中国の公務員、職務違反で 4 万人超摘発 裁判所や検察も 中国で 2011 年に汚職などの職務違反で摘発された公務員が 4 万 4,506 人に上った。 そのうち、中央省庁での課長級以上に相当する中央・地方の公務員が 2,524 人。 幹部の規律の乱れは依然、深刻だ。 北京で開幕中の全国人民代表大会で 11 日に示された最高人民検察院(最高検)の活動報告で明らかになった。 摘発件数は前年比で 1% 減ったが、人数は 1% 増。 裁判所や検察などの司法職員も 2,395 人に上った。 摘発を受け没収された財産は総額で 77.9 億元(約 1,013 億円)に上った。 (北京、asahi = 3-12-12) ◇ ◇ ◇ 中国、汚職の取り締まり強化へ 温首相が表明 中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相は 5 日に開幕した全国人民代表大会(全人代)の政府活動報告で、社会管理を強めていくことや汚職取り締まり強化の方針を表明した。 2012 年の予算案では、治安維持を主目的とした公共安全費を前年比 11.5% 増の 7,017 億元(約 9 兆円)とした。 伸び率、予算額ともに国防費を上回った。 「指導幹部が工事の入札や土地使用権などの経済活動に介入することを断固禁ずる。」 温首相は、農民に十分な補償金を支払わなかったり、法的手続きをとらなかったりしたうえ、開発業者からリベートを受け取る政府幹部らの取り締まりを強めるよう指示した。 役人の腐敗に対する不満が高まっており、放置すれば政権が揺るぎかねないとの危機感の表れだ。 温首相は「住民が強い不満を抱く問題の解決に力を入れなければならない」と訴えた。 (asahi = 3-5-12) 「どぶ油」製造・販売に死刑適用も 中国当局が発表 中国の最高人民法院(最高裁)、公安省などは 24 日、ゴミや廃油を原料とする「地溝油(どぶ油)」を製造、販売する犯罪に対し、最高で死刑を適用するとの通知を発表した。 市民の間で深まる食への不信に、政府が威信をかけて取り組む姿勢を示すものだ。 通知は地溝油の生産・販売だけでなく、地溝油の疑いのある油を販売した犯罪にも、厳しい刑を科すよう定めた。 悪質性や生産販売の規模などから「国家と人民の利益に重大な損失を与えた」と判断した場合は、死刑を適用する。 「地溝油」は、ラードなどの油分を含む生ゴミや廃油を集め、雑多な成分を取り除いた上で「食用油」として流通する有害な油を指す。 各地で被害やうわさが絶えず、「政府への信頼にも影響する(国務院食品安全委員会)」として昨年、公安省が全国的に摘発を強化。 8 月以降、135 件、800 人を検挙した。 (北京 = 林望、asahi = 2-24-12) ◇ ◇ ◇ 農薬廃棄物の塩、食用として流通 中国で 1.4 万トン 中国で除草剤の廃棄物から違法に作られた約 1 万 4 千トンの塩が全国 12 省・市に流通し、食塩として売られていたことが 1 日、明らかになった。 工業用塩よりも単価が高いため食塩として売っていたとみられ、焼きまんじゅうの材料などとして使われていた。 安徽省のテレビ局などが伝えた。 違法に塩を作っていたのは江蘇省鎮江の会社。 同社が製造した塩 18 トンを積み下ろしているところを、通報を受けた安徽省の警察が取り押さえた。 質が著しく劣る「農薬廃棄物塩」であることが分かり、食用市場に流れていた。 調べによると、同社は除草剤を生産する化学工場から、有害物質が含まれている可能性の強い廃棄物を 1 トン当たり 10 元(約 120 円)で買い取り、洗浄、加熱処理して乾かすなどして塩を製造。 これを穀物や食用油を扱う会社に同約 700 元(約 8,400 円)で売り、さらに食堂や露天商らが同約 1,400 元で買っていた。 2009 年 9 月 - 11 年 3 月に 1 万 4 千トンが出荷され、揚げパンなどの材料としても使われていたという。 (asahi = 2-1-12) 「献血と同じ」、「残酷」 … クマの胆汁採取、中国で論争 生きたクマから胆汁を抜き取ることの是非が中国で議論になっている。 胆汁を原料とする漢方薬は心臓病や肝臓病に効くとされ、国内で約 1 万頭が飼育されているが、「動物虐待だ」として中止を求める声が高まりつつある。 中国国家林業局の統計によると、乱獲で減少したため、漢方薬メーカーなど 68 社がクマ牧場を運営している。 ツキノワグマ約 600 頭を飼育している福建省恵安県の牧場では、朝晩 2 回エサを与える間、あらかじめ腹に埋め込んであるチューブに金属製の管を差し込み、約 70 ミリリットルの胆汁を採取している。 牧場を営む漢方薬メーカーによると、クマが採取中に暴れることはないといい、「痛みは無いだろう」と説明している。 (asahi = 2-24-12) 「自転車を盗まれた日本人」と「中国人のメンツ」は無関係 自転車での世界一周旅行を続けていた日本人の河原啓一郎さんが、中国で自転車の盗難に遭い、地元警察の捜査の結果無事手に戻ってきた出来事について、中国では「中国人のメンツに関わる問題だ」との声もあった。 