在日米軍再編 : 沖縄の米軍住宅跡地に新薬施設 政府が検討

菅義偉(すがよしひで)官房長官は 28 日午前の記者会見で、2015 年 3 月に返還予定の米軍施設・西普天間住宅地区(沖縄県宜野湾市)の跡地に、新薬開発に向けた研究施設の新設を検討していることを明らかにした。

施設は、再生医療技術の研究を行う拠点として想定され、日米の製薬会社などが新薬開発を共同で進める。 菅氏は「事業の実施可能性について、沖縄県、宜野湾市の意向を踏まえて国として検討していく」と語った。 同地区の跡地利用をめぐっては国と地元自治体が具体策を協議している。 (鈴木美穂、mainichi = 1-28-14)


ふるさと納税、「味」な謝礼 海の幸で寄付額 3 倍

自治体に寄付した人の税が軽くなる「ふるさと納税」。 人口 2 万の三重県尾鷲市では、寄付者に特産品を贈ることにしたら額が 3 倍になった。 かたや人口 227 万の名古屋市は、お礼の品はなし。 「尾張名古屋は人でもつ!」と寄付者のハートに訴える。

漁業が盛んな尾鷲市。 昨年度半ばから、1 万円以上のふるさと納税者にマグロの刺し身などの詰め合わせ「尾鷲まるごとヤーヤ便(1 回分、6,450 円相当)」を贈り始めた。 昨年度 11 件で 163 万円の寄付が、今年度はすでに 299 件、486 万円になる。 今年度の寄付者の住所は東京都が 60 件で、愛知、神奈川、大阪、三重と続く。 寄付の使途を産業振興やインフラ整備、防災など 6 分野から選べるが、指定なしが 114 件と最多だ。 (asahi = 1-19-14)


寒さで変わる虹の輝き 茨城・袋田の滝のライトアップ

「日本三名瀑(めいばく)」の一つで凍結した光景も人気の「袋田の滝(茨城県大子町)」のライトアップが新装され、虹のような輝きが観光客の目を楽しませている。

東京ガールズコレクションなどで活躍する照明アーティストが手がけ、17 色に変化する LED ライトで 30 パターンの色彩を表現する。 滝の水や凍結した氷に光を照射するため、流れる水量によって見え方が変わるという。 管理事務所のスタッフは「今は 4 割ほどの凍結ですが、全体が凍ると、よりきれいに見られそう」と寒さに期待を寄せていた。 ライトアップは 2 月 11 日までの金、土、日、祝日の日没後から午後 8 時まで。 (福留庸友、asahi = 1-16-14)


手のひらサイズのリアル甲冑、即完売 福岡市博物館

福岡市博物館が企画・制作した手のひらサイズの甲冑「掌(てのひら)☆甲冑(かっちゅう)」に人気が集まっている。 昨年 12 月に館内のミュージアムショップで販売を始めたが 1 日半で完売。 好評に応えて、15 日から再販売する。 同博物館は今年度から、経年劣化が避けられない甲冑や兜(かぶと)など収蔵品の色やサイズを正確に記録するため、最新技術による三次元 (3D) 計測を始めた。 「掌☆甲冑」はこの記録を元に 3D プリンターで作られている。

同博物館は約 50 点の甲冑類を所蔵しているが、資料保護のため、常設展示は 2 点までで、1 カ月間しかできない。 学芸員の本田浩二郎さん (41) はお目当ての甲冑を見られずがっかりして帰る来館者の姿をたびたび見て、なんとかしたいと思ってきた。 「色々な角度からじっくり見られるフィギュアで、実物の魅力を少しでも感じてもらえれば」と話す。 (asahi = 1-14-14)



氷の灯籠でおもてなし 群馬・老神温泉で「雪ほたる」

群馬県沼田市利根町の老神温泉郷で、広場などを氷の灯籠(とうろう)約 500 個で飾る「雪ほたる」が開かれている。 3 万個の電球による光の展示もあり、ギネス世界記録の大蛇やぐんまちゃんの電影が今年から登場。 訪れた宿泊客らに温かい甘酒や豚汁などもふるまわれている。

同温泉の金子充観光協会長によると、椎坂(しいさか)トンネル開通で客足は順調な伸び。 「イベントも『地元の人と話ができる』と好評で、弾みをつけたい」という。 「雪ほたる」は 2 月 22 日までの土曜と祝前日の夜、光の展示は 3 月末までの毎夜開催。 4 月末までの宿泊客にはトンネル開通記念の福袋が当たる抽選もある。 (asahi = 1-14-14)


写真には「晴れ姿」、おめでとう 被災地で成人式

成人の日を前にした 12 日、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市で成人式があった。 市内の新成人は 237 人。 12 人の同級生が震災の犠牲になった。 亡き友の写真を手に式に臨む新成人が何人もいた。

