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タミフル効かない鳥インフル発生 中国・上海、2 人確認 【大岩ゆり】 中国で拡大した鳥インフルエンザ (H7N9) の感染者 2 人から、抗ウイルス薬が効かない耐性ウイルスが初めて見つかった。 上海公衆衛生臨床センターの医師らが 28 日、英医学誌ランセット電子版に発表した。 研究チームは同センターに入院し、抗ウイルス薬タミフルの投与を受けた 14 人を調べた。 全員が肺炎を起こし、もっとも悪化した 3 人は「人工肺」と呼ばれる装置が必要になった。 研究チームは感染者ののどのぬぐい液などに含まれるウイルス量を毎日調べたところ、3 人は薬による治療にもかかわらず減らなかった。 3 人のうち 88 歳の男性と 56 歳の男性から分離されたウイルスから、タミフルが効きにくくなる変異が見つかった。 (asahi = 5-29-13) 哺乳類でも近くで容易に感染 中国で拡大の鳥インフル 【大岩ゆり】 中国で人への感染が拡大した鳥インフルエンザウイルス (H7N9) は、哺乳類でも直接接触で容易に感染することが確認された。 中国疾病対策センターなどの研究チームが、イタチの仲間フェレットで実験した。 チームは、人の間でも流行しかねないとして、生きた鳥を売買する市場の対策を強化するよう指摘している。 研究チームは、上海市の死亡した感染者から分離したウイルスを、フェレット 6 匹の鼻の中に直接入れて感染させた。 6 匹とも 1 日半以内に微熱やくしゃみ、鼻水、せきなどの症状が出た。 体重の減少はほとんどなく軽症だった。 (asahi = 5-24-13) 上海、鳥インフル警戒解除 感染「20 日間ゼロ」 【上海 = 金順姫】 中国上海市政府は 10 日、鳥インフルエンザ (H7N9) に対する警戒態勢を解除した。 4 月 21 日以降の 20 日間、上海市で新たな感染者が報告されていないことなどから判断した。 生きた鳥の取引停止措置は続ける。 上海市は警戒態勢の解除にあたって、「H7N9 型ウイルスが持続的に人から人に感染している証拠はない」とした上で、発生を制御できる状態にあると説明した。 H7N9 型ウイルスをめぐって、中国政府は 3 月 31 日、人への感染が世界で初めて上海市の男性らに確認され、死亡したと発表。 中国本土ではこれまでに 2 市 8 省で 131 人が感染、うち 32 人が死亡した。 上海市では 33 人が感染、13 人が亡くなった。台湾でも 1 人の感染が確認された。 (asahi = 5-11-13) 鳥インフル:死者は 31 人に増加 6 日付の上海紙、東方早報などによると、鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)の感染拡大を防ぐために中国上海市が実施した食用の鳥の殺処分が一部で行われていなかったことが分かり、当局は急きょ、追加の殺処分を実施した。 中国の衛生当局は 6 日、同型ウイルスによる死者が 31 人に増えたと発表。 江蘇省などで治療中だった患者 4 人の死亡が判明した。 福建省では新たな感染者も 1 人判明。 死者も含めた全体の感染者数は、台湾の 1 人を含め計 131 人となった。 (kyodo = 5-6-13) 中国鳥インフル、山東省でも家族内で複数感染 【上海 = 金順姫、広州 = 小山謙太郎】 中国で鳥インフルエンザ (H7N9) の感染が広がっている問題で、山東省政府は 28 日、同省で初めての感染者となった棗荘市の男性 (36) の息子 (4) も、H7N9 型ウイルスに感染していたと発表した。 男児の容体は安定しているという。 家族内で複数の感染者がいると当局が明らかにしたのは、上海市の 2 家族に続いて 3 例目。 同省は「今のところ人から人に感染したことを示す証拠は見つかっていない」としている。 29 日現在の中国本土の感染者は 2 市 8 省の 126 人、うち死者は 24 人となった。 台湾でも 1 人の感染者が確認されている。 (asahi = 4-29-13) 食材市場の生きた鳥から感染 中国、遺伝子分析で確認 中国中央テレビなどによると、中国の政府系研究機関、中国工程院の研究者らは 28 日までに、鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)が、食材市場で売られていた生きた鳥から人へと感染したことを遺伝子の分析で確認した。 