丸山知事「JF しまね」に解散命令を検討

役員の改選をめぐって混乱が続いている漁業協同組合「JF しまね」について、丸山知事は、19 日の定例会見で「今の組織に総代会などで改善を期待するのは極めて難しい情勢になった」などと指摘し、JF しまねに対して解散命令を出すことを検討していることを明らかにしました。 役員の改選で混乱が続く JF しまねをめぐっては、今月 12 日に開かれた臨時総代会で、役員の改選請求が否決され、島根県は JF しまねに対して詳細を報告するよう命令を出しています。

丸山知事は 19 日の定例会見で、JF しまねについて「自律的に議論して物事を改善していくことが通常の組織には期待されるが、期待することが難しい客観的事実が次々に明らかになった」と述べました。 その上で、「今の組織に総代会や理事会を通じて改善を期待するのは極めて難しい情勢になった」などと指摘し、JF しまねに対して水産業協同組合法に基づいて解散命令を出すことを検討していることを明らかにしました。

仮に解散命令を出す場合には、一定の期間を置くなどして、漁業者の混乱を防ぐ方法を取る考えを示しました。 一方、丸山知事は新型コロナウイルスをめぐって、県がこれまで示してきた飲食時の人数や時間の制限について、政府の分科会が飲食やイベントなどの制限を緩和することを了承したことなどを受けて、19 日で解除したことを明らかにしました。 (NHK = 11-19-21)

前 報 (8-30-20)


「美肌県」総合 V は今年もあの県 1 位常連の島根は … 知事「残念」

今年も首位奪還ならず - -。 化粧品大手ポーラが発表した「ニッポン美肌県グランプリ 2021」で、18 年まで過去 5 回の「総合 1 位」に輝いた島根は、昨年に続き、順位が公表された 3 位以内に入れなかった。 発表は 11 日にあり、総合 1 位は昨年に続き石川。 2 位山形、3 位山梨と続いた。

島根は総合順位と別に、美肌を要素別に表彰する 14 部門のうち、皮脂を原因とする毛穴が目立ちにくい「皮脂毛穴レス部門」で 1 位を獲得。 このほか、「エイジング毛穴レス部門」で 3 位、前回 1 位だった「肌ポテンシャル部門」で 3 位を獲得した。 ポーラによると、毛穴を目立たせる要因の少なさが全国トップレベルだという。 さらなる美肌のためには、ライフスタイルを見直し、徹底したうるおいケアと紫外線ケアをするようアドバイスも送っている。

美肌県グランプリはポーラが 12 年から実施。 9 回目の今回は、20 年 7 月から 1 年間をかけ集めた肌データ 29 万 3,535 件を都道府県別に集計し、分析した。 島根は日照時間の短さや湿度の高さが強みとされ、県は「美肌県しまね」を合言葉に、肌によい温泉や食材を積極的に売り出してきた。 今回の結果を受け、丸山達也知事は「グランプリをとれなかったのは残念」としつつ、「島根には効能の違う様々な泉質の温泉や食など、美肌を育む要因がそろっている。 冬の湿度が高く、肌が潤う気候で、これからの時期に『美肌県』を楽しんでいただきたい」と PR するコメントを出した。 (清水優志、asahi = 11-18-21)


コロナ禍の事業者に一律 40 万円の給付金 島根県が新たな制度をスタート

新型コロナの影響で困っている人達を支援する給付金について、島根県は新たにすべての県内事業者を対象に要件を満たせば一律 40 万円を給付する制度をスタートさせます。 その受付が始まりました。

コロナで困っている人たちへの給付金、この手法を世間はどう考えているのか。 FNN の世論調査では政府が検討する 18 歳以下の子ども一人につき 10 万円の給付について約 20% が「適切」。 約 33% が「こどもに限った給付は必要ない」などと回答。 給付金に対し全員が納得する答えは簡単には見つからないことがわかります。 この給付金、事業者に対しては自治体が国から交付金を受けとりそれぞれ工夫して支援へ充てています。 今回島根県は、国から新たに約 7 億円が交付される目処がつき、事業者一律 40 万円という支援を始めます。

「新たな給付金制度が始まったきょう、サポートセンターには早速事業者が相談に来ています。(松尾記者)」

申請開始初日のきょう松江市の受付会場には 2 時間で 4 組の事業者が訪れました。 一律 40 万円の給付は、先月までの約 1 年間で連続した 2 か月の売り上げが 30% 以上落ち込んだ県内の事業者全てが対象です。 また苦境に立たされる飲食店に対しては一律 40 万円ではなく、売上高に応じて最大 200 万円を受け取れる制度がことし 7 月末からスタートしていましたが、

