島根県が学生などを対象に「Ruby 合宿 2013 夏」を開催へ

島根県は 2013 年 8 月 8 日から 12 日までの 5 日間、「Ruby 合宿 2013 夏」を開催する。 学生などが 4 泊 5 日の合宿で Ruby によるプログラミングを学ぶ。 まつもとゆきひろ氏の講演や、島根県の IT 企業との交流会も予定されている。

Ruby 合宿は、若者に Ruby や県内の IT 企業への理解を深めてもらうことを目的として、島根県が 2008 年から実施しているイベント。 Ruby の基本的な文法やライブラリの利用方法を学んだ後、数人のグループでプログラムを作成し、最終日に成果を発表する。 費用は、宿泊費や食費、傷害保険料などを含めて 7,000 円。 島根県出身者や県内在住者が優先だが、それ以外でも学生または 25 歳未満の未就業者であれば応募できる。 詳細は Ruby 合宿の Web サイトに掲載している。 (高橋 信頼、ITpro = 6-11-13)


鳥取市長「庁舎移転新築」表明 駅南側に機能集約 市民団体抗議声明

鳥取市庁舎の整備方法を問う昨年 5 月の住民投票で、現地耐震改修案が過半数を得てから 1 年余り。 竹内功市長が 7 日、JR 鳥取駅南側の旧市立病院跡地に新庁舎を整備する方針を示したことで、事態は新たな局面に入った。 耐震改修を求める市民団体が早速抗議声明を出しており、計画の推進には今後波乱も予想される。

この日開会した市議会 6 月定例会本会議で、竹内市長は庁舎整備について、「防災機能の充実強化を含む庁舎整備は、緊急に実施しなければならない重要な作業」と発言。 さらに、「基本的な考え方」として、▽ 旧市立病院跡地において新たな施設の速やかな整備に向けた検討をする、▽ 庁舎の機能は同跡地と「駅南庁舎」への集約を基本とする、▽ 既存の庁舎については適切な活用について検討する、の 3 点を示した。

本会議終了後、竹内市長は報道陣に対し、「新築移転とか耐震改修とか二者択一の考えではないが、防災や市民サービスの窓口の一元化は新築によらなければ実現できない」と説明。 住民投票の結果と違う判断については「住民投票は考慮すべき要素の一つ。 民意はできるだけ費用を少なくしてほしい、というのが重要。」と語った。費用については、維持管理も含めて検討することが必要との考えを強調した。

竹内市長は、市議会での議論を踏まえ、今月末に基本方針案をまとめる。 さらに、7 月中にも、市民説明会を開催する予定という。 また、市役所ではこの日、市庁舎整備推進本部会議の初会合が開かれ、関係各課が議論を始めた。 竹内市長の発言に対して市議会の湯口史章議長は「基本的に『移転新築』する方針と受けとった。 住民投票など様々な経過をふまえ、今回の判断に至った理由を丁寧に議会や市民に説明し、理解を求めるべきだ。」と注文をつけた。

今月 3 日、耐震改修を求める約 2 万 6 千人分の署名を提出した市民団体「市庁舎新築移転を問う市民の会」は、「住民投票結果を否定するものと断ぜざるを得ない」とする抗議声明を出した。 (吉田海将、asahi = 6-8-13)


「しまね和牛」東京で売り込め <10 月食肉市場まつり>

県産牛肉の特売会「東京食肉市場まつり 2013」が 10 月 19、20 日、東京都中央卸売市場食肉市場(港区)を主会場に開かれる。 県内からは、益田市の松永牧場を中心に計 96 頭を出品予定。 首都圏の消費者に県銘柄牛を提供し、浸透を図る。 市場まつりは国産肉の消費拡大や銘柄牛の宣伝を目的に 1982 年から開催。 協賛する都道府県が毎年入れ替わり、島根県は 4 年ぶり 2 度目の参加。 今回は 3 万人の来場者を見込んでいる。

県内最大規模の松永牧場は 60 頭前後を出品する。 牧場内では和牛と交雑牛の計 5,700 頭が飼育され、年間 3,000 頭を県内外に出荷。 うち 1,700 頭を送る東京市場は全国最大の消費地となっている。 食肉市場関係者ら 24 人が 5 月、産地視察として松永牧場の牛舎と飼料の生産施設を訪問。 牧場側から焼酎かすやおからで特製飼料を作り、繁殖から肥育まで一貫生産しているという説明を受けた。

東京食肉市場卸商協同組合の腰塚源一理事長 (71) は「島根県産の牛肉は高品質で味も安定しているが、東京の消費者にあまり知られていない。 出荷量を増やし『しまね和牛』を広めていけば、人気は高まるはずだ。」と期待を示した。 (小林隼、yomiuri = 6-6-13)


乗降客 1 日 2 人 … 鳥取の無人駅は恋愛スポットになれるか

智頭急行の恋山形駅(鳥取県智頭町大内)の駅舎が、ピンク色に一新された。 恋愛成就に一役買おうと、「恋」と書いたハートのモニュメントも設置した。 4 年前から地域住民が恋の花「タマノカンザシ」を植え、短歌や俳句を募集。 昨年 5 月には、恋がつく全国 4 駅の「恋駅プロジェクト」も好評だった。 山あいの、トイレもない無人駅。 木々に囲まれ、国道からも隠れる。 乗降客数は、1 日平均 2 人。 担当者は「2 人きりの時間を、駅を挙げて演出します。」 (asahi = 6-6-13)


