島根県人の県民性からみた恋愛傾向と相性

出雲大社を代表とする日本神話の根付く土地でありながら、「どうでもいい都道府県ランキング」で第 1 位に輝いてしまった島根県。

素朴で親切

これを受けて「リメンバーしまね」というサイトが作られたそうですが、それはさておき元々暗いイメージのある日本海側の中でも最も内向的で閉鎖的な県民性と考えられている島根でも、特にその傾向が強いのは松江を中心とした出雲地方です。 出雲大社があり閉鎖的であるためか、男性は引っ込み思案で消極的、見栄っ張りなところもあるものの基本的に保守的なので新しいものを取り入れるのが苦手です。 女性も同様に何事にも慎重であるため流行に踊らされることがなく、道徳的なのでギャンブルなどへの見方も厳しいです。 男女共に真面目で控え目、辛抱強くて勤勉なのが長所でしょう。

一方石見地方は古くから出稼ぎが盛んで、世界遺産・石見銀山があり商人の出入りも激しく経済力のある地域であったためか、明るく開放的、気さくな商人気質も持ち合わせています。 特に男性は歯切れが良くサッパリとした性格で行動力のある人が多いようです。 島根県に分類される隠岐地方は、その島国独特の結束力と独立の精神を持つ地域で、当人たちからすると島根県の一部とは考えていないよう。 初対面のとっつきは悪いものの素朴で親切、意外に新しいもの好きな一面も持ち合わせています。

このように一言で島根と言っても地方によって県民性にバラつきがあるためその恋愛傾向にもやや違いがあるのですが、基本的には保守的で道徳心が強いため、浮気に手を出す人が少なく一度好きになった相手をずっと大切にし続けます。 「一途な人が多い県」でランキング 1 位になったのもうなずけますね。 特に島根女性は見かけ以上にタフで芯の強い大和なでしこタイプなので、一度恋が始まればどんな相手であろうと献身的に尽くしてくれます。

そんな真面目で控え目な島根県人ですが、意外なことに「キスが好きな女性」の全国ナンバーワンに輝いたという恋に積極的な一面も見せています。 島根女性に聞いた「彼氏と付き合うきっかけになったものは?」というアンケートでも、「キスをした」が第 2 位に挙がるほど。 真面目で一途故に時に大胆な行動に出るのでしょうか ・・・。 ちなみに相性の良い県民として、新潟県や宮崎県、沖縄県といった、鹿児島県人と同じように消極的でシャイな県民性が挙げられていました。 逆に相性が悪いのは大阪府。 やはり自分たちとは正反対の軽いノリを嫌うようですね。 (GOW Magazine = 10-18-14)


島根県・隠岐諸島の蓄電池システム実証事業 連繋するのは太陽光・風力

中国電力は、島根県・隠岐諸島におけるハイブリッド蓄電池システムによる技術実証事業において、新たに導入を決定した約 8,000kW の再生可能エネルギーの具体的な内容について発表した。

旧隠岐空港跡地(島根県有地)に旭メガソーラー隠岐発電および隠岐一畑交通・一畑電気鉄道(共同事業体)がそれぞれ 1,500kW のメガソーラーを設置するほか、海士町にエネルギア・ソリューション・アンド・サービスが 2,000kW の風力発電を設置する。 また、隠岐の島町では、既連系申込分(非公表)によるメガソーラーの設置を約 2,000kW、隠岐諸島全域の住宅用太陽光の増加分による設置を約 500kW (見込み)、を計画している。 今回決定した導入量(約 8,000kW)と既存の導入量(約 3,000kW)により、隠岐諸島における再エネ導入量は合計約 11,000 kWとなる。

本実証事業は、送電線が本土と連携していない隠岐諸島において、再エネ導入量の最大化を図るための対策として、環境省の補助事業採択を受け実施するもの。 特性の異なる 2 種類の蓄電池を組み合わせ、それぞれの特長を活かしたハイブリッド蓄電池システム(出力 6,200kW)を構築し、蓄電池の効率的な充放電管理・制御手法などに関する技術実証を、地元自治体等と連携して実施する。

中国電力は本実証事業を進めるにあたり、地元自治体や他事業者の協力により、約 8,000kW の再エネを新たに導入するとしていた。 今回設置する予定のハイブリッド蓄電池システムは、NAS (ナトリウム・硫黄)電池(出力 4,200kW)とリチウムイオン電池(出力 2,000kW)。 電力系統制御用のハイブリッド蓄電池システムの活用は、国内初の画期的な取り組みとなる。 今後、平成 27 年度 - 平成 29 年度の 3 年をかけ,再エネ導入拡大における技術的課題の解決に向け、本実証事業に取り組む。 (環境ビジネス = 10-16-14)


成分特定せずに危険ドラッグ規制 全国初の条例案可決

鳥取県議会は 14 日、成分を特定せずに健康を害する恐れのある薬物を危険ドラッグとして規制できるようにする条例改正案を全会一致で可決した。 厚生労働省によると、成分を特定せずに危険ドラッグを包括的に規制する条例は全国初という。 11 月に施行される。

改正条例案では、興奮や幻覚などの作用を引き起こし、健康を害する恐れがある薬物を「危険薬物」と定義づけ、製造や販売、使用を禁止する。 違反すると警告や中止命令を出し、従わなければ最高で懲役 2 年か罰金 100 万円を科す。 成分を特定して規制してきた従来の「知事指定薬物」に加え、名称や形状、販売方法などから危険ドラッグと疑われる薬物を知事が「知事指定候補薬物」に指定し、販売や購入の際の届け出を義務づける。 (村井七緒子、asahi = 10-14-14)


