iPhone の新機種「XS Max」など 3 機種、21 日から発売

米アップルは 12 日午前(日本時間 13 日未明)、「iPhone XS Max (テンエス マックス)」など新たな 3 機種と、腕時計型端末「アップルウォッチ」の新商品「シリーズ 4」を発表した。 「XS」のシリーズと「シリーズ 4」は 21 日から日米などで発売される。

iPhone 新機種、意外に大きさ感じず 史上最大画面

「XS Max」は画面が iPhone 史上最大となる 6.5 インチで、これまでの「X (テン)」と同じ 5.8 インチの「XS」も発表。 いずれも鮮やかな色彩が特徴の有機 EL を画面に使用し、ステンレススチール製の筐体(きょうたい)で、「X」よりも防水機能や端末の表面と裏面のガラスの強度を高めた。 両機種は、米などで 14 日に予約注文の受け付けを始め、21 日に発売される。 色は金、銀、スペースグレーの 3 色で、容量は 64 ギガ、256 ギガ、512 ギガの 3 種類。 価格は「XS Max」が税別で 1,099 ドル(日本では 12 万 4,800 円)から、「XS」が同 999 ドル(同 11 万 2,800 円)から。

「XS」の廉価版に当たる「XR (テンアール)」も発表した。 アルミニウムを筐体に使い、画面は 6.1 インチの LCD (液晶ディスプレー)。 「X」と同じ形状でホームボタンがなく、顔認証でロックを解除できる「フェイス ID」も装備されている。 色は青や黄など 6 種類。 日米などでの予約受け付け開始は 10 月 19 日からで、同月 26 日に発売する。 容量は 64 ギガ、128 ギガ、256 ギガの 3 種類。 価格は税別で 749 ドル(同 8 万 4,800 円)から。

今回発表された 3 機種は、いずれも「X」の 8 倍の処理速度があるプロセッサーが使われている。 情報処理を司(つかさど)るプロセッサーをより高機能にしたことで、写真撮影した画像の被写界深度をあとから変更し、人物の背景の「ぼかし」を自由に変えることができる機能が加わった。

アップルウォッチは「シリーズ 3」まで同じ大きさだったが、「シリーズ 4」で初めてサイズを変更。 画面が 40 ミリ、44 ミリと、3 割ずつ大きくなる一方、より薄くなった。 スピーカーも改良され、これまでより 5 割大きな音が出るという。 日米などで 9 月 14 日に予約注文の受け付けを開始し、21 日に発売される。 価格は 399 ドル(同 4 万 5,800 円)から。従来の心拍数だけでなく、心電図もとれるようになる。 年内に米国で、対応ソフトウェアがリリースされる(日本は未定)。 健康管理の面では大きな変化になりそうだ。 (米カリフォルニア州クパティーノ市 = 尾形聡彦、asahi = 9-13-18)


グーグルスマホ、日本に 来月にも iPhone に対抗

米グーグルが 10 月にも自社開発のスマートフォン(スマホ)「ピクセル」を日本市場に初めて投入する。 新型機の販売についてソフトバンクグループや NTT ドコモと交渉している。 本体価格は 7 万円以上になる見通しで、米アップルやソニー、韓国サムスン電子が押さえている高級スマホ市場に割って入る。 グーグルは米国で 10 月 9 日に新型スマホを発表する予定。 同社が 2016 年から販売するスマホ「ピクセル」は米国で、アップルの「iPhone」の最上位モデルの有力な対抗機種として評価が定着してきた。 未発売だった日本にも投入する方針を固めた。

グーグルは音声認識や自動応答、画像処理といった先端サービスへの入り口としてスマホやスピーカーなどのハードウエアを開発している。 強みを持つソフト開発力をカメラの補正処理、音声操作といったスマホの機能にも応用している。 同社は 18 年に入り、台湾のスマホ大手、宏達国際電子 (HTC) の開発部門の一部を買収した。 同社はグーグルの基本ソフト (OS) 「アンドロイド」を採用したスマホ開発の経験が豊富で、新モデルはグーグルが元 HTC の人材を取り込んで開発した初のモデル。

日本のスマホ市場では首位のアップルが半分近くのシェアを握る。 残り半分をソニーなどで分け合うが、ここにグーグルが加わる。 グーグルの OS の最先端機能が実装されたスマホとして、ヘビーユーザーを中心に一定の需要が見込まれる。 (nikkei = 9-13-18)


海から船で被災地の通信復旧へ KDDI が日本初の試み

KDDI (au) は、北海道胆振地方を震源とする地震の被災地で、通信設備への電力供給が不透明だとして、海底ケーブル敷設船を日高沖に停船させ、日本で初めて船舶型基地局による通信エリア復旧を図ると発表した。 船舶はすでに日高沖に停泊しており、地震の影響で陸上基地局が十分機能していない地域でも au の携帯電話サービスが利用できるようになるという。

