クエスト、ぬれた床の滑り止め剤開発 米子

化学品製造販売のクエスト(鳥取県米子市、森下博偉社長)は、路面の水はけを良くする透水性舗装技術を応用して、屋内外のぬれた場所でも高い効果を発揮する滑り止め剤を開発した。 商業・公共施設の来場者がぬれた床で転倒し、管理責任を問われる例が相次いでいることから、滑り止め剤の品ぞろえを拡充。 施設を管理する企業や自治体向けなど幅広い需要を見込む。

透水性舗装の技術を応用したのは滑り止め剤「すべらんぞ〜」の「透水性ハード」タイプ。 水道管の接着剤にも使われるなど、安全性の高いエポキシ樹脂を選び、摩擦力を高めるための骨材として石くずを混ぜて作る。 滑り止めが必要な場所に塗るように施工し、乾くと骨材の摩擦力で滑り止めの効果を発揮する。

骨材と骨材の間をセラミックの繊維がからむようにして隙間をつくり、水を通すように工夫。 水が表面にたまらないため効果を維持でき、雨水が入りやすい屋外の階段・路面や常にぬれた状態で利用する浴場の床などに向くという。 施工価格は 1 平方メートル当たり 2 万 5,000 円。

幅広い需要に対応するため施工単価を 5,000 - 9,500 円に引き下げた一般屋内向けの「クリアコート」と、主に屋外向けの「クリアハードコート」も開発。 透水性は持たないが、セラミック系の骨材などで十分な防滑効果を発揮する。

森下社長は「『透水性ハード』は樹脂と繊維で骨材同士の接着力を高めており、トラックが走り回る工場などでも十分に耐えられる強度がある」と強調。 「3 タイプの製品を使い分けることで、屋内外を問わず、滑り止めが必要なほとんどの場所に予算に応じて対応できる」と説明する。

商業施設などでは、雨水でぬれた床で来場者が転んでけがをした場合に、店側など管理者が責任を問われるケースが相次いでいる。 11 月下旬にも福岡地裁小倉支部が大手衣料品量販チェーンに対し、北九州市内の店内で滑って転んで足を骨折した女性客へ 570 万円を支払うよう命じる判決を出している。

クエストは、こうしたリスクに備える企業や自治体などの需要が今後増えると予測。 滑り止め剤だけで来年度に売上高 1 億円、3 年後をめどに 3 億円以上を目指す。 同社は 1994 年に設立。 滑り止め剤のほか、透水性舗装や建物の窓ガラス用フィルムなどの代理店業務も手掛けている。 (nikkei = 12-27-11)


日本一危険な除夜の鐘いかが 三徳山三仏寺、標高 490 メートルの雪道

日本一危険な除夜の鐘をついて新たな年を迎えてはいかが - -。 断崖絶壁に張り付くように建つ国宝「投入堂」で知られる三徳山三仏寺(鳥取県三朝町、米田良中住職)は、大みそかの除夜の鐘つきの参加者の募集を始めた。

三仏寺は本堂周辺に鐘がなく、寺院関係者が毎年約 1 時間かけて険しい山道を登り、標高約 490 メートルの山腹にある鐘楼堂で除夜の鐘をついている。 山道は雪に閉ざされるため 12 月上旬から 3 月末までは入山禁止だが、大みそかの晩は特別に禁が解かれ、2006 年以降は「三徳山 日本一危険な除夜の鐘」として一般参加者を募っている。

参加資格は投入堂への登山経験がある 18 歳以上の健康な男女で、20 人程度を募集。 参加費は保険料を含めて 1,000 円。 頭に装着するタイプのライトや防水防寒対策、長靴などの用意が必要。 鐘楼堂で 108 つの鐘をついた後、天候が良ければ標高約 520 メートルの投入堂の近くまで足を延ばす。

登山道は夏場に参拝者の滑落死亡事故が発生する険しさだが、「除夜の鐘」ではこれまで事故は起きていないという。 同寺は「これだけしんどい思いをする除夜の鐘はほかになく、それだけに鐘をついた時のすがすがしさは格別で毎年参加する人もいるほど。 興味と自信のある人はぜひ参加を。」と呼びかけている。 (nikkei = 12-22-11)


出雲便利用促進へキャンペーン 島根県観光連盟

島根県観光連盟は 20 日、乗客の少ない出雲空港着の羽田 - 出雲便の冬季利用促進策として来年 1 月 6 日から 3 月 16 日まで、タクシーなどのクーポン券がもらえる「島根の冬を楽しもう! しまねプチ得キャンペーン」を初めて実施すると発表した。

対象は羽田 - 出雲空港路線の下り 1663、1669 便。 応募方法は「しまね観光ナビ」の専用ページから引換券をダウンロードして必要事項を記入。 対象便利用後に出雲空港トラベルカウンターで引換券と搭乗券を提示すれば、同空港から出発する「空港連絡バス」、「タクシー」、「レンタカー」に使えるクーポン券(千円相当)がプレゼントされる。 問い合わせは、県観光連盟 (Tel 0852・21・3969)。 (sankei = 12-21-11)


