「一畑百貨店」の跡地活用 JR 松江駅前のまちづくり素案示す ことし(2024 年) 1 月に閉店した「一畑百貨店」の跡地の活用などを検討する 4 回目の会議が松江市で開かれ、JR 松江駅前を訪れた人たちに市街地を巡ってもらうためのまちづくりの素案が示されました。 この会議は、ことし 1 月に閉店した「一畑百貨店」の跡地の活用など、松江駅前の将来像について具体的な構想を策定するために開かれているもので、4 回目になる今回は、県や市の担当者などおよそ 10 人が出席しました。 会議は非公開で行われ、出席者によりますと、今回は、松江駅前周辺のまちづくりの素案が示され、駅に集まった人たちにどのように市街地を巡ってもらうかや、駅前にあるバスやタクシーの乗り場の再編などが議論されたということです。 このほか、駅前にある地下道や地下駐車場の活用についても意見が交わされたということです。 今後は、この素案をもとに市民から意見を募集し、ことし 10 月に予定されている会議で市民の意見を取り入れたデザイン案を示したいとしています。 会議の後、会長を務める松江商工会議所の田部長右衛門会頭は、「きょう出た意見を調整して、市民から意見を募集したうえで、秋に向けて最終的な結論を出していきたい」と述べました。 (NHK = 7-23-24) 島根県警、個人情報記載のノート紛失 パトカーの屋根に載せて発車 島根県警松江署は 15 日、地域課の女性巡査(20 代)が、市民ら十数人分の個人情報が書かれたノートを紛失したと発表した。 パトカーの屋根に置いたことを忘れて発車し、走行中に落としたとみられるという。 署は個人情報の悪用は確認されていないとしている。 署によると、女性巡査は 14 日午前 7 時 10 分ごろ、立ち寄り先の松江市内の交番を同僚とともにパトカーで出る際、ノートと書類を挟んだバインダーを屋根に載せたまま発車したという。 パトカーを降りた後も紛失に気づいていなかった。 バインダーと書類は同日午後 4 時 10 分ごろに市内で発見されたが、ノートは見つかっていないという。ノートには、事情聴取した十数人分の住所と名前、聴取内容などが書かれていた。 大きさは A4 判で表紙は黄緑色という。 和田浩一副署長は「職員に対し個人情報の管理に関する教養を徹底し、再発防止に努める」と話している。 (清野貴幸、asahi = 7-17-24) 島根県益田市が採用でフィールドワーク学生の筆記免除 人材確保へ 島根県益田市は今年度実施の職員採用試験から、筆記試験を省く大学推薦選考枠を導入する。 市内でフィールドワークを経験した学生を推薦と面接だけで採用する。 市人事課によると、2014 年度に 130 人だった受験者数は昨年度には 45 人に激減。 小田川拓史課長は「現行方式だけでは市政運営に必要な職員を十分に確保できない危機感がある」と話す。 推薦選考の対象校は 13 年以降に順次、市と連携協力を結んだ島根県立大(浜田市)、大正大(東京都豊島区)、島根大(松江市)、松江工業高等専門学校(同)、美作大(岡山県津山市)。 大正大とは今年 1 月、推薦選考に関する覚書を交わした。 大正大の地域創生学科の学生約 20 人は例年、益田市民と交流しながら地域課題に取り組んでいる。 卒業生の数人が市内の民間企業や市役所に勤めているといい、市はこのように地域での実践的な活動を経験した人材を確保したいという。 市は今後、残りの 4 大学・高専とも推薦選考に関する覚書の締結を進める方針だ。 (高田純一、asahi = 7-6-24) 島根、鳥取で今年初の猛暑日 川本町と米子市で 35.1 度 高気圧に覆われ晴れ間が広がった山陰両県は 3 日、気温が上がり、正午段階で川本町と米子市で 35.1 度を記録し、今年初の猛暑日となっている。 松江、鳥取両地方気象台などは今年初めて「熱中症警戒アラート」を発表し、対策の徹底を呼びかけている。 正午段階のこのほかの地点は、島根県で益田 34.9 度、鹿島(松江市)、斐川、出雲、大田で 34.1 度、松江 33.8 度。 県内に 19 地点ある観測地点のうち 18 地点で既に 30 度を超える真夏日となった。 鳥取県は青谷(鳥取市) 34.3 度、塩津(大山町) 34.2 度、境(境港市) 34.1 度。 10 地点の観測地点全てで 30 度を超えた。 両地方気象台と環境省は熱中症の危険性が極めて高くなるとして、今年初めて県内に「熱中症警戒アラート」を発表した。 エアコンの使用や小まめな水分、塩分の補給などで暑さから身を守るよう呼びかけている。 (山陰中央新報 = 7-3-24) にぎわい拠点施設 島根県美郷町が建築費 12 億円見込む 島根県美郷町は 2 日、町中心部に整備する飲食や物販の複合施設について、施設の建築費として約 12 億円を見込んでいると明らかにした。 本年度は基本設計に着手する。 