ポーラ 島根とコラボ美肌メニュー 美肌県 1 位発

【神崎ちひろ】 化粧品会社のポーラが、同社の美肌県グランプリで 1 位に輝いた島根県の食材を使った究極の「美肌メニュー」を開発した。 ポーラの食堂で社員が食べられるだけでなく、物産館「島根館(東京都中央区日本橋)」に隣接する郷土料理店「主水(もんど)」でも提供。 レシピもホームページで公開されている。

ポーラは昨年、47 都道府県の販売店などで利用者の肌データを集計。 「シワができにくい」、「肌にうるおいがある」など 6 部門中 4 部門でトップ 3 入りしたのが島根県だった。 日照時間が短いことなども影響していると考えられるが、肌にとっては食事は大きな要素。 美肌メニューでは、「島根肌」に近づくため、地元食材をふんだんに使った。 (asahi = 6-4-13)


海外にらむ食品企業増 しまね食品輸出コンソーシアム

海外の販路開拓を目指し、島根県内の食品会社や県などでつくる「しまね食品輸出コンソーシアム(鷦鷯(ささき)順会長)」の会員数が増えている。 2012 年度は 62 社・団体と、09 年 7 月の発足時の 25 社・団体に比べ 2 倍以上。 事務局の県は「20 年先の国内市場の縮小を見据え、海外進出を探る経営者が増えている」とみる。

コンソーシアムは、▽ 県や日本貿易振興機構 (JETRO) が開く商談会への参加あっせん、▽ 海外市場の情報収集、▽ 海外の食品見本市に出展する際の渡航費補助 - などで、会員を支援する。 12 年度は県が 500 万円を拠出し、9 社・団体が米国やブラジルなどの見本市に参加。 13 年度は 12 社が米国やアラブ首長国連邦への渡航を計画している。

日本茶製造の三幸園(松江市)の大島正也社長は「国内に比べてはるかに大きい海外市場はやはり魅力的。 現地の情報を得られるのも中小企業にはありがたい。」と話す。 将来は売り上げの 1 - 2 割を海外で得たい考えだ。 JETRO 松江貿易情報センター(同市)は会員増を「県内企業に積極性が出てきた」と歓迎。 一方で「商談会や見本市は入り口。 継続的な受注に向けた営業力では、まだ山陽や関西の企業に及ばない。」と指摘する。

鷦鷯会長は「円安で状況が改善し、これまでの販路開拓の努力が実を結んでくるはず。 海外向けの商品開発など課題もあるが、県内企業にはもっとチャレンジしてほしい。」としている。 (中国新聞 = 6-3-13)


初夏告げる「壬生の花田植」 世界遺産の伝統行事 広島

【筋野健太】 初夏を告げる伝統行事で、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されている「壬生(みぶ)の花田植(はなたうえ)」が 2 日、広島県北広島町であり、約 1 万 1 千人の観客が訪れた。 花鞍(はなぐら)などで飾られた牛 14 頭が会場の水田に入って代かきをした後、早乙女約 50 人が田楽団の笛や太鼓の囃子(はやし)に合わせて一列になって苗を植えた。 (asahi = 6-3-13)


石畳の参道に炎の帯 大山、夏山開き前夜祭に 1,500 人

【佐藤常敬】 中国地方の最高峰、鳥取県の大山(1,729 メートル)で 1 日夜、夏山開きの前夜祭があった。 雨模様のなか、恒例の「たいまつ行列」には観光客ら約 1,500 人が参加。 杉木立に囲まれた石畳の参道に、幻想的な炎の帯が浮かび上がった。 中腹にある大神山(おおがみやま)神社奥宮での神事の後、たいまつに炎が移された。 参加者たちはそれぞれたいまつを掲げ、午後 7 時半に神社を出発。 ふもとに向かって約 1.4 キロの参道を下った。 2 日は午前 10 時から、山頂付近で登山の安全を祈る神事が予定されている。 (asahi = 6-2-13)


「植物図鑑」ネットで公開 島根大の研究室

【藤家秀一】 野外で見つけた植物の名前を手軽にインターネットで検索できる植物図鑑「iPis (アイピス)」を島根大学の研究室が作り、公開している。 島根、鳥取両県に生えている植物約 2 千種類の標本が登録されており、植物の特徴から知りたい植物の名前を絞り込むことができる。

図鑑は生物資源科学部の秋広高志助教 (38) が中心になって作った。 秋広さんは、山陰地方には地元の植物についてまとめた本「植物誌」がないことから、2009 年に両県に残る植物標本の画像をインターネット上に登録した「植物標本館」づくりを思い付いた。 IT 企業を経営する友人に協力してもらい、県立三瓶自然館(大田市)や鳥取県立博物館(鳥取市)にある植物標本約 3 万点を登録していく過程で、植物名を検索できる図鑑もつくることになった。 (asahi = 5-31-13)


