出雲市、除雪に苦情 市議会「危機感、薄かった」

2 月の大雪で主要道路の大渋滞が市内で発生した出雲市の除雪作業を巡り、市民から苦情が寄せられている。 市によると、「早く除雪してほしい」など今回の大雪の苦情や要請、問い合わせは計 265 件。農業被害は約 2 億 9,000 万円に上る。 2 日にあった市議会一般質問では 8 人中 5 人が、雪の被害や除雪対応についてただした。 「反省すべき点がある。 全体において後手に回ったというか、想定外の状態が今回の混乱の原因。」 長岡秀人市長は 2 月 13 日の定例記者会見で反省の言葉を述べた。

市がまとめた大雪被害(2 月 16 日現在)によると、2 月 6 日からの雪で、農業用ハウスの倒壊などの被害 68 件、農業用倉庫の被害 15 件があった。 JR 出雲市駅周辺の市営駐車場は 2 月 7 日から数日閉鎖。 凍結による給水管などの破損が各地で起きた。 市福祉バスは運休し、ごみ収集の遅延や収集できない場所もあった。 一般質問で渡部勝市議 = 平成クラブ = は「除雪に対する危機感が薄かった気がする。 緊張感を持って市の除雪体制を整えてほしい。」と注文をつけた。

福島孝雄市議 = 公明党 = は「車の大渋滞などで住民生活がまひした。 何時間も歩いて帰宅した人もいた。 除雪の遅れで孤立した地域もあった。」と指摘。 農機具の格納庫を建て直すための支援や、防災無線を活用した農家への注意喚起を要望した。 市は原則として歩道を除雪しておらず、「歩道を除雪してほしい」との市民から要請もあった。 大場利信市議 = 政雲クラブ = は農家や営農組織と協力した生活道路の速やかな除雪を検討すべきだと提言した。

市は「除雪業者から進捗状況を情報収集するのは現実的に困難」として今回、市民に除雪に関する情報提供をしなかった。 会派に所属しない神門至市議は「この道路を除雪しますと防災無線で説明があればよかったという声を聞いた」と市民の意見を紹介した。 長岡市長は「今回の事態を教訓に、住民生活に影響の大きい路線について、しっかり再検討したい」と答弁し、除雪対象の道路を見直す考えを示した。 (山田英之。mainichi = 3-11-18)

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出雲市などで観測史上最低の寒さ 水道管にも被害 島根

(島根)県内は 9 日朝、寒気に加え、地表の熱が奪われる放射冷却が進んだため、厳しい冷え込みとなった。 松江地方気象台によると、出雲市斐川町で零下 12.5 度、松江市鹿島町で同 9.9 度、出雲市芦渡町で同 8.4 度を記録し、いずれも観測史上最低気温を更新した。 この日最も気温が低かったのは邑南町で同 14.7 度まで下がった。

冷え込みで水道管の凍結・破裂が相次いだ。 松江市上下水道局によると、午前 8 時 - 午後 2 時の間に計 88 件報告された。 出雲市斐川町学頭の湯の川温泉「四季荘」では 7 日から「氷点下日限定」と銘打ち、自宅の水道が凍結した人が無料で入浴出来るサービスを始めた。 「水道が凍結した」とフロントに一声かければ、通常大人 600 円の入浴料が無料になる。 期限は設けていない。 (内田快、asahi = 2-10-18)


日本酒「天の叢雲」、空を飛ぶ JAL 国内線で採用 島根

酒造会社「富士酒造合資会社(出雲市今市町)」の日本酒「出雲富士 純米大吟醸 天の叢雲(あまのむらくも)」が今月、日本航空 (JAL) 国内線ファーストクラスで提供される「こだわりの日本酒」に採用された。 出雲市佐田町で栽培した酒米「山田錦」を磨いて使い、斐伊川の伏流水を仕込み水に使用している。 商品名はヤマタノオロチ伝説に登場する剣の名前にちなんで付けた。

杜氏の今岡稔晶さん (36) は「ファーストクラスに選んでもらえて、非常にうれしい。 上品な味わいの純米大吟醸を、食事を楽しみながら飲んでほしい。」と話している。 ファーストクラスでの提供は今月末まで。 アルコール度数 16 度。 一升瓶 1 万円、4 合瓶 5,000 円(税別)。 問い合わせは同社 (0853・21・1510) へ。 (山田英之、mainichi = 3-10-18)


ハングル表記のポリタンク 1,700 個漂着、島根の海岸

今月 2 日から、島根県の海岸にハングルの書かれた大量のポリタンクが漂着し、8 日までに 1,700 個近くに達したことがわかりました。 ポリタンクの漂着は今月 2 日、島根県出雲市の海岸で確認されて以降、8 日午後 2 時までに県内 6 つの市などで見つかっています。 漂着した数は、前の日からさらに 700 個近く増え、あわせて 1,696 個に上りました。 ほとんどのポリタンクにはハングルが書かれていて、一部には漂白剤などに使われる H2H2 (過酸化水素)の表記があります。 県が回収を進めていますが、危険な液体が残っている可能性もあるため、ポリタンクを見つけた場合は手を触れず、関係機関に連絡するよう呼びかけています。 (TBS = 3-9-18)