「支給申請の実績が上がらず、要件が厳しいということで実態と制度設計に乖離があった。(島根県商工労働部田中麻里部長)」

県によるとこれまでの要件は「1 年間の売り上げが 3 割減」または「2 か月の売上が前の年の 5 割減。」 飲食店いわく要件が厳しすぎ、申請の件数は想定の 3 割ほど、1,420 店にとどまりました。 そこで、島根県はきょうから「1 年間の売り上げが 2 割減」または「2 か月の売り上げが 3 割減」と給付の要件を緩和、飲食店事業者へは低くなった要件で最大 160 万円の給付が行われます。

すでに今年 8 月、時短要請に応じた飲食店へ日額最大 20 万円の協力金を支給していた鳥取県と比べ、飲食店への支援が島根県でも整った形となります。 ここにきての制度変更、これまで年間 3 割減という壁を理由に申請できなかった松江市内の小料理屋では、

「通年で見た場合、いい時も悪い時も業績が一緒になる。 平均化されて落ち込みが 28% ちょっとに。 申請しようがなかった。 家族経営だと無理をしている所もあって、給料の面で。今度は十分要件が合うので申請したい。(小料理なかはら中原捷一さん)」

給付金による事業者支援は自治体ごとにタイミングや手法が異なり救済の腕の見せどころとも言えますが、事業者に対しまずはわかりやすい丁寧な説明が求めれます。 (TSK さんいん中央テレビ = 11-15-21)


全線開通しなかった「幻の鉄道」に熱視線 島根で全国サミット

全線開通に至らなかった「幻の鉄道」の遺構の活用策を探る「全国未成線サミット(実行委員会主催)」が 13 日、島根県浜田市で開かれ、未成線や廃線が残る地域でまちづくりなどに取り組む全国の 6 団体が活動事例を報告した。 翌 14 日は、浜田と広島を結ぶため戦前と戦後に 2 度着工されながら完成しなかった「広浜(こうひん)鉄道今福線」の遺構を巡るツアーがあり、県内外の約 80 人が熱心に見学した。 サミットは 2017 年に奈良県五條市、18 年に福岡県赤村で開かれ、今回が 3 回目。 初日は浜田市黒川町の石央文化ホールで鉄道ファンら約 250 人が参加し、岩日(がんにち)北線(山口県岩国市)や油須原(ゆすばる)線(赤村)など 6 線の活動報告を聞いた。

イベントに貯蔵庫、活用いろいろ

五條市の NPO 法人五新線再生推進会議は、同市と和歌山県新宮市を結ぶ予定だった五新線で木製レールを敷いておもちゃの列車を走らせたイベントなどを紹介し、「子どもたちが喜ぶ姿に過疎化の進む地域の高齢者たちが喜んでいる」と報告。 2 年後の次回サミットの開催を予定する宮崎県高千穂町の甲斐宗之町長は、トンネルを焼酎の貯蔵庫に活用した例などを紹介した。 18 年春に廃線になった JR 三江(さんこう)線(島根県、広島県)の跡地で活性化に取り組む NPO 法人も活動事例を発表した。

公開討論会では大学准教授ら 6 人が登壇し、「活動を知ってもらうためホームページの頻繁な更新が必要」、「アクセス向上のため駅に貸し出し自転車を置いてほしい」などの意見が出された。 今福線ガイドの会の山本久志副会長は「今福線に懸けた地元民の期待感や 2 度も裏切られた無念を皆さんに伝えられるようなガイドをしたい。」と語った。

広浜鉄道今福線の見学ツアーも

今福線の見学会は JR 浜田駅からバスで巡り、橋脚群や 4 連アーチ橋などの遺構を歩いた。 関東や関西など県外からの参加者も多く、地元ガイドの説明に熱心に耳を傾けた。 今福線は 1933 年に旧国鉄山陰線の下府(しもこう)駅から石見今福駅で着工。 ほぼ完成したが日中戦争に伴い 40 年に中止。 戦後は浜田駅を起点にした別路線が計画され着工したが、国鉄の経営難で再び中止に。 新旧両方の未成線にはアーチ橋やトンネルなどが残る。

ツアーに参加した五新線再生推進会議の藤川茂昭専務理事は「舗装されている五新線と違い、今福線は土や草の道があり、遺構の雰囲気がある。 サミットで他団体の活動を聞いて刺激を受け、頑張ろうという気持ちになれた。」と話した。 高千穂町で観光用カートを運行する「高千穂あまてらす鉄道」の斉藤拓由(ひろよし)専務は「地域に人を呼び込む案内の仕方など、参考になった」と話した。 (萱原健一、mainichi = 11-15-21)


島根県内で未明の火災相次ぐ 焼け跡から計 4 人の遺体見つかる

島根県内で 7 日未明、住宅火災が 2 件、相次いで発生した。 焼け跡から計 4 人の遺体が見つかった。 7 日午前 2 時 25 分ごろ、飯南町上来島の藤原幹男さん (81) 方付近から出火していると、近くの住民が 119 番通報した。 木造一部 2 階建ての住宅と土蔵の計約 210 平方メートルが全焼した。 県警雲南署によると、焼け跡から 2 人の遺体が見つかった。 この住宅に 2 人で暮らす藤原さんと妻 (80) と連絡が取れていない。