ロシアで人気の島根産の花は? JA が販路拡大へ

島根県松江市・大根島産のボタンが、ロシアへの出荷を伸ばしている。 赤やピンクの大輪の花が花好きの国民性と合うらしく、2009 年から輸出を始めたところ、年間の出荷量は昨年、当初の 7 倍を超えた。 これまで極東が対象だったが、モスクワなど人口の多い中央部に市場を広げようと、JA や市、県などが 6 月下旬、現地で商談会に臨む。

JA くにびきによると、大根島は日本一のボタンの産地。 国内シェア(市場占有率)は 9 割を誇る。 09 年に鳥取県・境港と韓国・東海、ウラジオストクを結ぶ国際定期貨客船が就航したことなどからロシアへの出荷を始めた。 苗の状態で出荷するため、開花まで日持ちし、運搬時に傷まない。 出荷量は、試験的に輸出した 09 年は 200 本だったが、本格的に輸出を始めた 10 年は 700 本、11 年 1,300 本、12 年 1,500 本と順調に増加。 5 年目の今年は 2,000 本が目標だ。

大根島産は上向きに大輪の花が咲き、寒さに強いため、ロシアの気候にも適しており、愛好家らがアパートのベランダや別荘で栽培して楽しんでいるという。 当初は、赤や黄、ピンクなど色だけを指定していたロシアの業者も、最近は詳しくなり、花びらの重なりの多い「万重咲き」のオレンジ系や黄色系、赤系で花の王様と呼ばれる「花王」など、品種や色を指定してくる。

小売り価格は 1 本約 1,100 ルーブル(約 3,500 円)。 ディナー 1 回分の値段で、安くはないが、開花率も良いことからすぐに売り切れる。 恋人に会いに行く時には必ず花束を抱えていくという国民性もあり、今やロシア人たちの心をとらえている。 6 月下旬、JA 関係者らが中央ロシア市場をターゲットに、サンクトペテルブルクに向かい、シンポジウムや商談会に出席する。

JA くにびき営農部特産課の石倉功課長は「中央ロシアは、人口も多く魅力的な市場。 安定した供給ができるようにしたい。」と意気込み、支援する県しまねブランド推進課の福間猛主任も「将来はシベリア鉄道沿線にボタンの花が咲き、日露を結ぶ花の架け橋になれば」と期待している。 (yomiuri = 5-29-13)


竹内まりやさん「出雲愛」歌に 「愛しきわが出雲」

出雲市大社町出身のシンガー・ソングライター竹内まりやさんが作詞作曲した出雲市民の愛唱歌「愛(いと)しきわが出雲」が完成した。 市は市民合唱団などが歌った CD を 8 月に販売予定で 29 日から CD のジャケットデザインを公募する。 出雲大社の「平成の大遷宮」などを機に、市民がみんなで歌える歌を作ろうと、昨年 3 月に長岡秀人市長が直接依頼。 竹内さんが無償で応じてくれていた。

歌詞は、竹内さんが高校まで暮らした出雲への思いがつづられた。 曲は約 4 分間で、子どもからお年寄りまで誰もが口ずさみやすいメロディーという。 竹内さんは「出雲の皆様に末永く歌い継がれていくことを願うとともに、日本中の方々に出雲の素晴らしさを知って頂くためのささやかなきっかけとなれば幸いです」などと談話を寄せた。

CD は、市民合唱団や市出身の歌手岩谷ホタルさんによる計 4 バージョンをふき込んで 1,000 枚制作する予定。 価格は未定。 市内のイベントや学校で歌って普及させたいという。 ジャケットデザイン募集は 6 月 25 日まで。 絵、写真、グラフィックデザインなど表現方法は自由。 竹内さんも審査に加わり採用作を決める。 応募は 〒693-8530 出雲市今市町 70、出雲市政策企画課へ郵送で。 問い合わせは同課 (0853・21・6612) へ。 (高田史朗、yomiuri = 5-28-13)

愛しきわが出雲 (1 番)

遥(はる)かな時代を 超えて今もなお / 輝けるわが故郷 光の里よ / 春の宇迦山や 夏の稲佐浜 / 夕映えの斐伊川と 雪の燈台 / この地に生まれて 育まれし愛は / 片時も忘れ得ぬ 心の寄辺 / 空高き出雲 海碧き出雲 / 築地の松がほほえむ 愛しきわが出雲


アンニョン! チャーター機 韓国・済州から

出雲空港で 24 日、1 年ぶりに韓国・済州(チェジュ)空港からのチャーター便が到着し、山陰観光のツアー客 121 人が降り立った。 韓国から県内への観光客は近年急増しており、しまね観光大使らが出迎え、ハングル版のガイドブックなどを手渡した。 一行が降り立つと、しまね観光大使の藤田麻紀子さん (29) らが「アンニョンハセヨ(こんにちは)」と声をかけた。

2 泊 3 日で松江城、出雲大社などを巡る。 客のパク・クナさん (61) は「島根は初めて。 なかなか来られない場所なので楽しみ。」と笑顔。 通訳ガイドのキム・ミョンジさんも「島根は自然が豊か」と褒めていた。 県東部の主な観光地を訪れた韓国からの観光客は、2006 年の 2,684 人から、12 年は 2 万 2,262 人に増えている。 (高田史朗、yomiuri = 5-25-13)


