商店街再生にプロの知恵 月 90 万円の挑戦 宮崎・日南 漁師町のシャッター通りを再生させたい - -。 カツオの一本釣り漁獲量日本一を誇る宮崎県日南市の油津商店街が、いま熱い。 月額 90 万円の事業費で市が公募した「再生請負人」を中心に、活性化に向けて人やアイデアが集まりつつある。 目指すのは自立・自走できる新しい商店街だ。 ■ ノルマは「3 年半で 20 店舗」 11 月末の週末、日南市油津商店街のアーケード内に若い歌声が響いた。 昭和の歌謡曲を歌い続けて人気を集める日南出身の大学生長谷川万大(ゆうだい)さん (19) のライブ。 お年寄りや親子、若い女性ら 50 人以上が集った。 会場はカフェ「ABURATSU COFFEE」。 元々は 10 年ほど前に惜しまれながら閉店した喫茶店「麦藁(むぎわら)帽子」だが、今年の春に新装開店された。 「平日よりも人通りが寂しかった週末に、若い人の声が聞かれるようになった。」 通りがかりの年配の男性がほほえんだ。 仕掛け人は市テナントミックスサポートマネージャーの木藤亮太さん (39)。 「日南市で暮らし、任期中(3 年半)に 20 店舗の新規誘致がノルマ。 事業費は生活費込みで月 90 万円。」 そんな市の公募に応募し、昨年 6 月、333 人の中から選ばれた。 (矢鳴秀樹、asahi = 12-7-14) 大都市、医療も介護も足りぬ 地方移住に活路求める 高齢化で医療や介護を受けたい人が急増する一方で、少子化で働き手が減る。 すでに医療や介護を求めて地方に移り住む人や、需要を求めて都市部に介護施設を作る地方の社会福祉法人も出てきた。 国や自治体は対策を進めるが、実行するには障壁は高い。 埼玉県の 50 代女性は、東京都練馬区に住む 80 代の父母の介護に行き詰まった。 母は認知症が進み、父は足腰が弱って歩けない。 女性がほぼ毎日世話をしたが、昨年 5 月に父が入院。 母は床ずれもひどくなった。 女性は両親が入居できる施設を探した。 自宅から歩いて 2 - 3 分の特別養護老人ホーム(特養)は約千人の入所待ちと聞いてあきらめた。 近くの有料老人ホームは 1 人月額 30 万円、入居一時金が数百万円もする。 ようやく埼玉県白岡市の介護老人保健施設を見つけ、昨年 7 月に 2 人で入った。 女性は「近くに特養などが増えればいい」と話す。 都会から医療が充実した地方に移り住む人もいる。 地域医療先進地の長野県佐久市は、人口を増やそうと空き家紹介制度を 2008 年度に始めた。 今春、重症患者向けの佐久医療センターの開業でさらに充実し、空き家バンクの契約は 10 月時点で約 280 世帯に上った。 会社経営をしていた古沢守さん (79) と千絵さん (73) 夫妻は 12 年 10 月、横浜市から佐久市に引っ越した。 (浅井文和、辻外記子、asahi = 12-7-14) 西日本最大のイオンモール開業 JR 岡山駅前 イオンは 5 日、JR 岡山駅前に同社では西日本最大の売り場面積を持つ商業施設「イオンモール岡山」をオープンさせた。 神戸や大阪など関西に流れていた買い物客をつかみ、年間 2 千万人の来店を見込む。 イオン岡山店を核に、衣料や食品、書籍、雑貨など 356 の専門店がある。 このうち、約 2 割にあたる 65 店は岡山県内の企業にし、地元との連携をめざす。 店舗のほか、映画館や多目的ホール、地元放送局のスタジオなどが入った。 モールは JR 岡山駅と地下道でつながり、徒歩 5 分。 地上 8 階、地下 2 階で、売り場面積は 9 万 2 千平方メートルある。 土地は、経営破綻(はたん)した地元のバイオ関連企業の林原から買い取った。 イオンモールの岡崎双一社長は記者会見で「イオングループを代表する『旗艦店』として、地元との連携など新しい取り組みをしてきた。 たくさんの客が周りの商店街にも流れていくと思う」と話した。 (田幸香純、asahi = 12-5-14) 地方の大学、魅力向上がカギ 私大の定員超過抑制へ 文部科学省は、大都市圏の私立大学について、入学定員を超過して学生を集めた場合のペナルティーを厳しくする方向で検討に入った。 大学生全体の 4 分の 3 を占める私大生のうち、5 割程度が首都圏に集中している現状を変え、地方の過疎化に歯止めをかけるのが狙い。 文科省の学校基本調査によると、東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県の私立大、短大、大学院は全国の学生数の 48% を占める。 大阪、京都、兵庫の 3 府県と愛知県を加えた 3 大都市圏でみると、総人口比 47% (2013 年)に対し、学生数は 75% にのぼった。 