島根 11 JA 統合承認 組合員 23 万人全国一位

島根県内 11 JA と一部県連組織の統合を目指す「1 JA」構想について、11 JA が 23 3日、それぞれ臨時総代会を開き、統合を承認した。 統合予定日は 2015 年 3 月 1 日で、JA 島根信連との統合は同 11 月になる。 統合後の組合員数は 23 万人で、全国 1 位。 貯金残高は 8,800 億円、販売品取扱高は 328 億円となり、規模拡大によるスケールメリットを生かし、組合員の高齢化や農業の衰退に歯止めを掛けて振興を目指す。

統合するのは 11 JA と JA 島根信連のほか、同島根中央会、同全農県本部、同共済連島根の一部機能。 名称は「島根県農業協同組合(JA しまね)」となる。 統合には、各 11 JA の総代会で総代の半分以上が出席し、3 分の 2 以上の賛成が必要。 23 日の全ての臨時総代会で要件を満たした。 JA 島根中央会によると、総代定数6,234 人に対し、計 5,413 人が出席。 このうち、5,245 人 (96.9%) が賛成した。

統合経営計画書によると、統合時は本店と、現在の 11 JA 単位に地区本部を置き、有望農産品の開発・普及、販売、担い手支援に注力。 支店・事業所の廃止はしない。 17 年度の目標として、貯金残高は 11.4% 増の 9,800 億円、販売品取扱高は 5.8% 増の 347 億円などを掲げている。

「1 JA」構想は、12 年の農業産出額が 00 年から 61 億円減の 624 億円に落ち込み、11 JA の正組合員の 45.6% (12 年 3 月末時点)を 70 歳以上が占めるなど、厳しい島根県農業の実態を踏まえて計画。 効率化や金融事業の利益拡大によって経営基盤を強化し、営農指導や販売力の向上を図る狙いがある。 09 年の JA 県大会で同構想推進を決議しながら、組織や業務の範囲などで調整が難航したため、当初目標だった 13 年 4 月の統合を延期し、計画を練り直した。

統合承認を受け、松江市内で記者会見した JA 島根中央会の萬代宣雄会長は「少数だが、いろんな心配で反対された思いに配慮しながら、合併して良かったと思われる JA をつくるのが使命」と強調。 「将来も農業の振興と地域を守れる組織に」と力を込めた。 全国ではこれまでに、奈良、香川、沖縄の 3 県で「1 JA 」が実現している。 (山陰中央新報 = 3-24-14)


アワビ大漁の記録も 竹島の歴史伝える新資料発見 島根

アワビ漁に使われた漁具、漁について詳細に記録した渡航日誌 - -。 先月 22 日の竹島の日を前にあった隠岐の島町での調査で、竹島の歴史を伝える資料が新たに見つかった。 町や県は、資料を集めた展示施設の開設を国に求め続けているが、いまだ進展はない。 県の竹島問題研究会が 2 月 7 日に実施した隠岐の島町での調査に同行した。 (大久保直樹、asahi = 3-23-14)

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竹島渡航の海図発見 島根・隠岐、漁師が使用

島根県は 17 日、同県隠岐の島町の漁師が 1952 - 53 年ごろに竹島へ渡る際に使用した海図を発見したと発表した。 漁師たちの拠点だった同町久見地区と竹島、竹島と松江市の灯台方向をそれぞれ結ぶ線が鉛筆で書き込まれている。

大学教授らでつくる県の竹島問題研究会によると、竹島渡航に使った形跡が残された海図が見つかるのは初めて。 旧日本海軍の水路部が 35 年に発行した海図で、49 年の小改正と 50 年の航路告示が反映されている。 久見地区の漁師が50年以降に購入したとみられ、隠岐の島町の漁協に保管されていたのを研究会が見つけた。 地区の住民への聞き取りによって、52 - 53 年ごろに使っていたものと特定した。

研究会座長の下條正男拓殖大教授(日本史)は「日本が竹島を実効支配していたことを示す証しになる」と話している。 (kyodo = 2-17-14)


30 歳過ぎて目指した靴職人 … 島根・出雲で 5 年

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佐々木馬一商店、島根県益田市に木製資材工場

住宅用資材製造の佐々木馬一商店(島根県益田市)が、木製資材の需要増加を受けて益田市内に工場を新設する。 操業開始は 4 月で、3 年間で 10 人の地元雇用を増やす。 計画は投資額 1 億円以上を対象とする県の企業立地助成に認定されており、阿知波義雄社長が溝口善兵衛島根県知事、山本浩章益田市長と覚書を調印した。

工場は鉄骨平屋 5,760 平方メートルを買い取り、県産のスギ、ヒノキ材を中心に加工。 住宅向け内装材などを製造する。 投資額は 4 億 7,000 万円だ。 工場全体の売上高は年間約 5 億円を目標とする。 県と益田市は地元雇用などに対し合わせて 5,300 万円を助成する。 さらに木材産業振興の目的で島根県森林整備加速化・林業再生事業費補助金の 2 億 4,300 万円が給付される。

国は 2010 年度に公共建築物で木材使用を促す方針を打ち出した。 このため木製資材の需要増が見込めることから設備投資に踏み切った。 島根県は全国有数の森林県で、製造過程で出るチップなどはバイオマス燃料として利用する計画だ。 (nikkei = 3-19-14)