写真の中には、今も行方不明の佐藤千明さん(当時 17)の振り袖姿もあった。 千明さんが好きだったピンク色の振り袖を着て、笑った写真。 父健二さん (51) が知り合いの印刷業者に頼み、合成してもらったものだ。 千明さんは高田高校水泳部の練習中に震災に遭い、市民会館に避難したが、部活仲間 6 人と津波の犠牲になった。 「大事な娘なのに骨のひとかけらも見つからない。 海の中にいると思うけど寒いだろうな。 早く見つけてあげたい。」 (asahi = 1-12-14)


火山灰、桜島で健康調査 今秋にも国際チーム

活発な火山活動が続く鹿児島県・桜島で、国際的な研究チームが、火山灰による健康影響の調査に乗り出す。 火山灰には微小粒子状物質 PM2.5 などが含まれ、降灰が多い地域では肺がんが多いと指摘する研究もある。 秋にも具体的な調査に入り、2 年ほどかけて世界で使える対策のガイドラインを作る。 桜島は、国内で 20 世紀最大の噴火だった大正噴火(1914 年)から 12 日でちょうど 100 年を迎える。

研究チームには、日本、英国、インドネシアやフィリピン、メキシコの研究者が加わった。 メンバーである国立保健医療科学院の石峯康浩上席主任研究官によると、火山灰には健康に悪影響を及ぼす PM2.5 のほか、毒性が強い酸化鉄や鉱物のクリストバライトが含まれている。 だが、降灰量と健康被害の定量的な関係など詳しいことはわかっていない。

調査対象として桜島が選ばれたのは、活発な火山活動が続いており、降灰がある地域に人口が多いため。 日本は、個人の健康状況の記録がしっかりしていることから因果関係を解明するのに適しているという。 (asahi = 1-11-14)


うめきた - 関空直結「なにわ筋線」検討へ 橋下市長会見

大阪市の橋下徹市長は 6 日の年頭記者会見で、関西空港へのアクセス強化のため、JR 新大阪駅から JR 大阪駅北側の「うめきた」を経て、JR と南海の難波駅にそれぞれ接続する新線「なにわ筋線(延長約 10 キロ)」の建設について、「府と共同で正式に検討する。 行政的な手続きにのせていく。」と表明した。

なにわ筋線の新線計画は、新大阪から北梅田(新駅)に入り、なにわ筋の地下を通って途中で二股に分かれ、JR 難波駅と南海難波駅の双方に接続する案が有力だ。 国土交通省によると、JR 大阪 - 関空間を最短 46 分で結べると見込まれている。 現在は同じ区間で 68 分かかるという。 (asahi = 1-6-14)


マグロ初競り、最高値は 736 万円 昨年は 1.5 億円

東京都中央区の築地市場で 5 日、水産物の初競りがあり、生鮮本マグロの最高値は青森・大間産の 736 万円(230 キロ)だった。 約 1 億 5 千万円の史上最高値をつけた昨年の初競りから一転、平年並みの価格に戻った。 1 千万円を割り込んだのは 5 年ぶり。 過去 3 年は、史上最高値の記録更新が続いていた。 中国と東京で店舗を展開するすしチェーンと、東京・築地の「すしざんまい」チェーンとの間で、最高値を巡る落札競争が過熱していたが、一服したかっこうだ。

今回最高値で落札したのは、昨年に続きすしざんまいの運営会社。 木村清社長 (61) は「通常のご祝儀相場に戻ってよかった。 漁師さんはもうちょっと高値を期待したかもしれないけどね。」と話した。 築地市場でマグロの競りを担当する大手荷受会社は「今年は大間産と北海道・戸井産が 30 本と数多く入ったから値が下がった。 昨年の 1 億 5 千万円は過熱しすぎ。 漁師が一獲千金を狙って無理をして出漁しているとの話も聞く。 一段落してよかった。」と話した。 (井上恵一朗、上月英興、asahi = 1-5-14)


政府、シャッター街を支援へ 消費増税備え法改正案検討

【鈴木友里子】 空き店舗が並ぶ「シャッター通り商店街」が増えるのを防ぐため、政府は支援を強める。 補助金を渡す対象を広げ、減税にも踏み込む。 いろんな対策にもかかわらず、地方を中心に商店街の空洞化は歯止めがかかっていない。 4 月の消費増税で、商店街の客足がさらに遠のきかねないからだ。

政府は中心市街地活性化法の改正案を次期通常国会に提出する。全国で約 60 - 90 カ所を「重点支援地区」に認定。 空き店舗を取得して事業を始める際の固定資産税を減らしたり、大型ショッピングセンターなど「にぎわい作り」に必要だとされた民間事業者に補助金を出したりする。 これまで、第三セクターなどを対象に補助金を出す形で支援してきた。 しかし、計画が終わった 14 都市のうち通行量や居住人口などが、目標に達したのは約 3 割にとどまる。 (asahi = 1-2-14)


