日本人はなぜ中国に行かない? 日本メディアが明らかにした一つの原因 - 台湾メディア

台湾メディアの聯合新聞網は 12 日、「日本人はなぜ中国に行かない? 日本メディアが明らかにした一つの原因」とする記事を掲載した。 日本メディアによると、中国政府は 2020 年春、新型コロナ禍を受けて、日本、シンガポール、ブルネイに対する短期の査証(ビザ)免除措置を停止した。 中国政府は今年 7 月 23 日、シンガポールとブルネイに対するビザ免除措置を同 26 日に再開すると発表したが、日本に対しては停止したままで、中国人の訪日でも同様に免除する「相互主義」を要求している。 現在、中国に短期出張や観光旅行に行くにはビザ申請が必要だ。

聯合新聞網によると、日本のダイヤモンド・オンラインが、中国本土に親戚がいるかビジネスで中国に行く予定の日本人数人にインタビューしたところ、全員が「ビザ申請手続きが複雑で、申請表に記入すべき情報が多すぎる」と口をそろえた。 本人の情報だけでなく、中国側の受け入れ機関と関係者についても詳細な情報の記入が求められるという。 商用ビザを申請したある人は、申請表に新卒で入社した会社から現職に至るまでのすべての職歴を詳しく書かされた。

中国出身の妻を持つ別の人は、妻が 1980 年代後半に日本の国籍を取得したにもかかわらず、原籍を抜く前のパスポートや中国の戸籍謄本の提出など、ほとんど不可能だと思われる要求を突きつけられた。 90 年代から上海で商売を行ってきたある人によると、ビザの手続きは年々厳しくなっている。 実体ある会社だということを証明するために、会社の写真や銀行口座、税金の支払い証明、社員の給料支払い履歴など、あらゆる資料を要求されるという。 (柳川、Record China = 8-14-23)

〈編者注〉 この記事は、欧米人の中国への見方を基に書かれていますが、殆どの日本人の中国の印象とほぼ変わらないように思います。 来日中国人が日本を正しく理解してくれたように、私たちも中国のありのままを知りたいのです。 でも今、素直に「中国を見てらっしゃい」と言えないのです。 筆者が最初に出会った中国は文革直後でまだまだ貧しかった。 それでも、素朴ではあっても人々は幸せを素直に表情で表していました。 戦争直後の日本人が、戦地で亡くなった人の分まで懸命に働いていた時のように ...、それを思い出させてくれたのは中国人でした。


反スパイ法で外国人「大変危険」 中国で服役経験の邦人男性が会見

中国でスパイ罪の有罪判決を受け昨年帰国した日中青年交流協会の鈴木英司元理事長 (66) は 8 日、中国が 7 月に施行した改正反スパイ法で摘発対象が広がったと指摘し、邦人を含む外国人にとっても「大変危険」な状況だと訴えた。 東京都の日本記者クラブで記者会見した。 鈴木氏は、中国でスパイの定義は曖昧で、法律の運用は「全てが当局のさじ加減で決まる」と強調。 改正法がスパイ行為の通報を全ての国民に義務付けたことから、日系企業の駐在員らが「いつ告発されるか分からない」と懸念を示した。 鈴木氏は在日中国大使館員から中朝関係を巡る情報を聞き、日本政府関係者に伝えたとしてスパイ罪に問われた。 (kyodo = 8-8-23)


日本に「爆留学」する中国人たち、日本で学ぶ魅力とは? 華字メディア

華字メディアの日本華僑報網は 28 日、「日本はなぜ中国の若者を "爆留学" させることができたのか」との記事を掲載した。 独立行政法人日本学生支援機構 (JASSO) の報告書によると、2022 年に来日した外国人留学生の数は 23 万 1,146 人。 上位 5 カ国は、中国、ベトナム、ネパール、韓国、インドネシアとなった。 中でも中国は 10 万 3,882 人と圧倒的な数で 1 位になっており、全体の半数弱を占める。

記事は「コロナが収束した現在、日本留学ブームが起きており、特に中国人留学生の多さから日本のメディアでは "爆留学" とも言われている」と紹介。 その主な理由には「距離が近くて利便性が高いこと」や「欧米に比べて費用が安いこと」が挙げられているとした。 一方で、中国にとってはこれ以外にも日本へ留学するいくつかの要素があると指摘。 「中国には現在、大学が 2,800 校ほどあるものの "重点大学" は 100 校ほどしかない。 昨年の受験生はおよそ 1,000 万人で、受験者数に比べて大学数が圧倒的に足りていない」としたほか、「中国の大学入試は "高考" だけであり、"超競争状態" の中国での受験は非常に難しいものになっている」とした。

また、中国国内では大学に進学しても卒業後の就職難が待っているとし、多くの学生が大学院に進もうとしているが、これもまた学費などコストの問題が発生するとした。 記事は「日本留学にも色々な問題があるが、留学という経歴は帰国後に仕事を探す際にプラスに働く。 また、日本の大卒者の就職率は 97% に達しており、帰国せずに日本で就職しやすいことも、日本留学が人気になっている理由の一つと考えられる」と説明した。