さらに同日午前 4 時 45 分ごろには、松江市上大野町の多久和ハルエさん (87) 方付近から出火し、木造瓦ぶき 2 階建ての住宅が全焼した。 県警松江署によると、焼け跡から 2 人の遺体が見つかった。 多久和さんと、同居する娘 (51) と連絡が取れていない。県警は、 いずれも身元の確認を急ぐとともに出火原因を調べている。 (asahi = 11-7-21)


琴浦町、羽根折れる事故の風車 所有会社が解体撤去の方針

去年、羽根が折れる事故があった琴浦町の風力発電用の風車について、所有する風力発電会社は、解体して撤去する方針を決めました。 去年 1 月、東京の風力発電会社「日本風力開発」が琴浦町に設置している、高さ 65 メートルの風車 13 基のうち、1 基の羽根が根元から折れて落ちました。 この風車について、会社は当初、必要な点検や修理を行った上で、羽根を付け替えて発電を再開したいとしていましたが、NHK の取材に対し、修理は費用が高額になるうえ、羽根を付け替える工事が難しいことから、解体して撤去する方針を決めたことを明らかにしました。

会社は県や町、それに地元の自治会に説明して理解を得られたとして 10 月、風車本体から取り外して近くの敷地に置いていた 2 本の羽根をすでに撤去しています。 風車本体の解体については、今後、新型コロナウイルスの感染状況や天候をみながら、なるべく早く取りかかりたいとしています。 残る 12 基の風車については、引き続き運転を続けるということです。 日本風力開発は「事故をうけて、風車の点検方法や頻度を見直し、安全に運転を続けられる体制を整えている。 撤去作業についても地元にも丁寧に説明をしながら、安全に留意して進めたい。」と話しています。 (NHK = 11-4-21)


出雲、松江にオープン マックスバリュ西日本

イオングループのマックスバリュ西日本が 9 日、出雲市稲岡町に「マックスバリュ川跡店」、松江市東出雲町揖屋の国道 9 号沿いに「ザ・ビッグ東出雲店」を、2 店舗同時にオープンし、初日から多くの買い物客でにぎわった。

食品スーパーのマックスバリュ川跡店は、生鮮食品売場の品ぞろえに注力。 地元市場から直送した生鮮魚や、店内で調理する刺し身や総菜などを並べる。 同店では開店前から約 100 人が行列。 家族で訪れた同市荻杼町の会社員、小村太郎さん (40) は「周りにスーパーがなかったのでうれしい。 生鮮売場には見たことのない魚がたくさんあった。」と喜んだ。 渕上耕一郎店長 (46) は「旬や鮮度のある商品をお届けしたい」と話した。

ディスカウントストアのザ・ビッグ東出雲店は、まとめ買い需要に対応するため、トレンドをつかみ、話題の商品を週末ごとに入れ替える。 時短調理のニーズを受け、冷凍食品売場を強化した。 (金津智也、山陰中央新報 = 10-10-21)


人口 400 人の過疎の町「島根・石見銀山」でベビーラッシュの理由

島根県大田市大森町。 世界遺産・石見銀山がある人口 400 人のこの町に、全国から若者が集まっているという。 大森町には、群言堂ブランドを中心にアパレル業や飲食業を全国展開する株式会社石見銀山生活文化研究所の本社があるが、この本社で働く社員の 3 分の 2 は I ターン・U ターンで移住してきた若者だ。 なぜ、この小さな山間の町に若者が集まるのだろうか。 株式会社石見銀山生活文化研究所代表であり、今年 1 月に総務省主催「令和 2 年度ふるさとづくり大賞」内閣総理大臣賞の受賞をきっかけに、『過疎再生 奇跡を起こすまちづくり』を上梓した松場登美さんに聞いてみた。

「若い人たちが我社に興味を持って、移住してくる人が増えたのは 10 年前ぐらいでしょうか。単身者だけでなく、家族でやってきた人やここで結婚して家族が増えた人もいます。 大森町には、我社だけでなく、義肢装具の製造を行う中村ブレイスさんなど、ある程度の雇用を生み出す規模の会社があり、移住者が快適に暮らせる環境があることが、移住者が増えてきた第一の要因でしょうね。」

大田市役所まちづくり定住課によると、2012 年 3 月から 2021 年 3 月までに大森町に転入した世帯数は 32 世帯、出生数は 43 人、年間平均出生数は 4.8 人。 たった 400 人の町にベビーラッシュが起こっている。

「町内の唯一の保育園である大森さくら保育園は、一時期は園児が 2 名まで減り、存続が危ぶまれましたが、現在は 25 名まで増えました。 待機児童が心配されたほどです。(笑) 大森町にやって来る若者たちは、単に収入だけでなく、稼ぐこと以上に有意義なことを求めてきているのでしょうね。」

