人件費高騰の中国、日本製ロボットが支える

人件費の高騰で転換期を迎えている中国の製造業で産業用ロボットの導入が急速に進んでいる。 昨年、世界最多の約 3 万 7,000 台が新規導入され、うち日本製が半分以上を占めた。 反日デモを受けた対中投資の減少など、日中の経済関係は低迷から脱却できていないが、日本の高いロボット技術が「世界の工場」を下支えしている。

杭州にある欧米向け自転車製造会社「杭州蕭山銭鴻交通器材」は昨年 3 月、初めてロボットを導入した。 溶接工は集まらず、月給は 5 年前の 2 倍の約 6,000 元(約 10 万円)に高騰。 倪建良・副総経理(副社長)は「溶接はつらい仕事。 熟練工は高齢化し、若者はやりたがらない。」と説明する。 今、工場内では日本製ロボット 11 台が稼働する。

国際ロボット連盟によると、昨年の産業用ロボット新規導入で、中国は世界の約 20% を占めた。 導入台数は 08 - 13 年、年平均 36% 伸び、成長は続く見通しだ。 コンサルティング会社ファクトリーネットワークアジア (FNA) は「人件費、品質の安定、生産能力の拡大、作業環境の改善といった課題を一気に解決できる」ことが理由と分析する。 FNA によると、中国が導入したロボットの 75% は外資系メーカー製で、日本製は 55% と圧倒的だった。 ロボット製造の安川電機は江蘇省の工場で、今年の月産 320 台を、来年から同 500 台に増やす計画だ。(浙江省杭州 鈴木隆弘、yomiuri = 8-26-14)


靖国神社を訪れた中国人女性が「意外に感じた」 = 絵馬に書かれていた日本人の願い事とは? - 中国ネット

15 日、69 回目の終戦記念日となるこの日、古屋圭司国家公安委員長と新藤義孝総務相が相次いで靖国神社を参拝した。 そのようななか、大学で日本語を学んだ河北省の女性が、靖国神社を訪れたときのことをブログにつづっている。 2014 年 8 月 15 日、69 回目の終戦記念日となるこの日、古屋圭司国家公安委員長と新藤義孝総務相が相次いで靖国神社を参拝した。 安倍首相は私費で玉串料を納め、参拝は見送る方針を示している。

中国では日本の指導者の靖国参拝に否定的な意見が大勢を占める一方で、「日本人にはその(参拝する)権利がある」、「日本の戦没者を日本人が参拝する。 何も問題ない。」などと理解を示す声も聞かれている。 そのようななか、大学で日本語を学んだ河北省の女性が、靖国神社を訪れたときのことをブログにつづっている。 以下はその概要。

靖国神社へ行くことは、私の母が提案したことだった。 母は「日中間に矛盾を生み出すこの場所が、一体どのようなところなのか見てきなさい。」と言った。 いざ行く時の心情は、やはり少し複雑だった。 靖国神社で印象に残ったのは、その豪華さだった。 ここ数日に見たすべての神社と比べて、最高峰に位置することは間違いない。 私はあちこちで写真を撮って回った。 私が訪れたのは午前 9 時ごろだったが、すでにたくさんの参拝客の姿がそこにあった。

願い事を書き記した「絵馬」もたくさんあった。 私はふと、靖国神社に参拝に訪れる日本人は、ここで一体どんな願い事をしているのかと気になった。 国家や世界の大事でも書かれているのだろうか。 私はそこにあった「絵馬」を一つひとつ詳しく見ていった。 書かれていたのは飾り気のない誠実な願い事ばかりで、「家族が健康でありますように」、「仕事がうまくいきますように」、「病気の友人が早く良くなりますように」といった言葉が並んでいた。

見終わったときは少し意外に感じたが、普通の庶民の願いは安らかに自分の生活を送ることなんだろうと思った。 国家の大事などは、やはり政治家同士の問題だ。 普通の日本人にとって靖国神社はただの神社であり、政治が絡んだときだけ、それが道具に変わるのだ。 私が一番好きな写真は、靖国神社の絵馬を写したものだ。 絵馬には普通の日本人の素朴な願い事が書かれている。 それは、「彼女ができますように」だ。 (RecordChina = 8-15-14)


中国:富士急お化け屋敷パクる 違法行為で施設に過料

中国浙江省杭州市で 6 - 7 月、遊園地「富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)」のお化け屋敷を模倣するなど違法行為があったとして、杭州市当局が施設運営者に 27 万 5,100 人民元(約 450 万円)の過料を命じる行政処分をしていたことが分かった。 同ハイランドの親会社の富士急行が 14 日発表した。

富士急によると、問題のお化け屋敷「慈急病院」は、中国の「悪霊研究所」と称する団体が「史上最恐怖の日本のテーマお化け屋敷」として運営。 富士急側は杭州市当局に、(1) ハイランドのお化け屋敷「慈急総合病院」と名称が酷似、(2) 富士急からライセンスを得たとの虚偽の宣伝をしている - - と通報し、調査を求めていた。 杭州市当局は、虚偽宣伝に加え、無許可営業だったと認定したという。