2011 年の東日本大震災で、道路の寸断や光ケーブルの切断により、陸路からの基地局復旧が困難だった経験から、船舶に搭載する基地局によって通信を復旧させるための実証試験や訓練を実施し、準備していたという。 (asahi = 9-8-18)


スマホの充電長持ちのコツ グーグルとアップルに聞いた

暮らしの情報 北海道地震

地震などの災害において、スマートフォンは連絡や情報収集の手段として片時も手放せない。 しかし停電などで電気が確保できない場合、バッテリー切れが心配になる。 災害時に少しでも長持ちさせるにはどうすれば良いのか。 「Android (アンドロイド)」を供給するグーグルと、「iPhone (アイフォーン)」を手掛けるアップルにそれぞれ聞いた。

アンドロイドの場合

アンドロイドを搭載したスマホは様々なメーカーが製造しているため、それぞれ操作方法が異なる。 グーグル日本法人は「設定方法はマニュアルで確認してほしい」という。 そのなかで、電力消費を少なくする設定のポイントを挙げてもらった。

  1. 一定時間操作がないと画面が暗くなる(スリープ)までの時間を短くする
  2. 画面の明るさを極力暗くする
  3. 通知機能を切る
  4. キーの操作音や震動機能を切る
  5. 「省電力モード」があればオンにする
  6. 消費電力の多いアプリは削除する

アイフォーンの場合

アップルは「災害時は低電力モードの使用にとどめるのが適切と考える」という。 無線 LAN やブルートゥースの電波を止める機内モードなど個別の設定はあるが、「それは平時の対策で、緊急時はつながることが最優先。 通信状態を維持しながらバッテリーを長持ちさせる方法が何より大切だ」という。

○ 「低電力モード」をオンにする (「設定」→「バッテリー」の順に選択) (編集委員・須藤龍也、asahi = 9-7-18)


北海道地震で拡散「4 時間で携帯電話が使えなくなる」をドコモが否定

災害時は、曖昧な情報やデマが拡散されやすい ただしすでに不安定なエリアも

北海道で起きた最大震度 7 の地震をめぐり、「4 時間で携帯電話が使えなくなる」という情報がネット上で拡散している。 広がっているのは、以下の定型文だ。 Twitter を中心に、LINE や Facebook などの SNS を通じて拡散されている。

拡散希望 NTTの方からの情報です。 只今道内全域で停電しているため電波塔にも電気がいかない状況なので携帯電話もあと 4 時間程度したら使えなくなる可能性がでてきたそうです。 なるべく 1 人で行動せず家族や仲間、友人などと共に複数で安全な場所に避難して下さい。

拡散されているものの中でも早い時間帯、午前 8 時半ごろに投稿されたツイートは、すでに 3,000 以上リツイートされている。

「携帯が 4 時間後に使えなくなる」は誤りだ。 NTT ドコモは「そのような事実はない」と否定した。 BuzzFeed News の取材に対し、NTT ドコモ北海道支社の担当者は「すでに 20 件以上の問い合わせをいただいているが、4 時間でつながらなくなるという情報は、弊社の方で公表していない」と答えた。 役場や消防署などの「主要拠点」の基地局にはバッテリーがあり、電力供給がなくなっても 24 時間は使うことができるという。

一方で、そのほかの拠点は電力供給の影響を受けてしまう。 今回の地震では停電も各地で相次いでいるため、つながりにくくなっている地域が多数存在するという。 そうした地域の情報および復旧情報はホームページ上で公開されている。 備えが大切なのは、間違いない。

災害時は、曖昧な情報やデマが拡散されやすい。 今回のように「NTT の方から」などと書かれ、一見信頼できるように見える。 ただ、その多くは伝聞であるということが、「デマ」を見分ける一つの手段だ。 「自衛隊情報」として、「午後 8 時に大きな揺れが予想されている」という情報も広がっているが、これも科学的な根拠は一切ない。

「断水が起きる」、「携帯が役場で充電できる」などの情報も広がっており、帯広市役所などが否定している。 熊本地震の際には、「ライオンが脱走した」というデマを Twitter で拡散した男性が逮捕されている例もある。 拡散させる行為だけでも混乱を招く可能性があるので、災害時の情報の取り扱いには十分な注意が必要だ。 (Kota Hatachi、BuzzFeed = 9-6-18)


広がるスマホ遠隔診療、今春保険適用が後押し

ベンチャー取り組み加速 データ蓄積、AI 活用へ

医師と患者をスマートフォンでつなぐ遠隔診療が広がってきた。 オンライン診療の健康保険適用を認めた今年 4 月の規制緩和が後押しとなり、ベンチャー各社の取り組みが加速している。 健康データの蓄積が進み、人工知能 (AI) を活用した医療サービスの開発に拍車が掛かりそうだ。

