新たに 9 本の河川で警戒水位以上の洪水が発生 - 中国

中国水利部によると、5 日午前 8 時から 6 日午前 8 時にかけて、降雨と高温融雪の影響で、遼寧省、吉林省、内蒙古自治区、新疆ウイグル自治区、重慶市などで新たに 9 本の河川で警戒水位以上の洪水が発生しました。 このうち、3 本の河川で洪水防止工事の設計基準を超える洪水が発生しました。

7 日午前 8 時までに遼河、松花江の吉林区間は警戒水位を超え、烏蘇里江の虎頭江区間、新疆タリム河本流の新渠満河区間は保証水位を超える見込みです。 水利部は内蒙古自治区、山東省、河南省、陝西省、甘粛省、寧夏ホイ族自治区、新疆ウイグル自治区の 7 省・自治区にそれぞれ的を絞った警報を出し、大雨の予防と対処に努めるよう指導することになります。 (CRI/Reocrd China = 8-7-24)

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中国・湖南省の洪水で 30 人死亡、35 人不明 首相が現地で対応指示

中国内陸部・湖南省で台風による被害が広がっている。 国営中央テレビによると、洪水に見舞われた資興市では、1 日正午までに 30 人が死亡、35 人が行方不明になっている。 李強(リーチアン)首相は現地を視察し、捜索と復旧に全力を尽くすよう指示を出した。

報道によると、同省では台風 3 号がもたらした大雨で 121 万人が被災した。 7 月 26 日から大雨が続き、衡陽市の山崩れで 15 人が死亡、湘潭市の堤防決壊で約 3,800 人が避難するなど被害が相次いでいた。 1 日に資興市などを視察した李強首相は被災者を見舞い、地元当局者に「増水期は終わっておらず、気を緩めずに人民の生命・財産の安全を確保しなければならない」と指示を出した。 (上海・小早川遥平、asahi = 8-2-24)

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高速が崩落、堤防決壊 中国で異常な大雨、被害頻発で指導部に危機感

中国各地で大雨による大規模な災害が続いている。 山崩れや道路の崩落、堤防の決壊などで多数の死者が出るケースが相次いで発生しており、習近平(シーチンピン)指導部も対策を最優先させる姿勢をアピールする。 泥水が住宅街の 1 階部分をすっぽり覆い、広大な範囲で川や畑との境がなくなってしまっている。 中国では今、こうした光景が連日のように報じられている。

国営中央テレビは 1 日、台風 3 号がもたらした大雨で湖南省の 121 万人が被災したと報じた。 7 月 28 日に衡陽市の山崩れで 15 人が死亡、29 日に湘潭市の堤防決壊で約 3,800 人が避難するなど被害が相次いでいた。 中国の淡水湖で 2 番目に大きい同省の洞庭湖では 5 日、堤防が約 220 メートルにわたり決壊。 周辺の 7,860 人が一時避難し、復旧作業に延べ 4,700 人以上が投入された。 SNS では住民らが今も片付けに追われる様子が投稿されている。

中国は「七下八上(7 月下旬 - 8 月上旬)」と呼ばれる、年間で最も降水量が多い時期を迎えている。 だが、今年は春先まで続いたエルニーニョ現象の影響で暖かく湿った空気が流れ込み、南部で大規模な大雨被害が頻発した。

道路の安全性に疑問も

広東省の一部では 4 月に平年の約 4 倍の雨が降り、5 月 1 日に梅州市で高速道路の路面が崩壊。 走行中の車が巻き込まれて、48 人が死亡した。 同市では 6 月にも土石流で 38 人が死亡するなど、同じ地域を繰り返し大雨が襲った。 高速道路で走行中の車が巻き込まれる事故は、7 月 19 日に北西部・陝西省でも起きた。 鉄砲水で橋の一部が崩れたとみられ、車 25 台が川に転落。 12 人が死亡し、31 人が行方不明になった。 経済メディア・財新によると、今年 13 省で洪水が起こり、上半期の死者・行方不明者は 322 人に上った。 7 月上旬までに南部の保険機関に寄せられた被害報告は 9 万 5 千件で、損失額は 32 億元(約 670 億円)を超えるという。

歴史的な大雨が続き、既存のインフラ設備では対応できない事態が続いている。 上海メディアの澎湃新聞は 29 日、災害リスクの評価が異常気象に対応できていないとする専門家の見解を紹介。 気候変動に合わせて 5 年ごとに評価を見直したり、リスクがある際には事前に通行止めにすることの必要性を伝えた。 ネット上では、急速に発展してきた高速道路網などのインフラの安全性への不安の声も出ている。 陝西省で高速道路の橋が崩落し、12 人が死亡した事故を伝えるネットニュースには、「どの業者が手を抜いたのか。 厳しく調査されるべきだ。」、「人災だ」などの書き込みが見られた。(上海・小早川遥平)

