スタバ、ついに鳥取に出店へ 上陸 20 年で全国制覇

スターバックスコーヒージャパンは、47 都道府県のなかでただ一つ店舗がない鳥取県に 2015 年に出店する方針を固めた。 関根純・最高経営責任者 (CEO) が 12 日午後に平井伸治・鳥取県知事を表敬訪問し、意向を伝える。 1996 年に東京・銀座に 1 号店を出してから約 20 年で全国に店を構える。 (asahi = 9-12-14)

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全国で唯一店舗がなかった鳥取県に「スターバックス」が出店する見込み

島根出身者は「ヤバイ!」と危機感

日本で唯一、コーヒーチェーンの「スターバックスコーヒー」が存在しない鳥取県。 平井伸治鳥取県知事は「スタバはないけど、すなば(砂場)はある」と自虐発言をしたそうなのだが、その発言を根底から覆す、驚きのニュースが舞い込んできた。 2015 年 6 月に、鳥取にもスタバができるというのだ! せっかく「すなば珈琲」という自虐ネタを地で行くお店もできたというのに!! 何より島根出身者の記者(私)として気になるのは、これでまたひとつ、島根と鳥取を見分けるわかり易いポイントがなくなるということだ ・・・。

鳥取駅南側に出店予定

NHK が報じるところによると、スターバックスコーヒージャパンは全国で唯一店舗のない鳥取県に、出店することを目指して準備を進めているそうだ。 JR 鳥取駅の南側に店舗を構え、ドライブスルーも併設する予定なのだとか。

島根と鳥取の説明がまた面倒になる

せっかく島根と鳥取を混同する人に、わかり易く説明できたのに。 「スタバがあるのが島根、砂場しかないのが鳥取」、この説明が一番わかり易かったのに、出店したらまた「出雲大社が島根で、妖怪神社が鳥取」という、微妙な説明しかできなくなるじゃないか。

1 点返された!

それにも増して悔しいのが、鳥取出店により優越感に浸ることができなくなる。 私は、島根に 2 店舗出店した段階で、サッカーをイメージし、「2 点差をつけて、勝利は確実」とほくそ笑んでいたのだが、まるで後半終了間際に 1 点返された気分である。 ヤバイ、追いつかれる ・・・。

行列記録更新か?

これでスタバは全国 47 都道府県すべてに店舗を構えることになる。 鳥取の強みをいかした、特徴的な店舗をつくることになるのだろうか。 いずれにしても、オープンするその時が気になる。 スタバ史上最長の行列を記録するかも。 (佐藤英典、RocketNews24 = 8-1-14)


島根県、タイに県内企業支援拠点開設

島根県は 2 日、タイの首都バンコク市内に、県内企業の東南アジア諸国連合 (ASEAN) での事業展開を支援する拠点「島根・ビジネスサポート・オフィス」を開設した。 併せて、同国工業省と経済連携協定の覚書を締結。 人口が 6 億人を超え、若年層も多い ASEAN 市場への進出、販路開拓によって県経済の活性化を図る。

開設式には、約 30 人が出席。 溝口善兵衛知事や岡本昭二県議会議長のほか、県商工会議所連合会の古瀬誠会頭、県中小企業団体中央会の杉谷雅祥会長、島根経済同友会の宮脇和秀代表幹事、県商工会連合会の石飛善和会長ら県経済界のトップが顔をそろえた。 (山陰中央新報 = 9-3-14)


美白の兄弟? 宍道湖自然館ゴビウスに珍しいマハタ

島根県立宍道湖自然館ゴビウス(出雲市園町)で、2 匹の白いマハタが展示されている。 境水道と美保湾で同じ日に釣り上げられた。 白いマハタは全国的に大変珍しい上、同時に 2 匹見つかるのはまれ。 専門家も驚いている。 白いマハタは、8 月 23 日、日本海と中海を結ぶ境水道と美保湾で 2 人の釣り客が別々に釣り上げた。 三重県水産研究所に確認した結果、マハタが突然変異したものであることがわかった。 2 匹は目が黒く、全長約 25 センチ、生後 1 - 2 年。

マハタは通常、褐色でしま模様があり、成魚は 1 メートル前後になる。 岩場などに生息し、全国の沿岸で捕れる。 同じ水域で 2 匹見つかったことから、"兄弟" との見方も。 気性が激しいため、けんかしないように水槽を間仕切りして展示している。 同館は「目立つので外敵に狙われやすいが、自然界でここまで成長するのは珍しい」と話している。 火曜日休館。 (日本海新聞 = 9-2-14)


ベニズワイ豊漁祈る きょう解禁、境港 9 隻出港

日本海のベニズワイガニ漁の漁期(9 月 1 日 - 来年 6 月 30 日)が始まるのを前に、境港市の境港で 31 日、同港を水揚げ基地とする鳥取、島根、新潟 3 県のカニかご漁船 11 隻のうち 9 隻が漁場へ向かった。 資源回復のための水揚げ総量が昨期より 300 トン減の 1 万 530 トンに規制され、漁業関係者は資源回復を願っていた。

