東芝が 4 足歩行ロボを公開、福島原発での活躍に期待

東芝は 21 日、遠隔操作ができる 4 足歩行ロボットを公開した。 同社は東京電力 (TEPCO) 福島第 1 原子力発電所の事故収束作業での活用を期待している。

重量は 65 キロ、高さは約 1 メートル。 頭のないイヌのような形をしていて、普通のロボットでは行くことのできない急な坂などを移動できるように設計されている。 放射線測定器 1 台と複数のカメラを搭載しているほか、重量 20 キロまでの積載物を運ぶことができる。 カメラを搭載した有線で操作する小型走行車をこのロボットから発進させて、狭い場所を調べることもできる。 建物の中で作業員が入っても安全な場所を探し、どのくらいの時間そこで作業ができるかを調べる上で役に立つと期待されている。 (AFP = 11-22-12)


伝統舞台映えるハイテク灯 新しい歌舞伎座

【西本ゆか】 絹の衣装に金銀の糸、白塗りの目元を染める紅。 来春開場する新しい歌舞伎座(東京・銀座)は伝統の色が最も映えるロウソクの炎色を目標に、照明を省エネ効果のあるハロゲン球や LED に一新する。 山梨県市川三郷町の歌舞伎文化公園ホールで 16 日、舞台を実際に照らす検査が行われた。

白熱電球の製造中止を視野に、舞台照明を消費電力が 10 - 15% 少ないハロゲン球に変更。 白くまばゆい光を温かい色調に近づけるため試作を重ねた。 従来ハロゲン球だった色つきの照明には、20 分の 1 まで省エネとなる LED 器具を導入。 繊細な調光が必要な演劇専門劇場では初めてという。

製作した丸茂電機(東京)は 1924 年に再建した当時の歌舞伎座のため国産第 1 号の商業大劇場用舞台照明を開発したパイオニア。 「伝統を技術で照らした祖父の光を私が受け継げて幸せ」と丸茂正俊社長。 ただ「ハロゲンの光はまだ白く達成度は 90%。 100% になるまでは、たとえ開場しても白熱球を使う。」と、歌舞伎座を 45 年照らしてきた照明プランナー、池田智哉さんの目は厳しい。 来年 4 月 2 日の柿葺落(こけらおとし)に間に合うか。 ぎりぎりまで挑戦が続く。 (asahi = 11-17-12)


Wi-Fi 経由でスマホに取り込めるスキャナ「ScanSnap iX500」 年間販売 100 万台目指す

PFU は 11 月 12 日、個人向け文書スキャナ「ScanSnap」シリーズの新製品「ScanSnap iX500」を発表した。 11 月 30 日から発売する。 同社オンラインショップ「PFU ダイレクト」価格は 4 万 9,800 円。

PC との USB 接続に加え、PC を経由せずに製品単独でスマートフォンやタブレットに Wi-Fi で直接転送できる新機能を備えた。 新開発の画像処理エンジン「GI」プロセッサにより取り込み速度をアップし、25 枚 50 面/分を可能にしたほか、カバーを開けてからスキャンが完了するまでの速度も従来モデル S1500 と比較し約半分(OCR 化含む)に短縮できたという。

業務用スキャナを 10 年以上手がけていた PFU は、「近い将来、紙を使う仕事もディスプレイで済むのではないか。 そのとき、スキャナが当たり前のように使われると思った。」と開発した経緯を明かした。 目指したのは "カンタン・スピーディ・コンパクト" だ。 「ボタン一発で PDF、という新しい基本コンセプトを作り上げた」という。

さらに、時代の変化とともにディスクの大容量化やブロードバンドによるネットの高速化などの背景を経て、2007 年にスキャンした後にメールへアタッチできる「Scan to Mail」、クラウドにアップロードできる「Scan to Folder」などを追加した。

発売当初、スマートフォンやタブレットの対応アプリは PFU が提供するアプリのみに対応するが、今後は SDK を用意し、PFU 以外のソフトウェアベンダーが対応できるようにする準備があるという。 「従来のファンのみならず、スマートデバイス、クラウドサービスを使いこなしているさまざまな世代に喜んでもらえる」とした。 (坂本純子、CNET = 11-12-12)


ソニー、ムーディーズが格下げ あと 1 段階で「投機的」

【上栗崇】 米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは 9 日、ソニーの長期格付けを 1 段階引き下げ、「Baa3」にした。 21 段階のうち最上位から 10 番目で、あと 1 段階下がると投資に向かない「投機的」格付けとなる。 電機大手の格下げが相次いでいる。 ムーディーズは 10 月 12 日にもソニーを 1 段階格下げしたばかりだ。 9 月にソニーを 1 段階格下げしたスタンダード・アンド・プアーズ (S & P) も、今後の見通しをネガティブ(弱含み)としている。