対策優先をアピール

習近平(シーチンピン)国家主席は 25 日、最高指導部 7 人による政治局常務委員会の会議を主催し、洪水に対する防災対策を指示した。 会議は「今年は強雨が多く時間も長く、洪水被害の広がりは速くなっている」と危機感をあらわにした。 会議では早期警報の精度を高め、危険地域の住民の避難を素早く判断するといった施策で人的被害を最小限にすることなどを求めた。 中国政府は 29 日、被災地のインフラ復旧に 5 億元(約 105 億円)を投入することを発表した。

異常な豪雨などが頻発する事態は、地球温暖化との関連が指摘される。 古代から為政者が治水に追われてきた中国だが、現代の水害はさらに深刻さが増している可能性がある。 昨年夏には、少雨で知られる首都の北京近郊も洪水に見舞われ、隣接する河北省を合わせて大きな被害が出た。 かつての災害では指導者が現場へ乗り込んで防災や救助の陣頭指揮をとるパフォーマンスをとることも多かったが、いまの最高指導部では目立って減っている。 「防災を重視している」との姿勢を示し続けて世論の疑念を抑えることも、指導部の課題となっている。 (北京・斎藤徳彦、asahi = 8-1-24)

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中国で豪雨被害相次ぐ 鉄砲水、堤防決壊 … 死者・避難者多数

中国南部の湖南省で大雨による被害が相次いでいて、山崩れの影響で 15 人が死亡したほか、連絡の付かない村もあり、救助作業が進められています。 中国メディアによりますと、湖南省衡陽市で 28 日、鉄砲水による山崩れが起きました。 建物が流され 15人が死亡、6 人がけがをしています。 同じ湖南省の湘潭市では堤防が決壊し、29 日午前 7 時半までに 3,832 人が避難しました。 負傷者はいないということです。 また、チン州市では大雨の影響で 8 つの村と連絡が付かなくなり、救助作業が行われています。 中国では豪雨による被害が続いていて、習近平国家主席ら最高指導部は 25 日に水害対策の会議を開いていました。 (テレ朝 = 7-30-24)

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中国陝西省、高速道路の橋崩落で 11 人死亡、30 人不明 豪雨の影響で

中国陝西省商洛市で 19 日夜、高速道路の橋の一部が豪雨の影響で崩落し、11 人が死亡した。 国営メディアが伝えた。 川に少なくとも車 5 台が落ちたといい、約 30 人が行方不明となっている。 当局が救助活動を始めた。 習近平国家主席は、救助に全力を挙げるよう指示を出した。 地元気象台によると、陝西省では 19 日朝から各地で大雨となっており、事故が起きた商洛市では最高レベルの「豪雨赤色警報」が出ていた。 (kyodo = 7-20-24)


中国で相次ぐ凶悪事件、社会の末端システムが機能不全との声も - 香港メディア

香港メディアの聯合早報は 21 日付で、浙江省温州市内で 19 日に発生した診察中の医師を襲撃した傷害致死事件を切り口に、中国では今年になってから凶悪事件が目立つと論じ、その背景には社会の末端システムが機能不全になっていることがあるとする意見を紹介する記事を発表した。 浙江省温州市内の温州医科大学付属第一病院で、刃物を持った男が診察中の心血管内科医を襲撃する事件が発生したのは 19 日午後 6 時ごろだった。 男は医師を何度も刺したという。 現地警察はその後、医師を襲撃した男は建物から飛び降り、医師と男に対する治療が続けられていると発表した。 病院側はその後、襲われた医師は 20 日未明に死亡したと発表した。 聯合早報記事によれば、21 日早朝時点で、医師を襲った容疑者の状態や犯行の動機は明らかにされていない。

中国のインターネットでは、亡くなった医師に哀悼の気持ちを示したり、この犯行に強く憤り医師層に大きな不安をもたらすなどとする意見が多く書き込まれた。 中国国家医療保障局も医療従事者を暴力によって傷つける犯罪行為を非難する文書を発表した。 中国では今年になってから、残虐な傷害事件が目立つ状態だ。 山東省東営市内では 7 月 3 日、男が自分の妻と娘、孫の 3 人を刃物で傷つける事件が発生した。 男は自分が乗る乗用車を妻ら 3 人の乗る乗用車にぶつけて停車させ、刃物で 3 人を傷つけた。 男の孫は生後 4 カ月だった。 男は現場から逃走したが、警察はすでに自殺していた男を見つけた。 襲われた 3 人は命を取り留めた。

中国では 6 月に、外国人を刃物で傷つける事件が 2 件発生した。 5 月 7 日には雲南省の病院で男が周囲の人を刃物で襲う事件が発生し、2 人が死亡し 21 人が負傷した。 同月 20 日には、江西省内の小学校で女が包丁で周囲の人を襲う事件が発生し、2 人が死亡し 10 人が負傷した。 これらの事件では、警察当局は容疑者の犯行に至った動機や経緯、事件後の処理などを発表していない。