萩・石見空港の搭乗者が 7 万人突破

萩・石見空港(島根県益田市)の今年度の搭乗者が、目標の 7 万人を突破した。 2002 年度以来、11 年ぶり。 30 日から東京便が 2 年限定で 1 日 2 便になる空港では、地元の悲願ともいえる 2 便化延長へ弾みになると喜んでいる。

7 万人目は、親族のお見舞いに千葉県へ向かうという益田市美都町の農業野村慶之助さん (73)。 周辺自治体などでつくる「萩・石見空港利用拡大促進協議会」から雪舟焼の夫婦湯呑(ゆのみ)が贈られた。 飛行機をよく使うといい、「2 便化は利便性がよくなり、うれしいこと」と話した。 空港は 1993 年に開港。 4 年後、東京便が 2 便に増えたが、搭乗者が減って、02 年に 1 便に減らされた。 09 年度ごろから、団体客の増加や出雲大社ブームなどで搭乗客数が右肩上がりになり、今回の増便が決まった。 (伊藤周、asahi = 3-18-14)


島根の観光客計 1,170 万人増 官民 PR 奏功

島根県は 17 日、2010 年度から 4 年間実施した観光キャンペーン「神々の国しまねプロジェクト」などで県内を訪れた観光入り込み客の延べ数に関して、キャンペーン前の 09 年を基準とした 10 - 13 年の各年の増加分の累計が 1,170 万人となったことを明らかにした。 目標の 500 万人増の 2 倍以上で、県は古事記編さん 1,300 年を記念した 12 年の「神話博しまね」と 13 年の出雲大社の本殿遷座祭に向け官民挙げて取り組んだ PR 活動が奏功したのが要因としている。

松江市内であった「神々の国しまね実行委員会(会長・溝口善兵衛知事、22 団体)」で、同県観光振興課の担当者が 09 年 - 13 年の観光動態調査結果(13 年は速報)を基に報告した。 報告によると、キャンペーン開始の直前 3 カ月を含む 10 年は、09 年の 2,753 万人に比べて 87 万 3 千人増。 雪害や東日本大震災の影響で客足が鈍った 11 年は同 4 万 1 千人減となったが、出雲大社周辺を主会場とした「神話博しまね(12 年 7 - 11 月)」を実施した 12 年は、同 165 万 7 千人増に転じた。

さらに、出雲大社で 60 年ぶりの本殿遷座祭が営まれた 13 年は、首都圏のメディア対策を強化したり、女性をターゲットにした旅行商品を増やしたりした結果、同 921 万 1 千人増と大幅に増えた。 このほか、観光入り込み客数に基づき算出する観光消費額は、09 年の 1,198 億円に比べて、10 - 12 年の 3 年間で累計 74 億円増。 13 年の入り込み客数は 09 年比で 1.3 倍になることなどから、目標とした 4 年間での同 200 億円増は確実とみている。 (山陰中央新報 = 3-18-14)

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島根県への観光客 26% 増 13 年、遷宮の出雲大社は 2.3 倍

島根県がまとめた 2013 年の観光入り込み客数(延べ人数、速報値)は 3,674 万 1 千人で、前年より 26% 増えた。 出雲大社(出雲市)の「平成の大遷宮」や、広島県三次市と松江市を結ぶ松江自動車道の全線開通などが影響したと見られる。 中でも出雲大社がある出雲地域は 2,993 万 8 千人と、34% の大幅増だった。

出雲大社では昨年、60 年ぶりの本殿遷座祭が営まれ、多くの観光客が訪れた。 同大社の入り込み客数は 804 万人と、前年の 2.3 倍に膨らんだ。 同大社の増加分だけで、県全体の純増数の 6 割を占めた。

石見地域は 661 万 7 千人と 1.4% 減った。 昨年夏の豪雨災害が響いた。 ただ、世界遺産の石見銀山は 18 万 6 千人と 24% 増だった。 07 年の世界遺産登録直後のブーム以降、観光客が少しずつ減っていたが「昨年は出雲大社への観光客が、もう一つの観光地として選ぶケースが多かった」と伊藤宏観光振興課長は分析する。 離島の隠岐地域は 8.1% のマイナスだった。

今回の速報値は延べ人数なので、一人で複数の観光スポットを訪れた場合はそれぞれ 1 回と計算している。 県は県内経済や観光産業への影響をより正確に表す数字として、入り込み客の実人数と経済波及効果の試算を 6 月をめどにまとめる見通しだ。 (nikkei = 3-6-14)

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島根が「行ってみたい」 10 位 県が首都圏で調査

島根県が首都圏在住者を対象に今年 1 月実施した観光認知度調査によると、行ってみたい都道府県(複数回答)で島根は 10 番目と、昨年 10 月時点の 14 位から順位を上げた。 出雲大社の「平成の大遷宮」や、ご当地ゆるきゃら「しまねっこ」の人気を背景に、魅力が急速に高まったようだ。

