出雲市立北陽が金賞「見えるマスクで練習」 全日本合唱コン小学校

堺市のフェニーチェ堺で 13 日にあった第 75 回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の小学校部門で、島根県内から中国支部代表として出場した出雲市立北陽が金賞を受けた。 4 - 6 年生 33 人で活動。 自由曲は「未確認飛行物体(二〇一六、沢康夫作詩、横山潤子作曲)」を演奏した。 コロナ禍でコンクールが中止になった 2 年前、当時の 6 年生が歌いたかった曲。 いまの 6 年生が、その思いを引き継いで選んだ。

「見えるマスク」を使い、鏡を見ながら口の形や表情を確認する練習も取り入れた。 部長の横木千乃(ゆきの)さん(6 年)は「今日はみんながひとつになれて楽しかった。 練習の成果を全部出し切れて今までで一番良かった。 みんなの歌声を聞いて自分もがんばるぞと気合が入った。」と笑顔で話した。 全日本合唱コンクール全国大会は、小学校部門に続き 19、20 日の大学職場一般部門もライブ配信される。 詳細は特設サイト (http://t.asahi.com/clive) または QR コードから)で。 (森本宏二、asahi = 11-13-22)


トキ放鳥、戸惑う農家 環境整備に負担 … 地域の後押しは? 島根県出雲市

国の天然記念物・トキの放鳥計画候補地となった島根県出雲市で、2030 年度までの放鳥に向けた実施地域の選定作業が始まる。 トキの分散飼育地としてトキをまちづくりのシンボルに掲げて 11 年。 多くの市民の誇りになったが、放鳥に向けた環境整備を担う農家への説明会はこれからだ。 飼育下と野生下との違いに戸惑う農家もいる。(大森基晶)

シンボルに … 役所と市民に温度差 島根県出雲市

出雲市は 10 年、県や JA、商工会、地元自治会などと「市トキによるまちづくり推進協議会」を設立。 環境に優しい街の象徴として、トキを市のキャラクターにまちづくりを進めてきた。 市朱鷺(とき)のまち推進室の梶谷房生室長によると、トキは大正期、松江市や出雲市にまたがる宍道湖に生息し、県内では 1945 年までに姿を消した。 一方、野生種が生息する中国・漢中市と 96 年に「友好都市」を締結し、2011 年からトキの分散飼育地となった。 保護と増殖に取り組んだ歴史は市民の誇りになっている。

実感がわきにくい放鳥計画

だが、シンボルとしてのトキと野生下で飛び回るトキとでは、市民の受け止め方が異なっていることが分かってきた。 野生種がいた頃の記憶は市民から消え、放鳥計画に実感が湧きにくいためだ。 「トキをはじめとする多様な生き物との共生を大切に思う考えが消費者に広がらないと、苦労して作ったお米も相応の価格で売れないのではないか。」 棚田が広がる稗原地区で、稲作農家の飯島昭人さん (80) が言う。

代表を務める農事組合法人「野尻の郷」は特別栽培で米を作る。 17 年に排水対策も兼ねて水田内に土水路を設置、21 年には耕作放棄地 4.7 アールをビオトープに変えた。 県の調査では、トキの餌にもなるゲンゴロウなど多数の水生生物が確認され、放鳥実施地域になる可能性もあるが、「人手がかかり、経済的なメリットは少ない」のが現実だ。

「皆が協力できるよう」

市は年度内に平場地域を中心に放鳥候補地を探る計画だが、梶谷室長は「計画を知らない市民が多い」と悩む。 JA しまね営農指導課の澤津賀一課長も「放鳥の話題が市民の間ではほとんどない」と懸念を示した。 JA は中山間地の米のブランド化を実現してきただけに「放鳥で平場地域にもブランド化に期待がある。 それは地域ぐるみで取り組む物語や後押しがあってこそ実現する。」と語る。 市は市民への PR に躍起だが、農家向け説明会はこれから。

飯島さんは「環境に優しい米づくりが地域のイメージアップにつながってほしい。 ただ、餌場の確保などで農家の負担が増えるならば、みんなが協力できるよう整備にかかる費用や人材などの支援をお願いしたい。」と語る。 (日本農業新聞 = 11-5-22)

前 報 (8-23-22)


山陰に鉄道が通って 120 年、JR 米子駅で式典 扇形機関庫の公開も

山陰地方に鉄道が開業して 120 年を迎えた 1 日、鳥取県米子市の JR 米子駅で記念セレモニーがあった。 特別列車が運行され、西日本で唯一、現役で稼働している扇形機関庫が関係者に公開された。 山陰では、1902 年 11 月 1 日に現在の境港(同県境港市) - 御来屋(同県大山町)間で初めて鉄道が開通した。 120 周年となるこの日、新大阪駅から特別運行された長距離列車「ウエストエクスプレス 銀河」が米子駅に到着すると、平井伸治知事らが横断幕を掲げて出迎えた。

