島根で新手「振り込め類似詐欺」の被害急増

社債や外国通貨の購入を持ちかけ、現金をだまし取る「振り込め類似詐欺」の被害が島根県内で急増している。 1 件の被害額が数千万円に上るケースもあり、県警は新手の詐欺として注意を呼び掛けている。

県警安全まちづくり推進室によると、ことし 1 - 6 月の被害は 6 件で、被害額は計約 9,040 万円。 前年同期は 1 件、約 120 万円だった。 被害者は 40 - 70 代で、社債や外国通貨の購入、ギャンブル必勝情報の提供などを持ちかけられ、代金を振り込んだ。 通貨購入名目で約 3,800 万円、会社の預託金名目で約 2,500 万円など、1人当たりの被害が高額なのが特徴。

社債や通貨購入を勧めるパンフレットが自宅に届いた後、無関係の会社などを装い「パンフレットが届いた人しか購入できない。 高く買い取るので代理で購入してほしい。」と電話があるのが共通の手口。 指定された口座に代金を振り込むと、連絡が取れなくなるという。 同室は「全国でも被害が増えている。 もうけ話は信用せず、まず家族や警察に相談を。」と呼び掛けている。 架空請求など従来型の振り込め詐欺被害は、ことし 1 - 6 月で 7 件、約 840 万円で、前年同期比 1 件減、約 160 万円増だった。 (中国新聞 = 8-13-12)


瑞穂リゾート、島根でスキー場を夏季営業

瑞穂リゾート(広島市)は同社が島根県邑南町で運営するスキー場「瑞穂ハイランド」での夏季の営業を始めた。 標高 1,200 メートルの景色や涼しさを生かし、天然芝のゲレンデを利用したオートキャンプやそば打ち体験、マウンテンバイクの運転など多彩な楽しみ方を提供する。 スキー人口の減少が続く中、山に親しんでもらう機会を増やす狙いだ。 (nikkei = 8-11-12)


石見銀山周辺のツアー相次ぐ バスでの日帰りや滞在型

世界遺産登録 5 周年を迎えた石見銀山遺跡(島根県大田市)周辺へのツアー企画が相次いでいる。 島根県立三瓶自然館サヒメル(大田市)は日帰りコース、特定非営利活動法人(NPO 法人)は滞在型ツアーをそれぞれ計画している。 三瓶自然館サヒメルは 26 日に石見銀山から近い三瓶山の遠足、9 月下旬に三瓶山の田舎料理体験、10 月中旬に石見銀山遺跡や温泉津海岸を歩いて巡ってもらう日帰りバスツアーを計画。 いずれも参加費は各回 1 人 3,500 - 4,500 円。

NPO 法人、しまね歴史文化ネットワークもくもく(松江市)は 9 月 14 - 17 日、石見銀山の歴史などを 3 泊 4 日で体験するツアーを企画。 料金は 1 人 1 万 5,000 円(宿泊・食事費など含む)。 (nikkei = 8-9-12)


フルーツビール「アマテラス」、原料は島根特産の西条柿

松江市特産の西条柿を使ったフルーツビール「アマテラス(天照大御神、発泡酒)」を、「島根ビール(黒田町)」が開発した。 柿由来の甘さが特徴で 10 日に市内や島根館(東京)などで発売される。 2 年前から研究を重ね、東出雲町の農産加工会社の柿ピューレを使った製法を開発した。 柿の糖分を発酵させたアルコール 2 割と麦芽由来のものを合わせた。 アルコール度数は 5.5% で 1,500 リットル製造。 市の「まつえ農水商工連携事業」の助成を受けた。

商品名は、今年で完成 1,300 年を迎えた古事記に「柿」の表記があり、太陽の恵みを受けた作物で完成したことから名付けた。 担当者は「柿の甘みを生かすために苦みを抑えた。 夏向きの飲みやすい飲料になった。」と話している。 350 ミリリットル缶で、松江堀川地ビール館(黒田町)では 550 円。 問い合わせは島根ビール (0852・55・8355) へ。 (竹野内崇宏、asahi = 8-9-12)


夏バテなんの 出西しょうが 出雲市斐川町

島根県出雲市斐川町の特産「出西しょうが」の出荷が 7 日、始まった。 出西生姜生産組合代表の永戸豊さん (68) の作業場で袋、箱詰め作業があり、関係者らに見送られて初出荷した。 出西しょうがは小粒で繊維が細くて軟らかく、えぐみの少ないぴりっとした辛みがある。 全国に人気の輪が広がっている。 青々とした葉を付けたまま束ねて出荷するのが特徴で、さわやかな香りが広がった。

今年の作柄について永戸さんは「予想以上に良好で、10 0トンの出荷目標も達成できそうだ。 たくさん食べて夏バテを吹き飛ばして欲しい。」と話した。 出荷は 9 月が最盛期で、10 月末ごろまで続く。 (岡田和彦、asahi = 8-8-12)


来れ! 独身女性 島根県飯南町商工会が婚活ツアー

島根県飯南町商工会は地元の独身男性と県内外在住の独身女性を対象に出会いの場を提供するツアー「恋にイソガシンジャー」を 10 月 13 日に同町内で開催する。 都会などから訪れる独身女性に田舎暮らしの良さを体験してもらい、地元の独身男性との結婚から定住につなげる。