計画では、施設は同町粕渕の「産直みさと市」一帯の敷地約 3,300 平方メートルに整備する。 鉄筋 2 階建て延べ約 2 千平方メートル。 1 階には産直市や特産品の販売コーナーのほか、伝統芸能の神楽や町と交流のあるインドネシア・バリ島の文化を発信するブースを配置する。 2 階には飲食店 3、4 店がテナントで入り、多目的スペースも設ける。 町は商工業の活性化やにぎわいづくりを目的に施設整備を計画。 基本設計は、公募型プロポーザル方式で業者を決める。 町産業振興課は「国の交付金や有利な起債を活用して町の財政負担を抑えたい」としている。 (鈴木大介、中国新聞 = 7-2-24) 「アンアン」デザインなど並ぶ 島根県立美術館 新谷さん企画展開幕 雑誌「アンアン」などを手がけた島根県海士町在住のデザイナー、新谷雅弘さん (80) の企画展「『アンアン』、『ポパイ』のデザイン 新谷雅弘の仕事」が 28 日、松江市袖師町の島根県立美術館で始まった。 革新的な表現で注目を集めた創刊当時の「アンアン」、「ポパイ」の誌面デザインなどが展示されている。 9 月 2 日まで。 新谷さんは、アートディレクターの先駆者、堀内誠一さん(1932 - 87 年)とともに 70 年のアンアン創刊に携わり、以降は「ポパイ」、「ブルータス」、「オリーブ」のアートディレクターとして出版界をリードしてきた。 イラスト・原画 125 点と雑誌 270 冊、関連資料で誌面デザインの世界を紹介している。 初日は新谷さんのギャラリートークがあり、70 年に発行されたアンアン 6 号の表紙を紹介。 文字を入れずに人物を大写しにする表現を「数あるアンアンの中でも堀内さんの最高傑作」と評した。 観覧料が必要。 8 月 24 日午後 2 時から、新谷さんらによるトークイベントがある。 (日本海新聞 = 6-29-24) アメリカ人「初めて乗るのですが」 日本で新婚旅行中の夫婦 "第二の故郷" への期待膨らむ移動手段とは 鉄道大国とも呼ばれる日本。 多くの訪日外国人観光客は、日本国内を安心安全に移動する手段として電車を利用しています。 新婚旅行で日本を訪れたアメリカ人の女性は、学生時代に留学した思い出の地を夫に見せるため、日本でも数少ない移動手段を使う予定だそうです。 いったいどのような乗り物なのでしょうか。 ☆ 日本へ留学経験があるカーリーさん 新婚旅行に日本を選択 新婚旅行のために日本を訪れた、アメリカ人のベンさんとカーリーさん夫妻。 昨年 9 月に結婚したばかりの 2 人が、人生のビッグイベントでもある新婚旅行の目的地として、日本を選んだのには、以前日本へ来たことがあるというカーリーさんの強い希望からでした。 「私が大好きな国・日本を、夫とめぐりたいと思ったからです」 カーリーさんは高校生のときに日本語の勉強を始め、留学生として訪日。 島根県出雲市で数か月を過ごしました。 そのため、日本が大好き。 今回の訪日でも出雲に行き、当時ホームステイしていた家族や友人たちとの再会を予定しているそうです。 「出雲はとても美しい田舎で、素晴らしい時間を過ごしました。 当時、高校生だった私はとても心細かったし、初めての日本で不安でした。 でも、島根の人たちはとても温かく迎え入れてくれて、そのときのホストファミリーや友人は今でも大切な人たちです。 島根は私の第二の故郷ですね。」 カーリーさんは当時に思いを馳せます。 ただ、最近は日本語を使う機会が少ないそうで、せっかく学んだ日本語を忘れていってしまっているそう。 それでも「日本語担当なので頑張ります」と、今回が初訪日のベンさんをリードする気持ちでいっぱいです。 カーリーさんの第二の故郷・出雲市へは「サンライズ出雲」を利用 15 日間の滞在を予定している 2 人。 東京、京都、大阪を経て、出雲へ向かう予定で、出雲へは寝台特急列車の「サンライズ出雲」を利用するそうです。 「今回、初めて乗るのですが、二階建て列車で中にベッドがあるなんて、とても楽しみです。 途中で見える日本の景色にも期待に胸を膨らませています。」 現在、日本で定期運行されている寝台列車は東京と山陰地方、四国を結ぶ「サンライズ出雲・瀬戸」のみ。 そのため週末も予約でいっぱいになるほど人気の列車です。 車内には座席タイプがいくつかあり、個室にはコンセントやパジャマなど、さながらビジネスホテルのような設備が。 リラックスしながら長い旅路を過ごせるほか、朝早く目的地に到着できることも大きな魅力です。 時間を贅沢に使ったカーリーさんの "第二の故郷" への訪問。 節目でもある今回の日本旅行が良い思い出になるといいですね。 (Hint-Pot = 6-24-24) 鳥取の山奥、ギザギザ模様の「渋ビル」 完成から半世紀、今また脚光 ![]() 日本海に面した鳥取砂丘から車で約 50 分。 山並みに抱かれた川沿いの集落に、目指す建物はたたずんでいた。 