松江市の堀川遊覧船、カップル向け貸し切り 観光施設などを管理運営する松江市観光開発公社(理事長 = 松浦正敬松江市長)は 3 月 1 日から、松江城周辺を流れる堀川を小舟で巡る「堀川遊覧船」で、カップルによる貸し切り運航を始める。 10 人乗りの小型船を使用。 利用対象は男女 1 組で、小学生以下の子ども 2 人まで同伴できる。 松江城の周囲を約 50 分かけて一周、料金は 1 隻 5,000 円。 発着場「松江堀川ふれあい広場」から出発する。 乗船する前日の午後 3 時までに予約が必要。 希望者には記念写真(料金は 400 円)を撮影する。 現在、ツアー客などを対象に 1 隻 1 万 2,000 円で貸切船を運航しているが、より手ごろな料金で個人客の需要を取り込む。 堀川遊覧船は年間約 30 万人が利用しており、松江城と並び松江市を代表する観光資源になっている。 (nikkei = 2-17-11) 島根原発 3 号機、運転開始 3 カ月延期 装置に不具合 中国電力は 15 日、建設中の島根原子力発電所 3 号機(松江市、出力 137 万 3,000 キロワット)の営業運転を始める時期を従来計画より 3 カ月遅らせ、2012 年 3 月にすると発表した。 制御棒を炉心に出し入れする駆動装置で不具合が見つかり、駆動装置をすべて分解点検することにした。 同社は「業績など経営への影響は現時点で未定」としている。 同社によると、制御棒駆動装置 205 体のうち、18 体で制御棒がスムーズに動き出さなかったり、途中で一時的に止まったりする不具合が昨年 11 月に見つかったという。 駆動装置の内部に、長さが最大 6 ミリの金属片などの異物が入り込んだことが原因とみている。 205 体すべてをメーカーの工場に移送して分解点検や清掃した上で、再び据え付ける。 「異物混入を防ぐ管理を徹底する」という。 山下隆社長は「安全確保に万全を期する観点からすべてを分解点検することとした」とコメントした。 同社は原子炉設置の変更を国に届け出た。 今後、島根原発 3 号機の運転計画を盛り込んだ供給計画についても「国に速やかに届け出る」としている。 運転開始時期とともに、燃料を装荷する時期も 3 カ月遅らせ今年 6 月とする。 島根県の溝口善兵衛知事や松江市の松浦正敬市長は、中国電に原因究明や再発防止策の徹底を求める旨のコメントを同日付で出した。 (nikkei = 2-16-11) ◇ ◇ ◇ 島根原発 1 号機の再開承認、地元に伝達 原子力保安院 経済産業省原子力安全・保安院は 10 日、中国電力の島根原発 1 号機(松江市)で実施した特別な保安検査の結果、運転再開を認めると同社に伝えた。 今後、島根県と松江市は 1 号機の運転再開を地元自治体として認めるかどうか判断する。 今回の検査は島根原発で昨年、多数の点検漏れ問題が起きたために実施された。 原子力安全・保安院は、中国電力の再発防止策が定着してきていることなどから安全性に問題はないと判断した。 同日、原子力安全・保安院の黒木慎一審議官が島根県の溝口善兵衛知事、松江市の松浦正敬市長と面会し、今回の判断について説明した。 県と市は 15 日に島根原発 1 号機で独自の調査を実施し、今回の原子力安全・保安院の判断を確認する。 地元自治体の判断について、溝口知事は「住民の意見などを良く聞いて総合的に判断したい」と発言。 松浦市長は「できるだけ早く判断したい」と語った。 地元自治体から了解が得られれば、実施中の定期検査が終わる 5 月以降に島根原発 1 号機の営業運転が再開される見通し。 (nikkei = 2-11-11) ◇ ◇ ◇ 島根原発 1 号機 50 センチひび … 運転再開遅れも 島根原発 1 号機(松江市、定期検査中)で、配管の溶接部付近 1 か所に約 50 センチに及ぶひびが見つかったことが関係者への取材でわかった。 深さは約 5 ミリで、中国電力は今後、配管の健全性評価を行い、交換か継続使用かを判断する。 定期検査は 5 月中旬までの予定だが、配管を交換する場合、運転再開時期が遅れる可能性もある。 中電によると、ひびは 1 月 18 日、原子炉内の水を循環させるステンレス製「再循環系配管(外径 61 センチ、厚さ 3.3 センチ)」の検査で発見。 「応力腐食割れ」と呼ばれる溶接部の劣化が原因とみられる。 ひびは外側に達しておらず、放射能漏れなどはなかったという。 1 号機は 1974 年運転開始で、これまでに 5 か所で配管のひびが見つかっているが、今回のひびは最長。 (yomiuri = 2-4-11) 島根ワイナリー : 来場 2,400 万人突破 島根ワイナリー(出雲市大社町)の累計来場者が 12 日、2,400 万人を突破し、記念セレモニーがあった。 2,400 万人目は鳥取県米子市の会社員、中間利幸さん (51)。 狩野和志社長からワインなどが贈られた。 