「ハーモ」、事故防止の要に ビッグデータ 商機

【井上亮、南日慶子】 トヨタ自動車のおひざ元・愛知県豊田市で今、壮大な社会実験が進んでいる。 その名は「ハーモ」。 「Harmonuis Mobility Network」の略称で、「人と街が調和するモビリティー(移動性)」を意味する。 そこに、トヨタが考える未来のクルマ社会がある。

市民らが、1 人乗り小型電気自動車 (EV) のコムスを共同で使う。 ガソリン車から出る二酸化炭素を削減できる。 EV の使用予約はすべてスマートフォン。 必要な時、必要な分だけ使うので、無駄なエネルギー消費がない。 鉄道やバスを利用したほうが早く着く場合は、スマホが示してくれるため、渋滞の解消にもつながる。

こうしたハーモのカギを握るのは、様々な「情報」。 道路の渋滞や電車の運行、EV の空き状況や道案内 ・・・。 膨大な情報を集めてコンピューターで集中管理することで初めて効率的な交通システムが出来る。 (asahi = 10-19-13)


総務省、軽自動車増税の方針 メーカー「弱い者いじめ」

【鯨岡仁】総務省は、消費税率が 10% になる予定の 2015 年 10 月に、軽自動車を持っている人が毎年納める「軽自動車税」を増税するなどの地方税の改革案をまとめた。 年末に向けて与党の税制調査会で具体策を検討する。 ただ、軽自動車メーカーなどは強く反発している。 政府は、自治体に入る地方税の自動車取得税を 15 年 10 月に廃止することを決めている。 取得税の廃止で自治体の税収は年 1,900 億円減るため、総務省は軽自動車税の増税で一部を穴埋めしたい考えだ。

自家用の軽自動車の場合、毎年納める軽自動車税は年間 7,200 円。 普通車にかかる自動車税は、最も安い排気量 1,000cc 以下の小型車(自家用)で年 2 万 9,500 円と、軽自動車税より 2 万円以上高い。 総務省の有識者会合は、近くまとめる報告書の素案で「2 万円以上の格差はバランスを欠く」と指摘しており、増税で自動車税との格差を縮める方針だ。 (asahi = 10-18-13)

◇ ◇ ◇

佐賀と鳥取、軽自動車「一家に 1 台」 全国初

【平林大輔】 佐賀県と鳥取県の軽自動車の保有台数が、全国で初めて「一家に 1 台」に達した。 全国軽自動車協会連合会(東京)が今年 3 月末時点でまとめた。 佐賀県は 100 世帯あたりの台数が 100.2 台で初の首位。 統計が始まった 1986 年以来、ずっとトップだった鳥取県(100.1 台)を抜いた。

全国平均は 51.8 台で、この 2 倍近い。 島根、山形、長野県や、沖縄や宮崎県もトップ 10 に名を連ねた。 福岡県も平均を上回る 54.4 台だった。 軽自動車は、維持費が安いだけではない。 過疎化が進む地方ではバス路線が縮小し、「軽が高齢者の足となっている」と連合会の広報担当者。 昔ながらの集落は道幅が狭く、小回りがきくことも地方で支持される理由のようだ。

一方、消費税の増税にともなって都道府県税の自動車取得税をなくした場合、地方からは代わりの財源を求める声が強い。 軽自動車税(自家用は年間 7,200 円)のアップも取りざたされるが、「増税されても燃費の良さなどメリットは多く、軽自動車の人気は続く(佐賀県内のディーラー)」との見方もある。 (asahi = 9-5-13)


ゆりかもめ、SaaS 利用で車両編成/省エネダイヤ実現

東芝ソリューションは、東芝と共同開発した「鉄道輸送計画 ICT ソリューション SaaS (TrueLine)」の運用を、東京臨海新交通臨海線(以下、ゆりかもめ)にて 10 月 1 日より開始したと発表した。 これによりシステム導入にかかるコスト負担を軽減し、震災以降高まる交通機関としての事業継続計画 (BCP) の準備、事前対策もあわせて実現する。

「鉄道輸送計画 ICT ソリューション SaaS」は、東芝ソリューションが持つ Web 技術とセキュリティ技術、データセンタ運用ノウハウをあわせクラウドサービスとして提供することにより、顧客のシステム維持管理が不要で、高信頼、低コストでサービスを実現する。 今回、「輸送計画システム」をクラウドコンピューティング化し、ファーストユーザとしてゆりかもめに提供した。

「鉄道輸送計画 ICT ソリューション SaaS」では、運転曲線作成サービス、基本ダイヤ作成サービス、乗務員/車掌運用作成サービス、車両割当作成サービス、構内作業計画作成サービス、GIS 運行監視サービスを提供する。

ゆりかもめが運用を開始した "運転曲線作成サービス" は、列車のダイヤを検討する上で基準となる運転時分を求める重要なもので、地上設備条件(曲線、勾配、トンネル等)や車両条件(編成、電動機、ブレーキ性能等)をもとに、速度・ブレーキ等の条件を入力し、自由度の高い画面操作で運転曲線を作図することで、駅間の走行状況をグラフで表示するもの。