「最近頭痛や熱が頻発し、痛み止めを服用する量が多くて。」 スマホ画面に向かって試しに相談してみる。 テレビ電話に映った医師が「薬を変えると胃や腎臓への負担も減りますよ」とアドバイスしてくれた。 通院しなくても隙間時間に手軽に受診でき、医師との距離は通常の対面診療より近いようにも感じられた。 記者が体験したのは東京の医療ベンチャー、MICIN (マイシン)が運営するオンライン診療アプリ「curon (クロン)」。 継続的な診療が必要な糖尿病など生活習慣病対策を得意とし約 650 の医療機関が現在採用している。 (sankei = 9-3-18)


既に世界で 5 万台が使われているスマートロック「セサミ」が日本上陸

Candy House Japan は、既に世界で 5 万台が使われているスマートロック「Sesame (セサミ)」の日本版「Sesame Mini (セサミ ミニ)」を、Makuake にて予約販売を開始した。 本体価格は 9,800 円(税込)。 Wi-Fi アクセスポイントがセットされたモデルが 14,800 円(同)、Wi-Fi アクセスポイント単品では 6,000 円(同)。 Makuake では、早期割引価格として本体を 8,800 円、Wi-Fi アクセスポイントとのセットで 13,800 円で購入できる。

既存のドアノブに設置するだけで、スマートフォンや Apple Watch のアプリで解錠/施錠などを可能にするスマートロック。 解錠/施錠のほか、鍵のシェア、オートロック機能、手ぶら解錠機能などを備える。 類似製品の中で特徴となるのが、本体価格 9,800 円(税込)というリーズナブルさ、工具不要で設置できる取り付けの簡単さ、機能の豊富さなどが挙げられる。

鍵の解錠/施錠の操作に関しては、専用アプリ「Sesame, by Candy House」の画面を開いて行なうほか、ドアに近づき Bluetooth で検知した際に自動で解錠させる「手ぶら解錠」、iPhone 本体を 3 回ノックすることで解錠する「ノック解錠」、解錠後に一定時間(5 秒 - 4 分で設定)が経過すると自動で施錠される「オートロック」を設定できる。

メインユーザーである「オーナー」は、家族などを「マネージャー」として登録できるほか、友人などを「ゲスト」として承認できる。 また、Wi-Fi アクセスポイントを使えば、外出先からでも本体にアクセスして解錠/施錠が可能になるほか、鍵が解錠または施錠されているのか、その状態をどこからでも確認できる。 鍵をシェアした際に気になる、いつ誰が鍵を開けたかの履歴は、アプリで一覧できる。 Apple Watch、Google Home や Amazon Echo シリーズにも対応。 Apple Watch のタップ操作、スマートスピーカーでの音声操作でも、解錠や施錠、鍵の状態を確認可能だ。

本体サイズは 57 x 92.7 x 54.5mm (幅 x 奥行き x 高さ)。 重さは 107g。 本体カラーは、ホワイト/マットブラック/シャンパンシルバー/シャンパンゴールドの 4 色。 電源には CR123A のリチウム電池を使用。 1 日 10 回の作動で約 500 日稼働。 Bluetooth 4.0 を搭載した、iOS 8.0 以上、Android 4.3 以上の端末に対応。

セサミは 2015 年にアメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて、1 億 4,000 万円の資金を集めたという。 現在では、欧米や日本を含むアジアなどで約 5 万台が使われている。 今回発売されるセサミ ミニは、日本版と言えるモデル。 初代機から機能はそのままに、本体サイズを小型化した。 また、日本で使われている鍵には 1,000 種以上が存在するが、その 95% に対応するという。 AES-256-bit と TLS1.2 とう暗号化システムを使ったセキュリティ方式を採用。 -20℃ - 45℃ の環境下で、1 万回以上の回転テストをクリアしているという。 (河原塚英信、家電 Watch = 8-28-18)


日本のスマホはなぜカメラのシャッター音が鳴るの?

