BLACKPINK、TWICE、IVE まで、ファッション業界でも韓国スターが大人気 … 世界が注目する理由は ![]() 韓国スターたちの人気が、世界のファッション業界にもつながっている。 今年は K-コンテンツのブームだった。 K-POP はもちろん、韓国ドラマや映画が世界市場で愛され、韓国スターたちの権威もますます高まっている。 韓流に対する世界の関心が高まり、ステージの上や TV 画面、スクリーンだけでなく、世界のファッション業界においても韓国スターたちへのラブコールが絶えない。 これは世界的に権威のある 4 大ファッションウィークと呼ばれるニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリのファッションウィークでも証明された。 ファッションウィークの前列には、韓国のスターたちが世界のスターたちと並んで座り、ショー会場の中と外は、彼らを見るためのファンと取材陣の熱気でいっぱいだった。 すでに絶大なファンダム(特定のファンの集まり)を保有している BLACKPINK を皮切りに、ファッションウィークのイベントに公式招待されたスターたちは、元祖韓流スターのソン・ヘギョ、イ・ミンホをはじめ、Red Velvet のジョイ、IU、少女時代のユナ、IVE のウォニョン、キム・テリ、TWICE のチェヨン、ダヒョン、サナなど数十人だ。 ファッションウィークの開催中、各ブランドと世界各地の放送局が公開したコンテンツを見ると、韓国スターたちに対する関心の高さが分かる。 さらに韓国スターに対しては、ブランドの CEO やハリウッドスターたちと並んで座る座席の配置だけでなく、チャーター機を提供したり、最高級ホテルとケータリングを準備する場合もある。 Karla Otto Seoul のイ・ジュウン代表は「今回のミラノ・ファッションウィークは、いつにも増してエネルギーに満ちていた。 様々なブランドのデザイナーたちが、約束でもしたように韓国アーティストたちにラブコールを送って、メジャーブランドの前列は韓国の芸能人と彼らに対するメディアの関心で熱かった」と伝えた。 また、「FENDI と PRADA、BOSS のショーに出席したキム・ダミ、キム・テリ、イ・ミンホのようなスターたちと、オニツカタイガー、Ferragamo、MONCLER に招待された GOT7 のユギョム、TWICE のチェヨン、NU'EST のミンヒョンなど、新しい顔が韓国の多彩な姿を見せたと思う。 型にはまったトレンドが繰り返されるファッション業界に、韓国のアーティストたちが新しいインスピレーションをくれるのではないかと期待している。」とつけ加えた。 今や世界的なイベントの中でも、なくてはならない存在となっている韓国スターたちのパワー。 トレンドを引っ張る韓国スターの影響力がどこまで続くのか、今後に注目だ。 (パク・スンヒョン、Kstyle = 10-23-22) ファッションチェック : 菜々緒、ミニワンピで美脚すらり ジャケット風 x ゴールドアクセでスタイリッシュに (画像は左右にスライドしてください。) 10月 4 - 10日は、菜々緒さん、木村文乃さん、広瀬アリスさん、上白石萌音さん、テレビ朝日の弘中綾香アナウンサーらが華やかなファッションで登場した。 (毎日キレイ = 10-16-22) 皇后雅子さまの秋の行楽ファッションは「リンク率」高め 貴重なカジュアルファッションも 一気に気温も秋らしくなり、過ごしやすい行楽シーズンの到来です。 そこで、皇后雅子さまの秋の行楽ファッションをチェック。 天皇陛下や愛子さまとのリンクコーデや貴重なカジュアルファッションにも注目です。 (画像は左右にスライドしてください。) リラクシーなアウターにパンツを合わせた休日ファッション 2002 年 10 月、ご一家で栃木県にある、御料牧場を散策された際はリラクシーなカジュアルコーデでした。 雅子さまは白 x 白のギンガムチェック柄の大きめブルゾンをご着用。 ビッグシルエットのアウターに、リラクシーな黒のパンツでカジュアルな装い。 