JR 西日本山陰支社の佐伯祥一支社長は「120 年、鉄道の安心安全、交流人口の拡大に努力を重ねてきた。 これからも安全のレベルを高め、沿線の活性化に努めたい。」とあいさつ。 米子城武者隊が演武を披露し、乗客を歓迎した。 また平井知事らは、米子駅構内にある 1955 年に造られた扇形機関庫を訪れ、実際にディーゼル車が転車台で方向を変え、汽笛を鳴らして車庫に入る様子を見学。 平井知事は「観光列車や鉄道資産の見学など、次のステージに向けて 120 年の後を追いかけたい」と話した。 開業 120 周年の記念事業として、境港、米子、御来屋駅でのスタンプラリーや、鳥取県内の駅や観光施設、温泉のデジタルスタンプを集めるイベントも開かれている。 (渡辺翔太郎、asahi = 11-2-22)

デジタルスタンプラリーの詳細は日本旅行のホームページ (https://www.nta.co.jp/maas/tottorisr/) へ。


特急「やくも」はブロンズ色に 乗り心地向上、24 年春デビューへ

JR 西日本は 20 日、山陽と山陰を結ぶ特急「やくも」の新型車両のデザインを発表した。 沿線の風景に映え、ぬくもりのある車内をコンセプトにデザインされ、車両の外観はブロンズ色を基調に一新する。 2024 年春にデビューする予定だ。 新型車両は、大山の朝日や宍道湖の夕日、独特の赤褐色で知られる石州瓦の家並みにあうようブロンズ色を基調に、窓まわりなどは白に統一。 シンボルマークは現在の八つの雲がわきたつ形から、雲が流れる躍動感のある形にしている。

適切なタイミングで車体を傾ける国内初のシステムを導入し、乗り心地も向上。 車内は、現在の「やくも」よりも座席の間隔を広くして座り心地をよくしたほか、車いすスペースを拡大。 車内 Wi-Fi や全席コンセントも備えている。 車内カラーは、グリーン座席では黄色をベースに積石亀甲模様をあしらい、山陰の文化や風土を演出したという。 普通座席は沿線の山々をイメージした緑を基調に、神事に用いられる麻の葉模様をあしらった。

また、大きな窓から車窓の風景を楽しむことができるグループ向けの座席も新たに用意。 最大 12 席で、家族連れなどがくつろいで列車旅を楽しめる空間にした。 運行区間は岡山 - 出雲市駅間で、24 年春以降、順次投入される。 山陰支社(鳥取県米子市)の佐伯祥一支社長は「『やくも』の伝統である洗練されたサービス、ホスピタリティー、乗り心地を進化させ、おもてなしに努めたい。 観光振興、交流人口の拡大、沿線地域の活性化に貢献したい」と話した。 (渡辺翔太郎、asahi = 10-20-22)


「昭和思い出す観客の多さ」 島根の伝統行事、3 年ぶりの山車に拍手

コロナ禍で 2 年続けて中止になった松江祭鼕(どう)行列が 16 日、3 年ぶりに島根県松江市の中心市街地であった。 熱の入った演技に多くの観客が沿道から拍手を送った。 鼕行列は、鼕と呼ぶ大太鼓を打ち鳴らし、山車を引き回す伝統行事。 平安時代の正月行事が起源で、大正時代に現在のような形になったとされる。

13 町 1 団体の約 1 千人が参加。 午後 1 時半ごろ、先頭の「中茶町」から順に県庁前を出発した。 それぞれの山車で老若男女が代わる代わるたたきながら進み、1 時間ほどかけて市内を練り歩いた。

鼕行列保存会の森脇豊幹事長 (64) は「昭和を思い出すような観客の多さ。」 沿道にも多くの人が詰めかけた。 南寺町の貝原英人さん (51) は「コロナの影響で参加できた人も少なめ。 でも今やれる人みんなで楽しくできた。」 東片原町の田中優梨奈さん (17) は「来年もがんばってやっていきたい」と笑顔だった。 (榊原織和、asahi = 10-17-22)

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島根県松江市の町おこし、起爆剤は「まつもとさん」
IT 企業など 40 社を誘致

記事コピー (10-4-22)

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鳥取に半世紀君臨した「三洋」が消える
三洋テクノ鳥取が社名変更へ

かつて鳥取県の製造業をリードしていた「鳥取三洋電機」。 その名を残していた「三洋テクノソリューションズ鳥取(鳥取市)」が来年 1 月 1 日、社名を「LIMNO (リムノ)」に変える、と 30 日発表した。 鳥取三洋にルーツがあり「三洋」を社名に冠した企業が県内から姿を消す。 三洋テクノソリューションズ鳥取は、鳥取三洋の子会社「テガ三洋工業」が前身。 三洋電機は 1966 年に鳥取に進出したが、パナソニックに買収されたあおりで鳥取三洋が消滅。 2013 年にテガ社が事業譲渡を受け、社名を今の三洋テクノに変えた。

記者会見した畑宏芳会長は「一時代が終わり、三洋の名前が残っていたことが不自然だった。」 来年が発足 10 年に当たることに合わせ、限界 (Limit) を否定 (No) するとの意味を込めて社名を変えることにした。 今はタブレット端末などを OEM (相手先ブランドによる生産)で納入するのがほとんどだが、今後は自社ブランドの製品開発も進めるという。 (清野貴幸、asahi = 10-1-22)


