遠隔操作の除染ロボ 東芝が開発、福島原発で作業計画

経済産業省は 15 日、遠隔操作で放射性物質を除染するロボットを公開した。 ドライアイスの粒子を噴射して、原子炉建屋内の床と壁から放射性物質を取り除く。 18 日から東京電力福島第二原発で実証実験を始め、今夏から第一原発で作業に入る計画だ。

東芝が開発した。 ロボットは 2 台の台車で構成され、約 100 メートルのケーブルに取り付けたコントローラーで操作する。 台車に取り付けたアーム(腕)から粒子状のドライアイスを吹き付けて放射性物質を削り取り、掃除機と同じようにホースで吸い取る。 30 分間連続して動かせる。 事業費は「数千万円(東芝)」で、経産省が半分を補助した。 政府は廃炉作業の研究費などに 2012 年度補正予算と 13 年度当初予算案あわせて約 1 千億円をあてている。 (asahi = 2-15-13)


パイオニア、800 人削減 カーナビ・オーディオ不振で

パイオニアは 12 日、国内の従業員約 800 人を 6 月末までに削減すると発表した。 グループ全体の 2.5% にあたる。主力のカーナビやカーオーディオが不振のためで、役員報酬や従業員の給与、賞与の削減も検討する。 2013 年 3 月期の純損益の見通しも 11 月発表の黒字 10 億円から 40 億円の赤字に下方修正した。 12 年 4 - 12 月期の営業利益は前年同期比 73.9% 減の 13 億円、純損失は 97 億円だった。 (asahi = 2-12-13)


はんこのようにペタリ ニチバン

ニチバンは、はんこのように押せるのり「tenori はんこのり」を 18 日に発売する。 スタンプ式なので狙った位置に手早くのり付けでき、領収書やメモ、写真など小さなものを貼るのに便利。 斜めに傾けて使えば、ライン貼りもできる。 スタンプ式で使った場合、約 600 回押せる。 ボディーカラーは 3 色あり、希望小売価格 420 円(税込み)。 (asahi = 2-11-13)


電池交換せず 400 時間使えるラジオ 3 月上旬発売

東芝エルイートレーディングは、電池交換せずに 400 時間使えるラジオ「TY-HR1」を 3 月上旬に売り出す。 イヤホンで聞けば 800 時間使え、災害時などの電池切れを防げる。 電池寿命は業界最長という。 単 1 電池 3 本使用で、コンセントにつないで使うこともできる。 想定価格は 3 千円前後。 (asahi = 2-10-13)


中国家電のハイアール、埼玉に新拠点検討 群馬から移転

中国の家電大手ハイアール(海爾集団)が、埼玉県熊谷市に研究開発拠点の新設を検討していることが明らかになった。 手狭になった群馬県大泉町の拠点を移転して拡大し、日本国内 180 人の開発担当者を 300 人規模にする方針だ。

現在、日本国内では群馬県に 100 人規模、京都市に 80 人規模と 2 カ所の開発拠点があるが、群馬は三洋電機の事業所の一部を間借りしていて手狭だった。 事業の拡大を目指し、熊谷市内に土地を取得して新たに拠点を設ける。 日本の電機大手からリストラされた技術者らも積極的に採用し、規模を拡大する考えだ。

ハイアールは 2012 年、三洋電機の洗濯機と冷蔵庫の両部門をパナソニックから買収。 三洋電機から引き継いだ「アクア」と自社の「ハイアール」の 2 ブランドで販売し、12 年は日本国内で約 480 億円を売り上げた。 (asahi = 2-7-13)


水陸両用ブルドーザー、被災地で活躍 旧型をコマツ改修

【豊岡亮】 20 年ぶりに復活した水陸両用のブルドーザーが、東日本大震災の被災地の復興に一役買っている。 建設機械大手のコマツが復興支援のため、老朽化したモデルの改修を採算度外視で買って出た。 船では乗り上げてしまうような水深の浅い被災現場で大活躍している。 大震災で津波が逆流した仙台市若林区の名取川。 6 日、緑色のブルドーザーが、水をかき分けながら川に入っていく。 煙突から黒煙を吐きあげる姿は、水陸両用の大型車特有のシルエット。 橋脚の補強のため資材を運ぶのが、今日の仕事だ。 (asahi = 2-7-13)


日本発、アジアで熱い 富士フイルム「チェキ」・ユニクロ「ヒートテック」

富士フイルム「チェキ」 韓国ドラマから人気着火

撮ったその場で名刺サイズの写真ができる富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」の売り上げが伸びている。 デジカメに押されて販売が激減したが、アジアで人気に火が付いて販売台数が回復。 日本でもフィルム写真に目新しさを感じる若者に受けている。 チェキは 1998 年に発売され、2002 年度には国内だけで約 100 万台が売れたヒット商品。 だが、デジカメや写真を撮れる携帯電話の普及によって、04 年度には 10 万台に急落。 国内では結婚パーティーなどで細々と使われる地味な存在になっていた。