中国の遊園地などに対しては、ディズニーランドなど海外のテーマパークをまねた施設運営に海外から批判の声が上がっており、杭州市当局は知的財産保護のため厳しい処分で臨んだとみられる。 (小田切敏雄、mainichi = 8-15-14)

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中国に富士急ハイランドに似たお化け屋敷

中国東部・浙江省に 28 日、日本の遊園地・富士急ハイランドの施設を連想させるお化け屋敷がオープンし、富士急ハイランド側は「一切関係のない施設で遺憾だ」として、法的な対応も検討することにしています。

このお化け屋敷は、中国東部・浙江省杭州の市街地のビルの一角に、来月中旬までの期間限定でオープンしました。 お化け屋敷の名前は「慈急病院」で、山梨県にある遊園地・富士急ハイランドのお化け屋敷の舞台である「慈急総合病院」という名前とそっくりなうえ、病院の中の暗がりを歩いて見て回るという特徴も似ています。

富士急ハイランドのお化け屋敷はかつて、「世界一歩行距離が長いお化け屋敷」としてギネス世界記録に認定されたことがありますが、この施設を巡ってはオープンに先立ってインターネット上で「日本の富士急」とか「ギネス世界記録」などと記してチケットが販売されていたほか、富士急ハイランドの親会社の富士急行によりますと、広告に富士急ハイランドの写真が無断で使われた可能性があるということです。

当日券は 1 人当たり 100 人民元(日本円で 1,600 円)余りで、事前にインターネットで販売したものだけでも、すでに 1,000 万円以上の売り上げがあったものとみられます。 中国の主催者側は当初、NHK の取材に対して「日本の富士急ハイランド公認のものだ」などと説明していましたが、28 日、現場の責任者は「日本からデザイナーを呼んで作った施設だが富士急ハイランドとは一切関係ない。 事前に富士急ハイランドの名前を使って宣伝したのは私たちではない。」などと述べました。

富士急行は「当社とは一切関係のない施設であり遺憾だ。 今後、法的な対応も検討する。」と話しています。

訪れた客は

お化け屋敷を訪れた地元・杭州市の女子大学生は「宣伝はとてもよくできていましたが、お化け屋敷の中のスタッフもやる気がなく、怖くなかったので、誰も叫び声を上げなかった。 とても失望している。」と話していました。 また、富士急ハイランドと関係のあるお化け屋敷だと思ってチケットを買った男性は「日本のお化け屋敷とはずいぶん違うのではないか。 100 人民元も払う価値がないと思う。」と話していました。 (NHK = 6-28-14)


カプコン、中国市場進出へ 主力ゲーム「モンハン」投入

大手ゲームソフト会社カプコン(大阪市)が、中国のゲーム市場に本格参入することを決めた。 今後の急成長が期待できるためだ。 中国ネット大手と組み、日本でヒットした主力作品をパソコン用オンラインゲームとして配信する。 スマートフォン向けも準備中で、将来の家庭用ゲーム機向けへの布石とする。 辻本春弘社長が14日、朝日新聞の取材に明かした。 「中国は将来、無視できない市場。 短期的な利益を目的にやったら痛い目に遭いそうだが、チャンスはある。」と話す。

中国では、家庭用ゲーム機ではなく、パソコンやスマホを使ったオンラインゲームが主流だ。 そこで、7月下旬からパソコン用にアクションゲーム「魔界村」の配信を始めた。 今後は中国ネット大手テンセントと組み、「モンスターハンター(モンハン)」、「ストリートファイター」など日本で実績のある作品のオンライン版も配信する。 (笠井哲也、asahi = 8-15-14)


有田焼、中国で商標登録 中国の個人の登録取り消し

佐賀県有田町の名産「有田焼」の名称とロゴが中国で商標登録された。 中国国内の個人が登録して使えなくなっていたが、同町が取り消しを申請、昨年 10 月に認められていた。 2016 年の有田焼創業 400 年を前に、関係者は「中国市場開拓にはずみがつく」と期待する。 有田町の窯元などでつくる県陶磁器工業協同組合(原田元理事長)によると、登録されたのは「有田焼」の一般名称や、昨年亡くなった 14 代酒井田柿右衛門さんが揮毫(きごう)した「有田焼」のロゴ、有田焼の代わりに使っていた「有田瓷器(じき)」のロゴの計 3 件。

今後、産地や材料など組合が定めた基準を満たし、組合の許可を受ければ、中国で「有田焼」として売ることができる。 10 年にあった上海万博の関連イベントで、県が特産品の磁器「有田焼」を宣伝しようとした際、商標登録されていることが判明した。 中国では登録商標が 3 年間使われないと取り消しが認められることから、有田町が 12 年 4 月に取り消しを申請、組合が 3 件の商標登録も同時に申請した。 昨年、取り消しが認められ、商標登録は今年 3 - 4 月に認められたという。 (asahi = 8-13-14)


