有機 EL が美しい軽量ミドルレンジスマホ「Xperia 10 II」
初代 iPhone SE ユーザーの乗り換えにおすすめ

21 : 9 の独特な縦長ディスプレイを搭載したモデルで有名な Sony の Xperia。 「Xperia 1」などのハイエンドモデルがメジャーだが、ドコモ、Y モバイルから今月下旬。KDDI から 6 月上旬に新しくミドルレンジスマホ「Xperia 10 II」が発売される。 この端末、スペックを確認すると特筆すべき情報はなく、いわゆる「普通」のミドルレンジスマホなのだが、実際に手に取ってみると、Sony らしいこだわりが感じられる優秀なスマホだったので、その使用感を解説していこう。

- 縦長ディスプレイは継承、ミドルレンジながら有機 ELディスプレイを採用 -

まずは、スマホ本体やディスプレイといった見た目について紹介していこう。

Xperia の 21 : 9 縦長ディスプレイはスリムボディを実現する

近年のスマホ、特にハイエンドといわれる高性能なモデルに関しては、その性能を最大限活かすためか大画面になる傾向がある。 もちろん、きれいな大画面で美しい映像が楽しめるのは魅力だが、その分片手で持ちにくい重量やサイズ感など、操作性を犠牲にしている感は否めない。 Xperia にこれまでも採用されてきた 21 : 9 という画面比率は、この傾向を一新するもの。 かなり特徴的な縦長となっており、横幅はスリム。片手でも握りやすいモデルが多い。 この 21 : 9 という比率は、映画館のスクリーンと同じ比率になっており、映画などがスマホでもブランクなく楽しめるという利点があるのだが、そのこだわりが思わぬ使い心地の良さを実現したとも考えられる。

約 151g の軽量ボディを採用

本体の握り心地は縦長ボディによって実現した。 加えて新作の「Xperia 10 II」は約 151g とかなりの軽量。 長時間使用していても疲れにくい。 ミドルレンジスマホとして一足先に発売された「iPhone SE」は、コンパクトさや軽量な点で支持を集めた前作と比べ、画面も大きく、重くなってしまったという声も聞く。 そんな人たちにおすすめしたい軽量で扱いやすいモデルとなった。

有機 EL ディスプレイを搭載

また、ミドルレンジスマホながら有機 EL ディスプレイを搭載した。 有機 EL ディスプレイは発色が良く、どの角度から画面を覗き込んでも比較的はっきりと確認できるのが特徴のディスプレイで、撮った写真が美しく見えたり、複数人で 1 つの画面を覗きながら動画を見たりするのに最適だ。 また、縦長の画面を活かし、上下に 2 つのアプリを表示する「21 : 9 マルチウィンドウ機能」も、有機 EL ディスプレイによってかなり見やすく、より楽しくなった印象。 動画を見ながら SNS をするなどの使い方は、まさに現代に適合したものだろう。

縦長画面を利用し、上下にアプリを 2 つ表示する「21 : 9 マルチウィンドウ機能」の使用感もいい。

- CPU やメモリなどのスペックは? -

では、ここからは具体的に端末のスペックについて詳しく確認していこう。

「Xperia 10 II」のスペックはこれだ!

重量 : 約 151g / バッテリー容量 : 3,600mAh / OS : Android 10 / CPU : Qualcomm Snapdragon665 / ディスプレイ : 約 6.0 インチ - 有機 EL トリルミナスディスプレイ for mobile/Full HD+ / メインカメラ : 16mm (超広角) : 有効画素数約 800 万画素 ・ F値 2.2、26mm(標準):有効画素数約 1,200 万画素 ・ F値 2.0、52mm(望遠) : 有効画素数約 800 万画素 ・ F値 2.4 / フロントカメラ(インカメラ) : 有効画素数約 800 万画素 ・ F値 2.0 / 防水 ・ 防塵 : 防水 (IPX5/IPX8)、防塵 (IP6X) / その他 : おサイフケータイ、指紋認証対応、イヤホンジャック有