鳥取の「食」マンガで発信 「とり漫」発刊

鳥取の食や観光を扱う漫画雑誌「とり漫」が 12 日、発行された。 「まんが王国」を掲げる県が、刊行協力費 350 万円を出した。 「クッキングパパ」の作者・うえやまとちさんら、食をテーマにする漫画家 5 人と県出身の漫画家 9 人が腕をふるった 14 作を掲載する。

日本文芸社(東京都千代田区)刊で 1 万部。 A5 判 172 ページ、税込み 735 円。 県の担当者は「まずは漫画で鳥取の魅力をたっぷり味わってごしない。」 (asahi = 12-15-11)


三菱農機、従業員 500 人削減 子会社含め 5 年で

三菱農機(松江市)は 2015 年度までの 5 年間で、連結子会社を含めた従業員数(3 月末現在で 1,862 人)を 500 人削減する。 国内営業拠点の統廃合も進める。 農業機械需要の縮小傾向が続く中、東日本大震災で東北の販売拠点が被害を受け、同社は 11 年 3 月期に 38 億円の最終赤字と 16 億円の債務超過に陥った。 三菱重工業の完全子会社となったのを契機に合理化を加速する。

同社は今夏に「自己転身助成制度」を見直し、対象を 45 歳以上から 40 歳以上に拡大した。 同制度は退職勧奨は行わず自己都合での退社扱いとなるが、退職金は規定通りの満額を支払うもので、新たに再就職のあっせんも実施し、これまで 30 人が退職した。 今後は新規採用抑制と定年退職による自然減で削減目標の達成を目指す。

全国約 130 カ所の営業拠点については今年度中に不採算店を中心に 1 - 2 割程度削減。 来年度以降も統廃合を進める。 耕運機やトラクター、ハーベスターといった製品は、他社からの OEM (相手先ブランドでの生産)供給による調達を増やし、自社生産を減らす。 同社は国内農機市場で 8% のシェアを持ち、業界 4 位。 自社生産と OEM 分を合わせて現在の販売シェアを維持する。

同社は 11 月 15 日の臨時株主総会で三菱重工業の完全子会社となった。 来年 1 月、三菱重工業出身の島崎誠常務が社長に昇格し、再建計画の陣頭指揮を執る。 債務超過の 16 億円に関しては「三菱重工業側で資本注入を検討しており、年明けにも決まれば、年度末には解消できる見通し(島崎常務)」という。

東日本大震災で被災した宮城県多賀城市の販売拠点は、倉庫内の製品が使用不能になるなどの被害を受け、14 億円の損失が発生した。 同拠点は復旧させず、土地・建物などは売却する方針。

三菱農機は 12 年 3 月期の黒字化を見込むが、国内農業の不振は当面続くとして、連結売上高は 11 年 3 月期の 513 億円から、16 年 3 月期には 400 億円程度に落ち込むと想定。 OEM 製品へのシフトに加え、海外メーカーからの部品調達比率を現在の 10% から 20% に高めるなどしてコスト削減を進め、継続して利益を確保できる経営体質への転換を目指す。 (nikkei = 12-13-11)


20 万個の電球で演出、師走の鳥取砂丘

冬の鳥取砂丘を約 20 万個の電球が彩る「鳥取砂丘イリュージョン」が 10 日、始まった。 砂丘の斜面や砂像が色鮮やかな光に包まれた。 今年のテーマは大震災を受け「希望の光〜星に誓いを … 思いよ届け。」 (kyodo = 12-10-11)


出雲おろち大根料理舌鼓 スープやゼリー 島大など発表会

島根県特産の「出雲おろち大根」の魅力を知ってもらおうと、島根大生物資源科学部としまね大根役者ネットワークは 5 日、ホテル一畑(松江市千鳥町)で大根料理の発表会を開いた。 スープやゼリーに調理された旬の大根に、来場した約 70 人が舌鼓を打った。

出雲おろち大根は、2003 年、同大の小林伸雄教授が「地元に特産品を作ろう」と、宍道湖畔で自生していたハマダイコンをもとに品種改良を繰り返して開発した。 通常の市販のものに比べ、ピリッとした辛さと歯ごたえが特徴で、県内を中心に流通。 同ホテルや県内の飲食店で主に薬味として利用されている。

この日、県内の大学関係者、飲食店の経営者が発表会に参加。 試食した出雲市外園町、NPO 職員石飛愛さん (30) は「すっきりした辛さと、コリコリした食感がおもしろい」と満足そう。 同市今市町、居酒屋経営佐々木幸一さん (48) は「薬味以外のバリエーションに驚いた。 うちの店でも何か作ってみたい。」と話していた。

出雲おろち大根を生産する森山太史・同ネットワーク代表は「島根に欠かせない特産品になるよう、もっとアピールしていきたい」としている。 (寺田航、yomiuri = 12-7-11)


