新型「ロードスター」の発売前倒し、21 日から マツダ

マツダは 20 日、小型スポーツカー「ロードスター」の新型を、21 日に売り出すと発表した。 ギネス世界記録が「世界で最も多く生産された 2 人乗り小型オープンカー」と認めたマツダを象徴する車で、新型は 4 代目にあたる。 価格は消費税込み 249 万 4,800 円から。 現行モデルより約 21 万円安い。

重量は現行モデルより 120 キロ軽い 990 キロだ。 高価な炭素繊維などで大幅に軽くするのではなく、細かな設計の見直しでグラム単位の軽量化を繰り返した。 軽快な走りを実現しつつ、価格を引き下げるためだ。 全長は先代より 10.5 センチ短くした。 エンジンや座る位置も先代より 1.3 - 2 センチ低くして、重心を安定させた。 排気量は 1.5 リットル、燃費はガソリン 1 リットルあたり 17.2 キロで、同 11.8 キロだった先代から大きく改善した。

ロードスターの累計販売台数は国内が 17 万台、北米が 45 万台、欧州が 30 万台で、海外でも認知度が高い。 生産は 1989 年に始まり、今年 3 月末までに累計 95 万 3,261 台に達した。 (榊原謙、asahi = 5-20-15)

前 報 (1-9-15)


LCC 増でも航空収入減 成田空港、変わる稼ぎ方

成田空港会社の 2015 年 3 月期の売上高で、着陸料など航空事業が全体の 47% にとどまり、物販などの非航空事業を 04 年の民営化後初めて下回った。 使用する飛行機の小型化などで航空事業の収入が伸び悩み、稼ぎ方が変わってきた。 15 日に発表した決算では、売上高が前年より 1.8% 増の 2,031 億円、最終的なもうけ(純利益)は 1.4% 減の 196 億円だった。

長距離路線が都心に近い羽田空港に移る中、成田は格安航空会社 (LCC) の路線を増やす戦略をとっている。これにより発着回数は 3 年連続で過去最高になったものの、着陸料などの空港使用料収入は減った。 料金が飛行機の重さで決まるため、小型機を使う LCC からの収入は限られてしまうからだ。 一方、海外から訪れる観光客の増加や商業エリアの増床もあって、物販や飲食などの「リテール事業」の売上高は 14.3% 伸びた。(野口陽、asahi = 5-16-15)

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新関空、営業利益 36% 増 アジア来日客が大幅増

関西、大阪(伊丹)両空港を運営する新関西国際空港会社が 14 日発表した 2015 年 3 月期決算は、外国人旅行客が大幅に増えたことなどから営業利益が前年より 3 割以上増えた。 同社は両空港の運営権を売却する計画を進めており、好調な業績を投資家にアピールする。 両空港と、大阪国際空港ターミナル (OAT) を合わせた全体の売上高(営業収益)は、21% 増の ,538 億円、本業のもうけに当たる営業利益は 35% 増の 442 億円だった。 純利益は 195 億円と 18% 減った。 前期に OAT を買収して生じた特別利益の反動だ。

関空の利用者は 14 年ぶりに 2 千万人を突破。 中国や台湾、香港などアジアからの外国人旅行客が押し上げた。 国際線は前年同期比 12% 増で過去最高になった。 国内線も格安航空会社 (LCC) の増便などで伸びた。 これらの影響で商業施設の売り上げも増えた。 新関空会社は 16 年 3 月期の業績予想を示さなかったが、安藤圭一社長は会見で売上高 1,600 億円を超える水準を掲げ、「増収増益をしっかり目指す」とした。

両空港の運営権売却については、22 日に 1 次入札を締め切る。 参加を公表しているのは、オリックスと仏空港運営会社バンシ・エアポートが組んだ 1 グループだけだ。 安藤社長は「透明性、客観性のある形なので、もし 1 グループであったとしても進めると思う」としつつ、今回の決算が「大きなプラス材料になる」と、入札参加社が増えることに期待を表明した。 (大宮司聡、伊藤弘毅、asahi = 5-15-15)


ホンダが小型ワゴン「シャトル」を発売 高い燃費性能

ホンダは 15 日、5 人乗りの小型ワゴン「シャトル」を発売した。 高い燃費性能で同型の車で最も広い荷室を兼ね備えるのが特長だ。 国内で月間 3 千台の販売を目指す。 ハイブリッド車の希望小売価格は 199 万円から。 ハイブリッド車の燃費はガソリン 1 リットル当たり最大で 34 キロを達成した。 小型ワゴンとしては最も燃費が良いという。 ガソリン車もあり、いずれも四輪駆動車を用意した。 荷室の容量は 5 人乗車時で約 570 リットル。後部座席を倒して、荷室を約 2 倍に拡大できる。 荷室床面は平らで、床下に靴などを収納できる空間も設けた。 (kyodo = 5-15-15)