そして、留学生が増えるにつれて日本では語学学校が次々と誕生しており、その多くが経営者から教師陣までほとんど中国人で固められていると紹介。 こうした状況は生徒にとってもコミュニケーションが取りやすく、情報収集もしやすいという利点があるほか、語学学校も音楽系、美術系、建築系など、学生のニーズに合わせたカリキュラムを開設するなど精力的で、日本留学の目的が多様化していることがうかがえるとした。

中国では美術大学や音楽大学は数自体が少なく、競争率が極めて高い。 それに比べて日本ではそれなりの努力は必要なものの、希望の大学に進学することは難しくはないという。 また、「興味深いこと」として、料理、映画、アニメといった分野の専門学校も中国人留学生に人気になっていることを挙げ、「中国にはこうした分野の専門学校はほとんどないが、日本では比較的簡単に入学することができ、将来の就職にも有利。 高学歴の人よりも自分が希望する仕事に就きやすい分野もある。」と述べた。

記事は「コロナ禍が明けたということ以上に重要なのは、日本には中国に不足している『真に学べて使える学科』が数多くあることだ」とし、「専門学校も今の社会環境の中で、若者たちが一芸を習得し、自分の居場所を見つけられることで将来の生活を安定させられるようにしている」と言及。 「これこそが真に実用的ということであり、これらの分野でリードする日本に学生たちが "爆留学" するのも納得なのだ」と結んだ。 (北田、Reocrd China = 8-1-23)


日本の大学生が自殺しようとした理由、中国で大反響 = 「本当にショッキング」、「悲しい、でも…」

日本の大学生が崖から身を投げようとした理由に、中国のネットユーザーから大きな反響が寄せられている。 福井新聞が 7 月 26 日付で掲載した NPO 法人「心に響く文集・編集局(茂幸雄代表)」によるコラムによると、福井県坂井市にある観光名所・東尋坊で人工知能 (AI) によって人生が狂わされたため自殺を図ろうとしたケースが 2 件あったという。

同コラムによると、今年 6 月に東尋坊の岩場で座り込んでいた 10 代の芸術学科の女子学生に声をかけたところ急に泣き出したため話を聞くと、女子学生は過去にイラストで賞を取ったことがあるものの大学の授業に導入された AI が、テーマを入力しただけで簡単に素晴らしい絵が描けてしまうというあまりのすごさと恐ろしさに絶望したとし、「奨学金で大きな借金があり、AI があるために好きな絵も描けない」と自殺を考えたことを明かした。

また、同じく 6 月に 20 代のうつ病などを患う女性から相談所に電話があり、話を聞いたところ、女性は某芸術大学を卒業したものの授業で導入されていた AI が漫画、アニメ、ゲームなどすべてを制作してしまう様子に自分の能力を発揮する場所がないと感じたといい、ギャンブル、消費者金融に手を出して借金をつくったこともあった。 女性は「AI が導入されていたことから能無しになり、私の夢までが壊されてしまった…」と語ったという。 同コラムはこの二つの出来事を「AI の導入によって将来の夢と希望が滅多打ちにされてしまった事例」と紹介している。

中国の SNS・微博(ウェイボー)の著名ブロガーがこのコラムを紹介すると数千に上るコメントが寄せられ、「日本の学生が AI に取って代わられるのを恐れて自殺(を考える)」は一時トレンドトップ 5 に入るほど注目を集めた。 中国のネットユーザーからは「本当にショッキング。 芸術家たちにとっては苦しい時代だと思う。」、「彼女たちに自分の影を見た。 私はデジタルメディアアート専攻だけど、本当に絶望している」と共感する声がある一方、「悲しい。 でも芸術面では人間の生き生きとした考え方や創作は AI にはまねできないと思う。」、「私はゲーム関連の仕事をしている。 確かに AI に取って代わられている部分もあるが、創作やデザインではまだ人間の手が必要。 ただ、要求が高くない場合は機械だけに任せることもある。 どの分野も同じではないだろうか。」との声も。

また、「芸術って AI には一番取って代わられない分野だと思う。 AI がどんなにきれいな絵を描いても人間が出す情感のようなものはない。 情感のないものは芸術と呼べない。」、「正直、芸術って一番心配ない分野じゃないかな。 今の AI にできるのはせいぜい画像を合成することぐらい。 芸術的創作とは関係ないような気がする。」とのコメントも寄せられた。

このほか、「貧困学生にとっては本当に恐怖だろう。 彼女たちくらいではまだ新しい技術をどのように活用すればいいかもよく分からないだろうから」、「AI が優秀というのではなく、人間がやるのと比べてコスパが高いというだけ」、「翻訳ソフトはどんどん進化しているから翻訳家はたいへんだろうな」、「AI が大きく発展したら金持ちの天下になる」などのコメントも書き込まれている。 (北田、Record China = 7-31-23)