ゆりかもめで採用されている車両は、鉄輪ではなくゴムタイヤを採用しているため、運転理論において必要となるブレーキ抵抗などの係数が通常と異なるにもかかわらず、同サービスを使用して実測データを基に新たに計数の算定を行うことで、実態に近い作図が可能になる。

この結果、鉄道以外の事業者に対しても悪天候時の走行や地上設備側の改良など様々なシミュレーションに活用することが可能になる。 また、エネルギー消費量も算出できるため、エネルギー削減量の予測ができ、別サービスの「基本ダイヤ作成サービス」と連携することにより、省エネダイヤも実現する。

今後、東芝ソリューションは東芝と共同で、鉄道事業者に向け「基本ダイヤ作成サービス」、「乗務員/車掌運用作成サービス」、「車両割当サービス」、「構内作業計画サービス」、「GIS 運行監視サービス」を含めたトータルな輸送計画システムを提案していく。 (MyNavi = 10-18-13)

(注) 「ゆりかもめ」は無人運転です。


「ななつ星」一番列車出発 来年 6 月まで予約埋まる

JR 九州の豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」が 15 日から運行を開始しました。 最も高いプランで、3 泊 4 日で 1 人 56 万 6,000 円です。 一番列車は午後 0 時 47 分、乗客 14 組、28 人を乗せてJR 博多駅を出発しました。 ななつ星はJR九州が総工費約 30 億円をかけて製作した豪華寝台列車で、ダイニングカーやラウンジカーを備えています。 食事は九州の有名店が担当、料金は 3 泊 4 日で 1 人あたり最高 56 万 6,000 円となっています。 予約はすでに来年の 6 月まで埋まっているということです。 (テレ朝 = 10-15-13)

◇ ◇ ◇

56 万 6 千円の客室、景色を独占 「ななつ星」試乗ルポ

【土屋亮】 15 日から運行予定の JR 九州の豪華寝台列車「ななつ星」のうち、最も料金が高い客室「デラックススイート A」が 10 日、報道陣に初公開された。 車両が最後尾になると、部屋の突きあたりの壁一面に広がる縦 1.5 メートル、横 2.3 メートルの窓からは遠くまでの景色を独占できる。

広さは 21 平方メートル。 他に 12 あるスイート客室の 2 倍の広さがある。 3 泊 4 日の 2 人利用でひとり 56 万 6 千円するが、人気が集中している。 来年 7 月以降は 70 万円台に値上げする方針だ。 ツインベッドの横の窓は寝転んだまま、外の景色を眺められるように低い位置にある。 床は大理石で、6 月に亡くなった 14 代酒井田柿右衛門さんが手がけた照明スタンドもある。 (asahi = 10-10-13)

◇ ◇ ◇

香港の旅行会社、「ななつ星」まるごと 1 便お買い上げ

【土屋亮】 JR 九州が 10 月から走らせる豪華寝台列車「ななつ星」を、香港の旅行会社「EGL ツアーズ」が、まるごと 1 便買い取ることが決まった。 これまでは JR 九州が 1 部屋ごとに個人客を募集するほかは、国内の旅行会社が買い取ってきた。 海外の旅行会社に売れるのは初めてだ。

今回販売するのは来年 8 月に運行する約 10 便のうちの 1 便で、博多を出発して長崎や阿蘇、由布院をまわる 1 泊 2 日のコース。 ななつ星は機関車を含めて 8 両編成で、うち客車は 5 両 14 部屋ある。 これを EGL 社がまるごと買い取る。 EGL 社は、ななつ星での移動・宿泊以外に九州各地をめぐる行程を加え、独自の旅行商品として売り出す。

JR 九州と EGL 社が 12 日に福岡市で販売契約を交わす。 JR九州は「いずれは客の半数を海外から集めたい(幹部)」考えで、海外の富裕層への売り込みをさらに強める。 (asahi = 9-10-13)


歩行者認識 → 表示と振動で警告 事故防ぐ未来の技術披露

【湯地正裕】 車と人が互いの位置を通信し合うことで事故を無くす未来の技術が、東京・台場の公道で初めて披露された。 政府と国内外の自動車メーカーが一緒に開発を進め、2020 年代の実用化を目指している。 この日試走した車は、走行中、前方に横断歩道を左から渡ろうとした歩行者を認識すると、フロントガラスやカーナビゲーションに注意を促すマークが表示され、座席が振動して運転手に注意を促した。 歩行者は専用の端末を所持していた。 スマートフォンを使った開発も進行中だ。

車に搭載したカメラを使って周囲の危険を察知する技術はすでに市販化されている。 ただ、物陰の歩行者などはカメラでは捉えられない。 車や歩行者の全地球測位システム (GPS) による位置や、車側の速度やブレーキの作動状況などの情報を組み合わせることで、「事故を防ぐ精度が上がる」(メーカー担当者)という。 (asahi = 10-15-13)

