いアプリにつくりかえる」と明かす。

発覚すれば「規約違反」で消されてしまうが、名前やデザインを変えて作り直し、お小遣いアプリひとつで何千万円も稼ぎ出すという。 CA リワードの堂前社長は「ダウンロード数を稼ぐだけの広告はもう限界。 今後はゲーム以外の業界で需要が伸びる。」と予測。 携帯電話やゲーム会社なども自社サイトにリワード広告を載せ始め、銀行や証券の口座開設などの広告も伸びている。 (藤田知也、asahi = 11-26-14)

リワード広告〉 アプリのダウンロードなどと引き換えに、ポイントやギフトカードなどをプレゼントする。 広告の手法のひとつで、リワードは「報酬」を意味する。 銀行・証券の口座開設や、ネット通販での買い物にも使われる。


都営・メトロ 143 駅に無料 WiFi 12 月 1 日から

東京都交通局と東京メトロは 12 月 1 日から、外国人利用者が多い地下鉄計 143 駅で無料の公衆無線 LAN 「WiFi」サービスの提供を始める。 メールアドレスを登録すれば、都営、メトロの両地下鉄の駅で WiFi が使えるようになる。 サービス対象は都営地下鉄(全 106 駅)が全 4 線の新宿、都庁前、築地市場、大門など 35 駅。 東京メトロ(全 179 駅)は全 9 線の銀座、渋谷、池袋、上野など 108 駅。 訪日外国人を中心に、ネットに接続できる場所が限られ不便との指摘が寄せられていた。

1 回の接続時間は最長 3 時間で、何回でも接続できる。 都営とメトロで無線 LAN を識別する ID が異なるため、利用開始時にそれぞれメールアドレスを入力して登録する必要があるが、認証アプリ「Japan Connected-Free Wi-Fi」で登録すれば、1 回の登録で、両地下鉄や先行導入している都営バス、主要空港など約 9 万カ所でも利用できるようになる。 (asahi = 11-25-14)

◇ ◇ ◇

特急「はるか」に無料無線 LAN 12 月から JR 西で初

JR 西日本は 25 日、関西空港と新大阪・京都を結ぶ特急「はるか」の車内で無料の公衆無線 LAN サービスを始めると発表した。 12 月から順次導入する。 JR 西の列車内では山陽新幹線を含めて初めてで、増え続ける訪日外国人のニーズに応えるのがねらいという。 各車両に無線アンテナを設置し、12 月 1 日からまず 1 編成でサービスを始める。 来年 7 月末までに全 63 両に整備を終える予定。 関西では、近鉄の観光特急「しまかぜ」も無料の無線 LAN を導入している。 (asahi = 11-25-14)


「記者のプライベート暴露できる」 配車のウーバー幹部

世界各国でスマートフォンを使ったタクシー配車サービスを提供し、東京にも進出している米国の「ウーバー」が、個人の乗車記録を無断で他人に見せていたことがわかり、批判を浴びている。 幹部が会社に批判的な記者の個人情報を調べることもできるとも発言し、非難の声が上がっている。 ウーバーはスマホのアプリを使ってタクシーを呼ぶサービスで、早さや便利さが人気になり、2009 年の設立以降、世界 70 都市以上で急速に普及した。

今月上旬、ネットメディア「バズフィード」の記者が会社に取材に訪れると、幹部が「あなたを追跡していた」と話し、乗車記録が無断で閲覧されていたことがわかったという。 また、パーティー会場で著名な利用者のリアルタイムの乗車情報を画面に映し出して参加者に見せていたことも明らかになった。 (サンフランシスコ = 宮地ゆう、asahi = 11-22-14)


LED で照らした商品、スマホ向けると情報表示 富士通

富士通は、LED (発光ダイオード)で照らした商品にスマートフォンのカメラを向けると商品情報を見ることができる技術を開発した。 来年度内に専用の LED 電灯を販売したり、読み取りサービスを始めたりしたいという。