復活劇は中国や韓国などアジア市場から始まった。 07 年ごろに韓国のテレビドラマの一シーンで主人公が使い、「可愛い」と注目された。 撮った写真にメッセージを書いて友達に贈るといった使い方が中国や東アジアにも広がり、販売は 10 年度に 87 万台、11 年度に 127 万台へと伸びた。 この勢いで国内でも「再ブレーク」を果たそうと、昨年 11 月には女性に人気があるピンクや黄色など 5 色の新製品を発売。 一眼レフで撮ったような、周囲がぼやけた写真が撮れる機能も付けた。

デジカメしか知らない世代が物珍しがり、年間 10 万台前後だった国内販売が今年度は18万台に伸びる見通しという。 世界販売は 98 年の発売以来最高の 160 万台に達する見込みで、フィルムを使うカメラが市場から姿を消しつつあるのとは対照的だ。 同じ仕組みの「ポラロイド」などはすでに事業をやめている。 富士フイルムの中村祥敬担当課長は「フィルムの良さを後世に伝えるオンリーワンの存在として育てていきたい」という。(福山亜希)

ユニクロ「ヒートテック」 シンガポール、冷房対策に

「ユニクロ」のあったか肌着「ヒートテック」が、常夏の東南アジアでも人気だ。 冷房の利いたオフィスで働く人々や海外旅行者のニーズをつかまえた。 シンガポールを代表する繁華街オーチャード・ロード。 「ユニクロ・アイオンオーチャード店」では、ノースリーブや半袖の女性が「冬物」を品定めしていた。 シンガポールの年間平均気温は 25 - 30 度。 ヒートテックやフリースで買い物カゴをいっぱいにした研究職の女性 (40) は「中国に旅行する時に着るの」と話す。

ユニクロがシンガポールに初めて店を出したのは2009年。 ユニクロを運営するファーストリテイリングによると、試みに店頭に置いたところ、避暑地へ向かう旅行者や、冷房の利いたオフィスで日中を過ごす女性の愛用者が増えた。 その後も品ぞろえや売り場を増やし、今は東南アジアではシンガポールやマレーシアなど 4 カ国の全 23 店で売っているという。

ヒートテックは海外でもユニクロの看板商品の一つ。 11 - 12 年の秋冬シーズンの売り上げ約 1 億枚のうち、海外の割合は 10% を占める。 12 - 13 年の秋冬は全国で約 1 億 3 千万枚売り、海外を 15% に上げることをめざす。 (シンガポール = 高重治香、asahi = 2-6-13)


製造業の就業者数、51 年ぶり 1,000 万人割れ

総務省がまとめた 2012 年 12 月の労働力調査(速報)によると、製造業の就業者は前年同月比で 35 万人少ない 998 万人と、51 年ぶりに 1,000 万人の大台を割り込んだ。 田村憲久厚生労働相は「海外への製造拠点などの移転が進んでいる。 国内に製造業が残るようにするためにどうすべきかを内閣全体で考えていかなければならない。」と警鐘を鳴らした。

全体の就業者数も 6,228 万人と、前年同月比で 38 万人減った。 一方、医療・福祉は 723 万人と、40 万人増えている。 労働力人口が製造業からサービス業に移行している一端を示している。 経済産業省の長期予測では、現状を放置して空洞化が進行する「空洞化ケース」に陥った場合、20 年度に製造業の就業者数は 748 万人まで減少すると試算している。 攻めの施策で内外需を取り込んだ「成長ケース」の場合は 857 万人で、減少ペースは鈍化すると予測している。 (日刊工業 = 2-4-13)


船井電機、フィリップスのオーディオ事業を買収へ

船井電機は 29 日、オランダの電機大手フィリップスのオーディオ機器事業などを約 180 億円で買収すると発表した。 2013 年度前半にオーディオや充電池などの事業をフィリップスが新設の子会社に移し、その後に船井電機が新会社の全株式を取得する。 フィリップスのブランドで欧州や新興国に販路を広げていくという。 (asahi = 1-29-13)


JAXA と三菱重工、情報収集衛星の打ち上げ成功 … 4 基体制整う

三菱重工業、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) は 1 月 27 日 13 時 40 分(日本標準時)、種子島宇宙センターから情報収集衛星レーダ 4 号機と実証衛星を搭載した H-IIA ロケット 22 号機 (H-IIA・F22) を打ち上げた。 打ち上げたロケットは正常に飛行し、両衛星の分離を確認、衛星は予定の軌道に投入された。 これで情報収集衛星は計画していた 4 基が揃い、地球上の特定地点について 1 日 1 回以上観測できる体制が整うことになる。

ロケット打ち上げ時の天候は曇り、北西の風 (7.8m/s)、気温 9.1 度だった。 H-IIA ロケットは、日本の主力大型ロケットで、日本初の純国産ロケット H-II ロケットで培ってきた技術をもとに、人工衛星の打ち上げ・国際宇宙ステーションへの補給などの輸送需要に、低コストで対応するために開発された。

