アノニマス、シンガポール政府 HP を攻撃 免許制に反発 【シンガポール = 都留悦史】 シンガポール首相府のホームページの一部が、ハッカー集団「アノニマス」のサイバー攻撃で、改ざんされていたことが 8 日わかった。 アノニマスは政府機関に対し、さらなる攻撃を予告しており、政府は警戒を強めている。 情報通信開発庁 (IDA) によると、首相府のホームページが 7 日深夜に一部改ざんされ、「アノニマス参上」とのメッセージとともに、集団のトレードマークである仮面が掲載された。 首相府は改ざんされたページ以外は運営を続けているが、一時つながりにくい状態になった。 サイバー攻撃は大統領官邸のホームページにも仕掛けられ、改ざんされたページは 8 日昼ごろまでに運営を停止した。 こちらはアノニマスとの関係はわかっていないという。 (asahi = 11-9-13) 計画明かさず誘拐仲間募る 田園調布の事件、闇サイトで
記事コピー (asahi = 10-7-12 〜 11-9-13) ネットの憎悪表現「日本でも監視を」 米人権団体副代表 【寺西和男】 米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」のエイブラハム・クーパー副代表が 6 日、東京都内で講演した。 同センターはインターネットに投稿された差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)を監視する活動を続けており、「日本でも NGO などで監視する取り組みが広がればいい」と訴えた。 監視対象はフェイスブックやツイッターを含む 2 万のウェブサイトで、運営会社に差別的な表現を投稿させないように対応策を働きかけている。 最近は過激派組織だけでなく、個人がテロや暴力をあおる「デジタル・テロリズム」も広がっているという。 クーパー氏は「誤った世界を作りたい人には、インターネットは完璧な場所になっている」と指摘。 「ネットで流されている情報が事実かどうかをチェックする人がいない。 特に子どもはそうした情報を受け入れやすい。」と述べ、差別や暴力を助長しないよう監視の必要性を訴えた。 クーパー氏は 4 - 7 日の日程で来日。 与党の国会議員と会談したほか、都内の大学でも講演する。 (asahi = 11-8-13) Windows7 向けの「Internet Explorer 11」提供開始 米マイクロソフトは 11 月 8 日(現地時間)、Windows7 向けの「Intertnet Explorer 11」を提供開始した。 Windows8.1 で提供された Intertnet Explorer 11 の性能と安全性、ウェブ標準への準拠などの特徴を持ち、Windows7 でも利用できるとしている。 Windows7 を利用中のユーザーは今後自動的に Internet Explorer 11 にアップデートされる予定。 同社のサイトから無料でダウンロードすることも可能だ。 (ASCII = 11-8-13) 複合機からネットに内部資料漏れる 東大や琉球大 コピーやスキャナー、ファクスなどの機能を 1 台にまとめた複合機を通じ、東京大や琉球大など複数の大学で学内試験の答案などの内部資料がインターネット上で誰でも閲覧できるような状態になっていたことがわかった。 パスワードなど事前のセキュリティー設定が不十分だった可能性があるという。 複合機は官公庁や企業などに普及しており、リコーや富士ゼロックス、キヤノンのメーカー各社は自社のホームページでセキュリティーの仕組みや設定方法を紹介するページを設けた。 東大広報課によると、6 日午後、学内から「(ネット上で)内部情報が閲覧できるようになっている」との指摘があった。 漏出した資料は東大医科学研究所のものとみられる。 同研究所に設置され、ネットに接続された複数の複合機から漏出したらしい。 東大広報課は「漏出した資料に個人情報が含まれていたかどうかを調査中」としている。 琉球大では、今年実施した学内試験の答案がネット上に漏出していた。 同大関係者によると、数日前に大学外部から「ネット上で、学生の情報が閲覧できる状態になっている」との連絡があった。 調べたところ、大学内の複合機のスキャナーで取り込んだ答案の点数や学生の名前などが、外部から閲覧できるようになっていたという。 同大総務課は「事実関係を調査中」としている。 内閣官房情報セキュリティセンター (NISC) によると、今年 6 月から、全ての中央省庁で使用している複合機のセキュリティーを調査しており、来年 3 月をめどに結果を取りまとめる予定だ。現在のところ情報流出は確認されていないという。 (asahi = 11-7-13) 薬のネット販売、安全調査期間短縮へ 23 品目 安倍政権は 5 日、医療用から切り替わったばかりの市販薬(一般用医薬品) 23 品目について、インターネット販売が可能になるまでの安全性の調査期間を現在の 4 年から短くすることを決めた。 