中国メディアは「鳥が感染源である証拠が初めて示された」と報じた。 同型ウイルスの感染者は、28 日も江西省政府が新たに 2 人を確認。 中国本土と台湾を合わせた感染者は死者 23 人を含む 124 人に増えた。 研究者らは、浙江省で発症した感染者と同省の市場の鳥からそれぞれ採取したウイルスを比較。 遺伝子の並び方が「99.4% の割合で」同じだった。 研究者は中央テレビに「鳥から感染したものだと明確に言える」と話した。 研究結果は英医学誌ランセット(電子版)に掲載された。 (kyodo = 4-28-13) 鳥インフル、中国でさらに拡大 福建省で初の感染者 ![]() 【上海】 中国福建省政府は 26 日、65 歳の男性が鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)に感染したことが確認されたと発表した。 同省での感染確認は初めて。 中国本土での感染地域は、上海、北京 2 市と江蘇、浙江、山東など 7 省に拡大。 台湾でも 1 人の感染が確認されている。 また浙江、江西両省で新たな感染者が 1 人ずつ、江蘇省で 3 人がそれぞれ確認されたと各省政府が 26 日に発表。 台湾を含む全体の感染者は死者 23 人を含む 120 人となった。 (kyodo = 4-26-13) 感染者 8 割が動物と接触 中国鳥インフル 【大岩ゆり】 中国で感染が拡大している鳥インフルエンザ (H7N9) の感染者の 8 割が発症前に動物と接触があった。 中国疾病対策センターなどの調査チームが 82 人を詳細に分析した。 感染から発症までの潜伏期間は約 6 日だった。 41 人は抗ウイルス薬を使ったが、大半が効果が期待できる発症から 5 日を過ぎており、現在も重体が続いている。 24 日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで報告された。 調査チームは 82 人を分析。 動物との接触の有無が判明した 77 人の 77% (59 人)は、鶏(45 人)や飼育されているカモ(12 人)、飼育バト(8 人)、豚(4 人)と接触していた。 接触場所の 6 割以上は、生きた家禽を売る市場だった。チームは「感染源は家禽が疑わしい」としている。 残りの 2 割は動物との接触はなかったが、感染源ははっきりしていない。 (asahi = 4-26-13) 鳥インフル H7N9、指定感染症へ 強制入院も可能に 厚生労働省は 24 日、中国で発生している鳥インフルエンザ (H7N9) を感染症法の「指定感染症」にして、患者の強制入院や就業制限をできるようにする方針を決めた。 2 割程度という致死率の高さや人への感染のしやすさなどを考慮し、高い病原性で知られる H5N1 並みの対策がとれる体制にする。 この日開かれた審議会で了承された。 5 月上旬にも政令を施行する。 指定は 2003 年の重症急性呼吸器症候群 (SARS)、 06 年の H5Ni に次ぎ 3 例目。 検疫法の「検疫感染症」にも位置づけ、感染が疑われる入国者らに健康診断などを義務づける。 (asahi = 4-24-13) 関空、鳥インフルにピリピリ 中国発着、週 201 便も 【倉富竜太】 中国で感染拡大する鳥インフルエンザ(H7N9 型)を水際で防ごうと、関西空港検疫所(大阪府田尻町)が神経をとがらせている。 ゴールデンウイークが迫る中、とりわけ関空は、中国の発着便が約 3 割を占めるからだ。 中国で初めての人への感染が報告されて 3 週間。 感染者は約 100 人に増えている。 国立感染症研究所は今月、「現時点でパンデミック(世界的大流行)を起こす可能性が否定できない」との評価を明らかにした。 関西空港の検疫所には 16 日、鳥インフルエンザへの感染を調べる試薬が到着した。 のどの奥から液体を採取して調べれば、3、4 時間でウイルスの遺伝子型を検出する「PCR 検査」が可能だ。 希望者やせきや発熱があると名乗り出た人に対して実施する。 (asahi = 4-22-13) 中国・鳥インフル 3 週間 感染 97 人、致死率 2 割に低下 【大岩ゆり、上海 = 金順姫】 鳥インフルエンザ (H7N9) の初めての人への感染が中国で報告されて 3 週間。 