島根の中海のサルボウガイから貝毒 初の基準値超え、出荷自主規制要請

島根県は 10 日、中海で 8 日に採取したサルボウガイから国の規制値を超える下痢性貝毒を検出した。 地元で赤貝と呼ばれ、冬の味覚としておせち料理にも用いられる貝で、規制値を超える貝毒の検出は初めてという。 中海漁協に出荷の自主規制を要請した。 貝毒の原因物質が可食部 1 キロ当たり 0.29 ミリグラムと、規制値の 0.16 ミリグラムを超えた。 中海で原因プランクトンの一種が増え、県は 11 月 27 日、監視体制を強化していた。 次回は 12 月 17 日に検査。 3 週続けて規制値以下となれば出荷の自主規制を解除する。 (中国新聞 = 12-10-25)


島根は「柴犬の聖地」 ルーツ発見で地域おこし

柴犬を血統書でさかのぼると、ほぼ全て猟犬「石号」にたどり着く。 ルーツとなった経緯を島根県の女性が突き止めたことで、石号の生まれた同県益田市が注目を集めている。 地元では空港でのお出迎えイベントを中心に "柴犬の聖地" を PR、地域おこしに力を入れる。 11 月 1 日、石見空港(同市)でのお出迎えイベント。 ロビー前に 10 匹以上の柴犬が並ぶ。 なでたり、写真を撮ったりして笑顔を見せる観光客。 妻と訪れた東京都の樫村和也さん (65) は「柴犬目的で来た。 石号を祝うイベントにも参加する。」とうれしそうに話した。

石号は 1930 年に二川村(現益田市美都町)で生まれ、猟犬として育った。 36 年に日本古来の犬の保存活動をしていた「日本犬保存会」が発見。 東京に渡り、石号の子孫が現在の柴犬につながって全国に広がった。 石号がルーツだと広く知られるようになったのは 2017 年ごろから。 島根県石見地方に生息していた石州犬に詳しい河部真弓さん (68) が祖になった経緯を突き止め成果を発信したことで、石号が再発見された。

19 年には石号が飼われていた家の敷地に地元の住民らが記念館や石像を設置し、柴犬の聖地をアピール。 22 年には石見空港を管理する石見空港ターミナルビルが「利用促進になれば」とお出迎えイベントを企画した。 地元団体と協力し第 1 週の土曜日と第 3 週の日曜日に実施している。

石号が生まれた 11 月 2 日には毎年「柴犬の里まつり」を開催。 今年は会場の記念館や道の駅に県内外から約 60 匹の柴犬と約 200 人の参加者が集まり、柴犬のかわいいところを紹介するコンテストなどでにぎわった。 愛犬と奈良県から来た中村春美さん (46) は「石号がいなかったら柴犬はいない。 感謝の思いでいっぱい。」と語った。 市観光協会の担当者はイベントを通じて観光客が増えていると実感。 「柴犬ルーツの地をきっかけに地域振興につなげたい」と意気込む。 (kyodo = 12-6-25)

前 報 (11-3-19)


益田市 クマに襲われ、顔や手けが 70 代男性、自宅出てすぐ

島根県内の人的被害、2025 年度は初めて

4 日午前 7 時 15 分ごろ、益田市波田町の市道で、近くの 70 代男性がクマに襲われ、顔や手にけがを負った。 命に別条はない。 島根県内での人的被害は 2025 年度は初めて。 クマは東の山の方向へ逃げたとみられ、益田署員や市、県の職員が警戒にあたった。 (山陰中央新報 = 12-4-25)


中小企業の価格転嫁率、島根県が全国 1 位 転嫁率は 53.5%

中小企業庁は 28 日、中小企業がコスト上昇分をどれほど取引価格に転嫁できているかに関する調査結果を発表した。 企業の所在地ごとの集計では、島根県の価格転嫁率が 6 割近くで、全国トップだった。 調査は中小企業を対象に年 2 回実施しており、今回で 9 回目。 今年 9 - 11 月の調査では、約 7 万社が回答した。