だが、中国人ブロガー「居日華」さんは「自転車窃盗と中国人のメンツは関係ない」というタイトルでブログを書き、異論を唱えている。 ブロガーは中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で日本人が自転車の盗難に遭ったニュースを知ったと言う。 ウェイボー上の "愛国的" な人の中には「日本人が中国で自転車の盗難にあったことは、中国人のメンツに関わる」と考える人もいた。 だが、地元警察は日本人に対し自転車を貸与した上、入念な捜査の結果自転車を日本人の元に返すことができた。 そのため、評論家の中には「中国人のメンツが保たれた、国民の素質が高まっている」と発言している人もいるという。 だが、ブロガーは「今回の出来事と中国人のメンツや国民的素質は切り離して考えた方がいいと思う。 日本でも中国でも、自転車の盗難はよくあること。 海外旅行中にトラブルに遭う日本人も珍しくない。」と言い、自転車の盗難事件程度のこと中国人のメンツが失われることはないと主張した。 さらに、「ネット上では警察の対応を批判する声もある。 普通の中国人が同じように自転車を失くした場合、警察はこんなに力をいれて捜査することは絶対にない」と説明。 その上で、「個別の窃盗案件を取り上げて国全体の国民性について語るのは、合理的でない」と評した。 また、窃盗は日本でも決して珍しくないことについて触れ、日本では万引きが原因でコンビニや書店が少なからず閉店に追い込まれていることや、近年は高齢者の万引きも増えていることなどを指摘。 「それでも日本人の素質は高いとほめ讃えることができるだろうか」、「日本人 1 人の自転車が盗難に遭ったというだけで、13 億人の素質を判断できるのだろうか。 荒唐無稽な話である。」と結論付けていた。 (サーチナ = 2-22-12) ゴールデンタイムは外国ドラマ禁止 中国、自国作を保護 中国政府はこのほど、中国内のテレビ局に対し、外国のドラマや映画を午後 7 - 10 時の「黄金時間(ゴールデンタイム)」に放送することを禁止する通知を出した。 6 年前には外国のアニメの放送を同様に禁止している。 自国の文化産業を育てる戦略を進めており、海外作品が入ってくることへの警戒がある。 国家ラジオ映画テレビ総局が 13 日付でホームページに通知を公表した。 ほかに、外国作品が 1 日の放送時間の 4 分の 1 を超えたり、ある国の作品に集中して放送したりすることも禁止している。 6 年前のアニメ規制は人気が高い日本アニメへの「狙い撃ち」とみられた。 今回のドラマ規制は「宮廷女官チャングムの誓い」などの大ヒット作がある韓国の作品や、最近人気が高いタイの作品が念頭にあるようだ。 (asashi = 2-18-12) 中国で水不足が深刻 … 政府「最も厳格な管理」を即時実行 中国政府は 16 日、「最も厳格な水資源管理制度の実行にかんする意見」を発表した。 2011 年の中央水利工作会議と、同年の国務院(中央政府)第 1 号文書である「水利改革発展の加速の決定」にもとづき、水資源の開発と利用に「厳守線」を設けて数量を管理し、水使用の総量規制を厳格に実行する。 中国新聞社が報じた。 「意見」は中国における水資源は「きわめて厳しい情勢に直面」と指摘。 資源不足や汚染のため、水生生態環境の悪化は日増しに深刻化しあり、水資源の問題は経済と社会の持続可能な発展にとって「主要なボトルネックになった」との見方を示した。 そのため、中国では水資源の手配・節約・保護を重点として、需要と利用の管理を強化する。 使用では総量を厳格に規制し、効率を全面的に向上させる。 河川や湖での汚染水の流入総量を厳格に規制する。 「厳守線」については、2030 年における全国の水使用総量を 7,000 億立方メートル以下に抑える。 そのため、2015 年の「厳守線」は 6,350 億立方メートル以下を目標として、工業分野では単位売上高に対する水使用量を 2010 年比で 30% 以上引き下げる。 同年における灌漑用水の有効利用係数は 0.53 以上に引き上げる。 重要河川と湖の水質については、国の基準到達率を 60% 以上に引き上げる。 2020 年における全国の水使用量は 6,700 億立方メートル以下を目標とする。 工業分野では売上高 1 万元に対する水使用量を 65 立方メートル以下に引き下げる。 灌漑用水の有効利用係数は 0.55 に高める。 重要河川と湖の水質については、国の基準到達率を 80% 以上に引き上げる。 「意見」は、水資源の管理を厳格にすることを盛り込んだ。 取水許可を厳格に実施し、地下水の管理と保護についても、全国で統一して厳格に行う。 (サーチナ = 2-17-12) 中国の「自治の村」烏坎、初の村議選 投票率 8 割超 40 年にわたり居座った村の共産党書記を昨年追放し、自治組織を立ち上げた中国・広東省の烏坎(ウーカン)村で 11 日、初の村民代表会議(村議会)選挙があり、有権者の 8 割を超す 6,500 人近くが投票、候補者 150 人の中から 109 人の代表が決まった。 中国各地で起きている地元幹部に対する農民の抗議運動に影響を与える可能性のある動きだ。 午前 9 時、小学校の校庭で投票開始が宣言され中国国歌が流れると、村民たちが真新しい投票箱に次々と票を投じた。 省や市当局は、投票を監視する人員を会場に張り付かせたが、見守るだけにとどまった。 (asahi = 2-12-12) ◇ ◇ ◇ 争議リーダーが党支部書記に 幹部更迭の広東省・烏坎村 昨年、3 カ月にわたる争議の末、村幹部を更迭に追い込んだ広東省・烏坎(ウーカン)村で新しい共産党村支部が発足し、トップの書記に争議で村人をまとめた林祖鑾さん (65) が任命された。 非暴力と団結力で政府の譲歩を勝ち取った「烏坎村」モデルは、各地の住民を勇気づけている。 調停のため村に入っている省の作業チームが 15 日、発表した。 指導部は村内の 130 人余の党員の推薦や村民への聞き取りなどを経て、同村を管轄する東海鎮党委員会から任命された。 林さんは 19 歳で共産党に入党した「老党員」だが、政府に抗議する住民運動の中心にいた人物が村トップに起用されるのは極めて異例だ。 (asahi = 1-16-12) バレンタインデーが「辰年結婚ラッシュ」の最初の山場に - 中国 11 日、辰年の結婚ラッシュが最初のピークといわれるバレンタインデーを迎える。 北京市で、すでに 1,400 組近いカップルがバレンタインデーの婚姻届提出を予約していることがわかった。 2012 年 2 月 11 日、北京市関係機関によれば、すでに 1,400 組近いカップルがバレンタインデーの婚姻届提出を予約していることがわかった。 チャイナフォトプレスが伝えた。 婚姻届ラッシュの小さな山場を迎え、北京市の海淀区、豊台区などの婚姻届登記を管轄する部署は、前倒しで窓口を開ける予定だ。 具体的な時間は当日現地の混雑状況を見て判断するが、現時点で、予約人数は昨年の同じ時期と比べ 2 倍に膨れ上がっている。 婚姻届予約サービスは 2 営業日前から申請可能で、この土曜日がバレンタインデーに婚姻届を出したい人にとって最終期限にあたる日とあり、混雑した。 北京市内で予約が多かったのは、海淀区の 371 組と朝陽区の 305 組。 予約は 9 時から 11 時までが最も混雑し、東城区、豊台区、海淀区ではこの時間で満杯となり、予約が締め切られた。 ここ数年、結婚希望者が特別な日を選んで登録する傾向が強まっている。 08 年 8 月 8 日の八並びの日には、4,000 組以上が押し寄せ記録を更新した。 最近人気なのは "オリンピックの日"、"9 月 9 日(9 と久が同音)、"10 月 10 日(十全十美)" で 4.6 万組のカップルの予約があった。 また、1985 年以降生まれの若者が結婚の主流となってきて、外来文化であるバレンタインデーも好まれる日となっている。 (Record China = 2-12-12) 「ミルク安全保障?」 中国企業が NZ で 16 牧場買収 中国企業がニュージーランド北部にある 16 の牧場を買収することになった。 乳製品を生産し、中国や東南アジアで販売する計画だ。 中国ではメラミン入りの粉ミルクで乳幼児が亡くなる事件などがあり、海外での乳製品調達は「ミルク安全保障」とも言えそうだ。 買収するのは上海の不動産開発企業「鵬欣(ポンシン)集団」。 計約 8 千ヘクタールの破産した農場を買収、投資額は加工場の改善費などを含めて 2 億ニュージーランドドル(約 126 億円)超と伝えられている。 現地の国有企業と合弁会社を作って共同で牧場の運営にあたる。 中国企業による土地の買収について現地では反対の声もあったが、ニュージーランド海外投資局は「農場の売却に国民はとても感情的になるが、我が国の利益と法律にかなうものだ」とコメントした。 (asahi = 1-31-12) 中国でも進む高齢化 生産年齢人口比率、9 年ぶり減少 中国の生産年齢人口(15 - 64 歳)の全体に占める比率が 2011 年、前年より 0.1 ポイント低い 74.4% となり、02 年以来、9 年ぶりに減少した。 「一人っ子政策」の影響で中国も急速に高齢化が進みつつある。 沿岸部の工場では慢性的な人手不足が続いている。 中国国家統計局がこのほど発表した 11 年末時点の人口状況によると、総人口は 13 億 4,735 万人で、前年より 644 万人増えた。 このうち、15 - 64 歳は約 10 億人。 一方、65 歳以上は 1 億 2,288 万人で、全体に占める比率は前年より 0.25 ポイント高い 9.1% だった。 国家統計局によると、15 - 59 歳の人口でみると、13 年から総量でも伸びなくなる。 