中国では、凶悪な事件が目立っていることについて、経済状況の悪さや失業率の上昇、社会の雰囲気が悪くなっていることが関係しているとの見方が出ている。 ジャーナリストの胡錫進氏は 3 月時点で、「基層工作」に緩みが生じているので、悪質な事件の増加を阻止できない可能性があると発表していた。 中国における「基層工作」とは、生活困難者の支援や生活に直結するインフラの整備、教育や医療など住民に寄り添った活動であり、住民の不満を上部に伝える役割も果たす。

中国最高人民法院(最高裁)は 19 日、中国全国の裁判所が受理した 2024 年上半期(1 - 6 月)の裁判件数を発表した。 刑事裁判は前年同期比 6.16% 増の 59 万 1,000 件だった。 一方で、民事裁判は同 1.63% 増の 890 万 8,000 件だったという。 中国最高人民法院は刑事裁判の中でも、危険運転関連の一審裁判受理は同 12.93% 減、財産権侵害関連の裁判受理は同 23.48% 増だったなどと、いくつかの細かい分類について数字を紹介したが、故意傷害罪や故意殺人罪など、いわゆる凶悪犯罪に関連する数字は示さなかった。 (如月隼人、Record China = 7-21-24)


景気低迷続く中国・上海 大型スーパーの閉店相次ぐ

景気低迷が続く中国の上海で、大型スーパーの閉店が続いています。 輸入品などを中心とした高級スーパーチェーン「シティショップ」が今年 4 月、 3 つの店舗を閉鎖し営業を終えました。  このスーパーは 30 年近く前に開店し、ピーク時には上海や北京で 10 店舗以上を展開しましたが、近年は売り上げの低迷に苦しんでいました。 背景にはネット通販の拡大に加え、個人消費の落ち込みがあるとみられています。 利用していた人は 「私たちのような高齢者はネット通販はできないからスーパーで買い物をします。 近くにスーパーがなくなったらどこで買い物をしたらいいのか」、「(スーパーが閉店して)近所の人たちは皆、残念がっています。」 中国で 15 日に発表された 4 月から 6 月の GDP 成長率も前年比で 4.7% と伸び悩んでいて、他の大手スーパーチェーンでも閉店が相次いでいます。 (テレ朝 = 7-18-24)


中国、高速鉄道に続き今度は映画館の「不衛生さ」が波紋 = 「もうショートパンツはけない」

中国の SNS 上で「ショートパンツで映画館に行かない方がいい理由」がトレンド入りし、大きな反響を呼んでいる。 きっかけは「映画館は恐ろしすぎる」と題するネットユーザーの投稿。 同ユーザーは「女の子たちはショートパンツで映画館に行っちゃだめ。 昨日、夫と子どもと映画を見に行き、最後列の中央の席のチケットを購入した。 シアターに入った時はすでに照明が落とされていたのでスマホのライトで番号を確認しながら席を探していたらこれを見た」とつづり、写真を数枚投稿した。

写真には、座席がシミなどで非常に汚れている様子が写っていた。 一時的な汚れではなく、長期にわたって不衛生な状態が続き、汚れがしみ込んだ状態に見える。 同ユーザーは「ゾッとした。 私はその時ロングパンツだったからまだ良かったけど、ショートパンツをはいて来たこともあったと思い返して、怖くなった。」としている。 座席の不衛生さをめぐっては中国高速鉄道でも先日、物議を醸したばかり。 中国の SNS・微博(ウェイボー)では「ショートパンツで映画館に行かない方がいい理由」がトレンド入りした。

ネットユーザーからは「映画館の座席はマジで汚い」、「座席に虫がはっているのを見たことがある」、「映画館で働いたことがあるけど、座席のシートを洗うのは数年に 1 回。 それと、座席でよからぬことをするカップルもいる」との声や、「そもそも映画館側が清掃してないのが問題」、「『座らない方がいい』じゃなくて『きちんと清掃せよ』が正しい」、「映画のチケットは高いのに掃除は適当かよ」といった不満の声が上がった。 また、「数日前は『ショートパンツで高速鉄道に乗るな』で、今度は映画館か」、「だから私は映画を見に行かなくなった」、「もう外出時にショートパンツははけない。 汚れていない場所なんてどこにあるの?」、「座布団持ち歩くしかない」、「公共施設に清潔なところは一つもないってことね」などのコメントも寄せられている。 (北田、Record China =7-17-24)


中国で相次ぐ路面陥没、今度は広東省で = 「まるで地震のようだった」 - 中国

2024 年 7 月 15 日、香港メディア・香港 01 は、広東省東莞市で大規模な道路陥没が発生したと報じた。 記事は、地元テレビ局の報道として、同市の莞城街道で 15 日午前に路面の陥没が発生したと紹介。 現場では臨時の交通規制が敷かれ、緊急補修などの作業が行われていると伝えた。 また、現場付近を走行した車のドライブレコーダーが撮影した映像には、走行中に車道の中央が広範囲にわたって突然陥没する様子が映っていたと伝えるとともに、幸い陥没発生時に現場を通った車はなく、現場に向かって走行していた車も速やかに徐行したため、陥没に巻き込まれる車はなく、けが人もいなかったと紹介している。