中国軍艦、尖閣周辺で活動 1 週間、領有権主張強化か

沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域を 7 月 4 日に航行した中国海軍のフリゲート艦が、その前後、約 1 週間にわたり尖閣周辺海域にとどまって活動していたことが 30 日、分かった。 中国の軍艦が尖閣周辺を通過する例はあったが、長期の活動は異例。 日本側は、中国が尖閣の領有権主張を強める可能性があるとみて警戒し、外交ルートで「注視している」と伝達した。 複数の日本政府関係者が明らかにした。 尖閣を巡っては、日本政府による 2012 年の国有化以降、中国海警局の船による領海侵入が常態化。軍艦までもが周辺海域で頻繁に活動するようになれば、緊張が一段と高まる恐れがある。 (kyodo = 7-30-22)


中国 ビザ申請センター拡充へ 「ノービザ渡航」復活が遠のく懸念も

中国政府が中国への渡航に必要な手続きを行うビザセンターの拡充を進めていることが ANN の取材で分かりました。 日本が求める「ノービザ」渡航の復活が遠のく懸念もあります。

「面倒というか結構大変です。 もっと簡素化。 (ビザの申請をした人)」

日中関係筋によりますと、東京・江東区にある中国ビザ申請サービスセンターは、ビザ取得までの時間をおよそ半分に短縮するため人員を増やしオフィスの拡張や移転を進める方向です。 こうした措置は、中国政府の指示で行われているということです。 新型コロナの流行前、日本国籍の人に対しては 15 日間のビザなし渡航が認められていました。 しかし、施設の拡充は、中国が、当面の間ビザを求めていく動きとも言え日中関係筋は、「ノービザ渡航の復活が遠のく懸念もある」と指摘しています。 (テレ朝 = 7-28-23)


寺に戦犯の位牌奉納、女性拘束 = 批判殺到で責任者更迭 - 中国・南京

【上海】 中国江蘇省南京市の寺に日中戦争時の南京攻略に関わった旧日本軍人の名前が書かれた位牌が祭られていたことが分かり、中国メディアによると、市公安当局は 25 日までに、奉納した中国人女性 (31) を拘束した。 22 日にインターネット交流サイト (SNS) に位牌の写真が投稿されると、批判が殺到し、市当局が寺の責任者らを更迭する騒ぎに発展している。

位牌が奉納されたのは「玄奘寺」。 位牌には 1937 年の南京事件の責任を問われ、戦犯として死刑が執行された松井石根陸軍大将ら軍人の氏名が書かれていた。 女性は当局の調べに対し、奉納を「個人の行為」と供述。 「戦犯の罪行」を知った後に悪夢に悩まされるようになったが、位牌を奉納することで苦しみから逃れられると考えたという。 公安当局は「錯誤と身勝手な動機によるものであり、公共の秩序を厳重に破壊し、民族感情を著しく傷つけた」と拘束に踏み切った理由を説明。 女性はメディアの取材に「すべての人に謝りたい。 法による制裁を受け入れる。」と述べた。 (jiji = 7-26-22)


反スパイ法や輸出規制を説明 中国政府、日米欧の不安解消図るも …

中国政府は 21 日、今月から施行された改正反スパイ法などについて、日本や米国、欧州連合 (EU) などの企業団体を集めた説明会を北京市内で開いた。 外国企業が中国国内で安全に事業活動を続けられるか懸念を強めるなか、不安を解消して対中投資の増加につなげたい思惑がある。

中国商務省によると、改正反スパイ法のほか、8 月から施行される半導体材料となるガリウムなどのレアメタル輸出規制の強化、データの越境移動についても説明したという。 同省の陳春江次官補は「外国企業の投資を集めることを重視しており、公平で透明、予見可能なビジネス環境の整備に力を入れる」と強調した。 出席した関係者によると、法の解説が中心で、新しい情報はなかったという。 日本からは中国日本商会の本間哲朗会長(パナソニックホールディングス副社長)ら企業関係者が参加した。

外交筋によると、改正反スパイ法について適用範囲があいまいだなどとして米国側が説明を強く求めたことで今回の説明会が実現した。 中国の王文濤商務相は今月 17 日、日本企業の代表者らとの会談で「日本企業が非常に大きな不安を感じていることは理解している」とし、日本企業向けにも説明会を開き、積極的に誤解を解くように動きたいと話していた。

在中国日本大使館は 19 日、反スパイ法違反などの疑いで 3 月に中国当局に拘束されたアステラス製薬の日本人幹部社員と 4 回目の領事面会を実施した。 関係者によると、社員は健康状態について「問題ない」と話したという。 面会の場で容疑内容を話すことは許されず、中国当局がどのような行為を問題視しているかは依然不明。 これまでの面会は感染対策のためモニター越しで、今回初めて対面形式だった。 (北京 = 西山明宏、畑宗太郎、asahi = 7-21-23)

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中国・湖南省で拘束の 50 代日本人男性 懲役 12 年の実刑判決 違法行為の詳細は明らかにされず

中国・湖南省で 2019 年に国家安全当局に拘束された日本人男性が今月上旬、裁判所から懲役 12 年の実刑判決を言い渡されていたことが分かりました。 関係者によりますと、50 代の日本人男性は 2019 年 7 月に湖南省・長沙で国家安全当局に拘束され、その後、検察当局から起訴されましたが、今月 8 日、長沙の裁判所は「スパイ行為」をしたとして、懲役 12 年の実刑判決を言い渡したということです。 どのような行為が違法だったのか詳細は明らかにされていません。

