より鮮やかなブルーのデニム オランダにジーンスクール

世界中で愛されるデニム。 米国のイメージが強いが、もともとは欧州が発祥という。 そんなデニム産業の新たな人材育成、情報発信の拠点をオランダにつくろうと、動き出した人たちがいる。 ジーンズは 1 本つくるのに、数千リットルの水を使うといわれ、環境団体の間では悪名が高い。 デニム業界全体で、環境に配慮した商品づくりを進めるのが目的だ。

アムステルダム郊外にある商業ビルの中に「ジーンスクール」はある。 未来のデニム産業を担う若者を育てる、世界でも珍しいデニムの専門学校だ。 3 年間のフルタイム制で、まだ卒業生はいない。 「私たちが育てるのはデザイナーではなく、ディベロッパー(開発者)です」と、コーディネーターのミラ・コピニさんは言う。 「いわばデニムにかかわること、全てを勉強するんです。」

デニムの原料となる原綿は、米国やアフリカなどで作られ、トルコなどで生地になり、中国やパキスタン、ベトナムといったところでジーンズなどに縫製されたり、染色や色落としなどの加工を施されたりして市場に出る。 こうした一連の製造過程を学ぶとともに、業界が抱える課題、起業に向けたノウハウなどを学ぶ。 第一線で活躍する欧州のデニムメーカーの幹部らの講義もある。

昨秋、現場を見学したときは、16 - 25 歳の 1 - 2 年生約 30 人が学んでいた。 生徒たちはミシンやはさみ、メジャーなどを手に、使い古しのデニムを新しい生地と組み合わせ、自分なりのデザインの衣装づくりに励んでいるところだった。

ベストを作っていた 2 年生のマイケル・ブレスさん (25) は地元出身。 衣料メーカーで 1 年半働いていたが、「将来は独立して事業をしたい。 ノウハウを身につけ、人脈を広げるためにスクールに入った。」と話す。 南米スリナム出身のイルサット・ヤランギルさん (23) の作品はデニムとレザーを組み合わせたジャケットだ。 「覚えることはたくさんあるけれど、自分のブランドを持つ夢のために頑張ります」と笑顔で話した。 (野島淳 = 前ブリュッセル支局長、asahi = 4-22-14)


新たな仲間も増えてパワーアップ!

「ミナ・タン チャーム」で東北復興支援、23 日から

デザイナーの芦田多恵 (Tae Ashida) と宮城県南三陸町の縫製技術者がコラボレートした、大人のためのチャーム(マスコット付きキーホルダー)「MINA-TAN CHARM (ミナ-タン チャーム)」に新しい仲間が加わり、23 日から 5 月 6 日まで、TAE ASHIDA 直営店(ブティック アシダ 本店、銀座店、御堂筋店)で「MINA-TAN FAIR」を開催する。

丁寧な手仕事とハイクオリティな素材を融合させたキュートでラグジュアリーな「MINA-TAN CHARM (ミナ-タン チャーム)」は、東北復興支援を目的に株式会社ジュン アシダ (Jun Ashida) が立ち上げた『Support Tohoku Eternal Project』の一環としてスタート。 芦田多恵によるチャームのデザインと技術指導、イタリアをはじめとする輸入生地や付属品(パーツ)などの提供を通して、積極的に取り組んでいる。 (Mode Press Watch = 4-21-14)


岡山のクロスカンパニー、20 - 30 代衣料品の路面店 高松に

衣料品製造販売大手のクロスカンパニー(岡山市)は 18 日、高松市に家族向けブランド「セブンデイズサンデイ」の大型路面店を開設した。 2012 年に立ち上げた同ブランドの路面店は全国 2 店目で、香川県には初出店。 20 - 30 代の男女を主要顧客に想定し、幅広い商品展開で知名度アップも狙う。

幹線道路沿いの新店は店舗面積が約 500 平方メートル。 開店セールとして 27 日まで店頭商品を 10% 割り引く。 「路面店のメリットを生かしたイベントも実施し、感度の高いライフスタイルを提案したい(同社)」という。 クロスカンパニーは戦略ブランドと位置付ける「セブンデイズサンデイ」を約 40 店展開している。 14 年度も 15 店を新規出店する計画。 (nikkei = 4-19-14)


山形の縫製業者、湯沢進出正式表明 市役所で調印式

高級衣料品の製造を手掛ける山形県新庄市の縫製業「富士ソーイング(長澤憲一社長)」が 16 日、湯沢市岩崎の湯沢工業団地への進出を正式に表明した。 団地内にある既存の誘致企業が所有する未利用地を取得、工場を整備し現地法人を設立する予定。 10 月の操業開始時に 100 人程度の新規雇用を見込んでいる。 市が誘致を進めていた。

湯沢市役所で同日、調印式が行われ、長澤社長と既存の誘致企業で光学部品の製造販売などを行う「エドモント・オプティクス・ジャパン(本社・東京)」の斉藤美幸社長が土地譲渡に関する覚書を締結した。 今後、エドモント社の未利用地約 9,240 平方メートルを取得し、工場を整備する。