寝台特急トワイライト 16 日に復活 ツアー専用の臨時便

3 月に姿を消した人気寝台特急「トワイライトエクスプレス」が、16 日に復活する。 各旅行会社が企画するツアー専用の臨時列車として、来春まで、週末を中心に運行する。 復活初日のツアーのうち 1 泊 2 日のプランは、午前 9 時 50 分に JR 大阪駅を出発。 琵琶湖を一周した後、山陽線を走り、山口県の下関駅までの約 820 キロを約 30 時間かけて走る。 往路はトワイライトエクスプレスの旅を楽しむが、復路は新幹線などを利用する。

このツアーの料金は 1 人当たり 25 万円(2 人 1 室) - 43 万円(1 人 1 室)。 JR 九州が企画する豪華寝台列車「ななつ星」の 1 泊 2 日のツアー 1 人当たり 21 万円(2 人 1 室) - 55.5 万円(1 人 1 室)に匹敵する。 車両は、人気の「スイート」と「ロイヤル」のみを集めた 9 両編成で、内装や外装は以前とほぼ同じ。 ただ、食事は新メニューになり、但馬牛や明石産の穴子など西日本の食材を採り入れる。 (asahi = 5-14-15)


大型客船の建造難航、1,336 億円の損失計上 三菱重工

三菱重工業は 8 日、長崎造船所(長崎市)で進む 2 隻の大型客船の建造が難航しているため、累計 1,336 億円の損失を計上したと発表した。 設計の不具合や造り直しが相次いで損失がふくらみ、2 隻で約 1 千億円とみられる受注額を上回る規模になった。 8 日発表した 2015 年 3 月期決算で、これまでの損失額 1,039 億円に加え、297 億円の特別損失を計上した。 純利益は前年比 31.2% 減の 1,104 億円となった。

大型客船は、世界最大のクルーズ会社カーニバル社の子会社から 11 年 11 月に受注。 長さ約 300 メートル、約 3,300 人乗りで、三菱重工が 11 年ぶりに受注した客船だった。 だが設計が難航し、大幅な造り直しも必要になったことで多くの人員を投入せざるを得なくなった。 1 隻目は予定より半年遅れて今年 9 月、2 隻目は 16 年春に引き渡しを迎える予定だ。 (南日慶子、asahi = 5-9-15)

前 報 (5-3-14)


トヨタ・マツダ提携拡大 環境技術車共同開発も

トヨタ自動車は、マツダと環境技術で包括的に提携する方向で最終調整に入った。 トヨタは燃料電池車 (FCV) などの電動エコカー技術、マツダは「スカイアクティブ」と呼ばれる独自の低燃費技術といった、それぞれの得意分野を持ち寄ることを検討している。 両社は近く基本合意する見通しで、車両の共同開発などに発展する可能性もある。

既にトヨタはマツダにハイブリッド技術を供与しており、マツダは今夏からメキシコ工場でトヨタの米国市場向けに相手先ブランドによる生産 (OEM) を始める。 個別の協力案件で成果が上がってきたことから、両社は提携拡大に踏み込む。 ハイブリッド技術での連携強化も検討するとみられる。 世界各国で環境規制が高まる中、自動車業界の技術開発競争は激しさを増している。 トヨタは昨年末、世界に先駆けて FCV セダン「ミライ」を発売したが、燃料の水素の補給拠点拡充や量産コスト低減に向け、参入メーカーを増やすことが得策とみている。

FCV のような先端技術は巨額投資を続ける必要があり、中堅メーカーのマツダにとっても米フォード・モーターからの出資が縮小する中、トヨタが先行する技術を使えるメリットは大きい。 一方、トヨタは、マツダについて「実直なものづくりが共通している(幹部)」と、マツダが自前で開発した低燃費技術と走行性能を評価。 特に新開発のクリーンディーゼルエンジン搭載車は世界的なヒット商品となっている。 トヨタの量販車にマツダのディーゼル技術などを導入すれば、エコカーの品ぞろえが増えて魅力アップにつながる。

トヨタは、独大手 BMW とも技術提携を広げ、FCV やスポーツカーの共同開発などを進行中。 資本関係に踏み込まなくても、得意分野を補い合う形で協業を深められると判断した。 (東京新聞 = 5-9-15)


受注合戦に挑む日本連合 = 米加州高速鉄道計画

【サンフランシスコ】 訪米中の安倍晋三首相は 30 日、サンフランシスコでカリフォルニア州のブラウン知事と会談し、同州の高速鉄道整備計画で日本の新幹線システムを採用するよう売り込んだ。 州政府は近く、車両などの入札を始めたい意向で、川崎重工業をはじめとする日本の企業連合は中国や欧州メーカーなどとの受注合戦に挑む。