中国では 2014 年に反スパイ法が施行されて以降、16 人の日本人が「スパイ行為」の疑いで拘束されていることが判明していて、少なくとも 10 人が実刑判決を受けていますが、いずれもどのような行為が罪に問われたかは明らかになっていません。 (TBS = 2-23-23)


中国人? 日本の警察官を蹴る動画に中国ネット「海外で恥さらしシリーズ」、「警官はなぜ …」

東京・新宿の路上で撮影されたと見られるトラブルの現場の動画が、中国の SNS でも大きな反響を呼んでいる。 動画には、複数人の外国人女性が「何するの!」などと叫びながら警官を突飛ばしたり、蹴ったりし、警官が「やめろ!」、「暴れないで」などと声を発する様子が映っている。 別の動画では当事者らが中国語を話している様子も映っている。 トラブルの原因の詳細については分かっていないが、ツイッター上では女性らに対する批判の声が上がる一方、「警察は反撃しなかった」、「投げ飛ばして手錠をかけてやれ」など警官の対応の甘さを批判する声も出ている。

この動画は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でも複数の有名ブロガーによって紹介されており、大きな話題になっている。 中国のネットユーザーからは「海外で恥さらしシリーズ」、「(警官は)なぜ手を挙げない? 資本主義の警察はこんなに穏やかなのか?」、「こういう時は国籍抜き。 しかるべき対処をしてほしい。」、「捕まえて起訴してください」、「こういうモラルのないやつらが捕まった後の駐日大使館員の仕事を考えるとかわいそうになる」といった声が上がった。

また、「XXN (小仙女。 美女を表す言葉だが、騒ぎを起こしたりする若い女性を指すおとし言葉としても使われる)が日本でニュースになるとは」、「国内で小仙女があふれたもんだから輸出が始まった」、「数年もすれば XXN はわが国の特産として世界中に輸出されるのでは?」、「小仙女を倒すには米国警察に頼るしかない」などのコメントも寄せられている。 (北田、Record China = 7-19-23)


日本人観光客が台湾警察を大絶賛、海の向こうから感謝の贈り物 - 台湾メディア

台湾メディアの中天新聞網は 18 日、日本人観光客が台湾警察を大絶賛し、海の向こうから感謝のプレゼントを贈ってきたと報じた。 記事によると、台北市政府警察局大同分局の延平派出所に 7 月上旬、「延平派出所長殿」と書かれた日本からの郵便物が届いた。 不思議に思って所長が開けてみると、日本人観光客からのお礼の品だということが分かったという。

警察によると、この日本人観光客の男性は 5 月末に台湾を訪れ、タクシーに乗って延平北路付近で下車した際、財布やパスポートなどが入った持ち物を車内に忘れた。 男性が派出所に相談したところ、署員の林(リン)さんがすぐに情報を集め、遺失物を回収・本人に返した。 このほど送られてきた荷物には「小判」が入っており、「財布に入れておくと金運がつくと言われています。 この間のお礼です。」、「日本の時代劇に出てくる小判です」との機械翻訳をプリントアウトした紙が添えられていた。

記事は、「男性は派出所の職員の熱心な手助けにとても感謝しており、異郷の地で感じた温かい人情に感動し、帰国後すぐに日本からお礼の品を送った」とし、「中には翻訳文の紙も添えられており、林さんは心温まる思いをした」と伝えている。 (北田、Record China = 7-19-23)


豊洲のマグロ、その日のうちに香港で
元証券マンが開拓した「Day ゼロ」ルート、中国広東省にも延長を模索

香港の日本食店には、東京・豊洲市場でその日の朝に競り落とされた魚介が並ぶ。 香港で 20 年間、魚介や日本食材の卸業を営む氷室利夫さん (60) がこの物流ルートを拡大してきた。 中国政府が香港・マカオと広東省を一体開発する「大湾区(グレーターベイエリア)計画」を打ち出したのを機に、このルートを延長して、日本食材を香港経由で中国大陸に届けることも模索している。 (香港で、白山泉)

元証券マン「香港で成功したい」

1989 年に山一証券香港支店に赴任した氷室さんは、同社が自主廃業する 2 年前の 95 年、「香港で成功したい」との思いから独立。 2003 年に日本から輸入したマグロを扱う卸会社を知人と設立した。 08 年ごろから、早朝に豊洲(当時は築地市場)で買い付けた魚介を空路で香港に運び、午後 4 時ごろに飲食店に届ける「Day ゼロ」と呼ぶルートを開拓。 香港は、上海や台湾と比べて通関が早く、関税がかからないことから実現したといい、「東京の店と同じものが同じ日に香港で食べられる」のが売りだ。