全国でもレア 3 段式スイッチバックを愛する余り、男性はひらめいた

中国山地を縦断する JR 木次線(松江市 - 広島県庄原市)は近年、利用者の低迷から存廃が取りざたされている。 そんなローカル線を「なんとしても存続させたい」と、東京の漫画編集者が地元に乗り込んだ。 原動力は、「木次線のスイッチバック」を愛する心だ。 スイッチバックとは、列車が山などの急勾配を登るため、進行方向を転換させる施設だ。 木次線・出雲坂根駅(島根県奥出雲町)のものは 3 段式と呼ばれ、逆 Z の形に敷かれた線路の 2 カ所の折り返し地点で列車は進行方向を入れ替え、ジグザグに登っていく。 2 カ所の折り返し地点の間の線路の長さは約 1 千メートルにも及ぶ。

出雲坂根駅から広島県方面へ進んで現れる三井野原駅は標高 727 メートル。JR 西日本管内で最も高い場所にある駅だ。 出雲坂根駅との標高差は約 160 メートルあり、3 段式スイッチバックは全国でも珍しいという。 出雲坂根駅にほど近い美術館の 1 室で 9 月初旬、このスイッチバックの特大ジオラマを制作する男性の姿があった。 真剣なまなざしでジオラマに向き合っていたのは、フリーランスの漫画編集者・江上英樹さん (63)。 小学館で約 30 年、漫画に携わり、「ビッグコミックスピリッツ」などを担当し、漫画月刊誌「IKKI」の編集長も務めた。 55 歳で退社し、現在は自分の会社を立ち上げて独立した。 漫画も好きだが、なにより大の鉄道ファンだ。

ジオラマは、縦 90 センチ、横 360 センチで、実物の 150 分の 1 の縮尺。 電装会社の技術者にも協力を頼み、列車が切り返す動きや信号の点灯まで正確に再現。 実際に自身で駅周辺を見て回って確かめた、山の地形や線路沿いの桜並木、駅の自動販売機まで作り込む。 このジオラマは、奥出雲鉄の彫刻美術館で開催中の「鉄道マンガ展@奥出雲」の展示の一つだ。 かつて夜行列車も走っていた木次線は利用者の減少に苦しみ、今では 1 日の運行は 2、3 往復のみ。 JR 西は昨年、木次線を走る観光列車「奥出雲おろち号」の運行を来年度で終了することを決定した。

100 円稼ぐのに 6,596 円かかる …

さらに、今年 4 月に初めて公表した、管内のローカル線 30 区間の 2017 - 19 年度平均の収支では、木次線の出雲横田駅 - 備後落合駅間は 30 区間中ワースト 2 位。費用に対して収入がどれほどあるかを示す収支率は 1.5% で、「100 円稼ぐのに 6,596 円かかる」状態だった。 18 年には島根県西部の江津市と広島県三次市を結んでいた三江線が廃線になっており、「いよいよ次は木次線か」と地元では不安が高まる。

「出雲坂根がなくなるかもよ」と、江上さんが耳にしたのは昨年。 出雲坂根駅と言えば、スイッチバック好きには聖地というほどの場所。 10 年以上前に初めて現地を訪れたときは、その大きさに驚いた。 木次線の存廃が取りざたされていることを知り、「1 人でも何かできるかな」と考えた。 ひらめいたのは、自分のスキルを生かした鉄道漫画展を開くことだった。

23 日に開幕した漫画展では、IKKI で企画・連載し、自身もたびたび「編集長」として作中に登場する漫画「鉄子の旅」や、「ドラえもん」の鉄道模型の話の回など、鉄道関連の漫画 20 作品を展示。木次線を描いた漫画も多くある。これまで培った人脈で、手間のかかる展示許諾もスムーズに進めることができた。 展覧会の準備とジオラマ制作のため、今年 6 月からは奥出雲町にアパートを借りて拠点とし、東京と行き来する生活を続けた。 島根にいるときは、アパートから美術館への「通勤」の足も木次線だが、毎日乗っていても、スイッチバックが見えるといつもどきどきしてしまうという。

もうイリュージョン

「ラブなんです。 3 段目まで登って、さっきまでいた谷底の 1 段目を見下ろしたときの不思議さや、豊かな自然やおろちループと絡む景観は、もうイリュージョン」。 おろちループとは、近くの国道 314 号にある、国内最大規模の二重ループ橋だ。 「鉄子の旅」で取り上げたローカル線も廃線になったところは多い。 木次線のスイッチバックは絶対に失いたくない。 「漫画展はまだ第 1 弾。 2 弾、3 弾につなげていく。 鉄道漫画とジオラマを見て、スイッチバックの魅力を知り、ぜひ木次線に乗ってもらいたいな。」

鉄道マンガ展@奥出雲 11 月 23 日まで

「鉄道マンガ展@奥出雲」は、奥出雲町八川の奥出雲鉄の彫刻美術館で、11 月 23 日までの午前 10 時 - 午後 4 時。 鉄道関連の漫画のパネルが並ぶ。 「ピンポン」などで知られ、江上さんが現在も漫画編集で関わる松本大洋さんの未公開原画も展示している。 期間中のほぼ毎日、午前 11 時、午後 2 時、3 時に、江上さんによるジオラマ列車の運転展示もある。 (榊原織和、asahi = 8-26-22)

