陸の孤島から卒業宣言? 宮崎・延岡市がポスター作成

「まもなく陸の孤島終了します。」 宮崎県延岡市は、今月中に東九州自動車道が大分、福岡まで延びるのを記念し、こんなやや自虐的なポスターを作った。 米国のアニー賞を受賞した市出身イラストレーターの上杉忠弘さん(東京)の制作で、コピーも考案。 1 千枚を刷り、九州全域の道の駅などに張る予定だ。 市民の反発を心配する声もあるが、市は「『陸の孤島』と言われ続けたのは事実。 インパクトは十分でしょう。」 高速を使って遊びに来て、と呼びかける。 (asahi = 3-3-15)


福島県警の啓発ポスター、なぜ逆さ? 掲示場所に理由

高齢者が訪れる理容店などで、なりすまし詐欺への注意喚起を図ろうと、福島県警は県美容業生活衛生同業組合と県理容生活衛生同業組合に被害防止を訴えるポスターの掲示を依頼した。

ポスターには文字が左右逆さまに書かれており、散髪中でも鏡に映ったポスターの文章が読めるように工夫がされている。 同組合の理事長が経営するヘアサロン「ワイルド(福島市)」を 26 日、県警生活安全企画課の橋本宗男課長らが訪れ、ポスターを鏡台の後ろに掲示した。 県警によると、なりすまし詐欺の被害者の約 8 割が 65 歳以上の高齢者という。 同店の中野誠士店長 (33) は「ポスターを見てもらったり、直接の声かけをしたりして犯罪の防止につなげたい」と話していた。 (asahi = 3-1-15)


「かんぽの宿」 9 か所、8 月末で営業終了 … 売却

日本郵政は 28 日、運営する宿泊保養施設「かんぽの宿」のうち、白浜(和歌山県)、道後(愛媛県)など 9 か所の営業を 8 月末で終了すると発表した。 営業終了後、入札などにより売却先を探す。 営業を終了するのはこのほか、三ヶ根(愛知県)、熊野(三重県)、皆生(鳥取県)、美作湯郷(岡山県)、坂出(香川県)、山鹿(熊本県)、那覇レクセンター(沖縄県)。 今秋の株式上場に向け、不採算の宿泊事業を見直し、経営基盤を強化する。 日本郵政は、2014 年にも 10 か所の営業終了を発表している。 (yomiuri = 2-28-15)


「女性ゼロ」地方議会、2 割超 朝日新聞調査

全国の地方議会 1,788 のうち、2 割超にあたる 379 の市町村議会に女性が 1 人もいないことがわかった。 町村では 35% を超え、九州や東北で女性議員の少なさが目立つ。 統一地方選を前に、朝日新聞が 1 - 2 月、全国の都道府県議会と市区町村議会に 1 月 1 日時点の状況についてアンケートを依頼し、回収や直接取材によって全議会から回答を得た。

379 の「女性ゼロ」議会は、市が 49、町村が 330。 最も議員数が多いのは 34 人の愛媛県今治市議会で、議員数が 20 人以上の議会は 22 市町ある。 「女性ゼロ」議会の割合が最も高い都道府県は青森で 51.2%。 41.7% の福島、40% の奈良が続く。 10 位以内には青森、福島のほか山形、宮城と東北地方が目立った。 (岡林佐和、壱田和華子、asahi = 2-23-15)


コメ食味ランキング、「特 A」最多の 42 銘柄 14 年産

新たに「飛騨コシヒカリ」「島根つや姫」など

農産物の品質検査などを行う日本穀物検定協会は 19 日、各産地の 2014 年産米の食味評価のランキングを公表した。 対象の 133 銘柄中、最高ランクの「特 A」は 42 銘柄となり過去最高となった(13 年は評価対象が 131、特 A は 38)。

新たに特 A となったのは「飛騨コシヒカリ」、「島根つや姫」、「愛媛ヒノヒカリ」の 3 銘柄。 中国地方や四国地方の特 A が増え、愛媛県からは初の特 A となった。 近年はコメの産地間競争が激しく、新興ブランドを中心に食味向上も著しい。 スーパーなどでは評価を仕入れの基準にするところも多く、「特 A」に指定された産地は販売増や知名度向上の追い風もありそうだ。

米の食味ランキングは、炊飯した白飯を実際に試食して評価する食味官能試験に基づき、昭和 46 年(1971 年)産米から毎年全国規模の産地品種について実施している。 食味試験のランクは複数産地コシヒカリのブレンド米を基準米とし、これと試験対象産地品種を比べる。 おおむね同等のものを「A'」、基準米よりも特に良好なものを「特 A」、良好なものを「A」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B'」として評価する。 (nikkei = 2-19-15)


国際業務の新銀行を検討 10 月統合の肥後銀・鹿児島銀

10 月に経営統合する肥後銀行(熊本市)と鹿児島銀行(鹿児島市)が、将来的に国際業務を専門に行う新銀行の設立を検討していることが明らかになった。 両行は国内業務専門だが、取引先の海外進出を後押しする体制を整える。 地方銀行で海外支店を持ち、国際業務を行う銀行はあるが、新銀行をつくるのは珍しい。