当日は飯南町商工会に集合し、そば打ちやポプリ作り、パワースポット巡りをした後、立食パーティーを予定。 女性参加者は宿泊し、翌日解散となる。 男性は町内限定で参加費は 5,000 円。 女性は県内外を対象に参加費 3,000 円でそば打ちなどの体験料、立食パーティーの飲食費、宿泊費を含む。 募集人数は男女各 15 人で定員に達し次第締め切る。

同町は約 90% を山林・原野が占める中山間地で、自然の豊かさが魅力となっている。 一方で過疎化に歯止めがかからず、若者層の人口減少・結婚難が深刻化している。 遠方の女性と地元男性との出会いの機会をつくるツアーは同町商工会青年部が企画し、2 年前から年 1 回開いてきた。 昨年のツアーでは 7 組のカップルが誕生したという。 (nikkei = 8-4-12)


電子カルテ県内全域共有へ 全国初 … 島根

島根県内の医師らで作る NPO 法人「しまね医療情報ネットワーク協会」は 1 日、県内の病院や薬局、保健所など全ての医療・保健機関を対象に、患者の電子カルテや薬の使用情報などを共有できる専用通信ネットワークを、来年 1 月に始めると発表した。 厚生労働省によると、県内全域を対象に同様のネットワークを設置するのは全国初という。

県や市町村、病院などの関係者で作る県地域医療支援会議が設置を決めた。 県内の病院や診療所、薬局、保健所、医療検査機関計約 1,000 機関が対象。 すでに 119 機関がネットワークへの参加を決めており、同 NPO は 2013 年度末までに約 600 機関の参加を目指す。 紹介状の送受信システムなどは今年 11 月に先行運用を始める。

同 NPO によると、参加機関は患者の同意を得た上で、電子カルテや画像診断、薬の使用履歴などをネットワーク上で共有、紹介状の送受信や他病院の診療予約、CT (コンピューター断層撮影法)の検査予約もできる。 複数の病院を受診した患者の治療経過や、治療にそぐわない薬剤やアレルギーなどの情報も容易に把握できるという。

また同 NPO はネットワークの愛称を公募、「まめネット」と命名した。 応募した浜田市立上府小 3 年片岡実咲さん (8) は「みんなが元気(まめ)になってほしいと思って名付けた」という。 (矢沢慎一、yomiuri = 8-2-12)


太陽光発電、山陰合銀 参入を支援 融資、今年度 100 億円目標

山陰合同銀行は太陽光発電事業に参入する企業向け融資を強化する。 7 月から始まった「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を受け、製造業の集積が少なく土地が比較的安い山陰で建設会社などの参入意欲が高まっているためだ。 専任の担当者を配置し、計画策定から設備調達まで一貫して支援、勉強会も開く。 今年度は 100 億円程度の融資を目指す。 (nikkei = 8-2-12)


就職・住居 島根の情報提供

島根県への U・I ターンを希望する人向けの相談会「しまね UI ターンフェア」が 29 日、広島市中区の広島国際会議場であった。 同県などが主催し、約 100 人が住まいや就職先についてアドバイスを受けた。

松江市、奥出雲町など 8 市 8 町や、県の関係機関が計 24 ブースを設けた。 来場者は「住むところを探したい」、「農業をしたいが補助はあるのか」などと担当者に質問。 空き家情報を提供する定住支援センターや、兼業農家への助成事業について説明を受けていた。 定年後に雲南市への U ターンを考えている広島市南区の会社員沢本隆さん (50) は「定期的に求人情報を送ってもらうよう手続きした。 円滑な移住のため情報を集めたい。」と話していた。 (中国新聞 = 7-30-12)


境港の門永水産、サケ加工品に進出 カニに次ぐ柱に

カニ加工品製造の門永水産(鳥取県境港市)はサケ加工品の生産を始めた。 本社工場に短時間で厚みのある魚の凍結が可能な高性能凍結機を導入して生産ラインを新設、従業員を 2 割増やした。 主力のカニ加工品は需要が冬場に集中するのに対して、サケ加工品は年間を通じて安定的な販売が見込める。 サケ加工品の売り上げを早期に 10 億円とし、第 2 の事業の柱に育てる。 (nikkei = 7-28-12)


古事記編さん 1,300 年で、「神話博しまね」が開幕

日本最古の歴史書「古事記」が編さんされて今年が 1,300 年になることを記念する観光イベント「神話博しまね」が 21 日、出雲大社(島根県出雲市)などで開幕した。 上中下 3 巻からなる古事記の上巻で描かれた神話の約 3 分の 1 は島根県出雲地方が舞台。 編さん 1,300 年で注目を集める古事記をクローズアップすることで、県内に観光客を呼び込むのが狙い。 11 月 11 日までの期間中、出雲大社周辺で約 140 万人の集客目指す。 (kyodo = 7-21-12)

