当局の陳情妨害に抗議 中国の集団服毒自殺

中国・北京市中心部にある共産党エリート養成機関・共産主義青年団の機関紙「中国青年報」社前で 16 日朝、男女計 7 人が農薬とみられる液体を飲んで自殺を図った。 7 人は地方から土地の強制収用に絡む陳情のために上京したという。

7 人は江蘇省泗洪県青陽鎮の出身。 目撃者によると、16 日午前 8 時 10 分(日本時間 9 時 10 分)ごろ、同社の正門前に無言で座りこみ、瓶に入った農薬のような液体を飲んだ。 白地に文字がびっしりと書き込まれた T シャツを着て、手には文章が書かれた紙を持っていたという。 一部のメディアは同日夜、7 人は一命を取り留めたと伝えた。

7 人とともに陳情活動をしている江彦君氏 (45) は朝日新聞の取材に、「陳情したら、報復として地元の『黒監獄(非合法に監禁する闇施設)』に収容され、契約書への署名を強要された。 それを訴えるため北京に陳情に行ってもまた監禁されるだけ。 出口がないからそう(自殺)するしかなかった。」と語った。 (北京 = 倉重奈苗、asahi = 7-17-14)

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北京の共産党系新聞社前で 7 人服毒自殺か 泡ふき倒れる

中国青年報の公式ブログによると、16 日午前 8 時 10 分(日本時間同 9 時 10 分)ごろ、北京市中心部に近い同社の正門前で男性 5 人と女性 2 人が液体を飲んで路上に倒れ、病院に搬送された。 7 人の身元などは不明。 警察当局が服毒自殺を図った可能性もあるとみて調べている。

ネット上には成年と見られる男女が泡を吹きながら歩道に倒れ、近くにガラス瓶が転がっている写真などが出回っている。 背景は不明だが、党や政府などに抗議するための集団的な服毒の可能性も出ている。 現場は北京市中心部の天安門から約 4 キロの商店や住宅などが混在する地域。 中国青年報は、共産党のエリート養成機関である共産主義青年団(共青団)の機関紙。 (北京 = 倉重奈苗、asahi = 7-16-14)


バス爆発、2 人死亡 中国広州、危険物情報も

中国広東省広州市で 15 日夜、路線バスが爆発し、乗客ら 2 人が死亡、10 人以上が負傷した。 広東省のメディアが報じた。 乗客が危険物を持ち込んでいたとの情報があり、警察当局が事故なのか故意に爆発させたのかなどを含め、詳しい原因を調べている。 広東省のメディアなどによると、バスが停留所に停車した際に突然出火して爆発、多くの乗客が車内に取り残された。 現場で 2 人の死亡が確認されたほか、負傷者の中には重傷者もおり、今後犠牲者が増える可能性もあるという。 (kyodo = 7-15-14)


中国大使、アフリカでの同胞の「悪習」に苦言

【北京 = 五十嵐文】 「アフリカの中国人は、悪習が身に染みている - -。」 中国紙・南方都市報(電子版)は 13 日、中国の呂友清・タンザニア大使が、アフリカへの進出がめざましい中国企業や中国人に自省を促す異例のインタビュー記事を掲載した。

呂大使は、タンザニアで中国人だけが空港で荷物検査を受けたり、路上で警察に呼び止められたりするのは、実際に中国人による違法な象牙製品の持ち出しが絶えないからだと暴露した。 また、同国内では中国製の粗悪品が出回っており、タンザニア国内で請負工事が許可されなかった中国企業が、周辺国で安価で道路工事をしているとも指摘。 将来、問題が発生した場合は「どこそこの企業ではなく、中国が造った道路だと言われることになる。 我々は利益より国家のイメージを優先すべきだ。」と語った。 (yomiuri = 7-14-14)


中国でグーグルのサービス復旧、1 カ月超アクセス不能

[北京] 中国で 1 カ月以上米グーグルのサービスがほとんど利用できなくなっていた問題で、ユーザーらは 10 日、サービスが復旧したと明らかにした。 グーグル遮断問題は、6 月 4 日の天安門事件 25 周年を前に発生。 検索や電子メール、グーグルマップといったサービスが利用できなくなっていた。 中国は共産党指導部に批判的な言論を封じるためにインターネットを厳しく管理している。 ユーザーらはロイターに対し、グーグルマップとグーグルの検索サービスを利用できると明らかにした。 グーグルはすぐにコメントすることは控えた。 (Reuters = 7-11-14)

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グーグル、中国で接続不能 天安門事件 25 年を前に

天安門事件から 4 日で 25 年を迎えるのを前に、中国本土の広い範囲でグーグルにアクセスできない状況が発生している。 ある活動家グループによると、これは中国政府が遮断の範囲を大幅に広げたためだという。 検閲に反対する活動団体「GreatFire.org」は 2 日、ウェブサイト上で、グーグルのサービス遮断が中国本土でエスカレートしており、検索や Gmail、翻訳など「ほとんど全ての」サービスの利用が困難になっていると指摘した。