鳥取と秋田、ハタハタ「対決」 東京で PR イベント

鳥取産ハタハタを秋田産との対決で首都圏にアピール - -。 両県の水産関係者は 10、11 の両日、東京で共同イベントを開く。 鳥取県のハタハタは脂の乗りが良く、水揚げ量もここ数年全国 3 位以内に入る有力産地だが、知名度不足が悩みのタネ。 このため全国的に有名な秋田県と組み、両産地で異なるハタハタの特徴などを PR する。

共同イベント「秋田 鳥取 うまいぞ! ハタハタフェスティバル」は麻布十番商店街内広場(東京・港区)で開催。 10 日のオープニングセレモニーに鳥取県の平井伸治知事と秋田県の佐竹敬久知事が出席し、両産地のトップセールスで幕を開ける。 両日にわたって両県の漁業関係者が「通訳」を付けたうえで方言でお互いのハタハタ自慢に火花を散らす。 会場で両県のハタハタの郷土料理の試食なども予定している。

鳥取産は卵を持つ前に漁獲されるため身に脂が乗っているのが特徴で、多くは干物として流通する。 昨秋からは体長 20 センチメートル以上を「とろはた」としてブランド化にも取り組んでいる。 秋田産は産卵のため沿岸に集まって来るのを漁獲し、「ブリコ」と呼ばれる卵を持つメスが好まれるなどの違いがある。 農林水産省の統計によると、2009 年のハタハタの水揚げ量は秋田が 2,648 トンで全国トップ。 一方、鳥取も 1,201 トンで 3 位に入るなど、有力産地の一つとなっている。 (nikkei = 12-7-11)


海から生まれた奇跡の星 鳥取の水族館に白いヒトデ

真っ白なイトマキヒトデが、鳥取市の水族館「とっとり賀露かにっこ館」で展示されている。 大きさ約 9 センチで、鳥取県大山町の海岸で 11 月に見つかった。

普通のイトマキヒトデは紺色で、オレンジ色の斑点模様がある。 同館によると、表皮細胞にある色素を生まれつき持っていないことが原因とみられる。 白い姿は雪の結晶に似て、クリスマスシーズンにぴったり。 しかし、同県は年末年始の豪雪被害も多く、同館の担当者は「空からの雪はほどほどに。」 (asahi = 12-6-11)


ペンギンサンタの特別列車 島根の一畑電車、子供ら案内

サンタクロースに扮したケープペンギンが 3 日、島根県の宍道湖岸を走る私鉄・一畑電車(本社・出雲市)に乗り、飼育されている松江市内の花鳥園「松江フォーゲルパーク」前の駅まで、親子連れら乗客約 110 人を案内した。

園のクリスマスライトアップに合わせた特別列車で、この日だけのイベント。 赤いケープをまとった "ペンギンサンタ" は揺れる車内で上手にバランスをとりながら往復し、時に立ち止まってカメラのフラッシュを浴びた。

松江市内の小学 2 年、新原萌絵さん (8) は「よちよちして可愛い。 思ったより歩くのが速い。」と、写真を何枚も撮っていた。 (asahi = 12-4-11)


ゆるキャラの「神々」、出雲の国に集合 ダンスも披露

旧暦 10 月に神々が出雲に集まる「神在月」にちなんで、全国のゆるキャラが集う「きゃら在月(ありづき)」が 3 日、松江市学園南 1 丁目のくにびきメッセで始まった。 オープニングの「神迎え」ならぬ「きゃら迎え」には 56 体が集合。 最終日の 4 日には、参加全キャラ計 63 体がそろう。

集まったのは「ゆるキャラグランプリ 2011」で日本一になった「くまモン(熊本県)」、「せんとくん(奈良県)」、「ひこにゃん(滋賀県彦根市)」、雪うさぎの「ももりん(福島市)」など。 「キャラ」と響きが似た K ポップアイドル「KARA (カラ)」のヒット曲に合わせ、56 体全員でダンスも披露した。 4 日は午前 10 時から。 くにびきメッセで観客参加の相撲やクイズ大会、借り物競争があるほか、市内 6 カ所にゆるキャラが出かけ、記念撮影やスタンプラリーを楽しめる。 (斉藤智子、asahi = 12-3-11)


がん先進医療で 2 行がローン、鳥取県が利子助成

鳥取県と山陰合同銀行、鳥取銀行は 1 日、がんの先進医療を受ける県内の患者に対し、両行が専用ローンを新設して県がその利子相当額を助成する制度を創設することで合意し、協定を結んだ。 がんの先進医療にかかる高額な費用をまかなうローンを実質無利子としてこうした医療を県民が受けやすくするのが狙い。 全国のがん先進医療機関すべてを対象にした制度は国内で初めてという。

両行のうち、山陰合銀が 2 日から取り扱いを開始。 課税所得総額 600 万円以下の世帯で、鳥取県内に 1 年以上住んでいるなどの条件を満たす患者らを対象に 300 万円を限度に年 5.8% で融資し、県が利子相当額を助成する。 鳥取銀は来年 5 月に基幹システムの移行を予定していることから、同 6 月ごろをめどに取り扱いを始める予定。