13 号機から、H-IIA ロケットの打ち上げ事業は三菱重工業に移管され、JAXA は打ち上げ安全監理業務(地上安全確保業務、飛行安全確保業務、カウントダウン時の総合指揮業務)を実施している。 H-IIA の打ち上げ成功率は 95.5% となった。 (Response = 1-28-13)


4K テレビ放送、14 年 7 月開始 世界初、まず CS で

【大宮司聡】 次世代の高画質のテレビ技術「4K」を使った放送を、総務省は 2014 年 7 月に世界で初めてスタートさせる方針を決めた。 まず衛星放送の CS で始め、BS、地上波に広げる計画だ。 新技術を使った放送コンテンツの普及で世界に先駆けるほか、地上デジタル放送への移行で一服したテレビ需要を喚起する狙いがある。

4K は、いまのフルハイビジョン方式に比べ解像度が 4 倍の映像技術。 総務省は本放送を 16 年に始めることを目指していたが、2 年ほど前倒しする。 14 年 7 月にブラジルであるサッカーワールドカップ(W 杯)決勝トーナメントに合わせる。 4K 放送のデータ量は大きく、現在の地上デジタル放送の電波帯域では抱えきれない。 そのため、大容量のデータを送れる衛星放送の CS から始めることにした。 空いているチャンネルを活用する。 (asahi = 1-27-13)

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高解像度「4K」TV、サムスン・シャープなど米国投入

収益改善目指す

【ラスベガス = 相模真記】 韓国のサムスン電子やシャープなど電機各社がフルハイビジョンの約 4 倍の解像度を持つ「4K」と呼ばれる規格の液晶テレビを米国で相次いで発売する。 米国は住宅が比較的広く、高解像度の強みを発揮しやすい大画面テレビの市場が大きい。 各社は4Kの普及を通じ、価格下落などにより苦戦が目立つテレビ事業の収益改善につなげる。

世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (CES)」が 8 日に米ラスベガスで開幕するのを控え、各社は 7 日に現地で記者会見して事業戦略を発表した。 液晶テレビ世界最大手のサムスンは最大 75 型までの 4K テレビを米国に投入する方針を発表した。 昨秋に 84 型を約 2 万ドル(約 176 万円)で発売した韓国の LG 電子もより手ごろな 55 型と 65 型の製品を追加し、需要を喚起したい考えだ。

日本勢ではシャープが受注生産する上位機種を今夏に、普及タイプを 2013 年度下期に発売する。 いずれも 60 型以上になる見通し。 「テレビの大型化戦略を進める上で高画質は不可欠(高橋興三副社長)」とみて品ぞろえを増やす。 東芝も 58、65、84 型の 3 機種を順次発売。 58 型と 65 型は「1 インチ 1 万円」を下回る価格に設定する。 ソニー>も 84 型に加え、55 型と 65 型を今春に発売する。

各社は 4K に加え、薄型テレビの利便性向上につながる新技術も発表した。 サムスンや LG は声でテレビを操作できる機能を拡充。 パナソニックは利用者の顔を認識して、それぞれの利用者の好みに応じたコンテンツを表示する技術などを今年米国で発売するテレビの上位機種に搭載する。

電機各社は 4K テレビを今年の CES の目玉のひとつに据えているが、通常の液晶テレビの数倍という価格の高さや、対応コンテンツの少なさが普及の妨げになるとの見方もある。 米家電協会 (CEA) は 6 日の記者会見で、16 年時点でも 4K テレビの米国における販売台数は全体の 5% にとどまるとの見通しを示している。 (nikkei = 1-8-13)

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ソニー、56 型 4K 有機 EL テレビを開発

ソニーは、56 型 4K 有機 EL テレビを開発。 2013 International CES にて試作機を参考出展する。 今回技術参考展示する有機 EL テレビは、最先端の酸化物半導体 TFT 技術とソニー独自の「スーパートップエミッション (Super Top Emission)」方式を採用。 これにより、4K の解像度を備えた有機 EL テレビの試作機として世界で始めて 56 型の大型サイズを実現したという。

従来の有機 EL テレビでは、有機 EL 層を駆動して発光させるため、低温ポリシリコン TFT (薄膜トランジスタ)を用いていたが、パネルの大型化に課題があった。 そこで、これまで研究開発を進めてきた酸化物半導体 TFT を用いることで、56 型という大型サイズながら、4K 解像度の高精細なパネルを実現したという。

有機 EL 素子構造には、従来から商品化で実績の独自のスーパートップエミッション (Super Top Emission) 方式を採用。 この方式は、構造上、開口率が高く、有機 EL 層から効率的に光を取り出せる。 この 2 つの技術を組み合わせることで、自発光デバイスの有機 EL テレビならではの高コントラスト・高輝度・高速動画応答性能・広視野角の豊かな映像表現を、高精細な 4K 解像度の大型サイズで実現した。

