「NV350 キャラバン」などリコール … 日産

日産自動車は 13 日、ワゴン車「NV350 キャラバン」と、同社が製造し、いすゞ自動車が販売する「コモ」の 2 車種、計 1 万 8,450 台(2012 年 6 月 - 13 年 10 月製造)のリコールを国土交通省に届け出た。 国交省によると、ディーゼルターボエンジンに空気を送り込むホースが外れて加速不良になり、走行中にエンジンが停止する恐れがある。 問い合わせは日産お客さま相談室 0120・315・232。 (yomiuri = 2-13-14)


プリウス 100 万台リコール 現行モデルの全車対象

トヨタ自動車は 12 日、ハイブリッド乗用車「プリウス」約 99 万 7 千台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 2009 年 3 月以降に製造した現行モデルの全車が対象。 国内のリコールで、同一車種の一度の届け出としては過去最多となった。 モーターを制御するソフトに不具合があり、急加速すると電子部品に過剰な電流が流れて破損する。 運転席の警告灯がつき、低速でしか走れなくなったり、停車すると走り出せなくなったりするトラブルが、11 年以降 308 件あった。 (asahi = 2-12-14)


「フィット」 3 回目リコール ホンダ、最新 SUV も

ホンダは 10 日、自動変速機デュアル・クラッチ・トランスミッション (DCT) の制御不具合で急発進や発進・加速不良の恐れがあるとして、「フィット」、「ヴェゼル」の最新型ハイブリッド車 (HV) 計 8 万 1,353 台(昨年 7 月 - 今年 2 月生産)のリコールを国土交通省に届けた。

ホンダによると、昨年 9 月に新型となったフィットで、DCT の制御不具合によるリコールは同年 10 月と 12 月に続いて 3 回目。 昨年 12 月のリコールに合わせ、自主的にギアのかみ合わせを改善する処置をしたが効果がなかった。 ヴェゼルは小型のスポーツタイプ多目的車 (SUV) で、昨年 12 月に発売されたばかりだった。 (kyodo = 2-10-14)


花粉防ぐ眼鏡、転んでけがの恐れ 生活センター注意喚起

花粉が目に入るのを防ぐ眼鏡をかけた子どもが、ぶつかったり転んだりして目のまわりにけがをすることがあると国民生活センターが 6 日発表し、注意を呼びかけた。 フレームが水中眼鏡のように顔の近くまで張り出しているためで、これで切り傷を負うことがあるという。 「激しい運動をする時は、花粉防御用の眼鏡は外しましょう」と呼びかけている。

同センターなどには「体育の授業中に他の子とぶつかり、眼鏡の縁で左目の上を切った」といった子どものけがの事例が、2010 年から昨年 12 月末までに 7 件寄せられているという。 フレームの張り出し部分によって通常の眼鏡と視界が変わり、まわりが見えにくくなることもあるという。 同センターは昨年 8 月、事業者に改善を要望した。 張り出し部分の材質を軟らかいものにしたり、スポーツの際は使用しないよう注意書きを加えたりした事業者もいるという。 (小泉浩樹、asahi = 2-7-14)


億ションに欠陥、販売中止 迷惑料支払い 20 数億円に

東京・南青山に完成間近の高級マンションで深刻な施工ミスが見つかり、販売が中止になる異例の事態になっている。 改修には 1 年以上かかるため、売り主の三菱地所レジデンスは買い主 83 世帯と契約解除の協議を始め、20 数億円の迷惑料を支払う方針だ。

同社の最高級マンションシリーズの「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」。 地下鉄広尾駅から徒歩 11 分。 最高価格 3 億 5 千万円、平均価格帯 1 億 4 千万円台のいわゆる「億ション」だ。 親会社の三菱地所によると、全 86 戸のうち 83 戸が契約済みで 3 月 20 日に引き渡し予定だった。 だが昨年 12 月、インターネットに施工ミスを告発する書き込みがあり、それを見た契約者の問い合わせで発覚した。 (asahi = 2-6-14)


発火の恐れ … 東芝子会社、洗濯乾燥機をリコールへ

東芝の子会社「東芝ホームアプライアンス」は、縦型の洗濯乾燥機に発火の恐れがあるとして、無料で修理・点検すると発表しました。 リコールの対象商品は、2005 年 7 月から 2011 年 11 月に製造された 30 機種、58 万 3,000 台余りです。 この中には、無印良品のブランドで販売された商品も含みます。 去年、洗濯機が運転中に発火する事故が 3 件起きていて、このうち去年 12 月に愛知県で発生した発火は周囲まで燃えて、2 人がやけどなどのけがをして入院したということです。

原因は洗濯機内部の配線が運転中の振動で断線したためで、東芝ホームアプライアンスは、製造した洗濯機を無料で点検や修理を実施することにしました。 問い合わせは、東芝洗濯乾燥機受付センター (0120-056-035)、無印良品洗濯乾燥機受付センター (0120-365-035) で対応しています。 (テレ朝 = 2-4-14)