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出雲大社神門通りの石畳工事完成、神話博控え景観向上

古事記編さん 1,300 年を記念した島根県の観光イベント「神話博しまね」の開催を 21 日に控え、メーン会場の出雲大社(出雲市)周辺につながる参詣道「神門通り」の車道・歩道を石畳にする工事が完成した。 一畑電車の出雲大社前駅から北側の出雲大社正門前までの約 330 メートルが対象。 御影石 1 万枚強を使用し、古い松の木並木や木造の土産物屋などの店舗との調和を狙った。

商店でも観光客が休憩できるように縁台や麻製の日よけのれんを設置したり、紫色のはっぴを着た観光案内人を配置するなどの取り組みを進めている。 石畳敷設は県の公共工事で、神話博開催に合わせた地域振興策の一環。 出雲大社前駅から南側の石畳敷設などの工事は神話博終了後に再開する予定だ。 (nikkei = 7-12-12)


木くず混ぜたプラ製パレット、倉吉で生産 東大発 VB

東京大学発ベンチャーのウッドプラスチックテクノロジー(東京・文京)は鳥取県倉吉市に木くずとプラスチックを混ぜてつくるウッドプラスチック製物流パレットの製造工場を建設する。 同社は岡山県に工場を持つが、レンタルなど事業拡大に対応して生産拠点を増やす。 投資額は約 15 億円。 10 月に着工し、2013 年 5 月に操業を始める。

鳥取工場は敷地面積が約 1 万平方メートル、建屋の延べ床面積は約 4,400 平方メートル。 人員は約 30 人。 岡山工場で生産している 2 タイプ(低温物流用、一般物流用)のパレットに、大型パレットを加えた 3 タイプを年間約 10 万枚生産する。 14 年には 20 万 - 25 万枚に生産量を増やす計画。 新製品の研究開発部門も設ける。

同社は製材所から出る木くずをそのままプラスチックに混ぜる独自の加工技術を持つ。 ウッドプラスチック製パレットはプラスチック製パレットに比べ二酸化炭素 (CO2) の排出量を削減できる。 強度も一般的なプラスチック製を上回るという。 (nikkei = 7-19-12)


出雲農林高、ファミマと提携

コンビニエンスストア大手の「ファミリーマート(本社・東京)」と島根県立出雲農林高(山藤美之校長、生徒 421 人)が、商品開発や店舗実習などで協働する「ファミマものづくりアカデミー」事業を行うことになり、17 日、最初の授業が行われた。 同社と学校を挙げて連携するのは全国でも初という。

同社は、2009 年から県と包括業務提携を結び、これまでも県立出雲商高と地域限定スイーツの開発で連携するなどしてきた。 今年からさらに社員が積極的にかかわる同事業が始まり、県商工労働部が仲介した。 出雲農林高では 2 年生からの「起業実践」、「課題研究」の授業で商品開発、店舗を飾るミニ庭園製作、販売実習を行う。 来年春には新商品など成果を発表する。

初日の 17 日は、「キックオフ」として全校生徒が体育館に集まり、山藤校長、前西潤一・同社中国ディストリクト統括部長、生徒代表の環境科学科 3 年、塚本宗一郎さん (17) らが伝統の「出農(いずのう)太鼓」の打ち初めでスタート。

前西部長は「食物の生産から環境科学まで手がける学校なので、協働はたいへんありがたい話」と述べ、さっそく開発担当者が市場調査などについて講義を行った。 最後に生徒を代表して塚本さんが「大手企業との協働は光栄で、これを機にさらに地域に貢献します」と応えていた。 (高田史朗、yomiuri = 7-18-12)


「トロッコ」気分 EV 巡り人気 石見銀山遺跡のツアー 島根

世界遺産・石見銀山遺跡(島根県大田市)で、大森町の銀山公園から銀を採掘した仙ノ山(高さ 537 メートル)を電気自動車 (EV) を活用して巡るツアーが始まり、人気を呼んでいる。 8 月 31 日まで月、金曜日と週末、盆期間(8 月 14 - 16 日)に運行する。

世界遺産登録 5 周年記念事業の「石見銀山ウオークミュージアム(23 日 - 12 月 24 日)」を盛り上げ、来場者を増やそうと、市と委託運営する石見観光(益田市)が、遊園地などを運営する大阪市の会社から借り受けた。 8 人乗りで、運転席の前以外はガラス窓がなく、JR 木次線で活躍するトロッコ列車のように解放感たっぷりに景色が楽しめる。

運行は午前 10 時半と午後 1 時出発の 2 便。 石見銀山ガイドの会員と添乗員が同乗し、集落跡の石見銀遺跡が残る山頂付近や中腹から大森の町並みが一望できる展望台などを約 2 時間半かけて巡る。 料金は 1 人 1,800 円。 市観光協会職員の田原義人さん (48) は「ガイドの説明も分かりやすく、『銀山についての理解が深まった』と好評です」と話している。 予約は石見観光大田営業所 (0854・82・0663)。 (sankei = 7-15-12)