横浜中華街の揚州飯店等で「島根フェア」開催 - のどぐろも提供

揚州グループ各店はこのほど、島根の特産品を本場横浜中華街の料理人が熟練の技で調理する「島根フェア」を開始した。 揚州グループは、横浜中華街大通りにある「揚州飯店 本店」をはじめ、手軽に中国料理を楽しめる「揚州茶樓」、麺・焼きギョーザに特化した「揚州麺房」、中華街の味を渋谷でも楽しめる「揚州飯店 渋谷店」など、各地で幅広く展開している。 今回のフェアは、本店が昨年の 10 月に移転してから 1 周年となることにあわせて実施している。

イベント期間中は、島根県内で厳重な健康管理のもと育てられた「ケンボロー芙蓉ポーク」や、希少な高級食材である「のどぐろ(アカムツ)」や「うちわエビ」といった素材を使用し、中国料理にアレンジして提供する。 メニューは、「島根フェア特別コース(全 9 品)」のほか、「島根ポークのチャーシュー」、「のどぐろ(アカムツ)の中華姿蒸し」、「うちわエビ刺身[奥出雲森田醤油店三年熟成生醤油とともに]・チリソース炒め」、「白バイ貝(刺身・湯引き・炒め)」、「ケンボロー芙蓉ポークの骨付きトックリモモハムのスライス」などの単品メニューも用意する。

また、揚州飯店 本店では「奥出雲森田醤油店三年熟成生醤油」を期間限定で販売している。 フェア開催期間は 11 月 30 日まで。 なお、天然の魚介類、特に「うちわエビ」などは仕入れの数に限りがあるため、一部のメニューに関しては売り切れ次第終了となる。 (フォルサ = 10-12-14)


出雲小境町・佐香神社、一足先に神社が新酒

酒どころ、島根。 11 月ごろから、各酒蔵で新酒の仕込みが始まり、街に米の香りが漂う。 そんな中、一足先に新酒ができる場所がある。 酒造りの神がまつられる佐香(さか)神社(出雲市小境町)だ。 毎年 10 月 13 日、どぶろく祭りが開かれ、杜氏(とうじ)や蔵人がうまい酒ができることを願う。

一畑電車の一畑口駅から歩いて 10 分。 「神田(しんでん)」と呼ばれる田んぼの真ん中に、大きな鳥居が見える。 さらに二つの鳥居をくぐり、石段をのぼると、本殿だ。 出雲国風土記(733 年)によると、佐香の地に 180 の神が集まって酒をつくり、180 日間の酒宴を開いた。 佐香神社のある小境(こざかい)町の地名は、「佐香」が転じたとされている。 (石川達也、asahi = 10-12-14)


陸自大型ヘリ美保配備へ 鳥取、島根県と事前協議

防衛省中国四国防衛局は 8 日、航空自衛隊美保基地(鳥取県境港市小篠津町)に陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプター「CH47」の配備に向けて、鳥取、島根両県と事前協議に入った。 同防衛局は配備される機体数や時期は未定としているが、2015 年度予算の概算要求では関連経費として 6 億円を要求。 予算が付けば格納庫の調査設計に入る計画だ。

同日、鳥取県庁を訪れた同防衛局の伊藤賢企画部長は「日本海沿岸地域で大規模災害が起きた際の初動対応に、ヘリは非常に有効。 具体的な配備時期は、決まり次第説明する。」と話した。 県地域振興部の小倉誠一部長は「県も配備を要望してきたので、期待している。 住民には丁寧な説明をお願いしたい。」と求めた。

ヘリの最大搭載量は 8 トン。 人員は乗組員 3 人を除き最大 55 人を運ぶことができる。 同省の中期整備計画では 18 年度までに CH47 を国内に 6 機配備するとしており、中四国地方では美保基地のみとなる。 鳥取県は米子市と境港市、島根県は松江市と安来市に意見照会。 同防衛局は各市で住民説明を行う計画で「説明を求める要望があれば、真摯(しんし)に対応したい」としている。 (日本海新聞 = 10-9-14)


江津・有福温泉の老舗旅館、学生と集客 SNS 活用も

島根県江津市の有福温泉の老舗、旅館樋口は東京の大学生 2 人を半年間のインターンシップ(就業体験)で受け入れ、新たな集客策や経費削減に取り組む。 経営革新を目指す地方の企業に、経営に関心がある大学生を橋渡しするゴールドマン・サックスの事業を活用する。 温泉街の観光客が落ち込む中、リピーターを増やし稼働率向上につなげる。

東京大学工学部と慶応大学経済学部の 2 人の 4 年生を受け入れる。 来年 3 月まで半年間、フロント業務や配膳など旅館の基本業務をこなしながら、新たなサービス、経費削減の取り組みに知恵を出し、協力してもらう。 新サービスは個人客を中心としたリピーターづくりを狙う。 女性の少人数旅行の宿泊プラン、ペット連れ宿泊客の開拓について検討中だ。 学生たちと需要を予測し、集客効果が高いものから実施に移す。

今年 5 月、旅館樋口は経理や顧客管理を効率化する新たな業務システムを導入した。 部屋数 20 の小規模な旅館の経営に適したシステムの利用方法を提案してもらう。 交流サイト (SNS) を使って広告・宣伝費を圧縮することも計画中だ。 学生には月額 4 万円を支給し、食事と宿泊は無料となる。 インターンの一人、慶応大の平野浩太郎さんは「社会に出る前に経営の実践を学ぶ機会を持てるのは、将来に役立つはず」と語る。

