中国・四川で大規模山火事 被害不明、ヘリ 7 機が出動

【北京】 中国四川省カンゼ・チベット族自治州雅江県で 15 日、大規模な山火事があり、地元の消防当局がヘリコプター 7 機を出動させるなどして消火活動に当たっている。  被害の詳細は不明。  中国国営中央テレビが 16 日報じた。 中国の短文投稿サイト、微博(ウェイボ)には、強風にあおられ、火が広範囲に燃え広がる動画が投稿された。 (kyodo = 3-17-24)


中国、今年の「3.15 晩会」は独 BMW が標的 - 一部車種に欠陥と批判

中国中央テレビ局 (CCTV) は 3 月 15 日の世界消費者権利デーに合わせて毎年放送する特別番組で、ドイツの自動車メーカー BMW に対する批判を展開した。 BMW などの伝統的な自動車メーカーは、中国の競合メーカーと激しい競争をしている。 特番「3.15 晩会」は今年、BMW の高級セダン 530Li の「技術的欠陥」と、それに対する消費者の不満を取り上げ、サービスがいいかげんだなどと伝えた。 このセダンは中国市場向けに特別に設計された車種。

CCTV によると、消費者は 530Li のプロペラシャフトから異音がすると訴えている。 安全性が懸念され、車の残存価値が損なわれる可能性があるにもかかわらず、BMW と中国のディーラーはこの問題に対して満足のいく解決策を示していないと主張した。 BMW は中国のソーシャルメディア、微博(ウェイボ)の公式アカウントで、報道された問題に関して技術的な点検を行ってきており、運転の安全性に影響がないことを確認していると説明。 消費者に対して「満足のいく対応」をできるよう、この問題をさらに分析中だとし、迷惑をかけていると謝罪した。

「3.15 晩会」は 14 億人に上る中国の消費者に対し、企業の不公正な慣行を明らかにするという狙いで放送されており、外国企業が注視している。 これまでにも多くの外国企業がやり玉に挙げられてきた。 (Bloomberg = 3-16-24)


中国最大の富豪が率いる飲料メーカーに不買運動 愛国心に欠けると非難の声

香港 : 中国最大の富豪で飲料メーカー国内最大手の農夫山泉を率いる鍾氏に対して、国家主義者たちが相次いで非難の声を浴びせている。 本人の愛国心の欠如を糾弾するこうした動きは同社の株価を直撃。 売り上げにも悪影響を及ぼす恐れがある。 鍾氏と農夫山泉は、熱狂的に対象を攻撃するネットユーザーらにとっての最新の標的となった。 ボイコットの呼び掛けも起こり、通常は愛国的な国営メディアまでもが警戒感を示している。 現在中国政府は民間企業に対する後押しの強化を図り、経済低迷の対策の一助にしようとしている。

非難の引き金は、農夫にとって最大のライバル企業の一つである娃哈哈(ワハハ)グループの創業者、宗慶後氏が先月死去したことだった。 国家主義者として尊敬を集めた宗氏は約 20 年前、仏ダノングループとビジネス訴訟を争い、勝利したことで知られる。 死去した宗氏と比較される形で、鍾氏に対する批判が噴出した。 批判の内容には農夫の商品パッケージのデザインに日本の鯉のぼりを思わせるイラストを使用していること、同社の非業務執行取締役で事業を引き継ぐ可能性のある鍾氏の息子が米国籍を所有していることなどが含まれる。

中国大手 SNS 「微博(ウェイボー)」のあるユーザーは、鍾氏の資産を受け継ぐとみられる息子について「将来中国最大の富豪になる人物が米国籍だなんて信じられない」と書き込んだ。 また、自国への思いがない人物は「どれほど裕福であろうと、中国人の心を持つ庶民に及ばない」とも指摘した。 非難の声を寄せる国家主義者らは、農夫の主要な株主がバンガードやブラックロックといった米国の有力な投資ファンドである事実にも焦点を当てている。 別のユーザーは「ゆくゆくは(息子が)米国籍者として会社を運営する。 しかし中国人である自分が応援するのは自国のブランドだけだ」と書き込んだ。

