ベイシア、バングラデシュで PB 衣料品を生産 総合スーパーのベイシアはバングラデシュでプライベートブランド(PB = 自主企画)のジーンズや下着などの衣料品を生産する。 人件費が安く関税がないため、人件費が高騰している中国生産分の一部をシフトする。 海外生産拠点を拡充し、低価格戦略をさらに進める狙いだ。 米ウォルマートなど世界の流通大手の PB 商品を受託生産しているダッカの現地企業の縫製工場に委託した。 綿などの原料や箱などはすべて中国から仕入れて製造し、船便で日本に運ぶ。 現地の人件費は月 5,000 円程度で、中国沿岸部と比べると 4 分の 1 以下という。 製品を日本に輸出する際にかかる関税も中国の場合は約 9% かかるが、バングラはゼロ。 現地の工場への支払いは米ドル建てのため、「円高による恩恵も大きい(衣料事業部)」という。 11 日から国内約 80 の衣料品取扱店でバングラ製品を販売する。 まず男性用インナーシャツ 3 枚組みを 780 円で売る。 従来の同様の商品の最低価格に合わせ、年 10 万点の販売を目指す。 ジーンズのズボンは従来と同じ 970 円で 3 月に発売し、年 5 万点の販売を目指す。 今後はチノパンツや別の下着の生産を検討している。 今回、同社の衣料品で初めて、蓋を取ればそのまま売り場に並べられるタイプの箱に入れて出荷する。 店舗での労働負荷を軽減することで販売にかかるコストも圧縮する狙い。 同社は現在、タイ、ミャンマー、ベトナムでも衣料品を製造しており、今後はインドやインドネシア、カンボジアに委託先を拡大することを検討している。 高度な製造技術がいらない商品を中国から順次移管し、海外生産する PB 衣料品の売上高のうち、中国が占める割合を現在の 9 割から 3 年間で 7 割程度に引き下げる方針としている。 バングラデシュはその 1 割を占める重要拠点になる見通しだ。 (nikkei = 1-11-12) 寒い冬、百貨店ほくほく 大手 4 社、12 月売り上げ増 百貨店大手 4 社が 5 日、昨年 12 月の売上高速報(既存店ベース)を発表した。 大丸松坂屋が 3.7% 増、そごう・西武が 3.1% 増、三越伊勢丹(関東 9 店)が 0.4% 増、高島屋が 0.3% 増となり、2 カ月ぶりに全社が前年同月を上回った。 12 月は寒くなり、コートなどの冬物衣料が良かった。 クリスマス商戦も盛り上がり、ケーキや高級雑貨が売れた。 新年の初売りも各社とも好調で、いずれも前年を上回った。 三越銀座店は前年の初売りより約 10% 増だった。 高額品や定番の婦人ブランド福袋のほか、実用品も人気で、「布団などのリビング用品や紳士の衣料雑貨の福袋がよく売れた(三越伊勢丹)」という。 (asahi = 1-5-12) ◇ ◇ ◇ 初売り、軒並み入場規制 大阪駅の百貨店など 関西の百貨店など主な商業施設であった 2 日の初売りは、JR 大阪駅のルクアや JR 天王寺駅前のキューズモールといった昨春開業した施設が記録的な集客力をみせた。 相乗効果で百貨店も売り上げを伸ばし、福袋やセール品を買い求める客の様子は「不景気」を吹き飛ばす勢いだった。 ルクアの来館者数は、閉店 3 時間前の同日午後 6 時の段階で、開業時(昨年 5 月 4 日)に達成した最多記録 23 万人に並んだ。 アパレル専門店など 6 店で入場を規制。 危険防止のためエスカレーターも一時止めた。 キューズモールの売り上げは昨年 4 月 26 日の開業日を超える過去最高のペース。 衣料品で「SHIBUYA (シブヤ)109」のブランドを集めたスペースは午前 11 時から午後 6 時まで入場を規制した。 キューズモールに隣接する近鉄百貨店阿倍野本店は、売り上げが前年を超える勢い。 「キューズモールができて阿倍野に人が増えたことが大きい。(広報)」 大丸梅田店も一日の来客数では過去最高の 27 万人を記録し、売り上げは昨年の初売りに比べ 7 割増だった。 ルクアと向かい合う JR 大阪三越伊勢丹も開業の 5 月 4 日並みの売上高を記録しているという。 (笹井継夫、asahi = 1-3-11) 廃漁網が超極細糸に!? 韓国繊維業界の挑戦 アウトドアブランドの「ザ・ノース・フェイス」の登山服とスポーツ用品メーカー「プーマ」のかばんには、特殊な糸が使用されている。 一見すると一般のナイロン素材と全く見分けがつかないが、これらの商品には特別な「技術」が施されている。 この糸の原材料は、水深が数十 - 数百メートルの海底から引き揚げられたものだ。 ここまで話せば、特殊成分を含有する海藻や海洋生物を想像するかもしれないが、実はそれほど素晴らしいものではない。 この糸は、東海(日本海)沖の海底に捨てられた約 10 万トンともいわれる廃漁網が原料となっているのだ。 繊維業などを手掛ける暁星が、世界で初めて廃漁網をリサイクルして作ったナイロン繊維で、「マイパン・リーゲン」と呼ばれている。 