鹿銀の上村(かみむら)基宏頭取が朝日新聞のインタビューで明らかにした。 2 行は現在、統合後の新体制の検討を進めている。 新銀行は持ち株会社の傘下に肥後銀、鹿銀と並んで置くとみられる。 地盤の南九州では農畜産品のアジアなどへの輸出に力を入れており、海外に現地法人をつくる際に融資などをスムーズに進める狙いがある。 (角田要、asahi = 2-17-15)


ミカンのジュースタワーでお出迎え 松山空港

松山空港に 15 日、ミカンのジュースが流れる様子を再現したオブジェ「みかんジュースタワー」がお目見えした。 県外からの来訪者に、愛媛のかんきつ類生産の盛んさを PR している。 1 階到着ロビーに、県や松山市、県内企業などでつくる「松山空港利用促進協議会」が約 250 万円をかけて設置した。 高さ 1.5 メートルで、輪切りのミカンをかたどった台座の上に積み重ねられた 165 5個のグラスに、蛇口からオレンジ色の液体が注がれている。 (asahi = 2-16-15)


取り壊し検討の公共施設 1.2 万棟 人口減や老朽化で

全国の自治体が取り壊しを検討する公共施設が計 1 万 2,251 棟になると総務省がまとめた。 人口減少や老朽化で利用が減っているためという。 同省は 2016 年度までに施設の削減計画の策定を自治体に求め、住民との協議が本格化する。 同省が 13 年 9 月時点で、都道府県や市区町村にアンケートした。 公営住宅が 2,810 棟 (23%) と最多で、学校や図書館などの教育関係施設が 2,337 棟 (19%)、職員宿舎 1,366 棟 (11%)、庁舎など 1,081 棟 (9%)、社会福祉関係施設 959 棟 (8%) と続いた。

平均築年数は 41 年。 高度成長期に建てられた施設を中心に老朽化が進み、人口減に伴って利用が減るなか、半数近い 5,756 棟が使われていなかった。 自治体には維持費が負担となっているという。 ただ、自治体が算出した施設の解体費は総額 4 千億円の見通し。 都道府県別で最多の約 240 億円の北海道は「財政難で取り壊しを一気に進められない」という。 4 図書館の廃止を検討する東京都多摩市は「住民との話し合いが必要」と話す。

総務省は今年度、公共施設の解体に地方債の発行を認めるとともに、将来の人口見通しを踏まえた公共施設の管理計画をつくるよう自治体に求めた。 今年度は 111 自治体がつくり、16 年度までに 1,753 自治体が終える見通しだ。 (富田祥広、asahi = 2-14-15)


中国新聞、4 月末で夕刊休刊 新媒体を発行へ

広島県を中心に新聞を発行する中国新聞社(広島市)は、4 月 30 日で夕刊の発行をやめることを明らかにした。 代わりに、朝刊とともに配達する新しい媒体「中国新聞 SELECT (セレクト)」を 5 月 1 日に創刊する。 中国新聞の夕刊は 1924 年 3 月に創刊し、ピーク時の 70 年代に約 12 万部を発行。 昨年 12 月時点では朝刊の約 63 万部に対し、夕刊の発行は約 3 万部だった。

同社の説明資料などによると、新媒体は 16 ページで火曜 - 日曜の週 6 日発行。 国内外の幅広いジャンルのニュースを中心に、スポーツ、文化、生活情報などで紙面を構成する方針。 朝刊と一緒に宅配し、店頭での販売はしないという。 朝刊本紙と SELECT の価格は、現状の朝夕刊セットとほぼ同額にする。 北村浩司取締役広報担当は取材に対し、「夕刊は厳しい部数状況が続いている。 労力やコストを朝刊や新媒体に振り向け、多メディア時代の新たな情報発信の可能性に挑戦する。」と述べた。 (asahi = 2-13-15)


酒造りに化学メーカーの技術 純度・香りの極みめざす

化学メーカーの水をきれいにするなどの技術が、おいしいお酒づくりに役立っている。  には酒造メーカーと組んで、新しい商品を開発した例もある。 化学最大手、三菱ケミカルホールディングス傘下で浄水器を製造する三菱レイヨン・クリンスイ。 「富乃宝山」で知られる鹿児島県の焼酎メーカーの西酒造と組み、東京・明治神宮前で営む「MIZU (ミズ) cafe」で、近く芋焼酎「開花」の販売を始める。

仕込みに使った水は、佐賀県の天山山系の天然水を、自社の浄水技術で加工したものだ。 家庭用浄水器が取り除かないカルシウムやマグネシウムなども除去した「超軟水」だという。 不純物が含まれないため、原料の芋の良さが引き立つという。 (伊沢友之、asahi = 2-12-15)


地方に移住するならどこ? ランキング 1 位は

都会から地方に移るとしたら、どこに住みたいか - -。 2014 年版の「ふるさと暮らし希望ランキング」が 9 日発表され、1 位には山梨が輝いた。 以下、長野、岡山、福島が続いた。 都市から地方への移住に役立つ情報を仲介する NPO 法人「ふるさと回帰支援センター(東京・有楽町)」が、14 年の相談者のうち、2,885 人から得た回答(複数回答あり)を集計した。

