「ガンダム」など手がけたメカデザイナーが島根で創作活動 故郷でリセットし世界のファン魅了 人気アニメ「ガンダム」シリーズなどで、メカデザインを手がけるクリエーター・山根公利さん。 東京から島根に U ターンし、20 年以上にわたって浜田市を拠点に世界のファンを魅了するデザインを制作し続けています。 都会ではなく、あえて地方 … 田舎で最先端の仕事を続ける理由に迫りました。 9 月 21 日に益田市にある島根県芸術文化センター「グラントワ」で開かれたイベント。
「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインを務め、現在もアニメ監督として活躍する安彦良和さん。 そして、現在は浜田市在住のメカデザイナー・山根公利さんです。 長年、日本のアニメ界をリードしてきた「巨匠」によるトークショーです。 日本だけでなく、世界各国でも絶大な人気を誇るアニメ「ガンダム」シリーズ。 山根さんは、最新の劇場公開作をはじめ、数多くの作品でメカデザインを手がけてきました。 その原画やラフ画など、貴重な資料 200 点以上を集め、その仕事をたどる特別展が、ここグラントワで開かれています。
注目の特別展、県外からも多くのファンが訪れていました。 世界中のファンを魅了した数々の名デザインはどのように生まれたのか、浜田市にある、自宅兼仕事場を訪ねました。
戦車や飛行機など、子どものころから大のメカ好き。 仕事場にも懐かしい模型があちこちに置かれ、「昭和レトロ」な雰囲気が漂います。
こちらは 10 月 17 日から配信予定の最新作。 山根さんは「ザク」をはじめ、メインのロボットデザインを担当、ドイツ人の監督を唸らせましたが …。
山根さんが得意とするのは、ロボットではないメカ。 今も根強いファンがいるアニメ「カウボーイビバップ」に登場する戦闘機も代表作のひとつです。 また「ガンダム」シリーズでも戦艦など、いわゆる「サブメカ」を担当することが多いといいます。
緻密なデザインで世界観を作り込むのも、腕の見せどころです。
下絵を描くのは、今もかわらず鉛筆を使います。 アニメの世界で活躍して 40 年近いキャリアを持つ山根さん、実はその半分以上をここ浜田市で過ごしています。 山根さんは、島根県川本町出身。 県内の工業高校を卒業したあと上京し、アニメーション専門学校で学んだあと、1986 年からデザインの仕事に携わるようになりました。 やがて仕事は軌道に乗り始めますが、同時に不安も次第に大きくなったといいます。
情報があふれ、流行に惑わされることも多い東京を離れることを決意。 自分の「原点」を見つめ直すため、2000 年にふるさとの島根に U ターンしました。 IT が普及し、今でこそ、「リモートワーク」は当たり前ですが、U ターンした当初、東京のスタッフとの連絡は FAX が主流。 色の指定など、細かなコミュニケーションは一苦労だったといいます。 その一方で。
「本物に触れること」の大切さ。実際にファンからも …。
アニメ界の巨匠も山根さんのテクニックを唯一無二と評価します。
フィクションでありながら実在感のあるデザイン。 島根で暮らす中で磨きをかけたこの技で、国内外のファンを魅了し続けています。
島根の地から新たなデザインを。 ファンを魅了する筆は、これからも止まることはなさそうです。 (TSK さんいん中央テレビ = 9-30-24) 柏崎刈羽原発避難道路を国負担で拡充へ 島根県知事怒る「新潟県を特別扱い」 岸田政権が 6 日に開いた原子力関係閣僚会議。 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に向け、避難道路などを国負担で拡充する方針を決めた。 そこに島根県の丸山達也知事が異論を唱えた。 同じく原発を抱える県のトップが怒った理由とは。 丸山知事の主張をどう評価すべきか。 原子力関係閣僚会議には、8 月の段階で退陣を表明した岸田文雄首相のほか、林芳正官房長官や斎藤健経済産業相らが出席。 再稼働に向けて地元同意が焦点となる柏崎刈羽原発について、6 方向で 30 キロ圏外へ避難するための道路整備の費用を確保することを決めた。 県の負担を極力減らし、道路拡幅や橋の耐震化を進める方針という。 