中国政府は重要な式典や政治的会議の前に、国外に拠点を置くウェブサイトへのアクセスを制限することが多い。 グーグルと同じ時期、ウォール・ストリート・ジャーナル (WSJ) の英語と中国語サイトもブロックされた。 WSJ を発行する米ダウ・ジョーンズの広報担当者は、中国語サイトへのアクセスが 5 月 31 日から、英語サイトが 2 日からブロックされていることを認めたが、これ以上のコメントは控えた。

ウェブ上のセキュリティサービスを提供する米クラウドフレア社によると、ここ 24 時間、中国からサービスの提供を不能な状態にする「DoS 攻撃」が急増する中でブロック状態が起こっているという。 DoS 攻撃は破壊ソフトウェアやウイルスに感染したパソコンのネットワークから発生する場合が多い。 クラウドフレアのマシュー・プリンス最高経営責任者 (CEO) は、攻撃対象を正確に特定することは困難だと述べている。

習近平国家主席が 2012 年に政権を握って以降、中国政府はインターネット管理を一段と強化しており、グーグルに対する妨害はこうした流れに沿ったものだ。 過去 1 年間、政府はネット上で著名なコメンテーターを弾圧したほか、インターネットセキュリティを監視する新たな委員会を設置。 さらに反ポルノ運動を猛烈に展開してオンライン出版物 2 点を廃止したほか、ポータル大手の新浪公司から配信ライセンスを取り上げた。

通常、グーグルなどのサイトの遮断行為は重要行事が終われば解除される。 ただ、「GreatFire.org」は今年の遮断活動が以前よりも極端だったため、グーグルに対する妨害がより長期化する可能性を指摘している。 (Paul Mozur、Wall Street Journal = 6-3-14)


中国バス放火、テロの可能性否定 公安当局

中国浙江省杭州市で 5 日に発生した路線バス放火事件について公安当局は、テロであることを示す手がかりはないとしている。 中国国営通信の新華社が 6 日報じた。 公安当局は容疑者として特定した男の身元や動機などについて調べている。 新華社電などによると、男は乗車後、プラスチック製容器に入れていたシンナーとみられる液体を床にまき、ライターで火を付けた。 放火により約 80 人の乗客のうち 32 人が負傷。 うち 15 人が重傷という。 (kyodo = 7-6-14)


ドイツの人々は、なぜ「中国は世界に悪影響を与えている」と思うのか = 中国メディア

英公共放送局の BBC が 24 カ国で実施した世論調査によると、中国が世界に「悪い影響を与えている」との回答がもっとも多かった国はドイツだった。 中国メディアの中国青年報は 2 日、同調査結果について「驚くべき数字だった」とし、ドイツの中国に対するイメージはなぜこれほどまでに悪いのだろうかと論じた。

記事は、ドイツでの回答者のうち 76% が「中国は世界に悪い影響を与えている」と回答したことを伝えるとともに、「中国の宿敵である日本の同割合は 73% だった」と紹介。 ドイツでは日本より対中イメージが悪いことに驚きを示した。 さらに「ドイツに好感を抱いてきた中国人にとって、今回の結果は呆然となってしまうもの」とし、中国とドイツの間には領土問題もなければ歴史的恨みもなく、両国の文化と経済の往来は頻繁であるのに、なぜドイツはこれほど中国にマイナスイメージを抱いているのだろうかと疑問を呈した。

記事はドイツでの対中感情が良好ではない理由として、「ドイツメディアが長期にわたって中国のマイナス面ばかり報じていたことと関係がある」と主張。 2008 年にドイツの主要メディアが報じた中国に関する報道は 8,766 本であったと述べ、その大半がマイナス面の内容だったと主張した。 ドイツでの対中感情を損なっている理由とはこうした報道のためだと論じた。

記事は「一部の中国人はドイツのメディアや人びとの中国に対する見方は客観的ではなく事実に合致しないと主張している」とする一方で、「こうした見方には賛同できない」と主張。 「他国の国民が中国人をどのように見ているか」という点は非常に重要なことであり、グローバル化が進んだ現代において、自国の評価を気にせずにいられないと論じた。

また、中国の世界に与える影響力が大きくなり、内政・外交のいずれにおいても世界に一定の影響を与えている事実があると主張。 だが、「われわれは外部と意思疎通を行ううえでの能力が低い」とし、世界に中国を理解してもらい、賛同してもらうことは国家にとっての急務であり、中国の国民一人ひとりにとっての責任であると論じた。 (SearChina = 7-3-14)

編者注〉 「ドイツ人の中国への評価が、日本人の評価より低いことに中国人がうろたえている」こと自体が、編者には理解できません。 「ナチスドイツ」という近代史上最悪の汚点を抱えるドイツの人々が、「独裁」、「人権抑圧」、「他民族排斥」等々にとりわけ敏感で、厳しい評価を下すのはむしろ自然であり、中国人がそれを本当に理解できないのであれば、それ自体が一番深刻な問題なのです。