劇薬指定のエフゲン(殺菌消毒薬)など 5 品目はネット販売を認めないことも決定。 田村憲久厚生労働相が 6 日発表する。 調査期間を短くするのは、全面解禁を主張しているネット業界に配慮したためだが、政権は消費者の安全性を重視し、一定の調査期間は必要と判断し、即時解禁とはしない。 今国会に薬事法改正案を提出する。 菅義偉官房長官、田村厚労相ら関係 4 閣僚が 5 日夜協議し合意した。 出席者によると、調査期間について厚労省はもともと 4 年と主張していたが、田村氏はこの日は 3 年半を主張。 「それでも長い」という意見が出され、3 年を軸にさらに短くすることで一致した。 (asahi = 11-6-13) ◇ ◇ ◇ 薬ネット販売、28 品目は例外 厚労省、条件厳格化へ 【北林晃治】 市販薬(一般用医薬品)のインターネット販売について厚生労働省は、医療用から切り替わったばかりの薬など 28 品目は例外とし、ほかの市販薬よりも厳しい条件を課す方針を固めた。 ネット販売には事実上高いハードルで、市販後、一定期間を経て安全性を確認できた薬に限って認める。 8 日に厚労省の専門家会議がまとめた報告書を踏まえた。 報告書は、医療用から切り替わったばかりの薬は、医師らの管理下とは違う使われ方をし、新たな健康被害が生じるおそれがあると指摘。 ネット販売の禁止は求めていないものの、ネット販売、対面販売にかかわらず、ほかの市販薬とは別枠にして販売条件を厳しくするよう求めた。 具体的には、薬剤師が購入者と「双方向で柔軟かつ臨機応変な」やりとりで症状を把握。 「医療用に準じた最大限の情報収集と、個人の状態を踏まえた最適な情報提供」を求め、購入者が確実に理解したことを確認するよう求めた。 (asahi = 10-9-13) 「XP」買い替えに 5 千円相当の特典 MS が促進策 日本マイクロソフトは 6 日、基本ソフト (OS) 「ウィンドウズ XP」の利用者で、最新 OS 「ウィンドウズ 8」か「8.1」搭載のパソコンやタブレットを買った人に 5 千円相当の特典をつけるキャンペーンを始めた。 XP のサポートを来年 4 月に終えるため、買い替えを促す。 家電量販 6 社と連携し、XP 搭載機の下取り価格を 5 千円上乗せするなどする。 12 月下旬ごろまで続ける予定。 (asahi = 11-6-13) 岡山県は PR がヘタクソでした イメージアップ宣言 【吉村治彦】 岡山県は PR がヘタクソでした - -。 岡山の全国的な認知度を上げるため、県はインターネットを活用したイメージアップ戦略を始めると発表した。 1 日から予告編をサイトで公開し、「ヘタクソ」との自虐的な言葉とともに新たな PR の開始を宣言している。 県公聴広報課によると、コンサルタント会社「ブランド総合研究所(東京)」による今年の調査で、岡山県の認知度は全国 41 位。 「おしい!」で PR する広島県は 16 位、「うどん県」の香川県は 24 位と、近県に水をあけられている。 そこで県でも新しい取り組みをすることに。 専用のサイトに予告編として「晴れの国に、雨が降っている。」とのキャッチフレーズも掲載している。 本格的な PR は 6 日から。 公聴広報課は「まだ内容は秘密。 他県とは一味違う PR をしていく。」としている。 サイトには県のホームページから入ることができる。 (asahi = 11-3-13) 3DS 写真交換停止 任天堂 わいせつ画像送受信防げず 任天堂は 1 日、携帯ゲーム機「ニンテンドー 3DS」でインターネットを通じて日記や写真を交換できるサービスを停止したと発表した。 未成年者を含む一部のユーザーに「公序良俗に反する写真」が送受信されてしまう事態が起きていることを問題視した。 子どもも遊ぶゲーム機に、誰とでもつながるネットの機能をどう取り込むのか、課題が浮き彫りになった形だ。 停止したのは、ニンテンドー 3DS の無料ソフト「いつの間に交換日記」と「うごくメモ帳 3D」の一部のサービス。 3DS に「フレンド」として登録した特定の相手に、ネットを通じて日記や写真を送受信できる機能を使えないようにした。 これらのサービスは本来、友人同士が 3DS を通じて日記や写真を交換したり、オンラインで一緒にゲームを遊んだりするグループをつくることを想定していた。 友人を「フレンド」として登録するには、3DS の 1 台ずつに割り当てられる「コード」を、互いに教えあうことが必要だ。 (asahi = 11-2-13) ツイート集計でテレビ番組を評価 視聴率と別の新指標 【佐藤美鈴】 ビデオリサーチ社はツイッター社と提携し、来春からテレビ番組に関連するツイッター上でのつぶやきを番組ごとに集計する調査を始める。 地上波放送の全ての番組を対象にする予定。 視聴率とは異なる新たな指標づくりとして注目を集めそうだ。 