山梨の 1 位は 09 年の調査開始以来初。 就職相談を充実させている。 新潟は昨年センターに展示ブースを設け、前年 12 位から 5 位に順位を上げた。 支援の手厚さのほか、PR のうまさも人気に影響するという。 同センターへの来訪者は 1 万 3 人と前年の約 1.4 倍に増え、初めて 1 万人を超えた。 11 年以降、40 代以下が過半数を占める。 担当者は「若い世代では、フェイスブックやツイッターなどでの情報交換も、希望者が増えることにつながっているようだ」と話す。 (asahi = 2-10-15)


東京の「三重テラス」、おもてなしセレクション受賞

日本らしい「おもてなし」の心から生まれた商品やサービスを国内外に発信する「OMOTENASHI Selection (おもてなしセレクション) 2014」に、アンテナショップとしては唯一、東京・日本橋の「三重テラス」が選ばれた。 大手広告会社やホテル、百貨店などでつくる実行委員会が、「OMOTENASHI」をブランド化し、中小企業の販売力を強化しようと企画。 全国商工会連合会が補助金を出している。 セレクションの選定・表彰は今回が初めて。 日本らしさがあるか、世界に伝わる良さがあるかなどが、評価のポイントだ。

菓子や雑貨などの 141 事業者から応募があり、47 事業者が受賞した。 選ばれた事業者は、国内外メディアへの PR 活動などで支援を受けることができる。 鈴木英敬知事は受賞を受け、「イベント、ショップ、レストランの要素をそろえて三重の良さを総合発信したことや、様々な工夫が理解されたのではないか」と喜んだ。 (asahi = 2-8-5)


小売り大手、つかめ地元愛 地域素材利用・広告に住人 …

全国どこでも均一の商品をほぼ同じような店で売ってきた小売り大手各社が、「地元」を意識した商品や店づくりを進めている。 多くの客に足を運んでもらおうと、地域の素材を使った商品を売り出し、地元愛に訴える演出にも手間ひまをかける。 秋田では曲げわっぱの小物入れ、埼玉・春日部では地元名産の麦わら帽子、広島では尾道帆布のバッグ。

百貨店大手のそごう・西武が 3 月上旬に売り出す、独自開発の雑貨や衣類の新シリーズ「リミテッドエディション エリアモード」の商品だ。 百貨店の独自開発商品といえば、本社で一括して企画するのが一般的だが、今回は全国 24 店のうち 14 店が地元企業と組んで雑貨や衣類をつくる。 地元で好評なら、全国に広げる。 初年度は 5 億円の売り上げをめざすという。 地方店は伸び悩む。 堤真理(まり)取締役は、地元産品に力を入れる理由を「従来は東京のものが一番と思われていたが、もっといいものが地方にある。 地元産業も活気づく。」と話す。 (北川慧一、吉田拓史、asahi = 2-4-15)


海中の「雪の妖精」大量繁殖に成功 1 匹 1 万円

岡山理大専門学校(岡山市北区)が海を泳ぐ「雪の妖精」の大量繁殖に成功した。 人気のカクレクマノミの変種で、雪のように見える白い部分が広い。 「スノーフレークオセラリス」の名前で、市場では 1 匹 1 万円前後の値がつく。 突然変異で生まれたため体が弱いことが多く、繁殖が難しかった。 同専門学校は丈夫な子が育つ親魚の条件をつきとめた。 現在約 500 匹が 2 - 3 センチまで成長。 2 月中には出荷できる。 「晴れの国・岡山からの雪便りです。」 (中村通子、asahi = 2-2-15)


大規模農地の転用許可、知事に権限委譲

政府は 26 日、農地を商業施設や工場など別の使い道に変える農地転用について、農相の許可権限を地方に移す方針を決めた。 いまは 4 ヘクタールを超える大規模な農地で国が許可するしくみだが、農相と協議のうえ、都道府県知事が許可できるように改める。 一定の条件を満たして農林水産省の指定を受けた市町村も都道府県と同じ権限を持てる。

政府は関連法案を今通常国会に提出する予定だ。 地方からはいまの仕組みについて、地域の実情に詳しくない国が転用の是非を判断するまでに時間がかかり、企業の呼び込みなどに時間がかかるとの声が出ていた。 農水省によると、4 ヘクタールを超える農地転用で直近の 2011 年で 42 件の申請があり、農相が許可した。 大型の店舗や工場、砂利採取のための転用が目立つという。 全体では年間約 6 万 3,000 件の転用があり、4 ヘクタール以上が占める割合は 0.1% 程度となる。

2 ヘクタール超 4 ヘクタール以下の農地は、国と協議したうえで都道府県が許可していたが、協議をなくす。 2 ヘクタール以下はこれまで通り都道府県が許可する。 農水省の指定を受けた市町村は、都道府県と同じように転用を許可できるようにする。 (nikkei = 1-26-15)


