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中国・新疆ウイグル自治区で M6 の地震 ウルムチから南西 800 キロ 4 日午後 3 時 40 分ごろ、中国北西部の新疆ウイグル自治区でマグニチュード 6 の地震が発生した。 中国国営新華社通信などによると、震源は深さ 10 キロで、同自治区の区都ウルムチ市からは南西に約 800 キロの位置という。 (上海・里見稔、asahi = 12-4-25) 中国大陸で黄砂が拡大 明日以降、日本列島にも飛来の可能性 ゴビ砂漠で巻き上げられた黄砂が中国東北区まで拡大してきました。 明日 25 日(火)以降、日本列島にも飛来する可能性があるため注意が必要です。 (ウェザーニュース = 11-24-25) 被害者 13 万人の巨額詐欺、主犯格の中国人に実刑 押収された仮想通貨約 4 兆円 中国でおよそ 13 万人から金をだまし取った女が、逃亡先の英国で資金洗浄などの罪に問われていた裁判で、裁判所は 11 日、この女に禁錮 11 年の刑を言い渡した。 昨年、イングランド北部ヨークに潜伏していたチェン・ジミン被告が逮捕された時の様子も映像で残されている。 チェン被告は中国の投資家およそ 13 万人をだまして得た資金を、仮想通貨に換えて洗浄した。 こうして得られた仮想通貨は、数兆円規模に上るという。 ロンドン警視庁の担当者は次のように述べた。
検察によれば、チェン被告は詐欺で得た資金を洗浄するため、イタリアの別荘やロンドンの高級不動産の購入を試みたという。 しかしそれがあだとなり、2018 年に英警察の捜査対象となった。 ロンドン警視庁の担当者は 「多くの人々が人生の貯蓄を失い、その精神的・経済的影響は壊滅的だった。 本日の判決は被害者にとって正義への一歩である。」 チェン被告は今年 9 月、2 件の資金洗浄罪を認めた。 共犯者 2 人もすでに実刑判決を受けている。 事件の刑事手続きは終結したものの、押収された仮想通貨の処分や、被害者への返還方法をめぐって法的争いが続く見通しだ。 (Reuters = 11-12-25) 中国・四川省 地滑りが発生し橋が崩落 全長 758 メートルの橋は 1 月に完成 中国西部の四川省で地滑りが発生し、橋が崩落しました。 橋は今年 1 月に完成したばかりでした。 中国メディアによりますと 11 日、四川省の山間部で地滑りが発生し、橋の一部が崩落しました。 この影響で四川省とチベットを結ぶ国道が寸断されました。 前の日に山の地盤にずれが見つかり、道路に亀裂が確認されたため、現地当局はこの橋を全面通行止めにしていました。 けが人などは報告されていません。 橋は全長が 758 メートルで、今年 1 月に完成したばかりでした。 当局は橋が崩落した原因を調べています。 (テレ朝 = 11-12-25) 中国で「ネズミ人間」動画が増殖中 自虐的すぎると取り締まられる? 午後 3 時に目が覚め、そのままベッドの中でスマホをいじり、猫をなでること 1 時間半。 午後 6 時からパソコンで映画を見ながら、レンジで温めた弁当を食べる。 その後、ゲームやアニメを楽しんだり、気になる部屋のほこりを掃除したり、ソファに横になったり。 午前 2 時にベッドに入り、さらに 2 時間半スマホをいじって一日が終わる。 受験や結婚といった人生の転機や、経済やライフスタイルの変化を、中国の人びとはワンフレーズの漢字で巧みに表現しています。 そんな新語・流行語が映し出す、中国社会のいまを読み解きます。 中国版インスタグラム「小紅書」に投稿された、約 45 秒の動画の一部始終だ。 タイトルは「やる気のないネズミ人間の一日」。 この女性がそうして家でゴロゴロして過ごすだけの動画に、10 万以上の「いいね」がつく。 中国の SNS では最近、「老鼠人(ラオシューレン = ネズミ人間」)と自称して、家から一歩も出ず、人と一切交流せず、昼夜逆転して一日を過ごすような様子を撮影した動画があふれるようになった。 この言葉を広めたのは、英国に留学していた中国人男性とされる。 日照時間が短く、気持ちがふさぐ英国の冬にこうした生活を送る動画を SNS に投稿したところ、似たような環境にいる留学生だけでなく、中国にいる若者たちが「共感できる」と反応した。 