米格付け大手 2 社による格下げは、電機大手の中でも薄型テレビを主力とするソニー、パナソニック、シャープの 3 社に集中している。 S & P は今月に入り、パナソニックを 2 段階、すでに「投機的」だったシャープを 3 段階、格下げした。 両社が 2012 年 9 月中間決算で巨額の純損失を計上したことが影響した。 S & P は「消費者向けの商品が主力の電機メーカーは、海外での低価格競争と世界的な景気低迷の両方に巻き込まれており、現状も今後の見通しも厳しい(広報)」と分析している。 (asahi = 11-9-12)

◇ ◇ ◇

ソニーのエレクトロニクス事業、営業赤字縮小 4 - 9 月

ソニーの 2012 年 4 - 9 月期のエレクトロニクス事業の営業損益は 174 億円の赤字(前年同期は 376 億円の赤字)と赤字幅が縮小した。 テレビの収益改善が想定以上に進んでいることに加え、イメージセンサーがスマートフォン(高機能携帯電話 = スマホ)向けに販売が増加していることなどが寄与した。 ただ、赤字は縮小しつつあるものの、エレクトロニクス事業の 13 年 3 月期通期での黒字化は難しくなっている。

4 - 9 月のテレビの赤字は 168 億円と前年同期の 555 億円から改善した。 販売台数は減ったが、韓国サムスン電子との合弁会社解消などによってパネル調達コストが下がっている。 通期の赤字は 800 億円の見込みだが、「来期の黒字化に向けて収益改善が想定以上に進んでいる(加藤優最高財務責任者 = CFO)」という。

部品などのデバイス分野ではスマホやデジタルカメラに使うイメージセンサーの販売が増加。 タイ洪水の保険料収入や化学事業の売却益を計上したこともあり、同分野は黒字に転換した。 スマホなどのモバイル製品は 2 月に携帯電話会社を完全子会社化。 構造改革の実施によるコスト増や開発費の増加で赤字が膨らんだ。

ただ足元では「中国や先進国で景況感が悪化している(加藤 CFO)」という。 パソコンやテレビなど各製品の年間販売計画は、それぞれ引き下げた。 「収益を優先しているため、販売台数が落ちても利益が減るわけではない(加藤 CFO)」として、13 年 3 月期の連結営業利益見通しは期初計画を据え置いた。 しかし、期初に掲げた最終損益、フリーキャッシュフロー、エレクトロニクス事業の 3 つの黒字化のうち、エレクトロニクス事業については黒字化が難しくなっている。

電機大手 8 社の 4 - 9 月期業績では、日立製作所や東芝、三菱電機は欧州や中国の景気減速の影響を受けたが、電力向け設備が好調で最終黒字を確保した。 国内の IT (情報技術)サービスが好調で NEC も黒字に転換。 デジタル家電の不振で巨額の最終赤字を計上したパナソニックやシャープとは業績格差が開いている。 (nikkei = 11-1-12)

◇ ◇ ◇

ソニー、国内唯一の携帯工場閉鎖へ 非正規契約更新せず

ソニーは 19 日、一眼カメラの交換レンズや携帯電話を作る美濃加茂工場(岐阜県美濃加茂市)を来年 3 月末で閉鎖すると発表した。 正社員 770 人は他の工場に転勤させ、一部は早期希望退職制度で退職する。 非正規社員 1,920 人は契約を更新せず、3 月までに全員が辞めるという。

レンズの生産は愛知県幸田町の工場に、携帯電話の生産は海外工場にそれぞれ移す。 美濃加茂は国内唯一の携帯電話工場だったため、ソニーは国内での携帯生産を終えることになる。 携帯電話の修理部門は千葉県木更津市の工場に移る。 (asahi = 10-19-12)

◇ ◇ ◇

ソニー、光ディスクドライブ事業撤退 リストラにめど

ソニーが来年 3 月までにパソコン向けの光ディスクドライブ事業から撤退することが 24 日、わかった。 国内外に約 400 人いる従業員の大半は、早期希望退職で削減する。 巨額の赤字から立ち直るために進めてきた不採算事業の整理が、これでほぼ終わる見通しだ。

光ディスクドライブは、CD や DVD を読み取る装置。 ソニーでは子会社の「ソニーオプティアーク(神奈川県厚木市)」が手がけているが、この業務を来年 3 月をめどに終える。 従業員は国内に開発・設計部門など約 90 人、マレーシアの工場に約 300 人など。 一部は配置転換するものの、大半は退職させる。 子会社の本社や工場はソニーの他の事業に転用する。 (asahi = 8-25-12)


念じて、家電を操作する家 京都で報道陣に公開

【小宮山亮磨】 念じるだけで家電製品などを思いのままに動かせる「ブレーン・マシン・インターフェース」の技術を採り入れた家を、通信会社らが出資してつくった国際電気通信基礎技術研究所 (ATR) などが京都府精華町につくり、報道陣に公開した。 体の不自由な人や高齢者らを補助する生活環境づくりを目指している。