「かつて東京の広告会社で働いていた社員が、大森町に来てから『東京では働くために暮らしていたけれど、ここでは暮らすために働く』という名言を残しています。 若い人たちが大森町での暮らしに幸せを感じてくれているとしたら、ここには昔ながらの美しい町並みや豊かな自然、あたたかい人間関係などがあって、人間らしい暮らしができるからなのかもしれません。(松場登美さん)」

しかしながら、田舎は閉鎖的で外から来る人が溶け込みにくいイメージがある。

「大森町は、かつて銀山が栄えた大都市で、全国からたくさんの人が集まっていたので、もともと外の人を自然に受け入れる土壌があります。 ですから、あまり閉鎖的ではなく、町全体に家族的なあたたかい雰囲気があります。 私も 40 年前に、ここに嫁いだよそものですが、この町に来た当初から、ほっとするような安心感がありましたね。 田舎でも歴史をひも解けば、かつては外からやってくる人を受け入れていた開放的な土壌があるかもしれません。 そういうところなら移住しやすいかもしれません。(松場登美さん)」

大森町はオンとオフがとけ合う町

実際に大森町に移住した若者にも話を聞いてみよう。 株式会社石見銀山生活観光研究所で PR を担当する三浦類さんは 1986 年、愛知県名古屋市生まれ。 東京外語大学在学中に 1 カ月のインターン経験を経て卒業後、2011 年に入社し、大森町に移住した。

「大森町は重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されていますので、建物の外観は江戸時代そのものですが、そこに現代の暮らしが息づいているという不思議な町です。 タイムスリップ感があって、この町に暮らすこと自体ワクワクします。 また自然も多いので、山でとった猪や海で釣った魚を自分たちで料理して食べるといった暮らしも楽しめますね。」

「それから人と人とのつながりも強く、最初に来たころは町の人たちが、温泉や海などに遊びに連れて行ってくれました。 今は仕事として、大森町の暮らしを発信する PR 紙やオンラインサイトの読み物コンテンツをつくっていますが、そういう仕事をするなかで、町に関わることも出てくるし、暮らしを楽しむことがネタになることも多い。 ですからオンとオフが混じり合っていて、いつでも自然体でいられて、すごく心地いいですね。」

移住して 10 年。 今は岐阜出身の妻と 2 歳の娘とともにこの町の暮らしを楽しんでいる。

「妻はこちらに来たばかりのころは家族や友だちと離れて寂しがっていましたが、近所の人がすぐに受け入れてくれるうちに気持ちがほぐれて、暮らしを楽しむようになりました。 娘が生まれたときも、近所の人たちは誕生を喜んでくれて、出会えば名前を呼んでくれて、あたたかく成長を見守ってくださっています。 最近、娘は保育園に行き始めましたが、もともと知っている子たちばかりだったので、すぐになじみました。(同前)」

若者が関われる余白がある

「ここには希望がある」と、はるばるアメリカからやってきたのは、石見銀山生活観光研究所で、インバウンド事業や「梅花ビール」の開発・販売を担当する伊藤俊一さん。 1995 年生まれの伊藤さんはアメリカ・ロサンゼルス生まれ。父は日本人、母は日米ハーフで、10 歳まで横浜で過ごしたあと、アメリカ・ニュージャージーへ。 大森町のことを知ったのは、カリフォルニア大学バークレー校に在学中のときだった。

「当時、僕はアメリカの大学で社会学を学んでいましたが、なかでも興味を持っていたのが『希望学』という学問。 学ぶうちに、近年の日本の社会は希望を持ちづらくなっている現状を知りました。 そんなとき、たまたま大森町と群言堂を取り上げているテレビ番組を見たんです。 そこに出てきた大森町の若者たちは、経済だけでなく文化のことを話し合っていて、そこでの暮らしを心から楽しんでいるように見えたんです。 実際にそこで起こっていることを確かめたいと、在学中にインターンを申し込んだのが最初に大森町を訪れたきっかけです。」

大学卒業後に移住。 ここで 3 年暮らした伊藤さんが、いちばん感じる大森の魅力は、町の人たちのあたたかさだという。

「僕のようなよそものが入っても、ご近所さんは、面倒をみてくれたり、心配してくれたり、すごくあたたかい。 大森町は美しい町並みが魅力ですが、その町をつくっているのも、ここに住んでいる人ですから、やはり人の素晴らしさが第一にあります。」

また、ここに若者が集まってくる理由を次のように分析する。

「やはり仕事があるからだと思います。 仕事が得られれば、ある程度、安定した収入が得られるので、家族で住むこともできます。 プラス、仕事には若者が関われる余白があるので、自分らしい仕事や場所をつくれるのではないかという希望があります。 そういう意味で、ここは可能性のある町だと思います。」