専用の LED 電灯で照らされた商品にスマホのカメラを向ければ、インターネット上で商品情報を紹介しているウェブサイトや動画につながるという。 クーポン券を表示するような使い方もできる。 博物館や美術館では、展示品を解説する動画などにつなげる。 富士通研究所の中川章・イメージシステム研究部長は「店舗や施設ごとに発信したい情報を自らつくることができる」と話している。 (高木真也、asahi = 11-17-14)


外国人観光客に無料 Wi-Fi アプリで情報提供も 福岡

NTT グループは、無料で使える公衆無線 LAN (W-iFi) を活用し、外国人観光客に観光地や買い物、グルメなどの情報を提供する全国初の実証実験を福岡市中心部で始めた。 JTB グループと共同で来年 3 月まで実験を続けた後、全国の主要都市で事業化することをめざしている。 先月から始めた実験では、福岡市が整備した無料の Wi-Fi 網に加え、NTT などの Wi-Fi 網も無償で開放している。 専用のアプリ「J ガイデスト フクオカ」を通じて観光情報を観光客に届けるしくみだ。

専用アプリを事前にスマートフォン端末にダウンロードして登録しておけば、無料 Wi-Fi が使えるエリアに入ったことを知らせる通知がアプリに届き、インターネットに接続できる。 天神や博多駅の周辺を中心に、公共施設や商業施設、地下街など 800 以上のエリアでアクセスできるという。 観光情報は、旅行ガイド「るるぶ」を発行する JTB グループが提供する。 (角田要、asahi = 11-13-14)


シャープ、超高精細 736ppi のスマホ向け IGZO 液晶パネルを開発

シャープは、IGZO 技術を採用し、超高精細 736ppi を実現した 4.1 型のスマートフォン向け液晶パネルを試作したことを発表した。 今後は IGZO 技術を採用した 4K 向けスマートフォンパネルの開発を進め、2016 年ごろの製品化を目指すとしている。

この液晶パネルは一般的なスマートフォンの液晶パネル 4.7 型 HD720 (1,280 x 720) の約 312ppi に対し、約 4 倍以上の画素数を実現。 画素密度は約 2 倍以上で、画素サイズは約 4 分の 1 となる。 これにより、従来は LTPS が得意としていた高精細化技術において、IGZO 技術を用いて同等のものが作れるとしている。 同社では、今後も最先端パネルの取り組みは LTPS (三重第 3 工場)で続ける一方で、4K モバイル機器向けのパネルの需要に備えて、亀山第 2 工場における IGZO 技術を進化させ、LTPS 並の高精細パネルが生産できる体制の構築を目指すとしている。 (藤井涼、Cnet = 11-12-14)


フェイスブックの対話アプリ、利用者 5 億人突破

米フェイスブックは 10 日、対話アプリの月間利用者が 5 億人を突破したと発表した。 アプリは 2011 年 8 月に提供を開始。 メッセージや写真・動画を送ったり、無料で話したりできる。 以前はフェイスブックのアプリ内でもメッセージのやりとりができたが、今年 8 月からは、メッセージのやりとりには、対話アプリのダウンロードが必要になった。 世界トップの米ワッツアップの月間利用者は 6 億人、無料対話アプリの LINE は 1 億 7 千万人。 (asahi = 11-12-14)


グーグル、Android 5.0 Lollipop の提供を開始

Android の最新デザインがいよいよ利用可能になる。 Android のエンジニアリング責任者デイブ・バークは、この夏開催された開発者向けカンファレンス Google I/O で演説した際、この Android の最新バージョンを「グーグルのモバイル・オペレーティングシステムにおける最大のアップデート」と呼んでいた。 昨日、グーグルによってこの Android 5.0 Lollipop のロールアウトが開始され、これで我々はそれがどのようなものなのかを実際に見ることができるようになった(まずは Nexus デバイスからの公開となっている)。

この Lollipop によってもたらされる最も大きな変更は、グーグルが「マテリアル・デザイン」と呼ぶ、デスクトップ PC とモバイルデバイスを通じてよりシームレスにデザインされたそのフラットな外観だ。 同社は最近、Google Play ミュージックとカレンダーアプリのアップデート、そして新しい E メール・アプリケーション「Inbox」をこの Lollipop のデザインに合わせてリリースしている。