岸田首相は「東日本の電力供給構造の脆弱性、電気料金の東西格差などの観点から、再稼働の重要性は高まっている」と強調。 関係閣僚に「避難路の整備など避難対策の実効性を高めて」と指示した。 国の方針を巡り、丸山知事は 11 日の定例会見で「住民の避難対策は柏崎刈羽だけに求められるものではない。 なぜ新潟だけ特別に対応するのか」と述べた。 島根県は政府に対し、要支援者を含めた住民避難の円滑化のため道路整備の拡充を訴えてきた。 県の担当者は「具体的に建設や拡幅をしてほしい道路を明示しているわけではないが、避難経路の充実の支援を求めている」と話した。 他に地域振興の交付金の拡充、中国電力への事故発生時の汚染水対策の指導も求めた。 県都の松江市には中国電力島根原発がある。 2 号機は 8 月の再稼働が計画されたが、工事の長期化で 12 月に延期された。 丸山知事は、島根原発は 30 キロ圏に人口約 45 万人が集中する特殊性があると指摘。 「なぜ新潟の豪雪地帯という特殊性だけに対応するのか。 説明がないのは問題だ。」と語る。 全国共通の問題なのに … 特別扱いに首をかしげるのは知事だけではない。 島根大の保母武彦名誉教授(地域経済学)は「原発は沿岸部や過疎地に建設される。 道路は少なく、避難路の確保の問題は全国共通だ。」と話す。 それなのに、政府が新潟に重きを置くのはなぜか。 新潟国際情報大の佐々木寛教授(政治学)は「政府にとって柏崎刈羽の再稼働は悲願だ。 事故を起こした東電の原発で再稼働が認められれば、他の再稼働に向けても弾みが付くという期待もあるのでは。」と話す。 「東電も原発を再稼働すればもうけが増える。福島原発の処理費などを負う立場としては一日も早く動かし利益を出したいのだろう。」 新潟県内で支援を厚くしても懸念は残るという。 2021 年に県が行った避難計画の検証では、原発 30 キロ圏の住民が一斉に避難すれば放射性物質の検査地点で大規模な渋滞が起き、圏外への避難完了までに 130 時間かかるとされた。 佐々木氏は「地震などで損傷する道路の位置や数によっては、避難時間がより長くなる。 道路を拡充し、その時間を少し削ることができても、焼け石に水だ。」と語る。 それでも「支援」をうたう政府については「道路の建設費を地元に差し出すことでリスクをのんでほしいだけだ。 本当に安心安全につながるかは考えないといけない」と訴えた。 他の地域でも住民避難は容易ではない。 前出の保母氏は、島根県の避難計画でも道路寸断や土砂崩れといった複合災害のリスクが十分に検討されていないと批判。 風向きによっては放射性物質が同県の隠岐島を覆い、島民は逃げようがなくなることも例に挙げ、「どれだけお金をかけても、避難にまつわる全ての懸念を解消しきれないのが原発の問題。 安全な再生エネルギーの活用へと転換すべきだ。」と話した。 (中川紘希、中日新聞 = 9-19-24) 自転車を母国・西アフリカの高校生へ ベナンの女性留学生が呼びかけ 支援の輪広がる 島根 日本の農業について学ぶため、西アフリカの国・ベナンから島根・松江市にある島根大学に留学している女性が、母国に中古自転車を贈る取り組みを進めている。 「高校生の通学に役立ててほしい」という女性の呼びかけに、遠く日本で支援の輪が広がっている。 母国の農業や経済の発展に貢献 「遠いところから重いのに、ありがとうございます」と日本語で丁寧にお礼を述べるマリアム・アダムさん。 西アフリカ・ベナンからの留学生だ。 2019 年に初めて来日し、2021 年から島根大学と鳥取大学などが共同設置する大学院で、日本の先進的な米づくりや米の流通の仕組みについて学んでいる。 この日、マリアムさんが姿を見せたのは大学近くの駐車場。 家庭などで不要になった中古自転車を受け取っていた。 大学院では、田植えや稲刈りなど農作業を体験するなどして日本の米づくりについて学ぶ一方、流通について学んだ成果を生かし、母国・ベナン産のドライフルーツを日本で販売することなどにも取り組んでいる。 母国の農業や経済の発展につながればという思いからだ。 そんなマリアムさんが中古自転車を集める理由は、日本で不要になった自転車を母国の高校生に贈ることだ。