ゴールドマンは今年度から「中小企業経営革新プログラム」と名付けた事業を始めた。 経営に関心がある大学生を就業体験として地方企業に仲介、同社の社員も必要に応じて助言する仕組みだ。 社会貢献活動の一環と同時に、中小企業の支援ノウハウの蓄積も狙う。 コーディネーター役としてインターン事業で実績のある NPO 法人 ETIC (東京・渋谷)、シーズ総合政策研究所(松江市)が協力し、全国で 50 社を選ぶ予定だ。 コーディネーターの推薦で、中国地方で初めて旅館樋口が決まった。

江津市によると、有福温泉の入り込み客数(日帰り客など含む)は 2003 年が 11 万 2,790 人だったが、13 年には 8 万 7,954 人に 22% も減少した。 団体客の減少や旅館の廃業が影響した。 明治初期に営業を開始した旅館樋口は有福観光(江津市)が経営する。 個人客中心の施設に改修したことが奏功し、稼働率は 60% 程度に上る。 温泉街の中核施設として旅館経営者が共同運営している「有福カフェ」がある。 学生たちはカフェのスタッフとの会合にも参加し、まちづくりにも一役買う予定だ。 (nikkei = 10-8-14)


1,700 グラム男児の心臓手術 島根大病院、国内最軽量で成功

島根大病院(島根県出雲市)は 8 日、大動脈と肺動脈の位置が逆になる先天性の重い心臓病を患った生後 2 カ月の男児に対し、心臓の心房内で血液の流れを入れ替えて治療する「セニング手術」を行い成功したと発表した。 病院によると、手術時の男児の体重は 1,700 グラムで、この手術法では国内で最も軽い体重での成功例となる。 順調に回復しており、11 日に退院予定という。

執刀した心臓血管外科の藤本欣史講師は記者会見で「早産で、出生時 1,168 グラムしかない極めて低体重の赤ちゃんだった。 心臓はピンポン球より小さく、細かい操作が必要だった。」と話した。 男児は松江市の夫婦の間に昨年 12 月 30 日に生まれた。 左心室から出るはずの大動脈が右心室から出て、右心室から出るはずの肺動脈が左心室から出ている「完全大血管転位症」と診断され、今年 3 月 3 日にセニング手術を受けた。 今は約 2,690 グラムまで成長し、経過は良好という。 (kyodo = 10-8-14)


婚活塾・ご縁タクシー … 「寿効果」に出雲わく

高円宮家の典子さまから千家(せんげ)典子さんへ。 5 日、出雲大社宮司を代々務める千家家の長男、国麿(くにまろ)さんとの結婚式が執り行われた出雲大社。 縁結びで知られる神社の慶事に、地元は祝福ムードに包まれた。

台風が近づき、朝から雨模様だった出雲市。 2 人が控え場所の貴賓館を出る直前、雨がほとんどやんだ。 結婚式を挙げる拝殿に向けて参道を進む 2 人を、多くの人たちが日の丸の小旗を振って迎えた。 出雲市大社町の主婦高橋美和さん (41) は「タイミングよく雨がやんだ。 衣装がきれいで、とてもすてきでした。」 県外から訪れた人も多く、神戸市東灘区の会社員仙石理絵さん (47) も「神々しく感じた。 ご縁のお裾分けをもらえるようにお参りして帰ります。」

出雲大社氏子会会長の竹内繁蔵さん (89) は、氏子会の役員約 160 人や婦人会などとともに、拝殿近くで 2 人を迎えた。 「国麿さんは心やすい方。 典子さまにも、これからお会いすることがあるかもしれないが、心やすくしていただければ。 笑顔の絶えない家庭をつくってください。」 同じ日に出雲大社で結婚したカップルもいた。 神戸市の自営業室井卓士さん (35) と、看護師の上田佳奈さん (32)。 室井さんの両親が島根県在住で、昨年 10 月に出雲大社を予約したという。 上田さんは「同じ日なんで本当にびっくり。 でも良いスタートが切れます。」と喜んでいた。

結婚の儀の後、地元の人たちは江戸時代から続く正月の伝統行事「吉兆行事」を開いた。 氏子約 120 人が高さ約 10 メートルの吉兆幡と呼ばれるのぼりを 2 本立てた。 洋装に着替えた 2 人を前に、大社町吉兆行事保存会連絡協議会の入江紀久男会長 (73) が「幸せな生活を送られると思う。 地域住民で末永い幸せをしっかりとお見守りいたします。」とあいさつした。

観光シーズンを迎えた地元は「寿効果」に期待する。 周辺の旅館や飲食店などは、店先に「奉祝」と書かれた 163 張りの弓張り提灯(ちょうちん)を掲げた。 福岡県の夏の三大祭りに数えられる北九州市の「戸畑祇園大山笠」で、巨大山笠の指揮者が持つ提灯だ。 出雲市や出雲商工会など 12 団体は 8 月に実行委員会を立ち上げ、祝福プランを練ってきた。 昨年 9 月、出雲大社の平成の大遷宮を祝って、戸畑祇園大山笠振興会が山笠運行を奉納。 今回、祝福の装いとして白羽の矢がたった。