州政府はサンフランシスコとロサンゼルス郊外を結ぶ高速鉄道(約 840 キロ)を 2029 年に全線開業させる計画。 最大 95 編成を発注する予定で、米メディアによると、調達総額は 30 億ドル(約 3,600 億円)を超える大型案件となる。 新幹線システムなどのインフラ輸出は安倍政権の成長戦略の柱。 日本勢は川重、JR 東日本、住友商事など計 7 社で「日本連合」を形成し、車両や運行管理システムなどの包括受注を目指す。 成功すれば、07 年に開業した台湾新幹線以来となる。 (jiji = 5-1-15)


ホンダ販売目標取り下げ 大量リコール「ブランドに傷」

ホンダは 28 日、伊東孝紳社長が 2012 年に掲げた「17 年 3 月期に世界販売 600 万台」という目標を取り下げた。 15 年 3 月期の目標は「国内販売 100 万台」だったが、実績は 76 万台にとどまった。 大量のリコールなどが響き、伊東社長は目標を達成できないまま、6 月に退任する。 16 年 3 月期の世界販売計画は 471 万台で、目標に大きく届かない。 17 年 3 月期に二輪の世界販売 2,500 万台という目標も達成は難しい状況だ。 岩村哲夫副社長は 28 日、目標未達の原因を「大量リコールでブランド力が傷ついた結果だ」と語った。 (大畑滋生、asahi = 4-29-15)


その名も「どこでもドア」 三菱重工、駅の転落防止ドア

三菱重工業は「どこでもドア」を開発したと発表した。 といってもドラえもんのひみつ道具ではなく、駅のホームからの転落を防ぐ「ホームドア」の商品名。 2 扉、3 扉、4 扉と様々なタイプの車両が運行している路線でも対応できる。 アルミ合金の板が 1 車両あたり 10 枚あり、それらを 6 本の支柱で支える。 到着した電車の扉の位置に合わせて板が左右に動いて出入り口をつくる。 「どこでもドア」は商標登録した。

支柱では、ドアを開くときに板が重なる。 2011 年に製品化したものは板が厚く、ホームが狭くなるのが弱点だった。 板の強度を高めてドアの厚みを 3.5 センチにとどめ、実用化に近づけた。 社内での試験を経て、16 年度には実際に駅への設置をめざす。 他社も、扉の数が異なる車両に対応するホームドアを開発している。 神戸製鋼所は転落防止柵がホーム端を左右に移動する方式、高見沢サイバネティックスや日本信号はホームに張ったバーやロープを昇降させて出入り口をつくる方式だ。(南日慶子、asahi = 4-28-15)


【上海モーターショー 2015】 日産、中国の若者向けに開発したセダン「ラニア」を公開!

今月 20 日に開幕した上海モーターショー 2015 で、日産は中国市場向けに開発した新型セダン「ラニア」を発表した。 ラニアは、2013年に同じ上海モーターショーで発表された「Friend-ME コンセプト」や、昨年の北京モーターショーに出展されたコンセプトカー「ラニア・コンセプト」の市販モデル。 特に 20 代から 30 代の流行を作り出す中国の若者をターゲットとしており、北京にあるデザインセンター「日産デザインチャイナ」の若手中国人デザイナーが中心となってデザイン開発されたという。

外観には最新の日産デザイン言語が取り入れられ、V モーショングリルやブーメラン型ランプなど、特にフロント周りにその特徴が見て取れる。 キックアップされた C ピラーもその 1 つだが、ダイナミックなスタイリングは、リアとのバランスが取れていない印象を受ける。 インテリアには、スマートフォンと接続できるオーディオ・システムや、7 インチのマルチメディア・ディスプレイ・スクリーンなど、互いに連動するインフォテインメント・テクノロジーを搭載している。 このシステムも中国専用仕様として、中国における日産の開発チームが設計したそうだ。

パワートレイン等についてはまだ発表されていないが、おそらく小排気量エンジンに無段変速機 (CVT) を組み合わせた前輪駆動モデルとなるだろう。 なお日産によれば、中国で今年の秋にも発売予定とのことだ。 (AutoBlog = 4-26-15)


VW、世界販売台数トップに トヨタを抜き去る

2014 年度のグループ世界新車販売で、独フォルクスワーゲン (VW) がこれまで首位だったトヨタ自動車を上回った。 年度ベースで VW が世界首位に立つのは初めて。 13 年度はトヨタが 27 万台多かったが、中国を中心に積極投資する VW が一気に抜き去った。 トヨタが 23 日発表した 14 年度のグループ世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車含む)は前年度比 0.3% 増の 1,016 万 8 千台で、年度ベースの過去最高を更新。 だが VW は、公表済みの速報値などをもとに計算すると前年度比約 3% 増の 1,019 万台程度で、トヨタはこれに及ばなかった。