頭にかぶった特殊な装置が利用者の脳血流の変化と脳波を読み取って無線で送信。 ネットワークにつながったコンピューターが、意思を判断して機器に指令する仕組み。 成功率は今のところ 7 - 8 割で、念じてから最短 6.5 秒で判断できるという。 この日は、車いすに乗った男性が部屋を移動しながら、手を一切使わずにテレビのチャンネルを変えたりカーテンを開け閉めしたりした。 研究は総務省からの委託で、2015 年度まで総額約 24 億円をかけて続けられる。 20 年度までの実用化を目指しているという。 (asahi = 11-7-12)


「現代の名工」に 150 人 着物リメークの高橋さんら

厚生労働省は 7 日、各分野ですぐれた技能をもつ「現代の名工」に、婦人服・子供服の注文仕立職で、和服を洋服につくりかえる第一人者の高橋昌子さん (76) = 東京 = ら 150 人を選んだと発表した。 最高齢は、薄くした木を曲げたり組んだりしてお盆や弁当箱をつくる曲げ物製造工、村地忠太郎さん (95) = 長野。 最も若いのは、次世代電池関連の優れた技術をもつ、NEC スマートエネルギー研究所の西教徳さん (38) = 茨城 = だった。 8 日に東京・新宿のリーガロイヤルホテル東京で表彰式がある。 (asahi = 11-7-12)


シンクパッド、「国産」復活 山形・米沢でまず 500 台

【上栗崇】 レノボは中国で作っているノートパソコン「Think Pad (シンクパッド)」の一部を、子会社の NEC パーソナルコンピュータ米沢事業場(山形県)で生産すると発表した。 1992 年に日本で生まれたシンクパッドの 20 周年を記念したモデルで、日本での生産は 8 年ぶり。 今後、米沢での生産拡大を目指す。

8 月発売の薄型 PC 「シンクパッド X1 カーボン」と同じ型で、税込み 17 万 5 千円。 専用の壁紙がインストールされ、本体に「メード・イン・ジャパン」の文字やシリアル番号が入るほか、「豊岡鞄(かばん)」の産地、兵庫県豊岡市で作ったケースも付く。

シンクパッドの生産は IBM が手がけていた 2004 年にすべて中国に移り、国内は開発拠点のみになっていた。 レノボは今回の取り組みを「試験生産の一環(広報)」と位置づけており、まずは 500 台限定で 13 日から家電量販店で予約を受け付け、12 月から出荷する。 国内で注文から納品までの期間を短縮するため、米沢での生産を拡大していく方針だ。 (asahi = 11-6-12)


ルネサス、国が救済 革新機構が株 3 分の 2 取得へ

政府が 9 割超を出資する産業革新機構は、経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスの株式の 3 分の 2 を 1 千数百億円で取得する方針を固めた。 ルネサスの半導体を使う自動車や電機大手にも計数百億円を出資するよう打診しており、買収額は計 1,500 億円規模になる見通し。 ルネサスも受け入れる意向だ。 (asahi = 10-18-12)

◇ ◇ ◇

ルネサス再建で産業革新機構など官民が出資案 = 関係筋

[東京] 半導体大手ルネサスエレクトロニクスの経営再建をめぐり、すでに再建策を提示した米ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ (KKR) に対抗する案として、官民による出資案が浮上していることが 22 日明らかになった。 複数の関係筋によると、産業革新機構(INCJ、東京都千代田区)を中心に、主要取引先のトヨタ自動車など自動車メーカー、電機メーカーなどが増資を引受ける案が検討されており、これから本格的な交渉に入る。 出資金額は総額で 1,500 億円を超える可能性もある。

INCJ を中心とする新たな案では、ルネサスが第三者割当増資を実施し、INCJ と複数の主要取引先が引き受ける。 普通株か優先株かなどの詳細は、「INCJ などを中心に詰めている最中(関係者)」という。 ルネサスの議決権の 9 割超を保有する NEC、日立製作所、三菱電機の 3 社は株式を保有し続けるが、増資でルネサスの発行済み株数は増えるため、3 社の持分比率は低下する見通し。

早ければ年内の出資完了を目指すが、本格的な交渉はこれからで、情勢は流動的だ。 ルネサスをめぐっては、米投資ファンドの KKR も今年 8 月に約 1,000 億円の出資を提案し、ルネサスの主要株主の NEC、日立、三菱電機と、主力取引銀行に計画を提示していた。 日本の基幹産業を支えるルネサスの再建に、官と民の資金が動く対抗案が浮上したことになる。

ルネサスは 2013 年 3 月期に 5,000 数百人規模の早期退職を実施するほか、今後 3 年間かけて約 10 工場の売却・閉鎖を予定している。 ただ今期はリストラに伴い 1,550 億円の特別損失が発生する見通しで、財務基盤の強化が急務となっている。 ルネサスは出資に関する一部報道について「当社から発表したものではない」とのコメントを発表した。 トヨタの広報担当者はロイターに対し、コメントできないと述べた。 (Reuters = 9-22-12)

◇ ◇ ◇

ルネサス、米ファンド KKR が買収へ 1 千億超出資方針

経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスに、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ (KKR) が買収を提案していることが 29 日わかった。 KKR は 1 千億円超を出資してルネサスが新たに発行する株式を取得。 議決権の 50% 超を握って傘下に収める方針だ。