海外ネットユーザーが理由を知ってザワつく

スマホで写真を撮ったら、カシャッという音がするのは日本だと当たり前だ。 しかし実を言うとこれ、世界から見たら珍しいことなのである。 公式の発表はないようだが、世間では「盗撮防止」のためだと言われている。 日本人は慣れっこになっていることでも、日本でスマホを買う外国人にとっては「余計なお世話」でしかないだろう。 そしてそんな体験談が海外掲示板に投稿されたところ、ネットユーザーがザワついているので紹介したいと思う。

  • 日本のスマホに海外ネットユーザーはびっくり仰天

    海外掲示板 Reddit のユーザーが、「日本で iPhone を買ったら、盗撮の防止策でカメラシャッター音をミュートにできない(韓国でも同じらしい)」というコメントを投稿した。 そしたら文化の違い (!?) に海外のネットユーザーはびっくり仰天。 日本では当たり前のことに対し、外国人は「ええっっ〜!!」と驚いてしまったようである。 では、一体どんな反応が飛び出したのだろう。コメントを以下にまとめてみた。

  • 海外ネットユーザーの反応

    【女性は関係なさそうだから気の毒 …】 まずは「女性には関係なさそうだから気の毒」という意見が見られた。 確かに、女性が女性のスカートの中を撮影することはないに等しい。 盗撮に関係なさそうだから気の毒と思う人がいてもおかしくない。 ただ、男性と共犯であれば可能性はゼロでないから、一概に女性だけが関係ないとも言えないところだ。 余談だが、とある男性ユーザーは「俺も日本でスマホを買って、あの音にウンザリしてる。 それにスカートの中も隠し撮りできないしな。」と、冗談交じりのコメントを書き込んでいた。

    【シャッター音がするならビデオは !?】 そして「カメラでシャッター音がするなら、ビデオで撮っているんじゃないか?」との意見もあった。 しかし、ご存じのように日本のスマホはビデオ撮影開始時に音が出る。 ネットユーザーも「ビデオでも独特な音が出るよ」と回答していた。

    【静かな教会などで撮影に困る】 あるユーザーは、「ヨーロッパ旅行中に静かな教会などで撮影する時にスマホのシャッター音が響き渡り、気になってスピーカーを手で押さえながら撮影した」と文句を言っていた。 この意見は日本国内でも共感する人が多そうだ。

    【日本人が静かな米版スマホに驚いていた】 日本在住で米版 Android を使用しているというユーザーは、日本人に自分のカメラで撮影を頼んだら、「シャッター音がしない!」と驚かれるとコメントしている。 シャッター音は鳴って当たり前 … という "慣れ" がもたらした反応は、海外から見ると珍しいらしい。

    【忍者になった気分に】 どうやら韓国も日本のスマホと同じ仕様のようで、韓国を旅行したユーザーは「忍者のような気分になった」と書き込んでいる。 周りの人がカシャカシャと音を立てながら撮影しているなか、自分のスマホだけミュートで撮れたことでそう感じたらしい。

  • 中東では FaceTime が使えないらしい

    また、スマホシャッター音が消せなくて困る以外にも、「中東では FaceTime が使えない」との情報を書き込む人もいた。女性が公の場で肌を見せることを禁じられていることが、何か FaceTime と関係しているのだろうか。 理由は謎だが、これまたスマホ文化の違いだと言えそうだ。 (RocketNews24 = 8-25-18)


NTT ドコモ、スマホゲームを PC で楽しめる配信プラットフォーム「Shift for docomo」

d アカウントユーザーは要注目

NTT ドコモは本日(2018 年 8 月 22 日)、スマートフォン向けゲームアプリを PC で楽しめるというゲーム配信プラットフォーム「Shift for docomo」を、明日(8 月 23 日) 14:00 より提供すると発表した。

Shift for docomo は、スマホで遊んだアプリの続きを、データを引き継いで PC でもプレイできるというプラットフォーム。 Shift Games が提供しているゲーム配信プラットフォーム「Shift」を、d アカウントを持っている人に向けてカスタマイズしたもので、ゲーム内での決済に対して d ポイントが貯まる。 貯まった d ポイントを有償アイテムの購入などに充てるといったことができる。 加えて,ゲーム内での決済をドコモの携帯電話料金の支払いと合算できる「ドコモ払い」の利用も可能になるという。

サービス提供開始時点では,マーベラスが展開している「戦刻ナイトブラッド 光盟 (iOS/Android)」が対応予定。 さらにスクウェア・エニックスの「BRAVELY DEFAULT FAIRY'S EFFECT (iOS/Android)」、「VALKYRIE ANATOMIA -THE ORIGIN- (iOS/Android)」、「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火 (iOS/Android)」、KONAMI の「ウイニングイレブン カードコレクション (iOS/Android)」についても、事前登録の受付を 8 月 23 日に開始するそうだ。

ちなみに「戦刻ナイトブラッド 光盟」はすでに Shift (≠Shift for docomo) に対応しており(関連リンク)、ゲームアプリを PC にインストールする、スマホ版とゲーム ID を連携させるというステップを踏んで、スマホ版と同じデータで PC 版をプレイできる。 Shift for docomo でも、これに近い形の手順で遊ぶこととなるのだろう。 NTT ドコモはは Shift for docomo の提供開始を記念して,「Shift for docomo でスタートダッシュ! キャンペーン」を 8 月 23 日に開始する予定だ。 (4Gamer.net = 8-22-18)