日本一の高さにちなみ 300 万円の福袋 あべのハルカス

大阪市阿倍野区のあべのハルカス近鉄本店は 1 月 2 日から、複合ビル日本一の高さ 300 メートルにちなみ、300 万円の福袋を 14 種類売り出す。 目玉は時価 450 万円の「純金キティ(125 グラム)」。 来年のハローキティ 40 周年にちなむ福袋で、歩みを振り返るびょうぶ、純金の小判なども付く。 ハルカスの展望台での 1 組限定挙式や、人間国宝作の訪問着と京都の料亭の会席料理のセットも。 担当者は「どれも日本一めでたい福袋です。」 (asahi = 1-1-14)


USJ 絶好調 5 カ月連続 100 万人超え イベント盛況

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)の入場者数が好調だ。 12 月は 30 日午前中までに 100 万人を超え、すでにこの月の過去最多を更新した。 100 万人の「大台超え」は、8 月から 5 カ月連続だ。 12 月の入場者は、これまで 2003 年の 97 万人が最多だった。 昨年は 89 万人。 今年は後ろ向きに乗るジェットコースター「バックドロップ」の人気が続き、建物に CG 映像を投影するプロジェクションマッピングを使ったクリスマスのイベントも多くの来場者でにぎわっている。 (asahi = 12-30-13)


慶良間諸島、国立公園指定へ 新規は 27 年ぶり

31 番目の国立公園となる「慶良間(けらま)諸島国立公園(沖縄県)」が、来年 3 月 5 日に指定される見通しとなった。 24 日、中央環境審議会(会長 = 武内和彦・国連大上級副学長)が石原伸晃環境相に答申した。 国立公園の新規の指定は、1987 年の北海道・釧路湿原以来 27 年ぶり。 指定日は「サンゴの日」にちなんだ。 8 日には那覇市で記念式典を行う。

慶良間諸島は沖縄本島の西方、那覇市沖にある大小 30 の島で、サンゴ礁の生態系とザトウクジラの繁殖海域などが高く評価された。 公園指定区域は 3,520 ヘクタールの陸域と約 9 万ヘクタールの海域からなる。 海域の指定は通常、沖合 1 キロ程度だが、クジラの繁殖海域を保護するため 7 キロまで広げた。 (asahi = 12-24-13)


インド映画、大阪で撮って ロケ誘致で観光客掘り起こし

映画やドラマのロケ地に観光客を呼び込む「スクリーンツーリズム」で、大阪観光局がインドに狙いをつけている。 世界有数の映画制作本数を誇り、人口は 12 億人。 映画の影響力が強いといわれる国民性に訴えかけて、大阪を売り込む。 ユネスコによると 2011 年のインドの映画制作本数は 1,255 本。 米国の 819 本(ドキュメンタリー除く)を上回る。 映画の盛んなムンバイ(ボンベイ)はハリウッドにかけて「ボリウッド」と呼ばれる。

11 月上旬、現地から撮影クルー 30 人が大阪市中央区の大阪城公園を訪れた。 作品は、日本で働くインドの若者がインドの首相になるまでを描いた映画。 クルーは東京、大阪、神戸に 10 日間滞在し、撮影を進めた。 主演のジャッキー・バグナーニさん (28) は「高層ビルの中に歴史的な建物が立つ雰囲気、清潔さが気に入った」と話す。 (asahi = 12-23-13)


工場の街を彩る冬花火 15,000 人が歓声 福岡・北九州

工場群を背景に冬の花火を楽しむイベント「クリスマスファンタジー in 北九州」が 22 日、北九州市小倉北区の「あさの汐(しお)風公園」であり、約 1 万 5 千人が夜空を彩る花火を楽しんだ。

新日鉄住金小倉製鉄所の煙突「北九州アイアンツリー」も点灯。 大音量の音楽に合わせレーザー光線が放たれ、色鮮やかな花火が打ち上がると、観客から歓声が上がった。 北九州中小企業経営者協会が主催。 同協会創立 25 周年と北九州市制 50 周年を記念して開催した。 会場ではゆるキャラショーのほか「小倉発祥焼きうどん」など地元グルメなども販売された。 (溝脇正、asahi = 12-23-13)


平安時代から 878 回目 巫女姿ら千人 奈良・春日大社

【松山尚幹】 古都・奈良の冬を彩る春日大社の春日若宮おん祭が 17 日、クライマックスのお渡り式を迎えた。 平安から江戸時代までの装束を身にまとった総勢約 1 千人、馬 50 頭の行列が奈良市中心部を歩いた。

平安時代に関白・藤原忠通(ただみち)が天下太平や五穀豊穣などを祈って始め、途切れることなく今年で 878 回目。 貴族や武士、巫女などに扮した一行は県庁前を出発し、三条通りなどを練った。 春日大社参道内の「お旅所」では神楽や舞楽など多彩な古典芸能が奉納された。 (asahi = 12-18-13)