長澤社長は「他の候補地も回ったが、湯沢市の対応が素早く、スムーズにやりとりできた。 市のために尽力したい。」とあいさつ。 斉藤光喜市長は「市への進出を機に、さらに発展されることを期待している」と述べた。 (秋田魁新報 = 4-17-14)


古里へ誓う一歩 群馬に避難の縫製会社、いわきに帰還

福島第 1 原発事故で福島県浪江町から避難し、群馬県千代田町で操業していた縫製会社「キャニオンワークス」が、福島県いわき市の工業団地に新工場を建設し、再出発を果たした。 従業員 19 人も一緒に群馬に避難して事業を継続し、再び福島に戻った。 11 日に現地で新工場の完成式があり、創業者で会長の半谷正夫さん (62) と、長男で社長の正彦さん (35) は「いわきで業績を伸ばし、もう一度、浪江でも工場を再開する」と誓った。

同社は自動車のシートやアウトドア用品などの縫製を手掛ける。 浪江では計約 50 人が町内の二つの工場で働き、年 1 億 5,000 万円の売上高があった。 原発事故で 2011 年 3 月 12 2日、ベトナムからの研修生を含む従業員 19 人と半谷さん家族ら計 33 人が、車 5 台に分乗し避難を開始。 猪苗代町で研修生を群馬県の取引先に預けた後、いったん茨城県つくば市に落ち着いた。 同月 20 日、正夫さんらが取引先にお礼に行った際、千代田町の空き工場を紹介されたという。

正夫さんは「工場近くの公民館に泊めてもらい、ミシンを調達するなど大急ぎで準備した」と振り返る。 取引先や隣町の明和町が住居を確保してくれ、従業員もつくばから移った。 1 カ月でほぼ態勢を整え、3 カ月後に本格操業を始めた。 半谷さん親子は従業員の将来も考えて 12 年 10 月、福島に戻ることを決意。 「帰るなら、浪江に近い浜通り(正彦さん)」と、いわき市に土地を確保した。

多大な投資も伴うだけに「息子が福島でやりたいと言わなかったら、戻らなかった」と正夫さん。 移転を決めると同時に「責任を持て」と社長を正彦さんに譲った。 新天地は 1 ヘクタールの敷地に 2 棟の工場が立つ。 総投資額は約 5 億円。 国と県の補助金を活用し、三菱商事復興支援財団の出資も受けた。 従業員はベトナムからの研修生を含め 40 人で、地元から 7 人を採用した。 1 億円程度に減った年間売上高を早く元の水準に戻し、3 億円に伸ばすのが目標だ。

浪江の 2 工場は、居住制限区域と避難指示解除準備区域にある。 正彦さんは「3 年間、必死にやってきた。 拠点はいわきになるが、浪江の工場も再開し、働く場を提供すれば、町の復興にもつながるはずだ。」と話した。 (河北新報 = 4-12-14)


米テキサス州の干ばつ、綿花生産への影響深刻 - 衣料品上昇か

米テキサス州西部にあるジェレミー・ブラウン氏の綿花農場では砂埃が舞っている。 乾燥天候が綿花の生産に影響を及ぼしており、米国では下着やジーンズの価格が上昇し始める可能性が高まっている。 テキサス州は 2011 年以降、干ばつに見舞われており、ドーソン郡にあるブラウン氏の農場は、綿花の作付けまで 1 カ月を切っているにもかかわらず砂漠のような状態だ。 作付けした農地のうち 60% で収穫を断念した昨年と同様に「ひどい状況だ」と同氏は語る。

米国は世界最大の綿花輸出国。 同国の今年の収穫前の綿花在庫が 36% 減少すると予想される中、最大の産地であるテキサス州の作柄予想は悪化している。 ニューヨーク市場の綿花先物相場は昨年 11 月に付けた安値から 20% 上昇。 ブルームバーグがアナリストを対象に実施した調査では、今年の年末までにさらに 12% 上げ、1 ポンド当たり 1.017 ドルになると予想されている。 綿花価格が上昇すればヘインズブランズなどの衣料品メーカーにとってコスト増の圧力が高まる見通しだ。

ロングビュー・キャピタル・マネジメントで最高投資責任者 (CIO) として綿花投資を含め 2 億 5,000 万ドル(約 250 億円)相当の運用に携わるクリスチャン・ワグナー氏は「在庫は非常に逼迫しており、極端な天候への懸念も強い。 不透明感は価格上昇につながる」と指摘した。 (Bloomberg = 4-10-14)


心拍計測できる衣料 新素材で実現、ヘルスケアで多展開

東レと NTT は、ナノファイバー繊維と導電性高分子を使った新しい機能素材「hitoe (ひとえ)」を共同開発した。 伸縮性を備えた一種の布地で、これを内部に貼って電極として使うことにより、着るだけで心拍数や心電波形を計測できる肌着などを実現できる。 (nikkei = 4-7-14)

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心拍数、着れば分かる NTT・東レが生地開発

NTT と東レは、身につけている人の心拍数や心電波形が分かる生地「hitoe」を開発した。 NTT ドコモは年内にも、生地を使った衣服と健康管理サービスをセットにし、スポーツクラブなどに売り込む。