◇ ◇ ◇

最先端システムで事故・渋滞なくせ ITS 世界会議開幕

交通事故や渋滞をなくそうと、情報通信技術を活用した最先端のシステムを紹介する「ITS 世界会議」が 14 日、東京で開幕した。 今回で 20 回目で、日本での開催は 2004 年の名古屋以来、9 年ぶり 3 回目。

ITS とは、Intelligent Transport Systems (高度道路交通システム)の略。 この日は東京都千代田区の東京国際フォーラムで、開会式を開いた。 15 日から 18 日まで、東京都江東区有明の東京ビッグサイトを中心に、自動運転や、自動車から集めたビッグデータの活用など最新の技術を披露する。 衝突回避ブレーキなどを体験できるイベントもある。 60 カ国以上から自動車メーカーなどが参加する。 ITS 世界会議は、欧州、アジア太平洋、米州の ITS 団体が毎年、持ち回りで開いている。 (asahi = 10-14-13)

◇ ◇ ◇

自動運転、高速でも トヨタ開発 数年後の市販導入計画

【井上亮】 トヨタ自動車は高速道路でハンドルを操作する必要がない新たな自動追従運転システムを開発した。 無線通信で先行車との距離や速度を自動調整する仕組みで、2 - 3 年後をめどに市販車に導入する。 長距離運転や渋滞でのドライバーの心身の負担が減り、居眠りなどによる追突事故の防止も期待できる。

レーダーで先行車との距離などを測定する現行の追従運転システムは、1997 年に高級セダン「セルシオ」に初めて導入。 現在では 15 車種に採用されている。 アクセルとブレーキはドライバーが踏まなくても自動調整されるが、ハンドルだけは操作する必要がある。 (asahi = 10-11-13)

◇ ◇ ◇

自動運転の車、2020 年までに発売 日産が方針

【デトロイト = 畑中徹】 日産自動車は 27 日、人がハンドルやアクセルを操作しなくてもよい「自動運転車」を、2020 年までに売り出す方針を明らかにした。 自動運転車は、IT 業界も含めた開発競争になっているが、日産は具体的な発売時期の目標に踏み込んだ。

米カリフォルニア州で試作車を公開し、明らかにした。 車に搭載したカメラやセンサーが、道路の状況を把握し、障害物を認識しながら加減速し、ハンドルを切る仕組み。 実用化に向けて、日本でテスト用の施設もつくる予定だという。 自動運転車をめぐっては、インターネット検索最大手の米グーグルの研究が進んでいる。 今年 1 月にはトヨタ自動車が米国で試作車を公開したほか、米大手ゼネラル・モーターズ (GM) も研究中だ。 (asahi = 8-28-13)


SL「秋田こまち号」運行開始 新幹線と「共演」

大型観光企画「秋田デスティネーションキャンペーン」のメーン企画の一つ、SL 「秋田こまち号」の運行が 12 日、JR 奥羽線の秋田 - 横手間で始まった。 時刻表では、秋田 - 大曲間で、SL が秋田新幹線の新型車両 E6 系「スーパーこまち」と並走したり、追い越されたりする場面が 6 回あった。 昭和の鉄道の代表格である SL と、JR の最新型の新幹線との共演を収めようと、撮影スポットには全国の鉄道ファンらが集まり、盛んにシャッターを切っていた。

SL は 14 日まで同区間を 1 日 1 往復する。 JR などは「SL を見かけたら、ぜひ手を振って盛り上げてほしい。 ただ、近づきすぎると危険なので、写真撮影は節度をもってください。」と呼びかけている。 (asahi = 10-13-13)


東京 - 金沢は「かがやき」 = 長野行き「あさま」残る - 北陸新幹線の愛称

JR 東日本と JR 西日本は 10 日、2015 年 3 月に長野新幹線を金沢まで延伸して開業する北陸新幹線の列車の愛称を発表した。 東京 - 金沢の直通列車では、停車駅の少ないタイプを「かがやき」、多くの駅に停車するタイプを「はくたか」とする。 富山 - 金沢往復型は「つるぎ」、東京 - 長野を運行する列車は長野新幹線の「あさま」を継続する。

列車名は、一般公募で寄せられた案の中から両社が選定した。 JR 西日本の真鍋精志社長は「かがやき」を選んだ理由を、「スピード感があり未来を感じさせるため」と説明。 「はくたか」は最も応募数が多く、JR 東日本の冨田哲郎社長は「かつて上野と金沢を結ぶ特急の愛称として使われて親しみがある」と評価した。 (jiji = 10-10-13)

◇ ◇ ◇

北陸新幹線、12 月から走行試験 長野 - 黒部宇奈月温泉

2015 年春に開業する北陸新幹線について、建設主体の鉄道・運輸機構は 4 日、上越妙高、糸魚川両駅を含む長野 - 黒部宇奈月温泉間(富山県)の約 136 キロで、12 月 1 日から走行試験を始めると発表した。 1 日夜から準備を始め、実際に長野駅を出発するのは 2 日午前 1 時以降になる。

