100 年続くアパレル工場とは 株式会社タカラ、香川県・小豆島 ![]() 私がインターンをしていた GUCCI は 1921 年創業、あと約 5 年で創業から 100 年を迎えます。 学生時代、GUCCI で働いた経験から、エルメスやヴィトンもそうであるように、ブランドは「ものづくり」から生まれること、そして 100 年ほど「永続性」が必要であることを感じておりました。 このときと同じような感情を、四国・香川県の小豆島にある「株式会社タカラ」を訪ねたときにも抱きました。 「ものづくりは、人づくり」という人間教育を原点とした工場で、小豆島にはソーイング工場と服飾の専門学校が併設されています。 まさに、ものづくりの永続性を体現していました。 全寮制で現在 80 名が寮で生活されているそう(3 年目に自動的に社員となれる仕組み)で、2 年間は働きながら勉強されているようです。 洋裁学校を原点に持つ伝統ある教育カリキュラムに、世界有数のモデリスト養成校「セコリ」のパターン技術も取り入れた教育体制で、3 年目には国家資格である洋裁技能士 2 級に、ほぼ全員が合格。 青年技術者を支援する目的で作られた「技能オリンピック全国大会」では優勝者を輩出しているそうです。 こうした教育機関を設けることで、未来の働き手を育成することにもつながっており、縫製現場で働く方の平均年齢は 24 歳という若さ。 もちろん、海外研修生は一人もいません。 アパレル工場だけでなく服飾系の専門学校で学ぶ学生も減少し続けているアパレル業界において、株式会社タカラの「学ぶ×働く」が直結するこの取り組みは、工場の活性化だけでなく働く人のモチベーション向上やそこで働くことに対して愛着や誇りを持ちやすくなること、企業の永続性にもつながり、今後の業界成長におけるヒントとなるのではないでしょうか。 世界有数の技術を持っている日本のアパレル工場は全国に数多くありますが、若手の採用に苦戦している工場は少なくありません。 少しでも良い事例を共有し、永続的なものづくりができる環境の一助となればと考えています。 これから、100 年以上続くメイドインジャパンのファクトリーブランドが現れる日を夢みて。 ( 山田敏夫、The Huffington Post = 9-22-15) 靴下日本一の町が選ぶ No. 1 は? デザインコン開催 ![]() 靴下の生産量日本一を誇る広陵町の靴下組合による「第 2 回靴下デザインコンテスト」の受賞作品が決まった。 今回は、631 点だった昨年の 2 倍を超える 1,351 点の応募が寄せられ、組合員らが受賞作品を実際に靴下として編んだ。 4 月から 6 月にかけて募集したところ、全国から力作が集まり、海外からも初めて作品が寄せられた。 審査の結果、最優秀靴下組合長賞には、大阪府立港南造形高校(大阪市)の北垣新菜(にいな)さん (18) の作品が選ばれた。 町の花であるヒマワリを大胆に描いたデザインで、野瀬和弘組合長 (58) が「広陵町をアピールしながら、最近売れ筋のボーダー柄を採り入れている」と評価。 北垣さんは「足元にも目が行くよう、ヒマワリを大きくした。 まさか賞が取れるとは思わなかった。」と喜びを語った。 町商工会長賞は、町内に多くある古墳を水玉模様のようにあしらった大阪府枚方市の主婦、高坂たえ子さんの作品が受賞。 町長賞には、円形を多用した幾何学的模様が印象的な、兵庫県伊丹市の専門学校生、村井比佳留さんのデザインが輝いた。 (小林正典、asahi = 9-21-15) -------------------- ワールドなどアパレル苦境 選ばれるブランド開発を 帝国データバンクによると、1 - 7 月のアパレル関連の小売業の倒産は 104 件。 2000 年以降で最多のペースという。 国内で流通する衣料品の大半は輸入品だ。 かつての円高で海外生産が進み、今は円安が重くのしかかる。 国内を代表するアパレル企業の一つ、ワールドも業績悪化に苦しむ。 全国約 3 千店のうち 400 - 500 店を閉める予定で、全社員の約 25% が 9 月中に退職する。 約 90 あるブランドのうち、10 - 15 をやめる。 1959 年の創業以来の大きな改革を進める。 H & M や ZARA など、手ごろな価格のファストファッションが急速に広がり、近年は競争が激しい。 衣料関連のコンサルタント会社を経営する小島健輔さんは「世界の勝ち組が日本にも進出し、(ワールドなど)国体選手が負ける構図だ」と指摘する。 卸売業から始まったワールドは、生産から販売まで手がける製造小売業 (SPA) に転換し、業績を伸ばした。 百貨店だけでなく商業施設への出店を増やすなど、時代の変化に対応してきたかにみえた。 しかし、顧客の心をつかみきれなかったようだ。 同社がいま進める改革は、人件費や店舗費など固定費の削減が中心になる。 さらに必要なのは、「このブランドの服が着たい」と顧客に愛される商品づくりだろう。 私が学生だった 90 年代、ワールドの婦人服ブランド「オゾック」の店で友人とよく買い物した。 わくわくして洋服を見比べたことを思い出す。 ファストファッションとは違う、魅力的なブランドを増やせるか。 固定費削減だけでなく、ワールドらしい開発力の発揮を期待している。 (asahi = 9-19-15) クロスカンパニーがファッションレンタルサービスに参入、アパレルメーカーでは初