なお、今回参考展示した有機 EL テレビに用いた有機 EL パネルは、台湾・AUO 社との共同開発によって試作された。 また、画面サイズが 56 型で解像度が 3,840 x 2,160 など、前述の仕様以外の詳細は非公開。 同社では、「今後、今回の CES 2013 で商品発表する 4K 対応液晶テレビ〈ブラビア〉とともに、4K 対応有機 EL テレビの実用化・商品化に向けて継続的に開発に取り組んでいく」としている。 (ファイル・ウェブ = 1-8-13)

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東芝、4K テレビ投入へ 価格抑え、今春に

【ラスベガス = 長崎潤一郎】 東芝は 6 日、現在の薄型テレビの 4 倍の解像度をもつ「4K テレビ」の 65 型と 58 型の新機種を今春売り出すと発表した。 価格を 1 インチあたり 1 万円未満に抑え、100 万円を超える他社製品より安くする。 2015 年度には自社の大型テレビの 9 割を 4K にする計画だ。

米ラスベガスで 8 日に始まる世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (CES)」での展示を前に、現地で報道陣に公開した。 自社で新開発した高性能半導体を使い、通常のハイビジョン映像を 4K の画質に変換できる。

大型の 4K テレビはソニーや韓国・LG 電子が相次いで発売しており、価格はいずれも 100 万円を超える。 東芝も最も大きい 84 型は 100 万円を超える見通しだが、深串方彦・執行役専務は「(低価格の機種をそろえて) 4K を家庭で楽しめる時代を切り開く」と述べた。 (asahi = 1-7-13)


小型で米粒砕く音も静か 新型ゴパン、3 月発売

パナソニックは、コメからパンが焼ける「GOPAN (ゴパン)」の新機種を 3 月 1 日、発売する。 設置に必要な面積を従来品より 25% 少なく、重さも 8kg と 31% 軽くした。 米粒を砕くミルを改良してモーターの回転数を抑えることで、体に感じる騒音も 63% 軽減。 従来は普通の食パンだけだったが、新たにレーズンなどの具材も加えられるようにした。 店頭想定価格は 5 万 5 千円。 (asahi = 1-25-13)


大きくてスリムな浄水器 三菱レイヨン・クリンスイ発売

三菱レイヨン・クリンスイは、冷蔵庫のドアポケットに入れることができるポット型浄水器「SURALI シリーズ」 2 機種を 22 日に発売した。 2.0 リットル入る「クリンスイ CP207」と、1.3 リットルの「クリンスイ CP205」があり、いずれも想定価格 3 千円前後。 交換用カートリッジは税込み希望小売価格 5,250 円(2 個入り)で、3 カ月程度を目安に取り換える。 (asahi = 1-22-13)


ルネサス、3 千人追加削減へ リストラ計 1 万 5 千人に

経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスは 17 日、従業員 3 千数百人を追加削減すると発表した。  今後労働組合と協議するが、実施が決まれば 2012 年度以降の人員削減は計約 1 万 5 千人に膨らむ。 40 歳以上を対象に早期希望退職者を募るという。

退職は 9 月末の見通し。 応募者には退職金を積み増す。 昨年 10 月末に早期希望退職した約 7,500 人のうち 65% が工場などの生産部門だったため、今回は管理部門や営業部門などを中心に募集するとみられる。 ルネサスは昨年夏以降、12 年 3 月末時点の従業員 4 万 2,800 人の 28% にあたる計 1 万 2 千人の削減と工場の閉鎖・売却を進めている。 今回の追加削減で、35% が退職することになる。 (asahi = 1-17-13)


ハロゲンをしのぐ LED 電球 省電力なのに明るさ 1 割増

NEC ライティングは、光が強く店舗などで使われるハロゲン電球より明るい LED 電球「ライフレッズ LDR6W」を 15 日に売り出した。 直径 5cm で、長さは 6.5cm。 同じくらいの大きさのハロゲン電球より約 1 割明るく、消費電力は 8 分の 1。 寿命は 10 倍の約 3 万時間あるという。 希望小売価格は税込み 8,085 円。 (asahi = 1-16-13)


タカラトミー、社員 17% 削減へ グループ 5 社退職募る

玩具大手タカラトミーは 7 日、連結子会社 4 社を含めたグループ 5 社の社員 865 人のうち、全体の 17% にあたる約 150 人を減らすため、希望退職を募ると発表した。 少子化などで国内での売り上げが低迷するなか、人件費を抑えて収益性を改善する狙いだ。

対象は玩具の企画開発を担う本社のほか、玩具の卸売りや、物流、技術開発、顧客サービスを担当する子会社の社員たち。 玩具の生産量に影響はないという。 タカラトミーの 2012 年 9 月中間決算は、営業利益が前年同期比 78% 減の約 11 億円。 通期予想も当初の約半分の 51 億円に下方修正した。 (asahi = 1-7-13)


