マイクロン、2,800 億円支援 エルピーダ更生計画案 会社更生手続き中のエルピーダメモリの管財人が 21 日、東京地裁に提出する更生計画案が明らかになった。 半導体大手の米マイクロン・テクノロジーの完全子会社になって支援を受ける内容で、支援総額は実質約 2,800 億円。 債権者への弁済率は 40% 超となる。 エルピーダの管財人を兼ねる坂本幸雄社長は 7 月、マイクロンから総額 2 千億円の支援を受けると発表していたが、支援総額は 800 億円多くなる。 計画では、マイクロンが 600 億円を出して 2013 年前半にエルピーダ株を買い入れ、完全子会社にする。 さらに 19 年末までの 7 年間で計 1,400 億円のもうけが出るよう、マイクロンが通常の取引よりも高い値段で半導体を発注する。 (asahi = 8-21-12) ◇ ◇ ◇ エルピーダに 300 億円融資、債権者が独自再建案 - 米マイクロンに対抗 会社更生手続き中のエルピーダメモリの社債権者グループは 14 日、東京地方裁判所に独自の更生計画案を提出したと発表した。 米半導体大手のマイクロン・テクノロジーによるエルピーダの買収額が不当と判断し、対抗措置をとる。 今後、エルピーダに 300 億円の借入枠を付与し、透明性のある方法でマイクロン以外の新たな支援企業を探すとしている。 独自の更生案を提出したのはエルピーダの社債を保有している海外の投資ファンドなど一部の債権者。 同グループはエルピーダの企業価値は 3,000 億円を上回ると指摘しており、マイクロンの買収額 2,000 億円が不当に低いと主張している。 さらに、マイクロンによる買収が最初に支払う 600 億円にとどまる可能性があることも述べている。 また、マイクロンを支援企業に選定した過程も不透明なことから、エルピーダの企業価値が公正に評価される方法を用いて別の支援企業を見つけ、再建を図るとしている。 エルピーダはデジタル製品に搭載される DRAM の国内唯一のメーカーだが、DRAM 価格の乱高下や急激な円高などが影響し、2 月に会社更生法を申請。 先月にはマイクロンを支援企業に選定し、再建を目指している。 (日刊工業新聞 = 8-15-12) 東芝がレアアース使わない強力磁石を開発 東芝は 16 日、価格高騰や、主要産出国である中国の輸出規制で手に入りにくくなっているレアアース(希土類)を使わない強力な磁石を開発したと発表した。 電車やハイブリッド自動車などを動かすモーター用として、2013 年 3 月までに発売することを目指す。 電車などを動かす強力なモーターにはジスプロシウムというレアアースを使う「ネオジム磁石」が欠かせなかった。 東芝は別の種類の磁石に、独自の熱処理を施すなどの工夫をしてネオジム磁石と同等以上の磁力を持たせることに成功した。 (sankei = 8-16-12) 日本の町工場、五輪快進撃 ピンポン球やハンマー製造 女子団体戦で日本が初の銀メダルを獲得した卓球。 卓球台の上を行き来した直径 4 センチのピンポン球は、中国メーカーを押しのけて選ばれた日本製だった。 「オリンピックは世界最高峰の舞台。 公式球に選ばれて最高の栄誉だった。」 日本卓球(千代田区)でピンポン球の開発と製造に携わった村尾英敏・渉外部長 (65) は言う。 1947 年の設立。 村尾さんが入社したころ、国際大会で使われるピンポン球といえば英国製だった。 「高度経済成長を経て日本のものづくりは成長した。 外国産に負けるなという気概でやってきた。」 71 年、米中関係改善のきっかけとなった「ピンポン外交」の舞台、名古屋であった世界選手権で、日卓は公式球に選ばれた。 以後 13 回の世界選手権で使われた。 90 年代に入ると中国メーカーの製造技術が向上。 日卓と肩を並べるようになった。 今回のピンポン球は茨城県古河市にある工場で作っている。 キャリア 40 年超のベテランを含め、28 人が働いている。 半球形にしたセルロイド板 2 枚を張り合わせ、球形に仕上げる。 「トップ選手が登場する五輪は、日本の技術力を PR する格好の場だ。」 銅メダルに輝いた室伏広治選手が 5 日の決勝で放ったオレンジ色のハンマーは、陸上競技用品メーカーのニシ・スポーツ(江東区)の千葉県船橋市にある工場で作られた。 2011 年の世界陸上(韓国)では、男女ともトップ 3 選手が使った。 秘密はヘッド(鉄球)にあるという。 内部に詰めるタングステンを小さく砕き、重心を 6 ミリほど外側にずらすことに成功。 遠心力がより働き、遠くに飛ぶようになったという。 「微妙な違いでもハイレベルな競技者には大きな差になる。 それだけに気が抜けない。」 開発を担当した木村裕次・開発 1 部長 (43) は話す。 「これからも競技者が求めるものを作り続けたい。」 (羽賀和紀、asahi = 8-12-12) ◇ ◇ ◇ 快進撃の裏に秘密兵器 ユニークマシン開発者列伝 日本卓球界初のメダルをかけて、石川佳純選手 (19) が 1 日夜に女子シングルスの 3 位決定戦に挑む。 