試験は検測車か東北新幹線の E2 系車両を使用し、初日はすべて時速 30 キロ、以降は最大 260 キロで走る。 期間は来年 3 月 28 日まで。 夜間の走行が多いという。 初日に上越妙高駅で歓迎イベントが予定され、糸魚川駅でも計画されている。 (asahi = 10-5-13)

◇ ◇ ◇

北陸新幹線運行 4 種類に 金沢 - 富山 シャトル便

JR 西日本と JR 東日本は 2 日、2015 年春開業の北陸新幹線で、金沢 - 富山間を往復する「シャトルタイプ」や金沢 - 東京間(約 450 キロ)の主要駅にしか止まらないタイプなど計 4 種類を運行すると発表した。 金沢 - 富山間のシャトルタイプは関西方面との乗り継ぎを円滑にする狙いで、1 時間に 1 本程度になる見通し。 正式名称は全国新幹線鉄道整備法に基づく「北陸新幹線」と決定。 ただ利用者の混乱を防ぐため、JR 東管内の首都圏の駅の案内板などで「(長野経由)」と表示する。

シャトルタイプは金沢 - 富山間を約 20 分で結び、所要時間は在来特急の約半分に短縮される。 新幹線開業後は並行在来線が経営分離され、大阪 - 富山間の特急サンダーバードなどが金沢止まりとなるため、乗り継ぎに配慮する。 近距離間を往復する新幹線は、山陽新幹線博多 - 小倉間で通勤時間帯などに限定して運行されているケースなどがある。

金沢 - 東京間は主要駅に止まる「速達タイプ」と、停車駅がこれより多い「停車タイプ」の 2 種類。 このほか東京 - 長野間を往復する「長野新幹線タイプ」も運行する。 金沢 - 東京間の所要時間は「速達」が最速約 2 時間半で、現行より約 1 時間 20 分短縮される。

列車の名称は公募した中から選び、タイプ別の四通りを今月中にも発表する予定。 開業時期や運行本数は開業半年前、停車駅や詳細なダイヤは三カ月前に公表する。 金沢市の JR 西日本金沢支社で会見した山田潤一副支社長は「新幹線に対する地域の関心は非常に高く、運行のタイプだけでも事前に発表することにした」と述べた。 (瀬戸勝之、中日新聞 = 10-3-13)


新型アクセラ、初 HV は燃費 30.8 キロ マツダ

【山村哲史】 マツダは 9 日、4 年ぶりに全面改良した乗用車「アクセラ」を 11 月 21 日に発売すると発表した。 受注は今月 10 日から始める。 同社初となるハイブリッド車 (HV) も、トヨタ自動車の技術供与を受けて展開する。 アクセラは、マツダの世界販売の 3 割を占める主力車。 独自の低燃費技術「スカイアクティブ」を全車に採用し、HV の燃費はガソリン 1 リットルあたり 30.8 キロ。 ほかにも排気量 1.5 リットルと 2 リットルのガソリン車のほか、来年 1 月には国内の同クラスでは異例のディーゼル車も加える。

東京都内で記者会見した小飼雅道社長は「日本メーカーとしては初めて国内市場で 1 車種にガソリン、ディーゼル、ハイブリッドの 3 種類をそろえた」とアピールした。 開発にあたった猿渡健一郎主査は、HV について、モーターとエンジンが滑らかに連動する「リニア(直線的)な走り」が売りだと説明した。 (asahi = 10-9-13)


ピーチ、関空 - 松山便開設へ 14 年 2 月、初の四国路線

関西空港を拠点とする格安航空会社 (LCC) のピーチ・アビエーションは 8 日、関空と松山空港を結ぶ新規路線を来年 2 月 1 日に開設すると発表した。 10 番目の国内路線で、四国への路線は初めて。 11 日から販売を始める。 朝と夜の 1 日 2 往復で毎日運航する。 運賃は空席状況によって変わり、片道 3,290 - 1 万 4,490 円。 関空 - 松山の直行便は約 4 年ぶりとなる。 井上慎一社長は「関西と四国がより身近になり、新しい観光需要がつくられることを期待している」とコメントした。 (asahi = 10-9-13)

◇ ◇ ◇

篠田麻里子さん 1 日「CA」 LCC ピーチ成田便に搭乗

AKB48 の元メンバー、篠田麻里子さんが格安航空会社 (LCC) の客室乗務員に? 関西空港が拠点のピーチ・アビエーションは 28 日、初の首都圏路線となる関西 - 成田便を PR するため、10 月 27 日の初フライトに篠田さんが制服姿で搭乗すると発表した。

午前 7 時 10 分に関西を出る便に乗る。 篠田さんは自身がデザインした制服を着るが、特別な訓練が必要な航行中の業務はせず、乗客の出迎えや、機内アナウンスでのあいさつを検討している。 航空券は発売中で、すでにほぼ満席。 篠田さんは両空港での就航記念イベントにも出る予定だ。 また、機体に篠田さんの顔写真をあしらった特別機も飛ばす。 初フライトで予定するほか、当面は国内外の路線で使う。 (asahi = 9-28-13)

