<格安航空> 不便も同乗 … 芋づる欠航招く 少数機、短い間隔

来月 1 日に全日本空輸子会社の格安航空会社 (LCC)、エアアジア・ジャパンが就航し、夏の行楽シーズンに日系 3 社がそろい踏みする。 関西国際空港を拠点に 3 月に就航した同じ全日空系、ピーチ・アビエーションの搭乗率は 5 月末の集計で平均 77% となり比較的快調な滑り出しだが、今月就航したジェットスター・ジャパンが就航初日から欠航を出すなど「格安」と引き換えにした「不便さ」も見えてきた。 海外で普及が進んだ LCC は日本に定着し、空の価格破壊をもたらすのか。 現状を探った。

今月 3 日の就航初日に欠航便を出す事態になったジェットスター。 同社によると、原因は最終便に使う航空機で、搭乗手続きなどの遅れが少しずつ重なったことだった。 欠航したのは新千歳発成田行き最終便で、午後 8 時 40 分に新千歳を出発予定だった。

航空機は同日午後 1 時 27 分、まず成田から福岡に定刻より 17 分遅れで出発。 しかし、折り返して福岡を出発する便の遅れは 40 分に拡大した。 成田に戻って新千歳に向かう便では、空港混雑による離陸待ちも加わり、午後 6 時半の出発予定が午後 7 時 56 分と 1 時間半近い遅れになった。 新千歳に着いたのは定刻より 1 時間 22 分遅れの午後 9 時 33 分で、機内清掃などをすませて折り返しても、成田の飛行禁止時間となる午後 11 時までに到着できなくなったため、欠航を決めた。

同社は、チェックインをすませた乗客の搭乗確認や、機体への給油作業などに予想以上の時間がかかったためと話し、「業務の基本動作に大きなミスがあったわけではない」と説明する。 しかし、LCC ならではの弱点があったことは否めない。

ジェットスターでは、航空機が空港に到着してから出発するまでの運航間隔が約 30 分で、日本航空などの大手より 15 分ほど短い。 この短時間に機内清掃から機体の給油・点検、乗客の荷物搬入や搭乗確認までスピーディーにこなす必要がある。 一つ作業が滞ると、芋づる式に遅れが広がりやすいのだ。

多くの航空機を保有する大手航空会社では、前の便の到着が大幅に遅れる場合、別の機体を手配して欠航を防いでいる。 しかし、LCC は少ない航空機を使い回してコストを切り下げているため、急な機体手配は難しい。

3 機の保有で 1 日 12 便を運航するジェットスターの広報担当者は「就航初日は社員の緊張や不慣れで、乗客の乗り降りをはじめ作業全般が遅れた」と釈明するが、12 日も燃料ポンプに不具合の表示が出て発着が遅れ、新千歳発成田行きの最終便が欠航した。 同社は 23 日から一部ダイヤを 20 分繰り上げるが、就航初日の最終便に搭乗予定だった東京都の男性は「もうジェットスターの最終便には乗りたくない」と不信を口にする。

先陣を切ったピーチも軽微なトラブルによる欠航が続いた。 3 月 28 日に長崎空港で、客室乗務員が誤って脱出用シュートを作動させ、新品に交換する整備が必要になって運航を中止したのが一例だ。 同社は部品の保管を最小限に削っているため、新しいシュートの取り寄せに時間がかかり、発生から 3 日間で計 13 便が飛ばなかった。

同社の広報担当は「1 機に不具合が出れば複数の便が欠航するのは LCC の宿命」と利用者の理解を求めている。 航空行政に詳しい早稲田大アジア研究機構の戸崎肇教授(公共経済学)は「2 社のトラブルとも典型的な LCC の問題が出た。 利用者はそういった特徴に留意して LCC を利用する必要がある。」と指摘している。

成長へ課題 … 発着枠・コスト

LCC は世界の空ですでに 3 割のシェアを握っている。 日本ではなぜ出遅れたのか。 LCC は約 30 年前、米国で誕生した。 きっかけは 1970 年代後半に加速した航空自由化だ。 78 年に航空会社規制緩和法が制定されたことで、航空会社が運賃を自由に設定できるようになり、格安競争が激化。 元々国土が広く航空需要が大きいため急速に普及した。 その後欧州やアジアにも拡大、マイカーや長距離バスの利用で航空機に乗ったことがない新たな顧客を掘り起こした。

一方、日本で LCC が注目されるようになったのはここ数年だ。 日本に初めて乗り入れたのは、07 年 3 月に関西 - シドニー線を開設した豪州ジェットスター航空。 8 月のエアアジア・ジャパン就航で日本に乗り入れる LCC は計 13 社となるが、シェアはまだ数 % に過ぎない。