牧場を散策されるのにぴったりのコーデでした。 天皇陛下(当時は皇太子)もブルゾンをお召しになり、ほのかにリンクコーデでした。 イチョウ並木を重ね着のワザありコーデでご散策 2002 年 11 月、東京都港区の神宮外苑にて、黄色く色付いたイチョウ並木の下を散策される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま、ベビーカーに乗った当時 1 歳の愛子さま。 雅子さまも天皇陛下(当時は皇太子)もフリース素材のジップアップブルゾンでリンクコーデ。 雅子さまはグレーのブルゾンの中にピンクのシャツをお召しになり、首元には赤 x 黒のスカーフを忍ばせていらっしゃいました。 カジュアルな中にも品を添え、防寒対策もばっちりのワザありファッションでした。 インナーの色をそろえたご夫婦ファッションも話題に 2006 年 11 月、赤坂御用地でポニーに乗られる愛子さま。 この日は天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さまのインナーが色も形もおそろいでした。 雅子さまは、濃いブラウンのパンツスタイルのセットアップに、インナーは赤のハイネックトップスを合わせられていました。 天皇陛下(当時は皇太子)は、ネイビーのダブルボタンのジャケットにグレーのスラックスというトラッドスタイル。 インナーは雅子さまと同じく赤のハイネックトップスでした。 雅子さまは、パンツにショートブーツを履かれ、馬と戯れるのにぴったりの乗馬スタイル。愛子さまもインナーはボルドーカラーのハイネックトップスで、アイテムがリンクしていました。 ご家族そろって色味がリンクした仲良しファッションでご静養へ 2010 年 11 月、栃木県の御料牧場で静養のため、宇都宮駅に到着されたご夫妻と愛子さま。 雅子さまはストライプ柄のベージュのパンツスーツに、チャコールグレーのハイネックのインナーを合わせられていました。 天皇陛下(当時は皇太子)は、ベージュのジャケットで雅子さまとリンク、グレーのパンツは愛子さまのワンピースとリンクされていました。 雅子さまはグレーのバッグが愛子さまのワンピースや陛下のパンツと色味がリンクし、ご家族でリンクコーデを楽しまれていました。 愛子さまと雅子さまはモノトーンコーデで見事におそろファッション 2012 年 11 月に葉山でご静養された際も、愛子さまと雅子さまは色味がリンクしたコーディネートでした。 雅子さまは、グレーのパンツスーツに白のインナー、黒のパンプスというモノトーンコーデ。 愛子さまは、グレーのチェック柄のスカートに白のブラウスとカーディガンを合わせられ、足元は黒のストラップシューズを履かれていました。 インナーが白、ボトムがグレー、靴が黒と、見事におそろいでした。 (8760 = 10-9-22) ベラ・ハディッド、パリ・ファッション・ウィークで着たドレスが話題に ![]() ベラ・ハディッドがパリ・ファッション・ウィークで着た革新的なドレスに注目が集まっている。 先月 30 日(金)のランウェイにほぼ裸の状態で登場したベラ、スプレーで作る生地、ファブリカンの発明者として知られるマネル・トレス博士から白のラテックスを体に噴射されコペルニのスリップドレスが完成する仕掛けとなっていた。 デザイナーのアルノー・ヴァイヤンはヴォーグ誌にこう話す。 「過去数世紀の女性のシルエットに向けた私たちからの祝福です。 そしてより成熟した科学的な方法で自分たちの美学を更新したかったのです。 この瞬間をトレス博士に捧げたいと思いました。 彼の仕事を心から尊敬していますから。 彼がパフォーマンスをリードすることは必須であり、それが今回の体験をより魔法的なものにすると私たちは感じたのです。」 同イベントのステージで真っすぐ立ち尽くしたベラ、揚々とした音楽が流れる中、ボディラインにそってドレスが形作られ、その後キャットウォークを歩き、カメラの前でポーズを決める姿があった。 (BANG Showbiz = 10-4-22) チャレンジなくして得るものなし 「スクールガール風」で新しい扉を開く ![]() シトウレイです、こんにちは! 8 月末にはノルウェーに行っておりました。 なぜならそこには「オスロランウェイ(オスロのファッションウィーク)」があったから! 日本よりも涼しい気候のこの街では一足早く秋の装いも感じられ。 今回は、オスロのこの街で私が目にして一番に心がトゥンク、「秋はこの着こなし取り入れたい!」と思った一枚をご紹介させてもらいます! シンプルなニットにプリーツスカート、ローファーシューズに合わせた靴下は、くるぶしやや上くらいの長さ。 これを見て「学校の制服みたいだな」と思ったあなた、するどい! 実は秋冬コレクションランウェイでも、DIOR しかり miu miu しかり、いくつかのブランドで出ていた「スクールガール風」のスタイル。 頭の隅で気になってはいたものの、「大人が取り入れるのはちょっとハードルが高いのよね(制服コスプレみたいにならないかしら …)」と考えあぐねていたところ、彼女を見た際、大人のスクールガールスタイルの可能性の扉がパッカーンとあきました! なるほどこうしたら良いのか! コツは大きく三つあります。 まず、シルエットは、@ トレンドのスクールガールシルエットに勇気を出して乗っかってみる(ミニ丈プリーツ丈のなつかしさと言ったら!)。 一方色味は、A シンプル & ベーシックな色合いに徹する。 そして何より大人スクールガールに関してのこだわりポイントは、B 素材のクオリティにこだわる。 具体的に見ていきましょう! @ シルエットの要になるのはプリーツミニのスカートとローファー & ソックスの組み合わせ。 この組み合わせが「スクールガール」感を感じさせるコツになります。 トレンドとしてもプリーツミニは久しぶりの登場。 ミニに躊躇される方もいるとは思いますが、ここはぜひともチャレンジしてもらいたいな、と思っています。 no challenge, no gain! チャレンジなくして得るものなし! ここはこの秋一番の頑張りどころだと思って勇気を振り絞って挑戦してもらえたら。 ちなみに足元ローファー & 足首やや上丈のソックスもお忘れなく! ソックスに関して言うとやや厚めがおすすめです。 A シルエットでチャレンジした分、色味は極めて安心感しかないシンプル & ベーシックな色合いをチョイス。 こちらのポイントとしては、白、ベージュ、ネイビーといった軽めの色合いよりも個人的には彼女のようなモノトーンの色合いの方が、大人の落ち着き感が演出でき、大人スクールガールの落としどころとしてちょうどよい塩梅になるかと(ネイビーや白だと、より女子高生の制服をほうふつさせるということもあり)。 最後にこだわりたいのは、B アイテムの素材のクオリティ。 基本シンプル & ベーシックルスタイルなのでいやが応でもアイテムそれぞれのクオリティには目が向きやすくなってしまいます。 だからこそスカートとニットに関しては、「ちょっと良いもの」をチョイスすると「この大人女子は(もろもろ理解した上で)あえてのスクールガールスタイルにチャレンジしているのか!」という説得力が出てきます。 ![]() そして大人がファッションにチャレンジする際に一番大事なのはこの説得力! キッズの時代は勢いで何でも好きな服にチャレンジできたし、「若気の至り」という言葉が表す通り、ちょっとトゥーマッチだったり失敗したりしても「てへぺろ!」で OK だったわけです。 しかし! 大人の場合はそうはいかない。 その際に必要になるのはクオリティの担保。 ちょっと飛ばしたスタイルであったりシルエットであったりしても、クオリティの良い服をまとっていたら大抵のことは「コレはあえてやってるのだろうな」という好意的解釈に持っていくことが出来ます。 先月の大人ガーリーに続いて大人スクールガールテイスト。 ぜひぜひ「やったことがないこと」にチャレンジして、ファッションの新しい扉を開いて、そしてファッションを楽しんでもらえたらなと思います。 ではでは今日はこの辺で。 また次回お会いできるのを楽しみにしてます!