NTT は、電気を通しやすいプラスチックの薄膜(導電性高分子)を使い、心臓の動きで発生する電圧を測る技術を開発。 導電性高分子を、東レが開発した極細の化学繊維・ナノファイバーで編んだ生地にコーティングしたのが hitoe だ。 hitoe がとらえた電圧の変化を、hitoe と配線でつながれた小型の専用端末で計測。 端末からスマホに、無線でデータを送ることができる。 (asahi = 2-5-14)

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着るだけで心拍数計測、繊維素材開発される

着るだけで心拍数などを計測することができる、新しい素材が開発された。 繊維大手「東レ」や、「NTT」などが開発したのは、肌に密着させるだけで心拍数や心電波形などの生体情報を計測できる繊維素材「hitoe」。 hitoe が内蔵されたウエアには小型の専用端末が取りつけられ、キャッチしたデータをスマートフォンへ転送し、リアルタイムで心電図などを見ることができる。

ウエアには配線が一体化しているが、洗濯をすることもできる。  今年中に「NTT ドコモ」のスマートフォンと連携したサービスを始めるとしており、今後、スポーツや健康増進のためだけでなく、医療や介護などの分野でも活用していく考え。 (日テレ = 1-30-14)


タキヒヨー、愛知・一宮に新工場 衣料品生地を自社生産

繊維商社のタキヒヨーが衣料用生地の自社生産に乗り出す。 愛知県一宮市内に分散していた紡績拠点を同市内の新工場に集約。 衣料品に使う糸の生産能力を 7 割引き上げ、外部委託していた生地を自社生産するための織機も導入した。 国産の品質やブランドを売りに商品の提案力を高め、繊維業で栄えた「尾州」と呼ばれる地場のものづくりも下支えする。 (nikkei = 3-29-14)


京友禅染めの技術を生かしたジーンズ 京都デニム

ジーンズのインディゴブルーに、色鮮やかな桜や伝統ある有職(ゆうそく)文様が舞う - -。 江戸時代に創業した着物メーカーの流れをくむデニムブランド「京都デニム」。 京友禅染めの技術を生かしたジーンズが人気だ。

染めの美しさを引き立てる高品質なコットンを用い、生地から製作するとあって、はいてみるとしなやかで、実に動きやすい。 染料で丁寧に色を挿(さ)した花柄が腰回りなどにデザインされたり、ポケット部分に京くみひもが使われたりするなど、日常使いできるジーンズでありながら、伝統が息づいている。

シルエットのバリエーションはレディース 7 種類、メンズ 4 種類で、一点もののジーンズも豊富。 時間が経って色あせても味わいがある。 染め直しや、柄を追加することもできる。時間が経って色あせても味わいがあり、長く愛用したくなるジーンズだ。 (asahi = 3-28-14)


H & M、増税後も価格据え置き ユニクロはデザイン重視

大手衣料品店の H & M が 4 月の消費税増税後も当分の間、現在の税込み価格を据え置くことが 21 日、分かった。 実質値下げで顧客をつなぎとめるのが狙いだ。 大手衣料品チェーンのユニクロは、フランス人デザイナーと組んだデザイン重視の新たな商品で高級店の顧客を取り込み、増税による消費低迷を乗り切る構えだ。

H & M は表示価格を変更しないが、ユニクロは税抜き価格に切り替えて商品棚に表示する。 消費税増税をめぐる大手 2 社の対応が分かれた。 H & M は、消費税率引き上げで利益が減少した場合はコスト削減で補う。 (kyodo = 3-21-14)

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衣料品 増税後も価格据え置く動き スーパーなど

消費税率引き上げ後の販売の落ち込みが懸念されることから、スーパーなど衣料品を扱う小売業の間で、価格の据え置きを決める動きが相次いでいます。 このうち、大手スーパーの「ダイエー」は、自社で開発したプライベートブランドの衣料品の税込み価格を据え置く方針を決めました。 対象となるのは、男性向けのワイシャツや女性向けの肌着などおよそ 330 品目で、販売を増やすことで増税後も利益を確保したいとしています。

20 代の女性客は「子育てにお金がかかるので、増税後も価格が据え置かれると助かります」と話していました。 また、大手小売業の「丸井」は、スーツや靴などのプライベートブランドのうち、およそ半分の商品の税込み価格を据え置くほか、一部の商品は値下げに踏み切る方針です。 そのため、商品の生産工場を中国から、より人件費の低い東南アジアに移すなどして、コストの削減を進めています。

丸井の商品企画担当の五井美希さんは「増税後は、値ごろ感を感じてもらえる新たな商品の開発も行って、品ぞろえを強化したい」と話しています。 こうした動きは商品の割安感を打ち出すことで、消費者の買い控えの影響を抑えることがねらいで、小売り各社は業績悪化を防ぐために、いかにコストを抑えるかが課題になります。 (NHK = 3-16-14)