中央公会堂の壁画に 3D 映像 大阪、光のルネサンス開幕

大阪・中之島をイルミネーションで彩る「OSAKA 光のルネサンス 2013」が 15 日、始まった。 市中央公会堂では正面の壁面に 3D 映像の物語が投影され、市民らが足を止めてクリスマスムード漂う街並みを楽しんでいた。 一帯は 25 日までの午後 5 時から 10 時まで点灯される。 市中央公会堂の投影は午後 9 時まで。 (asahi = 12-16-13)


阪急京都線に新駅、21 日開業 高速道に直結

阪急京都線の大山崎 - 長岡天神間に建設が進められていた西山天王山駅(京都府長岡京市)が完成し 16 日、報道陣らに公開された。 21 日に開業する。 同駅は京都縦貫自動車道と交差する地点にあり、電車と高速バスの間で乗り換えができる「全国的に珍しい駅」(近畿運輸局)となる。

阪急によると、平日に準急と普通電車が上下計 240 本停車予定。 大山崎 - 長岡天神間は 4.0 キロあり、阪急の中で駅間距離が 2 番目に長かった。 新駅は縦貫道の高架下にあり、エレベーターで真上のバス停につながる。 首都圏などへの高速バスに乗り換えができる。 今年4月にできた長岡京インターチェンジにも近いため、マイカーから乗り換える「パークアンドライド駐車場」も設置。 今春、縦貫道が延伸されたのに合わせ、阪急と長岡京市が駅の建設費約 20 億円を折半した。 (池田洋一郎、asahi = 12-16-13)


仮設住宅に光のアーチ 3 年目の今回で最後 仙台

【荒ちひろ】 仙台市宮城野区にある仮設住宅の集会所が、電球 1 万 2 千個のイルミネーションで彩られている。 高さ 4 メートルほどの光のツリーに、ペットボトルを再利用した手作りの光のアーチ。 仮設の外からも大勢の人が訪れる。 近くの幼稚園に通う留目果奈ちゃん (6) は「とってもきれい。」

飾り付けたのは宮城県利府町の武田繁三郎さん (68)。 震災の津波で、兄 (72) が住んでいた同区の実家周辺は壊滅。 仮設に閉じこもりがちになった兄を励まそうと、震災後初の一昨年のクリスマスの時、兄の住む仮設をイルミネーションで飾った。 求められて昨年、今年も仮設を飾った。 ただ、武田さんは今回で最後にするつもりだ。 「これから仮設の人には、自立の道を歩んでほしいからです。」 (asahi = 12-15-13)


南海トラフ地震想定、九州初の広域訓練 宮崎に 9 千人

【張守男】 南海トラフ巨大地震を想定した広域防災訓練が 15 日、宮崎市を中心に宮崎県内約 20 カ所であった。 九州で初めての開催で、九州、山口、沖縄各県の行政、警察、自衛隊など 121 機関の職員と住民約 9,100 人が参加。 津波からの避難や救助、各機関の連携の確認などをした。

南海トラフ地震で、宮崎市が最大 16 メートルの津波に襲われるなど、宮崎は九州最大の被害が予想され、県の想定では死者は最大 3 万 5 千人にのぼる。 訓練は、日向灘でマグニチュード 9.1 の大地震が起き、40 万人の避難者が出たという想定で実施。 宮崎港では高さ約 8 メートルの津波に襲われたとの想定で、転覆した船の乗組員らを陸上自衛隊の水陸両用車や海上保安庁のヘリで救助した。

県外からの応援部隊を受け入れる後方支援拠点の開設や、搬送拠点となる航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地に負傷者を運んでくる訓練もあった。 河野俊嗣知事は訓練後、「準備期間を含め、顔がわかる関係を築けたのは今後の財産だ」と話した。 訓練の結果は、来年 2 月に全体会議を開いて総括する。 (asahi = 12-15-13)


「脱オランダ風」で最高益 ハウステンボス、9 月期決算

【土屋亮】 経営再建中のテーマパーク・ハウステンボス(長崎県佐世保市)の 2013 年 9 月期単体決算は、純利益が前年より 26.9% 増えて 53 億円になり、過去最高だった。 13 日発表した。 旅行業大手のエイチ・アイ・エス (HIS) の傘下で、当初の「オランダ風」にこだわらないアトラクションやイベントを強化、海外客も増えた。

年間(12 年 10 月 - 13 年 9 月)の入場者は 29.1% 増の 247 万人。 200 万人を超えるのは 07 年度以来という。 冬のライトアップイベント「光の王国」は、電球を 1 千万個に増やして人気を集めた。 夏には初めて屋外プールをつくり、子ども向けのアドベンチャーパークも新設。 売上高も 29.6% 増の 216 億円と好調で、本業のもうけを示す営業利益も過去最高の 48 億円と、前年の 2 倍になった。

ハウステンボスは 10 年度から 10 年間にわたり、佐世保市の再生支援交付金(計 73 億円)を受ける予定だが、好業績が続けば前倒しで返上するという。 (asahi = 12-14-13)