実行委は、国旗やポスターなど計 1 万 4 千枚も用意。 市は 9 月補正予算で約 300 万円を計上した。 出雲商工会の宮本交治事務局長 (63) は「縁結びの神様のおひざ元として、ますます全国からお参りいただければ」と期待する。 「お二人の結婚が婚活の機運につながれば」と、出雲市縁結び定住課は 11 月から「必勝婚活塾」と題した短期集中型の婚活セミナーを始める。 出会い方やイメージアップ術をアドバイスし、12 月に出雲大社近くで縁結びコンパを開く。

7 月から、約 100 個のハートを車体に描いた「ご縁タクシー」 2 台を走らせる出雲一畑交通。 観光シーズンの昨年 10 月は、観光タクシーの利用が 100 件と前年の 2 倍を超えた。 今秋も昨年並みの利用を見込む。 山崎英之・営業係長 (41) は「旅行会社を通さない個人客が大半。 出雲大社など縁結びや有名な神社を巡るコースにメールで予約が入っている」と話している。 (今林弘、宮野拓也、asahi = 10-6-14)

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高円宮家典子さまと千家国麿さんが出雲大社で結婚式

高円宮家の次女典子さま (26) と、出雲大社権宮司の千家国麿(せんげくにまろ)さん (41) の結婚式が 5 日、島根県出雲市の出雲大社で行われた。 女性皇族の結婚は、2005 年の天皇、皇后両陛下の長女黒田清子さん以来。 結婚式後、地元市役所に婚姻届が提出され、「千家典子さん」になる。

午前 11 時、千家さんと典子さまはゆっくりと結婚式場の拝殿に向かった。 集まった人たちから「おめでとうございます」などと歓声があがり、典子さまは笑顔で会釈していた。 典子さまは、祖母の三笠宮妃百合子さまが大正天皇の妻・貞明皇后から贈られた赤色の小袿(こうちぎ)に、紫色の長袴といった平安朝のスタイル。 千家さんは黒色の衣冠姿で結婚式に臨んだ。

結婚式は神式で行われ、斎主は千家さんの叔父にあたる出雲大社の千家隆比古(ながひこ)権宮司が務めた。 典子さまの母久子さまや姉承子さまらが参列。 全員が修祓(しゅばつ、お祓い)を受け、斎主が祝詞(のりと)を奏上した。

その後、千家さんと典子さまが中央の柱を交差するようにして神殿前に進み、玉串をささげて拝礼した。 結婚式にあたり、久子さまは宮内庁を通じて「多くの方々に祝福していただいたことを感謝申し上げ、温かな幸せと喜びに満ち溢れた時が彼らを待ち受けていることを祈っております」、千家さんの両親の尊祐(たかまさ)さん、礼子さん夫妻は「今後、大國主大神さまの和譲のみ教えを心として、二人が健康で幸せな人生を歩むよう祈っております」との感想を発表した。

これに先立ち、同日朝、宮邸の代わりとなったホテルで、使者が典子さまを迎えに行く「入第(じゅだい)の儀」が行われた。 宮内庁によると、千家さんの使者を担う出雲大社の千家和比古(よしひこ)権宮司が「ただいま典子女王殿下をお迎えに参りました」と伝え、典子さまは「ありがとうございます」と答えたという。 その後、久子さまらに見送られ、車で出雲大社に向かう際には笑顔を見せていた。 (asahi = 10-5-14)


城下町松江照らす「松江水燈路」 多彩に月末まで

しまねっこ、神楽、小泉八雲の怪談 ・・・。 地元なじみの図柄を描いた、あんどんで松江城周辺を淡く照らすイベント「松江水燈路(すいとうろ)」が、月末まで開かれている。 八百万(やおよろず)の神が出雲大社に集うとされる陰暦 10 月の「神在月(かみありづき)」にちなみ、毎日午後 6 - 9 時にともされる。 12 回目の今年は土日・祝日に最多の 1,200 個が点灯され、堀川遊覧船の夜の運航や武家屋敷ライトアップなどイベントは多彩だ。 (一色涼、asahi = 10-4-14)


出雲の「姫」ガイド、女心つかむ 典子さま結婚式で注目

高円宮家の次女典子さま (26) と、出雲大社権宮司の千家国麿(せんげくにまろ)さん (41) の結婚式が 5 日に執り行われる島根県。 60 年ぶりの大遷宮があった昨年に続き、再び縁結びブームに沸いている。 ご縁やパワースポットを求めて訪れる女性観光客に、女心には女心でおもてなしをと、「娘」、「姫」ガイドが活躍中だ。

着物で案内、まるで女子会

松江市内の縁結びスポット 7 カ所を 2 時間半で回るツアー。 タクシーに同乗するガイドは、その名もずばり「縁結び娘」だ。 NPO 法人「松江ツーリズム研究会」が 1 年前に始めた。 松江市の谷夏海さん (27) ら 20 代女性 4 人が交代でガイドを務める。 タクシー代込みで 1 人 2,500 円。 午前と午後の 1 日 2 便だが、お値打ち感もあって、これまで約 1 千人が利用した。

利用客の 9 割超が女性。 売りは、女心のツボを押さえた心遣いだ。 約 1 時間の車中、華やかな着物姿のガイドは、縁結びの由来から神話の解説、島根の名物まで、豊富な話題で盛り上げる。 恋愛相談に発展することもある車内は、まるで女子会のよう。 9 月下旬、人気スポットの八重垣神社の「鏡の池」。 ガイドの谷さんが和紙を浮かべ、沈んだ時間と距離で良縁が分かると説明すると、歓声が上がった。 「もし沈まなかったら」という声には、「大丈夫。 コツをお教えしますね。」と励まし、笑いを誘った。