価格転嫁率は、半年前の前回調査から約 1 ポイント増の53.5%で、過去最高となった。業種別では、トラック運送や放送コンテンツなどで価格転嫁率が低かった。 調査では、国や都道府県などによる官公需についても聞いた。 価格転嫁が必要だった案件のうち、17.6% が全く転嫁できなかったり、逆に減額されたりしていた。  赤沢亮正経済産業相は会見で「全体として改善傾向にあるものの、まだ道半ばの状況。 粘り強く取り組む」と話した。 (多鹿ちなみ、asahi = 11-29-25)


出雲北陵など 8 団体が銀賞 全日本マーチング高校以上の部

第 38 回全日本マーチングコンテストの高校以上の部は 23 日、大阪市の大阪城ホールであり、36団体が出場した。 活水中・高(長崎)、京都両洋(京都)、精華女子(福岡)、京都橘(京都)など、14 団体に金賞が贈られた。 8 団体が銀賞、14 団体が銅賞を受賞した。 (asahi = 11-23-25)

審査結果は次の通り。

【金賞】 (前半) 熊本工(熊本)、活水中・高(長崎)、京都両洋(京都)、八王子(東京)、伊奈学園総合(埼玉)、箕面自由学園(大阪)、神村学園中・高(鹿児島)
 (後半) 精華女子(福岡)、玉名女子(熊本)、市柏(千葉)、滝川二(兵庫)、京都橘(京都)、習志野(千葉)、東海大高輪台(東京)

【銀賞】 (前半) 叡明(埼玉)、市船橋(千葉)、早稲田大阪(大阪)、出雲北陵(島根)
 (後半) 東京農大二(群馬)、金沢学院大付(石川)、愛工大名電(愛知)、九産大九産(福岡)

【銅賞】 (前半) 白子(三重)、出雲商(島根)、聖ウルスラ学院英智(宮城)、土佐女子中高(高知)、浜松修学舎中・高(静岡)、松戸六実(千葉)、豊川(愛知)
 (後半) 広島翔洋(広島)、高知学芸(高知)、高松中央(香川)、松江商(島根)、遠軽(北海道)、安城学園(愛知)、多賀城(宮城)
(各賞内の並びは出演順)

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出雲北陵は「ラ・レーヌ・ビクトリア」を演奏。 イギリスのビクトリア女王の人生を表現した原曲を、マーチング用に編曲して挑んだ。 冒頭のファンファーレをコラーレに変更。 「静」と「動」のメリハリが抜群で、女王の心情を豊かな音楽表現で浮かび上がらせた。 部長の八木萌葉さん(3 年)は「私たちが目標とする『吹奏楽が動く』を演じることができた。 8 月から活動してきたが、今までで一番の演奏ができた。」

八木さんによると、当日朝に竹内康貴顧問がコラールの部分の歌詞を作ってみんなで歌ったという。 八木さんは「歌うことで、それまでは自分たちが表現するうえで不透明な部分があったけど、めざすべき方向が分かった。 先生に感謝しています。」と話した。 ドラムメジャーの清水柚希さん(3 年)は「緊張したけど、今までの練習を思い出して自信をもってやれました。 個人的には最後のカンパニーフロントの時にダンスの要素があって、その経験がなくて苦戦はしたけど、頑張りました。 最高の 6 分間でした.」と話した。

出雲商は華やかな「大学祝典ファンファーレ」から始まり、情熱的な「カルメン」へ進む。 テンポの良さと明るい音質で観客の心をつかんだ。 部長の高橋未樹さん(3 年)は「大きなステージで緊張したが、夏からの練習の成果が出せた。 今年はサウンド作りを意識してきた。 動きながらどう演奏するのか苦労したけど、笑顔で演奏することができた。」 ドラムメジャーの今岡野々花さん(3 年)は「緊張しましたが、みんなの顔を見て安心した。 列とか細かい動きに苦労したけど、みんなで協力して合わせることができた。 ファンファーレからカルメンでテンポが変わるので難しかったけど、楽しむことができた。」と話した。

松江商は「GR(天野正道作曲)」を演奏した。 中盤のマークタイム(足踏み)の部分では、木管の音色とコーラスを合わせて、優しい雰囲気に。 終盤はスピードにのりながら、重厚なサウンドで締めた。 (坂上武司、山田優、asahi = 11-23-25)