出遅れの最大の要因は「空港の発着枠とコスト高(LCC 関係者)」だ。 成田など首都圏の拠点空港では、LCC が乗り入れを希望しても発着枠に余裕がなかった。 航空各社が空港に支払う着陸料も日本の高さが際立っており、成田や関空はシンガポール・チャンギ空港や韓国・仁川空港の約 3 倍。 地上業務の人件費や空港の施設使用料なども高く、エアアジア関係者は「日本では 1 座席当たりのコストがマレーシアの約 3 倍」と話す。 費用を極限まで削って格安運賃を実現する LCC にとってコスト高は死活問題だった。

流れが変わったのは 09 年以降。 国土交通省がアジアからの観光需要を重視し、LCC を中心とした航空需要拡大策を打ち出した。 同時に相次ぎ規制緩和も実施し、今年 6 月にはパイロットの乗務条件を緩和して LCC がパイロットを確保しやすい環境を整えた。 ピーチ・アビエーションが一昨年、発着枠に余裕がある関空を拠点に就航する話を持ちかけたのを機に、利用者の低迷にあえぐ関空が「LCC で起死回生を図ろう」と誘致を活発化。 茨城など赤字に苦しむ地方空港も追随し、アジアの LCC 誘致を活発化させた。

そうした中、成田の発着枠も拡大。 10 年 10 月まで年間 22 万回だった発着枠は 11 年度末に 25 万回となった。 14 年度末には 30 万回まで増える。 周回以上の遅れだった和製 LCC が普及する条件がようやくそろった格好だ。

だが今後の成長は未知数だ。 日本は国土が狭いうえ、新幹線など高速鉄道網が既に十分発達している。 コスト高の課題も依然残る。 エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者 (CEO) は毎日新聞の取材に「空港を低価格で提供してくれないなら別の場所を探す」と述べ、成田と施設使用料などの引き下げ交渉をしていると明らかにした。 「成田などの発着枠はまだまだ不十分(航空大手幹部)」との声もある。 低コスト化やさらなる規制緩和が今後のカギを握っている。 (宇田川恵、桐野耕一、mainichi = 7-22-12)

格安航空会社 (LCC) ◇ 英語で「Low Cost Carrier (ローコストキャリアー)」の略。 機内食を有料にするなどサービスを簡略化したり、航空機を 1 機種しか持たず整備費を削るなどして徹底的にコストを削減し、低価格の運賃を提供する航空会社。 運賃は大手航空の 2 割 - 半額程度で設定されている。


グリーンロードモータース、京都で EV スポーツカー量産開始

電気自動車 (EV) の開発販売を行うグリーンロードモータース (GLM) は、EV スポーツカー「トミーカイラ ZZ」の量産を京都府舞鶴市にて開始すると発表した。 同車両の量産にあたり、出井伸之氏(ニチコン株式会社)、江崎正道氏などが資本参加し、GLM は資本金が 1 億 5 千万円となったことを公表している。 量産開始までに必要な資金調達が完了したことで、本年度より量産を開始するという。 発売される車両は、2013 年春に開設予定の大阪北再開発 PRJ 「ナレッジキャピタル」での出展が決定している。

「トミーカイラ ZZ」は、12 年前にガソリン車として販売され、「公道でも走れるレーシングカー」として今も支持されている。 ライトウエイトスポーツカー「ロータス・エリーゼ」に対抗する車として海外でも評価が高く、ファンの間では復活が期待されている。 同新型 EV 車では、当時のトミーカイラのエンジニアが集結し、車体、デザインともに刷新されるようだ。

また、GLM による「京都 生産方式」では、部品を車台部分と、エクステリア部分に分けて製造され、そのため、エクステリアは、軽量な樹脂素材でも衝突安全性能に配慮した構造を採用でき、専用金型やロボット溶接等の高価な設備投資の必要がないハンドメイドによる車体製造が実現するという。

尚、トミーカイラ ZZ の EV 車は、京都府の運営する「次世代自動車パートナーシップ倶楽部」に設立された『京都電気自動車開発ワーキンググループ』の活動の一環として、京都の部品メーカーを中心に、参画事業者との共同事業として開発を進めている。 (asahi = 7-20-12)


日産「ノート」全面改良 9 月発売、燃費 4 割向上

日産自動車は 16 日、9 月に全面改良して発売する小型車「ノート」を公開した。 燃費はガソリン 1 リットル当たり 25.2 キロと従来より 4 割向上した。 国内での販売目標は年 12 2万台で、最量販車種に育てることをめざす。 販売台数で水をあけられているホンダの「フィット」やトヨタ自動車の「ヴィッツ」を追う。

排気量 1.2 リットルのエンジンを新開発。 従来より排気量を小さくする一方、圧縮した空気を強制的に送り込む「過給機」を組み合わせて力強い走りと低燃費を両立。 エコカー補助金終了後の国内販売を下支えする効果も期待している。 価格は後日に公表する。 昨年 8 月に分社化した日産自動車九州(福岡県苅田町)で量産を始めた。 欧州市場向けは英サンダーランド工場でつくる。 欧州や北米など世界で年 35 万台の販売を計画している。

横浜市であった公開イベントで志賀俊之・最高執行責任者は「ノートはまさに我々の自信作。 国内生産 100 万台の維持に貢献してくれるだろう。」と話した。 (asahi = 7-18-12)