さりげないけどなんでもある、使い心地のいいスマホ

前述したスペック表を確認すると、スマホの性能に詳しい人の感想は「スマホのスタンダード」だと思うはず。 しかし、少し待っていただきたい。「Xperia 10 II」には、スペック表では表せない魅力があるのだ。 その魅力、一言でいえば「さりげないけどなんでもある」点。 哲学のような表現になってしまったが、要は余計なものがなく、飾らない、尖らないスマホなのだ。

高画質ゲームなどには向かないが …

そんな「Xperia 10 II」の魅力について解説していく前に、先にお伝えしておきたいのは、高画質で大きな容量を食うオンラインゲームなどに向いているとはいえない点。 ミドルレンジスマホ全般にいえるが、やはりそういったゲームなどを主な用途としている人には、最新のチップや大容量を搭載したモデルが適しているだろう。

隙のないバランス感覚こそが魅力

有機 EL ディスプレイにトリプルレンズカメラ、防水・防塵性能やおサイフケータイに対応し、充電コネクタは USB-Type C、廃止の傾向にあるイヤホンジャックもついている。 ミドルレンジスマホは、安さを追求する代わりにこれらの機能のいずれかが削られている場合が多いが、この端末に関してはそのようなポイントは見られない。 ストレージ容量も決して大きくはないが、SD カードが差し込めるので問題はないはず。 また、国産スマホならではの、サポートの安心感もある。 カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ブルーに加え、爽やかな印象のミントも展開している(KDDI はブルーなしの 3 色)。 この隙のなさこそが、この端末の良さなのだ。

使い勝手のいいミドルレンジスマホを探している人におすすめ

「Xperia 10 II」はもちろん、ハイエンドモデルを超えるスマホではない。 しかし、どの性能を見てもハイエンドモデルと同じ土俵で競えるというのは、実力のあるなによりの証拠だ。 バランスが良く、どんな人でも簡単に扱える端末なので、ミドルレンジスマホを探している人には、ぜひ 1 度手に取っていただきたい。 (佐藤文彦、@dime = 5-29-20)


事故車が自動通報 → 現場にヘリ 治療開始時間、大幅短縮

一人で車を運転中に事故を起こして意識がなくなっても、自動でドクターヘリや救急車を呼んでくれる - -。 そんな救急自動通報システム「D-Call Net」の運用が、全国の消防や病院で広がっている。 事故発生から治療までの時間を大幅に短縮でき、救命率を高める取り組みだ。 千葉県内で 2018 年 1 月、軽乗用車と乗用車が正面衝突し、双方の運転手が負傷した。 乗用車にシステムが搭載されており、3 分後に県内の病院からドクターヘリが出動。 その 10 分後には現場上空に到着し、胸骨骨折の重傷を負った軽乗用車の運転手が搬送され、事故後 30 分で医師が治療を始められた。

仕組みはこうだ。 事故でエアバッグが作動したり、センサーが一定以上の衝撃を感知したりすると、車に取り付けた自動発信装置が衝撃が加わった方向や大きさなどのデータを携帯電話回線で専用サーバーに送信。 サーバーは死亡・重傷の確率を瞬時に分析し、救急時には位置情報とともに全国の消防本部とドクターヘリを備えた病院に送る。 消防はこの情報をもとにコールセンターや医師と連絡を取り、救急車やヘリを出動させるかどうかを判断する。

認定 NPO 法人「救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net (ヘムネット)」やトヨタ自動車、ホンダなどでつくる研究会が開発。 15 年 11 月から千葉、北海道など 9 道県で試験運用を始めた。 運用は広がり、今は約 730 カ所の全消防本部と、ドクターヘリを備えた、愛知、大阪、福岡など 44 道府県の 60 の病院が活用している。 ヘムネットが把握している通報件数は 16 年は 36 件だったが、19 年は 452 件に増えた。

治療開始は、どれくらい早まるのか。 ヘムネットが日本航空医療学会のドクターヘリ出動実績などから算出したところ、通常は事故発生から治療開始まで平均約 38 分かかるのに対し、システムの実証実験では約 21 分だった。 システム開発に携わる日本医科大学千葉北総病院救命救急センター(千葉県印西市)の本村友一医師 = 病院講師 = は「負傷してから時間が経つほど救命や後遺症の軽減が難しくなる。 死傷者を一人でも減らすために、より普及させる必要がある。」と話す。