これまで繊維業界は機能面で競争してきたが、今後は環境まで考える業界として新たに生まれ変わろうとしている。 今や、製品にさまざまな機能を持たせるのは当然のことで、これからは環境保護の観点に基づいて見直していかなければならないというわけだ。 ■ 捨てられた漁業用の網から糸をつむぐ 韓国の沖合の海底には、漁業用の網が大量に投棄されている。 台風や暴風によって破れ、放置されたものなどだ。 こうした漁業用の網は数十年経っても腐らないため、海洋生態系を汚染させるだけではなく、魚介類の産卵にも悪影響を与えている。 暁星は、こうして捨てられた漁業用の網を回収し、ナイロン繊維として再生することに成功した。 まず、廃漁網をきれいに洗浄して高熱で溶かし、沈んだ不純物を取り除く。 次に特殊な方法で製造された蒸溜機械を使って、ナイロンの原料であるカプロラクタムを抽出するという工程だ。 暁星のソン・ヒョギョン・チーム長は「コストは掛かるが、"海底の環境まで考える企業イメージ" を作り上げることができるため、ザ・ノース・フェイスやプーマなど海外の衣類メーカーが非常に好感を持っている」と話した。 韓国の合繊メーカー、ヒュービスは捨てられたペットボトルをリサイクルして糸を作る。 500 ミリリットルのペットボトル 5 本から、半袖 T シャツ 1 枚分の糸を作ることができる。 熊津ケミカルは、トウモロコシ 4 本で T シャツ 1 枚分の糸を生産するが、この天然繊維は 1 年以内に腐ってしまうため、環境問題を引き起こす恐れがない。 昨年 11 月 17 日に大邱で開催された「繊維新素材開発動向」と題する説明会では、廃漁網やペットボトル、トウモロコシで作られた繊維が多数展示された。 これまで労働集約型の製品と見なされてきた繊維が、最先端の科学を味方に付け、「産業の新しい半導体」として再び脚光を浴びているという現実を物語っていた。 ■ 繊維、太さ「0」の世界に挑戦 繊維の太さを示す基本単位であるデニール (D) は、長さ 9,000 メートル当たりの重さ(グラム)を表示する単位で、1 デニールは 9,000 メートルの糸の重さが 1 グラムであることを意味している。 現在国内で商用化されている糸は 0.06 デニールだ。 しかし、韓国の大手合繊メーカー、コーロン・ファッション・マテリアルは現在 0.001 デニールの糸について研究している。 この糸は、1 グラムの糸でソウルからフランス・パリまで(9,000 キロ)を結ぶことができる。 髪の毛のわずか 1,000 分の 1 ほどの細い糸を作らなければならないが、こうした超極細の糸を一体どのようにして作るのだろうか。 普通の糸は、カレトク(韓国風のお雑煮に入れる長い餅)を作るやり方と同様に、繊維の原液であるポリエステル樹脂を細かい穴の空いたノズルを通じて押し出す。 しかし、0.001 デニール・クラスの糸は、非常に切れやすい。 そこで登場したのが「海島糸」と呼ばれる超極細糸だ。 この糸の断面を見ると、内部にぎっしりと繊維が詰まっており、まるで海上に島々が浮かんでいるかのような構造になっている。 繊維の原液を作る時点で特殊な装置を通じて「分解されやすいポリエステル樹脂(海)」と「一般のポリエステル樹脂(島)」が互いに混ざり合うようにしたのだ。 この海島糸を 0.5 - 1% の濃度の水酸化ナトリウムに入れると「分解されやすいポリエステル樹脂」は溶けてなくなり、その中にぎっしりと詰め込まれた 0.06 デニールの超極細糸 37 本だけが残る。 こうしてできた超極細糸で布地を作ると、繊維の間の穴が 0.1 ミクロン(1 万分の 1 ミリ)未満となり、雨水(500 - 3,000 ミクロン)を通さなくなるため、十分な防水効果を発揮することができる。 - 大邱 = 辛殷珍(シン・ウンジン)記者 (韓国・朝鮮日報 = 1-3-12) 「紬の日」さあ着て着て 鹿児島・奄美 5 日にイベント 鹿児島県奄美市の中心商店街で 5 日、新年恒例の「紬(つむぎ)の日のつどい」がある。 今回は初めて参加者にも大島紬の着用を呼びかけ、職場などで着た人の数も加えて着用人数を集計する。 旧名瀬市のころから成人式をしている 5 日は、1978 年から「紬の日」と定められた。 名瀬末広町のアーケードでは午後 3 時から島唄ライブや路上パフォーマンスがあり、午後 5 時から紬を着た人たちが商店街を練り歩く「大島紬大行進」も予定されている。 大島紬であれば、和装、洋装ともに可。 着用者は抽選会に参加できる。 市の担当者は「これまではイベントに特化してきたが、改めて紬の着用を呼びかけたい。 目標は 500 人。 帰省中の人も含めて、島で着ることが島外への PR になると思う」と期待する。 (asahi = 1-1-12) 居眠り運転を防ぐシート 心臓の動き感知し警報音 ![]() 工業用ミシン大手の JUKI は来年 2 月に居眠り運転防止装置を発売する。 