ファッションブランド「earth music & ecology」などを展開するクロスカンパニーは 9 月 16 日、月額 5,800 円で同社のファッションアイテムが借り放題となるレンタルサービス「メチャカリ」を開始した。 月額定額制のファッションレンタルサービスにはすでに複数の会社が参入しているが、アパレルメーカーとして参入するのは初。 「メチャカリ」は、クロスカンパニーが扱うブランドの新品アイテムを同時に 3 点までレンタルすることができ、返却すると 1 点から何度でも借り換えることができるサービス。 60 日間借り続けたアイテムは、そのままもらうことができる。 その後は借りている 3 点にはカウントされず、新たにファッションアイテムを借りることが可能になる。 対象ブランドは「earth music & ecology」からスタート。 今後はクロスカンパニーが展開する「E hyphen world gallery」、「SEVENDAYS = SUNDAY」、「Green Parks」などのブランドも対応させる。 ![]() 取り扱う商品カテゴリーはトップス・アウター・ワンピース・ボトムスのほか、バッグやアクセサリーも用意。 コーディネートを多数紹介し、コーディネートから選べるようにしている。 ブランドやカラーなどで検索することもできる。 商品注文後約 3 日で商品が届く。 注文時の送料は無料だが、返却時には 1 回当たり 500 円の手数料がかかる仕組み。 レンタル後に返却された商品は、クロスカンパニーの EC サイト「CROSS COMPANY COLLECTION (クロスカンパニーコレクション)」で、USED 商品として販売する。 (ネットショップ担当者フォーラム = 9-17-15) 豊島が滝川クリステル代表の財団とファッションプロジェクト始動 繊維専門商社の豊島は、滝川クリステルが代表理事を務める一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルと共同でファッションプロジェクトをスタートした。 9 月 9 日から 3 日間、国立代々木競技場第一体育館で行われた合同展示会ルームス 31 (rooms31) に出展し、構想を発表した。 同財団法人が推進する「プロジェクト ゼロ(犬猫の殺処分ゼロ、放棄ゼロ、虐待行為ゼロ)」と「プロジェクト レッド(野生動物を救い、生態系を守ること)」に共鳴するファッション企業を募り、今回共同で立ち上げたファッションブランド「クリステル・ヴィ・アンサンブル」とコラボレーション・アイテムを開発、販売するというもの。 オーガニックコットン、再生ポリエステル、フェイクファーなど環境に配慮した素材の使用、アイテム 1 枚につき 100 円の寄付金がついた下げ札を製品につけることなどを条件としている。 コラボレーション・ブランドの第一号は、レナウンの「エレメントオブシンプルライフ」で、12 月からトレーナー 3 型を販売する。 豊島は、オーガニックコットンを採用した社会貢献プロジェクト「オーガビッツ」を推進している。 (WWD = 9-12-15) バーバリー失った三陽商会、ユニクロ アパレルが著名デザイナーとコラボする理由 英国の高級ブランド「バーバリー」とアパレル大手の三陽商会が結んでいた国内での販売契約が今年 6 月、45 年の幕を閉じた。 今後、バーバリーは独自で商品を展開、三陽商会が運営してきた、主に百貨店内の約 360 店は、そのうち 100 店が閉鎖、約 260 店は別ブランドの店に切り替わっている。 三陽商会は新たに英国のブランド「マッキントッシュ」とライセンス契約しており、今後「マッキントッシュロンドン」の店舗を展開する。 7 月末に三陽商会が発表した 2015 年 12 月期の業績予想は、売上高が前期比 9.9% 減の 1,000 億円、営業利益が 36.4% 減の 65 億円と、バーバリーの駆け込み需要による業績好調で当初の予定より上方修正となったが、下期はバーバリーがなくなるため、通期で見ると減収減益となる。 バーバリーに代わる後継ブランドとして、同社が最初に発表したのは新たなブランド「ブラックレーベル・クレストブリッジ」、「ブルーレーベル・クレストブリッジ」だ。 クリエイティブディレクターにファッションデザイナーの三原康裕氏を迎え、2015 秋冬シーズンよりスタートしている。 ブランドの出だしについては、三原氏が得意とするシューズの売り上げが良く、「ほぼ想定値通りのスタート(杉浦昌彦社長)」だという。 