島根県有地でメガソーラー第 3 弾着工へ

島根県は 29 日に県所有地での大規模太陽光発電(メガソーラー)事業の第 3 弾の設備が着工すると発表した。 事業者は平井建設(島根県安来市)で、発電規模は 1,905 キロワット。 9 月に稼働を予定する。 政府の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用し、全量を中国電力へ売却する。 県有地でのメガソーラーの設備着工は 4 月以降で 3 例目。 松江市内の宍道湖東部浄化センター敷地内の空き地約 3 万平方メートルを活用する。 県は賃貸料収入として年間 777 万 7,500 円を事業期間の 20 年間得る。 (nikkei = 5-23-13)

◇ ◇ ◇

島根県所有地でメガソーラー第 2 弾着工

島根県は県所有地でのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の第 2 弾が着工したと発表した。 LP ガス販売などを手掛ける荒木燃料(松江市)の子会社、SOLARWAVE (同)に用地を貸し同社が 11 月にも稼働する予定。 発電規模は 1,950 キロワット。 政府の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用し、全量を中国電力へ売る。

出雲市内の河下港臨海工業団地内の遊休地を活用。 県は用地 4 万平方メートル余りの賃貸料収入として年間 1,025 万円を事業期間の 20 年間にわたって得る。 昨年 7 月に固定買い取り制度が始まって以降、県所有の 4 候補地で事業者を公募した。 残る 2 カ所についても経済産業省や中国電力の認定が得られ次第、着工していく。 (nikkei = 5-8-13)

◇ ◇ ◇

島根県所有地で太陽光発電着工 経産省が認定、8 月下旬稼働へ

島根県は県所有地での大規模太陽光発電事業について経済産業省の認定が得られ、設備を着工したと発表した。 ウエストエネルギーソリューション(広島市)に用地を貸し、同社が発電事業を担う。 8 月下旬にも稼働する予定。 発電規模は 973 キロワットで政府の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用し、全量を中国電力へ売る。

県は昨年 7 月に同制度がスタートして以降、候補地を公表し事業者を公募していた。 県が所有する 4 候補地のうち今回の着工分は第 1 弾となる。 出雲市内の病院跡の遊休地。 事業者に貸すことで県は賃料収入が得られるようになる。 県が所有する残りの 3 候補地も事業者は決まっており、認可が下り次第着工する予定。 このほか出雲市、安来市、奥出雲町の所有地計 3 カ所でもメガソーラー事業者を募集している。 (nikkei = 4-18-13)


島根の刑務所、塀越えた文通 互いに匿名、4 往復まで

【西山貴章】 山陰の刑務所で、塀を越えた「文通」が続いている。 男性受刑者は残してきた家族への思いや将来の不安を、地元住民は社会復帰への励ましを手紙につづる。 互いにペンネームで、4 往復まで。 「一期一会」のやりとりだ。

〈受刑者 「父親が罪を犯したら、許せますか」〉 殺人未遂罪で懲役 6 年の判決を受けた香川県出身の受刑者 (57) は、最初の手紙で問いかけた。 相手は 20 代の独身女性。 音信不通の自分の娘と、同年代だ。 しばらくして届いた返信。 和紙の便箋(びんせん)に、きちょうめんそうな字が並んでいた。

〈女性 「周りから何かと言われるかもしれない。 でも、家族なので理解してあげたい。 時間はかかっても、どうしてそんなことをしてしまったのか、話してほしい。」〉 部屋の引き出しに大切にしまった。 作業中のミスで怒られたり、気持ちが沈み込んだりした時、取り出しては、じっと眺めている。 (asahi = 5-23-13)


島根のドクターヘリ、27 日から鳥取へ乗り入れ

島根県のドクターヘリが 27 日から鳥取県中西部への乗り入れを始める。 鳥取県は兵庫、京都と 3 府県でドクターヘリを共同運航しているが、基地病院が公立豊岡病院(兵庫県豊岡市)のため、県中西部への到着には時間がかかる。 島根県のヘリの乗り入れ実現で緊急時の対応力が増す。

中国 5 県と 4 基地病院が 1 月に結んだドクターヘリ広域連携基本協定に基づいて運航する。 島根県立中央病院(出雲市)を基地病院とし、対象地域は米子、境港、倉吉市など 14 市町村。 同地域を管轄する消防局の要請に従い、医師や看護師を乗せて出動する。 費用は当面、出動させる島根側が負担する。

鳥取県日南町で出動要請があった場合、豊岡病院から約 50 分かかっていたが、島根のヘリだと約 20 分で到着するという。 運航開始に先立ち、22 日に日南町で患者搬送の訓練を実施する。 今月 1 日には、広島県のヘリが島根県への乗り入れを開始した。 (nikkei = 5-22-13)