鳥取市佐治町(旧鳥取県佐治村)の「プラザ佐治」。 高度成長期に過疎化が進んだ山村を振興するため国が全国 10 カ所で建設を進めた大規模なコミュニティー施設「豪雪山村開発総合センター」の一つだ。 完成は 1971 (昭和 46)年。 機能性や合理性を理念とするモダニズム建築を手がけた建築家、安田臣(かたし、1911 - 77)が設計した。 背後の木立が借景になっていて不思議な調和を感じる。 建物と木立、手前の中庭もセットにすると、なお美しい。 広角レンズを手に、役場棟の屋上に上がったり、中庭に座ったりして、三つが調和するように画角を調整した。 影が出てしまう時間帯が多いのが難点だった。(上田潤) 向かい合う鉄筋コンクリート造り 3 階建てのセンター棟と 2 階建ての役場棟は、いずれも「くの字型」。 建物の断面は台形で、センター棟の外壁のギザギザ模様が山の景色に溶け込む。 役場棟は 5 年前に耐震改修された。 「中を案内しましょうか。」 役場棟に入る市の総合支所の職員、竹内愛さん (47) が外に出てきてくれた。 平日の勤務中、窓の外に来訪者の姿を見つけると声をかけているそうだ。 人が集まる広場に - -。 旧佐治村は「プラザ」との愛称にそんな思いを込めた。 センター棟には結婚式場や食堂、図書室もあり、住民の交流拠点になった。 宿泊や入浴施設も備え、山を越えてやって来る薬売りや花売りも利用。 78 年の皇太子(現上皇)夫妻の行啓では休憩所として使われ、村は熱気に包まれた。 だが、時代が平成に移ると利用者は徐々に減り、ついに使われなくなって令和に。 内部は傷み、地元でも「壊しちゃえば」との声も上がる。 それでもいま、「プラザを一人でも多くの方に知ってほしい」と願う竹内さんの思いに、時代が少しだけ寄り添いだした。 昭和の趣のある「渋(しぶ)ビル」が近年話題になり、全国から建築家や建築ファン、若い見学者らがやって来る。 2 年前には地元有志が「プラザ佐治の景観を活かす会」を立ち上げ、行政と連携してイベントを企画。 さらに、近代建築の保存と記録に取り組む国際学術組織「DOCOMOMO」により、2022 年度の「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」にも選ばれた。 完成から半世紀。 再評価や保存活用の動きは熱を帯びるのか。 建物は静かに待ち続けている。 (富田祥広、asahi = 6-23-24) 「現役女子医学生」世界的ミスコンで準グランプリ 島根県・丸山知事に受賞報告 … 悩み事も相談「緊張しないコツは?」 知事の答えは … 世界的なミスコンテストで見事準グランプリを獲得した島根大学医学部の現役医学生、幸田芙沙さん。 21 日、島根県の丸山知事に受賞の報告をしました。 21 日午後、島根県庁に丸山達也知事をたずたのは、出雲市出身の 23 歳幸田芙沙さんです。 幸田さんは今月上旬、インドネシアで開催された「ミスカルチャーインターナショナル」に日本代表として出場。 世界各国およそ 20 人の代表の中から、見事「総合準グランプリ」を獲得したのです。
山陰を中心にモデル・タレントとして活躍する傍ら、実は島根大学医学部に通う現役の医学生でもある幸田さん。 まさに才色兼備、ですが実はある悩みが - -。 歯に衣着せぬ物言いでたびたび話題となる丸山知事に相談する一場面もありました …。
そんな幸田さんの将来の夢は、形成外科医とモデルの二刀流。 今後さらなる活躍から目が離せません。 (BSS 山陰放送 = 6-21-24) 鳥取に愛される日本初の女性弁護士 「虎に翼」から去った彼女の人生 「鳥取に家族と移り住むことにしたの。」 NHKの朝ドラ「虎に翼」で、そう言って東京を後にした「久保田先輩」こと久保田聡子。 実際に同様の道をたどった中田正子 (1910 - 2002) は、朝ドラの主人公のモデル、三淵嘉子らと並ぶ日本初の女性弁護士だ。 ラマでは描かれない中田の生きた証しが、地元の人たちによって守られている。 東京・小石川出身の中田は 1940 年、三淵や久米愛とともに日本初の女性弁護士となり、丸の内の法律事務所に採用された。 だが 5 年後、夫の病が悪化して出身地の鳥取県若桜町で療養することになり、中田も東京を離れた。 またいつか東京で働ける - -。 そう思っていたが、生涯戻ることはなかった。 「鳥取には私を必要としている人がいる。」 「ここを残して …」 自宅兼事務所は残った 鳥取市中心部、馬場町の住宅街。 鳥取地裁にも近い武家屋敷「旧岡崎邸」の半分を中田が借り、自宅兼法律事務所としたのは 50 年のことだ。 旧岡崎邸は、鳥取藩主に嫁いだ 11 代将軍徳川家斉の娘のために建てられた。 その後、建築にも関わった藩士の 5 代目岡崎平内が、藩の財政を立て直したとして藩主から与えられた。 7 代目岡崎平内は初代鳥取市長などとして知られる。 