座席につけるシート状の装置で、背もたれ部分に運転者の心臓や大動脈の動きを感知するセンサーを内蔵。 眠気を催した時の特有の心臓の動きを感知すると警告音を出す仕組み。 東京大学と広島県の自動車部品メーカーなどがシステムを開発し、JUKI が製造・販売する。 税込み価格は 15 万 7,500 円で、トラックやタクシー運転手向け。 (asahi = 12-23-11) 福山の坂本デニム、化学洗剤使わず染色 環境負荷・コスト低減 ジーンズのデニム糸などを染色加工する坂本デニム(広島県福山市、坂本量一社長)は、環境への負荷が小さい染色システムを開発した。 染色する際の糸の洗浄などに常温の電解水を活用することで化学洗剤を使わずに済む。 コスト削減にもつながる。 本社工場に新システムを導入したほか、同業他社にも販売し普及を目指す。 従来、糸を染色する場合、化学洗剤を入れたセ氏 80 - 90 度のお湯で糸に付いている油を洗浄してから染色し、その後に化学洗剤を入れた 70 - 80 度のお湯で余分な染料を落としながら仕上げる。 同社が開発した「エコ染色システム」は化学洗剤の代わりに専用装置を使って生成した強酸性、強アルカリ性の常温の電解水を洗浄などに使う。 2 種類の電解水を組み合わせることで漂白や洗浄、除菌などの効果を見込むほか、仕上がりもより良い状態になる。 福山市の本社工場に新システムをこのほど導入し、染色を始めた。 デニム糸など取り扱う糸全体の 3 分の 1 程度を染色しているが、将来は全量を染色することを目指す。 同社は工場全体での化学洗剤にかかる費用やボイラーでお湯を沸かすための燃料である重油代を合計すると、年間で 1,200 万円程度と試算。 新システムを積極的に活用することで、コスト削減につなげたい考えだ。 今春立ち上げた環境事業部を通じ他社にエコ染色システムを販売する。 電解水生成の専用装置 1 台と電解水をためておくタンクなど付帯設備を含め価格は 500 万円程度になる。 原油価格の高騰に伴う化学洗剤や重油の値上げなど染色業界全体を取り巻く環境は厳しさを増しており、新技術によってコスト削減を支援する。 坂本デニムは糸の中心部を白くしたまま回りを青く染める「芯白(しんじろ)染色」を得意としている。 この糸でジーンズを作ると「新品でもはき古したような独特の風合いになる。(同社)」 2011 年 1 月期の売上高は前の期に比べ 1 億円減の約 10 億円。 本社敷地で糸の原料となる綿を無農薬栽培するなど環境対策に力を入れている。 坂本社長は「他の企業にもモデルになるような環境対策、コスト削減を実現し、日本でのモノづくり継続と雇用維持を目指す」と話している。 (nikkei = 12-8-11) 倉敷のジーンズ各社、高価格帯で勝負 価格競争と一線 国産ジーンズ発祥の地、岡山県倉敷市の地場ジーンズメーカーが、高価格帯の商品への取り組みを強化している。 低価格ファストファッションの台頭などで国内需要が低迷しており、行政の後押しを受けて海外展開も加速する。 高品質な国産ジーンズのブランド力を高めようと、官民挙げての取り組みが進む。 地場大手のビッグジョン(倉敷市、尾崎篤社長)は 10 月、倉敷市の大型ショッピングセンター「イオンモール倉敷」に、同社初のブランド直営店「ホワイトワークス」を出店した。 目玉は中心価格帯が 1 万 3 千円前後の高価格帯のジーンズ。 約 80 平方メートルの売り場にはシャツやジャケットなども並ぶ。 尾崎社長は「卸売りが中心の当社にとって、消費者が求める商品を直接探る場」と話す。 高品質・高付加価値の商品を拡販するための戦略拠点とし、首都圏への出店も検討する。 海外展開も強化。 2009 年からニューヨークやパリで開かれる展示会に自社商品を出展しており、今春には欧米アジア 8 カ国への輸出を始めた。 200 米ドル(約 1 万 6 千円)の高級ジーンズを中心に、米高級衣料品店「バーニーズ・ニューヨーク」など各国の有力専門店(約 50 カ所)で販売。 5 年後に海外売上高比率を 2 - 3 割に高める計画だ。 ベティスミス(同、大島康弘社長)は、1 万円前後のジーンズを全国のファッションビルや百貨店で販売。 平均価格が 3 万 5 千円前後のオーダーメード商品の取り組みも強化している。 同社は 5 年前、5,000 円以下の低価格品から路線を転換。 今年から広告宣伝費を倍増、ファッション誌への露出も増やしている。 大島社長は「消費低迷の中でも高品質を求めるニーズは確実にある」と自信を示す。 中国市場の開拓にも取り組み、香港と上海の富裕層向けに拡販。 10 月からは香港でオーダーメードの受注も始めた。 3 年後にアジアで年 2 億円の売り上げを目指す。 ドミンゴ(同、内田義晴社長)も、都市部で 1 万 5 千円前後のジーンズを扱う直営店の出店を強化。 