虫よけスプレーやお供え、雨傘も用意。 気軽に写真撮影役を買って出る気配りに、東京から訪れた鈴木有花梨さん (25) は「女子力が高くて、すてき。」 東京の岸柳実和子さん (26) は島根県出雲市出身。 「名所に来たことはあったけど、今回は由来を聞いて回ったので、より御利益がありそう。」と満足げだった。

神話の語り部に

出雲市を拠点に活動するのは、フリーアナウンサーやライター、博物館職員など多彩な肩書を持つ女性 9 人の「比売神(ひめがみ)ガイド」。 40 代の女性が中心で、古事記の中で姫を表す「比売」の字を当てた。 月 1 回ほど勉強会を開きながら、荒神谷博物館などで特製の紙芝居を使って、ヤマタノオロチや国引き神話などを披露する。 リーダーの杉岡直子さん (42) は「知らないで見たらただの山々でも、神話を知れば神々の力強い息吹を感じられる」と神話の魅力を語る。 (宮野拓也、asahi = 10-3-14)


島根県、中山間地域商店存続支援へ実態調査

島根県は近く、後継ぎ不在のため、存続が危ぶまれている中山間地域の小売店の経営実態調査に乗り出す。 経営を指導、支援する仕組みを作った上で、U・I ターン者や地元で意欲を持つ人に橋渡しし、地域の商業、住民生活の利便性維持や定住につなげるのが狙い。 モデル事業の結果を踏まえ、県全域に広げられるかどうか見極める。

2013 年の県商工会連合会の調査によると、中山間地域では、住民の 32.0% が日常の買い物に困っていると回答。 離島を除く平野部を 12 2ポイント近く上回った。 さらに、経営者の高齢化が進み、後継者がいないケースが少なくなく、廃業が相次げば、住民生活に支障を来すことから、実態調査の実施を決めた。 (山陰中央新報 = 10-3-14)


島根県が「縁結びチョコ」 贈答用大手メリーと連携

島根県は 2 日、贈答用チョコレート大手のメリーチョコレートカムパニー(本社・東京都)と連携し、2 月のバレンタインデー向けの「縁結びチョコ」を発売すると発表した。 県内だけでなく、首都圏などでの販売によって、県の知名度アップや観光客誘致につなげる。 同社は 1950 年に創業し、チョコレートを中心に洋菓子を製造。 直営店約 150 店で販売するほか、山陰両県を含む国内外の百貨店や専門店など 600 店舗以上と取引している。 2014 年 3 月期決算の売上高は 195 億円。

今回は、島根県の観光キャンペーン「ご縁の国しまね」の一環で商品化。 チョコレートは縦横 3.9 センチ、厚さ 0.4 センチで、包装する袋や箱にキャンペーンのロゴマークを入れた。 9 枚入り(価格 648 円)と 18 枚入り(同 1,080 円)の 2 種類があり、11 月 1 日に県内の空港や駅で先行発売。 12 月以降、販売する全国の直営店や取引店舗は今後、決める。 しまねの魅力発信室の藤井洋一室長は「県内旅行のきっかけになってほしい」と期待している。 (山陰中央新報 = 10-3-14)


島根ウハウハ 錦織「ノドグロが食べたい」で特需!

テニスの全米オープン男子シングルスで準優勝した錦織圭 (24) の「ノドグロが食べたい」という発言をきっかけに、同選手の地元・島根県が特産の高級魚「ノドグロ」ブームに沸いている。 錦織は 9 月 13 日の帰国会見で「魚が好きなのでアユが一番食べたいけど、時季ではないのでノドグロが食べたい。」 その後、島根県内の鮮魚店や乾物店に県内外から問い合わせや注文が殺到、思わぬブームに地元はうれしい悲鳴を上げている。

ノドグロは全国的にはアカムツと呼ばれる高級魚で、特に山陰沖産のものは高値で取引される。 脂が乗っていて「白身のトロ」の異名を持ち、口の中が黒いことからノドグロと呼ばれる。 上品な味わいで煮ても焼いてもおいしい。 09 年にノドグロを市の魚に制定した浜田市は錦織が帰省した際に感謝の気持ちを込めて、浜田産のノドグロを贈る予定。 担当者は「ブームで終わらせず、ブランドとして確立していきたい」と話した。 (スポニチ = 10-2-14)

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錦織選手にちなみ「ラケット和菓子」 地元・松江で販売

全米オープンテニスで準優勝した錦織圭選手 (24) にちなみ、地元松江市の松江歴史館の喫茶「きはる」が記念の和菓子を販売している。 ラケットのガットをホワイトチョコ、ボールを白あんで細かく表現。 「現代の名工」の菓子職人伊丹二夫(つぎお)さん (79) の手作りだ。 税込みで 1 個 310 円。 大活躍を祝い、金粉をふった伊丹さんは「次はトップを」と、さらにまばゆく光ることを願っている。 販売は 17 日までだが要望があれば延長も。 (asahi = 9-17-14)

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地元島根・加茂のテニス場で「錦織体験ツアー」も

テニスの全米オープン男子シングルスで日本人初の決勝進出を果たした錦織圭(24 = 日清食品)の地元島根県で「錦織体験ツアー」が実現する!? 島根県庁が旅行会社とタイアップして、少年時代に錦織が使用した同県雲南市内のテニスコートを使用できる特別ツアーを検討中だ。 錦織は 13 歳まで島根県松江市で過ごした。 同市のグリーンテニススクールで基礎を学び、雲南市加茂町にある市営のテニス場でも汗を流した。 その市営のコートが「錦織体験ツアー」の目玉だ。