ルネサスの設立母体企業で大株主の NEC、日立製作所、三菱電機や、再建を支援している三菱東京 UFJ 銀行などの銀行団も買収に大筋で賛同する意向を示している。 KKR は早ければ年内にも買収を終え、赤字のシステム LSI (大規模集積回路)事業の売却など、ルネサスの収益改善を急ぎたい考えとみられる。

ルネサスは 1 万 2 千人超の人員削減や工場の整理などを進めており、大株主 3 社と銀行団は当面の資金繰りを支えるため、融資などで計 1 千億円を支援することを決めた。 だが、2013 年 3 月期決算では 1,550 億円のリストラ費用を特別損失として計上しなければならず、目減りする資本を補うため、KKR からの出資の受け入れを検討することになった。 (asahi = 8-29-12)


原発事故の復旧へ小型ロボ 建屋地下に進入可能

【中村浩彦】 東京電力福島第一原発の復旧を支援する新型の探査ロボット「Sakura (サクラ)」が 16 日公開された。 東電の要請で、千葉工業大が開発した。 従来のロボットよりも小型になり、原子炉建屋の地下階へと続く狭い階段も上り下りできるという。

福島第一原発では、格納容器や圧力抑制室などの損傷具合を調べる必要がある。 東電は同大などが開発した別のロボット「Quince (クインス)」を使って内部を調べてきた。 しかし、建屋地下の階段は幅が 70 センチで、ちょうど全長が 70 センチのクインスは、踊り場での方向転換が難しかった。

サクラは幅 39 センチ、全長 50 センチ。 クインスよりも幅 10 センチ、長さ 20 センチほど小さい。 高性能のカメラやマイクを搭載し有線による操作で探査を行う。 同大未来ロボット技術研究センターの小柳栄次副所長は「早ければ年内にも導入したい」という。 (asahi = 10-18-12)


シャープ、電子教科書実用化へ 大阪府立大看護学部向け

シャープと大阪府立大は、看護学部生向けに、教科書などの内容を入れたタブレット端末を配り、学習を支援する取り組みを今月から始める。 病院などでの長期実習で通学回数が減る 3 年生 92 人が配布対象。 看護学の教科書 17 冊のほか、患者の体の拭き方などの技術映像、模擬事例集など、府立大が独自に開発した教材を電子化し、タブレット端末を教科書として使ってもらう試みだ。 今後、学生の使用状況などを分析して改良を進め、端末や教材を他大学に販売することも目指している。 (asahi = 10-17-12)


ワンセグ放送聴けるポケットラジオ ソニーが発売

ソニーは、AM・FM に加えてテレビのワンセグ放送が聴けるポケットラジオ「XDR-63TV」を 20 日に売り出す。 地上デジタル放送に完全移行し、従来のラジオではテレビの音声が聴けなくなったため、視覚障害者や高齢者を中心に要望が多かったという。 名刺サイズの大きさで、厚さ 1.5cm、重さ 91g。 店頭想定価格は 1 万 8 千円前後。 (asahi = 10-11-12)


日米メディア、アップルに支配される企業の実態を指摘

米国アップル社による特許攻勢と部品メーカーへの圧力に対する批判の声が、米国や日本で相次いでいる。 米紙ニューヨーク・タイムズは 8 日付(現地時間)で、アップルによる相次ぐ特許訴訟に対する分析記事を掲載し、その中で「情報技術 (IT) 関連の特許が非常に広範囲に適用されている」と指摘した。 各企業は、予想もしていなかったところで特許を侵害されたとして訴えられ、これによって製品価格は上がり、選択の幅が狭まるなど、消費者が一番の被害を受けているという。

スタンフォード大学の研究によると、スマートフォン(多機能携帯電話端末)関連の産業分野だけで、ここ 2 年間に特許関連の訴訟や取り引きに最大 200 億ドル(約 1 兆 5,600 億円)が使われたが、ニューヨーク・タイムズは「これは火星探査機 8 台を打ち上げるのに匹敵する額」と報じた。 またボストン大学の研究でも、スマートフォンをめぐる特許関連の費用により、関係する企業の研究開発費は 20% 増加していることが分かった。

とりわけニューヨーク・タイムズは、アップルの共同創業者である故・スティーブ・ジョブス氏の、特許に対する態度を紹介した。 アップルの元役員の証言によると、2006 年にジョブス氏は「iPhone に関連する全てのものを特許にする」と話していたという。

この元役員は「社員の誰かがアイデアを出すと、必ず特許として申請する、というのがジョブス氏の考え方だった。 実際に(製品の機能として)商品化されなかったとしても、特許訴訟の際に防御の道具になるかもしれないからだ。」と証言している。 また別の元役員は「アップルはここ数年間、iPhone のライバルに対抗する道具として、特許を活用してきた」と話した。