だが、歴史ある旧岡崎邸も 2002 年に中田が亡くなったのを最後に住む人がいなくなった。 保存を求める運動も盛り上がったが、市は土地も建物も購入しない方針を示した。 09 年には、旧岡崎邸の所有権を得た団体が解体工事に着手。 突然のことに驚いたのが、保存を求めてきた太田縁(ゆかり、61) らのグループだった。 太田の祖父母が旧岡崎邸のもう半分に住んでいて、中田とは縁があった。 子どもの頃には、法律事務所の前で迷っている人がいると「お客さんですよ!」と中田に知らせていたという。 「ここを残してほしい。」 病床に伏していた中田からそう託された太田は、「正子さんはあの家に愛着があったんだと思う」と振り返る。 太田らの訴えを受けて、解体工事は中断。 広く寄付を募り、グループで旧岡崎邸を買い取った。 中田が住んでいたと知り、団体側との交渉に協力してくれる女性弁護士たちもいた。 「強い男性」に立ち向かった 傷みが目立つ建物を少しずつ修復し、活用をめざす取り組みは続いている。 鳥取地域史研究会会長の小山富見男 (72) はかつて、中田の母校、明治大学の大学院に通った。 卒業後、校友会で中田と会ったことがある。 そのとき初めて「鳥取に日本初の女性弁護士がいる」と知り、感動を覚えた。 「中田さんには未知の世界に歩もうとする行動力があった。」 小山は鳥取敬愛高校の社会科教諭だった頃、全国の地理や歴史を調べる「社会部」の顧問だった。 当時の部員だった奥村寧子(やすこ、43)は鳥取市歴史博物館の学芸員となり、06 年に初めて「中田正子展」を企画。 今春も、朝ドラのスタートに合わせて別の会場で開いた。 「弱い立場にあった女性の気持ちを代弁して、強い男性たちに立ち向かってくれる。」 そんな中田の人生に、奥村も勇気づけられるという。 = 敬称略 (花房吾早子、asahi = 6-18-24) 「やくも」の国鉄型特急電車、ラストラン 国内唯一の定期運行終了 中国地方を走る JR 西日本の特急「やくも」で、国鉄時代から引き継がれた特急電車(381 系)が定期運行から引退する。 国鉄型特急電車の定期運行は現在、全国で「やくも」のみ。 3 色ある車両のうち、国鉄色と緑やくも色は 14 日、最終列車が鉄道ファンに見送られて岡山駅のホームを後にした。 「ゆったりやくも色」は 15 日に定期運行を終える。 「やくも」は岡山駅と出雲市駅(島根県)を結ぶ。 381 系は今春導入された 273 系新型車両に置き換えられる。 14 日午後、「やくも」が走る伯備線で落石事故があり、ダイヤが乱れた。 最終列車が約 1 時間遅れで午後 8 時すぎ、岡山駅を出発すると、構内は「ありがとう」の歓声と拍手で包まれた。 「古い感じがいい。」 母親に連れられて岡山市北区からラストランを見に来た小学 1 年の花谷直奎さん (6) は乗り物の図鑑で見た国鉄色「やくも」が大好きだという。 大山や高梁川を背景にして疾走する「やくも」の姿がお気に入りという大阪府寝屋川市の山下泰さん (68) は「待ったかいがあった。 良い思い出になった。」と話した。 沿線の米子駅(鳥取県)や出雲市駅ではラストランイベントがあり、米子駅では下車した人に記念乗車証などが配られた。 JR 西日本によると、381 系車両は国鉄時代の 1982 年、伯備線全線と山陰線(伯耆大山 - 知井宮間)の電化に伴い、導入された。 円滑にカーブを高速走行できるよう、振り子式が採用された。 やくもの車両は 2022 年にクリーム色に赤帯の国鉄色、23 年には、緑と黄色の帯が特徴的な緑やくも色といった歴代カラーで塗装され、鉄道ファンの人気を集めていた。(渡辺翔太郎、水田道雄) ■ たくさんの鉄道ファンが沿線でもお出迎え リバイバルやくもがラストランを迎えた 14 日、沿線の鳥取県米子市の JR 米子駅では多くの鉄道ファンが国鉄色や緑やくも色の 381 系車両をカメラやスマホで撮影し、別れを惜しんだ。 この日は、岡山駅と出雲市駅(島根県出雲市)間を 15 往復するやくものうち、5 往復が 381 系で、下りはいずれも満席。 午前 9 時 21 分、緑やくも色の 381 系が駅ホームに到着すると、待ち構えたファンが最後の姿を撮影。 乗客のうち約 140 人が米子駅で下車したが、多くの人がホームに並び、出発する緑やくも色の姿をカメラにおさめていた。 米子駅で下車した乗客は、ラストランイベントの記念乗車証などを受け取り、改札口へ。 そこには、駅員がホワイトボードに書いた 381 系への「感謝状」もあり、立ち止まって読む人の姿もあった。 ラストランのやくもに乗った香川県丸亀市の高校 1 年、前田倫輝さん (16) は「好きな車両が乗れなくなるので学校を休んで来た。 先生も『最後なら楽しんできて』と言ってくれた。 沿線には写真を撮ったり、手を振ったりしている人もいて、車窓からの風景もいつもと違った。 381 系には 10 回ぐらい乗っているけど、最後に乗りたかった。」