ただ、現在搭載しているのは、国内で保有されている乗用車約 6 千万台のうち 120 万台ほどで、50 台に 1 台にとどまる。 病院で救急自動通報の情報を見逃していた例もあるという。 ヘムネットの開発担当で、過去に警察庁科学警察研究所で交通事故関連の研究をしていた石川博敏理事は「一番の課題は認知度だ」と話す。 技術面の課題もある。 現行のシステムでは車が接触した歩行者や自転車の情報までは把握できない。 また、後部座席にはセンサーがない車が大半で、運転席と助手席以外に乗員がいるかどうかも確認できない。

そこで、ヘムネットは車に後付けする機器の開発を進めている。 ドライブレコーダーのカメラ機能を活用し、ぶつかった相手や車内の様子も瞬時に医療機関に送ることをめざす。 救急車は何台必要か、子どもや高齢者はいるか、緊急度はどれくらいか - -。 うまくいけば、より正確にわかるようになるという。 石川理事は「命に関わることだからこそ、今できる技術開発をどんどんやっていくべきだ」と話す。 (松本江里加、asahi = 5-7-20)

救急自動通報システム (D-Call Net) 車が一定以上の衝撃を受けると、衝撃の大きさなどからけがの重さを予測して消防本部や医療機関に伝えるシステム。 一部の自動車メーカーでは専用のコールセンターを介して自動通報するサービスがあったが、医師が情報に直接アクセスし、救急搬送の判断をいち早くできる仕組みは世界初という。 高級車を中心にトヨタやホンダが先行して搭載を始め、19 年 3 月からは日産、マツダ、スバルも参加した。


中国スマホメーカーの Xiaomi、CM で長崎の原爆を連想させる表現で炎上・謝罪へ

中国のスマホメーカー Xiaomi (シャオミ)が、4 月 30 日に発表した新機種『Redmi Note 9S』の CM に「日本の原爆を連想させる表現がある」として炎上、5 月 6 日に謝罪しました。

お寿司を食べた男性がふくらむ→爆発→きのこ雲

問題の CM は 5 月 5 日に公開されたもの(現在は削除済み)で、『Redmi Note 9S』の急速充電機能を宣伝するシーンでなぜか、

• 男性がお寿司を食べる
• 男性の体が急速に膨らんでいく(太っていく)
• 日本家屋の瓦屋根を突き破って空に上昇
• 上空で爆発
• きのこ雲があがる

との表現が行われました。

寿司や街の風景が日本を、男性が太ることからファットマン(長崎に落とされた原子爆弾の名前)を、そしてきのこ雲が描かれたことから日本の長崎に落とされた原爆を連想させるとして炎上しました。

Xiaomi は日本公式 Twitter で謝罪文を発表

SNS 『Twitter』では「Xiaomi」がトレンド入りするほど騒がれており、CM を公開した翌 6 日に Xiaomi は日本公式 Twitter で謝罪文を発表する事態となりました。

Xiaomi は 2017 年にも日本をからかって炎上

Xiaomi は「今後の再発防止に努めます」としていますが、じつは Xiaomi は 2017 年にも日本のことを揶揄して炎上しています。 このときは中国で行われた採用説明会で、日本語専攻の学生に対して「部屋から出て行くかアダルトビデオ産業でなら雇う」と社員が発言したことで炎上しました。

Xiaomi が社内で日本に対してどのように考えているのかはわかりませんが、こうした日本をからかう表現が社内から普通に出てしまい、それを外部から抗議が出るまで気づけないのはとても残念です。 Xiaomi は 2019 年 12 月から日本に参入していますが、社内文化も、社員教育もしっかりしなければ日本市場での成功は難しいのではないでしょうか。 1 度ならず 2 度までも、ということで日本の SNS 上で Xiaomi の評価はかなり下がっています。 (篠原修司・IT ジャーナリスト、Yahoo! = 5-6-20)