新型ロケットイプシロン 夏に打ち上げへ

日本の宇宙開発は、ことし、新型ロケットの「イプシロン」が初の打ち上げを迎えるほか、日本人として初めて国際宇宙ステーションの船長を務める若田光一さんが宇宙に旅立つなど、新たな計画がスタートします。 日本国内では、ことしから来年 3 月にかけて、衛星を載せたロケットが 5 回打ち上げられる予定です。 主力ロケットの H2A は、今月下旬に情報収集衛星を載せて打ち上げられるなど合わせて 3 回の、H2B ロケットも 1 回の打ち上げが計画されています。

そして、JAXA = 宇宙航空研究開発機構がことし夏ごろの打ち上げを目指して開発しているのが、固体燃料を使った新型ロケット「イプシロン」です。 打ち上げ費用は、H2A のおよそ 3 分の 1 の 38 億円程度と安く抑えるのが特徴で、海外の衛星の打ち上げ受注につながることが期待されています。

一方、日本人宇宙飛行士の若田光一さんは、ことしの末ごろ、ロシアの宇宙船ソユーズに乗って、4 度目の宇宙飛行に挑みます。 宇宙ステーションに半年間滞在する予定で、最後の 2 か月ほどは、日本人初となる宇宙ステーションの船長を務めることが決まっています。 これについて、若田さんは「船長になれたのは、日本人飛行士が積み上げた信頼があったからで、私も確実にミッションを成功させたい」と抱負を述べています。 (NHK = 1-2-13)


あっという間に本を電子化 大日本印刷と東大が共同開発

【羽賀和紀】 本をパラパラめくるだけで、電子書籍がつくれる装置を、大日本印刷と東京大が共同で開発した。 ページを破ることなく、1 分間に 250 ページを読み取れる。 2013 年度中の実用化を目指すという。

東大の石川正俊教授が開発した高速画像処理の技術を応用した。 10 年 3 月に動画サイト「ユーチューブ」に公開された試作品を、たまたま大日本印刷の研究者が見つけ、共同開発が始まった。 ページは機械が自動でめくる。 赤外線レーザーで、ページがめくれる際に生じる紙の形を把握し、最もきれいに写る瞬間を選び出してカメラで撮影。 すぐに補正処理し、平面の形に戻して記録する。 (asahi = 1-1-13)


撮影後でもピント合うカメラ 東芝、13 年度に実用化へ

【上栗崇】 「ピンぼけ」よ、さようなら - -。 東芝は、写真を撮る前にピントを合わせなくても、撮ったあとで好きな部分や写真全体にピントを合わせられる特殊な写真を撮影するカメラを開発した。 1 辺約 1 センチの箱形で、スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末に組み込んで使う。

縦 5 ミリ、横 7 ミリほどの画像センサーの前に、直径 0.03 ミリのレンズを約 50 万個、ぎっしり並べた。「複眼」と呼ばれる昆虫の目と同じ構造だ。 それぞれのレンズが少しずつずれた映像を捉えており、50 万個の小さな写真を独自のソフトで組み合わせて大きな 1 枚の写真を作る。

二つのレンズがある 3D カメラと同じように、小さな写真同士のずれを利用して被写体までの正確な距離を測定。 写りのいい部分だけを拡大して重ね合わせることで、カメラに近い所から遠いところまで、任意の場所にピントを合わせることができる。 通常は撮れない、全体にピントが合った写真も作れる。 (asahi = 12-27-12)


耐久性アップ「はやぶさ 2」公開 14 年にも打ち上げへ

【田中誠士】 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) は 26 日、世界で初めて小惑星から微粒子を持ち帰った探査機「はやぶさ」の後継機となる、「はやぶさ 2」の機体を公開した。 はやぶさとほぼ同じ大きさの機体には、先代の 60 億キロに及ぶ宇宙の旅の教訓をもとに改良された様々な新技術が追加された。 2014 年にも打ち上げられる予定だ。

はやぶさ 2 の目的地は小惑星「1999JU3」。 はやぶさが着陸した「イトカワ」と同じように岩石でできているが、水や有機物が存在する可能性が高いとされる。 ここに、火薬で加速した銅板を落として人工的にクレーターを作る。 太陽光や太陽風にさらされず、保存状態のよい地下の砂を採取して地球に持ち帰る。 水や有機物が見つかれば、生命の起源に迫れる。 (asahi = 12-26-12)


直径 17 メートル、世界最大シールドマシンが完成

日立造船が、モグラのようにトンネルを掘り進める「シールドマシン(大型掘削機)」で世界最大の新型機を完成させ、25 日、堺市の堺工場で報道陣に公開した。 米シアトルでのトンネル工事に使う。 海外の大型案件を請け負うことで認知度を高め、展開に弾みをつける狙いだ。