今回の新たな契約では、以前は契約で不可能だった EC 販売や広告キャンペーンも行うことができることから、同社では両新ブランドに大きな期待を寄せている。 アパレル企業とデザイナーの協業の時代 このように、大手アパレル・小売り企業が、著名デザイナーと協業するの三陽商会だけではない。 ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」はデザイナーのクリストフ・ルメール氏と協業し、仏ブランド「ルメール」とのコラボレーションコレクション「ユニクロ アンド ルメール」を、2015 年 10 月 2 日より展開する。 ルメール氏は自身のブランド以外にも、「ラコステ」のアーティスティックディレクターや、「エルメス」のウィメンズアーティステックディレクターを歴任している。 また三陽商会はまた、自社準基幹ブランド「トゥー・ビー・シック」のディレクターに、「ドレスキャンプ」デザイナーの岩谷俊和氏を迎えた。 2015 年秋冬シーズンからディレクションを手がける。 この協業では、訪日外国人によるインバウンド需要も視野に入れているという。 あるアパレル関係者は 「ドレスキャンプ」はザイナー自身の知名度も高く、売り上げ約 4 割が中国で占められている。 中華圏の訪日客に根強い人気のある三陽商会と、「ドレスキャンプ」の強みを合わせれば、インバウンド需要にも十分対応できるだろう」と話している。 ブラックレーベル・クレストブリッジとブルーレーベル・クレストブリッジの 2015 - 16 秋冬コレクションショーを見たアパレル関係者は、「モノ作りに長けたアパレルブランドは、ときに洋服一着一着のクオリティーにこだわるあまり、世界観の構築が疎かになったり、"確実に売れるモノ" を作るため、競争他社との商品に差が無くなったりする」と指摘したうえで、「三原氏は三陽商会のアイデンティティーもしっかり踏襲しつつ、2 つのブランドをアイテムだけではなく、世界観でも語れるブランドに仕立て上げていた」と評価する。 一般の消費者にしてみれば、デザイナーズブランドの商品は高すぎるため、そうそう買えない。 その一方で、低価格重視で大量生産されるアパレルブランドの商品の多くは、デザイン性に欠けるため、選びたくない …。 その意味では、大手アパレル企業が著名デザイナーと協業し、比較的手に届きやすい価格帯で、デザイン性の高い商品を出すことは、消費者の興味を喚起するための大きな一手になるかもしれない。 三陽商会がバーバリーなしでどれだけ業績を回復できるか。 バーバリーという大黒柱を失った今、大手老舗アパレルとしての力が試される。 (ZUU = 9-10-15) 大手が苦戦するアパレル業界に変化、EC で注目の新サービス続々 アパレル業界が今、苦境に立たされているのはご存じだろうか。 帝国データバンクによると、2015 年上半期のアパレル小売業の倒産数は 104 件で前年同期比 19.5% の大幅増となった。 2000 年以降最多のペースという。 また、ワールド、オンワードなど、アッパーミドル向けを得意としてきた老舗アパレル大手が低価格のファストファッションブランドに押され大苦戦。 不採算ブランドの廃止や店舗閉鎖、大規模リストラなどで事業基盤の建て直しが迫られている。 一方、ファッションにおける EC 市場は年率 2 ケタ成長を続けており、経済産業省によると 2013 年の市場規模は 1.4 兆円規模にまで膨らんでおり、2020 年には 2.6 兆円まで拡大する見通しが予測されている。 今や国内最大級の衣料通販サイトとなった ZOZOTOWN を運営するスタートトゥデイは相変わらず好調をキープ。 店舗を持つブランドやショップも次々と EC 事業を展開し、大幅な売上増につながっている。 Amazon、楽天市場、ベルメゾンなどの通販大手でも衣料品の取り扱いを拡大。 差別化を狙って新しいサービスを展開する EC サイトも続々登場するなど、ファッションのネット通販の勢いはとどまるところを知らない。 ファッションマガジンのウェブ版と連携したサイトも最近のトレンドだ。 雑誌「GINGER」から派生した「GINGER mirror」は楽天市場と連携し、楽天で販売されている服や小物を雑誌風に紹介。 そこから販売ページへと進むことができる。 ほかにもサイズ提案型や好みに合わせてオススメを提案してくれるレコメンド型、組み合わせ提案のコーディネート型など、新サービスを売りにする EC サイトが登場している。 最近のトレンドとしてはサイト側から提案するだけでなくユーザーも自由にコーディネートして投稿できる双方向が人気だ。 「iQON」は 60 以上の EC サイトのアイテムを自由にコーディネートしてコラージュを投稿できるアプリで、昨年 10 月には 150 万ダウンロードを突破。 そのままアイテムが購入でき、「iQON」経由での売上が 1 億円を超える EC サイトも出てきている。 