快進撃の裏には、外国人選手対策として開発された「秘密兵器」の存在があった。 日本の卓球選手が苦しめられてきた中国選手の得意技がある。 バックハンドでこすり上げ、1 秒あたり 110 回転もの猛スピンをかけるレシーブだ。 鋭く曲がるボールの軌跡から、バナナのブランド名と同じ「チキータ」と呼ばれる。 対策をとろうにも、日本人選手でチキータを繰り出せる選手は少ない。 日本卓球協会は、野球のピッチングマシンづくりで技術力に定評のあるスナガ開発(栃木県)にマシンの開発を依頼した。 「野球と卓球では球の大きさも重さも全然違い、回転の再現に苦労した。」 営業本部長の中山均さん (65) は振り返る。 卓球のボールは軽くて小さく、しかも短い距離で軌道に変化をつけなければならない。 1 年ほどかけて、ボールを押し出すローラーの回転を調整した。 チキータを再現するマシンは「チキー太くん」と名付けられ、5 月から都内のトレーニングセンターに運び込まれた。 打倒中国を掲げる日本チームの練習相手に。 石川選手も「中国の強豪選手と同じような球が練習できる」と話していた。 ◇ 柔道女子 63 キロで銅メダルに輝いた上野順恵選手 (29) にも、秘密兵器があった。 「どすこいバー」と名付けられた筋トレマシンだ。 柔道では、長身の外国人選手に奥襟をつかまれて追い込まれる試合が増えていた。 上野選手が所属する三井住友海上柔道部の柳沢久監督は、相手を押し返す筋力アップが必要と考え、電気通信大の技師、斎藤悟さん (50) に相談した。 斎藤さんが思いついたのが野球マンガ「巨人の星」。 グラウンド整備のローラーを引っ張るようなトレーニングで、相手を押し返す力を鍛えられるのではないか。 長さ約1メートルの棒に、360 度回転する取っ手を付けた筋トレマシン「どすこいバー」を開発した。 手首と体全体をうまく使わないと、重りにつながった棒を押し出せない仕組みだ。 上野選手の姉、雅恵さんも「どすこいバー」を使い、アテネ五輪と北京五輪で連覇を果たした。 (羽賀和紀、中村真理、asahi = 8-1-12) ジョギングに助っ人腕時計 GPS で消費カロリー計算 セイコーエプソンは、腕にはめて走れば全地球測位システム (GPS) で移動距離を測り、消費カロリーを計算してくれる「リスタブル GPS SS-700S」を 23 日に売り出す。 センサーで測った速度や、あらかじめ入力した体重などをもとに計算する。 14 時間連続で使え、パソコンにつなげば走った経路なども確認できる。 想定価格は税込み 3 万 4,800 円。 (asahi = 8-11-12) ルネサスの従業員 500 人 日立・三菱受け入れへ 半導体大手ルネサスエレクトロニクスが計画する大規模なリストラに関連し、大株主の日立製作所と三菱電機が計 500 人超の従業員を引き受けることが明らかになった。 ルネサスは 9 日、9 月までに 5 千数百人の早期希望退職を募ると発表しており、大株主 2 社への移籍と合わせ秋までに削減は約 6 千人に達する。 ルネサスは収益改善のため、現在 4 万 2 千人いる従業員を 3 年間で約 1 万 2 千人減らす方針。 大株主の協力も得て、まず削減目標の半分にめどをつけた形だ。 残る約 6 千人は、工場や事業の売却で減らす。 関係者によると、日立は 100 - 200 人、三菱は数百人を引き受ける。 ルネサス設立前に自社にいた 30 代前後の社員を中心に、秋から順次転籍させる。 一方、ルネサスの母体となった 3 社のうち NEC だけは人員を受け入れない。 自らも 1 万人規模のリストラを進めており、内部の理解を得られないと判断した。 (asahi = 8-10-12) ドラクエ 10 出足低調 発売 4 日の本数、前作の 2 割以下 2 日に発売された「ドラゴンクエスト X (10)」の発売後 4 日間の売り上げは約 42 万本で、2009 年発売の「IX (9)」を大きく下回ったことがゲーム誌編集のエンターブレインの調べで 9 日わかった。 「9」は 2 日間で約 234 万本を売り上げていた。 「10」はシリーズ初のオンラインゲームで、インターネットに接続しないと冒頭部分しか遊べないことが敬遠されているとみられる。 (asahi = 8-9-12) ◇ ◇ ◇ 「ドラクエ 10」発売 初のオンライン、続きは月 1 千円 人気ゲームソフト「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」シリーズの 3 年ぶりの新作「ドラクエ X (10)」が 2 日朝、発売された。 東京都渋谷区のレンタル・販売店「SHIBUYA TSUTAYA」では、早朝から集まった 100 人超のファンがカウントダウンで午前 7 時の発売を待ちわびた。 一番乗りした東京都三鷹市のアルバイト、又吉健介さん (33) は前日の朝から並んだという。 「ドラクエの世界がどんな風に変わっているのか楽しみ。」 店には開発者の堀井雄二さんも登場。 「1 作目から 26 年経ってもイベントを開いてもらえてうれしい」とあいさつし、ソフトを買った一人ひとりとハイタッチして喜んだ。 