と話した。(渡辺翔太郎、asahi = 6-14-24) ◇ ◇ ◇ 新型「やくも」試乗会、倍率は 55 倍超 カーブでの乗り心地は? 山陰両県と岡山県を結ぶ JR 西日本の特急やくも。 4 月 6 日から新型車両が投入されるのを前に、JR 西のアプリ「WESTER」の会員を対象にした試乗会が 23 日、開かれた。 島根・出雲市駅 - 鳥取・米子駅間、岡山県の岡山駅 - 新見駅間など 3 区間6コースであった。 倍率 55 倍超の抽選で選ばれた約 600 人が乗り心地を体感した。 新型車両は新開発した車体傾斜装置を備え、カーブでの乗り心地をよくした。 やくもは中国山地を高速で縦断し、カーブが多いため、揺れに対する乗客の不満は根強かったという。 運行時は 4 両編成が基本で、1 号車はグリーン席とセミコンパートメント(グループ向け座席)となっている。 グループ向けは 4 人用と 2 人用が二つずつ。 シートを平らにして靴を脱ぎ、足を伸ばせるのが特徴だ。 出雲市発米子行きのコースには約 100 人が乗車。 普通席に座り、グリーン席とグループ向けの席を見て回った。 家族 4 人で試乗した松江市の会社員野尻悠介さん (35) は「グループ向けは家族で乗るのにちょうどいい。 旧型だと子どもたちが落ち着かない。 良いなあと思う。」と評価。 揺れについては「町中はあまり揺れない。 山の方に行かないとわからないですね。」 (石川和彦、asahi = 3-24-24) 初 報 (10-17-23) JR 西側「価値にほこりがかぶっているかも」 木次線の一部区間巡り 木次線の出雲横田(島根県奥出雲町) - 備後落合(広島県庄原市)間のあり方をめぐり、JR 西日本が地元自治体との協議を求めていることについて、同社中国統括本部の蔵原潮本部長は 13 日、「(鉄道は)つながっていることに価値があるという使い方を本当にしていただけているのだろうかと、ずっと我々の中では思っていた」と述べ、改めて利用の低迷する同区間の議論を進めたい考えを示した。 この日、広島市内であった定例会見で蔵原本部長は「(路線の)価値にほこりがかぶっているかもしれない。 その価値をもう一度光り輝かして欲しい。 そういったことがあればこれからの使い方が見えてくる。」とも述べた。 存廃などを議論する「再構築協議会」の設置を国に要請する可能性については「正直言うと全くわからない」とした。 再構築協議会が設置されている芸備線の場合は、広島県知事からも国の関与を求める意見があったとして、「それと一緒の議論では、なかなかできないと思う」と語った。 (柳川迅、asahi = 6-14-24) ◇ ◇ ◇ 「木次線のあり方、議論を」 JR 西日本山陰支社長が島根県庁訪問 利用が低迷する JR 木次線の出雲横田(島根県奥出雲町) - 備後落合(広島県庄原市)間のあり方を自治体と議論したいと表明していた JR 西日本の佐伯祥一・山陰支社長が 6 日、島根県庁を訪れ、木次淳地域振興部長らに議論の場が必要だとの考えを伝えた。 面会は非公開で行われた。 取材に応じた佐伯支社長によると、ローカル線に対する課題認識や木次線の現状などを県側に説明。 その上で、「特定の前提を設けずに議論させていただく場が必要だと考えており、そのことをお伝えした」という。 存廃などを議論する「再構築協議会」の設置を国に要請する可能性について、佐伯支社長は報道陣に「選択肢の一つにしか過ぎない。 どのような場がいいのかを含めて議論をさせていただきたいということ。」と話した。 今後、奥出雲町や広島県、同県庄原市も訪れて意見を聞くという。 島根県交通対策課の佐川賢一課長によると、廃止を前提としていないことを確認したうえで県側は説明を受けたといい、「広島県や沿線自治体と相談しながら対応したい」とした。 (垣花昌弘、asahi = 6-7-24) 島根県 3 月の「実質賃金」 2 か月ぶりプラスに 物価の高騰が続くなか、島根県内で働く人 1 人あたりのことし 3 月の「実質賃金」は、2 か月ぶりにプラスに転じました。 国や島根県によりますと、ことし 3 月、県内にある従業員 5 人以上の事業所で、基本給やボーナスなどをあわせた働く人 1 人あたりの現金給与の総額は平均で 25 万 7,691 円で、前の年(2023 年)の同じ月より 2.6% 増えました。 前の年の同じ月を上回るのは 15 か月連続です。 また、受け取る給与に物価の変動分を反映した「実質賃金」は前の年の同じ月より 0.2% 高くなり、2 か月ぶりにプラスに転じました。 実質賃金を産業別にみると、「医療・福祉」が前の年の同じ月よりプラス 7.1% だった一方、「卸売業・小売業」がマイナス 4.5% などとなっています。 