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カナダ:北米で初、H7N9 感染者 … 中国から帰国 カナダ政府は 26 日、中国本土を中心に 480 人以上が感染している H7N9 型鳥インフルエンザの感染者が西部ブリティッシュコロンビア州で確認されたと発表した。 北米での感染確認は初めて。 現地メディアによると同州在住の女性で、今月 12 日に中国から帰国した後に発症した。 症状は比較的軽く、すでに回復しつつある。 保健当局は、帰国時に同じ航空機に乗り合わせた人の健康状態を念のため調べる。 当時は発症前で、このウイルスは人から人への感染力がそれほど高くないため、周囲に感染を広げた可能性は低いとみている。 (kyodo = 1-27-15) 中国で死んだガチョウから H5N6 型鳥インフル 【北京 = 蒔田一彦】 中国農業省は 1 日、黒竜江省ハルビン市の飼育場で死んだガチョウから、鳥インフルエンザ H5N6 型ウイルスが検出されたと発表した。 同市では 8 月 28 日、飼育されていたガチョウ約 1 万 8,000 羽が大量死しているのが見つかり、原因を調査していた。 一帯を封鎖し、感染の恐れのある鳥約 6 万 9,000 羽を殺処分した。 中国では 5 月、四川省南充市の養鶏場で同型ウイルスが検出され、感染した男性 (49) が肺炎で死亡した。 同型感染による世界初の死亡例とみられる。 (yomiuri = 9-2-14) 鳥インフル、中国で男性死亡 H5N6 型は世界初か 中国四川省の衛生当局は、急性肺炎で死亡した同省南充市の男性 (49) から H5N6 型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。 国際感染症学会によると、H5N6 型ウイルスの人への感染の確認も、感染による死亡も世界で初めてとみられる。 四川省の発表では、男性は死んだ鳥と接触したことがあったという。 男性と接触した人から異常は見つかっていない。 専門家によると、今のところ人への感染や流行の危険性は低いとしている。 中国では昨年から、H7N9 型の鳥インフルエンザへの感染者が数多く出ている。 (上海 = 金順姫、asahi = 5-7-14) 中国広東省で新たに 1 人感染 鳥インフル 【上海】 中国広東省の衛生当局は 19 日、同省仏山市の 79 歳の男性が新たに鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)に感染したことを確認したと発表した。 今年に入っての感染者は、香港などで確認された 4 人を含め 210 人となり、うち 47 人が死亡した。 (kyodo = 2-19-14) 中国 3 省で 3 人感染 鳥インフル H7N9 型 中国浙江と湖南、江蘇の 3 省の衛生当局は 8 日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)の新たな感染者が計 3 人確認されたと発表した。 うち浙江省の男性 (61) は重体だという。 江蘇省当局によると、既に感染が確認されていた同省の 1 人が 7 日に死亡した。 今年に入ってからの感染者は、香港で確認された 2 人を含め計 178 人となり、うち 36 人が死亡した。 (kyodo = 2-8-14) 鳥インフル:強毒 H5N1 型に抗体 … 愛知の 60 代男性 日本国内では人の発症例がない毒性の強い鳥インフルエンザ(H5N1 型)のウイルスに作用する抗体を、愛知県内の 60 代男性が体内に持っていることが、藤田保健衛生大(同県豊明市)の研究グループの調査で分かった。 米オンライン科学誌「プロスワン」で 6 日発表した。 ◇ H1N1 ワクチン接種後に グループの黒沢良和学長(免疫学)は「男性は過去にインフルエンザ感染を繰り返す中で、H5N1 型に作用する抗体を作る能力を自然に身につけたと考えられる」と説明。 「同様の能力を持つ人が多く存在する可能性は高い。 パンデミック(世界的大流行)対策として調査を進めるべきだ。」と話している。 H5N1 型は国内で抗体を持つ人はいないと考えられていた。 