サムスン・LG の液晶パネル破った中国 BOE、今度は有機 EL 市場まで狙う

サムスンディスプレーと LG ディスプレーは年末から液晶パネル (LCD) から撤収するための構造調整の真っ最中だ。 BOE をはじめとする中国の液晶パネルメーカーが低価格物量攻勢を掲げて主導した「チキンゲーム」に完敗したためだ。 韓国企業が撤収する液晶パネル市場では特に BOE が生産量と技術力で名実ともに 1 位に浮上した。 そんな BOE が最近積極的な投資で韓国企業の次世代収益源である有機 EL 市場まで狙い始めた。

BOE 会長「液晶パネル投資中断し有機 EL に投資」

「液晶パネル投資は中断し有機 EL とミニ LED、マイクロ LED にもっと多くの投資をする。」 BOE の陳炎順最高経営責任者 (CEO) が昨年末に中国メディアとのインタビューでした話だ。 BOE の次の目標がどこなのか明確にしたのだ。 BOE は実際に最近英文社名 (Beijing Orient Electronocs・北京東方電子)の頭文字を取って「地球上で最高 (Best on Earth)」というスローガンを掲げた。 次世代ディスプレー市場で王座を狙うという考えを公然と示しているのだ。

「アゲイン LCD」夢見る BOE

BOE が「地球上で最高」のスローガンを達成するための戦略は「アゲイン LCD」だ。 このため韓国の人材引き抜きもはばからない。 最近ではある韓国のリクルートサイトに「65 インチ大型有機 EL パネル 10 年以上の経験者を求める」という採用公告を出したりもした。 ディスプレー業界関係者は「現在 BOE に勤める韓国系核心人材だけで 100 人を超えると承知している」とした。 BOE が中国・重慶で増設中のフレキシブル有機 EL 生産ラインプロジェクト (B12) を主導する核心人材も韓国企業出身だ。

BOE は「B12」生産ラインに必要な第 6 世代有機 EL 装備の発注もすでに始めた。 BOE は重慶のほか成都と綿陽などにも有機 EL 工場を増設した。 また、福州に 4 番目のフレキシブル有機 EL 工場である「B15」を近く着工する。 業界関係者は「B15 が完工すれば BOE がサムスンディスプレーを抜き世界最大のフレキシブル有機 EL 生産能力を備えることになるだろう」と予想した。

「BOE の有機 EL、サムスンのスマホにも搭載されるだろう」

BOE は次世代ディスプレー技術力もある程度確保した。 まずファーウェイが発売した折りたたみスマホの「メイト X」に搭載したフレキシブルディスプレーが BOE の製品だ。 また BOE は最近「クアルコムと戦略的提携を結びクアルコムの指紋センサーを搭載した有機 EL を生産する」と明らかにした。 また、台湾の IT 専門メディアのデジタイムズは「BOE がアップルの iPhone に有機 EL ディスプレーを供給する可能性がある」と報道した。 実際に BOE は綿陽にある B11 工場にアップル専用の有機 EL モジュールラインを建設中であることがわかった。

最近ではサムスン電子が BOE の有機 EL 搭載を検討しているという話まで出ている。 市場調査会社の DSCC は最近の報告書で「サムスン電子が BOE とギャラクシー S21 (仮称)に BOE の 6.67 インチフレキシブル有機 EL パネルを搭載する案を議論している」と明らかにした。 DSCC は「BOE が最近フレキシブル有機 EL パネルの歩留まりを大きく改善し魅力的な低価格政策を展開しているとみられる」と分析した。

BOE 急成長の裏には韓国の技術と中国政府の支援

事実 BOE の急成長の背景には韓国が隠れている。 1993 年に設立した BOE は 2002 年に現代ハイニックス(現 SK ハイニックス)の TFT-LCD パネル子会社のハイディスを 4,500 億ウォンで買収し技術力が急成長した。 ハイディス買収後 300 人を超えるエンジニアを投じて核心技術を学んだ。 日本企業と合弁でテレビ用ブラウン管を作り 7 年連続赤字で破産の危機に陥った BOE がハイディス買収後急成長した背景だ。 ディスプレー業界関係者は「ハイディス買収過程に『技術崛起』を狙う中国政府が莫大な補助金を支援したというのは公然の秘密」と話す。