久留米絣のファッションショー ステージで脚光

久留米絣(がすり)の祭典「第 17 回藍・愛・で逢いフェスティバル(実行委員会主催)」が 15 日、久留米市東合川 5 丁目の地場産くるめで開幕した。 今年の新作発表会やファッションショー、手織り体験教室などさまざまなイベントで盛り上がっている。

出店ブースでは、28 企業が和服、洋服をはじめとして、はぎれや小物なども割引価格で販売。 「半額」と書かれた値札もある。 16 日も午前 11 時半と午後 3 時から特設ステージで、モデルによるファッションショーを開催。 普段の生活の中で着こなせる新作の久留米絣を提案する。

和服などを着てプロカメラマンに撮影してもらえるサービスや、好みの仕様にオーダーできるコーナーもある。 期間中は JR 久留米駅、西鉄久留米駅から会場まで無料送迎バスが運行している。 16 日は午前 10 時 - 午後 5 時。 (西日本新聞 = 3-16-14)


イオン純利益 46% 減に下方修正、衣料低調 14 年 2 月期

イオンは 14 日、2014 年 2 月期の連結純利益が前の期比 46% 減の 400 億円になったと発表した。 総合スーパー (GMS) 事業を展開する傘下イオンリテールの下期の売上高が衣料品を中心に低調だったことが響いたもよう。 食品スーパー事業は、総菜売り場の拡張などのてこ入れ策を講じたものの、消費者の節約志向が根強く会社の従来計画には届かなかったとみられる。

高額品と違い、日用品は消費増税前の駆け込み需要もさほど盛り上がっておらず、営業利益は 11% 減の 1,700 億円(従来予想は 2,000 億円 - 2,100 億円)へ引き下げた。 一方、売上高はダイエーの子会社化などを要因として 13% 増の 6 兆 4,000 億円(同 6 兆円)に上げた。 (nikkei = 3-14-14)


伊勢丹新宿本店メンズ館が新装開店 PB も充実

東京・新宿の伊勢丹新宿本店メンズ館が 12 日、新装開店した。 4 階は「インターナショナルラグジュアリーエリア」として海外の高級ブランドの数々を展開。 「ビジネスクロージングエリア」となる 5 階は、価格を抑えた高品質のスーツを新たに加えたプライベートブランド「イセタンメンズ」を充実させた。 洋書が並び、映画が流れるバーカウンターで、ゆとりをもってオーダー品を選ぶ空間も新たに設けた。 (asahi = 3-12-14)


三越、半世紀ぶりに手提げ袋一新 友禅作家が新デザイン

三越は 4 月 1 日、手提げ袋のデザインを半世紀ぶりに一新する。 今年、百貨店 110 周年を迎えたのを機に、赤、紺、青のおなじみの3色デザインを、黒と赤の幾何学文様に改める。 新たなデザインは、人間国宝の友禅作家、森口邦彦さんが手がけた友禅訪問着の柄がベースだ。 たわわに実るりんごを表現しており、広報担当者は「呉服店として創業したという原点を大切に、お客さまと三越が繁栄するようにとの願いも込めた」と話す。

従来のデザインは 1957 年に採用された。 中央部には、かつて三越社員だった漫画家の故やなせたかしさんが書いた「mitsukoshi」の文字があしらわれている。 この文字はリニューアルで手提げ袋からは消えるものの、包装紙には引き続き使われる。 (平井恵美、asahi = 2-27-14)


カンボジア縫製工場労働者、超過勤務拒否運動を開始

全国 100 - 200 の工場で残業前退勤 来月には最低賃金引き上げ要求ストライキ

カンボジア全国の縫製工場労働者たちが大々的な超過勤務拒否運動を始めた。 カンボジアの労働組合らは、全国の 100 - 200 の衣類輸出工場労働者が 2 月 24 日に残業を拒否して職場を離脱したと明らかにした。 2 月 25 日、カンボジア・デイリーによれば、カンボジアで最大の独立労組カンボジア衣類労働者民主連盟連合 (CCAWDU) のアート・トールン議長は 25% の衣類輸出工場の労働者たちが 8 時間労働後の超過勤務拒否運動に参加したと明らかにした。

アート・トールン議長は 「われわれは約 100 の工場で拒否運動が行われたと見る」とし 「1 月 3 日に 5 人の労働者が死亡した国道 1、4、5、6 とウェンスレン道路にある工場の労働者たちも今回の運動に参加した」と話した。 彼はまた、18 の労組と連合団体が今回の運動を支援しており、最低賃金を月 160 ドルに上げるために来月行うストライキも組織していると明らかにした。

労働者運動集団労組 (CUMW) パヴ・シナ議長は約 200 の工場が超過労働拒否運動の影響を受けたとし、労働者の参加規模をさらに大きく推定した。 カンボジア衣類縫製工場は 400 以上と推測され、50 万の労働者たちが働いているため、労働組合によれば 2 つに 1 つの工場の労働者たちが拒否運動に参加したことが明らかになった。 衣類縫製産業はカンボジアの輸出の 80% 以上を占めており、労働者たちが大規模に参加すれば残業拒否運動だけでも産業に大きな影響を与えるものと見られる。