さらに、現場付近の商店主が陥没発生の状況について「当時店の中にいたが、まるで地震のようだった。 大きな音がした。」と語ったことを伝えた。 記事は、同日午後に同街道弁事所の職員が「午前 11 時ごろに路面の陥没が発生した。 巻き込まれた車はなく、死傷者はいない」とコメントし、同街道安全衛生委員会弁公室も死傷者が出なかったことなどを明らかにした上で、関係当局がすでに緊急処理作業に当たっていると発表したことを伝えている。 中国ではこのところ道路の陥没が相次いで発生しており、5 月 1 日には同省梅州市の高速道路が陥没して車両 23 台が巻き込まれて 40 人以上が死亡したほか、先月にも四川省成都市の地下鉄工事現場で道路が陥没した。 (川尻、Record China = 7-16-24)


トラック次々と "亀裂に投入" 「堤防決壊」事前に予兆が? "幻の動物" に異変

トラック次々と "亀裂に投入" 中国南部で発生した大規模な堤防決壊事故。 その修復工事がようやく終わりました。 者 「今、救援隊の隊員たちが合流しました! この時刻をもって堤防の決壊は止められたのです!」 事故が起きたのは湖南省にある「洞庭湖」。 5 日、堤防の一部が崩れ始めて水漏れが発生。 広がり続ける亀裂をふさぐために土砂を積んだトラックを次々と飛び込ませましたが、焼け石に水。 防が決壊してしまったのです。

"堤防決壊" 事前に異変が

中国南部・湖南省の湖で発生した大規模な堤防決壊事故。 その 10 日ほど前、湖ではある異変が起きていました。 シカのような動物の群れが続々と湖から上陸。 町に現れたのです。 その正体は "幻の動物"”と呼ばれる「四不象」。角はシカ、頭はウマ、しっぽはロバ、ひづめはウシに似ているが、そのどれでもないことから名付けられたといいます。 先月から続く集中豪雨によって湖の水位が上昇し、周辺にあったシフゾウの生息地が水没。 陸地を求めて逃げてきたとみられています。 そして、その後も続いた大雨で堤防が決壊。 住民 7,000 人以上が避難する事態となっていました。 (テレ朝 = 7-10-24)


世界一高い橋、花江峡谷大橋の建設が急ピッチで進む - 中国

貴州省の花江峡谷大橋の建設がこのところ加速しており、橋梁メインケーブルの骨組みを架設する作業が着実に進められている。 新華網が伝えた。 貴州六安高速道路の重要プロジェクトである花江峡谷大橋は、全長 2,890 メートル、主橋梁の橋面から北盤江の水面までの垂直距離は 625 メートル。 完成後は北盤江大橋を抜き、世界一高い橋となる。 (人民網/Reocrd China = 7-10-24)

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飛行機に初めて乗った女性、トイレと間違えて脱出用ハッチ開ける - 浙江省衢州市

4 日午後 9 時過ぎ、四川省成都へのフライトを控えて浙江省の衢州空港に駐機していた中国国際航空 CA2754 便の機内は、やや騒々しかった。 乗り込んだばかりの乗客が、手荷物の整理をしていた。 客席上の収納スペースに荷物を入れようとして、その荷物が落ちて他の乗客の頭を直撃するトラブルも発生した。 客室乗務員は、大勢の乗客を手助けすることで、忙しかった。 そんな中で、やや年配の女性が機体の後部に向かって通路を小走りで進んだ。 女性はそのまま客席内後部にある緊急脱出用のハッチを開けた。 香港メディアの香港 01 が伝えた。

ハッチが開くのと同時に、地上に滑りおりるためのスライドが展開した。 客室乗務員も乗客も驚いた。 当然ながら出発はできない。 すでに夜であり、中国国際航空は乗客に対して宿泊するためのホテルを手配し、1 人当たり 400 元(約 8,800 円)払うことにした。 非常用ハッチを開けた女性は、警察に連れていかれた。 悪意があったわけではなく、初めて飛行機に搭乗したので勝手が分からず、トイレの扉と間違えたと分かった。 多額の賠償金を請求されると告げられた女性は、泣き出した。 (Reord China = 7-6-24)


中国スパイ摘発機関、携帯・PC 検査の新規定施行 … 「何を違法行為として問題視」外国人の不安強まる

【北京 = 川瀬大介】 中国の 習近平(シージンピン) 政権がスパイ摘発を強化する改正反スパイ法を施行してから 1 日で 1 年となった。 スパイ摘発機関が携帯電話やパソコンを検査する権限を盛り込んだ規定の運用が 1 日から始まり、中国当局の不透明な法執行に対する外国人の不安は一層強まっている。