グーグルによると、この新しいソフトウェアには、ウォール・ストリート・ジャーナルや Tumblr、Buzzfeed など、既にマテリアル・デザインに対応した外部の開発者や企業によるアプリがいくつかの搭載されている。 開発者向けのプレビュー版は数ヶ月前に公開されており、これによって開発者たちは今回の公開のタイミングに向けてアプリの準備を行うことが可能だった。

「今回のアップデートは、皆さんの生活におけるデバイスの次の波に向けた、モダン・デザイン言語の配信の単なる始まりに過ぎません」と同社はブログの投稿で述べている。 Lollipop ではさらに、バッテリー寿命が改善し、改良された通知機能や自分の Android デバイス使って別の端末をアンロックする「パーソナル・ロック」機能などが追加されている。

新しい Nexus 9 タブレットやまもなく登場する Nexus 6 スマートフォンを含めたグーグル製のリファレンス端末には、このオーバーホールされた最新のオペレーティングシステムが最初に搭載されることになる。 他のデバイスについては、携帯メーカーやキャリアの承認が必要となるため、アップデートが可能になるまでにはもう少し時間がかかるだろう。 (Selena Larson、ASCII = 11-6-14)


ドコモ、「Z3」よりも一回り小さい「Xperia Z3 Compact」を 12 日より発売

NTT ドコモは Android スマートフォン「Xperia Z3 Compact SO-02G(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)」を 12 日より発売する。 発売中の「Xperia Z3 SO-01G」よりも一回り小さいが、カメラやオーディオなど、ほぼ同等の機能を搭載している。 端末価格は税込み68,688円。 「Xperia Z3 Compact SO-02G」は、4.6 インチ、トリルミナスディスプレイ for mobile(1,280 x 720)ピクセル搭載の Android スマートフォン。 IPX5/8 相当の防水、IP6X 相当の防塵に対応する。

カメラには、約 2,070 万画素のイメージセンサー「Exmor RS for mobile」や、広角撮影が可能な焦点距離 25mm の新しい「G レンズ」などのソニー独自のカメラ機能を集結。 加えて、進化した電子式手ブレ補正機能や、ISO12800 の高感度撮影にも対応したことで、これまで以上に薄暗い場所でも鮮明な写真や動画が撮影できるという。

オーディオ機能は、対応ヘッドホンを使用することでハイレゾ音源を楽しむことができる。 また、MP3 や AAC などの圧縮音源を、ハイレゾ音源相当の音質で再現する「DSEE HX」技術など、オーディオ機能でもソニー独自の技術を搭載する。 さらに最大約 98.0% のノイズを低減するデジタルノイズキャンセリング機能にも対応している。 そのほか、スマートフォンとしては世界で初めて「プレイステーション 4 (PS4)」と連携する「PS4 リモートプレイ」機能を搭載。 PS4 のゲームを「Xperia Z3 Compact SO-02G」上で楽しむことができる。

「Xperia Z3 Compact SO-02G」の主な仕様は次の通り。 OSは、Android 4.4。 内蔵メモリは、2GB。 ストレージは、16GB。 外部ストレージは、microSDXC (128GB)。 CPUは、クアッドコアの MSM8974AC(2.5GHz)。 サイズ/重量は、高さ約 127mm x 幅約 65mm x 厚さ約 8.6mm/約 129g。 バッテリ容量は、2,600mAh。 連続最大待受時間は、約 650 時間 (LTE)、約 800 時間 (3G)、約 620 時間 (GSM)。 背面には 2,070 万画素、前面には 220 万画素のカメラを内蔵。 4K 動画撮影にも対応する。 カラーバリエーションは、オレンジ、ホワイト、グリーン、ブラックの 4 色。

通信面では、受信時最大 150Mbps、送信時最大 50Mbps の Xi (2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz)、をサポート。 対応方式は FD-LTE。 VoLTEに対応する。 そのほか、IEEE802.11a/b/g/n/ac に準拠した Wi-Fi、Bluetooth 4.0、おサイフケータイ、NFC、GPS、ワンセグなどに対応する。 なお、赤外線通信、フルセグには対応していない。 (AndroWire = 11-5-14)