調査は東京、神奈川、埼玉、千葉の 1 都 3 県の 20 - 60 代にインターネットで実施、3,107 人が回答した。 島根に行ったことがある人は前回、今回とも 29% 台だったが、行ってみたい人の割合は前回の 11.6% から 13.2% に増えた。 1 位は北海道で 70.5%。 以下、沖縄県 (61.2%)、京都府 (38.3%) と続く。 上位 3 つは前回から動いていない。

テレビやポスター、イベントなどを通じて PR している島根県の観光誘致活動の認知度も調べたところ、最も高かったのは「平成の大遷宮」で全体の 39.0% が知っていた。 最近の婚活ブームや家族・友人の絆を見直す風潮を反映して「ご縁の国しまね」のフレーズも認知度を高めており、前回より 3.6 ポイント高い 10.3% となった。 (nikkei = 3-5-14)

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「縁結び」島根の女性観光客 7.3 ポイント増

島根県が、2013 年に県外から訪れた女性観光客のヒアリング調査結果をまとめた。 出雲大社(出雲市)の「大遷宮」効果をみる動向調査で、60 年ぶりの本殿遷座祭(5 月)を挟み 1 - 2 月と 11 月に実施。 11 月の調査では女友達同士で訪れた女子旅の割合が 7.3 ポイント増え、「縁結び」を求める女性の観光ニーズを裏付けた。

動向調査は、いずれも出雲大社、八重垣神社(松江市)、松江城(同)で実施。 1 - 2 月には 737 人、11 月は 746 人から聞き取った。 その結果、旅行メンバーの構成に変化がみられ、「同性(女性)の友達」が 30.1% から 37.4%、「親子・親戚」が 21.6% から 23.6% に増加。 一方で「異性(男性)の友達」は 15.7% から 11.7 ポイント減の 4.0%、「夫婦」は 22.3% から 4.7 ポイント減の 17.6% となった。 また、出発地別では福岡県など「九州」から訪れた割合が 5.4% から 11.7% となった。

出雲大社では 11 月、初めて「縁結び」に関する意識調査も行い、201 人が回答。 次の参拝時期については「来年」が 34.9% を占めたほか、「良縁があればお礼参りに」が 13.9% に上り、リピーターとして期待できる結果となった。 縁結び、パワースポットで好きな場所として 63.2% の出雲大社に続き、28.4% の伊勢神宮(三重県)が他を引き離した。

県観光振興課は調査結果を踏まえ、女性グループ向けの企画や九州方面でのキャンペーン、三重県との観光連携などを検討。 「大遷宮効果」を維持できるよう、継続的な調査でニーズを探る。 (山陰中央新報 = 2-26-14)

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島根への女性観光客、日帰りが大幅増加

島根県が出雲大社など県内各地を訪れる女性観光客を対象に昨年 11 月に実施した調査で、日帰り客の比率が 30.4% を占めた。 前回調査(昨年 1 - 2 月)の 18.6% から大幅に増えた。 昨年 3 月末に広島県とを結ぶ松江自動車道が開通したほか、出雲大社の「平成の大遷宮」で島根県への観光需要全体が高まり、宿泊施設の予約が取りにくくなっていることが要因とみられる。

出雲大社や松江城、八重垣神社(松江市)を訪れた女性を対象にヒアリング調査を実施し、746 件の回答を得た。 宿泊先に関して玉造温泉(松江市)と答えた割合が前回調査の 39.1% から 18.4% と半分以下に減少。 「ツアーパックが取れない」、「(希望したが)泊まれなかった」といった回答が多かったという。 (nikkei = 2-22-14)


「恋するペンギン」にお礼のプレゼント 松江

飼育員を全力で追いかける姿が動画サイトで 200 万回以上再生され、「恋するペンギン」として話題になった松江フォーゲルパークの「さくら」。 恋のお相手の野津剛さん (40) が、最近熱が冷め気味のさくらに感謝を込め、ホワイトデーのプレゼントを 13 日に贈った。

アジ 50 匹をピンクのハート形の器に入れ、周りをパークで咲くベゴニアで飾った特製。 ペンギンたちはいつもと違う器に戸惑いながらも、アジを奪いあった。 繁殖期が終わりを迎える 3 月に入り、「さくらも前みたいについて来てくれないんです。 寂しいです。」と、野津さんがむしろ心を奪われている様子。 心づくしのプレゼントは、さくらの心に届いたか。 (宮野拓也、asahi = 3-14-14)

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恋するペンギン、男性飼育員に猛アタック中 松江

人間に恋したペンギンがいる。 松江市の花鳥園「松江フォーゲルパーク」のケープペンギン、さくら (10)。 飼育員の野津剛(のつたけし)さん (40) に、バレンタインデーの女性顔負けの猛アタックを続けている。 決してかなわぬ思いなのに ・・・。 「女心」に気づきもしなかった野津さんが、さくらの熱い視線を初めて意識したのは昨年 12 月。 「後を追ってるよ」という同僚の一言がきっかけだった。 確かにさくらは首をふるわせ、寝そべって交尾に誘う求愛行動をとっていた。

ペンギンプールの囲いの外を歩く野津さんを見つけると、岩場から下りてきてぴったり並走。 隣の温室で見かけると猛スピードで追跡。 なでられると、気持ちよさそうに目を閉じる。 嫉妬もすごい。 野津さんが手にするものは、ウサギなど動物だけでなく、人形や携帯電話でも足をつついて抗議する。 ヤキモチが原因で他のペンギンとケンカになるため、人気イベント「ペンギンの散歩」からも外された。 (宮野拓也、asahi = 2-13-14)