「外国の情報機関を震え上がらせ、全社会の反スパイ意識を強めた」

中国でスパイ摘発を担う国家安全省は 1 日、SNS 「微信(ウィーチャット)」の公式アカウントで米英情報機関のスパイ事案を摘発したケースを紹介し、改正法施行から 1 年間の成果をアピールした。 これまでに約 20 か国の外資系企業幹部や在中公館に改正法について説明してきたとも強調し、「中国の透明な法治環境を示した」と主張した。 同省は改正法施行を受けて昨年 7 月末、微信の公式アカウントを開設した。 以降は連日のようにメッセージを投稿して宣伝を強めてきた。 習政権が言及する「国家の安全」は軍事や経済、文化、科学技術、資源など対象が広い。 同省の投稿内容は、国民へのスパイ摘発の協力呼びかけや米英のスパイ事案摘発に加え、本来は所管外の外交や経済など多岐に及ぶ。

同省の存在感が強まる中、外国人にとっては何が違法行為として問題視されるのか分からず、不安が広がっている。 1 日には反スパイ法などに基づいて携帯電話やパソコンを検査し、アプリも調べられるとした新たな規定を施行した。 従来の運用を明文化したとみられる。 スパイ行為が疑われる個人・団体が対象で「一般人は対象外」と同省は強調するが、北京の外交筋は「取り締まりが強まる可能性がある」とみている。 同省が昨年 12 月、経済分野を対象に「国家の安全を脅かす違法犯罪活動を断固取り締まり、処罰する」と投稿した際には、中国経済への批判的な論調は処罰される可能性があるとの見方が強まった。

反スパイ法が施行された 2014 年以降、中国で拘束された邦人は少なくとも 17 人に上る。 昨年 3 月に反スパイ法違反容疑で拘束され、同 10 月に正式逮捕されたアステラス製薬社員ら邦人の拘束理由の詳細が明らかにされることはない。 ある外交筋は「日本から中国への出張を避けようとする状況が続いている。 何をしたら拘束されるのか分からず、多くの人がリスクを感じている」と指摘する。 (yomiuri = 7-2-24)

反スパイ法 = 2012 年に発足した 習近平(シージンピン) 政権の「国家の安全」を重視する方針の下、国家機密の提供などを取り締まるため 14 年に施行された法律。 昨年 4 月に成立した改正法では「国家の安全や利益に関わる文献やデータ、資料、物品」の窃取や買収などを新たな対象とした。 スパイ行為が疑われる人への手荷物検査を可能にするなど国家安全当局の権限も強まった。


ネット用語「シティかシティじゃないか」が流行 - 中国

中国では今、「シティかシティじゃないか?」、「かなりシティだね」という言い方が流行しています。 シティは英語の「city」で、元は「都市」の意味ですが、ある外国人ブロガーが中国を旅行中に妹と会話したことがきっかけで、語調が奇妙で面白いことから、多くのネットユーザーがまねをしています。 今では、都会的、洋風、斬新、さらには「刺激的」の代名詞になっています。 中国が入国ビザの最適化措置を続々と打ち出しているのに伴い、ますます多くの外国人観光客が中国を訪れ、ソーシャルプラットフォームで中国での体験をシェアし、「チャイナトラベル」関連の話題について、人気が高まり続けています。

これらのブロガーが中国旅行中の様子を紹介する動画は、多くの外国人の中国に対するステレオタイプなイメージを打ち破り、中国に来て肌で感じたいという「潜在的な観光客」を引きつけています。 あるネットユーザーは大いに刺激を受け、自分も中国に行ってみたいと表明しています。 この人はネットに投稿し、「あなたたちと一緒に、西側諸国が私たちに見せたい、信じさせたい姿ではなく、本当の中国を発見したい!! これらの情報量が多い素晴らしい動画のおかげで、私たちの多くが既に中国を旅行先の上位に据えている」と書いています。

今年の第 1 四半期、中国に入国した外国人の数は 2023 年の同時期より 3 倍以上も増え、ビザなしで入国した外国人の数は大幅に増えました。 国内外の人的往来に便宜を図るため、中国は「3 減 3 免」の政策を打ち出しました。 すなわち、ビザ申請書の記入項目を減らし、ビザ代を段階的に引き下げ、中国に来る留学生の審査・認可手続きを簡素化するとともに、一部の申請者の指紋採取を免除し、ビザ申請の予約制をやめ、フランスやドイツなどの国に対して一方的なビザ免除政策を試行するなどです。

現在までに、中国の 72/144 時間以内のトランジットに対するビザ免除政策の適用国は 54 カ国に拡大しました。 そのうち、長沙、ハルビン、桂林の 3 都市では 72 時間以内のトランジットに対してビザ免除政策を実施しており、北京、天津、上海、西安など 20 都市では 144 時間以内のトランジットに対するビザ免除政策を実施しています。 また、中国人民銀行は今年 3 月に、モバイル決済、銀行のキャッシュカード、現金など5種類による決済方法と利用フローを紹介する「外国人の中国での支払ガイドライン」を発表しました。 現在、外国人観光客はアリペイやウィーチャットなどの支払いツールをダウンロードすれば、国際銀行カードとのひも付けがサポートされているほか、30 種類以上の電子マネーが中国内で使用できます。