携帯電話出荷数、過去最低 スマホ移行が一段落

2014 年度上期(4 - 9 月)の携帯電話端末の国内出荷数が、00 年度以降の半期ごとで最低になったことが、MM 総研の調べでわかった。 「ガラケー」とよばれる従来の携帯電話から、スマートフォンに移る動きが一服したという。

MM 総研によると、ガラケーとスマホを合わせた 4 - 9 月の出荷台数は 1,578 万台で、過去最低だった 13 年度上期を 4.1% 下回った。 このうちスマホの出荷が同 13.7% 減の 1,050 万台と、大きく減った。 NTT ドコモが昨年 9 月に人気スマホ「iPhone」の取り扱いを開始。 KDDI (au)、ソフトバンクを加えた大手が今春まで激しく顧客を奪い合ったことも、4 月以降の需要が落ち込む要因になった。 (asahi = 11-3-14)


ドコモとソフトバンク、携帯・光回線のセット割引導入へ

NTT ドコモとソフトバンクは 31 日、携帯電話とインターネットの光ファイバー回線を同時に契約した利用者への割引サービス「セット割引」を始める、と発表した。 先行する KDDI (au) に対抗する。 ドコモは来年 2 月から、サービス名を「ドコモ光パック」として導入する。 家族で携帯電話のデータ通信量を共有する料金プランと組み合わせ、通信量の多い高額なプランほど割引額を増やす。 実際の割引額などは改めて発表する。

ソフトバンクは開始時期や割引額などについて「準備が整いしだい発表する(広報)」と説明している。 KDDI は 2012 年 3 月に携帯と光回線のセット割引を始め、顧客の囲い込みにいかしている。 9 月時点でスマートフォンの顧客の 47% がセット割引を利用。 2 年前の 23% から比率は上昇しているという。 ドコモもソフトバンクも、NTT 東日本と西日本が年内にも始める光回線サービスの卸売りを使う。 (asahi = 11-1-14)


スマホ市場の勢力図急変 安さで中国急伸、サムスン守勢

韓国のサムスン電子と米アップルが「2 強」を占めてきた世界のスマートフォン市場に「中国発」の地殻変動が起きている。 安さを売りに中国メーカーがみるみる販売を伸ばし、対照的にサムスンの守勢が目立つ。 変化の激しい IT の世界。 攻守もめまぐるしく入れ替わる。 北京市内に住む女子大学生 (25) は昨春、中国メーカー「小米科技(シャオミー)」のスマホを買った。 「手が届きやすい値段で、サムスンなら高級機しか使っていなかった高性能の半導体を使っていた」ためだ。 ソフトの使いやすさも気に入り、今や両親も「シャオミー派」だ。

シャオミーは、著名な IT 経営者の雷軍(レイチュン)氏が 2010 年に北京で創業した。 アップルの「iPhone」などに劣らない高性能部品を集めたスマホが半額以下の 1,999 元(約 3 万 5 千円)。 「性価比(コストパフォーマンス)」の良さで若者らに人気が爆発した。 中国で今年、6 千万台を超える販売を見込む。 日本のスマホ市場全体の 2 倍にあたる台数を、創業 5 年足らずの企業が 1 社で売り切る。 中国の調査会社によれば、中国でのシェアは上半期に 12.2%。 約 3 年間首位を守るサムスンを 3 ポイント差で猛追する。

中国には他にも 10% 前後のシェアを争う国産メーカーがひしめく。 通信設備世界大手の華為技術(ファーウェイ)やパソコン世界最大手の聯想集団(レノボ)などだ。 部品を組み合わせてどのメーカーも一定の製品がつくれるデジタル時代。 台湾を含めた中華圏には、外資がスマホ製造を委託してきた部品や組み立てメーカーがそろう。 地の利を生かして簡単にスマホに参入できるため、わき出るように新興企業が生まれてくる。