カンボジアの労働法は労働者が週 60 時間まで労働できると規定しているが、 労働者たちは日常的に 12 時間から 48 時間の追加労働をする。 米国にある労働団体のソリダリティセンターカンボジアプログラムの担当者デイブ・ウェルシュは、労働者たちは生活賃金を稼ぐために追加の労働を強要されていると話した。

一方、カンボジア衣類生産者連合会 (GMAC) ケン・ルー事務総長は、労働者の追加労働拒否運動について「大部分の工場は影響を受けていない」とし 「これは少数の労働者だけがストライキしており、多くは働いていると私たちが話していたことを立証する」と明らかにした。 (チョン・ウニ、チャムセサン、レイバーネット = 2-26-14)


1 月全国百貨店売上高 2.9% 増 高額品や主力の衣料好調

日本百貨店協会が 19 日発表した 1 月の全国百貨店売上高は 5,600 億円(全店ベース)だった。 既存店ベースでは前年同月比 2.9% 増と 3 カ月連続で前年実績を上回った。 景況感の回復基調に加え、消費増税前の駆け込み需要が追い風になった。

高級時計や海外高級ブランド品を中心に高額品が大きく売り上げを伸ばした。 海外高級ブランド品が中心の身の回り品は 6.1% 増だった。 高級時計やアクセサリーを含む美術・宝飾・貴金属は 22.6% 増と、2013 年 5 月以来の高い伸び率になった。 ブライダル向けのアクセサリーの伸びが目立ったという。 家具も 11.4% 増と伸びが目立った。 全体の 4 割を占める主力の衣料品は 0.5% 増だった。 紳士服、婦人服ともに前年を上回った。

福袋やセール品に加え、定価品の売れ行きが好調だった。 19 日記者会見した日本百貨店協会の井出陽一郎専務理事は足元について「2 月は大雪の影響で厳しい状況だが、春物(衣料)の先行投入などで販売を伸ばしたい」と話した。

外国人観光客の購入を示す免税売上高は 44 億円だった。 調査対象を 1 月から 2 店増やして 45 店の合計に変更したこともあり、過去最高額だった。 春節が前年より早く 1 月 31 日に始まったことが寄与し、中国や台湾、香港から来店した顧客の買い物がけん引した。 (nikkei = 2-19-14)

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大手百貨店 4 社、好調な出足 1 月売上高、高額品が堅調

大手百貨店 4 社が 3 日発表した 1 月の売上高(速報)は、腕時計など高額品が引き続き堅調で、全社が前年同月を上回った。 三越伊勢丹(関東 9 店)は、10.5% 増と大幅伸長。 伊勢丹新宿本店など旗艦 3 店で、高額品販売が 43% 伸びたほか、外国人観光客向けの免税売り上げも 146% 増えた。 大丸松坂屋を運営する J フロントリテイリングや高島屋、そごう・西武も、紳士服や家具が好調で、売上高は 2.1 - 5.3% 増加した。 (asahi = 2-3-14)

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百貨店大手 4 社の 12 月売上高、高額品好調で全社がプラス

[東京] 百貨店大手 4 社が 6 日発表した 2013 年 12 月の売上高(速報値)は、全社がプラスとなった。 昨年よりも土曜日が 1 日少なかったものの、ブランド品や宝飾品などの高額品の好調な販売が続いている。 三越伊勢丹が前年同月比 6.6% 増、大丸松坂屋を運営する J. フロント リテイリングが同 3.2% 増、高島屋とそごう・西武が同 1.7% 増となった。 高額品に加え、クリスマス商戦やお歳暮ギフトも堅調だったという。 (Reuters = 1-6-14)

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百貨店大手 5 社売上高、11 月は全社プラス 衣料品好調

大手百貨店 5 社が 2 日発表した 11 月の売上高(既存店ベース、速報値)は全社が前年同月を上回った。 全社そろってのプラスは 2 カ月ぶり。 気温が下がったため、主力の衣料品の売れ行きが冬物を中心に良かった。 高級腕時計や宝飾品などの高額品も堅調が続いた。 三越伊勢丹は前年同月比で 6.8% 増。 コートなどが好調で婦人衣料が 13% 増えた。 そごう・西武も衣料品が好調で、3.7% 増だった。

高島屋は 3.1% の増収で、高級腕時計を含む宝飾品が 37.9% 増とけん引した。 5.1% の増収だった大丸松坂屋百貨店では美術・呉服・宝飾部門が 27.7% 増。 阪急うめだ本店(大阪市)の増床効果が一巡した阪急阪神百貨店は 1.7% 増にとどまった。 高島屋の食料品の売上高は 2.3% 増、食堂は 3.3% 増となるなど、11 月上旬に各社で相次いで明らかになった食品の偽装表示の影響は限定的だった。 だが車エビと偽って食事の表示をしていた高島屋傘下の仏高級食材店「フォション」事業は 10% の減収だった。 (nikkei = 12-2-13)