老鼠人の中には、お風呂に入るのがおっくうで先延ばしにしたり、スマホに表示される一日の歩数が 3 桁未満だったりという人は珍しくないようだ。 「28 歳失業したネズミ人間」、「30 歳失業 389 日目」といったタイトルで、失業中とみられる人が投稿した動画もあれば、整理整頓された部屋で、自身もメイクをして撮影に臨んでいる動画もある。 トレンドは「活人感」より「死人感」 これまでSNS上で目立っていたのは、「朝 4 時起きで出来ること」、「人生を変える 13 の習慣」などのタイトルの動画だった。 活動的で充実した 1 日の様子を、エネルギッシュを意味する「高能量」、「活人感」というワードとともに紹介していた。 それが、やる気のない「低能量」、「死人感」といったワードで紹介される動画が関心を集めるようになった。 なぜこんな動画が受けているのだろうか。 北京のマーケティング会社が運営するメディアによる老鼠人を自称する人たちへの取材では、取材対象の20 代女性公務員は「人々は携帯電話のようなもの。 バッテリーが 10% しか残らないと、必須ではない機能が自動的にオフになり、日常生活のすべてが簡素化される」と説明している。 女性が「バッテリー」を消耗する原因は日々の仕事での緊張で、自宅に帰るとすぐにソファに倒れ込み、スマホを見る以外のことはやりたくないのだという。 老鼠人と称する人たちの SNS を見ていると多くは、「普通」の社会人や大学生たちのようだ。 中国青年報が 2024 年に報じた統計によると、忙しいと感じる若者は 77.8%、ペースの速い仕事生活の中でリラックスできないと感じる若者は 94.4% だった。 そして余暇の過ごし方として、2 位の読書で視野を広げる (38.8%) を超えて 1 位だったのは、ドラマを見たり、携帯電話をいじったりする (54.8%) )だった。 自己卑下の功罪 多くのネットメディアも老鼠人の流行について原因を分析する記事を載せているが、老鼠人と自称することで、過度な競争を求める社会に反抗を示したり、SNS 上で共感を得ることで安心感を持ったりすることができるのだ、という分析でおおむね一致している。 こうした自身を卑下する言葉は代わる代わる生まれてきた。 若者のネットでの自嘲現象を調査した清華大学の研究者の論文によると、2019 年には日本語由来とされる「社畜」が流行し、20年には「985廃物」(一流大学のごみという趣旨。「985」は国によるトップ大学群への重点投資プログラムを指す)が、23年には、魯迅の小説の主人公の名前に由来し、プライドを捨てられない貧乏な知識人を指す「孔乙己文学」といった言葉が流行したという。 論文はこうした自嘲は「感情をやわらげ、楽観を保つための一種の方法」としながら、限度を超すと、心身の健康に悪影響を及ぼすほか、人とのコミュニケーション能力が低下したり、社会への帰属意識がなくなったりする状態を招くと警鐘を鳴らした。 社会と関わることに消極的な人たちの言動や動画を中国政府はどう取り扱うのか。 9 月末に発表された当局の動きが注目されている。 発表では、「より文明的で理性的なネット環境を構築するため」に、デマや暴力的な投稿などとともに、「過度に否定的、悲観的な感情をあおる」投稿を 2 カ月間集中的に取り締まるとした。 「努力は無意味」、「勉強は無意味」といった論調を一方的に吹聴したり、「トレンドワード」など捏造して「過度な自己卑下や退廃・消極・否定的感情をあおり、模倣を誘発」したりするものが対象とされている。 北京の経済紙の北京商報は、この政策を支持したうえで、老鼠人などと称する人たちの投稿は「意図的」で、就職や結婚、出産などに対する「現代人の日常的な焦燥感」を演出し、ビューを稼いでいるなどと批判した。 取り締まりはすでに始まっているとみられ、一部の SNS では「老鼠人」の投稿が一部制限されているようだ。 一方、小紅書上では老鼠人の動画は当局の発表後も新たなものが投稿されている。 おおむね政治的なメッセージ性は薄く、ユーモラスに作り込まれた動画が多いためと見られる。 