島根・鳥取知事が「8 の字ルート」早期整備で国へ予算要望へ

山陰両県知事会議が 17 日、島根県松江市のホテルであり、島根県の丸山達也知事と鳥取県の平井伸治知事が、中海、宍道湖沿岸を結ぶ高規格道路「8 の字ルート」の早期整備に向けて、国に改めて予算確保を求める意向を確認した。 8 の字ルートについて丸山知事は「観光振興や県境を越えた経済活動に欠かせないインフラ」と強調。 平井知事も、中国電力島根原発(松江市)で事故が起きた場合を想定し「避難ルートとしてもポテンシャルが高い」と力を込めた。

丸山知事は、ルートの一部で島根県出雲市と鳥取県境港市を結ぶ「境港出雲道路」の整備に向けて今年 8、9 月に実施した住民への意識調査の結果を踏まえて、国への働きかけを強めるとした。 両知事は、若者や女性が働きやすい職場づくりや広域観光を連携して推進することも合意した。 (上田光、中国新聞 = 11-17-25)


K-POP ダンス、全国大会で準優勝 島根・出雲市のスクールに通う中学生 7 人
 男性グループの楽曲選び、ダイナミックさ演出

K-POP ダンスの全国コンテストで、出雲市内のダンススクールに通う出雲、雲南両市の中学生 7 人のチームが準優勝に輝いた。 エネルギッシュな動きが評価されての受賞をメンバーたちは喜んでいる。

ダンススタジオ「B-Land (ビーランド、出雲市駅北町)」のダンスチーム「Re:motion (リモーション)」で、メンバーは同市立第二中学校 3 年の山本陽愛さん (15)、同校 1 年の田辺楓さん (13)、第三中 3 年の福田愛莉さん (15)、同校 2 年の日野夏々美さん (14)、河南中 3 年の蒲生あおいさん (14)、湖陵中 2 年の中島羽喜さん (13)、雲南市立大東中 2 年の鮫島凛桜さん (14) の 7 人。

応募した 376 組から 132 組が 10 月に大阪府泉佐野市であった決勝大会に出場した。 カバーアレンジ部門中学生以下の部(18 組)に出場したリモーションは、あえて男性グループの楽曲を選択し、体の切れや、スピードを意識したダイナミックな動きで会場を沸かせた。 大会の 1 年前から優勝を目指して練習を重ねたという山本さんは、早い動きの振り付けで少し乱れがあったと反省しつつも、「普段は出せない迫力や表情を出せ、過去一番の踊りができたので、うれしかった」と笑顔で話した。 雲南市から通う鮫島さんは「男性グループの振り付けは簡単でなかった。 次は 1 位を目指したい。」と意気込んだ。 (山陰中央新報 = 11-14-25)


ユズの産地・山あいの温泉でゆず湯のサービス 島根県益田市

朝晩冷え込む季節となりユズの生産地、島根県益田市の山間の温泉では露天風呂でゆず湯のサービスが始まりました。 ゆず湯のサービスをしているのは「美都温泉・湯元館」で、ユズの生産地 PR も兼ねて、毎年、収穫時期に合わせてゆず湯を行なっています。 初日の 10 月 28 日は、男女の露天風呂にそれぞれ採れたてのユズ 250 個が入れられました。 入浴客はユズを手に取って匂いをかいだりしながら楽しんでいました。 ゆず湯には香りによるリラックス効果があり冷え性などにもいいといわれています。

「ここの湯はほんとにゆずの香りがいいですし、優しいし、毎年この時期に来させてもらってます。(入浴客)」
「これを楽しみにして来ています、いつも。(入浴客)」

美都温泉湯元館の露天風呂のゆず湯は 11 月 25 日まで、毎週火曜日に行われます。 (BSS 山陰放送 = 11-7-25)


島根県の丸山知事、大学運営費交付金確保を要望

島根県の丸山達也知事は 5 日、文部科学省に福田かおる政務官を訪ね、国立大法人に配分している運営費交付金を十分に確保するよう求めた。 県議会の池田一議長とともに提案・要望書を渡した。島根大(松江市)の経営について「経費が増加の一途をたどる一方、運営費交付金が継続的に削減され、年々厳しさを増している」と指摘。 物価や給与水準の上昇に見合った交付金を確保するよう訴えている。