スマホ利用者がグーグルを提訴 違法に行動追跡と主張

米アルファベット傘下のグーグルが、iPhone (アイフォーン)とアンドロイド搭載スマートフォンの利用者数百万人の行動を違法に追跡していたとして、カリフォルニア州に住む男性が補償などを求めてサンフランシスコの裁判所に提訴した。 17 日付の訴状によると、グーグルはスマホ上の位置情報サービス「ロケーション履歴」をオフにすれば追跡されないと利用者に虚偽の説明をした上で、実際には行動を追って記録し、同州のプライバシー保護法に違反したという。

原告の男性は、ロケーション履歴をオフにして安心していた iPhone とアンドロイド端末の利用者のための集団訴訟として認定することも要請している。 グーグルのこうした行為については 13 日に AP 通信が報道し、プリンストン大学のコンピューター科学研究者グループが事実だと確認した。 グーグルはコメント要請に返答していない。 (Reuters = 8-21-18)


サムスン、スマホの中国生産中断検討 韓国紙報道

韓国・サムスンなどの携帯電話

記事コピー (5-30-15 〜 8-13-18)


スマホのヘビーユーザー、運転中も使用頻度変わらず

頻繁にスマートフォンを使う人は、渋滞の道路を運転する際も同じ頻度でスマホを使用しており、ひどい渋滞ではむしろ使用回数が増えることもあるとの調査結果が、フィンランドの研究チームによって発表された。 運転中に使うアプリは通常時と同じであることが多いが、運転時で最も危険なのはメッセージングアプリの使用かもしれないという。

フィンランド・ユバスキュラ大学の研究チームは、同国での運転中のスマホ利用状況を調査し、その結果を 6 月に学術誌「事故分析と防止」で発表した。 チームは、2016 年 6 - 9 月の 3 カ月間にわたり、運転中に頻繁にスマホを利用する 30 人の行動を分析し、運転中に携帯を触った回数、使ったアプリ(通話を除く)、位置情報や運転スピードを記録した。

また、道路の種類によって携帯電話の使用方法が変わるかどうかも分析。 チームは、都市部の道路では運転環境が厳しく、より大きな注意が必要とされるため、スマホの使用が減ると推測していた。 道路環境が運転中のスマホ利用に影響していることが分かったが、結果は予想外のものだった。 都市部の道路では、1 時間でスマホに触る回数は多かったものの、触れている時間は高速道路や幹線道路に比べ短い傾向にあったのだ。

運転者が運転中にスマホに触った回数は、1 時間当たり 8 - 48 回だったが、中央値は同 41 回だった。 中には 1 時間で 400 回以上スマホに触る人も 2 人いた。 調査対象になったフィンランドの運転手は、フェイスブックやポケモンゴー、出会い系アプリのティンダーなど、運転に関係のないさまざまなアプリを使用していたが、スマホを触った運転手の数、使用回数、使用時間で総合的に他アプリよりもはるかに多く使用されていたのは、メッセージアプリのワッツアップだったという。 (Tanya Mohn、Forbes = 8-9-18)


Android 9 Pie の隠れた便利機能 Wi-Fi 自動 ON が全端末で利用可能に

「外でスマートフォンを使おうとしたらネットが遅く、よく見たら公共 Wi-Fi に接続していた」、「節電のために普段は Wi-Fi をオフにしているものの、帰宅後にオンにするのを忘れてモバイルデータ通信を行っていた」、そんな悲しい経験をしたことがある人はけっこう多いと思いますが、Android 9 Pie では、その問題をある程度解決できるかもしれません。

先日正式リリースされた Android 9 Pie では、「Wi-Fi を自動的に ON にする」機能が全ての端末で有効になっていると、開発者向けフォーラムの XDA-Developers が報告しています。 この「Wi-Fi を自動的に ON にする」機能とは、自宅の Wi-Fi ネットワークなど、高品質かつ保存したネットワークを検出した場合に、Wi-Fi がオフの状態かも自動的に有効にして、そのネットワークに接続するというもの。

実は前バージョンの Oreo でも Pixel など一部端末のみで有効になっていましたが、Pie ではソースコード上からこの機能を機種ごとに制御するフラグが削除されています。 つまり、基本的にすべての端末で利用可能となっているようです。 試しに Pie にアップデートした Essential Phone で確認してみましたが、「設定」 > 「ネットワークとインターネット」>「Wi-Fi」>「Wi-Fi 設定」に項目があるのを確認できました。

これに近いことは、位置情報をもとに自宅に近づいたら Wi-Fi をオンにするなど、幾つかの方法で実現できます。 また、HUAWEI や Samsung など、同等の機能を独自に実装しているメーカーもあります。 しかし、端末メーカーなどを問わず、OS の標準機能で利用できるのは便利に間違いありません。 あとは、Android 9 Pie を搭載あるいはアップデートされる端末が、早く日本でも出回るのを期待したいところです。 (Engadget = 8-9-18)


「くっつくスマホ」 WAYLLY が 10 代女子に爆発的にウケたワケ

WAYLLY (ウェイリー)って何?