グループは、2009 年に流行したインフルエンザ(H1N1 型)のワクチンを男性に接種し、1 カ月後に血液を調べた。 その結果、H1N1 型に作用する抗体とは別に「VH1-69」という抗体も作られていた。 「VH1-69」には、H1N1 型のほか H5N1 型など複数のインフルエンザウイルスの感染を阻害する効果のあることが確認された。 過去の感染を記憶していた細胞が「VH1-69」を作っていたという。 男性は 21 歳までにインフルエンザに数回かかったが、その後は発症しておらず、ワクチン接種も受けていなかった。 (花岡洋二、mainichi = 2-6-14) 中国の鳥インフル感染者、昨年 1 年超す 161 人 中国での鳥インフルエンザ (H7N9) の流行が拡大している。 今年に入ってから 5 日までの感染者が香港も含め 161 人となり、約 1 カ月で昨年 1 年分を超えた。 別の鳥インフルによる死亡者も報告されており、多種類の鳥インフルが人に被害を与えている。 浙江省や広東省などは 5 日、H7N9 型ウイルスへの感染者を新たに 9 人、公表した。 5 - 67 歳までの男女で、多くは重症だ。 昨春以降の感染者は計 310 人。 うち死亡者は 81 人に達した。 H7N9 型への感染は昨夏いったん収まったが、今年に入り流行の第 2 波がやってきた。 東北大の押谷仁教授(微生物学)は「インフルエンザの季節はまだ当分続く。 昨年の最初の感染者が 2 月中旬に発症したことを考えても、第 2 波は、第 1 波よりは大きくなる。」とみる。 (asahi = 2-5-14) 中国の鳥インフル感染者、新たに 6 人 1 人が死亡 世界保健機関 (WHO) は 1 月 31 日、中国で鳥インフルエンザ (H7N9) の患者が新たに 6 人報告され、このうち 1 人が死亡したと発表した。 WHO が 1 月 26 日の時点で中国衛生当局から入った報告を基にまとめたデータによると、新たな患者は全員男性で、年齢は 2 - 75 歳。 4 人が重症とされる。 地域別の人数は浙江省が 3 人、福建、広東の各省と香港が 1 人ずつだった。 香港で死亡した男性 (75) は滞在先の深セン市で発症していた。 6 人のうち 4 人については、家禽(かきん)との接触や市場への出入りが確認された。 WHO は、今のところ人から人への持続的な感染はみられないと説明。 流行地域への旅行者には、養鶏場や生きた家禽を扱う市場を避けるよう勧告している。 H7N9 ウイルスの感染例は昨年 2 月に初めて報告された。 第一波で 133 人の患者が確認され、夏にいったん収まったものの、年末からまた感染が拡大している。 WHO によると、1 月 28 日までに感染を確認した患者のうち 22% が死亡した。 感染者の 3 分の 2 は男性で、年齢の中央値は 58 歳となっている。 (CNN = 2-2-14) 鳥インフル、人に感染しやすくなる恐れ 中国 欧州疾病対策センター (ECDC) は、中国で流行中の鳥インフルエンザ (H7N9) は遺伝子が季節性インフルのものと入れ替わり、人に感染しやすくなる恐れがあると警告する報告書をまとめた。 中国は季節性インフルも流行中で、同時に感染した場合、体内でウイルスの遺伝子の組み換えが起こる可能性があるという。 「流行状況の監視が大切」だと強調している。 インフルは、ウイルス同士で遺伝子の一部が簡単に入れ替わる。 季節性インフルは人から人に感染しやすい性質の遺伝子をもっているため、それが鳥インフルのウイルスに入れば、人に感染しやすくなってしまう。 中国では昨春、鳥インフルと季節性インフルの両方に感染した 15 歳の少年がいたと報告されている。 鳥インフルへの感染者は 30 日現在、今年に入ってから中国本土と香港で計 124 人(死者 25 人)、昨年 3 月以降では中国本土、香港、台湾で計 273 人(死者は 74 人)。 世界保健機関 (WHO) によると、中国南部では現在、季節性インフル (H3N2 と H1N1) が流行中という。 (asahi = 1-31-14) 鳥インフル感染者 100 人超に 中国浙江で 12 人死亡 【香港、上海】 中国の広東、江蘇、湖南、福建 4 省の衛生当局は 27 日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)の新たな感染者が計 6 人確認され、うち広東省の男性 (68) が死亡したと発表した。 