デジタルで学ぼう : 島根県安来市立赤江小 特別支援学級に iPad 有効

読み書きが苦手な子供たちは、漢字の形が覚えられなかったり、話された言葉を書きつけることが難しかったりし、クラスの中で他の子と同じペースで身に着けることができない。 島根県安来市立赤江小 5 年の俊輔君(仮名)もその一人だ。 だが、iPad (アイパッド)のアプリケーション(アプリ)を使って練習し始めたところ、ひらがなばかりだった日記で漢字を使う割合が急増。 大きな変化が表れた。

漢字を暗記用アプリで

「昨日、読めなかった漢字のカードを作るよ。」 赤江小の特別支援学級の国語の時間。 指導する井上賞子先生 (45) が声をかけた。 俊輔君は iPad を手に、教科書を見ながら入力を始めた。 1 週間の授業時間の半分近くを普通学級で過ごし、特別支援学級では主に国語と算数を勉強する。

俊輔君が使うのは暗記用アプリ。 iPad の画面に暗記カードを作るのだ。 カードの表裏に自分で漢字と読み仮名を画面上のパネルで入力。 画面には、順番に漢字が書かれたカードが示され、指でタッチすると裏に書かれた読み仮名が分かる仕組みだ。

俊輔君が読めない漢字は、4 ページで 62 個。 教科書に鉛筆で印を付け、ルビを振る。 前日に説明文「新聞記事を読みくらべよう」の授業に入った。 文章には「投書」、「要素」など、日常生活でなじみのない漢字も多い。 だが、俊輔君は嫌がる様子もなく意欲的に入力を進めた。

入力が終わると、すぐ練習。 画面上の漢字カードを見て読み上げ、画面を指で触り、カード裏の正解を確かめる。 思い出せなければ、すぐにカード裏の読み仮名を声に出して読む。 画面中央に漢字カードが表示され、正解したカードは画面上側に、間違えたカードは下側にと、自分で振り分けていく。 1 回目の練習で、前日に読めなかった漢字の半分以上を読むことができた。

入力方法が、漢字を思い出せない俊輔君に向いているのではないかと、井上先生は考えている。 例えば、「さんぎょう」とひらがなで入力し、「産業」に変換。 読み仮名として再度「さんぎょう」とひらがなを入力するため、紙に書くよりも漢字の形と読みが記憶に残るのではないかと思うのだ。 2 回目からは間違えた漢字のカードだけを画面に表示し、計 9 回練習して、最後はすべて正解した。

日記はほとんどひらがな

俊輔君は 4 年生から、iPad を使って読み書きの練習を始めた。 ニンテンドー DS を学習に使っていた井上先生が、特別支援学級の指導に向いているのではないかと考え導入したのだ。 iPad は、東京大学などが障害のある子供の学習を支援する共同プロジェクトに手を挙げて借りた。

iPad を使い始めるまで、俊輔君は宿題の日記もほとんどひらがなで書いていた。 予定表にある「国語」、「算数」は、なんとか漢字で書くようになったが、「行った」、「楽しかった」と日記でよく使う字でも、文章を書く時に自分で思い出して書くことはできなかった。

井上先生が、赤ペンで日記に線を引き、「ここは漢字だよ」とお手本を書いて返すと、それを見ながら書き直すことはできたが、翌日はまたひらがなに戻ってしまった。 「毎日同じ言葉を漢字に直していた。 お手本を漢字としてとらえられず、図形をまねて描いているようなものだったのだと、iPad を使い始めて分かった。」と、井上先生は振り返る。

学習にも「自転車の補助輪」

俊輔君は「漢字は苦手だったけど、今は好きになった」と話し、宿題も積極的にこなすようになった。 iPad がなくても、分からない漢字を友達や先生に聞いて書くようにもなってきた。 「学習に困難を抱えた子には、自転車の補助輪のような支えが必要。 俊輔君には iPad が効果的だった。」と、井上先生も驚く劇的な変化だった。 (岡礼子、mainichi = 7-14-12)


県警もフェイスブック = 全国初、若者にもアピール - 島根

島根県警は 13 日、インターネット交流サイト「フェイスブック」の運用を開始すると発表した。 警察では全国初。 利用者が急増する若者を中心に、幅広く広報することで警察活動に親しみを持ってもらうのが狙い。 公式アカウント名は「島根県警察本部」で、20 日午前から公開する。

県警広報県民課によると、発信内容は採用やイベント、振り込め詐欺に対する警戒情報など。 事件事故情報は原則書き込まず、コメントに個別に返信しないなどの運用要領を設ける。

従来の県警ホームページ (HP) とほぼ同じ内容だが、警察特有の硬い表現を極力避け、親しみやすい文体を心掛ける。 投稿は 4 人体制で、毎日更新する予定。 県警のマスコット「みこぴーくん」を登場させることも検討しているという。 同課は「『いいね!』などの反応が多ければ、今後の活動に反映できる。 従来の HP より双方向性が見込まれ、期待している。」と話している。 (jiji = 7-13-12)


鳥取・島根両県の JR 線に乗り放題、特急も乗れる「山陰おでかけパス」発売

JR 西日本米子支社は 13 日、山陰地方の自由周遊区間内で特急・普通列車の普通車自由席に乗り降り自由の「山陰おでかけパス」を発売する。 同乗車券は 2 名が同一行程で旅行する場合に限り販売される。