全体の売上高に占める小売比率を、現在の約 2 割から 5 年後には 5 割に引き上げて収益性を高める。 日本ジーンズ協議会によると、10 年の国内生産本数は 4,591 万本で、04 年の 7,037 万本から減少傾向が続く。 大手小売りのプライベートブランド (PB) などは含まないが「加算しても傾向は変わらない(佐伯晃専務理事)。」 個人消費の冷え込みや 09 年に話題となった「1,000 円ジーンズ」に代表される海外製の低価格品の普及に加え、着心地が楽なレギンスやチノパンの流行なども一因とみられる。 こうした中、行政も地場企業の高付加価値路線や海外展開の後押しに乗り出した。 岡山県は 10 月、運営費約 500 万円を拠出して、県内 14 の有力ブランドを集めたデニム専門店「ショールームス」を、1 月間の期間限定で岡山市内に開設。 海外有力商談会への参加費を補助する事業も今年度から始めた。 倉敷市も百貨店での即売会開催など、販路開拓支援や PR イベントを強化している。 カジュアルファッションの代名詞だったジーンズ。 消費者の嗜好が多様化する中、機能性や素材の品質といった特徴をいかに訴求できるかが国産ジーンズ再興のカギになる。 (阿部真也、nikkei = 12-6-11) 「見附ニット」ブランド化 新潟の 6 社、新市場開拓へ 新潟県内有数のニット生産地として知られ、紳士ものニット製品では国内最大のシェアを持つ見附市で、メーカー 6 社が若手デザイナーと組んだ「MITSUKE KNIT」ブランドを立ち上げた。 デザイナーブランドと組んで、新しい市場を開拓しようという狙い。 輸入品に押され続けるニット市場で、見附ニットの活路を見いだせるか。 「丁寧な人だよ。」 ニット会社を経営する三本泰輔さん (64) は、届いたばかりの電子メールを見ながら言った。 送信者は、今春からコンビを組むデザイナーの森下慎介さんだ。 先日あった森下さんの展示会の様子を、森下さん自ら報告してきた。 メールには「ニット類は非常に高い評価をいただいた。 ニットの自由度の高さと御社のクオリティーの高さは今後、自分の強みとして生かしていきたい。」 親子ほどの年齢差があるパートナーに、三本さんは「一生懸命さを感じるね」と目を細めた。 三本さんが理事長を務める見附ニット工業組合には 16 社が加盟している。 うち 6 社が七つの若手デザイナーブランドと提携し、ニット製品の共同開発を始めたのは今春から。 製品にはデザイナーブランドの商標とともに「MITSUKE KNIT」の商標もつける「ダブル・タグ」方式をとり、今年の秋・冬物から一部商品化している。 メーカー側には、流行を機敏に商品に取り込めて若手デザイナーを「先買い」できる、との戦略がある。 デザイナーは、少量の商品見本を無償でつくってくれる工場を確保できる。 来春には、さらに若手デザイナーのブランド二つが共同開発に加わる予定だ。 県内で五泉市に次ぐニット生産地の見附市には 1970 年代後半、ニット関連だけで 97 社がひしめいた。 出荷額のピークは 90 年の約 320 億円だった。 現在は関連会社を含めても 30 社足らず、年出荷額は 70 億円余りだ。 今や国内ニット市場は 95% 前後が輸入品。 市内の企業は、有名メーカーの OEM (相手先ブランドの生産)がほとんどで、見附産のゴルフウエアや野球のユニホームの生地も多い。 安定した生産量が確保できる半面、利益率は低いとされ、利益率の向上には独自のブランドづくりが早道だといわれる。 市も 90 年代に著名な服飾デザイナーの一人、コシノジュンコさんとアドバイザー契約を結び、産地のイメージアップや産業育成を試みたことがあるが、期待したコシノさん側からの発注はほとんどなかった。 市内の商工関係者は今回の試みが失敗すれば「さらに業界の淘汰が進むことになるかもしれない」と危ぶむ。 若手デザイナーが市場で地歩を固めるには、少なくとも 3 年はかかるとされ、三本さんも「国産 5% の中で見附産で戦っていくしかない。 体力とリスクを伴うが、お互い辛抱しあって夢を持ち続けたい。」と話す。 (松本英仁、asahi = 11-23-11) スカイツリー制服の布、埼玉・飯能の技が支える 来年 5 月 22 日に開業する予定の「東京スカイツリー(東京都墨田区)」のスタッフが着る制服の布作りを、埼玉県飯能市で唯一残った織物工場が手がけている。 トップデザイナーの細かい注文にも応えられる技術が評価された。 開業まで半年となり、布地の本格的な生産に向け準備が進んでいる。 西武線飯能駅から徒歩約 10 分。 閑静な住宅街に、織物メーカー「マルナカ」の工場がある。 「シャッ、シャッ」という織機の音が軽快に響き、スカイツリーを模した黄色い三角形が、空色の布地に浮かび上がる。 専務の中里明宏さん (40) は「この色を出すのに苦労しました」と説明する。 