このルートが新型コロナウイルス禍で真価を発揮した。 香港では海外旅行できない日本ファンで日本食店がにぎわった。 香港統計局によると、22 年には香港の日本食店は 1,400 店となり、外国料理店の数で 2 位のタイ料理の 370 店に大差をつける。 1 人 2 万円以上の懐石料理でも「香港人は支払える消費力がある(香港の企業関係者)」といい、 コロナ後も隣接する広東省や東南アジアから日本食を求めて香港を訪れる人が多いという。

さらに氷室さんは、中国政府が打ち出した「ベイエリア計画」を商機とみる。 35 年の完成を見込む計画は香港・マカオと広東省 9 都市を対象に、ルールの融合や交通インフラの接合などによって一体開発する。 域内の人口は約 8,700 万人。 22 年の 1 人当たり域内総生産は約 2 万 3,000 ドル(約 320 万円)に達し、「消費力のある中間層が増えている(香港の経済団体関係者)」という。 広東省には現在、主に上海で通関した日本産の魚介が届けられており、コストが高い。 同省深セン市の飲食店主は、香港経由のルートが確立すれば「鮮度が良く、種類も豊富になる」と期待する。

一方、中国は東京電力福島第 1 原発の事故を受け、10 都県を対象に食品輸入の規制を続けている。 さらに香港政府は 12 日、原発処理水を海洋放出した場合、同じ 10 都県の水産物輸入を禁止する方針を発表した。 氷室さんによると、香港政府による禁輸措置が実施された場合も、10 都県以外で水揚げされた水産物は豊洲市場経由で輸入できる見通しだ。 氷室さんは「10 都県産は制限されてしまうが、中部や西日本で水揚げされた魚介であれば、香港経由で中国への輸出を増やすことができる」と話す。 (東京新聞 = 7-15-23)


「中国の歴史教育が全て覆った」 日本へ移住の中国人家族、"日本礼賛" の一方で苦しさも

日本に渡った中国人

記事コピー (6-28-23)


日本での写真をアップした香港女性歌手に批判、何がまずかった? 香港メディア

香港人女性歌手が日本で撮影した写真を SNS にアップしたところ批判を浴び、削除する騒動があった。 香港メディアの香港 01 が 23 日付で伝えた。 記事によると、香港の歌手でタレントの譚嘉儀はこのほど、自身の SNS に日本の電車内で撮影した写真を投稿。 しかし、周囲の乗客の顔が写り込んでいたことから、日本では他人の顔が写ったままの写真をアップするのはタブーだとの批判が寄せられた。 譚嘉儀はこれを受けすぐに写真を削除、加工を施した上で再度アップした。

香港では日本に比べて周囲の人のプライバシーへの配慮が甘いようで、先日にも香港のタレントと YouTuber が日本で撮影した動画の中で通行人など周囲の人を無遠慮に撮影する様子が見られた。 記事は、「よその場所を旅行する際にはその土地のルールを守ることが大切。 日本は礼儀の国と言われており、事前にマナーやタブーをよく理解して失礼のないようにしなければならない。」とした上で、日本でのタブーを 5 つ紹介した。

1 つ目は見知らぬ人をむやみに撮影しないこと。 記事は「旅行ではあれこれ撮影したくなるが、日本人はプライバシーを重視するため、撮影の際は周囲の人が写り込まないように注意しよう」とし、もし写り込んだ写真をアップしたい場合はスタンプなどで顔が分からないようにすべきだとした。

2 つ目はプリンセスのコスプレをしてディズニーランドに入園しないこと。 記事は「日本旅行で東京ディズニーランドを訪れる人も多く、中にはプリンセスにコスプレをしたい女性もいる。 だが、公式ガイドラインではキャラクターのコスプレをして入園できるのは小学生以下の子どもだけと定められている」と説明した。

3 つ目は神社を真正面から撮影してはいけないこと。 記事は「伝統的で特色のある建築物を目にすると写真に収めたくなるもの。 しかし、神社を真正面から撮影するのはタブーとされており、必ず横や斜めの角度から撮影しよう。」と呼び掛けた。 神社では正中(参道の真ん中)からの撮影は神様に正面からカメラを向ける行為で失礼とされている。

4 つ目は温泉で撮影してはいけないこと。 記事は「日本では裸で入浴するのが一般的であるため、浴場に携帯電話やカメラを持ち込むのは厳禁。 自撮りだけだとしても他人が写り込んでしまう可能性があり、問題になる恐れがある。」と注意喚起した。

5 つ目は食事の際に撮影に夢中になり過ぎないこと。 記事は「旅行では毎食、カメラで撮影する人もいるが、撮影する際には店の許可を取ること。 そして、撮影に夢中になって料理の食べごろを逃さないようにすること。」と提言。 「特に(すしなどの)『おまかせ』を食べる時には、できるだけ早く撮影を済ませてすぐに食べるようにし、料理人や食材への尊重を示そう」と呼び掛けた。 (北田、Record China = 6-24-23)


日本も輸出規制、「半導体戦争」の行方は - 中国メディア

2023 年 6 月 8 日、中国メディアの中国青年網は、米国が中国に対して仕掛けている半導体戦争は成功しないとする、国防科技大学情報通信学院の呉敏文(ウー・ミンウエン)氏による文章を掲載した。 文章は、日本が 5 月 23 日に半導体製造設備 23 品目の輸出規制措置を打ち出し、26 日には米国とともに次世代半導体などの技術開発での協力を発表したことを紹介し「米国がこの数年進めてきた中国のハイテク分野に対する封鎖、圧力を強める新たな動きだ」とした。