要望後、記者団の取材に応じた丸山知事は、山口大(山口市)の授業料引き上げに触れ「兵糧攻めで値上げせざるを得ないように仕向けている」と国の対応を批判した。 この日、経済産業省も訪れ、小森卓郎政務官に中国電力島根原発(松江市)の安全対策の充実などを要請した。 国が 10 月、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の避難路の整備を支援する方針を打ち出したのを踏まえ、同様の対応を求めた。 (秋吉正哉、中国新聞 = 11-5-25)


有名実業家名乗り 1,700 万円超える被害も 島根県内の男女 3 人が被害
 警察「SNS で知り合っただけの人や広告を簡単に信用しないで」

有名な実業家を名乗るメッセセージや SNS アプリで表示された広告などによって、島根県内に住む男女 3 人が、1,720 万円から 400 万円をだまし取られていたことが分かりました。 島根県警察本部によりますと、このうち県西部に住む 40 代の男性は、有名実業家を名乗るメッセージを信じ、2025 年 5 月から 7 月にかけて 13 回、あわせて 1,720 万円を振り込み、だまし取られました。 アプリ上での利益が、6,000 万円になり、引き出そうとしたところ、保証金 300 万円を求められ、知人に相談して被害が分かりました。

また、県東部に住む 20 代男性は、マッチングアプリで知り合った女に投資を勧められ、2025 年 8 月に 10 回、あわせておよそ 946 万円相当の暗号資産を送金して、だまし取られました。 さらに、浜田警察署によりますと、浜田市内に住む 40 代の女性は、SNS アプリに表示された副業のサポート費用として、2025 年 4 月に 8 回にわたり、あわせて 398 万円を振り込みだまし取られました。 警察では SNS で知り合っただけの人や広告を簡単に信用しないことなど、注意を呼び掛けています。 (BSS 山陰放送 = 11-4-25)

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島根県西部の女性が SNS 型投資詐欺で 2,000 万円の被害

島根県警は 30 日、交流サイト (SNS) を悪用した投資詐欺で、県西部の 50 代女性が 2 千万円をだまし取られたと発表した。 県警生活安全企画課によると、女性は 8 月 16 日、インスタグラムの広告を通じて投資に関する LINE (ライン)グループに参加。 上級アナリストなどを名乗るメンバーに「確信のない取引はお知らせしません」などと言われて信用し、投資資金の名目で、9 月 16 日から 10 月 7 日までの間、3 回にわたり、指定された口座に計 2 千万円を振り込み、だまし取られた。 (中国新聞 = 10-30-25)

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出雲市で 1,586 万円の SNS 型投資詐欺被害

島根県警出雲署は 6 日、出雲市内の 50 代の男性が交流サイト (SNS) を使った「SNS 型投資詐欺」で 1,586 万円をだまし取られたと発表した。 同署によると、男性は 3 月ごろ、インターネット上の投資広告にアクセスし、SNS で「小島」と名乗る人物と知り合った。 男性は SNS でのやりとりで、この人物が個人投資家であると信じ込み、勧められた投資アプリをダウンロードした。

その後、アプリのカスタマーサクセスマネージャーを名乗る人物から指定された口座に投資金を振り込むと、アプリ上では利益が出ている表示があった。 男性は 4 月 25 日から 6 月 27 日までの間、計 10 回にわたり、1,586 万円を振り込み、だまし取られた。 (中国新聞 = 8-6-25)


ネオン煌めく台湾夜市が神々の国に上陸! 「台湾祭 in 島根出雲」
 11 月開催! 顔よりデカい大鶏排 & 小籠包を堪能せよ!

「365 日の台湾夜市を日本で。」をテーマに全国を巡る大人気イベント「台湾祭」が、ついに島根県・出雲市に初上陸します! 東日本大震災時の台湾からの温かい支援への感謝を込めてスタートしたこのイベントが、2025 年 11 月 1 日 (土) から 3 日(祝)までの 3 日間、出雲会館で開催されます。 昼と夜で表情を変えるネオン煌めく夜市風の会場で、心ときめく台湾旅を体験しませんか?