同市昭和町の通称「カニかご岸壁」で出漁式が行われ、各船の漁労長らが鏡開きした後、「大漁太鼓」を打ち鳴らして安全操業を願った。 漁船員の子どもたちや家族は、色とりどりの紙テープを手に握り、大漁旗をはためかせて岸壁を離れる漁船を見送った。 境港では昨期 9,465 トンを水揚げし、約 22 億円を売り上げた。 2007 年から総漁獲量が制限されているが、「第 63 西野丸」の利見秀治・漁労長 (42) は「資源は徐々に回復しているという実感がある。 今期もしっかりと漁獲したい。」と話していた。 (yomiuri = 9-1-14)


神社にエール、だから「じんじゃエール」 島根・出雲

八百万(やおよろず)の神々が集う島根県出雲市。 特産のショウガを使い、地元の神社にエールを送るご当地ドリンク、その名も「出雲生姜じんじゃエール」が好評だ。 神様たちが酒宴をするとされる万九千(まんくせん)神社の百数十年ぶりの遷宮を記念し、地元農家が考案。 年 1 万本を目標に、収益の一部は神社の改修費などに充てる。 1 本 330 円で、出雲大社前の商業施設「ご縁横丁」などで買える。 ノンアルコールだが、神社でお神酒にも使われる予定。 お酒に弱い神様でも大丈夫? (asahi = 8-29-14)


鳥取にゴディバ、最後に来た 実は全国 2 位のチョコ好き

ベルギー生まれの高級チョコレートブランド「ゴディバ」が 11 月 21 日、JR 鳥取駅(鳥取市)のシャミネ鳥取に出店する。 ゴディバジャパンのジェローム・シュシャン社長が 27 日、県庁に平井伸治知事を訪ね、PR した。 これまで鳥取県だけに店舗がなかった。 今回の出店が全国で 262 店舗目。 広さ約 60 平方メートル。 チョコレートのほか、クッキー、アイスクリーム、チョコレートドリンクなど約 200 種類をそろえる予定。 開店から 10 日間、この期間限定のチョコレートドリンクを販売する。

総務省の家計調査で、鳥取市は世帯あたりのチョコレートへの年間支出金額が 5,475 円で県庁所在地では全国 2 位。 シュシャン社長は平井知事と会った後の記者会見で「(今年 3 月に開店した)松江市での反響も大きく、鳥取での年末までのオープンを決めた」と話した。 1 年目の売り上げは 1 億円以上を目指すという。(柳川迅、asahi = 8-27-14)


島根で求人する IT 企業が東京都内に集結 … 転職フェア

島根県産業振興課情報産業振興室は 9 月 7 日に東京の浅草橋ヒューリックホールで、"都市から地方へ" という世の中の流れを受け、「TOKYO → SHIMANE IT エンジニアのための転職フェア」を開催する。 島根で求人する IT 企業 18 社が都内に集結し、首都圏在住のエンジニアと島根県の IT 企業(進出予定の企業も含む)との交流会、個別面接会を行なう。

"東京で一生働き続ける" のではなく、地方への移住を選択できる時代になりつつありる。 島根県は国産プログラミング言語「Ruby」の開発者(まつもとゆきひろ氏)も在住し、中高生向けに Ruby 教室を実施するなど、ソフトウェア産業に造詣が深く、島根県に進出を検討・決定する IT 系の企業が増えてきている。 即戦力となる人材の確保と、世の中の "都市から地方へ" という流れを受け、「TOKYO → SHIMANE IT エンジニアのための転職フェア」を東京都内で開催する。 (RBB Today = 8-27-14)


隠岐諸島でただ一人の弁護士 堀友紀子さん

フェリーで生まれ故郷の話をしていたら、翌日、見知らぬ人から「和歌山の人なんですね」と声を掛けられた。 そんなふうに、人と人の距離が近い土地に暮らして、半年が経つ。 「もっと身近な存在になりたい」と話す隠岐諸島でただ一人の弁護士は、少し変わった経歴の持ち主だ。 大学を卒業後、就職したのは消費者金融の会社。 「女性も実力次第で活躍できる」と飛び込んだ。

多重債務を抱える顧客のローンを自社でまとめて、返済額を減らすのが仕事。 離婚したけどお金がないと相談に来る女性がいれば、即座に「貸しましょう。」 「今だったら、養育費をもらいましょうとか、破産しましょうとか、他のアドバイスができたと思う。」 1 年余りで辞め、簿記の資格を取って、老人福祉施設の経理に転じた。 4 年間、仕事をこなしたが、たまに面会に訪れる家族との会話で気になることがあった。 「もうちょっと入所者をケアしてほしい。」 介護職員には言いにくい何げない愚痴が、前職での違和感とつながった。

「サービスを提供する側が強いというか ・・・。」 経済的弱者や、高齢者のために動ける人になりたい - -。 働いてためたお金で一念発起して、「地域に根差した法曹養成」を掲げる山陰法科大学院の門をたたいた。 「地域と法」という科目では高齢者の消費者被害の研究に取り組んだ。 今年 1 月に赴任した隠岐は、弁護士になった初心を思い出させてくれる場所でもある。