尾原ダム、豪快な放流に歓声、ダムカレーも登場 島根県雲南市

島根県東部の主要河川・斐伊川上流に設けられた尾原ダム(雲南市)で年に 1 度の点検放流が行われ、落差 50 メートルの豪快な 2 本の滝が出現。 ダム一帯では、放流に合わせてさまざまな行事が繰り広げられ、訪れたダムマニアや親子連れらを楽しませた。 尾原ダムには、「これ以上ダム湖に貯水できない」という場合に開く「非常用洪水吐(ば)き水門(クレストゲート)」が 2 門ある。 ダムを管理する国土交通省が、水門の機能や動作を確認するため、毎年この時期に点検放流を実施。 ダム周辺の地域づくり活動を進める NPO 法人「さくらおろち」が一帯で、さまざまな催しをおこなった。

ダム最上部のゲートが開くと、ダムの水が滑るように流れ落ちていき、やがて太い 2 本の滝に。 放流を間近で見ようと詰めかけた人たちは、時折水しぶきを浴びながら、水流が織りなす絶景をカメラやスマホなどに収めていた。 周辺では、尾原ダムをイメージした「ダムカレー」を販売。 ダム本体の端に取り付けられた作業用の堤体階段も開放され、訪れた人たちが昇り降りしてダムの高さを体感していた。 このほか、ダムライターの宮島咲さんによる講演会や地元産品の即売などもあり、訪れた人たちは楽しいひとときを過ごしていた。 (sankei = 3-7-18)


日銀松江支店、開設 100 年記念し展示会 島根

日本銀行松江支店は 3、4 日、支店開設 100 周年の記念展示会を、旧支店の建物で小売店や体験工房などが入っている「カラコロ工房(松江市殿町)」地下金庫室で開く。 総務課によると、松江支店は 1918 年 3 月 1 日に全国 15 番目の支店として開設。 初代店舗は木造平屋建ての本館とれんが造りの食堂・宿直室、金庫で構成されていたという。 地盤が弱く重い金庫が沈み始めたため改築することになり、38 年 3 月、鉄筋コンクリート地上 3 階地下 1 階の 2 代目が完成した。 この建物が今のカラコロ工房となっている。

72 年、集中豪雨で近くの京橋川があふれ、地下金庫が浸水した。 このため移転新築することとなり、81 年 4 月、母衣町に今の 3 代目が建てられた。 展示会では、日本銀行券(お札)の 1 億円と 40 億円のレプリカ、お札の裁断くずで作った椅子、明治の貨幣制度や日本最古の紙幣などについてのパネル展示がある。 入場無料。 両日とも午前 10 時からで 3 日が午後 6 時、4 日は午後 3 時まで。 (奥平真也、asahi = 3-3-18)


クラウドファンディングで高齢者支える車 島根・大田市

大田市は 26 日、2018 年度一般会計当初予算案を発表した。 交通弱者の高齢者を地域住民が送迎する「自治会輸送」の車両購入費を、ふるさと納税を活用したネット経由の寄付で集める新規事業を盛り込んだ。 市は「ふるさと納税で応援してもらえる新たなきっかけづくりに」と期待を込める。

市定住推進課によると、寄付はふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を利用して 8 - 12 月に募り、購入費 356 万 6 千円に寄付の返礼品代を加えた 550 万円が目標。 「ガバメントクラウドファンディング」と呼ばれる方法で、自治体が限定した使い道を公開して賛同者から広く資金を集める狙いがある。 課によると、自治会輸送の費用をこのような方法でまかなうのは県内の自治体では初めてという。

送迎は久利地区の全 16 自治会でつくる久利まちづくり推進協議会が計画。 ガソリン代以外は無償とする方針。 地区内にはバス路線もあり、高齢化率は 35% を超える程度だが、森山護・会長 (76) は「高齢者ばかりの集落が増え、送迎の担い手や組織がまだしっかりしている間に始めたかった」と話す。 送迎車の購入費について、市は県の補助制度の活用も検討したが、送迎範囲として地区を越えて病院などがある中心市街地まで求める声が強く、制度の条件を満たすのは難しいと判断した。 同課によると、目標金額に達しない場合は、ふるさと納税の他の寄付金からの補充も可能という。

18 年度の一般会計当初予算案は総額 227 億円で、17 年度当初に比べ 5 億円 (2.2%) 減少した。 市はその要因の一つに、ふるさと納税の寄付額の見込みが 1 億 8 千万円で 17 年度当初に比べ 7 千万円減となることを挙げる。 返礼品の価格抑制を求めた昨年 4 月の総務省通知の影響という。 歳入では、市税(35 億 8 千万円)はほぼ横ばい。景気が上向き傾向で市民税は伸びる一方、評価替えのある固定資産税は減るとみている。 財政調整基金から 3 億 1 千万円を取り崩し、不足分に充てる。 市債発行は 1,900 万円増の 18 億円。実質公債費比率(3 カ年平均)は 13.1% の見込み。

主な新規事業では、▽ JR 大田市駅周辺の再生に向けた基本計画の策定、▽ 市内外からの誘客のために石見神楽の開催への助成、▽ 若手経営者に経営力を養ってもらうための人材育成塾の開催、▽ 2020 年に三瓶山である全国植樹祭の準備費など。 商工費(3.8% 増)や農林水産業費(8.5% 増)は手厚くした。 この日会見した楫野弘和市長は昨年 10 月の初当選後、初めての当初予算案の編成で「一番やりたかった地域経済の活性化に向けての芽出しは盛り込めた」と述べた。 予算案は来月 2 日開会の市議会定例会に提案される。 (今林弘、asahi = 2-27-18)