業界関係者によると、タイトルや出演者名など番組ごとに設定したキーワードがツイッター上で書き込まれた数と、そのつぶやきがどれだけ端末に表示され、読まれたかを示す「インプレッション」を集計する。 テレビの楽しみ方が多様化する中、既存の視聴率では測りきれない番組への反響を把握する狙いがある。 たとえば、視聴率が低い番組でも、つぶやき数が多く熱狂的なファンが多いことが分かれば、ファンを意識した番組作りやファン向けの DVD 制作などの 2 次展開がしやすくなる。 ある番組制作者は「番組によってツイッターとの相性は異なると思うが、コンテンツの評価方法が多様化するのはうれしい」と話す。 一方、ツイッターのつぶやきには視聴率を高める効果もある。 フィギュアスケートの安藤美姫選手が 7 月にテレビで出産を報告した際、ツイート数が増加した直後に番組の視聴率が 5% ほど上昇した。 8 月に放送されたアニメ「天空の城ラピュタ」では、主人公のせりふに合わせて「バルス!」とつぶやく現象が起き、1 秒あたりの瞬間ツイート数が世界記録を更新。 平均視聴率も 18.5% (関東地区)と高かった。 (asahi = 11-1-13) 米盗聴拠点、日本には存在せず? 独誌が所在地報道 【ベルリン = 松井健】 米情報機関がドイツのメルケル首相をはじめ各国首脳らの通信を盗聴していた疑惑で、独誌シュピーゲル(電子版)は 28 日、盗聴活動の拠点になったとされる 80 カ所以上の所在地を明らかにした。 その中に日本の都市は含まれておらず、少なくとも大使館などを拠点とした通信傍受の対象から日本が外れている可能性が出てきた。 同誌によると、米国家安全保障局 (NSA) と米中央情報局 (CIA) が盗聴を実施していた「特別収集部局 (SCS)」は、世界各地の米大使館や領事館を拠点にしている。 同誌が今回報じた NSA の文書には、2010 年 8 月 13 日時点の SCS の拠点名が 80 カ所以上、記されている。 アジア地域では北京や台北、バンコクやジャカルタ、ニューデリーなど 20 0カ所の都市名が挙がっているが、日本の都市はなかった。 同誌の調査では、SCS は独自に開発した「アインシュタイン」と呼ばれるアンテナなどの傍受機器を外からは分からないように大使館の建物の上層階や屋上に設置。 携帯電話や無線 LAN、衛星電話の通信を傍受するだけでなく、情報収集の対象となる人物がどこにいるかも探知できるという。 (asahi = 10-30-13) ◇ ◇ ◇ 米の傍受、海底ケーブル通じ NSA、全世界の通信対象 【渡辺丘、田井中雅人】 米国家安全保障局 (NSA) が少なくとも三つのプログラムを組み合わせることで、インターネットや携帯電話などのほぼ世界中の通信記録を対象に収集、分析していたことが NSA 元幹部らの証言でわかった。 米中央情報局 (CIA) のエドワード・スノーデン元職員が内部告発した活動の全体像が浮かび上がった。 朝日新聞は NSA で実際に通信傍受などに携わった元職員 6 人に米国でインタビューした。 それによると、NSA は「アップストリーム」というシステムを使い、サンフランシスコやニューヨークなどの付近で主に海底の光ファイバーケーブルの情報を直接収集していた。 北米には基幹ケーブルなどのネット設備が集中し、世界各地域から送信されるデータの 8 割以上が経由する。 こうした利点を活用し、情報を写し取るものだ。 NSA を巡っては、グーグルやフェイスブックなどの通信事業者の協力を得て業者のデータベースから情報を取り込む「プリズム」が明らかになっている。 アップストリームはプリズムの情報と合わせ、通信時刻や相手先といった「メタデータ」を集めていた。 この二つのシステムで、ほぼ世界中の通信データを集めることができるという。 さらに「エックス・キースコア (XKS)」と呼ばれるプログラムは、メタデータだけでなく、メールの内容やサイトの閲覧履歴などまで収集できる。 アップストリームやプリズムで得たデータから特定の調査対象者をあぶり出し、中身も傍受していたとみられる。 NSA 元幹部で 2001 年まで分析官を務めたウィリアム・ビニー氏 (70) は「アップストリームで光ファイバーの情報をリアルタイムで集め、足りない部分をプリズムで補った。 その情報をもとに傍受対象者を絞り込んだ。 XKS を使えば情報の中身も見られる。」と証言。 米国民を含む、ほぼ世界中のネット利用者が対象だったという。 ほかの元幹部もこうした仕組みを認めた。 一方で、3 年前に NSA のナンバー 3 で退職したリチャード・シェーファー氏は「メタデータをもとに通信のパターンをつかめば、テロリストのつながりがわかる。 許可無く通信の中身までは見ていない。」と説明している。 (asahi = 10-28-13) 「サーフェス 2」日本は 25 日発売 MS 新型タブレット ![]() 日本マイクロソフトは 25 日、タブレット端末「サーフェス」の新機種を日本で発売する。 