日本のメディアもアップルに批判的だ。 週刊ダイヤモンドは「一時世界をリードした日本のエレクトリック産業が、アップルの支配を受ける下請けに転落した」と報じた。 ソニー、パナソニック、シャープなどの大手をはじめ、日本企業の多くがアップルの部品発注に業績が左右される、いわゆる「アイ・ファクトリー (iFactory)」に転落してしまったという。 同誌によると、中にはアップルを信じて巨額の設備投資を行い、後に一方的に注文が取り消された影響で経営難に陥り、裁判所に民事再生法の適用を申請する企業まであるという。

ダイヤモンド誌は「アップルは圧倒的な交渉力を全面に出して部品価格の引き下げを要求しているため、日本のアイ・ファクトリーは気が気でない」と報じた。 - 卓相勲(タク・サンフン)記者 (韓国・朝鮮日報 = 10-10-12)


世界シェア 1 位へ「エネループ」販売継続 パナソニック

パナソニックは経営統合した三洋電機ブランドで展開しているニッケル水素充電池「エネループ」の販売を、2013 年 4 月以降も続ける方針を明らかにした。 パナソニック自前の「エボルタ」と 2 シリーズで展開し、世界シェアトップとなる 24% を目指す。

エネループとエボルタは国内でのニッケル水素充電池販売の約 95% を占める。 エボルタへのブランド一本化も検討したが、エネループの国内シェアが約 6 割、海外でも約 11% を占めるなど知名度が高いことから現状維持を決めた。 ただ 13 年 4 月以降は、エネループをパナソニック製品として販売する。

エネループは、通常製品より大容量で長時間使用できる「エネループ・プロ」も販売している。 25 日には、充電後 1 年時点でのエネルギー残存率を 75% から 85% に高めた新モデルを発売するほか、機器の小型化で利用が増えている単 4 形も新たに加える。 (横枕嘉泰、asahi = 10-6-12)


米アップル 2 位、サムスン 9 位に上昇 企業ブランド番付

米調査会社インターブランドは、世界的な企業の 2012 年版の「ブランド番付」を発表した。 スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末の市場で躍進する米アップルや韓国サムスン電子が大きく順位を伸ばした。 (asahi = 10-5-12)


イシマルもデオデオも「エディオン」に 店名を統一

家電量販大手のエディオンは 1 日、「イシマル」や「デオデオ」などの名称で展開する全国の直営店とフランチャイズ店の一部の店名を、社名の「エディオン」に統一した。 約 10 年前からの業界再編で、関東の「イシマル」、中部の「エイデン」、近畿の「ミドリ」、中四国や九州の「デオデオ」が一緒になってできたエディオンはこれまで、客に認知された従来の店名を尊重してきた。 今回、ブランド統一で、重複していた販売促進費用などを減らし、経営効率を高める。 (asahi = 10-2-12)


「新日鉄住金」が発足 世界 2 位の鉄鋼メーカー誕生

国内鉄鋼メーカー最大手の新日本製鉄と、3 位の住友金属工業が 1 日、合併し、新日鉄住金が発足した。 アルセロール・ミッタル(ルクセンブルク)に次ぐ、粗鋼生産で世界 2 位の鉄鋼メーカーが誕生した。

東京都千代田区の本社で午前 10 時 40 分からあった式典では、新会社の会長兼最高経営責任者 (CEO) に就いた宗岡正二・元新日鉄社長 (66) と、社長兼最高執行責任者 (COO) の友野宏・元住金社長 (67) が、新日鉄住金の新しい看板を公開した。 鉄鋼業では NKK と川崎製鉄が合併して JFE ホールディングスが誕生した 2002 年以来の大型合併。 (asahi = 10-1-12)


緊急警報放送/緊急地震速報を音と光で知らせ、携帯機器を充電できる「グラピカ」新発売

フォースメディアは 2012 年 9 月 28 日、J-Force ブランド製品として、ラジオの緊急警報放送/緊急地震速報を知らせる充電式ラジオライト「グラピカ」を発売した。 価格はオープンプライスで、実売想定価格は 5,980 円。

同製品は、ラジオの緊急警報放送/緊急地震速報と連動し、これらの放送信号を受信するとラジオを自動起動、LED ライトを自動点灯して警報を知らせてくれる。 なお、主電源を切っている際も常に放送を受信する。 また、USB ポートから携帯電話などが充電でき、遭難時に役立つサイレン機能、手回し充電など災害時に必要な機能を備えている。 本体のサイズは長さ 240 x 直径 61mm で、重さは 235g。 (japan.internet = 9-29-12)


新元素 日本、初めて発見か 認定ならジャポニウム?