島根大学お墨付き! 「バナナよりも甘い」雪山の天然スイート焼き芋 "森の絹" のブランド展開について

焼き芋糖度 45 度以上! 標高 450m の高地から農薬・化学肥料不使用でお届けします。

しまね産業振興財団

株式会社なつかしの森(〒690-3206 島根県飯石郡飯南町花栗48 代表取締役 本田 裕基)は、このたび、国立大学法人島根大学・公益財団法人しまね産業振興財団等との産学官連携により、「バナナよりも甘い」雪山の天然スイート焼き芋“森の絹”を島根県発の地域ブランドとして全国展開致します。

島根県飯南町(いいなんちょう)は面積の90%が森林です。近隣の国立公園である三瓶山(さんべさん)から産出されたミネラルを多量に含む火山灰土と、椎茸栽培に使用した後の廃木チップを土に混ぜ、寒暖の差が大きい標高450mの高地で、農薬・化学肥料不使用にこだわって生産している「シルクスイート」「紅はるか」等のさつまいもを総称したものが、島根県発の地域ブランド“森の絹”です。絹のようななめらかな食感と、蜜が多く、ねっとりしているのが特徴で、スイートポテトのようなさつまいもです。

元々、島根県飯南町頓原(とんばら)にある「宇山(うやま)地区」では、数人の農家が約10年前から減反政策に対する転作作物として、さつまいも作りを行っていました。地域内循環型の有機農法にこだわり、様々な試行錯誤を積み重ねた結果、3年目にして「焼き芋糖度45度以上」の高糖度のさつまいも作りに成功しました。

* 糖度比較 : メロン = 糖度 15 度前後、バナナ = 糖度 20 度前後、甘酒 = 糖度 40 度前後

このことを受け、島根大学 生物資源科学部 農林生産学科の足立文彦助教を中心に4年間にわたる研究調査を実施し、飯南町のさつまいもは他地域のさつまいもより高糖度の特徴を持つことが実証されました。その中でも宇山地区のさつまいもは、糖度が高く、なめらかできめが細かく、皮が薄く食べやすいという特徴があり、近年はリピーターや口コミで年々認知度が高まり、引き合い先も増加しております。

そこで平成29年4月にこのさつまいもの優位性を生かし、今後計画的に生産・加工・販売を拡大していくために、農家や行政、大学や民間企業等と連携して“森の絹”というネーミングで、地域ブランドの立ち上げを行いました。“森の絹”の中でも、ここ近年ではシルクスイートが一番人気であり、このシルクスイートを使った商品として、「焼き芋アイス」「焼き芋ペースト」等を展開しています。平成29年秋には東京都内高級ホテルにて、この焼き芋ペーストを使用したパンが販売されました。

私たちは、生産、販売の他、芋堀り体験や試食会なども企画しています。今後はさらに地元での認知度を高めつつ、「島根県発・地域ブランド」としてこの“森の絹”を全国発信し、お客様一人ひとりに感動を届けていきたいと考えております。 (PR Times = 2-21-18)


動画つきの松平不昧公のフレーム切手販売 島根

茶の湯を愛したことで知られる松江藩の 7 代藩主、松平不昧公(1751 - 1818) の没後 200 年を記念したオリジナルフレーム切手セット「松平不昧 茶のこころ」が、松江市内の郵便局などで販売されている。 日本郵便中国支社によると、不昧公の画像に専用アプリを入れたスマートフォンをかざすと、松江の観光 PR 動画も楽しめる全国初の切手セットという。

切手セットは松江市内の郵便局などが「地域を PR しよう」と呼びかけて、日本郵便会社が 2 千セットを製作した。 シートにある切手は 82 円切手が 10 枚で、国宝の「井戸茶碗」や松江市内にある茶室「明々庵」、香合など不昧公ゆかりの品々をデザインしている。 (井潟克弘、asahi = 2-19-18)


アドレス伏せず 161 人にメール送信 島根定住財団

島根県などが出資する公益財団法人「ふるさと島根定住財団」は 15 日、大阪市で実施予定の定住促進イベントの案内メールを 161 人の登録者に一斉送信する際、設定を誤り、全員のアドレスが分かるようになっていたと発表した。

同財団は内規で、一斉送信の際は送信先を伏せる「BCC」設定にしなくてはならないと定めている。 14 日に一斉送信したが、BCC 設定にしていなかった。 受信者から連絡があり判明。 同日中に謝罪と削除を依頼するメールを送信した。 昨年 9 月に大阪市で実施した同様のイベントでメールアドレスを登録した参加者に送信した。 (sankei = 2-15-18)


チョコレート専門店が今冬オープン 出雲大社近く 島根

出雲大社神門通りから脇道を少し入ったところに昨年 12 月、チョコレート専門店「沖野上(おきのがみ)ブルーカカオ(出雲市大社町杵築南)」がオープンした。 14 日のバレンタインデーを前に、チョコの製造工場も兼ねた古民家風の店舗は多くの客でにぎわっている。 今月初め、豆を焙煎(ばいせん)する香りが漂う店を市内の 30 代の夫婦が訪れた。 妻の職場の先輩に渡すチョコを求めに来たという。