青函トンネル、速度 200 キロ超検討 新幹線で国交省

国土交通省は、北海道新幹線が青函トンネルを走る時の最高速度を当初予定の時速 140 キロから 200 キロ超に上げようと検討し始める。 トンネル内では在来線と同じ線路を走る予定だが、貨物列車とすれ違わないようにダイヤを調整してスピードアップしたいという。 (asahi = 7-11-12)


2 階建て新幹線 E1 系引退へ 上越新幹線、E4 系に統一

JR 東日本は 6 日、9 月 29 日から一部の新幹線でダイヤを改定すると発表した。 上越新幹線は、総 2 階建ての「Max とき」と「Max たにがわ」のうち、E1 系で運転している計 6 往復を後継の E4 系に統一。 座席数が 405 席増えて 1,634 席になる。 これにより、E1 系は定期の営業運転から引退する。

JR 東日本によると、E1 系は 1994 年 7 月、東北新幹線と上越新幹線で、初の総 2 階建てとして導入された。 現在は上越新幹線のみで走っている。 また、東京 - 福島で山形新幹線「つばさ」と連結している「Max やまびこ」のうち下り 7 本が、2 階建ての E4 系から 1 階建ての E2 系に変更される。 最高速度が時速 240 キロから同 275 キロに上がり、東京 - 福島が最大約 3 分短縮される。 (asahi = 7-7-12)


衝突感知、歩行者の衝撃緩和 新型ロードスターに新機能

マツダは 5 日、2 人乗りスポーツカー「ロードスター」を 3 年半ぶりに改良して発売した。 歩行者などとぶつかった場合、センサーで感知してボンネットのフロントガラス側を浮き上がらせ、衝撃を和らげる新たな機能を導入。 フロントグリルの開口部を広げるなど、デザインも変えた。 6 モデルあり、希望小売価格は税込みで 233 万 - 292 万円。 (asahi = 7-6-12)


トヨタと BMW 提携強化 スポーツカーも共同開発

トヨタ自動車と独 BMW は 29 日、昨年 12 月に合意した提携関係を強化すると発表した。 ハイブリッド車 (HV) などに使われる車両の電動化技術や、車両を軽くする技術などで共同研究を始める。 スポーツカーも共同で開発するという。

両社が独ミュンヘンで記者会見した。 BMW のノベルト・ライトホーファー会長は「我々は戦略的なビジョンを共有している。 力を合わせ、自動車業界をリードしていきたい。」と語った。 昨年 12 月時点では、リチウムイオン電池の共同研究と、BMW がトヨタに欧州でディーゼルエンジンを供給する内容にとどまっていた。 トヨタの豊田章男社長は、「共通の価値観を持っているからこそ、わずか半年で次のステップに踏み出せた」と述べた。 (asahi = 6-29-12)

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トヨタがハイブリッド技術を BMW に提供へ

トヨタ自動車が、ドイツの BMW に対して、ハイブリッドや燃料電池などの最先端技術を提供する方針であることが分かりました。 BMW からは、車体を軽量化する技術の提供を受ける見通しです。

トヨタと BMW は去年、ディーゼルエンジンや電池などの分野で提携を発表していますが、環境技術での協力を強化します。 トヨタは、水素を燃料とする次世代のエコカー、燃料電池車の技術を BMW に提供する見通しです。 トヨタが燃料電池の技術を他社に提供するのは初めてで、BMW からは、燃費の改善につながる軽量化の技術などを受けるとみられます。 また、トヨタは、アメリカのフォードと共同開発で提携しているハイブリッド車の技術も提供し、世界戦略を加速させます。 (TV Asahi = 6-25-12)


若者限定の夏休み割引切符、7 月に発売 JR 九州

JR 九州は、18 - 24 歳しか使えない割引切符「ガチきっぷ」を 7 月 10 日に発売する。 たとえば、福岡市内 - 熊本の九州新幹線自由席が通常料金より 44% 安い 2,500 円、在来線特急自由席の福岡市内 - 大分が 53% 安い 2,300 円になる。 利用できるのは 7 月 27 日 - 9 月 2 日の夏休み期間。 自由席限定だが、乗車の 7 日前までに買う必要がある。 購入の際は学生証や免許証などを提示する。 (asahi = 6-27-12)


このまま消える? ロータリーエンジン RX-8 生産終了

世界で唯一のロータリーエンジン (RE) 搭載車だったマツダ「RX-8」の生産が今月で終わった。 2 度のオイルショックやバブル崩壊も乗り越えてきた RE。 だが、新車の発売予定はなく、途絶えるのは初めてのことだ。 ゆかりの人々は次の RE に希望をつなぐ。 ロータリーよ、どこへ行く - -。 興奮すると顔が青くなることから、「青鬼」と呼ばれた RE 一筋のエンジニアがいる。 マツダ OB の田所朝雄さん (72) だ。 今も RE の技術を使った発電装置の研究に取り組む。 「諦めてはいかん。 改良の余地がある RE は宝の山じゃ。」