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百貨店売上高 0.6% 減、衣料品販売伸び悩む

日本百貨店協会が 19 日発表した 10 月の全国百貨店の売上高は、既存店ベースで前年同月比 0.6% 減の 4,907 億円と、3 か月ぶりに前年実績を下回った。 平年より気温が高い日が多かったため、主力の衣料品の販売が伸び悩んだ。 商品別では、全体の約 4 割を占める衣料品で同 4.2% 減と落ち込んだ一方、美術、宝飾など高額品は同 19.7% 増、雑貨は同 6.0% 増と、堅調だった。 円安効果で、外国人観光客による免税売上高は例年を上回るペースが続いている。 (yomiuri = 11-19-13)

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三越伊勢丹の 4 - 9 月、経常益 2 倍 衣料や高額品の販売好調

三越伊勢丹ホールディングスが 8 日に発表した 2013 年 4 - 9 月期連結決算は、経常利益が 134 億円と前年同期に比べほぼ倍増した。 株高による資産効果などで個人消費が改善。 東京都心の旗艦店を中心に高額品や衣料品の販売が伸びた。 年間配当は 11 円と従来予想を 1 円引き上げた。

売上高は 5% 増の 6,028 億円だった。 店別では 3 月に大型改装を終えた伊勢丹新宿本店(東京・新宿)が 1 割増とけん引した。 テナント頼みではなく、自社で商品や着こなしを提案する売り場を増やしたことが奏功した。 三越銀座店(東京・中央)も 1 割増だった。 素材の仕入れ段階から手掛ける独自企画商品の販売が伸びた。 靴やバッグなどで、国内産の高品質品を積極投入。 工場から直接買い取るため採算もいいという。

持ち分法投資損益が 94 億円改善したことも、経常利益を押し上げた。 前年同期に JR 大阪駅前の大型店の不振で発生した損失が一巡した。 14 年 3 月期については、販売好調を受けて売上高を前期比 5% 増の 1 兆 3,000 億円と従来予想から 100 億円引き上げた。 半面、純利益は 21% 減の 200 億円と 35 億円下方修正した。 商品券の引当金計上に加え、退職金制度の変更に伴い特別損失も発生するためだ。

8 日の東京株式市場では、純利益予想の下方修正を嫌気して株価は 6% 安と急落。 もっとも本業は好調が続いており、市場では株価下落は短期的との見方が大勢だ。 同日の決算会見で大西洋社長は「景気回復期待に支えられた高額消費の伸びはもう続かない」と下期(13 年 10 月 - 14 年 3 月期)の販売動向に慎重な姿勢を示した。 月次売上高などを巡り、同社株も神経質な展開が続きそうだ。 (nikkei = 11-8-13)

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百貨店売上高、2 カ月連続で増加 9 月、秋物が好調

9 月の全国百貨店の売上高は 4,443 億円で、既存店ベースで前年同月比 2.8% 増と 2 カ月連続で前年実績を上回った。 日本百貨店協会が 18 日発表した。 朝晩の冷え込みが強かったことで秋物がよく売れたといい、衣料品が 3.2% 増、靴やかばんなどが 5.2% 増だった。 昨年 10 月以降、大丸東京店、阪急うめだ本店、伊勢丹新宿本店など大型店の増床・改装が相次いだことも、前年同月比の高い伸びにつながったという。 (asahi = 10-18-13)


伊藤忠が伊「マウロ・グリフォーニ」の独占輸入販売権取得 コロネットが秋から販売

伊藤忠商事は、イタリアブランド「マウロ・グリフォーニ (MAURO GRIFONI)」および、そのカジュアルラインである「エム・グリフォーニ (M. GRIFONI)」の独占輸入販売権を取得した。 コロネットを通じて、2014 年秋冬メインコレクションから販売する。 「マウロ・グリフォーニ」は 1992 年、当時テキスタイルデザイナーだったマウロ・グリフォーニと同ブランドの共同創立者であるイラリア・セッソが立ち上げた。 「トレンドから一線を画した、個性的で洗練されたコレクション」をコンセプトとしている。

ハンドワークをメインとする工場で作るシャツアイテムからスタート。 97 年にウィメンズを、2001 年にデニムライン「エム・グリフォーニ」を、02 年にアクセサリーコレクションを発表した。 02 年には、イタリアのヴェローナに旗艦店をオープンした。 その後イタリア国内にパドヴァ、ブレシア、ベルガモ、トレヴィーゾと店舗展開し、09 年にはミラノにマウロ・グリフォーニ自身がデザインを監修した 3 階建て 300 平方メートルのショールームを含む旗艦店をオープンした。 現在ではアメリカ、イギリス、スペイン、ドイツ、フランスなどで展開している。

日本市場では今後、セレクトショップ中心に「百貨店インポートフロア内でのコーナー展開や有力専門店との取り組も強化することでブランド認知度を更に高め(伊藤忠商事)」、4 年後には売上高 15 億円(上代)を目指す。 価格は「マウロ・グリフォーニ」が、コート 8 - 15 万円台、ジャケット 7 - 12 万円、パンツ 2 - 5 万円台、ドレス 5 - 7 万円台。 「エム・グリフォーニ」が、コート 7 - 10 万円台、セーター 2 - 4 万円台、パンツ 2 - 5 万円台、シャツ 2 - 3 万円台。 (WWD = 2-13-14)