抗凝固薬を服用、肺炎で死亡例も バイエルが注意喚起

血を固まりにくくして脳卒中の発生を抑える薬「イグザレルト錠(バイエル薬品)」を服用した患者 13 人で、副作用とみられる間質性肺炎が起き、少なくとも 1 人が死亡していたことが分かった。 同社は厚生労働省に報告、医療従事者向けの説明文書を作成し、注意喚起を始めた。

バイエルなどによると、13 例はいずれも 70 - 80 代の高齢者で、販売を始めた 2012 年 4 月から今年 1 月までに間質性肺炎の症状がみられたという。 このうち 80 代の男性が死亡した。 厚労省などが因果関係を確認している。 イグザレルトは高齢者を中心に約 20 万人が使っていると推計されている。 同社は、せき、息切れ、発熱、呼吸の音の異常などの症状が現れた場合、速やかに主治医に相談するよう呼びかけている。 (asahi = 2-1-14)


トヨタ一部車種の座席素材、北米安全基準に未達の可能性

トヨタ自動車は、一部モデルの座席に使用された素材が北米の防火安全基準を満たしていない可能性があるとして、米道路交通安全局 (NHTSA) に報告したことを明らかにした。 NHTSA の判断によっては、リコール(回収・無償修理)に発展する可能性もある。

トヨタは 30 日、2012 年 8 月以降に生産・販売され、シートヒーターを搭載する一部モデルの販売を北米で停止したと発表した。 影響が及ぶ車両には、2012 - 14 年モデルのカムリ(セダン、ハイブリッド)、2013 - 14 年モデルのアバロン(セダン、ハイブリッド)、ミニバンのシエナ、ピックアップトラックのタコマ、2014 年モデルのカローラ、ピックアップトラックのタンドラが含まれる。

トヨタによると、米国内のディーラー在庫のうち、影響が及ぶのは在庫全体の約 13% に相当する約 3 万 6,000 台。 ディーラーに搬送中の車両やすでに顧客に販売した車両は含まれていない。 調査会社ケリー・ブルー・ブックによると、影響を受ける車両は米国だけで 11 万 1,000 台を超える可能性がある。

韓国の自動車試験調査研究所 (KATRI) が、シートヒーターに使われた素材が安全検査に通らなかったとトヨタに伝え、問題が明らかになったという。 NHTSA は、韓国と同じ安全基準を適用している。 トヨタの広報担当ジョン・ハンソン氏は、NHTSA に通知したことを明らかにしたうえで、これまでに米国やカナダ、メキシコで事故や火災、けがの報告はないと指摘。 「欠陥、もしくは安全に関する問題とは考えていない」とし、リコールの必要性はないとの考えを示した。

リコールの有無については NHTSA の判断を待つことになるが、ハンソン氏は決定が行われる時期や、影響が及ぶ車両台数については把握していないとした。 NHTSA は、状況を把握しており、正式な申請書類を受け取り次第、意見公募(パブリックコメント)を行うと表明した。 (Reuters = 1-31-14)


米 FAA、ボーイング 767 型機の安全検査を命令へ = 報道

米連邦航空局 (FAA) は、米ボーイングの 767 型機 400 機以上について、昇降陀となる尾翼の動翼が故障し、操縦不能に陥る可能性があるとして、安全検査を命じることを計画している。 米紙ウォールストリート・ジャーナル (WSJ) が 26 日伝えた。 同紙によると、FAA の命令は 27 日付の連邦広報に掲載予定で、「エレベーター」と呼ばれる昇降陀の点検強化を求めている。

ボーイングの広報担当者と FAA からのコメントは得られていない。 FAA は、昇降陀の故障の可能性を最初に認識した 2000 年に確認のための点検強化を命令。 当初は一時的な対応とみなされていたが、ボーイングは最終的に恒久的な修理計画を策定した。 WSJ によると、今回の命令は 3 月から施行され、米国の航空会社は疑わしい部品を 6 年以内に交換することが義務づけられる。 (Reuters = 1-27-14)


発火の恐れ、加湿器 2 万 6,700 台回収 アイリスオーヤマ

生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は 27 日、2012 年 8 月 - 13 年 12 月に製造した強力ハイブリッド加湿器 6 機種、計 2 万 6,700 台に発火の恐れがあるとして自主回収を始め、返金や代替製品への交換に応じると発表した。 同社などによると、今月 3 日に神戸市内で発火事故が発生。 製品内部の基板でまれに漏電が起こり、発火する可能性があるという。 問い合わせはフリーダイヤル 0120・821109。

神戸市垂水区の男性によると、3 日午後 8 時すぎ、自宅で回収対象の 2012 年製「強力ハイブリッド加湿器」が出火し、寝室の壁や天井を焼いた。 家族で消し止めたため、けが人はなかった。 市消防局は 10 日、アイリス社と合同調査し基板からの出火が原因と特定。 男性は同日、同社の品質管理担当者に公表を求めていた。 アイリス社は「社内調査を優先した。 なぜ製品から出火したのかを特定してから公表したかった。」と説明している。 (kyodo = 1-27-14)