がん先進医療の費用をまかなうためのローンに対する利子補給制度は、放射線の 1 種の陽子線や重粒子線による治療を行う施設を持つ兵庫や福井、群馬、静岡各県で設けているが、それぞれ自県の施設の利用に限っている。

一方、鳥取県内にはこうした粒子線治療施設がなく、患者の治療法の選択肢を広げるため助成対象を厚生労働省ががん先進医療に認定した国内すべての施設に拡大した。 粒子線治療施設のない県が国内すべてのがん先進医療を対象に利子補給制度を創設するのは全国でも初めてという。

先進医療技術は 130 種類あり、このうち鳥取県が新設した制度の対象となるがんに関する治療は約 50 種類ある。 入院費や薬代などは健康保険などが適用されるが、先進医療部分は全額自己負担となる。 例えば兵庫県立粒子線医療センターは 2005 年以降に鳥取県民も 31 人が利用。 同センターで実施している転移のないがんを対象にした粒子線治療(陽子線・重粒子線)を受けた場合、先進医療費は約 300 万円かかるという。 (nikkei = 12-2-11)


三洋再編、希望退職 372 人 鳥取県など再就職支援

三洋電機の家電子会社、三洋電機コンシューマエレクトロニクス(三洋 CE、鳥取市)の事業再編を巡り、鳥取県は 1 日、鳥取労働局や市、県内経済団体などと緊急対策会議を開き、三洋側から早期希望退職に鳥取勤務の 372 人が応じたとの説明を受けたことを明らかにした。 そのうえで国と県、市が離職者の再就職支援に総力を挙げることや、飲食店など間接的な影響を受けている事業者への資金繰りを支援していくことでも合意した。

三洋側の説明によると、配置転換に応じられずに早期希望退職を選んだ 372 人のうち、子会社 2 社への出向者を含めた三洋 CE 社員が 291 人で、ブルーレイ・ディスクの読み取り用レーザーなどの電子部品を生産する三洋電機のフォトニクス部門が 81 人。 鳥取県外の勤務者も含めた三洋 CE 全体の希望退職者は 350 人に上り、4 分の 3 を 40 歳代以上が占めたという。

これを受け、県などは飲食店や小売店などについて、三洋 CE の再編で間接的に売り上げなどに影響が出ていると鳥取商工会議所が認めた場合、三洋の取引先の資金繰りを支援する制度融資の要件を緩和して適用することで合意。 離職者対策についても、国や県、市の再就職支援策を分かりやすくまとめて周知するなど結束していくことを確認した。

また、県は今回の大量離職により、今後の新卒採用に影響が及ぶことを懸念。 非常勤職員として約 320 人の採用を全庁を挙げて目指していくことで一致した。 (nikkei = 12-2-11)


輝き始めたRuby の町

松江生まれのプログラム言語

記事コピー (asahi = 11-28-11)


壬生の花田植と佐陀神能、ユネスコ無形文化遺産に

民俗芸能や祭礼などが対象になる国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の代表リストに、広島県北広島町の「壬生の花田植」と松江市の「佐陀神能(さだしんのう)」が登録されることが、27 日決まった。 インドネシアのバリで開催中のユネスコ無形文化遺産委員会で決定した。 日本からの代表リスト登録は、これで計 20 件になった。 (asahi = 11-27-11)


バブルリング、また見られる シロイルカショー復活へ

島根県浜田市と江津市にまたがる県立しまね海洋館「アクアス」の人気者、シロイルカのパフォーマンスが 12 月 16 日から、2 年 8 カ月ぶりに再開される。

雌 2 頭が妊娠し、全面的に休止していた。 赤ちゃんが育つのは国内で珍しいが、1 頭の子が順調に成長し、母体も安定。 母イルカ以外の 2 頭が登場する。 「幸せのバブル(泡)リング」など愛らしいしぐさが売り。 6 頭に増えたイルカたち、幸せな大きな「輪」を描くことができるか。 (asahi = 11-26-11)


「米子メガソーラー」と四国電力、送電網接続協議へ

鳥取県の平井伸治知事は 24 日の記者会見で、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の有力候補地としてソフトバンクの孫正義社長が挙げた米子市崎津地区について、同地区のメガソーラーを中国電力の送電網に接続するための協議が、年内にもソフトバンク側と中電の間で始まるとの見通しを明らかにした。 国が決める電力の買い取り価格などに問題がなければ、2013 年度には同地区のメガソーラーが稼働するとの見方を示した。

平井知事は候補地が県企業局の保有する米子崎津地区工業団地と県住宅供給公社の保有地、米子市のアミューズメント用地の計 49.1 ヘクタールであることを説明。 ソフトバンクの 100% 子会社、SB エナジーが地元企業など事業パートナーを募って設立する特定目的会社 (SPC) が事業主体となることを明らかにした。