地方創生に参加をと石破氏 地方創生フォーラム

政府主催の 2 回目の「地方創生フォーラム」が 25 日、熊本市内のホテルで開かれ、九州・沖縄の各地で活動する団体や企業の関係者が地域活性化について意見交換した。 石破茂地方創生担当相は講演で「地方創生を実現しなければ、この国の将来は極めて厳しいものになる。 全ての方々に参加してほしい。」と訴えた。

鹿児島県鹿屋市にある、やねだん(柳谷集落)自治公民館の豊重哲郎館長は焼酎づくりなどによる自主財源が活動に不可欠と指摘。 NPO 法人「島の風(沖縄県伊是名村)」地方創生フォーラムの納戸義彦理事長は古民家を活用した観光客誘致を紹介した。 (デイリースポーツ = 1-25-15)


諫早湾干拓 : 国の制裁金確定 開閉どちらでも支払い

国営諫早湾干拓事業(長崎県)の排水門開門調査を求める漁業者側と、反対する営農者側が起こした裁判を巡り、それぞれの主張を認めた判決や決定に従わない場合、国に制裁金の支払いを求めた 2 件の「間接強制」手続きで、最高裁第 2 小法廷(千葉勝美裁判長)は 22 日付で、いずれも制裁金支払いを命じた 2 審・福岡高裁決定を支持し、国の抗告を棄却する決定を出した。 開門してもしなくても国が制裁金を支払うことが確定した。

事業で有明海の環境が悪化したと主張する漁業者側は、開門を命じた福岡高裁の確定判決(2010 年 12 月)に基づき国に制裁金の支払いを請求。 一方で開門すれば塩害で農業ができなくなると訴える干拓地の営農者は、開門差し止めを命じた長崎地裁の仮処分決定(13 年 11 月)に基づき制裁金支払いを求めた。

小法廷は「別々に審理されれば、民事訴訟で判断が分かれることはあり得る」と述べたうえで、「最高裁は開門の是非を判断する立場にない」とし、高裁決定の手続きに違法な点はないとして国の抗告を退けた。 漁業者と営農者の主張に隔たりがあり、開門調査は実施されていないため、国は昨年 6 月以降、漁業者側に計 9,135 万円を支払っている。 今後開門した場合は、営農者側に 1 日 49 万円を支払うことになり、小法廷は「事態を解消し、全体的に紛争を解決するための十分な努力が期待される」と国に注文した。

開門の是非を巡る訴訟は他にもあり、漁業者が即時開門を求めた訴訟や、国が確定判決に基づく開門を強制しないよう求めた請求異議訴訟が福岡高裁で審理されている。 これらの訴訟が高裁で決着しない場合、最高裁が開門可否の判断を示す可能性はある。 最高裁決定を受け、西川公也農相は「開門してもしなくても、間接強制金を支払う義務を負う状況に変わりはなく、引き続き非常に厳しい立場に置かれている。 速やかに最高裁の統一的判断を得るよう、関連訴訟に適切に対応したい。」とのコメントを発表した。【川名壮志、江刺正嘉、mainichi = 1-23-15】

間接強制 : 民事執行法に基づく強制執行の一種。判決や決定で命じられた義務を履行しない相手に、裁判所が一定の金銭を支払うよう命じることで心理的に圧力をかけ、履行を促す手続き。 裁判所が認めれば1日当たりの制裁金が決められ、命令に従うまで支払い続けなければならない。


「徳川家康公 400 年祭」開幕 平和を続ける知恵

徳川家康の没後 400 年にあわせ、平和な江戸時代を築いた知恵を現代に生かし世界に向けて発信する「徳川家康公 400 年祭」が 17 日、開幕しました。 「家康公 400 年祭、開幕をここに宣言いたす。」 家康公の元服式が行われたとする静岡浅間神社で開かれたセレモニーでは、徳川宗家 18 代当主の徳川恒孝さんらが鏡開きを行うなどし、祭りの幕開けを祝いました。

この 400 年祭は、平和が続いた江戸時代の礎を築いた家康公の知恵を、現代や未来に生かすことなどを目的としています。 静岡市や浜松市、愛知県岡崎市など、家康公ゆかりの各地では、今年 1 年を通して様々なイベントが開かれ、家康公の考え方や魅力を発信していく予定です。

一方、このイベントに水を差す事件が起きています。 列席した浜松市のキャラクター「出世大名家康くん」のツイッターに「火だるまにしてやる」などと書き込んだとして、静岡市に住む職業不詳の中山雄介容疑者 (42) が威力業務妨害の疑いで 17 日、逮捕されました。 中山容疑者は調べに対し容疑を一部否認していて、警察は事件に至った動機などを追及していく方針です。 (TBS = 1-17-15)


ダイオウイカの巨大スルメ展示 安全なら試食会も

富山湾で昨秋水揚げされた長さ約 6.3 メートル、重さ約 130 キロのダイオウイカがスルメに加工され、8 日から富山県射水市の観光施設「新湊きっときと市場」に展示された。 加工で縮んだが約 3 メートル、6 キロあり、一般的な真イカスルメ約 100 枚分の大きさ。 月末まで展示した後、検査で安全が確認できたら試食会も開く予定だ。