24 日発表した。 現行モデルより 0.1mm 薄くし、情報の処理速度を 4 倍に高めた「サーフェス 2」は、税込み 4 万 4,800 円から。 上位機種の「プロ 2」は同 9 万 9,800 円から。 法人向けは 11 月 1 日に売り出す。 (asahi = 10-24-13) 「iPad エア」 11 月発売 「mini」も高画質に 米アップルは米西部時間 22 日午前 10 時(日本時間 23 日午前 2 時)すぎ、米カリフォルニア州で発表会を始めた。 まず、新たな基本ソフト (OS) 「OS X (テン) マーベリックス」を紹介。 無料の OS で、本日から配布を開始される。 ノートブックの新機種も発表。 「マックブック エア」は、バッテリーの持ちが良くなり、プロ仕様の「マックブック プロ」は処理速度が高まる。 【宮地ゆう、サンフランシスコ = 畑中徹】 米アップルは 22 日、米カリフォルニア州で発表会を開き、タブレット端末「iPad (アイパッド)」について、より軽量な「iPad エア」を 11 月から発売すると発表した。 小型モデルの「iPad mini (ミニ)」については、高画質の新機種を発表した。 iPad の新機種「iPad エア」は 11 月 1 日午前 8 時から日本を含む世界各国で販売を始める。 日本での価格は発表されていない。 新しい「iPad mini」は 11 月下旬から発売するが、日本での発売日や価格は発表されなかった。 「iPad エア」は、9.7 インチで、高画質のディスプレーを使っている。 前機種よりも 20% 薄い 7.5 ミリで、重さも約 450 グラムと 28% 軽くなった。 アップル幹部は発表会で「より薄く、より軽く、そしてもっとパワフルになる」と強調した。 米国の価格は 499 ドル(約 4 万 8,900 円)から。 一方、小型モデルの「iPad mini (ミニ)」は「iPad エア」と同じ高画質のディスプレーを使ったものが発表された。 米国の価格は 399 ドル(約 3 万 9,100 円)から。 (asahi = 10-23-13) セブンネットショッピングに不正アクセス 15 万件が流出 通販サイト「セブンネットショッピング」を運営するセブンネットショッピングは 10 月 23 日、なりすましによる不正アクセスによって、約 15 万件の顧客のクレジットカード情報などが閲覧された可能性があることを発表した。 不正アクセスの発生期間は 4 月 17 日 - 7 月 26 日で、発生時に見つかったプログラムの不具合は、7 月 26 日に改修されている。 同社は 6 月以降、クレジットカード会社からクレジットカード情報の流出懸念について連絡を受け、セキュリティ会社の協力のもと調査を実施。 その結果、第三者が外部ネットサービスなどから不正に取得した ID、パスワードを使用して顧客になりすまし、セブンネットショッピングの会員サービス情報に不正にアクセス。 登録されたクレジットカード情報を含む一部の個人情報を閲覧した可能性があることが判明したとしている。 対象となるのは、セブンネットショッピングの会員サービス「いつもの注文」にクレジットカード情報を登録している顧客の一部。 閲覧された可能性があるのは、商品届け先の氏名、住所、電話番号の情報と、クレジットカードのカード番号や有効期限。 同社のアクセスログによって、最大で 15 万 165 件のクレジットカード情報が閲覧された可能性があると確認されている。 同社では、個人情報を不正に閲覧された可能性がある顧客にはメールで案内するとともに、専用のお問い合わせ窓口を設置している。 また、自身で対象かどうかをサイト上で確認することもできる。 なお、「e.デパート」、「ネットスーパー」、「セブンミール」、「アカチャンホンポ」、「チケットぴあ」、「トラベル」の会員として登録された情報は、対象外となる。 不正アクセスへの対応と再発防止策 セブンネットショッピングによれば、「いつもの注文」の一部のプログラムに不具合があり、不正アクセス発生時にはその不具合のある画面からクレジットカード情報が閲覧された可能性があるとしている。 この不具合は、調査の過程で発見された 7 月 26 日時点で改修されているという。 不正アクセスの発覚後には、ログイン認証を強化。 第三者からの機械的な不正アクセスを防御するため、ログイン時のパスワード入力を複数回誤った場合の認証方式として、画像文字を入力する方式を追加した。 また、カード番号を閲覧された可能性のあるクレジットカードについては、各クレジットカード会社の協力により、不正使用モニタリングを強化し、悪用防止措置を行っているとしている。 (藤井涼、Cnet = 10-23-13) DDoS 攻撃や検閲から保護、米グーグルが新ツールを発表 オンライン上の障壁には、Web サイトをダウンさせるように設計された標的型攻撃やコンテンツをブロックするフィルタなどといった検閲も含まれる。 