島根大学では、キャンパス内に放置された自転車を年に 2 回、業者に依頼し処分している。 多くは卒業生が残していったと見られるが、それを聞いたマリアムさんは、捨てるのであれば、ベナンの高校生に役立ててもらおうと考えた。 自転車は高級品 … 目標台数は 300台 マリアムさんによると「ベナンでは自転車が高価で、子どもの時に自転車に乗るのがみんなの夢」だとしていて、ベナンでの自転車の価格は、新品の場合、約 5 万円、中古でも 3 万円ほど。 平均月収(約 1 万 2,000 円)の 4 倍から 2 倍半にあたる高級品で、一般家庭にはほとんど普及していないという。 また自宅から学校までが遠く、「通学に多くの時間を割いているベナンの高校生が自転車を通学に使えれば、勉強時間をもっと確保できる」と話し、ベナンの高校 3 校に通学用自転車を贈ろうと動き始めた。 大学から譲り受けるなどして、これまでに集まった約 160 台の中古自転車がマリアムさんのところに集まったが、目標台数「300 台」には届いていないという。 ベナンまで「船」で送ることにしたものの、最大 300 台を積み込めるコンテナにはまだ余裕があり、運賃を最大限生かすためにも、マリアムさんは何とかしてあと 140 台を集めようと考えた。 チラシや SNS などでの呼びかけに応じて、マリアムさんの思いに賛同した人たちが、次々に自転車を持ち寄ってきた。
約 100 万円の輸送料も課題 取材した TSK さんいん中央テレビの村上遥アナウンサーも、ベナンの人に役立ててもらおうと、使わなくなった自転車を寄付。 取材したこの日は 20 台が集まった。 マリアムさんは、300 台になるまで受け付けることにしている。 ただ、約 100 万円という輸送料も問題となっている。 輸送費用約 100 万円のうち、これまでに調達できたのは約 40 万円で、残り 60 万円は、今後クラウドファンディングで集めるとしている。 マリアムさんは「日本からベナンに色々良いものを持って行きたい」と、日本で学んだことを母国・ベナンの発展につなげたいと話す。 持ち前の行動力で、「専門分野以外でも母国の役に立ちたい」と願うマリアムさんの奮闘はまだまだ続く。 (TSKさんいん中央テレビ = 9-14-24) 島根県知事、小泉進次郎氏を痛烈批判 解雇規制緩和「とんでもない」 島根県の丸山達也知事は 11 日の定例記者会見で、小泉進次郎元環境相が主張する解雇規制の緩和について、「会社側が従業員を今よりも解雇しやすくするということしか意味しない。 正規の人を非正規にするという意味での格差是正だ」と皮肉り、痛烈に批判した。 自民党総裁選に立候補した小泉氏は解雇規制の見直しに取り組むと言及しており、総裁選の争点に浮上しつつある。 丸山氏は定例記者会見の終盤で、自ら小泉氏の主張を話題に出して、強く疑問を呈した。 丸山氏は「企業経営者にとって魅力的なことを言われている。 でも、雇用される側からすると、とんでもないこと」と批判。 さらに「正規、非正規の格差という問題が非常に少子化に影響していると思う。 これ以上、雇用を不安定にして、将来設計を立てられないような社会を進めてしまったら、今以上に出生数が減る」と熱弁を振るった。 また小泉氏の父、小泉純一郎元首相の政権下で製造業への派遣が解禁されたことにも触れ、「お父さんと同じ流れか知りませんけど、親子 2 代で日本の雇用を全て非正規化していくことを目指しているのか」と述べた。 (目野創、mainichi = 9-12-24) 県道崩落から 2 か月 出雲市日御碕地区に観光客復活 ことし 7 月の大雨で県道が崩落し、観光客が車で入ることができなかった出雲市の日御碕地区では、観光業に大きな影響が出ました。 7 日、新たなう回路が整備され、2 か月ぶりに観光客も通行できるようになりました。 このときを待ちわびていた地元の人たちの思いを取材しました。 こうしたなかで、観光業者を支援しようという動きも相次いでいます。 出雲市は、宿泊施設や土産物店に 20 万円の支援金を支給するほか、日御碕地区の観光地をめぐるツアーを企画することにしています。 また、県も、観光客が落ち込む冬場の観光需要を掘り起こすため、宿泊料金の割引のほか、飲食や土産物の購入に使えるクーポン券を発行する方針です。 