隠岐の島町にある法テラスは「過疎型」で、相続や離婚、多重債務など、どんな案件も受け付ける。 一度に受け持つ案件は 30 件あまり。 駆け出しの頃にいた大阪の弁護士事務所に比べると少なく、1 件に時間をかけて取り組める。 でも、島ならではの難しさもある。 夏は月 1 回、島前に出かけて出張相談を受けているが、地域で決められた溝掃除の日と重なり、相談者が誰も来てくれなかったことも。

高齢者や障害者から消費者被害について相談されても、すでに手遅れのことが多く、「まだ島の人にとって弁護士という存在は敷居が高い」と感じている。 家庭内暴力の案件で、「殴ったことは認めるけど DV ではない」と言われた。 「人間として、どうアドバイスできるか。 まだ人生経験が足りない。」と、痛感する日々だ。 ある訴訟では、相手方の弁護士に「隠岐だから、これでいい」という言われ方をして、腹が立った。 「たしかに、島のルールはある。 でも、法律で決められたこともある。」

任期は 3 年間。 前任の弁護士が立ち上げた成年後見のネットワークを広げたいと思っている。 「まだ何かをやり遂げたという感覚はない。」 一人でも多く笑顔にするのが、今の目標だ。 (小早川遥平、asahi = 8-25-14)

ほり・ゆきこ 1979 年、和歌山県印南町生まれ。 愛媛大を卒業後、消費者金融、老人福祉施設勤務を経て、山陰法科大学院に入学。 2011 年、司法試験に合格し、弁護士事務所勤務の後、今年 1 月、法テラス西郷法律事務所に赴任した。


特殊詐欺被害件数 島根過去最悪ペース、県対策強化へ

島根県内での「振り込め詐欺」などの特殊詐欺の被害件数が、今年は 21 日時点で 37 件に上り、昨年 1 年間の 32 件を既に上回ったことが県警への取材で分かった。 依然として高齢者が被害に遭うケースが目立ち、県は手口の周知や見守り活動などの対策強化に乗り出す。 県警生活安全企画課安全まちづくり推進室によると、今年の被害金額は、前年同期比 2,500 万円増の 1 億 7,700 万円。 65 歳以上の高齢者の被害は 30 件約 1 億 6,000 万円で、ともに 8 割以上を占めている。 (山陰中央新報 = 8-24-14)


SL やまぐち号、本来のルート走る JR 山口線全線再開

SL やまぐち号で知られる JR 山口線が 23 日、新山口(山口市) - 益田(島根県益田市)の全線(93.9 キロ)で運転を再開した。 山口、島根両県を襲った昨年 7 月の記録的豪雨で一部不通になっていたが、復旧作業が終わった。 SL やまぐち号は一部区間で折り返し運転をしていたが、この日は本来のルートの新山口 - 津和野(島根県津和野町)の 62.9 キロを走った。 昨夏の豪雨では橋が流されるなどして、山口市阿東地区から津和野までの 19 キロが最後まで不通となり、バスによる代替輸送をしていた。 (asahi = 8-23-14)


島根県が飼料用米の比較試験開始 農家所得アップへ

島根県が、県内で作付面積が増えている飼料用米の比較試験に取り組んでいる。 国の交付金制度の改定を踏まえ、県の独自品種と県外品種の収量や所得を計算。 今後普及を図る品種の選定に活用し、農家の所得アップにつなげる。 安来、松江、出雲、大田、益田の 5 市内に計約 1.5 ヘクタールのほ場を設け、5 月に栽培を開始。 全ほ場で県が開発した品種「みほひかり」を作付けし、安来、大田両市内では、収量の多い県外品種「ホシアオバ」、「モミロマン」も生産する。 (山陰中央新報 = 8-21-14)


海藻刈り事業、継続 鳥取、島根両県が民間 2 団体支援

中海の水質浄化を目指して鳥取、島根両県は 2011 - 13 年度、海藻を刈り取る事業を民間 2 団体に委託し、計 913 トンの海藻を回収した。 本年度は 2 団体が事業主体となり、両県が活動を支援する形で事業を継続する。 事業を実施しているのは、NPO 法人自然再生センター(松江市)と海藻農業普及協議会(境港市)。 いずれも刈り取った海藻を有機肥料に加工し、農家などに販売している。 肥料としての効果が認められ、需要が拡大しているという。

両県は本年度、海藻刈り取り事業に計 800 万円を予算化。 課題の回収コスト削減に向けて事業者が工夫できるよう業務委託を改め、回収量に応じて補助金を交付する。 鳥取県水・大気環境課は「海藻の刈り取りは水質浄化の効果だけでなく、漁業者や農業者、企業、NPO などの参加で中海の賢明な利用につながる。 取り組みが継続するよう事業者を支援したい。」としている。 (日本海新聞 = 8-20-14)


鳥取・境港市長が北朝鮮訪問へ 港湾施設を視察

鳥取県境港市の中村勝治市長 (69) が、北朝鮮北東部の羅先(ラソン)経済特区を 21 日に視察することがわかった。 7 月に政府が北朝鮮への渡航自粛要請を解除して以降、首長の北朝鮮訪問は初めてとみられる。