そして、米国が半導体などのハイテク分野で中国に圧力をかけるのは単なる技術競争ではなく、対中戦略上の問題なのだと主張。 一方で、高度に細分化された現在の世界の科学技術界において、米国が半導体の研究、生産を全て独占することは不可能だとした。

また、米国自身が脱工業化を進めてからすでに久しく、昨年打ち出された「CHIPS 法」は海外に流出した半導体製造業を本国に戻すことが狙いにあるとしつつ「どんなに努力をしても、本国への回流を完了するには時間が必要であり、半導体戦争を仕掛けた効果はそがれることになる」と論じ、「米国は最近、中国の産業チェーンに対するスタンスを『デカップリング』から『リスク排除』へと変更したが、これは政策的な誤りを覆い隠すためであるとともに、完全なデカップリングが実現不可能である上、米国の国益にも合わないことを客観的に認めたからだ」との見方を示した。

その上で、米国が現在抱えている問題は「如何にしてハイエンドの半導体の販売を禁止しつつ、中・低級の半導体市場シェアを維持するかのバランス」だとしている。 「CHIPS 法」によれば米国は現在 28 ナノ以下の先進プロセスを規制の対象としているものの、半導体のトランジスタ集積率は 18 カ月で 2 倍になり、売価が半減すると言われていることから、米国は今後も動的に規制対象となるプロセスの見直しを行う必要があり、規制の作用や効果がそがれる可能性があるとしている。

さらに、米国はこれまで長きにわたり先進技術の海外流出を幾度となく封鎖し続けており、後発国はその都度自主開発体系を発展させる「免疫力」を身に付けてきたと指摘。 このため、現在米国が進めている半導体の規制も対象国の半導体自主開発力を高めることにつながり、失敗に終わるのだとの考えを示した。 (川尻、RecordChina = 6-10-23)


ある中国人が母国の「富裕層カップル」に違和感 「お金はあるのに、幸せそうに見えない」

ある在日中国人から、2022 年の年末、20 代のある中国人富裕層カップルの日本旅行をアテンドしたときの話を聞いた。 その際、そのカップルは数百万円を使ってブランドのバッグや衣服、靴などを購入したり、ミシュランの星つきレストランで何度も食事をしたりするなど、非常に羽振りがよかったという。 だが、この中国人は筆者にふと、こんな言葉をもらした。 「彼らは本当に幸せなのだろうか、と思いました。」 なぜ、そんなふうに思ったのか。

増える富裕層同士の結婚

その中国人は言う。 「彼らはお金持ち同士の結婚で、私が会ったときは 24 歳と 25 歳でした。 中国では結婚しない若者が増えているといいますが、実は最近、中国の都市部やアメリカに住む富裕層の間では、20 代前半で結婚するカップルが増えているんです。 特徴は 2 人とも実家がお金持ち、超リッチであること。 いわゆる『富二代(富裕層の二代目)』同士の結婚です。 以前は、富裕層自体そんなに多くなかったですし、ある程度のお金持ちが、そうではない一般人と結婚することもありました。

多少の経済格差があっても、愛があれば乗り越えられるケースも当然ありました。 また、都市部の女性が、地方出身で将来を嘱望される男性(中国で「鳳凰男」と呼ばれる)と結婚する、といった例もありました。 しかし、私の知る限り、最近では、そういう結婚はだんだん少なくなってきたような気がします。 玉の輿婚もあまりありません。 お金持ちはお金持ち同士としか結婚しない。 そうではない一般人のことは見下し、見向きもしないのです。」

社会の階層が固定化している

私はこの話を聞いて、確かに富裕層が急激に増えているいま、お互いの親のビジネスを引き継いだり、事業を拡大したり、財産を一族で守ったりするために、子ども同士が結婚するのかもしれない、と感じた。 また、中国も社会の階層が固定化してきて、自分と収入やバックグラウンドが異なる階層の人と知り合う機会は減っている。 プチ富裕層、富裕層、スーパー富裕層のコミュニティがそれぞれ出来上がっており、これまで以上に、そのコミュニティの中の人としか交流しなくなっているのかもしれない。

拙著『中国人が日本を買う理由』でも紹介しているが、多くの富裕層の子どもは幼い頃から海外留学を経験しており、日本にもショッピングや旅行で頻繁に足を運んでいる。 彼らは中国人のコミュニティの中でのみ生活しているので、日本人にその存在は知られにくいが、今後、日本の消費市場にとって、中国人富裕層は重要なターゲットであることは間違いない。 だが、何不自由ない生活をしている彼らに対して、その中国人が「幸せそうに見えない」と感じた理由は何なのか。 私は改めて、その人に聞いてみた。