一方で、課題も残っています。 新たなう回路は、観光バスなどの大型車両は通ることができず、団体客は訪れることが難しい状況が続いています。 このため、県は、大型車両も通れるう回路についても、ルートの選定などを進めています。 (NHK = 9-9-24) 「しまねっこ」の航空機だにゃ 島根県が命名権取得、路線 PR ![]() 「しまねっこ号」で島根に来るにゃ−。 島根県の観光キャラクター「しまねっこ」を描いたフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の航空機が 6 日、お目見えした。 「しまねっこ」デビューと FDA の就航がいずれも 2009 年度だったことを縁に、県が 1,120 万円をかけてネーミングライツ(命名権)を取得し、機体にラッピングを施した。 機体には、温泉に漬かったり、パイロットと整備士の制服を着用したりしたしまねっこをデザイン。 機内のヘッドレストカバーにもあしらった。 しまねっこが航空機のデザインとなるのは初めて。 同機は、全国 16 の地方空港で 1 日最大 8 便運航する。 出雲市斐川町沖洲の出雲空港であった式典で、丸山達也知事は「愛嬌あるキャラクターを生かし、島根を全国の路線で PR したい」と強調。 FDA の楠瀬俊一社長は「地方同士の交流と活性化につながることを期待したい」と述べた。 しまねっこ号は同日、静岡から出雲に到着した後、名古屋へと出発した。 搭乗者には記念品が配られ、静岡便で出雲に着いた静岡市清水区の銀行員下元郁さん (57) は「機体を見てすぐにしまねっこと分かった。 かわいい姿を写真に撮った。」とうれしそうに話した。 (佐藤一司、山陰中央新報 = 9-7-24) 島根原発の敷地内で養生マット燃える けが人や放射性物質の漏れなし 7 日午前 9 時ごろ、松江市鹿島町片句の中国電力島根原子力発電所の敷地内で、コンクリート用の養生マットが燃える火災があった。 中電によると、協力会社の作業員が消火器で消し止め、けが人や放射性物質の漏れはないという。 中電によると、現場は屋外で、2 号機西側の放射線管理区域外にある。 打設したコンクリートの水分量と温度を維持するために敷いたマットが何らかの原因で燃えたという。 近くでは安全対策工事の溶接作業をしていた。 火災を受け、島根、鳥取両県と松江市が立ち入り調査を実施した。 (垣花昌弘、asahi = 9-7-24) 中国 5県鉄道旅 : 海と山と 廃線危機への思いに触れる 記事コピー (9-5/6-24) 「たたらソフト」で鉄分補給はいかが? 癖なく人気 島根・奥出雲町 日本古来の製鉄法「たたら製鉄」が盛んだった島根県奥出雲町で、「鉄分多め」の新スイーツが人気を集めている。 白いソフトクリームの上に真っ黒な点々。 かかっているのは食用鉄粉。 その名も「鉄粉入りたたらソフト。(400 円)」 器の底には鉄をイメージしたブドウゼリーが入っている。 奥出雲町八川の道の駅「奥出雲おろちループ」(藤原紘子駅長)で 4 月から販売しており、1 日 60 個以上が売れることもあるという。 真っ黒な鉄粉が目を引くが、鉄粉自体は少し甘みがある程度で癖はない。 鉄分が補えるとあって女性に人気だとか。 金物の街として知られる新潟・燕三条地域の会社から食用鉄粉を仕入れている。 藤原駅長 (40) が新潟県出身という縁から、この「鉄の街」コラボが実現。 藤原駅長は「暑さはまだまだ厳しい。 たたらソフトで鉄分補給して乗り切って欲しい。」と話す。 ほかにも鉄粉を混ぜあわせた「鉄入りクラフトコーラ(300 円)」も販売。 カルダモンやシナモンなど 6 種の香辛料を使用したシロップを炭酸で割ったクラフトコーラでスパイシーだ。 近くを走る JR 木次線には全国的にも珍しい 3 段式スイッチバックがある。 店内には同線の 150 分の 1 のジオラマや JR 西日本グッズのコーナーもある。 熱心な鉄道ファンは「『鉄分』が高い」と言われることがあるが、まさに「鉄分」が豊富な道の駅となっている。 問い合わせは道の駅「奥出雲おろちループ(0854・52・3111)。」 (杉田基、asahi = 8-31-24) 島根県の県税納付率 過去最高 99.47% 5 年ぶり全国 1 位 昨年度の島根県の県税の納付率は、過去最高の 99.47% で、5 年ぶりに全国 1 位となりました。 