同社によると、シールドマシンは直径 17.45 メートルで世界最大。 前面に付けた合金製のカッター約 300 個が機体の先端部ごと回転し、土や岩を削って進む。 同時にトンネルの壁面も取り付けていく。 速度は最大時速 3.6 メートルで、従来機の 3 倍。 カッターの一部はマシン内部から交換でき、交換作業時の安全性を高めた。

新型機は、シアトル市街地を南北に走る高架橋の老朽化に伴う、地下道の建設工事に使われる。 米国とスペインのゼネコンの JV (共同企業体)から受注し、価格は 8 千万ドル(約 68 億円)とみられる。 試運転後に一度解体して海上輸送し、2013 年 6 月から約 1 年半で全長約 2.8 キロを掘り進める予定だ。 (asahi = 12-26-12)


声が出なくても、触って話せる文字パッド アプリ発売へ

福祉用具販売のジャパンアイテムコーポレーションは、病気などで声を出しにくい人の代わりに発声してくれる iPad と iPhone 向けアプリ「話せる文字パッド」を 19 日に売り出す。 50 音順に並んだひらがなで短文を作り、再生ボタンに触れれば声が流れる。 税込み 1 千円で、米アップルのサイトで購入できる。 (asahi = 12-18-12)


有機 EL の新発光材料開発 レアメタル不要、コストも減

【中村浩彦】 スマートフォンのディスプレーなどに使われている有機 EL の新しい発光材料を、九州大などの研究チームが開発した。 従来の発光材料に必要だったレアメタルを使わず、材料コストを 10 分の 1 程度に減らせるという。 13 日発行の英科学誌ネイチャー電子版に発表する。

有機 EL の発光材料には蛍光現象やリン光現象で発光する材料が使われてきた。 蛍光材料は安価だが電子を光に変換する効率が低く、リン光材料は電子をほぼ 100% の効率で光へと変換できるが、イリジウムなどのレアメタルが必要で材料コストが高かった。

九州大最先端有機光エレクトロニクス研究センターの安達千波矢センター長らは、レアメタルを使わずに高効率で発光する有機化合物、ジシアノベンゼン誘導体を開発。 蛍光材料と同等の価格で、リン光材料と同様の発光効率を持つ素材という。 「ハイパーフルオレッセンス」と名付けた。 有機 EL は薄型なうえ、高精細で消費電力も少なく、次世代の薄型テレビや照明などへの利用が期待されている。 安達センター長は「国内メーカーと連携し、日本発の技術として早急に実用化を目指す」と話している。 (asahi = 12-12-12)


産業革新機構がルネサス買収 8 社と計 1,500 億円で

【藤田知也、福山崇】 政府系ファンドの産業革新機構は 10 日、半導体大手ルネサスエレクトロニクスを買収すると発表した。 トヨタ自動車など民間 8 社が共同で買収し、出資額は官民合わせて計 1,500 億円となる。 リストラを強化しながら、海外企業の買収などで再建を図るが、顧客離れも懸念され、「官主導」の再建の前途は険しい。

「半導体業界の構造改革は長年の課題。 グローバルで競争できる筋肉質な体質をつくる。」 産業革新機構の能見公一社長が記者会見で強調したのは、ルネサスの将来性ではなく追加リストラの必要性だった。 ルネサスは 2010 年の設立から純損益段階で数百億円から 1 千億円規模の赤字が続き、9 月末時点の自己資本比率は 13.0%。 資産があと 973 億円目減りすれば債務超過に陥る「危険水域」だ。 能見社長の発言には、買収が「事実上の救済」との批判をかわす狙いがある。

ルネサスが第三者割当増資で発行する株を、1 株 120 円で機構などが引き受ける。 機構は来年 9 月までに 1,383 億円を出資、ルネサス株の 69.16% を握る。 トヨタが 50 億円を出資して議決権の 2.5% を握るほか、日産自動車、パナソニック、キヤノン、デンソーなど民間 8 社で計 116 億円を出資、計 5.82% の株を持つ。 (asahi = 12-10-12)


三菱重工、災害用ロボ開発 原発事故現場での作業想定

東京電力福島第一原子力発電所の事故現場で、近づけない人間に代わって作業できる復旧支援ロボットを、三菱重工業が開発した。 七つの関節を持った 2 本の腕が細かい作業をこなす。 復旧の妨げとなる配管を切断したり、放射性物質で汚染されたコンクリートからサンプルを採取したりできるという。

このロボットは「MHI-MEISTeR (マイスター)」。 先端をドリルやピンセットなどに交換して、さまざまな作業に対応。 ゲーム機のコントローラーやノートパソコンで操作できるのも特徴だ。 電力は電線で送るほか、バッテリーだけで約 2 時間動かすことができる。

ロボット内部の電子機器が汚染される事態を防ぐため、吸気口には特殊なフィルターを装備した。 実際に福島原発で運用されるかは未定だが、三菱重工は「今後、東京電力に使ってもらえるよう提案していきたい」と話している。 (asahi = 12-8-12)