自由周遊区間となるのは山陰本線東浜 - 益田間のほか、因美線那岐 - 鳥取間、伯備線上石見 - 伯耆大山間、境線全線、木次線宍道〜油木間、三江線江津〜伊賀和志間。 これらの区間を走行する特急「スーパーまつかぜ」、「スーパーおき」、「やくも」、「スーパーいなば」などの普通車自由席にも乗れる。 特急列車のグリーン車と普通車指定席、「奥出雲おろち号」を利用する場合は別途指定券が必要となる。

同乗車券の利用期間は 7 月 20 日から 8 月 27 日までで、期間内の金曜日から月曜日までのうち連続する 2 日間に限り利用可能となる。 自由周遊区間内のみどりの窓口やおもな旅行会社のほか、クレジット掲載であれば電話予約サービスの利用も可能。 価格はおとな 3,500 円、こども 1,500 円(こどものみの利用は不可)。 (マイナビニュース = 7-10-12)


島根県立大のメールシステムに不正アクセス - アカウント乗っ取られスパム送信

島根県立大学の一部メールアカウントが第三者に悪用され、11 回にわたりスパム送信に利用されていたことがわかった。 同大事務局のメールアカウントが部外者よって乗っ取られ、スパム送信に利用されていたもの。 同大浜田キャンパスメディアセンターや松江キャンパス図書館の代表メールアドレスで被害が発生した。

浜田キャンパスメディアセンターが、7 月 3 日午後にメールフォルダを確認した際、同日午前中に 4 回にわたり、同センターの代表メールアドレスからスパムが送信されたことに気が付き、問題が発覚した。 さらに調査を行ったところ、3 月 4 日から 6 月 21 日にかけて同様の不正なメール送信が 7 回行われていたことが判明。 さらに松江キャンパス図書館の代表メールアドレスについても、2 回のスパム送信に利用されていた。 送信されたスパムは、いずれも英語で記載されていたという。

同大では原因について、メールアドレスからパスワードが推測され、第三者がメール送信に悪用した可能性が高いと説明。 再発を防止するため、被害の有無に関係なく大学事務局などのメールアドレスについてパスワードを変更した。 (Security NEXT = 7-10-12)


ニッポン高度紙、米子の新工場完成 9 月操業

コンデンサー用絶縁紙最大手のニッポン高度紙工業は 6 日、鳥取県米子市で米子工場の竣工式を開いた。 同社では初の高知県外の工場で、生産能力の向上と大規模地震などの被災リスクを分散するのが狙い。 9 月から操業を始める。

新工場は敷地面積が約 5 万平方メートル、建屋の延べ床面積は約 9 千平方メートル。 アルミ電解コンデンサー用絶縁紙を月約 300 トン生産する。 人員は約 40 人。 総投資額は約 88 億円。 新工場の稼働により、本社工場(高知市)、安芸工場(高知県安芸市)と合わせた生産能力は 1.3 倍に拡大する。 今後、同敷地内に工場棟を増設し、リチウムイオン電池用絶縁紙などの生産も検討している。 人員も将来は 100 人規模に増やしたい考え。 (nikkei = 7-7-12)


東日本大震災 : 福島第 1 原発事故 夏休みを島根で

農作業や野遊びなど、参加希望者募集 / 福島

福島第 1 原発事故の影響で外遊びの機会が減っている福島の子どもたちに、夏休みを楽しんでもらおうと、島根県は県内施設への滞在を希望する子どもたちの募集を始めた。 滞在費などを同県が負担し、農作業や野遊び体験などをしてもらう。

同県は昨年度、夏、春休みに福島から子ども計 40 人と保護者同 29 人を受け入れた。 今回も同県などで作る「しまね田舎ツーリズム推進協議会」の登録農家などが受け入れ、農作業体験や地元産品を使った郷土料理を楽しんでもらう。 県しまね暮らし推進課の担当者は「福島の子どもたちを島根で元気づけたい」と話す。

対象は、福島県在住の中学生以下の子どもとその保護者。 滞在中の体験料と宿泊費(食事代含む)、現地での移動経費は島根県が負担する。 現地との往復は実費だが、空路の場合 1 人 6 万円(小学生以下 3 万円)を助成する。 期間は 7 月 20 日から 8 月末まで最大 10 日間。 定員 70 人程度で、定員に達すれば終了する。 問い合わせは、同協議会事務局 (0852・22・5687)。【曽根田和久】 (mainichi = 7-6-12)


「リーン・スタートアップを強く意識」 島根県が事業モデル創出支援

島根県は 2012 年 7 月 2 日、「パートナー型ビジネス創出支援事業」の第 1 号となる採択事業を発表した。 ブライダル事業者と IT 企業による「婚活応援システム」を採択。 開発費用の半分を最大 1,000 万円まで補助金として交付。 事業は「リーン・スタートアップを強く意識したプロセスで進める(島根県)」としている。

「パートナー型ビジネス創出支援事業」は、島根県が 2012 年度から開始した、県内の産業振興を目的とした施策。 県内に事務所を置くサービス事業者と、県内の IT 企業が連携し、新しいビジネスモデルを創出する取り組みを支援する。 採択された事業に対して、開発費用の 2 分の 1 を、原則 500 万円、特例として 1,000 万円を上限として交付する。