◇ ◇ ◇

広島のドクターヘリで訓練 きょうから乗り入れ … 島根

広島県のドクターヘリが 1 日から島根県に乗り入れるのを前に、邑南町の公立邑智病院で 30 日、広島県のドクターヘリを使った搬送訓練が行われた。 広島県のヘリの乗り入れ対象地域は浜田、江津、益田各市と飯南、川本、美郷、邑南、津和野、吉賀各町。 これらの地域では、島根県のドクターへリの基地がある県立中央病院(出雲市)よりも、広島県の基地がある広島大病院(広島市)の方が近いか同程度の距離のため、患者の迅速な搬送と治療が期待される。

この日は、邑智病院で 47 歳の女性がクモ膜下出血と診断され、緊急手術が必要になったとの想定で訓練を実施。 ヘリは通報から約 25 分で邑智病院のヘリポートに到着し、医師や看護師、消防隊員らが実際にストレッチャーを使いながら搬送手順を確認した。 広島大病院高度救命救急センターの大谷直嗣医師は「今回の乗り入れが患者にとって少しでも良いものになればと願っている」と語った。

中国 5 県はドクターヘリの基地からの距離に合わせ、ヘリの相互乗り入れができるよう調整を進めており、6 月をめどに島根県のヘリが鳥取県中・西部や広島県北部へ、山口県のヘリが益田市や津和野、吉賀両町へ出動できる見通し。 (田中誠也、矢沢慎一、yomiuri = 5-1-13)


米子へ連続チャーター 香港旅行会社、今夏 22 回ツアー

香港の旅行会社、EGL ツアーズは 15 日、7 月 16 日 - 8 月 31 日に香港 - 米子間の連続チャーター便で大型ツアーを実施すると発表した。 チャーター便は 1 日おきに 24 往復し、4,000 人規模の観光客が訪れる見通し。

同日、同社の袁文英社長と受け入れ側の鳥取県の平井伸治知事が運航確認書に調印した。 チャーター便は 174 人乗りの機種を使い、香港航空が運航。 ツアーは 22 回実施する。 4 泊 5 日で鳥取県内に 1 - 2 泊する。 白壁土蔵群(倉吉市)、鳥取砂丘(鳥取市)、水木しげるロード(境港市)といった県内観光地と大阪、岡山を巡るなど 3 コースを用意する。

鳥取・米子両空港の 2012 年度の国際チャーター便利用客は約 3,200 人だった。 円安もあり EGL は高い搭乗率を見込む。 平井知事は「山陰にとって大変なチャレンジで、国際観光地として生まれ変われるかの試金石になる。 宿泊など受け入れ体制づくりを進めたい。」と語った。 (nikkei = 5-16-13)


シジミ漁獲量全国 2 位 島根

2012 年の島根県内のシジミ漁獲量が前年に続き青森県を下回り、全国 2 位だったことが農林水産省の統計で分かった。 資源保護のため漁獲制限を強化したことも影響した。 県や地元漁協は「今は我慢の時」と資源回復の取り組みを優先させる考えだ。 12 年の県内の漁獲量は 1,873 トンで、21 年ぶりに青森県へ首位を譲った 11 年の 2,358 トンからさらに 21% 減。 一方、青森県は 3,457 トンで、11 年の 3,672 トンから 6% 減にとどまった。 3 位は茨城県で 915 トンだった。

宍道湖漁協(松江市)が、主な漁場の宍道湖と、同湖と中海と結ぶ大橋川で、11 年 8 月に週 3 日から 4 日に増やした休漁日を、12 年は通年で適用したことも影響した。 県の調査では、昨秋の宍道湖のシジミ資源量は過去最低水準の約 2 万 4 千トンで、減少傾向が続く。 同漁協の高橋正治参事は「資源量の減少に合わせて漁獲量も減っており、回復が見えない」と厳しい現状を話す。

同漁協は休漁日の継続に加え、ことし 6 - 8 月には、操業時間も 1 日 3 - 4 時間から 2 - 3 時間に短縮する。 シジミの生育環境を整えるため、湖底を耕してヘドロなどを除去する取り組みも進める。 県は昨春、専門家による「宍道湖保全再生協議会」を設置。 大雨による塩分濃度の低下などが資源減少の背景とみるが、原因は突き止められていない。 湖底の環境改善のために砂をまく「覆砂」も昨年度に続き実施するが「効果を調べる実証実験(県水産課)」で、打開策は見えない。 (中国新聞 = 5-16-13)


疲れない靴がヒット 島根の野球部監督と無印良品コラボ

【宮野拓也】 学校の野球部監督が、無印良品(良品計画、本社・東京)と共同で、スニーカーを編み出した。 追求したのはストレートど真ん中に「歩き疲れない靴」。 販売されてから約 3 カ月、従来品の 3 倍以上を売り上げるクリーンヒットとなっている。

松江工業高等専門学校(松江市西生馬町)講師の斎藤誠二さん (33) は、5 年前に着任。 硬式野球部で部員 25 人を指導し、授業では体育と、専門の人間工学を受け持つ。 大学時代から、靴と身体の関係を研究してきた。 靴に興味を持ったのは 2000 年。 シドニー五輪のマラソン女子で高橋尚子さんが金メダルを獲得し、履いていた靴が注目されていたのがきっかけ。 やっぱり、スポーツにとって道具は大事だと思い直した。 (asahi = 5-14-13)