加工した浜常食品工業(射水市)などによると、ダイオウイカは昨年 11 月 27 日、沖合約 3 キロ、水深約 330 メートルでシロエビ漁の底引き網にかかり、新湊漁港に水揚げされた。 塩化アンモニウムによるえぐみや苦みが強く、食用に適さないため廃棄される予定だったが、浜力男(りきお)社長 (70) が「まだ新鮮なのでスルメにしたい」と引き取った。 同社では、真イカなら 1 - 2 日のところを、11 日かけて加工。 皮をはがし、内臓約 25 キロを取り除いて塩漬けした後、真イカ 5 千匹をつるせる乾燥室でダイオウイカのみを台に横たえて干した。 (asahi = 1-8-15)


漢方の薬草は秋田で … 中国では安定供給に不安

秋田県内で休耕田を活用して漢方薬原料の薬用植物を栽培する動きが広がっている。 主な原料調達先を中国から国内へと変更したい漢方薬メーカーと、米価下落などの逆風下での生き残りをかける農家側の思惑が一致。 農家は生産組合を組織して薬草栽培のノウハウを共有するなど高収益の農業経営を模索する。

同県南部の羽後町では、2012 年 12 月、35 軒の農家が集まり薬草生産組合を発足させた。 3 ヘクタールで婦人病などに効く漢方薬の原料となるトウキを栽培し、昨年秋には初収穫を終えた。 単位面積当たりの売り上げは、稲作の 1.5 倍以上という。 無農薬栽培のため手間がかかり、農機改造などの初期投資も必要になるなど課題もあるが、昨年末に開いた新規加入の農家を募る説明会には約 90 人が出席。 栽培や加工方法、採算性などの説明に聞き入った。 佐藤義彦組合長 (50) は「半数は組合に入ってくれるのではないか」と手応えを感じる。

生産者にとって心強いのは、需要が確実に見込めることだ。 国内メーカーの主な原料調達先は中国だが、品質や供給の安定に不安があり、さらに円安傾向でコスト高になってきている。 同組合はメーカー側から栽培面積を 30 ヘクタールに増やすよう求められている。 仙北市でも 14 年春に生産組合が発足。 2 ヘクタールで芍薬(しゃくやく)などを栽培する。

国産原料に対する漢方薬メーカーの期待は大きい。 業界団体の「東京生薬協会(会長 = 藤井隆太・龍角散社長)」は 13 年 2 月、「生薬の里構想」を掲げる美郷町と協定を締結。 同町では、のどや肝臓の薬の原料となる甘草(かんぞう)などの栽培が行われている。 同協会の担当者は「東北には元々多くの薬草が自生し、栽培の歴史もある。 土壌調査で原発事故の影響が見られなかった。」と説明する。 (yomiuri = 1-4-15)


秋田美人から今年のメッセージ 口元見てあ・て・て・ね

秋田観光コンベンション協会(秋田市)は、7 人の「秋田美人」からのメッセージを当てるクイズ形式の観光ポスターを制作した。 答えはホームページで受け付け、正解者の中から抽選で、市内のホテルペア宿泊券や秋田の特産品(3 千円相当)などを贈る。 ポスターに掲載された 7 人の女性の口の形から、それぞれ平仮名 1 文字を推測し、つなげて一つのメッセージを考える。 今回で 4 回目。 これまでの正解は「お・い・で・よ・あ・き・た(14 年)」、「あ・き・た・が・い・い・ね(13 年)」、「あ・き・た・に・き・て・ね(12 年)」。

市内に住む 10 - 20 代の女性を起用し、千秋公園や県立美術館などの観光名所で撮影した。 ポスターは、首都圏の JR 主要駅や市内の宿泊施設や飲食店に 1,500 枚掲示する。 2 月 28 日までに特設ホームページ (http://www.2014akitacity-bijin.com/) から応募する。 正解は 3 月からポスターやホームページに掲載する。 問い合わせは同協会 (018・824・1211) へ。 (asahi = 1-4-15)


ピーチ機内、動画で観光 PR へ 就航先の自治体と提携

格安航空会社ピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市)は今春にも、就航先の自治体と提携した新たな観光 PR を始める。 スマホなどに動画を配信する機内用サービス「high (ハイ) !」で、各地の名所などを無料で紹介する。 観光情報は路線ごとに目的地に合った内容にし、配信映画などの前に流す。 まず国内 10 空港(札幌、仙台、成田、関西、松山、福岡、長崎、鹿児島、那覇、石垣)の地元と提携し、将来は周辺にも広げる。 井上慎一社長は「地方には『この時期にまた来て』という思いもある。 それに応えたい。」と話す。(西村宏治、asahi = 1-2-15)


ハウステンボス、農業参入へ 園内にほぼ無人の野菜工場

テーマパークのハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)は 2015 年に農業に参入する。 ほぼ無人で運営するコンピューター制御の植物工場の実験棟を園内に建てて野菜の栽培に乗り出す。 その後 3 年程度かけて生産性の高い本格的な植物工場を建設し、将来は野菜の販売にも乗り出す計画だ。