採択された「婚活応援システム『メイト』フランチャイズ事業」は、マリエ・やしろが運営している婚活応援システム「やしろメイト」の業務ノウハウと運営システムを IT を活用してフランチャイズパッケージ化し、婚活応援システム『メイト』として提供するもの。 島根県では「マリエ・やしろとピーシーエッグの売上を大きく伸ばし、山陰の企業から全国区の企業へと成長させることはもとより、全国の婚姻数を増やすことによりブライダル業界、ひいては日本経済の発展にも寄与する、社会的にも意義のある事業」としている。

事業は「リーン・スタートアップ」と呼ばれる手法を取り入れて進める。 リーン・スタートアップとは、短期間で仮説の検証とピボット(小さな方向転換)を繰り返し、ビジネスモデルを発見するプロセスである。 具体的には「申請段階での仮説に対して第 1 段階では、必要最小機能 (MVP、Minimum Viable Product) による検証、評価を行い、それをクリアできて初めて第 2 段階であるサービス開発を行い、サービス開発後もサービス投入、検証、サービス改善へのフィードバックループを繰り返す。(島根県)」

また島根県は Ruby OS による産業振興を進めており、システム開発には Ruby とアジャイル開発が採用される予定である。 島根県では「パートナー型ビジネス創出支援事業」の申請者を引き続き募集している。 事業の詳細は島根県のホームページに掲載している。(ITpro、高橋信頼、nikkei = 7-3-12)


保険証の性別、裏表記も OK 性同一性障害、松江市対応

心と体の性が一致しない「性同一性障害」と診断された松江市の上田地優(ちひろ)さん (54) が、国民健康保険証の性別表記の削除を求めたところ、市が 2 日、裏面だけに性別を表記した新たな保険証を交付した。 厚生労働省によると、こうしたケースは「これまで聞いたことがない」という。

上田さんは戸籍上は男性だが、性別適合手術を受けずに女性として生活している。 5 年前から保険証の性別表記をめぐって市や厚労省に要望を出してきた。 市の保険証が 4 月に個人用のカード型に切り替わり、性別表記が目立つようになったことから「病院に行きづらい。 生きる権利が侵されている。」と訴えていた。 上田さんは「思いを伝えれば動くんだなと思った」と対応を評価した。 (asahi = 7-3-12)


天然クーラー楽しんで 「八雲風穴」一般開放、あすから 島根

地下水が冷やした空気が岩の間から吹き出す "天然クーラー" として知られる島根県出雲市佐田町の「八雲風穴」が 30 日から、一般開放される。 長期予報では今夏は暑くなるとされている上に、節電も求められるとあり、例年以上に人気を呼びそうだ。 市八雲風穴公園にある八雲風穴は地下 3 階、地上 1 階の施設。 かつてはシイタケや野菜の種などの貯蔵庫として使われていたが、観光資源として活用しようと地元住民らによる活性化グループ「八雲風穴風太郎」が昭和 63 年から、一般公開している。

外気温が 30 度まで上がっても、建物の中は 5 度前後の "別世界" で、昨年は約 1 万 8 千人が避暑に訪れた。 同グループの勝部秀雄会長は「自然の冷気パワーと森林浴を楽しんでほしい」と呼び掛けている。 管理棟では、笹巻き(140 円)や冷やしトコロ天(350 円)、すさのおアイス(250 円)などを提供。 開放されるのは 9 月 9 日までで、時間は午前 9 時 - 午後 5 時。 入場料は 200 円(子供 100 円)。 (sankei = 6-29-12)


福島の企業、鳥取市でキクラゲの生産開始

電子部品製造や人材派遣などを手掛けるプロスグループ(福島県いわき市)は 26 日、鳥取市に農産物の生産・加工を手掛ける新工場を開設し、キクラゲの生産を本格的に始めた。 同グループはいわき市でイチゴの生産・加工販売を計画していたが、東日本大震災と福島第 1 原子力発電所の事故の影響で中断。 生産品目をキクラゲに切り替え、鳥取市で事業に取り組む。

グループ企業の TPC (いわき市)が工場兼支店を開設した。 工場は 2 階建てで、延べ床面積は約 2,400 平方メートル。 従業員は約 50 人。 年間 20 万株のキクラゲを生産する。 7 月から生食や乾燥品、つくだ煮などの加工品として販売する。 初年度 2 億 5 千万円の売り上げを見込む。 (nikkei = 6-27-12)


レンジャー最前線 : 島根・隠岐諸島 「ジオ」の恵み伝えたい

松江自然保護官事務所は鳥取、岡山、島根の 3 県にまたがる大山隠岐国立公園を所管しています。 このうち、島根県・隠岐諸島は四つの有人島と付属する約 180 の小島から成り、波浪によって削られてできた断崖や奇岩と多数の小島が織りなす風景がすばらしいところです。 このような島々の地形・地質は学術的に特異的なこともあって、09 年に「日本ジオパーク(ジオ = 地球、土地)」に認定され、「世界ジオパーク」に向けた活動が行われています。