そのうえで送電網への接続について「年内にソフトバンク側が中国電力に『検討をしてほしい』と申し込むことになるだろう」と発言。 手続きが順調に進めば、遅くとも 13 年度には崎津地区でメガソーラーによる発電が始まるとの見方を示した。

SPC については自治体側は出資せず、ソフトバンク側に土地の賃借料などの支払いを交渉していく方針も表明。 一方で今後の焦点として買い取り価格を挙げ、「相当に低く設定されて(ソフトバンク側が)とても 10 年、20 年経営できないということだと、参入できなくなるかもしれない」と、事業白紙化への懸念も示した。 (nikkei = 11-25-11)


放射線量、クラウドで遠隔監視 小松電機産業、福島で提案

水道管理ネットワークなどを手掛ける小松電機産業(松江市、小松昭夫社長)は、クラウドコンピューティングを活用した水道管理ネットワークを応用し、複数地点の放射線量をリアルタイムで遠隔監視するサービスを商品化した。 放射線除去や汚染状況のきめ細かな把握が課題となっている福島県内の自治体向け需要を見込む。

同社の水道管理ネットワークは上水・下水処理場などに設置した感知器で測定した水量などのデータをインターネットや無線通信などを通じてパソコンや携帯情報端末上で遠隔監視・制御する仕組み。 同社のサーバーを複数のユーザーが共同利用し、ウェブサイト上でデータ閲覧などを行うクラウドで提供するのが特徴。

水量などを計測する感知器を線量計に置き換え、放射線量データを遠隔監視するネットワークを構築できるという。 クラウドを活用した線量監視の取り組みは珍しい。 局地的に高い放射線量を示すホットスポットが広域に拡散し、汚染状況も刻々と変化していることから、福島県内では除染作業と並行してきめ細かな線量測定が課題となっている。 「福島県内の数十の市町村がそれぞれで対策を取ろうとしている(同社担当者)」という。

国の 2011 年度第 3 次補正予算成立を受けて福島県や同県内の各自治体の間で事業として予算額が今後確定し、来年 1 - 2 月ごろにも業者選定が進むと同社は見込んでいる。 今月中旬から主要な自治体向けに線量遠隔監視ネットワークの提案に動き始めた。 同県内には同社の水道管理システムのユーザーとなっている自治体も多いという。

従来から手掛けている水道管理システムの導入コストは小規模のものなら 20 万円程度から、自治体の上下水道向けなどの大規模なものだと 10 億円程度までと幅広い。 ただ、今回の線量遠隔監視サービスは「社会貢献でもありこれまでにない低価格になる(小松昭夫社長)」としている。

線量計を広域にわたってきめ細かく設置することが必要になるとみられ、同社は線量計設備は福島県内の現地メーカーに委託生産する方針。 寄付を募って、名前を明記する構想もあり、寄付者が多くなるほど導入コストも下げられる。 電源に太陽光発電の活用も検討している。 小松電機産業の 11 年 3 月期の売上高は 32 億円。 このうち、水道管理ネットワークの売上高は約 13 億円。 (nikkei = 11-23-11)


鳥取和牛でグルメ企画 琴浦町の国道 9 号沿い 9 店

鳥取県琴浦町内の国道 9 号沿線の飲食・物販店で組織する特定非営利活動法人(NPO 法人)「琴浦グルメストリートプロジェクト」は、グルメ企画「東伯和牛 COW (カウ)ニバル」を始めた。 希少な和牛料理の競演により、高速道路開通で減少した国道利用客の回復と取り込みを目指す。

グルメ企画は 9 号沿線を中心に、焼肉店を除く飲食店 9 店が参加。 希少性が高い新ブランド「鳥取和牛オレイン 55」の基準を満たした地元産の東伯和牛を食材に使い、「Go!! Go!! コロッケ(1 個 155 円)」や「牛骨しゃぶしゃぶ鍋(2,500 円)」など、それぞれ工夫を凝らしたオリジナルメニューを 12 月 25 日まで提供する。

鳥取和牛オレイン55はオレイン酸を脂肪中に 55% 以上含み、鳥取県が生んだ名牛「気高(けたか)号」の血を引いていることが条件。 融点の低いオレイン酸を豊富に含むため口溶けが良いのが特徴だが、JA 鳥取中央管内の黒毛和種 2,500 頭のうち、基準を満たすのは約 2 割と希少性が高いという。

同町内を走る 9 号は、バイパス道路の山陰自動車道が今年 2 月に開通して以降、通行量がほぼ半減している。 このため希少和牛のグルメ企画で普段高速道を利用しているマイカー客を 9 号沿線に誘うとともに、「オレイン 55」の地元での認知度向上につなげる。 (nikkei = 11-23-11)


中四国 9 県、災害時相互支援を締結

中国地方と四国の 9 県は 21 日、大規模災害発生時に支援相手を決めておく「カウンターパート方式」による相互支援を整える基本合意書を締結した。 鳥取と徳島、岡山と香川、広島と愛媛、島根・山口と高知の 4 グループを組み合わせた。 災害などでグループ内の県が被災した場合に、相手となる県が直ちに支援を展開できるようにする。 地域ブロックを越えて被災県を支援する県をあらかじめ決める取り組みは全国で初めて。