みなさんは、10 代女子の間で爆発的にヒットしている「WAYLLY」という商品をご存じでしょうか? WAYLLY とは、特殊素材「ナノサクション」を実装した「壁にくっつくスマホケース」のことです。 「ナノサクション」とは、目に見えない無数のマイクロの吸盤の素材。 ひと言でいうなら、「吸盤付き」のスマホケースが、WAYLLY なのです。 単に吸盤が付いているだけ、ともいえるこのスマホケース。 テレビではすでに 5 回ほど、女性誌では両手では数え切れないぐらいの特集が組まれました。 なぜこの「くっつくスマホケース」が売れているのか?

世の中にないものを生み出す

私が代表を務める会社「ケースオクロック」は、「ニュートレンドを世の中に提供し続け、時を刻む企業」を理念として、ハンドスピナーや WAYLLY など、新たなトレンドを生み出しそうなプロダクトを制作・リリースしています。 今回の WAYLLY を作るきっかけになったのも、「これまでにないスマホケースを求めた結果」でした。 というのも、これまでのスマホケースはただおしゃれなデザインを追求するばかりで、新しい「機能」を搭載したケースは皆無だったからです。

スマホケースには、もっと面白くて便利な機能を加えることができるはず … そう思って、これまでにない「いまの時代に必要とされる機能」を搭載したスマホケースを開発しました。 それが「WAYLLY」です。 WAYLLY は、あらゆるものに「くっつく」という機能を持ったこれまでにないスマホケースでした。 「ナノサクション」という、ナノレベルの吸盤をスマホケースに掛け合わせ、「くっつくスマホケース」が実現したのです。

とはいえ、パッと見は、スマホケースにナノサクションが加工されているだけの、単なる黒色の無地のケース。 これだけだと、他のスマホケースと比べても「壁にくっつく」しか違いがなく、インパクトは今ひとつ …。 ヒット商品を生み出すには、プラスアルファが絶対に必要です。 「くっつくケース」という機能を活かしつつも、おしゃれなデザインケースを作れないだろうか。 そう考えて、背面部分に搭載したナノサクション部分の色を青色の素材にしたり、オレンジ色の素材にしたり、ケースの外枠の色味をピンクにしたり青にしたりしたがイマイチ …。

試行錯誤を繰り返した結果、ナノサクションに特殊な加工を施す(すみません、 ここは企業秘密です)ことで、 繊細なナノサクション部分を壊す事なく、 絵柄を表現することができるようになりました。 (一部抜粋、山本智也、現代ビジネス = 8-6-18)


スマホ出荷数、アップル 3 位に転落 ファーウェイ 2 位に

4 - 6 月の世界のスマートフォン出荷台数で、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が、初めて米アップルを抜き、シェア 2 位となった。 米調査会社 IDC が 7 月 31 日に発表した。 世界のスマホの総出荷台数は前年同期より 2% 減ったが、華為と中国の小米科技(シャオミー)は 40% 台の伸びとなり、中国勢の躍進が目立つ。

華為は中国ではトップシェアを維持。 世界では、三つの撮影レンズを備えた高級機種「P20 プロ」などの売れ行きが好調で、高級イメージにシフトした。 秋に新モデルが予想されるアップルは、前年同期より出荷台数を増やしたにもかかわらず、3 位に転落した。 旗艦モデル「ギャラクシー S9」などを出したばかりの韓国サムスン電子は首位を守ったが、前年同期より出荷台数が 1 割減った。 (上海 = 福田直之、asahi = 8-1-18)


スマホにマイナンバーカード機能搭載 … 法改正へ

政府は、マイナンバーカードに内蔵されている公的な電子証明書を、スマートフォンにも搭載することができるよう制度を見直す方針だ。 インターネットでの買い物や銀行取引などが、より安全で簡単になる。 来年の通常国会に関連法案を提出する。

マイナンバーカードの IC チップには、本人確認のための電子証明書が記録されているが、現行の公的個人認証法は「二重発行」を禁じている。 法改正でスマホ 1 台分だけ、複製を認める方針だ。 マイナンバーカードには、マイナンバーや住所などの個人情報を含むものと、含まないものの 2 種類の電子証明書がある。 複製が認められるのは、「含まない」ものだけだ。 利用者は、まずマイナンバーカードを取得し、パスワードなどを決める。 スマホに電子証明書を複製する方法は、ネットからのダウンロードなどが想定されている。 (yomiuri = 7-30-18)