ただ、若者たちが激しい競争に疲れ果てて、その「共感」が動画のブームにつながっていることは確かだ。 その波が大きくなり、当局のコントロールが利かなくなる事態にならないか、当局が注視している可能性がある。 (瀋陽・岩田恵実、asahi = 11-9-25) 中国、日本など 45 カ国のビザ免除措置を来年末まで延長 [北京] 中国外務省は 3 日、日本を含む 45 カ国に適用する短期滞在ビザ(入国査証)の免除措置を来年末まで延長すると発表した。 またこの措置の対象に 10 日からスウェーデンを加えるとしている。 日本以外で延長されるのはフランス、ドイツ、スペインなど欧州の 32 カ国とオーストラリア、ニュージーランド、韓国、南米とペルシャ湾岸の数カ国。 これらの多くの国への延長措置は、今年末が期限だった。 米国、カナダ、英国はビザ免除措置が適用されていない。 中国はコロナ禍での厳格な入国規制で落ち込んだ外国人観光客の回復や、国際交流の拡大を目的として免除措置を実施。 対象国の中国訪問者は、30 日以内の商用や観光などによる滞在の場合、ビザが必要とならない。 (Reuters = 11-4-25) 歩行者に車突っ込む、中国湖北省の小学校近く 1 人死亡、けが人多数 中国湖北省十堰市で 22 日午後 5 時半ごろ、小学校近くの交差点にいた歩行者に、車が突っ込む事故が起きた。 当局によると、1 人が死亡、4 人が重傷を負ったほか、多くのけが人がいるという。 発表によれば、運転していたのは 48 歳の男で、当局が拘束した。 巻き込まれた人の年代や性別は明らかにしていない。 SNS 上には当局の発表前から、事故当時とみられる動画が出回った。 「X(旧ツイッター)」に投稿された動画には、白い乗用車がスピードを緩めず交差点に進入し、歩道上にいる人だかりに一直線に突っ込む様子がとらえられていた。 別の動画では、複数の児童たちが歩道上にぐったりと横たわり、蘇生措置をしている様子などが映っている。 中国国内の SNS 「微博(ウェイボー)」ではこうした動画は見られなくなっており、当局が削除しているものとみられる。 中国では昨年 11 月、湖南省常徳市の小学校前で車が、警備員や児童、保護者ら 30 人をはねる事件が発生。 同月、広東省珠海市では男が車を暴走させて 35 人が死亡するなどの事件が起きている。 中国では、社会から排斥されたと考える者が、無差別の暴力に訴える「報復社会」という言葉もある。 今回の事故も、多くの人が巻き込まれたことから、関心が高まっているとみられる。 事故が発生したのは 22 日夕だが、当局が発表したのは 24 日になってからだった。 23 日まで北京で中国共産党の重要会議が開かれていた。 (里見稔、asahi = 10-25-25) 中国、飛行機内でリチウム電池が発火 上海に緊急着陸 韓国の仁川空港に向かっていた中国の旅客機が、火災が原因で緊急着陸しました。 乗客が持ち込んだリチウム電池が発火したということです。 機内の収納棚から上がる炎、あたりは騒然としています。 18 日午前、中国・浙江省杭州の蕭山空港から韓国・仁川空港に向かっていた中国国際航空の旅客機の機内で突然、火災が発生しました。 旅客機は上海の空港に緊急着陸し、けが人はいませんでした。 中国国際航空によりますと、乗客が持ち込んだリチウム電池の発火が原因だったということです。 中国ではモバイルバッテリーの発火事故が相次いでいることから、国内線では中国独自の安全規格である「3C 認証」マークがついていないモバイルバッテリーは機内への持ち込みが厳しく禁じられていますが、国際線では規制されていません。 (TBS = 10-19-25) 中国南部・広東省で台風 21 号が猛威、空の便欠航など国慶節の大型連休に影響 国慶節(建国記念日)の大型連休を迎えた中国で 5 日、南部・広東省沿岸部に台風 21 号「マットゥモ」が上陸した。 湛江市では豪雨や強風で倒木が発生したほか、航空便が全て欠航になるなど、甚大な被害が出ている。 (Reuters = 10-5-25) 高速鉄道が定員超過により緊急停車、「切符ない客」が降ろされる - 中国 国慶節(建国記念日)の連休で大勢が移動する中国で、高速鉄道が定員超過により一時ストップする事態が起きた。 