そして、昨年末から今年にかけて相次いで登場しているのが月額制のレンタルサービスだ。 「着ると思って買ったけど結局 1 回しか着なかった」という経験のある人は意外と多い。 これは洋服やアクセサリーの借り放題サービスで、自分で自由にアイテムをセレクトするタイプと、登録した好みに応じたアイテムを選択して送ってくれるタイプがある。 このサービスで一番知られているサイトは「air Closet」だろう。 月額 6,800 円でスタイリストが選んだ洋服 3 着が届き、返却期限なしで利用できる。 気に入ったら買い取りも可能だ。 ほかにも高級ブランドバッグ専門やアクセサリー専門、ビジネスマン向けなど、ターゲットを特化したサイトが続々登場している。 送料やクリーニング不要という手軽さもあって、ニーズが高まっている。 そんな月額制で最近注目を集めているのがプロのスタイリストがコーディネートしてくれる通販サイト「STYLEST (スタイレスト)」だ。 人気ファッション誌で活躍するスタイリストがコーディネートした洋服を丸ごと購入できる。 また、ユニークなのが月額 1,980 円(税別・送料別)で会員になると人気スタイリストがセレクトした数アイテムの中から好きなモノを 1 点選んで受け取ることができるサービス。 選べる商品も 3,000 円前後の商品となっておりお得になっている。 プロのコーディネートをプチプラで手に入れられるとして SNS などでも話題となっている。 (ZUU = 9-5-15) 1 枚で日焼け、透け防止 東レが衣料品の新素材 東レは 2 日、1 枚で日焼けを防ぎ、下着などが透けにくい衣料品用の新素材を開発したと発表した。 夏でも日差しを気にせずに薄着になれる。 スポーツ用シャツや女性用ドレスに適している。 2016 年春ごろから店頭に並ぶ予定だ。 紫外線を遮るセラミックス粒子を細い繊維に練り込んだ。 表面に加工を施して肌触りの良さも実現した。 アパレルメーカーへの納入を目指す。 キャンペーンガールの宮沢セイラさんは東京都内の発表会で、新素材を使ったスポーツウエアを着用。 「さらりとした肌触りで動きやすい」と笑顔で話していた。 東レは高機能で使い勝手の良い素材の販売を増やすことで、収益の拡大を目指している。 (sankei = 9-2-15) 経産省、衣料品の売れ筋ビッグデータを生産計画に即時反映させる取り組み開始 経済産業省は、2016 年度に衣料品販売に関連するビッグデータを小売店から工場まで共有し、消費者の好む色や柄などを分析し、即時に製造現場の生産に反映する取り組みを始める。 無線識別 (RFID) システムを使い、販売実績だけでなく試着されたかなどの情報も収集する。 こうした仕組みを先行導入するため、16 年度予算の概算要求に 4,000 万円を新規に盛り込んだ。 日本アパレル・ファッション産業協会と商社や小売りなど、民間企業による実証試験を支援する。 商品が顧客の手に実際に取られたのかや、試着されたかなどのビッグデータを収集し、購入されやすい色やデザインの組み合わせなどを分析。 さらに国内の小売店と工場で共通の情報処理プラットフォームを構築し、分析結果を製造現場も共有して生産計画に反映する。 アパレル業界では、以前から RFID を在庫管理やマーケティングに生かす手法はすでに行われているが、こうした使い方は初めてだという。 経産省は今回の取り組みを通じ、国内の繊維産業の活性化を図る。 (日刊工業新聞 = 9-1-15) 三井松島産業、オーダースーツの花菱縫製買収 三井松島産業は 26 日、さいたま市の衣料品メーカー・花菱縫製を買収すると発表した。 同社の全株式を取得し、10 月 1 日付で完全子会社化する。 買収額は非公表。 三井松島は海外産の石炭の販売が主力だが、石炭価格や為替の変動に業績が左右されやすい。 買収には事業の多角化を進め、安定的な収益を得る狙いがある。 花菱縫製は、オーダースーツやワイシャツの製造・販売を手がけ、関東や東北などに 21 店舗と5か所の工場を持つ。 2015 年 6 月期の売上高は 45 億円を見込む。 買収後、三井松島は福岡市などでの店舗展開を検討する。 (yomiuri = 8-27-15) 「ポロ」スマホ連動シャツを発売 ラルフローレン、米国で 【ニューヨーク】 「ポロ」ブランドの衣料品を展開する米ラルフローレンは 20 日、着るだけで心拍数や歩数などを測定できる「ポロテック」を米国で 27 日に売り出すと発表した。 データは米アップルのスマートフォン「iPhonre (アイフォーン)」などに送ることができ、フィットネスなどで活用できる。 着用するだけで健康関連のデータを計測できる「スマートシャツ」は日本でも登場しており、ラルフローレンの参入で市場が一段と活性化する可能性がありそうだ。 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、価格は 295 ドル(約 3 万 6,400 円)。 (kyodo = 8-21-15) 三越伊勢丹 HD、衣料品販売 IT で集客 仮想試着など 三越伊勢丹ホールディングスは IT (情報技術)を活用した衣料品販売の強化に乗り出す。 大型ディスプレーによる仮想試着や人工知能 (AI) を使ったコーディネート提案を取り入れる。 都心の百貨店は訪日客増加などの追い風があるが、中長期的に新たな集客策が必要とみて、中核であるファッションの売り場で実験する。 米国のベンチャー企業が開発した新たな試着システムを導入する。 全身が映る大きさのディスプレーを設置し、画面上部に設置したカメラを使って、試着した姿を撮影する。 簡単な操作で着ている服の色などを自在に変えることができる。 システム上で試着した姿の画像は、顧客のスマートフォン(スマホ)などに送信できる。 旗艦店である伊勢丹新宿本店(東京・新宿)に 26 日に設置する。 まずは 2 週間程度、顧客に利用してもらい改善点などをまとめる。 その後、他の店舗での活用も視野に本格的な導入に乗り出す。 9 月には AI を使って来店客の嗜好に合った服のコーディネートを提案する仕組みを伊勢丹新宿本店で始める。 店頭の接客担当員が持つタブレット(多機能携帯端末)を活用。 服や雑貨、色など様々な好みを顧客に回答してもらい、データをクラウドに蓄積した上で AI が分析して提案する。 顧客が気づいていない潜在的な好みなどを明らかにして、新たな発見を楽しんでもらう。 より多く来店してもらえばデータが蓄積され、提案の精度が上がるという。 三越伊勢丹は業界で先行して IT 活用を進めてきた。 伊勢丹新宿本店内の 560 カ所に通信機器を配置し、顧客が近づくと売り場の情報がスマホ画面に出るようにするアプリ「ISERAN ナビ」を導入している。 今回は試着や接客といった販売に直結する場面に IT を取り入れる。 アパレルなどの業界団体、日本ファッション産業協議会(東京・港)は、今年の秋冬商品から始める純国産衣料品の認証制度「J クオリティ」に関連して、将来的に無線自動識別 (RFID) のタグを販促に活用することを検討している。 商品の値札にタグを埋め込み、売り場にはディスプレーを設置しておく。 商品をディスプレーの近くに持って行くとタグの情報を読み取り、その商品の製造工程を動画で紹介することで「日本製」としての魅力を訴えるといった案がある。 (nikkei = 8-19-15) 百貨店売上高、3.4% 増 = 好天で衣料品好調 - 7 月 日本百貨店協会が 19 日発表した 7 月の全国百貨店売上高は前年同月比 3.0% 増の 5,612 億円となった。 既存店ベースでは 3.4% 増と 4 カ月連続のプラス。 中国をはじめとする外国人観光客の購買意欲が旺盛だったことに加え、中旬以降の好天で夏物衣料品の売れ行きも好調だった。 (jiji = 8-19-15) ◇ ◇ ◇ 7 月の百貨店大手 4 社そろって 4 カ月連続で増収
大手百貨店 4 社が 3 日発表した 7 月の既存店売上高(速報値)は、4 社そろって前年超えした。 プラスは 4 カ月連続。 富裕層や訪日外国人の消費が引き続き好調だったほか、夏のセールの後ろ倒しや夏物衣料で定価販売の新商品投入といったてこ入れ策が貢献した。 三越伊勢丹ホールディングスは、前年同月比 3.4% 増。 高級時計や宝飾品のほか、日傘やサングラスといった婦人雑貨も好調だった。 訪日外国人が多い三越銀座店は同 27.1% 増と大きく伸びた。 J.フロントリテイリングは 6.2% 増。 夏のセールの開始を 6 月から 7 月に後ろ倒ししたことが貢献して、婦人服が 16.1% 増、紳士服飾は 8.6% 増だった。 高島屋は 7.0% 増。 定価販売の夏物衣料が昨年よりも伸びたほか、免税販売額は 24 億円と前年比で約 3.3 倍と大幅に増えた。 そごう・西武も定価販売の夏物衣料の新商品が好調で 4.9% 増だった。 (sankei = 8-3-15) ◇ ◇ ◇ 百貨店売上高 6.3% 増 5 月、夏物衣料が好調 日本百貨店協会が 19 日発表した 5 月の全国百貨店売上高は、消費増税による買い控えがあった前年同月と比べ、既存店ベースで 6.3% 増となり、2 カ月連続のプラスとなった。 夏物衣料の売れ行きが好調だったほか、外国人観光客の売り上げも大きく伸びた。 地域別に見ると、東京、名古屋、大阪など主要 10 都市は平均 8.2% 増だった。 10 都市以外の地域も平均 2.6% 増と、北海道を除く全ての地域で前年同月を上回った。 北海道は一部の地域で大型ショッピングセンターが出店したことが響いた。 同協会は「10 都市とそれ以外の地域の間で伸び率の差が縮小している」と指摘した。 (kyodo = 6-19-15) 紫外線防ぐ衣料品充実 … 機能をタグに表示 衣料品の紫外線を防ぐ機能を数値化した「UPF 値」がタグ表示などに取り入れられるようになってきた。 