◇ ◇ ◇

ピーチ「空飛ぶ電車めざす」 国内最速で 300 万人突破

【木村和規】 格安航空会社 (LCC) ピーチ・アビエーションが、国内の新規航空会社としては最速ペースで 300 万人の累計搭乗者数を 17 日に達成した。 就航からわずか約 1 年半。 相次いで誕生した LCC は、早くも定着しつつある。 「安全で楽しく乗ってもらえる、身近な『空飛ぶ電車』サービスをこれからもめざしていく。」 ピーチの井上慎一社長は、関西空港第 2 ターミナルで開いたセレモニーであいさつした。 予定より 2 カ月早い達成。 「勢いが加速している」という。 (asahi = 9-18-13)

◇ ◇ ◇

ピーチ、1 年目は赤字 12 億円 14 年 3 月期黒字めざす

関西空港を拠点にする格安航空会社 (LCC) のピーチ・アビエーションの 2013 年 3 月期決算は、売上高が 143 億円で、純損益は 12 億円の赤字だった。 12 年 3 月の就航から 1 年で想定より大幅に赤字が減らせたとし、14 年 3 月期の黒字化をめざしている。 決算は 15 日付の官報に掲載された。 航空事業の通期の業績を反映した損益計算書を公表したのは初めて。 12 年 3 月期の赤字額は公表していないが、13 年 3 月期で大幅に減ったとしている。 営業損益は 9 億円の赤字だった。

ピーチは現在、国内 7 路線、国際 3 路線の計 10 路線を飛ばしている。 収益力の目安の一つである搭乗率(12 年 3 月 - 13 年 3 月)は 78% で、就航 1 年目の目標だった 70 - 75% を超えた。 今年 4 月以降の搭乗率は公表していない。ただ、 春の大型連休の搭乗率は発表しており、国内線は 12 年の 90.8% から、13 年は 91.3% に上がっている。 (asahi = 8-17-13)


JAL がエアバス機材初導入へ、A350 型機 31 機を 19 年から

[東京] 日本航空 (JAL) は 7 日、欧州の航空機大手エアバスから初めて旅客機を調達すると発表した。 導入するのは大型機の A350 型機 31 機で、2019 年から 6 年程度かけて順次導入を進める。 また、同型機 25 機を追加発注できるオプション契約も締結した。 A350 型機 31 機の価格(カタログ価格)は合計で 9,500 億円に上る。

日本では米国企業からの旅客機購入が貿易摩擦を和らげてきた経緯もあり、米ボーイングが市場シェアの約 80% を握っている。 JAL は、旧日本エアシステム (JAS) との合併によりエアバス機を保有した時期もあったが、JAL 本体は、これまですべての中・大型機をボーイングから調達してきた。

都内で会見した JAL の植木義晴社長は、エアバス機を導入した理由について、安全性、品質、経済性、既存機の更新時期などを総合的に勘案したと説明。 ボーイング 787 型機の機材トラブルとは「まったく別に検討した」と述べた。 JAL グループは約 220 機の機材を保有しており、A350 型機を 31 機導入すれば、全体の約 15% がエアバス機に置き換わることになる。

JAL との会見に出席したエアバスのファブリス・ブレジエ最高経営責任者 (CEO) は、日本市場開拓の突破口になると指摘。 JAL だけでなく、ANA ホールディングスからの受注にも意欲を示した。 JAL は、大型機のボーイング 777 型機について 2019 年頃からの機材更新が必要となっていた。 ボーイングは 787 型機の派生機種の 787-10 や、777 型機の次世代モデルとして開発中の 777-X などの採用を提案。 一方、エアバスは新型機 A350 型機を売り込んできた。

受注を逃したボーイングは「JAL との確固たるビジネス関係は 50 年以上にわたって築き上げてきており、今後もその関係が継続していくよう努力する」とのコメントを発表した。 ボーイングは 2019 年までに 777-X の就航を目指しているとされるが、エアバスの A350 型機はすでに試験飛行しており、納期に確実性がある。 航空業界のアナリストによると、仮に 777-X を選択した場合、開発の遅れなどによる納入の遅延リスクがあったことも、JAL がエアバスに切り替える理由になった。 (杉山健太郎、Reuters = 10-7-13)


踏切の障害物検知器、人を感知できず JR 横浜線事故

【竹野内崇宏、植松佳香】 横浜市緑区の JR 横浜線の踏切で 1 日、男性 (74) を助けようとした村田奈津恵さん (40) が列車にはねられ死亡した事故で、踏切には最新型の障害物検知器が設置されていたが、反応していなかったことが JR 東日本への取材でわかった。 主に自動車を検知する設定になっていたことなどから、反応しなかったとみられるという。

JR 東日本横浜支社によると、装置は事故のあった川和踏切に 1 基設置されている。 立体的にレーザー光線を出し、警報音が鳴り始めた後で踏切内に数秒間とどまった物体を検知できる。 検知すると、踏切前の信号が光り、運転士が急ブレーキを操作する仕組みだ。 従来型の装置よりも踏切内をくまなく検知できる最新機種だ。 信号は踏切の手前 50 メートルと 145 メートルの位置にあり、運転士は踏切の約 800 メートル手前から異常を知ることが出来るという。