入社後に配属された「RE 研究部」で、時には顔を青くして上司とぶつかり、昼夜問わず改善を重ねた。 だが当時は数十時間も動かせば、エンジン内部は摩耗して傷が刻まれ、白煙を噴き上げる。 「カチカチ山のタヌキ」とも揶揄された。 新幹線のパンタグラフから摩耗解消のヒントを得たこともあった。 試行錯誤の末にデビューしたコスモはマツダのシンボルとなった。 (asahi = 6-24-12)


米テスラ、初の量産車出荷 中型セダン EV 「モデル S」

電気自動車 (EV) ベンチャーの米テスラ・モーターズは 22 日、同社初の量産車となる中型セダン「モデル S」の出荷を米国で始めた。 EV 市場の活性化につながるのかどうか注目されている。 モデル S は新たに開発したリチウムイオン電池を搭載。 1 回の充電で、最長で約 425 キロメートル走る。 停車時から 4.4 秒で時速約 100 キロに達する。 カーナビ機能などが備わった 17 インチの大きな画面も搭載し、指でふれて操作できる。

欧州や日本などアジアは来年以降に出荷を始める。 価格は米政府の補助を受ければ 4 万 9,900 ドル(約 400 万円)から。 全世界で 1 万台以上の予約をすでに受けたといい、今年は約 5 千台、来年は約 2 万台の生産を計画している。 米カリフォルニア州の工場では最初の顧客への納車イベントが開かれ、イーロン・マスク最高経営責任者 (CEO) は「技術やスタイルなどの面で世界最高の車に仕上がった」と自信をみせた。 (米カリフォルニア州フリーモント = 畑中徹、asahi = 6-23-12)

東北新幹線開業 30 年 「緑の疾風」 200 系が祝福ラン

東北新幹線が大宮―盛岡で開業してから 23 日で 30 年を迎えた。 これまでの利用者は約 19 億 5 千万人。 各駅で記念行事があり、多くのファンでにぎわった。 大宮駅(さいたま市)では昨秋に東北新幹線から姿を消した「200 系」が記念列車として登場した。 白地に緑の車体から、開業当時は「緑の疾風(はやて)」と呼ばれた車両だ。

埼玉県寄居町の飯野英雄さん (53) と桂さん (53) 夫婦は、東北新幹線が開業した年に結婚した。 「これまで乗ったことがなかったけど、せっかくなので東北へ観光に行きます」と、記念車両に乗り込んだ。 (asahi = 6-23-12)


超小型車、未来の主役? 1 - 3 人乗り EV、各社が公開

1 - 3 人乗りの超小型車の試乗会が 18 日に国土交通省であり、各メーカーが開発している車を披露した。 国交省は条件付きで公道を走れるよう規制を緩める方針を打ち出しており、各社も開発を加速しつつある。

日産自動車、トヨタ自動車子会社のトヨタ車体、ダイハツ工業、ホンダ、スズキの 5 社の車が集まった。 すべて電気自動車 (EV) で、全長は 2.3 メートル程度、幅は 1.2 メートル程度で、軽自動車よりもコンパクトだ。 高齢者が近所に買い物に行く場合や、配達事業者の近距離運搬、旅行者による観光地での利用などを想定している。

このうち、今のところ公道を走れるのは、トヨタ車体が開発した 1 人乗り EV の「コムスコンセプト」だけ。 そのコムスも原動機付き自転車の基準でつくっている。 ほかは軽自動車の基準でつくられているが、衝突時の安全性能が基準を満たしていないため、公道は走れない。 (asahi = 6-19-12)


日産「キャラバン」、全面改良 人気のハイエースに対抗

日産自動車は 15 日、商用車「キャラバン」を 11 年ぶりに全面改良して発売した。 内外装を一新し、ライバルのトヨタ自動車の「ハイエース」を追う。 エンジンなどの基幹部品を除く部分に本格的に韓国製の部品を採用し、コストも抑えた。

休日に家族で乗るには「かっこ悪い」と評判がよくなかった外観を、より直線的で角張ったデザインに刷新。 主なターゲットの自営業者が、営業用に使うだけでなく、趣味やレジャーでも乗れる車に仕上げた。 荷室の長さも標準タイプで従来より 25 センチ広げ、ハイエースを 5 センチ上回る。

ガソリン・ディーゼルエンジンともに改良し、ハイエースより劣っていた燃費性能は、燃料 1 リットルあたり 8.7 - 12.4 キロとハイエースをやや上回る水準に向上。 基幹部品を除く部品の 4 割に韓国を含む海外製を使い、価格は税込み 189 万 4,200 - 351 万 1,200 円に抑えた。 (asahi = 6-16-12)


回りやすくブレーキも効くタイヤ ブリヂストン発売へ

ブリヂストンは 8 月 1 日、低燃費タイヤの「エコピア EP001S」を発売する。 タイヤが回りやすいのに、ぬれた路面でもブレーキがよく利くという相反する性能を両立した。 業界の評価基準では、ともに最高等級を獲得した。 サイズ「195/65R15 91H」は、1 本がメーカー希望小売価格 2 万 1,630 円(税込み)。 (asahi = 6-15-12)