そこで米グーグルは、抑圧的で、利便性を阻害するこうした検閲から回避できる 3 つのツールを発表した。 今週、ニューヨークで開催されている「Conflict in a Connected World」というサミットに関連する。 3 つのツールのうちの 1 つは「Project Shield」で、DDoS (distributed denial of service/分散型サービス拒否)攻撃から Web サイトを保護するもの。 ニュースや人権保護、選挙関連のコンテンツを提供する Web マスターに対し、同プロジェクトへの参加を呼びかけている。 また 1 つのツール「The Digital Attack Map」は、Web サイトをダウンさせるように設計された DDoS 攻撃を可視化するもの。 そしてもう 1 つの「uProxy」は、フィルタリングや監視、誤った誘導からインターネット接続を保護するのに役立つ、信頼できるルートを提供するブラウザ拡張機能となる。 (加藤 宏之 HEW、ASCII = 10-22-13) 習主席のアニメ動画インターネットに登場 ![]() 中国で習近平国家主席がトップに上り詰めるまでの過程をユーモラスに説明するアニメ動画がインターネット上に登場、大きな話題となっている。 関係者によると、指導者の求心力を高めるための新たな宣伝工作の一環。 中国で、当局容認の下で指導者を題材にしたアニメが作られるのは初めてとみられる。 「指導者はいかにつくられるか」と題する 5 分余りのアニメは 14 日に投稿された。 中国語と英語の 2 種類で、オバマ米大統領、キャメロン英首相、習氏を例に各国指導者が選出される仕組みを紹介する内容。 大半が中国の説明に割かれている。 アニメには習氏の顔写真を使った 3 頭身のキャラクターが "出演"。 地方公務員から上海市などでの勤務を経て中国共産党と国のトップに駆け上がる姿を描いている。 毛沢東主席や最高実力者だった故■(= 登るの右に郊のツクリ)小平氏ら歴代指導者のキャラクターも登場する。 中国当局はトップのイメージに神経をとがらせており、指導者を描いたアニメや漫画の作成を事実上禁止してきた。 関係者によると、新たなメディアを重視する習政権が指導部への親しみを抱かせるため、試験的にアニメを作成したという。 中国語版アニメは 18 日までに 150 万回近く再生された。 肯定的に受け止める声も多く、今後も類似のアニメが作られる可能性がある。 ただ、指導部内に多くの高級幹部子弟が含まれていることや、共産党員しか指導者になれないことへの説明はなく、ネット上には「極めて一面的だ」との批判もある。 (kyodo = 10-18-13) 検索上位がいきなり圏外 「自演」許さぬグーグル 【中村信義】 インターネットの検索サイトで、それまで上位に表示されていたサイトが突然「圏外」になるケースが相次いでいる。 検索最大手の米グーグルが、検索結果を上位にする「検索エンジン最適化 (SEO)」の手法が行き過ぎたサイトの「摘発」に乗り出したからだ。 ネットビジネスはいかに検索順位をあげて自社サイトに呼び込むかが勝負。 圏外に追いやられた業者には困惑が広がる。 「グーグルからペナルティーを受けたみたいだ。 何とかならないか。」 東京の雑貨販売会社の男性社長(50 代)が、都内のネットコンサルティング会社に駆け込んだ。 雑貨に関する検索で 10 位以内に入っていた自社サイトが、突然「圏外」になっていた。 顧客の大半はネット検索で雑貨会社を知る。 検索結果に表れなくなれば、売り上げも大きく減る。 コンサル会社が調べると、グーグルから警告が届いていた。 「貴サイトのページでガイドラインに違反した手法が使用されている。」 雑貨会社は、自社サイトの検索順位を上げる「検索エンジン最適化 (SEO)」の対策を専門業者に依頼し、業者は自ら立ち上げた無料ブログに雑貨会社のサイトを約 3 千件もリンクさせていた。 グーグルは検索結果の順位付けに数百通り以上の解析処理を行うが、他サイトにどれだけリンクされているかで重要度を判断する傾向があった。 多く引用される学術論文のように「多くリンクされるサイトは良いサイト」との考えからだ。 だが近年、雑貨会社が依頼した業者のように、リンクを羅列するだけのサイトを乱造するなど強引な SEO 対策が横行。 1 千件のリンクを月 1 万 5 千円ほどで販売する業者も現れた。 グーグルは昨年 4 月と今年 5 月、「ペンギンアップデート」と称して解析処理方法を改善。 過剰な SEO 対策がされたサイトを検索結果から排除し始めた。 雑貨会社は無意味なリンクを削除し、グーグルに再審査を依頼。 3 週間後、「処理を取り消した」という返答が届き、1 カ月後には以前のような順位に戻ったという。 