13 年度は、トヨタの 1,013 万台に対し、VW は 986 万台にとどまっていた。 14 年暦年でも、トヨタが 9 万台上回っていたが、14 年度は、消費増税前の駆け込みによる 14 年 1 - 3 月の国内での販売急増分が含まれなくなったことなどで販売全体も伸びず、VW に逆転されることになった。

トヨタは拡大路線が裏目に出て 08 年のリーマン・ショック後に大赤字に陥った反省から、このところ工場新設など販売増につながる投資を抑制。 一方、VW は、トップシェアを握る世界最大市場の中国で、13 年 8 - 10 月だけで三つの新工場(年産能力計 65 万台)を稼働させており、大幅に販売台数を積み増した。(高橋諒子、asahi = 4-23-15)

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トヨタ、3 年連続世界首位に 初の販売台数 1 千万台超え

トヨタ自動車は 21 日、グループ(ダイハツ工業、日野自動車含む)の 2014 年の世界販売台数が、前年比 3% 増の 1,023 万台だったと発表した。 独フォルクスワーゲン (VW) グループの 1,014 万台を上回り、3 年連続の首位が確定した。

暦年で 1 千万台の大台を超えたのは、1937 年の旧トヨタ自動車工業設立以来、初めて。 消費増税後の販売不振で国内は減ったものの、中国と米国の2大市場で伸ばした。 トヨタは 15 年の計画も発表。 グループ世界販売台数は同 1% 減の 1,015 万台とする。 2 年連続で 1 千万台を上回るものの、4 年ぶりの前年割れになる。 (大日向寛文、asahi = 1-21-15)

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トヨタ、3 年連続首位に王手 販売台数、VW に 4 万台差

トヨタ自動車と独フォルクスワーゲン (VW) の 2014 年の世界販売台数をめぐる競争が、最終コーナーを回った。 11 月までの合計では、トヨタがVWに 4 万台程度の差をつけ、3 年連続の首位の座に「王手」をかけている。

24 日に発表されたトヨタグループ(ダイハツ工業、日野自動車含む)の 1 - 11 月の世界販売台数は、前年同期比 2.3% 増の 930 万 4 千台。 中核を占めるトヨタ本体では、消費増税後の低迷が続く国内(1% 減)や東南アジアで苦戦しているが、米国(6% 増)、中国(12% 増)を中心に販売を伸ばし、全体を底上げした。 一方、VW グループの 11 月までの販売は、公表資料などによると前年同期比約 4% 増の 926 万台程度。 昨年全体で約 25 万台あったトヨタとの差は、4 万台ほどまで縮まっている。 (大内奏、asahi = 12-25-14)


JR 東海:リニア、時速 603 キロ到達 … 世界新

JR 東海は 21 日、リニアの最新型車両「L0 (エルゼロ)系」が山梨リニア実験線(山梨県上野原市 - 笛吹市、全長 42.8 キロ)で時速 603 キロを記録したと発表した。 ギネス記録に認定されている鉄道の有人走行での世界最高速度を 22 キロ上回った。 同社は新記録をギネスに申請する方針。

史上初めての時速 600 キロ以上での走行は 21 日午前 10 時 48 分、実験線内にあるトンネル内で 10.8 秒間、走行距離 1.8 キロにわたった。 これまでの最高速度は 2003 年 12 月に試験車両の「MLX01」が出した 581 キロ。 今月 16 日の走行試験でも L0 系が 590 キロを記録していた。 JR 東海はリニア中央新幹線について、27 年に品川 - 名古屋間開業を、45 年に大阪までの全線開業を目指している。 営業時の最高速度は 500 キロの見込み。 より高速での走行試験は、車両への空気抵抗や揺れなどのデータを取るために実施している。【一條優太、mainichi = 4-21-15】


「自動改札機は維持費が …」 木製柵設置、レトロで好評

高田駅(新潟県上越市)の改札口が、自動改札機から木製の柵に変わった。 列車の時間が近づくと、駅員が柵の中に立って切符に日付印を押す。 レトロな雰囲気を感じさせる改札口に、利用者からは「趣がある」などと評判は上々だ。 高田駅は、1886 (明治 19)年に県内初の鉄道となる直江津 - 関山間が開業して誕生。 北陸新幹線開業に伴い、JR から並行在来線の経営を引き継いだ第三セクター「えちごトキめき鉄道」の管理になった。 路線名も、信越線から妙高はねうまラインに変わった。