境港市によると、中村市長は 20 日、中国東北部の吉林省で開かれる環日本海拠点都市会議の会合に出席した後、翌 21 日に羅先の港湾施設を視察する予定。 同会議には境港市など日本海沿岸の日中韓ロ 4 カ国の自治体が参加し、経済交流を進めている。 羅先の視察は、同会議に参加する吉林省琿春市側から打診があり、応じることにした。 中国側は、中国東北部と日本を結ぶ物流拠点として羅先を検討しているという。 (asahi = 8-19-14)


島根の特殊鋼関連 6 社が航空部品に参入

島根県安来市と松江市に拠点を構える特殊鋼関連会社の 6 社が、共同で航空機部品の受注に乗り出す。 国際展示会に出展するほか、航空分野への参入に必要な国際認証の取得を進める。 島根県東部や岡山県には航空分野の製品を手掛ける大手企業も多い。 好立地を生かしてこれらの企業と取引を増やすほか、新たな販路を広げ、成長分野で事業の拡大を目指す。

任意団体「SUSANOO (スサノオ)」を通じて受注する。 地元に古代から伝わる「たたら製鉄」の伝統を踏まえて出雲神話の連想から命名した。 各社はそれぞれ耐熱鋼加工、精密切削、材料試験などに強みを持つ。 事務局や規約といった運営体制は、島根県や安来商工会議所などの支援を受けながら今後詰める予定だ。 販路を広げるため、各地で開かれる航空宇宙関連の国際展示会へ積極的に出展する。 9 月下旬にはキグチテクニクス(島根県安来市)、秦精工(同)、ナカサ(同)の 3 社が名古屋で開かれる国際的な商談会「エアロマート名古屋」への出展を計画している。

航空部品は高度の安全性が求められるため、取引に欠かせない品質管理の国際認証取得も進める。 ナカサは 9 月までに「JISQ9100」を取得予定。 守谷刃物研究所(同)は同規格や、航空宇宙関連の特殊な工程作業を対象にした「Nadcap (ナドキャップ)」の取得準備を進めている。 秦精工と馬潟工業(松江市)は JISQ9100 を、キグチテクニクスは両規格の認証を取得済みだ。

航空部品の素材に使う特殊鋼の生産拡充にも着手した。 秦精工は重量のある金属などの加工に適する立旋盤を 1 台購入し、本社敷地内に建設中の新工場で既存の 3 台の旋盤とともに稼働させる。 製品を安定供給するため、試作品製造から掘削・加工、材料試験まで一貫した製造体制を構築する。 実際に取引先との交渉が始まった段階で、各社が分担する工程を案件ごとに決める。

各社はすでに日立金属安来工場(安来市)や日本エアロフォージ(岡山県倉敷市)など、地元で航空機部品を手掛ける大手メーカーとの取引実績がある。 当面はこれらの企業と取引を深めつつ、他地域の大手にも取引を広げたい考えだ。 航空機部品は耐熱性、耐摩耗性、材質の高度な均一性などが求められる。 6 社はそれぞれ自動車や電機、半導体製造装置関連などの部品製作で優れた技術を持つが、航空機産業のサプライチェーンに食い込むには、マーケティングや販路開拓が課題だった。 (nikkei = 8-16-14)


1,688 人の傘踊り、ギネス認定 鳥取しゃんしゃん祭

鳥取市で 14 日にあった鳥取しゃんしゃん祭で、ギネス世界記録の「最大のアンブレラダンス(傘踊り)」に挑戦するイベントがあり、新記録が誕生した。 祭りのメーンでは市民が小鈴などで飾った傘を手に、一斉に踊る。 今年で 50 回を迎えた記念に、2011 年、ルーマニアでの「1,461 人」に挑んだ。 ギネス社の公式認定員や監視員が精密機器と目視で確認し、人数は 1,688 人。 深沢義彦市長は「これで世界の祭りになれば」と、表情は晴れ晴れ。 (asahi = 8-15-14)


島根・出雲のバイタルリード、バス効率化支援 スマホでデータ

交通計画コンサルタントのバイタルリード(島根県出雲市)はスマートフォン(スマホ)で路線バスの乗客データを収集するシステムを開発した。 人口減や過疎に直面する自治体に販売し、解析データを利用した不採算路線の効率化を支援する。 バス路線の見直しは住民の反発も大きいだけに、根拠に基づいて適正配置を考える資料としてデータを活用してもらう。

IT (情報技術)を活用したバスの乗降カウンター「馬須野かん太(ばすのかんた)」を製品化した。 ボタン式のカウンター装置とアンドロイド OS 搭載のスマホを組み合わせ、路線バスで乗客が 1 人乗降するたびに運転手がボタンで記録する装置だ。 記録した情報は定期的にサーバーに送信する。 スマホに付属している全地球測位システム (GPS) 機能を活用することで、個別の乗客が乗り降りした時刻、バス停、利用した路線などを細かく記録できる。