中国大連市でパイプラインが破裂、火災発生 = テレビ

[北京] 中国中央テレビ局 (CCTV) によると、大連市で 30 日、地下パイプラインが破裂して石油が漏れ、火災が発生した。 CCTV によると、現場ではかなり激しく炎が上がっており、爆発を防ぐために緊急部隊が消火活動にあたっている。 新華社によると、パイプラインの破裂は建設作業中に発生し、少なくとも 1 カ所で発火した。 現時点で負傷者は出ていない。 このパイプラインは中国石油天然ガス(ペトロチャイナ) の親会社、中国石油天然ガス集団 (CNPC) が所有しているという。 (Reuters = 7-1-14)


中国がゴルフ場建設禁止へ「強硬手段」、汚染深刻化で

[香港/北京] 中国政府はゴルフコースの新設を禁じた 2004 年の措置について、無視する開発業者が相次ぐ中、適用を厳格化し始めた可能性がある。 当局は 3 月、北京郊外など中国各地のゴルフコースを廃止する強硬手段に乗り出した。 政府は先月になって、こうした強硬手段が業者への警告になると指摘した。

先週には会計検査当局が、ゴルフコースを開発したとして国有大手 2 社(中国タバコ総公司、中国冶金科工集団)の名前を公表。 これを受け、中国タバコはゴルフコースの閉鎖を命じたと表明。 中国冶金科工も、「資産処分手続き」を開始するとともに、責任者を処罰したと明らかにした。

中国のある開発業者は匿名を条件に、「間違いなくゴルフコースに対する取り締まり活動は強化されている」と明らかにした。 この業者は禁止措置の後もゴルフコースの開発に携わったことがある。 禁止措置は中国の貴重な水資源を保護するために打ち出され、適用が免除されているのは南部のリゾート地である海南島だけだ。 しかし、深センに拠点を構え、ゴルフ関連サービスを手掛ける朝向集団のウェブサイトによると、昨年末時点までに建設されたゴルフコースは中国全体で 639 カ所。 2004 年から 3 倍に増えている。

禁止措置、これまでは骨抜きに

からくりはこうだ。 開発業者や弁護士によると、業者と地方当局は禁止措置に抵触しないよう、土地の開発申請をする際にゴルフコースが目的とはせず、スポーツトレーニングセンターや旅行客向けリゾートとして申請するのだという。 中倫弁護士事務所(北京)のパートナー、朱茂元弁護士は「申請の際に、プロジェクト名や土地の利用目的を『ゴルフコース』とする業者や地方政府は見たことがない」と指摘。 国務院(内閣に相当)もこうしたプロジェクトを承認していた。

中国政府はこれまで、ゴルフコースの違法開発は取り締まるとしていた。 国家発展改革委員会(発改委、NDRC)が今回、5 件のゴルフコースに対し廃止命令を出したことは、こうした抜け道を許さないとの姿勢を初めて示したものだ。 発改委にコメントを求めたが、回答はなかった。 開発業者によると、環境問題の深刻化を受け、芝生養生のために農薬などを多く使用するゴルフコースに対する取り締まりは一段と強化される可能性がある。

一方で、ロイターが取材した別の業者からは、懸念の声があまり聞かれなかった。 彼らは異口同音に、地方当局者は土地売却収入が得られ、地元に富裕層を呼び込めるゴルフコースを欲していると指摘しており、中央政府が今後どれだけ実際に取り締まりを強化するかに注目が集まりそうだ。 (Clare Jim、Xiaoyi Shao、Matthew Miller in Beijing、Reuters = 6-30-14)


シルクロードが世界遺産決定 計 5 千キロの遺跡群

カタールのドーハで開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会は 22 日、新たに「シルクロード」の世界文化遺産登録を決めた。

登録されるのは、漢や唐の時代に都だった長安(現在の西安)や洛陽から天山回廊と呼ばれるルートを経て、中央アジアに至る計 5 千キロの遺跡群。 仏教の石窟寺院や要塞(ようさい)など計 33 の遺跡が含まれる。 中国とキルギス、カザフスタンが共同で申請していた。 シルクロードは中国特産の絹を西側へ運んだ交易路で、紀元前 2 世紀ごろから形成されたとされる。 ユネスコは「シルクロードは様々な文明をつなぎ、交易のほか宗教や文化、芸術などの交流を促した」と評価した。 (asahi = 6-23-14)


犬肉食べる祭りで衝突、負傷者 中国、地元住民と愛犬家

中国南部の広西チワン族自治区玉林市で 21 日、犬肉を食べるイベント「犬肉祭」があった。 中国メディアによると、犬肉を提供する食堂で同日夜、地元客と愛犬家が衝突し、負傷者が出る騒ぎになった。 市政府近くには 21 日、各地から動物愛護団体のメンバーらが集まり、抗議の声を上げた。 天津からやってきた女性は犬を救おうと市場などを回り、同日までの 4 日間で約 7 万元(約 115 万円)を使って 200 匹以上購入したという。