自動改札機を撤去したのは理由がある。 国や県、沿線市などから支援を受けて運営する同社は経営が厳しい。 担当者は「経費の問題です。 自動改札機は維持管理費もかかる」と説明する。 新しく建設された同社の上越妙高駅(上越市)が木製の改札口を設置していたこともあり、「歴史ある高田も、街の雰囲気にあわせた」と言う。 木材は野球のバットにも使われる硬くて丈夫なタモを使った。

週 2 回は駅を利用する市内の 60 代の女性は「今は珍しいですよね。 でも柔らかい感じで、趣もある。 とてもいい。」 市内の男子高校生 (15) は「穏やか、風情、落ち着きがあるという感じ。 いいと思います。」と話した。(上嶋紀雄、asahi = 4-19-15)


ギネスも認めたアウディ 世界最大の実物大折り込み広告

アウディジャパンは 16 日、車の実物大の写真を印刷した新聞折り込み広告を発行し、「ギネス世界記録」に世界最大と認定されたと発表した。 17 日付朝日新聞朝刊とともに、東京都の港、目黒、渋谷各区の一部に配る。

広告は「アウディ A3Sportback」の写真が実物大でカラー印刷され、広げると縦 1.485 メートル、横 1.868 メートルになる。 無料アプリ「aug! (オーグ)」をダウンロードし、広告に埋め込まれた AR マーカーをスマホやタブレット端末などで読み取ると、車体を 360 度全方位から見られる。 同社は「車のサイズ感を自宅で体感してもらいたい」と話す。 広告は全国のアウディ正規ディーラーでも若干数を用意し、先着順でもらえる。 無料。 詳しくは専用サイト (http://www.audi.co.jp/realsize)。 (asahi = 4-17-15)


関西の鉄道、震災前より電気代 4 割増 運賃転嫁は難しく

関西の鉄道各社が、電気料金の値上げに苦しんでいる。 大手 6 社が昨年度に払った電気代は、東日本大震災の影響がない 4 年前より約 4 割増える見込み。 関西電力が 4 月に企業向け料金を再値上げし、今年度はさらに膨らみそうだ。 各社ともに運賃への転嫁は難しく、省エネに努めても値上げ分を補いきれていない。

鉄道を動かすのに使う電気代(動力費)について、JR 西日本、近畿日本鉄道、阪急電鉄、南海電気鉄道、京阪電気鉄道、阪神電気鉄道の 6 社分を集計した。 2010 年度は 6 社合わせて 525 億円だったが、14 年度は 718 億円の見通し。 原発の停止を受け、関電が 13 年 4 月に料金を値上げした影響に加え、原油価格などの値上がり分も上乗せされた結果、計 37% 増えている。

人件費など、鉄道事業全体にかかる費用に占める動力費の比率をみると、10 年度は 5% 前後だったが、14 年度は 2 ポイント程度上がった。 値上げのない北陸、中国電力の管内を営業エリアに含む JR 西は 6% 弱にとどまるが、全路線が関電管内にある京阪は約 8% だった。 (神沢和敬、中川透、asahi = 4-12-15)


トヨタ、中国・天津市にも新工場 18 - 19 年に稼働

トヨタ自動車が中国・天津市に新工場を建設することが 11 日、分かった。 18 - 19 年に稼働を始める方向で調整しており、今夏にも正式決定する。 トヨタは中国・広州市とメキシコにも新工場を建設する方針を固めている。 工場新設に慎重だったトヨタが本格的に投資を再開し、世界市場に攻勢を強める。

天津の新工場は年間 10 万台程度の生産能力を見込む。 大気汚染の深刻な中国で、環境規制が強化されるのに合わせ、低燃費の乗用車を生産する。 中国企業との合弁会社で現地ブランド車を製造するとみられる。 トヨタは広州とメキシコの新工場建設を近く発表し、その後天津の計画を公表する見通し。 (北海道新聞 = 4-11-15)

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トヨタが小型車「オーリス」にターボエンジン搭載、欧州勢に対抗

[東京] トヨタ自動車は 6 日、一部改良した小型車「オーリス」を国内で発売した。 6 月から欧州各国でも順次投入する。 日欧戦略車の品ぞろえに欧州で人気のターボエンジン搭載車を加え、独フォルクスワーゲン (VW) などに対抗する。

2015 年の販売は、欧州で約 14 万台を目指し、日本などを含めて計約 16 万台を計画する。 国内での販売価格はターボ車が 259 万 37 円と最も高く、ターボ以外は 178 万 9,855 円からとなる。 新たに開発して搭載した直噴ターボエンジンは排気量 1,200cc ながら、1,800cc を凌駕する走行性能を実現したという。 燃費はガソリン 1 リットル当たり 19.4 キロ。 衝突を回避する自動ブレーキなど、複数の安全技術も装備できるようにした。 (Reuters = 4-6-15)

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トヨタ 3 年ぶり新工場 メキシコ・中国に、建設凍結解除