沢田秀雄社長が朝日新聞の取材に明らかにした。 まずはロボットの技術をもつ企業と組んで実験棟をつくり、育てた野菜を園内の複数のレストランで提供する。 実験棟はガラス張りの建物にして、自動制御による野菜栽培の様子を来場客が見学できるようにする。 実験棟のそばに、採れた野菜を食べられる健康食レストランも新設する予定だ。 (土屋亮、asahi = 12-31-14)


地方に就職なら奨学金返還手助け 政府、来年度にも

地方に若者を呼び戻そうと、地方に就職した場合に奨学金の返還を手助けする仕組みが来年度にも始まる。 政府が地方創生の「総合戦略」に盛り込み、27 日に閣議決定した。 大学進学のために都会に出て、定年までいる。 そんな人の流れは大きく変わるのか。

「地方の若い世代が大学進学時や就職時に東京圏へ流出している。」 下村博文文部科学相は記者会見で、地方就職者の奨学金の負担軽減の方針を示し、そう指摘した。 文科省によると、大学進学時の人口流出が流入を上回るのは東京都や大阪府、愛知県、福岡県などを除く 37 道県。 20 - 24 歳の人口移動も、地方の 41 道府県で流出超過になっている。 政府はこの現状を変えるため、若者の地方定着を目指す。 (高浜行人 片山健志、千葉卓朗、asahi = 12-28-14)


来たぞ、我らのウルトラマンポスト 福島空港に設置

ウルトラマンの生みの親、円谷英二氏の出身地・福島県須賀川市と隣接する玉川村にまたがる福島空港の入り口に、世界で唯一の「ウルトラマンポスト」がお目見えした。 ウルトラマンの銀と赤の胸の模様をかたどったデザインで、中央にカラータイマーをイメージした青い円が描かれている。

左側の投函(とうかん)口にはがき(年賀状は対象外)を入れると、市の花である牡丹(ぼたん)とウルトラマンをあしらった特製の消印が押され、配達される。 同市が昨年、ウルトラマンの故郷である「光の国」と姉妹都市提携を結んだことを記念して、円谷プロダクションの協力のもとで設置した。 市内 6 カ所の郵便局でもウルトラヒーローたちの特製消印が押されるサービスを昨年から始めており、須賀川郵便局の担当者は「全国に届くはがきで市を PR したい。」 (asahi = 12-28-14)


商品券発行に交付金 経済対策 3.5 兆円、統一選を意識

安倍政権が、当面の景気を下支えするために検討してきた経済対策の内容が固まった。 予算総額は 3.5 兆円で、自治体が地域振興のために発行する旅行券や商品券などに使える交付金をつくる。 来春の統一地方選を意識して、地方向けの対策を充実させた。 27 日に閣議決定する。 政府は来年 1 月上旬に経済対策を盛り込んだ今年度補正予算案を決める予定だ。

対策の目玉は、総額約 4,200 億円の「生活緊急支援のための交付金」。 商品券や灯油購入の補助、子育て支援などから自治体が使い道を選ぶ「消費喚起・生活支援型」の交付金(2,500 億円)と、具体的な人口減対策をつくった自治体などにお金を配る「地方創生型」の交付金(1,700 億円)の 2 種類ある。 1 人あたりの車の保有台数などに基づいて、地方に手厚く配分する方針だ。 (疋田多揚、asahi = 12-27-14)

◇ ◇ ◇

自治体の商品券配布を支援 政府、補正予算で交付金

政府は、景気を下支えする経済対策の柱の一つとして、自治体を通じて商品券を配ったり、灯油の購入を補助したりする生活支援策を促す新たな交付金をつくる方針を固めた。 年末に編成する今年度補正予算案に盛り込み、年度末以降、住民に支援策が行き渡るようにする。

円安による輸入価格の上昇や、今年 4 月の消費税率 8% への引き上げで家計が圧迫され、消費や生産の低迷を招いているとみて、商品券などで消費を促して景気浮揚のきっかけにしたい考えだ。 具体的には、自治体に配る新たな交付金をつくり、自治体は、政府が用意するメニューの中から地域事情に合った生活支援策を選ぶようにする。

生活支援策のメニューとして、地元商店街で使える商品券の配布や灯油購入補助のほか、子育て世帯や低所得者世帯への給付金なども認める方向で調整している。 商品券や灯油補助の場合も所得制限を設け、中・低所得者に支援対象を絞る方向だ。 1 人あたりがもらえる額や所得の要件などは今後詰める。 新交付金は、消費税率を来年 10 月に 10% に再増税するかどうかの首相の判断にかかわらず補正予算案に盛り込む方向だ。 再増税を決断した場合は、低所得者などの家計を支援する追加の対策も講じるとみられる。(疋田多揚、asahi = 11-6-14)