壇蜜や蒼井そら、ネットから消えた = 「成人向け」撲滅キャンペーン再開 - 中国

2014 年 8 月 9 日、インターネットサイトを対象にした「掃黄打非・浄網行動(成人向けサイトの画像取り締まりキャンペーン)」が再び活発化。 中国で人気の蒼井そらや壇蜜といった女性タレントが、ネット上から次々に姿を消している。 台湾の日刊紙・自由時報が伝えた。 中国では今年 4 月、公安部や国家インターネット情報弁公室など、4 つの国家機関が「掃黄打非・浄網行動 2014」と銘打ったサイト取り締まりキャンペーンを開始。 成人向け作品に出演する女優や男優の中国版ツイッターのアカウントが、相次いで削除される事態となった。

自由時報によると、このキャンペーンが最近になって再開された模様。 検索サービス大手・百度 (Baidu) が運営する「中国版 2 ちゃんねる」では、中国で高い人気を誇る女性タレントの蒼井そら、主演ドラマが話題の壇蜜、さらに成人向け作品に出演し、中国で人気急上昇中の波多野結衣や沖田杏梨といった女優の掲示板が、強制封鎖されている。 これらのページにアクセスすると、「関連政策と法律に基づき、しばらく閉鎖します」の文字が現れるだけとなっている。

蒼井そらは中国でマルチタレントとして活動し、壇蜜は主演ドラマ「アラサーちゃん 無修正」が話題に。 いずれも成人向け作品とは一線を画しているが、「過去の出演作品や、ドラマの描写から、締め出し対象に包括されたのだろう」と、複数の台湾メディアが伝えている。 (ReocordChina = 8-10-14)


日系 3 社、中国の車部品値下げ … 独禁法違反調査

【北京 = 栗原守】 中国政府が、日米欧の自動車やその部品のメーカーに対し、独占禁止法違反の疑いで調査を進めている問題で、日産自動車、トヨタ自動車、ホンダの日系 3 社は 8 日、部品の値下げなどを発表した。 中国の国家発展改革委員会の調査に対応した措置だ。

今回、同委員会は日米欧の高級車を中心に、完成車メーカーと部品メーカー、販売会社などが純正部品の価格を不当に高く維持する取り決めをしている疑いがあるとみて調査しているとみられる。 日産自動車は、合弁会社のウェブサイト上で、4 月以降に同委員会の調査を受けていることを認めた上で「国の法律を厳格に守る義務がある」などとして、改善措置をとると表明した。 トヨタとホンダも合弁会社のサイト上で、同委員会の考え方に対応するため、部品を値下げすると発表した。 (yomiuri = 8-9-14)


ソニーの「曲面 4K テレビ」、中国で発売 富裕層に照準

ソニーは 7 日、高画質の「4K テレビ」で画面を曲面にしたタイプの新製品を 9 月にも、中国市場で発売すると発表した。 日本などでは発売すら未定の「ぜいたく品」だが、中国では富裕層向けの販売が期待できると見て、同社として初めて投入する。

この日北京で開いた発表会で披露した新型のテレビは 65 インチと 75 インチの大型サイズで、画面がゆるやかな弧を描く。 正面から見ている人がより臨場感を得られるという。 画面の反応速度が速くなる「ゲームモード」も備え、今後の発売を目指すゲーム機「プレイステーション」シリーズとの相乗効果も見込む。 価格は未定。 ソニーは同時に、4K テレビにつなぎ、インターネットでダウンロードした動画を視聴できるようにするプレーヤーも発表した。 傘下のソニー・ピクチャーズの人気映画などを 4K 向けにして配信する。 本格的な 4K 動画の配信サービスは、中国で初めてとなる。

中国で 4K テレビは、対応している映像がまだ乏しいのに富裕層を中心に人気を集める。 今年の販売台数は 800 万台に迫り、全体の 15% を超える見通しだ。 曲面をつけた 4K テレビは韓国サムスン電子が先行し、中国勢も参入する。 ソニー中国の栗田伸樹総裁は「本物の画質と音で巻き返したい。」 映像コンテンツや他機器との連携といった総合力の発揮もねらう。 (北京 = 斎藤徳彦、asahi = 8-8-14)


中国向け 3 割減、日本企業の投資は東南アジアへ

日本貿易振興機構(ジェトロ)が 7 日発表した世界貿易投資報告によると、2013 年の日本の対外直接投資のうち、東南アジア諸国連合 (ASEAN) 10 か国向けが前年比 2.2 倍の 236 億ドル(約 2 兆 4,000 億円)と急増する一方、中国向けは 32.5% 減の 91 億ドル(約 9,000 億円)に落ち込んだことがわかった。

12 年は中国(134 億ドル)が ASEAN (106 億ドル)を上回っていたが、ASEAN が逆転した。 日中関係の悪化や中国の人件費の増加を背景に、日本企業が中国よりも東南アジア諸国に進出する動きが加速していることを裏付けた形だ。 対外直接投資の額は、日本企業による外国企業の買収や現地工場の建設などの金額を指す。 (yomiuri = 8-7-14)


