日本人に対する印象が変わった! 最終電車に乗り遅れた私を助けてくれた女性に感謝 - 訪日中国人 中国の SNS・小紅書 (RED) に 23 日、「日本で思いがけない出会い、助けてくれた女性に感謝」との中国人女性による手記と写真が投稿された。 女性は「この話は絶対にみんなに聞いてもらいたい」と切り出し、「運悪く成田空港行きの最終のスカイライナーに間に合わず、急いで帰宅しようとする駅員に促されて乗った電車は空港直通ではなく、途中駅で降りてからタクシーで空港まで向かわなければならなかった(タクシー代は 210 元 = 約 4,200 円ほど)。 空港に行くなら、途中駅で朝 5 時の始発まで待つか、1 泊数百元はする近くのホテルに泊まるか、あるいは空港まで 2 時間以上歩くしかなかった」と当時の状況を説明した。 女性が途方に暮れていると、同じようにスーツケースを持っている日本人女性が目に入ったといい、「あなたもスカイライナーに間に合わなかったのですか?」と尋ねると、その日本人女性は「そうです」と答え、これからタクシーで空港近くのホテルまで行くと言った。 女性が厚かましいと思いながらも、「一緒にタクシーに乗らせてもらえますか? そこから自分で歩いて空港まで行きます。 ただ現金はほとんど持っていないのです。」と伝えると、日本人女性は「大丈夫ですよ。 お金は私が払いますので気にしないでください。」と言ってくれたという。 女性は「異国の地で、もし彼女が悪い人でよく分からない場所に連れていかれたらどうしようと不安にもなった」としつつ、タクシーが間もなくホテルに到着するという時に日本人女性が「あなたと知り合えてうれしかったです。 空港までのタクシー代は払ってありますから(乗っていってください)。 旅行を楽しんでください。 お気になさらないでください。」と伝えてきたことを説明した。 女性は「結局、私は一銭も払わずに無事に空港に到着した」とし、「日本でこんなことが起こるなんて、信じられなかった。 極度の悲しみと極度の幸運が(日本での)最後の 10 時間に起こった。 友人は、私が浅草で引いたおみくじの効果だと言っていた。 色々な人や風景に出会える。 おそらく、これが旅の魅力なのだろう」と振り返り、その日本人女性と一緒に撮影した写真や、タクシー車内の写真、成田空港の写真などをアップした。 なお、この投稿に対して一部批判的な声が寄せられたためか、女性は後に補足として「どうにかして彼女にお金を渡そうとしたけど、クレジットカードの現物は持っておらず、スマホのデータ通信容量も使い切っていた。 彼女は払わなくていいと言ってくれたけど、それでも、彼女のメールアドレスと TikTok アカウントを聞いた。 改めて感謝を伝える機会があればと思って。」と説明。 さらに、「ここに投稿したのは感謝を表すためと、日本人に対する印象が大きく変わったから。 日本人が見知らぬ中国人の女の子に優しく接してくれるなんて、思いもしなかった。 同じように、この投稿が一部の中国人から上から目線で『タダで施しを受けた』と批判されるなんて、思いもしなかった。 幸いそういう人は少数で、多くの人は心優しく温かいことが伝わってくる」と反論。 「皆さんがシェアしてくれた日本での心温まる話も、本当に感動した。 これからも善意を広めていき、お互いに助け合う中で幸せを感じられるようになればと思う。」とつづっている。 (北田、Record China = 2-27-25) 日本語作文コン受賞者の中国人学生が来日へ 「架け橋に」 CF 募る 中国人学生たちが日中友好への思いをつづる「中国人の日本語作文コンクール」の昨年の受賞者 6 人が 17 - 23 日に訪日する。 主催する日本僑報社は訪日費用の一部をクラウドファンディング (CF) で募っており、段躍中代表 (66) は「若者たちが両国の友好の架け橋となるように応援してほしい」と呼びかけている。 20 回目を迎えたコンクールの今回の作文のテーマは「AI 時代の日中交流」だった。 最優秀の日本大使賞を受賞した林芳菲さんは、日本語を勉強するために始めた AI (人工知能)とのチャットと、日本人との実際のコミュニケーションを比較して、他人の気持ちを察することの重要さに気がついた経験をつづった。 