「平成の大遷宮」 出雲大社で「本殿遷座祭」

60 年ぶりに社殿などを大規模に改修する「平成の大遷宮」が行われている島根県の出雲大社で、改修が行われた本殿に祭神の大国主命を戻す「本殿遷座祭」が 10 日夜、行われました。 島根県出雲市の出雲大社では、およそ 60 年に 1 度、社殿などの大規模な改修を行っていて、今回の平成の大遷宮では、5 年間をかけて本殿の改修が行われました。

10 日の夜は、改修の間、仮殿に移されていた出雲大社の祭神の大国主命が本殿に戻される本殿遷座祭が 60 年ぶりに行われ、およそ 1 万 2,000 人の参列者が全国から集まりました。 大国主命を乗せたみこしは、「絹垣」と呼ばれる白い布で周りを囲まれ、真っ暗になった境内を、神職や氏子などおよそ 260 人の行列に守られながら進みました。

そして、みこしが本殿に入ると、神職が掛け声を上げて、大国主命が無事に戻ったことを告げました。 このあと、千家尊祐宮司が祝詞を上げ、2 人の「みこ」が、鈴を鳴らしながら舞を奉納しました。 集まった参列者は、暗闇の中で厳かに行われる儀式を、厳粛な表情で見守っていました。 (NHK = 5-11-13)

◇ ◇ ◇

出雲詣で、空前のブーム 「縁結び」女子にターゲット

【岡田和彦】 出雲大社(島根県出雲市大社町)が、60 年ぶりとなる「平成の大遷宮」で空前の「出雲詣で」ブームに沸く。 門前町も、「縁結び」を求める若い女性客をターゲットに装いを変えつつある。 10 日には大遷宮の節目、祭神・大国主神(おおくにぬしのかみ)が御仮殿から本殿に遷(うつ)る本殿遷座祭がある。

「結婚も仕事も縁。 良い縁に恵まれたいとお参りしました。」 鹿児島市に住む会社員の女性 (25) は、新幹線と高速バスを乗り継ぎ、6 時間かけて訪れた。 出雲市によると、ゴールデンウイーク (GW) の観光客は約 70 万人で、昨年の約 37 万人からほぼ倍増。 パワースポットめぐりの流行も人気を後押しする。

出雲大社表参道の神門通りには、520 メートルに土産店や飲食店が並ぶ。 空き店舗が 20 以上になった時期もあったが、6 年ほど前からぜんざい店の出店をはじめ、特産のめのう細工や和菓子を扱う店やカフェなど 45 店が新たにオープンした。 地元出身の梶谷めぐみさん (35) は、大阪の広告会社を辞め、昨年 11 月にカフェを開いた。 「婚活」ブームもあり、起業のチャンスと決断。 今年 1 月からはカフェで男女のグループを引き合わせるコンパセッティングサービスも始め、すでに 1 組の結婚が決まった。

梶谷さん自身、神門通りで出会った菓子店専務の男性 (34) と結婚。 本殿遷座祭のある 10 日に婚姻届を出す。 「縁結びの地でたくさんの人に幸せになってほしい。」 出雲大社は、国宝本殿の檜皮葺(ひわだぶき)屋根の葺(ふ)き替え工事などを終え、美しい姿を蘇(よみがえ)らせている。 (asahi = 5-8-13)


IT 企業の進出相次ぐ フェンリルなど 島根

人材獲得の競争が激しい都市部を避け、地方の優秀な人材の発掘を狙う IT 企業の島根県内進出が相次いでいる。 県は進出企業への補助金に加え、IT 技術者の確保や育成を進めて、さらなる進出を促す考えだ。 「東京や大阪では(ゲーム大手の)グリーやモバゲーなどと競合し、優秀な人が採用できない。」 スマートフォン(多機能携帯電話)向けアプリケーション開発などのフェンリル(大阪市北区)は 4 月、初の地方拠点となる島根支社(松江市)を開設した。

プログラミング言語「Ruby (ルビー)」発祥の地で、IT 人材の育成に力を入れている点にも注目。 同社の橋本真一郎管理部課長は「特に情報系に強い高専には想像以上に優秀な人がいる。」 2 年後に予定していた地元での新卒採用を前倒しし、既に複数の学生の採用を決めた。 2012 年度、県内に新たに進出した IT 企業は 5 社。 昨年 9 月に進出した映像制作・ソフト開発のシネマレイ(名古屋市中区)、ことし 3 月に拠点を設けたパチンコなど企画・開発のアレックス(東京)も「人材確保」を理由に挙げた。

県は IT 企業について「地理や交通の条件がデメリットになりにくく、U・I ターンを含め雇用の受け皿になる」と有望視。 家賃のほか出張など航空運賃の補助が受けられるなど、優遇制度を設けて進出を促す。 過去 5 年間は、新規立地や設備増強の実績を安定して積み重ねており、13 年度前半も数社の進出を見込む。 (中国新聞 = 5-6-13)