車に充電・車が発電、家庭電力 4 日分 トヨタ新システム

トヨタ自動車は 4 日、プラグインハイブリッド車 (PHV) 1 台で一般家庭の 4 日分の電力がまかなえる仕組みを開発したと発表した。 PHV や電気自動車と、住宅との間で互いに電力をやりとりするシステムを使うもので、災害時などには車に直接家電をつなげて使えるという。

トヨタのおひざ元、愛知県豊田市では、住宅の太陽光発電で車を充電するなどの実証実験が進んでいるが、約 10 世帯を対象に車から住宅に電気を送る新たな仕組みの実験を年末から始める。 住宅にもうけた「充放電スタンド」と PHV をつないで車と住宅で電力をやりとりする。

さらに、災害時などには車が家庭用の非常用電源となる。 PHV の蓄電池だけでは半日弱しかもたないが、ガソリンでエンジンを動かすことによって車を発電機として使う。 フル充電でガソリンも満タンだと、一般家庭の使用電力の約 4 日分がまかなえるという。 (asahi = 6-7-12)


トヨタ・アクア、首位プリウスに迫る 5 月の新車販売

5 月の国内新車販売(軽自動車含む)は、トヨタ自動車の小型ハイブリッド車 (HV) 「アクア(2 万 91 台)」が前月に続き 2 位に入り、12 カ月連続で首位のトヨタの HV 「プリウス」に 698 台差まで迫った。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が 6 日発表した。 アクアは昨年末の発売以来、世界最高水準の燃費性能が人気を集めて徐々に順位を上げており、首位の座をうかがう勢いだ。 トヨタグループの関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)で 5 月中旬から増産を進めているが、いま注文しても納車は 5 カ月以上先だという。

3 位にはホンダの軽自動車「NBOX」が 2 カ月連続で入った。 エコカー補助金・減税の効果で小型で低燃費の車に人気が集まる傾向が続く。 上位 10 車種のうち軽が 6 車種を占め、残りも HV か HV モデルが人気の車種だった。 (asahi =6-6-12)


超小型車、夏にも公道走行 OK に 国交省が規制緩和へ

1 - 2 人乗りの新しい車「超小型車」が、今夏にも公道を走れるようになる。 自動車メーカーの開発を促して次世代の移動手段として普及させようと、国土交通省が今夏にも規制緩和に踏み切る方針だ。 法的に「超小型車」という新区分をつくることも検討していく。 超小型車はメーカー各社が開発を進めているが、法的な位置づけがあいまいなため、公道走行は出来なかった。 公道を走れるようになれば、超小型車を利用できる場が広がり、メーカーも有望な市場と期待して開発を加速すると国交省はみている。

国交省が 4 日示したガイドラインによると、超小型車は 1 - 2 人乗りで、軽自動車よりも小さく、原動機付き自転車と比べれば大きい。 5 キロ圏内の近距離で手頃な移動手段となり、原則として電気自動車 (EV) のため二酸化炭素の排出など環境への負荷も少ない。 高齢者などの身近な移動手段として今後、需要が高まるとみられている。 (asahi = 6-4-12)


「機内での苦情お断り」 スカイマークの方針、波紋

機内での苦情は一切受け付けません - -。 航空会社スカイマーク(東京都大田区)が乗客向けの対応方針を明記した「サービスコンセプト」が話題を呼んでいる。 従来の航空会社にはなかった内容に賛否両論だ。 スカイマークによると、サービスコンセプトは 8 項目。 B5 判の紙 1 枚に印刷し、5 月 18 日から各席前のシートポケットに入れた。 以前から接客方針は同じだが、「荷物の収納をなぜ手伝わないのか」など様々な問い合わせがあり、明示することにしたという。

インターネット上の掲示板サイトには、サービスコンセプトを巡って 1 千件を超える書き込みがあった。 「目的地に無事着くなら、それで十分」、「普段の態度がいい加減だと、緊急時の対応が心配」、「クレームに対する先手を打っただけで、普通に対応するのでは」といった内容だ。 監督する立場の国土交通省の幹部は「挑戦的な内容にも読めるので、これが元で機内トラブルが起きないか心配。」 どれも明確に法規に反しているとは言えず、指導の対象外という。

独ルフトハンザ航空の元日本地区広報室長で、筑波学院大の大島愼子(ちかこ)学長(航空政策)は、サービスコンセプトに記されたサービス内容自体は海外の格安航空会社と同程度としつつも、「読む側の気持ちを考えていない表現が多すぎる。 航空会社はサービス業でもあり、客を不快にしないことも大事な仕事。」と話す。

スカイマークは、客室乗務員について「サービス担当者」よりも「保安要員」としての役割を重視しているという。 広報担当者は「受け取り方は読み手次第。 書かれている内容以上でも以下でもなく、特にコメントすることはありません。」 (asahi = 6-4-12)