絶品! 定番から最新まで台湾グルメが勢揃い

本場台湾夜市のシェフが監修したメニューも登場! 台湾に行ったことがある人も、ない人も楽しめるラインナップです。

  • 大鶏排(ダージーパイ) : 台湾夜市の大定番! 顔より大きなサイズの鶏肉をカリッと揚げた、ジューシーな名物唐揚げ。 スパイスが食欲をそそります。
  • 小籠包(ショウロンポウ) : 薄皮の中に旨みたっぷりの肉汁スープが凝縮! 熱々を頬張れば、肉の旨みとスープが口いっぱいに広がる本格点心。
  • 酥炸大イカ(スーザーダーヨウイ) : イカを丸ごと揚げたインパクト絶大の姿揚げ! カリカリ食感とプリプリのイカが台湾ビールと相性抜群です。
  • 台湾鉄道弁当(タイワンティエダゥビェンダン) : 台湾の鉄道旅で親しまれている駅弁。 台湾ならではの食材が詰まった人気のグルメです。
  • 葱油餅(ツォンヨウビン) : 夜市のシェフが監修した、サクサクのパイ生地のような食感が楽しめるコラボメニュー。

台湾旅行気分を満喫できる物販コーナーも!

グルメだけでなく、パイナップルケーキなどの台湾土産、スナック菓子、袋麺など、台湾のスーパーでしか買えないような最新トレンド商品が勢ぞろいする物販コーナーも充実。 ネオン煌めく会場で、絶品グルメとショッピングを楽しみ、台湾旅行気分を満喫しましょう! (ラブすぽ = 10-21-25)


第 73 回全日本吹奏楽コンクール中学生の部 島根の出雲一は銅賞

第 73 回全日本吹奏楽コンクール中学生の部が 18 日、宇都宮市文化会館であり、中国支部代表として出場した出雲一は銅賞だった。 全国から 30 校が出場。 52 度目の出場となった出雲一は後半の部の 5 番目に登場した。 宇佐見結菜部長 (14) = 3 年 = は「力を出し切れたところが多く手応えを感じ、やりきった思いはあるが、結果はとても悔しい。 練習の質や量など大会前にもっとできることがあった。」と話した。 結果の内訳は金賞 11 校、銀賞 12 校、銅賞 7 校だった。 (山陰中央新報 = 10-18-25)

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「仲間誇らしい」出雲一、総社東、桑の華が全国 中国吹奏楽コン 中学

第 66 回全日本吹奏楽コンクール中国大会(中国吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は 23 日、山口県周南市の市文化会館で中学生の部があり、中国 5 県から 21 団体が出場した。 審査の結果、出雲市立一(島根)、総社市立総社東(岡山)、桑の華ウインドアンサンブル(山口)が、10 月 18 日に宇都宮市で開かれる第 73 回全日本吹奏楽コンクールの中国代表に決まった。 (asahi = 8-23-25)


国学院大が出雲駅伝 2 連覇 前田監督「順調、もっと上にいける」

学生駅伝シーズンの幕開けとなる第 37 回出雲全日本大学選抜駅伝は 13 日、島根県出雲市の出雲大社正面鳥居前 - 出雲ドーム前の 6 区間、計 45.1 キロで争われ、国学院大が 2 時間 9 分 12 秒で 2 年連続 3 度目の優勝を果たした。 15 年ぶりの優勝を狙った早大は 2 位、今年 1 月の箱根駅伝で総合優勝した青学大は 7 位だった。

「前評判は低かった」

3 区の中盤、国学院大の野中(3 年)は外国人選手に囲まれていた。 エースがひしめく区間を任され、「緊張しなかった。 自信をもってやれた。」 5 位でたすきを受け、留学生ら 4 人で集団をつくって前を追う。 「想定以上に(隣に)つきやすいペースだった。」 残り 1 キロを切っても、周りを振り切る体力が残っていた。 区間 2 位の走りで全体 2 位に浮上させた。 続く 4 区の辻原は、同学年の力走に「野中がとんでもない走りをして、僕もたきつけられた。」 2 キロ過ぎで先頭へ出ると、ハイペースを維持。 区間新記録の快走で、後続を突き放した。

昨年の国学院大は、絶対的エースの平林がアンカー勝負を制した。 全日本大学駅伝も優勝して 2 冠。 当時の初マラソン日本記録保持者、平林の卒業で、「今年の前評判は低かった」と辻原はこぼす。 持ちタイムで飛び抜けた選手はいない。 それでも、この日に出走した 6 人のうち、野中や辻原ら 4 人は、昨年度の学生 3大駅伝を全て走った経験がある。 夏場の合宿では走り込む量を増やし、選手層は厚くなっていた。