大阪ガス、ホースの一部でガス漏れ 2,410 本回収

大阪ガスは 24 日、ファンヒーターや炊飯器などとガス栓をつなぐ都市ガス用ホースの一部でガスが漏れる例が見つかったため、回収・交換すると発表した。 対象は「OSAKAGAS 8mm 13 02 SR K」と印字された長さ 5 メートルのホース 2,410 本。 昨年 2 月に製造された。

同社によると、昨年 12 月以降「ガスくさい」との連絡が 5 件あった。 ガス栓との接続部に取りつける部品を間違えたことが原因だと分かった。 問い合わせは 0120・067・706 (月 - 土曜日は午前 9 時 - 午後 7 時、日祝日は午前 9 時 - 午後 5 時)。 (asahi = 1-25-14)


模倣品ブレスレット、大手 5 百貨店が回収を発表

西武百貨店や大丸など大手 5 百貨店は 22 日、昨年販売した米国の人気アクセサリーブランド「CHAN LUU (チャン・ルー)」のブレスレットが模倣品だった可能性があるとして、合計約 200 個(200 万 - 300 万円相当)を回収すると発表した。 いずれも同じ雑貨販売業者と取引し、特設売り場で販売した。 ブランド側の指摘で判明した。

「チャン・ルー」は1996 年に売り出されたブランドで、米歌手のレディー・ガガさんらが愛用し、若い女性を中心に人気がある。 正規品の価格は 1 個 2 万 - 3 万円程度とされる。 偽ブランドが販売された恐れがあるのは、西武百貨店が池袋本店(東京)、大丸が梅田店(大阪)、松坂屋が名古屋店、伊勢丹が松戸店(千葉)など 4 店舗、京王百貨店が新宿店(東京)の合計 8 店舗。

各社によると、いずれも 2013 年に特設売り場を 1 - 4 回設けて販売した。 期間は 1 - 2 週間程度が大半だが、西武池袋本店は昨年 10 月から 2 か月以上の長期販売も行った。 回収対象は西武百貨店が 117 個、大丸が 18 個、松坂屋が 40 個、伊勢丹が 10 数個以上、京王百貨店が 2 個だった。

チャン・ルー側が西武百貨店で販売された商品を見つけ、「素材も違い、作りも雑だ」と指摘し、発覚した。 各店舗とも、雑貨販売業者「マルヤマ商会(本社・静岡県)」に特設売り場での販売を任せていた。 マルヤマ商会は 22 日、自社のホームページに「(模倣品と)気づいていなかったとはいえ、このような事態になり、深くおわび申し上げます」などと謝罪文を公開。 百貨店各社も「多大なご迷惑をおかけし深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。 (yomiuri = 1-22-14)


山善のオーブントースター自主回収 ガラス扉破損の恐れ

家電などを扱う商社の山善(大阪市)は 22 日、「YAMAZEN」ブランドで販売するオーブントースターのガラス扉が破損する恐れがあるとして、約 1 万 2 千台を自主回収、返金すると発表した。 けがなどの被害報告はないという。

回収対象は、2013 年 2 月から販売している「BTM-E1000(R)」と「BM-Y100(WR)」。 使用中にガラス扉が割れるとの報告が購入者から 3 件あったという。 問い合わせ先は、お客様サポートセンター (0120・680・286)。 平日と、25、26 日の午前 9 時 - 午後 5 時半に受け付ける。 (asahi = 1-22-14)


生理痛薬 : 「ヤーズ配合錠」副作用で 3 人死亡 厚労省発表

厚生労働省は 17 日、生理痛の軽減に使う「ヤーズ配合錠」の副作用による血栓症で、昨年 1 年間に 3 人が死亡したと発表した。 同省は製造販売元のバイエル薬品(大阪市)に対し、医師向けの添付文書に、足の痛みなど血栓症の疑いがある場合は使用を中止するよう警告欄を設け、医療機関に文書を改訂したことを伝えるよう指示した。 他の生理痛薬や避妊薬でも血栓症による死亡例が相次いでいるといい、注意を呼びかけている。

厚労省によると、ヤーズ配合錠は女性ホルモンを配合し、生理痛の原因物質を抑制して症状を抑える。 2010 年 11 月の販売以来、今年 1 月 7 日までに延べ約 18 万 7,000 人が使用。 昨年 2 - 12 月、10 代後半から 40 代の女性 3 人が副作用による頭や肺、足の血栓症で死亡した。 同省は服用者に頭や足、胸の激しい痛みや突然の息切れ、急性の視力障害が起きた場合は直ちに使用を中止し、救急医療機関で適切な処置を受けるよう求めている。

また、同様の成分を配合した医療用の生理痛薬やピルなどの避妊薬約 30 品目についても、04 年以降に服用者が血栓症で計 10 人死亡している。 服薬との因果関係は不明だが、同省はピルなども副作用で血栓症になる危険性があるとして、添付文書などを通じて医師や利用者に注意を求めている。 (桐野耕一、mainichi = 1-17-14)


ソフトバンクの携帯で一時通信障害 1 時間 40 分後復旧

ソフトバンクは 9 日、午後 2 時ごろから携帯電話で通信障害が起きたと発表した。 複数の機種で、メールやインターネットが使えなくなったり、通話ができなくなったりしたという。 設備の故障が原因といい、午後 3 時 40 分ごろ復旧した。 障害が起きた地域は全国に渡り、影響を受けたのは利用者の一部という。 (asahi = 1-9-14)