任天堂の据え置き型ゲーム機「Wii」向け。 10 作目で初めてインターネットで不特定多数の人と遊べるオンラインゲームになった。 ソフトだけで遊べるのは最初の数時間分で、続きはゲーム機をネットにつなぎ、月額 1 千円を支払う。 ソフトは税込み 6,980 円。 シリーズで累計 5,900 万本を売り上げている。 (asahi = 8-2-12) 抜け目ないお掃除ロボ、天井・壁の映像で床認識 東芝 ![]() 東芝ホームアプライアンスが 9 月 1 日に売り出すお掃除ロボット「スマーボ V VC-RB8000」は、天井や壁の映像をもとに床の面積や形を認識。 7cm 四方の区画に分けて考え、そのすべてを 4 度ずつ掃除する。 障害物を避けたり、いったん充電器に戻ったりしてもむらなく掃除ができるという。 ゴミを吸い取ると同時にブラシで隙間の毛やホコリをかき出し、拭き掃除もする。 想定価格は 9 万円前後。 (asahi = 8-8-12) パナソニック、128 億円黒字 4 - 6 月期、合理化奏功 パナソニックは 31 日、2012 年 4 - 6 月期の決算を発表した。 前年度に実施した薄型テレビ事業や半導体事業の合理化が功を奏し、純損益は 128 億円の黒字(前年同期は 303 億円の赤字)となった。 10 年 10 - 12 月期以来、6 四半期ぶりの黒字転換で、業績悪化にひとまず歯止めがかかった。 売上高はデジタル家電の国内向け販売が低迷し、前年同期比 6% 減の 1 兆 8,144 億円だったが、営業損益は、固定費の圧縮や材料の合理化などを進めた結果、前年同期比 592% 増の 386 億円の黒字となった。 12 年 3 月期に過去最悪の 7,721 億円の赤字となった際に、関連事業も含め計 2,899 億円の損失を計上したテレビ事業は収益が改善。 薄型テレビとパネルを合わせた事業全体では依然として赤字だが、不採算モデルの販売をやめるなどして約 250 億円の収益改善を果たした。 (asahi = 7-31-12) 沖電線、「立体形状」を開発 - 多層フレキシブル基盤 沖電線は従来の多層フレキシブル基板 (FPC) では難しかった形態を実現できる「立体形状 FPC」を開発した。 らせん状やひねり構造にできるのが特徴。 屈曲特性に優れ、狭いスペースにも配線できる「ゼンマイタイプ」は、2013 年度中の製品化を目指す。 開発した FPC は任意の立体形状に変えることができるため、産業や医療、光学、アミューズメントなど、幅広い用途での採用を働きかける。 既存の配線材料から代替することで、電子機器の小型化や軽量化につなげることができる。 ゼンマイタイプのほか、らせん状にしてひねりや回転ができる「スパイラル形状」や、伸縮が可能な「蛇腹形状」のタイプなども試作。 市場の需要を探っていく。 電子機器内で従来は難しかった構造にできる点を訴求していく。 (日刊工業新聞 = 7-30-12) ポリマテックが民事再生法申請 携帯キーパッドでシェア プラスチック部品メーカーのポリマテック(本社・東京)は 30 日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。 東京商工リサーチによると、負債総額は 203 億円。 1947 年創業で、携帯電話のキーパッドでは高いシェアを持っていたが、スマートフォンの急速な普及への対応が遅れた。 東日本大震災で福島工場が一時停止し、タイの洪水で現地工場が被災した影響もあり、11 年の売上高はピーク(08 年)の 4 割以下の 129 億円に。 最終赤字が 54 億円にふくらみ、資金繰りが行き詰まった。 (asahi = 7-30-12) 任天堂、3DS 値下げ「逆ざや」で赤字 4 - 6 月期 任天堂が 25 日発表した 2012 年 4 - 6 月期決算は、売上高が前年同期比 9.7% 減の 848 億円、純損益は 172 億円の赤字だった。 4 - 6 月期の赤字は 3 年連続。 携帯ゲーム機「ニンテンドー 3DS」を昨夏に値下げして以降、本体が売れても赤字になる「逆ざや」状態が続いていることに加え、円高による為替差損で利益が211億円目減りした。 一方で、13 年 3 月期の業績予想は売上高 8,200 億円、営業利益 350 億円と当初の目標を据え置く。 28 日に発売する 3DS 後継機の「ニンテンドー 3DS LL」や、年末発売予定の次世代ゲーム機「Wii U」での巻き返しを図る。 (asahi = 7-25-12) ◇ ◇ ◇ 新型 Wii に交流サイト機能 コントローラーで会話も ![]() 任天堂は 5 日、年末発売予定の新しい据え置き型ゲーム機「Wii U」に、利用者同士がゲームの攻略法などの情報をネット上でやりとりできる交流サイト機能をつけると発表した。 米ロサンゼルスでこの日開幕した世界最大のゲーム見本市「E3」で発表した。 新サービス名は「Miiverse (ミーバース)」。 