仏様に触れて縁結び 京都・平等院の企画に参拝者続々

【小山琢】 京都府宇治市の世界遺産・平等院で、仏像に手を触れて「仏様」と縁を結んでもらう企画が人気を呼んでいる。 初めての試みで、週末には長い列ができる。

平等院ミュージアム鳳翔館(ほうしょうかん)で来年 1 月 17 日まで開催中の鳳凰(ほうおう)堂修理特別展「ほとけにふれる - 結縁のしるし -」で、現在修理中の鳳凰堂の壁にかけてある国宝、雲中供養菩薩像(うんちゅうくようぼさつぞう、52 体)の模刻 1 体に触れることができる。 模刻は本物同様に作った仏像。 参拝後は「結縁交名帳」に記名し、「結縁之証」が渡される。 9 月の開始以降、10 日までに 2 万 5,300 人以上になった。

参拝に訪れた京都市右京区の村上真司さん (70) は「50 代までは体力にまかせて生きてきたが、この年になると、体や心に弱いところが出てくる。 そんなところが癒やされたら。」と話した。 機械のメンテナンスの仕事を 56 歳で早期退職したという。 この日は町内の行事で訪れた。 (asahi = 12-12-13)


正倉院文様をデジタル化 奈良のお菓子箱などに採用

【坪倉由佳子】 奈良時代から伝わる「正倉院文様」がデジタル化され、現代の製品にデザインとして採り入れられ始めた。古都に伝わる天平文化の力が、地場産業を活性化しようとしている。

正倉院文様は、東大寺正倉院(奈良市)に残る宝物にみられる模様。 シルクロードを通って伝えられ、ローマやペルシャ、インドなどの影響を受けた国際色の豊かさで知られる。 この文様に目を付けたのが、奈良女子大特任教授の藤野千代さん (49)。 三菱電機の研究職として、物理現象を解析し製品の性能向上を図る業務に従事、9 年前から兼職している。 (asahi = 12-12-13)


やっくん事故現場、減速促す新塗装 中国道、事故多発で

【栗林史子】 中国自動車道下り線で、約 1.3 キロにわたって車道に新たな塗装が施された。 タレントの桜塚やっくん(当時 37) = 本名・斎藤恭央さん = ら 2 人が 10 月に死亡した山口県美祢市の事故現場の付近。 事故多発地帯であることから、ドライバーに注意を促す狙いがある。

新たな塗装が施されたのは、美祢インターチェンジ (IC) - 美祢西 IC 間(13.5 キロ)。 下関方面に向かう下り線で、伊佐パーキングエリアを過ぎたあたりから約 380 メートルにわたり、幅 90 センチの赤茶色の線が、片側 2 車線の各車道を縁取るように引かれた。 目立つ色で注意を促す。

そこから連続した約 900 メートルの区間では、二つの車道に白線で逆V字形の模様を付けた。 この白線により、ドライバーに速度が出ていると錯覚させ、減速させる効果があるという。 中国道を管理し、塗装を実施した NEXCO 西日本中国支社によると、同様の塗装は広島方面に向かう上り線でも施されている箇所がある。

今回塗装したあたりでは、以前から事故が多発していた。 県警高速隊によると、昨年 1 年間に美祢 IC - 美祢西 IC 間で起きた事故は 119 件。 うち桜塚さんの事故現場を含む 2.5 キロの区間に 40 件(下り線は 34 件)が集中していた。 NEXCO 西日本の担当者は「ドライバーの皆さんも注意して走ってもらえたら」と話している。 (asahi = 12-11-13)


開館 7 年で 300 万人達成 青森県立美術館が人気の理由

【小川直樹】 青森市の県立美術館は先月中旬、開館以来の入場者数が 300 万人に達した。 県立として開館 7 年 4 カ月での達成は全国的にも異例の早さだ。 年間入場者数は、東北で 7 年連続の首位を保つ。何が人をひきつけているのか。 そのわけを探った。

「一度は来て見たい」

雪が積もった先月 14 日、美術館は雪に溶け込んでいた。 真っ白な建物の外壁に看板や館名の表示はない。 県立では異色のたたずまいだ。 「1 回は来てみたい美術館と思われている。」 鷹山ひばり館長は同日、300 万人達成に胸を張った。 昨年の入場者数は 31 万 3,482 人で、東北では 7 年連続最多だった。 人口が 90 万人以上多い宮城県と比べると約 5 万人以上多い入場者数で、300 万人達成は 10 年以上早かった。

近年は毎年 40 万人ペースで安定して推移。 独自の企画展は、2 万 - 2 万 5 千人の集客があり「他館が驚くほど(美術館担当者)。」 人口規模以上の集客力を可能にしているのは、固定客や県外客が多いためだ。 なぜこれほどの誘客に成功しているのか。 工藤健志学芸主幹は「美術館が地域に本来果たすべき役割を地道に、愚直に進めてきたから」だという。