ワイナリーは主に県内産ブドウを使って約 40 種類のワインを作っている。 1986 年オープン。 06 年に 2,000 万人を達成した。 中間さんは、出雲大社へのお参りに家族 4 人で来た帰り。 狩野社長とともに、ワイン樽の鏡開きをし、「出雲大社の御利益があったのかも」と喜んでいた。 (目野創、mainichi = 2-13-11) CO2 も「地産地消」 鳥取・大山町の排出枠、大山ハムが購入 大山ハム(鳥取県米子市、安武文雄社長)は 9 日、鳥取県大山町から二酸化炭素 (CO2) の排出枠(クレジット)を購入することで同町と合意した。 経済産業省の国内クレジット制度による認証に基づいて排出枠を購入するもので、山陰地方の企業では初めて。 地域で生み出した排出枠を地域内で利用する「地産地消型」の取引として注目されそうだ。 大山町は庁舎の空調設備更新の際に、地元の間伐材を燃料として利用する「ペレットボイラー」を中山支所庁舎に導入するなどした。 同ボイラーは焼却処分する間伐材を減らせることなどから、2013 年 3 月までの 4 年間で CO2 を計 187 トン削減できる。 大山ハムは、この排出枠を山陰合同銀行の仲介で 28 万円で購入する。 大山ハムは前年度比 1% 減を目標に社内での CO2 削減に取り組んでいる。 今回購入する排出枠は 0.5% 分に相当するが、安武社長は「CO2 削減目標を達成するために排出枠購入を決めたわけではなく、地域の環境保全に一役買うのが目的」と話す。 一方、大山町の森田増範町長は「排出枠の売却による収入は今後の森林保全や自然エネルギーの利用促進などに充てたい」としている。 (nikkei = 2-10-11) 給食、布に載せ食べさせる 出雲の小学校「遅い子指導」 島根県出雲市立塩冶小学校の 50 代の男性教諭が、担任する 1 年生の児童らに、給食を皿からランチョンマットの上に移して食べさせていたことが分かった。 教諭は「給食を食べるのが遅い子どもへの指導のつもりだったが、やりすぎてしまった」と謝罪しているという。 同小によると、教諭は昨年 10 月ごろから、給食を約 30 分間の時間内で食べきれなかった児童に対し、「食器を返す時間だから」などと言って、それぞれが家から持参して使っている布製のランチョンマットの上に米飯やおかずを直接載せさせ、食べさせていた。 スープ類は汁を先に飲ませ、具だけマットの上に載せるなどして、家から持参のはしで食べさせていた。 25 人のクラスのうち 7 人の児童にこうした行為を強要していたという。 保護者から 6 日に学校側に苦情があって発覚し、学校側は 8 日夜に保護者会を開いて謝罪した。 藤田隆幸校長は「大変不適切な指導だった。 子どもたちに悲しい思いをさせて申し訳ない。」と話している。 (asahi = 2-10-11) 鳥取県、4,900 人雇用創出めざす 11 年度予算案に 471 億円 鳥取県は 7 日、2011 年度当初予算案を発表した。 一般会計は 3,223 億円で、今春の知事選を控え、政策判断を伴う新規事業は盛り込まない骨格予算としたが、10 年度当初比 3.7% 減の規模まで膨らんだ。 「厳しい経済情勢に配慮して年度の切れ目なく実施する必要がある(財政課)」として、471 億円の雇用経済対策事業を計上し、4,900 人の雇用創出をめざす。 雇用経済対策のうち、経済対策は 372 億円で、政府の緊急保証終了後の受け皿となる県独自の制度融資を新設する「企業自立サポート事業」などを盛り込んだ。 雇用対策は、鳥取県版トライアル雇用で有期雇用した職場体験者を正規雇用する場合、事業主に奨励金を支給する「正規雇用奨励金」などを計上した。 公共事業には計 260 億円を計上。 このうち県単独事業は 27.5% 増と大幅増となった。 一方、昨年に県民を交えて実施した「事業棚卸し」の結果も反映。 事業棚卸しのみで 5,520 万円、県の担当部局などによる事務事業見直しを含めて計 53 億 2,448 万円の歳出削減効果があったという。 県は同日、一般会計で 78 億円を追加する 10 年度 2 月補正予算案を発表。 雇用経済対策は 11 月、2 月両補正を含めた 16 カ月ベースでみると、事業費で 650 億円に上り、計 5,100 人の雇用創出効果を見込む。 (nikkei = 2-8-11) 松江の旅、観光協会がガイド本 過去の雑誌記事を再録 松江観光協会は、観光ガイド本「松江特集」を発売した。 「暮しの手帖」など、過去に雑誌に掲載された松江に関する特集記事を再録したのが特徴。 同協会の観光文化プロデューサーで、元文芸春秋の編集者として多くの作家を育てた高橋一清氏が企画した。 島根、鳥取両県の書店や県内の土産物店、旅館の売店などで扱う。 ガイド本を企画するきっかけとなったのが、1964 年発売の「暮しの手帖」第 75 号に掲載された特集記事「水の町(日本紀行・松江)」。 