ネット上はボイコットを呼び掛ける声であふれている。 ある短い動画には、小さな商店が店頭に並べる飲料水全商品を農夫から娃哈哈に入れ替える様子が映っている。 ネットでの運動は農夫の株価に打撃を与えた。 香港市場での同社の株価は 2 月末以降 5% 近く下落。 CNN の計算によると、時価総額で約 30 億ドル(約 4,430 億円)が吹き飛んだことになる。 ブルームバーグ通信のビリオネア(保有資産 10 億ドル以上の富裕層)指数によれば、鍾氏の個人資産も 3 月 1 日以降 20 億ドル目減りしたものの、現在の保有資産は 645 億ドルで依然として中国最大の富豪だという。 (CNN = 3-14-24)


中国国営テレビの現場中継を警察が妨害 抗議を受け謝罪「深い自責」

中国・北京に隣接する河北省廊坊市三河の雑居ビルで 13 日朝に起きた爆発は、7 人の死者が確認された。 この現場での取材をめぐり、国営中央テレビ (CCTV) の中継が警察の妨害で中断された異例のトラブルがあり、地元政府は 14 日、謝罪声明を出した。

「現場ではご覧の通り、地元の消防や警察による横やりが入っています!」

発生の約 4 時間後、CCTV の財経チャンネルは現場近くからの中継を放送。 女性記者が爆発で崩れた建物を背に、周囲の状況などを説明していると、黒い制服の警官らが記者らを取り囲み、中継は混乱のうちに 40 秒ほどで中断された。 映像をみたスタジオの女性アナウンサーは、戸惑いと心配が入り交じったような表情を浮かべた。

「紙 1 枚の公式発表は足りない」記者協会

さらに、中国の SNS では、CCTV のグループメディアのロゴが入った上着を着た記者ら 3 人が、同じ現場周辺で警官らに力ずくで排除されたとする動画も拡散された。 中継の時間帯、周辺では広い範囲で規制線が張られており、中継はその中で行われていたとみられる。 朝日新聞記者が現場に駆け付けると、警官らは様子を見に集まった住民らに写真を撮らないよう命令し、スマホの写真を削除させていた。

取材妨害をめぐり、国営メディアなどでつくる中国の記者協会(中華全国新聞工作者協会)は 13 日夜に抗議声明を発表。 公共の安全に関わる重大事故をめぐる現場からの中継は「人々の知る権利を保障できる」とし、「紙 1 枚の公式発表では情報は足りず、メディアによる情報の補充が重要だ」と主張した。 これを受け、地元政府は 14 日、「深い自責と謝罪」の声明を発表した。 「現場にいた職員の意思疎通能力が足りず、(排除の)やり方は乱暴で、記者の誤解と世論の疑問を招いた」などと釈明。 今回の件を教訓とし、今後は「記者の取材機会を保障し、メディアによる行政の監視を喜んで受け入れる」とした。

問題の映像はネット上で削除

中国では大きな事件や災害が起きると、CCTV や新華社通信などの国営メディアは中央や地方政府の特別な手配のもとで取材することができ、党宣伝部の意向に沿いながら報じる。 今回、こうした事態が起きた背景には宣伝当局と地元警察当局の調整不足や、「国家安全」の名のもとで近年勢いづく地方警察の強権的ともいえる姿勢が背景にあったとみられる。

問題の中継映像は、中国のネット空間では 13 日夜には次々と削除された。 SNS では「これまでも妨害はあったが、記者協会は最も格の高い CCTV が妨害を受けてやっと声を上げた」、「同協会の声明が記者の権利擁護につながると見るのは誤りだ」などと冷静な声がみられる。 (北京 = 畑宗太郎、asahi = 3-14-24)