ソフトバンクとヤフー、スマホ QR 決済「PayPay」を今秋提供へ

ドコモ・au・格安 SIM ユーザーも利用可能

ソフトバンクとヤフーの合同会社「PayPay (ペイペイ)」は、バーコードや QR コードを使い、スマートフォンで決済する新サービス「PayPay」を今秋から開始する。 同サービスの提供にあたって、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先企業で、インド最大の決済サービス事業者である「Paytm」と連携する。

「PayPay」は、スマートフォンの専用アプリまたは、ヤフーが提供する「Yahoo! JAPAN」アプリを使って店頭での買い物代金などを支払える。 ソフトバンクの携帯電話回線の契約は必須ではなく、ドコモ・au・MVNO ユーザーでも利用できるという。 ソフトバンクによると、全国規模のチェーン店舗から小規模店舗まで、幅広い店舗が加盟店になるという。 対応店舗の詳細については後日発表される予定。

クレジットカード、電子マネーの 2 種類から支払方法が選択できる。 QRコードの読み取りは、店舗側がレジ付近などに掲示する QR コードをユーザー自身がアプリで読み取る方式と、ユーザーが提示したバーコードやQRコードを店舗レジでスキャンする方式の2つが提供される。 加盟店向け施策として、ユーザーが自ら QR コードを読み込んで支払うと、通常は店舗側が負担する決済手数料が「PayPay」サービス開始から 3 年間無料となるほか、店舗にユーザーを集客するためのさまざまな施策を実施される予定。 (島田純、ケータイ Watch = 7-27-18)


トミーヒルフィガー、着るとポイントが貯まるスマート衣服を発表

誰も頼んでいないスマート衣服がまた登場した。 本日(米国時間 25 日)ファッションブランドの Tommy Hilfiger は、男性用および女性用の Tommy Jeans Xplore を発表した。 そこにはスマートチップが埋め込まれている。 これは、たとえば Google の Project Jacquard や Levi's との提携などとは異なり、目的はスマホがないときに電話やメッセージや地図や音楽の制御を行うことではない。 代わりに、Hilfiger のスマート服は Hilfiger の服を着ることでポイントを貯めるためにある。 本当だ。

とうとう、ここまで来てしまった。 商品ラインには、T シャツ、スウェットシャツ、フーディー、ジーンズ、ジャケット、キャップ、およびバッグがあり、いずれも Tommy Jeans Xplore (彼らのブランディングに乗るなら "XPLORE") iOS アプリと Bluetooth 経由でペアリングする。 ペアリングが完了したら、ユーザーはアプリ内のチャレンジでポイントを競う、というアイデアだ。 どれだけ頻繁に服を着たか (!!!) 歩き回ってアプリのマップにあるハート型の Tommy ブランドアイコンを見つける (???) ことでポイントを獲得する。 ポイントは、ギフトカードやサイン入り商品、Tommy Hilfiger アーカイブの品物などと交換できる。

プレーヤーに Tommy Hilfiger 商品をさらに与える戦略はおそらく正しい。 なぜなら、マーケティングキャンペーンに乗るためだけに 90 ドルのスマート・スウェットシャツを買うような人は、かなり熱心な - いや取り憑かれた - Hilfiger ファンに違いないから。 しかしそれを別にすれば、Tommy のスマート衣服は誰にとっても意味をなさない。

スマートテクノロジーを使ってはいるが - 埋め込まれた Awear Solutions の Bluetooth LE スマートタグなど - この会社は実際には何も革新していない。 せいぜい、ポイントプログラムに参加するために顧客が余分な出費をしなくてはならないことくらいだ。 会社自身もこの製品ラインのニッチさを認めているようで、公式発表では、「ブランドアンバサダーによるマイクロコミュニティー」を作ることが目標と言っている。

そう、マイクロ - すなわち、本当に、本当に、本当に小さいという意味だ。 しかしこのブランドは新しいアイディアやテクノロジーを試すことにかけては新参ではない。 しかし、これまでの方がばかばかしさに欠けていた - デザイントレンドの予測に AI を使ったり、スマートウォッチを作ったり、身体障害者のための順応式衣服をテストしたりした。 (Sarah Perez、TechCrunch = 7-26-18)

◇ ◇ ◇

着ているだけで利益を生み出す服

ファッション市場の新しい形になるかも。 米ニューヨーク州のブルックリンに拠点を置くスタートアップ企業 LOOMIA が、トラッキングした服の使用データをユーザー自身がブランド企業に販売できるスマートファブリックを開発中だそうです。 LOOMIA がスマートファブリックに使用しているのは LEL (The LOOMIA Electric Layer) と呼ばれる、電子回路が組み込まれた服飾用の生地で、これは布みたいにフレキシブルで折り曲げたり洗ったりできるとのこと。