地方行財政調査会によりますと、昨年度の島根県の県税納付率は前の年度を 0.13 ポイント上回る 99.47% でした。 納付率は全国平均よりも 0.43 ポイント高く、2018 年度以来、5 年ぶりに全国 1 位となりました。 県によりますと、この納付率は統計の残る 1960 年以降で最も高く、県税の決算見込みは課税額の 832 億 5,590 万円に対し、徴収額は 828 億 1,621 円でした。 納付率が過去最高だった理由について、県は自動車税の納付率が過去最高となるなど、県民の納税意識が高いことや、クレジットカードやスマートフォンの決済アプリといった納付方法の選択肢が増えたことなどがあるとみています。 県税務課は「引き続き市町村と連携して納税環境の整備や、公正公平な税務行政の執行に努める。 今後も県民の皆さまには税に対するご理解とご協力をお願いしたい。」」としています。 (NHK = 8-28-24) シカ肉で美郷もみじ「せんじがら」 島根県美郷町が開発 農林業に被害を及ぼすため駆除しているシカの活用を進める島根県美郷町は 27 日、新たな特産品としてシカ肉を使った「せんじがら」を開発したと発表した。 「美郷もみじ せんじ肉」と名付け、主に町内で駆除したシカの肉を菊岡精肉店(広島市西区)に持ち込み製造。 心臓やバラなどの部分を使い、油で揚げた。 シカ肉は鉄分が多く、ビタミンやタンパク質も豊富で栄養価も高い。 さらに脂分も少ないため、「酒のお供にぴったり」という。 この日、町役場であった発表会で、嘉戸隆町長たちが試食。 「あっさりしていて上品な味」、「食べ応えがあり、いくらでも食べられる」などと好評だった。 同町はこれまで、広島市安佐動物公園(安佐北区)のライオンにシカ肉を提供するなどしてきた。 町は、シカが広島県との県境を越えて生息域を拡大しているとし、「捕獲数が増えれば、生産体制を強化したい」としている。 (山下悟史、中国新聞 = 8-27-24) 厳しい暑さに自然の "涼" を 地下水で冷やされた空気が岩と岩の間から吹き出す「八雲風穴」 8 月 21 日も厳しい暑さとなった山陰地方。 こうした中、"涼" を感じられる場所が人気を集めています。 7 月 13 日に開園した島根県出雲市のひんやりスポット「八雲風穴」。 地下水で冷やされた空気が岩と岩の間から吹き出し、涼やかな空間を作り出します。 大正から昭和にかけては「天然の冷蔵庫」として活用されていました。 建物内の気温は 10℃ 以下に保たれていて、この時期は夏休み中の子どもたちなど多くの人が訪れています。
今シーズンは多い時で 1 日 700 人の人出があったということで、大盛況の八雲風穴。 野外にも地下から漏れた冷たい空気を楽しむ設備があり、こちらは外気と混ざって居心地よい場所となっています。 今シーズンは 9 月 1 日まで開園予定となっています。 (日本海テレビ = 8-21-24) 大社が延長十一回サヨナラ勝ち 早稲田実も全力を出し切った好ゲーム
両チームの選手が全力を出し切った好ゲームは、大社が終盤に競り勝った。 九回、高橋翔がスクイズを決めて同点。 延長十一回無死満塁、馬庭がサヨナラ中前適時打を放った。 早稲田実は七回に一時勝ち越したが、序盤の好機を生かせなかったのが響いた。 大社は 93 年ぶりの 8 強入り。 大社中時代の第 17 回(1931 年)以来、3 度目。 同一チームの 2 戦連続タイブレークは初 大社、早稲田実はともに 2 回戦をタイブレークの末に突破していた。 同一チームが 1 大会で複数回のタイブレークを経験するのも初めて。 (asahi = 8-17-24) ◇ ◇ ◇ スクイズ「絶対、失敗しない」 大社、強豪相手でも揺るがぬ自信