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JR 西日本、ローカル線維持苦しく 不採算の 17 路線 収支を初公表

JR 西日本は 11 日、利用が減って維持が難しくなっている芸備線(岡山、広島県)などローカル線の収支を初めて公表した。 苦しい経営状況を伝え、バスへの転換なども含めた議論を沿線の自治体と進めたい考えだ。 公表したのは、コロナ前の 2019 年度の輸送密度(1 キロあたりの 1 日平均利用者数)が「2 千人未満」だった 17 路線 30 区間。 総距離は、1,359.9 キロメートルに上る。

17 - 19 年度平均の営業損益の赤字額が最も大きいのは、山陰線出雲市駅(島根県) - 益田駅(同県)の 34.5 億円。 紀勢線新宮駅(和歌山県) - 白浜駅(同県)の 28.6 億円、小浜線敦賀駅(福井県) - 東舞鶴駅(京都府)の 18.1 億円が続いた。 これまで収支を公表した JR 各社は、北海道や四国。 いずれも赤字路線を多く抱える。 JR 西は新幹線や近畿圏都市部の在来線の利益で、不採算のローカル線を支えてきた。 だがコロナ禍や人口減で都市部でも利益が減り、路線を維持するのが難しくなっている。 (箱谷真司、asahi = 4-11-22)


湘南乃風のメンバーも参加 環境問題を考えるまつえファーマーズマーケット 島根・松江市

人気音楽グループ・湘南乃風のメンバーも企画に携わったファーマーズマーケットがきょう松江市で開かれました。 このイベントは環境にやさしい暮らし方を考えてもらおうと、松江市が初めて開催したもので、会場には地元生産者が有機野菜などを直接販売する 15 のブースが設けられました。 また「まつえ環境クリエイティブディレクター」を務める人気音楽グループ「湘南乃風」の「若旦那」こと新羅慎二さんも登場して、会場を賑わせました。

「生産者と生活者がコミットしていく場所が欲しくて安全な食材、子どもに食べさせたい食材をここで提供できたら嬉しい。(湘南乃風・若旦那 新羅慎二さん)」

このイベント、次回は 11 月の開催を予定しています。 (TSK さんいん中央テレビ = 9-3-22)


コロナ後、JR にダイヤ見直し要望 島根県と沿線自治体

ローカル線について大規模な見直しを行っている JR 西日本。 島根県などは JR 西日本に対しダイヤ改正などに関する要望書を提出した。 JR 西日本は、去年 10 月と今年 3 月のダイヤ改正で島根県内の山陰本線で 24 本など大幅に運行列車を減らしている。 こうしたことから、島根県や沿線自治体などから成る団体の島根県の担当者が JR 西日本の米子支社を訪れダイヤ改正などに関する要望書を提出した。

要望では、去年秋と今年春のダイヤ改正についても、「コロナ感染の収束後、ダイヤを見直すこと」などを求めている。 これに対し JR 西日本側は「沿線自治体には今年度から利用促進プロジェクトを手がけてもらっており、今後も意見交換しながら取り組んでいきたい」と答えていた。

「JR さんが非常に厳しい経営状況であることは承知しているが、いろいろ検討していただくことを期待している。(島根県、藤井洋一地域振興部長)」

沿線自治体も列車の利用促進に向けて動き出し、JR との連携が進んできていて、ローカル線への関心も高まってきそうだ。 (日本海テレビ = 9-1-22)


神々しい輝きと驚くほどの甘さ! 島根ぶどうの新品種「神紅」を全国に PR

真紅の色合いでたわわに実ったブドウ。 島根県が開発した新品種その名も「神紅」です。 島根県を代表するブドウの「デラウェア」や「シャインマスカット」に続く第 3 のブランドを目指す取り組みを取材しました。 ブドウの房が表面を覆いつくしたタルトに、ブドウがぎっしり詰まったドームケーキ。 これらは松江市の洋菓子店に並ぶ期間限定のスイーツです。 ケーキを彩る紅いブドウは、新品種「神紅」です。

「神紅はすごく高価なフルーツだが、たくさんのお客にたくさん満足いただけるように、ふんだんに使ってケーキを仕上げました。(パティスリーガレット 武田竜一さん)」
「驚くほどの甘みです。 ケーキの美味しさを引き立ててくれています。(嶋村采音アナウンサー)」

この新品種を開発したのは県の農業技術センターです。

「たくさんなってますね。(嶋村采音アナウンサー)」
「こちらが神々の国の紅いぶどう神紅になります。(島根県農業技術センター研究員 片寄志帆さん)」

山梨県で開発された鮮やかな紅色が特徴のブドウベニバラードと、種が無く皮が薄いシャインマスカットをかけ合わせて作った神紅。 まさに美味しいところ取りをした新品種です。

「神紅の特有の紅色を出す技術が難しくて今でも苦労しています。 デラウェアとシャインマスカットに次ぐような赤色の品種として、全国的にも有名になっていけたらと思う。(島根県農業技術センター研究員 片寄志帆さん)」