島根・鳥取の温泉 91 カ所、ガイドマップで紹介

温泉を中心に山陰を周遊してもらおうと、島根県 64 カ所、鳥取県 27 カ所の温泉を紹介した「温泉巡りまるごとガイドマップ」が発行された。 山陰観光推進協議会が作成し、両県をはじめ、広島、岡山、山口、関西地方の道の駅などで無料で配る。

事務局の島根県観光振興課によると、ターゲットはドライブや夜行列車で訪れた周遊客。 遷宮ブームが続く出雲大社の参拝客から、立ち寄り湯の問い合わせが増えているものの、従来のガイドマップは県やエリアごとに作られ、ニーズに対応し切れていなかった。 (斉藤智子、asahi = 3-13-14)


島根原発「もしも」に備え県が冊子 30 キロ圏に配布

県は 7 日、中国電力島根原発の事故時の対応などをまとめた「原子力防災パンフレット(A4 判 12 ページ)」を初めて作成したと発表した。 東京電力福島第一原発の事故を日頃の備えに生かしてもらおうと、東日本大震災から 3 年になる 11 日に、県のホームページでも公開する。

県内では境港市全域と米子市の一部が島根原発から半径 30 キロ圏内にあり、県などが地域防災計画と広域住民避難計画を策定している。 パンフレットは、「原子力災害とは」、「避難の方法」、「緊急時の医療体制」、「普段からの知識・備えは」の 4 項目で構成。 事故発生から時系列で対応を確認できるよう並び順を工夫しており、子どもやお年寄りにも分かりやすいようイラストも多く使った。

5 万部作成。 30 キロ圏内の全 4 万世帯に配り、市町村役場などにも置く。 ほかに、主な内容をまとめたチラシ(A4 判 4 ページ)も作り、一般用 10 万部は配布済み。 小中学生用 5,000 部は学校を通じて配るという。 県原子力安全対策課は「いざという時の対応に役立ててほしい」と話している。 問い合わせは同課 (0857・26・7974)。 (yomiuri = 3-8-14)


島根県が中山間地域の GS アンケ調査

過疎・離島地域でガソリンスタンド (GS) が減少している問題で、島根県は県内の中山間地域などの GS を対象にしたアンケート結果をまとめた。 10 年後の事業継続に関して、6 割近くが「継続していない」、「分からない」と回答。 経営者の高齢化に加え、原油高騰などに伴う需要の減少が事業継続の意欲に影響している実態が浮き彫りになった。

調査は、2013 年 9 月から 10 月にかけて実施。 県内 380 事業所のうち中山間地域にある 212 事業所と、県境に近い隣県の 36 事業所の計 248 事業を対象とし、159 事業所から回答があった。 直近の収益動向、後継者の有無、事業継続の意向などを尋ねた結果、直近 5 年間の収益について、26.4% が 2 割以上減収、31.4% が 1 割以上減収したとするなど、経営環境が年々厳しくなっている実情が明らかになった。

また、後継者については 20.8% が「いない」と答えた。 10 年後の事業継続に関しては「分からない」が 45.8%、「継続していない」が 12.6% と回答。 これに対して「継続している」と明言したのは 25.8% にとどまった。 事業継続を不安に感じる理由は「ガソリンの需要減少」が 83.0% を占めた。 これに加え、改正消防法で油漏れ対策が強化され、地下タンクの補強などが義務付けられたことも、足かせになっているとみられる。

県は、対象事業所に対する対面調査も並行して実施しており、14 年度に実施する予定の住民生活への影響調査の結果も踏まえ、将来的な「給油過疎対策」を検討する。 (山陰中央新報 = 3-8-14)


あす出雲で環境啓発フェア 島根

資源の有効活用をテーマにしたイベント「もったいないフェア in 大津」が 2 日午前 10 時から島根県出雲市の大津コミュニティセンターである。 グリーンカーテンや廃油せっけんの活用などについてのパネル展示や、アクリルたわし作りなどの体験コーナー、フリーマーケットなど。 問い合わせは同センター (0853・21・0172)。 (sankei = 3-1-14)


PM2.5 (島根)県内全地点で基準値上回る 今年初

遠くの景色がかすんだようになる「煙霧」が 25 日、県内の広い範囲で発生した。 大気汚染を起こす微小粒子状物質 (PM2.5) の値も高くなり、午後 6 時までに県内 9 観測点すべてで、環境基準(1 日平均値で 1 立方メートルあたり 35 マイクログラム以下)を上回ることが確実になった。 全観測点で基準を上回るのは今年初めて。

県がホームページで公開している 1 時間ごとの速報値によると、この日午後に入って、県全域で数値が高くなり、浜田、江津両市で 1 立方メートルあたり 106 マイクログラム、大田、益田両市で 102 マイクログラムを観測した。 県は 1 日平均値が 70 マイクログラムを超える可能性が高いと判断した場合、注意喚起情報を出している。 (asahi = 2-26-14)