症状・異臭、32 都道府県で訴え 冷凍食品巡り 200 人超

マルハニチロホールディングスのグループ会社アクリフーズの群馬工場(群馬県大泉町)が製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、同工場製の食品を食べて体調不良や異臭などを訴えたのは、少なくとも 32 都道府県の 200 人超に上ることが 6 日、各自治体への取材で分かった。 農薬との関連を調べている。

各地の自治体によると、岐阜、静岡、愛知、三重 4 県の少なくとも男女 50 人が下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴えた。 このうち静岡県では、昨年 12 月に自主回収の対象商品を食べた 5 歳の子供や高校生ら男女 22 人が嘔吐や腹痛、頭痛を訴えた。

大阪府摂津市の男児 (5)、女児 (3)、9 カ月の男児のきょうだいと父親の 4 人が昨年 12 月 29 日昼にクリームコロッケなどを食べ、同日夜以降に症状を訴えた。 大阪市、大阪府八尾市などの 22 人も発症したと届け出た。 札幌市では、市内のスーパーマーケットで購入したパイシートを 12 月 27 日に食べた小学生の女児と男児に、嘔吐や下痢の症状が出た。

島根県は、男女 3 人に意識が遠のくなどの症状が出たと発表。 大分県ではピザなどを食べた男子高校生ら 5 人に症状が出た。 千葉県内で嘔吐や下痢などの症状が出たとの相談は 26 件に上った。 一方、アクリフーズは 6 日、群馬工場製造の冷凍食品をめぐり、新たに秋田、沖縄両県の消費者から回収した商品で異臭を確認したと発表。 同社の確認分で異臭があったのは 15 都府県、23 件となった。 (kyodo = 1-7-14)

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最高濃度は 10 月製造、都内の西友で販売 マルハニチロ

マルハニチロホールディングス(東京都)は 31 日未明に行った会見で、異臭などの苦情があった商品の購入先と製造年月日などを公表した。 自主回収の対象商品数も訂正し、約 640 万個に上ることを明らかにした。 一方、商品の購入先とされたスーパーの中にはマルハ側から連絡がない店舗もあり、対応に追われた。

マルハによると、最もマラチオンの濃度が高かった商品は、10 月 7 日に製造されたもので、東京都内の西友で販売されていた。 苦情があった 20 商品は同月 4 日 - 11 月 6 日の間に製造されたといい、このうち 9 商品でマラチオンが検出された。 「マラチオンは加熱には弱いが、冷凍状態では減らない」として、食べずに返送するよう呼びかけている。

またマルハは、子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で製造された品目に確認漏れがあったとして、新たに 4 品目を自主回収の対象に追加。 すでに生産を停止していた 2 種類を含め、対象となる商品は 94 種類となった。

近畿や北陸でスーパーマーケットを展開する「平和堂(滋賀県)」の担当者は「うちの店舗で販売した商品から農薬が検出されたとは知らなかった。」 マルハ側から連絡がなく、どの店で販売をしていたのかもわからず、調査中という。 また、スーパー「アピタ」、「ピアゴ」を運営する「ユニー(愛知県稲沢市)」によると、マルハ側から 31 日、アピタ向山店とピアゴ豊明店で販売された商品について、客から苦情が寄せられたと連絡があった。 客からは両店への苦情はなかったという。 (asahi = 12-31-13)

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マルハニチロ:冷凍食品から農薬 90 品 630 万袋回収

マルハニチロホールディングス (HD) は 29 日、同社の子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品の一部から、農薬「マラチオン」が検出されたと発表した。 同社は今年 10 月 3 日以降に同工場で製造された 630 万袋を含む全商品の自主回収を開始。 今月 27 日に同工場の製造を停止し、原因究明を進めている。 同社は、意図的に混入された可能性もあると見て、群馬県警大泉署に事実関係を報告した。 マラチオンは急性毒性が低いとされ、現時点で健康被害などの報告はないという。

マルハニチロなどによると、先月 13 日、アクリフーズブランドのミックスピザを食べた消費者から「石油・機械油のようなにおいがする」と苦情が寄せられ、外部機関に検査を依頼。 今月 27 日から 28 日にかけて、▽ 「とろーりコーンクリームコロッケ」、▽ 「ミックスピザ 3 枚入り」、▽ 「鶏マヨ!」、▽ 「チーズがのびーるチキンナゲット」の 4 品で農薬「マラチオン」が検出された。 賞味期限や発生地域はばらばらで、店頭や流通過程でなく、製造過程で混入したと見られる。

29 日時点までに、ピザ 11 件、フライ 8 件、コロッケ 1 件の計 20 件で苦情が寄せられた。 「レンジミックスピザ 2 枚」を食べた消費者から、「くさいので、子供がはき出した」との苦情があったが、それ以外に健康被害の報告はないという。