全国的なブドウの収穫量はこの 5 年間で急増したシャインマスカットがダントツ。 一方、島根県が誇るデラウェアは去年 2 位の座を明け渡し 3 位に。 このトレンド争いに新たな品種で挑もうと島根県が全国に先駆けて交配に成功したのが「神紅」です。

「神紅は 20 度以上が基準になっていて、高いものだと 25 度とか 26 度になっていて、すごく高い糖度になっています。 そこも魅力の 1 つです。(島根県農業技術センター研究員 片寄志帆さん)」

島根県のシャインマスカットの基準糖度は 18 度。 神紅はそれを超える甘さ。 その品質の高さから東京の百貨店では 1 房 1 万 7 千円で販売されるものも。 先週末、東京の日比谷しまね館では「神紅」の販売イベントが開かれ、都会地に向けた積極的な PR が展開されました。 しかし、知名度はまだまだ。

「神紅? 知らないです。(来場者)」

松江市のホテルで開かれた島根ぶどうを使ったスイーツイベント。 地元でも新品種を知ってもらおうと神紅を使ったケーキが並びました。 神紅の出荷は今年が 2 年目。 品質を守るために生産者を限定していて県内の栽培農家は僅か 40 軒あまり。 9 月下旬までの出荷量は約 6 トンで、全国へ打って出るには栽培農家の増加と PR が急務です。 こちらはその心強い神紅応援団の一員。 出雲市の和菓子店です。 出荷 1 年目の去年から神紅を 1 粒まるごと包み込んだ大福を販売。 神紅に可能性を感じていると言います。

「大福自体は最初は例え売れなくても食べていただいたお客様には美味しいって高い評価をいただけるのは確信しているので、作り続けていくうちに広く皆さんに広まっていくのでは。(坂根屋 垣根壮一郎さん)」

島根の新たなブドウブランドの確立。 神々しい紅い輝きとその甘さで消費者を魅了する神紅の力に期待が寄せられています。 (TSK さんいん中央テレビ = 8-29-22)


森英恵さん死去 島根県吉賀町出身

チョウのモチーフで知られる日本の国際的ファッションデザイナーの草分け的存在で、文化勲章受章者の森英恵(もり・はなえ)さんが 11 日、東京都内の自宅で死去した。 96 歳。 島根県吉賀町出身。 葬儀・告別式は近親者で行った。 喪主は長男の顕(あきら)氏。 後日お別れの会を開く予定。 (山陰中央新報 = 8-18-22)


夏の北海道へひとっ飛び 今年も出雲札幌便就航 出雲空港

今年も夏の札幌と出雲を結びます。 8 月限定の JAL 出雲 - 札幌便の第 1 便が 1 日出雲空港に到着しました。 出雲空港に到着したのは今シーズンの札幌便の第 1 便です。 8 月 1 か月間限定の季節運航が今年も 8 月 1 日から開始です。 第 1 便は 128 人が利用し搭乗率は約 80 パーセント。到着ロビーでは日本航空や出雲市の担当者が記念グッズや観光パンフレットを手渡し、歓迎しました。

コロナ禍の影響で、去年、搭乗率は 20 パーセント台に落ち込みましたが、今年、8 月 1 日時点の予約率は約 83% と、コロナ禍前の水準に回復しているということです。 出雲 - 札幌を結ぶ直行便は 8 月 1 日から 31 日まで週 4 往復します。 (TSK さんいん中央テレビ = 8-2-22)


山上徹也容疑者、事件直前に島根県松江市の男性に殺害をほのめかす手紙
 男性は「直接話してくれれば」

安倍元総理が奈良県奈良市で銃撃され死亡した事件で、山上徹也容疑者が事件直前、安倍元総理の殺害をほのめかす手紙を島根県松江市に住む男性に送っていたとみられることが分かりました。 男性は、取材に対し「直接話してくれればよかった」などと話しました。

「母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産 … この経過と共に私の 10 代は過ぎ去りました。(山上容疑者が送ったとみられる手紙)」

これは 17 日、手紙を受け取った松江市内に住むフリージャーナリスト・米本和広氏が公開した手紙。 封筒に差出人の名前はありませんが、山上徹也容疑者が送ったものとみられています。 手紙には、旧統一協会への恨みがつづられるとともに、安倍元総理の殺害を示唆する内容が記されています。

「安部は本来の敵ではないのです。」 「最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません。」 「安部の死がもたらす政治的な意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません。(山上容疑者が送ったとみられる手紙)」

米本氏は、旧統一協会の活動を批判するブログを運営していて、山上容疑者は手紙でこのブログの読者であると明かしていますが、米本氏と山上容疑者に面識はなかったということです。 また、捜査関係者などによりますと、山上容疑者がツイッターで、旧統一教会への恨みなどを繰り返し投稿していたとみられることも分かっています。 山上容疑者は事件前日、安倍元総理の遊説先である岡山市も訪れていて、封筒の消印などから、手紙はそのころ岡山市から送ったとみられています。

米本氏は、取材に対し、手紙を読んだのは事件後の 7 月 13 日としたうえで、「人を殺したことは間違いだと思う」、「岡山から島根に来て直接話してくれればよかった」などと話しました。 奈良県警は、すでに手紙を押収、18 日も調書作成のため米本氏の自宅を訪れていて、詳しい経緯を調べています。 (BSS 山陰放送 = 7-18-22)


ウィラー高速バス新路線「大阪 - 出雲」登場 出雲市着 "25 時" も 地元ニーズ掴むダイヤ?