1 等賞受賞者の一人、欧さんは VR (仮想現実)によって、離れ離れになった日本の友人と一緒に花火を見たいと語った。 作文コンクールは、段さんと妻の景子さん (61) が 2005 年から夫婦二人三脚で開いてきた。 「すべての学生に平等にチャンスを」と中国全土から参加者を募り、これまで 400 以上の学校から、6 万人以上が応募した。 例年は最優秀の 1 人のみを日本に招待してきたが、20 回を迎えたことを記念して計 6 人の招待を決めた。 6 人は、元駐中国大使や中国にゆかりのある国会議員らと面会したり、メディアなどを見学したりする。 段さんは「日本人と交流した彼らが今後、真の日本の姿を発信して、中国人の日本に対するイメージを改善してくれると信じている。 21 世紀の新しい日中関係を作るのに貢献してくれるはずだ」と話している。 CF はサイト「CAMPFIRE」の「日中の若者交流を支える : 日本語作文コンクール受賞者訪日支援プロジェクト」で募っている。 23 日まで。 (岩田恵実、asahi = 2-15-25) 中国、尖閣周辺のブイを撤去 日本側も確認 関係改善の姿勢反映か 尖閣諸島周辺の海域で中国が管轄権の既成事実化を狙って設置したとみられるブイについて、同国外務省は 11 日、移動させたと発表した。 ブイは日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に置かれ、2023 年 7 月の発見以来、日本側が撤去を求めていた。 日中間では双方のビザの条件緩和などを通じて関係改善の動きが続いており、今回の発表はその流れを確かなものとしたい中国側の姿勢を反映したものといえそうだ。 中国外務省の郭嘉昆・副報道局長は同日の定例会見で「海洋気象観測ブイ」は「元の位置での運用任務を終えた」と説明。 ただ、設置については「中国の国内法や国際法にのっとったもの」と述べ、正当化した。 中国は尖閣諸島を「釣魚島」と呼んで領有権を主張している。 日本政府も EEZ 内からの撤去を確認し、海上保安庁は同日、中国側の発表に先立って航行警報に関するサイトで「台湾北東のブイは不存在」と公表した。 (北京・畑宗太郎、asahi = 2-11-25) ◇ ◇ ◇ 中国人向けビザ緩和「多分に誤解がある」 保守派の反発に岩屋外相 岩屋毅外相は 24 日の記者会見で、昨年末に表明した中国人向けの査証(ビザ)発給要件の緩和に対し、自民党保守派などから反発が出ていることについて「多分に誤解がある」と述べた。 緩和措置について「ただちに中国人観光客の無秩序な急増につながるものではない」と説明した。 岩屋氏は昨年 12 月下旬に北京を訪問した際、中国の富裕層を念頭に、10 年間有効で何度も出入国できる観光ビザの新設などを表明。 日本の SNS 上で中国人観光客の急増や治安の悪化を懸念する声があがっていた。 会見で岩屋氏は、新設する 10 年間有効なビザについて、「10 年間にわたって無制限の日本滞在が可能となるものではない。 一回の滞在期間は最長 90 日間に限定されている」と説明した。 それ以外の緩和措置も含めて「観光の推進、相互理解の増進、治安に与える影響などを総合的に勘案して決定している」と話した。 一方、自民党では保守派を中心に、事前に党側に相談がなかったことへの批判が出ている。 岩屋氏は「事前に与党の審査で了承を得たことは過去一度もない」と釈明し、「様々なご意見や指摘があるのも事実。 政府として正確にご理解いただけるよう引き続き丁寧に説明していきたい。」と語った。 (里見稔、asahi = 1-25-25) 日本でインフル感染の中国人女性、2 軒の病院に受け入れ拒否されたと主張 - 中国メディア 中国メディアの瀟湘晨報は 5 日、「日本でインフルエンザに感染した中国人観光客が 2 軒の病院に受け入れを拒否された」と報じた。 記事は、「去年の秋以降、日本の多くの地域でインフルエンザがまん延しており、ある医師によると、東京や横浜などで一時病床が満杯となったり、救急車が不足したりした」と伝えた。 その上で、中国人観光客の女性が最近、日本でインフルエンザに感染したことを紹介。 女性は「38.8 度の熱が出るなど、インフルエンザのような症状を発症したため、診察してもらおうと東京都内のある病院に電話を掛けたが、『患者が多すぎる』との理由で診察を断られた。 