BOE は独自の技術開発にも積極的だ。 世界知的所有権機関 (WIPO) が発表した「2019 年国際特許出願報告書」によると、BOE は企業別の特許出願順位で 6 位を記録した。 1 位が中国のファーウェイ、2 位は日本の三菱電機だ。 サムスン電子とクアルコムはそれぞれ 3 位と 4 位だ。 これと関連し陳炎順 CEO は昨年末に開かれた BOE グローバル革新パートナー大会で「BOE はすでにディスプレー技術力で世界市場を先導する位置に上がった。 今後 10 - 15 年で BOE が年間売り上げ 1,000 億元(約 1 兆 5,133 億円)企業から 1,000 億ドル(約 10 兆 6,895 億円)企業になる」と話した。 (韓国・中央日報 = 5-3-20)


意外と便利! スマホから「Zoom」のオンライン会議に参加する方法

テレワークの世界

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新「iPhone SE」、日本では 4 万 4,800 円から

米アップルは 15 日朝(日本時間 16 日未明)、廉価版の新型スマートフォン「iPhone (アイフォーン) SE」を発表した。 米国での販売価格は 399 ドルから、日本では税抜き 4 万 4,800 円からで、iPhone のなかで最安モデルになる。 世界的な経済の落ち込みが見込まれるなかで、廉価版 iPhone への関心は高い。

「iPhone SE」は、画面が 4.7 インチで、外観はこれまでの「iPhone 8」によく似ているが、上位機種の「iPhone 11」と同じ最新の「A13 バイオニック」チップと、基本ソフト「iOS 13」を搭載し、内部の機能が大きく向上したのが特徴だ。 記憶容量は、64 ギガ、128 ギガ(米国では 449 ドル、日本では 4 万 9,800 円)、256 ギガ(米国では 549 ドル、日本では 6 万 800 円)の 3 種類で、色は白・黒・赤の 3 色。 17 日から予約を受け付け、日米など 40 の国と地域で、24 日から発売する。

アップルは 16 年 3 月、廉価版で4インチ画面の旧型「iPhone SE」を発売。旧機種「5s」の外観で中身は「6s」の機能を持ち、価格も 399 ドルからと求めやすく、ファンの間で人気を呼んだ。 18 年 9 月に米国などでの販売を終えていたが、復活を求める声が根強かった。 (サンフランシスコ = 尾形聡彦、asahi = 4-16-20)


au の 5G は 26 日開始 無制限プランは 8,650 円

KDDI (au) は 23 日、次世代高速移動通信方式「5G」のサービスを 26日に始めると発表した。 データ通信の上限がない無制限プランは、税抜き 8,650 円。 4G の無制限プランより 1 千円高いが、当初 2 年間はキャンペーンで 1 千円割り引く。 3 月末時点では、15 都道府県の一部地域で使える。 米動画配信最大手「ネットフリックス」など動画アプリを含めたプランも用意した。 データ通信の上限が 7 ギガバイトで、利用した分だけ 3 段階で料金が上がるプランは、月 4,150 - 7,150 円(税抜き)。 4G の同種のプランより 1 千円高い。 同時に 5G 対応のスマートフォン 7 機種も発表した。 料金が決まっている 4 機種は税込みで 11 万 - 13 万円台。 (asahi = 3-23-20)

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ドコモの 5G、25 日から開始 大容量は月 7,650 円

NTT ドコモは 18 日、次世代の高速移動通信方式「5G」のサービスを 25 日に始めると発表した。 料金は、データ通信の上限が 100 ギガバイトのプラン「5G ギガホ」で月額 7,650 円(税抜き)。 現行の 4G の上限 60 ギガの大容量プランより 500 円高い。 当面の間はキャンペーンとして「データ上限なし」で使える。

データ通信の上限が 7 ギガで、利用した分だけ 4 段階で料金が上がるプラン「5G ギガライト」は、4G の同種のプランと同額の設定で、月額 3,150 - 6,150 円(税抜き)。 また、同時に 5G 対応のスマートフォン 7 機種も発表した。 25 日から順次発売する。 価格は税込みで 10 万 - 13 万円台。 オンラインゲームなど 5G 向けのコンテンツも同時に導入する。 (asahi = 3-18-20)