出雲線は東京発着と 2 路線体制に

ウィラーが 2022 年 7 月 28 日(木)より、高速バス「ウィラーエクスプレス」の新路線として大阪 - 米子・松江・出雲線の運行を始めます(出雲発は 7 月 29 日より)。 予約も 6 月 27 日から始まりました。 大阪方面と米子駅、松江駅、出雲市駅をそれぞれ結びます。車両は、顔を隠せる "カノピー" つき 4 列シートを搭載した「リラックス」。 運賃は米子、松江発着が 4,400 円 -、出雲発着が 4,900 円 - です。 運行は帝産観光バスが担当します。 計 3 往復が設定されますが、ダイヤがちょっと特徴的です。 「出雲市 4 時 30 分発」や「出雲市 25 時 05 分着」といった便のほか、1 本は「梅田 23 時 50 分発」の夜行となっています。

山陰側から大阪へ向かうニーズを汲んだ早朝発、夜中着の昼行便は発着地を USJ (ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に設定し、1 日遊んで日帰りができるようになっています。 また、大阪から出雲方面へ向かう人向けに梅田 7 時発と夜行を設定するなどしています。 ウィラーは今回の大阪線のほかに、東京(新宿) - 米子・松江・出雲線を運行しており、山陰方面は 2 路線体制となります。 ちなみに、予約サイト「Willer Travel」では開設記念として、8 月末の出発便まで運賃 880 円の「だんだん割」も設定されています(売り切れ次第終了)。 (乗りものニュース = 6-28-22)


島根の過疎地域に再エネの波 「町の生き残りかけ」新電力会社設立

記事コピー (6-24-22)


博多駅前に島根の「見えない商店街」出現 メタバースでローン相談も

福岡市の JR 博多駅前で 8 日から、島根県の商店街が PR イベントを開いている。 しかしこの商店街、実際には存在しない。 日本で初めて、インターネット上の仮想空間(メタバース)に誕生した「架空」の商店街だ。 イベントは 10 日まで。 「しまね縁結び商店街」の 12 店舗がブースを並べ、出雲そばや島根の銘菓を買うことができる。

それぞれの店は実在するが、商店街を形成しているわけではない。 IT 企業の「ガイアリンク(長野県茅野市)」が提供する仮想空間「ガイアタウン」の中に軒を連ねている。 利用者は仮想空間の中でアバターと呼ばれる分身を操作し、気に入った商品を購入する。 商店街には銀行や会計事務所も入っていて、ローンの相談やセミナーの受講もできるという。 商店街は今年 5 月、島根県内各地の小売店や銀行、建設会社などが集まって発足した。 現在は、約35の事業者が加盟する。

8 日からのイベントは、この商店街を現実世界に再現し、PR する試みだ。 事業を企画する一般社団法人「島根城下町食文化研究会」の土江拓也代表理事 (55) は「リアルな世界と連動しながら、福岡の方々にはネット上の商店街にもお越しいただきたい」と話した。 (藤原慎一、asahi = 6-8-22)


丸山知事が島根原発 2 号機再稼働に同意表明 関係自治体の同意判断出そろう
全国唯一の県庁所在地立地の原発

島根県の丸山知事は 2 日、島根原発 2 号機の再稼働に同意することを県議会で表明した。 松江市のほか周辺自治体も含め、関係自治体の同意判断が出そろった。 島根原発は、全国で唯一の県庁所在地に立地する原発で、2 号機は去年 9 月に原子力規制委員会の審査に合格していた。 (日本海テレビ = 6-2-22)

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島根原発 2 号機の再稼働、出雲市議会が容認 島根県内の自治体で初

中国電力島根原発 2 号機の再稼働について、島根県出雲市議会の臨時全員協議会は 14 日、立地自治体並みの「事前了解権」を引き続き求めるなど、一定の条件付きで容認する方向性を示した。 再稼働容認の意思を示したのは、県内の原発周辺自治体の議会で初めて。 飯塚俊之市長は 17 日からの 3 月定例会で判断を表明する予定。 今年 1 月、知事からの意見照会を受けた飯塚市長から、議会の意見の取りまとめを依頼されていた。

一方で市議会は昨年 8 月から原子力防災と諸課題を協議する特別、常任委員会による連合審査会を開催。 市や中国電に話を聞き、住民説明会などの報告を受け、原発視察などもしてきた。 この日は、今月 4 日の最終審査会で容認意見が多数だったことが報告された。 前提として中国電の安全対策の徹底や避難計画の実効性を高めるための対策や周知、国と中国電の責任による高レベル放射性廃棄物の最終処分、事前了解権を含めた立地自治体並みの安全協定の締結を求めることなどで、おおむね一致したことも伝えられた。