別の病院に電話したところ、『車があるなら車内で(インフルエンザの)検査ができるが』と言われた」とし、いずれも受け入れてもらえなかったとした。 また、「郊外の診療所を見つけて診てもらえることになったが、到着すると診療所内は患者であふれており、その半分はインフルエンザではないかと疑われた」とし、「患者はほぼ 1 人 30 秒足らずで(診察室から)出てきた。 約 1 時間待ってようやく診察を受け、検査のために『隔離室』に移動させられ、たった 5 分でインフルエンザと診断された。 処方された薬で 5 日目から症状は軽減したが、せきが続いている」と明かしたという。 中国のネットユーザーからは「(女性は)自分が行きたくて行ったんだろう」、「『日吹(日本をほめたたえる人)』たちは好きならたくさん行くがいい」、「解せないのだが日本に何があるんだ? そんなに好んで行くなんて。」、「帰ってくるな。 中国でウイルスをまき散らされたらたまらない。」、「日本から帰ってきた者は隔離せよ。 感染が恐ろしい。」、「日本の医療制度は素晴らしいと言っていなかったっけ?」、「日本には本当に失望した」、「日本の医療レベルはひどすぎる」、「一生日本には行かない」といった声が相次いだ。 3 日に台湾の女優「大S」ことバービィー・スー(徐熙媛)さん (48)が日本で死去したとのニュースが出て以降、中国では「日本でインフルエンザの感染大爆発が起きている」としてメディアや SNS で連日、関連の話題が大きく取り上げられている。 (北田、Record China = 2-6-25)
「日本の飲食店が中国人観光客を歓迎しない本当の理由」が中国ネットで話題に = 「最悪」、「普通のこと」 中国の SNS・小紅書 (RED) に 4 日、「日本の飲食店が中国人観光客を歓迎しない本当の理由」との投稿があり、反響を呼んでいる。 投稿者は中国人観光客向けに日本の飲食店などの予約代行サービスを行っているようで、「以前は多くの飲食店の予約を取り、お客さんはみんなきちんと時間を守っていた。 もちろん、私もお客さんに『時間通りにお店に行ってください。 変更があればすぐに連絡してください』と再三念を押していた」と説明した。 しかし、「今日 1 日で無断キャンセルをするお客さんが 3 組も出た。 いずれも、何の連絡もなく店に現れなかった。 さらにひどいのはそのうちの 1 組は 11 人だった。 予約の際に私は 4 回電話し、3 通メールを送り、お店に繰り返し確認して受け入れてもらったのに、彼ら(客)はすっぽかした。 お店は好意的にも、メールを送ってきて事故に遭ったんじゃないかと心配までしてくれた。」とし、「どうりで日本の飲食店が中国人客を歓迎しないわけだ。 急にものすごく共感した。」とつづっている。 中国のネットユーザーからは「本当に最悪」、「信用のない人間はどこに行っても歓迎されない。 普通のことだ。」、「飲食業界の人はどこの国であろうと中国人客を歓迎しないだろう。 中国の飲食店でさえも。」、「日本は飲食店だけでなく多くの場所で中国人観光客を歓迎しない。 ルールを守らず、モラルが低い。 それが彼らの共通の印象。」、「そこら辺に痰を吐き、歩きたばこをするような人に約束を守らせるのは確かに難しい」、「契約精神がごみのよう。 だから他人に契約を履行させるのは限界がある」、「今後は先に料金を徴収しておいた方がいい」といった声が上がった。 また、「この前、日本のブランドショップで 3 人の中国人がゆっくり試着していた。 1 人の携帯電話が鳴って、予約した店から催促の電話が入ったようだった。 しかし、別の 2 人は『無理なら行かなきゃいい』と平然と言っていた」、「友人 A と友人 B 夫婦と一緒に関西に旅行に行った。 飲食店を予約していたが、B 夫婦は屋台で食べておなかがいっぱいだから行かないと言い出した。 仕方なく友人 A と店を訪れたが、予約の人数分の料金を支払わなければ料理を提供できないと言われた。 それを B 夫婦に伝えたら、B は自分たちの分の料金を後で払うから(2 人で食べて)と言ったが、B の夫はなぜ食べてもいないのに金を払うんだと言って、結局店に食べにきた」といった体験談や、「今回の日本旅行では特に日程を決めず、行った先にあった店で食事をしたが、どこも良かった。 時間を守れないなら予約しない方がいい。 自分も時間に縛られないから楽だし。」とのコメントも寄せられている。 (北田、Record China = 2-6-25) 優先席に荷物を置いて大騒ぎする "中国人観光客"