玉林市では毎年、夏至の日に犬肉を食べる祭りが開かれている。 ただ、玉林市政府は祭りに関与していないとの立場で、街頭で犬を殺すことを禁じている。 報道によると、公務員には外出して犬肉を食べないよう呼びかけがあり、今年は目立たないよう自宅で犬肉を食べる人が増えた。 看板の「犬」の字を隠して営業する店も出たという。(上海 = 金順姫、asahi = 6-22-14)


中国でも進む高齢化社会、総人口の 9.7% が 65 歳以上に - 中国メディア

6 月 18 日、中国の 60 歳以上の人口は昨年末 2 億 243 万人で、総人口の 14.6% を占めた。 そのうち 65 歳以上が 1 億 3,161 万人で、総人口の 9.7% を占めている。 民政部が今月 17 日発表した公報で明らかになった。(新華網、RecordChina = 6-21-14)


中国で大規模替え玉受験発覚 大学のレベルで価格変動制 河南省だけで 127 人

中国で今月初めに実施された全国統一大学入学試験「高考」で、受験生に成り済ました大学生らが受験する「替え玉受験」が河南省だけで 127 人発覚した。 同省ではほかにも大規模な替え玉受験が行われた疑いがあり、教育省や公安部門が調査に乗り出した。 18 日付の中国紙、新京報が伝えた。

中国では「高考」での不正が絶えない。 当局は金属探知機を配備するなど対策を強めているが、毎年のように新手のカンニング策が登場、いたちごっことなっている。 不正に関与した人物によると、河南省杞県のケースでは、大学関係者らが主体となって仲介。 "顧客" は県の「金持ちの官僚」で、費用は結果に応じて 2 万 - 5 万元(約 33 万 - 82 万円)で、名門大学に合格するレベルの結果が出た際は「要相談」という。 (kyodo = 6-18-14)


上に政策あれば下々に対策あり 中国ネット世界のイタチごっこ

中国でインターネットをめぐる情報統制が一段と厳しさを増している。 地元紙によると、北京市の女子大生が、当局のネット検閲や遮断をかいくぐる特殊な手法を中国版ツイッター「微博」で伝授。 これが、「犯罪方法の公表」にあたるとして公安当局に今月、身柄を拘束された。 天安門事件から 25 年を迎えた 6 月 4 日前後に、国内では完全にシャットアウトされている事件に関する海外発の画像や情報を閲覧できるノウハウを伝えたもようだ。

これまでも中国では、共産党や政府に対する批判など反体制的とされた発言、テロ行為に関する情報やデマの流布などで市民が摘発されたケースは多いが、ネット検閲の回避技術をめぐる身柄の拘束は異例だ。 中国では、規制当局が自ら管理できる中国版ツイッターなど国内ツールへの書き込みを、全土に 200 万人以上いるとされる監視員の目や、電子的なチェックで "ふるい" にかけている。 例えば 6 月 4 日を意味する「六四」は、書き込みはもちろん、検索も受け付けないしくみになっている。

また、中国内の少数民族の独立運動や台湾問題、共産党一党支配体制の障害になると判断された海外のサイトなどは、中国国内では閲覧できないように遮断。 民主化運動の情報共有ツールになるとの懸念から米フェイスブックやツイッター、ユーチューブまでも、ことごとく切断されている。

女子大生拘束は、天安門事件 25 周年に加え、新疆ウイグル自治区などでの相次ぐ爆破事件を受け、中国当局がネット空間での情報を強く警戒しているようすを浮き彫りにした。 習近平国家主席がトップに就任して 2 月に発足したばかりのネット情報統制のための新たな組織「中央ネット安全・情報化指導グループ」の存在も見え隠れする。 新華社電によると、習氏は同組織の初会合で、「中国においてネット世論対策は長期的な任務であり、社会主義の核心的価値観を強く育成しなければならない」などとして、監視を強化する方針を強調した。

このところ話題になっているのは、中国版 LINE とも呼ばれて利用者が急増している「微信」に対する取り締まり。携帯電話でメッセージや音声、画像を特定の友人の範囲内でやりとりするため、不特定多数を相手にした「微博」よりも当局の監視は緩かったが、「地元政府への批判など敏感な情報が集まり始めた(公安関係者)」とみて、厳格な監視が始まったもようだ。

また、6 月に入ってから、米インターネット検索最大手グーグルの一般サービスまで、ときに遮断される事態になっている。 中国の検閲方針に反発し、拠点を本土から香港へ移して中国向けサービスを継続しているグーグルに、当局は以前から厳しい姿勢を示してきた。 今回は天安門事件 25 周年にからむとみられ、電子メール「G メール」にも接続が難しくなってきた。

中国当局はかねて、「ネット関連企業は中国の法律に基づいて業務を遂行せねばならない」と主張しているが、どこがどう違法なのか説明もないまま、恣意(しい)的な情報統制ばかりが進行しているようにみえる。