島根県商工労働部観光振興課観光企画グループの新田誠氏は「加茂のテニス場で 2 時間ボールを打つ、そういう旅行プランがあれば、お子さんが喜んでくれるのでは。 旅行会社から錦織選手が使ったテニス場についての問い合わせもある。 親子で参加していただくような企画ができれば。」

従来なら、著名人に県の PR 大使などを務めてもらうこともあるが、錦織は世界中を飛び回り、多忙を極める。 「県の PR にご協力いただければ本当にうれしいですが、そう簡単なことではないと思います」と新田氏。 そこで今回のプランが浮上した。 「テニス場は市営なので何らかの形で実現できれば。」 錦織少年の原点を感じてもらえるツアーにしたい思いもある。 松江城を見学し、錦織と同じテニスコートでプレーして、最後に日本一とも言われる宍道湖(しんじこ)に沈む夕日を眺める -。 島根の観光名所に「世界の錦織」が加わる。 (益田一弘、日刊スポーツ = 9-9-14)

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全米テニス錦織 4 強 出身の島根・松江市、快挙に懸垂幕などで盛り上げへ

テニスの全米オープンの男子シングルス準々決勝で 4 日、ベスト 4 入りを決めた錦織圭選手。 出身の松江市では、声援を送った市民らが快挙を喜び、さらなる飛躍を期待した。 同市は急遽、5 日午前 11 時から応援の懸垂幕を市役所正面玄関で除幕するほか、玄関ロビーに応援メッセージの寄せ書きコーナーも設置、盛り上げるという。

錦織選手は、今年の全豪オープン覇者を相手に 4 時間超の熱闘の末に勝利。 松江市のホテルでは、県テニス協会主催のパブリックビューイングが早朝から開かれ、地元のテニス関係者ら約 50 人が声をからした。 小、中学校時に指導した松江市のグリーンテニススクールの柏井正樹ヘッドコーチ (54) は「勝負どころでポイントを決めてくれた」とたたえ、「メンタル面も安定している。 優勝の可能性も十分。」と話す。

卒業した市立乃木小学校の元校長、糸原次之・県テニス協会会長 (71) は「一球一球に勢いがあり、『テニス魂』を感じた。 優勝の夢をかなえてくれると信じている。」と大喜び。 松江市の松浦正敬市長は「最近のレベルアップはめざましい。 準決勝も勝ち抜いてくれると期待している。」 島根県の溝口善兵衛知事は「県民に大きな喜びと励みを与えてくれた。 ぜひ優勝を目指して頑張ってほしい。」などと、それぞれコメントを出した。 県テニス協会は準決勝のパブリックビューイングを計画、詳細が決まれば協会ホームページで発表するとしている。 (sankei = 9-5-14)


島根和牛と県産米で … 出雲ご当地バーガー誕生

島根和牛と県産米を使った「島根和牛ご縁ライスバーガー」が、出雲大社前の神門通りで今月売り出され、好評だ。 税込み 500 円で、週末には 1 日 400 個が売れている。

企画したのは、神門通りで 3 年前から出雲そばおやき専門店・絆屋を運営する「二幸(にこう)」の高橋良治社長 (30)。 大正時代から続く食品卸の 4 代目だ。 島根ブランドになる商品をつくろうと、出雲市の「かつべ牧場」の和牛個体識別番号付きの牛肉と県産のコシヒカリを使った。 電子レンジで温めて食べられる冷凍品もあり、高橋さんは「お土産用や県外に住む県出身者にも買ってほしい」と話す。 県外発送も受け付ける。 問い合わせは二幸 (0853・23・1200) へ。 (宮野拓也、asahi = 9-30-14)


島根まるごと田舎体験広がる 遊び企画 184 に

田舎暮らしを日帰りや宿泊で楽しむプログラムを提供する「しまね田舎ツーリズム推進協議会」が、活動を始めて 10 周年を迎えた。 10 月からは石見地方で、民間団体が展開する地域イベント「いわみん」と、大田市観光協会が展開する「みちくさ日和」とも連携。 県全域で 184 の遊びメニューをそろえ、大規模なキャンペーンを展開して参加者を募る。

地元への U ターンや I ターンを促そうと、県やふるさと島根定住財団などが 2005 年春、同協議会を結成。 「田舎ツーリズム」では、都市部では楽しむことのできない豊かな自然とのふれあいなど、地方の魅力を前面に出した農漁業体験や民泊などを通じた住民との交流を PR している。 その上で、実際に都市部からの訪問者を受け入れてくれる施設や団体に呼びかけ、一定条件を満たして協議会に登録すれば、調理や宿泊受け入れを可能にするなど環境も整備。 13 年度の登録数は 265 施設と 135 団体、体験参加者は 9,937 人に上った。

10 月から連携する民間団体のイワミノチカラ(事務局・江津市)は、遊びのイベント「いわみん」を、昨夏から実施。 地元の瓦産業や温泉、アート、釣りなど様々な体験メニューを用意し、今夏の第 3 回は 41 プログラムに 556 人が参加した。 今回のキャンペーンでは 78 プログラムに増やし、和太鼓演奏や竹炭作り、ハンター同行の狩猟見学などもある。