伊藤さん自身、入社当時は外国からの観光客を案内するなどのインバウンド事業を担当していたが、コロナ禍で大きく状況が変わってからは、隣町の地ビールの醸造所と組んで、石見銀山の梅の花に生息する梅花酵母を使ったクラフトビールづくりに本格的に取り組み始めた。 大森町に住み始めてから、仕事や暮らしを通して、自分の目指していることや考えていることが、少しずつ叶っているという。 若者にとって大森町という町は、都会では得られない新たな可能性を感じさせる町なのだ。 (News Post/Seven = 10-9-21)


無人の自動運転車・い〜にゃん号、中山間地域で公道走る 全国 4 例目

運転者のいない自動運転車が公道を走るサービスが 4 日、島根県飯南町で始まった。 人口減や高齢化が進み、公共交通機関も少ない中山間地域の新たな移動手段として運行する。 中国地方では初めてで全国では 4 例目。 国土交通省が社会実験を踏まえて導入した。 車は窓がないカートタイプの電気自動車で、愛称は公募で決まった「い〜にゃん号(6 人乗り)」。全長約 2.7 キロの公道の地中に埋め込まれた電磁誘導線を感知しながら走る。 最高速度は 12 キロ。 路線には青い 2 本の線や路面に標示がある。

コースは道の駅「赤来高原」を拠点に町役場やスーパーマーケット、銀行、住宅街、赤名駅などを周回するルート(約 30 分)と、そのルートの北側(約 15 分)、南側(約 12 分)を巡る計 3 路線がある。 運営主体の町によると、停留所は 16 カ所。 路線は高齢者らの買い物や路線バスとの乗り継ぎ、地域の集まりへの参加など様々な目的での外出に便利なように設定した。 安全運行に細心の注意を払いながら、持続が可能で最適なサービスの提供に向けて検証を続ける。 雪深くなる冬場の対応など状況に応じて修正を加えることも検討するという。

運行は月、火、木曜日(午前 10 時 - 午後 3 時)が 1 日 10 便で、町内への観光客対応として土日曜・祝日(午前 11 時 - 午後 3 時)も 6 便を走らせる。 水、金曜日は祝日でも運休する。 運行と管理は町が町内の赤来交通に委託。 走路に人や車などの障害物を感知すると停止するが、緊急時に備えて乗務員 1 人が運転席に座る。 事業費は 150 万円。

予約不要で運賃は 1 回 200 円(障害者手帳がある人と高校生は半額、中学生以下は無料)。 回数券 2 千円(11 枚つづり)や定期券 1 千円(1 カ月)も用意する。 回数券と定期券は町役場で販売している。 国交省は 2017、20 年、内閣府戦略的イノベーション創造プログラムの一環として実証実験をした。 町は住民の意見を聞いて導入を決めたという。

初日の 4 日は道の駅前で出発式があり、塚原隆昭町長が「最新技術の導入は地域の活性化に必要。 利用者の需要を把握しながら定着を願っている。」とあいさつした。 初便に乗った田中香帆ちゃん (5) は「楽しかった。 みんなも乗ってほしい。」 母親で社会福祉協議会職員の綾野さん (47) は「風が感じられて気持ちよかった。 車がないと困る地域なので期待しています。」と話した。 国交省の道の駅などを拠点にした実証実験には全国 18 自治体が参加。 飯南町のほか、滋賀県東近江市と福岡県みやま市、秋田県上小阿仁村が導入している。 (杉山匡史1、asahi = 10-5-21)


廃業寸前の老舗線香店に起きた "奇跡"
一転大忙しに … そのワケとは? 島根県安来市

コロナ禍で一時は廃業寸前にまで追い込まれた島根県の線香店が、奇跡の復活を遂げ大繁盛です。 そのきっかけとなったのが、SNS へのある投稿でした。 山あいに店を構えるのは、創業 100 年を超える老舗の線香店「内田線香店」です。 全国でも数少ないという手作りの線香を扱う店で、ここで作られる「杉葉線香」は、島根県のふるさと伝統工芸品にもなっています。 しかし、内田線香店は、ある問題に直面しました。

内田線香店内田貴子店主「コロナの影響もありますし、やっぱり売り上げがどんどん落ちましてね。」

そう、新型コロナが老舗線香店に暗い影を落としていました。 外出自粛による寺院の参拝客の減少で、線香の注文が激減したのです。

同上「もうやめよう思ったんです。 1 月 12 月ごろから来年 5 月までが精いっぱいだと感じでいたんですけどね。」

しかし、2021 年 8 月、不思議なことなに線香の注文が増え始めました。 しかも、地元だけでなく、全国各地から注文が舞い込んだのです。 そのきっかけは …。

同上「あのあれ … どういうんですかいね? ツイッターかなんか。 あれに載せたらえらいほど注文がきてびっくりしましたけどね。」

ツイッターへの投稿

「コロナで大口取引がなくなって廃業寸前だわって。 お寺の関係者の方いらっしゃいませんか - ?」 店の状況を知ったある人のツイッターへの投稿が瞬く間に拡散され、5 万件以上のリツイートを記録。 その後売り上げは、数十倍にも跳ね上がりました。