20 年ごろまで 9 億人前後を維持するものの、20 年ごろから減り方が速まるとみている。 馬建堂局長も「我々は『未富先老』。 1 人あたりの収入が高くないうちに高齢化が進む。 大変難しい挑戦だ。」と認める。 (asahi = 1-31-11) 中国版ツイッターに実名登録制 利用者増で統制強化 「中国版ツイッター」と呼ばれるミニブログ「微博」の利用者が爆発的に増え、中国政府が統制を強めている。 昨年末から主要都市で「実名登録制」を実施し、今後その範囲を広げる方針。 ユーザーから懸念の声が出ているが、規制しても微博の影響力は抑えられないとの指摘もある。 中国政府はツイッターや、フェイスブックなど国際的に普及しているミニブログへのアクセスを禁じる一方、中国の大手サイトが運営する微博の運用を認めてきた。 国務院新聞弁公室によると、微博の利用者は昨年末で 3 億 3 千万人、1 日当たりの書き込みの数は 1 億 5 千万件前後に上っているという。 微博の運営各社は当局の指示を受け、昨年末から北京、上海、天津、広州、深セン(土へんに川)の 5 都市で、新規登録者に身分証や携帯電話の番号の申告を義務づけた。 ネット言論空間の大きな魅力である「匿名性」をそぐ形だ。 (asahi = 1-30-12) ◇ ◇ ◇ 中国・北京市、中国版ツイッター「微博」で実名登録を義務化 中国・北京市政府は 16 日、"中国版ツイッター" と呼ばれる短文投稿サイト「微博(ミニブログ)」で実名登録を義務化すると正式に発表した。 即日施行され、ユーザーは 3 カ月以内に本当の個人情報で登録しなければ「つぶやく」ことができなくなるという。 中国各メディアが同日伝えた。 北京市政府は 16 日、「微博の発展管理規定」を公布、即日施行した。 「規定」によると、個人もしくは団体ユーザーは住民登録や法人登録といった本当の身分情報でなければ「微博」アカウント登録ができない。 つまり北京市が管轄する新浪ネットや捜狐ネットでは実名登録が必須になる。 「規定」によると、ユーザーは公布から 3 カ月以内に北京市インターネット情報内容主管部門に関連手続を申請しなければならない。 違反者は処罰されるとしている。 報道によると、実名登録しなければ発言サービスが利用できなくなる。 ただし閲覧サービスのみ利用する場合は、現在のところ制限はないという。 中国インターネット情報センター (CNNIC) によると、中国のインターネットユーザーは 6 月末時点で 4 億 8,500 万人、「微博」ユーザーは約 2 億人。 「微博」は急速に普及し、7 月に起きた高速鉄道事故のように、ユーザーが事件事故の現場から情報を発信するなどの "活躍" も多い。 北京市インターネット情報内容主管部門は、「微博の発展とともにデマや虚偽情報、ネットを利用した詐欺も現れ、公共の利益を損なっている」とし、「規定」制定の理由を「インターネットの健全な発展を保障するため」だと説明している。 実名制導入について、中国ネット上ではさっそく物議をかもしている。 「発言に責任を持つようになる」と評価する意見もあるいっぽう、事実上当局による管理強化と受け止め、「ユーザーに孫悟空の緊箍(きんこ)をはめるようなもの」との批判も出ている。 また、新浪など「微博」運営企業の業績に大きく影響し株価は下落すると見られている。 (サーチナ = 12-16-11) 北京・朝陽公園「市民以外は高齢者でも無料にしません」で批判 北京・朝陽公園が 26 日、同公園で開催中の「国際風情節」に入場を希望した四川省出身の高齢の女性に対して、無料扱いを拒否したことで、批判の声が出はじめた。 同女性は四川省で発行された公園などで使える「高齢者無料パス」を所持していたが、朝陽公園は「北京の公園では無効」として拒否した。 中国新聞社が報じた。 「国際風情節」組織委員会と北京市公園管理センターは、「北京以外の戸籍保持者の場合、規定の年齢に達していても無料扱いにはしていない」と説明した。 26 日に無料入場を拒否された女性は四川省出身で、定年退職後は北京に来て、北京在住の娘が経営する会社の仕事を手伝っている。 26 日には母と子で行楽に出かけた。 娘は「入場料支払いは大きな問題ではありません。 北京は首都ということで、いつも他の地方出身者を見下す。 母は北京市に税金を納めている。 ところが、北京市戸籍保有者と同じ待遇を受けていません。」と憤った。 「国際風情節」組織委によると、北京市民であれば 65 歳以上の高齢者は無料で入場できる。 「国際風情節」は今年 2012 年で 10 回目だが、高齢者の入場料を免除したの初めてで、市民以外の高齢者の入場料免除については、まだ考えていなかったという。 (サーチナ = 1-27-12) 北京市、大気汚染物質の数値公表 情報隠し疑う声受け 中国・北京市当局は 21 日、大気汚染の指標として国際的に注目される微小粒子状物質「PM2.5」の測定値の公表を始めた。 これまでの公表データは、汚染の深刻さを感じる市民の感覚とかけ離れており、当局による「情報隠し」を疑う声が高まっていた。 