暮しの手帖の編集長だった花森安治は旧制・松江高等学校(現在の島根大学)卒で、松江を愛したことで知られる。 高橋氏は「各記事にはその時代のジャーナリストの観察が盛り込まれている。 一度、掲載された後に埋もれてしまうのは惜しい」と話す。 広島の郷土出版社の季刊誌「がんぼ」、旅行雑誌「西の旅」などに掲載された 3 編の松江特集も再録する。 高橋氏は、旅行者が市内を散策する際の案内になると期待している。 A4 サイズで全 128 ページ。 価格は 1,000 円(税込み)で、初版は 1,500 部を印刷した。 (nikkei = 2-4-11) 島根のスーパー、キヌヤが地元産品をカタログ通販 島根、山口両県で店舗展開するスーパーのキヌヤ(島根県益田市、領家康元社長)は、地元の食品メーカーなど約 140 社と組織する「キヌヤローカルブランド (LB) 協力会」と共同で、通販事業を始めた。 各社の商品の注文をキヌヤ側で一括して受け付け、発送する。 県外に地元の産品を販促するのが狙い。 数百部を作製した通販冊子「LB クラブ産品・ぶちうまカタログ」には、地元のしょうゆメーカー、農業協同組合など約 20 社・団体が扱っている米、味噌、ミネラル水など約 140 品を掲載した。 カタログは県外の物産展の会場や、他の都道府県で組織された島根県人会の会合などで配布する。 商品の管理や、注文の受け付け、配送はキヌヤ側が担い、協力会社の負担にならないようにする。 将来はネット通販も検討する。 協力会社の中には既に自社で通販している場合もある。 キヌヤは昨年、地元産品の取り扱いを増やすために LB 協力会を組織し、新商品の開発を進めている。 今回、キヌヤ主導で通販を手掛けることで、県外に各社が販路を開拓するのを支援する。 (nikkei = 2-3-11) 卯年に売り込め「因幡の白うさぎ」 鳥取県など集客の柱に 神話「因幡の白うさぎ」の舞台の鳥取観光を卯(う)年に売り込め - -。 今年のえとにちなみ、白うさぎを祭った鳥取市の白兎神社を観光集客に生かそうとする取り組みが、鳥取県内の官民で相次いでいる。 関係者は「12 年に 1 度のチャンスをつかみ、宿泊客増など地域経済の活性化につなげたい」と意気込んでいる。 県と県観光連盟は「卯乃年因幡伯耆国 開運 8 社巡り」として、白兎神社を含めた県内の計 9 カ所の神社を回るスタンプラリーを企画した。 同神社のほか、最近人気が高まっている金持(かもち)神社(日野町)や福富神社(倉吉市)など縁起の良い名前の神社を巡る。 それぞれの神社の境内に「金福昇運」などの言葉を刻んだ朱印を設置。 参拝客は道の駅白うさぎ(鳥取市)や各地の観光協会などで「開運手ぬぐい(390 円)」を購入し、9 カ所分の朱印を押して手ぬぐいを完成させる企画で、12 月末まで実施する。 鳥取市内の 5 温泉旅館・ホテルは、1 月中旬から 3 月 13 日までの日曜・祝日に白兎神社を参拝する無料バスの共同運行を始めた。 チェックアウト後の午前 10 時 15 分ごろに出発し、宿泊施設を巡回して白兎神社のある白兎海岸に到着。 約 1 時間滞在し、鳥取空港や JR 鳥取駅に送る。 温泉旅館「観水庭こぜにや」は「宿泊して参拝バスを知って飛び込みで利用する人もいる。 来月以降は雪もおさまるとの予報も出ており、利用が増えるのでは。」と期待している。 (nikkei = 2-1-11) お茶味チョコで告白 中村茶舗、バレンタイン向け 日本茶製造販売の中村茶舗(松江市、中村寿男社長)は地元の洋菓子店と提携し、バレンタインシーズン向けにお茶味のチョコレートの販売を始めた。 市内の本店のほかネット通販でも扱い、3 月末までに計 2,700 セットの販売を目指す。 「高級焼きチョコ・恋茶(こいちゃ、4 個入り、840 円)」は鳥取県琴浦町の洋菓子店「リンツ」が製造。 中村茶舗の抹茶と、スペインやベルギー産のチョコレートを原材料に使った。 濃厚な味が特徴という。 「煎茶生チョコレート(9 個入り、950 円)」は、同店の茶とベルギー産のホワイトチョコレートを使った。 松江市の洋菓子店「シェ・ブラン」が製造する。 「恋茶(4 個入り)」に中村茶舗のコーヒー「ラフカディオ珈琲(コーヒー、100 グラム)」と紅茶(70 グラム)がセットになった「恋カフェ」も同時に販売する。 同社は 5 年前から煎茶の生チョコレートを本店で販売していた。 今年から種類を増やし、ネットやチラシを使った通信販売でも本格的に扱う。 (nikkei = 1-29-11) JTB、大雪被害の山陰へ誘客 島根県と連携プランも JTB は、年末年始の大雪で宿泊のキャンセルが相次いだ山陰地区の観光客拡大を支援する。 宿泊施設内で飲食や買い物ができる 2,000 円分の商品券付き宿泊プランを発売したほか、島根、鳥取の観光情報を発信する専門ホームページを開設する。 