フランス人が酒蔵視察 母国で島根の酒 PR へ

フランス国内で日本文化の普及活動に努め、日本酒に関する著作の出版を計画するフランス人のユエ・シルヴァンさん (43) = パリ市在住 = が 17 日、島根県東部の酒蔵を視察した。 今後、島根の地酒の PR に一役買うという。

シルヴァンさんは合気道や茶道に親しんだことから日本文化に魅せられた。 全国各地の酒蔵を巡り、日本酒にも精通。 蔵元の若手でつくる日本酒造青年協議会が、日本酒文化を世界に広めるために設けた「酒サムライ」にも認定された。 フランスでは日本酒の研修会や試飲会などを主宰している。

視察は、島根の地酒の海外輸出を促進する同県しまねブランド推進課と、同県酒造組合が企画。松江市や安来市広瀬町、同県奥出雲町の蔵元 5 カ所を回った。 このうち、松江市石橋町の李白酒造では麹室(こうじむろ)などを見学。 同酒造の田中裕一郎社長 (33) から、もろみを作るもとになる酒母の温度変化などの説明を受けた。

5 カ所の視察を終えたシルヴァンさんは「島根の地酒は香りが良く、和食にもフランス料理にも合う上品な味だ。 今後の研修会などで紹介したい。」と話した。 視察は 18 日もあり、さらに島根県内 2 カ所の蔵元を回る予定。 (山陰中央新報 = 2-18-14)


牛乳パック紙吹雪舞う ・・・ 宍道湖で催し

地域の人たちがスポーツを通して交流する「しんじ! よいとこ♪ 1,000 人のクラブフェスタ(NPO 法人しんじ湖スポーツクラブ主催)」が 16 日、松江市宍道町の宍道体育センターで行われ、約 700 人が参加した。 イベントでは、かけ足跳び 1 分間に 348 回など、ギネスブックに登録された四つの縄跳び世界記録を持ち、「縄跳び超人みっちゃん」として活動している高校非常勤講師の三村大輔さん (32、同市)が登場し、難易度の高い技を次々と披露した。

最後は、牛乳パックを小さく切って作った紙吹雪を、参加者全員で飛ばすパフォーマンスに挑戦。 約 9,000 枚の紙片が一斉に宙を舞い、場内が歓声に包まれた。 子どもと一緒に参加した 30 歳代の女性(同町)は「紙吹雪は、一斉に鳥が飛び立つようですごくきれいだった」と喜んでいた。 (宮地恭平、yomiuri = 2-17-14)


出雲詣での豪華寝台列車「17 年春めざす」 JR 西社長

JR 西日本の真鍋精志社長は 13 日、検討している豪華寝台列車の運行開始は「2017 年春をめざしたい」と記者会見で述べた。 これまでは「17 年度末まで」としていた。 今年 6 月までに列車のデザイナーを決め、年内に外観や内装のイメージを公表する予定。 中高年層をターゲットに旅行需要の掘り起こしを狙っており、出雲大社などの観光名所がある日本海側を走り、料金は 2 泊 3 日で 1 人あたり 30 万円前後を想定している。 (asahi = 2-14-14)


生涯学習へ島根大が市民パスポート

島根大は 2014 年度から、市民が同大学の授業を受けたり、付属図書館などの施設を利用したりできる「市民パスポート会員」制度を始める。 同大学によると、こうした制度は国立大では初めてといい、「生涯学習の場としてぜひ活用を」と、会員を募っている。

大学憲章に「地域との共生」を掲げる島根大は県、松江、雲南など 5 市と連携し、様々な地域テーマを市民とともに考える課題解決型の授業を積極的に導入。 一部の講義の公開も進めており、昨年 12 2月に小林祥泰(しょうたい)学長が「さらに市民の参画を進めたい」と新制度の設置を決めた。

パスポート会員の年会費は 5,000 円。 市民向け講義(2013 年度は前・後期で計約 150)のほとんどを無料で聴講できる。 代表的なものに、11 年度から始めた県内の様々な分野で活躍する著名人によるリレー講義「島根学」がある。 13 年度は島根出身の映画監督・錦織良成さん、海士町の山内道雄町長らが教壇に立ち、毎回約 30 人の市民が参加した。

インターネットを使って家庭で受講できるコースもある。 会員は蔵書 80 万冊の付属図書館、4 月に松江キャンパスに新設される「学生市民交流ハウス」も利用可能。 同大学は当面、300 人の登録を目指しており、聴講できる講義数を増やすことも検討している。 今月末に 14 年度の開講スケジュールが決まり次第、希望者に資料を発送する。

塩飽(しわく)邦憲副学長は「講義を通して学生と市民の交流が進み、刺激を与え合うようになれば」と期待している。 問い合わせは、同大学総務課 0852・32・6603 へ。 (大槻浩之、yomiuri = 2-12-14)


里見が将棋女流名人 5 連覇 最年少「クイーン名人」に

将棋の第 40 期女流名人位戦五番勝負(報知新聞社主催)第 3 局が 9 日、岡山県真庭市で指され、里見香奈女流名人 (21) = 女王、女流王座をあわせ女流三冠 = が、挑戦者の中村真梨花(まりか)女流二段 (26) に 160 手で勝った。 シリーズ 3 連勝のストレートでタイトル防衛を果たすとともに通算 5 連覇を達成し、史上最年少で「クイーン名人」の称号を得た。