(シトウレイ、asahi = 9-27-22) ------------------------------- キム・テリ x TWICE サナ、PRADA のファッションショーに出席 女優キム・テリと TWICE メンバーのサナが、韓国時間の 22 日午後 9 時、イタリアのミラノで開かれた PRADA SS23 レディースファッションショーに出席した。 キム・テリは魅惑的な赤いリップとよく合う、きらめくクリスタル装飾のミニドレスと黒のレザーバッグをマッチさせ、ミニマルでありつつも洗練されたルックスを披露した。 TWICE のサナは、ユニークなネックラインが際立つ黒のロングドレスとコンパクトなサイズのクリスタルハンドバッグ、そして彩りが目を引くヒールサンダルを身に着け、シックでありながら高級感あるムードを漂わせた。 登場と共に現場を熱く盛り上げた 2 人は、グローバルなファッションアイコンとしての影響力を見せつけた。 (イ・ウジョン、韓国・朝鮮日報 = 9-24-22) ファッションウィーク開幕! 2023春夏ニューヨークコレクション ストリートスナップ (画像は左右にスライドしてください。) 現地時間 2022 年 9 月 9 日(金) - 9 月 14 日(水)の期間中開催されたニューヨーク・コレクション(アメリカンコレクションズカレンダー)より、ストリートスナップをお届け! (Elle = 9-15-22) ヨルダンのラーニア王妃が魅せるロイヤルファッション変遷 (画像は左右にスライドしてください。) ヨルダンの国王、アブドラ 2 世のお妃、ラーニア王妃といえば、最高にトレンディなスタイルセンスでも知られており、イギリスのキャサリン妃やスペインのレティシア王妃とならんでロイヤル界のファッションアイコンとしても名高い。 モノトーンルックからポップなカラーまでさまざまなスタイルを、トレードマークの巻き髪とともにエレガントに着こなす、妃の非の打ち所がないロイヤルスタイルをお届け。 (Sarah Madaus、Bazaar = 8-31-22) この秋、トレンドはシャープな「大人ガーリー」へ シトウレイです、こんにちは! 「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざは、この令和という時代においては風前のともし火、猛暑真っただ中(レッツ灼熱〜!)の毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 気候も踏まえて半そで短パン、汗をかいても大丈夫的なカジュアルなスタイルだったり、この夏の青空に映えつつ、トレンドであるカラフルな色合いだったりを着ていた人も多いかと思います。 た、だ …! 8 月も下旬にさしかかり「いい加減このスタイルは飽きたぞな」な人もいるのではないかと思います。 私もまさしくその一人。 今回は来たる秋シーズンに備えた一枚のご紹介です。 この秋、トレンドはシャープな「大人ガーリー」へ ![]() ここ数シーズンはハッピーでカラフルな色使い、柄 x 柄の組み合わせなど、どちらかと言えばファッションは「盛る」テイストがトレンドとしてありました。 コロナ禍中では「うつうつとした気分を吹き飛ばした〜い!」、そしてアフターコロナの際は「その高揚感をあじわいましょ〜!」という気持ちが世の人をカラフルな色や柄に向かわせていました。 そこには服の力で気持ちを前向きにさせたい、ポジティブになりたいという潜在意識があったのかもしれません。 そしてこの秋。 ファッションの流れは一つ先へと進みました。 それは今までとは真逆の方向性。 何かって? それは、@「モノトーン」! 色味はシンプルに黒と白、以上! 静謐で、ある意味重さを感じる色合いを改めてフレッシュに感じることができるのは、私たちが(1956 年の流行語である)「もはや戦後ではない」よろしく「もはや『アフターコロナ』ではない」という気持ちがそうさせているのではないのかな、と思います。 ご覧の彼女のように白いワンピースドレスに合わせる小物は黒オンリー。 