ジオパークは、優れた価値を持つ地形・地質を保全しながらそこからもたらされる鉱物や温泉、農林水産物、景観などの恵みを持続的に享受し、地域振興に役立てる取り組みの場を認定するものです。 国連教育科学文化機関(ユネスコ)が支援し、国内では、ジオパークを推進するために、地形、地質などの専門家が「日本ジオパーク委員会」を作り、現在 20 の地域を「日本ジオパーク」に認定しています。

火山活動で形成された景観やそこで取れる豊かな海の幸なども「ジオ」からもたらされる恵みですが、地中深くから表出した岩石も人々は利用してきました。 例えば隠岐の島町の南西部に見られるアルカリ流紋岩という白色の岩石からは良質の黒曜石が産出され、はるか 3 万年前には既に中国山地を越えて瀬戸内まで運ばれて古代の人々に石器として利用されていました。 今も海岸に行けば黒光りする石を簡単に見つけられます。

また、ある民家の石垣は一部の海岸から取れる黒っぽい岩石でできていますが、実はその石の中には地下深いマントルにあるかんらん岩が激しい噴火でそのまま地上に運ばれてきたものが含まれています。 珍しい岩石を集落の中で見かけることができるのです。 さらに、海岸線の水際に本州では深山で見かける草花が咲き、山間部に亜熱帯性のランが着生するなど、不思議な生え方をしている植物を観察できます。 これは、2 万年前の海面変動で本州と陸続きになったことが関係しています。

環境省は今年 4 月に隠岐に分室を設置し、新たに「アクティブレンジャー」を 1 人配置しました。 自然保護官(レンジャー)を補佐し、現場で自然環境について情報収集し、地域の方々と自然ふれあい活動を行う環境省の臨時職員です。 地域の環境学習で国立公園の説明や自然解説などを行っています。

すばらしい景色や海の幸だけでなく、島の人々が活用するジオの恵みや自然の面白さを伝えていくことができればと思います。 そのためには岩石や地質のように面白さを伝えにくい素材を、身近な動植物などを通じて分かりやすく伝えるための手法を島のガイドの皆さんと一緒に考えたいと思います。 (鈴木祥之・松江自然保護官事務所自然保護官、mainichi = 6-25-12)


東京スカイツリー:「職人の技が作る」 島根大でデザイン監修の澄川氏講義

東京スカイツリーのデザイン監修を手がけた吉賀町出身の彫刻家、澄川喜一さんの講義が 22 日、松江市西川津町の島根大であった。 東京の新名所となるスカイツリー建設に込めた思いに学生や市民が耳を傾けた。 澄川さんは元東京芸術大学長で、現在は県芸術文化センターグラントワ(益田市)のセンター長も務める。 講義は、島根大が各界で活躍する県ゆかりの人物を招いて昨年度から開講する「島根学」の一環として実施された。

澄川さんは、東京湾アクアラインや東京都庁などにあるデザインした作品を紹介。 スカイツリーのデザインでは、五重塔の中心を通る「心柱」から着想を得た裏話を披露した。 「スカイツリーは職人の技が作り上げた。 美しい立ち姿で江戸の『粋』を表現した。」と説明。 日本の伝統技術を継承していくことの誇りを学生たちに語った。 (曽根田和久、mainichi = 6-23-12)


鳥取銀、水木しげるロードに ATM 妖怪屋敷イメージ

鳥取銀行は7月13日、「ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪像が並ぶ鳥取県境港市の「水木しげるロード」にATMコーナーを開設する。 屋根をかやぶき風にするなど妖怪屋敷をイメージした外装にする。 土産物などを買う観光客の利用を見込んでいる。

同行の境中央支店水木しげるロード出張所として新設する。ATMは年中無休で稼働し、利用時間は午前9時から午後7時。 同行のロゴが浮かんでは消えるマジックミラーを設置する。 水木しげるロードはJR境港駅から「水木しげる記念館」まで約800メートルの歩道にブロンズの妖怪像が約140体並ぶ。 1993年7月にオープンし、今年5月に累計の観光客数が2千万人を突破した。 現在、ゆうちょ銀行がATMを設置している。 (nikkei = 6-23-12)


島根県独自の学力調査 中学生全教科で全国平均超え

島根県教育委員会は 20 日、小学 4 年 - 中学 3 年生を対象にした県独自の学力調査の結果を発表した。 学年・教科別の平均正答率が全国平均(推計値)を 1 - 3 ポイント上回ったものが昨年より四つ増え、全国との差が縮まった。 中学生は全学年が全教科で全国平均を上回った。

調査は 4 月に県内すべての公立小中学校(特別支援学校を含む) 341 校で実施した。 教科は国語と社会、算数・数学、理科、英語(4 年は社会と理科はなし、中学 1 年以下は英語なし)。 全国平均で見ると、小学生は 4 年の国語で 2.0 ポイント、6 年の社会で 1.4 ポイント下回ったのが目立った。 一方、5 年の国語は 4.5 ポイント、中学 2 年の国語は 3.4 ポイント上回っていた。