トヨタ自動車は 3 日、検討に入っていたメキシコと中国での新工場建設を内定した。 新工場の建設決定は 3 年ぶり。 かつての拡大路線への反省から、新工場建設の 2015 年度までの凍結を表明していたが、米中での堅調な新車販売を踏まえ、前倒しで解除する。 3 日開かれた首脳出席の幹部会議で、新工場建設案を了承した。 今月中旬の取締役会で正式に決める見通しだ。

新工場をつくるのは、メキシコ中央部のグアナファト州と中国南部の広州市。 18 - 19 年に稼働させ、メキシコでは主に米国で販売するセダン「カローラ」、広州では中国で販売する小型車「ヤリス(日本名ヴィッツ)」をそれぞれ生産する計画だ。 トヨタの新工場建設決定は、12 年 1 月のタイ・ゲートウェイ第 2 工場以来となる。 (大内奏、高橋諒子、asahi = 4-4-15)


羽田 - 那覇最安 9,990 円 全日空の格安深夜便、今夏も

全日空は 7 月 17 日 - 8 月 30 日、羽田 - 那覇片道で最安 9,990 円の深夜便「ギャラクシーフライト」を運航する。 羽田午後 10 時 55 分発、那覇午前 1 時半着と、那覇午前 3 時半発、羽田午前 5 時 50 分着の 1 日 1 往復。昨年は貨物便の一部を客席にしたが、今年は米ボーイングの旅客機「777」を運航する。 座席数は昨年の約 2 倍の 1 便 405 席に。 (asahi = 4-10-15)


深夜着の LCC 増えたのに 関空から出られない旅行者

深夜の関西空港で旅行者が「孤立」している。 空白の時間帯だった午前 1 時以降も格安航空会社 (LCC) の旅客便が着くようになり、名実とも「24 時間空港」になってきたが、電車やバスが動いていないからだ。 体を休める場所も不足気味で、ターミナルをさまよう旅行者もいる。

観光客「朝まで待つしか」 シャワー「3 時間待ち」

午前 3 時前、人がまばらな第 1 ターミナルの国際線到着口から、スーツケースを引いた外国人旅行者や日本のビジネス客らが続々と出てきた。 3 月 30 日に香港からジェットスター・ジャパンの便で到着し、大阪市に向かおうとした会社員のジョイ・チェンさん (27) らは案内板の前で立ち尽くした。 難波行き始発電車は午前 5 時 45 分、大阪駅前行きバスは 6 時 35 分。 「飛行機が飛んでるのにバスも鉄道もない。 なぜ?」

何度か来日しており、今回はユニバーサル・スタジオ・ジャパンを楽しみに来た。 「安いし、早朝から動けるので便利」と深夜便を選んだが、「朝まで待つしかない」とがっかり。 (中川竜児、西村宏治、asahi = 4-8-15),/p>


ピーチが関西 - 宮崎就航へ LCC、九州全県に

格安航空会社 (LCC) のピーチ・アビエーションが、新たに関西 - 宮崎線を就航させることが 7 日、分かった。 宮崎空港の LCC 就航は初めて。 国内 LCC 各社は、観光資源が豊富な九州・沖縄路線を拡充中。 ピーチの宮崎線により、九州全県と沖縄県に LCC が乗り入れることになる。 8 月末ごろから週 7 往復運航する。 運賃は片道 5 千 - 2 万円前後の見込みだ。 価格を抑えることで、訪日外国人や帰省客も気軽に利用できるようにし、新たな需要を掘り起こしたい考え。 自治体側も LCC 就航を機に観光客の増加に期待する。 (kyodo = 4-7-15)


軽含む新車販売台数 14 年度は 6.9% 減

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が 1 日発表した 2014 年度の新車販売台数(軽自動車を含む)は 13 年度比 6.9% 減の 529 万 7,110 台だった。 販売台数の前年度割れは 4 年ぶり。 消費増税の駆け込み需要の反動が年度を通じて続いたことが影響した。

車種別では乗用車が前年同月比 8.9% 減の 312 万 3,980 台。 このうち普通乗用車は 11.4% 減の 133 万 7,950 台、小型自動車は 10% 減の 135 万 4,706 台だった。 自販連は「増税の影響が大きく消費が自動車には回っていない」と説明。 各社が昨秋に投入した新車の販売動向はいいものの「新車全体を押し上げる要因にはなっていない」とした。

一方で軽自動車は 3.3% 減の 176 万 846 台と比較的堅調に推移した。 「自動車における小型化志向は強まっている。(全軽自協)」 軽自動車ではダイハツの販売台数が 1.6% 減と 4 年ぶりの前年度割れとなったが、9 年連続で販売台数で首位を守った。