マラチオンは有機リン系の殺虫剤で、殺ダニ剤の一種。 同工場の工程で通常使用されることはないため、故意に混入された可能性もある。 残留農薬として残っていた可能性も「完全には否定できない」というが、検出されたマラチオンは残留農薬の基準の 150 万倍の高濃度で、製造過程で混入した可能性がある。 群馬工場では、製造してから出荷するまでの間に、サンプルを抜き出して風味やにおいに問題がないか検査しているが、その時点で問題はなかったという。

回収するのは、群馬工場で製造された全商品で、市販用 44 品目、業務用 46 品目の計 90 品目。 一部はスーパーなどのプライベートブランド (PB) で販売されている。 賞味期限に関係なく回収されるため、少なくとも 630 万袋に上る。 市販用には、商品の裏面に製造者「株式会社アクリフーズ群馬工場」と記載されている。 PB 商品の一部には記載がない。 業務用は、スーパーの総菜用などに出荷している。

群馬工場では今年 9 月に設備改修工事を実施したため、アクリ社は当初、何らかの原因でペンキ類が飛び散って混入したとみていた。 そのため当初はにおい成分の検査が中心となり、農薬検査が遅れたため、最初の苦情から発表まで約 1 カ月半かかった。 29 日記者会見したマルハニチロ HD の久代敏男社長は「原因を調査中で、万全を期すために、全品を回収する。 深くおわび申し上げます。」と謝罪した。 問い合わせはアクリフーズお客様センター(0120・690・149、午前 9 時から午後 5時)。 (窪田淳、mainichi = 12-29-13)

マラチオンは、有機リン系の低毒性の殺虫剤。 イネ、野菜、果物、花、観葉植物の害虫駆除に、国内外で広く使用されている。 特異臭がある黄色っぽい液体で、水にはほとんど溶けない。 別名「マラソン」とも呼ばれる。 農林水産消費安全技術センターの資料によれば、毎日一生とり続けても体に悪影響が出ない量(1 日許容摂取量)は、体重 1 キロ当たり 0.02 ミリグラム。 メーカーのホームページによると、目に入ると刺激があり、皮膚につくとかぶれる恐れがある。


和菓子からカルキ臭、44 万 5 千個回収 敷島製パン

敷島製パン(名古屋市)は 7 日、名古屋の焼きまんじゅう「なごやん」の一部から、カルキ臭がする化学物質「ジクロロフェノール」が検出されたとして、44 万 5 千個を自主回収、返金すると発表した。 健康被害は確認されていない。 対象は昨年 12 月 23 - 30 日に愛知県の刈谷工場でつくった「なごやん」など 17 種類。 「なごやん」の場合、2 月 6 - 13 日が賞味期限の商品となる。 現在、店頭に並んでいる商品は、異なる原料を使っている。

昨年 12 月 31 日に消費者から、「カルキ臭がする」と指摘があった。 同社が原因を調べたところ、白あんの原料で、米国から輸入した白インゲン豆から、同社工場では使っていないジクロロフェノールが検出された。 豆を製造ラインに移す際に異臭はせず、気づかずに製品化したとみている。 環境省によると、ジクロロフェノールは殺虫剤や除草剤の原料だが、一度に多量に摂取しない限り、健康に影響はほとんどないという。 (asahi = 1-7-14)


海外産はちみつご用心 花の中毒物質でめまい・血圧低下

ヘルシーな印象が強い蜂蜜だが、海外産の中にはまれに中毒を起こすものがある。 花の中毒物質のせいだ。 先月発行の専門誌に、東京の病院の患者発生報告が掲載された。 専門家は「冬休みの海外旅行シーズンを機に万一に備えて症状や対処法を知っておくほうが安心だ」と助言している。

報告によると、東京都内に住む 60 歳代の女性が、東南アジアで購入した蜂蜜をお湯に溶かして飲んだ。 30 分後、呼吸困難や視覚異常などの状態に陥り、数時間後には歩けなくなったため、救急車を呼んだ。 嘔吐や下痢はなかった。

蜂蜜には、ツツジの仲間が持つ中毒物質グラヤノトキシンが入っていることがある。 茶さじ数杯程度でめまい、血圧低下、心拍の異常などを起こす。 もともと野生の蜂蜜を食べる習慣があるトルコの黒海沿岸部での発生が多く「マッドハニー病」と呼ばれている。 患者数の統計はないが、世界中で症例報告があり、トルコなどで生産された蜂蜜が、流通の国際化によって世界各地に広がっていると考えられている。 (asahi = 1-4-14)


大手ベビーカー不当表示 通気性ゼロなのに「11 倍」

ベビーカーのシートについて、実際は通気性がないのに「約 11 倍! 抜群の通気性」などと表示したとして、消費者庁は 26 日、ベビー用品製造販売大手・アップリカ・チルドレンズプロダクツ(大阪市)に、景品表示法違反(優良誤認)により再発防止を命じた。 同庁によると、同社は 3 月に発売したベビーカー「エアリア」のシート内部に通気性の高い素材「ブレスエアー」を使用。 3 - 10 月、自社サイトなどで「通気性がウレタンの約 11 倍!!」などと表示した。 だが表面をポリエステルで覆ったため、実際には通気性はゼロだったという。