案内の字体までオリジナル

館内の文字や数字の書体は、案内表示、靴箱の番号、チラシ、受付から見上げた時計に至るまで、独自の「青森フォント」で統一されている。 美術館の総合的なイメージを東京のデザイナーが担当。 企業のロゴのように、デザインの体験を通じて美術館のイメージが伝わる仕組みだ。 そのため、無駄も一切排したため、開館当初は「迷路みたいだ」と苦情が多かったが、工藤さんらはむしろ「差別化できた証拠だ」と前向きに捉えた。

作品もワイヤでつるさず、壁にじかに据える徹底ぶりで「建物自体が作品」とも言われる。 施設を建築やデザインの観点から見にくる客もいるほどだ。 そこまでこだわり抜けたのは、開館が後発で「ほかでやれないことを」と独自色を打ち出すことが共通認識にあったからだという。 (asahi = 12-9-13)


「瀬戸芸」来場者、実数は約 30 万人 重複避け再集計

【高橋福子】 瀬戸内海の島を舞台に、107 万人が訪れたとしてきた今年の瀬戸内国際芸術祭について、香川県などでつくる実行委員会は 9 日、より実数に近くなるよう推計したところ、来場者は 30 万人程度だったと発表した。 2 回目の今年は、3 - 11 月の 108 日間、12 の島と高松港、宇野港(岡山県)を会場に作品を展示した。

実行委は、これまで島と港ごとに基準作品を 1 - 7 点(計 40 点)決め、鑑賞した人の数を 40 点分合計し、来場者数を推計。 前回の 3 年前と同様の方法で、基準作品が増えた今回は前回の約 93 万人より多い 107 万 368 人が来場したと発表していた。 実際には一度に複数の作品を鑑賞する人が多いため、重複する可能性が高い集計方法だった。 (asahi = 12-9-13)


田舎暮らし、農業だけじゃない 和歌山の I ターン先進地

【上田真由美】 和歌山県那智勝浦町の色川地区は、住民の 4 割を超す約 170 人が、都会からの移住者だ。 定年退職した人が田舎で農業を始めることが多いのかと思っていたが、実は若い子育て世帯が多いという。 なぜなのか。 I ターンの「先進地」を訪ねた。 11 月下旬、棚田を前に、子どもたちの笑い声が響いていた。 県内外から集まった親子 20 人ほどに、地元のお年寄りが、正月飾りのしめ縄や草履の作り方を教えていた。 使うのは、秋にこの棚田で収穫した稲のわらだ。

この日のイベントを主催した「棚田を守ろう会」のメンバーで、作業を手伝っていた矢作忠さん (45) は今年 6 月、妻と 2 人で東京から移り住んだ。 オートバイ屋だった矢作さんは、ツーリングに来る人たちが休憩するライダーハウスを開くのが夢。 今年 3 月に町の山村生活や農林業実習を体験できる施設で 3 カ月暮らしながら地域を吟味し、ここを選んだ。

さっそく、バイク修理の特技を生かして、農機具修理の仕事を始めた。 手押し耕運機や脱穀機などの修理はお手のものだ。 最近は「車も見てほしい」、「ミシンも調子が悪くて」と想定外の相談まで寄せられるようになった。 「やっぱり、人のつながりがすごい。」 矢作さんはバイク事故で左目を失明し、左脚も少し不自由だ。 「田舎暮らしには農業しかないわけじゃない。 自分のように障害があっても特技を生かした仕事を作れば、ここで十分、暮らしていける。」 (asahi = 12-7-13)


安倍昭恵さん、防潮堤計画の再考訴える 自民会合に出席

【松井望美】 安倍晋三首相夫人の昭恵さんが 4 日午前、自民党本部で開かれた同党環境部会の会合に出席し、東日本大震災の被災地に計画されている防潮堤建設の再考を訴えた。 現職首相の夫人が党部会に出席するのは異例。 同党議員らを前に「防潮堤で覆われた海が見えない復興でいいんだろうか」と問題提起した。

昭恵さんは会合で「防潮堤反対運動をするつもりはない。 必要なところはきちんと造ればいい。」とする一方、「必要ないところはやめればいい。 景観が崩れ、海の生態系が変わって環境も破壊され、漁業にも影響するかもしれない。」と指摘した。 昭恵さんは被災地に足を運び、防潮堤建設を考え直す運動に関わっている。 この日の会合は、昭恵さんの活動を知った部会長の片山さつき参院議員の呼びかけで実現した。

会合では復興庁の小泉進次郎政務官も発言。 「何が何でも高いものを造るというわけではない。 住民の様々な思いがあるところは柔軟に意見交換を重ねる。」と述べた。 出席した財務省などの担当者は、計画が決まっている地域でも見直しが可能だとの考えを示した。 (asahi = 12-4-13)