地元自治体や事業者と連携して観光需要を喚起する。 島根県の松江・玉造温泉や鳥取県の羽合・三朝温泉、皆生温泉、兵庫県の湯村温泉の旅館・ホテル計 26 施設について、JTB を通じて予約した宿泊客(2 月 28 日までに宿泊)に、飲食店や土産品店の「利用券」を 1 室当たり 2,000 円配布する。 また、島根県と連携して 500 円の利用券を配布する宿泊プランも、別の施設で設定する。 2 月 7 日には山陰地区のイベントや観光スポット、宿泊・飲食施設などを紹介する専用ページ「山陰くらぶ」を開設。 これまで地域ごとに分散していた情報を集約し、山陰地区全体の情報発信力強化につなげる。 (nikkei = 1-25-11) ◇ ◇ ◇ 大雪逆手に農産物・観光アピール 鳥取県、大阪や岡山に PR 隊 大雪被害を逆手に鳥取の農産物や県内観光を売り込め - -。 鳥取県は 21 日から大阪や岡山にキャラバン隊を派遣する。 農業・観光両面で大きな被害が出たが「雪に埋まったことで農作物のうまみが増す」と PR。 大渋滞に巻き込まれたドライバーらを助ける住民の心温まる話が全国的に報じられたこともあり「温かい人情もアピールする(平井伸治知事)」という。 観光キャンペーンは「元気いっぱい鳥取県」と銘打ち、三朝温泉(三朝町)など県内の主な温泉地の女将や県の観光関係者らでキャラバン隊を組織。 21 日に大阪の大手旅行会社を回るほか、27 日に JR 岡山駅などで観光 PR を行う予定。 24 日には平井知事が参加。 大阪市中央卸売市場などで市場関係者や消費者に特産の白ネギやブロッコリーを、JR 大阪駅で県内観光を PR する。 記録的な大雪により、県内の農業被害額は白ネギとブロッコリーだけで約 3 億円に上る見通し。 県内 4 温泉地の旅館でも年末年始だけで延べ約 4,600 人のキャンセルがあった。 同県はセ氏 0 度以下から食品が完全に凍るまでの「氷温域」で食品を貯蔵する「氷温技術」発祥の地。 同技術で貯蔵した食品はうまみ成分が増えるという。 平井知事は「ネギは葉が折れたりしているが、雪の中にあり氷温効果でおいしさが出てくる」としている。 (nikkei = 1-21-11) ◇ ◇ ◇ 鳥取県、大雪被害復旧に15億円 漁船引き揚げなど 山陰地方の記録的な大雪で農林水産業で大きな被害が発生しているこを受け、鳥取県は 14 日、復旧対策をまとめた。 雪の重みで沈没・転覆したり損壊した漁船の引き揚げやビニールハウスの復旧費用などの一部を補助する。 県は 6 億円を負担、国や市町村など県以外の補助なども含めた総事業費は 15 億円程度に上る見通し。 雪害からの復旧対策では、自治体では初めて漁船の引き揚げや修復に関して経費の一部補助に踏み切り、3,800 万円を計上。 損壊したビニールハウス、牛舎の撤去費用や、葉が折れた白ネギなど出荷規格外となった野菜の販促経費の一部も補助する。 大雪によるキャンセルが相次いだ温泉旅館への誘客対策として関西圏を中心にした PR キャラバンを実施したり、米子空港の駐車場など公共施設の除雪をしたりする費用も盛り込んだ。 このほかに運転資金対策などとして約 28 億円の低利子融資枠を設定する。 被災漁業者向けの休業補償として制度融資(融資枠 2 億円)を新設。 被災したり売り上げ減に見舞われたりした商工業者に対しては、運転・設備資金に利用できる年率 1.43% の制度融資(融資枠 10 億円)を造る。 復旧対策の財源に関しては国による激甚災害指定は「壁が厚い(平井伸治知事)」ことから、まず予備費や 2 月補正予算で対応する方針。 復旧対策のうち緊急措置分として予備費や当初予算の未執行分を活用して約 2 億円を執行し、2 月補正予算で約 4 億円の計上を見込んでいる。 (nikkei = 1-15-11) LED、明るく長寿命に 鳥取のフィアライトが開発 発光ダイオード (LED) 照明の開発を手掛けるフィアライト(鳥取市、田中章人社長)は、発光効率が高く、長寿命の新型 LED 光源モジュール(複合部品)を開発した。 半導体製造技術を応用した構造で、発光時の熱を効率よく逃がせるのが特徴。 このモジュールを使った照明器具を商品化、店舗など業務用を中心に販路開拓を目指す。 新型 LED 光源モジュール「エッジスリム」は、従来の LED に比べて発光効率を 20% 高めたほか、寿命も 30 - 40% 長くなるという。 発光体となる LED チップを金属基板に直接実装したのが特徴で、厚さもほぼ半分の 1.5 ミリメートルに抑えた。 従来方式ではチップを基板に装着しやすくするため、配線を施した「パッケージ」に組み込む必要がある。 この部品を不要にしたことで、熱を直接基板に逃がせるようになり、放熱効率が高まった。 田中社長は「LED は熱がたまると性能が低下するため、発光効率を高めて製品寿命を延ばすには、いかに放熱性を向上させるかがカギになる」と指摘。 