同日発表された 3 月の新車販売台数は前年同月比 11.2% 減の 69 万 5,411 台と 3 カ月連続のマイナス。 排気量 660cc 超の登録車は 13.1% 減の 41 万 8,025 台と 8 カ月連続で前年同月を割り込んだ。 主要メーカー別ではトヨタ(ダイハツ、日野、レクサス除く)が 14.5% 減、日産が 21.3% 減、ホンダは 22.8% 減だった。 軽自動車も 8.3% 減だったものの同月の販売台数では過去 3 番目の高水準だった。 4 月以降のエコカー減税の基準厳格化などによる駆け込み需要については「それほど大きな動きは出ていない(自販連)」という。 (nikkei = 4-1-15)


JR 西日本、SLやまぐち号に旧型客車を模した新製客車

2017 年 9 月に導入 デゴイチが引く列車の実現も 一部停車駅をレトロ調に

JR 西日本(西日本旅客鉄道)は 3 月 30 日、「SL やまぐち号」用の客車を新製し、2017 年 9 月に投入すると発表した。 編成は 5 両、定員は 240 名、普通車 4 両とグリーン車が 1 両という編成になる。

製造される客車の型式は不明だが、戦前に製造され SL 全盛期に活躍した一等展望車「マイテ 49」、普通車「オハ 35」、「オハ 31」を模した外観になる。 1 号車のグリーン車は展望デッキを備える「マイテ 49」を模した車両、普通車のうち 2 号車 - 4 号車は「オハ 35」がモデル、5 号車は明かり取り窓が屋根にある「オハ 31」をイメージしつつ、同じく展望デッキを備え、「マイテ 39」のような外観になる。

ただ、見かけは旧型客車だが、新製客車らしく台車は 2 軸で制振ダンパーを搭載。 連結器は密着タイプの自動連結器を採用。 屋根にはユニットクーラーらしき突起部も確認できる。 バリアフリー対応で、設備としてベビーカー置き場や温水洗浄機能付きトイレ、多目的室、販売カウンターなど、現代の車両と同等の設備を備え、快適性を向上させている。 また、SL を体験、学べるフリースペースが設置される。

また、SL やまぐち号が運行する山口線の沿線のうち、新山口駅、地福駅などを昭和レトロ調に改修し、SL 列車の旅がより楽しめるようにするとしている。 JR 西日本では、SL「D51 200」の本線運行復活を 2017 年に予定しており、SL やまぐち号をレギュラー運行する「C57 1」だけではなく、「D51 200」と今回投入される新客車の組み合わせも実現しそうだ。 (TravelWatch = 3-31-15)


「ビート」以来の軽オープンカー ホンダ 19 年ぶり復活

ホンダは、1996 年に生産をやめた「ビート」以来 19 年ぶりに、軽自動車のスポーツカーを復活させる。 30 日、新型の「S660」を 4 月 2 日に発売すると発表した。

S660 は 2 人乗りのオープンカー。 車体中央部に配置した排気量 660cc のエンジンに、専用の「ターボチャージャー」を付けることで加速性能を高めた。 後輪駆動で、ギア操作のいらない無段変速 (CVT) 車のほか、6 速のマニュアル車も用意した。 価格は消費税込みで 198 万円 - 238 万円。 月 800 台の販売を計画している。 すでに約 3 千台の事前予約が入っており、今注文しても納車は 8 月以降になるという。(大畑滋生、asahi = 3-30-15)

前 報 (2-14-15)


4 千キロ超区間で列車無線が不備 JR 在来線、指令所との通信

駅間を走る列車と運行を管理する指令所の間で鉄道無線の通じない JR 在来線の区間が昨年 4 月時点で 4 千キロを超え、総延長の 24% に上ることが 28 日、共同通信の取材で分かった。各社は主に携帯電話を代用しているが、災害時は一般利用の集中で回線が途絶し、緊急停止などの指令が伝わらない恐れがある。

海沿いの列車が津波にのまれた東日本大震災では、無線による情報が乗客の避難に役立った。 全国的に通信手段の多重化は万全とはいえず、今後の大災害を見据えた整備の動きも出ている。 鉄道無線では沿線の基地局を介し、指令所が列車と常にやりとりできる「列車無線」が重要な役割を担う。 (kyodo = 3-28-15)


燃料電池タクシー福岡走る 5 社全国初導入

福岡県内のタクシー 5 社が、水素で走る燃料電池車 (FCV) を 1 台ずつ導入し、25 日、福岡市の福岡県庁前で出発式が行われた。 FCV のタクシー導入は全国初という。 県は、「究極のエコカー」とも呼ばれる FCV の普及拠点を目指しており、タクシーに活用する計画が今年 1 月、国土交通省の補助事業に採択された。 今回はその一環として、北九州市の北九州第一交通と、福岡市の福岡昭和タクシー、福岡西鉄タクシー、双葉交通、姪浜タクシーが導入した。