理化学研究所のチームが 2004 年に発見を報告した新元素が、国際的に認定される可能性が高まった。 再実験の結果、新元素の詳しい性質が明らかになり、発見の確度が高まったためだ。 発見者と認定されればチームに命名権が与えられる。 日本が発見した初の元素として、理研は「ジャポニウム」などの名を候補に挙げている。

元素は重くなると壊れやすくなり、放射線を出しながら、より軽い元素に変わる。 ウラン(原子番号 92)より重い元素は天然にほぼ存在せず、実験室で作ることによって新発見が積み重ねられてきた。

新元素は原子番号が 113 で、113 個の陽子を含む原子核を持つ。 自然界には存在せず、理研の森田浩介准主任研究員らのチームは 03 年から、加速器を使って亜鉛(同 30)とビスマス(同 83)の原子核を衝突させる実験を繰り返し、04 年 9 月と 05 年、それぞれ一つずつ人工的に作って発見を報告した。 ロシアと米国の共同チームも 04 年 2 月に発見を報告したが、成果を審査する国際専門委員会はいずれも「データ不足」として認定を見送っていた。 (asahi = 9-27-12)


日立、数億年保存のストレージ記録技術を開発

石英ガラスに CD 並み密度で記録

日立製作所は 2012 年 9 月 24 日、石英ガラスの内部に CD 並みの面記録密度でデータを記録、再生できる技術を開発したと発表した。

石英ガラスは耐熱性、耐水性に優れる。 データを記録した石英ガラスを 1,000 度で 2 時間加熱しても、記録パターンを構成するドットがほとんど劣化しなかったことから、室温では数億年のデータ保存に耐えられるという。 文化遺産や政府の公文書など、数百〜数千年にわたるデータ保存が求められる用途に使えるとする。 京都大学工学部と共同で研究した成果として、光ストレージの国際シンポジウム「International Symposium on Optical Memory (ISO M2012)」で発表する。

今回データを記録したのは 2cm 角の石英ガラスで、記録密度は 1 平方インチあたり 40 メガバイト。 記録層は 4 層、ドットピッチは 2.8μm である。 高出力レーザーで 100 個のドットを同時に書き込む技術を開発、1.5k ビット/秒の速度でデータを記録できるという。 同社は 2009 年に石英ガラスにデータを記録する技術を開発したが、1 ビットずつしか記録できないほか、記録密度が低い問題があった。 画像処理で信号を読み取りやすくし、倍率 20 倍の一般的な透過型顕微鏡でもドットを判別できるようにした。

光ディスクや磁気ディスクといった一般的なストレージ媒体の寿命は数年〜数十年ほどで、数千年にわたって保存することはできない。 また、火事などで高温にさらされるとデータが消えることもある。 例えば BD-RE では、レーザー光で金属膜を一瞬だけ数百度に熱することでドットを形成するため、同様の高温にさらせばデータは消失してしまう。

今回の記録技術が熱に強い理由の一つは、データの記録に磁気や高温ではなく、光子と石英ガラスの特殊な相互作用を用いていること。 高出力のフェムト秒レーザーによって、石英ガラス内部で「4 光子吸収」という非線形光学現象を発生させ、石英ガラスの内部に微少な空洞(真空)を形成しているという。 (日経コンピュータ・浅川直輝、ITpro = 9-24-12)


オリンパスとソニー、資本提携で正式合意

経営再建を目指すオリンパスが進めていたソニーとの資本・業務提携交渉で、両社が正式に合意したことが 21 日わかった。 ソニーがオリンパスに約 500 億円を出資し、役員 1 人を派遣する。 内視鏡を共同で開発・製造するため、年内に合弁会社を立ち上げることも決まった。

ソニーはオリンパス株式の 10% 超を握る筆頭株主となる。 両社は内視鏡の共同開発に加えてカメラ事業でも業務提携を結び、部品の共通化などのコスト削減策を検討する。 両社は 28 日に契約を結び、提携を発表する方針だ。 オリンパスは、自己資本比率が 6 月末時点で 2.2% まで低下していたが、出資により 10% 超まで改善し、経営の不安は当面軽くなる。 一方、ソニーは世界シェアの 7 割を占めるオリンパスの内視鏡事業に関わることで医療分野を強化し、赤字のテレビに代わる収益源に育てたい考えだ。 (asahi = 9-22-12)


「ドラクエ 10」 Wii U 版お目見え 東京ゲームショウ

20 日開幕した「東京ゲームショウ」で注目されたことの一つは、任天堂が 12 月 8 日に発売する家庭用据え置きゲーム機「Wii U (ウィーユー)」向けに改良される人気ゲーム「ドラゴンクエスト(ドラクエ) 10」だ。 開発を進めるスクウェア・エニックスによるデモンストレーションでは、夜空の星が鮮明に見えるようになるなど画面の美しさが目を引いた。

「星も一つ一つがきれいに見えるでしょう。」 幕張メッセ(千葉市)の会場に設けられたスクウェア・エニックスのブース。 ドラクエ 10 のプロデューサー斉藤陽介さんが試作版を公開し、画面の美しさに胸を張った。 夜空の星のほか、キャラクターの影の動きも、これまでの「丸影」から登場人物の形がくっきりとわかるようになり、鮮明さを増した。 イベントシーンの動画部分も新たにつくり直すという。 ドラクエ 10 の「Wii U」版をめぐっては今月 13 日、任天堂の岩田聡社長が言及。 ファンの間で関心が高まっていた。 (asahi = 9-21-12)