問題はいつまで中国当局による一方的な規制が続くかだ。 中国のネット利用者はすでに 6 億人を超えており、このうち 5 億人は携帯電話を経由している。 携帯利用の実名制も浸透し、情報統制は一定の効き目をみせているようだが、北京の女子大生が伝授したような「かいくぐり技術」とのイタチごっこも続きそうだ。 情報統制に限らず、贈収賄などで、「上有政策、下有対策(お上に政策あれば下々には対策あり)」と豪語する人の多い "お国柄" でもあるだけに。 (上海支局長・河崎真澄、sankei = 6-16-14)


北京市「路上串焼き NG」 APEC 控えマナー向上作戦

中国・北京市が、11 月に開かれるアジア太平洋経済協力会議 (APEC) の会合に向けて市民のマナー向上を呼びかける啓発運動を始めた。 「文明的(礼儀正しく)」を合言葉にゴミの分別や交通マナー、公共の場でのふるまいに気をつけるように求めている。

北京市共産党委員会傘下の首都精神文明建設委員会弁公室が 10 日、記者会見した。 「路上で(煙が出る)串焼きをしない」、「強引な追い越しや信号無視をしない」などを呼びかけるため、ポスターや広告を活用。 インターネットや携帯電話で APEC やマナーの知識クイズも行う。 市内の小中学校や商業施設などで、マナー向上の言葉を誓わせるなど意識の徹底を図る。

同室の韓竜彬副主任は「市民にホストとしての誇りと責任感をいっそう発奮させるため、『素晴らしい北京人』啓発活動を始めることにした」と説明した。 中国では路上にたんを吐く、ゴミを放置する、列に並ばないなど公共マナーの悪さが指摘されている。 2008 年の北京五輪の時も、マナー向上のため賞品つきクイズやテレビコマーシャルなど様々な啓発活動が行われた。 (北京 = 倉重奈苗、asahi = 6-12-14)


中国・黒竜江省の飲食店で爆発 警官 2 人が負傷

中国国営テレビによると、8 日午前 9 時半過ぎ、中国東北部の黒竜江省安達市中心部のファストフード店で爆発があった。 直前に「5 分後に爆発する」と警察に予告電話があり、現場に駆けつけた警官 2 人が負傷したという。 地元警察が刑事事件として捜査を始めた。 中国ではこの日、日本の大学入試センター試験にあたる全国統一試験の 2 日目だった。 新疆ウイグル自治区などで相次いだ無差別殺傷事件を受け、武装警察などが大学や市街地、駅などの警備を強化していた。

中国メディアによると、通報を受けた警官が客らを避難させた後、爆発したという。 中国版ツイッター「微博」上には、煙を上げて炎上する店舗の写真が投稿されている。 現場は黒竜江省の省都ハルビンから西北へ約 120 キロで、鉄道の安達駅に近い大通り沿い。 (瀋陽 = 石田耕一郎、asahi = 6-8-14)


中国のマクドナルド店内で女性が暴行受け死亡、宗教団体の犯行か

[北京] 中国山東省のマクドナルドで先月 28 日、店内にいた女性 (37) が宗教団体のメンバーとみられる集団に暴行を受け死亡した。 メンバーらが女性に電話番号を教えるよう求めたところ、女性が拒否したため暴行に及んだとみられている。 国営メディアによると、この集団は宗教団体「全能神」のメンバーら 6 人とされ、全員が逮捕された。 このうち 4 人は家族だという。 全能神は終末説を唱え、中国当局により活動を禁止されている。

新華社によると、店内の防犯カメラに事件の一部始終が録画されていたという。 中国のソーシャルメディアでは、事件を止めようとしなかったとして店内にいたほかの客らに対する非難の声が高まっている。 (Reuters = 6-2-14)


結婚難に苦しむ中国の独身男女、成人未婚者は 2 億 5,000 万人! - 英紙

2014 年 5 月 27 日、英紙フィナンシャル・タイムズによると、中国では独身男女の結婚難が深刻で、成人人口のうち、未婚者の数は米国の成人人口よりも多い 2 億 5,000 万人に達している。 29 日付で環球時報が伝えた。 毎年この時期になると、上海市政府は深刻化する独身男女の結婚問題を解決するためにお見合い大会を開催する。 今年は、独身女性が不足している国有企業に対して、お見合いを希望する男性を大会に参加させるよう求めた。

今年は「海帰(海外留学経験者)」の専用コーナーが設けられた。 「海帰」たちは年齢が高くなればなるほど相手を見つけるのが困難になるため、多くのサポートが必要だ。 主催者側はお見合いする者同士がお互いに職業や年収などについて確認する場所としてテーブルをセッティングした。 しかし、参加者の親たちは「なかなかふさわしい人が見つからない」と嘆く。 主催者は「原因の 1 つとして、『海帰』たちが内気すぎて、たくさんの独身の異性の前で自分をさらけ出すことができていないことがある」と話す。