集落つなぐ山道駆ける 奈良・十津川でトレイルラン

【竹花徹朗】 世界遺産の熊野古道が通る奈良県十津川村で 1 日、山中を走るために新たに整備されたコース(全長約 16.5 キロ)を走る「トレイルラン in 十津川」が行われた。 参加したランナーは、元々は集落から集落をつなぐ生活道であった古い山道を駆け抜けた。

今回のイベントは十津川村と奈良県が主催し、アウトドア用品を扱うザ・ノース・フェイスの協力で行われた。 同村職員や有志などが今年 6 月から半年近くかけ、山道をふさぐ倒木などを人力で排除、高低差約 630 メートルの新コースを整備した。 十津川村観光振興課は「ランナーには十津川の自然豊かなコースを楽しんでもらい、2 年前の台風被害からの復興を目指す十津川を色々な人に伝えてもらえれば」と話していた。 (asahi = 12-2-13)


川崎地ビール、ブームに火 駅近に専門店 米国人が醸造

【西秀治】 地ビール製造が解禁されて 20 年目。 川崎市で遅ればせながら、ブームの兆しが出てきた。 市中心部の飲食店が好評で、米国人職人が造るビールは首都圏に "輸出" されている。 市も PR に意欲的だ。

軽快な洋楽が流れる店内で、会話を楽しみながら、グラスを口に運ぶ。 川崎駅に近い繁華街「ラ チッタデッラ」に 10 月に開店した地ビール(クラフトビール)の店「T.T BREWERY」。 初めて来たという秋本利江子さん (49) は「地ビールはくせがあるので苦手でしたが、さっぱりしておいしい。 イメージが変わりました。」 16 席の小さな店に、1 日に 50 人以上が訪れる。

経営する寺田哲也さん (45) が地ビールと出会ったのは半年前。 多摩区登戸に醸造所併設の飲食店「ムーンライト」を開く山中貞博さん (76) が実施したビール造り教室だった。 「全国ブランドのビールと違う。 味もいい。 川崎でブームになる。」と直感した。 (asahi = 12-2-13)


福島に LNG 基地建設へ 火力発電も検討 石油資源開発

石油開発大手の石油資源開発は 27 日、福島県新地町の相馬港に、液化天然ガス (LNG) の受け入れ基地をつくると発表した。 北米から輸入する予定の「シェールガス」などを保管し、パイプラインを敷いて各地に送る。 近くに LNG 火力発電所をつくることも検討する。

LNG 基地は 2014 年に着工し、17 年に完成させる。 同社はカナダ産シェールガスでつくる LNG を 18 年から年 120 万トン輸入する計画があり、その受け入れなどに使う。 この基地から宮城県名取市まで、約 40 キロのパイプラインを敷くことも決めた。 新潟県の LNG 受け入れ基地と宮城県とを結ぶパイプラインをすでに敷いており、これにつなぐ。 (asahi = 11-27-13)


日本一、尽きぬ喜び 楽天優勝パレードに 21 万人

プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝パレードが 24 日、仙台市青葉区の東二番丁通であった。 球団創設 9 年目での日本一を、詰めかけたファンが祝った。 観客数は実行委員会の発表で約 21 万 4 千人だった。 午前 11 時すぎ、屋根のないバスに乗った選手らは仙台商工会議所の前を出発。 五ツ橋交差点までの約 1.5 キロを 30 分以上かけてパレードした。

出発を前に、星野仙一監督は「選手がなにがなんでもパレードをしたいと思って、東北に日本一を持ってきた。 みなさんの後押しを感謝します」とあいさつした。 バスに乗った田中将大投手は、沿道からの声援に両手を振って応え、「ありがとう」と叫んだ。 パレードの前には、イーグルスに宮城県から県民栄誉賞が贈られた。 午後には、仙台市から「賛辞の楯(たて)」が贈られる。 (asahi = 11-24-13)


JA 全農が国産メーンの加工食品ブランド 65 品目販売

全国農業協同組合連合会(JA 全農)は今月、国産の農畜産品をメーンの材料に使う「全農ブランド」を新たにつくり、総菜やカット野菜、ワインなど 65 品目を、全国の A コープなど約 500 店で売りだした。 「国産具材のおもてなし 大きめ具材の筑前煮」は、具がすべて国産で、170 グラム入り税込み 298 円。 一般のスーパーやコンビニでの販売も検討する。 (asahi = 11-20-13)


新型トマト、受粉なしで OK 筑波大など開発

【山本智之】 花粉を受粉させなくても、放っておくだけでしっかりとした実を結ぶ新タイプのトマトを、筑波大などの研究チームが開発し、19 日発表した。 品種として広まれば、ハウス栽培の際にハチを使って受粉させたり、花に植物ホルモンを吹きかけたりする作業が不要になり、トマト農家の省力化に役立つという。