店内にはカカオ豆の産地別にガーナ、キューバ、トーゴ、ベトナム、コスタリカ、ホンジュラスとホワイトチョコの計 7 種類のチョコが並ぶ。 2 人は工場長の竹内龍平さん (25) からアドバイスを受け、甘さが持ち味のトーゴを二つ買った。 知人の口コミでこの店を知ったといい、「隠れ家的なお店で好きになりました」と笑顔で後にした。

出店したのは加藤孝平さん (44) ら仕事仲間の男女 3 人。 加藤さんら 2 人は松江市に住み、もう一人は広島県福山市に住む。 いずれも、「チョコ工場の見学や包み紙を開く瞬間がワクワクする」といい、専門店を作ることを発案。 2016 年 12 月に研究を始めた。店名にもなった福山市沖野上町にマンション一室を借り、家庭用の機材を持ち込み、週 2 - 3 回集まった。 作り方が全く分からない状況から始め、本などを元に研究を進めた。

こだわったのは「安心安全」。 材料はホワイトチョコを除いてカカオ豆と砂糖のみにした。 出店には全国、世界にも発信できる場所として出雲大社近くを選んだ。 幕末の頃に旅館、近年はカフェとして使われていた建物を借り、改装して開店にこぎ着けた。 ブルーカカオでは豆の洗浄から型に流して板チョコにするまでの全ての製造工程を併設の工場で行っている。 豆を砕いたり、皮と豆を分けたりする工程は、店内のカフェスペースから見学することもできる。

竹内さんによると、豆の産地によってチョコの特徴は様々。 ガーナは初めまろやかで最後にふわっと苦みがあり、キューバは柑橘(かんきつ)系の酸味がある。 「コスタリカはコーヒーに合い、ホンジュラスは集中したい時に …。 シーンに合わせて選ぶのも楽しいですよ。」 ブルーカカオ (0853・53・5310) は年中無休で営業時間が午前 10 時 - 午後 6 時。50 グラムの板チョコを税別 750 円(ホワイトチョコは税別 830 円)で売っている。 (内田快、asahi = 2-13-18)


外国人労働者過去最多 3,777 人 島根労働局まとめ

島根労働局は、県内の外国人雇用の届け出状況(昨年 10 月末時点)を発表した。 外国人労働者数は 3,777 人で前年同期比 579 人 (18%) 増となり、2007 年に届け出が義務化されて以来最多を更新した。 労働局は「雇用状況改善による人手不足と、県内企業にも海外進出の動きがあることが背景」と分析している。 外国人労働者を雇用している事業所数は 560 カ所で、前年同期比 30 カ所 (6%) 増。 こちらも過去最多となった。 事業所数は統計を始めた 08 年から増え続けている。 労働者数は 12 年にやや減ったが、増加傾向にある。 いずれも過去最多だった 16 年を上回った。

在留資格別では「技能実習」が 1,722 人で 46% を占めた。 産業別では製造業が 1,609 人 (43%)、サービス業(他に分類されないもの)が 1,109 人 (29%) で合わせて約 7 割。 このサービス業は多くが労働者派遣・請負業者で、事実上、製造業が多くを占めるという。 国籍別では、ブラジルが 1,109 人で全体の 3 割近くを占め、前年まで 1 位だった中国を抜いてトップとなった。 中国は 3 人増の 981 人で横ばい。 3 位ベトナム 653 人、4 位フィリピン 336 人、5 位カンボジア 140 人と続く。 ベトナムは前年比 230 人増、ブラジルは 157 人増で、この 2 カ国の伸びが目立つ。

浅野茂充局長は「県内の若手労働力不足から、海外に人手を求める企業が増えている。 また、経済発展を見込んで東南アジアなどに子会社や工場の進出を図り、日本で労働教育をするという動きもある」と話した。 中国の横ばいについては、「中国国内の経済が好調で賃金単価が上がっていることが背景ではないか」と分析した。 (奥平真也、asahi = 2-11-18)


島根の足立美術館が 15 年連続 1 位 米誌の日本庭園ランキング

横山大観らの近代日本画コレクションで知られる足立美術館(島根県安来市)は 7 日、米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が実施した 2017 年の日本庭園ランキングで 1 位に選ばれたと発表した。 03 年のランキング開始以降、15 年連続の選出。 足立美術館の庭園は約 16 万 5 千平方メートルで、専属の庭師 6 人によって細部まで手入れされたアカマツやモミジなどの木々とコケ、白砂などが、遠景の山並みと相まって四季折々の風景を楽しませる。 1970 年の開館以来、毎朝全職員で庭の掃除をしているという。

2 位には桂離宮(京都市)、3 位は山本亭(東京都葛飾区)、4 位は京都平安ホテル(京都市)、5 位は佳翠苑皆美(松江市)が選ばれた。 国内外の専門家が日本にある 900 カ所以上の庭園を訪れ、庭園の質、建物との調和、職員の対応などを総合評価した。 足立美術館の足立隆則館長は「大変うれしく誇りに思う一方で、栄誉に恥じない庭園であり続けるための大きな責任を感じる」とコメントした。 (sankei = 2-7-18)

前 報 (6-27-17)