ネット上の仮想空間に「Mii」と呼ばれる利用者の分身を登録すれば、利用者が互いにコミュニケーションがとれる。 情報交換できるほか、手書きのメッセージも送れる。 将来は携帯ゲーム機「ニンテンドー 3DS」にも対応する。 また、タッチパネルやカメラを搭載した新しいコントローラーは「Wii U ゲームパッド」と名付けられた。 ビデオチャットができるほか、テレビのリモコンとしても使える。 (asahi = 6-6-12) H2B ロケット打ち上げ、三菱重工に移管へ 文科相方針 平野博文文部科学相は 24 日の閣議後会見で、3 回連続で打ち上げに成功した国産大型ロケット H2B について、「次回からの打ち上げは、H2A ロケットと同様、三菱重工に移管する方向であり、着実に進めたい」と述べた。 現在、H2B は宇宙航空研究開発機構 (JAXA) が打ち上げを担当し、製造を三菱重工に発注している形だ。 打ち上げも移管することで、製造責任の一元化による品質向上や、民間の経営手法の導入によるコスト削減などが期待される。 「兄弟機」の H2A は 07 年の 13 号機から移管された。 (asahi = 7-24-12) ◇ ◇ ◇ H2B ロケット 3 号機、打ち上げ成功 3 回連続 国際宇宙ステーション (ISS) に物資を運ぶ無人補給船こうのとり (HTV) 3 号機を載せた H2B ロケット 3 号機が、21 日午前 11 時 6 分、雨の中で鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。 約 15 分後、HTV を高度約 300 キロで分離し、所定の軌道に投入した。 H2B の打ち上げ成功は昨年 1 月に続き、3 回連続。 HTV は分離後、地球を回りながら少しずつ高度を上げ、ISS に接近。 27 日から 28 日にかけて、高度約 400 キロで、ISS に滞在中の星出彰彦さん (43) らが操作するロボットアームにつかまれてドッキングする予定だ。 HTV は直径 4.4 メートル、長さ約 10 メートルの円筒形で、宇宙飛行士の食料や日用品、実験機器、ISS から放出して軌道に乗せる超小型衛星 5 個など約 4.6 トンの物資を積む。 製造費は約 140 億円。 H2B は主力ロケット H2A のメーンエンジンを二つ並べるなどした増強型。 打ち上げ費用は 150 億円程度。 (asahi = 7-21-12) キヤノン初のミラーレス「EOS M」
![]() キヤノンは、レンズ交換式デジタルカメラ「EOS シリーズ」に、初心者向けのミラーレス一眼「EOS M」を追加し、9 月中旬に発売する。 キヤノンでは初めてのミラーレス一眼。 「EOS M」は、ミラーレス構造と新開発のレンズマウント「キヤノン EF-M マウント」を採用したレンズ交換式デジタルカメラ。 美しいボケ味を出す有効約 1,800 万画素の APS-C サイズの大型 CMOS センサ、映像エンジン「DIGIC 5」を搭載し、デジタル一眼レフカメラ「EOS シリーズ」と同等の高画質と小型・軽量化を両立した。 常用 ISO 感度は最高 ISO12,800。 また、位相差 AF とコントラスト AF の両方を行うハイブリッド CMOS AF を採用し、高速・高精度でスムーズなピント合わせを実現した。 交換レンズは、専用の「EF-M」レンズに加え、別売の「マウントアダプター EF-EOS M」を装着して、マクロ、広角、標準、望遠など、60 種類以上の EF レンズを使用できる。 なお、アダプタを使用した場合は、連写モードでAFが追従するのは 1 コマ目だけとなる。 外部ストロボ「スピードライト」シリーズや GPS レシーバー、ワイヤレスリモートコントローラーなど、従来の EOS 用アクセサリも使用できる。 静電容量方式のタッチパネルを採用した 3.0 型ワイドの液晶モニタを採用。 記憶媒体は SDXC/SDHC/SD メモリカード(UHS-I 対応)。 サイズは幅約 108.6 x 高さ 66.5 x 奥行き 32.3mm で、本体の重さは約 262g、バッテリ・メモリカード込みで約 298g。 カラーは、ブラック、シルバー、ホワイト、レッドの 4 色。 (yomiuri = 7-24-12) 「ウォシュレット、生活変えた」 機械遺産に新たに 5 件 歴史的に技術面で意義のある「機械遺産」に、通勤列車でおなじみのステンレス車両や温水洗浄便座など 5 件が新たに選ばれた。 日本機械学会が「機械の日」の 8 月 7 日に表彰する。 国内初のステンレス車両は、東急電鉄が 1958 年に導入した。 軽量化、無塗装が特徴で、メンテナンスが省け、全国に広がった。 温水洗浄便座「ウォシュレット G」は、TOTO が 80 年に発売。 社員らが、おしりのどこを洗えばいいか、水量、水温、噴射角度を実験、開発した。 同学会は「日本人の生活様式を一変させた」と評価した。 (asahi = 7-23-12) 熱中症・インフル、音で警告 リズム時計が温湿度計 リズム時計工業は、熱中症の危険を知らせてくれる携帯型の温湿度計「ライフナビピコ」を 27 日に売り出す。 