外国人観光客を対象にした便利な施策も各地で打ち出されています。 上海では、多くのタクシーがカード読み取り機を設置しており、銀行のキャッシュカード利用に慣れている外国人観光客に便宜を図っています。 また秦の始皇帝陵博物院では今年 4 月に海外統合サービスプラットフォームを開設し、観光客の海外からのオンラインチケット予約を 39 の国と地域の 24 の言語、29 の通貨でサポートしています。 (CRI、Record China = 7-1-24)

〈編者注〉 この記事が、一般の SNS から pick-up されたものであれば、文句はないのですが、これはあくまで官製の観光宣伝文、ぎこちなさまで感じます。 やはり、西欧人の中に日本人は含まれていないようです。


中国、香港・マカオ在住外国人の本土入境規制を緩和 - 10 日から

香港とマカオの非中国人居住者は中国政府のビザ(査証)規定緩和を受け、中国本土により容易に入境できるようになる。 香港とマカオを中国の国家発展計画にさらに取り込む狙いがある。 中国国家移民管理局は 1 日、中国籍のない香港とマカオの長期滞在者が、本土に入境する 5 年間の通行証を 10 日から得られるようになると発表した。 1 回の訪問につき最大 90 日間滞在が可能。 何度でも本土に入境できる。

中国当局はこの政策について、香港とマカオからのビジネスやレジャー目的での非中国人の渡航増加支援を目的としていると説明。 中国への香港返還 27 年目のこの日に発表された今回の措置は、ビジネスの中心地としての香港の地位を押し上げる狙いもある。 香港もしくはマカオに住んでいるが、中国へのビザなし入境が可能なパスポート(旅券)を持っていない外国人が、今回の渡航規制緩和の恩恵を受ける。 数十カ国の外国人が対象になる。

新しい 5 年の通行証は永住者向けで、通常は香港またはマカオに少なくとも7年間継続して居住している中国籍のない外国人に適用される。 中国は、インバウンド観光を後押しするため、フランスやドイツ、スイス、オーストラリアなど、この 1 年で 12 カ国以上にビザなし渡航を許可した。 香港に接する広東省深センは、手頃な価格でショッピングや食事が楽しめることから香港市民にも人気が高い。 香港の飲食店や小売企業は、本土の同業者に客を奪われると不満を抱いているが、本土への渡航が増えれば中国が香港を「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」経済圏に一段と組み入れる一助となり得る。 (Danny Lee、Bloomberg = 7-1-24)


中国の超大型交通事業「深中通道」が開通 珠江河口の東西都市群を接続

【深セン】 中国粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)の超大型交通プロジェクト、広東省の深セン市と中山市を橋や海中トンネルで結ぶ「深中通道」が 30 日、開通し、試験運営を開始した。

橋と島、トンネル、海底インターチェンジが一体となった国の重点プロジェクト、世界レベルの海をまたぐ集積プロジェクトとして建設され、総延長は約 24 キロ。 広東省の広州 - 東莞間に架かる虎門大橋の南約 30 キロ、香港と広東省珠海、マカオを結ぶ港珠澳大橋の北約 31 キロに位置する。 設計速度は時速 100 キロで、両側 8 車線の高速道路標準規格に基づいている。

大湾区の総合交通運輸システムの核心をなす交通ターミナルプロジェクトで、珠江河口の伶?洋(れいていよう)をまたぎ、河口東岸の深セン、東莞、恵州 3 市、西岸の珠海、中山、江門 3 市の二つの都市群を直接つないだ。 深セン - 中山間の車の所要時間は 2 時間から約 30 分に短縮され、両市は「30 分経済生活圏」となる。 (劉大偉、田建川、葉前、楊淑馨、中国・新華社 = 7-1-24)


渝万高速鉄道高架橋、最初の箱桁組立架設が完了 中国重慶市

【重慶】 中国重慶市で建設が進む渝万高速鉄道(重慶市街 - 万州区)の新橋複線特大橋は 26 日、径間 64 メートル区間で最初の連続箱桁組立架設が完了した。 鉄道建設大手、中国中鉄傘下の中鉄二院工程集団が設計し、インフラ建設大手の中国鉄建大橋工程局が建設を請け負った。

1 カ所目の架設が成功したことで、同高速鉄道全線の建設が新たな段階に入った。 渝万高速鉄道の全長は約 251 キロ、設計時速は 350 キロ。 完成・開通後は重慶東北部三峡ダムエリアの各都市・町と重慶中心部とのアクセスや沿線住民の移動の利便性が大幅に向上し、沿線の経済・社会の発展を促進する。 (中国・新華社 = 6-29-24)

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中国南部の豪雨で 13 人死亡 景勝地・桂林でも 30 年に一度の大洪水

中国南部の広東省、福建省などで 1 週間以上にわたって記録的な大雨が続き、20 日までに 13 人が死亡し、17 人が行方不明になっている。 国営メディアが報じた。 さらに被害が広がる可能性があり、習近平(シーチンピン)国家主席は対策を急ぐよう重要指示を出した。