公立高競争率は 0.93 倍 14 年連続定員割れ 島根

県教委は 6 日、公立高校の 2018 年度入試の出願状況を発表した。 5 日に一度締め切った集計で、全日制では 36 校(1 分校含む)の入学定員計 4,484 人(推薦入試などの合格内定者を除く)に対し、4,177 人が出願し、競争率は 0.93 倍。 17 年度の 0.96 倍を下回り、14 年連続で定員割れになった。

【全日制】 学科別の競争率は高い順に、▽ 江津工の建築・電気 1.67 倍、▽ 松江農林の生物生産 1.50 倍、▽ 松江工の情報技術 1.36 倍、▽ 同建築都市工学 1.36 倍、▽ 同機械 1.26 倍など。 一方、低い順では、▽ 隠岐水産の海洋生産 0.28 倍、▽ 隠岐島前の普通 0.43 倍、▽ 浜田水産の食品流通 0.45 倍、▽ 益田翔陽の電子機械 0.47 倍、▽ 飯南の普通 0.52 倍など。

【定時制】 3 校の定員計 360 人に対し、123 人が出願。 競争率は 0.34 倍で、17 年度の 0.38 倍を下回った。

出願先は 13 - 19 日に変更できる。 一般入試の学力検査は 3 月 6 日。 21 校では 7 日に面接などがある。 合格者の受験番号は 3 月13 日午前 10 時に各高校で、10 時半以降には各高校のホームページで発表される。 (木脇みのり、asahi = 2-7-18)


アート体験プログラム 今年度最後の催しが 3 日 島根

雲南市で、小さな子どもとその親を中心にアートを通して表現する楽しさを感じてもらおうという体験プログラム「UNNAN (うんなん)アートスタート」。 2017 年度最後となるイベントが 3 日、開かれる。 アートスタートは 16 年に始まり、子育て世代を中心とした約 10 人の実行委員会が運営。 メンバーは主婦や市役所職員、自営業者など様々で、年間 4 - 5 回の参加型のイベントを企画している。 昨年 5 月の「巨大とうふをつくろう!」には市内外から親子 70 人が参加した。 白い紙と木工所からもらった端材を使い、紙芝居作家と一緒に大人の背丈以上の「食べられない豆腐」を完成させた。 (内田快、asahi = 2-2-18)


堀川遊覧船が水上観光船で全国 10 位 島根

松江城の天守を囲む堀川を周遊する「堀川遊覧船」が、観光業界の専門紙による「第 1 回プロが選ぶ水上観光船 30 選」で 10 位に入った。 中国地方で唯一。 運営する市観光振興公社は「おもてなしの気持ちで受け入れてきた結果でうれしい。 今後も知名度アップと利用促進に努めたい。」としている。

水上観光船 30 選は東京都の「旅行新聞社」が水上観光の魅力や運営会社の PR に役立てようと今年度から始めた。 昨年 10 月、全国の旅行会社やその営業所など約 1 万 6 千カ所を対象に、良いと思う水上観光船を一つ選んでもらった。 堀川遊覧船が評価された点について、市観光振興公社は「自然な河川でない、歴史あるお堀を巡るコースが特徴的。 橋をくぐる際に屋根が上げ下げする点も珍しく、ツアーに組み込みやすいところが評価されたのでは。」と分析する。 (井潟克弘、asahi = 1-29-18)


缶詰バー 大学生とシニア交流の場 80 歳女性「10 歳若返った」 島根・浜田

さまざまな缶詰と酒が楽しめる島根県浜田市の「缶詰バー」が、大学生とシニア世代の交流の場になっている。 町おこしの一環で地元・島根県立大 3 年、松永稜太朗さん (21) がオープン。 常連客の松坂恵美子さん (80) は「この店に来れば学生と話せて 10 歳くらい若返った気分になる」と笑顔で話す。 棚には 250 円の焼き鳥から 3 千円のブドウまで、約 150 種類の缶詰がずらりと並ぶ。 だし巻き卵やたこ焼きが人気。 ドリンク類も約 120 種あり、客はカウンターやテーブル席で飲食する。

松永さんは幼い頃から父親に居酒屋に連れられ、将来は飲食店経営を考えていた。 大学 2 年の時、浜田市などが実施した町おこしのアイデアコンテストで缶詰バーの企画を応募して入賞。 戦時中に市が缶詰製造で栄えていたことに着想を得た。 貯金や家族の援助を受け、商店街の空き店舗を改装し、缶詰バーのフランチャイズチェーン「mr. kanso (本部・大阪市)」の浜田店として昨年 7 月に開店した。

客の女性 (70) は「これまで夜はあまり出歩かなかったが、店では大学生がこんなに話を聞いてくれる。 人生が変わった。」 顔見知りの学生と商店街で会い、声を掛けられることもあるという。 松永さんは「若者が多い JR 浜田駅前ではなく、商店街を選んだのが良かった。 ひとり暮らしの高齢者にもっと来てもらい、元気になってほしい。」と期待を込めた。 (sankei = 1-27-18)


島根、TPP11 の農林水産物影響 生産額最大 23 億円減

島根県は 24 日、米国を除く 11 カ国による環太平洋パートナーシップ協定 (TPP11) の参加に伴い、県内の農林水産物への影響をまとめた。 生産額の減少は最大 23 億 7,000 万円と試算した。 品目別では林産物の合板で 17 億円、牛肉で 4 億円以上が減少する可能性があるとみている。 県農林水産総務課は「生産額が減少するのは明らか。 コストダウンや高品質化など体質を強化することで、生産者の所得額を維持できるよう取り組みを進めたい。」としている。