世界のスマホの 3 分の 1 を売る中国市場で蓄えた経験は、世界でも生かされる。 特に低価格機種が売れる新興国市場へ各社が積極的に進出しており、その成長が世界のスマホ市場の勢力図を変えつつある。 米調査会社 IDC によると、7 - 9 月の世界シェア(速報値)はシャオミーが 5.3% と前年の 2.1% から躍進、サムスン、アップルに次ぐ 3 位となった。 4 位も 5.2% のレノボで、前年 3 位だったファーウェイなどもわずかな差で追っているとみられる。 日本勢はすっかり蚊帳の外だ。

中国勢の攻勢に、2 強のアップルとサムスンは明暗を分けつつある。 アップルはシェアこそ横ばいだが、高いブランド力で根強いファンをつかむ。 欧州や北米、日本などで強く、中国でも最も安くて 5,288 元(約 9 万 3 千円)という都市住民の平均月収の 2 倍に達する価格にもかかわらず、貯金をはたいて買う層が多い。

高級機が中心のアップルは中国勢との競合はそれほどない。 一方、最新の iPhone6 では、サムスンが先駆けた大画面化にかじを切った。 iPhone6 と 6 プラスは発売後 3 日で 1 千万台超を売り、アップル製品では過去最高になった。 アップルの 7 - 9 月期決算は「iPhone6」の販売好調で、純利益が 84 億 6,700 万ドル(約 9,140 億円)と前年より 13% 増えた。(斎藤徳彦 = 北京 宮地ゆう = サンフランシスコ)

首位保つが利益激減

「競争の構図が急速に変わっている。 そうした変化に速やかに対応できなかった。」 サムスン幹部は 7 - 9 月期決算を発表した 30 日の電話会見でこう語った。 スマホ不振は一段と鮮明になり、携帯端末部門の利益は 1 兆 7,500 億ウォン(約 1,800 億円)と前年より 7 割以上減った。 四半期ごとに 6 兆ウォン規模の利益を稼いできた 1 - 3 月までの勢いは一変している。

世界首位は保つが、昨年 7 - 9 月に約 33% あったシェアは今年 7 - 9 月に約 24% まで下がった。 中国に加えて、成長市場のインドでもシェアを下げている。 アップルと違い、中国勢と同じアンドロイドの基本ソフト (OS) を使っていることも一因だと指摘される。 中国勢に追い上げられるサムスンの姿は、かつて半導体やテレビで世界を席巻しながら、次第に競争力を失った日本メーカーの姿とも重なる。

日本企業が優位の構図を次々とひっくり返したのはほかならぬ、サムスンだった。 10 年代から本格展開したスマホ事業では追いかける相手はアップルだったが、欧米から新興国まで地域ごとに幅広い端末をそろえ、みるみる世界首位を奪った。 ほんの数年で今や、中国メーカーがサムスンの「かつて来た道」を歩もうとしている。

スマホの不振はサムスン全体の業績にも打撃となり、7 - 9 月の営業利益は 6 割減、純利益もほぼ半減した。 サムスン幹部は「デザインなどを通じて他社のスマホと差を出し、中 - 低価格帯の品ぞろえも補強する」と巻き返しに意欲を見せる一方で、「年末に向けさらに競争は激しくなる。 業績を改善できるかは不透明さが残っている。」と先行きの厳しさも認めた。(貝瀬秋彦 = ソウル 稲田清英、asahi = 10-31-14)


2015 年の年賀はがきはあの手この手、AR/QR 対応や LINE & 「アイカツ!」連動も

日本郵便株式会社は 30 日、2015 年未年の年賀はがきを販売開始するとともに、年賀特設サイト「郵便年賀.jp」を開設した。 2015 年の年賀はがきは、発行枚数が初回 32.2 億枚、最終的には前年同様の 34.2 億枚を予定している。 AR 技術を使用した年賀はがきを投入するほか、SNS 上の相手に年賀状を送付できるサービスも提供する。 スマートフォン向けアプリも強化した。

郵便年賀.jp は、年賀状に関する「買う」、「つくる」、「おくる」、「楽しむ」、「知る」のテーマに分けられたコンテンツを用意。 1,000 種類以上の無料テンプレートや素材から年賀状を作成できる「年賀状クイックサーチ」や、PC やスマートフォン上で年賀状を作成できる「はがきデザインキット 2015」を提供する。 そのほか、絵画風写真加工ツール、干支似顔絵作成ツール、手作り風はんこ作成ツールなどを提供する。