「みちくさ日和」は 2012 年に始まり、大田市と美郷町の地域資源を PR。 今回は、絵手紙やダイビング、石釜でのピザ作り、寺での写経などで参加者を募っている。 11 月 30 日までのキャンペーンでは、全プログラムを紹介したガイド冊子(A4 判、59 ページ)を、県内外の観光施設などで配布する。 協議会事務局の県しまね暮らし推進課は「受け皿となる新たな団体・施設の掘り起こしを進め、参加者をさらに増やしたい」としている。

参加は予約制で、浜田、江津市と邑南、川本町でのプログラムがいわみん実行委 (0855・52・5319)、大田市と美郷町が市観光協会 (0854・88・9950)。 他の地域は一畑トラベルサービス (0852・21・0277) へ。 (石田仁史、yomiuri = 9-28-14)


島根大、ロボ手術でタイを支援 現地大の研修受け入れ

島根大学はロボットを使った手術の導入でタイのタマサート大学を支援する。 島根大はロボットによる前立腺がんの手術で実績がある。 タマサート大から教員や学生の研修を受け入れ、操作の習熟を手助けする。 タマサート大には島根大の学生を派遣し、国際的な視野を持つ医師を育てる。 タマサート大が導入すのは、体の表面をできるだけ傷つけずに患部を治療する「低侵襲ロボット手術」だ。 同大学医学部は、タイ国内で 5 台しかない米国製ロボット手術機「ダヴィンチ」の購入を検討している。 ダヴィンチの購入には操作資格を保有する医師が必要になる。

両大学は学生、教員の交流や学術情報の交換を進める協定を結んだ。 第 1 弾として、タマサート大から医師の資格を持つ教員 9 人を受け入れた。 教員は 2 日間にわたり使い方の講習を受け、ダヴィンチによる前立腺がん手術に立ち会った。 島根大は研修の修了証明書をタマサート大に発行する。 受講料は無料とした。 ダヴィンチは 1 台が約 3 億円。 研修チーム代表のトムティチョン医学部副学部長は「2015 年 12 月の購入を予定している」と話した。

一方、島根大はタマサート大に学生を派遣して、東南アジアの医療の事情を学んでもらう。 まず、9 月中旬に 4 人をタイに派遣し、1 週間、英語による医療研修に当たらせた。 (nikkei = 9-26-14)


首都圏で島根観光人気 「行ってみたい」 54%

首都圏の住民を対象に県が 8 月に実施した「観光認知度調査」で、20 - 60 歳代の男女 2,066 人のうち、半数以上が「島根県に行ってみたい」と回答したことがわかった。 実際に訪れたことがある人は約 3 割に上ることも明らかになり、県は「大きな需要が見込める首都圏を中心に、島根の魅力をアピールしたい」と意気込む。 調査は、県の認知度や誘客対策の効果などを調べるため、毎年定期的に実施。 今回は委託した民間会社が 8 月 8 - 11 日にかけ、東京と神奈川、埼玉、千葉の 4 都県の人を対象にインターネットを通じて行った。

その結果、旅行で島根を訪れたいかどうかを問う質問には、54.6% が「行ってみたい」と答え、実際に旅行で訪れたことがあるとしたのは 30.3% に。 訪れたことがある観光地では、出雲大社が 70.3% でトップ。 一方、県西部の石見銀山遺跡 (11.8%) や、しまね海洋館アクアス (2.6%) は低調だった。 県観光振興課は「県西部の観光スポットの認知度向上につながるよう、積極的に情報発信していきたい」としている。 (寺田航、yomiuri = 9-24-14)


「後継者いない」島根の企業 72%、全国 6 番目の高さ

島根県で後継者がいないとする企業は全体の 7 割超 - -。 帝国データバンク松江支店が、島根県内の企業 1,186 社を対象に調査したところ、こんな実態が浮かび上がった。 後継者不在率の 72.8% は全国で 6 番目に高いという。 調査では、後継者が「いる」としたのは 323 社、「いない」は 863 社。 不在率は全国平均の 65.4% を上回った。 同じ山陰の鳥取県も 74.4% と全国で 5 番目に高い数字だった。

業種別では、最も厳しいのがサービス業の 84.2%。 小売業は 73.9%、製造業は 71.9% - など。 また、社長の年齢別では、60 歳代で 63.8%、70 歳代で 52.7% が不在とし、世代交代がなかなか進まない状況を浮き彫りにした。 同支店は「島根県の企業の後継者不在率は高く、社長の年齢別で 60 歳代以上の不在率は全国平均を大きく上回る」と分析し、「地域経済の持続的な発展のために、後継者の育成を中心とした事業の道筋を早くつけることが望まれる」と指摘している。 (sankei = 9-21-14)


島根のソフト産業、売上高 21% 増 昨年度 Ruby を軸に

島根県内の IT (情報技術)企業でつくる島根県情報産業協会(松江市)がまとめた報告書によると、県内ソフト開発企業の 2013 年度の売上高は 215 億 6,300 万円だった。 前年度に比べ 21% 増えた。 ソフト産業の従事者数も 5% 増の 1,961 人となり、島根県で IT 分野の産業集積が進んでいることが裏付けられた。

年度内に県外から進出した企業は 6 社で、進出企業は計 14 社となった。 スマートフォン向けアプリ開発のフェンリル(大阪市)や、業務システム開発のテラインターナショナル(東京・豊島)などが松江市などに拠点を構えた。 背景には、全国的な景況感の改善によって IT 投資が活発化していることがある。 協会の吉岡宏会長は「松江市ゆかりのコンピューター言語である Ruby (ルビー)の開発振興策で成果が出てきた」と指摘する。 Ruby のエンジニアの数は 316 人で前年より 30% 増えた。 調査は島根県内にある IT 関連企業 75 社を対象に実施し、68 社が回答した。 (nikkei = 9-20-14)