同社が受注したのは、スカイツリーの展望台の誘導係やインフォメーション、チケット販売担当の制服の布。 制服をデザインした「ミナ ペルホネン」の皆川明さん (44) は「仕事が細やかで、要望に素早く応えてくれる」と言う。 皆川さんは、パリ・コレクションに参加する日本の代表的なデザイナーだ。 織りや刺繍、染めの技術を駆使し、絵画のようなデザインで知られる。 プリントではなく、たて糸とよこ糸を組みあわせながら模様を作り上げる織物で、皆川さんのデザインを忠実に表現するには、高い生産技術が求められる。 今回の制服の生地は、一見すると無地のようだが、光の加減で水玉や三角の柄が浮き上がる。 鮮やかな空色と黄色の布を二重織りにした誘導係の生地は、三角形の辺のにじみや揺らぎまで再現した。 重ね織りでも色が混じらず鮮やかに発色するよう工夫した。 飯能や所沢は、江戸時代から織物の産地として知られたが、戦後の最盛期に 200 以上あった業者は、1970 年代を境に衰退。 中国産に押され、飯能市で唯一残った工場が、創業約 140 年のマルナカだった。 「普通のやり方では生き残れない」と、社長の中里昌平さん (74)。 地元は単純な柄のドビー織りの産地で、シーツやタオルの大量生産を主力にする業者が多い中、マルナカは、柄が複雑な婦人服地の受注にこだわり、「少量多品種生産」を請け負うようになった。 1999 年、どんな異素材の糸にも対応するドイツ製のジャカード(複雑な模様織り)織機を導入した。 織機を動かすプログラム作りは職人技。 制限のある織機で複雑な柄を織る手法など、蓄積した技を生かす幅が広がった。 皆川さんからも「デザイナーの表現を形にすることを念頭にしている」と評価される。 2001 年ごろから、「自分の思い通りの布が作れる」との評判で、皆川さんをはじめ、デザイナーの訪問を受けるようになった。 「ルイ・ヴィトン」など 100 以上のブランドや、高級ホテルのインテリアの仕事を引き受けてきた。 都心からあまり遠くない立地条件も強みだという。 「デザイナーと直接、意見を交わせる。 問屋の指示通りに作っていた頃と違い、一緒に作っているという実感があり、楽しい。」と中里専務。 「制服を多くの人に見てもらい、日本の技術力が見直されるきっかけになれば」と期待している。 (帯金真弓、asahi = 11-23-11) ファッションズ・ナイト・アウト、華やかに開催 ![]() ヴォーグ誌の 1 日限りのショッピングイベント「FASHION'S NIGHTOUT 2011 (ファッションズ・ナイト・アウト、以下 FNO)」が 5 日、表参道・青山・原宿エリアで開催された。 「ディオール・オム」のクリス・ヴァン・アッシュやマイケル・コースなど世界のトップデザイナー約 20 人もこの日のために来日した。 オープニングセレモニーには、世界のヴォーグ誌編集長 17 人が登壇。 FNO 発起人で、映画「プラダを着た悪魔」の鬼編集長のモデルと言われる米ヴォーグ誌のアナ・ウインター編集長は、ツイードのスーツにキャンディーのようなネックレス、トレードマークのボブヘアで登場。 「世界中のヴォーグ誌編集者・デザイナーとともに、日本を支援するためにうかがいました。 今日一日、楽しい時間を過ごしていただければと思います。」と話した。 FNO には表参道・青山・原宿エリアの 420 店舗以上が参加。 15 時から 20 時のショッピング・タイムでは、各店舗でシャンパンのサービスや限定商品の販売、プロの写真家によるスナップ撮影などが行われた。 街にモデル・女優などの有名人があふれたこの日、ショップの前で「出待ち」する熱心な一般客の姿も。 なかでもアナ・ウインター編集長の行く先々には身動きがとれないほどの人だかりができた。 専従のガードマンが群衆をかきわけるようにしてショップ間を移動し、ルイ・ヴィトンやバーバリー、ディオール、マイケルコース、トッズなどを訪問した。 冨永愛とともにクロージング・セレモニーに登場した土屋アンナは「(様々なショップを回って)シャンパンを 5 杯飲んだ。 すみません。」と話し、ショッピングを満喫した様子だった。 FNO チャリティーグッズの収益は認定 NPO 法人「国境なき子どもたち」を通じて東日本大震災の児童に被災地などに寄付される。 (天野友理香、asahi = 11-7-11) ◇ ◇ ◇ 400 店が参加 ファッションズ・ナイト・アウト ショッピングイベント「ファッションズ・ナイト・アウト」が 11 月 5 日、東京で開かれる。 ヴォーグ誌が 09 年に始め、ニューヨークなどではコレクション時期の恒例イベントとして親しまれている。 今年は日本が 18 カ国目となる。 表参道・青山・原宿エリアの約 400 のショップが、東日本大震災の復興支援のためのチャリティーや、限定商品の販売、シャンパンのサービス、プレゼントなど様々な企画を展開する。 