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空の格安競争、加速中 ANA 系エアアジアも運賃発表

全日本空輸系の格安航空会社 (LCC) エアアジア・ジャパンが 30 日、8 月に就航する国内 3 路線の運賃を発表し、国内 LCC 3 社の運賃が出そろった。 いずれも大手のほぼ半額以下で、安さを売りに利用者の獲得をめざす。 ただ、安さゆえのリスクも顕在化しており、「格安」が日本の空に定着できるか、これからが正念場だ。

遅れ・欠航のリスクも

エアアジアの運賃は、成田 - 新千歳線が最安で 4,580 円、成田 - 福岡線が同 5,180 円、成田 - 那覇線が同 6,680 円。 予約時期などによって運賃は大きく変わり、常に最安で乗れるわけではない。 (asahi = 5-31-12)


米新車販売、5 月も 2 ケタ増 HV 好調、トヨタは 7 割増

米調査会社オートデータは 1 日、米国の 5 月の新車販売台数が約 133 万台だったと発表した。 1 営業日あたりの販売台数(月間の営業日数が違う場合があるため)にすると、前年同月より 16% 増えた。

12 カ月続けて前年同月を上回り、最近は 5 カ月続けて 2 ケタ増になっている。 ただ、5 月のペースで 1 年間販売したと想定した年換算(季節による変動要因を調整)は約 1,380 万台になり、昨年 12 月以来 5 カ月ぶりに年換算ベースで 1,400 万台を下回った。 これから自動車販売が冷え込めば、米国景気にも悪い影響を与えかねない。

5 月は買い替えが多く、日本の自動車メーカーの健闘が目立った。 トヨタ自動車はハイブリッド車などが好調で、前年同月比約 73% 増になり、比較ができる 1980 年以降で最大の増加率だった。 ホンダと日産も 2 ケタ増だった。 1 年前は東日本大震災の影響で新車の生産が滞って販売台数を減らしたが、着実に回復している。 (ニューヨーク = 畑中徹、asahi = 6-2-12)

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5 月の新車販売、66% 増 補助金効果でエコカー好調

5 月の国内での新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比 66.4% 増の 39 万 4,950 台だった。 エコカー補助金・減税がこのところ追い風となっており、前年を上回ったのは 8 カ月連続。 昨年 5 月は震災の影響で販売が落ち込んでおり、その反動も重なった。

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が 1 日発表した。 軽を除く新車は 66.3% 増の 23 万 6,366 台、軽は 66.6% 増の 15 万 8,584 台で、伸び率はともに 5 月として過去最大。 軽の台数は 5 月では過去 2 番目に多かった。

ハイブリッド車や低燃費の小型車など補助金が出る車が好調だった。 普通貨物車も震災の復興需要の効果で、前年同月の 2.5 倍超に。 軽自動車「NBOX」が売れているホンダは、軽の販売台数が同約 3.5 倍となった。 (asahi = 6-1-12)


エコカー補助金、6 月から仮申請導入 地方に配慮

エコカー補助金の申請を受けつける次世代自動車振興センターは 6 月 1 日から、補助金の申請書類を郵送する前にファクスやインターネットで仮申請できるようにする。 郵送に時間がかかる地域の人の不公平感をやわらげるためだ。

申請書類を郵送する前に、名前や住所、車のナンバーをファクスやインターネットの専用サイトを通じてセンターに送信すると仮申請として受けつける。 それから 7 日以内にセンターに申請書類が届けば、仮申請の日に書類が着いたとみなす。問い合わせは同センター (0570・003・053)。 (asahi = 5-31-12)


寝台車の旅 3 泊 55 万円 JR 九州「ななつ星」来秋発車

JR 九州は 28 日、九州の観光地を泊まりがけでまわる豪華寝台列車「ななつ星(ぼし)」を来年 10 月から走らせる、と発表した。 博多駅を起点に 1 泊 2 日と 3 泊 4 日の 2 コースがあり、1 人あたり 15 万 - 55 万円。 鉄道ファンや国内やアジアの富裕層をおもにねらう。 今年 10 月から切符を売り出す。

観光にしぼった寝台列車は国内で初めて。 豪華な個室や食堂車がある「カシオペア(上野 - 札幌)」や「トワイライトエクスプレス(大阪 - 札幌)」と比べて、1 泊あたりの価格は数倍になる。 機関車と 7 両ある客車は約 30 億円かけて製造。 車両のデザインは九州新幹線「つばめ」を担当した工業デザイナーの水戸岡鋭治さんが手がけた。 和洋折衷をコンセプトに外観の赤色は「古代漆」を表現した。 (asahi = 5-29-12)


狙われたハイエース 5 年連続盗難最多、解体して海外へ

トヨタの「ハイエース」が、窃盗団から狙い撃ちされている。 車種別の盗難件数は 5 年連続でトップ。 今月からは盗難防止用の電子ロック装置・イモビライザーが標準装備された。