プラン通りの強化で 2 連覇を遂げ、前田監督も冗舌になる。 「かなり順調。 同じくらいの選手は、まだ 3、4 人はいる。 もっと上に行ける。」 前回王者として臨む 11 月 2 日の全日本大学駅伝。 伊勢路へ視界は良好だ。 (室田賢、asahi = 10-13-25)


島根・雲南市掛合町波多でクマ出没 10 月 12 日昼前

雲南市によると、12 日午前 11 時 30 分ごろ、雲南市掛合町波多にクマが出没しました。 現場付近の施設は「恩谷バス停、国道 54 号線」です。 (日本不審者情報センター = 10-12-25)


島根の一畑電車、台湾鉄路とコラボ装飾車両 新型車両 2 両目

一畑電車(島根県出雲市)は 7 日、新型車両 8000 系の 2 両目となる 8002 号車の出発式を松江しんじ湖温泉駅(松江市)で行った。 同社が友好協定を結ぶ台湾の鉄道事業者、台湾鉄路(台鉄)と組んだラッピング車両企画で、台北や九フンなど台湾の名勝や景勝地のイラストを車両に施している。 8 日から営業運転を始める。

新型車両は 3 月に導入した 8001 号車に続くもの。 向きが転換できるデュアルシートを一部座席に採用。 朝夕の通勤通学時と、ゆったり移動したい観光客の双方のニーズに対応している。

台鉄側も台湾平渓線で島根の景勝地などをラッピングした車両を 22 日から運行する予定だ。 「両者が友好の縁で結ばれ、双方の住民や観光客に愛される車両になってほしい(一畑電車)」としている。 (nikkei = 10-7-25)


圧巻の「ブックワールド」、生み出したのはあの北斎 - 島根県立美術館で『永田コレクションの全貌公開
〈二章〉 北斎−「葛飾北斎期」・「戴斗期」編』 11 月 3 日まで

世界で最も有名な浮世絵師・葛飾北斎。 生涯にわたって、その北斎の研究に従事したのが、島根県津和野町出身の永田生慈氏(1951 - 2018)であった。 北斎に関する多くの論文などを執筆、内外の美術展の監修を行うとともに、自身でも北斎とその門下に関する作品・資料を積極的に収集した永田氏。

2017 年には、2,398 点に及ぶコレクションを島根県に寄贈したのである。 その際の条件が「コレクションの公開は、島根県立美術館と島根県立石見美術館のみで許可する」。 このため、「おそらく個人が収集した北斎コレクションとしては世界でもトップクラス(島根県立美術館・大森拓土専門学芸員)」という「永田コレクション」は「県外不出」となった。 そして、その貴重なコレクションを約 10 年かけて紹介するのが、企画展「永田コレクションの全貌公開」シリーズなのである。

生涯で何度も画号を変えた北斎、作風も年代ごとに大きく変化した。 「永田コレクションの全貌」ではその画歴を画号の推移に併せて「春朗期」、「宗理期」、「葛飾北斎期」、「戴斗期」、「為一期」、「画狂老人卍期」の 6 つに分ける。 2022 年の〈一章〉で扱ったのが、「春朗期」と「宗理期」。 今回の〈二章〉では「葛飾北斎期」と「戴斗期」をテーマにしている。 文化 2 (1805) 年から文政 3 (1820) 年までの約 15 年間が、その時期にあたる。 勝川春章門下、「勝川春朗」でデビューした北斎は、兄弟子との不仲もあって師匠没後の寛政 6 (1794) 年に勝川派を離脱、「宗理」を名乗った後、文化 2 年に北斎を名乗った。

この時期の北斎の特徴は、「読本挿絵」や「絵手本」などの「版本」で活躍したことだろう。 曲亭馬琴らが書いた「読本」の「挿絵」が評判となり、江戸のエンタメ界のスターになったのが「葛飾北斎期」、多くの弟子を抱えるようになり、その弟子たちへの「手本」として『北斎漫画』などを出版したのが「戴斗期」である。 「読本」などの「版本」とはどういうものなのか、展示ではそんな「基礎知識」から丁寧に説明されており、北斎や浮世絵の初心者にも分かりやすい構成になっている。