午後 2 時から表参道ヒルズ内で開会式。 発起人の米国版編集長アナ・ウィンターら各国のヴォーグ編集長が集まる。 http://www.fashionsnightout.jp/ (asahi = 11-1-11) 懐かしさ演出、東レの 12 年シーズン水着素材 ![]() 東レは 7 日、2012 年シーズン(11 年 10 月 - 12 年 9 月)に向けた水着素材を発表した。 テーマは、「CLASSIC NATURAL (クラシック ナチュラル)」。 90 年代に流行したパレオの種類を増やすなど「懐かしさ」を演出した。 カラーは淡いピンクを中心に、赤や金をアクセントに使って高級感を表現した。 11 年シーズン(10 年 10 月 - 11 年 9 月)の水着素材販売実績は、福島第一原発事故による海水浴客の減少や、台風などの天候不良で、前シーズン比 9% 減少した。 12 年は同 3% 増を見込んでいる。 (yomiuri = 11-7-11) 若者スーツ伸縮性で勝負 洋服の青山、武井咲さんが PR 「洋服の青山」を展開する紳士服大手の青山商事(広島県福山市)は 2 日、伸縮性が増した秋冬物の若者向けスーツを発表した。 新イメージキャラクターに女優の武井咲(えみ)さんを起用し、新商品投入との相乗効果で、低迷が続くスーツ市場での浮揚を図る。 新商品の「次世代スーツ」は、若者に人気のある細身の形状を維持しつつ、伸縮性を増すことで着心地を追求。 縦糸と横糸の比率を工夫するなどして、従来は 8% 程度だった伸縮率を 10 - 15% に向上した。 価格は 3 万 9,800 - 6 万 9 千円(税込み)。 東京都内のホテルで開いた会見で、武井さんは「スーツが似合う人はすてき。 今回のスーツは誰にでも似合うデザインで、ナチュラルに着られると思います。」とアピールした。 (asahi = 11-3-11) 伊勢丹新宿、営業時間を短縮 2 月 15 日から 2 週間 伊勢丹新宿本店は 2 月 15 日から 2 週間、営業時間を短縮する。 午前 10 時から午後 8 時の現在の営業時間から、開店を 30 分遅らせ閉店を 30 分早める。 24、25 の両日は除く。 また、首都圏の三越伊勢丹 9 店ではそれぞれ、2 月 20 - 28 日の期間のいずれか 1 日を休みにする。 開店時間を増やすことが必ずしも売り上げ増につながらないとみて、営業時間内により手厚い接客をする試験的な試みという。 (asahi = 11-1-11) ◇ ◇ ◇ 百貨店売上高、9 月も前年割れ 週末の台風など響く 日本百貨店協会が 18 日発表した 9 月の全国の百貨店売上高(既存店ベース)は前年同月比 2.4% 減となった。 全店の売上高は計 4,369 億円。 3 カ月連続の前年割れで、減少幅はこの 3 カ月で最も大きかった。 週末に台風が到来したことや残暑で秋物衣料の出足が鈍ったのが響いたという。 調査対象は 86 社 253 店。 地区別では、仙台市が 4.7% 増とプラスを維持したが、同市以外の東北地方の売上高は半年ぶりに伸びが止まり、復興需要にかげりが見えている。 東日本では東京が 3.6% 減と下がり方が大きかった。 一方、高額品は堅調で、前年比 1.1% 増となった。 前月比では 11% 増えた。 外国人観光客も徐々に戻りつつあるとしている。 (asahi = 10-18-11) ◇ ◇ ◇ 高額品好調、クールビズ商品失速 大手百貨店 8 月売上高 百貨店大手 4 社が 1 日発表した 8 月の売上高速報(既存店ベース)は、三越伊勢丹(関東 9 店)が 1.5% 増、大丸松坂屋が 2.2% 増と 5 カ月連続で前年同月を上回った。 一方、そごう・西武が前年並み、高島屋が 0.9% 減だった。 宝飾品や美術品、高級婦人服などの高額品は、7 月からの好調を持続。 紳士服などのクールビズ関連商品は、節電対策で人気だった 7 月以前に比べ、8 月は失速した。 震災後減った外国人客数は、回復傾向にあるものの、まだ前年水準には戻っていないという。 8 月に定休日を設けた三越伊勢丹は、4 日間休んだ伊勢丹新宿本店で 8.6% 減、2 日間休んだ三越日本橋本店で 6% 減。 「影響は最小限にとどまった。(広報担当者)」 (asahi = 9-1-11) ◇ ◇ ◇ 7 月の百貨店売上高 0.1% 減 2 カ月ぶりマイナス 日本百貨店協会は 18 日、7 月の全国の百貨店売上高(新店と閉店の影響を除く)が前年同月比 0.1% 減だったと発表した。 マイナスは 2 カ月ぶり。 下旬に気温が下がり、主力の衣料品が苦戦したという。 商品別では、婦人服・洋品が 0.8% 減、紳士服・洋品も 0.2% 減だった。 放射性セシウム問題の影響で牛肉が 1 割ほど減り、生鮮食品も 2.3% 落ちた。 