記録の集計・分析は同社が請け負う。 路線やバス停の単位で刻々と変化する乗車記録が分析できる。 バス事業を運営する自治体は、解析結果を停留するバス停の変更や路線の運行スケジュール見直しに援用する。 システムの売り込み先は、中国・四国地方で公営バスを運行している市町村を想定している。 利用者が極めて少なく路線数も限定されている地域では、バス事業の採算悪化にも直面している。

同社が市民バス再編計画の策定作業を受託した島根県雲南市は、バス事業で年間 1 億 5 千万円の赤字を続けている。 営業キロ数で約 50 キロの主要広域路線「吉田大東線」は、市が同社の助言で地区の高校の部活時間に合わせてダイヤを変更したところ、土日祝には 2012 - 13 年度の 2 年間で乗客が約 26% 増えた。

システムの導入コストはカウンター機器が 1 台 3 千円(税抜き)。 利用料はカウンター 5 台までで月額 500 円(同)。 スマホは運転手が持つものを使えば新たに購入の必要はない。 運転手の負担を減らすためボタン式以外に赤外線カウンターと連動することも可能。 カウンター販売で収益を上げるのでなく、収集データを分析し、自治体や交通事業者に販売することで利益につなげる。

バイタルリードの 14 年 6 月期の売上高は 2 億 1,600 万円となったようだ。 5 年間で 40% 増えた。 同社は島根県浜田市、江津市、奥出雲町などで交通計画コンサルティングの実績がある。 また、利用者の少ない路線バス用に「行き先表示」や「停留所音声案内」システムを提供している。 これらのシステム販売ですでに実績のある地域などにも新システムを提案し、持続的な売り上げの増加を目指す。 (nikkei = 8-12-14)


橋の上でヒゲダンス 島根県雲南市「願い橋」

島根県雲南市で、市内を流れる斐伊川に架かる橋(通称「願い橋」)の上で、市民らがザ・ドリフターズの「ヒゲダンス」を踊る催しが開かれた。 県観光キャラクター「しまねっこ」も参加し、ピンクのヒゲを付けた若者や親子連れら約 80 人が音楽に合わせてダンスを楽しんだ。

この催しは、奥出雲地域の商工会や市役所などの女性職員で構成される「おくいずも女子旅つくる! 委員会」が企画。 ダンスを撮影した動画は、今秋に予定している観光イベント「むふふオータム」の告知プロモーションビデオに取り入れるという。 ビデオは今月下旬から動画サイト「ユーチューブ」で公開される。 同委員会は「ヒゲの有無で顔の表情は変わる。 街の表情も何かの有無で変わるということを、ヒゲダンスで伝えたい。」としている。 (jiji = 8-11-14)


地元の人頼りの旅 in 島根県津和野 小堺丸子

ガイドブックに頼らずに、地元の人にお薦めの場所や穴場を聞いて周る旅はたのしい。 どんなところにたどりつくか分からないドキドキと、地元の人しか知らないような情報が得られて嬉しいからだ。 今回やってきたのは島根県の津和野という町。 「山陰の小京都」なんて言われるらしいけど、いったいどういう所だろうか。 地元の方に行き先を決めてもらいながら自転車でまわった。

あと、本文は、直接 サイト (全 4 ページ)をご覧ください。 (@nifty = 8-7-14)


今「うわさ」だらけの街、知ってる? 島根、16 日まで

知ってる? 江津が町の "うわさ" で持ちきりらしいよ - -。 住民の武勇伝や告白、悩みを書いた吹き出し型のステッカーで町を盛り上げる「江津のうわさプロジェクト」が、JR 江津駅前(島根県)で開かれている。 8 月 16 日の江の川祭まで。 すごく、おもしろいらしいョ。

「江津は美人が多いらしいけぇ。」 JR 江津駅前に立つと、目に入るのが幅 3 メートルのステッカー。 駅前の「江津万葉の里商店会」を歩くと、店先や空き地に、いろんな「うわさ」が広がっている。 「のどじまんに出たらしいよ。」 「このマネキン 56 歳らしい。」 「奥さん、日本酒の利酒会やりたいらしいネ。」 その数、何と約 600 枚。 石州瓦の色をイメージした赤褐色で書かれている。 (一色涼、asahi = 8-4-14)



DAIGO、島根県の観光 PR で新曲披露「最高の名曲」

島根県の観光 PR 大使を務めるタレントの DAIGO が、来県を呼び掛ける新曲「しまね SONG」を書き下ろし、東京都内で行われた発表会で披露した。 「僕のミュージシャン生命を懸けて最高の名曲を作りました」とアピールした。 新曲作りを振り返って「1 分 45 秒ぐらいの短い曲ですが、30 秒ぐらいで作りました」と冗談なのか本当なのか分からないエピソードで笑わせながら、「島根はうちの祖父(故竹下登元首相)がお世話になった場所。 風景とかを思い出しながら書きました。」と真面目な話も忘れなかった。

新曲が流れる観光 PR ビデオで共演したタレントの御秒奈々を「島根出身だから島根が似合いますね」と持ち上げ、「そもそも僕は東京出身なんで」とばつの悪そうな顔を浮かべた。