中国経由の「欧州ウナギ」輸入中止へ 来年 2 月以降、品薄加速か

減少が著しいニホンウナギの代替品として中国経由で大量に輸入されているヨーロッパウナギについて、中国政府当局が 2015 年 2 月以降は輸出を認めないとの意向を日本国内の業界関係者に伝えていることが 28 日、分かった。 ヨーロッパウナギはニホンウナギに比べ安価で、人気が高い。 ウナギの市場供給量が来年以降はさらに減り、安いウナギは遠くなりそうだ。 ヨーロッパウナギは国際自然保護連合 (IUCN) が絶滅危惧種に指定、ワシントン条約の取引規制対象種となっている。 許可証があれば輸出は可能だが 10 年末以降、欧州連合 (EU) が輸出を禁止している。

中国には EU の輸出禁止前にフランスから稚魚のシラスウナギが大量に輸出され、養殖したウナギが「合法的な製品」として日本に再輸出されている。 ところが来年 1 月中には過去に輸入したウナギが全て出荷され、それ以降の輸出はなくなるという。 フランス起源のヨーロッパウナギの成魚は 12 年に 2 万 7,380 キロ、13 年には 9 万 8,849 キロが中国経由で輸入された。 (sankei = 7-28-14)

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中国、大量の希少ウナギ対日輸出 … 規制の欧州種

ワシントン条約で絶滅の恐れがある生物に指定され、2010 年 12 月以降、欧州が輸出を禁じているヨーロッパウナギ(欧州ウナギ)が、中国から日本に大量に輸入されていることが分かった。 中国が規制前に欧州から稚魚を仕入れていたとしても、稚魚が 3 年半以上養殖されて出荷されるのは不自然だとして、水産庁は中国政府に対し、適正な輸出かどうか調査を求める方針を固めた。

ウナギの養殖期間は国内では 1 年程度。 これまで中国は同庁に対し、平均 2 年と主張し、「10 年にフランスから輸入された稚魚(シラスウナギ)が 13 年に成鰻(せいまん)で出荷されることはありうる」と説明してきた。 説明通りなら 3 年 7 か月以上の養殖となるが、あるウナギ専門店は「2 年目は硬くなり、食用に適さない」とする。 養殖池の経済効率から長期間の養殖はあり得ないとする指摘もあり、水産庁も「養殖期間があまりに長い」と判断。 養殖から出荷までのトレーサビリティー(履歴管理)がしっかりと行われているのか、中国に対し詳細に聞く方針だ。 (yomiuri = 7-24-14)


紙おむつ無断輸入ストップ 大王製紙が中国業者と和解

大王製紙は 24 日、同社の許可なく紙おむつを並行輸入していた中国の業者と、「今後並行輸入をしない」ことなどを条件に、和解したと発表した。 商標権の侵害などを理由に今年 3 月、中国の裁判所に訴えていた。 この業者が中国の税関に差し押さえられた製品を廃棄することでも合意し、大王が立ち会って廃棄を確認したという。 中国では、日本製の紙おむつが日本より高い値段で売れている。 並行輸入業者によるトラブルも多く、大王は「放置しておけば、ブランド価値が損なわれる」と判断して訴訟に踏み切っていた。 (asahi = 7-25-14)


湖周辺の生活 日中比較 琵琶湖と洞庭湖

琵琶湖と、中国にある太湖、洞庭湖にスポットを当て、水辺の暮らしや生業を紹介する県立琵琶湖博物館(草津市)の企画展示「魚米之郷(ぎょまいのさと)」が 19 日、同館で始まった。 夏休み初日とあって、大勢の家族連れが詰めかけた。 11 月 24 日まで。 東アジアにおける湖と人間との適切な距離や関係を探ろうと企画。 長江下流域で、浙江省と江蘇省にまたがる太湖と、中流にある洞庭湖(湖南省)の暮らしぶりを取り上げた。 琵琶湖周辺と比べながら、農機具や漁具、写真、模型など計約 460 点を展示した。

太湖の水上で今も漁業を営みながら生活する人たちの「家船(えぶね)」の実物大復元模型(全長約 12 メートル)を展示。 高島市に今も伝わる「かばた」や長浜市の旧湖北町にある湖岸沿いの水場と、太湖近くの蘇州市の水場の違いを比べ、写真と模型で再現したコーナーもある。 中国出身で、企画した同館主任学芸員の楊平さん (39) は「隣りを見れば自分たちの湖の良さや課題も分かるはず。 日中の湖の共通点や違いに気づき、水との関わりを考えてもらえたら。」と話していた。 (西堂路綾子、yomiuri = 7-20-14)


日中 NGO が環境問題で情報交換 施設の視察も

中国で大気汚染などの問題が深刻化するなか、環境の分野で日中の協力関係を強化しようと、両国の環境 NGO などが情報を交換する交流会が 16 日に東京で開かれました。 これは、外務省などが中国の環境 NGO の関係者など 29 人を日本に招いて開いたもので、16 日は都内で日本の環境団体が参加してそれぞれの活動を報告する交流会が行われました。