国による国内全体の試算の公表を受け、その試算方法を用いて県内への影響を調べた。 直近の生産量に基づき算出した生産額と、TPP11 が完全に履行された時点での予想額とを比べた。 県によると、TPP11 では国が示した 33 品目のうち、計 10 品目で減少すると見込んだ。 全体の生産減少額は 20 億 4,000 万円 - 23 億 7,000 万円と試算。 コメについては「国の対策に効果があるとして影響はない」と予想した。

17 億円と影響額が最も大きい合板は県内で全国の 1 割以上に当たる 284 億円を生産している。 県内は港湾施設など立地条件に恵まれ、松江市内に 3 工場、浜田市内に 1 工場が存在し、古くから盛んに生産されてきた歴史がある。 ただ、県林業課は「県内産は技術レベルも高く、品質も良い。 業界では、国際競争でこれほど大きな影響を受けるとの見方はない。」とみている。

このほか農産物では最大 5 億 1,000 万円の減少を見込む。 影響が大きいのは、牛肉や豚肉。水産物は最大 1 億 5,000 万円の減少する可能性があり、アジやカツオ・マグロ類などに影響するとみている。 一方、県は日本と欧州連合の経済連携協定 (EPA) の参加への影響についても試算。 国が示した 28 品目のうち 8 品目で生産減少を見込み、減少額は全体で 11 億 5,000 万円 - 22 億 9,000 万円。 内訳は、▽ 林産物 9 億 2,000 万円 - 18 億 5,000 万円、▽ 農産物 1 億 4,000 万円 - 2 億 7,000 万円、▽ 水産物 8,000 万円 - 1 億 7,000 万円となった。 (長宗拓弥、mainichi = 1-25-18)


「たたら吹き」火入れ式 日本刀の原料生産、島根

日本刀の原料となる玉鋼を伝統の技術「たたら吹き」を用いて国内で唯一生産する製鉄所「日刀保たたら(島根県奥出雲町)」で 24 日、砂鉄を炉に入れる火入れ式が行われた。 神事の後、村下と称される技師長の木原明さん (82) らが、激しく炎を上げる炉に初種と呼ばれる砂鉄を入れた。 三日三晩操業を続け、最終日に鉄の塊、けらを取り出す。

たたら吹きは「ふいご」と呼ばれる送風機で炉に風を送って高温を保ち、炉を形作る土と、砂鉄、木炭を反応させて良質の鋼を作り出す技術。 炉の温度は最高約 1,400 度になる。 1 回の操業で砂鉄約 10 トン、木炭約 12 トンを使い、けらが約 3 トンできる。 その中から玉鋼約 2.5 トンを取り出し、全国の刀匠に提供する。 日刀保たたらは、戦後操業が途絶えていた製鉄所跡を整備し、1977 年に日本美術刀剣保存協会が復活させた。 (kyodo = 1-24-18)


卒業証書の和紙、自分たちですく、浜田市三隅小

浜田市の伝統的工芸品・石州和紙で自分の卒業証書を作ろうと、市立三隅小学校の 6 年生 33 人が 17 日、近くの石州和紙会館で和紙をすいた。 子どもたちは和紙作りで「現代の名工」に認定された川平正男さん (76) の指導を受けながら、コウゾとトロロアオイを混ぜた水をすくい取って和紙(縦 28 センチ、横 41 センチ)をすいていった。 和紙は校章の透かし入りで、乾かした後に手書きの名前や生年月日以外は印刷して卒業証書にする。

紙すきの挑戦が 3 回目という大谷瞳美さん (12) は「道具が重かったが、思っていたより上手にできた。 自分ですいた和紙の卒業証書をもらえるのはうれしい。」と喜んでいた。 和紙での卒業証書作りは 1980 年に旧三保小学校(現在の三隅小学校と統合)で始まった。 今は浜田市内の全小中学校 25 校で石州和紙の卒業証書が授与されている。 (礒部修作、asahi = 1-18-18)


出雲との交流 一層密に … 仙台新規就航

今春から仙台 - 出雲空港(島根県出雲市)間を定期運航する「フジドリームエアラインズ(FDA、本社・静岡市)」の三輪徳泰社長らが 15 日、就航に向けて村井(宮城県)知事を表敬訪問した。 同社は 4 月 20 日から 1 日 1 往復の運航を計画。 2016 年 7 月の仙台空港民営化後、国内線の新規就航は初めて。

FDA は 08 年に設立。 現在は名古屋空港を拠点に 11 機体制だが、3 月には新たに 1 機導入する。 名古屋 - 出雲間の搭乗率が好調なことや、山陰地方と宮城県内を結ぶ定期便がなかったことから、新たな観光需要が見込めるとして新規就航を決めた。 出雲空港は縁結びやパワースポットとして人気の出雲大社まで車で約 35 分と交通の便もよく若い女性にも人気となっており、三輪社長は「人の行き来や経済交流が盛んになるようにしたい」と語った。

村井知事は「山陰地方は出雲大社や松江城、石見銀山など人気の観光地。 双方向の交流が一層活発化するよう期待する。」と述べた。 仙台 - 出雲間の通常運賃(片道)は 3 万 6,000 円 - 3 万 8,000 円だが、4 月 20 - 27 日と 5 月 7 - 31 日については 45 日以上前の予約者に限り、7,777 円の就航記念の割引運賃を設定。 今月 24 日午前 9 時から同社のホームページなどで販売を受け付ける。 (yomiuri = 1-16-18)