出雲大社で知られる島根県は女性観光客を狙った「ご縁の国しまね」キャンペーンを展開中だ。 DAIGO は自身の結婚について「婚活は特にしていないです」と話し、「今 36 歳なんですが、占いでは 39 歳で結婚すると言われました。 結婚前に 1 - 2 年はお付き合いしたいので、もうカウントダウンは始まっていますね。」とほほ笑んだ。 両手の指を 3 本ずつ立てて腕をクロスさせる「ウィッシュ」のポーズでブレークした DAIGO。 この日は小指だけを立てる新作「ご縁ウィッシュ」のポーズを見せた。 (スポーツ報知 = 7-29-14)


シロイルカにメスの赤ちゃん誕生 しまね海洋館アクアス

島根県立しまね海洋館アクアスのシロイルカ「アーリャ(推定 16 - 18 歳)」が 27 日午前 8 時 18 分ごろ、2 番目の赤ちゃんを産んだ。 浜田、江津両市にまたがる同館が発表した。 性別はメスで、体長 160 センチ、体重 60 キロ(いずれも推定)。 母子ともに安定している。 まもなく授乳が始まるのではないかという。 順調に育てば、約 1 カ月後に公開できるという。 2009 年 8 月に生まれたオスの「シーリャ」の妹になる。

飼育展示下での出産は国内 11 例目、同館では 4 例目。 シロイルカはふつう、尾の方から生まれるが、今回は国内で初めて頭部から生まれた。 砂田忠館長は記者会見で「そのうち家族そろってのパフォーマンスができるのではないか。 母子とも元気な姿を早く見せたい。」と話していた。(鈴木芳美、asahi = 7-28-14)


島根県西部、観光客誘致へ官民でイベント

島根県西部で今秋、官民が協力し、観光客誘致を目指した新規イベントを相次いで行う。 県全体では昨年、出雲大社(出雲市大社町)の「平成の大遷宮」効果で過去最高の観光客数を記録した半面、県西部は豪雨災害の影響もあって前年よりダウン。 「食」や「自然」など地域の特色を生かして盛り返す。

浜田、江津両市にまたがる水族館アクアスでは 9 月 13 日から 3 日間、両市と地元企業などでつくる実行委員会が農産品や海産物を PR するフェスタを開く。 「A 級グルメ」と銘打ち、地元食材の活用を推進する邑南町の食材や、浜田市のブランド魚「どんちっち 3 魚」を販売するほか、160 席を設け、石州瓦などを使って焼くバーベキュースペースを用意。 計 1 万 5 千人の来場を目標に掲げる。

10 月 18、19 の両日には、県や浜田商工会議所などでつくる実行委が浜田市金城町のふれあいジムかなぎで、県西部の特産品を一堂に集めた「石見の国特産品総覧会」を企画している。 地元の食品製造業や卸・小売業などを対象に出展者を募り、初日は県内外の約 100 社のバイヤーとの商談会、2 日目に一般向けの展示販売会を行う。

さらに、県は 10 - 11 月に農山漁村と都市住民の交流を促進する「しまね田舎ツーリズム」の事業開始 10 周年を記念したキャンペーンを実施。 まち歩きや石見神楽など県西部を中心に約 190 の体験プログラムを用意し、来県を呼び掛ける。 (山陰中央新報 = 7-25-14)


島根の風力発電、計画続々 稼働なら総出力 5 割増

島根県内で新たに計 7 万 4,380 キロワット分の風力発電所の建設・計画が進んでいることが、日本経済新聞の調査で分かった。 すべて稼働すれば県内の総出力は約 20 万キロワットと現在より 5 割増え、全国の総出力の 1 割弱に達する。 島根は風が強く海岸線が長いため、風力発電に適している。 再生可能エネルギー固定価格買い取り制度の開始で安定収入が見込めると判断した事業者が、参入意欲を強めているようだ。

県内の全 19 市町村に聞き取り調査した。 7 月下旬時点で建設・計画中の風力発電所は浜田、大田両市に計 3 カ所ある。 浜田市では三井物産と SB エナジー(東京・港)が出力 4 万 8,430 キロワットの発電所を建設中だ。 稼働は 2015 年を見込む。 大田市では 2 万 4 千キロワットと 1,950 キロワットの 2 カ所の計画がある。 吉賀町ではシグマパワージャネックス(福岡市)が 1 万キロワット級の発電所を計画している。

稼働中の風力発電所の出力は計 12 万 8,250 キロワット。 近畿以西では鹿児島県に次ぐ規模だ。 浜田、出雲、益田、安来、江津の 5 市と隠岐の島町にある。 計画中の風力発電所 3 カ所がすべて稼働すれば、県内の総出力は 20 万 2,630 キロワットに達する。

島根県では 01 年に五洋建設が安来市で風力発電に乗り出した。 09 年には豊田通商と東京電力が出資するユーラスエナジーホールディングス(東京・港)が出雲市で国内最大級となる 7 万 8 千キロワットの施設を稼働した。 だが強風や落雷で事故が相次ぎ、稼働率の低下で採算が悪化。 その後しばらくは新設計画がなかった。