同上「ツイッターの投稿のことを知らなかったんですわ。 何事がおきただかいなって。」

突然の事態に困惑しながらも店は一気に大忙し! 棚の上には …。

同上「疲れた時にはこれ飲むとけっこういいですが。」

内田店主は、手を差し伸べてくれた人たちのためにも、栄養ドリンクを飲んで頑張っています。 そして最後に、SNS の影響力を実感した店主にこんな質問をしてみました。

記者「もしツイッターはじめてつぶやくとしたら、何つぶやきます?」
店主「ツイッター始めて何つぶやくかって? 『きょうも頑張りました』かな。」 (BSS 山陰放送 = 9-26-21)


きっかけは SNS で話題のあのダンス AKB48 が「梨食べ大使」に

鳥取県は 22 日、アイドルグループの「AKB48」を「とっとりの梨食べ大使」に任命した。 新曲にちなんでグループが「梨ダンス」を SNS 上で披露していることを、県の名産である梨の PR につながると評価した。 新曲「根も葉も Rumor」の歌詞で「Nothing (ナッシング)」を 4 回繰り返す部分が、「梨! 梨! 梨! 梨!」に聞こえると SNS 上などで話題になったのがきっかけ。 グループは曲にあわせた梨ダンスも創作した。

この日、東京の都道府県会館で任命式があり、上京中の平井伸治知事がメンバーの小栗有以さんと山内瑞葵さんに任命証とたすきを手渡し、特産の梨「秋甘泉(あきかんせん)」を AKB48 にちなんで 48 玉贈った。 2 人はさっそく大使の「初仕事」として、会場に詰めかけた報道関係者らに梨をプレゼントして回った。 (東孝司、asahi = 9-23-21)


島根原発 2 号機 「新基準適合」決定 来年度以降、再稼働の可能性も

原子力規制委員会は 15 日、中国電力が再稼働をめざす島根原発 2 号機(松江市)について、安全対策の基本方針が新規制基準に適合すると認める審査書を正式決定した。 地元の同意を得たうえで、来年度以降にも再稼働する可能性がある。 島根原発は全国で唯一、県庁所在地にあり、30 キロ圏内に住む避難対象者は 45 万人超に達する。 再稼働には、中国電が立地自治体である島根県と松江市との間で結んだ安全協定の「事前了解権」に基づき、同意が必要となる。 両首長とも目立った反対はしていないが、周辺の別の自治体や鳥取県も、中国電に対し事前同意を求める動きがある。

新基準への適合は 10 原発 17 基目。 事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型炉 (BWR) では 4 原発 5 基目で、地元同意や工事の進み具合で、島根 2 号機が BWR 初の再稼働となる可能性がある。 敷地内に新設している 3 号機の審査も 2018 年に始まった。 地震や津波の想定は 2 号機とほぼ同じで審査期間がその分、早まるとみられる。 中国電は、地震や津波に備える安全対策工事の総額を当初 1 千億円超としていたが、現在は約 6 千億円を見込む。 テロ対策施設も建てる必要があり、費用はさらに膨らみそうだ。 清水希茂社長は 10 日の会見で「稼働すれば、投資に見合うメリットがある。 経営的に十分回収できる。」と話した。

中国電は島根 2 号機について 13 年 12 月に新基準に基づく審査を申請。 今年 6 月、規制委が審査書の案を了承し、意見募集を実施した。 中国電が、規制委と秘密保持契約を結んで貸与されていた資料を誤廃棄し、それを規制委に報告していなかったことなどを受け、「技術的能力を満たしていない」といった指摘などのべ 156 件の意見が寄せられた。 (藤波優、松田史朗、asahi = 9-15-21)


地元で水揚げ、ノドグロが小中学校の給食に 島根・浜田市

島根県浜田市を代表する「どんちっち三魚」の一つで、市の魚にも選定されている高級魚のノドグロが、市内の小中学校の給食で提供されることになった。 11 月以降に給食のメニューとして登場する。 浜田で水揚げされたノドグロは、石見神楽のおはやしを意味する「どんちっち」を名前につけた「どんちっちノドグロ」として、マアジ、カレイとともにブランド化されている。

市内の漁業関係者 3 人が 10 日、市役所を訪れ、久保田章市市長に提供の意向を伝えた。 島根県機船底曳網漁業連合会の金坂敏弘会長 (54) は「子どもの頃に食べた給食の味は今も覚えている。 ノドグロを味わって漁業への理解を深めてほしい。」と提供に至った経緯を説明。 久保田市長は「(県出身の)テニスの錦織圭選手が『食べたい』と言ってからノドグロは全国区になった。 水産都市浜田を知るうえで良い機会。」と感謝の言葉を述べた。

市によると、連合会がノドグロを調達し、市内の浜田水産高校の生徒たちがうろこや内臓の除去などの下処理をする。 市内 4 カ所の給食センターと 3 カ所の学校調理場に 1 人につき 1 匹(有頭で 120 - 130 グラム)で、約 4,200 食分が提供される。 調理方法などは、各施設で検討するという。 底引き網漁は先月から始まり、今は脂がのっておいしい時期だという。 (水田道雄、asahi = 9-13-21)