モノトーンのシャープな色合いは見れば見るほど新鮮に。 ちなみにこの秋取り入れるには、取り入れ方に一つコツがあるのもお忘れなく! 留意すべきはそのテイストです。 テイストとしては、A「大人ガーリー」スタイルとして取り入れるのがおすすめ! 理由としてはいくつかあります。 まず大きなトレンドとして、「大人ガーリー」という方向性がこれから流行(はや)りそうであるという点が一つ。 もう一つはモノトーンスタイルをミニマム、モード、ソリッド(いわゆる「隙がなく完璧なクールビューティースタイル」)なテイストで取り入れるには少し世の中の機運的にはトゥーマッチ、まだ若干ヒリヒリしちゃうかな、といった気分もありつつ。 前シーズン、前々シーズンのトレンドであるカラフル & 柄の「ハッピーさ」を「大人ガーリー」というドリーミーな要素で少し表現しつつ、でも色合いはモノトーンでシャープに締めていく。 このテイストと色のバランス感がこの秋の大人のお洒落の「ちょうどいい落としどころ」になるのではないかな、と思います。 ちなみに! 個人的に感じているこのスナップ写真の一番のポイントはベージュの靴下! モノトーンにこのくすんだベージュを少しだけ加えることで「白黒パッキリバキバキ、緊張感ましましな仕上がり!」というモノトーンスタイルあるあるを脱却、やわらかさや抜け感につながっています。 モノトーンスタイルというクールでシャープな印象における緩衝材になっているのがポイントです。 大人ガーリー & モノトーン。 ぜひこの秋取り入れてみてもらえたらと思います。 それではまた来月お会いできるのを楽しみにしています! (シトウレイ、ストリート・スタイル・フォトグラファー/ジャーナリスト、asahi = 8-22-22) 「東西の出合い」手仕事で表現 ファッションデザイナー、森英恵さん死去
日本のファッションデザイナーの草分け的存在で、高松宮殿下記念世界文化賞を主催する日本美術協会の副会長などを務めていた森英恵さんはいつも、手仕事を後世に継承する大切さを力説した。 日本人として唯一、正会員として属したパリ・オートクチュール(高級注文服)の世界は、いわば究極の手仕事が結集する場。 精緻なビーズ刺繍に羽根飾り、豊かなドレープ …。 ![]() フランスの伝統文化に東洋の美を持ち込み、27 年間「前だけ向いて走ってきた」という。 気が付けばオートクチュール産業も、着物文化を支えた日本の手仕事も弱体化していた。 強い危機感を口にしつつ、晩年までオペラの衣装を制作するなど手を動かし続けた。 蝶のように華麗に世界を舞ったデザイナーは、実は反骨の人だった。 「美」を求め続けた背景には、過酷な戦時体験があった。 空襲で死と隣り合わせの東京で、勤労奉仕しながら大学の友人とボロボロの『風とともに去りぬ』を回し読み、華やかな舞踏会の衣装に憧れたという。 「きれいな服が欲しくて自分でミシンを踏んだり、精いっぱい工夫しました。」 そのセンスは、芸術とおしゃれを愛した開業医の父譲りだった。 戦後、専業主婦に飽きたらずデザイナーの道へ。 昭和 30 年代、名監督や大スターとともに日本映画の黄金期を衣装制作で支えた。 色っぽい芸者を表現するため、監督に命じられて銀座の路上で出勤中のホステスをひたすら観察したことも。 「デザイナーにとって、人間洞察がいかに大切かを知る経験でした」と語っていた。 文化や宗教、政治体制もさまざまな世界の VIP と渡り合う上でも、役に立ったという。 36 年(1961 年)、初めて訪れた米ニューヨークでの屈辱的体験が、その反骨心にさらに火をつけた。 きっかけは百貨店地下階で売られていた粗悪な「メード・イン・ジャパン」の "ワンダラー・ブラウス" と、現地でみたオペラ「マダム・バタフライ」。 畳の上を下駄で歩く蝶々夫人に対し、羞恥と怒りのあまり、心を決めたという。