日焼け対策や美白への意識の高まりが影響しているとみられ、そうした機能を備えた、おしゃれな商品も充実しつつある。 UPF 値はオーストラリアなどで採用されている国際的な指数。 紫外線から肌を保護する能力を 15 - 50 の数字とそれ以上の「50+」で表す。 「15」でも紫外線遮蔽率は 90% 以上。 それより低いと UPF 値が付かない。 繊維製品の品質検査を行う一般財団法人「ニッセンケン品質評価センター」には、ここ 5、6 年、アパレルメーカーからの計測依頼が増えているという。 スポーツ用品大手のデサントは、「アンダー・ザ・サン」というシリーズで、UPF 値をタグに表示したパーカや T シャツなど計 42 タイプを販売している。 女性用のパーカ(5,900 円、税抜き)は最高の「50+」。 さらりとした着心地で、花柄などカラフルな色柄がそろう。 「洋服の青山」を展開する青山商事(広島)は、昨年から UPF 値の高い生地で仕立てたスーツを扱う。 女性向け「エヌラインプレシャス」は 7 タイプ。 七分袖のジャケットやスカートは生地に光沢がある上品な印象で、「営業など外回りが多い女性にもお薦めです」と広報担当者。 オーストラリアの帽子ブランド、ヘレンカミンスキーは、春夏の商品の約 7 割で UPF 値を表示している。 1 万円台から。 ヤシの葉を加工したラフィア素材の帽子もある。 (yomiuri = 8-15-15) 中国 1 - 7 月、衣料品輸出は前年同期比 4.4% 減 1 - 7 月に、中国衣料品輸出額は前年同期比 4.4% 減の 1,556 億 2,000 万ドル、中でも織物輸出額は 1.5% 減の 624 億 2,000 万ドル、アパレル輸出額は 6.2% 減の 932 億ドルとなった。 (新華社 = 8-12-15) 内田縫製、衣料品の企画から一貫自社開発 衣料品の縫製を受託する内田縫製(岡山県津山市)は自社商品の開発に乗り出す。 得意とするジーンズを中心に、仕様やデザインの決定から縫製までを一貫して手掛ける。 主に地元の衣料品店や雑貨店のオリジナル商品として生産する。 国産のデニム地などは品質の高さから消費者から見直されており、縫製技術を生かして衣料品を地元の特産品に育てる。 内田縫製は大手アパレルメーカーなどから受託した縫製を手掛けている。 新しい事業は地域の店舗のユニホームや商材として利用する衣料品を企画・デザインの段階から話し合いに参加して作り上げる。 岡山県内で多く作られる国産のデニム地や帆布などを活用する。 ジーンズであれば価格は 2 万 - 3 万円で国産の標準的な価格とする。 縫製部分の品質を保証するなど外国製が多い安価な他社のジーンズ製品との差をつける。 統一したブランドのロゴの制作も検討する。 すでに津山市内の数社から引き合いがあり、年度内にも商品を発売する。 衣料品店は国産の高品質なオリジナル商品を取り扱えるようになり、他店よりも付加価値がつけられる。 内田縫製も開発後の販路を確保したうえで製品を作れ、在庫を抱えるリスクが軽減される。 3 年で取引先を 10 社程度にする。 将来は独自製品を製造・販売するファクトリーブランド化を目指す。 加工だけを請け負う場合、生地の費用、在庫といった負担はないが、高い技術があっても付加価値をつけにくい。 事業規模も拡大しにくく、流行の変化によって受注が大きく減る可能性もある。 津山市ではかつて、倉敷市のジーンズブランドや大手衣料品メーカーの下請け工場が多く稼働していた。 生産工場の海外移転などをきっかけに減少し、現在もジーンズ縫製を手掛ける工場は同社だけになった。 地元に残る技術を使い、再び津山を衣料品や衣料雑貨の発信地にしたい考えだ。 同社は 1982 年設立。 有名アパレルブランドや国内ジーンズブランドの商品の縫製を請け負っている。 従業員は約 20 人で 2014 年 9 月期の売上高は約 9 千万円。 加工だけでなく、仕入れから販売まで手掛けることで、3 年で売上高を 2 倍に引き上げる。 (nikkei = 8-11-15) 銀面 + スエード調 - 東レ、衣料・内装用途向けハイブリッド人工皮革を発売 ![]() 東レは 3 日、銀面調とスエード調両方の風合いを持たせたハイブリッド人工皮革「ウルトラスエード ヌー」を発売したと発表した。 スエード調人工皮革を展開している衣料・自動車内装分野や、新規分野として航空機やバスの内装用途向けに展開を目指す。 銀面調人工皮革は、立毛層の上に樹脂層を形成して仕上げる一方で、スエード調人工皮革は立毛層そのままで仕上げることでそれぞれの特徴を出している。 新素材は立毛層の上に薄い樹脂層をまばらに形成。これによって銀面調の光沢感、スエード調の触感の両方を持つ素材にした。 通気性や接触温冷感などの素材特性も、銀面調、スエード調の間の特性を持つ。 