都市部の私大が定員を大きく超えて学生を集めることで、地元への就職が比較的多い地方大学に通う学生が減り、地方企業に人材が集まらない悪循環に陥っている。 東京に集中する大学生は、うまく地方に流れるのか。 東京都の大規模私大の今春の入学状況を見ると、定員に対する入学者の割合(定員充足率)が 110% を超える例が目につく。 例えば法政大理工学部(入学定員 553 人)と立教大社会学部(同 465 人)は 119% だ。 文科省が方針通り、定員超過のペナルティー基準を 120% から 110% に下げた場合、助成金がもらえないことになる。 (高浜行人、asahi = 11-30-14) 真珠の街神戸、輝き再び 中国向け好調で回復基調 世界で流通する海水産真珠の約 7 割は、神戸から輸出されている。 2008 年秋のリーマン・ショックで価格が急落、輸出もほぼ半減したが、このところの中国の需要拡大などを背景に回復軌道に乗り始めた。 加工や卸売りなど関連業者が集まる「真珠の街・神戸」が、輝きを再び取り戻そうとしている。 3 月、中国・香港。 世界最大の宝飾展示会「香港国際宝飾展」の日本ブースには、神戸の真珠関連業者を中心に 95 社が出展し、欧米や中国のバイヤーが連日押し寄せた。 会期 5 日間で 95 社の総売り上げは昨年に比べ 10 億円増え約 55 億円に達した。 日本ブースに新たに出展するには、日本真珠輸出組合(神戸市中央区)の組合員になる必要があり、加盟社は 5 年前の 2 倍の 123 社に増えている。 同組合理事長で、南洋真珠を扱う鵬清(ほうせい、同)の清水勝央社長 (66) は「かつては海外から神戸に買い付けに来ていた。 会員増を励みに、バイヤーが再び訪れるような試みを考えたい。」と話す。 日本から輸出される真珠はかつて、伊勢などで養殖されるアコヤが中心だった。 今では、タヒチやインドネシア産の「白蝶」、「黒蝶」と呼ばれる南洋真珠が、金額でアコヤを上回る。 南洋真珠は丸くて粒が大きく、中国の消費者の好みに合うためだ。 日本からの輸出額はこの 10 年で 2007 年の 341 億 2 千万円が最高。 今年 1 - 9 月累計はその水準にまだ届かないものの、前年 1 年間を既に上回り 191 億円にまで戻ってきた。 リーマン・ショック後、南洋真珠から価格が回復し、それに引っ張られる形で他も徐々に上昇。 アコヤの価格も以前の 8 割まで戻し、高品質ならリーマン前の倍の値が付くこともある。 中国がけん引する真珠市場。 だが、その中国経済に陰りがみえる今、清水理事長は「一極集中するのは危険」と指摘する。 昨秋の香港宝飾展ではファッションショーや講演会などを開いて注目されたが、インドやインドネシアなど次の需要国と目される国や地域での開催を検討している。 【商品知識普及へ「真珠検定」スタート】 神戸に世界中の真珠が集まるのは、その加工技術が高く評価されているからだ。 南洋真珠の卸、ヒナタトレーディング(神戸市中央区)の堀口朗国際戦略部長 (43) は「何十種類もの色の違いを見分けるなど、他国の追随を許さない技術がある。 加工基地としての地位は揺るぎない。」と胸を張る。 小売りも含め関連企業は神戸に約 200 社あるという。 輸出は回復傾向の半面、国内販売はバブル崩壊後の長期不況が尾を引き苦戦が続く。 そのてこ入れ策として、日本真珠振興会(東京)は 12 月から「真珠検定」を始める。 基礎知識や手入れの仕方、肌の色に合う選び方などを教える。 販売員に正しい知識を身に付けてもらうのが狙いだが、消費者向けにも講習を受ければ「ジュニアアドバイザー」の称号を与える。 自社の店舗で来年にも検定を予定する金子真珠(神戸市中央区)の中西昭雄社長 (57) は「業界ではこれまで、真珠の良さを知ってもらおうという努力をしなさすぎた」と反省する。 検定をきっかけに、通信販売など安価な製品との差別化を図ろうとしている。 真珠業界には現在、神戸だけで四つの関連団体があり、全国的にも養殖業者など多くの団体が活動する。 ヒナタのアレキサンダー・ミュラー取締役 (32) は「こうした団体が一致協力し、真珠の魅力をアピールすれば、需要開拓の大きな力になる」と力説する。 (塩津あかね、神戸新聞 = 11-30-14)