中国メディアの現代快報が伝えた。 記事によると、トラブルがあったのは 9 月 30 日、杭州西駅から発車した G3754 列車。 乗客によると、定員超過を知らせるブザーが鳴ったことで途中の張家港駅で一時停車を余儀なくされた。 列車は約 40 分間停車。 乗務員が乗り越していた一部の乗客を降ろし、固まっていた乗客を各車両に分散させるなどしてようやくブザーが解除され、運行再開に至った。 その後、同様に定員超過により 2 度停車する事態が発生したが、停車時間は短かった。 終着駅には約 1 時間遅れで到着したという。 鉄道サービス「12306」のカスタマーサービス担当者は「一部の乗客が短距離区間の切符を購入して長距離乗車をしていたため、乗客の数が減らず定員超過を招いた」と説明した。 これは、祝日などの混雑時に目的地までの切符が手に入らなかった乗客がとりあえず短距離の切符を購入して乗車し、券面の駅で降りずに乗り越し、後で精算するという手法。 繁忙期対策などで黙認されてきたが、不正乗車に利用されたり、乗り越し料金を支払わない客がいたりするなど問題も起きている。 同担当者は「短距離区間の切符で長距離乗車をされると、列車の安全な運行に影響を及ぼす可能性があるのでやめてほしい」と呼び掛けている。 中国のネットユーザーからは「不正をして得をしようというやつが多い」との声がある一方、「これは一体誰の責任なのか」、「(鉄道当局は)短距離の切符を買って長距離乗車をするなというが、短距離の切符が買えずに仕方なく長距離の切符で短距離乗車することもある。 客が多く金を払う時は何も言わないくせに」、「『席無し券(立ち乗り)』を売りすぎなんだよ」、「席の数だけ販売しろ。 立ち乗りは禁止しろ。」、「お巡りさん、深刻な定員超過です。 事故になるので(運行会社を)取り締まってください。」といった声も上がっている。 (北田、Record China = 10-3-25) ミャンマー拠点に特殊詐欺、中国の犯罪組織「明家」メンバー 11 人に死刑判決 中国・浙江省の温州市中級人民法院は 9 月 29 日、特殊詐欺やギャンブルなどの違法行為で多額の利益を上げていた犯罪組織のメンバー 11 人に対し、死刑判決を言い渡した。 同組織は中国と国境を接するミャンマー北部のコーカン自治区を拠点として活動。 逃げようとした労働者ら 10 人を死亡させた罪にも問われている。 死刑を言い渡されたのは、犯罪組織「明家」のメンバー 11 人。 ほかにも 5 人が 2 年の執行猶予付き死刑判決を、12 人は 5 - 24 4年の禁錮を言い渡された。 明家はミャンマー北部を拠点とする犯罪組織のいわゆる「4 家」のひとつ。 数百の拠点を運営して詐欺や売春、麻薬製造などを行っているとされ、メンバーは地元自治体やミャンマー軍事政権とつながる民兵組織の幹部を務めている。 中国国営中央テレビによると、最盛期にはミャンマーのコーカン自治区で 1 万人を働かせて詐欺などの犯罪行為を行っていた。 同自治区の中心都市ラウカイでは、人身売買された労働者を使って見知らぬ相手をだます詐欺行為をさせていた。 そうした違法行為で得た資金で、貧しかった同地は一大カジノ都市へと変貌している。 ここで働かされていた労働者の家族からの苦情や各国メディアの報道を受けて、中国は 2023 年に摘発に乗り出した。 同年 11 月には詐欺や殺人、人身売買の容疑でメンバーの逮捕状を取り、1 万 4,000 - 7 万ドル(約 200 万 - 1,000 万円)の賞金をかけて指名手配していた。 明家はさらに、幹部の命令に従わなかったり、逃げ出そうとしたりした労働者ら 10 人の死亡にも関与したとされる。 (CNN = 10-1-25) 中国貴州省に「世界一高い橋」開通、川面から 625m 移動時間は 2 時間から 2 分へ ![]() 中国南西部の貴州省で 9 月 28 日、川面からの高さが世界一だという橋「花江峡谷大橋」が開通した。 国営中央テレビ (CCTV) が報じた。 この橋は、渓谷を流れる川「北盤江」の水面から高さ 625 メートルの場所にかかっており、全長 2,890 メートル。完成までに 3 年以上を要した。 