また、全国的にみると、従業員 5 人以上の事業所のことし 3 月までの実質賃金は、24 か月連続のマイナスになり、物価の上昇に賃金の伸びが追いつかない状況が続いていて、島根県でも持続的な賃上げが実現できるかが焦点です。 (NHK = 6-11-24) 島根県、公用車から日産車の除外検討 「フェアとは言いがたい取引でできた製品を買おうと思うかどうか」 日産自動車が下請け業者への納入代金を発注後に減額した下請法違反問題を受け、島根県の丸山達也知事は 4 日の定例記者会見で、県の公用車として新規購入する対象から、同社の車両を一定期間除外することを検討すると明らかにした。 この問題を巡っては、公正取引委員会が 3 月に日産に再発防止などを求める勧告を実施。 一方、丸山知事は、軽微な勧告では同様の違反の継続を助長して賃上げ実現を阻害するとして、経済産業省などに勧告や行政指導の強化などを要請していた。 丸山知事は会見で、勧告を受けた後も不適切な取引が継続しているとの一部報道に触れるなどし、「フェアとは言いがたい取引でできた製品を買おうと思うかどうかという良識が試されている」と強調。 新規購入の対象から除外する場合は来年度からになるとした。 県総務事務センターによると、県の公用車 1,373 台のうち同社車両は 392 台ある。 また、県が 2,023 年度に購入した 64 台のうち 16 台は同社車両だった。 今後、日産の再発防止策や、国の対応を見ながら、除外の判断や具体的な手法を検討するという。 (yomiuri = 6-5-24) 鳥取・大山が山開き 霧に包まれた幻想的なブナ林がお出迎え 中国地方最高峰の大山(鳥取県大山町、標高 1,729 メートル)で 2 日、夏山シーズンの訪れを告げる山開き神事の「山頂祭」があった。 県内外から集まった登山愛好家や家族連れらが、雨の中、早朝から山頂付近の弥山(みせん、1,709 メートル)をめざして次々と出発。 霧に包まれ幻想的なブナ林を歩き、3時間ほどかけて登頂した。冷たい風が吹くなか、大神山(おおがみやま)神社の神職が地元住民らとともに登山者の安全を祈願した。 (伊藤進之介、asahi = 6-2-24) 県内唯一のデパート閉店の影響軽減へ、島根県がお中元ギフトセンター 島根県内唯一のデパートだった「一畑百貨店」が 1 月に閉店してから初めてのお中元シーズンを迎えるのを前に、県は 6 月 1 日から松江市のくにびきメッセ小ホールに、県産品お中元ギフトセンターを開設する。 中元商品の売り上げが減るなど、閉店の影響を受ける取引先を支援するのがねらい。 帝国データバンク松江支店によると、一畑百貨店の閉店に伴って失われる取引先企業の売上高は 20 億 8,200 万円にのぼると推計され、影響が懸念されていた。 お中元ギフトセンターは 6 月 1 日 - 8 月 15 日の午前 10 時 - 午後 6 時に無休で開設され、県物産協会が運営を担う。 菓子、干物、地酒、加工食品など約 220 品目の県産品を取り扱う予定で、商品カタログ 1 万 3 千部を作製し、インターネットでも注文できる。 丸山達也知事は今月 21 日の定例会見で、お歳暮シーズンも開設するか問われ、「事業者のご要望やお中元の売れ行きを見て検討する」と述べた。 (垣花昌弘、asahi = 5-31-24) オリジナルのアジサイ 試験的に出荷を知事に報告 ![]() 島根県内のアジサイの生産者でつくる団体が、6 月の父の日に向けてオリジナルのアジサイを試験的に出荷することになり、24 日、県庁を訪れて丸山知事に報告しました。 県庁を訪れたのは、県内のアジサイの生産者でつくる「島根県アジサイ研究会」で、常松哲夫会長など 3 人が丸山知事を訪ねました。 常松会長たちは昨年度発表されたばかりのアジサイの品種「月うさぎ」を丸山知事に手渡し、6 月の父の日に向けておよそ 1,000 鉢を試験的に出荷することを報告しました。 「月うさぎ」は満月のような花房とウサギの耳を思わせるような白い花弁が特徴で、受け取った丸山知事は、「大きくてきれいな花です。 県としても生産量の拡大を引き続き支援していきたいです。」と述べました。 常松会長は、「白色でシンプルで場所を選ばないので、父の日にぴったりかなと思います」と話していました。 (NHK = 5-24-24) JR 木次線の観光列車「あめつち」車輪空転で運休 客 36 人はバスへ 12 日午前 10 時 50 分ごろ、JR 木次線を走行中の観光列車「あめつち」の運転士から、「車輪が空転し、速度が上がらない」との連絡が JR 西日本米子指令所に入った。 空転を起こしたのは日登(島根県雲南市) - 下久野(同)間で、列車は日登まで戻り、運転を取りやめた。 雨でレールがぬれたためとみられ、乗客 36 人はバスに乗り換えたという。 JR 西によると、「あめつち」は 2 両編成の臨時快速列車として午前 8 時 17 分に米子(鳥取県米子市)を出発。 終点の出雲横田(島根県奥出雲町)には同 11 時 21 分に到着予定だった。 