一方、グーグルの新方針に対処できないケースも多い。 千葉県の不動産会社は 5 社に SEO 対策を依頼、ブログなどに 4 万件近くのリンクが張られた。 最近、検索順位が落ち込み、不要なリンクを削除しようとしたが、ブログ運営者と連絡が取れなかったり、業者が倒産したりして進まない。 グーグルの警告の解除サービスも手がける SEO 対策会社ホワイトベアー(東京都)には、多い時は月 30 件の解除依頼が来るという。 横尾秀徳社長は「SEO 対策会社に任せきりのサイト運営者の中には、警告を受けて検索順位が落ちても気付かないところも多い」と話す。 またグーグルは 2011 年から今年にかけて、「パンダアップデート」と呼ばれる改善もした。 他サイトに酷似した独自性が低いサイトなどが検索されにくいようにした。 他サイトの内容を自動的にコピーしたり、無意味な記事を大量に付けたりする「コンテンツファーム」と呼ばれる行為が相次いだことへの対策だ。 ページ数が多いサイトは上位に表示されやすい傾向があったからだ。 ある SEO の専門家は「ページ数が膨大でも、それはネット利用者の役に立たないから排除すべきだという考えがあった」とグーグルの狙いを解説する。 一連の改善について、グーグルは「利用者が求める情報精度を高めるために、絶えず改善している。 価値の低い検索結果を表示すれば、検索サイトとして選ばれなくなる(広報担当者)」としている。 ■ SEO 業界に激震 いまやネット利用に欠かせない検索サイト。 米調査会社コムスコアなどによると、グーグルは世界の検索サイト市場の 3 分の 2 (今年 5 月)のシェアを誇る「巨人」だ。 人口が多い中国で「バイドゥ(百度)」、ロシアで「ヤンデックス」がそれぞれシェア 1 位だが、それ以外の多くの国でグーグルは 9 割以上のシェアを占める。 日本国内でグーグルのシェアは 40% 台で 2 位。 だが 1 位のヤフー・ジャパン(50% 台)は 10 年 12 月からグーグルの検索技術を採用しており、グーグルの実質的シェアは約 90% に上る。 ネットビジネスでは、検索結果からいかに自社サイトに誘導できるかが売り上げに直結する。 だが、ネット利用者は通常、検索結果の最初の 2 ページ程度しか見ないとも言われる。 グーグルで上位に表示されるかどうかはまさに死活問題だ。 だから「SEO 対策とはグーグル対策そのもの」と業界関係者は口をそろえる。 グーグルの解析処理方法をいかに研究し、検索上位への表示に反映させるかが勝負だったと言える。 グーグルの検索システムの更新は「ネット業界における法律改正を意味する(専門家)」と受け止められ、ネット検索とともに成長してきた SEO 業界に大きな影響を与えている。 ネットコンサルティング会社クロスフィニティ(東京都)によると、12 年の SEO 業界の国内市場規模は約 273 億円と推計。 スマートフォンの普及などで 15 年には約 433 億円に成長すると見込む。 一方で、グーグルによる「取り締まり」が強化された結果、一部の SEO 業者は売り上げが激減し、倒産も相次いでいるという。 都内の中堅 SEO 会社の関係者は「無意味なリンクを乱造するなど、悪質な SEO 対策をやり過ぎたのも事実だ」と省みる。 SEO 国内最大手アイレップ(東京都)の渡辺隆広取締役兼 SEM 総合研究所所長は「グーグルの進化についていけない業者は今後、淘汰されていくだろう。 ユーザーにとっては価値のあるサイトにたどり着きやすくなり、歓迎すべきことだ。」と語る。 (asahi = 10-14-13)
大学教員の講義、無料ネット配信 来春から、社会人ら学ぶ場に 2014 年春から、国内の有名大学の教員による講義が、インターネットを通じて無料で受けられる取り組みが始まる。 進学をあきらめた人や社会人らの学ぶ場として期待される。 講義を配信するのは「日本オープンオンライン教育推進協議会(理事長 = 白井克彦・放送大学学園理事長)」。 11 日、東京で設立された。 略称は JMOOC (ジェー・ムーク)。 ムークは大規模公開オンライン講座の通称。 現在は主に米国の 3 機関で世界の大学の 550 以上の講座が公開されているが、(1) 講義が英語で多くの日本人は学びにくい、(2) 世界の著名大学に事実上限定され、多くの日本の大学は配信できない、という課題があった。 受講生は、名前やメールアドレスなどを登録すれば講義映像を見られる。 宿題を提出したり、試験を受けたりして水準に達すれば、修了証がもらえる。 14 年度内に少なくとも 12 講座が公開される。 協議会は、放送大学などと教育・通信産業界を中心に発足。 企業や大学、個人などの会費(年間 1 万 - 500 万円)や寄付金で運営する。 協議会のホームページは http://www.jmooc.jp. (金成隆一、asahi = 10-12-13) 省庁のパソコン、ウイルス感染か 内閣官房が調査開始 中央省庁のパソコンがウイルスに感染している可能性があるとして、内閣官房の情報セキュリティセンターは、感染源や被害状況などの調査を始めた。 