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中国河北省の飲食店で爆発 ガス漏れか 2 人死亡 26 人けが

中国の首都北京に隣接する河北省の商店街にある飲食店で 13 日朝、ガス漏れによるものとみられる爆発があり、火災が発生しました。 地元政府によりますと、これまでに 2 人が死亡、26 人がけがをしたということです。 中国の首都、北京に隣接する河北省廊坊の商店街にある飲食店で現地時間の 13 日朝、8 時前に爆発がありました。 中国国営の中国中央テレビによりますと、この爆発で飲食店が入る 4 階建てのビルが崩れ落ち火災が発生したということです。 地元政府によりますと、これまでに 2 人が死亡、26 人がけがをしたということです。

中国中央テレビが伝えている発生直後とみられる現場の映像では、爆発によるものとみられる大きな煙が立ち上っていて、周辺の車両などから炎が上がっています。 爆発が起きたビルの周辺の建物は、屋根や壁が大きく崩れ、建物の内側がむき出しになっていました。 発生から 3 時間たったあとも現場周辺には煙が立ちこめ、消防が消火作業を行っていました。 また、爆発があった場所から 100 メートルほど離れた集合住宅でも窓ガラスが割れたり、窓枠が外れたりする被害が出ていました。 爆発の原因は飲食店でのガス漏れによるものとみられ、消防などが詳しい状況を調べています。 (NHK = 3-13-24)


安全祈願の賽銭? 乗客がエンジンに硬貨投げ入れ、出発大幅に遅れ 中国

中国南方航空の旅客機で乗客がエンジンに硬貨を投げ入れる騒ぎがあり、この便の出発が大幅に遅れたと中国国営メディアが伝えている。 中国南部の三亜から北京へ向かう中国南方航空 CZ8805 便は、現地時間の 3 月 6 日午前 10 時ごろ出発する予定だった。 しかしフライト情報サイトの記録によれば、実際に出発したのは午後 2 時 16 分ごろだった。 客室乗務員が硬貨を投げ入れたと思われる乗客を問い詰めて、何枚投げたのかと尋ねる映像を複数の国営メディアが流している。 乗客は「3 - 5 枚」と答えていた。 この乗客はその後、空港警察に連行されたという。

硬貨は安全点検で発見されたと中国南方航空は説明し、「整備士が包括的な安全点検を行って、安全上の問題はないと判断した後に出発した」としている。 中国南方航空は 6 日、「野蛮な行為」を慎むよう、SNS 微博の公式アカウントを通じて呼びかけた。 「飛行機に硬貨を投げ込めば航空の安全を脅かし、さまざまな罰を受ける」としながらも、この日の騒ぎについて直接的には言及していない。 中国では、乗客が恐らく幸運を祈るつもりで航空機に硬貨を投げるハプニングが後を絶たない。

昨年 10 月にも広州の空港で中国南方航空の航空機に向かって硬貨を投げた乗客が目撃され、出発が遅れる騒ぎが発生。 2021 年には赤い紙に包んだ硬貨数枚が地面に落ちているのが見つかったため、北部湾航空の便が欠航となった。 17 年には上海の空港で、高齢の乗客が中国南方航空の旅客機に搭乗する際に「安全な飛行を祈って」硬貨を投げていた。 (CNN = 3-8-24)


中国、幼稚園児が 534 万人減少 - 中国メディア

2024 年 2 月 29 日、中国メディア・第一財経は、出生数が減少を続ける中国で幼稚園児の数が 3 年連続で減少したことが明らかになったと報じた。 記事は、国家統計局が 29 日発表した昨年の国民経済・社会発展統計で、昨年末現在で幼稚園などの就学前教育機関に在籍する幼児(在園児)の数が 4,093 万人で、2022 年の 4,627 万 5,000 人から 534 万 5,000 人減少したことが明らかになったと紹介。 入園率の上昇から 04 年以降 20 年まで 17 年連続で増加し、20 年には 4,818 万人達した一方、21 年に初めて減少すると 3 年連続で減少となり、特に昨年は減少幅が急拡大したことを伝えた。