中国地方知事会の会長県と四国知事会の常任世話人県に「広域支援本部」を設置し、情報集約や支援先の調整にあたる。 同日の締結式には 9 県の知事らが出席。 提唱した徳島県の飯泉嘉門知事は「全国のモデルとして実践的な体制を整えたい」とあいさつした。

またこれに先立ち中国地方の 5 県は、域内でのカウンターパート方式導入でも合意書を締結。 被災県に対して、1 位から 4 位までの支援担当県を決めた。 中国地方知事会の石井正弘会長(岡山県知事)は「防災担当職員の相互交流や訓練の共同参加などを通じて、平時から連携を強化したい」と話した。 (nikkei = 11-22-11)


モーツァルト仕込み、辛口の日本酒いかが 千代むすび酒造

モーツァルト好きの辛口日本酒を味わって - -。 日本酒製造の千代むすび酒造(鳥取県境港市、岡空晴夫社長)は、仕込みなどの段階でモーツァルトの音楽を聴かせて製造した音楽熟成酒「酒音(さかね)」を開発、山陰地方を中心に全国で販売を始めた。

酒音は純米吟醸酒で、数値が大きいほど辛口であることを示す「日本酒度」はプラス 15。 仕込みなどの際に、酒蔵内の金属製醸造タンクを取り囲むように 3 カ所にスピーカーを設置し、ピアノ曲からオーケストラによる交響曲などまでモーツァルトの作品を 24 時間流して製造したという。

岡空社長は「同じ酵母を使っているのに発酵期間が通常より 1 週間程度延び、アルコール度数も通常より約 1 度高い 18 度近くまで発酵が進んだ。 音波による振動で酵母が活性化したためではないか。」と推測。 「通常の自社製品(日本酒度プラス 5 - 6)よりも辛口になったが、まろやかですっきりした味わいに仕上がった」と説明する。

音楽熟成酒は 1,600 リットルを生産し、300 ミリリットル入りの瓶で約 5,000 本を製造。 価格は 1 本 630 円で、今夏に直営店などで試験販売したところ、好評だったため本格販売に踏み切った。 (nikkei = 11-18-11)


鳥取ウォーター、天然水工場完成 12 月中旬に出荷

山陰海岸ジオパークの天然水はいかが - -。 鳥取ウォーター(鳥取市、富永健嗣社長)が鳥取市内で建設を進めていた天然水製造工場が完成、12 月中旬をめどに「鳥取大砂丘ジオブルー」として出荷を始める。

「ジオブルー」は、鳥取砂丘の東南約 6 キロメートルに位置し、同ジオパーク区域内にある水源から採水。 同工場でペットボトルを成型して詰め、殺菌のため加熱処理したうえで出荷する。 富永社長は「癖がなく、口当たりが良くて飲みやすいのが特徴。 朝の寝起きの一杯におすすめ。」とアピールする。

当初は月に 100 万 - 150 万本を製造し、県内のほか、鳥取県から京都府の日本海側にまたがる山陰海岸ジオパークの区域内や京阪神地区のスーパーで販売する予定。 500 ミリリットル入りで希望小売価格は 126 円。 2015 年度をめどに 10 億円の売上高を目指す。

鳥取ウォーターは、天然水事業に参入するためタイヤ用原材料などの輸出を手掛ける新興貿易(神戸市)が今年 6 月に設立。 商品名もいったんは公募で「ジオウォーター」に決めたが、大手業者がすでに商標登録していたことから変更した。 (asahi = 11-17-11)


水木ロードで妖怪ベンチ増殖中 鳥取銀が 20 台寄贈

妖怪ベンチで一休みして - -。 鳥取銀行は人気漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターのイラストをあしらった木製の「妖怪デザインベンチ」 20 台を境港市観光協会に寄贈した。 妖怪ブロンズ像が立ち並ぶ水木しげるロードに今月中に設置する予定で、訪れる観光客に休憩場所として利用してもらう。

ベンチは背もたれ部分に寝そべる妖怪のイラストをあしらい、鬼太郎とねこ娘、ねずみ男の 3 種類を用意。 背もたれ部分の表と裏側に鳥取銀のロゴマークを付けた。 幅 1.5 メートルで日南町産のヒノキの間伐材を使い、計 70 万円をかけて同町森林組合に製作を依頼した。

水木ロードの観光客数は TV ドラマ「ゲゲゲの女房」のヒットなどで昨年に過去最高の約 372 万人を記録。 一方で休憩場所が少ないため、同ロードは昨春から妖怪ベンチの設置を進めており、今回の寄贈により妖怪ベンチは計 60 台に増える。