明るく、長寿命のエッジスリムは「構造も単純なため生産コストをほぼ半減できる」と説明する。 金属基板への LED チップの直接実装は、マイコンなど半導体部品の組み立て技術を応用。既に電光掲示板などで導入されている方式だが、それぞれのLEDの光の色や明るさをそろえるのが難しく、照明器具の光源としては採用が広がっていないという。 この新型モジュールを使用して、まず角形ライトを商品化。 幅 20 センチメートル・長さ 120 センチメートルと、幅・長さとも 45 センチメートルの 2 つのサイズを基本に、設置方法の違いなどで 8 種類の製品を用意。 価格は標準仕様で 6 万 - 10 万円。 光の色や明るさへの要求が厳しい店舗や事務所、工場向けなどに、来年度に数千台の需要を見込む。 また、高い発光効率と長寿命の利点を生かせる用途として道路灯にも着目。岡山県内で実証試験を進めており、来月以降に自治体向けなどに販売を強化する。 フィアライトは上下水道施設の設計などを手掛ける川本(岡山市)の 100% 子会社。 川本が LED 照明事業に本格参入するため、昨年 2 月に設立した。 4 年後をめどに LED 照明事業で売上高 20 億円を目指す。 (nikkei = 1-20-11) 食品ごみ共同でリサイクル 松江しんじ湖温泉の旅館など 松江しんじ湖温泉(松江市)を中心とする旅館やホテルなど 9 施設が、食品ごみで肥料を作り、その肥料で育てた農作物を使った料理を利用客に提供するリサイクル事業を始めた。 廃棄物処理業のアースサポート(同、尾崎俊也社長)が参画。 環境にやさしい「エコロジー温泉」をアピールして集客に結びつける。 食品ごみのリサイクル事業に参加するのは、旅館「なにわ一水」を経営するなにわ旅館(松江市)や、「てんてん手毬(てまり)」を運営する神の湯(同)をはじめ、ホテルや飲食店などを含む計 7 社の 9 施設。 調理の残りなど、各施設で排出される食品ごみ年間約 210 トンをすべてアースサポートが受け入れ、発酵させて液体肥料を製造する。 この液体肥料を活用して、アースサポートが出資する農業生産法人、アースファーム(松江市)が島根県東出雲町にある約 2 ヘクタールの農地で、ニンジンやタマネギ、サトイモ、トマトなどを栽培。 各施設は宿泊客などに提供する料理に、この肥料で育てた野菜を使った献立を開発し、アースファームから食材を買い取る。 アースサポートの試算によると、食品ごみを処分する際に発生する二酸化炭素 (CO2) 排出量を、焼却処分した場合に比べて約 7 割削減できるという。 各宿泊施設に農作物を供給している他の農家にも、アースサポートが製造した液体肥料の利用を促す。 現在、農林水産省に食品の再生利用事業計画「リサイクルループ」の認証を申請中だ。 松江しんじ湖温泉は約 10 の旅館・ホテルがあり、玉造温泉(松江市)と並び島根県を代表する温泉だが、1990 年代には 30 万人を超えていた年間入り込み客数が 2009 年には 20 万人を割り込んでいる。 環境問題に関心を持つ若い女性などに「エコ」を PR して集客に結びつける狙いで、現時点でリサイクル事業に参加していない施設にも導入を呼びかけていく考え。 (nikkei = 1-18-11) 島根県浜田市にイチゴ観光農園 中電工子会社 中電工子会社のあぐりこる WEST (広島市)は、島根県浜田市にイチゴ観光農園を開設した。 中電工の農業参入の第 1 弾。 農園を経営する KKN (島根県浜田市)と共同で運営する。 今後はブドウなど栽培品目の拡大とともに、他の地域での農業展開も検討する方針。 KKN が運営する観光農園「きんた農園ベリーネ」内に、イチゴ栽培用のビニールハウス 2 棟を建設し、15 日に開業した。 中電工の省エネ技術を活用し、熱効率が高い機器を導入するなどして効率的な栽培をめざす。 中電工の細田順弘社長は「弊社の基幹技術を活用して、地域の観光や雇用に少しでも貢献できる事業に発展させていきたい」と話している。 (nikkei = 1-18-11) 寄付 : 「タイガーマスク」が出雲児相に 島根 漫画「タイガーマスク」にちなんだ贈り物が全国の児童相談所などで相次ぐ中、県は 11 日、出雲児相にも「伊達直人」名義で寄付が 2 件あったことを明らかにした。 県青少年家庭課は「子供たちのために有効に使っていきたい」としている。 同課によると、9 日午後に同児相を訪れた 50 - 60 歳くらいの男性が警備員に現金 3 万円入りの封筒を手渡したほか、10 日午前にも現金 10 万円入りの封筒が郵便受けの中から見つかった。 いずれも「お役に立ててください」などと書かれた手紙が入っていた。 (細谷拓海、mainichi = 1-12-11) 鳥取知事、吉本新喜劇で雪害克服 PR 「ぜひ遊びに来て」 年末年始の大雪で被害を受けた鳥取県の平井伸治知事が 8 日、大阪市中央区のなんばグランド花月で吉本新喜劇に出演し、「雪害から回復しました。 