クイーン名人は中井広恵女流六段 (44)、清水市代(いちよ)女流六段 (45) に続いて 3 人目。 里見は終局後の記者会見で「女流名人は高校卒業の直前に獲得したタイトルで、ここまでアッという間でしたが、自分なりに成長できていると思います」と話した。 (asahi = 2-9-14)


(島根)干支の花壇登場 出雲のしまね花の郷

県花ふれあい公園「しまね花の郷(出雲市西新町 2 丁目)」に、今年の干支(えと)、午(うま)の花壇が登場した。 開園した 2004 年から毎年恒例になっており、11 回目。 園内のガラス室わきの斜面にある花壇(縦 10 メートル、横 17 メートル)に、白と紫のビオラ、赤の葉ボタン計約 6,200 株を使って、跳びはねる馬と、「2014」と描かれている。 (asahi = 2-8-14)

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「たたら製鉄」の記録 DVD、島根の 3 市町が作製

島根県の安来市、雲南市、奥出雲町で組織する「鉄の道文化圏推進協議会」は、3 市町に伝わる砂鉄と木炭を使った伝統的な製鉄技術「たたら製鉄」の記録 DVD を作製する。 3 月に各地の博物館に送るなどし、全国発信する。

3 市町では江戸から明治にかけてたたら製鉄が盛んだった。 DVD は約 60 分。 現在も観賞用などの日本刀の材料として操業を続ける日刀保たたら(奥出雲町)の作業の様子や識者の対談を 7 - 8 日に収録する。 DVD の映像は島根県内ではケーブルテレビを通じて放送する。 一般の希望者には無料で配布する。

同協議会は県内外でのシンポジウム開催などを通じ、地域に残るたたら製鉄の発信や伝承に取り組んできた。 近年はものづくりの原点として製造業の間でも注目されているという。 DVD での全国発信を通じて「専門家以外にも幅広く知ってもらいたい(同協議会)」としている。 (nikkei = 2-7-14)


認知症判定、簡単タッチ … 島根大グループ開発

タブレット型多機能情報端末「iPad (アイパッド)」に表示された質問に答えることで認知症かどうかを判定できるソフトを、島根大の山口修平教授(内科学)と小野田慶一助教(同)らの研究グループが開発した。 高齢者でも使いやすく、早期発見できれば進行を抑制できるため、全国の健康診断で活用してもらうことを目指している。

厚生労働省の調査では、認知症を患う 65 歳以上は 2012 年時点で推計 462 万人。 発症の前段階とみられる軽度認知障害の高齢者は、同 400 万人いるという。 認知症には、早期発見による詳細な検査と治療が効果的で、本人や家族、かかりつけ医らが兆候を簡単に判別できる検査方法が求められていた。

ソフトでは、終戦記念日(8 月 15 日)の日付を答えたり、同じ図形を選んだりして記憶力や判断力を試す 10 問が出題される。 三つの言葉を音声で流し、時間をおいて 2 度、画面に表示された六つの選択肢からそれらの言葉を選ぶ検査もある。 島根県民約 2,500 人に健康診断でこのソフトを使用したところ、1 割が 10 点満点中 5 点以下を記録。 希望者に精密検査を実施すると、うち 6 割程度が認知症の治療や経過観察が必要だったという。

小野田助教は「ソフトをきっかけに効果的な治療に結びつけることができる。 家庭でも手軽に使ってもらえるよう、精度を向上させたい。」と話している。 (矢沢慎一、yomiuri = 2-5-14)


出雲大社表参道の神門通りに「手づくり郷土賞」

国土交通省の「手づくり郷土(ふるさと)賞」に、出雲大社の表参道の神門通り(出雲市大社町)と、江津市が選ばれた。 地域資源を活用したまちづくりを表彰する賞で、今年度で 28 回目。 県立古代出雲歴史博物館では 31 日、神門通りの関係者に認定証が授与された。

神門通りは、出雲大社の 60 年ぶりの平成の大遷宮による空前の出雲詣でブームにのってにぎわいを取り戻し、「甦(よみがえ)った出雲大社の門前町 - 神門通り -」として選ばれた。 まちづくり団体の「神門通り甦りの会」と県、出雲市が合同で受賞した。 江津市も「石州赤瓦と歴史を活(い)かしたまちづくり」として選ばれた。 国交省中国地方整備局の栗田悟局長から認定書を受け取った「甦りの会」の田辺達也代表は「賞を励みに日本一のおもてなしの商店街にしていきたい」とあいさつした。 (岡田和彦、asahi = 2-1-14)


東京都大田区 10 社が島根県内の企業視察

東京都大田区の企業経営者ら 16 人が 30 日、島根県出雲市内の水産加工会社などを視察した。 いずれも機械製造などを手掛ける「町工場」 10 社の経営者。 31 日までに、設備や機材に悩みを持つ県東部の 4 企業を訪ね、課題解決に応えられないかどうか探る。

一行は、大田区産業振興協会(4,300 社)の会員。 視察は、2010 年に業務協力協定を締結した、同協会と山陰合同銀行(松江市魚町)が、会員の販路開拓と取引先の課題解決につながるビジネスマッチングを目的に初めて企画した。 (山陰中央新報 = 1-30-14)