PM2.5 はディーゼル車などから排出され、粒子が細かい分、体内に深く入り込むため健康被害が大きいとされる。 測定値公表後の 21、22 両日、北京は青空が広がり、測定値は低い水準を保っている。 ただ、インターネット上ではすでに「春節(旧正月)前の車が激減した時に公表を始めるあたりが疑わしい」といった声もあり、信頼回復には時間がかかりそうだ。 北京では近年、大気汚染が原因と見られる白い霧に覆われる日が増えている。 10 日にも濃い霧で北京を発着する多数の飛行機が運航を中止したり、大幅に遅れたりした。 規制を上回る車両の増加による渋滞や、河北省や天津の工場の排ガスの流入などが理由で空気の汚れが深刻化しているようだ。 (asahi = 1-23-12) 鳥インフルエンザウイルスで 1 人死亡 中国貴州 中国貴州省の病院で、鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認された患者が 22 日、死亡した。 患者の性別などは分かっていない。 国営通信新華社が同日報じた。 新華社電によると、患者は今月 6 日に発症し、入院後の 22 日昼に死亡した。 患者と接触した 71 人のうち、異常を訴える人は今のところいないという。 貴州省の衛生当局は、鳥インフルエンザに対して予防と治療の準備を十分に行うように呼び掛けている。 (kyodo = 1-22-12) ◇ ◇ ◇ 鳥インフルエンザ感染の 39 歳中国人男性が死亡 鳥インフルエンザと見られる症状を発症して中国南部深センの病院に入院していた 39 歳のバス運転手の男性が 31 日、死亡した。 国営新華社通信が伝えた。 新華社によると、この男性は 12 月 21 日に発熱で深センの病院に入院し、その後の検査で、毒性の強い H5N1 型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ていた。 地元の保健所によると、男性は発熱前の 1 カ月間深セン市から出ておらず、養鶏に直接触れたこともなかったという。 この男性が入院した 21 日、深センに隣接する香港では鶏の死骸から鳥インフルエンザの陽性反応が出たのを受け、鶏 1 万 7,000 羽以上の殺処分命令が下された。 香港漁農自然 護理署は感染場所である家禽市場を特定し、同市場への鶏の出荷を 21 日間禁止する措置を取った。 香港政府は H5N1 型鳥インフルエンザウイルスに感染した 鶏の出所を探っている。 世界保健機関 (WHO) の推計によると、2003 年以降の H5N1 型鳥インフルエンザウイルスの累積感染者数は 12 月 15 日時点で 573 人。 そのうち 336 人が死亡している。 国別の死亡者数で最多はインドネシアの 150 人で、中国は 26 人だった。 (CNN = 1-1-12) 31 億人の帰省ラッシュ 中国の旧正月前に 春節(旧正月)を祝う中華圏の国や地域で、大みそかの 22 日を控えて帰郷ラッシュがピークを迎えている。 中国鉄道省は旧正月前後の 40 日間の旅客を延べ 31 億 5,800 万人と見込む。 昨夏に死者 40 人の事故が起きた高速鉄道も、主要路線の普通席は 22 日までほぼ満席だ。 高速鉄道の北京 - 上海間、武漢 - 広州間は、ビジネスクラスを除いて 22 日の午前中までの 1 週間の切符がほぼ売り切れ。 臨時列車を出して対応している。 一般列車が走る広東省の広州駅でも 22 日までの切符は完売した。 広州市のスポーツ用のボールをつくる工場で働く男性 (22) は、電話を 1 日かけ続けて故郷の武漢行き普通列車の切符を買った。 土産を詰め込んだカバンを抱え、「姉の子どもたちにおもちゃを持って行くんだ」と話した。 (asahi = 1-21-12) 平手打ち 100 回・「殺す」脅し 中国の拷問、作家証言 黒頭巾をかぶせられて連行され、平手打ちが 100 回以上。 気を失った - -。 渡米した中国人作家の余傑(ユイ・チエ)氏 (38) が 18 日、ワシントン市内で記者会見し、中国の治安当局による拘束や拷問の詳細を証言した。 米国への亡命申請を検討中だといい、国連人権理事会に報告する考えも示した。 余氏によると、拘束されたのは 2010 年 12 月 9 日の午後 1 時すぎ。 親友の人権活動家・劉暁波(リウ・シアオポー)氏のノーベル平和賞授賞式の前日だ。 軟禁されていた自宅に私服警官十数人が来て頭巾をかぶせられた。 車に乗せられて約 1 時間、どこかの一室に連れ込まれた。 午後 10 時ごろ、頭巾を外されると同時に私服警官数人が理由も告げずに頭と顔を殴り始めた。 全裸にされ、「狂ったように蹴られた。」 ネットに公開するとして写真も撮られたという。 ひざまずいた状態で平手打ちを 100 回以上受け、こう告げられた。 「共産党の批判記事を数多く書いたから 1 本ずつ指をへし折ってやる。」 