ここに来て再び計画が増えているのは、災害対策の進展に加え、12 年に始まった再生エネ固定価格買い取り制度で、ある程度収入のメドが立ってきたためだ。 風力発電の買い取り価格は 1 キロワット時当たり 22 円(税別)。 洋上風力発電の価格は 36 円で太陽光よりも高い。

行政が導入に熱心なことも大きい。 県は新エネルギーの計画で、島根に適する発電としてバイオマスと並んで風力を明示。 建設業の活性化につながる上、作業道の活用によって林業の振興にもつながると位置付けた。 大田市の担当者は「固定資産税収の増加など市の財政に貢献する(環境政策課)」と話す。 ただ計画中の設備が全て稼働しても、県内の総出力は原発 1 基の 5 分の 1 程度。 発電量は気象に左右される面が大きく、安定的なエネルギー源となるには課題も多い。 (nikkei = 7-23-14)


国譲りの舞台「稲佐の浜」を整備島根県が 10 月着工へ

国譲り神話などの舞台で、「日本の渚 100 選」にも選ばれている島根県出雲市の「稲佐の浜」周辺の海岸約 900 メートルの整備計画が明らかになった。 同浜のシンボル、弁天島の前にビュースポットとなる階段式護岸と東屋、ベンチ、駐車場を備えるなど観光強化を図る方針で、10 月着工を予定している。 県と県松江水産事務所、市が、住民代表 20 人でつくる「神話の浜海岸整備協議会」とワークショップを開き、飛砂対策や観光面を配慮しながら練り上げた。

きづき海浜公園の北から弁天島までの約 600 メートルが 1 工区。 階段式護岸を造成し、クロマツの植栽で民家への飛砂対策とする。 自転車道なども設ける。 弁天島から塩掻島(しおかきじま)まで約 300 メートルの 2 工区の護岸形状は今後決める。 神迎え神事が行われる砂浜もあり、灯ろう型照明を備えるなど配慮する方針。 総事業費は約 6 億円で全体の完成は 10 年後の予定。 県漁港漁場整備課は「稲佐の浜周辺は海砂の堆積が進んでおり、整備の早期実現を目指す」と話した。 (sankei = 7-23-14)


三江線運転再開 川本・江津で記念式典 島根

昨年 8 月 24 日未明の豪雨で鉄橋の橋脚が流されるなどの被害が出た JR 三江線の江津 - 浜原間で復旧工事が終わり、19 日、運転が再開された。 川本町の石見川本駅と、江津市の江津駅で、全線の再開を祝う記念式典があった。 石見川本駅では、三江線改良利用促進期成同盟会長の景山良材・美郷町長が、「通学、通勤、通院、買い物に欠かせない、地域の財産」などとあいさつ。 広島県三次市の三次駅始発の列車が到着するのに合わせて、くす玉を開き、祝った。 (鈴木芳美、asahi = 7-20-14)


製鉄用の横口付炭窯、石見で初の発掘 島根

県埋蔵文化財調査センターは 16 日、大田市久手町波根西の神谷遺跡で、7 世紀後半から 8 世紀前半につくられたとみられる製鉄用の横口付炭窯 3 基を確認したと発表した。 石見地方で発見されるのは初めて。 周辺で製鉄が行われていた可能性が高まったという。 横口付炭窯は山の斜面を横長に掘り、炭をかきだすために複数の横穴を開けた炭窯。 古墳時代から奈良時代の 150 基が東北から九州にかけて発見され、県内では松江や出雲で 4 遺跡 6 例が確認されている。

国道 9 号の工事に伴い、6 月から発掘調査を進めていた。 神谷遺跡は標高 40 メートルの丘陵にあり、炭窯は斜面の上段で 2 基、下段で 1 基発見。 全長 6 メートルと 9 メートルのものがあり、焚口(たきぐち)や煙出し、横穴、部分的に天井が残っている。 炭窯の一つには、長さ 6 メートル、幅 80 センチにわたって炭が残っているという。 (一色涼、asahi = 7-18-14)


夏秋は夜の観光イベント展開 島根県松江市

島根県松江市から、松江フォーゲルパークの出川充さん、一般社団法人松江観光協会の原正人さん、松江市観光文化課の森山淳さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、松江水燈路など夏から秋にかけて行われる夜間イベントを紹介した。

松江水燈路は、出雲に神様が集う神在月の 10 月のひと月間に渡って行う。 松江城周辺に灯篭を並べる。 土日祝日はイベントをスケールアップ。 武家屋敷など古い町並みが続く塩見縄手にも行灯を灯し、堀川遊覧船は夜間に特別運航する。 JR 松江駅、しんじ湖温泉、玉造温泉から無料シャトルバスが走り、温泉宿泊客にも来場を促す。

松江フォーゲルパークでは 8 月 11 - 17 日、盆夜祭を行う。 夜のフクロウ飛行ショー、浴衣姿のペンギンの出迎え、ステージイベントなどを予定している。 3 回目の開催となる今回は、これまで 3 日間だった開催期間、規模を拡大。 盆夜祭の特別入園料は大人 600 円、小中学生 300 円。 出川さんは「もちろん昼入場も歓迎です。 花の下で食事をする昼食をぜひ味わってほしい。」