義務教育課は「2006 年の調査開始以来、現状の把握や改善に取り組んできた。 県内の児童や生徒が少ない分、きめ細かな指導ができた成果が表れてきた。」とみている。 全体的に基礎的な知識は備わっているが、複数の資料を読み取って表現したり、理由を説明したりする応用問題などで正答率が低く課題が残った。 また家庭の電気配線や冷たいコップのまわりに水滴がつく理由など、実生活に関連した問題にも弱さが目立つという。

同時に実施した生活習慣や学習への意識調査では、家庭での平日の学習時間が 30 分以下の割合が各学年平均 27.4 - 45.2% と前年とほぼ同じ。 携帯電話の平日 1 日の平均使用時間は調査対象の小学 5 年 - 中学 3 年生で 27.6 - 80.7 分で前年の 28.6 - 81.2 分から少し減少した。 (藤田絢子、asahi = 6-21-12)


中国電管内の太陽光発電、10 万件超に 島根原発 1 号機に相当

中国電力は 20 日、管内の太陽光発電による余剰電力購入の契約件数が 5 月末時点で 10 万件を超えたことを明らかにした。 再生可能エネルギーへの関心の高まりを背景に導入が加速しており「今後も件数が増えていく見通し(同社)」だ。

5 月末の契約件数は 10 万 733 件で、3 月末に比べて約 4,300 件増えた。 「最近は月 2,000 件のペースで増加している」という。 契約容量の合計は 41 万 4,000 キロワットで、すべてが容量通りに発電すれば島根原子力発電所 1 号機(松江市、出力 46 万キロワット)に近い規模に相当する。

固定価格買い取り制度が 7 月に開始する影響で、8 月分からは電気料金が 1 キロワット時あたり 0.22 円上乗せされる。 中国電力によると、標準家庭(使用量が 300 キロワット時)の場合、現行の負担金を合わせて月 98 円の上乗せになるという。 (nikkei = 6-20-12)


島根県が学生などを対象にした「Ruby 合宿 2012 夏」を開催へ

島根県は 2012 年 8 月 20 日から 24 日までの 4 日間、「Ruby 合宿 2012 夏」を開催する。 学生などが 4 泊 5 日の合宿で Ruby によるプログラミングを学ぶ。 まつもとゆきひろ氏の講演や、島根県 IT 企業との交流会も予定されている。

Ruby 合宿は、若者に Ruby や県内の IT 企業への理解を深めてもらうことを目的として、島根県が 2008 年から実施しているイベント。 Ruby の基本的な文法やライブラリの利用方法を学んだ後、数人のグループで簡単なゲームを作成し、最終日に成果を発表する。 費用は、宿泊費や食費、傷害保険料などを含めて 7,000 円。 島根県出身者や県内在住者が優先だが、それ以外でも学生または 25 歳未満の未就業者であれば応募できる。 詳細は島根県の Web サイトに掲載している。 (高橋 信頼、ITpro = 6-19-12)


ストロンチウムを効率的に除染 ネオナイトが開発

汚水、汚泥や土壌の浄化処理を手掛けるネオナイト(松江市、寺山文久社長)は放射性ストロンチウムに有効な除染剤を開発、今月末にも発売する。 島根県内で採石される天然鉱物で、放射性セシウムの除染に使われているゼオライトを主原料に化学的に生成した薬品で、高い除染効果が確認できたという。 東日本大震災による原子力発電所の事故に見舞われた福島県などでの除染用に需要を見込む。 (nikkei = 6-19-12)


NEXCO 西日本、中四国地方で最大 4 割安い周遊割引

西日本高速道路(NEXCO 西日本)は 15 日、7 - 11 月にかけて中四国地方を周遊する自動車を対象に、定額で高速道路が利用できる周遊割引をすると発表した。 通常料金に比べて最大で約 4 割安く、この地域で相次ぐ大型イベントへの観光客を取り込む。

自動料金収受システム (ETC) 搭載の普通車や軽自動車などが対象。 あらかじめ同社が決めた出発地と周遊地間について、本州四国連絡高速道路 3 線を除く 1 往復分の利用と周遊地内での乗り降りが定額となる。 出発日に応じて 1 - 3 日間の利用券がある。 事前の申し込みが必要で、18 日以降に NEXCO 西日本のホームページから氏名や ETC カード番号などの登録をする必要がある。

四国向けの出発地は広島県や岡山県、兵庫県の一部 IC で、周遊地は愛媛県の東温市から西予市にかけての IC。 11 月まで宇和島市で開かれている「えひめ南予いやし博」への観光利用を想定している。 出発地によって料金は変わるが、例えば神戸北 IC からは普通車で 7,800 円と通常比で 38% 割安(火水木利用の場合)となる。 対象期間は一部日付を除き 7 月 20 日から 11 月 5 日。

中国地方向けの出発地は香川県や大阪府、兵庫県などで、周遊地は島根・広島・鳥取の中国 3 県の一部地域。 7 月から 11 月まで島根で開かれる「神話博しまね」などを想定。 香川発の料金は通常比 41% 割安(同)の 6,000 円。 対象期間は一部日付を除く 7 月 14 日から 11 月 30 日まで。 (nikkei = 6-16-12)