32 年ぶりの出場でも、大社の選手は相手に負けない何かを持っている。 8 番園山純正の場合は、島根大会決勝でも決めたスクイズだった。 「絶対、失敗しない自信があった。」 1 点差に迫った直後の八回 1 死二、三塁。左打席に入った園山はバットを寝かせ、三塁側へ倒れながら真ん中のボールに食らいついた。「顔に当ててでも決めようと思った。」 勢いのない打球が投手前に転がる。 スクイズで同点に追いついた。 タイブレークの十回は敵失で勝ち越した後、1 死二、三塁で再び園山。 今度も投手前にきっちり転がす。 2 打席連続でスクイズを成功させ、この回 2 点目を奪った。 初戦で 2 年連続選抜準優勝の報徳学園を破った。この日対戦した創成館は、2 年連続出場だ。 強豪を前にしても、揺るぎない自信。 その理由に、園山は「昭和デー」を挙げた。 月に 1 回、雨の日は監督も一緒に泥まみれになって、ノックに食らいつく名物練習だ。 「これを乗り越えた自分たちなら大丈夫と思える。」 どんな相手でも、展開でもひるまない。 第 3 回大会(当時、杵築中)以来、107 年ぶりの選手権 2 勝。 白いタオルが雲のようにわきたつ一塁側アルプスへ、泥まみれのユニホームを誇った。 (平田瑛美、asahi = 8-15-24) ◇ ◇ ◇ 大社、相手の隙を突く好走塁で勝利 報徳学園は上位打線の不振響く 大社が相手の隙を突いた。 一回、併殺崩れで手にした 2 死一、三塁の好機で下条が左へ先制打。 守備の連係が乱れる間に一塁走者も本塁を陥れた。 馬庭は四隅を使って球を散らし、バットの芯を巧みに外した。 報徳学園は上位打線の不振が響いた。 大社が夏の選手権 63 年ぶりの白星。 43 回(1961 年)の 1 回戦で札幌商を 9 - 1 で破って以来。 島根勢としては、夏は過去 3 戦 3 敗だった兵庫勢に初勝利を挙げた。 (asahi = 8-11-24) 語り継ぐ永井隆博士の思い 島根・雲南、住民冊子作成 長崎原爆で重傷を負いながら被爆者救護に尽力した医師永井隆博士 (1908 - 51 年) の古里・島根県雲南市で住民たちが、博士に関するガイドブックを作成するなど情報発信に力を入れている。 平和を強く希求しながら 43 歳で早世した博士の足跡を後世に伝えたいとの地元の思いがある。 7 月 17 日、同市三刀屋町飯石地区。 博士が 1 歳から小学校卒業まで育った家で、近隣市から訪れた見学者を案内する須山弘二さん (70) = 同地区 = の姿があった。 博士は温和な性格で地元では「隆さん」と慕われていた。 家の居間に掲げられた「以愛接人(愛をもって人に接す)」は医師をしていた父・寛さんの信念で、夜中でも急患の往診に出かけた。 原爆で妻を失った博士は幼い 2 人の子どもを残して死去するまで「如己愛人(己のごとく隣人を愛せよ)」の精神に基づき、執筆活動などを行った。 その信念は「親の背中を見て育まれたのではないか」と須山さんは思いをはせる。 博士が暮らした「永井隆博士おいたちの家」は、地域で活動する団体「雲見の里いいし」が管理している。 (kyodo = 8-7-24) リポーターは女子学生! 島根県の企業を取材し魅力発信「しまねジョブガール」 女子学生がリポーターになって島根県内の企業を取材し、魅力を発信する「しまねジョブガール」。 5 回目となる今年も、8 月 1 日から活動が始まりました。 女子学生ならではの視点から、県内企業の魅力を発信していく取り組み「しまねジョブガール」の参加者です。 この取り組みは、女性の県内就職につなげようと島根県が開いていて、今年で 5 回目です。 今回は県内の大学や高専から 15 人が参加し、3 人 1 組で県内 15 の企業を取材。 冊子や動画を作成して魅力を発信します。 1 日は参加者のうち 9 人が集まり、リポーターとしての心構えやカメラ撮影のレクチャーをうけました。 さらに、リポーターとカメラ役にわかれ撮影の練習にも挑戦しました。
学生は約 2 か月間かけて企業を取材し、動画と冊子を 11 月ごろに完成させる予定です。 (TSK さんいん中央テレビ = 8-2-24) 一畑電車、全国初の本線上で運転体験開催 8 月下旬以降 全国の鉄道ファンを呼び込もうと、一畑電車(出雲市平田町)が 8 月、営業列車が走る本線を開放して電車の運転体験イベントを始める。 最終電車発車後の夜間に松江しんじ湖温泉駅(松江市中原町)を出発し、同駅から約 200 メートル区間を往復する内容で、本線上での体験運転は全国の鉄道会社で初めての試みという。 鉄道ファン垂ぜんの企画を提案し、利用者の拡大につなげる。 