サン電子、島根の 2 工場を増強 車用コンデンサー生産

コンデンサー製造のサン電子工業(大阪府四條畷市)は島根県にある 2 工場の設備を増強する。 7 億 4 千万円の設備投資で車載用コンデンサーを作っている両工場の生産能力を1割高める。 中国にも生産拠点を持つが、高品質が求められる自動車用部品は国内生産が適していると判断した。 17 日、島根県益田市と出雲市での新たな設備投資と、17 人の新規雇用方針を発表した。 併せて県、益田市との間で工場増設に関する立地計画覚書を交わした。 県内で車載用のアルミ電解コンデンサーを増産する。 出雲工場は一部加工を担い、益田工場が最終出荷する。

設備投資により現在は月産約1億個の益田工場の生産量を 10% 増やす。 同社は 2003 年に中国・江蘇省にコンデンサー製造工場を設けており、現行の生産比率は国内が 67%、海外が 33% だ。 今回の増設で国内生産比率が約 10% 高まる。 海外では新興国を中心に自動車の需要が増えている。 同社でもエアバッグやアンチロック・ブレーキ・システム (ABS) など安全確保装置やエンジンルームに使うコンデンサーの受注が伸びている。 これらの部品は優れた耐熱性や振動への強度など、高い性能が必要となるため、国内の生産技術で増産に対応することにした。 (nikkei = 9-18-14)


かつ江さん再び「お蔵入り」 小学館、無断利用を謝罪

鳥取市教委が公募で選びながら名前などが批判され公開を終了していた鳥取城籠城(ろうじょう)戦のマスコットキャラクター「かつ江さん」が、漫画誌「ビッグコミック(小学館)」連載の漫画に 2 度登場した。 市教委が無断利用に遺憾の意を示し、同誌編集部が謝罪する事態になった。 今後の使用は認められず、再び「お蔵入り」となったかつ江さん。 その経緯を追った。

かつ江さんが掲載されたのは黒鉄ヒロシさんの連載漫画「赤兵衛」で、8 月 9 日発売のビッグコミック 16 号と 8 月 25 日発売の同 17 号に登場した。 16 号では「鳥取の渇(かつ)え殺し」と呼ばれる羽柴秀吉による兵糧攻めを説明するシーンで登場。 主人公の赤兵衛らが「せっかくこの世に姿を現したのに」、「また消えちゃったんだね」などと語り、わずか 4 日で公開終了となったことをにおわせている。

欄外には「あまりに不憫(ふびん)すぎて描いてしまいました」と作者コメントもあった。 17 号では「三木の干(ひ)殺し」と呼ばれる秀吉の三木城(兵庫県三木市)の兵糧攻めのキャラとして、黒鉄さん創作の「ヒー子ちゃん」を登場させ、かつ江さんとのやり取りを描いている。 (柳川迅、asahi = 9-18-14)


高速 PA にセアカゴケグモ、94 匹を捕獲・駆除 鳥取

16 日午前 10 時半ごろ、米子道下り線の大山パーキングエリア(鳥取県伯耆町岸本)で、特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」が見つかったと、NEXCO 西日本から県に通報があった。 94 匹を捕獲・駆除したという。 けが人はなかった。 県は「見つけた場合は素手で触らず、最寄りの市町村や保健所に通報してほしい」と呼びかけている。 広島県内の山陽道で 10 日にこのクモが発見され、NEXCO 西日本が 13 日から米子道を点検していた。 県内での発見は昨年 9 月に大山町の資材置き場で見つかって以来、2 例目。 (asahi = 9-17-14)


おっき〜い! 冷凍ダイオウイカ 15日まで一般公開 島根

島根県立しまね海洋館アクアス(浜田、江津市)が 13 - 15 日、県西部沖で捕獲されたダイオウイカの冷凍標本を展示する。 全長 3.1 メートルの雄の個体で、浜田港を出港した底引き網漁船が 4 日、沖合約 50 キロで水深約 120 メートルの海中から引き上げた。 2 本の触腕は切れて死んでいたが、外套(がいとう)膜と呼ばれる胴と頭、吸盤がついた腕が残っていた。

ダイオウイカは研究標本にする国立科学博物館(東京)への発送を前に、一般公開される。アクアスによると、国内各地でのダイオウイカ捕獲は今年 21 例目で、うち 18 例が日本海側。 同館では 3 月の別の個体に続いて 2 度目の展示となり、藤田剛志・魚類係主任は「実物は珍しく、海の生物の不思議を感じてほしい」と話している。 入館は一般 1,540 円、小中高校生 510 円。 (yomiuri = 9-14-14)


島根富士通、敷地の 4 分の 1 で太陽光発電 京セラ系に賃貸

ノートパソコン製造の島根富士通(島根県出雲市)が本社敷地の 4 分の 1 を太陽光発電施設に転用する。 発電事業者に 20 年契約で土地を貸し出す。 生産ラインの効率化を積極的に進めた結果、現行の 2 棟の工場で生産量を維持できると判断した。 遊休地を貸すことで資産の有効活用を図る。 京セラと東京センチュリーリースが共同出資した京セラ TCL ソーラーが、島根富士通から敷地を賃借して太陽光発電施設を運営する。 (nikkei = 9-12-14)