各社ともトヨタ自動車の 4 人乗りセダン「MIRAI (ミライ)」を採用し、消費税込み価格は 723 万 6,000 円。 半額は国から補助を受け、県からも 100 万円を助成される。 国と県は今後、FCV タクシーの増加を図る。 出発式で、小川洋知事は「タクシーは PR 効果が高く、普及に貢献してもらえると期待している」とあいさつした。 (yomiuri = 3-26-15)


BMW、新小型オープンカー 外観の優雅さにこだわり

独高級車メーカー BMW の日本法人は 25 日、新しい小型オープンカー「2 シリーズ カブリオレ」を発表した。 来月 11 日から販売する。 4 人乗り。 前モデルより全長を 7cm 伸ばすなどやや車体が大きくなったが、女性客を取り込もうと外観は優雅さにこだわった。 ルーフは時速 50km 以下ならば走行中での自動開閉が可能。 排気量 2 リットルのターボエンジンを搭載。 販売価格は消費税込みで 525 万 - 566 万円。 (asahi = 3-26-15)


LCC 専用ターミナルを公開 = 来月 8 日運用開始 - 成田空港

成田国際空港会社は 25 日、格安航空会社 (LCC) 専用の「第 3 旅客ターミナル」の内部を報道陣に公開した。 4 月 8 日に運用を開始する。 建設コスト削減のため、天井の板張りがないなど簡素なつくりだが、ターミナル内は照明も明るく、広々とした雰囲気だ。 国内空港最大級のフードコートなどを整備。 ファストフード店やコーヒーショップのほか、すしなど日本独自の料理を出す店もある。 (jiji = 3-25-15)


再開、復興の列車 石巻線が全線開通

東日本大震災で被害を受けた宮城県の JR 石巻線(44.7 キロ)が 21日、4 年ぶりに全線開通した。 女川町中心部の造成工事が進み、残っていた女川 - 浦宿(うらしゅく、2.3 キロ)がつながった。 町はこの日を「まちびらき」と位置づけ、関連行事を開いて祝った。 (asahi = 3-22-15)


軽自動車の増税、4 月から 駆け込み購入はお得?

買った翌年度から毎年かかる軽自動車税が、4 月 1 日以降の納車分から増税になる。 7,200 円から 1 万 800 円と 1.5 倍となるため、3 月中に駆け込みで買う動きも出ている。 ただ、燃費の良い車に対しては税額を軽くするしくみもあり、契約前に確認しておくのがおすすめだ。 新しい税額が適用になるのは 4 月 1 日から。 納車前に、市町村へ届け出てナンバープレートをもらう時点で決まる。 3 月中なら 2015 年度から、4 月以降なら 16 年度から納めることになる。 3 月中の人は、1 年分の税金が余分にかかることにも注意したい。

16 年度は車種によって税額が異なるが、新たに制度変更がなければ、17 年度以降はすべての軽自動車が 1 万 800 円になる。 さらに 28 年度からは、購入から 13 年を過ぎた古い車に対する税金が、約 2 割上がる。 エコカー減税の基準の見直しで、自動車取得税や自動車重量税も増税になる車が多い。 このため自動車各社は、4 月以降に再び販売が冷え込むのではとの心配もある。 日本自動車工業会は、15 年度の軽自動車の販売が 14 年度より 12.4% 減ると予想している。 (大平要、asahi = 3-21-15)

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ガソリン車、値上げの春 エコカー基準見直し直撃

車を買うときにかかる税金が見直され、この春、ガソリン車の大半が値上げになる。 燃費の良い車に対する「エコカー減税」の基準が変わるためだ。 高額の車だと車種によっては計 10 万円近い値上げになる場合もあり、購入者は注意が必要だ。 関連法案が年度内に成立すれば、4 月には購入時にかかる自動車取得税が、5 月には購入時と車検時にかかる自動車重量税が変更になる予定だ。 エコカーかどうかを分ける基準の燃費が引き上がるためだ。 引き上げ幅は 1 割弱から 4 割強で、重い車ほど大きい。

総務省が昨年 4 - 8 月に売れた新車をあてはめたところ、これまでの基準では 86% の車がエコカーだったが、新基準では 64% に減ってしまう。 エコカーには残るものの、免税でなくなったり、減税率が下がったりする車もある。 ハイブリッド車では基準より 2 割以上よい「免税」のままの車が多いが、ガソリン車では減税率が下がり、増税になる車が大半だ。 自動車取得税は、車両価格の 9 割を基準に、3% (軽自動車は 2%)が課される。 400 万円の車が「免税」から「40% 減税」に変わると 4 月以降は、6 万 4,800 円の増税になる。 (大平要、asahi = 3-17-15)