その言葉通り 40 年(1965 年)、ニューヨークで初めて発表したコレクションでは、「鬼しぼちりめん」など和服地を多用。 トレードマークとなった「蝶」は森さんにとって、薄幸な蝶々夫人ではなく気高さや強さの象徴だった。 60 年(1985 年)にミラノ・スカラ座で公演した浅利慶太さん演出「蝶々夫人」では清くて強い新たな蝶々さん像を表現、森さんも衣装を担当しリベンジを果たした。 長いキャリアにおいては、「ハナエモリ」の経営破綻や二人三脚で働いてきた夫の死など試練もあった。 けれども平成 8 年(1996 年)、服飾デザイナーとして初めて文化勲章を受章した際、「ファッションは流れに浮いている花みたいに長く扱われてきたので夢のよう」と喜んだ。 「着るものは、自分の体に一番近い文化」が信念だった。 16 年(2004 年)、パリ最後のショーの主題は「イースト・ミーツ・ウエスト(東西の出合い)」。 ニューヨークでのデビュー時、ハナエモリを紹介した米紙の見出しから取った。 デザイナー人生を貫くテーマだった。 すっと伸びた背中が美しい人だった。 着る人を引き立てる華やかなドレスをデザインしながら、自身はいつも控えめな黒のパンツスーツ。 自制とプライドの装いに見えた。 (黒沢綾子、sankei = 8-18-22) 日本のファッションの歴史については (2-12-21) 三宅一生さん 「1 枚の布」が生んだデザインの革新、原点に被爆体験 5 日に亡くなった三宅一生さんは「ジーンズや T シャツのように多くの人が着られる服を作りたい」とよく口にしていた。 しかし服作りは決して平凡でなく、素材作りや造形に革新的な技術を用い、稀有な美的感覚を発揮した。 ![]() 1971 年に東京で開かれたファッションショー。 徹底的に合繊を使って、その特徴を 服飾デザイナーを目指す多摩美術大学の学生だった 1960 年、東京で開かれた世界デザイン会議でファッションが除外されていたことに反発。 事務局に抗議の手紙を投稿し、会報に掲載された。 「服とは、着た人がその人らしい生活をするためのもの」を持論に、デザインに服は欠かせない分野だと考えていたからだ。 美と楽しさ、快適さを兼ね備えた「用の美」の追求であるべきだとの信念もあった。 パリの有名ブランドで修業中の 68 年、市民が既存の体制に「ノン」を突きつけた五月革命に遭遇し、翌年にニューヨークでヒッピー運動に出あった。 ファッションは、富裕層のものではなく、自由や平和を求めるごく普通の人たちのためのものだ、との確信を深めたという。 三宅デザイン事務所を設立した 70 年当時から、体と布の間の空間と人間の動きが服の形を作るという「一枚の布」を発想の原点にした。 古代ギリシャのキトンやインドのサリー、和服などに通じる手法は、日本のハイテクが生んだ化繊や伝統素材と組み合わされ、プロダクトデザインとしての進化を遂げた。 ポリエステルの布で服の形を作ってからプリーツをかけ、伸縮性と軽さを出した「プリーツ・プリーズ(93 年)」、一本の糸から一体成型でチューブ形に編み上げ、縫わずに、買った人がはさみを入れて仕上げる「A-POC(98 年)」などが生まれた。 還暦を超えた 99 年、パリ・コレクションでブランド「イッセイミヤケ」のデザインを後進に託し、社会貢献と人材育成に注力した。 2007 年、東京・六本木に「21_21 デザインサイト」を開設し、「デザインとは何か」を展覧会を通して問い続けた。 一方で、社内に若手中心のものづくりのチーム、リアリティー・ラボを設立し、再生素材を使った、たたむと平らになる服「132 5.(10 年)」を発明。 「再生と再創造」を目指す画期的な試みを続けた。 創作の源にあったのは 7 歳の時、広島県府中町の教室で原爆の閃光を目にしたことだ。 09 年、米ニューヨーク・タイムズ紙への寄稿では、今も目に浮かぶ被爆体験や、原爆症で母親を失ったことを初めて明かした。 「壊すのでなくつくることへ、美や喜びを喚起してくれるものへ、目を向けようとしてきた」と述べ、当時の米オバマ大統領に広島への訪問を呼びかけた。 16 年 5 月、折り鶴を手に実際に広島に来訪したオバマ大統領の姿を、テレビで静かに見守ったという。 16 年には東京で大規模な回顧展を開催。 