島根・奥出雲にオロチ像 スカイツリー監修彫刻家、制作

【藤家秀一】 吉賀町出身で「東京スカイツリー」のデザインを監修したことでも知られる彫刻家・澄川喜一さん (81) 制作のオロチ像が国道 314 号の広島県境に近い名所「奥出雲おろちループ(奥出雲町八川)」に設置され、29 日にお披露目式があった。

オロチは、神話の里の PR につなげようと、町が澄川さんに頼んで約 9,300 万円をかけて制作した。 高さ 3 メートル、長さ 9 メートル、重さ 17.5 トンで、山口県黒髪島産の御影石でつくられている。 お披露目式に出席した澄川さんは「県外の人に島根に来てもらう、島根を愛してもらうきっかけになればうれしい」と話した。 (asahi = 4-30-13)


イカ休漁「燃料費さえ ・・・」 全国一斉の休漁

燃料費の高騰による全国一斉のイカ釣り漁船の休漁で、県内でも 26 日、イカ釣り漁船が出港を見送った。 日本海ではスルメイカ漁が最盛期。 漁業関係者は「今は燃料費の元を取るだけで精いっぱい。 早く安くなってほしい。」とあえいでいる。 休漁の対象となる 19 トン以上のイカ釣り漁船は県内では 3 隻が操業している。 そのうちの 1 隻で、松江市鹿島町の JF しまね恵曇(えとも)支所に所属するイカ釣り漁船「第 63 恵運丸(19 トン、3 人乗り組み)」の船長・山本真二郎さん (30) は苦しい現状を訴える。

燃料の A 重油は現在 1 リットル 98 - 99 円。 53 個の集魚灯を一晩中ともし続けるイカ釣り漁では、燃料費だけで 10 万円近くかかることもあるという。 水揚げも 10 - 100 箱(1 箱約 20 杯)と日によってまちまち。 20 歳からイカ釣り漁を続けている山本さんは「親から引き継いだ家業なので今後も続けたい。 燃料費さえ安くなれば。」と話す。 JF しまねの中尾由岐夫常務は「燃料費がこれ以上高くなれば、イカ釣り漁だけでなく底引き網、巻き網、カニかごなどほかの漁にも影響が出る恐れがある」と心配している。 (大槻浩之、yomiuri = 4-27-13)


「神海丸」待望の船出 島根県水産練習船、宮城で新造

【大久保直樹】 東日本大震災の影響で建造が遅れていた県の水産練習船「神海丸(しんかいまる)」が完成した。 松江市島根町のマリンプラザしまねであった式典では、県や水産高校、造船会社の関係者らが完成を祝った。

県内では浜田、隠岐の両県立水産高校が現行の神海丸(499 トン)と中型船の 2 隻で国内沿岸やハワイ沖の漁業実習に取り組んできた。 神海丸が老朽化し、県は大型の新造船 1 隻体制に切り替えるため、2010 年、宮城県石巻市の造船会社「ヤマニシ」に新しい神海丸の建造を発注した。

12 年 3 月までの完成を目指していたが、11 年 3 月 11 日、同社の造船所が東日本大震災の津波に襲われた。 神海丸の着工直前だったが、設備が流されるなど壊滅的な被害を受けた。 同社の「早急に再開したい」との意向を受け、県は工期の 1 年延長に同意し、昨年 11 月、進水式にこぎつけた。 (asahi = 4-24-13)


島根の離島で開催の「アコースティックライブ」が無駄に豪華!

しかもチケットは 10 日間でたったの 1 万円

これから夏にかけて、日本全国でさまざまな音楽イベントが開催されます。 それらに先駆けてゴールデンウィークに、島根県隠岐島でアコースティックライブが行われます。 おそらく他に類を見ないベントになりそうです。 というのも、会場は三つの島にまたがっており、会場間を船で移動。 出演者はかなり豪華なのに、チケットは 10 日間でたったの 9,800 円! 安いッ! どう考えても採算が合わない! 主催者は「無謀」と言わざるを得ません。

このイベント「音つなぎ 隠岐島前アコースティックフェスティバル」の会場となるのは、隠岐諸島の三島、知夫里島、中ノ島、西ノ島です。 これらの島で日ごとにライブが行われ、それぞれの島を移動することになります。 開催日程は 2013 年 4 月 27 日からの 10 日間。 全 30 組。 アニメ『ちびまる子ちゃん』の主題歌で一世を風靡した、B.B. クイーンズに参加する近藤房之助をはじめ、FLYING KIDS の浜崎貴司、ORIGINAL LOVE の田島貴男など。 実力派のアーティストの出演が予定されています。

チケットは 10 日間通しで 9,800 円、3 日間通しで 7,500 円です。 豪華な出演者にふさわしくないほど格安。 どう考えても赤字イベントになる気がするのですが ・・・。 とはいえ、隠岐島の開放的な環境で聞く、実力派アーティストの音楽は格別。 リーズナブルな料金は音楽ファンにとっては大変ありがたいはずです。 興味のある方は GW 中に、隠岐の島を訪ねてみると良いでしょう。 ただし、イベント用の特設テントサイトは設けていないとのことなので、事前に宿泊施設を予約しておくことをおすすめします。 (Rocket News 24 = 4-23-13)