記事コピー (4-27-11〜1-22-25) 福島第一原発付近の処理水サンプル「異常検出されず」 中国紙報道 東京電力福島第一原発の処理水放出をめぐり、中国共産党機関紙・人民日報系「環球時報」は 22 日、国際原子力機関 (IAEA) のモニタリング(監視)枠組みを通じて昨年 10 月に中国が採取したサンプルを検査した結果、水中の放射性物質の濃度などに異常はなかったと報じた。 具体的なデータは IAEA が総括した後に公表するという。 中国外務省によると、サンプルの採取は昨年 10 月に福島第一原発付近の海域で実施。 中国国内の専門研究機関が「厳格で独立した試験と分析」を進めると説明し、先月下旬には「1 度や 2 度の検査結果で全てわかるわけではない」との姿勢も示している。 中国側は 2023 年 8 月の海洋放出を受けて日本産水産物を全面禁輸としたが、モニタリングの結果を踏まえて、禁輸措置を緩和することで日本側と合意している。 (北京・畑宗太郎、asahi = 1-22-25)
中国における日本アニメ文化の流行トレンド - 中国メディア 2025年1月13日、中国のポータルサイト・淘宝百科に、日本のアニメが中国でどのように人気を集めているのか、その背景やトレンドについて解説した記事が掲載された。 記事はまず、「『鬼滅の刃』の大ヒットをはじめとし、日本のアニメは中国でかつてないほどの熱狂を巻き起こしている。 オフラインのアニメイベントからオンラインのコミュニティに至るまで、二次元文化の影響力は至る所に広がっている。 この記事では、この社会現象を深掘りし、未来の展望についても語っていく」とした。 次に、「日本のアニメは、その独特な画風、深いストーリー性、そして豊かな感情表現によって多くのファンを魅了してきた。 例えば、『NARUTO - ナルト -』は忍耐と友情の大切さを教えてくれ、『ハイキュー!!』はチームワークの力を実感させてくれる。 これらの作品は単なる娯楽ではなく、成長過程での精神的な糧とも言える存在である」と言及した。 続けて、「現在、中国各地ではアニメイベントが次々と開催されており、オンラインにはアニメファン同士が交流するためのプラットフォームが数多く存在している。 特に、中国の動画共有サービス・bilibili (ビリビリ)は中国最大の二次元文化の集積地として、日々新作アニメやクリエイターによるコンテンツが更新されている。 また、多くのブランドがアニメとコラボグッズを展開することで、ファンの期待にも応えている。」と述べた。 また、「技術の進歩により、仮想現実 (VR) や拡張現実 (AR) が二次元文化をさらに現実的で身近なものにしている。 VR ゴーグルを装着して、日本のアニメ『ソードアート・オンライン』の冒険を体験したり、AR を活用してお気に入りのキャラクターと現実世界で交流したりすることが可能になる日も近い。 これは夢物語ではなく、まもなく実現する未来である。」と強調した。 さらに、「近年、中国のアニメ市場は急速に拡大し、文化産業の重要な一角を占めるようになった。 23 年には、中国アニメ市場の規模が 1,000 億元(約 2 兆円)を突破したとの統計がある。 伝統的なアニメ制作会社に加え、インターネット大手企業も次々と参入し、オリジナルコンテンツの制作に投資している。これにより、中国国内のアニメ産業の発展が大きく促進されている」と説明した。 その上で、「二次元文化をもっと楽しむための秘訣を紹介しよう。 まず、何よりも大切なのは『好き』という気持ちを持ち続けることだ。 次に、オフラインイベントに参加し、同じ趣味を持つ仲間と出会い、作品について語り合うとよい。 最後に忘れてはならないのが、正規品を購入してクリエイターの努力を尊重することである。」と勧めた。 そして、「親愛なる皆さん、日本のアニメが私たちに与えてくれるのは、単なる視覚的な楽しみだけではない。 それは精神的な支えやインスピレーションでもある。 