近年は社内のブランドに関わる他、六本木の 21_21 デザインサイトで開催中の展覧会「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」の監修にも意欲を注いだ。 77 回目の広島原爆忌の前日、約 1 カ月の入院中の急逝だったという。 広く慕われたが、自分にも他人にも厳しく、感情的になることもあった。 ただ、「人間の未来を作る美」のため、小さなことも見過ごさない姿勢がなければ、その偉業は成しえなかったと思う。 (編集委員・高橋牧子、asahi = 8-9-22) 22 年秋冬 パリ・オートクチュール 圧巻の手仕事 モードの実験場 唯一無二の服とは何か? 多くのブランドが観客を入れたショー形式にし、コロナ禍前の状態にほぼ戻った 2022 年秋冬のパリ・オートクチュールコレクション。 伝統的な手技の強調など、世界の富裕層に向けてオートクチュール本来の魅力を掘り下げる傾向が目立った。 また同時に、再生素材の様々な利用など、「モードの実験場」としての役割も高めた。 (画像は左右にスライドしてください。) 息をのむほど圧巻の手刺?のバリエーションを見せたのは、クリスチャン・ディオール。 会場の壁に、ウクライナ出身の芸術家、アレシア・トロフィメンコによる「生命の木」を表した大きな刺?のパネルが連なる。 その前を、花や植物が一面に広がるような立体的な刺?やパッチワークを施したドレスを着たモデルたちが凜として歩いた。 素材は無地のコットンやクレープなどナチュラル感があり、刺?やパフスリーブなどから東欧の民族衣装も思わせるデザイン。 手仕事で作り出す生地と形、その緻密な作業の裏にあるのは、様々な地域の文化や伝統へのオマージュか。 「工房で素材や形を生み出すことは、私たちが生きる現実社会にも通じるものがあり、今日において人類であることを思い起こさせる」との言葉が配布資料にあった。 刺?などで手が込んでいても、爽やかでかれんで着やすそうで、見ていてほっとしたり、高揚したりするような作品も多かった。 シャネルは幾何学的なデザインの会場でほっそりと長い 1930 年代調の華麗な服を並べた。 丸い肩に鮮やかな緑やピンク。 デザイナーは「軽やかでフェミニン。 着るためにデザインされた服。」とコメントした。 ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェは、「輝き」がテーマ。 しっとりとした黒のドレスからチュールのスカート、淡い色のサテンのドレスまで、スパンコールや金銀糸の刺?などで服に上品な光を与えた。 アルマーニは「このコロナ禍の経験から、我々が今必要としているものは希望と楽観の精神だと思う。 この作品群は、比喩的にもきらめくものを提供すると信じる。 夢と逃避。 そして着こなせることも大事。」と書面で答えた。 フェンディは、ピンクベージュや水色など透明感のある淡い色の繊細なドレスをずらりとそろえた。 一方、サステイナブルを目指す社会への対応も視野に入れつつ、在庫や再生素材を使って顧客のための唯一無二の一点物であるというオートクチュールの定義を満たそうとするブランドも増えた。 バレンシアガは、作品の 4 分の 1 以上が古着のコートやジーンズを分解し再構築した服。 とはいえ、全体としては、ブランドの伝統と現代性の掛け合わせが秀逸で光った。 石灰岩をベースにした日本製のネオプレンのボディースーツから、計 250 メートルの様々なチュールで造形したドレスまで、一気にドラマチックに見せた。 メゾン・マルジェラでは、19 世紀のアンティーク寝具の生地なども使われた。 新作を着たモデルが舞台上でデザイナーのジョン・ガリアーノが構想を練った物語を演じ、その場で撮影・編集した映像もミックスして配信する趣向。 サスペンス映画のような凝った舞台と、鬼才と言われるガリアーノによる詩的で華麗なドレスの融合が群を抜いた。 日本発のユイマ・ナカザトは、「ブルー」をテーマに、デッドストックの素材を駆使したり、無駄が出ないように針と糸を使わずに組み立てたりと、エコロジカルな作風で青いドレスなどを造形。 