感染者は97人に増えた。 症状や治療歴の報告などから、肺炎などの急性呼吸障害が 2 割以上で起きたことや、高齢者が重症化しやすいことなどがわかってきた。 もし日本に広まれば、「影響は大きい」と懸念する専門家もいる。 ■ ヒト - ヒト感染、完全には否定できず 中国浙江省政府は 20 日、杭州市の男性感染者 (69) の死亡を発表した。 感染者は 2 市 4 省の計 97 人(うち死者 18 人)に広がった。 2 割以上の患者に急性の呼吸障害が起きていた。 復旦大の医師らの論文によると、上海市在住の無職の女性 (52) は 3 月 27 日に 40.6 度の高熱が出た。 熱が下がらず、4 日間、抗生物質の投与を受けた。 7 日目に突然、せきや激しい息苦しさに襲われて同大学病院を受診。 重い呼吸不全 (ARDS) が疑われ、人工呼吸器をつけたが翌日、亡くなった。 警戒されている強毒性の鳥インフルエンザ (H5N1) や、2009 年に大流行した H1N1 型は肺の中で増えてウイルス性肺炎を起こし、この女性のように、発症から急激に悪化するのが特徴だ。 国立感染症研究所(感染研)の長谷川秀樹・感染病理部長は「H7N9 型でもウイルス性肺炎が起きているのではないか」と指摘する。 季節性インフルエンザでは細菌への 2 次感染で肺炎が起きる。 やや時間が経って起きることが多い。 致死率は当初 5 割近かったが、現在は 2 割未満で、下がる傾向にある。 心配される人から人への感染は確認されていないが、感染源や感染経路は不明。 世界保健機関 (WHO) は「感染者の半数以上は家禽に接触していなかった」と見ており、限定的な「人から人」を完全には否定できていない。 ■ 日本で流行なら「09 年より深刻」 日本でもし流行したら影響はどの程度か。 押谷仁・東北大教授は「09 年の大流行より健康影響が大きくなる可能性がある」とみる。 このときは、季節性インフルエンザに感染したことがある人はある程度の免疫を持っていた。 しかし、H7N9 型は免疫を持つ人がいない。 また今回、中国の感染者の中心は 60 代半ばで、死者の 6 割以上が同じ年齢層であることも懸念材料だ。 押谷さんは「高齢化が進んだ日本では、高齢者の感染が少なかった 09 年より死者や重症患者が増える可能性がある。 その前提で対策を立てるべきだ。」と指摘する。 09 年 60 歳以上は感染者の約 2% で、死者は全体で約 200 人だった。 政府は 16 日、水際対策やワクチン接種などに関する行動計画案を発表。 意見を募った上、来月末にも閣議決定する予定だ。 (asahi = 4-21-13) 「鳥インフル患者の 50% 以上、家禽に接触せず」 WHO 【北京 = 奥寺淳、上海 = 金順姫】 中国で感染が拡大している鳥インフルエンザ (H7N9) の問題で、世界保健機関 (WHO) 中国駐在代表のマイケル・オリアリー氏は 19 日、北京で記者会見し、「(感染した)患者の 50% 以上は家禽に接触していなかった」と明らかにした。 感染経路は依然として分かっていないという。 WHO は上海など三つのケースで家族内の複数人が感染しているのを把握しており、オリアリー氏は、人から人への感染が限定的に起きた可能性は排除できないとの見方を示した。 ただ、「人から人への感染は容易には起きないようだ」とも述べ、感染が拡大する情勢ではないとの見方を示した。 また国営新華社通信によると、習近平(シーチンピン)国家主席は同日、「患者の救命が第一で、死者を減らすよう努力し、感染源を厳格にコントロールする」ことを求める指示を出した。 その上で、「正確に感染情報を発表し、世論の誘導を強めなければならない」とし、社会の混乱を防ぐために情報統制の重要性も指示した。 (asahi = 4-19-13) 鳥インフル「大流行の可能性否定できず」 国立感染研 中国で流行している H7N9 型の鳥インフルエンザについて、国立感染症研究所は 19 日、「現時点でパンデミック(世界的大流行)を起こす可能性が否定できない」とする評価を発表した。 ウイルスが人の細胞にくっつきやすく、人ののどの温度に近い 34 度程度で増えるように変化していることから判断した。 また、タミフル、リレンザなどの治療薬の効果について「早期治療で重症例を減らすことも期待できる」とした。 