この中で日本の団体の代表は、日本では原発事故のあと火力発電が増え温暖化防止対策が不十分だと指摘したうえで、この団体では政府に対し、再生可能エネルギーを積極的に導入するよう政策提言を行ったり、インターネットで市民を啓発したりしている活動について報告しました。 中国の団体は、中国ではゴミが分別されずに焼却されるためダイオキシンなどの有害物質が発生しているとして、行政に対して焼却場の監督強化や有害物質などに関するデータの情報公開を求めていることを紹介しました。

中国からの一行は今月 22 日までの日本滞在中、リサイクル施設や市民向けの環境学習施設などを視察して技術やノウハウを学ぶことにしています。 中国の NGO の女性は「中国では、大気や水の汚染など多くの問題があるので日本の経験を参考にして取り組みを進めたいです」と話していました。 (NHK = 7-16-14)


日本の中国への投資、半減 … 関係悪化影響

【北京 = 栗原守】 中国商務省が 15 日発表した対中投資に関する統計によると、2014 年 1 - 6 月期の日本からの直接投資額(実行ベース)は、前年同期比 48.8% 減の 24 億ドル(約 2,400 億円)だった。 日中の外交関係悪化や円安傾向などの影響で、低迷したとみられる。

世界全体からの直接投資額は 2.2% 増えたが、米国は 4.6% 減、欧州連合 (EU) は 11.2% 減となるなど、先進国からの投資が伸び悩んでいる。 商務省の瀋丹陽(シェンダンヤン)報道官は「一部の国では減少しているが、長期の視点で見なければならない。 増加している国も多い。」と述べ、全体として楽観的な見方を強調した。 (yomiuri = 7-16-14)


中国紙、「きのこ雲」の図で日本批判

中国重慶市の週刊紙、重慶青年報の最新号は、「公益広告」のページに広島と長崎の位置にきのこ雲とみられるイラストを書き込んだ日本地図を掲載した。 集団的自衛権の行使容認などを主導する安倍晋三政権への批判を意図したものだが、被爆者の感情への配慮を欠いており、日本や国際社会の反発を招きそうだ。

同紙は中国共産党のエリート養成機関、共産主義青年団系の新聞。 広告が掲載されたのは 3 日付。 「日本がまた戦争をしたがっている」と記し、日本地図には東京、広島、長崎の地名だけを載せている。 同紙は「日本に友好的すぎたのではないか」と題する論評も載せ、「過去 40 年間の(中国の)対日政策は、感情や行動の上で寛容過ぎた」、「警戒を高めなければならない」などと主張している。 (kyodo = 7-7-14)


アルプス電気会長、中国工員に囲まれる 侵略否定発言?

中国広東省の東莞市で 1 日、電子部品工場を視察中だった日本の大手メーカー「アルプス電気」の片岡政隆会長 (68) が、第 2 次大戦を巡る発言をきっかけに反発した工場従業員らに取り囲まれる騒動があった。 地元政府や同社が明らかにした。 工場は同社の香港子会社が取引する「東莞長安日華電子廠」。 地元政府によると警察が警備に駆けつけ、けが人は出ていない。 工場設備に損害もなかった。

地元政府や工場従業員によると、片岡会長は工場の管理職を集めた午前の会議で、同社の海外展開について説明。 その中で第 2 次大戦について触れ、日本を擁護する発言をしたという。 不満に思った中国人管理職の一人が、工場内に発言内容を伝えたらしい。 従業員の一人は発言内容について「日本は中国を侵略していない。 欧米による植民地化を防ぎ、中国を守るためだったと話したと聞いた。」と取材に答えた。

従業員ら約千人は操業を止め、工場の正門付近で会長の謝罪を要求。 片岡会長は午後 2 時ごろ正門で謝罪したというが、通訳の声が小さかったため周囲に伝わらず、抗議活動は夕方まで続いたという。 (小山謙太郎 = 香港、伊沢友之、asahi = 7-2-14)


「ビール券」キリンがキリソ? 偽券密輸容疑で男逮捕

偽のビール券を中国から密輸したとして、警視庁と東京税関の合同捜査本部は、中国籍で会社員加藤翔容疑者 (44) = 東京都台東区元浅草 1 丁目 = を偽造有価証券輸入と関税法違反の疑いで逮捕し、27 日発表した。 「小包の中身が偽造ビール券とは知らなかった」と容疑を否認しているという。

発表によると、加藤容疑者は 5 月、偽造ビール券 2,500 枚(191 万円相当)を隠した小包を、中国・上海から国際郵便で密輸した疑いがある。 内容物が「印刷品」となっており、不審に思った税関職員が発見した。 偽のビール券は、偽造防止用のホログラムを含め精巧に作られていたが、裏面の「キリン」の字が「キリソ」になっているなどの誤字があった。 発行元である全国酒販協同組合連合会によると、今年 4 月から同様の偽物が相次いで確認されていたという。 (asahi = 6-28-14)