先端ファッション分野の顧客から、新しい人工皮革素材の開発要望があり開発した。 (日刊工業新聞 = 8-4-15) SNS 時代に苦しむ GAP ファストファッションに異変 カジュアル系衣料分野で「ファストファッション」が主流なことは日経 MJ の読者ならご存じだろう。 原宿から表参道に向かって歩けば、GAP や H & M、フォーエバー 21、ZARA、ユニクロなどの旗艦店舗が立ち並び、いやでもファストファッションの勢力が目につく。 いま、このファストファッションの勢力図に大きな変化が起きている。 従来のリーダー格だった GAP が経営に苦しんでいる。 同社は大規模なチェーン展開を推進、総売り上げは 2 兆円に及ぶ。 だが、今年になり、北米市場で展開してきた店舗の 4 分の 1 相当、約 175 店舗を閉鎖すると発表した。 退潮ぶりが目立つのは GAP だけではない。 ジェイ・クルー、アバクロンビー & フィッチなども同様で、人員削減が始まっている。 ファストファッションは 10 - 20 代を主な対象として、ファッショナブルな衣料を購入しやすい価格で豊富に提供している。 その業態を支える製造と流通の仕組みが、「SPA (製造小売り)」だ。 トレンドを早期に見定め商品を企画、大量発注することで、低価格を実現。 デザイン面ではベーシックなものを基本に絞り込むのが定石だ。 ボタンダウンシャツに象徴されるような定番商品を軸に、シーズン向け商品を一挙に取りそろえる仕組みで成長してきた GAP。 リーダーの地位を奪ったのは、ZARA や H & M、そして日本のユニクロだった。 特に ZARA は先端ファッションをうまく取り入れ、数週間単位で品ぞろえを柔軟に変化させるなど、SPA のサイクルの超短期化に成功している。 ファッションとはいえ、世界市場を対象に売れ筋をリアルタイムに見定める IT (情報技術)が生命線となっているのだ。 ところで、この市場の急変の動因に交流サイト (SNS) の普及があると指摘する記事が 6 月の米「ニューヨーク・タイムズ」に掲載された。 タイトルは「Gap's Fashion - Backward Moment (崖っぷちの GAP)」。 記事は、若者たちがファッショントレンドの変化に敏感になっていることをあげ、「今では、だれでもランウェイ(ファッションショーの舞台のこと)で何が起きているかを、SNS を通じて見ており、気に入ったモノをすぐさま手に入れたがっている」との専門家のコメントを伝えた。 「大量発注した固定的な商品で変化に乏しい GAP は時代遅れ」と、手厳しい。 若者たちがトレンドの変化により鋭敏になったのは SNS 「インスタグラム」の影響がある。 スマートフォン(スマホ)のカメラを使って気軽に写真を投稿し共有できる写真版ツイッターだ。 全世界で月間実利用者 (MAU) が 3 億人と、ツイッターに並んでいる。 特にファッション関連で利用が広がっており、世界で開催されるファッションショーではインスタグラムの公認化が進んでいる。 人気の「インスタグラマー」の上位には有名ファッションモデルが多く並ぶ。 世界 4 大コレクションから裏原宿のような路地裏まで、先端ファッションが生み出される現場にスマホが入り込んで、リアルタイムにその動向が世界中に共有されている。 世界のトレンドに敏感になった消費者の動向に追随できる事業体だけが、ファストファッション業界のリーダーになれる時代が到来している。 (藤村厚夫、nikkei = 8-3-15) ふじむら・あつお 法政大経卒。 アスキー系雑誌の編集長、外資系 IT (情報技術)企業のマーケティング責任者を経て 2000 年にネットベンチャーを創業、その後の合併でアイティメディア会長。 13 年からスマートニュース執行役員。 東京都出身、60 歳。 ◇ ◇ ◇ GAP が店舗大量閉鎖 過去最高売上ユニクロと明暗分けた理由 日本でもお馴染みの米カジュアル衣料ブランド「GAP」の経営不振が伝えられている。 5 月に発表された第 1 四半期(2 - 4 月期)決算でも、純利益が前年同期比 8% 減の 2 億 3,900 万ドル(約 289 億円)に沈むなど、減収減益傾向が続いている。 そして、ついには全世界売り上げの約 7 割を稼ぎ出す本拠地、北米の店舗 175 店を大量閉鎖するという。 GAP といえば、最新の流行を取り入れた服を低価格で販売する「ファストファッション」の先駆け企業として知られる。 また、1980 年代より素材の調達から企画・開発、製造、物流、販売まですべての流通システムを一貫して手掛ける「SPA (製造小売り)」を導入して急成長を遂げた。 流通コンサルタントで、『ユニクロ vs しまむら』などの著書がある月泉博氏が解説する。 「GAP の SPA モデルは、売れる商品だけに絞り込み、納期までのスパンを長くとって大量生産する手法です。 