お見合いをする本人以上に熱心なのはその親たちだ。 お見合い大会に参加した 3 万人のうち、5,000 人は娘や息子の仲介役として来た両親だった。 若者は参加無料だが、その親たちは 50 元(約 800 円)の参加費がかかる。 宗教や年齢、出身地から職業や収入まで、親たちは娘や息子のために相手を真剣に見極めるのだ。 (RecordChina = 5-30-14)


中国に実物大の模倣スフィンクス エジプト反発、取り壊しへ

26 日付の中国紙、新京報によると、中国河北省にエジプトの有名な遺跡、スフィンクスを模した実物大の建造物が出現し、エジプト当局が反発している。 建設した中国企業は「映画の撮影用」と説明し、撮影後に取り壊すことを明らかにした。

「スフィンクス」は河北省石家荘市の映画撮影村に建設され、中国のインターネット上で話題になった。 エジプト当局は「エジプトには何の連絡もない。 実物とは違う点もあり、遺跡への理解を損ない、観光業への影響もある。」と強調。 中国側による経緯の説明が必要だとして、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に訴えたという。 映画撮影村の責任者は、「撮影が終わったらすぐに取り壊す。 悪意はなかったし、金もうけ目的でもなかった。」と釈明した。 (kyodo = 5-26-14)


北京国際空港で爆竹 政府批判の男拘束

北京国際空港で 22 日、男が突然爆竹を鳴らし、その場で公安当局に拘束された。 けが人はいないもようだ。 男が近くにいたメディア関係者らに配布した資料によると、男は四川省在住の 46 歳。 土地開発に伴う強制立ち退きに抵抗した家族が暴行を受けたとして、地元政府の対応を非難している。 北京国際空港では昨年 7 月、治安要員に殴られて障害を負った男が爆発物を起爆させる事件があった。 (kyodo = 5-23-14)


ウルムチ爆発、31 人死亡 94 人けが 朝市に車突っ込む

中国メディアによると、新疆ウイグル自治区ウルムチ市の朝市で 22 日朝起きた車両の突入・爆発事件で、死者が 31 人、負傷者は 94 人に達した。 中国国営新華社通信(英字版)によると、22 日午前 7 時 50 分(日本時間同 8 時 50 分)ごろ、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で開かれていた朝市に 2 台の車両が突っ込んで 1 台が炎上、複数の死傷者が出た。 車両から爆弾が投げつけられ、十数回の爆発があったという。

中国では 4 月 30 日、習近平(シーチンピン)国家主席の視察直後に同市内のウルムチ南駅で爆発事件があったばかり。 今回の現場は市中心部の人民公園の近くで、4 月末の爆発事件現場から約 3 キロしか離れていない。 習政権は国を挙げて「反テロ」への備えを強め、厳戒態勢を敷いていただけに、大きな衝撃が走っている。 (北京 = 林望、asahi = 5-22-14)


中国 : 小学校に押し入った男切りつけ 児童 8 人けが

中国湖北省麻城市で20日、小学校に男が押し入り刃物で児童たちに切りつけ、1 人が重傷、7 人が軽傷を負った。 男は駆け付けた公安当局者に取り押さえられた。 同市政府によると、男は福建省出身の漢族で 35 歳。 負傷した 8 人は小学 1 - 2 年生だという。 動機は明らかにされていない。 中国では、学校や駅などの公共施設で無差別に人々を襲う事件が相次いでいる。 事件続発の背景には、貧富の格差拡大など社会に対する不満があると指摘されている。 (kyodo = 5-20-14)


中国人 子の米国籍目当てにグアム、サイパンでの出産が急増

日本人にとって、近くて手軽な観光地して人気があるサイパンに中国人妊婦が大挙して押しかけ、出産するという「バース(出産)ツーリズム」が問題になっているという。 サイパンに近いグアムでも同じような現象が見られるなど、グアム、サイパンが属する北マリアナ諸島連邦内でも大きな混乱が広がっている。 米全国紙「USA TODAY」が報じた。

サイパンでは 2009 年、中国人にノービザで最長 45 日間滞在できるというビザ免除措置を採用。 その後、中国人観光客が急増し、それまでほとんどゼロだったものが、サイパンでは現在、毎週、北京や上海、広州、西安など 8 都市からチャーター便が到着。 2012 年には 10 万人の大台を超えたという。

ところが、そのなかの中国人妊婦が滞在許可期間の 45 日を過ぎても違法に滞在し、子どもを出産してから帰国するというケースが激増した。 「不法滞在も 180 日間以内ならば、お咎めはなし」という取り決めを逆手にとった形だ。 同連邦の統計によると、北マリアナ諸島連邦の人口は 5 万 3,883 人と 10 年前に比べ 20% 減少したが、2011 年の出生数は 10,331 人と 1 年前と比べ変化はない。 だが、そのうちアジア・太平洋系の母親からの出生数は 1,022 人で、「サイパンで生まれる赤ちゃんの 7 割が中国人」という。