橋は高速道路の一部であり、峡谷の横断にかかる時間はこれまでの約 2 時間からわずか 2 分に短縮する。 CCTV によると山岳地帯に建設された橋としては過去最大規模だという。 (Reuters = 9-29-25) -------------------------------- 中国のネット検閲、新たな標的は「悲観主義」 若者の将来の見通し暗く 中国の強力なインターネット検閲当局は長年にわたり、共産党指導部への批判や政治的異議、敏感な歴史的事案への言及を削除することで知られてきた。 そして、今、検閲の矛先は新たな脅威に向けられている。 悲観的な態度だ。 中国のネット規制当局である国家インターネット情報弁公室 (CAC) は 22 日、SNS やライブ配信、短編動画プラットフォーム上で広がる悲観的な言説を取り締まる全国的な 2 カ月間のキャンペーンを発表した。 CAC は発表で、取り締まりの対象となるコンテンツのなかには、「社会現象を悪意を持って誤解し、否定的な事例を恣意的に誇張し、虚無主義的あるいは否定的な世界観を広める機会として利用しているものがある」と指摘。 過度に自分を卑下したり、絶望感や否定的な感情を増幅させたりして、他人にも追随するよう促すものもあるとしている。 不動産危機に端を発した長期にわたる景気の低迷が、特に若者の間で消費者心理を冷え込ませ、消費を抑制し、失業率を押し上げ、将来の見通しを暗くしている。 こうした心情が、2021 年に中国のネットで注目を集めた「寝そべり族」と呼ばれる、ストレスのないシンプルな暮らしを志向する若者たちのライフスタイルの登場につながった。 寝そべり族をめぐっては最近、自身のライフスタイルを記録することで知られる複数のブロガーから、動画の削除やアカウントの禁止が報告されていた。 CAC は投稿内容を十分に監視していないとして複数のネット企業に処分を下している。 SNS の微博(ウェイボー)や、動画投稿アプリ大手「快手」、中国版インスタグラムの「小紅書(シャオホンシュー)」などが今月に入り、有名人の新情報や些末な話題を過剰に盛り上げるような「有害」な情報が表示されることを許したとして処分を受けた。 CAC によれば、取り締まりの対象は「集団間の過激な対立をあおる」、「恐怖や不安を広める」、「ネット上の暴力や敵意を助長する」ようなコンテンツにも及ぶ。 経済に関するうわさや、個人情報の漏えい、「努力は無駄だ」といった敗北主義的な言説も監視対象となる。 就職や恋愛、教育に関する不安を悪用して講座や関連商品を売り込む「不安をあおる」コンテンツも含まれるという。 シンガポール国立大学で中国政治を専門とするジャ・イアン・チョン教授は、中国国民の間には、個人の将来に対する「意欲の著しい欠如、あるいは悲観的な見方」が見られると指摘した。 チョン氏は、中国当局が経済成長を推進するため消費者の信頼感を高め、消費拡大を促そうとするのは「当然予想される」とし、「その一つの方法が、ネット上の世論を管理することかもしれない」と述べた。 中国経済は依然として内外のさまざまな課題に直面しており、年 5% の経済成長目標の達成に圧力がかかっている。 国家統計局の発表によると、8 月の工業生産と小売売上高の伸びは、それぞれ 1 年ぶりと 9 カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。 8 月の学生を除く 16 - 24 歳の失業率は 18.9% と、2 年ぶりの高水準となった。 チョン氏は、今回の取り締まりでネット上の言論の雰囲気は変わる可能性があるものの、より良い生活やキャリアの見通しがなければ全体的な空気は変わらないだろうと指摘。 中国のネット利用者はこれまでもそうしてきたように、自らの思いを表現する新たな方法を見つけるだろうと言い添えた。 最近では、経済減速を背景に「ネズミ人間」と呼ばれる若者たちの動きがネット上に登場している。 外出を避けて布団に潜り込んだり宅配に頼ったりするなど、ネズミのようなライフスタイルを送っている。 「政府は、こうした新しい用語や表現が出現するたびに取り締まろうとするだろうが、それらは進化し続けるだけだ」とチョン氏は述べた。 (CNN = 9-24-25) 清掃員が山中にごみ投げ捨て、観光地が事実と認め謝罪 - 中国 中国・四川省成都市の西嶺雪山で清掃員がごみを山中に投げ捨てる様子が撮影され物議を醸した問題で、観光地の管理当局が謝罪を表明した。 中国メディアの瀟湘晨報が 18 日に報じた。 現場で撮影された動画には、清掃員とみられる人物が柵を乗り越え、ごみが入った袋を草木が茂る斜面に向かって投げ捨てる様子が映っていた。 投稿者によると、現場で制止する人もいたものの清掃員は「(忙しいので)仕方がない」などと言って聞かなかったという。 SNS 上では清掃員や管理当局への批判の声が上がったほか、一部では「問題は観光地で清掃員の数が不足していること」との指摘もあった。 騒動になったことを受け、西嶺雪山の管理当局は謝罪声明を発表。 「清掃員がごみを投げ捨てたのは事実。 すでに現場の清掃と環境回復作業を行い、関係者を処分した」と明かした。 また、今後は監督・研修を強化し、清掃員を増員するとした。 (北田、Record China = 9-20-25) 中国の石油需要、27 年にピークへ EV 普及でガソリン消費減 [シンガポール] 中国国立研究機関の研究者は 8 日、同国の石油需要全体が 2027 年にピークを迎えるとの見通しを公表した。 今年は石油化学部門の需要増に伴い、日量約 10 万バレルの増加を見込んでいる。 シンガポールで開かれた業界会合で発表した。 この研究者は、中国では電気自動車 (EV) の急速な普及で燃料需要が減っていると指摘。 今年は、少なくともガソリン 2,500 万トン(日量 58 万 2,000 バレル)分が EV 利用によって代替される見通し。 この研究者によれば、「ティーポット」と呼ばれる中国の独立系製油所は今年、処理能力の 45% で稼働しており、昨年の 60%、23 年の 70% から低下している。 別の研究者は、大型トラックの燃料に液化天然ガス (LNG) を使うことで、30 年までに LNG がディーゼル燃料 3,800 万トン(日量 77 万 5,000 バレル)を代替する見通しだと述べた。 (Reuters = 9-9-25) 中国に「女の園」が続々、家や社会で求められる「役割」から逃れるため - 仏メディア フランスメディアのラジオ・フランス・アンテルナショナル (RFI) はこのほど、中国各地に女性専用の旅館やカフェ、クラブが作られていると伝えた。 中国の女性は家庭や職場で「一定の役割」を果たすことを求められており、女性があるがゆえの「圧力」から逃れるための「避難場所」として機能しているという。 記事によると、浙江省杭州市の郊外にある民宿の「ココの世の外の桃源」を独力で設立したのは、30 歳女性の C さんだ。 C さんは仕事でしばしばハラスメントを受けており、普通に仕事ができなかった時期もある。 そのことで「人が自由に振舞える場所を作れないか」と考えたという。 C さんが作った民宿には菜園があり、ガチョウも飼育されている。 男性は一人もいない。 この民宿は多くの新興女性コミュニティーのひとつだ。 女性たちはここで、「仕事と生活の二重の圧力」から逃れてリラックスすることや互いに助け合うことを求める。 個人の話題を自由に語り、「自分は脅かされていない」と感じることができるという。 C さんは民宿を開業する前に、春節(旧正月)期間中の宿泊イベントを企画した。 参加した多くの女性は、春節期間中に家族から「侵入的な質問」をされる。つまり、特に 30 歳に近づくと、結婚についてあれこれ尋ねられるので、その圧力から逃れるため宿泊イベントに参加したことが分かった。 C さんは、「女性は家庭内でしばしば、多くの役割を演じる必要があります。 年長者や子どもの世話をし、家事を処理せねばなりません。 同時に仕事の責任も負います。」と述べ、「女性は、何の役割も演じなくてよい場所を必要としています」と説明した。 この民宿を訪れた 28 歳の女性は、「女性は男性がいれば、自分の振る舞いに注意するのですが、ここでは束縛なく交流できます」と述べた。 女性らは、改装された古い家で一緒に肉まんを作り、快適なリビングでゲームをし、コーヒーを飲む。 笑い声が絶えず聞こえてくる。 