詳細が分かっている中国の死亡例では、発症から 1 週間以上たってから使われていた。 (asahi = 4-19-13) 野鳥からも鳥インフルウイルス 中国、院内感染の疑いも 【金順姫 = 杭州、大岩ゆり】 中国で感染が広がる鳥インフルエンザ (H7N9) で、野生のハトから感染者とほぼ同じウイルスが検出された。 中国農業省が 16 日、発表した。 野鳥からウイルスが見つかるのは初めて。 野鳥が、さらに感染を拡大させる恐れがある。 野生のハトからウイルスが検出されたのは、江蘇省南京市。 これまで、上海市や江蘇省などの生きた鳥を扱う市場など 8 カ所で売られていたハトや鶏、アヒルなどの家禽からウイルスが検出されていたが、野鳥から検出されたことはなかった。 ウイルスに感染した野鳥が各地の家禽に広げている可能性がある。 一方、上海市や浙江省、江蘇省は 16 日、新たに 14 人の感染が確認されたと発表した。 このうち、上海市の 4 人は、3 月上旬に死亡した感染者 2 人と同じ上海市第 5 人民病院に入院していた。 感染経路や時期、入院の理由ははっきりしていないが、院内感染の疑いも否定できない。 4 人のうち 2 人は死亡、2 人は回復し、退院したという。 16 日までの中国での感染者は 2 市 4 省の計 78 人、うち死亡者は 16 人になった。 (asahi = 4-17-13) 「人への感染さらに」 中国鳥インフルで WHO が予測 世界保健機関 (WHO) は、中国で感染が広がる鳥インフルエンザ (H7N9) が人々の健康に与えるリスクを評価した。 「今後さらに人への感染が起こるだろう」と予測。 大半の感染者の感染源は動物とみられるが、特定できていないとしている。 また、2 家族で家族間の感染が疑われていることから、「限定的な人から人への感染が起きている可能性はある」と指摘。 その上で「感染者と密接に接触する家族や医療従事者では、人から人への感染が起こるかもしれない」とした。 (asahi = 4-16-13) 中国で H7N9 鳥インフル感染急増 60 人、死亡は 13 人 中国政府・衛生と計画出産委員会は 14 日、同日午後 5 時までに確認された H7N9 鳥インフルエンザ感染者と死者の累計数を発表した。 感染者数は前日の 49 人から 60 人に増加した。 死者は 2 人増えて 13 人になった。 前日の発表から増加したのは、上海の 3 人、江蘇省の 2 人、浙江省の 4 人、河南省の 2 人の計 11 人。 H7N9 鳥インフルエンザはこれまで長江下流の「華東地区」で感染者が発生していたが、13 日には北京市で 1 人、13 - 14 日には河南省で 2 人の感染が確認された。 感染は中国北部にも広がり始めた。 14 日までの累計感染者(死者)は以下の通り。 北京市で 1 人、上海市で 24 人(9 人)、江蘇省で 16 人(1 人)、浙江省で 15 人(2 人)、安徽省で 2 人(1 人)、河南省で 2 人。 衛生と計画出産委員会によると、感染が確認された人と密接に接触した人に対して医学的観察をしているが、発症した人はいない。 発症者は「散発」している状態で、人から人に感染した証拠は出ていない。 ただしこれまでの発表によると、上海市では 13 日までに、同居していた夫婦 2 人が H7N9 鳥インフルエンザに感染していたことが確認された。 (サーチナ = 4-14-13) 河南省でも 2 人感染 中国・鳥インフルエンザ 【上海 = 金順姫】 中国で鳥インフルエンザ (H7N9) の感染が拡大している問題で、河南省政府は 14 日、34 歳と 65 歳の男性 2 人の感染者が新たに確認されたと発表した。 河南省での感染者は初めて。 13 日には北京市でも初めての感染者が確認されており、感染が 2 市 4 省に拡大した。 これまでの感染者は計 51 人、うち死者は 11 人となっている。 (asahi = 4-14-13) 鳥インフル 死亡した妻の夫も 上海 【上海 = 今村太郎】 中国東部で感染が拡大している H7N9 型の鳥インフルエンザウイルスで、感染して 3 日に死亡した上海市の女性 (52) の夫 (56) も同ウイルスに感染していることが 13 日、新たに分かった。 家族内で複数の感染が確認されたのは初。 