「外国人が劉暁波に賞を贈って共産党と政府を侮辱しようとしているから、我々はおまえを殴り殺して報復する。」 体のけいれんが止まらなくなり、気を失った。 病院に搬送され、数時間の緊急治療を受けた。 翌朝、医者に事態を説明しようとすると、警官が「話すなら(点滴などの)チューブをすべて外して死なせてやる」と制止。 退院後、治安当局の幹部から「昨日のことは部下の誤解だったが、誰にも言うな」と口止めされた。 帰宅を許されたのは 13 日。 外国の記者や大使館に接触しない旨の誓約書を書かされたという。 その後も当局の監視や自宅軟禁が繰り返され、妻は失業、家族とは別居を余儀なくされた。 執筆の自由も失い、11 年夏に出国を決断。 今月 11 日に出国する前にも再び誓約書を書かされ、政府批判をすれば「中国の家族に会えなくなる」と脅されたという。 両親らを残しての渡米だが、発言することが事態の改善につながると考えているという。 「経験を語らないと、私の心や魂は自由になれないと思った」とも語った。 余氏は今後、米国を拠点に劉氏の伝記や、胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席を批判する本の執筆を進めるとし、「中国の経済成長の背後にある真実が見えるようにしたい」と訴えた。 (ワシントン = 村山祐介、asahi = 1-19-12) ◇ ◇ ◇ 「自由のある場所が故郷」 中国の人権活動家が出国 「自由のある場所が自分の故郷だ - -。」 中国の人権活動家で作家の余傑氏 (38) が 11 日、こう言い残して中国を出国した。 余氏は一昨年、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波(リウ・シアオポー)氏との関係を問われて一時拘束された。 中国の言論環境に絶望しての出国のようだ。 余氏の知人によると、11 日夜、余氏は妻と長男と一緒に北京からワシントン行きの直行便で出国。 「今の体制が続く限りは戻ることは難しいだろう」と話していたという。 短期ビザでの渡米だが、亡命申請する可能性が高いとみられる。 余氏は民主や自由を求める作家らが参加する独立中国語ペンクラブの役員として劉氏と深く交流した。 劉氏らが起草し、中国の民主化を求めた「08 憲章」に署名したほか、中国の人権保護や民主化について積極的に発言。 一昨年には温家宝(ウェン・チアパオ)首相が庶民に寄り添う姿をパフォーマンスだと批判する本を香港で出版した。 (asahi = 1-12-12) 広州市庁舎で 1 千人抗議 中国反汚職デモ、都市部に拡大 中国・広東省広州市の市庁舎前に 17 日から 18 日未明にかけ、同市白雲区望崗村の住民約 1 千人が集まり、村トップの更迭を求めるデモを行った。 昨年末に平和的なデモで村幹部を更迭に追い込んだ同省烏坎(ウーカン)村に学ぶ動きが、中国第 3 の都市の足元でも起きた形だ。 「汚職を打ち倒せ」、「畑を返せ」。 のぼりや横断幕を掲げた村民たちが、市庁舎に入る車に向かって叫んだ。 世間の関心を集めようと、朱小丹・広東省長が正式就任する 17 日にあわせて実施した。 約 200 人の警官が警戒にあたった。 望崗村は市中心から約 10 キロの開発が進む郊外。 デモを主導した黎洪鼎さん (32) らによると、村の共産党支部書記が 2009 年以降、村の畑の土を親族会社に売って 116 万元(約 1,400 万円)を得たほか、地下鉄建設の補償金の一部を着服するなどして、村に約 9 億円の損害を与えたという。 (asahi = 1-18-12) iPhone4S 発売で中国混乱 北京・上海で延期も 中国・北京の米アップル社の店舗で 13 日、同社のスマートフォン「iPhone」の最新モデル「iPhone4S」の発売開始を待つ行列で混乱が起き、発売が延期された。 地元メディアによると、北京市中心部の三里屯にある店舗で 12 日夜、発売を待つ人々が行列を作った。 13 日未明、購入希望者は千人以上にふくれあがり、警備員の制止を振り切って列に割り込もうとする人が出るなど混乱。 店側が「予定通り発売できない」と告げると、怒った人々がガラスに卵を投げつけるなどした。 ネット上では、騒ぎを起こしたのは人気商品を高値で転売して利ざやを稼ぐ「黄牛党」と呼ばれる人々との見方が強まってる。 他の店舗では予定通り発売しすぐに完売したが、アップル社は同日、「消費者と従業員の安全を確保するため、しばらくは北京と上海の店舗で発売を見合わせる」との声明を出した。 (北京 = 林望、asahi = 1-14-12) 中国共産党、1 年で 14 万人を処分 汚職など規律違反で 中国共産党の中央規律検査委員会はこのほど、汚職などの規律違反で処分された党員が昨年 14 万人に上ったと発表した。 前年と同規模だが、食品安全や教育、医療、社会保障分野での違反が増えた。 全国の規律検査部門に 134 万件の通報があったという。 国営新華社通信などが伝えた。