近い将来、二次元の世界が私たちにもっと多くの驚きと喜びをもたらしてくれることだろう。」と結んだ。 (岩田、Record China = 1-19-25) 日本の海で 36 時間漂流して救助された女性が「感謝」したのは … 中国メディア 日本の海で 36 時間あまりに渡って漂流した後に奇跡的に救助された中国人女性が、自身の体験を振り返った。 中国メディアの紅星新聞が 14 日に報じた。 2024 年 7 月 8 日午後 7 時半ごろ、四川省成都市出身で当時大学 3 年生の女性 (21) は、旅行で訪れた下田市白浜で海に入って遊んでいた。 その後、行方が分からなくなり、知人から通報を受けた警察や消防などが捜索。 10 日午前 8 時ごろにおよそ 80 キロ離れた千葉県沖で発見され、無事救助された。 この出来事は「奇跡」と称され、日中のメディアで大きく報じられた。 女性は帰国してから 3 カ月後、スイミングスクールで水泳を習い始めた。 現在の様子を写した映像には、ビート板を持ち、コーチの指導を受けながら泳ぎの練習をする女性の様子が映っている。 女性は「大学に入ったばかりの時、二つやりたいことがありました。 一つは山を見に行くこと、もう一つは海を見に行くことです。」と語った。 中国国内の山を訪れ、美しい光景を写真に収めた後、日本に関する動画作品などに触発され日本行きを決意。 アルバイトで旅行資金を貯めて、24 年 7 月に日本を訪れた。 内陸で育った女性は、生まれてから一度も間近に海を見たことがなく、友人と共に伊豆の海を目指した。 女性は「(伊豆の海で)波が押し寄せる音を聞いた時、とても落ち着く感じがしました。 本当に気持ちがいいなって。 それから動画を撮影してみんなに共有しました。」と語った。 しかし、この時は翌日にとんでもない事態になろうとは予想していなかった。 女性と友人は翌日午後 6 時ごろ、水着を着て浮き輪を持ち、白浜を訪れた。 海に入って 20 分ほど後、離岸流により岸に戻ることができなくなり、どんどん流されていった。 岸に上がった友人が焦り、大声で叫んだ。 女性は「その時はまだ自分の力で岸に戻れると思っていました。 本当に、それほど遠くなくて、底に足も着いていました。それから徐々にその場にとどまることもできなくなって、(沖に流され)友人の声も聞こえなくなっていきました」と振り返った。 友人が女性の両親に連絡したところ、事態が信じられなかった両親は「(何者かに)だまされたのではないか」と思ったそうだ。 流されてからほどなくして、友人の通報でやってきた捜索船が女性のいるあたりをライトで照らして近づいてきた。 女性は助かったと思い "Help" と叫んだが、船はそのまま通り過ぎていったという。 漂流中、女性は人間のあらゆる死に方について考えたといい、クラゲに刺されたり、サメに食べられてバラバラになったり、浮き輪の空気が抜けて溺れたりといったことも頭をよぎった。 もうあきらめようかと水中に自ら頭を沈めて、自分はこういう死を受け入れられるか試したこともあった。 しかし女性は「仮に死んだとして、自分の遺体が見つからなければ、家族は自分がまだ生きていてどこかの島に流れ着いているんじゃないかと思うはずで、それは家族にとってとても残酷だと思いました」と語った。 流されているうちに岸が見えなくなった。 女性は星空がまるで自分を導いているかのような感覚を覚えたといい、何度も自分の手をつねって「生きているって素晴らしいことなんだ。 もう少し頑張ろう」と気持ちを奮い立たせたという。 航行する船が見えるたびに希望を抱いたが、発見されることなく 1 隻また 1 隻と通り過ぎていった。 蜃気楼も目にした。 波が高くなり、体力はどんどん奪われていった。 朦朧とする中で、友人がピンクのサンダルを持ってきてくれる夢を見た。 女性は「その時、本当に地面を踏みしめたいと強く思っていたからだと思います。 でも、(夢の中で)自分の命を救ってくれた浮き輪を持って帰りたいと思って、(海に浮かぶ)浮き輪を取りに行って、手を掛けたのにどんなに泳いでも戻れなくなりました。 そこでハッと目が覚めて、(現実の)自分が浮き輪から落ちそうになっているのに気付いて、すぐに体勢を立て直しました。」と話した。 