高額品の美術・宝飾・貴金属は 5.3% 増と 2 カ月連続のプラスだったが、飯岡瀬一専務理事は「株価の下落や円高が長引けば消費に影響が出る」と話した。 (asahi = 8-18-11) ◇ ◇ ◇ クールビズさまさま 7月の百貨店売上高、大手はプラス 百貨店大手 4 社が 1 日発表した 7 月の売上高速報(既存店ベース)は、各社ともに前年同月を上回った。 クールビズなど節電関連の消費が盛り上がったほか、宝飾品などの高額品も前年より売れた。 三越伊勢丹(関東の 9 店)が 3.8% 増えたほか、大丸松坂屋が 3.7% 増、そごう・西武が 3.0% 増、高島屋が 0.9% 増だった。 冷房の温度設定を高める意識が高まったこの夏。 クールビズ関連は、男性向けのワイシャツなどが好調だった。 大丸松坂屋ではワイシャツが 2 割増、ポロシャツも 1 割増だったという。 涼しく感じる寝具なども各社が売り上げを伸ばした。 (asahi =8-1-11) ◇ ◇ ◇ 百貨店売上高、震災後初めて前年超す 6 月、0.3% 増 日本百貨店協会が 19 日発表した 6 月の全国の百貨店売上高(既存店ベース)は前年同月比 0.3% 増になり、3 月の東日本大震災後では初めて前年同月を上回った。 節電関連商品が売れたのに加え、東北地方の売り上げが伸びたという。 気温が上がり、節電も意識されたため、「クールビズ」関連商品や、涼しく感じられる寝具などが売れた。 震災後に家族や友人とのつながりを見直す人もいて、お中元や父の日の売れ行きも良かったという。 高級品の「美術・宝飾・貴金属」も前年同月比 2.8% 増と増加に転じた。 (asahi =7-19-11) ◇ ◇ ◇ 大手百貨店の売上高、前年上回る クールビズ関連好調 大手百貨店が 1 日発表した 6 月の既存店売上高(速報)は、三越伊勢丹、大丸松坂屋、高島屋の 3 社とも前年同月を上回った。 クールビズ関連の紳士洋品や婦人服が好調だった。 ただ、外国人の客足は減ったままで、各社は「震災前の水準に本格回復したとは言い切れない」と慎重だ。 三越伊勢丹(関東の 9 店)は 4.6% 増、大丸松坂屋が 4.3% 増、高島屋が 0.7% 増だった。 半袖シャツやポロシャツなど、紳士洋品の売り上げが好調。 震災後に低迷した「超高額品」も「4 千万円の絵画が売れた(大丸松坂屋)」、「ブランドバッグの売り上げが戻った(高島屋)」など、一部に引き合いが出ているという。 ただ、売り上げの規模を支える 20 万 - 30 万円の商品は「苦戦している(三越伊勢丹)」といい、秋以降の消費には不透明感も残る。 (asahi = 7-2-11) ルミネ有楽町店オープン 5 千人、開店前から行列 JR 有楽町駅前の有楽町マリオン(東京都千代田区)に、ファッションビル「ルミネ有楽町店」が 28 日、オープンした。 平日にもかかわらず、午前 10 時 45 分の開店時や、それに先立つ早朝の限定品発売に、計約 5 千人が並んだ。 20 代後半から 30 代の男女を主な顧客層に想定。 衣料品、雑貨のほか、食品やカフェにも力を入れ、計 107 店が入る。 営業は午前 11 時 - 午後 9 時(飲食店などを除く)。 隣には紳士向け衣料・雑貨専門館「阪急メンズ・トーキョー」が 15 日にオープンしており、合わせて銀座・有楽町エリアに新たな客を呼び込むことが期待されている。 ルミネ開店に合わせ、JR 有楽町駅銀座口前の通路も「ルミネストリート」として改装。 新たに雑貨店など 4 店ができた。 (asahi = 10-28-11) ◇ ◇ ◇ 「阪急 MEN'S TOKYO」 10 月 15 日オープン 阪急阪神百貨店を運営するエイチ・ツー・オー (H2O) リテイリングは 22 日、紳士服・洋品の専門店「阪急 MEN'S TOKYO (東京・有楽町)」を 10 月 15 日にオープンすると発表した。 「有楽町阪急」を改装してオープンするもので、周辺のビジネスマンや海外からの観光客を対象に、初年度売上高 120 億円を目指す。 売り場面積は約 1 万 1 千平方メートルで、地下 1 階 - 地上 8 階。 (asahi = 8-22-11) U. F.O. 社、破産へ 民事再生手続きをストップ 社長らが都銀 2 行から計約 82 億円を詐取したとして再逮捕された東京の衣料品製造会社「U. F. O.」の管財人が 27 日、「経営再建は困難」として民事再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出した。 中本敏嗣裁判長は請求通り廃止を決定。 今後、職権による破産手続きに移行するとみられる。 管財人の森本宏弁護士によると、U 社の負債は民事再生法適用を申請した昨年 3 月時点より約 30 億円増え、計約 397 億円。 中国・上海の現地工場の土地利用権を売却するなどしたが、現時点の回収見通しは約 20 億円という。 (野上英文、石原孝、asahi = 10-27-11) ◇ ◇ ◇ 銀行から 82 億円詐取容疑 衣料品製造会社長らを再逮捕 みずほ銀行とりそな銀行に虚偽の船荷量が記された書類を示すなどし、計約 82 億 6 千万円の輸入代金を立て替えさせたとして、大阪地検特捜部は 23 日、東京の衣料品製造会社「U.F.O.」社長の谷絹子容疑者 (61) と、U 社の中国・上海の現地法人社長で夫の誠容疑者 (68) を詐欺の疑いで再逮捕した。 特捜部によると、2 人はみずほ銀とりそな銀に「上海の現地法人から U 社と関連会社が高額な婦人服を輸入する」と虚偽の説明。 2008 年 1 - 6 月、銀行側が輸入代金をいったん保証する内容の信用状を発行させたうえで、虚偽の船荷の量や金額などを記載した書類を提出し、計約 82 億 6 千万円の輸入代金を立て替えさせた疑いがある。 2 人は民事再生手続きで虚偽の内容の資料を出したとして民事再生法違反容疑で逮捕されていたが、特捜部は 23 日、絹子容疑者を同法違反罪で起訴し、誠容疑者は処分保留とした。 (asahi = 10-23-11) ◇ ◇ ◇ 破綻の衣料品会社社長ら逮捕 再生手続きで虚偽容疑 民事再生手続きで虚偽内容の資料を出したとして、大阪地検特捜部は 3 日、東京の衣料品製造会社「U.F.O.」社長の谷絹子容疑者 (61) と夫で元役員の谷誠容疑者 (68) を民事再生法違反の疑いで逮捕し、発表した。 特捜部は認否を明らかにしていないが、絹子容疑者は逮捕前の取材に「(手続きで)違法行為はない」と説明していた。 証拠改ざん事件などを受けた検察改革で、9 月に独自捜査班が縮小された同特捜部が容疑者を逮捕するのは初めて。 特捜部は取り調べの録音・録画(可視化)も実施する方針。 特捜部によると、U 社は昨年 3 月、約 360 億円の負債を抱えて経営破綻し、民事再生法適用を大阪地裁に申請。 両容疑者は翌 4 月、地裁が選んだ再生手続きの監督委員(現・管財人)側に対し、製品や生地の在庫額が 2,700 万円に達していないのに、在庫額が計約 300 億円(当時)と記した資料を提出した疑いがある。 特捜部は、経営の立て直しが可能と装う目的だったとみている。 (asahi = 10-4-11) 西友、機能性肌着「エコヒート」値下げ 最大約 25% 西友は機能性肌着「エコヒート」全 52 品目を 14 日から値下げした。 紳士用「ハラマキタイツ」を税込み 1,297 円から 980 円にするなど、最大約 25% 下げた。 肌着が一番売れる時期に合わせたキャンペーンという。 エコヒートは西友、リヴィン、サニーの 336店舗で売っている。 (asahi = 10-14-11) 国内の衣料関連の消費は「下げ止まった」 オンワード樫山社長 オンワード樫山の馬場昭典社長は 11 日の記者会見で、足元の衣料関連の消費動向について「下げ止まった」と述べ、東日本大震災を受けた自粛の広がりなどが一巡し、消費環境が改善傾向にあるとの認識を示した。 ![]() 馬場社長の説明によると、同社の売上高は 9 月が前年同月並みで着地したほか、10 月は最近の気温低下の影響もあって 10 日までで約 3% 増で推移しており、8 - 10 日の 3 連休に限ると約 6% %も伸びたという。 震災が起きた 3 月は売上高が 31 億円も減少したが、馬場社長は「(翌月の) 4 月にこんなに早く復活するとは正直思っていなかった」と語り、想定よりも早く消費が戻ったとした。 一方で、単価や利益率の高いコートなど重衣料の販売期となる 11 月や 12 月の見通しについては「明るい希望を持っているが、このまま行くかはまだ読めない」と慎重な見方を示した。 馬場社長は 43 歳。 9 月 1 日付で社長に就任したばかり。 婦人服の営業や企画に長く携わり、同社の基幹ブランドの「23 区」を百貨店向け婦人服ブランドで国内最大に成長させるのに貢献した。 (サンケイ・ビズ = 10-11-11) シンガポールで原宿ファッションショー 市場開拓第 1 弾 東南アジアでも人気の「原宿ストリートスタイル」のファッションショーが 7 日夜、シンガポールの百貨店で開かれた。 アニメやファッション、食などの海外市場開拓を後押しする経済産業省による「クール・ジャパン戦略」の一環。 第 1 弾となるシンガポールでは約 1 カ月にわたって日本のポップカルチャーを幅広く紹介し、アジア各地への情報提供を目指す。 地元百貨店内に日本のストリートファッションのブランドを集めた臨時店舗を開き、テストマーケティングも実施する。 東南アジアでは韓国の製品やドラマの浸透で日本の存在感は低下しているが、ポップカルチャーは成長産業の一つとみて、日本は官民あげてアジア市場の拡大を狙っている。 (シンガポール = 塚本和人、asahi = 10-8-11) |