処分の対象には、浙江省・温州で起きた高速鉄道事故の責任を問われた劉志軍・元鉄道相も含まれ、すでに党の調査を経て検察当局の捜査が始まっているとした。 広東紙南方都市報によると、食品の安全に絡む事件では約 3,900 人が処分を受けた。 (北京、asahi = 1-9-12) 飛行中の機内で出産、名前は「天使」 中国 中国湖北省の上空を飛んでいた飛行機の中で 2 日、四川省の女性 (23) が女児を出産した。 飛行機に乗るのが初めてだった臨月の女性は、突然陣痛が始まって破水。 4 人の客室乗務員が臨時の助産師役を果たし、着陸の 6 分前に産声が上がった。 女児を出産したのは、自営業の馮玉さん。 夫の実家で出産するため、四川省成都から湖北省武漢に向かっていた。 夫の呉鵬さん (26) によると、出産予定日は 2 週間後で、「おなかも妊娠 4 カ月くらいの大きさで 1 時間半の飛行なら大丈夫と思った。」 1 日にも医者から大丈夫と言われ、搭乗前の安全検査でも何も言われなかったという。 ところが着陸の 30 分ほど前、腹痛がひどくなり破水。 客室乗務員長によると、45 人の乗客に医者や看護師がいないか尋ねたが、誰もいなかった。 このため乗務員 4 人が後部の 3 座席に毛布と枕を敷き、「1、2、3」と声をかけるなか、馮さんは出産した。 (asahi = 1-5-12) 高速鉄道が 2 度にわたって故障・停電、鉄道部門「もやの影響」
記事コピー (asahi = 4-16-11 〜 1-3-12) 北京の地下鉄があらたに 3 路線開通、渋滞の緩和に役立つか 2011 年 12 月 31 日、北京市の地下鉄に3路線が新たに開通した。 中国国際放送局が報じた。 これにより、地下鉄の線路は合わせて 15 路線になり、運行区間距離は 372 キロに達した。 新路線の開通は北京市の交通渋滞の緩和に役立つと見られる。 北京市地下鉄運営会社によると、現在の地下鉄の 1 日当たりの平均乗客数は延べ 620 万人、ラッシュ時の乗客数は延べ 700 万人を超えている。 新たに 3 線路が開通されたことにより、乗客数は 30 万から 50 万人ほど増えると予測されている。 (サーチナ = 1-2-12) 中国でファッションブログが大人気 ![]() 自身のファッションを紹介するブログが話題だ。 ブロガーの多くは若い中国人女性だが、東京風コーディネートで一躍有名になった中国在住の日本人、TOKYO PANDA もいる。 人気ブログから生まれた書籍の売れ行きも好調だ。 「搭配其実很好玩 - 阿秋秋的時尚日志(コーディネートは面白い - 阿秋秋のファッション日誌)」もその一つ。 著者はファッション業界にたずさわる、体形も見た目もごく普通の 40 代女性。 コーディネートの巧みさが支持され、元のブログは 2009 年のスタート以来閲覧数は 1,300 万超。 ウサギをモチーフにしたイラストを描く英国のブロガー、フィフィ・ラパンのコーディネート指南本も 10 月に翻訳出版。 1 カ月以内に増刷された。 (須藤みか、asahi = 12-21-11) 中国の歴史で初、都市部人口が農村を上回る = 政府系シンクタンク 中国の政府系シンクタンク、中国社会科学院の李培林社会学研究所所長は 19 日、同国における都市部人口が歴史上初めて農村部を上回ったと述べた。 生活や生産の方式、職業構造、消費行動、価値観などの巨大な変化を伴う現象という。 2011 年版の「社会青書」の刊行を紹介する記者会見での発言。 中国新聞社が報じた。 2010 年の統計では都市部人口が全人口の 49.68% だったが、人口変化の趨勢にもとづけば、すでに都市部人口が農村部を上回ったことは確実という。 中国では都市部戸籍と農村部戸籍の区別があるが、農村部戸籍保持者の 3 割程度は臨時戸籍の取得などで都市部に居住している。 都市部が従来の農業人口を急速に「吸い込んでいる」ことも、都市部人口の増加を後押しした。 職業別にみても、専業農家は労働人口中の 40% で、兼業農家は 13.4%。 農業生産とまったく関係ない人は 46.6% で、非農業化が進んでいる。 収入面では、農村部住民の伸びが都市部住民を上回る現象が、2010 年、11 年と 2 年間連続した。 しかし、もともと農村部住民の収入が極端に低い状態だったため、李所長は「収入構造の転換点が出現したとは言えない」と指摘した。 都市化の急速な進行にともない住宅需要が高まったことについて、李所長は「(政策方針でもある)内需拡大に合致する」と評価。 一方で、不動産における「ギャンブル」のような利益追求が実業の発展や生活費用の安定、利益分解の公平さや合理さに悪影響を及ぼしていると指摘した。 (サーチナ = 12-20-11) 中国政府、職員刺殺で「遺憾の意」 韓国世論に配慮か 中国漁船員が韓国海洋警察庁の職員を刺殺した事件について、中国外務省の劉為民報道官は 13 日の会見で、「不幸な事件で、遺憾の意を表明する」と述べた。 中国政府が捜査中の事件について態度を明らかにするのは珍しい。 