コメ粒大きくする遺伝子、名大教授ら発見 増産の可能性

イネの種子を大きくする遺伝子を、名古屋大学の芦苅(あしかり)基行教授(植物分子遺伝学)らが発見した。 この遺伝子を取り入れると、種子が 15% 大きくなり、コメの増産につながる可能性がある。 23 日(日本時間)、米科学アカデミー紀要電子版で発表される。

コメ粒が短いジャポニカ米「日本晴」と、細長いインディカ米「カサラス」の遺伝子を比べた。 12 本の染色体のうち、第 6 染色体にコメの大きさを制御する遺伝子「GW6a」を発見。 その上で、GW6a の働きが、カサラスが日本晴より強いことを突き止めた。 カサラスの GW6a を日本晴に取り入れると、コメ粒の幅や長さが大きくなり、1 千粒あたりの重量が従来より 15% 増えた。 こうした遺伝子組み換えとは別に、交配による品種改良でも同様の結果が得られた。 (小林直子、asahi = 12-23-14)


メロディー奏でる道路を走ってみた 仕組みは? 曲は?

メロディーを奏でる道路があると知り、「いつかその音色を聞きたい」と思っていた。 今月初め、念願かなって走ってみた。 調べたところ、九州・山口・沖縄には計 3 カ所にある。 その一つ、大分県竹田市の国道 57 号では、竹田ゆかりの滝廉太郎が作曲した「花」を聞くことが出来る。 竹田市中心部から熊本・阿蘇方面に走る。 ト音記号と五線譜が描かれた看板が出てきた。

時速 60 キロで走ると、重く響く音で、想像以上によく聞こえた。 音程もしっかりしている。 ♪春のうららの隅田川 ・・・。 思わず口ずさむ。 道路脇に立つと、通行車両のエンジン音に交じり、はっきりと聞こえた。 続けて車が走ると、輪唱のように響いた。

管理する国土交通省佐伯河川国道事務所によると、設置は 2007 年 11 月。 平坦(へいたん)な直線道路でスピードが出やすく、無理な追い越しも後を絶たなかったことから採り入れた。 長さ 118 メートル。 舗装の補修も兼ね、400 万円ほどかかったようだ。 同事務所の担当者は、事故防止の効果ははっきりしないが、「以来、大きな事故はない。 訪れる車が増えた。」と語る。

どういう仕組みで奏でるのか。 施工した末広産業(前橋市)などによると、鍵となるのは、路面に連続的に刻まれた溝。 車が通過すると走行音が溝に反響して音が出る。 溝と溝の間隔が狭いと高音、広いと低音になる特性を利用する。 1 音の違いはミリ単位だ。 時速 60 キロで走る道路で 2 分音符の「ラ」の音を出す場合は、8 メートルに約 100 本の溝を刻む。 竹田市には「花」のほか、同じく滝廉太郎作曲の「荒城の月」が市内の国道 502 号で聞ける。 08 年 3 月の完成で、歌のモデルになったとされる岡城跡を仰ぎ見る好位置にある。

沖縄県には 2 年前にできた。 同県名護市二見の国道 331 号。 民謡「二見情話」が聞こえる。 施工した篠田興業(北海道)によると、左右のタイヤが別々の音を奏でる。 調べた範囲で、メロディーを奏でる道路が非常に多い都道府県は群馬県だった。 その数、11。 群馬と言えば、車好きの若者たちを描いた漫画「頭文字(イニシャル) D」の主人公の地元としても知られる。 「走り屋が多いから?」と尋ねると、県の担当者は「観光振興目的です」と苦笑い。 11 年度に観光振興策として予算をつけ、観光地へ向かう道路を中心にその地ゆかりの音楽を刻んだ。 居眠り防止や、溝があることで冬場のスリップを防ぐ効果もあるという。

音楽を奏でる道路は昨年、中国河南省や山東省にも登場した。 現地で技術指導をした篠田興業には、世界各地から問い合わせがあるという。 (寿柳聡、山下知子、asahi = 12-20-14)


宝塚市に「歌劇のまち条例」 100 年の歴史に誇り

宝塚歌劇の本拠地、兵庫県宝塚市の市議会が 18 日、歌劇の歴史を尊重したまちづくりを進めると宣言する「歌劇のまち宝塚条例」を可決した。 1914 年の初公演から 100 周年を迎えた街の盛り上がりを、来年以降につなげるのが狙い。 条例は年内に施行される。 条例は議員提案。 歌劇で「市の知名度が高まるとともに、芸術文化の薫り高い住宅都市のイメージが形成された」とし、歌劇あっての宝塚をアピール。 市民はその文化と歴史に誇りを持ち、魅力あるまちづくりに努め、市は必要な施策を講ずると定めた。

まちづくりの具体策は未定だが、今年 11 月、市内の河川敷に市民ら 4,395 人を集め、ラインダンスのギネス世界記録を更新したイベントのような、歌劇にちなんだまちぐるみの取り組みを続けたい、という。 条例案づくりにかかわった元タカラジェンヌの山本敬子市議は「まちも歌劇団も発展する相乗効果を期待したい」と話している。(鈴木裕、asahi = 12-19-14)