足立日出男鳥取銀常務は「地域金融機関として観光客のおもてなしにささやかでもお手伝いができれば、と寄贈を決めた。 木のぬくもりと妖怪パワーでお年寄りが座れば疲れた足が軽くなり、我が子と一緒に座れば家族のきずなが強まるはず。」と利用を呼びかけている。 (nikkei = 11-16-11)


下関、境、浜田港が日本海側拠点港に 競争力強化へ整備支援

国土交通省は 11 日、国際競争力の強化に向けて整備を支援する日本海側拠点港として、中国地方で下関(山口県下関市)と境(鳥取県境港市)、浜田(島根県浜田市)の 3 港を選定した。 同省は今後、整備費用の補助のかさ上げや税制優遇などの支援措置を検討する。

下関港は全国で 5 港の「総合的拠点港」にも指定。 関門海峡対岸の北九州港(北九州市)と組んで強化対象として計画書を提出していた「国際海上コンテナ」と「国際フェリー・国際 RORO 船」、「国際定期旅客」の 3 機能がすべて認められた。

国交省港湾局振興課は「『総合的拠点港』には、今回認められた項目以外の機能強化にも取り組んでほしい、との意味も込めた」と説明。 「例えば、北九州港は液化天然ガス (LNG) の取扱量が日本海側ではトップクラスだが、今回は計画書の提出がなかった。 今後、総合的拠点港としてこうした貨物の取扱量拡大への努力を期待したい」と強調する。

境港は申請した 6 機能のうち「国際海上コンテナ」と「外航クルーズ(背後観光地クルーズ)」、「原木」の 3 機能が認定された。 「『原木』などの機能強化へ国際物流や貨客船向けのターミナル整備を国に働き掛けていきたい(鳥取県空港港湾課)」という。

浜田港も 2 機能のうち「原木」が認められた。 島根県は今後、同港と山陰自動車道を結ぶ道路などの整備を国に働きかけるとともに、自動車を自走させて搬入・搬出できる「RORO 船」の誘致などを進め、同機能の追加選定を目指す。 日本海側拠点港には全国 23 港が応募。 このうち 19 港が選定された。 (nikkei = 11-12-11)


島根県邑南町、「耕すシェフ」公募 食材生産から店舗経営まで

島根県邑南町は都会などからの U・I ターン者の定住促進策の一環として、食材の生産から飲食店経営までを行う「耕すシェフ」の公募を始めた。 農業や調理などの経験は問わない。 3 年間、同町観光協会直営のレストランで働きながら農産物の栽培や調理法などを学ぶ。 この間は月額 15 万円の報酬を支給する。

「耕すシェフ」の公募は今年度はすでに 10 月から 2 人を採用し、今回の募集は来年 4 月からの活動開始分で、若干名を募集。 1 月 31 日まで応募を受け付ける。 邑南町は広島県境の中山間地に位置し、自然の豊かさから生まれる高品質な食材を活用した地域振興に取り組んでいる。 町内のホテルなど観光施設の間ではシェフが不足しており、町の事業として人材育成のニーズも高まっていた。

同町商工観光課ではウェブサイト上で募集案内を掲載しているほか、東京、大阪、広島の料理学校などへも募集案内を配布し、都会から移住して料理人としての仕事に就きたい人材の応募も見込んでいる。 (nikkei = 11-11-11)


イズミ、独自電子マネー拡大 利用 100 万人めざし周辺店にも

イズミはグループで独自に開発した電子マネーの事業を拡大する。 自社店舗の周辺の店でも利用できるよう 11 月下旬から飲食店などに対して売り込みを始める。 イズミの店舗の店頭で簡単に会員登録ができるタブレット端末も導入。 現在約 30 万人の利用者を 2013 年 2 月期までに 100 万人に増やす。 将来は電子マネーシステムの外販にも乗り出す計画だ。

子会社の、ゆめカード(広島市、武井明比古社長)がイズミの商業施設「ゆめタウン」などでの買い物で使えるカードの事業を手掛ける。 昨年 7 月に開始した電子マネーサービス「ゆめか」を、自社店舗周辺の飲食店やガソリンスタンドなどで使えるようにする。 ゆめかは会員制のサービスで、グループのポイントカード「ゆめカード」に電子マネー機能を付けている。 上限 3 万円までチャージでき、店舗のレジの端末にかざすと決済できる。

周辺の商店などが、ゆめかを使用できるようにすることで利便性を高め、顧客を囲い込む。 契約店はレンタル料を支払うなどしてカードリーダーを導入する。 イズミは、ほぼ全店の約 80 店でゆめかを使えるようにしており、周辺店への導入にも乗り出す。 会員を増やすために、店頭で簡単に登録できる専用のタブレット端末を導入する。 まず「ゆめタウン広島店(広島市)」に設置した。 専用のペンで画面に住所や名前を書くと字を自動認識して登録できる。 従来は申込用紙などに書いていた。

将来的には電子マネー決済システムの外販にも乗り出す。 POS (販売時点情報管理)レジやカード端末、タブレット端末などと会員管理システム、カードの審査機能などを連携させるノウハウを持つ企業は少ないとみており、流通業界や他業種にも販売する。 (nikkei = 11-10-11)