文具メーカーが挑戦、木の豊富な島根県でバイオマス発電

バイオマス発電は、太陽光や風力と異なり、エネルギー源となる木質を企業が積極的に集めなければ発電できない。 文具メーカーが参入するにはどうすればよいのだろうか。

木質バイオマス発電は太陽光発電などと比較すると、参入するハードルが高い。 林業や製紙業、リサイクル業など、もともとバイオマスに関連した企業でないと、取り組みにくいのだ。 なぜだろうか。燃料が手に入りにくいからだ。 発電所が運営される限り、林地残材や廃材などを日々、一定量入手しなければならない。 これが太陽光や風力、小規模水力などとは違ったバイオマスの難しさだ。

写真アルバムや文房具などを扱うナカバヤシは、2013 年 4 月、約 30 億円を投じて島根県松江市に出力 6.25MW、年間発電量 4,342 万 kWh のバイオマス発電所を建設すると発表した。 流動層ボイラーと蒸気タービンを組み合わせた発電所であり、2015 年 4 月に発電を開始する計画だ。 年間 13 億円の売電収入を見込む。 子会社として松江バイオマス発電を設立し、ナカバヤシが 55% 出資する。 その他、日本紙パルプ商事が 40%、島根県の三光が 5% 出資する。

そもそもなぜナカバヤシがバイオマス発電に取り組むのか。 「当社はノートや印刷物などを取り扱っていることから、シュレッダーやシュレッダーで集まった紙のリサイクルにも事業として取り組んでいる。 今回さらに川上にあたる木質バイオマスに注目した。(ナカバヤシ)」 同社は 1971 年に島根県に工場を設立しており、島根県とのつながりがある。 島根県の林地面積は 78% と高く、木材の需要よりも供給が多い状態だ。

燃料の木材は年間 8 万 8,000 トン必要だ。 森林組合や木材チップの製造業者が多数加盟する島根県素材流通協同組合から燃料を購入できるめどが立ったことから、木質バイオマス発電に参入した。 間伐材や未利用木材など、島根県産の木材を約 75% 利用する(国産木材チップを合わせると約 90%)。 島根県からの補助金の支援も受ける。 島根県が木質バイオマス支援の対象に選んだ企業は、ナカバヤシとエネ・ビジョンの 2 社である。 (ITmedia = 4-18-13)


島根原発 : 事故時、県庁機能を出雲市へ 災害対応、2,600 人一斉移動

県は 15 日、中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)で重大事故が起きた場合、県庁機能を県立浜山体育館(出雲市大社町北荒木)に、事故対応の拠点となるオフサイトセンターを県出雲合同庁舎(同市大津町)にそれぞれ移す方針を決めた。 県の本庁舎、オフサイトセンターとも島根原発から約 8.5 キロ地点の松江市中心部にあるが、移設先はそれぞれ約 31 キロ、28 キロ離れることになる。

県は全国で唯一、県庁所在地に原発が立地。 東京電力福島第 1 原発事故以降、原発の半径 30 キロ圏外での代替施設設置が原則求められたため、重大事故時に県庁とオフサイトセンターをどこに移転させるかが課題となっていた。

県原子力安全対策課によると、浜山体育館には災害対応業務の拠点を設置。 本庁舎などから約 2,600 人が一斉に移動する。 出雲合同庁舎は防災行政無線など通信手段が整備済みで、複数の会議室が確保可能。 交通利便性も考慮してオフサイトセンターの代替施設として整備を決めた。 県災害対策本部も同時に移転する。

山崎功・同課長は「整備費用は国と相談していきたい」と説明。 年度内に国の全額補助で出雲合同庁舎に排気施設やフィルター付き換気扇など放射線防護対策を施す。 (曽根田和久、mainichi = 4-16-13)


浄化処理のネオナイト、福島で森林除染 島根産鉱物で

汚水、汚泥や土壌の浄化処理を手掛けるネオナイト(松江市、寺山文久社長)は福島県を中心に放射性セシウムなどの除染事業を拡大する。 これまで汚染水処理が中心だったが、森林除染や汚染土壌対策にも参入する。 森林から伐採した材木の除染に使う新装置も地元の機械メーカーと共同開発した。 除染関連の事業収入を 2014 年 6 月期は 3 億円程度と今期の約 5 倍に増やす。 (nikkei = 4-11-13)


島根のスタバ、初日売り上げ全国 1 位 日本中から来客

【小早川遥平】都道府県で 46 番目に開店したスターバックスの島根県 1 号店(松江市)が、初日(3 月 27 日)としての売り上げ全国 1 位を記録した。 それまでにオープンした国内 983 店舗の初日を上回る快進撃。 2 週間たっても連日行列ができている。

宍道湖の夕焼けや出雲の石灯ろう、隠岐の牛突きなどをあしらった島根限定のタンブラーやマグカップを求め、初日は全国から客が押し寄せた。 有給休暇をとって来た人もおり、限定商品は数日で売り切れた。 売り上げ額は非公表。 1 号店のスターバックスシャミネ松江店、宝谷彰彦店長 (39) によると、大阪や東京の店から「島根のタンブラーを持った客が来た」との情報も寄せられたという。 (asahi = 4-9-13)