鳥取県、実は SDGs 先進県? ネット調査で意識と積極性の強さ判明

鳥取県は SDGs 先進県? 民間調査会社「ブランド総合研究所(東京都)」が実施した「地域版 SDGs 調査 2021」で、そんな結果が出た。 県の取り組みへの評価、県民の実行している行動で 2 冠を達成した。 調査は 5 月にネットで実施。 有効回答は各都道府県 343 - 350 人の計 1 万 6,300 人。 結果の一部が公表された。

「(あなたの居住する)都道府県は SDGs 達成のために積極的に取り組んでいると思いますか」との設問に対し、5 段階で回答してもらったところ、鳥取県の指数が最も高かった。 「よく取り組んでいる」が 4.8%、「少し取り組んでいる」が 26.5% と、約 3 割の人が評価した。 全国平均は「よく」が 3.1%、「少し」が 16.7% にとどまった。 普段の生活の中で意識して取り組んでいる環境や社会の持続につながる行動について 20 項目の中から選んでもらったところ(複数回答)、平均が最も高かったのも鳥取県だった。 「食品ロスの軽減」が 42.9%、「簡易包装」が 29.1%、「脱プラスチック・ノープラスチック」が 11.9% で全国 1 位だった。

だが、「幸福度ランキング」では鳥取県は 20 位にとどまった。 1 位は沖縄県。 この調査では、「地域の SDGs を評価している人ほど幸福度が高い」としている。 ブランド総合研究所の田中章雄社長によると、鳥取県の幸福度の指数は昨年調査とほぼ同じ。 「全国的には SDGs の取り組みへの理解が十分に進んでいない中、鳥取県では『当たり前』になっているのでは」と推測。 「他地域から SDGs 先進地と評価されるようになれば、幸福度も上がる可能性もある。 SDGs をどう地域ブランディングに生かせるかが次の課題」とみる。

SDGs 評価が高い都道府県ランキングで、島根県は 14 位、持続的な行動をとる人が多い都道府県ランキングでは 4 位、幸福度ランキングでは 23 位だった。 (角谷陽子、asahi = 9-9-21)


島根の酒造りの進化! 水の都松江市の國暉酒造から新しいラインナップを新発売!

國暉酒造株式会社

國暉酒造株式会社(所在地 : 島根県松江市、代表取締役 : 岩橋弘樹)は、2021 年 9 月 1 日より、文化の伝承と革新をテーマに開発した新ラインナップを発売開始致します。

國暉酒造について

國暉酒造株式会社(以降、國暉酒造)は、島根県の東部に位置し、眼前には日本百景に選出された宍道湖が、日本海から吹き込む湿度の高い風、水の都と謳われる松江市の美しい自然に磨かれた水を用いて伝統的な酒造りに邁進して参りました。

國暉酒造が目指す味

しかしながら世界中の企業で DX が進み、企業としての在り方が激しく変化していく昨今、酒造りの更なる進化と日本の古き良き文化の継承がなければ企業価値が失われるとの危機感から、時代と共に変化し、進化する企業であり続ける必要性を痛感しました。 その為、「酒造り」だけでなく、マーケティング等にも注力し、SNS を通じて國暉酒造の日本酒造りを世界に発信していく中で、数千人の消費者に調査を行い、伝統的な辛口一辺倒の日本酒だけではなく、初めて日本酒に触れるお客様や、日本文化に馴染みのない海外のお客様にも愛していただける日本酒が求められていると実感しました。

この度発売する新商品は、新たな挑戦をする為、古来から続く造りを一新し、幾重にわたる低温熟成での試験醸造を繰り返し、多くの失敗をしたことで、まず原材料となる米や水の品質から見直しました。 まずは、令和 3 年 5 月に発売しました「純米酒 THE KOKKI」からさらなる進化を目指し、最高の品質であることを指針とした上で、何よりも重要と考えますのは、様々なニーズのお客様に「美味しい」と言っていただける日本酒であること、よりフルーティーな香りで、酸味とのバランスがとれ、さわやかな甘味でありながらくどく無く、すっきりとした後味であることを目指した結果、あらゆるシチュエーションで何度でも楽しんで頂ける味になりました。

パッケージ、製品について

日本が世界に誇る、古き良き文化の継承として、伝統的工芸品に指定されている「京都西陣織」の織物の技術と國暉酒造の日本酒のコラボレーションを実現する為、数ヶ月にわたり織物職人と共に試行錯誤を繰り返しました。 日本国内のみならず、世界へ向けて日本酒、日本の文化を愛していただけるように、西陣織ならではの雅な着物の帯をイメージしたラベルを開発しました。 (PR Times = 9-1-21)