受粉なしで実がなる品種は、キュウリなどではすでに実用化している。 トマトでは、実が割れやすかったり、柔らかすぎたりするものが多く、農家に広く普及するには至っていない。 そこで、研究チームは人工的に作り出した 1 万種類を超す突然変異株の性質を調べ、新タイプのトマトを見つけ出した。 十分な品質の実ができることを確認。 受粉なしで実をつける性質を生む新たな遺伝子の変異も特定した。 共同研究を進めるカゴメ、理化学研究所とともに 11 月上旬、特許を出願した。

江面浩・筑波大教授は「今回の研究成果を生かせば、将来、メロンなどの作物についても、受粉が不要な新品種づくりに応用できるだろう」と話している。 (asahi = 11-20-13)


「小判」や「タイ」が次々に 縁起物作りがピーク 奈良

【水野義則】 「破魔矢」や「福熊手」など、正月や「えべっさん」の縁起物づくりが奈良近畿戎(えびす)協同組合(奈良市窪之庄町)で最盛期を迎えている。 パートの女性たち 10 人が、タイや小判などを竹の骨組みに飾り付け、次々と段ボールに収めていった。 熊手だけで 1 日に 500 - 千本を作り上げる。 縁起物は、1 月上旬までに今宮戎(大阪市)や川崎大師(川崎市)、熱田神宮(名古屋市)など全国の約 600 の寺社に出荷される。 (asahi = 11-19-13)


再生「幸福駅」お披露目 雰囲気そのまま 北海道

1970 年代にブームとなった旧国鉄広尾線(廃線)の「幸福駅(北海道帯広市)」が改築され、16 日にお披露目された。 旧駅舎は、内部の壁一面を覆う名刺類が名物だったが、新駅舎でもさっそく観光客らが名刺などを張り付ける光景がみられた。

幸福駅は 2 駅隣の愛国駅とともに「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで人気を呼んだが、老朽化のため改築され、旧駅舎の趣を残して再生された。 式典にはヒット曲「愛の国から幸福へ」を歌った歌手の芹洋子さんも参加。 歌を地元の小学生と合唱した。 お披露目に合わせて幸福駅を訪れた札幌市の会社員栗田洋伸さん (26) は一緒に来た端場(はば)美枝子さん (24) に「幸せにします」とサプライズ求婚。 「びっくりしました。 幸せです。」と端場さんを喜ばせた。 (asahi = 11-17-13)

初 報 (8-31-13)


「鞆の浦、とても感動」 ウルヴァリンから感謝の手紙

【奥田貫】 9 月に公開されたハリウッド映画「ウルヴァリン : SAMURAI」に主演した俳優ヒュー・ジャックマンさん (45) から、ロケ地となった鞆の浦(広島県福山市)の観光ボランティアガイドで、メンバーが撮影に協力した「鞆龍馬おもてなし隊」宛ての感謝の手紙が市に届いた。

ジャックマンさんはミュージカル「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン役で、今年のゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した人気俳優。 「SAMURAI」は人気映画「X-MEN」シリーズで、ジャックマンさん演じる主役のウルヴァリンが日本を舞台に悪の組織と戦い、ヒロインのマリコと恋に落ちるストーリー。

福山市でのロケは昨年 9 月に 3 日間あり、鞆の浦は「マリコの別荘がある長崎の港町」、JR 福山駅前は「大阪駅前」という設定。 鞆の浦では、鞆港や国指定重要文化財の太田家住宅周辺、円福寺周辺でロケがあり、ウルヴァリンとマリコが心を通わせる重要なシーンが撮られた。 地元住民もエキストラで登場するなど、撮影に協力した。 (asahi = 11-15-13)


寒さじりじり、陶器の湯たんぽ作り最盛期 岐阜・多治見

冬本番を前に、昔ながらの陶製の湯たんぽ作りが最盛期を迎えている。 岐阜県多治見市の弥満丈(やまじょう)製陶所では、窯入れを控えた天日干しの湯たんぽが並ぶ。 1960 年代には電化製品に押されて生産が年 200 個ほどまで落ち込んだが、10 年ほど前から再び注目されるようになった。 オフィスで足元に置く人もいて、今では 1 万個以上を生産するヒット商品という。 (asahi = 11-13-13)


台風から 10 年、サンゴ復活 高知・柏島、ダイバー協力

【水野義則】 全国からダイバーが集まる高知県最西端の大月町柏島で、10 年前の台風で壊滅したサンゴが復活している。 ダイバーらが天敵の巻き貝 4 万 6 千個を手で拾ったり、成長のようすを知らせあったりするなど、ダイビングスポットならではの「見守り」が実を結んだ。

サンゴが復活したのは、柏島の北側沖。 テーブル状のエンタクミドリイシが、長さ約 500 メートル、幅約 100 メートルの海底を覆う。 島の NPO 法人「黒潮実感センター」の神田優センター長によると、サンゴに被害が出たのは 2003 年から翌年。 次々と台風が上陸し、サンゴを食べる巻き貝ヒメシロレイシガイダマシの大発生で弱っていたサンゴを壊滅させた。 (asahi = 11-12-13)