同社は、消費者庁の指摘を受けて 10 月 18 日にホームページで「おわびとお知らせ」を掲載したが、その間に約 6 万台、約 16 億円を売り上げた。 設計と広告部門の確認不足が原因だったといい、「真摯に受け止め、再発防止策を徹底する」とコメントしている。 (asahi = 12-27-13)


「自動ブレーキに異常なし」試乗車事故、マツダが発表

マツダは 26 日、埼玉県深谷市で 11 月に起きた自動ブレーキ試乗会での衝突事故について、使われた車には故障や異常はなかったと発表した。 事故車から得られたデータなどを手がかりに埼玉県警と合同で調べた結果、確認できたという。 試乗車はマツダの SUV (スポーツ用多目的車)の「CX-5」。 客の男性が、センサーが障害物を察知して自動ブレーキがかかる機能を体験中、前方のフェンスに衝突した。 県警の調べでは、事故を起こした車は、自動ブレーキが作動する範囲を上回る速度が出ていた。

事故の状況や原因は引き続き調査中のため、自動ブレーキを体験する試乗会の自粛は続ける。 自動ブレーキは速度や障害物の大きさ、運転操作などの条件によって作動しない場合がある。 マツダは「機能をより正しく理解してもらう活動に注力したい(広報)」としている。 (asahi = 12-26-13)

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自動ブレーキ事故、運転ミスか 速度超過で作動せず?

埼玉県深谷市で 10 日、マツダ車が自動ブレーキ試乗会で衝突した事故で、車は当時、衝突の危険を察知すると自動ブレーキがかかる機能 (SCBS) が作動しない時速 37 キロで走行していたことが捜査関係者らへの取材でわかった。 県警は、事故は車の構造上の問題でなく、運転ミスによるものとの見方を強めている。

衝突事故は自動車販売店の駐車場で、男性客と従業員が SUV (スポーツ用多目的車)「CX-5」の SCBS を体験中に起きた。 2 人は重軽傷を負った。

捜査関係者によると、当時の走行状態が記録された車載計器を解析した結果、時速は 37 キロに達し、ブレーキを踏んだ形跡もなかった。 市街地での利用を想定した SCBS は時速 30 キロを超えると作動しないといい、県警は、運転した男性客がアクセルを踏み込んだため、事故が起きた可能性が高いとみて調べている。 試乗会では、車を約 7 メートル先のマットに向けて走らせて直前で止まる予定だったが、車はマットを倒してさらに前方の金網に衝突した。 (asahi = 11-16-13)

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マツダ新車試乗会で事故 = ブレーキ自動制御機能の体験中 - フェンス衝突、2 人けが

埼玉県深谷市にある自動車販売会社の駐車場で 10 日に開催された新車試乗会で、マツダ(広島県府中町)の普通乗用車「CX-5」に搭載された前方の障害物を検知しブレーキを自動制御する機能の体験中、車がフェンスに衝突する事故があった。 運転していた会社員男性 (39) が首を捻挫するなど軽傷、助手席にいたマツダオートザムの従業員男性 (22) が腕を骨折する重傷を負った。 県警深谷署が詳しい事故の原因を調べている。

同署によると、事故があったのは午後 0 時 40 分ごろ。 試乗会は午前 9 時から行われており、事故の前にも 3 - 4 組が同じ車両を試乗したが異常はなかったという。 マツダの国内広報部の話 : 詳細を含め事実の確認中。 (jiji = 11-11-13)


フィット HV、全 3 万台リコール エンジンのトラブル

ホンダは 20 日、乗用車「フィット」 3 万 6,100 台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 9 月に発売した最新モデルのハイブリッド車(7 - 12 月製造)すべてが対象で、急なエンジン停止や始動スイッチを押しても起動しないなどのトラブルが 362 件あった。

エンジンと変速機、クラッチを制御するプログラムにミスがあり、低速でアクセルを離すとエンジンの回転数が異常に落ちたり、起動時に警告表示が出たりするという。 フィットは 10、11 月の新車販売台数がトップの人気車。 販売の 7 割はハイブリッド車という。 (asahi = 12-21-13)


虚偽メニュー 3 社に措置命令 … 消費者庁

食材偽装

記事コピー (asahi = 10-23-13 〜 12-20-13)


エンジン内大きく損傷 … 緊急着陸の全日空機

羽田発福岡行きの全日空機が 13 日午前、羽田空港に引き返して緊急着陸したトラブルで、国土交通省は 13 日夜、同機の右エンジン内部が大きく損傷していたと発表した。 運輸安全委員会も同日夜、トラブルは事故につながるおそれのある「重大インシデント」に該当するとして調査を始めた。

国交省によると、同機はボーイング 777-200 型機。 着陸後に右エンジン内部を調べたところ、空気を圧縮する高圧コンプレッサーやタービンの羽根(ブレード)が多数損傷していた。 同機は 13 日午前 8 時半頃、羽田空港を離陸。 約 15 分後に操縦席の計器に右エンジンの推力低下などの不具合が表示されたため、同空港に引き返した。 乗員乗客 365 人にけがはなかった。 (yomiuri = 12-14-13)