気温は 1 度以内、湿度は 3% 以内の誤差で測定できる高精度のセンサーを搭載。 例えば気温 30 度で湿度 60% 以上になると警報音が鳴る。 タテ 5cm、ヨコ 7.1cm、奥行き 2.3cm で、重さは 30g。 価格は税込み 3,150 円。 気温と湿度が低くなった場合はインフルエンザ注意の警報も鳴る。 (asahi = 7-22-12) 「低周波音規制に不備」 国に賠償求め 6 人が提訴 [省エネ型給湯器「エコキュート」や業務用の冷蔵庫から出る「低周波音」に対する環境省の規制に不備があり、頭痛や不眠などの健康被害を受けたとして、関東地方と広島県の住民計 6 人が 20 日、国に 1 人 100 万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 低周波音は 100 ヘルツ以下の低い音で、影響に個人差があるとされる。 原告代理人によると、低周波音をめぐってメーカーなどを相手取った訴訟が全国で 4 件起きているが、国の規制を問う訴訟は初めてという。 (asahi = 7-21-12) 近くても 100 インチ投影 ソニーが新プロジェクター ソニーは、スクリーンから 1.3m 離せば 100 インチの大画面を映せる家庭用プロジェクター「VPL-BW120S」を 25 日に売り出す。 焦点距離の短い直径 12.3cm の大型レンズで画像を拡大し、従来機種の半分ほどの距離で大画面を映せるので、4 畳半程度の狭い部屋でも使える。 約 3.7kg と軽く、想定価格は 8 万円前後。 (asahi = 7-14-12) 敏腕農家の「技」を数値化 NEC や JA など ![]() NEC と JA 全農、農業用暖房最大手のネポンは、ハウス栽培にセンサーとデータ分析を組み合わせた農法の開発に乗り出す。 温室内の温度や日照時間などをくわしく分析することで、経験や勘に基づく「匠(たくみ)の技」を数値化し、それを再現して品質の良い作物を安定的に作れるようにする。 (asahi = 7-13-12) ヤマダがベスト電器買収へ 売り上げ規模 2 兆円超に 家電量販最大手のヤマダ電機(本社・群馬県高崎市)は、九州に地盤を置くベスト電器(福岡市)を買収する方針を固めた。 ベストが実施する第三者割当増資に応じる形でベスト株の過半数を取得し、子会社化する。 ヤマダは買収で売り上げ規模が 2 兆円を超え、2 位以下のライバルを引き離す。 ヤマダは現在、ベスト株の 7.5% を持つ保有率 2 位の株主。 買収金額は 100 億円規模になりそうだ。 ベストは現在の店名のまま営業を続け、上場も維持する方針だ。 国内家電市場は、昨年 3 月に家電エコポイント制度が終了。 地上デジタル放送への移行にともなうテレビの買い替え需要も昨年 7 月の全国での移行を機に激減した。 東日本大震災の影響で移行が延期されていた東北地区でも今年 3 月に完了し、量販各社はテレビの販売不振に苦しんでいる。 ベストの 2012 年 2 月期の売上高は前年同期比 23.2% 減の 2,617 億円。 ヤマダの 12 年 3 月期売上高も同 14.8% 減って 1 兆 8,354 億円となり、10 年に達成した 2 兆円の大台を割り込んでいた。 (asahi = 7-12-12) 巨大加速器支える日本技術 「ヒッグス」発見で実力証明 ![]() 万物に質量(重さ)を与えるという「ヒッグス粒子」とみられる新粒子の発見。 その舞台となった欧州合同原子核研究機関 (CERN) の巨大加速器には、東芝や古河電工など日本企業の先端技術がつめ込まれている。 世界的な発見は、日本の技術力なしでは実現しなかった。 (asahi = 7-7-12) タニタ社食メニュー、自宅でも シャープが新型オーブン シャープは 5 日、高温の水蒸気で加熱するタイプのオーブン「ヘルシオ」の新機種を 8 月 20 日に発売すると発表した。 健康レシピがブームとなった「タニタ食堂」のメニュー 10 種類を自動で調理できる。 想定価格 16 万円前後で、年約 6 万台の販売を目指す。 社員食堂のレシピ本が 480 万部超のベストセラーになった健康計測機器メーカー「タニタ」が協力。 下ごしらえをした食材を入れれば、ボタン一つで主菜 1 品、副菜 2 品の定食メニュー(500 キロカロリー前後)が自動調理できる。 火加減や調理時間を記憶した自動調理メニューは約 350 種類あり、スマートフォンを通じて専用サイトから 25 種類まで追加できる。 庫内の水蒸気の流れも工夫し、調理時間を従来機種よりも最大約 26% 短縮したという。 (清井聡、asahi = 7-6-12) 日本初、秋田に「シェールオイル」 来年にも試験生産へ 新たな資源として注目されている「シェールオイル」が日本でも見つかり、初の試験生産が来年にも始まる。 石油やガスの採掘会社「石油資源開発」が秋田県内の岩盤層に、米国と同じような良質のシェールオイルがあることを確認した。 生産が軌道に乗れば、国内で順次販売する。 シェールオイルが見つかったのは、秋田県由利本荘市の「鮎川油ガス田」。 石油資源開発は来年にも、石油天然ガス・金属鉱物資源機構 (JOGMEC) と、地下 1 千 - 1,500 メートルで試験生産を始める。 関係者によると、総量で 500 万バレル程度の石油が採れる見込みという。 また、秋田県内にはほかにも有望なシェールオイル田が複数あるとみており、石油資源開発などは 5 年以内をめどに周辺地域の開発も手がけたい考えだ。 (asahi = 7-6-12) ◇ ◇ ◇ 南鳥島沖にレアアース 国内消費 200 年分超