縁結びに効果あり? 2 台だけのハートつり革バス 山口

「幸せのハートつり革」を付けたバスが山口県内を走っている。 バス事業者と県でつくる「みんなが利用したくなる生活交通推進会議」が企画した。 落ち込む路線バスの利用促進が狙い。 鮮やかなピンク色のつり革を、2 本用意した。 縁結びで知られる出雲大社で、事前に祈?も受けている。 来年 3 月末まで、約 700 台ある路線バスのうち、2 台に交代で設置。 「乗り合わせただけでもラッキー。 つり革に触れたら超ラッキー。」と担当者。 (asahi = 12-16-14)


150 年経ても 白石家の寄付で晋作「終焉の地」整備

高杉晋作が倒幕へと決起して 15 日で 150 年。 これを前に、山口県下関市にある晋作の「終焉(しゅうえん)の地」がきれいに整備され、13 日、完了を祝う式典があった。 晋作は下関の豪商白石正一郎に物心両面で支えられた。 式典では今の両家の当主高杉力(つとむ)さん (50) と白石明さん (55) が並んで記念植樹をした。 今回の整備費用は、大半が白石家からの寄付で賄われた。 力さんは「150 年経っても、白石さんにお世話になるとは」とあいさつし、出席者を笑わせた。 (asahi = 12-15-14)


日本初のクリスマスは山口? 宣教師が記録、真実は …

街中がイルミネーションで輝く季節。 「12 月、山口市はクリスマス市になる」を合言葉に、山口市ではクリスマス関連行事が盛りだくさんだ。 何を隠そう、日本で初めてクリスマスが祝われた場所と言われているのだ。 「1552 (天文 21)年、山口で降誕祭(クリスマス)をした。 ミサを歌い、いい声ではなかったが、キリシタンたちはとても喜んだ。」 16 世紀に日本を訪れた宣教師らが書いた「耶蘇(やそ)会士日本通信」という本にこういう趣旨の記述がある。 16 世紀後半に日本でキリスト教を広めたポルトガルの宣教師、ルイス・フロイスも著書「日本史」で「山口で日本初の降誕祭が催された」と書いている。

今の市中心部にあった「大道寺」という荒れ寺を、教会の代わりにしたという説が有力だ。 スペインの宣教師フランシスコ・ザビエルは 1549 年に鹿児島にたどり着き、日本で初めてキリスト教を布教。 2 年後に山口の守護大名の大内義隆から布教の許可を得たが、この時期とも符合する。

街の活性化に格好のネタだが、注目されたのは最近だ。 きっかけは 1997 年、地元の山口商工会議所青年部が 20 周年事業として「日本のクリスマスは山口から」と銘打ち、イベントを始めたこと。 当時会長だった岡部憲治さん (55) は友人からこの史実を書いた雑誌の記事を教えてもらい、「これは使える!」と飛びついた。 お墨付きを得ようと 2006 年、ザビエル生誕地のスペイン・ナバラ州から「山口は日本のクリスマス発祥の地」と認定をもらった。

今年も、山口商工会議所などでつくる実行委がコンサートなど 40 以上のイベントを催す。 山口市内の路線の一部バスではサンタに扮した運転手が運転。 市長は「クリスマス市長」の肩書の名刺を配り、市内を走る SL も「SL クリスマス号」として臨時運行する。

冷静になって考えると、ザビエルの来日は山口での降誕祭の 3 年前。 毎年訪れるクリスマスをどこかで祝っていてもおかしくない。 ただし、山口の前にザビエルが訪れた鹿児島市や長崎県平戸市の担当者に聞くと、「記録がなくわからない。」 ザビエルの山口来訪 400 年を記念して作られたサビエル記念聖堂(山口市)の李相源神父 (53) も「本当のことは誰にも分からないのかもしれない」と語る。

ザビエルの兄の子孫で、08 年まで山口県下松市の教会を拠点に活動し、今も月に数回県内を訪れるイエズス会福岡修道院のルイス・フォンテス神父 (83) は「日本初がどこかではなく、キリスト誕生を祝い、世界の人々はみな友人であると感じることこそ大事だ」と話す。 山口でクリスマスを祝う文化は確かに根付いている。 真実は「神のみぞ知る。」 それでいいじゃないか。 (吉沢英将、asahi = 12-13-14)


山口銀行、東京・豊洲に新支店 住宅ローン獲得狙う

山口銀行(下関市)は 9 日、来年 2 月に東京都江東区に豊洲支店を開設すると発表した。 高層マンションの建設が相次ぐ湾岸部で、住宅ローンの獲得をねらう。 主に法人向け融資を手がける東京・日本橋の東京支店に続く首都圏 2 カ所目の拠点だが、地方銀行が東京で個人向け融資の開拓に乗り出すのは珍しい。

新支店は東京メトロ有楽町線の豊洲駅そばのオフィスビルに入る。 同じ山口フィナンシャルグループの北九州銀行(北九州市)、もみじ銀行(広島市)との共同店舗とし、各行の地元出身者の資金需要を開拓する。 人口減に直面している中国地方や北九州地区では資金需要が低迷しており、東京の営業拠点を拡充する。 (asahi = 12-8-14)