「Wii U」来年度黒字へ 任天堂社長インタビュー

【横枕嘉泰、高木真也】 任天堂の岩田聡社長は 5 日、朝日新聞のインタビューに応じ、8 日に発売する新型テレビゲーム機「Wii U (ウィー ユー)」の事業が、2013 年度中にも黒字を達成するとの見通しを明らかにした。 先行販売した北米での売れ行きが好調なうえ、国内での予約も順調という。

任天堂のテレビゲーム事業はゲーム機本体の価格を抑え、ソフトの販売で利益の多くを稼ぎ出すビジネスモデル。 岩田社長は、「Wii U」事業が「来期中にはトータルで十分に収益化できる」と述べ、6 年ぶりとなる新機種が早期に収益の柱に成長するとの見方を示した。 「Wii U」は北米や欧州などで先行して 11 月に発売。 北米では発売 1 週間で 40 万台を売り上げた。 テレビゲーム機で任天堂最大のヒットとされる「Wii(初週で 47 万台)」には及ばないものの、好調な売れ行きだという。 (asahi = 12-6-12)

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ドラクエ 10、1週間無料レンタル 追加料金で「購入」

【長崎潤一郎】 スクウェア・エニックスは 12 月 1 日から「ドラゴンクエスト 10」をレンタル店「ツタヤ」で 1 週間無料で貸し出す。 追加で 3,800 円を支払えば、その後も遊び続けられる。 販売ペースが前作の 6 分の 1 にとどまっているため、利用者を増やす狙いだ。

「10」は累計 5,900 万本が売れたドラクエシリーズの最新作で、任天堂のゲーム機 Wii 向け。 ゲーム雑誌編集のエンターブレインによると、8 月の発売からの販売数は約 60 万本。 前作「9」が同期間に約 400 万本売れたのに比べると、ペースは遅い。 ただ、「10」はシリーズで初めてネット上で他の利用者と一緒に遊ぶオンラインゲーム。 スクエニはソフト(税込み 6,980 円)の販売だけでなく、月額 1 千円の利用料で長く稼ぐ戦略だ。 (asahi = 11-26-12)

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ソフト不正利用機器「マジコン」、初の輸入差し止め

経済産業省は 22 日、インターネット上などから入手した違法ソフトを携帯用ゲーム機「ニンテンドー DS」でつかえるようにする機器「マジコン」の輸入を差し止めたと発表した。 不正競争防止法に基づく任天堂の申し立てを税関が受理し、21 日から輸入が禁じられた。 同法に基づく輸入差し止めは、今回が初めてという。

多くのゲームや音楽、映画などのソフトウエアには、違法コピーなどを防ぐプログラムが組み込まれている。 こうした防護措置を DS で解除する「マジコン」の販売業者が増えており、5 月には逮捕者が出た。 防護措置の不正な解除による被害額は年間 1,600 億円と推計されている。 (asahi = 11-22-12)

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任天堂の新ゲーム機「Wii U」 米国で 18 日発売

任天堂は 18 日、家庭用ゲーム機で 6 年ぶりとなる新型機「Wii U (ウィー・ユー)」を米国で先行発売する。 世界で大ヒットした「Wii」の後継機。 2012 年 3 月期に上場後初の最終赤字を計上した同社の業績が回復するかカギを握る。 13 年 3 月末までに世界で 550 万台の販売を見込む。

手元のコントローラーに 6.2 インチの液晶タッチパネルを搭載、テレビと液晶画面の両方で遊べるのが特徴だ。 価格はベーシックセットが 299 ドル 99 セント。 米調査会社は年末までに世界で 350 万台を販売すると出足が好調になると予測している。 30 日に欧州で、12 月 8 日に日本で発売する。 任天堂は連結売上高の約 8 割を欧米を中心とする海外で稼ぐ。 携帯型ゲームが普及した日本と異なり、欧米では据え置き型が主流で、Wii U の販売動向は主戦場での収益回復を問う試金石となる。 (nikkei = 11-17-12)

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3DS 販売低迷、任天堂利益予想 140 億円減

任天堂は 24 日、2013 年 3 月期連結決算の業績予想を下方修正し、税引き後利益を 4 月時点の 200 億円から 60 億円に引き下げた。

主力ゲーム機「ニンテンドー 3DS」の販売低迷に加え、円高・ユーロ安による欧州向け輸出の不振が続いているためだ。 12 年 3 月期は 432 億円の税引き後赤字を計上しているが、黒字転換は果たせる見通しだ。 同日発表された 12 年 9 月中間連結決算は、売上高が前年同期比 6.8% 減の 2,009 億円、税引き後利益が 279 億円の赤字(前年同期は 702 億円の赤字)だった。