ヤマト系、鳥取に国際物流代行拠点 輸送・通関・決済を一手に

工業系特殊梱包などを手掛けるヤマトパッキングサービス(東京・江東、江頭哲也社長)は鳥取県米子市を拠点に、国際間で電子部品などの受発注から輸送、通関、決済までを一手に代行する新サービスに乗り出す。 山陰地方には電子部品メーカーなどが集積しているが、輸出入には遠距離の阪神港を利用しているケースが多い。 新サービスにより近隣の境港(鳥取県境港市)の利便性を高め、貨物量の増加にも一役買う。

拠点施設「山陰流通トリニティーセンター」は米子市内の貸倉庫を利用して設置する。 床面積は 1,795 平方メートルで、9,000 万円を投じて改装を進める。 神戸税関に保税区域の指定も申請。 来年 1 月の本格稼働を予定している。 新たに提供するワンストップサービスは自社で開発した専用システム「EASY」を活用。 同センターにも、このシステムのサーバーを設置する。

地元企業が海外から部品を調達する場合、インターネットで専用画面にアクセスして必要な部品の種類や数、納期などを入力すると、中国・上海など海外の取引先企業が部品をそろえる。 グループ企業のヤマト運輸の現地集配員が回収に向かい、代金もヤマト側が立て替えて、部品を米子のサービス拠点経由で地元企業に配送する。

山陰地方には、電機や機械、電子部品メーカー約 580 社が集積している。 鳥取県内だけでも 20 フィートコンテナ換算で月間 4,000 個の貨物取扱量があるが、このうち 3,000 個は阪神港から出荷されているという。

江頭社長は「大型機械などは重心の位置に気を付けて梱包しないと荷役作業中にひっくり返ってしまうなど、梱包だけでもノウハウが必要。 そうした業者が集まるのも阪神港を使う理由になっているようだ。」と指摘。 「輸送コストではコンテナの陸送距離が短い方が有利。 境港に対する地元の中堅企業などの利用ニーズも大きい。」と期待する。

5 年後をめどに、現在 1,000 個程度の境港のコンテナ貨物の取扱量を 2,000 個程度まで引き上げる考え。 売上高で年 3 億 - 5 億円を目指す。 同社は宅配便大手のヤマトホールディングス (HD) の 100% 子会社で、1947 年の設立。 (nikkei = 11-9-11)


夢へ躍進 もっと 錦織選手の出身地・松江

恩師や後輩らも祝福

男子テニスの国際大会・スイス室内で準優勝し、最新の世界ランキングを国内男子史上最高の 24 位に上げた松江市出身の錦織圭選手 (21)。 地元で見守ってきた恩師や後輩らも大舞台での活躍を祝福した。

錦織選手が中学 1 年で米にテニス留学するまで、市内のテニススクールで約 7 年間指導した柏井正樹さん (51) は「最近はめったに会えないが、今は彼らしい、見ていておもしろいテニスができているのでいい感じだと思う」と好調ぶりを喜んだ。 「これから、強い選手たちと対戦する機会が増えて相手のプレーに慣れれば、勝つチャンスはもっと大きくなる」と今後の躍進を期待する。

中学時代の担任だった開星中学校・高校の松浦亮教諭 (43) は「次に会ったとき、何と声をかけますか」と記者に聞かれ、錦織選手と拳を合わせるようなしぐさをした。 「あまりにもすごいことで、言葉がない。 とにかくよくやったなと思う。」と活躍を喜んだ。

錦織選手に刺激を受けたのは、小・中学校の後輩でテニス部 3 年生の加藤健路君 (15) だ。 「錦織選手は大事なところで、人が喜ぶ見せるプレーを出来る。 遠すぎて身近に感じられないけど、すごいと思う。 自分とあの人を重ねちゃいけないけど、自分も頑張っていかんといけんと思った。」と話した。

また、市立乃木小で 5、6 年生のときの担任だった山根和子教諭 (52) は「テニスの試合で学校を休んだ時は自習して取り戻すなど、人一倍努力していた姿は忘れない。 卒業時の校内誌に『日本一 次はその上 世界一』と書いたように、今後もけがをしないで大きな夢に向かって突き進んでもらいたい」と話した。 (岡田慶子、藤家秀一、asahi = 11-8-11)


待ってました冬の味 ズワイガニ漁、日本海沖解禁

日本海の冬の味覚、ズワイガニ漁が 6 日、富山から島根までの日本海沖で解禁された。

兵庫県豊岡市の津居山漁港からは 5 日夜に 16 隻の漁船が出港した。 日付が変わる午前 0 時になると、一斉に底引き網を海に入れた。 1 時間ほどで引き揚げられた網には茶褐色のカニがびっしり。 漁師たちは甲板に広げたカニを雌雄、大きさ、傷の有無などで選別していった。 水揚げされたカニは早速競りにかけられ、京阪神の百貨店などに向け出荷された。 (asahi = 11-6-11)