幸せそうに見えない原因は何か

「彼らは一代で成功した両親のもとで一人っ子として生まれ、何不自由なく育ちました。 そして、不動産でも、宝石でも、自動車でも、欲しいものは何でも手に入れられる、とても恵まれた環境にいます。 いつも最高級のものに囲まれていて、それが当たり前。 だから、少しでもランクが落ちると、強い不満を感じるんです。 私がそばにいて感じたのは、彼らはそうした境遇だからこそ、幸せを感じるハードルがとても高くなってしまっている、ということ。 これこそ、一般人の私の目から見て、幸せそうに見えない原因ではないかと思いました。」

この中国人によれば、彼らは日本にいる間、中国人に人気の USJ (ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に遊びに行ったが、当然 VIP チケットだったし、レストランも普通の人はなかなか行けないような、1人数万円もする高級店ばかりだったという。 それでも、そうした生活を「当たり前」と感じているために、「こんなにいいチケットを入手できてよかった」とか「こんなに美味しいものを食べられて、自分はなんて幸せなんだろう」という気持ちになれない。 口をついて出るのは、不平不満ばかりだったという。

その中国人は言う。 「中国の富裕層は桁違いに裕福になりましたが、40 - 50 代の富裕層はまだ貧しい時代も知っていますし、下から這い上がってきた人々です。 しかし、20 代の富裕層は、生まれたときから豊かで、まったく苦労を知りません。 お金さえ出せば、周囲の人々は何でも自分のいうことを聞くと思っている面があります。 私がアテンドした 2 人もまだ新婚の若い夫婦なのに、幸せそうには見えなかったのは本当に残念 …。 自分の母国の人のことですが、いろいろと考えさせられました。」 (中島恵、Yahoo! = 6-6-23)


<日本人の忘れられない中国> 衝撃の事実! 「え、ママって中国人だったの?」

保育園から帰ってリビングに寝そべっていた私に衝撃の事実が襲った。 確かに母には日中、二つの呼び名があったし、祖母との会話は日本語ではなかった。 だが私にはその環境は当たり前過ぎて、疑問にすら思わなかった。 最初は母が中国人という事がどこか誇らしく、「私のママは中国人なんだ!」と友達に自慢して回った。 大概、皆「凄いね!」と言ってくれた。 それが一転、小学校に上がる頃には「お前は中国人だから入っちゃダメー」などと、一線を引く様な仕打ちを度々受ける様になった。 ただの冗談で、一過性の物だったかもしれないが、当時の私が落ち込むには十分だった。

また、「中国語喋ってみて」ともよく言われた。 中国語が喋れなかった私は何も答えられず、気まずい空気になるのが常だった。 やがて、「なーんだ」と友達は踵を返す。 期待に応えられないのが悲しくて、私は次第に母が中国人と言う事を隠す様になった。 その時から私は「中国」に対してコンプレックスを抱き始めたと思う。 母は大家族の中で育ち、中国には沢山の親戚がいる。 家族で中国に帰省する度、親戚が増えている様な気さえした。

中国にはいじめっ子もおらず、自身の出生を隠す必要もない。 そこは私にとってコンプレックスを刺激されない安全地帯のはずが、あまり良い印象を抱けずにいた。 何時も大勢の親戚に囲まれ、常に賑わいの中に居たが、中国語が分からない私は、自分の事を話されている時は悪口を言われている様に感じた。 その上、怒声にも似た大声での会話が喧嘩している様でとても怖かった。 食事の際は、もっと食べてと周囲から常に煽られるのにも気が滅入った。 満腹だと必死に伝えても次の一口が無理矢理鼻先まで運ばれてくる。

また、世話を焼いてくれた親戚に、たどたどしく「謝謝」と謝意を伝えた際、眉間に皺を寄せ、怪訝な顔をされた時には、かなりショックを受けた。 「ありがとう」さえ伝わらないなんて。私は歓迎されてないのかと泣きそうになる時もあった。 母は久々の親族との交流に夢中で、大好きな母を取られた様な寂しさもマイナス思考に拍車をかけていたと思う。 そそんな思いが募りに募って、溢れ出た。 中国滞在中のある晩、父に「みんな何言ってるか分かんないし、怒鳴ってて怖いし、もう日本に帰りたい」とつい今までの不安を零してしまった。 すると父は一瞬、驚いた様な顔をして、ゆっくりと話した。

「確かにみんな大きな声だから驚くよね、でもあれは怒っている訳では無いんだよ、そういう習慣なの。 それにね、みんな凄く温かい人達なんだよ、快く食事や、楽しめる所に連れて行ってくれる事が何よりの証拠でしょ。 パパはこんなに親戚みんなが毎回歓迎してくれる経験ないよ。」

日本人の父は、私と同様に中国語が話せなかった。中国にいる間、置かれている状況も私に一番似ていた。 日本語が通じる数少ない味方で、同志だと思っていた父が、自分とは全く異なる価値観で同じ時間を過ごしていた事に驚いた。 それから寝そべりながら夜中まで、父との会話は続いた。 父の声を聴きながら、父の視点で周囲を見直してみる。 すると、今までとは違う「中国」が私の中に流れ込んできた。