東京大学などの研究チームは、レアアース(希土類)を大量に含む可能性が高い泥を、小笠原諸島・南鳥島周辺の海底で見つけた。 昨年、公海でレアアースを含む海底鉱床を発見していたが、日本の排他的経済水域 (EEZ) 内で見つかるのは初めて。 国内の年間消費量に換算して 200 年分以上に相当する量が存在するとみている。 企業と組んで海底から泥を吸い上げる実証実験の検討に入った。 電化製品や電気自動車のモーターに欠かせないレアアースを将来、自給できるようになるかもしれない。 国際的な調査で採取されていた海底の泥を細かく調べた。 南鳥島の沖約 300 キロメートル、水深 5,600 メートルの泥の層にレアアースが高濃度に含まれていた。 中でもモーターの磁石の高機能化に必要なジスプロシウムなどの重希土類が多く存在することが分かった。 海底鉱床は 1 千平方キロメートル以上の広範囲に広がっており、約 680 万トンのレアアースが存在する可能性があるとみている。 深海からどれだけ効率よく採掘できるかなど技術的な課題は多い。 ただ、石油の採掘時でも海底から泥を吸い上げる技術を利用しており、同じ技術を活用できるかどうか検討する。 現在は国内で消費するレアアースの大半を中国からの輸入に頼っている。 EEZ 内で見つかったレアアースを有効利用できるようになれば、資源の安定確保につながる。 (nikkei = 6-29-12) デザイン自在、塗れる蓄電池 米大が開発 薬液を金属やガラス、陶器などにスプレーして作る「塗るリチウムイオン電池」を米ライス大が開発した。 表面が曲がっていたり凸凹だったりしても問題はなく、さまざまな建材や家庭用品を「蓄電池化」できる可能性がある。 英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。 携帯電話やパソコンなどに広く使われているリチウムイオン電池は、電極などになる材料のシートを何層か重ねて巻いた構造だが、研究チームは、薬剤を順番にスプレーして重ね塗りすることでこの構造を作る手法を開発。 ビアマグの上に電池を作って充放電させることなどに成功した。 リチウムイオン電池は通常、円柱か直方体の形だが、「塗る電池」なら複雑な形が可能。 製品のデザインはかなり自由になる。 またこの手法は太陽電池の製造にも応用できるといい、発電と蓄電を同時にできる壁や屋根などが作れそうだという。 (asahi = 7-5-12) ルネサス、10 工場削減へ 津軽、鶴岡、福井など 経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスは、19 の国内工場のうち福井(福井県坂井市)、高知(高知県香南市)、柳井(山口県柳井市)など 10 カ所を 3 年以内に売却や閉鎖する方針を固めた。 3 日に労働組合に提示し、労組も大筋で受け入れる見通しだ。 ほかに熊本錦(熊本県錦町)と大分(大分県中津市)も売却する方針。 システム LSI 事業の主力工場だった鶴岡(山形県鶴岡市)は台湾企業に売却する交渉が進み、津軽(青森県五所川原市)は 1 日付で富士電機に売却した。 ルネサスは母体となった NEC、日立製作所、三菱電機の工場を引き継いだため工場数が多い。 閉鎖や売却の対象は設備が古く効率が悪い工場や、半導体を組み合わせて配線を取り付ける「後工程」を担う工場が中心。 後工程は独自の技術があまり必要ないため、海外への生産委託を増やしてコストを削減する。 (asahi = 7-3-12) ◇ ◇ ◇ ルネサスに 1,000 億円支援 銀行と電機 3 社、大筋合意 半導体大手のルネサスエレクトロニクスが経営難に陥っている問題で、取引先の大手 4 銀行と、設立母体で大株主の日立製作所、三菱電機、NEC は 18 日、計 1 千億円の金融支援をすることで大筋合意した。 半額の約 500 億円を銀行が融資し、残りを電機 3 社で負担する。 ルネサスは、自動車や家電の頭脳となるマイコンの世界最大手。 国内 19 工場のうち 10 カ所以上を清算・売却し、人員 1 万 2 千人超を削減。 1 千億円は、そのために必要なリストラ費用にあてられる。 支援策がまとまり、ルネサスの経営危機は当面回避された。 日立と三菱が計 340 億円を融資。 筆頭株主の NEC は自身も経営不振のため融資はせず、取引の際、ルネサス側の支払いを待ってあげるなどして資金繰りを支えることを提案。 