◇ ◇ ◇

「東京ゲームショウ」開幕 携帯電話向け、4 割占める

世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ」が 20 日、千葉市の幕張メッセで始まった。 22 回目の今年は、19 の国と地域から過去 2 番目の多さとなる 209 社が 1 千本以上のタイトルを出展。 23 日までの 4 日間で計 19 万 5 千人の来場が見込まれている。

これまではゲーム専用機向けが主役だったが、今年はスマートフォンなど携帯電話向けのゲームが全体の 4 割を占めた。 昨年の 2 割を大きく上回り、グリーなど携帯向けのゲーム会社が大手ゲームメーカー並みの展示スペースを設けて存在感をみせている。 コンピュータエンターテインメント協会の主催で、一般公開は 22、23 日。 入場料は中学生以上が 1,200 円(前売り券 1 千円)、小学生以下は無料。 (asahi = 9-20-12)


キヤノン、シリーズ初となる Wi-Fi 接続対応デジタル一眼レフ「EOS 6D」

キヤノンは 9 月 17 日、デジタル一眼レフカメラ「EOS 6D」を発表した。 発売は 12 月上旬。 パッケージはボディのみのものと、交換レンズ「EF24-105mm F4L IS USM」が付属するレンズキットが用意される。 いずれも価格はオープンで、推定市場価格はボディのみが 198,000 円前後、レンズキットが 298,000 円前後となっている。

フルサイズ(35.8 x 23.9mm) CMOS センサーを搭載する、プロカメラマンやハイアマチュア向けのモデル。 同じくフルサイズセンサーを搭載する「EOS 5D Mark III」より約 170g 軽い約 680g となっている。 ボディサイズも、APS-C サイズ (22.3 x 14.9mm) センサー搭載の「EOS 60D(約 W144.5 x D78.6 x H105.8mm)」に迫るレベルを実現している。

特徴のもう1つが、「EOS」シリーズとして初となる Wi-Fi (無線 LAN)接続機能を内蔵する点だ。 Wi-Fi 対応の「IXY」シリーズや LAN 接続された PC に無線で撮影画像を転送できるほか、Web サイト「Canon iMAGE GATEWAY」に保存したり、スマートフォンからリモート操作したりすることが可能。 スマートフォンへ撮影データを転送することもできる。

また、同じく「EOS」シリーズとして初めて GPS レシーバー機能も搭載。 撮影地点の位置情報を画像に付加できるほか、移動したルートを記録できるロガー機能も備えている。 別売の GPS レシーバー「GP-E2」を使用すれば、撮影時の方位を記録する電子コンパスも機能利用可能だ。 画像処理エンジンは、キヤノン製デジタル一眼レフのフラッグシップ機「EOS-1D X」や「EOS 5D Mark III」と同じく「DIGIC 5+」を搭載。 DIGIC 4 の約 17 倍の処理性能で、フルサイズセンサーの性能を最大限に引き出す。

AF は高速・高精度な 11 点測距。 また、中央測距点で EV-3、周辺測距点で EV+0.5。 こちらも「EOS」シリーズ初の低輝度 AF 性能「EV-3」を実現している。 作画機能では、2 - 9 枚の画像をカメラ内で合成する多重露出機能や、露出の異なる 3 枚の画像を合成して白飛びや黒つぶれを抑えるハイダイナミックレンジ (HDR) モードなどを搭載。

その他の主な仕様は、レンズマウントがキヤノン EF マウント、連写速度が約 4.5 コマ/秒、対応感度が常用で ISO100 - ISO25600、拡張時で ISO50 と ISO51200、ISO102400 も利用可能となっている。 ファインダーは視野率が約 97%・倍率が約 0.71 倍、背面のモニターは約 104 万ドット・3 型の液晶方式(ライブビュー撮影対応)、静止画の記録形式は RAW、JPEG (RAW データのカメラ内現像可能)、動画の記録画素数は最大 1,920 x 1,080 ドット(フル HD)/30p となっている。

動画は、フレームごとに圧縮され、編集に適した ALL-I 形式、圧縮率の高い IPB 形式に対応。 記録メディアは SD/SDHC/SDXC カードが利用可能(UHS-I 対応)。 本体サイズは約 W144.5 x D71.2 x H110.5mm、重量は約 755g (CIPA ガイドラインによる)/約 680g (本体のみ)となっている。 (MyNavi = 9-17-12)


ID・PW まとめて保存 小型電子機器、10 月発売

キングジムは、小型の電子機器「ミルパス」を 10 月 5 日に発売する。 様々なウェブ上のサービスを使うための ID やパスワードを 200 組まで保存でき、本体の起動用パスワードで外部への情報漏れを防ぐ。 2.5 インチのタッチパネル式液晶画面を備え、入力や閲覧がしやすい設計。 名刺より一回り小さく、税込み 5,229 円。 (asahi = 9-13-12)


スマホでエアコン電源 ON ダメ パナソニックが仕様変更

パナソニックは 12 日、スマートフォン(多機能携帯電話)で遠隔操作ができるエアコン「X シリーズ(発売前)」の仕様を変更し、外出先から電源を入れる機能を削除すると発表した。 国から法令に抵触する可能性を指摘されたため、自主的に決めた。