東京五輪 PR 体操動画 島根県内で撮影進む

2020 年東京五輪・パラリンピックを PR するラジオ体操動画の撮影が島根県内各地で進んでいる。 県内撮影地は計 10 カ所で、近く東京都の公式サイト「東京動画」で掲載される。 13 日は石見銀山遺跡の中核地域・大田市大森町で撮影があり、楫野弘和市長や地元住民らが大きく体を動かした。 小池百合子都知事が、五輪・パラリンピックの機運醸成や健康増進を図り、全国の知事に呼び掛けて展開している取り組み。 既に秋田、岡山、宮崎各県などで撮影が終わり、各県知事が出演する動画が公開されている。 (山陰中央新報 = 1-14-18)


島根の石炭火力増設、再検討を = 中川環境相が意見書

中川雅治環境相は 12 日、中国電力が島根県浜田市で進めている三隅石炭火力発電所の増設計画について、二酸化炭素 (CO2) 排出削減の取り組みの道筋が描けない場合は「事業実施の再検討を含め、あらゆる選択肢の検討が必要」とする意見書を世耕弘成経済産業相に提出した。 環境影響評価(アセスメント)法に基づく対応だが、意見書に強制力はない。

意見書は、中国電力の計画をめぐり、政府の地球温暖化対策の目標達成が難しくなる恐れがあるため、事業実施の条件として「(中国電が所有する)低効率の火力発電所の休廃止や高効率化などが欠かせない」と指摘した。 三隅発電所の増設計画は出力 100 万キロワットで 11 月に着工し、2022 年 11 月の運転開始を予定している。 z(jiji = 1-12-18)


トルコギキョウ島根独自品種 色を濃くする技術開発

島根県農業技術センター(出雲市芦渡町)はトルコギキョウの花の色を濃くする技術を開発し、11 月に特許を取得した。 県独自品種「SO 八雲小町」の花の色を、短時間で白からピンクに変えることに成功し、開発につなげた。 これまで出荷できなかった冬場にも本来の色を保てるとして、技術を他品種にも応用し、生産拡大につなげたい考えだ。

トルコギキョウは県内で 135 戸が生産。 2016 年は県内や関西、山陽に 106 万本を出荷し、出荷額は 1 億 1,800 万円。 出荷の大部分が 7、8 月で、11 月は 1 割に満たない。 70 戸が栽培するメイン品種の SO 八雲小町も、気温が低く、日照時間が減り、白っぽくなる秋から冬は従来の色が出ないため、売り出せない課題があった。 一方、生産者は通年の栽培、出荷を望み、市場から夏以外にも商品を求める声があるため、同センターは 10 年度に研究を始めた。

研究では、色の濃淡に光と温度が関係していることを見つけ、光と温度を微調整しながら発色する最適な条件を導き出した。 条件を満たす処理装置を作り、SO 八雲小町を入れて観察。 24 - 72 時間で白から濃いピンクへと色づき、夏場の色に近づくことを証明した。 処理時間で濃さが変わるため、ニーズに合った色が提供できる。 発色処理した花の耐久性は、未処理の場合とほぼ変わらなかった。

現在は処理装置を使い、県内 3 戸で試験的に技術を活用。同センターが実用性や課題を確認し、農家への普及方法などを検討する。 SO 八雲小町以外の品種でも効果を調べ、冬場のトルコギキョウの出荷量増加につなげる。 同センター花き科の川村通科長は「技術を生産拡大の起爆剤にし、年中作れて出荷できる産地にしたい」と期待を込めた。 (山陰中央新報 = 1-7-18)


交通死最少、愛知 200 人最多・島根 17 人最少

警察庁は 4 日、昨年の全国の交通事故死者数は 3,694 人で、統計の残る 1948 年以降、最少となったと発表した。 過去最少だった 49 年の 3,790 人を 68 年ぶりに更新し、初めて 3,700 人を下回った。車の安全性能の向上や、高齢ドライバーの安全対策が功を奏したとみられる。 同庁によると、昨年の交通事故死者は 2016 年より 210 人減少。 人口 10 万人あたりの死者数も 2.91 人で、過去最少だった。 死者のうち 2,020 人 (54.7%) は 65 歳以上の高齢者だった。 飲酒運転による死亡事故は 201 件で、前年より 12 件減った。

交通事故件数は前年比 5.4% 減の 47 万 2,069 件。 負傷者数は同 6.3% 減の 57 万 9,746 人だった。 都道府県別死者数は、愛知の 200 人が最多で、埼玉 177 人、東京 164 人の順。 最も少なかったのは島根の 17 人で、鳥取 26 人、高知 29 人と続いた。 (yomiuri = 1-4-18)


野菜のタネ、貸し出しします - "図種館" で種保存、地域特産に 島根・津和野

島根県津和野町の種苗店が、地域特産の野菜の種を集めて販売につなげようと、種の貸し出しや保存をする「タネの図種館」活動に取り組んでいる。 交換会やワークショップを開き、これまで約 30 種類が集まり「受け継がれてきた種を残していきたい」と意気込む。 図種館は、明治時代から続く「俵種苗店」の中にある。 瓶に詰めた数種類の種が並び、近隣の人が持ってきたインゲンマメ、家庭で祖母から託されたという赤いソラマメなど、地域に伝わってきたものがほとんど。