ただ、検知器は誤作動を防ぐため、自動車ほどの大きさがないと反応しない設定になっており、人は検知しない場合があるという。 (asahi = 10-3-13)


羽田国際線、ANA に 11 便 来春拡大分 JAL は 5 便

【木村聡史】 国土交通省が、来春拡大される羽田空港の国際線発着枠について、1 日あたり 16 便のうち ANA ホールディングスに 11 便、日本航空 (JAL) に 5 便を配分する方針を固めたことが、わかった。 公的資金で再生した JAL が有利になっているという ANA の主張が反映された。

羽田の国際線発着枠は来年 3 月末、現在の年間 6 万回から 9 万回に増える。 1 日あたり約 40 便に相当し、半分は海外の航空会社に配分される。 残る約 20 便のうち、国際線を持つ ANA や JAL に配分する 16 便を先行して決めた。 あとの 4 便は海外との交渉がまとまり次第、配分を決める。 (asahi = 10-2-13)


高速またぐ橋 6 百本が未点検 6 社、状況把握せず

全国の高速道路の上に架かる跨道橋約 4,500 本の昨年度末時点の状況を会計検査院が調べたところ、全く点検していない橋が 635 本、資料不備などで点検状況が不明のものが 548 本あることが 30 日、分かった。

跨道橋は高速道路会社が造り、大半を各自治体が市道や町道として管理しているため、高速道路会社 6 社は状況を把握していなかった。 検査院は、老朽化を放置すればコンクリ片が落下するなど事故につながったり、大地震時に高速が緊急輸送道路として使えなくなったりする恐れがあると指摘した。 (kyodo = 10-1-13)


さぬき産自転車、アジアで人気 三つ折りの「タイレル」

【田嶋慶彦】 香川県さぬき市生まれの自転車「タイレル」が今、海外で人気だ。 アジア各国での販売を、年々増やしている。 年末には、新たな国での販売が始まりそうだ。 住宅と田んぼが混在するさぬき市造田宮西の工場で、世界に向けタイレルがつくられている。 広さ 230 平方メートルの作業場では、7 人が部品の組み立てをしていた。

タイレルは、広瀬将人さん (50) が、2004 年に立ち上げた自転車製造会社「アイヴエモーション」のブランドだ。 広瀬さんは 1989 年、千葉大学大学院で環境デザイン学を学んだ後、東京の都市計画のコンサルタント会社に 03 年まで勤めた。 自転車好きが高じて、退社後、自転車設計を独学し始めた。 今では、20 万円前後から、約 56 万円のチタン製の最高級モデルまで、6 種類の自転車をそろえる。

このタイレルが今、アジアで人気だ。 08 年に香港で売り始めてから、今ではタイレルを扱う国は、シンガポール、マレーシア、タイの 4 カ国・地域に広がった。 同社の年商約 1 億 5 千万円のうち、半分が輸出だ。 さらに、インドネシアでの販売に向け、10 月には安全性を確認する審査員が来日する。 安全だと認められれば、年末にもインドネシアに輸出許可される。

実は、広瀬さんは海外向けの売り込みを一切してこなかった。 9 年前に創業したばかりで、「海外に営業をかけている余裕なんてなかった」と広瀬さん。 品質の良さを知った現地の輸入代理店から、話が舞い込んで来たという。 広瀬さんは「情報が簡単に手に入るインターネット時代だからこそ、できた商売」と話す。 「自転車は万国共通で、海外の壁が少なかったのも一因」という。

国内外ともに人気なのは、折りたたみ自転車。 他メーカーの多くが、メーンフレームの真ん中で二つに折れるが、タイレルの自転車は三つ折りタイプ。 前輪と後輪に近い部分でそれぞれ折れる。 そのため、メーンフレームの強度を保て、しかも、よりコンパクトに収納できるメリットがあるという。 最新の車種は、アルミ合金製のフレームで、競技用自転車並みの 8.5 キロの車重に抑えた。

広瀬さんは、海外市場を見つめている。 財団法人「自転車産業振興協会」の統計によると、6 月の自転車(完成車)の輸出台数は約 27 万 9 千台。 そのうち、タイレルが輸出されている 4 カ国・地域は約 5 万 4 千台と、全体の 20% を占める大きな市場だからだ。 広瀬さんは「いずれは海外の駐在員もおきたい」と、夢を膨らませている。 (asahi = 9-30-13)


ベルト着用、高速船乗客の被害減らす 鯨との衝突事故

【工藤隆治】 昨年 4 月、鹿児島県佐多岬沖で高速船「トッピー 1」が鯨と衝突した事故で、国の運輸安全委員会は、シートベルトの着用によって乗客の被害が少なかったとする事故調査報告書を 27 日付で公表した。 2006 年の同型船の事故後、ベルト着用を進めたことが功を奏した。