昨年 11 月下旬。 東京都府中市の建築会社前に止めてあったハイエースが消えた。 約 1 カ月後、社長 (53) は警視庁の捜査員から、被害の夜に近くの防犯カメラがとらえた写真を見せられた。 見知らぬ男が運転する車の側面には、はっきりと自社名があった。 「ちゃんと施錠していたのに。 高級車でもない車がどうして ・・・。」 (asahi = 5-29-12)


ガソリン車、エンジン外して「改造 EV」 起業ラッシュ

ガソリン車のエンジンと燃料タンクを外し、モーターと蓄電池を取り付けて電気自動車 (EV) に合法的に仕立てる「改造 EV」を手がける企業の設立が相次いでいる。 新車の EV を買うより安く済むのが売りで、エコカー需要の高まりを追い風に各社とも「新たな商機」と期待を込める。

需要追い風

愛知県津島市の名鉄津島駅そばに建つ「イーブイ愛知」の工場にある軽自動車。 はたから見るとガソリン車だが、車の後部の荷台にモーターや蓄電池が並び、運転席の脇には家庭のコンセントから充電できる充電口が付いていた。 (asahi = 5-27-12)


トヨタが 50 万円車 インドで生産・発売へ 16 年めど

トヨタ自動車は 2016 年をめどに、50 万円程度で買える低価格の小型車をインドで発売する。 「トヨタ」の名前をつけずに新しいブランドをたちあげ、インド戦略車とする。 低価格化で先行するほかのメーカーに対抗する。 発売後 3 年で年 50 万台規模の販売を目指す計画だ。

トヨタは 10 年にインドで小型車「エティオス」を発売したが、最も安いモデルで約 80 万円と割高だ。 インド市場では、地場のタタ自動車の「ナノ」が 20 万円台で買えるなど低価格化が進んでいる。

このため、トヨタはもう一段安い価格の車が必要だと判断した。 現地で高級感がある「トヨタ」とは分け、新ブランドを設ける。 大衆車ブランドとして顧客を高所得層以外にも広げ、はじめて車を買う人向けの入門車としたい考えだ。 (asahi = 5-24-12)


日産、商用 EV を 2014 年発売へ スペインで生産

日産自動車は 23 日、電気自動車 (EV) 「e-NV200(商用車)」を 2014 年に売り出すと発表した。 乗用車リーフに続く日産で 2 車種目の EV で、スペインのバルセロナ工場で 13 年度に生産を始め、日本を含む世界に輸出する。

米ニューヨーク市のタクシーに 13 年から採用される商用バン「NV200」がベース車。 同車を生産しているバルセロナ工場で EV もつくる。 リチウムイオン電池は英サンダーランド工場で自社生産する。 航続距離(フル充電で走れる距離)は、リーフと同等の 200 キロを目指す。 日産は EV の海外生産の拡大にも乗り出す。 リーフの生産拠点は現在、神奈川県横須賀市の追浜工場だけだが、12 年後半から米スマーナ工場で、13 年に英サンダーランド工場でもリーフの生産を始める計画だ。 (asahi = 5-24-12)


高速 3 社、防護柵の隙間埋める方針 5,100 カ所

関越自動車道で起きた高速バス事故を受けて、東日本、中日本、西日本の高速道路 3 社は 23 日、全国の高速道路で見つかったガードレールと防音壁との隙間をすべて埋める方針を明らかにした。 隙間は 3 社で約 5,100 カ所見つかっており、17 億円程度かかるという。

大型車の交通量が多い区間などで工事を優先し、来年度までに約 4,300 カ所でガードレールを取り換えて防音壁まで延ばして重ねることで隙間を埋める。 残りも順次交換する。 ガードレールなどの防護柵の設置基準が見直された 1999 年以降は、ガードレールと防音壁を隙間なく重ねている。 群馬県警によると、事故現場では、見直し以前の古いガードレールにバスがぶつかり、隙間から防音壁にめり込む形で停車したという。 (asahi = 5-24-12)

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防音壁とガードレールの隙間、全国調査へ 国交省

群馬県の関越自動車道で 46 人が死傷した高速ツアーバス事故で、国土交通省は全国の高速道路のガードレールと防音壁の隙間を実態調査することを決めた。 事故を起こしたバスは隙間に挟まっていた。 国交省はこうした隙間について、全体像を把握していないという。

関越道を管理する東日本高速道路会社によると、現場はガードレール(高さ約 1 メートル)と防音壁(同 3 メートル)が連続しており、最大で約 10 センチの隙間があったという。 設置はともに 1980 年で、旧建設省が双方を重ねて設置するなどして衝突時に車が外に出ないようにする安全性向上の基準を出したのは 1998 年からだった。

事故を調べている群馬県警によると、バスは時速約 90 キロでブレーキを踏まずに激突。 ガードレールが後方に傾き、バス前部は防音壁に突き刺さる形で停車したという。 前田武志国交相は 11 日の会見で「今でも受け止められるようにしてきたが、ずいぶん前につくった防護柵で対応できないところもあると聞いているので現状把握をしていきたい」と語った。 調査対象は東日本・中日本・西日本の高速道路 3 社が管理する高速道路。 (asahi = 5-11-12)