運営するのは同店従業員の俵志保さん (40) と、農業山口敦央さん (36) で、平成 28 年春に始動。 種は貸出帳に記入して借り、収穫後に返却する仕組みだ。 貸し出す種は、在来種保存に普段取り組む山口さんが収穫したり、農業をする人らが持ち寄る交換会で集めたりしたもの。 交換会はこれまで 3 回開き、島根県のほか山口県や広島県などから各回 40 - 50 人が参加した。

種への理解を深めてもらおうと、展示会や、野菜から種を採るワークショップも開催している。 市販されている種は同じ種を収穫できないように改変してあることも多く、俵さんは「種が育つと、その実から種を収穫するという循環をよく知ってほしい。 少しずつ種類や在庫を増やしたい。」と話す。 (sankei = 1-4-18)


鳥取・島根、インバウンド好調 最多は韓国人 温泉契機に

山陰両県の外国人宿泊者数は 2016 年度が計 15 万 8,620 人と、前年度より約 1 割増加した。 山陰インバウンド機構(米子市)によると、17 年度も 4 - 9 月で 9 万 8,440 人と好調に推移しており、目標の 20 万人を達成できる見通しという。 山陰各地の旅館組合や観光協会は、外国人対応マニュアルを作って各施設に配布するなどして集客に力を入れている。

同機構によると、山陰両県で宿泊した外国人観光客は 12 年度が 5 万 5,230 人。 国内の外国人観光客の増加に合わせて、山陰でも増加傾向は続いており、15 年度は 14 万 1,170 人だった。  17 年 1 - 9 月に山陰で宿泊した外国人観光客を国・地域別でみると、韓国 28.7%、香港 23.0%、台湾 15.4%、中国 10.6%、アメリカ 3.7%、フランス 1.8%、イギリス 1.6% だった。

同機構は山陰の温泉を英語で紹介するホームページを作ったり、フリーペーパーを首都圏や関西で配ったりするなどし、海外旅行客に PR している。 同機構の担当者は「山陰は温泉が多くあり、いろんな泉質が楽しめる。 1 月下旬から 2 月は外国人観光客の書き入れ時。 温泉で温まり、カニを食べるというプランを PR している。」と話している。 (根岸愛実、mainichi = 1-2-18)


島根へ移住定住を 帰省者に呼び掛け 財団と県、チラシ配布

年末の帰省時期に合わせ、ふるさと島根定住財団と島根県は 30 日、JR 松江駅(松江市朝日町)と出雲空港(出雲市斐川町沖洲)で、企業説明会など U・I ターン情報を載せたチラシを配る街頭活動を行い、島根への移住、定住を呼び掛けた。 県内への U・I ターン者は、2016 年度が前年度比 124 人増の 4,376 人。 さらに人数を増やそうと初めて企画した。

JR 松江駅では 7 人のスタッフが活動。 高速バスや特急やくもで帰省した学生や 20 - 30 代の社会人らに「お帰りなさい」と声を掛け、18 年 1 月に東京都内や広島市内である U・I ターンイベントに関するチラシが入った袋を手渡した。 大阪市内の専門学校 1 年、北村真人さん (18) = 松江市出身 = は「地元は働きやすいと思うので、松江での就職を選択肢の一つとして考えたい」とし、ふるさと島根定住財団の太田俊介ジョブカフェ事業課長は「イベントに来てもらうと島根の良さが分かる。 移住、定住につなげたい。」と話した。 (山陰中央新報 = 12-31-17)


海岸に遺体、着衣にハングル 鳥取、司法解剖は来年

29 日午前 9 時 25 分ごろ、鳥取市気高町奥沢見の海岸で「砂浜に人のようなものが打ち上げられている」と散歩中の近所の男性から 110 番通報があった。 浜村署によると、発見されたのは身元不明の男性遺体で、目立った外傷はない。 身長約 171 センチで、黒色の長袖ジャージーと黒色のズボン下を着用。着衣のタグにはハングルが書かれていたという。 署は年明けにも司法解剖をする予定。 (asahi = 12-29-17)


葵わかな「わろてんか」安来節の娘たち 20.2%

女優葵わかな (19) がヒロインを務める NHK 連続テレビ小説「わろてんか(午前 8 時)」の 26 日放送の第 74 話が 20.2% (関東地区)だったことが 27 日、ビデオリサーチの調べで分かった。 これまでの最高は第 3 話の 22.3% 。 同ドラマは明治から昭和初期の大阪を舞台に、笑いをビジネスにしたヒロイン藤岡てんの活躍を描く。 吉本興業創業者の吉本せいがモデル。 葵は、3 度目の挑戦となったオーディションで、応募 2,378 人からヒロインに選出。 12 - 14 年までアイドルユニット「乙女新党」のメンバーだった。

74 話は、島根で安来節の踊り子の選考会を行うてん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)。 それぞれ個性のある 4 人の娘たちが選ばれるが、その中の一人、都(大後寿々花)の父が大阪行きを猛反対する。 てんは女子寮を作って、娘たちの大阪の親となり、責任をもって面倒をみると頭を下げる。 説得が実り、都は無事に大阪に行くことを許される、という内容だった。 (日刊スポーツ = 12-27-17)