「人から人」に感染した可能性について、中国当局は「現時点で判断できない」としている。 上海市当局によると、夫は 1 日に発熱し、4 日から入院治療を受けている。 5 日に同型への感染を調べたところ陰性だったが、11 日に再度検査をしたところ陽性だった。 妻は 3 月 27 日に発熱し、死後の 4 日に感染が判明していた。 中国国家衛生・計画出産委員会と上海市当局は、今回のケースについて「人から人」への感染の可能性を検討したものの「現在把握している資料では判断できない」としている。 世界保健機関 (WHO) は 9 日、上海市と江蘇省の二家族について「家族の間で人から人へ限定的に感染した可能性があり、調べている」としていた。 13 日は、初めて北京で女児 (7) への感染が確認されたほか、江蘇省、浙江省でも男女 4 人の感染が判明。 中国全体の感染者は 49 人(死者 11 人)となった。 (東京新聞 = 4-14-13) 鳥インフル家禽感染「異例の状況」 低病原性で監視困難 【大岩ゆり、上海 = 金順姫】 鳥インフルエンザ (H7N9) の感染が、中国の首都北京へ拡大した。 中国の家禽(かきん)に広域で拡大している可能性が高まった。 人が感染すると死ぬことがあるが、家禽ではほぼ無症状で感染に気づきにくいため、感染拡大のコントロールが難しくなる心配もある。 家畜の衛生管理をする国際獣疫事務局 (OIE) は「異例な状況」と懸念を表明。 日本政府は 13 日、インフルエンザ特別措置法を前倒しで施行した。 13 日に感染が確認された女児 (7) は、北京市郊外の村に住み、両親は鶏の解体や販売に従事していた。 国営新華社通信によると、北京市衛生当局は女児は鳥類から直接、感染した可能性が高いとみている。 北京市周辺の家禽の間でウイルスが広まっている疑いが濃くなってきた。 中国東部の上海市や江蘇、浙江、安徽 3 省の家禽の間ではすでにウイルスが広まっていると考えられていた。 生きた鳥を扱う市場など 8 カ所の鶏やアヒルなどの家禽から、感染者とほぼ同じウイルスが次々と見つかっているからだ。 (asahi = 4-14-13) 鳥インフル、北京で初確認 7 歳女児に感染 【北京 = 林望】 中国北京市衛生局は 13 日、市内の病院に入院していた 7 歳の女児が、鳥インフルエンザ (H7N9) に感染していたと発表した。 北京で感染が確認されたのは初めて。 上海と周辺 3 省にとどまっていた感染が初めて中国北部にも飛び火したことで、懸念が高まっている。 北京市衛生局によると、女児は 11 日に発熱などの症状を訴え、市内の病院に入院していた。 両親は生きた鳥などの販売を仕事にしていたという。 12 日の市の検査で女児から H7N9 型のウイルスを検出。 13 日朝、国の検査機関で H7N9 型への感染を最終確認した。 (asahi = 4-13-13) 鳥インフル、発表の遅れを指摘 中国紙、上海市の対応に 【広州 = 小山謙太郎、上海 = 金順姫】 中国の鳥インフルエンザ (H7N9) で、10 日付の中国紙、南方都市報などは「上海市が H7N9 型ウイルスを検出したあと、中国政府が発表するまで 20 日余りかかった」と報じた。 上海市の当局者は「事実と完全にちがう」と地元メディアに語っているが、同紙は「検出した日に国に報告していれば、感染と死者はもう少し減らせたのでは」としている。 中国政府は 3 月 31 日、3 人が H7N9 型ウイルスに感染していたと公表。 うち 2 人は 3 月 4 日と 10 日にそれぞれ死亡していたが、初めて人に感染したウイルスなので「確定に時間がかかった」と説明した。 ところが、同紙などは、死亡した感染者からは 3 月 10 日までに H7N9 型ウイルスが検出されていたと報道。 上海市の衛生当局が国の機関にウイルスの標本を送ったのは 22 日だったとした。 (asahi = 4-13-13) 中国鳥インフル、死者 10 人に 食品小売り業の打撃深刻 【上海 = 金順姫、北京 = 斎藤徳彦】 中国東部で感染が拡大している鳥インフルエンザ (H7N9) の問題で、上海市は 11 日、新たに 3 人が感染し、うち 1 人が死亡したと発表した。 江蘇省でも新たに 2 人の感染が確認され、感染者は 1 市 3 省で計 38 人(うち死者 10 人)となった。 