複数議員から、市民団体が再稼働の是非を問う住民投票の実現に向けた活動をしていることを踏まえ、「結論を出すのは時期尚早で拙速」、「市民の意見を無視することになる」などと反対意見が出たが、最終的には飯塚市長に出席を求め、議会として容認することを報告した。 飯塚市長は「市民の代表の市議会の意見は重い。再稼働の判断にあたって真摯に受け止める」と述べた。 終了後、報道陣の取材に萬代輝正議長は「議会としては昨年から方向性を出すことに取り組んできた。 今回は一つの区切りで最終になる。 後は市長の判断だ。」との見解を示した。

この日は出雲商工会議所など市内 4 商議所・商工会でつくる市商工団体協議会(三吉庸善会長)が市役所で、飯塚市長に「安全性の確保を大前提に、低コストで安定的な電力の供給は国民の暮らしと経済の健全な発展に不可欠」とする再稼働に向けた要望をした。 一方、市民団体「どうする島根原発? みんなで決める出雲の会」の 1 カ月間の署名集めは、11 日に終了した。 活動は原発が立地する松江市や 30 キロ圏内の鳥取県米子、境港両市に続く動き。 直接請求に必要な有権者の 50 分の 1 以上が集まったとしており、16 日に市選挙管理委員会に提出する。 (杉山匡史、asahi = 2-15-22)


期待! 島根県独自の観光支援キャンペーン 広島を除く中国 4 県・四国 4 県対象

5 月 25 日、新緑に包まれた松江市の玉造温泉街では …。

「最近ストレスで、皮膚の湿疹がたくさん出て、美肌の湯ということでちょっと来てみました。(宿泊客)」
「コロナの前は外国人のお客さんなどで、すごく混んでるだろうと有名なところは逆に行きませんでした。 今回このキャンペーンを利用して来ました。(宿泊客)」

癒しを求めて温泉旅をする県外客が目立っていたが、コロナ禍前の状態までは戻っていないのが現状だ。 こうした中、島根県は観光支援事業「再発見! あなたのしまねキャンペーン」の対象エリアを 5 月 25 日から拡大し、広島を除く中国 4 県と、四国 4 県の合わせて 8 県にすることを決めた。 1 人あたり 5,000 円を上限に、島根県内の宿泊が半額になるキャンペーンで、山陰両県を対象としたものは、「WeLove 山陰キャンペーン」としてすでにスタートしていた。

これを受け玉造温泉の旅館では …。

「山陰に比べて人口の多い地域が対象になるということは、今まで以上に観光が活発になっていくのかなと、期待しております。(松乃湯営業部梶田勇樹さん)」

キャンペーンの対象拡大を受け、温泉旅館「松乃湯」では、5 月 25 日からさっそく中国四国地方限定の宿泊プランを準備した。 1 人 11,000 円(税別)から島根県の特産品を使った料理を前面にアピールし、集客につなげたいとしている。

「そして宿泊施設だけではなく、周辺の土産店や特産品の生産者にも経済効果に期待がかかります。(記者)」

玉造温泉で、島根県の特産品を販売する八百万マーケット。 店内では、島根生まれのメロン「ゴールデンパール」を使った商品の売り出しも始まっている。 キャンペーンで宿泊すると、県内の店舗で使えるクーポン券が特典として付くため、店側もその経済効果に期待を寄せている。

「コロナ禍で農家の方々も非常に心配されてましたので、こうやってたくさん買っていただける機会が増えるだけでも、農家の方々は、すごくうれしく思ってるんじゃないかなと思います。(八百万マーケット山本篤志さん)」

「再発見! あなたのしまねキャンペーン」は 6 月 30 日まで実施予定。 鳥取県も 5 月 31 日まで同じエリアを対象に「スペシャル・ウェルカニキャンペーン」を展開中で、山陰両県で観光の盛り上がりが期待される。 (日本海テレビ = 5-25-22)


鳥取・境漁港でマイワシ大漁、過去 20 年で最高レベル 昨年比で倍増

国内有数の水揚げ量を誇る境漁港がある鳥取県境港市の市役所に 18 日、今年 20 回目の大漁旗が掲揚された。 市によると、1 千トン以上の水揚げで大漁旗が掲げられるようになった 2002 年以降、5 月で 20 回に達したのは初めてという。 大漁旗は、漁を終えて入港する船の水揚げ量を集計し、全体で 1 千トンを超えると掲げられる。 今年は 3 月 4 日に初めて揚がると、3 月は 11 回、4 月は 3 回、5 月はこの日で 6 回を数えた。 過去に 20 回を超えた年は 5 回あるが、最も早かった 18 年でも 6 月 21 日で、今年は 1 カ月あまり上回る。

大漁を支えるのはマイワシだ。 大漁旗が 1 年で 5 回だけだった 21 年の 1 - 4 月の漁獲量は約 1 万 1 千トンだったが、今年は約 2 万 5 千トンと倍増。 18 日の漁獲量の内訳も、ほとんどがマイワシ(893 トン)だった。 県水産試験場の徳安理敬(みちひろ)研究員は「マイワシは周期的に増減を繰り返しているとされ、日本海側のマイワシは現在、増加傾向にある。 今後も漁獲が多い可能性は高い」という。 境漁港では 19 年以降、水揚げ量が 10 万トンを割り込み、水揚げ金額も 20、21 年は 200 億円を下回る。 市水産商工課の佐々木雅史係長は「このまま豊漁が続き、10 万トン、200 億円の回復を期待したい」と話した。 (渡辺翔太郎、asahi = 5-19-22)