中国 : 紡績・衣料品輸出、10% 増維持を予測 14 年 人手不足に不透明感も

昨年、中国の紡績・衣料品輸出は全体的に安定して成長した。 税関総署によると、輸出額は前年比 11.4% 増の 2,839 億 9,000 万ドル(約 28 兆 9,950 億円)。 このうち紡績品輸出は 11.7% 増の 1,069 億 4,000 万ドル、衣料品輸出は 11.3% 増の 1,770 億 5,000 万ドルだった。 中国紡績品輸出入商会の江輝会長はさきごろメディアの取材に対し、同商会が 2014 年の紡績品輸出目標を 8% 増として報告したことを明らかにした。 ただし、業界全体の輸出成長率は約 10% まで可能だと予測しているという。

欧米向け好調続く

紡績業アナリストの汪前進氏も本紙(第一財経日報)取材に応じ、今年の紡績・衣料品輸出の伸び幅は約 10% を維持すると予測。 昨年は回復傾向を見せていたが、今年はさらに安定するという。 中国政府は新疆ウイグル自治区産の綿花について目標価格給付金試験区に指定する予定で、国内外の綿花の価格差を現在の 1 トン当たり 5,000 - 6,000 元(約 8 万 4,000 - 10 万 1,000 円)から縮小することを狙っている。

また欧米市場は引き続き良好な見通しで、受注も一層回復すると見込まれる。 しかし、一部の企業では今年の輸出になお不透明感が残っている。 寧波華美線業の周暁南副総経理は「現在は閑散期で、受注に変化はみられず、状況が好転するかどうかは判断しがたい。 紡績産業の人手不足は深刻化しており、春節(旧正月、今年は 1 月 31 日)後の人材募集が順調に進むかどうか分からない。 人件費圧力は日増しに高まっている。」と話している。

杭州市軽工工芸紡績品輸出入公司紡績部の林岩マネジャーによると、同社は香港ファッションウイーク(1 月 13 - 16 日)に参加したものの、受注は平常と変わらず、明らかな増加はないという。 顧客は価格に敏感になっており、受注価格を低く抑える傾向が強い。

徐々にベトナム台頭

国内の一部の小規模工場は受注不足や低価格で相次いで倒産しており、春節後まで続く輸出閑散期の間にはさらに多くの中小工場が閉鎖され、ミドル・ローエンド企業が徐々に淘汰(とうた)されるだろう。

林マネジャーは「東南アジアの紡績・衣料品会社に比べ、中国企業はサービスや納期の面で優れている。 しかし品質の面では東南アジアの多くの工場が中国に追いついてきている。 原材料や人件費の面で優位性を失い、商品価格が東南アジアよりも高い状況では、絶え間ないアップグレードやデザインの強化、新商品や新素材の開発が重要だ。」と指摘している。

生産コストの優位性を武器に中国から国際受注を奪っている東南アジア諸国のうち、ベトナムが中国の強力なライバルとして徐々に台頭し、紡績・衣料品の輸出成長率では中国を追い抜いている。 昨年、ベトナムの紡績・衣料品輸出額は前年同期比 19% 増で初めて 200 億ドルの大台を突破。 同産業はベトナムにとって主要な外貨獲得源となっている。

傘下に 120 の子会社や合弁企業をもつベトナム最大の繊維公社、ベトナム繊維公団(ヴィナテックス)の昨年の輸出額は 12% 増の 29 億ドルだった。 同社は今年第 1 四半期、1 億 400 万ドルを投じて紡績工場を建設する予定だ。(経済参考報 = 中国新聞社、SankeiBiz = 2-12-14)


しまらー減少でアース躍進 カジュアル衣料の勢力図に異変も

全身、「フッションセンターしまむら」の服でコーディネートした若い女性が数多く出現し、"しまらー" と持て囃されたのが 2009 年。 あれから 5 年、しまむらの勢いに少しずつ陰りが見え始めている。 同社の 2013 年 3 - 11 月期の決算は、純利益が前年同期比 2% 減の 207 億円。 最終減益に転落したのも 5 年ぶりということを考えると、しまらーブームはどうやら一巡したのかもしれない。

だが、しまむらの苦戦をよそに、躍進するカジュアル衣料ブランドもある。 宮崎あおいの CM で知られる「アースミュージック & エコロジー(クロスカンパニー)」である。 「クロスカンパニーは、『洋服の青山(青山商事)』出身の石川康晴氏が 1994 年に岡山市で 4 坪のセレクトショップを開業したのが始まり。 20 - 30 歳代の女性をメインターゲットに、トレンドを押さえた中価格帯の服をブランド毎に細分化。 立地のいい駅ビルへの出店拡大や CM 効果で認知度が一気に高まった。(ファッション業界専門誌の編集長)」