チロルチョコの大冒険 はじまりは炭鉱閉山だった 誰もが知る一口サイズの「チロルチョコ」。 包装紙には「東京都千代田区」の地名が記されているが、製造地は福岡県田川市だ。 筑豊炭田の炭都として栄えた田川市。 坑内労働を終えた炭鉱マンは疲れを癒やす甘味を好んだとされる。 「ひよ子」や「千鳥饅頭」などの銘菓が誕生したのも筑豊だ。 松尾製菓も 1903 年、菓子の製造を始めた。 だが相次ぐ炭鉱閉山で業績不振に陥る。 2 代目社長の故松尾喜宣(よしのり)さんは当時高級品のチョコレートに着目した。 62 年、ヌガー(水あめ)を少量のチョコでくるみ、一口サイズを三つ連ねて 10 円で売り出した。 名前は「チロル」。 「チョコの本場は欧州、欧州ならチロル」という連想からだった。 ところが、「チロル」の商標はすでに森永製菓(東京)が取得していた。 「うちの『チャンピオン』という商標との交換を」と持ちかけ、獲得したという。 低価格で大ヒットしたが、石油ショックで物価が値上がりし、20 円、30 円と値上げを余儀なくされた。 そこで、喜宣さんは三つ山を三等分して一つ山にすることで、原点の 10 円への回帰を発案した。 さらに、息子の利彦さん (62) は社長に就くと成長著しいコンビニエンスストアに新たな販路を求めた。 93 年、サイズをひと回り大きくし、1 個 20 円に値上げした。 「10 円商品」では小さすぎて、バーコードが読み取れなかったためという。 次なる転機は 2003 年、新商品「きなこもち」が驚異的にヒットした時だ。 セブン-イレブンのバイヤーの勧めで単品で扱ったところ、5 カ月で売り上げが 3 億 4 千万円に。 大手コンビニチェーンから次々と注文が舞い込み、04 年に企画・販売部門を担う「チロルチョコ」を東京に設立した。 昨年、テレビ朝日系の番組で行われた「第 1 回駄菓子総選挙」でも、約 50 社の商品のなかで第 1 位に輝いた。 チロルチョコに詳しい経営コンサルタントの石原明さんは、「かわいらしさとか、デザイン性の高さが肝ではないか」とみる。 全日本菓子工業協同組合連合会によると、最近の円安で輸入原材料が高くなっており、苦戦する中小・中堅メーカーも少なくない。 そんな中で、「東京駅そばでアンテナショップをするなど、色々な努力を重ね、元気にやっている」という。 現在は年間約 40 種類、約 7 億個を生産。 食品会社とコラボしたラー油チョコなど、「何でこんなものを」と松尾製菓の社員が驚くような変わり種も登場している。 同社の工場そばにあるチロルチョコのアウトレットショップは、激安の B 級品目当てに、連日 100 人以上が整理券を手に並ぶ。 次はどんな商品が、甘ーく、人々魅了するのだろう。 (大矢雅弘、asahi = 11-29-14) 和食に続き和紙もユネスコ遺産に 欧州で絵画修復に重用 ユネスコ(国連教育科学文化機関)は 26 日、「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」を無形文化遺産に登録すると正式に決めた。 昨年の「和食」に続き、世代を超えて受け継ぐ技や文化がまた一つ、お墨付きを得た。 登録が決まったのは、「石州半紙(せきしゅうばんし、島根県浜田市)」、「本美濃紙(ほんみのし、岐阜県美濃市)」、「細川紙(ほそかわし、埼玉県小川町、東秩父村)」をグループ化した「和紙」。 楮(こうぞ)のみを使うなど伝統的な製法や、地域をあげて技を守る取り組みが評価された。 パリで開かれたユネスコの政府間委員会で採択された。 日本各地でつくられている和紙は、土地台帳や戸籍の記録、商家の帳簿としても使われ、1 千年を超える歴史を持つものもある。 その柔らかさや丈夫さをいかし、欧州でも絵画の修復などに重用されている。 (パリ = 青田秀樹、asahi = 11-27-14) 屋久島が行ってみたい日本の世界遺産ランキングで 1 位に JTB が 22 日までに実施した調査によると、「今後訪れたい日本の世界遺産」の 1 位は屋久島(鹿児島)だった。 2 位は知床(北海道)、3 位は小笠原諸島(東京)、4 位は白神山地(青森、秋田県)と、現在登録されている 4 つの自然遺産で上位を占めた。 白川郷・五箇山の合掌造り集落(5 位、岐阜・富山)や厳島神社(7 位、広島)など景観が印象的な文化遺産も上位に入った一方、世界遺産を訪れない理由では「混雑してそう」が 36.2% を占め首位。 「興味がない (14.3%)」、「交通が不便、行きにくい (11.5%)」と続き、世界遺産の魅力と観光地を結びつける難しさも浮き彫りになった。 (サンスポ = 11-23-14) 広島を彩るイルミネーション 電球 140 万個、平和願う ![]() 広島市中心部の平和大通りなどをイルミネーションで彩る「ひろしまドリミネーション 2014」が 17 日始まった。 来年は被爆 70 年を迎えることから、折り鶴など「平和への願い」を込めた作品も多く設置された。 同日夕、約 140 万個の電球がともると、通行人らから拍手と歓声が起きた。 毎年原爆の日に元安川である「とうろう流し」をモチーフにした作品も、今年初めて作られた。 