島根スサノオマジックが CS セミナファイナル進出決める!
A 東京とのゲーム 3 を制す

B リーグ王者を決めるチャンピオンシップの準々決勝で、島根スサノオマジックが 16 日夜に、ホーム松江で開催されたゲーム 3 を制してセミファイナル進出を決めた。 ゲーム 1 を制した島根、ゲーム 2 を取り返した東京。 1 勝 1 敗で迎えたこのゲーム 3 ですべてが決まる中、スサノオブルー一色となったホームコートで躍動したのがキャプテンの安藤でした。 前日の試合で圧倒されたリバウンドやルーズボールファイトでも執念を見せてチーム全体がギアを上げて試合を展開。 一時 13 点のリードを奪いました。

しかし過去 2 度のリーグ制覇を誇る東京の反撃を受け、逆転を許した。 息詰まる接戦が続き、リードチェンジを繰り返す展開の中で、第 3Q に得点を伸ばせず嫌なムードに包まれたが、それを打ち破ったのはニック・ケイ、安藤。そして前半無得点だったリード・トラビスだった。 トラビスは 3 本連続の 3P シュートを決めて爆発。 一気に突き放した。 終盤は勝利に向けて突き進んだ島根スサノオマジックが、80 対 62 で勝利をおさめ、準決勝・セミファイナル進出を決めた。 セミファイナルは 21 日から沖縄アリーナで開催され、西地区優勝の琉球ゴールデンキングスと対戦する。 (TSK さんいん中央テレビ = 5-16-22)


神奈川県在住の泳げなかった男性が島根県に I ターンし漁師に
男性はなぜ漁師になったのか? そしてオープンさせたのは …

島根県松江市島根町で 4 月末、地元の海で養殖されたイワガキの直売店がオープンしました。 生産者は、元々は泳げなかったという I ターン漁師の男性。 男性はなぜ漁師になったのか。 そして移住の決め手とは? 日本海のミネラル豊富な環境で育った、鮮度抜群の大ぶりイワガキ。 「良く海のミルクと言われているが自分はフレッシュミルクみたいな感じで。」 生産者の永見輝晃さん (34)。 松江市島根町野井で、定置網や素潜り漁をする傍ら、イワガキ養殖に取り組んでいます。

「(コロナ禍で)テレワークになり家の中にいる。 自然の多い環境で、親に育ててもらったように子どもたちを育てたいなと思っていた。」 「漁師の経験は? (記者)」 「全くないです。 泳ぎもカナヅチだし、船も酔うし、全然海と縁がないというか。」

実は永見さん、コロナ禍の 2020 年に、家族と神奈川県から I ターン移住。 それまではカナヅチで、船酔いするほど海とは無縁だったといいます。 「ここの海じゃなきゃ漁師やらないと思っているが、きれいなんですよ海が。 野井の人たちが良い人たちばかり。 コロナ禍でこっちに来たが、誰も嫌な顔せず温かく受け入れてくださって。」 移住の決め手は、「野井の海」と「地元住民の温かさ」でした。 永見さんは、高齢化でなり手のなかったイワガキ養殖を引き継ぎ、4 月 29 日、港そばに直売店「永幸丸」をオープンしました。

イワガキの販売価格は、大きさによって 400 円から 1,000 円前後。 この日も多くの人が買い求めていました。 直売店は基本、毎週日曜日の午前 10 時 - 午後 3 時の営業です。

「3 人家族。 焼いたり、生で。(客)」 「若いのにたいしたもんだよね。(客)」 「産業体験で偶然ここに来た。 そこで色んな人に触れ合って恩人たちに会えたので、この人たちに絶対恩返しすると思って決めた。」 (BSS 山陰放送 = 5-3-22)


「雇用調整助成金」不正受給 出雲市の温泉旅館に返還命令

出雲市の温泉旅館が、新型コロナウイルスの影響で雇用を維持するために利用できる「雇用調整助成金」などおよそ 1,900 万円を不正に受け取っていたとして、島根労働局から返還命令を受けました。 返還命令を受けたのは、湯の川温泉として知られる出雲市の温泉旅館「四季荘」です。 島根労働局によりますとこの旅館は、去年 8 月までの 1 年 3 か月間に、新型コロナの影響で従業員を休ませるなどして雇用を維持した場合に、国が休業手当の一部を助成する「雇用調整助成金」などおよそ 1,900 万円を不正に受け取っていたということです。

この旅館は従業員などに休業手当を支払ったと偽っていたということで、島根労働局の調査に対し不正受給を認めているということです。 島根労働局は旅館に対して受け取った全額について返還命令を出すとともに、全額の 2 割にあたる額を追加して支払うよう命じました。 県内で新型コロナをめぐって雇用調整助成金の不正受給が確認されたのは初めてだということです。 島根労働局は、「提出された書類の審査では不正が見抜けなかったため、今後は申請した企業の立ち入り調査を行うなど不正が再び起きないよう取り組みを進めたい」と話しています。 (NHK = 4-25-22)