ロイヤルホスト、中国から撤退へ 従業員も定着せず

ファミリーレストランのロイヤルホストが中国からの撤退を決めた。 一つしかない上海の店を 19 日に閉じ、親会社のロイヤルホールディングスと台湾企業との合弁でつくった運営会社も清算する。 より高い賃金を求めて従業員が入れ替わり、調理や接客などのノウハウが定着しなかったため、中国での今後の展開は難しいと判断した。

上海の店舗は中国 1 号店として 2010 年にオープン。 ハンバーグなど日本と同じメニューをそろえていたが、客足は予想を下回り、2 号店を出せないでいた。 海外ではほかに台湾に 15 店あるが、この営業は続ける。 (平林大輔、asahi = 6-20-14)


ついに日本上陸、中国企業「復星」の全貌

あの巨大コングロマリットが動き出した

レノボ、ハイアール、ファーウェイ ・・・、日本でも中国の大手企業の名称が少しずつ知られてきた。 次に覚えられるのは、復星国際(フォースン・グループ)かもしれない。 中国の民営コングロマリットの最大手だ。 目下、世界で猛烈な投資攻勢を繰り広げており、この 5 月、日本にひっそりと上陸した。

投資ファンド国内大手のユニゾン・キャピタルは 5 月 15 日、所有していた不動産投資中堅のイデラキャピタルマネジメントの全株を復星に売却したと発表した。 同社はイデラの株式 98% を取得。 買収金額は約 70 億円とされる。 このニュースを報じたメディアは極めて少なく、ほとんど話題にならなかった。 しかし日中経済にかかわる人の間では、復星が 2 年ほど前から頻繁に日本を訪れ、投資機会を探っていたことはひそかに知られていた。 それだけに、「ついに姿を現した」と感慨を持って受け止められた。

海外展開を積極化

復星の 2013 年 12 月期の売上高は 510 億元(約 8,360 億円)。 日本では帝人やルネサスエレクトロニクスといった企業と同程度の規模だが、現地産業界での存在感という面でははるかに大きい。 郭広昌董事長ら、上海の名門・復旦大学の OB 4 人が 1992 年に設立し、当初は小規模な調査会社だった。 90 年代に医薬品販売で急速に成長した後、コングロマリット経営に舵を切る。 現在は傘下に保険、不動産、鉄鋼、小売りなどを幅広く抱える。

特筆すべきは、近年の畳みかけるような海外展開だ。 10 年、フランスのリゾートホテルチェーン・クラブメッドと戦略提携を結び、同社の筆頭株主に。 翌年はギリシャの高級ジュエリーブランド・フォリフォリに出資した。

中国経済の減速が顕著になると、復星は海外投資をさらに積極化。 13 年、米ニューヨークの一等地にある旧チェース・マンハッタン銀行の本店ビル「ワン・チェース・マンハッタン・プラザ」を 7 億 2,500 万ドルで JP モルガンから買収。 14 年に入るとポルトガルの政府系貯蓄銀行の保険部門を 10 億ユーロで買収することが明らかになるなど、資産のポートフォリオは世界中に広がる。

投資姿勢にも特徴がある。 短期的な売却益を重視する中国企業が多い中、復星は長期安定投資を是としている。 大学で哲学を専攻した郭董事長は、ビジネスパーソンというよりも思索家のような示唆に富んだ発言をしばしばすることもあり、中国では、同じく長期投資を手掛けるウォーレン・バフェット氏になぞらえられることも少なくない。 ちなみに、郭董事長は、中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)にも委員として出席する現地財界の大物でもある。

ランドマークに照準

この復星は日本でどのような青写真を描いているのか。 今回買収したイデラは、不動産アセットマネジメント事業を手掛けており、主に首都圏に中規模のオフィスビルなどを保有し、外部の投資家のおカネを運用している。 だが関係者によれば、復星は自己資金をイデラに突っ込み、年内に大型の不動産物件を取得するつもりのようだ。

投資のターゲットもかなり絞り込まれているもよう。 照準は、1,000 億円クラスの首都圏内のランドマークだ。 そうした条件に合致し、今後、取引市場に放出されうる物件は、数えるほどしかない。 たとえば、東京駅八重洲口南側にある地上 32 階建ての大型複合ビル、パシフィックセンチュリープレイス丸の内。 現在はセキュアード・キャピタル・ジャパンが保有している。 また、現在は米ローンスターが保有し、リーマンショック以後最大級の案件として多くの不動産関係者が注目する目黒雅叙園も、候補に入りうる。

復星傘下の不動産子会社、復星地産控股の呉マーケティングディレクターは「日本の不動産市場は過去半年で非常に強くリバウンドした。 そもそも日本は、世界の不動産投資の 1 割が集まる有数の市場でもある」と話し、今後の投資機会に意欲を示している。 また、今回の買収と合わせて、復星地産の徐曉亮総裁がイデラの社外取締役に就任している。

イデラを通した不動産投資以外に、復星は日本で消費財や高齢者向けサービスといった事業領域への投資も検討しているという。 今後、こうした分野で日本企業の買収を新たに手掛ける可能性も大きい。 静かに日本市場に足を踏み入れた復星。 早晩、その動きが活発化しそうだ。 (杉本りうこ、週刊東洋経済 = 6-16-14)