鉄道事業法では、本線上の電車を運転するには専用の免許を取得する必要がある。 このため、各地の鉄道会社などが催す運転体験は、営業列車が走らない車庫内や廃止になった路線などでの走行に限られている。 一畑電車は今回、国土交通省の了承を得て、最終電車が発車後、車両の進入を止める措置を取ることで本線上で体験運行できるようにした。 8 月下旬以降(冬季を除く)の毎月 1 回、午後 10 時から約 2 時間実施する計画。 営業用の電車を使用するため、運転する車両形式は当日の運行状況によって変わる。 一畑の運転手が付き添い、途中では信号機の確認や線路が分岐するポイント上の走行も体験できる。 申し込みには雲州平田駅(出雲市平田町)の車庫で実施する運転体験への参加が必要で、定員は 11日当たり 6 人を想定している。 参加費などは近日中に発表する予定で、一畑電車の石飛貴之常務執行役員は「人口減少で全国の地方鉄道が苦しい状況にある中、多くの鉄道ファンを呼び込み、盛り上げたい」と話した。 (石倉俊直、山陰中央新報 = 7-30-24) 人口最少の県庁所在地 「寂しい」駅周辺、若者向けに変えられるか 鳥取市の中心部ににぎわいを生み出そうと、市が JR 鳥取駅周辺などで大規模な整備事業を計画している。 人口約 18 万人と全国の都道府県庁所在地では最も少ない市が目指すのは、「若者や子育て世代が住みたいと思えるまち」、そして「災害に強いまち」だ。 県都の玄関口、鳥取駅周辺にあるバスターミナルや地下通路、広場、駐輪場などは老朽化が進んでいる。 市民や利用者へのアンケートでは「利用しづらい」、「薄暗くて寂しい」といった声が上がった。 さらには娯楽や文化施設、おしゃれなカフェなどを求める意見も寄せられていた。 市は昨年 8 月、交通やまちづくりの専門家も交えた官民連携の会議体を立ち上げ、駅周辺の再整備に向けた議論を重ねてきた。 今年 6 月に整備方針をまとめた基本計画を策定。 若者や子育て世代を意識し、駅の周辺にヒト・モノ・コトを集める方向性を示した。 基本方針では、鉄道の高架下を活用して駅と直結するバスターミナルやタクシー乗り場を設け、スムーズな乗り換えと災害や豪雪にも対応できる交通ターミナルに再編することを掲げた。 その上で、駅と駅前アーケードをつなぐ歩行者専用の高架通路やオープンスペースを整備する。 子どもからお年寄りまで安心して移動でき、市街地に向けてにぎわいが広がっていくイメージだ。 また、駅やバス、タクシーを使う人たちが快適に過ごすことができ、災害時には受け入れ施設にもなる待合環境のほか、市民が集いたくなる文化施設なども整える。 民間の投資も呼び込み、スーパーやカフェ、ホテルなど集客力のある複合施設も整備する。 市は今後 2 年間で具体的な整備計画を作り、2031 年度ごろの整備完了を目指す。 さっそく今月には市と県、JR 西日本、鳥取商工会議所の 4 者で協議会を立ち上げ、整備手法や役割分担の話し合いを始めた。 今秋には若者や子育て世代を対象にワークショップやアンケートを実施し、新たに設ける施設のアイデアや要望を募るという。 駅の高架化以来、半世紀ぶりとなる大規模な再整備に向け、深沢義彦市長は「市民にも分かりやすい情報発信をしていきたい」と話している。 (富田祥広、asahi = 7-29-24) 大雨被害の島根・出雲市で臨時スクールバス再開 児童「久しぶりで楽しみ」 路線バスは部分運行 大雨の被害を受けた島根・出雲市で、スクールバスなどの運行が再開しました。 出雲市大社町では 7 月 9 日、大雨により県道が崩落しました。 町の日御碕地区では、孤立に近い状態が続いていますが、16 日朝から、臨時のスクールバスや路線バスの部分運行が始まりました。 この地区には、小中学生が約 20 人います。 児童は「久しぶりでちょっとだけ楽しみ。 友達と休み時間いっぱい遊びたい。」と話しました。 路線バスは 1 日 7 往復で運行し、地区の住民は、配布された特別乗車券で無料で乗ることができます。 (FNN = 7-16-24) ◇ ◇ ◇ "孤立に近い状態"出雲 日御碕地区の現状は 道路の崩落によって孤立に近い状態が続いている出雲市の日御碕地区に 12 日午後、NHK の取材班が入りました。 