『椿説弓張月』などの「読本挿絵」で北斎が見せるのは、物語世界のダイナミックな表現だ。 現代のマンガにも通じる、切れ味鋭い背景描写。 武者や化け物たちを描くときの思い切った構図。 一方、『北斎漫画』などの「絵手本」では、鳥や獣、人物などの精緻な描写だけでなく、思い切ったデフォルメ、対象のデザイン化など、融通無碍な筆致の工夫が楽しめる。 北斎といえば「冨嶽三十六景」などの風景画が有名だが、それに負けず劣らず高い評価を受けているのが、これら版本での仕事なのである。 展示されている版本は約 500 冊。 圧倒的な量と質で北斎の作りだした「ブックワールド」が体験できる。

「版本」で爆発的な人気を得る前の北斎は、「摺物」の名手として有名だった。 「摺物」とは、趣味人たちが自分たちのグループの中で楽しむために制作したもので、「趣味人」たちが「自分たちのために」作ったものだけに、一般販売される「錦絵」よりも精緻で趣向を凝らした作品も多かった。 「葛飾北斎期」や「戴斗期」でも、「摺物」の制作を北斎は続けており、それらの作品は、この展覧会でも多く展示されている。

上に挙げた「東海道名所一覧」は日本橋から京都までの宿場や名所を鳥瞰図法で描いたもの。 「まるで道中双六を見るかのようである」と大森さんは展覧会図録でもある『永田生慈コレクション総目録 2』の中で描いている。 北斎といえば奇想天外で大胆な構図が頭に浮かぶが、実は優美で知的な作品も数多く、〈二章〉で展示されている作品を見ていると、北斎という絵師の幅の広さ、スケールの大きさが改めて分かってくるのである。

島根県立美術館では、常設の「北斎展示室」もあり、「月に 1 回のペースで展示替えをしている(大森さん)」という。 9 月の展示では、弘化 2 (1845) 年に刊行された読本『釈迦御一代記図会』が展示されていた。 現在、東京・京橋の Creative Museum Tokyo で開催中の「HOKUSAI - ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」でも取りあげられている作品だが、「これぞ北斎」ともいうべき豪快でエネルギッシュな描写が印象的。 企画展と常設展を見くらべると、さらに北斎の懐の深さがよく分かる。

Creative Museum Tokyo に加え、すみだ北斎美術館(東京・両国)でも「北斎をめぐる美人画の系譜 〜 名手たちとの競演」が開催中。 同時期にいろいろな所で展覧会が開催される北斎、さすが日本を代表する人気絵師としかいいようがない。 その真髄を楽しめる「永田コレクションの全貌」のシリーズ、次回「為一編」「画狂老人卍編」では、風景画の数々に加え、晩年の肉筆画も紹介される予定。 その時は、ぜひともまた足を運びたい、と思わせてくれる内容なのである。 (田中聡、美術展ナビ = 10-1-25)


闇夜に浮かぶ世界農業遺産の棚田 島根・奥出雲で「たたらの灯」

日本古来の製鉄法「たたら製鉄」由来の棚田が広がる島根県奥出雲町の追谷(おいだに)地区で 27 日、棚田をライトアップする「たたらの灯(あかり)」が始まった。 棚田の魅力を伝えようと 2015 年から毎年開催。

あぜ道に並んだ約 4 千個の LED ライトが点灯すると、稲刈りを終えた田んぼが立体的に浮かび上がった。 初日のこの日は花火 60 発も打ち上げられた。 10 月 25 日まで毎晩ライトアップされる。 明治初期までたたら製鉄が盛んだった奥出雲地域では、原料の砂鉄を採取するために切り崩された山々を棚田として再生してきた。

循環型で持続可能な営みが評価され、今年 8 月、たたら製鉄を起源とした農林畜産システムが国連食糧農業機関 (FAO) の「世界農業遺産」に認定された。 棚田では西日本屈指のブランド米「仁多米」が収穫されたばかり。 実行委員会会長で米農家の加納信夫さんは「高温と水不足で昨年より収穫量が落ちたが、おいしさには自信があります。」 (上田潤、asahi = 9-27-25)