國暉酒造株式会社
〒 690-0844 島根県松江市東茶町 8 番地
TEL : 0852-25-0123
FAX : 0852-25-0124


冷凍アジフライの傑作「鰺王」 脂質含有量までこだわり

「アジフライカンパニー」を掲げる角屋食品(鳥取県境港市)が、通常の 2 倍の重さで脂の乗ったアジを使い、手作業で調理した究極の冷凍アジフライを作った。 その名も「鰺(あじ)王」。クラウドファンディング (CF) で資金を募ったところ、目標の 5 倍を超える金額が集まった。 23 日から数量限定で販売する。 境港で 5 - 7 月にとれる旬のアジのうち、通常同社で使われる 2 倍の重さ 110 - 120 グラム、脂質含有量も約 2 倍の 8% 以上で肉厚のものを厳選。 該当するアジは同社で年間使用する 1 千分の 1 しかないという。 新鮮で刺し身でも食べられる状態から熟成し、風味やうまみを引き出す。 手作業で背開きにし、骨を除去する。

揚げた鰺王は、箸で持ち上げるとずっしり重く、衣はサクサク。 かむと、アジ独特の風味と脂が口いっぱいに広がる。 角谷(かどたに)直樹社長 (42) は「アジフライは庶民的な食べ物。 手間と費用を考えると、これまで作りたくても作れなかった。」と話す。 実現のため、7 月 7 日から約 1 カ月間、支援してくれた人に鰺王を送る「応援購入」を募ったところ、311 人から目標金額 30 万円の約 5 倍にあたる約 167 万円が集まった。

角谷社長は「これだけの支援をいただいてうれしい一方、『アジフライカンパニー』の名にふさわしいか問われる、と緊張している。 こだわって本当においしいものができたと思っているので、是非召し上がっていただきたい。」と話している。 50 箱限定、4 枚入り 3,500 円。 販売は 23 日午後から同社 (0859・45・3283) のサイト (https://kadoya-tottori.jp/) で。 (角谷陽子、asahi = 8-23-21)


島根県、島前で 50 年に一度の記録的な大雨

|17 日、島根県では、「50 年に一度の記録的な大雨」となっている所があります。

島根県の島前で「50 年に一度の記録的な大雨」に

活動が活発な前線の影響で、中国地方では局地的に雨雲が発達しています。 島根県の島前(どうぜん)では「50 年に一度の記録的な大雨」となっている所があります。 降り続く大雨により、土砂災害の危険が高まっています。

土砂災害に厳重に警戒

島根県では、18 日にかけても活発な雨雲がかかり、雨の降る量がさらに増えるでしょう。 土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。 自治体からの避難に関する情報を確認のうえ、早めの安全確保を心がけましょう。 すでに避難することが危険な場合、家の中の、崖や川から離れたできるだけ高い所で身を守るようにしてください。 なお、土砂災害は、雨が弱まったり、止んだりした後でも、発生する場合があります。 土砂災害の前兆は、斜面のひび割れ、異様な音・におい、湧き水が止まる、 濁った水が噴き出すなどです。 このような前兆を見つけた時には、絶対に、斜面に近づかないでください。 (tenki.jp = 8-17-21)

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島根・江の川が氾濫 352 世帯 635 人に緊急安全確保

国土交通省の浜田河川国道事務所と松江地方気象台は 14 日、島根県内を流れる江の川下流で氾濫が発生したと発表した。 氾濫が起きたのは午後 4 時の時点で、上流側から、美郷町の港と川本町の谷、江津市の桜江町田津と川平町南川上の計 4 カ所。 県によると、氾濫による人的被害は確認されていないという。 また、江津市は午後 4 時までに、川平地区の 83 世帯 136 人と桜江町田津の上流にあたる川越地区の 269 世帯 499 人に、避難情報の中で最も危険度の高い「緊急安全確保」を出した。 (清水優志、asahi = 8-14-21)

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50 年に一度の大雨も … 島根県で「避難指示」線路冠水

島根県では複数の自治体で警戒レベル 4 にあたる避難指示が出ています。 大雨で線路が冠水した出雲市から報告です。

現在は大粒の雨を伴い、強風が吹く時が多々あります。現在は大粒の雨だけとなっています。 出雲市では、松江市と出雲市を結ぶ一畑電車の線路が冠水している状況です。 この冠水は 9 日午前 8 時ごろ、一畑電車は折り返し運転で運行していましたが、約 1 時間後には強風のため全線で運転を見合わせました。 隠岐諸島では 50 年に一度の記録的な大雨が降っていて、隠岐の島町では道路が冠水したり、土砂が流れ込むなどの被害が出ています。

また、午前 7 時前には益田市を流れる川で、46 歳の男性が転覆した船を元に戻そうとした際に転落し流されて行方不明となり、捜索が続いています。 午後は北からの風がさらに強く吹くことが予想されるため、沿岸部では高潮にも警戒が必要です。 (政岡孝典記、テレ朝 = 8-9-21)