一部の批評家は、このような女性専用スペースが性別による対立を助長する可能性があると考えている。 しかし C さんは、「女性は子どもや高齢者と同じように、類似した人生の軌跡や問題を持つ社会集団です。 互いに理解しやすく、共感を生みやすいわけです。」と反論した。 条件や境遇に共通点がある人は、互いに交流できる場を持つべきとの考えだ。 同じく杭州市郊外の秀渓村では、46 歳女性の Y さんが「彼女の空間」というクラブを開設した。 質素な家具と書道芸術を融合させた場所で、最初に 3,980 元(約 8 万 2,000 円)を支払えば、生涯いつでも訪れることができる。 Y さんは、「この空間は長期にわたる精神面での支援を提供することを目的としている」と説明した。 「もし彼女が失業し、家族を失い、あるいは都市生活に圧倒されて息が詰まるような状況にあっても、彼女はここに来れば少しの温かさを見つけられることを知っています。 これが、女性に精神面での力添えをすることになるのです。」と強調した。 34 歳女性の J さんは、北京市で「半辺天(天の半分)」という女性専用のカフェ書店を開店した。 店名は「婦女能頂半辺天(女性は天の半分を支えることができる)」という、中国でよく言われる文句から取ったと思われる。 すなわち「女性は社会や家庭で男性と同じぐらい重要な役割を果たすべきだ」との考え方だ。 J さんは男性にはパーティーやスポーツ活動など多くの社交の機会がある一方で、女性には同様の交流の場が欠けていると指摘した。 J さんは、女性は「結婚しないままに年を取ったらどうするのか」と繰り返し言われると指摘。 女性のためのコミュニティーは将来、100% 女性による長期の共同生活により、年を取った女性が互いに助け合って生活するという形態が、伝統的な観念に対抗する「解決策」になり得ると考えている。 (如月隼人、Record China = 8-27-25) 中国・黄河で橋のロープ切れ、作業員 10 人死亡 計画途中で設計変更 中国北西部・青海省で建設中の高速鉄道の橋で 22 日未明、橋を支えるロープが切れ、作業員が転落する事故があった。 国営中央テレビは、同日夕までに 10 人が死亡、4 人が行方不明、2 人の安否が確認できないと伝えている。 現地報道によると、黄河に架かる 366 メートルのアーチ型の橋で、両岸から建設し、最後に真ん中で接合する作業が行われていた。 ニュースの映像はロープが切れ、橋桁が川に落ちている様子や救助隊員がボートで捜索する姿を伝えている。 国営中央テレビによると、当初は川に橋脚を建てる計画だったが、川床や魚類への影響を抑えるため、水中構造物を設けない設計に変更されていた。 8 月末に接合作業を終える予定だった。 共産党機関紙・人民日報は、施工関係者の「8 月末に間に合わせるために夜間工事が必要だった。 このような事態になるとは想定していなかった。」という言葉を報じている。 (上海・小早川遥平、asahi = 8-22-25) 旅客機内で乗客が「水ぶっかけ合い」、座席背もたれでトラブル - 中国メディア 中国では、旅客機内で乗客が、大声で罵り合いながらミネラルウオーターの水をかけあう姿を撮影した動画が注目を集めた。 イタリアのローマから四川省成都に向かう四川航空 3U3896 便の機内で、8 月 15 日に発生した出来事だった。 トラブルの発端は、前列に座る女性が座席の背もたれを後ろに倒したことだった。 中国メディアの南都都市報が伝えた。 ネット投稿された動画を見ると、立ち上がった男性と座席に座る女性が激しくののしり合いながら、ペットボトルに入った水をかけ合っている。 水は周辺にも容赦なく飛び散る。 少し離れた場所では、客室乗務員と思われる女性が、おびえた表情を見せる。 悲鳴を上げているようにも見える。 争う 2 人の間には、体格のよい男性乗務員が割って入っている。 動画は、乗客 2 人が激高して争いを始めた場面はないので、発端の様子は分からないが、投稿文によると前列の女性乗客が座席の背もたれを倒したことで後列の男性乗客が怒り、前列の女性にペットボトル入りの水をかけた。 すると前列の女性も水をかけ返した。 女性は「水をかけられた」などと甲高い声で怒鳴っている。 また双方ともに「警察に通報してくれ」などと言ったという。 旅客機はその後、成都天府国際空港に着陸した。 着陸そのものに問題はなかった。 トラブルを起こした 2 人は空港警察に引き渡された。 中国メディアの極目新聞によると、旅客機内で乗客が殴り合いになった事例が、2024 年 11 月、同年 5 月、25 年 4 月、同年 7 月に発生していたという。 (如月隼人、Record Chima = 8-17-25) 中国で「小さな天安門事件」勃発