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5G、月 1,000 円上乗せ ソフトバンク 27 日サービス開始

ソフトバンクは 5 日、次世代通信規格「5G」のサービスを 27 日に始めると発表した。 国内の大手携帯事業者が料金やサービス開始時期の詳細を発表したのは初めて。 5G 対応スマートフォンの利用者は、契約済みの 4G の料金プランに「5G 基本料」として月額 1,000 円(税別)を追加で支払えば、スポーツ映像配信など高速大容量のコンテンツを楽しめる。 5G は通信の実効速度がこれまでの 4G と比べて 100 倍に高まるのが特徴だ。 今春にサービスを始める NTT ドコモや KDDI (au) も月内にサービス内容を発表する見通し。 米国や中国、欧州に続き、日本でも 5G がいよいよ始動する。

ソフトバンクは 5 日、自社の 5G サービスの料金や、取り扱うスマホ端末を発表した。 月額料金は 5G の専用プランは設けず、4G のプランに月額使用料 1,000 円(税別)を追加で支払う方式にした。 8 月末までに加入した場合は上乗せ分を 2 年間無料とする。 5G 対応スマホについては 27 日以降、シャープや韓国 LG 電子、中国の OPPO (オッポ)、中国の中興通訊 (ZTE) の 4 機種を順次そろえる。 シャープ製の「アクオス R5G」は約 3,300 万画素の高解像度で、動画撮影ができる 8K カメラを搭載している。

ソフトバンクは独自コンテンツとして、複数の角度から視聴できるアイドルグループやスポーツの映像配信サービスなどを始める。 ソフトバンクの榛葉淳副社長は 5 日のネット中継の記者会見で「時間や場所に縛られずスマホさえあれば、さまざまな体験を楽しめるようになる」と強調した。 5G は通信速度の速さに加え、遅延が少ないといった特徴がある。 例えば 4G は 2 時間の映画のダウンロードに 5 分程度かかるが、5G は 3 秒で済む。スポーツなどの映像視聴や仮想現実 (VR)、オンラインゲームの楽しみ方が広がることが期待されている。

ただ、消費者が 5G のサービスを全国一律ですぐに受けられるわけではない。ソフトバンクは 5G サービスは当初は東京、大阪、愛知など 7 都府県の一部地域に限定すると発表した。 サービスの基盤である通信網の構築になお時間がかかるためだ。 KDDI も月内に 5G の商用サービスを始める。 ソフトバンクと同様、当初は東京など大都市圏に限定するとみられる。 NTT ドコモは春に商用化する計画だ。 (nikkei = 3-5-20)


アップルストア、中華圏以外閉鎖 27 日までコロナ対策

米アップルは 13 日、香港などを含む中華圏以外の、世界中のアップルストアを 27 日まで閉鎖すると発表した。 新型コロナウイルスの感染が世界で拡大するなかで、消費者や従業員に感染が広がるのを防ぐ措置だ。 日本や米国でもアップルの店舗が一時閉鎖されることになる。

アップルのティム・クック最高経営責任者 (CEO) は 13 日深夜(日本時間 14 日午後)、「COVID-19 の広がりを阻むため、私たちはできることをすべてやらなければならない」とツイッター上に書き込み、中華圏以外の店舗の一時閉鎖を発表した。 中華圏については、中国国内での新型コロナウイルスの感染の広がりが鈍化するなかで、すべてのアップル店舗の営業を再開しており、このまま営業を続けるという。 (サンフランシスコ = 尾形聡彦、asahi = 3-14-20)


スマホで使える「モバイルPASMO」、3 月 18 日 10 時にサービスイン

PASMO 協議会は、Android スマートフォンで PASMO を利用できるサービス「モバイル PASMO」を 3 月 18 日 10 時にスタートすると発表した。 交通系 IC カードの「PASMO」は、これまでカード式のみでのサービス提供となっていたが、Suica 同様にスマートフォンでも利用できるようになる。 カード式 PASMO 同様に、電車やバスへの乗車、電子マネーでの買い物が行なえる。