中国美容リアルレポート

日中関係と中国の消費者心理について

2013 年 11 月末に中国が防空識別圏を設定したことで、日中関係に再び緊張が走りました。 2012 年の反日デモ以来、ビジネス面における回復を実感していた矢先だっただけに残念ではありますが、日中両政府及び米国のとるスタンスから鑑みると、今後もこうしたことが度々起きる可能性は低くないと思われます。

この状況下にあってビジネスを続けていくためには、政治情勢の動きに注意するのと合わせて定点観測により中国の消費者心理をャッチアップしていくことが重要です。 今回のコラムでは 2013 年 11 月末に実施した中国人女性(上海・北京・大連・成都・長沙在住、25 - 35 歳、月収 6,000 元前後)に対するインタビューよりポイントとなる点をいくつかお伝えします。

@ 関心度は? = 今回の防空識別圏設定について「深刻な問題だとは思うが、私自身は興味がない」、「知ってはいるけど話題にはならない」と、関心は高くありません。 「政治のニュースはコントロールされているから何が真実かは分からない。 どうせなるようになるだけだから。」という発言もあり、これは彼女達の本音をよく現していると思います。

A 日本に対する感情は? = 日本政府に対しては「中国政府の方が正しい」、「問題の根本原因は日本にある」と厳しい意見が多い反面、日本人や日本製品に対しては「優しくて正直な人が多い」、「品質が高い」と変わらず良いイメージを持っており、日本政府とは切り分けて認識されているようです。

B 日本製品を買い続けますか? = しかし、万が一有事が発生した場合、恐らく日本製品不買の号令がかかるものと思われます。 その時どうするかという問いに対しては「他にも良い物がある場合は買わない」、「日本メーカーのシャンプーをずっと使っている。 もう習慣になっているのでこれは買い続けると思う。」という回答があり、すでに良さを実感してもらえていることが分岐点になりそうです。 逆に問題が発生する前に消費者の信頼を得ておけばその後もリピート購入してもらう可能性は十分あるでしょう。

今後も日中情勢は変化し、それに伴い消費者の心理も多かれ少なかれ変わっていきます。 定点観測を継続し、その変化をこのコラムを通して皆様にフィードバックしていきたいと思います。 (沖野真紀、週刊粧業 = 6-13-14)


中国でアニメ博覧会、日本のガチャガチャが人気 吉林省長春市

6 日、吉林省長春市で先月 30 日に開幕した第 10 回中国(長春)国際アニメ芸術博覧会で、日本のアニメや関連グッズが大人気となっている。 4 日の時点で、同博覧会の来場者数は延べ 3 万 5,000 人に達し、販売額は 28 万元(約 460 万円)に達している。 新華網が伝えた。 同博覧会のメインイベントである「ChinaJoy コスプレカーニバル」の東北地区予選は、2006 年からこれまで 9 回行われ、毎年多くのコスプレ愛好家が集結している。 そこでは日本の漫画家の名作がなくてはならない要素となっている。

今回の博覧会で行われたパフォーマンス「耳をすませば・宮崎駿」も、日本のアニメーション界を牽引してきた巨匠・宮崎駿監督の「耳をすませば(1995 年)」をベースにしたもので、出演者の迫真の演技が、宮崎監督ファンの間で好評を博した。 そのほか、同博覧会では日本のカプセルトイも大人気となっている。 硬貨を入れると、玩具入りのカプセルが出てくるのがカプセルトイだ。 何が当たるか分からないドキドキ感のほか、友達と一緒に玩具を集めて交換したりする楽しみもある。 アニメ関連のグッズも多いため、アニメ愛好家にも大人気なのだ。

カプセルトイの出展業者の責任者・保坂太一さんは取材に対して、「日本のアニメ関連グッズが中国の方に認められてとてもうれしい。 中国のアニメ産業も急速に発展していることを感じる。 今回の博覧会でも中国オリジナルのアニメグッズを見ることができ、とても新鮮だ。」と語った。 (中国・人民網、RecordChina = 6-7-14)

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中国開催の漫画・アニメフェス、日本企業のブース「大人気」

中国浙江省杭州市で 4 月 28 日、漫画やアニメの見本市「中国国際漫画・アニメフェスティバル」が始まった。 日本から出展した企業のブースには多くの人がつめかけている。 (Searchina = 5-1-14)


日中関係はかつてないほどの危機 … 唐元国務委員

日中両国の有識者会議で構成する「新日中友好 21 世紀委員会」の意見交換会が 5 日、長崎市で始まった。 委員会の開催は約 2 年半ぶりで、日本側からは西室泰三・日本郵政社長ら、中国側は中国の対日政策に影響力を持つ元国務委員の唐家セン(タンジアシュエン)中日友好協会会長らが出席した。