ダイハツ : エンジン不具合リコール、累計では国内 2 番目の規模

ダイハツ工業 はエンジン関連部品の不具合で軽自動車「ムーヴ」などをリコールする。 同じエンジン部品の不具合によるリコールは 4 回目となり、累計で約 164 万台と、国内で過去 2 番目の規模となる。 国土交通省の 4 日の発表資料によると、今回のダイハツのリコールは 9 車種、計 76 万 4,053 台が対象。 このうち、エンジン部品関連の原因によるものは 50 万 5,068 台で、そのほかは変速機関連部品の不具合によるもの。 いずれも事故の報告はない。

エンジン関連の不具合では、その回転速度を計測するクランク角センサで、内部コイルが耐久性不足のため回転数の高い運転を繰り返すと振動で断線する場合があり、走行中にエンジンが停止したり、始動できなくなる恐れがある。 また、もう一つのリコールでは無断変速機 (CVT) の油圧制御プログラムが不適切だった。

このクランク角センサの不具合で、ダイハツは 9 月にも軽自動車「タント」など計 89 万 1,525 台をリコールした。 ダイハツ広報担当の安達磨子氏は電話取材に対し、この部品の不具合で 11 年と 12 年にもリコールを実施しており、累計のリコール台数は 163 万 6,086 台と同社として最大になると話した。 対策費用についてはコメントを控えた。

国内の主な大規模リコールには、三菱自動車 による軽自動車のオイル漏れ不具合がある。 対象は累計で約 176 万台に達し、自動車リコール案件としては国内最大となった。 国交省リコール監理室の佐藤博昭氏によると、ダイハツのクランク角センサのリコールはこれに次ぐ国内 2 番目の規模になるという。 (Bloomberg = 12-4-13)


レーシック手術、4 割が「不具合感じる」 消費者庁調査

【小泉浩樹】 消費者庁は 4 日、視力回復のレーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けるようにと注意喚起した。 同庁の事故情報データバンクには危害発生の情報が 5 年間で 80 件寄せられたほか、手術経験者へのアンケートでは 4 割以上の人が何らかの不具合を感じていたという。 レーシック手術とは、角膜の表面を薄くめくり、下の層にレーザーを当てて削った後に表面を戻し、近視や乱視を矯正する手術。

同庁によると、事故情報データバンクには「目の表面に激しい痛みがあり、寝たきり状態になった」、「ドライアイで 10 分ごとに目薬をささないと目を開けていられない状態」といった情報が寄せられている。 今年 11 月におこなった手術経験者 600 人へのアンケートでも、259 人 (43%) が何らかの症状や不具合が生じていると答えたという。 同庁は、手術前に合併症などについての説明を十分受けなかったとみられる例があり、インターネットでは景品表示法などに抵触する広告も散見されると言っている。 (asahi = 12-4-13)


佐川、集配拠点の 3 割で賠償事故 クール便トラブル

【中村信義】 「飛脚クール便」の一部を常温で扱っていた宅配便大手の佐川急便は 29 日、「荷物が溶けていた」などの理由から全国の集配拠点の 3 割で損害を賠償していたと発表した。

記者会見した鈴木喜一常務は「食の安全に係る重大な問題で、深くおわび申し上げます」と謝罪。 問題の主な原因は管理・指導とチェック体制の不足と結論づけたが、経営陣の処分などは行わないという。 朝日新聞の保冷宅配便をめぐる報道を受け、佐川は今年 9 月までの半年間で 780 のうち 228 (29%) の集配拠点で起きた 891 件(温度関連のみ)の賠償事故を調査。 少なくとも過去 3 年は同じ割合で賠償事故が起き、調査を始めた 11 月以降も 20 件の事故が起きたという。 (asahi = 11-29-13)

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クール宅急便、4 割の営業所で常温仕分け ヤマト運輸

【中村信義、伊藤和行】 宅配便最大手ヤマト運輸の「クール宅急便」の荷物が常温で扱われていた問題で、ヤマトは 28 日、今年 7 月の中元の時期に全国の 4 割の営業所で仕分けのルールが守れなかったことを明らかにした。 再発防止のため、荷物が多すぎて温度管理が難しい場合は荷受けを断ることも検討するという。

保冷宅配便市場で最大の 7 割超のシェアを占め、ヤマトの「ドル箱」とされたクール宅急便。 初めてその拡大路線に「ブレーキ」がかかったとも言える。 ヤマトの山内雅喜社長が同日会見し、朝日新聞の報道を受けた内部調査の結果を公表。 「現場の声に耳を傾ける姿勢が経営陣に足りなかった。 信頼を裏切り誠に申し訳ない。」と謝罪した。 山内社長ら役員・執行役員計 15 人の報酬を 3 - 6 カ月間、5 - 10% カットする処分をした。 (asahi = 11-28-13)