新華社電によると、浙江省当局は同日、今年省内で同型ウイルスに感染した 49 人のうち 12 人が死亡したことを明らかにした。 今年に入ってから同日までに確認された感染者は、香港の 1 人を含め計 103 人に上り、うち浙江省の事例を含めると中国全体で 20 人以上が死亡した。 約 150 人が感染した昨年を上回るペースで急拡大している。 (kyodo = 1-27-14) 中国・浙江省でまた 3 人感染 鳥インフル H7N9 型 【上海】 中国浙江省の衛生当局は 18 日、同省慈渓市の男性 (35)、杭州市の女性 (72)、紹興市の男性 (69) の計 3 人が新たに鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)に感染したことを確認したと発表した。 3 人は病院で治療を受けているが、いずれも重体という。 中国各地の衛生当局などによると、同型ウイルス感染者は昨年 3 月に中国で初確認後、香港で確認された 3 人、台湾での 2 人を含めて計 198 人となり、うち 54 人が死亡。 今年に入り感染者が目立って増えており、18 日までの感染者は計 49 人となった。 (kyodo = 1-18-14) 韓国で高病原性鳥インフル アヒル殺処分、拡大の恐れ 【ソウル】 韓国農林畜産食品省は 17 日、南西部の全羅北道高敞郡のアヒル農場から毒性の強い鳥インフルエンザウイルス(H5N8 型)が検出され、この農場のアヒルのひな約 2 万 1 千羽を殺処分したと明らかにした。 また、この農家から約 10 キロ離れた同道扶安郡のアヒル農家でも同日、鳥インフルエンザ感染の疑いが報告され、拡大の恐れが出てきた。 同省は警報レベルを上から 2 番目の「警戒」に引き上げ、防疫態勢を強化した。 同省によると、韓国で H5N8 型のウイルスが検出されたのは初めてという。 (kyodo = 1-17-14) 死者 50 人超える 中国の鳥インフル H7N9 型 再流行の懸念、感染地域も拡大 【上海 = 河崎真澄】 中国の上海市と江蘇、浙江、福建、広東の各省で鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)感染者が 12 日までに新たに 9 人確認され、うち 2 人が死亡した。 同ウイルス感染による死者は香港の 1 人を含め 51 人になった。 上海の日本総領事館の 12 日の集計によると、香港を除いた中国本土での感染確認者はこれで 164 人、死者は 50 人となった。 感染確認者には台湾旅行中に発症した江蘇省の男性 1 人が含まれる。 感染者は今年に入り急増し、中国本土の 2 市 10 省に広がった。 気温低下で再流行が懸念される。 香港では 3 人(うち 1 人死亡)と、台湾で 1 人の感染が確認されている。 12 日までに感染確認後に死亡したのは、福建省の 38 歳の男性と浙江省の 75 歳の女性。 上海市と浙江、広東の各省で 2 人ずつ、江蘇省で 1 人が感染確認されており、治療を受けている。 H7N9 型ウイルスは昨年 3 月、上海市で初の感染者が確認された。 日本人の感染は確認されていないが、同総領事館や北京の日本大使館では、感染源とみられる生きた鳥の市場などには近づかないよう呼びかけている。 江蘇省の衛生当局は、人から人への感染も確認している。 (sankei = 1-12-14) 中国江蘇省で 1 人感染確認 H7N9 型鳥インフル 11 日の新華社電によると中国江蘇省の衛生当局は、54 歳の男性が新たに鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)に感染したことを確認した。 今年に入ってからの同省での感染確認は、2 人目。 容体は安定している。 同型ウイルスの感染者は中国で昨年 3 月末に初めて確認されて以降、香港で確認された 3 人、台湾での 2 人を含めて計 164 人となり、当局や地元メディアによると、うち 50 人が死亡した。 