その上で、在園時の減少が顕著になっている背景として、ここ数年の出生率低下があると指摘。 いわゆる「一人っ子政策」撤廃直後の 16 年、17 年には 1,700 万人を超えていた出生数が、18 年には 1,523 万人、20 年には 1,200 万人まで急減したと紹介し、20 年の出生数急減が 3 年後の在園児急減につながったと説明している。

また、中国では昨年より各地で幼稚園の閉鎖や業務停止が発生する一方で、農村や小都市から大中都市への人口流動も顕著になっており、教育リソースの分配調整が必要になっていると伝え、人口学の専門家である広東社会学学会の董玉整(ドン・ユージョン)会長が「人口構造の変化は、出生数の減少と、大中都市への集中という地域格差の拡大という 2 つの要素を持っている。 これを踏まえて教育リソース配置の最適化、合理化を行うことが必要だ。」との見方を示したことを伝えた。 (川尻、Record China = 3-2-24)


世界最長の海底高速鉄道トンネル、近く着工へ

全長 135 メートル、掘削直径 14.57 メートル、総重量 4,350 トンの巨大トンネル・ボーリング・マシンの「甬舟号」 が 26 日、中国・湖南省長沙市でラインオフした。 世界最長の海底高速鉄道トンネル、甬舟鉄路金塘海底トンネル建設に投入される。 全長 77 キロのこのトンネルが完成すれば、舟山と浙江省北東部の港湾都市である寧波市間の通過時間を半分以上に短縮することができる。 (東方新報/AFPBB = 2-28-24)


中国・南京市のマンション火災、死者 15 人に

【南京】 中国江蘇省南京市政府は 24 日未明開いた記者会見で、同市雨花台区の小区(居住区)「明尚西苑」で 23 日に起きた火災による死者が 15 人に上ったと明らかにした。 これまでに 44 人が病院に搬送され、うち危篤と重症がそれぞれ 1 人、42 人が軽傷となっている。 (中国・新華社 = 2-24-24)


雇用悪化の中国で「就職戦線異状アリ」若者求める働き方とは

中国の深刻な就職難

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中国で 100 台以上の玉突き事故 路面凍結が原因 前日から警報も

中国東部・江蘇省蘇州市の高架道路で、100 台以上が絡む大規模な玉突き事故が発生し、複数のけが人が出ています。 事故直後に、車の上から撮ったとみられる映像です。 何十台もの車が衝突し、高架道路をふさいでいます。 大破した車から煙が上がっている様子も確認できます。 対向車線から撮った映像では 1 台の車が、空から降ってきたかのように突き刺さり、多くの人が路上に立ち尽くしています。 事故は 23 日の朝 7 時ごろに起きました。 路面の凍結が原因で、複数人がけがをしましたが死者はいませんでした。 蘇州市では 22 日の夜から路面凍結に対する警報が出ていました。 (テレ朝 = 2-23-24)


中国で船が橋に衝突し一部崩落、車が落下し 5 人死亡 「操船ミス」

中国南部・広東省広州市の珠江河口付近で 22 日午前 5 時半(日本時間午前 6 時半)ごろ、コンテナ船が橋に衝突し、橋の一部が崩落した。 同市の発表によると、走行中の自動車 4 台、電動バイク 1 台が巻き込まれて落下。 5 人が死亡し、2 人が病院で治療を受けているという。 市の説明では、コンテナ船が二つの橋脚にぶつかった後に崩落が起きた。 「船員の操船ミス」としている。 中国メディアによると、橋は長さ 787 メートル、幅約 10 メートル。 中国国営中央テレビが報じた映像には、橋が数十メートルにわたって崩落し、その下に積み荷を載せていないコンテナ船がとどまっている様子が映っている。 (上海・井上亮、asahi = 2-22-24)