年賀状の送付方法に関しては、住所が分からない相手にも携帯電話番号やメールアドレス、LINE や Twitter の SNS アカウントで送付できる、リプレックスの「ウェブポ」、コネクティットの「ネットで年賀状」などのワンストップサービスを紹介した。 リプレックスは今年からスマートフォンアプリも提供。 また、コネクティットはスマートフォンアプリ「スマホで年賀状」を提供し、宛名面の OCR 機能とオペレーターによる手動補正により宛名入力の負担を減らせるとしている。

はがきの料額印面部が AR マーカーとなっており、専用アプリからマーカーを読み取ると、スペシャルコンテンツとして日本郵便のキャラクター「ぽすくま」の実写動画が浮かび上がる。 AR 技術は、ソニーデジタルネットワークアプリケーションズが提供している。 初回発行分 32.2 億枚のうちビジネス用途を除いた 25 億枚で AR 動画が閲覧できる。 さらに 12 月 15 日以降、新しい動画コンテンツを追加予定。

キャラクター年賀状として、「アナと雪の女王」などのディズニーキャラクターのほか、ハローキティもラインナップ。 ハローキティ年賀状は、文面に印刷されたイラストが AR マーカーとなっている。 年賀状裏面に印刷された QR コードで専用アプリをダウンロード後、AR マーカーを読み取るとハローキティのキャラクターが画面上に浮かび上がる。 スマートフォンのカメラで一緒に撮影することもでき、その写真を年賀状として印刷することもできる。

日本郵便初の取り組みとして、トレーディングカードゲーム「アイカツ!」と連動。 「ネットで年賀状」を通してアイカツ! 年賀状を購入できる。 年賀状を受け取った人は、全国に設置されているアイカツ! のカードマシンで年賀状の QR コードをスキャンすることで、アイカツ! を楽しむことができる。

そのほか、LINE との連携も紹介した。 LINE で繋がっている住所が分からない友人・知人に紙の年賀状を送付できる。 また、日本郵便が LINE 公式アカウントを開設。 公式アカウントに向けてスマートフォン内の写真を送ると、ぽすくまが年賀状のデザインを作成してくれる。 そのまま投函まで申し込めるほか、動画再生用の QR コードを付与した年賀状を送ることもできる。

コカ・コーラとのキャンペーン「『コカ・コーラ』ハッピーギフト年賀状」を昨年に引き続き展開。 「ネットで年賀状」特設サイトから 3 万人に無料でハッピーギフト年賀状を送ることができる。 年賀状には IC チップが埋め込まれており、コカ・コーラの自動販売機の IC 読み取り部分にかざすと、コカ・コーラが 1 本無料でもらえる。 また、コカ・コーラ 500ml ペットボトルとハッピーギフト年賀状をセットにした「『コカ・コーラ』ハッピーギフト年賀状 BOX」を 5,000 個限定で、全国 50 の郵便局で販売する。

また、他業種との連携を拡大し、クラウド名刺管理サービス「Sansan」と提携。 Sansan 上に登録された名刺の宛先データを、日本郵便のオンラインはがき発注サービス「はがき印刷ダイレクト」に取り込んで年賀はがきの印刷・投函までを行えるようにした。 (InternetWatch = 10-30-14)


スマホゲームにリアル商店街 実店舗ともリンク 北九州

実在する商店街を舞台にしたスマートフォンゲームを、北九州市八幡西区の黒崎商店組合連合会が作った。 実際の店や場所とリンクしていて、にぎわいを呼ぶのがねらいだ。 携わった若手商店主は「敷居が低いゲームで、商店街を知ってもらうきっかけにしたい」と期待を込める。

タイトルは「僕の黒崎商店街」。 遊び手は店員としてケーキ店や精肉店などで働きながら、「アーケードが雨漏り」、「チラシを配る」など商店街のトラブルや仕事に対処し「経験値」ポイントを稼ぐ。 経験値ポイントがたまると店に置ける商品が増え、「アルバイト」から「店長」「組合長」などへと昇進できるというゲームだ。 商店街へ行き、店に置かれた QR コードを読み取ると「ボーナス経験値」がもらえる。