「実質的に百数十億円の融資と同じ効果がある(NEC 幹部)」といい、最終的な詰めをしている。 (asahi = 6-19-12) ◇ ◇ ◇ ルネサス、国内工場の半数売却・閉鎖へ 3 年以内に 経営不振に陥っている半導体大手ルネサスエレクトロニクスは、国内に 19 ある工場のうち 10 以上を 3 年以内に売却や閉鎖で整理し、工場の従業員を 4 千人減らす方針を固めた。 過剰な生産体制をスリム化する狙いだが、地元の雇用に影響が出るおそれがある。 ルネサスはこのほか、5 千人の早期退職者を募るなどして、グループ従業員約 4 万 3 千人の 28% にあたる計 1 万 2 千人超を減らす方針だ。 従業員約 1,800 人を抱える携帯電話向けの半導体開発会社「ルネサスモバイル(東京都)」を売却することも検討する。 ルネサスは日立製作所と三菱電機、NEC の半導体部門が母体で、全国に散らばる 3 社の生産工場をそのまま引き継いだ。 地元への配慮もあり、その後も十分な整理統合を進めてこなかった。 (asahi = 6-17-12) ◇ ◇ ◇ ルネサス、主力の鶴岡工場売却へ 台湾企業と交渉 ルネサスエレクトロニクスが山形県鶴岡市の鶴岡工場を売却する方針を決め、台湾積体電路製造 (TSMC) と交渉に入っていることが 26 日わかった。 ルネサスは国内だけで 19 の生産工場を抱えるが、主力工場の売却が決まれば、残る工場の統合整理も加速する可能性がある。 薄型テレビやパソコンなどに使うシステム LSI (大規模集積回路)を作る鶴岡工場は、ルネサスにとっては最先端技術も抱える主力工場のひとつ。 だが、日本の電機メーカーの不振のあおりを受けて稼働率が落ち込み、業績に打撃を与えている。 ルネサスは約 1,300 人いる従業員とともに工場を引き渡すことで 1 万 2 千人の人員削減策に盛り込む考えだが、TSMC が全従業員を引き受けるかは今後の交渉次第だ。 (asahi = 5-26-12) ◇ ◇ ◇ ルネサス、1 万 2 千人カットに積み増しへ 再建案 経営不振に陥っている半導体大手のルネサスエレクトロニクスが、取引先の銀行に対し、全従業員の 3 割近い 1 万 2 千人程度を削減し、日立製作所をはじめとする親会社 3 社などに計 1 千億円の増資を引き受けてもらう経営再建策を示していることが 25 日わかった。 ただ、日立や NEC は追加出資に否定的で、計画通りに進むかは不透明だ。 これまでは削減数を 5,500 人としていたが、リストラの積み増しを求める銀行側の意向に応えて倍以上に増やした。 希望退職制度の導入や採用の減少に加え、親会社に人員を引き取ってもらうことも検討する。 計約 4 万 2,800 人いる従業員の 28% を減らす計算で、国内に 19 ある工場も閉鎖したり売却したりして減らす。 鶴岡工場(山形県)などが売却候補に挙がっている。 (asahi = 5-26-12) ◇ ◇ ◇ ルネサス、5,500 人削減へ 600 億円の出資要請も 半導体大手のルネサスエレクトロニクスが取引のある大手銀行に対し、約 5,500 人の人員削減を柱とする経営再建計画を示したことが 22 日わかった。 日立製作所など親会社 3 社から計 600 億円規模の追加出資を受けることも盛り込まれている。 6 月中に詳細を決めるとしているが、計画どおりに支援が進むかは不透明な側面も残っている。 計画は、ルネサスの資金繰りを不安視する 3 メガバンクなどの求めで提出した。 5,500 人はグループ社員の約 12% にあたる。 国内工場を売却したり閉鎖したりするリストラ策が中心だ。 600 億円規模の追加出資は NEC、日立、三菱電機の主要株主 3 社に求める内容。 ただ、すでに NEC が出資要請に応じない姿勢を示しているほか、人員削減の規模などでも銀行とルネサスの意見に隔たりがある。 今の計画では株主の足並みがそろわず、銀行の協力も得られないおそれがあるため、今後削減人数や出資額が大幅に変更される可能性がある。 (asahi = 5-22-12) 緑のレーザー開発、光の 3 原色そろう ソニー・住友電工 ソニーと住友電工は、緑色に光る半導体レーザーを世界で初めて開発した。 これで光の 3 原色(赤・緑・青)のレーザーが出そろい、ソニーは、超小型で 30 型以上の鮮明な映像を映せるプロジェクターに応用し、スマートフォンやビデオカメラに内蔵することを検討している。 CD の読み取りなどに使われる半導体レーザーは特殊な金属の結晶に電流を通して発生させる。 赤と青は実用化されているが、緑色のレーザーを出す材質はなく、これまでは赤のレーザーを別の結晶に通して作っていた。 そのため緑を作る装置は赤や青の 3 - 5 倍の大きさが必要だった。 青色レーザーを出す結晶を特定の角度で斜めに切ることで、緑色のレーザーを発生させることに成功。 別の結晶がいらず、小型化できるという。 (asahi = 6-27-12) 国際宇宙ステーションから衛星放出 宇宙機構が計画 高度約 400 キロを周回する国際宇宙ステーション (ISS) から人工衛星を「発射」して軌道に乗せる世界初の計画を、宇宙航空研究開発機構が 25 日明らかにし、5 機の小型衛星を筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で公開した。 計画によると、この 5 機を 7 月に打ち上げられる日本の補給船「こうのとり 3 号」に載せていったん ISS に運んだ後、長期滞在する宇宙飛行士の星出彰彦さんが 9 月ごろにロボットアームを使って船外に移動させ、バネの力で 1 機ずつ宇宙空間に放出する。 この方式は、ロケットによる従来の打ち上げに加えて、小型衛星を宇宙に送るチャンスを増やすのがねらい。 (asahi = 6-26-12) ソニーとパナ、共同開発で合意 大型の有機 EL テレビ ソニーとパナソニックは 25 日、50 型を超える大型の有機 EL テレビの量産化技術を、共同開発することで合意した。 両社が持つ技術を持ち寄り、2013 年中にも量産を始める。 自前の設備投資を抑えるため、液晶パネル製造大手の台湾・友達光電 (AUO) に生産を委託することも検討しているという。 次世代のテレビといわれる有機 EL では、韓国のサムスン電子や LG 電子が、年内に 50 型の大型を発売する予定。 (asahi = 6-25-12) ◇ ◇ ◇ ソニー、シャープとの液晶合弁を解消 自前主義転換 ソニーは 24 日、シャープとの液晶パネルの合弁生産を解消すると発表した。 赤字のテレビ事業を立て直すため、今後はすべての液晶パネルを台湾メーカーなど外部から買ってコストを削減する。 主力のテレビで、1960 年の白黒テレビ発売以来続けてきた主要部品の自前生産から決別する。 ソニーは 2009 年 12 月、シャープ堺工場の運営会社に 100 億円を出資し、7.04% の株を取得。 将来的に出資比率を 34% に引き上げるとしていた。 単にパネルを買うのではなく、自社の技術も注入して自前に近い生産体制にし、高品質のパネルを安定的に手に入れる狙いだった。 ただ台湾メーカーなどの技術が向上し、品質面で差のないパネルが安価に手に入るようになった。 12 年 3 月期でテレビ事業が 8 年連続の赤字となったため、コスト削減のため合弁解消を決めた。 6 月末までに、出資時と同じ 100 億円で運営会社に株式を売却する。 (asahi = 5-24-12) ◇ ◇ ◇ ソニーとパナソニック、有機 EL で提携交渉 韓国勢対抗 ソニーとパナソニックが、50 インチを超える大型の有機 EL テレビ量産に向けて提携交渉を始めたことがわかった。 両社の技術を持ち寄り、液晶パネル製造で世界 3 位の台湾・友達光電 (AUO) にパネルの生産を委託する案が有力だ。 長年のライバルが手を組み、先行する韓国勢に対抗する。 液晶よりも薄型なうえ、高精細で消費電力も少ない有機 EL は次世代の薄型テレビのパネルと目されている。 ソニーとパナソニックはそれぞれ研究開発を進めており、提携で 2013 年以降の量産開始を目指す考えだ。 すでに韓国のサムスン電子と LG 電子は年内に 55 インチの有機 EL テレビを発売すると公表しており、世界市場で競い合う日本勢も量産を急がざるを得ない状況だ。 ただ、パネルの量産には数千億円規模の設備投資が必要とみられ、ソニーとパナソニックは AUO に技術を提供し、生産委託することで自前の設備投資を抑えることを狙う。 (asahi = 5-15-12) ソニー、画像センサーの生産 3 割増強 スマホ向け ソニーは 22 日、長崎テクノロジーセンター(長崎県諫早市)でつくっているスマートフォン向け画像センサーの生産能力を 3 割増強すると発表した。 約 800 億円を投じて、工場内に生産ラインを増やす。 ![]() 画像センサーは、レンズから入ってきた光を電気信号に変える「目」の役割を果たしている。 この工場でつくっているのは、画像を読み取る部分と回路を分けて小型化したスマホ向けのセンサー。 需要が急激に増えているため、2013 年 9 月までに生産量を引き上げる。 ソニーは 11 年度にも 1 千億円を投じて同センターの生産能力を引き上げている。 (asahi = 6-23-12) 画面がほぼ倍サイズ 新しい「ニンテンドー 3DS」発表 任天堂は 22 日、2 画面の携帯ゲーム機「ニンテンドー 3DS」の画面を大きくした新機種「ニンテンドー 3DS LL(税込み希望小売価格 1 万 8,900 円)」を 7 月 28 日に発売すると発表した。 画面のサイズは 4.88 インチ、タッチパネル付きの下画面は 4.18 インチで、3DS の約 1.9 倍。 電池持ちも 3DS 用ソフトで約 3.5 - 6.5 時間と、約 0.5 - 1.5 時間長くなった。 重さは約 336g で、折りたたみ時の大きさは縦 93mm、横 156mm、厚さ 22mm。 同社によると、3DS の国内での推計販売台数は約 630 万台。 (asahi = 6-22-12) |