女性は 10 日の日の出を見た時、「自分はもう長くは持ちこたえられない。 この日の日中に発見されなければ助からない。」と思ったという。 前日と同じように、近くを通る船に向かって声を上げ続けた。「こんな死に方は受け入れられない。 まだ死ねない。 まだ体験していないことがたくさんある。」と気持ちを強く持った。 ほどなくして、近くに女性を取り囲むように 3 隻の船がやってきた。 甲板に人の姿が見え、女性を認識していることが分かった。 女性は、船に引き上げられ、さらにヘリコプターに吊り上げられて病院に搬送された。 救助した船員は足掛け 3 日も海を漂っていたと聞いて驚いたそうで、記念にと女性が捕まっていた浮き輪も引き上げて保管してくれたという。 女性は「(守ってくれた)自分の脂肪に感謝している」と語った。 救助された後、家族は電話を通じて医師に「息はあるの?」と尋ね、医師は「何の問題ありませんよ」と答えたという。 女性は 7 月 13 日に中国に帰国した。 空港には家族や友人らが迎えに来た。 「本当にドラマのようでした。 到着口から出てくる私を見た瞬間、(家族は)感情があふれだして、感激してうれしそうでした。 ハグっていいものだなと思いました。」と振り返った。 帰国後は大学 4 年生として勉学に励んでいる。 しばらくは歩行も思うようにできなかったというが、徐々に体力を取り戻した。 7 月末から 8 月にかけて行われたパリ五輪は、水泳を始め多くの競技をテレビで観戦した。日常を取り戻したことで「ああ、本当に帰ってきたんだな」と実感したという。 女性は大学院に進学する予定で、選んだのは海が近い遼寧省大連市の大学。 「毎日海を見に行けます(笑)。 海に罪はありません。 今回のことで波を怖がる必要はないと思っています。 (恐怖心はあるが)やはり一歩一歩前に進んでいかないといけません。」と語った。 (北田、Record China = 1-15-25) 日本人の清潔さへの意識が中国ネットで大反響 = 「見るたびに感動」、「日本に数回行ったけど …」 中国の SNS・小紅書 (RED) にこのほど、「日本人の生活態度は私たちが思考するに値する」との投稿があり、反響を呼んだ。 投稿者は大阪在住の中国人女性で、「マンションのエレベーターの中で管理会社のスタッフが真剣に掃除をしていた。 清潔さは一人ひとりの責任と行動によるもの! 日本では清潔さは一種の信仰だ!」とつづっている。 添付された動画には、エレベーター内で制服を着た男性スタッフが膝をついて床を清掃している様子が映っており、ほかにも、電車内のつり革を丁寧に掃除する鉄道職員、駅の案内板をぞうきんできれいに拭く清掃員、開店前に店の前をほうきで掃除する制服姿の女性従業員などが映っている。 この投稿に、あるユーザーからは「日本に行って感じたのは、日本人は本当に自分たちの土地や家を大事にしていること。 一人ひとりが黙々と自分の街のイメージを守っている。 これは本当に良いところで、私たちも学ぶべき」とのコメントが寄せられ、560 以上のハートマークが付くなど圧倒的な共感を集めている。 また、「これは確かに本当」、「日本の道路は輝くほどきれいだもんな」、「自国に対する愛だ」、「日本に数回行ったことがあるけど、確かに清潔だと感じた。 北海道の辺鄙な小さい駅でもとてもきれいに清掃されていた。」、「自覚は一種の美徳」、「一番は、彼らが楽しそうに仕事をしていることだな」、「こういう細やかで真面目な日本の細部を見るたびに感動させられる」といった声も上がった。 さらに、「うちの団地の清掃員は廊下を掃除するのにエレベーターから出もしない」、「(日本とは)差が大きいと言わざるを得ない」、「(中国人は)絶対に反省しなければならない」、「正直言って、日本の働く人たちは本当にまじめに仕事に取り組むし、周囲の迷惑にならないように気遣う。 一方、われわれのところといえば、夜に道路を工事したり、配管工事に何カ月もかけたりしても平気な顔をしてる」といったコメントも寄せられた。 一方で、「東京、京都、大阪に行ったけど、大阪が一番汚かった」、「新宿に行ったけど清潔とは言い難かった(泣)」、「生活態度というよりも、仕事上の要求が高いということだろう」といった意見も見られた。 (北田、Record China = 1-13-25) |