ぜひ鳥取に遊びに来てください。」と PR した。 雪の重みで沈没した漁船の引き揚げなどは今も続くが、松葉ガニシーズンのさなか、観光客を呼び込もうと熱を入れた。 吉本興業グループは地域活性化を新事業の柱の一つと位置づけ、自治体と連携した取り組みをしている。 鳥取はその第 1 弾。 知事は上演中の演目「鳥取民宿物語・人情派」の舞台を踏んだ。 演目は、鳥取で 2 軒の老舗旅館がライバルとしてしのぎを削っている物語。 新喜劇団員の池乃めだかさんが得意のギャグ「カニバサミ」をアレンジした「鳥取松葉ガニカニバサミ」を繰り出すなど、せりふやセットに鳥取の名所や特産品がちりばめられている。 平井知事も「カニだけに堪忍(かんにん)して」と駄じゃれを披露した。 (倉富竜太、asahi = 1-8-11) ◇ ◇ ◇ 鳥取の企業、吉本とご当地サイダーコラボ 鳥取のご当地サイダー、吉本興業とのコラボで売り込め - -。 食品開発などを手掛けるジー・エム・シーグループ(鳥取市、松本賢広代表)は県特産の二十世紀ナシの果汁を使った「梨サイダー」を開発、8 日から発売する。 ラベルには吉本の協力を得て、坂田利夫さんの似顔絵を使用。 吉本ブランドが強い京阪神地区を中心に販路開拓を目指す。 原料には、鳥取市佐治町産の出荷規格外の二十世紀ナシの果汁を使い、製造を食品メーカーの大黒屋(大阪市)に委託。 価格は 1 本 210 円で、二十世紀ナシ果汁入りの本格的なサイダーは初めてという。 松本代表は「サイダーにノスタルジーを感じる 40 歳代以上がターゲット。 炭酸を弱めにしてナシの風味を強く感じられるようにしたほか、ラベルの似顔絵も幅広い世代に人気のある坂田さんを選んだ。」と説明する。 大阪市のなんばグランド花月 (NGK) 前広場で 8 - 10 日に開かれる県物産展でまず販売。 このほか、NGK のお土産コーナーや JR 鳥取駅構内にある鳥取市ふるさと物産館などでも取り扱い、月 5 万本を目標に販路拡大を目指す。 鳥取県と吉本興業は観光客誘致などで連携することで昨秋に合意。 県内の観光名所や特産品をネタにした「とっとり吉本新喜劇」を 16 日までの予定で上演している。 (nikkei = 1-8-11) マツケイ、無料ソフト事業強化 支援サービスで収益 ソフト開発のマツケイ(松江市、吉岡宏社長)は誰でも無料で使えるオープンソースソフト (OSS) の事業を強化する。 独自開発の OSS を無料公開し、サポートサービスで収入を得る。 第 1 弾として企業システムの構築で使う「ソフトの部品」を公開する。 産業界ではコスト抑制意識が高く、無料ソフトは今後も広がると判断、新しい収益源に育てる。 同社は OSS の情報発信サイト「マツケイ・オープン・ソース・センター」を開設。 この中で帳票を作成するソフトの部品として、独自に開発した OSS 「シンリポーツ」のテスト版を公開し始めた。 シンリポーツは印刷機能を持ち、生産性が高い松江発のプログラミング言語「Ruby (ルビー)」でできている。 OSS のルビーは普及が進み、企業のシステム構築などで使われ始めている。 システムに帳簿・伝票作成の機能を盛り込む際にシンリポーツを使えば一貫したソフト開発ができ、費用を抑えられる。 利用者の声を反映させて、シンリポーツの正式版を 3 月末までに公開。 有償サポートサービスを今春から開始、利用者の問い合わせに答える。 料金体系は今後決める。 これからも自社開発した OSS を同社のサイトで無料公開し、有償サポートを収益源にする。 OSS は、代表的な基本ソフト (OS) であるリナックスが東京証券取引所の売買システム開発で導入されるなど、広がっている。 一方、無料なので収益化が難しいとされ、事業の柱に据える大手は珍しい。 マツケイは、ルビーを使った松江市のシステム構築に 2007 年から参加。 08 年からは米社の業務用 OSS 「オープンオフィス」の導入支援サービスを始め、事業を拡充してきた。 同社の 10 年 3 月期の売上高は約 7 億円。 うち OSS 関連の売上高は 1 割程度を占める。 OSS 事業の強化で全体の売上高を増やしながら、将来はその比率を 3 - 5 割程度に高める考え。 (nikkei = 1-7-11) 島根県内の宿泊施設、大雪でキャンセル 5,500 人超 島根県は 6 日、年末年始の大雪で県内の観光産業が受けた被害状況をまとめた。 昨年 12 月 31 日からの 5 日間で、玉造温泉(松江市)などでのべ 5,573 人分の宿泊などの予約取り消しが発生した。 松江城への来場者数は昨年同期間比で約 8 割落ち込むなど、各観光施設を訪れる旅行者も大きく減少した。 宿泊施設への影響は県東部の 111 施設を調査した。 