昨年春の流行に続いて再び感染者が増え始めた昨年 10 月以降の感染者は計 28 人となった。 (kyodo = 1-11-14) カナダで鳥インフル死者 H5N1 型では北米初 カナダのアンブローズ保健相は 8 日、西部アルバータ州に住むカナダ人が、鳥インフルエンザウイルス(H5N1 型)に感染して死亡したと発表した。 H5N1 型による死者は北米では初めて。 AP 通信などが伝えた。 性別は非公表。 昨年 12 月 27 日、旅行先の中国・北京からカナダに戻る機内で体調を崩し、今月 3 日に死亡した。 一緒に旅行していた人や家族からは感染が確認されていない。 中国国内で訪問したのは北京だけ。 養鶏場や鶏肉が売られているような市場などは訪れておらず、感染経路は不明という。 カナダの保健当局は中国側と連絡を取り調査を進めている。 世界保健機関 (WHO) によると、H5N1 型は昨年 12 月中旬までに世界で 648 人の感染が確認され、うち 384 人が死亡したという。 アジア諸国が大半を占める。 (kyodo = 1-9-14) 鳥インフル「H7N9 型」、香港で初の死者 [香港] 香港で「H7N9 型」鳥インフルエンザウイルスに感染した 80 歳の男性が死亡した。 当局が 26 日明らかにした。 香港で今月、感染が確認されて以降、死者が出たのは今回の事例が初めて。 地元の報道によると、男性は深セン市に在住、同市で鶏肉を食べたという。 同型ウイルスの人への感染は 2 月、中国本土で初めて報告され、同国や台湾、香港で少なくとも 139 人が感染、40 人以上が死亡した。 専門家らによると、人から人への感染が続いていることを裏付ける証拠はないという。 当局は検査の結果、男性と接触した人はこれまでのところすべて陰性だったとしている。 (Reuters = 12-26-13) 養鶏場で鳥インフル 中国河北省 21 日の新華社電によると、中国河北省保定市の養鶏場で弱毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N2 型)の感染が確認された。 ニワトリ約 4 千羽が死んだ。 感染拡大は抑え込んだとしている。 17 日に発覚し、地元当局が周辺を封鎖。 拡大を防ぐため約 12 万 6 千羽のニワトリを殺処分し、養鶏場を消毒したという。 中国では今年、H7N9 型と呼ばれる別のウイルスの感染者が相次ぎ、死者も出た。 (kyodo = 12-22-13) 鳥インフル H10N8 型、人に初感染 中国江西省 【広州 = 小山謙太郎】 中国江西省の衛生庁は 17 日、今月 6 日に肺炎で死亡した同省南昌市の女性 (73) から、H10N8 型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。 香港メディアによると、同型の人への感染は世界で初めて。 発表によると、人への感染力は弱いという。 女性は先月 30 日に南昌市内の病院に入院したが、6 日に呼吸困難となり死亡した。 高血圧や心臓病などで免疫力が低かったほか、生きた鶏を扱う市場に行ったことがあるという。 女性と関係が近かった人に感染者は出ていない。 香港ケーブルテレビは、「人で初めての H10N8 型の感染例だが、人から人にうつる危険性は低い」とする袁国勇・香港大教授(微生物学)の指摘を伝えた。 (asahi = 12-18-13) 香港で鳥インフル初確認 中国広東省で生きた鳥に接触、36 歳女性が重症 【上海 = 河崎真澄】 中国の華僑向け通信社、中国新聞社は 3 日、香港の衛生当局が 2 日夜、香港で初となる鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)感染者 1 人を確認したと伝えた。 香港で働く 36 歳のインドネシア人家政婦で、重体という。 同ウイルスの感染者はこれで合計 142 人が確認され、このうち 45 人が死亡している。 中国本土以外での確認は台湾での 1 人に次いで 2 人目となった。 インドネシア人家政婦は先月 17 日、香港と隣接する中国広東省深●(= 土へんに川)市を訪れた際、生きた鳥を調理して食べた。 その後、香港に戻ってから、せきなどの重い症状が出て入院していた。 