マツダ、フィアットと提携へ 互いの販売網活用検討

マツダがイタリアの自動車大手、フィアットと業務提携する方向で検討していることが 23 日、明らかになった。 具体的には、互いの販売網を通じて車を売ることや、マツダの開発した高い燃費性能のエンジンをフィアットに供給することを検討している。 23 日午後にも発表する。

提携の詳しい内容は今後詰めるが、マツダの 2 人乗りスポーツ車「ロードスター」と、フィアットのスポーツ車「アルファロメオ」を互いに販売することを検討している。 また、マツダが開発した高効率なガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどに採用している一連の環境技術「スカイアクティブ」をフィアットに供与することなども協議しているという。

マツダは 2008 年まで米自動車大手 3 社(ビッグスリー)の一角を占めるフォード・モーターの傘下にあり、一時は 3 割超の出資を受けていた。 フォードが出資比率を段階的に下げ、提携関係は薄れてきた。 (asahi = 5-23-12)


小型車でもシートから「風」 トヨタ紡織、改良型

自動車シート大手のトヨタ紡織は 22 日、背もたれや座面から風を出し、夏の暑さを和らげる新型シートを開発したと発表した。 レクサスなどの大型高級車ではおなじみの送風機能を、小型車にも載せられるよう改良した。

ボタン操作で背もたれと座面に内蔵した装置から、運転手の体に向けて風を送り出す。 風速はそよ風並みで、扇風機のようにボタンで強さを調節できる。 ヒーター機能もあるため、冬には座面を暖めて、寒さを和らげることもできる。 トヨタ自動車が今月、発売した小型車、カローラアクシオの最上級仕様車で、標準装備された。 これまでは座席の下に大きな装置を置く必要があったが、装置を小型化することで背もたれなどに内蔵できるようになったという。 (asahi = 5-22-12)


トヨタ HV、累計販売 400 万台に 欧米で普及加速

トヨタ自動車は 22 日、ハイブリッド車 (HV) の累計販売台数が 4 月末時点で 400 万台を超えたと発表した。 全体の 65% にあたる 263 万台がプリウスだった。 トヨタの今年の世界販売計画では HV が 12% 以上を占める。 2020 年までには全車種で HV モデルの投入を目指す考えだ。

初代プリウスが発売された 1997 年 12 月から、累計 100 万台突破までは 9 年 5 カ月を費やした。 これに対し、300 万台から 400 万台までは 1 年 2 カ月でのスピード達成。 400 万台の内訳は国内が 171 万台、海外が 229 万台。 欧米を中心に、海外での急速な普及が目立っている。

アクアやプリウスαなど最近は HV モデルを相次いで投入しており、レクサスブランドを含めると計 18 車種にのぼる。 トヨタによると、HV 400 万台を販売したことで、ガソリンエンジン車だった場合よりも二酸化炭素の排出量を東京ドーム約 1 万 1,600 杯分にあたる約 2,600 万トン減少できたことになるという。 (asahi = 5-22-12)


スーパーカブ 54 歳、初の全面改良 ホンダ

ホンダは、そばの出前や新聞配達などで根強い人気を誇る原付きバイク「スーパーカブ 50(排気量 50cc)」を 1958 年の誕生以来、初めて全面改良し、25 日から発売する。 スーパーカブは、ホンダ創業者の本田宗一郎氏が開発を指揮し、58 年に「スーパーカブ C100 (50cc)」を発売した。 搭載エンジンを変えるなど一部改良はあったものの、初代からほぼ姿を変えておらず、これまでに世界で 6 千万台以上売れた。 今は「50」と「110 (110cc)」があり、「50」が初代を引き継いでいる。

初の全面改良モデルは、シンプルで実用的なカブの伝統を残しながら、「丸みのある四角」をテーマにデザインを一新した。 燃費はガソリン 1 リットルあたり 110 キロ。 希望小売価格は従来モデルより 4 万 8,300 円安い税込み 18 万 7,950 円。 (asahi = 5-19-12)


トヨタ、LP ガスタクシーの生産終了検討 関連業界反発

タクシー向け LP ガス車の代表格、トヨタ自動車の「コンフォート」について、生産の打ち切りが検討されていることが分かった。トヨタが、部品メーカーなどに 2016 年にも生産を終える見通しを伝えはじめた。 LP ガス車は、走行距離 1 キロあたりの燃料費がガソリン車より 2 割程度安いのが特徴。 全国のタクシーの約 8 割が LP ガス車だ。 その大半はトヨタ車で、1995 年発売のコンフォートは累計販売台数が約 30 万台にのぼる。

しかし、ここ数年は景気低迷でタクシー車の買い替え需要が減少している。 トヨタはコンフォートだけでなく、タクシー向け LP ガス車のクラウンセダンも廃止して LP ガス車生産をやめ、タクシー向けはハイブリッド車に切り替えたい考えだ。 (asahi = 5-18-12)