高速道路の通行止めなどのために宿泊では 3,427 人分、宴会では 2,146 人分のキャンセルが発生した。 5 日以降も予約の取り消しが出ており、被害が拡大しそうだという。 昨年 12 月 31 日から 5 日間の主な観光施設への来場者数は松江城(前年同期比 77% 減)のほか、県立美術館(同 75% 減)、県立古代出雲歴史博物館(同 43% 減)などでも大きく落ち込んだ。 旅行者に人気の堀川遊覧船は運休になった。 (nikkei = 1-7-11) ◇ ◇ ◇ 大雪の山陰、なお 450 戸停電 漁船 370 隻超が被害 記録的な大雪に見舞われた山陰地方では 3 日、各地で復旧作業が進められた。 雪などで道がふさがれ、10 世帯が孤立していた松江市北部の美保関町・軽尾(かるび)地区は、同日午後 5 時 35 分に除雪作業が終わり、孤立状態が解消された。 一方、島根、鳥取の両県では午後 8 時現在で約 450 戸が停電しており、混乱が続いている。 中国電力によると、午後 8 時現在、松江市内で約 380 戸が停電。 鳥取県内では米子市と境港市で約 40 戸が停電しているが、ポンプ小屋などで一般家庭はないという。 このほか同県岩美町では約 30 戸が停電中だが、3 日深夜にも復旧する見込みという。 雪の重みで転覆、沈没した漁船の被害も相次いで判明。 鳥取県の平井伸治知事は 3 日、34 隻が転覆した境港市中野町の漁港を視察。 県は地元の漁協などと協力し、4 日から転覆した船の引き上げ作業を始める。 被害に遭った漁船は鳥取県内で 262 隻、島根県では 105 隻に上るという。 JR 西日本によると、山陰線と境線、島根県と広島県を結ぶ三江線が 3 日始発から運行を再開し、山陰地方の JR はすべて復旧したが、鳥取発米子行きの特急「スーパーまつかぜ 3 号」が 1 時間 42 分遅れるなど一部の列車で運休や大幅な遅れが出た。 (asahi = 1-3-11) ◇ ◇ ◇ 特急のバス救助断念、除雪待ち米子へ 国道 9 号再び不通 JR 西日本米子支社は、約 130 人の乗客を乗せたまま鳥取県大山町の JR 山陰線下市 - 御来屋駅間で立ち往生している特急スーパーおき 5 号(3 両編成)について、線路の除雪作業後、自力で米子駅に向かうと発表した。 JR 西は乗客移送用のバス 3 台を立ち往生現地に向かわせたが、おきから約 1.5 キロ離れた国道 9 号でトラックが立ち往生し、バスでの移送が難しくなったため、方針を切り替えた。おきの数キロ手前まで脱線から復旧した除雪車両が近づいているという。 おきは 31 日午後 4 時 15 分ごろから雪による倒木が原因で立ち往生しており、不調を訴えた乗客 3 人が病院に運ばれている。 一方、国道 9 号を管理する国土交通省中国地方整備局倉吉河川国道事務所は 1 日午後 6 時 45 分、大山町 - 琴浦町間の国道 9 号を 12 キロにわたって再び通行止めにした。 同事務所は 30 分前、約 20 キロの区間の通行止めをいったん解除したが、除雪が不十分で立ち往生する車両があったため、再び除雪作業が必要と判断した。 1 日中の通行止め解除を目指している。 (asahi = 1-1-11) ◇ ◇ ◇ 落雪、82 歳心肺停止 鳥取・大雪で救急車たどりつけず 1 日午後 3 時 45 分ごろ、鳥取県大山町岡で、自宅近くの雪かきをしていた高見よしみさん (82) が、屋根から落ちてきた雪の下敷きになった。 近所の住民が見つけて 119 番通報した。 県西部消防局によると、高見さんは心肺停止の状態。 高見さん宅は車が立ち往生していた国道 9 号沿いにあり、救急車がたどりつけなかった。 このため、近くの消防出張所の消防車が出動し、消防団員が高見さんの心臓マッサージなどしながら米子市内の病院へ向かったが、3 時間以上たった午後 6 時 55 分になっても、病院に到着できていないという。 (asahi = 1-1-11) ◇ ◇ ◇ 集落孤立・渋滞・列車立ち往生 … 山陰、豪雪被害続く 山陰地方の記録的な豪雪で、鳥取県内では 1 日夜になっても国道 9 号の足止め渋滞が解消せず、JR 山陰線では約 130 人を乗せた特急の立ち往生が続いた。 島根県でも集落の孤立が起き、松江市は自衛隊に災害派遣を要請した。 鳥取県によると、31 日午後に始まった同県米子市 - 琴浦町間の積雪渋滞は、丸 1 日たった 1 日夕になっても解消せず、依然として数百台の車両が動けなくなっている。 県職員や消防団員ら約 250 人が足止め車両への給油や毛布、食料の配布にあたっている。 県は渋滞解消のために大山町 - 琴浦町の約 20 キロを全面通行止めにし、集中的な除雪作業を始めたが、めどはたっていない。 また、県は大山町環境改善センターと、琴浦町役場本庁舎の 2 カ所を避難所に指定。 1 日夕の段階で、町環境改善センターに 19 人、町役場には 5 人が避難している。 