自身を話題にされていても、気にならなくなった。 人との交流は言葉だけではない。 話し手の優しい目や楽しげな表情を、注視できる様になって気づいた。 そもそも悪口を言う様な人がいない事も。 中国人同士の会話が怒声に聞こえるのは、喧嘩腰なのではなく、自己表現の一つという事も理解できる様になった。 日本人の様に、沈黙は金だとか、奥ゆかしさ、等の美学とは遠い所に中国流コミュニケーションは存在するのかもしれない。 自分の気持ちをはっきり伝える姿勢、熱量の違いを肌で感じた。

食べ物を延々と勧めてくるのも同じ原理だ。 言わば「もてなしたい」、「楽しんでほしい」等の気持ちの究極の体現だったのだ。 私が発した「謝謝」に向けられた怪訝な顔は、拒絶ではなく、面映ゆさから来るものだった。 中国の価値観では親しい人を助けるのは当然の事で、私がお礼を言うのは水臭いという意味だった。 「私達は親戚なのだから、これ位するのは当たり前なのに何でお礼を言うの?」と後々解説をされ、胸を打たれた。 日本では「ありがとう」や「ごめんなさい」が日常に溢れ返っているが、中国では違うらしい。 それを知ると、日本の上辺だけの謝意や謝罪が恥ずかしくさえ思えてきた。

私の中にあったコンプレックスやレッテルという冷たい塊達が、中国人の人柄の温かさに触れて、次々に氷解していく。 私にもそんな優しい血が流れているのが嬉しく、誇らしく、中国が大好きになった。 そんな誇りを胸に、現在私は中国の高校に留学している。 近年の新型感染症の発生により渡航はまだ出来ていないが、私は中国で過ごす未来が楽しみでしょうがない。 そして、今なら躊躇わずに言える。「私の母は中国人なんだよ」と。 (Record China = 5-28-23)

■ 原題 : 寝転んで見えた世界
■ 執筆者プロフィール : 飯塚有希(いいづか ゆき)高校生、2004 年千葉県生まれ、千葉県育ち。 母は中国人、父は日本人。 中学までを日本で過ごし、高校はアメリカのMaine Central Institute に進学。 2 年生から上海外国語大学付属高校に転校。 コロナの影響により中国渡航が叶わず、現在は日本にてオンライン授業を受講中。


中国、日本企業と酷似の会社罰金 社名やロゴ「違法」

【上海】 業務用厨房機器大手ホシザキ(愛知県豊明市)と酷似した企業名やマークを使って製氷機を販売し、中国の商標法や反不正競争法に違反したとして、江蘇省南通市当局が市内の中国企業に約 11 万 5 千元(約 230 万円)の罰金を科したことが 27 日、関係者への取材で分かった。 日本企業の訴えに応じ、知的財産権侵害への対応強化をアピールした形。 中国は商標権侵害のほか、偽ブランド品や海外コンテンツの海賊版サイトが横行し、知財権保護の対策が甘いと非難されてきた。

処罰されたのは 2020 年に設立した「星崎冷熱科技(南通)有限公司」。 1998 年に中国に進出したホシザキとは無関係だ。 南通市海門区市場監督管理局が出した今年 2 月 8 日付の行政処罰決定書は、企業名が似ていることについて「ホシザキと混同させる目的」と認定した。 冷熱科技はホシザキが中国で商標登録した「HOSHIZAKI」と似た「HOSYINGKI」のロゴやペンギンの絵柄を、別会社を通じて商標登録。 正当に登録したことを示す「Rマーク」も付けていた。 (kyodo = 5-27-23)


中国、日本大使を呼び出し抗議 日本側「懸念への言及は当然」と反論

【北京 = 三塚聖平】 中国外務省は 21 日夜、孫衛東外務次官が同日に日本の垂(たるみ)秀夫駐中国大使を呼び出し、先進 7 カ国首脳会議(G7 広島サミット)が中国に関する問題を取り上げたことに対して「厳正な申し入れ」を行ったと発表した。 孫氏は「日本は G7 議長国として関係国とグルになって、中国を中傷して攻撃し、中国の内政に粗暴に干渉した」と反発。 「中国の主権や安全、発展の利益を損なった」と主張して「強烈な不満と断固とした反対」を日本側に表明した。

在中国日本大使館によると、垂氏は「中国が行動を改めない限り、これまで同様に G7 として共通の懸念事項に言及するのは当然のことであり、将来も変わらないだろう」と反論。 その上で「まずは中国側が前向きな対応を行うべきだ」と強調した。 孫氏は、広島サミットの首脳声明が言及した台湾問題について「中国の核心的利益の核心であり、中日関係の政治的な基礎に関わる。 越えてはならないレッドラインだ。」と反発。 G7 に対し「閉鎖的で排他的な『小派閥』を作り、他国を抑圧し、分裂や対立を作り出すのをやめるよう促す」と表明した。

広島サミットの首脳声明は、「台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認する」と明記したほか、東・南シナ海や、新疆ウイグル自治区、香港などの状況について問題提起。 一方で「グローバルな課題で中国と協力する必要がある」と明記した。 (sankei = 5-22-23)