グアムはノービザの制度は採用していないが、今年の春節(旧正月)には中国内の各都市からのチャーター機で 1,500 人の中国人観光客が押し寄せた。 さらに、グアム観光協会は今財政年度(2013 年 10 月 - 2014 年 9 月)の 1 年間で、中国からの来島者数を 1 万 4,000 人と見込んでいるが、すでに 1 月 29 日時点で 1 万 1,201 人に達しており、当初見込み数を大幅に超える 3 万人近い中国人客がグアムを訪れるとみられる。

問題はサイパン同様、中国人妊婦による「出産旅行」が急増していることだ。 しかも、中国の観光代理店と島内の観光業者が結託して、妊婦を人目がつかないペンションなどに囲い込んで、出産する病院もグルになっているケースもあるという。 妊婦の滞在費は約 1 万ドル(100 万円)で、航空機の運賃は含まない。 それに、出産費用が 1 万 1,000 ドル(約 110 万円)と高額の費用がかかるものの、「子どもに米国籍が手に入れば、元は取れる」とばかり来島する中国人妊婦は引きも切らないという。

グアム選出のマデリン・ボダリオ米下院議員は「妊婦の米国入国は決して違法ではないが、入国の目的が出産ではないかと入国審査官が疑いを持った場合、入国拒否になる可能性もある。 米政府はやみくもに米国籍者を増やすことに懸念を抱いている。 無事に出産したとしても親子で帰国できるといった保証はなく、安易な考えは禁物」だと中国や同連邦内の違法業者や中国人妊婦らに警告を発しているが、中国人の「バースツーリズム」が止む気配はみえない。 (News Post/Seven = 5-18-14)


中国・四川省でバス放火 1 人死亡 地元紙など報じる

中国の四川省宜賓市で 12 日午後 5 時ごろ、路線バスが走行中に突然爆発し、少なくとも 1 人が死亡、20 人以上が負傷したと、地元紙・成都商報(電子版)などが報じた。 目撃者の話として、乗客の 1 人が車内で油のようなものに火をつけたと伝えている。

地元報道によると、バスは出火後に橋の上で止まり、車両後部のほとんどが焼けた。 車内は満員で、下校中の子供たちが多く乗っていた。 地元警察は放火した人物を特定したという。 中国では社会への不満などを理由に、駅前や商店街、公共の乗り物などで市民を無差別に殺傷する事件が相次いでいる。 路線バスが放火された例としては、2 月に貴州省貴陽市で 6 人が死亡、昨年 6 月には福建省アモイ市で 47 人が死亡した事件が起きている。 (広州 = 小山謙太郎、asahi = 5-13-14)


中国各地で豪雨、5 万人超避難 青島で 18 人死亡

中国南部と東部を中心に、8 日から 11 日にかけて記録的な大雨が降り、各地で被害が出た。 国営新華社通信によると 11 日、豪雨のため青島市のリサイクル工場の土壁が崩れ、隣接するプレハブの従業員寮が倒壊し、18 人が死亡した。

中国国家洪水・干ばつ防止総指揮部によると、中国南部の湖南省では、地滑りのため 1 人が死亡した。 広東、江西との 3 省で 11 日午前までに、1,400 棟の建造物が倒れ、5 万 3 千人が避難している。 11 日以降、浙江省など中国東部や遼寧省などの東北部でも大雨が予想されるという。

広東省気象局によると、同省台山市では 6 時間に 433 ミリを記録するなど、一部の地域で「ここ 100 年で例のない」豪雨になった。 日本企業が多く進出する同省深センでは 11 日、中心部の繁華街が冠水。 各地を結ぶ鉄道が運休するなど交通が混乱した。(深セン = 小山謙太郎、asahi = 5-11-14)


ごみ焼却場反対派が大規模抗議 中国・杭州、警官と衝突

中国の浙江省杭州市余杭区で 10 日、環境汚染や健康被害を心配し、ごみ焼却場建設に反対する住民らが大規模な抗議行動を起こした。 国営新華社通信(英語版)によると、警官隊との衝突で少なくとも住民 10 人と警官 29 人が負傷し、うち住民と警官 1 人ずつが重傷。 一部は暴徒化し、警察車両を破壊したり火を付けたりしたという。

中国紙によると、ごみ焼却場の建設予定地周辺に 5 千人以上の住民が集まり、高速道路上で「ごみ焼却を阻止」とスローガンを掲げるなどして抗議の声を上げた。 解散させようとした警察と衝突が起きたという。 抗議行動に参加した女性 (21) は朝日新聞の取材に、「ここ半月ほど、住民が抗議の動きを続けている」と語った。 (上海 = 金順姫、asahi = 5-11-14)


中国高速鉄道事故時の幹部が昇進か 車両埋めるよう指示

中国の独立系メディア「財新(電子版)」は、王峰・上海鉄路局副局長がこのほど、蘭州鉄路局長に就任したと伝えた。王氏は2011年7月に温州で起きた高速鉄道事故で事故車両を地中に埋めるよう指示したとされた人で、昇進人事が波紋を呼んでいる。