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クール宅急便、200 カ所で常温仕分け ヤマト運輸

【中村信義】 ヤマト運輸の複数の営業所が「クール宅急便」の荷物を常温で仕分けていた問題で、同社は 25 日に都内で記者会見を開き、全国の営業所の 5% に当たる約 200 カ所で温度管理のルールを守っていなかったことを明らかにした。 森日出男常務執行役員は「二度とこのような事態を招かないよう品質向上と信頼回復に努める」と述べ、謝罪した。 朝日新聞の報道を受け、ヤマトが 25 日に全国の営業所に緊急の聞き取り調査をしてわかったという。

同社は 1 本の保冷用コンテナの荷物を 5 分で仕分けるとともに、荷物を取り出す際は外気に触れる時間を 30 秒以内にするという手順を定めている。 聞き取りでは、この時間を超えて荷物を常温の状態にさらすなどの実態がわかったという。 ただ、同社は各営業所で具体的にどんなルールの逸脱があったかなどについては、「詳細を調査中」と述べるにとどめた。

会見では、コンテナを 5 分以内で仕分けるなどのルール自体に「無理があるので、できないのか」と問う声も出た。 森常務は「可能だと思う」としながらも、「改めてルールを見直す必要があることも認識している」と述べた。 今後、さらに精度の高い調査を進め、11 月中に抜本的な対策を公表する。 (asahi = 10-25-13)


「日本一セール」不当表示 1,045 点 楽天が調査結果

インターネット上のショッピングモール「楽天市場」であったプロ野球・楽天の日本一記念セールでの不当表示問題で、楽天は 11 日、調査結果を発表し、陳謝した。 通常価格を不当に高くして割引率を大きく見せた店が 17 あり、商品は 1,045 点。 この 17 店を 1 カ月間の販売停止にした。

楽天の三木谷浩史会長兼社長は東京都内で記者会見し、「消費者や優良な店にご迷惑をおかけし、申し訳なかった」と陳謝した。 7 日の会見では「勝手なセールをした店がある」などとしていたが、この日は「価格設定のルール自体も少し甘かったと思う」とした。

不当表示された商品を買ったのは 118 人で、計 46 万 9,967 円だという。 楽天は 11 日、買った人が返品する場合、現金か代金相当分の楽天ポイントで補償する方針を伝えた。 再発を防ぐため、価格を常時チェックする仕組みの導入や、「二重価格」についての問い合わせ窓口づくりなどを進める。

17 店はセールに事前登録していなかったという。 登録して審査を受けた店でも、通常価格を不当に高くしていた可能性がある事例が少なくとも 3 件あったとしている。 「シュークリーム 10 個で通常 1 万 2 千円の商品を 77% 割引の 2,600 円」とした件と、楽天市場でないネット販売で「10 枚 9,800 円」で売っていたスルメイカの通常価格を、「10 枚 1 万 7,310 円」としていた件などだ。 スルメイカは 79 人が購入したという。

セールは 3 日夜から 7 日午前 2 時までで、星野仙一監督の背番号にちなむ「77% 割引」が目玉だった。 利用者から不当表示ではないかとの指摘が相次ぎ、楽天市場に出た商品のうち、セール時の「元値」が 2 週間前より 5% 以上高かったり、割引率が 50% 以上だったりした商品を調べた。 (asahi = 11-11-13)

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楽天セール、割引の不当表示 1 千点 関与の店舗一時閉鎖

インターネットショッピングモールの「楽天市場」で開催されたプロ野球・楽天の日本一記念セールで不当表示があったとされる問題で、楽天は 7 日、二十数店舗の約 1 千点の商品で割引率を大きく見せるような不適切な表示があった可能性があると明らかにした。 セールは「日本一大セール」と銘打ち、3 日夜から 7 日午前 2 時まで行われ、星野仙一監督の背番号にちなんだ「77% 割引」が目玉商品だった。

楽天によると、楽天市場に出店している約 4 万 2 千店の約 2 割にあたる約 8 千店あまりが参加。 事前に商品を登録し、楽天の審査を通ったものだけが売られるはずだったが、審査を通っていない商品が売られていたという。 一部の店は、「シュークリーム 10 個で通常 1 万 2 千円の商品を、77% 割引の 2,600 円で販売」とうたっていた。 現在、不当表示をした可能性のある二十数店舗については、一時的に店を閉じさせたという。

7 日の決算会見で、三木谷浩史社長兼会長は「勝手なセールをした店舗があり、現在調査している」と述べるにとどまった。 (asahi = 11-7-13)


コルト 7 万台再リコール 三菱自、他 2 車種もリコール

三菱自動車は 8 日、ライトの不具合で、乗用車「コルト」 7 万 4,199 台(平成 14 年 10 月 - 16 年 2 月生産)の再リコールを国土交通省に届けた。 国交省によると、ヘッドライトと配線の接続部が振動などで変形し、接触不良を起こし消灯する恐れがある。

同社は 17 年 4 月、約 4 万 6 千台をリコールしたが、改善した後も同じ問題が相次いだ。 再リコールしてライトの構造を変更することにした。 また同社は「RVR」、「ギャラン」計 2 万 2,619 台(21 年 12 月 - 24 年 9 月生産)のリコールも届けた。 コンピューターの不具合で、エンストする恐れがある。 (sankei = 11-9-13)