現場は日登から約 1.5 キロ、勾配 25 パーミルの上り坂。 線路に砂をまいて加速しようとしたが前進できなかったため、日登に戻った。 この列車と折り返しの「あめつち」を含む 5 本が運休し、約 150 人に影響が出た。 「あめつち」は 2018 年から山陰線の鳥取 - 出雲市間を中心に運行してきた観光列車。 木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」が昨年 11 月に運行を終了したことを受け、今年 4 月から木次線への乗り入れを始めていた。 (大野宏、asahi = 5-12-24) ◇ ◇ ◇ 観光列車「あめつち」木次線運行開始 沿線はお祝いムードに包まれる 4 月 7 日から JR の観光列車「あめつち」の木次線での運行がはじまりました。 沿線はお祝いムードに包まれまています。 7 日午前、JR 木次駅に姿をあらわした観光列車「あめつち」。 地元音楽愛好家による演奏に出迎えられました。 「あめつち」は 2023 年 11 月に引退したトロッコ列車「奥出雲おろち号」のあとを受け継ぎ、7 日から木次線に乗り入れます。
あめつちは米子と奥出雲町の出雲横田間を 1 日 1 往復運行するダイヤで、折り返し地点の出雲横田駅ではステージイベントや地元特産品の販売が行われ、運行開始を祝いました。
あめつちは 7 日から 9 月末までは、週末を中心に 22 日間運行される計画で木次線の利用促進や沿線の観光振興の起爆剤としてその効果に期待が寄せられています。 (TSK さんいん中央テレビ = 4-7-24) 「東京の人口、地方に分散を」消滅可能性分析、訴えた島根県の市長 全国の自治体の 4 割に「消滅可能性」があると、有識者でつくる人口戦略会議(議長 = 三村明夫・日本製鉄名誉会長)が 4 月 24 日に公表した分析結果をめぐり、島根県大田市の楫野(かじの)弘和市長が「小池(百合子・東京都知事)さんに大反対されそうだが、東京の人口を地方に分散していく努力を、政府を挙げてしていく必要がある」と 4 月 26 日の定例会見で訴えた。 「消滅可能性」の分析基準は、2020 年から 50 年までの 30 年間に 20 - 39 歳の女性人口が 50% 以上減少するとの推計。 大田市は 2014 年に日本創生会議が発表した「消滅可能性都市」に含まれていたが、定住政策の努力もあって今回は「49.49%」にとどまり、基準を脱した。 それでも楫野市長は「四捨五入すれば 50%。 線引きの 50% が何の意味を持つのか」と話し、「人口問題で、個別の自治体の競争心をあおったってしょうがない」とばっさり。 国が主導した首都機能移転の議論も「全然本気じゃない、まさに弥縫(びほう)策」と断じ、「いまだに東京に若い人が集中して、国を滅亡させる気か」と収まらなかった。 国民の意識も「将来もらえる年金が減るかもしれないのに、何となしに少子化問題は子育て世代、現役世代のことと思っていて、国民的議論になっていない」と指摘。 「国はもっと分かりやすく、国民にアピールなり報告なりすべきだ」と畳みかけた。 (中川史、asahi = 5-6-24) 鳥取 - 島根 150km がつながる! 「山陰道」出雲の "断絶区間" が 2024 年度ついに開通へ 「出雲・湖陵道路」、「湖陵・多伎道路」が開通へ 山陰道の一部を構成する国道 9 号の「出雲・湖陵道路」と「湖陵・多伎道路」が、2024 年度に開通予定です。 どのようなルートなのでしょうか。 出雲・湖陵道路と湖陵・多伎道路は、合わせて島根県出雲市内の出雲 IC、湖陵 IC (仮称)、出雲多伎 IC 間 8.9km を結ぶ通行無料の自動車専用道路です。 国道 9 号(現道)や JR 山陰本線と並走し、途中の湖陵 IC では県道 39 号湖陵掛合線に接続します。 また、東側の出雲 IC と西側の出雲多伎 IC は、いずれも山陰道に接続。 これにより山陰道は、大栄東伯 IC (鳥取県琴浦町)から石見福光 IC (島根県大田市)までの約 150km にわたる区間が、一本につながります。 高速道路のネットワークが松江や出雲から石見銀山などがある大田方面へ拡大することから、国土交通省中国地方整備局は、クルーズ船や空港利用者らの周遊観光促進が期待されるとしています。 なお、同局によると出雲大社から石見銀山までの道路開通後の所要時間は、今より 4 分短い約 63 分になる見込みです。 (乗りものニュース = 5-1-24) 島根 1 区、裏金問題「重視」の 6 割が立憲候補へ 朝日出口調査 与野党一騎打ちとなった島根 1 区では、投票者の 77% が自民党の裏金問題を「重視した」と答え、そのうち 65% が立憲の亀井亜紀子氏に投票した。 朝日新聞社が投開票日の 28 日に実施した出口調査で分かった。 