消費者に鶏肉を避ける動きが出ており、食品・小売り産業では打撃が深刻になりつつある。 中国農業省は 10 日夜、感染者が出ている江蘇省、浙江省、安徽省で、市場など計 5 カ所の鶏などから感染者とほぼ同じウイルスが検出されたと発表した。 上海市の 3 市場の鶏やハトからも感染者とほぼ同じウイルスが見つかっており、感染経路に家禽が関係している可能性が高まっている。 (asahi = 4-11-13) 中国の鳥インフル死者 9 人に、数カ月内にワクチン供給へ = 報道 [上海] 中国で鳥インフルエンザ「H7N9 型」の感染が広がっている問題で、中国メディアは 9 日、死者が 9 人に達したと伝えた。 中国当局によると、ワクチンは数カ月以内に準備できるとしている。 新華社は、新たに亡くなったのは安徽省の患者だと報道。 国家衛生計画生育委員会のデータに触れ、死者を含めた感染者は 28 人になったと伝えた。 感染者は中国東部に集中している。 新たに感染したのは 4 人で、2 人が上海、2 人が浙江省でそれぞれ感染が確認された。 新華社によると、このうち 1 人は重症だという。 中国証券報は 10 日、H7N9 型向けのワクチンが中国当局に承認され、今年上期にも市場に供給される見込みだと伝えた。 (Reuters = 4-10-13) 中韓のウイルスが混合か 鳥インフルで中国科学院 中国で感染者が相次ぐ鳥インフルエンザウイルス(H7N9 型)の遺伝子を解析した結果、上海市に隣接する浙江省に生息するカモと韓国の野鳥の遺伝子が入り交じっている可能性があると中国科学院の研究室が指摘した。 中国のニュースサイト「財新ネット」が 9 日までに報じた。 H7N9 型ウイルスの感染は上海市と浙江、江蘇、安徽の 3 省に広がっており、感染者は死者 7 人を含め計 24 人。 財新ネットによると、中国科学院の病原微生物を扱う研究室が H7N9 型ウイルスの遺伝子解析をしたところ、遺伝子の一部が浙江のカモを起源とし、さらに分析を進めた結果、韓国の野鳥から検出されたウイルスの起源と一致したという。 同研究室は、上海市と浙江、江蘇両省からなる長江デルタ地帯で、中国側のカモと韓国の渡り鳥のウイルスが混合したとみている。 (kyodo = 4-9-13) 中国の鳥インフルエンザ、パニック起こす理由ない = WHO [北京] 中国で鳥インフルエンザ「H7N9 型」の感染が広がっている問題をめぐって、世界保健機関 (WHO) は 8 日、パニックを起こす理由はない、との認識を明らかにした。 中国では同ウイルスの感染者が 21 人に増加し、そのうち 6 人が死亡している。 WHO は、鳥インフルエンザに対して中国当局がとった対応を評価。 WHO 中国事務所のオリアリー代表は、中国政府との共同記者会見で「今のところは感染は散発的なものにとどまっており、今後もそうだろう。 過剰反応やパニックを起こすべきときではない。」と強調。 「深刻なケースは比較的少なく、現段階では公衆衛生面で影響ない」と述べた。 ただウイルスに関する情報はまだ十分ではないとも警告。 「他のウイルスの情報は当てにできない。 H7N9 型はヒトに関しては新しいウイルスであり、そのパターンは他のウイルスで推測できない。」と述べた。 代表はまた、中国国外では、感染は報告されていない、としている。 (Reuters =4-8-13) 市場の鶏・ウズラからウイルス 中国の鳥インフルエンザ 【金順姫 = 上海、大岩ゆり】 中国の鳥インフルエンザ (H7N9) の問題で、上海市や浙江省杭州市の 4 カ所の市場で売られていた鶏やウズラが、H7N9 型のウイルスに感染していたことがわかった。 多くのウイルスは遺伝子レベルでも感染者のウイルスとほぼ一致。 感染経路に家禽(かきん)が関係している可能性が高まった。 中国農業省などが 6 日までに発表した。 H7N9 型ウイルスに感染した家禽が見つかった市場では、死亡した上海市の男性 (27) が働いていたり、杭州市の男性感染者 (67) が買ったウズラが売られていたりした。 一方、上海市は 6 日、新たな感染者 2 人を発表。 これまでの感染者は計 18 人、うち死者は 6 人となった。 (asahi = 4-6-13) 中国の鳥インフル、接触者に似た症状 3 人発症 1 人死亡 【金順姫 = 上海、武田耕太】 中国で感染が広がっている鳥インフルエンザ (H7N9) で、上海市で死亡した感染者 2 人について、密接に接触した計 3 人に、発熱や肺炎などのインフルエンザに似た症状が出ている人がいて、うち 1 人は死亡していたことがわかった。 ただし感染は確認されていない。 上海市によると、4 日に死亡が公表された女性 (52) に密接に接触した 31 人のうち 1 人に、インフルエンザのような症状が起きている。 現在は隔離されて治療を受けているという。 また同市によると、2 月 19 日に発病して 3 月 4 日に死亡した上海市の男性 (87) の息子 2 人は、父親の発病より前にインフルエンザのような症状を起こし、年下の息子 (55) は重症化して死亡していた。 息子 2 人からウイルスは検出されていないという。 (asahi = 4-5-13) 鳥インフル、上海のハト経由か 新たに男性 1 人が死亡 【上海 = 金順姫】 中国で発生した鳥インフルエンザ (H7N9) が拡大している問題で、中国農業省は 4 日、上海市の農産品卸売市場のハトから H7N9 型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。 中国で発生した鳥インフルエンザ (H7N9) で、感染した人間から検出されたウイルスとほぼ同じとしており、感染源の特定につながる可能性がある。 一方、上海市は 4 日、感染した男性 (48) が市内の病院で死亡していたと発表した。 また、浙江省は同日、同省湖州市の男性 (64) が感染して入院していると明らかにした。 国営新華社通信などが伝えた。 これで、感染者は計 11 人(うち 4 人死亡)となった。 上海市はこれとは別に、感染が疑われる患者が市内に 3 人いるとしている。 (asahi = 4-4-13) 中国の鳥インフル死者 3 人に 日本政府、渡航に注意喚起 ![]() 中国で発生した鳥インフルエンザ (H7N9) は 3 日、浙江省で新たに 2 人の感染者(うち 1 人が死亡)が確認された。 感染者はこれで計 9 人に増え、うち 3 人が死亡。 人への感染の経路が特定できぬまま、影響は急速に広がっている。 中国政府は警戒態勢を強化。 日本政府も、中国への渡航者に対する注意喚起を始めた。 (asahi = 4-3-13) 中国の鳥インフル、感染 7 人に 豚体内でウイルス変化か 【金順姫 = 上海、大岩ゆり、武田耕太】 中国の鳥インフルエンザ (H7N9) で、江蘇省当局は 2 日、南京市の女性 (45) ら 4 人が新たに感染していたと発表した。 4 人は重症で入院して治療を受けている。 感染者は計 7 人となった。 もともとヒトに感染しにくい鳥インフルエンザウイルスが、豚の体内で変化した可能性も浮上している。 新たに感染が確認されたのは 30 代 - 40 代の女性 3 人と男性 1 人 (83)。 これまで警戒されていた H5N1 型ではないが、7 人のうち 2 人が死亡した。 中国メディアは、死亡した上海市の男性 (27) が豚肉の販売に従事しており、重症の女性も鳥や豚と接触があったと報じた。 また世界保健機関 (WHO) の中国代表は中国メディアに、豚などの動物が感染源である可能性を排除しないと語った。 豚は、鳥のインフルエンザウイルスにも、ヒトのインフルエンザウイルスにも感染する。 2009 年に世界で流行したウイルスは、豚の体内で両者の遺伝子が組み換わり、人間で大流行するようになったと考えられている。 (asahi = 4-2-13) 鳥インフルで 2 人死亡 中国、H7N9 型が人に初感染 【上海 = 金順姫】 中国の国家衛生・計画出産委員会は 31 日、H7N9 型の鳥インフルエンザに感染した上海市の 87 歳と 27 歳の男性が 3 月 4 日と 10 日にそれぞれ死亡したと発表した。 安徽省の 35 歳の女性も H7N9 型に感染して危篤状態で、江蘇省南京市で治療を受けているという。 これまで H7N9 型は低病原性のウイルスとされてきた。 同委員会は、人への感染が確認されたのは初めてだとしている。 感染ルートはわかっていない。 3 人と密接に接触した 88 人に異常はないという。 (asahi = 3-31-13) |
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