任天堂は昨年 8 月に「3DS」を値下げし、製造コストが販売価格を上回る「逆ざや」状態が今年 9 月ごろまで続いた。 年末商戦に投入する新型ゲーム機「Wii (ウィー) U」について、岩田聡社長は記者会見で「逆ざやとなる」ことを明らかにしたが、ソフトの販売増で利益を増やしたい考えだ。 (yomiuri = 10-25-12)

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「Wii U」、12 月 8 日発売 = 価格は 2 万 6,250 円 - 任天堂

任天堂は 13 日、新型の家庭用据え置き型ゲーム機「Wii U (ウィーユー)」を 12 月 8 日に発売すると発表した。 希望小売価格は、本体の記憶容量が 8 ギガバイトのモデルが 2 万 6,250 円、ダウンロードしたゲームをたくさんためられる 32 ギガバイトのモデルで 3 万 1,500 円。 据え置き型ゲーム機は現在、スマートフォン(多機能携帯電話)などで遊ぶゲームに押され気味。 任天堂は人気ソフト「スーパーマリオブラザーズ」の新作なども同時に発売し、年末商戦に向けて反転攻勢に打って出たい考えだ。 (jiji = 9-13-12)


世界最大規模の蓄電池納入へ 南米チリで予備電源に

三菱商事と蓄電池大手の GS ユアサは 5 日、南米チリの石炭火力発電所向けに非常用の予備電源として使うリチウムイオン蓄電池を納入する、と発表した。 容量は電気自動車約 400 台分の 6,300 キロワット時で、世界で最大級の規模になる。 納入額は非公表だが、数億円という。 (asahi = 12-5-12)


お肌のシミのもと、センサーで測定 ソニーが新技術

【長崎潤一郎】 シミの「予備軍」まで浮かび上がる - -。 ソニーは 3 日、最先端の画像センサーを使って肌の状態を測定する技術を開発したと発表した。 肉眼では見えない、将来シミになる可能性がある肌の内部の色素まで写せ、予防にも生かせる。 世界シェア 1 位のカメラ向け画像センサーなどの技術を応用した。 ソニーの画像センサーは世界シェアの 4 割を占め、他社のスマートフォン(多機能携帯電話)などにも使われている。 美容機器の市場を開拓し、新たな収益源にする考えだ。

3 日公開した試作機は電話の受話器のような形で、肌にあててボタンを押すだけで、モニターに毛穴の開き具合や肌のきめ細かさなどが表示される。 赤外線で肌の内部も分析でき、シミのもとになるメラニン色素がどれだけ蓄積されているかが分かる。 百貨店の化粧品売り場などで使われる 1 台数百万円の測定器と同等の精度を持つが、価格は家庭で使える程度に抑えられる見込み。 化粧品メーカーなどと協力し、来年以降の商品化を目指す。 (asahi = 12-4-12)


鉄骨建物、短工期でコスト抑える新工法 職人不足に対応

【大和田武士】 建設会社の新日鉄住金エンジニアリングは、鉄骨の工場や倉庫などの工期をこれまでの 3 分の 2 に短縮する工法を開発した。 建設に携わる工員の数が減り、建設費も 1 割程度抑えられるという。 復興需要で人手不足になっている東日本大震災の被災地での活用も見込む。

新しい工法でつくる最初の建物は、宇都宮市にある工業団地内の倉庫で、10 月から建設を始め、11 月中に完成する予定だ。 建設現場での作業を極力減らすため、事前につくっておく部品の数を増やした。 現場に持ち込んだ部品を組み立てればよいので、時間がかからない。 (asahi = 11-26-12)


モデルも等身大で映るディスプレー シャープ 90 型液晶

シャープが量産品としては業界最大となる、90 型の業務用液晶ディスプレーを 2013 年 1 月に発売する。 大きさは縦 199cm、横 112cm。 1 枚のパネルでファッションモデルの姿などを等身大で表示できる。 想定価格は 260 万円前後で、商業施設での電子看板やオフィスでの会議、監視モニター向けの需要などを想定している。 (asahi = 11-25-12)


犯罪現場で DNA 鑑定「25 分」 可搬式、NEC が開発

【上栗崇】 NEC は 22 日、犯罪現場に残された DNA を最短 25 分間で鑑定する持ち運び式の装置を 2014 年度に実用化すると発表した。 従来は研究室に持ち込んで半日以上かけていた鑑定が大幅に短縮でき、DNA 型のデータベースとの照合などで容疑者の特定がはやまる可能性がある。

10 月から試作機を使い、警察庁の科学警察研究所と共同研究を始めた。 装置は大ぶりのスーツケースほどの大きさで、重さ 32 キロ。 幅約 5 ミリの迷路のような溝を掘ったプラスチック板に、犯罪現場に残された粘膜や血液などを付けて内部にセットする。 溝が試験管やスポイトの役割を果たし、DNA の抽出などが効率的にできるため、鑑定時間が大幅に短くなる。 (asahi = 11-23-12)