韓国内で高まる中国への批判を考慮したものとみられる。 (北京、asahi = 12-13-11) ◇ ◇ ◇ 中国漁船が狂暴化 排他的経済水域、韓国職員を刺殺 ![]() 韓国・仁川沖で 12 日朝、不法操業の中国漁船を取り締まっていた韓国海洋警察庁の男性職員 (41) が船員に刺され、死亡した。 中国漁船の狂暴化は著しく、手を焼く韓国側は、日本とも情報交換を進めている。 同庁によれば、漁船は 66 トンで 9 人乗り。 仁川沖にある小青島の南西 87 キロの韓国の排他的経済水域 (EEZ) で不法操業していた。 中国漁船員による抵抗で韓国側に死者が出たのは 2008 年 9 月以降、2 人目。 韓国外交通商省は在韓中国大使を同省に呼んで抗議し、再発防止を求めた。 中国近海の乱獲で漁業資源が枯渇したことに伴い、00 年代に入り、中国漁船が韓国西部と南部の海域に頻繁に出没。 韓国に近いため燃料費が少なくて済む山東省や遼寧省の船を中心に数十隻から 100 隻の船団で、韓国の EEZ での不法操業を繰り返している。 年々、中国漁船が出没する海域が拡大。 韓国側が仕掛けた漁網を切るなどの被害も出始めたという。 (asahi = 12-13-11) 中国・江蘇省でスクールバス事故 児童 15 人死亡 中国江蘇省徐州で 12 日午後 5 時 40 分ごろ、小学生のスクールバスが沼に転落し、これまでに児童 15 人が死亡、8 人がけがをした。 地元報道によると、バスが人力三輪車をよけようとして転落した。 現場は農村地帯で、雨が降った後、路面が滑りやすい状態だったという。 中国では 11 月、9 人乗りのワゴン車をスクールバスに改造して 64 人を詰め込み、トラックに衝突して 21 人が死亡する事故が起きたばかり。 今回の事故では、バスは大型の 52 人乗りで、転落時に 29 人が乗っていた。 警察はバスの速度や運転に問題はなかったかなどを調べている。 (南京 = 奥寺淳、asahi = 12-13-11) ◇ ◇ ◇ 中国スクールバス、また定員オーバー事故 10 人けが 中国河南省濮陽県で 29 日午後 3 時半ごろ、幼稚園児を乗せたスクールバスがトラックと衝突し、4 人が重傷、6 人が軽いけがをした。 地元政府によると、スクールバスは 9 人乗りのワゴン車だったが、園児 15 人と教師、運転手の計 17 人が乗っていた。 地元政府系メディアによると、事故当時は雪が降っており、バスは幼稚園から自宅に園児を送り届ける途中だった。 園児の親は「送迎のワゴン車はいつも子供を詰め込んでいて、安全ではないと思っていた」と語った。 また別の親は「いつも十数人が乗っていたので、座れずに立っていた」とも話した。 中国では甘粛省で 9 人乗りのワゴン車に 64 人を詰め込み、21 人が死亡した事故が起きたばかり。 中国国務院は事態を重視して子供の安全を最優先するよう求めているが、その後もスクールバスが定員オーバーのまま運行され続けている実態が浮き彫りとなった。 (上海 = 奥寺淳、asahi = 11-30-11) ◇ ◇ ◇ 中国・62 人乗りバス事故 いす取り外し、園児立ち乗り 中国甘粛省で起きた幼稚園スクールバス事故は、改造して後部座席が取り外された 9 人乗りの車に 62 人の幼稚園児が立ち乗り状態だったことが分かった。 安全意識が著しく欠けていたことが明らかになり、幼稚園の理事長らが刑事拘束された。 犠牲者は 18 日までに 1 人増えて 21 人となった。 地元政府の調査によると、車は全長 4 メートル余りの普通のワゴン車だが、幼稚園側がいすを撤去。 園児の大半が立ったままで、一部は持参した小さな折りたたみいすに座っていた。 霧が出て天候が悪いなか、運転手は制限速度を上回る時速約 80 キロで逆走し、大型ダンプカーに激突した。 幼稚園には 737 人の園児がいるが、送り迎えの車は 4 台のみだった。 園児の親たちは上海紙に対し、幼稚園は少なくとも 3 年前から子供を車に詰め込んで送迎していたと証言した。 (asahi = 11-18-11) ◇ ◇ ◇ 9 人乗り幼稚園バスに 64 人 中国で事故、19 人死亡 16 日午前 9 時 40 分ごろ、中国甘粛省慶陽市で幼稚園のスクールバスとトラックが衝突し、幼稚園児 17 人と運転手、教師の計 19 人が死亡した。 新華社通信のインターネット版によると、幼稚園バスはワゴン車タイプで定員 9 人だが、64 人が乗っていたという。 国営の中国中央テレビも「重大な定員オーバー」と事故を報じている。 甘粛省政府によると、バスには幼稚園児が 62 人、運転手と教師が 1 人ずつ乗っていた。 亡くなった 19 人のほかに、45 人が病院で治療を受けており、うち 13 人が重傷という。 同テレビは、事故にあった黄色のスクールバスを映し出し、前部が大破して内部にめり込んでいる様子を報じている。 (上海 = 奥寺淳、asahi = 11-16-11) |