広島市中区本川町の主婦、吉野谷(よしのたに)恵美子さん (37) は「広島らしくて美しいですね」と話した。 来年 1 月 3 日まで、午後 5 時半から 10 時半まで点灯される。 (杢田光、asahi = 11-19-14) 天空の城、市が勝手に登山道工事 兵庫県「史跡破壊だ」 「天空の城」として人気がある兵庫県朝来(あさご)市の国史跡「竹田城跡」で、朝来市が国に無許可で登山道の拡幅や付け替え工事を進めていたことがわかった。 県教委は文化財保護法に違反しているとして工事の中止を指示。 市は国や県と協議して原状回復する方針だ。 無許可工事は、山頂の竹田城跡に向かう史跡域内の「大手道(おおてみち、約 700 メートル)」の一部で進められていた。 近年のブームで観光客が増えたため、登山道の拡幅・付け替え工事を計画。 城跡に近い延長 32 メートルで、9 月から拡幅や石段の撤去、新たな石垣の設置をしていた。 しかし、文化財保護法で指定された国史跡には形状変更に厳しい規制があり、国の許可が必要。 10 月 27 日に城跡の調査に訪れた市教委幹部と市文化財保護審議会委員が偶然現場を見かけて、工事が発覚した。 朝来市は 4 月、市教委が担当していた竹田城跡の史跡保護の業務を、観光振興を担う竹田城課に一本化。 今回の工事は市教委に知らされていなかったという。 竹田城課の黒田隆雄課長は「軽微な行為と判断し、市教委と協議しなかった」と釈明。 文化財保護法では「軽微な変更」に限っては自治体の裁量で許されるが、「樹木の枝を切る程度(市教委)」という。 県教委の山下史朗・文化財課副課長は「一見して史跡を破壊している問題工事。 勝手に進めれば、文化財の本質的価値を損ないかねない。」と話している。(甲斐俊作、asahi = 11-16-14) 前 報 (2-4-14) 赤信号と青信号に鉄腕アトム 神奈川・藤沢の公園に登場 ![]() 神奈川県は 11 日、県央や湘南の 10 市 2 町で進める「さがみロボット産業特区」をアピールするため、特区のイメージキャラクター「鉄腕アトム」の絵柄を使った歩行者用の「信号機」を藤沢市の辻堂海浜公園内に設置した。 赤信号にアトムの立ち姿、青信号に歩き姿のシルエットの絵柄をそれぞれつけた。 公道では使えない信号のため、公園内に設置した。 設置費用は約 97 万円。 昨年 2 月に国に指定された特区では、生活支援ロボットなどの開発が進められている。 産業振興課の担当者は「子どもをはじめ、楽しんでもらいながら特区に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話す。 (asahi = 11-11-14) 肥後銀と鹿児島銀、経営統合協議を正式発表 肥後銀行(熊本市)と鹿児島銀行(鹿児島市)は 10 日、経営統合に向けて協議を始めたと正式に発表した。 2015 年 10 月をめどに共同持ち株会社を設立する。 都道府県のトップ地銀同士の統合は初めて。 記者会見した鹿児島銀行の上村基宏頭取は「人口が減っており、10 年後では遅い。 生き残り、地元に貢献したい。」と述べた。 同日、熊本市と鹿児島市にある両行の本部と本店でそれぞれ記者会見を開いた。 今後、統合準備委員会を設置し、持ち株会社の本社所在地などを協議し、15 年 3 月に最終合意を目指す。 統合の理由について、肥後銀行の甲斐隆博頭取は「20 年以降にさらに加速していく人口減少社会に向けて、経営基盤を確固たるものにしたい」と説明。 鹿児島銀の上村頭取は「両方とも健全な銀行。 経営統合効果を出すには一番ふさわしい。」と統合相手を選んだ理由について述べた。 統合後は営業基盤を強化し、地元企業のアジア展開や地場の農林水産業を支援する。 両行は別々のシステムを使っているが、上村頭取は経営の効率化に向けて「やがて統一する必要がある」と発言。 ただ「中長期の話になるだろう」と述べた。 統合後の総資産は 8 兆 4 千億円に迫り、全国の地銀上位 10 グループに浮上する。 九州ではふくおかフィナンシャルグループ(約 14 兆 1 千億円)に続く規模になる。 (nikkei = 11-10-14) ◇ ◇ ◇ 銀行 : 横浜・東日本銀が統合へ … 16 年春にも、地銀首位に 地方銀行大手の横浜銀行と、東京を地盤とする東日本銀行が経営統合の方針を固めたことが 4 日、分かった。 2016 年春にも持ち株会社をつくり、両行が傘下に入る方向で検討している。 3 月末時点の総資産額を単純合算すると約 15 兆 8,000 億円となり、福岡銀行を中核とする「ふくおかフィナンシャルグループ (FG)」を抜き、地銀グループ最大手となる。 