日御碕地区にはおよそ 550 人が住んでいるとみられますが、道路の崩落によって物流が寸断され、物資の不足が懸念されています。 地区にひとつしかない商店では、12 日、う回ルートを使って崩落後、初めて仕入れを行いましたが、商品棚には隙間が目立ち、品薄の状況が続いています。 蒲生商店の蒲生恵美さんは、「久しぶりに仕入れを行ったが、ほとんどすぐ売れ切れてしまった。 早く道路が復旧して元どおりの生活を送りたい。」と話していました。 また、影響は子どもたちの教育にも及んでいます。 市によりますと、地区からはおよそ 20 人が市内の小中学校に通っていますが、道路の崩落によって一部の子どもは通学ができていません。 そのため、地区にあるコミュニティーセンターでは、市が派遣した職員が授業を開き、子どもたちに勉強を教えていました。 センターでは保護者を対象にした説明会も開かれ、出雲市教育委員会の杉谷学教育長が、7 月 16 日以降、市が手配するスクールバスが崩落現場の手前まで迎えにきて、学校まで送迎する方針であることなどを説明しました。 保護者の 1 人は、「子どもは "友達と会いたい" と言っていた。 今後の対応策を示してもらったので安心したが、早く道路が復旧してほしい。」と話していました。 (NHK = 7-12-24) ◇ ◇ ◇ 県道崩落 日御碕地区孤立 島根東部大雨 「まるで川」道路冠水続出 猛烈な暑さから一転し、停滞する梅雨前線が大きな被害をもたらした。 断続的に雨が降った出雲、松江両市では 9 日、道路の冠水などが至る所で発生し、日常生活に影響が出た。 孤立状態となった地区の住民からは「復旧はいつになるのか」との声が聞かれた。 548 人が暮らす出雲市大社町日御碕地区は県道の崩落で孤立状態になった。 山肌に車を寄せ、かろうじて難を逃れるタクシーも。 全面復旧には相当の時間がかかるという。 民宿を経営する高橋英明さん (74) は「日御碕は観光が柱のエリアで、書き入れ時を前に道路が通れなくなるのはかなりの痛手だ。 復旧の見通しが立たないのは非常に困る。」と話した。 同地区の男性 (38) は、仕事中の兄が自宅に戻れなくなったといい「復旧に関する情報がほしい」と述べた。 午後から雨が強まった出雲市内では計 11 地区で避難指示が出され、午後 4 時時点で床下浸水が 4 件、道路冠水が 21 件確認された。 同市斐川町直江では午後 1 時 50 分ごろ、60 代男性が運転する車が、冠水したアンダーパスに侵入し、立ち往生した。 男性は救助され命に別条はなかった。 近くの男性 (80) は「以前も冠水したが、車が取り残されているのを見るのは初めてだ」と驚いた。 出雲市塩冶町の男性 (39) は自宅前の道路が腰近くまで冠水した。 2021 年 7 月豪雨も経験し「また起きた。 逃げようにも道路は一本で危ない。」と途方に暮れた。 松江市では床下浸水が 5 件、道路冠水が 20 件が確認された。 中心部の黒田町や春日町で道路が冠水し、低速で走行する車やズボンの裾を膝までまくる歩行者の姿が見られた。 目の前の交差点が漬かったドコモショップ城山西通り店は、車が通るたびに雨水が波になって入り口に押し寄せるため、土のうを置き、店内への浸水を防いだ。 30 代の男性従業員は「雨の降り方と量が尋常でない。 営業がままならない。」話した。 歩いていた近くの会社員本岡雅子さん (64) は太もも辺りまでぬれたといい「まるで川みたい。 ゴムボートを出してもいいほどだ。」と振り返った。 空の便は島根県内発着の 11 便が欠航。 JR 西日本は山陰線などの一部区間と木次線全線で運転を取りやめ、一畑電車も午後 3 時以降、全線が運休した。 山陰道の出雲インターチェンジ (IC) - 東出雲 IC が通行止めになった。 (山陰中央新報 = 7-10-24) ◇ ◇ ◇ 島根、鳥取両県に大雨、洪水警報 松江市では道路冠水、高齢者等避難指示も 気象庁によると、9 日午後 0 時 23 分現在、島根県東部と鳥取県中・西部に大雨警報(土砂災害、浸水害)と洪水警報が出ている。 松江市内では道路の冠水が確認されている。 同市には土砂災害警戒情報と警戒レベル 3 の高齢者等避難指示が出ており、気象台は注意を呼びかけている。 (中国新聞 = 7-9-24) |