同センターによると、8 月ごろ、複数省庁のパソコン端末にウイルスが感染した形跡が見つかった。 今のところ、ウェブサイトの改ざんや情報流出など具体的な影響や被害は確認されていないという。 (asahi = 10-9-13) 「Google Glass」がアップデート 乗り換え案内機能などを追加 「Google Glass」の 10 月のアップデートが実施された。 現実世界ですぐに利用できる機能がいくつか導入されたが、うわさされていた「Glassware」オプションについては、今しばらく待つ必要があるようだ。 Google Glass の「XE10」アップデートでは、乗り換え案内機能が追加された。 これは「Google Maps」にあるような機能で、Glass に道順を尋ねると、車、徒歩、自転車、公共交通機関など、ユーザーが前回設定した移動手段での行き方を教えてくれる。 「Directions (道順)」カードをスワイプすると、移動手段の選択画面が表示される。 また、電子メール、ツイート、SMS のリンク先も開けるようになった。 リンク先を開くには、カードをタップして、「View Site(サイトを閲覧)」を選択すればよい。 そのほか、メッセージを作成する際に、相手のプロフィール画像が背景に表示されるようになった。 しかし今回のアップデートに、うわさされていた Glassware ストアは含まれていない。 Google Glass の開発者である Mike DiGiovanni 氏は、米 CNET の取材に対し、サードパーティー製アプリをインストールする「正規の」手段がこのストアだと述べている。 DiGiovanni 氏は Glassware のサポートが期待される理由について、「Google が先週 Mirror API ベースの Glassware (アプリ)の配布を開始してから、(Glassware のサポートが)意味を持つようになってきた」と説明している。 DiGiovanni 氏によると、XE10 にこのサポートが隠されておりアクティベートされていない可能性があるが、数日あれば見つけ出せるという。 現在、Google Glass にサードパーティー製アプリを入れるには、外部からロードする必要があり、ほとんどのモバイルアプリのように、アプリ市場やアプリストアから直接インストールすることはできない。 (Seth Rosenblatt、Cnet = 10-8-13) 「ヤフーショッピング」出店無料に 孫氏「流通 1 位に」 【宮地ゆう】 ヤフーは 7 日、インターネット商店街「ヤフーショッピング」の出店料と手数料を無料にしたと発表した。 出店者や取り扱う商品を増やす目的だ。 オークションサイト「ヤフオク!」も、月額 1 万 8,900 円の出店料を無料にした。 ヤフーショッピングの出店者は、2 万 1 千円の初期費用と月額 2 万 5 千円を出店料として払い、売り上げの 1.7 - 6% の手数料をヤフーに払っていた。 孫正義ヤフー会長は 7 日、「2019 年までに商品数と流通総額を国内ネット市場で 1 位にしたい」と述べた。 年内をめどに個人の出店も可能にする。 無料化により、ヤフーショッピングでは四半期で前年同期比 10 億円以上の減収が予想される。 ただ「出店者が増えれば広告も増え、長い目で減収を埋められる(ヤフーの宮坂学社長)」と説明している。 (asahi = 10-7-13) Adobe、290 万人のユーザー情報と主要製品のソースコードに不正アクセス 米 Adobe Systems は現地時間 2013 年 10 月 3 日、同社ネットワークでセキュリティ侵害が発生したことを明らかにした。 複数の高度な攻撃により、顧客情報と同社製品のソースコードが不正アクセスを受けたという。 これまでの内部調査から、攻撃者がユーザーの Adobe ID と暗号化したパスワードにアクセスしたほか、290 万人のユーザーに関する情報の一部をシステムから削除したことが分かった。 削除された情報には、ユーザー名、暗号化したクレジットカードおよびデビットカード番号、有効期限、注文関連のデータなどが含まれる。 同社は、Adobe ID アカウントへの不正アクセスを遮断するために、関連するユーザーのパスワードをリセットする。 対象となるユーザーには、パスワード変更手順などを説明する電子メールを送信する。 また、クレジットカードおよびデビットカード番号がアクセスを受けたと思われるユーザーに通知を送り、不正カード使用を監視するサービスへの無料登録(1 年間有効)をオプションで提供する。 同社は内部調査を進める一方、すでに関連銀行と連邦警察に連絡し、社外パートナーや当局と協力して問題解決に取り組むとしている。 