報告書によると、トッピーは鹿児島港から屋久島へ時速約 70 キロで航行中、海中の鯨と衝突した。 乗客 184 人のうち打撲などの軽傷が 32 人で、重傷はいなかった。 事故後のアンケートでは回答者の 98% がシートベルトをしていた。 (asahi = 9-28-13)


車体もイスもカラフル列車 伊勢志摩走る「つどい」公開

10 月から伊勢志摩地域を走る近畿日本鉄道の観光列車「つどい(3 両編成)」が 27 日、大阪上本町駅(大阪市天王寺区)で報道陣に公開された。 座席やテーブルを窓向きに配置し、景色を見ながら鉄道の旅を楽しんでもらう仕掛けになっている。

伊勢神宮(三重県伊勢市)が来月、20 年に一度の式年遷宮を迎えるのにあわせ、観光特急「しまかぜ」と「つどい」を走らせることで、沿線活性化を狙う。 つどいは一般車両を約 6 千万円かけて改造。 車内には、カラフルないすを配置したスペース「風のあそびば(1 両目)」や酒を販売するバーカウンターなどがあるイベントスペース(2 両目)、運転士気分が味わえる「こども運転台(3 両目)」があるのが特徴だ。 (asahi = 9-27-13)

初 報 (5-28-13)


トランスアジア航空が成田に就航 台北結ぶ 1 日 1 往復

台湾の「トランスアジア航空」が 26 日、成田空港に就航した。 成田 - 台北(桃園)間を毎日 1 往復する。 オープンスカイ(航空自由化)に伴う新規参入で、成田に乗り入れる航空会社は 85 社となった。 同社は昨年 6 月、関西空港に就航し、沖縄県や北海道にも路線を開設してきた。 成田は 9 路線目で、運賃は往復 1 万 8 千円から。 (asahi = 9-26-13)


ボーイング、「ドリームライナー」拡張版の初飛行を実施

ボーイング (BA) の最新鋭中型旅客機「787 ドリームライナー」を拡大した「787-9」型機が 17 日に初飛行を行った。 初号機の引き渡しは来年半ばになる見通しだ。 787-9 型機は現地時間午前 11 時にボーイングのワシントン州エバレット工場を飛び立った。

同社内で「ダッシュナイン」と呼ばれる 787-9 は定価が 2 億 5,000 万ドル、座席数が 270 - 290 席。 2011 年 11 月に就航した 787-8 型機に比べて機体が 20 フィート長く、座席数も 40 席多い。 ローンチカスタマーのニュージーランド航空が来年、787-9 初号機の引き渡しを受ける予定だ。 製品開発の遅れで引き渡しは約 4 年遅れた。

787-9 は、外観は 787-8 と似ているものの、これまで外注していた製造工程を内製化するなど、ドリームライナーの設計と製造を一変させた。 こうした見直しは、新型機の設計・製造ミスを確実に減らし、顧客の期待に応えるのが狙い。 最新鋭の 787 は 3 年半遅れで市場に出て以来、数々の不具合に見舞われている。

ボーイング民間航空機部門のスコット・ファンチャー副社長(航空機開発担当)は「われわれは顧客の信頼に結びつく実績の種をまこうとしている」と述べた。 ファンチャー氏は 08 年 12 月から昨年初めまで 787 事業を指揮し、ボーイングの旅客機設計方法の見直しを後押しした。

新型 787 のリチウムイオン電池システムには発火リスクを低減させるための改良が加えられた。 今年 1 月に既存モデルで 2 件の電池発火事故が発生した問題を受け、世界各地の当局が 3 カ月半にわたりドリームライナーの運航を停止した。 ただ、新型機の改良は安全のためではなく効率が焦点で、事故前から着手されていた。 (The Wall Street Journal = 9-18-13)


品川の地下 40 メートルに駅 リニア新幹線の概要判明

JR 東海は 18 日、東京・品川 - 名古屋を最速約 40 分で結ぶリニア中央新幹線のターミナル駅について、「東京都ターミナル駅(仮称、東京都品川区)」は地下約 40 メートルに、「名古屋市ターミナル駅(名古屋市中村区)」は地下約 30 メートルにつくることを明らかにした。 環境影響評価(アセスメント)準備書で、286 キロの詳細なルートと具体的な駅の場所を示した。

「東京都ターミナル駅」は東海道新幹線の品川駅直下につくる。 JR 東日本の山手線や横浜、羽田空港につながる京浜急行の品川駅と、20 分以内で乗り換えできるようにする。 (asahi = 9-18-13)

◇ ◇ ◇

リニア本格試験始まる JR 東海、山梨で 500 キロ走行

【立松大和】 JR 東海は 29 日、2027 年の開業をめざすリニア中央新幹線の本格的な走行試験を始めた。 山梨県内の実験線を 42.8 キロに延伸し、営業車両の原型となる L0 (エルゼロ)系を 5 両編成でつないで、時速 500 キロでの試験も重ねる。