(島根)県移住の実例紹介第 2 弾 … 季刊誌「TURNS」

全国の地方都市での暮らしや働き方を実例とともに紹介する季刊誌「TURNS (たーんず)」。 県内への U・I ターン者を特集した別冊「島根で始める私らしい働き方」の 2 冊目が発行され、ふるさとしまね定住財団(松江市)が希望者に配布している。

同誌は、東京の「第一プログレス」が 2012 年 6 月に発刊し、これまで計 7 冊を出版。 別冊は、「島根県への移住を PR するフェアの資料にしたい」と同財団から依頼を受けた同社が、それまでに掲載した県内への U・I ターン者をまとめた。 同年末に 1 冊目を発行し、2 冊目(A4 判、14 ページ)では、新たに 6 人を紹介している。

6 人は江津、出雲、松江の各市と奥出雲町に移り住んだ 30 - 40 歳代の男女各 3 人。 島根に来たきっかけや近況、今後の目標などを各 2 ページ、写真付きでまとめている。 2 年前に江津市に U ターンし、空き店舗の内装デザインを手がける平下茂親さん (33) は、かつて仕事の関係で米ニューヨークで暮らしたこともあったが、その後、郷土愛が深まったと述懐。 「エネルギーあふれる町を僕たちの世代でつくっていきたい」と語っている。

同時期に横浜市から出雲市に I ターンし、同市大社町の「神門通り甦(よみがえ)りの会」のメンバーとして活動する高須賀千江子さん (31) は、県外アーティスト向けの滞在型イベントを企画。 それを通じ、「出雲のよさを世界に発信したい」と意気込む。

同財団が配布を始め、フェイスブックでも PR したところ、県内外から問い合わせが相次いでいるという。 同財団の植田和枝・課長代理は「U・I ターン者が増え、受け入れ側の応援の輪も広がれば」と期待している。 希望者は同財団 (0852・28・0690) へ。 無料で郵送も行う。 (大槻浩之、yomiuri = 1-28-14)


老舗酒蔵見学はいかが? 津和野の 2 軒受け付け

冬の津和野で酒造りにふれてみませんか - -。 島根県津和野町の観光の中心・本町通りにある 2 軒の老舗蔵元が、冬季限定の酒蔵見学を受け付けている。 「山陰の小京都」で受け継がれてきた職人技を間近で見ることで、津和野の新たな魅力に触れられそうだ。

津和野町は澄んだ伏流水や冬の寒さなどが酒造りに適し、造り酒屋が 4 軒ある。 このうち見学できるのは 1878 年創業の「古橋酒造」と、1730 年創業の「華泉(かせん)酒造」。 ともに、古くから残る蔵や建物が国の登録有形文化財になっており、酒米を蒸す作業などを見られる。

両社が見学を始めたのは一昨年。 いずれも蔵の杜氏(とうじ)を務める古橋酒造の古橋貴正社長 (47) と華泉酒造の潮春光専務 (35) が「宿泊客や観光客に、津和野の冬の風物詩を楽しんでもらえれば」と始めた。 古橋社長は「女性は酒造りに欠かせない?(こうじ)にも興味を持つなど、楽しんでいただいています。 日本酒造りの魅力を知ってもらえるのではないでしょうか。」と話す。 (asahi = 1-26-14)


東京駅で島根県産品を PR お祭りストリート

首都圏の島根県産品の販路拡大に向け、JR 東京駅構内で 23 日、県内 43 社がこだわりの約 100 品目を販売するイベント「神々の国しまね〜5EN『縁・艶・演・宴・○』」が始まった。 25 日までの期間中、4 万 5 千人の来場を予想。 石見神楽や安来節のステージ上演もあり、島根の観光情報を広く発信する。

県と県商工会連合会、JR 東日本などでつくる実行委員会が主催。 駅地下 1 階の東京駅お祭りストリートを会場に、加工食品や調味料、飲料といった分野別の計 16 ブースと郷土芸能ステージを設けた。 イベントに向けて出展企業は昨年 9 月以降、首都圏の消費者モニターや専門家から評価と指導を受け、商品訴求力を強化。 事前に開かれたコンテストで上位だった「ひとくちちくわ(出雲国大社食品)」、「しじみ大つぶ(石倉水産)」など 15 品目は、島根の逸品として特設ブースに並べた。

オープニングセレモニーで溝口善兵衛知事は「伝統を生かしながら新しい手法を加えた商品作りに取り組んでいる」と、出展企業を紹介。 県商工会連合会の石飛善和会長も「えりすぐりの逸品が集まり、自信を持ってお薦めできる」とアピールした。 (山陰中央新報 = 1-23-14)


ナビガトリアが島根県庁とコラボ、アサダニッキ x 知事対談も

アサダニッキ「ナビガトリア」と島根県庁がコラボしたポスターが、島根の今井書店をはじめ、全国で掲出されている。 「ナビガトリア」は縁結びの神様のいる島根県が舞台の地方ドラマで、BE・LOVE (講談社)にて連載中。 同作と島根県庁は今後もさまざまなコラボを予定している。 また 2 巻が発売された 1 月 16 日、島根出身のアサダニッキは島根県庁を訪問し、知事と対談。 翌日の島根日日新聞では一面トップでその模様が掲載された。 (natalie = 1-19-14)