ユーザーがこの特殊な生地が縫い込まれた服を着ると、取り付けられた LOOMIA TILE と呼ばれる電子タグに着用時の環境データが記録されます。 これによって、たとえば一定期間にジャケットを着た回数だったり、着用時の平均気温といったデータが自動的に蓄積されていきます。 ユーザーはスマートフォンでタグをスキャンし、専用アプリを通じてそのデータを販売元のブランド企業に売ることができます。 データはクラウドストレージで共有され、ブロックチェーン上に作成された仮想通貨のような LOOMIA の暗号化トークンがユーザーに対価として支払われるそうです。

ユーザーはこの支払われたトークンを使って、専用プラットホームから服などの商品が購入できるような仕組みになるとのこと。 LOOMIA はこれまでにもスマートファブリックを使って、ファッションとテクノロジーを融合させる取り組みを進めていて、寒い日に気温を感知して自動的に温めてくれるブーツや、暗い場所で中身を照らしてくれるバッグといったプロトタイプを開発してたりもしています。

人が、普段の生活の中で服をいったいどんな風に使っているのかという実際のデータは、これまで企業にとっては知る術がなく、アンケートだったりモニター調査などを通じて間接的に得るしかないものでした。 なので、今回のプロジェクトはそういった価値のある情報を商品開発に利用できるブランド企業にとっても、またデータの対価を得られるユーザーにとってもありがたいもの。 将来のファッション業界のビジネスのあり方を変えてしまうものになるかもしれません。

まずは今プロトタイプの段階にある LOOMIA TILE が夏には生産が開始される見通しで、さらに今後ファッションブランドと協力しながら、実際の一般消費者向けの製品が予定されているとのことです。 (Kitayama Noriaki、Gizmodo = 7-17-18)


グーグル、5 年内に新スマホ OS アンドロイドから「フクシア」に切り替えを検討

米 IT 大手グーグルが主力のモバイル端末用基本ソフト (OS) 「アンドロイド」を今後 5 年以内に開発中の第 3 の OS 「フクシア」に切り替えることを検討していることが、分かった。 グーグルはノート型パソコン (PC) やスマートスピーカーといった自社の消費者向けデバイス全ての OS を一元化できるフクシアを導入することで、スマートフォン市場における最大のライバル、アップルとの競争に勝ち抜く考えだ。

全デバイスに対応

フクシアは、アンドロイドの限界を克服するためにゼロから立ち上げられたプロジェクト。 音声対話システムの性能やセキュリティーの更新頻度を向上させ、ノート型 PC から小型のネット接続センサーまで端末の違いを問わず、同じように見えるのが特徴だ。 関係者によると、開発プロジェクトチームはフクシアをスマートスピーカーなどインターネットに接続された家庭用機器に 3 年以内に搭載し、その後ノート型 PC などの機器に組み込むことを目指しているという。

グーグルのピチャイ最高経営責任者 (CEO) は、あらゆる分野で人工知能 (AI) サービスを消費者に浸透させることを目標としている。 しかし、同社の現行の OS はそれに対応しきれていない。 このため、主力 OS をフクシアに切り替える考えだ。

スマホ市場でアンドロイドを搭載したスマホのシェアは約 85%。 アップルのスマホ「iPhone (アイフォーン)」の 15% に比べると圧勝しているが、アップルの OS はパフォーマンスやプライバシー、セキュリティー、そしてアップルの端末全体のインテグレーションといった分野で優位に立つ。 さらに、システムの更新頻度はアップルの大きな強みで、根強いファンがいるのもこのためだ。

アップルが OS の最新版を発表すれば、多くのアイフォーン利用者は迅速に更新するが、アンドロイドの利用者の更新率は 10% を下回る。 つまり、グーグルの最新サービスはごくわずかなアンドロイド携帯利用者にしか浸透していないことになる。

工程表は未承認

関係者によれば、ピチャイ CEO はフクシアプロジェクトを社内的には支持しているという。 しかし、同 CEO とアンドロイドとクローム両 OS の責任者であるヒロシ・ロックハイマー氏はまだフクシアのロードマップ(工程表)を承認していない。 現在、100 人余りがフクシアのプロジェクトに従事しているが、グーグルはこの新 OS をどう活用するかをまだ公表していない。

アンドロイドは韓国のサムスン電子や LG 電子、中国の華為技術(ファーウェイ)など、多くのハードウエア提携先や開発者のほか、多額のモバイル広告を支えており、クロームも同様に多くの学校や組織が利用している。 こうした背景から、現行の OS を見直す計画について、両幹部は慎重に動かざるを得ない。 また、アンドロイドは当局の精査、法廷闘争の対象にもなっており、同 OS に何らかの変更を加えた場合には厳重な監視につながるといった課題もある。 (Mark Bergen、Mark Gurman、Bloomberg = 7-24-18)