黒崎地区の商店街で人形店を営む田中大士さん (37) とカフェを開く寺下良真さん (32) が制作の中心となった。 商店街に整備された公衆無線 LAN を活用するため、6 月、市から紹介された市内の環境コンサルタント会社「エコプラン研究所」と協議を始めた。 商店街で催して人気だったスタンプラリーの「スマホ版」を作る案が有力だったが、「それだけでは面白くない」と寺下さん。 大学生やゲーム愛好者にも意見を聞いて練り上げた。

エコプラン研究所によると、実在する商店街を舞台としたゲームは東京などで例があるが、大手メーカーの既存アプリと連動したものがほとんど。 今回のように独自アプリを最初から作るのは珍しいという。 ゲームは、黒崎地区の商店街と周辺で開かれる人気イベント「こども商店街」がある 11 月 8 日に配信を始める。 ダウンロードは無料。 今後は店や商品の種類を増やし、実在する店主と話をしたらポイントを得られるようにするといった案もある。 遊び手の意見を取り入れて改良していく。 (中川壮、asahi = 10-26-14)


Google、全く新しいメールアプリ「Inbox」を発表

大量のメール処理に追われる生活から抜け出すさまざまな工夫

米 Google は 22 日、大量のメール処理に追われるだけの生活から抜け出すためにさまざまな工夫を凝らしたメールアプリ「Inbox」を発表した。 Google はこれを「完全に新しいもの」と表現している。 同日より一部のユーザーに第 1 弾の招待状が発送された。 招待状を受け取ったユーザーは、友人を招待可能だ。 また、招待状を希望するユーザーは Google にメールを送ることもできる。

Inbox は Android/iOS に対応しており、招待状があれば Google Play/App Store からダウンロードして利用できる。 なお、iOS 版の対応言語に日本語は含まれていない。 Inbox はメールアプリとはいえ、Gmail と見た目が全く異なる。 受信したメールに対し、Google Now のようなやり方でユーザーの先回りをして、それぞれのメールに必要な情報を追加するなどの処理を実行。 ユーザーが大量のメールに圧倒されずに日常生活が行えるようにすることを目指している。

Inbox にはメールを自動的にひとまとめにする機能がある。 これは、Gmail に昨年追加された同じ種類のメールをまとめる機能に似ているが、Inbox ではさらに改良したという。 一例として、領収書と銀行の明細書は同じグループにまとめられるため、一目見て処理を終えられる。 それだけでなく、どのようなメールをまとめるべきかを Inbox に教えることも可能になるという。

また、メールの重要情報を見出しでハイライト表示してくれる。 例えばフライト日程、イベント情報、友人や家族から届いた写真や文書などだ。 さらにただハイライトするだけでなく、航空機のフライト日程であればフライトのリアルタイムステータスを、商品の注文状であれば発送状況といったユーザーが必要としそうな情報を自動的にウェブから検索し、同じ見出しに表示してくれる。 Inbox の画面を一覧するだけで概略をつかめるほか、通常であればメールを読んでから検索しなければならないような情報も、その場で得られるようになる。

ToDo リストなど、生活改善に使用するための機能も用意。 自分宛のリマインダーを設定すると、Inbox が自動的に情報を追加してくれる。 例えば電気店に電話しなければならないとすると、リマインダーに登録した時点で Inbox が店の電話番号と開店時間を追加する。 レストランを予約すれば、予約確認メールに地図を追加する。 航空券を予約すれば、チェックインのリンクも追加してくれる - - といった具合だ。

このように仕事からプライベートまで大量のメールで処理していると、メールの量に圧倒されがちだ。 そのため Inbox では、メールとリマインダーを一時停止(スヌーズ)しておき、自宅や職場など特定の場所に移動した時にスヌーズを自動解除できるという。 Inbox は、Gmail を開発した同じチームによって開発された。 また、Inbox の提供後も現在の Gmai lを使用し続けることが可能だと説明している。 (InternetWatch = 10-23-14)