実験線はこれまで 18,4 キロだったが、延伸により、時速 500 キロでの大量輸送実験や、長いトンネルでの走行、地上への影響調査、保守などのランニングコストの低減など、営業に向けた試験ができるようになる。 15 年度までにさらに 9 両を製造し、最長 12 両(全長 299 メートル)で最終的な試験をする。 (asahi = 8-29-13)


カローラ HV、発売 1 カ月で 2 万 2 千台受注 目標の 9 倍

トヨタ自動車は 12 日、8 月に発売した小型車「カローラ」のハイブリッド車 (HV) 2 車種の受注台数が約 1 カ月間で約 2 万 2 千台になったと発表した。 販売目標の月 2,500 台の約 9 倍と好調な滑り出しだ。 内訳は、セダンの「カローラアクシオ」が約 7 千台(目標 1 千台)、ワゴンの「カローラフィールダー」が約 1 万 5 千台(同 1,500 台)だった。

ガソリン 1 リットルあたり 33 キロメートルと燃費性能でプリウスをしのぐうえ、アクシオの最低価格は 192 万円とプリウスより 25 万円安い点などが人気を集めている。 大衆車の代名詞だったカローラも最近は低迷していただけに、この勢いで国内新車販売ランキングで久しぶりの上位入りを目指す。 (asahi = 9-12-13)

◇ ◇ ◇

カローラ、4 千万台を突破 発売から約半世紀

【南日慶子】 トヨタ自動車は 5 日、カローラの販売が 7 月末で累計 4 千万台を突破したと発表した。 発売から約半世紀。 かつて 30 年余り販売首位を走り続けてきた大衆車は今、軽を含めるとトップテンにも及ばない。 今夏に投入した人気のハイブリッド車 (HV) タイプで反転攻勢をかける。

1966 年 11 月に初代の販売を開始。 46 年 9 カ月での 4 千万台達成となった。 最初の 1 千万台には 16 年かかったが、累計 2 千万台と 3 千万台はそれぞれ 12 年、11 年で、今回の 4 千万台は 8 年で達成した。 トヨタが創業後の 76 年間で販売した車のうち、5 台に 1 台がカローラになる計算だ。

販売が加速したのは海外で増えたためだ。 4 千万台のうち国内が 1,225 万台なのに対し、海外は 7 割の 2,777 万台。 150 以上の国と地域で販売する。 新興国のモータリゼーションを受けて、2000 年代半ばには年間の海外販売が 100 万台を超えた。 特に、北米や中国、東南アジアで好調だ。 現地のニーズに合わせて、中国では車体のサイズを大きめにするなど、同じカローラでも売る国や地域に応じてデザインを変える工夫を施している。 (asahi = 9-6-13)


日産、スマートウォッチ「Nismo Watch Concept」を発表 自動車とドライバーを連携

スマートウォッチの勢いはここ数年、増すばかりとなっているが、日産自動車は今回この流れに初めて乗り、「Nismo Watch Concept」を発表した。

このスマートウォッチは、同社の「NISMO」モデル(現時点では「370Z」、「JUKE」および、次世代「GT-R」となっている)のドライバー向けに開発されたもの。 ドイツのフランクフルトで今週開催される国際モーターショー「IAA 2013」に先立ち、現地時間 9 月 8 日に発表された。 同社が公開した写真には、NISMO カラーであるブラックとレッドの 2 色使いのスマートウォッチが写っているが、同社によるとブラックもしくはホワイトも提供する予定だという。

このスマートウォッチは、接続に「Bluetooth Low Energy」を用い、スピードや、燃費などの効率に関する情報を含むテレメトリデータを自動車から収集する。 日産によると、テレメトリデータによってドライバーは自らのパフォーマンスを追跡できるようになるという。 またこのスマートウォッチは、心拍数といったドライバーの健康状態もモニターする。 日産が提供した写真では、心拍数の過剰な高まりを検知したスマートウォッチがドライバーに警告を発しているさまが写し出されている。

スマートウォッチのバンドは、本体のメカニズム部分を包み込むかたちで手首を 1 周する、丈夫なものであるように見受けられる。 このスタイルは損傷を避けるためのもののようだ。 充電は Micro-USB ポートを用いて行うようになっており、日産によるとバッテリ持続時間は 7 日間だという。

日産は同社のスマートウォッチ技術について、将来的には心電図や脳波、皮膚温度のモニタリングといった技術を追加することを検討している。 日産 のNismo Watch Concept は IAA 2013 にて展示される予定だ。 なお、同社は発売予定や価格についての情報を明らかにしていない。 (Wayne Cunningham、Cnet = 9-9-13)


移動式ホームドア、実証試験開始 20 秒で組み替え可能

【池田拓哉】 線路への転落や、電車との接触を防ぐ移動式ホームドアの実証実験が 31 日、西武鉄道の新所沢駅(埼玉県所沢市)で始まった。 車両のドアの数と位置に合わせてホームドアの扉の位置が動く新技術。 来年 2 月まで、実用化への課題を洗い出す。 東京大学生産技術研究所と神戸製鋼所が開発した「どこでも柵」。 同駅の 1 番ホームに、最後尾の 1 両分だけ取り付けられた。 (asahi = 8-31-13)