両行は同日、「経営統合の可能性について検討していることは事実」とのコメントを発表した。 持ち株会社の出資比率や名称など詰めの協議を進めており、近く正式合意に達する見通しだ。 人口減少や地域金融機関同士の競争激化で、地銀をめぐる経営環境は悪化している。 首都圏を基盤とする地銀同士が統合に踏み切ることで、停滞していた地銀再編の呼び水となる可能性もある。 横浜銀行は神奈川県を中心に約 200 店舗を展開。 預金量は 10 兆円を超え、銀行単体としては地銀最大手。 東日本銀行は茨城県発祥で、本店を構える東京のほか、茨城や埼玉、千葉などに約 80 店舗を展開。 両行は経営統合により首都圏全域をカバーする拠点網を有することになり、個人顧客の開拓や法人営業など業務面で高い補完関係が期待できると判断した。 国内では、バブル崩壊に伴う不良債権問題が深刻化したことを受け、大手銀行同士の経営統合の流れが加速。 大手銀は 3 メガバンクを中心に大手 5 グループに集約された。 一方、地方銀行は、07 年に九州の複数の銀行が参加したふくおか FG、今年 10 月には東京都民銀行と八千代銀行が経営統合し「東京 TY フィナンシャルグループ」が誕生したものの、なお 100 以上がひしめいている。 地方は人口流出や景気低迷で地場企業の資金需要が伸び悩んでいる。 超低金利が続く中、銀行の収益の源泉となる利ざやの縮小が止まらない。 政府・与党は地銀経営の先行きを不安視し、抜本的な対策を促してきたが、対応は遅れていた。 銀行単体では地銀首位の横浜銀行が再編にかじを切ったことで、他の地銀の経営判断にも影響を与えそうだ。 (赤間清広、mainichi = 11-4-14) 街中に光あふれる 「小倉イルミネーション」 7 日から 約 70 万個の電球で北九州市小倉北区の中心街を彩る「小倉イルミネーション」が 7 日から始まるのを前に 6 日夜、試験点灯があった。 紫川にかかる鴎外(おうがい)橋は LED 電球で光のトンネルとなり、川べりも青紫の光であふれた。 通りかかった人は記念撮影したり、立ち止まってきらめくイルミネーションを眺めたりしていた。 紫川周辺の商業施設や JR 小倉駅周辺などで来年 1 月 12 日まで点灯する。(山根久美子、asahi = 11-7-14)
街彩る 50 万個の LED さいたま新都心周辺 JR さいたま新都心駅(さいたま市大宮区)周辺で 8 日から、計約 50 万個の LED 電球が街を彩る「さいたま新都心イルミネーション」が始まる。 来年 2 月 15 日まで。 西口エリアではアイドルグループ「ももいろクローバー Z」の曲に合わせ、幻想的な空間を演出する「光と音のイリュージョン」が 1 日計 14 回ある。 東口エリアには高さ 6 メートルの「スパークリングツリー」が登場する。 毎日午後 5 時(一部は午前 10 時)から点灯し、ほぼ全ての電力をバイオマス発電などのグリーン電力でまかなう。 (asahi = 11-6-14) 自治体の商品券配布を支援 政府、補正予算で交付金 政府は、景気を下支えする経済対策の柱の一つとして、自治体を通じて商品券を配ったり、灯油の購入を補助したりする生活支援策を促す新たな交付金をつくる方針を固めた。 年末に編成する今年度補正予算案に盛り込み、年度末以降、住民に支援策が行き渡るようにする。 円安による輸入価格の上昇や、今年 4 月の消費税率 8% への引き上げで家計が圧迫され、消費や生産の低迷を招いているとみて、商品券などで消費を促して景気浮揚のきっかけにしたい考えだ。 具体的には、自治体に配る新たな交付金をつくり、自治体は、政府が用意するメニューの中から地域事情に合った生活支援策を選ぶようにする。 生活支援策のメニューとして、地元商店街で使える商品券の配布や灯油購入補助のほか、子育て世帯や低所得者世帯への給付金なども認める方向で調整している。 商品券や灯油補助の場合も所得制限を設け、中・低所得者に支援対象を絞る方向だ。 1 人あたりがもらえる額や所得の要件などは今後詰める。 新交付金は、消費税率を来年 10 月に 10% に再増税するかどうかの首相の判断にかかわらず補正予算案に盛り込む方向だ。 再増税を決断した場合は、低所得者などの家計を支援する追加の対策も講じるとみられる。(疋田多揚、asahi = 11-6-14) ウンカに強いイネ遺伝子を特定 被害防ぐ品種開発へ 稲作に被害をもたらす害虫「トビイロウンカ」に抵抗性を示すイネの遺伝子を特定した、と農業生物資源研究所(茨城県つくば市)などが発表した。 その遺伝子はインド産のイネにあり、交配によって日本産のイネに組み込むなどして、被害を防ぐ品種の開発を目指すという。 