ジュリー・ドゥ・リブランは、フランスの古い織機で織られた生地などをリサイクルして粋な日常着に仕立てた。 また、オートクチュールの未来の展望のためとして、ジャンポール・ゴルチエは気鋭の若手デザイナーをゲストに迎えている。 3 回目の今回は、バルマンを手掛けるオリヴィエ・ルスタン。歌手マドンナが着たコーンブラやブリキ缶の香水に似たドレス、革で成型した妊婦の胸像風トップス …。 性や年齢など様々な枠を取り払い、多様性を訴えたゴルチエの功績を再解釈した。 参加した約 30 ブランドのほとんどが観客を入れたショーを開催し、その映像を世界に発信した。 会期中のパリでは新型コロナの感染者数が徐々に増加傾向にあり、後半には医療用のマスク着用を求めたショーもあったが、実際につけている人は少なかった。 その光景だけを見ると、コレクション自体の状況は全く元に戻ったようだった。 ただ、極めて高級な服が実際に着ることを目指して作られたことや素材の再利用を進める動きからは、このコロナ禍が何か少しでも、未来に向けて進む糧になったようにも感じた。 (編集委員・高橋牧子、asahi = 7-26-22) <浴衣> 橋本環奈 ガーリー浴衣 x 編み込みヘアでキュートに ドット柄の帯でますます可愛く 新垣結衣さん、広瀬すずさん、橋本環奈さん、吉岡里帆さん、今田美桜さん、安達祐実さんらが華やかな浴衣姿で登場した。 「浴衣ファッションチェック」として取り上げる。 (画像は左右にスライドしてください。)
ゼンデイヤのベスト・ファッション 身長 180cm & 美脚の圧巻スタイル 女優業のみならずファッションに対してもチャレンジング。 抜群のスタイルでハードル高めのファッションもさらりと着こなす新世代アイコン、ゼンデイヤにフォーカス! (Marie Miyazaki、Elle = 7-12-22) (画像は左右にスライドしてください。)
ファッションチェック : 新垣結衣が上級者コーデ 観月ありさが大人の肌見せ 大地真央、内山理名、宇賀なつみ 新垣結衣さん、観月ありささん、大地真央さん、内山理名さん、宇賀なつみさんらが華やかなファッションで登場した。 (画像は左右にスライドしてください。) 新垣さんは 6 月 27 日、東京都内で行われた「ゴーストブック おばけずかん(山崎貴監督、7 月 22 日公開)」の完成披露試写会に出席した。 光沢感のあるブラウスに、ピンク系のパンツ、パンプスを合わせた大人可愛い上級者コーデだった。 ブラウスはハンドペイントのような柄で、裾がフリルになった遊び心あるデザイン。 パール調の飾りが付いたイヤリングを身に着けていた。 観月さんは 22 日、東京都内で行われた、美容製品を扱う「WMT」の新サービス「クラウドエステ」発表会に出席。 深い V ネックワンピースから美しいデコルテを見せ、大人の魅力を振りまいていた。 ワンピースは、ウエストから下がプリーツに切り替えられ、ケープを羽織ったような洗練されたデザイン。 白いパンプス、ロングイヤリングを合わせたエレガントな装いだった。 大地さんは 26 日、東京都内で開催された、映画「エリザベス 女王陛下の微笑み(ロジャー・ミッシェル監督、公開中)」のトークイベントに出席した。 英国エリザベス女王初の長編ドキュメンタリー。 大地さんは、大きく広がった袖や大きなリボンが目を引く華やかなドレスに大ぶりのジュエリーを合わせた装い。 カールをつけて後れ毛を残したアップヘアで軽やかな印象に仕上げていた。 内山さんは 21 日、東京都内で行われた島根県を PR する「令和 4 年度美肌県しまねプロモーション」の記者発表会に出席した。 赤と黒を使った着物に白い帯を締めた大人可愛い浴衣姿で登場。 後れ毛を残したラフなまとめ髪で "抜け感" をプラスしていた。 宇賀さんは 21 日、東京都内で行われた高級生食パン専門店「乃が美」の新ライン発表会に出席した。 ボリュームたっぷりのバルーンスリーブが目をひく、赤いワンピース姿で登場。 厚底サンダルを合わせた大人可愛い装い。 ゴールドカラーのイヤリングやリングで華やかさをアップしていた。 (毎日キレイ = 7-2-22) |