今年は、松江を世界に紹介した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の没後 110 年にあたる。 記念行事も行われているが、代表作「怪談」ゆかりの地を訪ねる「松江ゴーストツアー」が夜観光にぴったり。 着地型旅行の先駆け的な存在のツアーで、幽霊や化け物伝説が伝わる寺院などを臨場感たっぷりに案内する。 旅行代金は 1,700 円。 原さんは「風情ある城下町、松江ならではの夜の魅力を多くの人に知ってもらいたい。」 (Travel Vision = 7-17-14)


作家が見た島根、早大で連続講座 首都圏で魅力紹介

島根県の歴史や文化を学ぶことをきっかけに現地を訪れてもらおうと、県と早稲田大(東京都)が連続講座「作家が描いた日本のふるさと島根」を開講した。 8 月上旬まで 5 回にわたり、島根を舞台に小説を執筆した作家らが魅力を紹介する。 講座は昨年に続き 2 度目。 東京都新宿区の早大でこのほどあった初回では、元文芸春秋編集長の高橋一清・松江観光協会観光文化プロデューサーが「作家は島根で何を見たか」と題し、首都圏から集まった 150 人に講義した。

大正期の松江に滞在し、後に名著を残した志賀直哉(1883 - 1971 年)や芥川竜之介(1892 - 1927 年)ら、文豪と島根にまつわる逸話を披露。 「宍道湖の静かな水面は心を穏やかにし、潤いのあるそよ風が心を落ち着かせた」と紹介した。 また、近年では評論家の立花隆氏が古代出雲に関心を強めている点にも触れ「島根は古き良きものを大事に残してきた。 国譲り神話にある(戦わずして国を譲った)『和譲』の精神が息づいている。」と、創作意欲をかき立てる風土や人間性の魅力を説いた。

2 回目以降は、芥川賞作家の高樹のぶ子氏や直木賞作家の古川薫氏らが登壇する。 (山陰中央新報 = 7-15-14)


島根県産木材の改造車両 一畑電車がお披露目

一畑電車(島根県出雲市平田町、昌子修社長)が 13 日、2 両編成の「出雲大社号」の内装を島根県産の木材を使用した改造車両をお披露目した。 14 日から営業運転を開始する。 生活路線だけでなくイベントにも利用し、県民や観光客に県産材の魅力を伝えるとともに利用促進を図る。

改造車両には、耐火加工した県産のナラ、スギ、ヒノキを原木換算で 60 立方メートル使用。 座席の背もたれや肘掛け、壁などが木質化され、通路と座席の木製仕切りや木製テーブルも新設した。 総事業費は約 3,660 万円で、従来、普及していなかった分野での県産材の利用を後押しするため設けられた県の補助金 3 千万円を活用した。

お披露目式は 13 日、松江しんじ湖温泉駅(松江市中原町)であり、一畑電車の大谷厚郎会長が「県産材をふんだんに使った特長ある列車となった。 たくさんの人に利用してもらいたい。」とあいさつ。 溝口善兵衛知事が「利用者に島根の豊かな自然を感じ、和やかな気持ちになってもらうことで島根のイメージアップにつながる」と完成を喜んだ。 続いて、同駅 - 津ノ森駅(同市大野町)間を往復する試乗会が行われ、同社や県などの関係者約 30 人が木のぬくもりが感じられる車両の乗り心地を確かめた。 (山陰中央新報 = 7-14-14)


荒神谷で銅剣発見から 30 年 節目を祝う 島根

国内最多の銅剣が発見された荒神谷遺跡(出雲市斐川町)の発掘を記念する催しが 12 日、遺跡のある荒神谷博物館であった。 最初に見つかった 7 月 12 日を「ひかわ銅剣の日」とし、毎年開催。 出土 30 周年の今年は、発掘にかかわり、所蔵する県立古代出雲歴史博物館(大社町)の元学芸部長を昨年まで務めた足立克己さんが、発見当時の様子や保存について講演した。

同遺跡は 1984 年、広域農道建設予定地の調査で発見され、銅剣は発掘調査 2 日目、最初の 6 本が見つかった。 「少し土を掘っただけでも銅剣が大量にあるとわかった。 5 日目には 100 本を超えることがわかり、調べる範囲を広げても本数が増える。 現場では驚きと同時に、やるしかないと覚悟を決めた。」と足立さんは振り返った。

4 列に並んでいた銅剣は、8 月 20 日から 11 日間かけて取り出されたという。 「銅の成分が下の方に流れ出して固まり、暑い中で銅剣 1 本 1 本の取り出しは大変だった」と、スライドを交えて解説。 所蔵された銅剣は、全国に貸し出され、2010 年からの再保存修理作業では、発掘後の銅剣のゆがみに合わせたキリ製台座の作り替えなどが続いていることも紹介した。 (木脇みのり、asahi = 7-13-14)

〈編者注〉 出雲は「銅鐸文化圏」と長い間言われていたのに、その出雲から大量の「銅剣」が出土した ・・・、定説を変える程の大発見でした。 しかし、この 30 年間、当時の出雲が政治的にどのような位置を占めていたのかの研究に全くの進展が無いのは大変残念です。