裏金問題を「重視した」は「大いに」 40%、「ある程度」 37%。 「重視しなかった」は「あまり」 14%、「全く」 5% だった。 「重視しなかった」を選んだ人でも、42% が亀井氏に投票した。 2021 年 10 月の前回総選挙では、自民の細田博之前衆院議長が亀井氏らを破った。 当時は、岸田内閣の発足直後。 調査で内閣を「支持する」と答えた内閣支持層は 67% と多く、その 70% が細田氏に投票した。 今回、内閣支持層は 43% に減った上に、自民の錦織功政氏がまとめたのは 63% にとどまった。 内閣不支持層は、亀井氏が前回も今回も 8 割を獲得したが、不支持層そのものが前回の 27% から 54%に倍増した。 投票した人の支持政党をみると、前回は自民支持層が 47% を占め、亀井氏が得たのはわずか 12% だった。 今回、自民支持層は 39% に減少。 亀井氏はそのうち 26% を獲得した。 逆に無党派層は今回 29%(前回 13%)に膨れ、亀井氏はその 72% (同 60%)を獲得した。 (asahi = 4-28-24) 乗用車、一時的に生産減 中国地方 5 県の 4 月経済情勢「一部に弱さも …」 中国財務局は 22 日、管内(中国 5 県)の 4 月の経済情勢報告を公表した。 「管内経済は、一部に弱さがみられるものの、緩やかに回復しつつある」との総括判断を示した。 大枠では 4 期連続で「緩やかに回復しつつある」と判断したが、会見した岡本登・中国財務局長は、「弱さ」は生産面が要因だと説明した。 「生産活動」の項目は前回の「緩やかに持ち直しつつある」から「持ち直しに向けたテンポが緩やかになっている」に判断が下方修正された。 乗用車販売が、認証不正問題などの影響で前年を下回り、一時的に生産量も減っているという。 一方、「雇用情勢」の項目は「持ち直している」から「緩やかに改善しつつある」へと判断を上方修正した。 「個人消費」では、暖冬のため家電の暖房機器などは低調だったが、スーパーでは外出関連商品などが好調。 ドラッグストアでも医薬品がよく売れ、前年を上回った。 各県別の総括判断は、広島は管内(中国 5 県)と同じで、岡山、山口は「緩やかに回復しつつある」、島根は「緩やかに持ち直している」、鳥取は「持ち直しのテンポが緩やかになっている」とそれぞれ据え置かれた。 (編集委員・副島英樹、asahi = 4-23-24) 水木しげる記念館がリニューアル 午前 3 時 8 分から開館待つファンも 鳥取県境港市の水木しげる記念館が 20 日、リニューアルオープンした。 記念館前にはこの日朝から、約 1 年ぶりの開館を待つファンの長い列ができていた。 午前 9 時半前、庄司行男館長と集まった人たちで、開館カウントダウンが始まる。 にぎやかな声があたりに響いたあと、新しくなった記念館に人が入っていった。 エントランスでは鬼太郎らが来館者をお出迎え。 うれしそうな表情をしてスマホをかざし、鬼太郎たちを撮影するファンも多かった。 水木しげるが生まれた 3 月 8 日にあわせ、この日午前 3 時 8 分から記念館前で開館を待っていたという大阪府豊中市の会社員、村次潤一さん (42) は「何度見ても楽しめる展示内容になっているし、前の記念館の壁に描かれていた水木さん直筆の壁画がきれいに保存されているなど、旧記念館のよさも残っていてすばらしい。 ゴールデンウィーク明けに、また来たい。」と話していた。 (渡辺翔太郎、asahi = 4-21-24) 春の全国交通安全運動期間中 島根県内の死亡事故なし 4 月実施された春の全国交通安全運動の期間中、島根県内で交通事故によって死亡した人はおらず、期間中の死者なしは 3 年連続となりました。 春の全国交通安全運動は 4 月 15 日までの 10 日間行われ、島根県警察本部はこの期間中に県内で発生した交通事故についての速報値をまとめました。 それによりますと、交通事故によって死亡した人は 3 年連続でいなかったほか、事故の件数は 14 件と去年に比べて 4 件、けが人は 15 人と去年に比べて 9 人それぞれ少なくなりました。 また、期間中の検挙件数は 3,402 件と去年に比べて 25 件少なくなり、このうち飲酒運転による検挙はなく、3 件減ったものの、運転中の携帯電話の使用については 101 件増えて 347 件と大幅に増加しました。 一方、自転車が巻き込まれた交通事故は 4 件と去年から 3 件増えたということです。 島根県警察本部交通企画課は、「交通事故の件数は減ったが、人が事故に巻き込まれると大きな被害につながるのでドライバーには引き続き安全運転の意識を持ってもらいたい」としたうえで自転車が関係する事故が増えていることをふまえ、「自転車に乗る際のルールを守ることや交通マナーについていま一度意識してもらいたい」と呼びかけています。 (NHK = 4-19-24) |