国営中央テレビによると、川下りの名所として知られる広西チワン族自治区の景勝地、桂林では 20 日、警戒水位を 2.88 メートル超える、30 年に一度の洪水が発生。 浸水した駅舎や、中州に取り残された人々をボートで救助する様子が伝えられた。 中国南部では 6 月半ばから記録的な大雨が続いており、広東省の梅州市で 5 人、福建省の竜岩市武平県で 4 人、同市上杭県で 4 人が死亡するなど、広範囲に被害が出ている。 こうした事態を受け、習氏は 18 日、「人民大衆の生命・財産の安全と社会の大局の安定を確実に保障しなければならない」とする重要指示を出した。 (上海・小早川遥平、asahi = 6-20-24)


中国重慶、ジア一橋脚の高い低塔斜張橋が合体

中国西部の重慶市にある渝湘複線高速道路の磨寨烏江特大橋が 14 日に無事合体しました。 これにより、重慶市と湖南省を結ぶ渝湘複線高速道路の重慶市彭水県から酉陽県までの全線が開通したことになります。

磨寨烏江特大橋は、重慶市彭水ミャオ族トゥチャ族自治県の県境に位置し、アジアで最も橋脚の高い低塔斜張橋です。 全長 708 メートル、主橋は(153 + 296 + 153)メートルの双方向 4 車線低塔斜張橋を採用し、主橋塔は矩形鉄筋コンクリートを採用し、最大橋脚の高さは 216 メートル、主塔の高さは 44 メートル、ケーブルの頂上から烏江水面までは約 320 メートルです。

渝湘複線高速道路プロジェクトの総距離は 280 キロで、開通後は重慶市南東地区と重慶市主要経済圏の距離をいっそう短縮し、沿線の経済と社会の持続的かつ急速な発展をけん引すると期待されています。 (CGTN/AFPBB = 6-17-24)


中国の京広高速鉄道、全線で時速 350 キロ運行を実現

【武漢】 中国の北京市と広東省広州市を結ぶ京広高速鉄道の湖北省武漢市 - 広州市区間で 15 日、高速列車「復興号」が時速 350 キロで運行し、同区間が安全基準モデル路線となった。 京広高速鉄道は全線で時速 350 キロ運行を実現した。 同高速鉄道は、縦横各 8 ルートからなる中国の高速鉄道網「八縦八横」のうち、縦方向の主要路線の一つで、総延長は 2,298 キロ。 北京から河北、河南、湖北、湖南、広東各省を縦貫し、京津冀(北京・天津・河北 2 市 1 省)地区、中原(黄河中・下流域)・長江中流域の都市群、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)をつなぐ重要な幹線鉄道となっている。 (中国・新華社 = 6-16-24)

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中国、未使用の高速鉄道駅乱立 無計画と批判も、最低でも 26 駅

【北京】 中国で、建設後に使用停止や未使用のままになっている高速鉄道の駅が多数存在し、物議を醸している。 中国メディアによると、北京を含む全国各地で少なくとも 26 駅に上る。 辺ぴな場所にあり利用客が少ない駅が多く、無計画な開発を避けるべきだと批判の声が上がっている。 高速鉄道の駅建設は地方政府幹部の実績になる。 駅を核として都市発展が進むとの期待も高く、各地で開発が進む。 建設費用などの投資額が1 億元(約 22 億円)を超えるケースもあるという。

遼寧省の省都にある瀋陽西駅は中心部から 20 キロ以上離れており、2018 年 12 月の開業から 7 カ月弱で営業停止となった。  国有企業の中国国家鉄路集団によると、中国の高速鉄道は 23 年、2,776 キロ延伸した。 同集団は 4 万 5 千キロに及ぶ総延長を 35 年までに 7 万キロに延ばす計画だ。 中国紙、新京報は今年 5 月下旬の社説で、使用されていない駅は建設の動機が主観的で「科学的な根拠がなく、実需との乖離がある」と批判、やみくもな投資を避けるべきだと主張した。 (kyodo = 6-12-24)

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中国のネットユーザー 高速鉄道列車の座席の汚れで大討論

中国のネットユーザーが最近、高速鉄道列車の座席が汚れていることについて議論しています。 一部のネットユーザーは SNS で座席の写真をシェアし、「何年使ったら、交換するのか」と尋ねています。 ネットユーザーが投稿した写真を見ると、座席は既に黄ばんでいたり、壊れた痕がありました。 これについて、中国国家鉄路が運営するオンラインチケット購入サイト「中国鉄路 12306」のカスタマーサービスの職員は、「座席に汚れが残っている場合、乗務員はすぐに交換作業を行うが、カバーを定期的に交換する体制はとっていない。 実際の状況に合わせて交換する。」と答えました。

また、高速鉄道部門によると、寝台列車のように 1 人の乗客が使い終わったらすぐにシーツ、掛け布団カバー、枕カバーを交換するのとは違い、高速鉄道列車の座席は、利用状況に応じて清掃、交換、メンテナンス作業を行います。 また、今回ネットユーザーがシェアした座席の汚れ問題については、直ちに対応するということです。 ネットユーザーは、「高速鉄道列車や、飛行機を利用した後には服を洗濯するのが常識だ。 特に列車の場合、どうしても汚れが気になっていやになる。 これからは使い捨てのカバーを持って出掛けた方が安心。」というメッセージを残しています。