Adobe 製品のソースコードに対する不正アクセスについても現在調査中で、同社セキュリティチームのブログによると、「Adobe Acrobat」、「ColdFusion」、「ColdFusion Builder」などのソースコードが流出したと見られる。 英メディア (The Register) は、セキュリティ会社の Hold Security が、ハッカーのサーバー上で、Adobe 製品のソースコードを含む 40G バイトの暗号化データが公開されているのを確認したと伝えている。 (鈴木英子、ITPro = 10-4-13) 会計システム更新失敗、4 千万円ムダに 国際交流基金 【金子元希】 独立行政法人・国際交流基金(本部・東京)が、会計処理システムの開発を業者に発注したが失敗に終わり、全く利用されていなかったことが会計検査院の調査でわかった。 検査院は、開発に投じた約 4,300 万円がムダになる恐れがあると指摘する方針だ。 同基金は、予算管理や財務諸表の作成を行う新しい会計システムの開発を、東京の IT 会社など 4 社と計約 3,600 万円で契約。 開発は 2010 年 10 月に始まり、11 年 6 月に完成した。 しかし、新システムを使おうとすると、「送金データを金融機関に送る前に内容を確認できない」「過去の支出一覧を新しい画面に移すことができず、最初から入力し直す必要がある」といった不備が判明。 さらに 2 社と計約 700 万円で契約し、11 年 7 月 - 12 年 3 月に改修にあたったが、問題は解決しなかった。 これまで一度も新システムを使っていなかったという。 (asahi = 10-3-13) 土砂災害システム活用されず 検査院、30 億円ムダ指摘 【北沢拓也、金子元希】 自治体と住民が情報を交換して安全な避難につなげる「土砂災害情報相互通報システム」について、会計検査院が調べたところ、15 府県で有効に活用されていないことがわかった。 「相互」とは名ばかりで、住民からの情報提供がない「一方通行」だった。 検査院は国土交通省に対し、約 30 億円の補助金がムダになる可能性があると指摘する方針だ。 同システムは 2000 年度に始まっており、検査院は 21 府県分を調べた。 21 府県の 12 年度までの事業費は 118 億円で、このうち国の補助金は 62 億円だった。 双方向の情報のやりとりを目指すのが特徴。 自治体はウェブサイトや速報メール、ケーブルテレビなどで災害情報を発信。 一方で住民からも、地域の被害情報を電話の自動録音サービスやウェブサイトへの入力で受ける。 自治体職員が災害対応に追われても、通報を自動的に集約する機能を持たせることで、状況把握や安全な避難に役立てる。 (asahi = 9-29-13) アニメのセル画、姿消す 「サザエさん」完全デジタル化 【小原篤】 透明シートに色を塗る「セル画」が、テレビアニメから姿を消す。 工程のデジタル化が進むアニメ業界で、最後までセル画を使っていた「サザエさん(フジテレビ系)」が、10 月 6 日の放送からデジタル制作に完全移行する。 アニメーターが紙に描いた絵を透明なセルに写し、手で彩色した上、背景画と重ねて撮影するのがテレビアニメ草創期以来の作り方だったが、1990 年代後半からデジタル化が進み、彩色や背景との合成はパソコンで行うようになった。 「サザエさん」を作るエイケンもデジタル制作を導入したが、「セル画の映像は微妙に線が揺れて温かみが出る」として、セルを使った回も残していた。 (asahi = 9-28-13) 熊野古道も「ストリートビュー」で グーグルが公開 インターネット検索大手の「グーグル」は 26 日、ネット上の地図で道路沿いの風景を 360 度のパノラマ写真で見ることができる「ストリートビュー」のサービスについて、和歌山県内の対象エリアを大幅に拡大したと発表した。 ほぼ県内全域の主要道路沿いで市街地の風景などが見られるようになったほか、世界遺産の熊野古道を初めて撮影し、「スペシャルコレクション」として公開した。 グーグルによると、日本における同サービスは 2008 年 8 月にスタート。 360 度撮影できる特殊カメラを使って、専用自動車や自転車、徒歩で撮影をしているという。 今回は 9 県同時にエリアを拡大。 47 都道府県の街並みが見られるようになったという。 これまで県内の対象は、高速道路などの主要道路で通過する一部地域のみだったが、市街地を中心とした道路を網羅し、新たに有田市や紀美野町など 1 市 4 町 1 村が追加された。 また、観光地や大学などを紹介するスペシャルコレクションでは、新たに熊野古道(大門坂、滝尻王子〜継桜王子、伊勢路ツヅラト峠、馬越峠)や熊野速玉大社、和歌山大学など 11 件が追加され、全 51 件となった。 担当者は「引っ越しや旅行を計画する際など、どんどん活用していただきたい」と話した。 (asahi = 9-27-13) |