記事コピー (8-13-25) 記録的大雨で 15 人死亡 28 人行方不明に 暗闇の中、勢いよく流れる茶色い濁流。 8 月 7 日、中国・北西部の甘粛省で、豪雨による地滑りが発生しました。 一夜明けても勢いが収まらない濁流。 現地の観光施設などにも甚大な被害をもたらしました。 また、流れ出た大量の土砂により、至る所で道路が崩壊。 救助隊に促され、住民が避難する様子も見られました。 中でも、蘭州市では、7 日朝から強い雨が降り続き、一部の地域では 24 時間で 220.2mm の降水量を記録。 中国国営メディアによりますと、これまでに 15 人が死亡、28 人が行方不明となっているということです。 また、大雨の被害は南部の広東省でも。 住宅は太ももの高さまで浸水。 倒壊した家屋はがれきで埋め尽くされ、ベッドやストーブなどの生活用品も流されてしまいました。 住人は「30 年住んでいますが、こんな水位は初めてです」と話しました。 広州市では、8 月の平均降水量のほぼ 3 倍という記録的な雨が降り、土砂崩れなどで少なくとも 7 人が死亡したということです。 (FNN = 8-11-25) 火球墜落 中国ロケットの残骸がフィリピンに落下、"爆音と揺れ" で住民騒然 中国が打ち上げた人工衛星搭載ロケットの破片がフィリピンに落下し、その破片が炎に包まれて墜落する様子がフィリピンのパラワン上空で捉えられた。 7 日、インスタグラムなどの SNS で、空からミサイルを彷彿とさせる巨大な火の玉が地上に落下する様子が各地で目撃された。 フィリピン宇宙庁 (PhilSA) によると、これは中国の人工衛星の破片であり、4 日に中国が打ち上げた「長征 12 号」ロケットの破片が、南シナ海に面するフィリピン西部パラワン州周辺の海域 4 か所に落下したという。 フィリピンのエドゥアルド・アニョ国家安全保障担当顧問は、「破片が落下した際、パラワン州の州都プエルト・プリンセサおよび近隣の村で夜空を横切る火の玉が目撃され、直後に大きな爆発音とともに地面が揺れた」と説明した。 アニョ顧問は、この破片による人的被害の報告はまだないものの、落下地点付近の陸地、船舶、航空機、漁船およびその他の船舶に明らかな危険をもたらしたと指摘した。 これに関連し、フィリピン国家安全保障会議 (NSC) は声明を発表し、中国の無責任なロケット打ち上げにより「一般市民に不安を与え、パラワンの住民を危険にさらしたことを強く非難する」と述べた。 アニョ顧問は、ロケットの残骸捜索のため、航空機と船舶が落下地点周辺に派遣されたと明かした。 また、ロケットの残骸に有毒な燃料の残留物が付着している可能性があるため、残骸を発見した市民は触れずに当局に通報するよう呼びかけた。 中国の新華社通信は 4 日夜、中国南部の海南省にある商業宇宙発射場から打ち上げられた長征 12 号ロケットが、インターネット用衛星を予定軌道に成功裏に投入したと報じた。 (佐藤美穂、江南タイムズ = 8-8-25) つり橋のケーブル切れ観光客ら落下、5 人死亡し 24 人重軽傷 … 中国・新疆ウイグル自治区 【上海 = 田村美穂】 中国国営新華社通信は 7 日、中国新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州で 6 日夕、観光地のつり橋のケーブルが切れ、橋の上にいた 29 人が落下し、5 人が死亡、24 人が重軽傷を負ったと報じた。 観光地は閉鎖され、地元当局が事故原因を調べている。 事故現場の様子として SNS 上で拡散している動画では、橋の下には川が流れ、観光客らが横たわっていた。 (yomiuri = 8-7-25) |