(一方で、「普通だよ。 普通。 列車の座席、寝台列車の掛け布団、便器のふた、映画館やカラオケの座席、またホテルの椅子、ベッドのマットレス、タオル、沸かしポットなど、すぐに交換するものではない。 気にしすぎだよ。 自分が気をつければいいじゃないか。」とさほど気にしないネットユーザーも少なくありません。 (CGTN/AFPBB = 6-1-24)


天安門事件 35 年、香港でも厳しい警戒 追悼の舞台は日本、台湾に

中国、消せない過去

記事コピー (6-4-24)


上海から日本に向かっていた豪華客船で漏水、数百人が避難 - 中国メディア

中国メディアの澎湃新聞によると、上海発沖縄着のクルーズ客船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」の 270 度パノラマラウンジで 22 日夜、漏水事故があった。 公演中にロボットアームが誤って天井のスプリンクラーに触れたことによるもので、スタッフが直ちに公演を中止し、その場にいた 200 - 300 人の客を避難させた。 けがをした人はいなかったという。 目撃者の話によると、公演が始まってから約 30 分後、頭頂部に水が滴るような感じがして、時間がたつにつれて水の流れが激しくなり、周囲が水浸しになったという。 (柳川、Record China = 5-26-24)


高速道路崩落で 48 人死亡、復旦大教授「春節以外の大型連休廃止を」 - 中国

中国南部、広東省梅州市で大型連休初日の 1 日未明に高速道路の路面が突然崩落し、多数の車が巻き込まれる事故があった。 これを受け、上海市の名門大学、復旦大学の唐世平(タン・シーピン)教授は 6 日、自身の微博(ウェイボー)を更新し、「今回の惨事を受けて、国が大型連休制度(春節を除く)を完全に廃止する決意を固めることが期待される。 ほぼ毎年、大型連休中に何らかの事故が発生している。 大型連休制度はもともと内需喚起策であり、そろそろ改める頃だ。」と投稿した。

唐氏の投稿について、ウェイボー利用者からは「(大型連休は)数少ない旅行ができる時なのに」、「大型連休がなくても山崩れや交通事故は発生する」、「一家だんらんできる大型連休を待ちわびている人がいるのを知らないのか」などのコメントが寄せられた。 1 日の事故では、48 人が死亡、30 人が負傷した。 今年の労働節(メーデー)休暇は 5 月 1 (水) - 5 日(日)の 5 連休で、春節(旧正月、今年は 2 月 10 - 17 日)、国慶節(建国記念日、10 月 1 - 7 日)に次ぐ大型連休。 (柳川、Record China = 5-7-24)

〈編者注〉 大先生の言説とは到底感じられません。 全く異なる問題を強引に繋ぎ合わせているだけにしか思えないのです。 先ずは、一つ一つの問題を着実に誠実に対応していくこととこそ、今の中国には求められるのです。

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中国・広東省 高速道路の路面が崩れ落ち車が転落 24 人死亡

中国南部の広東省で山あいを通る高速道路の路面が崩れ落ちて車が転落し、国営メディアはこれまでに 24 人が死亡し 30 人が病院で手当てを受けていると伝えました。 国営の中国中央テレビによりますと 1 日未明、南部の広東省梅州の山あいを通る高速道路の路面が長さおよそ 18m にわたって大きく崩れ落ちました。 崩落した場所では車 20 台が転落し、これまでに 24 人が死亡したほか、30 人が病院に運ばれ手当てを受けているということです。

中国の消防当局などが SNS に投稿した現場とみられる映像には、路面が大きく陥没し、大きな炎や煙が上がっている様子が確認できます。 中国では 1 日からメーデーに合わせた 5 日間の連休が始まり、旅行や帰省で高速道路の交通量が増えていました。 広東省では先月上旬から、記録的な大雨の影響で洪水や土砂災害が相次いでいました。 一部の中国メディアは、現場近くでも大雨が続いていたと伝えていて、地元当局が詳しい原因を調べています。 (NHK = 5-1-24)

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記録的な大雨で 4 人死亡、10 人不明 中国広東省、避難は 11 万人に

中国南部の広東省で記録的な大雨が続き、22 日までに 4 人が死亡し、10 人が行方不明になっている。 国営新華社通信が同日報じた。 今後被害が拡大する可能性もある。 報道によると、同省肇慶市で 3 人、韶関市で 1 人が亡くなった。 依然 10 人の行方がわかっておらず、地元当局が捜索に当たっている。 16 日以降大雨が続いた影響で、南部を流れる珠江支流の北江では洪水が発生。 各地で冠水などの被害が相次いでいる。 同省内では 11 万人が避難したという。(北京・井上亮、asahi = 4-22-24)