計画生産をすることでコスト低減が図れる反面、トレンドに素早く対応できない恐れもあるため、飽きられないベーシックな定番ファッションを揃えました。 このやり方を手本にしたといわれるのが、日本の『ユニクロ』です。」 ユニクロの成功過程は今さら説明するまでもないだろう。 現在、国内店舗数は約 850 店まで拡大したが、中国、韓国、台湾などアジアを中心とした海外店舗も約 710 店まで増え続け、もはや世界ブランドとしての地位は GAP に引けを取らない。 カジュアル衣料の頭打ちも叫ばれる中、ユニクロを展開するファーストリテイリングの 2015 年 8 月期通期は、過去最高となる 1 兆 6,500 億円を見込んでいるというから、依然勢いは衰えていない。 では、同じようなビジネスモデルを築いてきた GAP とユニクロはどうして明暗が分かれてしまったのだろうか。 「GAP の人気が落ちている理由は明確です。 『ZARA』や『H & M』といった巷で流行っているトレンドを素早く嗅ぎ取り、2 週間で商品化して店頭に並べてしまうような、まさにファストフード的なブランドに取って代わられたからです。 彼らは GAP とは正反対の多品種少量生産の "第 2 世代 SPA" として勝ちパターンを築きました。 GAP の SPA モデルに近いユニクロは、ややもすると『第一世代から進化していない』と批判されがちですが、決してそんなことはありません。 ユニクロは単にファッション性に固執せず、『ヒートテック』や『エアリズム』に代表される機能性を追求した商品で新しいマーケットを創造しました。 GAP のように、いつまでも予定調和的なカジュアル衣料のカテゴリーに留まっておらず、"突き抜けた進化" を遂げてきたのです。(前出・月泉氏)」 とはいえ、GAP もファストファッション業界での生き残りをかけ、試行錯誤を続けている。 GAP よりも 3 - 5 割ほど安い価格でファッショナブルな商品を販売する姉妹業態「オールドネイビー」に店舗比重を移し、ターゲットの若者たちを呼び戻そうと必死だ。 ただ、このジャンルもユニクロ系の「ジーユー (GU)」のほか、前出の ZARA や H & M も姉妹業態を持っているため、ライバルを出し抜くのは容易ではない。 いまのところ、GAP は日本にある店舗を縮小するかどうかは明らかにしていないが、このまま販売不調が続けば、何らかのリストラ策は講じざるを得ないだろう。 そればかりか、再編の渦に巻き込まれる可能性まで囁かれる。 「かつてユニクロが米 GAP 本体を買収するのではないかと噂されたこともあったが、海外事業を展開するファストファッションブランドは、進出地域の拡大や流通システムの効率化などを図って、いつ資本参加や買収話が出てきても不思議はない。(業界関係者)」 まさに生き馬の目を抜く販売合戦で鎬を削るファストファッション業界。 この先 GAP は突き抜けた進化で復活することができるだろうか。 (News PostSeven = 6-20-15) ◇ ◇ ◇ ギャップ 2 - 4 月期は減収減益、通期の利益見通し据え置き 米カジュアル衣料小売り大手のギャップが 21 日発表した 2 - 4 月期(第 1 四半期、5 月 2 日までの 13 週間)決算は減収減益となった。 社名を冠した旗艦ブランド「ギャップ」と「バナナリパブリック」の減収が響いた。 ただ、通期の 1 株利益の見通しは据え置いた。 2 - 4 月期の純利益は 2 億 3,900 万ドル(約 289 億円、前年同期は 2 億 6,000 万ドル)と 8% の減益、1 株利益は 0.56 ドル(同 0.58 ドル)。 0.55 - 0.56 ドルとしていた同社の見通しと一致した。 ギャップは先週、「ギャップ」ブランドの既存店売上高が前年同期の 5% 減から、さらに 10% 減少したと明らかにしていた。 既存店売上高は「バナナリパブリック」で 8% 減少した一方、「オールドネイビー」は 3% 増と引き続き好調だった。 通販サイトの売り上げを含む、全体の既存店売上高は 4% 減少した。 前年同期は 1% 減だった。 通販サイトの売上高は 5 億 6,300 万ドルと、前年同期の 5 億 7,500 万ドルから減少した。 総売上高は先週発表の通り前年同期比 3% 減の 36 億 6,000 万ドルと、市場予想を下回った。 為替変動の影響を除くと、減収幅は 1% だった。 ギャップは 2016 年 1 月期の 1 株利益の見通しを 2.75 - 2.80 ドルに据え置いた。 また、今四半期の在庫は前年同期よりやや増える見通しとした。 決算は米株式市場の取引終了後に発表された。 ギャップ株の 21 日終値は前日比 0.11 ドル (0.28%) 安の 38.56 ドル。 その後の時間外取引で一段安となり、終値比 0.21% 安の 38.48 ドルをつけている。 (Maria Armental、The Wall Street Journal = 5-22-15) |