島根・松江市と山口市でも … ノロウイルス集団感染

松江市のホテルと山口市の飲食店でも、ノロウイルスの集団感染が発生しました。 松江市の「ホテル宍道湖」で 11 日に鍋料理などを食べた客 171 人のうち、45 人が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴えました。 保健所などがそのうち 4 人を検査したところ、4 人全員からノロウイルスが検出されました。

ホテルの調理担当者 4 人からもノロウイルスが検出されていて、島根県は調理担当者から食事を介して感染したとみています。 ホテルは 17 日から 5 日間の営業停止処分を受けています。 一方、山口市でも 10 日、湯田温泉にある居酒屋「磯くら」で刺し身などを食べた客 103 人のうち、29 人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、全員からノロウイルスが検出されました。 現在は全員回復に向かっています。 保健所は 17 日からこの居酒屋を 3 日間の営業停止処分としました。 (ANN = 1-18-14)


約 30 輪華やか、ボタン工芸菓子を台北へ 島根

松江市・大根島の特産として知られるボタンが咲き誇る様子を、「現代の名工」に認定されている和菓子研究家、伊丹二夫さん (78) = 松江市 = が工芸菓子に仕上げた。 台湾・台北市に贈呈する。 作品は高さ約 140 センチ。 もち米を粉末に加工した「寒梅粉」を使い、4 本の木に、白、赤、紫、ほのかなピンク色をした約 30 輪の花を表現した。 和菓子を作って 60 年以上になる伊丹さんにとっても、これまで手がけたことのないスケールという。 (asahi = 1-18-14)


島根県美郷で伝統行事とらへい

今年一年の幸せや無病息災を願う、小正月の伝統行事「とらへい」が 14 日夜、美郷町の内田、枦谷両地区などであった。 地区の子どもたちが約 30 戸を順々に訪れて「とらへー」と勢い良く声を上げ、住民からお礼の菓子などをもらって喜んだ。 保育園児から中学 2 年生までの 9 人が、2 班に分かれて巡回。 玄関口にわら製の馬を気付かれないように置き、大きな声を出して訪問を告げた。 住民が、馬に結び付けられた袋に菓子や果物などを入れて玄関先に出ると、子どもたちが駆け寄って受け取った。

参加した邑智中 1 年の大浜龍斗君 (13) は「地域の人たちと交流ができて楽しかった」と笑顔。 子どもたちは両地区に隣接する大田市水上町も回っており、訪問を受けた同町の自営業田中正和さん (62) は「子どもたちの声で元気をもらった。 良い年になりそうだ。」と感謝した。 とらへいは、高度成長期の 1960 年代に途絶えたが、地区の住民有志が 99 年に復活させた。 (山陰中央新報 = 1-15-14)


スタバ「ゼロ」鳥取の屈辱、山陰 2 号店は再び「島根」

記事コピー (1-12-14)

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スタバの次はゴディバ 山陰初出店、松江に コメダも

JR 西日本山陰開発(本社・島根県松江市)は、運営する JR 松江駅の商業施設「シャミネ松江(松江市朝日町)」に来年 3 月上旬、高級チョコレート店「ゴディバ」が出店すると発表した。 全国に約 250 店舗展開しており、山陰地方で初出店になる。

約 30 平方メートルの店舗は、今年 3 月に施設内にオープンしたコーヒー店チェーン・スターバックスの向かい側。 チョコレートドリンク「ショコリキサー」も味わえる。 山陰開発によると、スタバ開店で 20 - 30 代前半の女性を中心に新しい客層が増えており、さらに、滞在型の買い物の魅力を高めようと、出店を提案していたという。 バレンタインに合わせ、オープン前に特設コーナーでの販売も計画している。

名古屋市に本拠を置く大手コーヒー店チェーンの一つ「コメダ珈琲(コーヒー)店」が来年 1 月に、島根県内で初めて松江市学園 1 丁目に出店することが決まった。 (asahi = 12-29-13)

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松江に続き島根 2 号店 出雲大社前に「スタバ」出店へ 来春オープン

コーヒーチェーン大手の「スターバックスコーヒージャパン」は 11 日、出雲大社正門前(島根県出雲市)に来春、出店すると発表した。 都道府県で唯一店舗がないとして話題になった鳥取県ではなく、出店済みの島根県に山陰 2 号店ができるかっこうだ。 昨春、正門前に出店した天然石・アクセサリー製造販売の「めのや(松江市)」が整備する新規店舗「えすこ」 = 鉄骨 3 階建て延べ 500 平方メートル = に出店。 格子を配置するなど伝統的な街並みに配慮した和風建築という。

「えすこ」では石を使ったアクセサリー作りができるといい、両社は「コーヒーを飲みながら創作が楽しめるよう工夫する。 大社らしい縁を大切にする店を目指す。」としている。 スタバの山陰出店については、今年 3 月 27 日、松江市内に初出店し、オープン日の売り上げが国内最高を記録。 また、都道府県で 46 番目に島根に出店したことで、鳥取がスタバのない唯一の県として話題になった。 (sankei = 12-12-13)