同社は「スマート家電」の名称で、スマホで遠隔操作や情報管理が出来る家電 8 製品をそろえている。 X シリーズは、10 月から発売する予定だった。 パナソニックによると、経済産業省から、電波を使って電気機器の電源を入れる機能は、他の機器が誤作動を起こすおそれがあるため、電気用品安全法に基づく省令では認められていない、という指摘を受けた。電源を切る機能は問題ないという。 (asahi = 9-12-12)


NEC、インドでイチゴ栽培へ 草の根からブランド拡大

NEC は、インドの農村でビニールハウスを使ったイチゴ栽培を始める。 日本の甘い品種を無農薬で栽培し、現地のレストランなどに高値で売る。 雇用を生み出すとともに、収益をもとに IT を使った教育システムなど、NEC の製品を普及させたいとしている。

津波で被災した宮城県山元町の農地でイチゴを水耕栽培している NPO の「GRA」と協力。 今年 9 月から、インドのプネ農業大学で試験栽培を始める。 来年からは二つの農村に 100 平方メートル程度のハウスを建てて貧困層の主婦ら 50 人を雇い、日本から持ち込んだ苗を無農薬で育てる。

村ごとにハウスを運営する組合を作り、NEC の現地法人が運営。 順次、インド各地に拡大する。 日本生まれの甘いイチゴは珍しいうえ、現地では農薬の過剰使用が社会問題になっているため、レストランや高級スーパーなどに高く売れることが期待できるという。 (asahi = 8-29-12)

◇ ◇ ◇

NEC 早期退職、2,400 人が応募 予定、大幅に上回る

NEC は 28 日、7 月に募った早期希望退職制度に国内の正社員 2,393 人が応募したと発表した。 子会社の NEC トーキンが行った人員削減も含めると退職者は 2,600 人超となり、2 千人を予定していたリストラ計画を大きく上回った。  NEC はリストラ費用 405 億円を 2012 年 3 月期決算で損失計上していたが、退職者の増加に伴って新たに 29 億円の損失が発生するという。 (asahi = 8-28-12)


名刺よりも小さなデジカメ ニコン、9 月下旬発売

ニコンは、小型デジタルカメラ「COOLPIX S01」を 9 月下旬に発売する。 幅 7.7cm x 高さ 5.1cm と普通の名刺よりも小さく、厚さは 1.7cm。 重さは 96g と軽い。 有効画素数は 1,014 万画素で、光学 3 倍ズームレンズを搭載。 シルバー、白、赤、黒、ピンクの 5 色で、想定価格は 2 万円前後。 (asahi = 8-29-12)


26 倍ズーム、望遠に強いデジカメ オリンパス

オリンパスは、遠くの被写体を大きく撮れる望遠撮影に強い小型デジタルカメラ「SP-720UZ」を 31 日に売り出す。 光学 26 倍ズームレンズを搭載し、運動会で数十メートル離れた子どもの表情もよく撮れるという。 店頭想定価格は 2 万 5 千円前後。 9 月下旬には光学 40 倍ズームレンズを搭載したデジカメも売り出す。 (asahi = 8-24-12)


アンドロイド搭載のデジカメ発売 ニコン

ニコンは 22 日、米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載したデジタルカメラ「COOLPIX S800c」を、国内メーカーとして初めて発売すると発表した。 インターネットにつないで、撮影した写真をフェイスブックやツイッターなどに直接、送ることができるようになる。

スマートフォン(スマホ)のカメラ機能に対抗する狙い。 有効画素数は 1,602 万画素、光学 10 倍ズームのレンズを備え、デジカメとしても高機能だ。 スマホのカメラに比べ、望遠でもきれいでブレの少ない写真が撮れるという。 背面のタッチパネルは、スマホと同じように操作する。 無線 LAN でネットにつなげば、写真や動画にコメントを付けて投稿できる。 通話ができない点をのぞけば「スマホより劣るところは何もない。(ニコン)」 想定価格は 4 万 8 千円前後で、9 月下旬に世界で同時発売する予定だ。 (asahi = 8-23-12)


建設機械の出荷額、来年度もプラス見通し 4 年連続に

日本建設機械工業会は 23 日、2013 年度の建設機械出荷額が前年度比 9% 増の 2 兆 4,767 億円になり、4 年連続で増えるとの需要予測を発表した。 リーマン・ショック前の 07 年度実績を上回り、統計をとり始めた 90 年度以降の最高を更新する見通し。 東日本大震災からの復興需要や、北米やオセアニア向けの好調な需要が続く見込みで、国内出荷・輸出ともに 4 年連続で増えると予測した。

12 年度の出荷額は同 10% 増の 2 兆 2,672 億円と予測。 中国向けを除く輸出などが好調で、2 月に公表した前回予測を上方修正した。 会員の建機メーカー 68 社を対象に 7 月時点の予測をまとめた。 (asahi = 8-23-12)