島根のふるさと納税が過去最高、68 億円突破 … 宍道湖シジミや出雲そば・ノドグロ人気

2024 年度のふるさと納税による島根県と県内 19 市町村への寄付総額が 68 億 3,592 万円に上り、過去最高となったことが総務省の調査で分かった。 全国的にふるさと納税の寄付額が増えるなか、県内も同じ傾向が続いている。 総務省が 7 月 31 日に発表した調査では自治体への寄付総額は 1 兆 2,727 億円となり、5 年連続で過去最高を更新した。 08 年度に 1 億円未満だった県内の寄付額は、70 億円に迫る勢いだ。

19 市町村のトップは出雲市の 15 億 9,887 万円。 返礼品は宍道湖のシジミ、出雲そばを始め、非常用食品の人気も高いという。 市縁結び定住課は「出雲大社もあり、認知度は全国的に高い。 選ばれる理由の一つではないか。」と分析する。 2 位は浜田市の 14 億 0,541 万円だ。 14 年のテニスの全米オープン男子シングルスで準優勝した松江市出身の錦織圭選手が「ノドグロが食べたい」と発言したことで国内外から注目され、返礼品としてノドグロの干物を選ぶリピーターが多いという。 23 年度からは、地元に拠点がある事業者に対し、返礼品全体の開発にかかった経費の一部を支援する取り組みを行っている。

両市に次ぐのが奥出雲町の 7 億 7,095 万円で、23 年度の 3 億 3,757 万円から 2 倍以上に。 米価高騰の影響で、町特産の仁多米が返礼品として人気を集めたことなどが要因としている。 一方、最も少なかったのは、人口が県内で最も少ない知夫村の 1,515 万円だった。 村では 24 年度から返礼品の拡充に力を入れ、地場産のサザエや岩ガキ、出産を経験した経産牛のステーキが人気を集める。 25 年 4 - 8 月の寄付額は前年同期比 4 倍以上となり、村地域創生課は「今年度は県内最少を脱却できるかも」と期待を寄せる。

返礼品に電車運転や人間ドック

県内ではユニークな返礼品を用意する自治体もある。 松江市は 8 月末から、一畑電車の松江しんじ湖温泉駅構内や検査線などで列車を運転できる「一畑電車プレミアムこだわり体験運転」を返礼品に加えた。 実施は 10 月 25 日と来年 3 月 28 日で定員は各回 4 人。 寄付額 40 万円と高額だが、すでに寄付があったという。

2024 年度、市のふるさと納税額は 5 億 2,017 万円で、22 年度から 2 倍以上に増えた。 商工企画課は「魅力ある返礼品の調達、開発に力を入れる」としている。 益田市は人間ドックと市内観光をセットにした「健診ツーリズム」を用意した。 温泉付きホテルの宿泊が付いた 2 泊 3 日のプランで寄付額は女性110 万円、男性 100 万円。 邑南町は町内の事業者が生産するキャビアを返礼品にしている。 (北瀬太一、yomiuri = 9-24-25)


出雲市立一中、斐川西中などが全国大会へ  中国合唱コンクール

第 64 回中国合唱コンクール(全日本合唱連盟中国支部、広島県合唱連盟、朝日新聞社主催)が 21 日、広島市の JMS アステールプラザであった。 この日は中学生部門と、大学職場一般部門の室内・同声・混声の各部があり、広島、鳥取、島根、岡山、山口の 5 県から 31 団体が出場した。

審査の結果、金賞を受賞した 15 団体の中から、中学生部門の混声では出雲市立斐川西(島根)、同声では出雲市立一(島根)、大学職場一般部門の室内では倉敷少年少女合唱団(岡山)、同声では Men's Vocal Ensemble "寺漢"(広島)、混声では合唱団こぶ(岡山)が、第 78 回全日本合唱コンクール全国大会の中国代表に選ばれた。 2 日間を通じた最優秀団体として大学職場一般・同声の "寺漢" に全日本合唱連盟理事長賞が贈られた。 全国大会の中学生部門は 10 月 26 日に富山市で、大学職場一般部門は 11 月 22、23 日に佐賀市で開かれる。 (asahi = 9-21-25)