また、モバイル PASMO では、クレジットカードでのチャージや定期券の購入も可能。 スマートフォンが故障した場合や、紛失した場合も、窓口に行かずに再発行手続きが行なえる。 対応端末は、Android 6.0 以上のおサイフケータイ対応スマートフォン。 「モバイル PASMO」アプリを Google Play ストアからダウンロードして利用する。 (湯野康隆、トラベル Watch = 3-10-20)


メガネ型端末、新型肺炎で注目 中国工場に日本から指示

京都市のベンチャー企業が今月、発売したメガネ型の端末「スマートグラス」に、中国に工場を持つ国内のメーカーから問い合わせが殺到している。 離れたところにいる作業員にリアルタイムで指示を出せる端末で、新型肺炎の広がりで現地に日本人の技術者を置けなくなった企業が注目しているという。 この端末をかけると、作業員が目で見ている映像が付属のカメラを通じて日本の技術者に送られる。 技術者はパソコンを使って作業の手順書などを作業員の目の前に浮かび上がらせたり、音声で指示したりできるという。

端末を開発したのは、2016 年設立の「ハイシンク創研」。 新型肺炎が流行するなかで多くの企業が日本人を帰国させ、中国の工場は長期間休止した。 「再稼働に必要な作業は複雑で日本人が担うことが多い。 今月 12 日の発売直後から、商談が相次いでいる(巽雅幸社長)」という。 同社の従業員約 50 人のうち約 3 割は、電機大手シャープ出身。 同様のサービスを手がけるところは他にもあるが、製造現場に精通した技術者を多く抱え、工場の設備や環境にあわせて仕様を設定できる点が好評だという。 価格は税別 300 万円からで、使用料が別途月数万円かかる。

自らも工場の自動化に長く携わってきた巽社長は「新型肺炎で引き合いが増えたのには驚いたが、日本企業がもともと抱えている人手不足の解決に貢献していきたい」と話す。 (福山亜希、asahi = 2-26-20)


Alphabet の Loon とソフトバンクの HAPSMobile による成層圏ネットワーク構想に世界的大企業が続々参加

Alphabet の高高度気球企業 Loon とソフトバンクの子会社で成層圏にグライダーを飛ばす HAPSMobile が率いる、全業界的企業連合が、高高度の送受信メカニズムを利用するネットワーク接続のスタンダードと関連技術を開発していくことになった。

これは両社が 2019 年 4 月に結んだパートナーシップの拡張で、Loon が使用するネットワークハードウェアが、HAPSMobile の長翼成層圏ドローンと互換性を持つことになる。 両社はもっと多くのメンバーを歓迎しており、すでに Airbus の防衛および宇宙部門や Bharti Airtel、China Telecom、Deutsche Telekom、Ericsson、Intelsat、Nokia、HAPSMobile の親会社 SoftBank、Telefonica などが企業連合に参加している。

この企業連合は HAPS Alliance と呼ばれ、HAPS は High Altitude Platform Station (高高度プラットホームステーション)の頭字語だ。 目的は技術の利用を宣伝するとともに、この技術を利用しようとする市場で規制当局と協力することだ。 彼らが共同してネットワークの相互運用性のベースとなる共通の規格を開発し、企業連合各社が互いに衝突や妨害をしないような成層圏の利用技術ないし相互監視技術を作り出す。

現在のメンバーが増えたグループには、世界で最も強力なネットワーク事業者や、ネットワークインフラストラクチャの重要なプレーヤー、それに航空宇宙企業が含まれている。 これだけ揃うことで、成層圏ネットワークに何か重要なことが起きると期待される。 成層圏は地球に近く、人工衛星を利用するインターネット接続と比べてアドバンテージがあり、また困難な地形や狭い圏域など、地上基地局の不便さもない。

この動きをきっかけに、未来の携帯電話やインターネットの接続は、高い空を飛ぶ自律的な基地局が提供することになるのだろうか。 現時点ではどこまで普及するか不明だが、現在、すでにそうそうたるメンバーが企業連合に参加しているだけに、実現性は高いと感じられる。 (Darrell Etherington、TechCrunch = 2-22-20)