現在、店舗数は国内だけで 800 店以上。 この 10 年でクロスカンパニーの売上高は 22 倍の 1,000 億円を突破した。 また、来春には東証 1 部への上場も予定するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いといっていい。 早くも "ポストしまむら" の呼び声が高い同社。 流通コンサルタントの月泉博氏は、クロスカンパニーの強さには「時代も味方している」と話す。

「景気回復基調が出てくるにつれ、低価格の婦人服の代表であったしまむらから、多少値段は高くてもオシャレでカワイイ洋服を着たいというニーズが高まっている。 『アースミュージック & エコロジー』は、そんな女性たちの心を掴む商品だけでなく、洗練された店づくりなど、時代の雰囲気を読むマーケティングに長けています。」 では、このままクロスカンパニーがしまむらを凌ぐ規模まで成長を遂げ、カジュアル衣料専門店の勢力図を一変させてしまうのかといえば、そう甘い業界ではない。

「しまむらが自前で集荷・物流機能を構築したり、ユニクロが完全 SPA (製造小売り)のシステムを作り上げたりしたように、カジュアル衣料のトップ企業はファッションを一大産業に育て上げ、経営基盤をより強固にしています。 クロスカンパニーも早くから SPA 業態を取り入れているようですが、しまむらやユニクロに比べれば MD (商品化計画)対応でやや安定感に欠ける面はあります。(月泉氏)」

「頻繁に行うタイムセールで在庫を処分し、値下げに走る売り方は危うい(前出・ファッション誌編集長)」との指摘もある中、一辺倒な拡大路線は思いもよらずブランド価値を毀損しかねない。 今後は、中国を筆頭に海外での出店も加速させ、2020 年には売上高をさらに倍の 2,000 億円にする - - と高い目標を掲げる同社。

ZARA や H & M、フォーエバー 21 といった欧米のファストフッションもひしめく世界市場で、どこまでアースミュージック & エコロジーの存在感を見せつけることができるか。 (livedoor = 2-11-14)


小保方さん効果? かっぽう着がブーム 注文 3 倍の店も

「かっぽう着」が売れている。 新型万能細胞(STAP 細胞)の作製に成功した理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子さん (30) が祖母からもらったというかっぽう着を身につけて研究する姿が話題を呼び、人気に火がついたようだ。 これまでの 3 倍の売れ行きのネット通販もある。

ネット通販「着物と和の暮らしのお店 たゆたふ」では 1 カ月で 100 着が売れそうな勢いだという。 注文は 2 月に入って通常の 2 倍。 税込み 3,675 円で、8 色あるが、「小保方さん人気でしょうか。 売れるのは圧倒的に白です。(羽納典〈はのうつかさ〉社長)」 ネット通販大手「楽天市場」でも、取り扱いのある人気の出店店舗 5 店はいずれも、万能細胞の作製が明らかになった先月 29 日以降、アクセスが増え、1 日の注文がいつもの 3 倍に達する店もあるという。

実はこのかっぽう着、小保方さんが注目される少し前から「静かなブーム(高島屋)」となっていた。 エプロンと違い、腕全体を覆って汚れを防ぐだけでなく、羽織るだけであたたかい。 「電気代も上がったから」と、若い主婦層も昨秋から目を向け始めた。 高島屋大阪店では柄物の取り扱いを増やし、昨年 9 月から今年 1 月末までの売り上げは前年同期比で約 2 割増えたという。 (佐藤亜季、asahi = 2-6-14)


子鹿タイツでほっそり美脚? 鹿守るボランティアが販売

奈良公園の鹿を見守るボランティアの団体「鹿サポーターズクラブ」が子鹿のイラスト入りタイツ(税込み 1,575 円)を売り出した。 若い女性に人気だ。 これまで鹿のイラストをあしらったエコバッグなど 10 種類以上のグッズを作り、イベントや土産物店で販売。 売り上げの一部を鹿の保護活動に充ててきた。 今回は地場産業の靴下製造業を盛り上げようと企画。 子鹿シルエットを一直線に並べて縦ラインを強調した。 鹿のようなほっそりとした美脚に見えるかも。 (asahi = 2-5-14)


倉敷デニム、パリで挑む 日本らしさ、ショーでお披露目

日本のデニムの一大生産地である岡山県倉敷市などが 29 日、パリで展示会を開いた。 日本独特の「和食」や「アニメ」などと違い、デニムは万国共通の商品。 伸びる素材を使った独特の肌触りや深い藍色、丁寧な縫製など、日本らしいきめ細やかさを売りに、ファッションの本場に挑んだ。

倉敷のデニムや帆布メーカーが商品を出展。 学生がデザインし、モデルも務めたデニム地の服のファッションショーも開いた。 訪れた仏人女性 (60) は「日本のデニムは初めて。 体にぴったり合って快適。」と満足そうに話した。

世界的デザイナーの高田賢三さんは「日本のデニムは、欧州の高級ブランドが買い付けに来るほど水準が高い」と指摘。 日本企業のブランドとして製品を売り込んでも「受け入れられる潜在力はある」と話した。 (パリ = 野島淳、asahi = 1-30-14)