JR 西日本は特急おきの乗客を救助するため、現地にバスを派遣した。 救出は 1 日深夜になる見通し。 一方、島根県東部の県道、市道も積雪で通れなくなっており、松江市美保関町の 4 集落、計 131 世帯が孤立している。 派遣要請を受けた自衛隊員 30 人が除雪作業に向かっている。 (asahi = 1-1-11) ◇ ◇ ◇ 大雪の鳥取、2 万 7 千戸が停電 送電鉄塔が折れる 中国電力鳥取支社によると、鳥取県米子市和田町の送電鉄塔が雪の重みで折れるなどし、県内で計 2 万 7 千戸が停電している。復旧の見通しは立っていない。 中電によると、31 日午後 3 時 40 分ごろから米子市と境港市、大山町の一部約 2 万 5 千戸が停電。 その後、31 日午後 7 時半ごろから鳥取市の一部約 500 戸が、1 日午前 3 時半ごろからは湯梨浜町と三朝町の一部約 1,500 戸が、それぞれ停電した。 雪による電柱の倒壊や高圧線の断線が原因という。 米子市両三柳にある博愛病院(218 床)では、10 時間以上にわたって病院全体の機器類や電灯などがすべて止まっており、職員が総出で、入院患者約 100 人の対応などに追われている。 別の病院に移送が必要な患者は今のところいないが、外来患者は断らざるを得ない状況という。 (asahi = 1-1-11) ◇ 鳥取県内の停電状況(1 日午前 10 時現在 中国電力鳥取支社発表)
◇ ◇ ◇ 鳥取の国道、大雪で車千台が立ち往生 自衛隊、現地へ 鳥取県米子市から琴浦町にかけての国道 9 号で 1 日未明、雪のために約 25 キロにわたって断続的に車が動けない状態になっている。 県は 31 日午後 11 時 40 分、豪雪対策本部を立ち上げ、自衛隊に災害派遣を要請。 陸上自衛隊米子駐屯地の隊員約 20 人が 1 日午前 4 時過ぎ、現地に向かった。 県や県警によると、31 日午後 3 時 40 分ごろ、同県大山町で大型トラックがスリップ事故を起こし、約 2 時間にわたって国道をふさいだ。 トラックを動かして道を開けたが、開通を待っていた車列が雪のために動けない状態になり、県は除雪作業を急いだが、追いつかないという。 立ち往生している車は千台程度とみられる。 県は立ち往生する区間で東西から除雪を進めているが、渋滞解消の見込みは立っていない。 自衛隊は西側からガソリンの供給を始めた。県は毛布を供給し始めている。 また県は、緊急避難場所として大山町環境改善センター(大山町田中、国道 9 号沿い)と琴浦町役場本庁舎(琴浦町徳万、国道 9 号から約 1.3 キロ南側)の 2 カ所を開設した。 環境改善センターには 10 人が避難している。 鳥取県内の国道 9 号は日本海側を通っている。 県や県警には、「早く復旧してほしい」という苦情の電話が相次いでいる。 大山町の国道 9 号沿いにあるコンビニエンスストアの店長 (52) は「夕方から車が全く動いていない。 U ターンも出来ない状況。 コンビニの駐車場は車で満杯で、店に避難してくる人も。 弁当やパンは売り切れ。 お母さんが『小さい子どもがいるから大変』と不安げだった。」と話す。 気象庁によると、鳥取県内では 31 日朝から激しく雪が降り、1 日午前 8 時現在、同県米子市の積雪は 86 センチ。 国道 9 号の映像は、鳥取県のホームページの「とっとり雪みち Navi」で公開されている。 (asahi = 1-1-11) 島根の PR 大使「吉田くん」の関連商品相次ぎ発売 島根県内の企業が、県の PR 大使を務めるアニメのキャラクター「吉田くん」を使った関連商品を相次ぎ発売している。 衣料・雑貨、しょうゆ、そば、観葉植物など約 40 品目に広がっており、県は 11 - 16 日には東京のアンテナショップで企画展を開催。 吉田くん人気にあやかって、県の知名度向上を狙う。 吉田くんは、結婚を機に島根に移住し、創作を始めたアニメ作家、小野亮氏(現在は東京で活動中)が作製した。 認知度の低さに悩む同県はゆるキャラ人気にあやかろうと吉田くんを 2008 年に「しまねスーパー大使」に任命、チラシなど広報活動で利用してきた。 特産品の販促にも活用しようと県は昨年 3 月、事業者向けに商標利用の説明会を開催。 これまでに約 20 社が商品化した。 地元の観光関連の会社が従業員のユニホームに印刷した例もある。 昨年、ヒット商品の卵かけご飯専用しょうゆに「吉田くんラベル」を追加した食品加工の吉田ふるさと村(島根県雲南市)は「一部の熱烈なファン層からの反応が良い」と話す。 県のアンテナ店、にほんばし島根館(東京・中央)で今月開く「しまねスーパー大使・吉田くん」展では行政で活用したポスターなどを展示、関連商品を販売する。 吉田くんが登場する「秘密結社・鷹の爪」シリーズは県をネタにしたお笑いアニメで、映画化もされた。 (nikkei = 1-5-11) |