唐氏は冒頭、沖縄・尖閣諸島の国有化と安倍首相の靖国神社参拝を理由に、「両国関係はかつてないほどの危機にひんしている」などと語った。 菅官房長官は 5 日の記者会見で「(唐氏の発言は)いつも通りの一方的な言い分だ。 そのまま返したい。」と反論した。 (yomiuri = 6-5-14)


宮古島沖、無許可でサンゴ漁の疑い 中国漁船の船長逮捕

沖縄県・宮古島沖の排他的経済水域 (EEZ) で無許可でサンゴ漁をしたとして、水産庁と内閣府沖縄総合事務局の合同対策本部は 28 日、中国漁船の船長の男を漁業主権法違反(無許可操業)の疑いで現行犯逮捕した、と発表した。 対策本部によると、中国漁船には船長を含めて 12 人が乗り組んでいた。 船長は「いいお金になるのでやった」と容疑を認めているという。 (asahi = 5-28-14)

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五島沖領海内で密漁疑い、中国漁船長を逮捕

水産庁九州漁業調整事務所は 16 日、長崎県五島市沖の領海内で操業したとして中国漁船(12 人乗り組み)を拿捕だほし、自称船長の平先良容疑者 (49) を外国人漁業規制法違反(領海内操業)容疑で現行犯逮捕したと発表した。 発表によると、平容疑者は 14 日午後 7 時半頃、同市女島灯台西約 19 キロの領海内で、サンゴを密漁した疑い。 容疑を認めているという。 (yomiuri = 5-16-14)


PS4、中国で生産・販売へ ソニー、上海に合弁会社

ソニーが中国で主力ゲーム機「プレイステーション (PS)」の生産と販売に乗り出すことが明らかになった。 中国政府の規制緩和に合わせ、上海に現地企業と合弁で新会社をつくる。 巨大な成長力を秘める中国市場に、最新機種の「PS4」を早期に投入することをめざす。

合弁相手となる上海の政府系企業「上海東方明珠集団」が 25 日、合弁 2 社の設立を公告した。 設立するのは、ソニーが 70% を出資するソニー・コンピュータエンタテインメント (SCE) 上海法人と、同 49% 出資の上海東方明珠ソニー文化発展有限公司の 2 社で、ソニー広報担当者は「SCE のゲームビジネスを中国でも展開するため」と説明する。 (asahi = 5-26-14)


中国大使が四日市を訪問、環境問題で視察

23 日午後、中国の駐日大使が三重県四日市市を訪問し、環境への取り組みなどを視察した。 四日市市の田中俊行市長を表敬訪問したのは、中国の程永華駐日大使ら関係者 7 人。 この訪問は、四日市公害の歴史や環境への取り組みを学びたいという大使側からの希望で実現したもので、中国の駐日大使が四日市市を表敬訪問するのは初めてという。

過去にコンビナートからの排煙による公害で多くの市民がぜんそくを発症した四日市市では、環境技術に関する研究施設で中国など海外の研修生を受け入れる活動を続けていて、訪問を受けた田中市長が「中国が経済発展を続けながら環境を改善していく取り組みに少しでも役立ちたい」と歓迎すると、程大使は「四日市市のノウハウやアイデアを環境問題の対策に生かしたい」と話した。

その後、程大使は四日市市環境学習センターで公害の歴史に関する展示を視察。 来年 3 月に完成予定の公害資料館についても「ぜひ再訪したい」と話したという。 (中京テレビ = 5-23-14)


中国東方航空、静岡 - 上海・武漢線を毎日運航へ

中国東方航空が、現在週 4 便の静岡 - 上海・武漢線を増便し、毎日運航する方向で最終調整していることがわかった。 中国東方航空は国土交通省に、今年 6 月から期間限定で毎日運航する計画を申請し、今月 15 日付で認可されており、早ければ 6 月から実現する。 2009 年の静岡空港開港以来、中国東方航空が毎日運航するのは初めてとなる。

国交省によると、中国東方航空が調整している期間は 6 月 10 日 - 10 月 9 日で、この期間中に火、木、土曜日が増便される。 運航時間は、静岡午後 3 時 45 分発 - 武漢同 8 時35分着、武漢午前 9 時 5 分発 - 静岡午後 2 時 50 分着で、現行と変わらない。

中国東方航空は開港当初から就航。 2011 年の東日本大震災の影響もあり、減便と増便を繰り返してきたが、昨年の富士山の世界文化遺産登録などにより訪日旅行の需要が徐々に回復し、夏ダイヤからは 4 便に倍増していた。 13 年度の静岡 - 上海・武漢線の利用者数は、12 年度から約 2 割減って 1 万 8,911 人、搭乗率は 48.4% と低調だったが、今年 4 月は、前年同月の 1,085 人から 2,847 人に増加し、搭乗率も 66.0% だった。

大韓航空が運休するなど利用者の低迷が続く中、今回の増便をきっかけに空港全体の活性化につなげられるかが問われそうだ。 中国東方航空は「機材のやりくりが出来たために国交省に申請した。 (静岡県民も)もっと利用してほしい。」としている。 (yomiuri = 5-23-14)