報道によると、王氏は先月 24 日付で蘭州鉄路局長に就任した。 王氏は 200 人以上が死傷した温州の高速鉄道事故で、現場の事故処理を指揮。 事故車両を地中に埋めるよう指示した一人として処分を受けた。 事故から 3 年足らずでの出世に、ネット上では「フェリー沈没事故で首相まで辞職を表明した韓国とは大変な違いだ」などと批判の声が相次いでいる。(北京 = 林望、asahi = 5-9-14)


中国・広州駅前で切りつけ事件 6 人負傷、容疑者拘束

中国広東省広州の広州駅前で 6 日午前 11 時半ごろ、刃物を持った男が通行人に無差別に切りかかり、6 人が負傷した。 広州の警察が発表した。 男は駆けつけた警察官に銃で撃たれ、拘束された。 警察は「容疑者は 1 人」としている。 動機や身元は明らかにしていない。

複数の目撃者によると、男は 20 - 30 代で、白いシャツ姿。 イスラム教徒がよく使う白い小さな帽子をかぶっていた。 中国では、各地の駅で無差別殺傷や爆発などが起きており、当局は主要駅で警備態勢を強化していた。 広場にある売店店主によると、男は事件前、売店横で 1 時間ほどしゃがみ込んでいた。 突然 50 センチほどの少し湾曲した刃物をかかげ、「あーっ」と叫びながら広場の中心部に向かって走り、通行人に次々と切りつけたという。

目撃者によると、まもなく現場に着いた警官が、男の右足と腹を銃で撃ち、その場で取り押さえた。 事件後、広場の所々に小銃や警棒を持った治安要員が立って警戒を続けた。 中国では 3 月 1 日、雲南省の昆明駅で刃物を持った集団による無差別殺傷事件があり、29 人が死亡、143 人が負傷した。 4 月 30 日にも新疆ウイグル自治区のウルムチ南駅で爆発が起き、容疑者 2 人を含む 3 人が死亡、79 人が負傷したばかり。 中国当局は両事件をウイグル族によるものと断定している。

中国版ツイッター「微博」には「いまや鉄道駅はとても危険な場所になってしまった」、「警察は安全を確保できていない」と、各地の市民から不安感を示す書き込みが相次いだ。 (広州 = 小山謙太郎、asahi = 5-7-14)


中国の学校が『ハリーポッター』の「ホグワーツ城」に激似! 英国メディアにツッコまれる

今、日本で『ハリー・ポッター』がアツい!! 理由は、2014 年 7 月にユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) で、『ハリー・ポッター』のテーマパークがオープンするから! 先日、そのシンボルであるホグワーツ城が披露され大きな話題となった。 だが、そのホグワーツ城で沸いているのは日本だけではないようだ。 お隣・中国にもホグワーツ城ソックリの建物が登場!! しかも、こちらは原作どおり本物の学校であるというのだ。

河北省は北京市をグルリと囲むように位置し、綿花の栽培などで知られる。 また三国志の劉備の故郷・タク州や清朝皇帝の避暑地として有名な承徳などがある地域だ。 そんな河北省に、『ハリー・ポッター』のホグワーツ城が登場したというのだ! しかもただのお城ではない。 物語の中で、ホグワーツ城が「ホグワーツ魔法魔術学校」であるのと同様に、こちらも学校だというのである。

その学校の名は「河北美術学院」。 美術系の大学である。 画像を見てみると、くすんだブラウンで作られたレンガ造りのお城である。 いくつも、そびえたつ塔にはグリーン系のトンガリ屋根が載っている。 時計台まであるぞ。 建物の形状といい、カラーリングと言い、まさにホグワーツそのもの!! 建物の間からホウキに乗ったハリー達が飛び出してきそう! また夕陽を浴びた姿も幻想的で美しく、夜になるとカラスやフクロウが飛び交っていそうだ。 ここが中国だなんて信じられない!

当初、大学側は「キャンパスに素敵なお城ができました」と、発表していた。 中国ネットユーザーからも「ハリー・ポッターみたい」という意見も出ていた。 しかし、ここで『ハリー・ポッター』の舞台となったイギリスのメディア DailyMail が「中国にホグワーツに激似の学校が出現」、「驚くほどソックリ」と報道。 その結果、「パクリでは?」と、大きな話題となったのだ。

確かに、ホグワーツ城に似ていると言えば似ている。 しかし、完全コピーかと言われると、若干デザインも違うように思えるが ・・・。 なお、設計者は「パクリではない」と疑惑を否定。 「中世ヨーロッパの城をイメージして設計した」と話しているそうだ。 映画『ハリー・ポッター』では、ホグワーツ城のシーンは、イギリスに実在する城「アニック・カースル」で行われているくらいだ。 ヨーロッパのお城をイメージしたのなれば、多少似てしまうのは仕方がないかもしれない。 果たして、このお城はアウト? それともセーフ? あなたはどう思うだろうか? (沢井メグ、Rocket News = 5-2-14)