香港での住み込み先の家族など、この家政婦が濃密に接触した人のうち 4 人からせきなどの軽い症状が出ており、香港の衛生当局では他に感染が広がっていないか確認を急いでいる。 事態を重く見た香港政府は 2 日夜、深●(= 土へんに川)からの生きた鳥の輸入を即時停止。 陸路や航路で中国本土から入境する人への体温測定を始め、警戒を強めている。 中国江蘇省の衛生当局は 8 月、同ウイルスに感染して 5 月に死亡した同省無錫市の親子について、ウイルスが父親から娘にうつったことを専門機関として初めて公式に確認している。 上海市で死亡した親子と夫婦の 2 例でも「人から人」への感染が疑われている。 同ウイルスは 3 月末に上海市など中国本土で初めて確認されて以降、感染が拡大。 気温上昇とともに沈静化したが、10 月以降、浙江省のほか、香港に近い広東省の恵州、東莞両市でも感染者が確認されていた。 香港に加え、深●(=土へんに川)市など広東省には製造業など多くの日系企業が進出している。 (sankei = 12-3-13) H6N1 型鳥インフル、人へ感染確認 台湾、流行警戒 【大岩ゆり】 H6N1 型の鳥インフルエンザの感染者が初めて、台湾で見つかった。患者はタミフルによる治療で回復したが、ウイルスの遺伝子の一部が人に感染しやすいよう変化していた。 一方、今春に中国本土で流行し、45 人の死者が出た H7N9 型の感染者 4 人が 10 月以降、確認された。 専門家は再流行への警戒を呼びかけている。 台湾疾病対策センターなどのチームによると、H6N1 型に感染したのは総菜屋の事務職の女性 (20)。 今年 5 月に高熱や息苦しさを訴え、入院。 のどの液を分析し、H6N1 型の感染がわかった。 これまでこの型の人への感染は確認されていなかった。 この型は台湾の鶏で 15 年以上流行しているが、女性は鶏との接触はなかった。 女性から分離されたウイルスの遺伝子は、人に感染しやすく変化し、マウスで重症化する変異もあった。 ただし、人で重症化するかは不明だ。 (asahi = 11-14-13) H7N9 型鳥インフル、中国で感染確認 2 カ月ぶり 【上海 = 金順姫】 中国の浙江省政府は 15 日、同省紹興市に住む 35 歳男性の鳥インフルエンザ (H7N9) 感染を確認したと発表した。 男性は重症という。 中国で感染が公表されたのは、8 月 10 日の広東省の女性以来。 H7N9 型ウイルスが初めて人に感染したことが明らかになった 3 月 31 日以降、中国本土での感染者は計 136 人(うち死者は 45 人)となった。 (asahi = 10-15-13) 鳥インフル H7N9 ワクチン開発へ 試験用は年内にも 【阿部彰芳】 中国で人への感染が広がった鳥インフルエンザ H7N9 について、厚生労働省は 2 日、ワクチン開発を進める方針を決めた。 H7N9 は今年、患者が確認されたばかりで、有効なワクチンがない。 将来大流行する可能性があるため、試験的に作って安全性や効果を確かめることにした。 厚労省専門家会議で了承されれば、メーカーに協力をあおぐ。 ワクチンのもとになるウイルス株は 8 月下旬からメーカーに提供しており、早ければ年内にも試験用のワクチンを作り、年明けに動物実験を始める。 H7N9 は今年 2 月に初めて患者が見つかった。 世界保健機関 (WHO) によると、8 月 11 日までに中国と台湾で 135 人報告され、死亡は 44 人。 報告数は 4 月下旬から減少し、7 月の 2 人を最後に患者は確認されていない。 H7N9 は現時点では、鳥から人に感染しても、人から人への感染は限定的だ。 ただ、国立感染症研究所は「ウイルスが人に感染しやすく変化して、新型インフルエンザになる可能性は否定できない」と指摘している。 (asahi = 9-2-13) 中国の鳥インフル、死者 44 人・感染 135 人に 【北京 = 竹内誠一郎】 中国の衛生当局によると、中国本土で 7 月 31 日時点の鳥インフルエンザ(H7N9 型)感染による死者は 44 人になった。 6 月 30 日時点の前回発表から 1 人増えた。 前回発表以降、河北、広東省で新たに計 2 人の感染が個別に発表され、中国本土での感染者は 2 市 10 省で計 135 人となっている。 (yomiuri = 8-12-13) 鳥インフル (H7N9)、広東省で初の感染者確認 中国 中国広東省の衛生当局は 10 日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)への感染が疑われていた同省恵州市の女性 (51) について、国の機関の検査で感染が確認されたと発表した。 広東省での感染確認は初めて。 中国本土での感染地域は上海、北京の 2 市と江蘇、河北など 10 省となった。 女性の症状は重いという。 女性は恵州市の市場で家禽を扱う仕事をしていた。 香港メディアによると、地元当局はこの市場の家禽など 100 以上のサンプルを採取して検査したが、同型ウイルスは検出されなかったという。 (kyodo = 8-11-13) 鳥インフル H7N9 型、人から人への感染を初確認 英誌 今年中国で流行した鳥インフルエンザ「H7N9 型」のウイルスが、人から人に感染したとみられる初のケースが見つかった。 研究チームが 6 日の英医学誌に発表した。 これまで H7N9 型の人から人への感染は確認されていなかったが、中国東部江蘇省の女性患者(当時 32)は 3 月に病院で父親を看病している間に、父親から H7N9 型ウイルスが感染した可能性が高いという。 2 人ともその後死亡している。 この女性がニワトリなどの家禽(かきん)類と接触した形跡はないといい、研究チームは「新型ウイルスがパンデミック(世界的大流行)を引き起こす可能性のあることが確認された」としている。 ただし今回の症例では人から人への感染力は限定的で、持続的に感染が広がる性質もないとも指摘した。 世界保健機関 (WHO) は 4 月の時点で H7N9 型について、ここ数年で見つかった中で特に致死性が高いと警告していた。 中国国営メディアの先月の報道によれば、2 月以降の感染者は 132 人に上り、43 人が死亡している。 (CNN = 8-8-13) 中国河北省で初の感染者 鳥インフルエンザ 中国国営新華社通信によると、中国河北省衛生当局は 20 日、同省廊坊市の 61 歳の女性の鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)への感染を確認したと明らかにした。 河北省での感染確認は初めて。 女性の症状は重いという。 中国本土の感染地域は、上海、北京の 2 市と江蘇、山東など 9 省となった。 女性は今月 10 日、せきや発熱の症状が出た。 症状が改善しないため、河北省から北京市の病院に移送され、同病院が同型ウイルスを検出した。 (kyodo = 7-21-13) H7N9、日本人に免疫なし 中国で広がった鳥インフル 【大岩ゆり】 中国で人への感染が広がった鳥インフルエンザ (H7N9) ウイルスに対し、すべての年代の日本人に免疫がないことが東京大と国立感染症研究所などの研究でわかった。 日本に上陸すると被害が大きくなる可能性が高いことを示す結果で、11 日付英科学誌ネイチャー電子版に発表した。 2009 年に世界的大流行を起こした H1N1 型ウイルスに対し、中高年以上の人はある程度の免疫を持っていた。 ところが研究チームが、10 - 12 年に採取された血液を使って日本人の免疫を調べたところ、0 歳代 - 90 歳代の 500 人全員が H7N9 型に対する抗体を持っていなかった。 また半数が死ぬ量のウイルスをマウスに感染させて抗ウイルス薬を投与する実験では、タミフルやリレンザ、イナビルを投与されたマウスは、死ななかったものの体重が 2 - 4 割も減少。 人でも効きにくいかもしれないことを示す結果となった。 承認申請中の新薬 T705 を投与されたマウスの体重は減らなかった。 チームの河岡義裕・東大医科学研究所教授は「09 年の H1N1 型は、成人に多少は免疫があったので重症化する人も限られていた。 H7N9 型に対しては誰も免疫がないため、重症化する恐れがある。 秋以降、また人への感染が起こるかもしれないので、注意深く状況を調べる必要がある。」と話す。 (asahi = 7-11-13) |
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