トビイロウンカは、セミのような針状の口でイネの栄養を吸う昆虫で、日本の稲作に与える被害は年間 100 億円規模になる。 中国から毎年飛来するが、10 年ほど前から殺虫剤に耐性を持つタイプが出てきて、被害が深刻化してきた。 これまでに、インドで栽培されているイネが持つ 2 種類の遺伝子が、このウンカに強い抵抗性を示すことがわかっていたが、染色体のどこにあるか特定されていなかった。 (吉田晋、asahi = 11-5-14) 「和紙」が無形文化遺産へ ユネスコ、登録勧告を公表 ユネスコ(国連教育科学文化機関)は 27 日(日本時間 28 日)、日本政府が無形文化遺産に推薦していた「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」について、事前審査をしていた補助機関が「登録」を勧告したと公表した。 文化庁によると、登録の可否を審査する政府間委員会で登録勧告が覆った例はなく、「和紙」が無形文化遺産に登録される見通しとなった。 無形文化遺産は、芸能や祭り、伝統工芸技術や社会的慣習などが対象。 国内からは、昨年に登録された「和食 日本人の伝統的な食文化」など、これまでに 22 件が登録されている。 「和紙」は、既に登録されている「石州半紙(島根県浜田市)」に、「本美濃紙(岐阜県美濃市)」と「細川紙(埼玉県小川町、東秩父村)」を加える形での登録を目指している。 (asahi = 10-28-14) 機を織るからくり人形初披露 看板店主、独学で完成 ![]() 群馬県桐生市で看板屋を営む佐藤卓巳さん (70) が、本物の布を機織りするからくり人形を独学で完成させた。 専門家も「史上初めてでは」と言うその仕組みを使ったからくり人形劇「白滝姫物語」が 25 日、桐生市の美和神社で開かれたイベントで初披露された。 富岡製糸場などの世界遺産登録に沸く群馬県で絹織物の街と言えば桐生市。 714 年に地域の絹織物を朝廷に献上したという「続日本紀」の記録から 130 年になるのを記念し、様々な行事をしている。 その一環で、桐生地域に機織りを広めた伝説がある「白滝姫」のからくり人形作りを、美和神社の隣の桐生西宮神社が今春、独学で何体も制作してきた佐藤さんに依頼した。 (大道裕宣、asahi = 10-26-14) ◇ ◇ ◇ 富岡製糸場が国宝に 城郭風屋根の愛知県庁などは重文 文化審議会は 17 日、今年 6 月にユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録された旧富岡製糸場(群馬県富岡市)の建物 3 棟を、国宝に指定するよう文部科学相に答申した。 幕末・明治以降に造られ、産業や交通、土木の分野で日本の近代化に貢献した「近代化遺産」の国宝指定は初めて。 名古屋市庁舎・愛知県庁舎など建造物 9 件の重要文化財指定や、長野県千曲市稲荷山地区の重要伝統的建造物群保存地区への選定も答申された。 旧富岡製糸場は官営工場として 1872 年に設立。 フランスの技術と日本の技術を融合させて、良質な生糸を大量に生産した。 国宝指定が答申されたのは、繭から糸をとる作業が行われた繰糸所、繭を乾燥・貯蔵していた東置繭所と西置繭所の 3 棟。 いずれも木骨れんが造で、長さは 100 メートルを超える。 群馬県内の文化財の国宝指定は初めて。 他の重文指定は次の通り。 (asahi = 10-17-14)
◇ ◇ ◇ 富岡製糸場の歴史紹介 さいたまのコクーン新都心で 世界遺産に登録された富岡製糸場(群馬県富岡市)を経営していた片倉工業(東京都中央区)が、記念展示会をさいたま市大宮区のショッピングモール「コクーン新都心」西館 1 階で開いている。 写真を交えたパネルで製糸場の歴史をたどる。 実際に使われていた機器なども展示する。 午前 19 時 - 午後 9 時、入場無料。 10 月 20 日まで。 問い合わせはコクーンシティ (048・601・5050)。 (asahi = 9-16-14) ◇ ◇ ◇ 富岡製糸場で映像ショー 緑の蚕蛾、優雅に飛び回る ![]() 世界文化遺産に登録された富岡製糸場(群馬県富岡市)で 30 日夜、西繭倉庫をスクリーンとして、コンピューター・グラフィックス (CG) の映像などを投影する「プロジェクションマッピング」が披露された。 2 回投影され、家族連れら計約 4 千人が詰めかけた。 西繭倉庫中央部の縦約 10 メートル、横約 40 メートルに、糸を作っていくイメージや緑色の蚕蛾(かいこが)が優雅に飛び回る姿などが色鮮やかに映し出された。 富岡青年会議所などでつくる実行委員会の主催で、制作には県内のデザイナーや専門学校生たちが携わった。 (上田雅文、asahi = 8-31-14) ◇ ◇ ◇ 富岡製糸場、世界遺産に決定 国内 18 件目 カタールのドーハで開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会は 21 日、「富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)」を世界文化遺産に登録することを決めた。 日本からの文化遺産への登録は昨年の「富士山(山梨、静岡両県)」に続く 14 件目。 自然遺産と合わせた国内の世界遺産は 18 件となった。 国内で近代以降につくられた産業施設の登録は初めて。 「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、1872 年に殖産興業を担う官営工場として設立された「富岡製糸場(富岡市)」のほか、蚕の卵の品種改良や農家への養蚕指導の拠点となった「田島弥平旧宅(伊勢崎市)」と「高山社跡(藤岡市)」、自然の冷気を利用した卵の貯蔵施設「荒船風穴(下仁田町)」の 4 資産で構成。 富岡製糸場を中心に、海外から導入した技術を改良して良質な繭を生産し、かつては春に 1 回だった養蚕を夏や秋にも可能として生糸の増産につなげた。 政府は、世界の絹産業発展させた象徴的な施設として推薦した。 今年 4 月、ユネスコの諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が「日本が近代工業化世界に仲間入りする鍵となった」と高く評価し、ユネスコに登録を勧告していた。 登録決定を会場で見届けた群馬県の大沢正明知事は、採決後に英語でスピーチし、「今後はこの喜びを忘れることなく、この遺産を保全し、将来の世代に伝えていくために最善を尽くします」と語った。(長屋護 = ドーハ、藤井裕介、asahi = 6-21-14) 前 報 (4-26-11) 歴史ファン注目、アイヌの砦「チャシ」 百名城にも選定 ![]() 北海道・根室半島の「チャシ跡群」に注目が集まっている。 「チャシ」は、アイヌ民族が戦う時の砦(とりで)や見張り、祭祀(さいし)などで使ったとされる場所のこと。 「日本 100 名城」に選ばれたのをきっかけに、訪れる歴史ファンらが次第に増え、市民有志でイメージキャラクターも考案された。 地元・根室市は沸いている。 22 日、本土最東端の納沙布(のさっぷ)岬に近い「ヲンネモトチャシ跡」。 兵庫県宝塚市の会社員津田昌明さん (38) と涼子さん (31) 夫妻が訪れていた。 海の向こうは北方領土の国後島だ。 昌明さんは「100 名城の 30 番目に訪れた。 戦国時代の城もいいが、アイヌの歴史が感じられる、この雰囲気もいい。 来てよかった。」 涼子さんは旅先のスタンプ集めが趣味で、夫と一緒に回っているという。 (六分一真史、asahi = 10-25-14) ロマンティックな「光福の街」 長崎でライトアップ開始 「光福の街」をキャッチフレーズに夜景を売り込んでいる県と長崎市は、長崎市中心部で建物などをライトアップする「長崎ロマンティックイルミネーション」を始めた。 これまで市がクリスマス前後に実施していたが、県も加わって期間と場所を拡大した。 ![]() 長崎市南山手町のグラバー園では、三浦環像前で音楽とともに壁や樹木のライトがさまざまな色に変化するショーを実施している。 監修した夜景評論家の丸々もとおさんは「人と人とのつながりをテーマにした」と話す。 文化財にふさわしい柔らかな色合いを出すことにこだわったという。 県美術館前の運河の上では星をイメージした光のオブジェが浮かび、長崎水辺の森公園では輝くツリーの並木が登場した。 大浦天主堂や孔子廟などの歴史的建造物や街路樹、植え込みなどもライトアップし、街を輝かせる。 (八尋紀子、asahi = 10-24-14) 有田焼や西陣織、世界で勝負 現代アレンジで百貨店輸出 大手百貨店の「そごう・西武」は来年春から、伝統工芸品を現代風にアレンジして輸出する。 新しい販売先を開拓するねらいだ。 日本の魅力を伝えて訪日客を増やす効果も期待している。 ![]() 有田焼(佐賀)の食器や西陣織(京都)のランチョンマット、山中塗(石川)のタンブラーなど約 80 品目を輸出する。 スターバックスの店の内装を手がけたデザイナー、佐藤オオキ氏 (36) が現代風にした。 今年春以降、若者をねらって首都圏 3 店に置いたところ、外国人観光客に日本の土産として人気を集めた。 今月 25 日からの国際展示会「東京デザイナーズウィーク」に出品し、海外バイヤーに売り込む。 すでに欧米の美術館の売店や雑貨店から問い合わせがある。 (北川慧一、asahi = 10-19-14) 自治体消滅、リノベーションで防げ 広がる空き家利活用 リノベーションによる街づくりを進める自治体が増えている。 空き家が増えて人口減社会が進み、都市までもが「消滅」の可能性を指摘される。 人を呼び戻す秘策とは - -。 ■ 沈んだ鉄の街を再生 北九州市 「鉄の町」として栄えた北九州市。 福岡市に人や企業、カネが流出したといわれる。 人口はピークの 1979 年の約 107 万人から、今年 10 月には約 96 万人に。 2005 - 10 年、政令指定都市で人口減少が最も進んだ。 市が 11 年、リノベーションによる中心市街地の再生策として打ち出したのが「小倉家守(やもり)構想」だ。 JR 小倉駅のほど近く、150 店が連なるアーケード街「魚町(うおまち)銀天街」。 「人の通行量は昭和 40 年代に 1 日 3 万人あったが、09 年には 1 万 1 千人に減った。」 一角にビルを所有する司法書士の梯(かけはし)輝元さん (55) が話す。 昭和 40 年代に建てられたビルは地上 5 階建て、延べ床面積約 4 千平方メートル。 09 年、ビルごと借り上げていた婦人衣料品店が撤退した。 約 30 社に入居を打診したが、ことごとく断られた。 梯さんのビルは構想の第 1 弾になった。 設計した地元出身の建築家、嶋田洋平さん (38) = 東京都豊島区 = は、1 区画を約 10 - 16 平方メートルに小分けにして、賃料収入を落とさずに、テナントが安い賃料で入れるようにした。 11 年から順次、リノベーションが進み、洋服、飲食店、雑貨、ネイルサロンなど計 20 数店が入った。 その 8 割が女性経営者だ。 投資した計 8 千万円は、あと 2 - 4 年で回収できる見込みが立った。 11 年からは、嶋田さんや大学の研究者らが中心になって、市内の空き店舗やアパートを選び、改修案を練る合宿形式の「リノベーションスクール」を開く。 参加するのは、手法を学ぼうとする全国の建築家や商店主、自治体職員ら。 年 2 回開き、今年 8 月で 7 回を数えた。 スクールの案などをもとに、魚町銀天街周辺で計 13 軒が生まれ変わった。 300 人の新しい雇用が生まれ、1 日あたり通行量は 09 年から 13 年までに 3 千人増の 1 万 4 千人になった。 嶋田さんは「一つの成功事例があれば近隣の不動産に波及する」と話す。 北九州市にリノベーションによる街づくりを提案した都市再生プロデューサーの清水義次さん (65) は「産業の乏しい街には人は住まない。 リノベーションは遊休不動産を活用し、産業を生み、雇用を増やす。 結果的に人口減少の解決につながる。」と指摘する。 リノベーションスクールは空洞化に悩む全国の各地に広がる。 静岡県熱海市や和歌山市、和歌山県田辺市で開催された。 ■ 子育て世代にアピール 東京・豊島区 「こんなににぎやかな街なのになぜ、消滅すると言われるのか。 ショックだった。」 東京有数の繁華街・池袋を抱える東京都豊島区の高野之夫区長は明かす。 5 月、民間研究機関「日本創成会議(座長・増田寛也元総務相)」が、2040 年に同区の若年女性(20 - 39 歳)人口は約 2 万 5 千人と 10 年の半分に減り、東京 23 区で唯一、「いずれ消滅する」可能性があると指摘したのだ。 区はすぐにリノベーションによる街づくりを目指すことを決めた。 池袋駅から約 1.5 キロ離れた東池袋 5 丁目。 車が通れない細い路地の両脇に住宅がひしめく。 地元の東町会副会長の千葉幸市さん (74) によると、1960 年代から戸建てやアパートが減り、マンションが増えた。 戸建てやアパートの空き家が増え、少なくとも 30 はあるという。 「地域の防火、防犯にとっても大きな問題です。」 国の住宅・土地統計調査(2008 年)によると、豊島区の空き家は 2 万 1,680 戸で、長屋やアパートなどの共同住宅が 9 割を占める。 区は所有者に、入居者の希望にあわせた改修や複数の人が暮らせるシェアハウスにすることを呼びかけていく。 区住宅課の斉藤哲也さん (38) は 8 月、北九州市であったリノベーションスクールを受講した。 「老朽化した戸建てをリノベーションして、子育て世代に長く住んでもらいたい。」 区はまず、リノベーションの対象となる空き家を探す。 今年度内に、リノベーションスクールを開き、所有者や専門家らと改修や利活用の方法を練る予定だ。(橋田正城、小川智、asahi = 10-13-14)
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