安部真理子・「シャランポワ」、「アドリン ヒュー」デザイナー
気に入っているポイントは?
「キラッと光るお花のモチーフがちりばめられたチェック柄に心を奪われました。 クラシックなチェックに華やかさと遊び心が加わることで、ベーシックなスタイルにもアクセントを効かせられるのが魅力です。」
残暑と秋、それぞれの着こなしは?
「軽やかなコットン素材のなので、秋の始まりは冷房対策として室内での羽織りとして持ち歩いていました。 涼しい日はミニワンピースの上に合わせてシーズンらしいレイヤードを楽しんでいます。」
2 「ミャウ」のカーディガン
安部真理子・「シャランポワ」、「アドリン ヒュー」デザイナー
気に入っているポイントは?
「コンパクトなサイズ感と、さりげなく施されたワンポイントの刺しゅうに惹かれて『ミャウ』のカーディガンを購入。 シンプルなデザインの中に小さな遊び心が感じられて、どんなコーディネートもモードにクラスアップしてくれるところが魅力です。」
残暑と秋、それぞれの着こなしは?
「夏の終わりにはキャミソールの上にさらりと羽織っていましたが、秋にはフロントボタンを閉じて同色のボトムと合わせ、セットアップのように着こなすことがお気に入りです。 カジュアルな雰囲気からぐっとシックな印象まで幅広く対応でき、季節の変わり目に頼れる存在です。」
3 「フミカ ウチダ」のエコレザーボディスーツ
長尾悦美・クリエイティブディレクター
気に入っているポイントは?
「『フミカ ウチダ』のエコレザーボディスーツは、ストレッチ素材のおかげで見た目以上に着やすく快適。 スクエアに開いた胸もとのラインがデコルテを美しく見せ、モードな雰囲気を添えてくれるのもお気に入り。 タフさと女性らしさをあわせ持つ一枚です。」
残暑と秋、それぞれの着こなしは?
「涼しくなるまでは一枚で潔く! 存在感のあるデザインなので、それだけで十分スタイリングが完成するのもうれしいですね。 秋にはニットを重ねて、異素材のレイヤードで新しい表情を楽しみたいと思っています。」
4 「レナータ ブレナ」のビスチェ
柳瀬美央・ファッションインフルエンサー
気に入っているポイントは?
「残暑の時期でもレイヤードを楽しめるビスチェは、まさに秋の始まりにぴったりのアイテム。 選んだのは、『スーパーエーマーケット』が『レナータ ブレナ』に別注したピスタチオカラーの一枚です。 落ち着いたトーンが多くなりがちな秋冬の装いにフレッシュなアクセントを加えてくれるところが気に入っています。」
残暑と秋、それぞれの着こなしは?
「暑い日にはシンプルな白いタンクトップにさらりと重ねて、軽やかなレイヤードを楽しみました。 秋にはブラウンのニットをインナーにして、季節らしいカラーコーディネートに挑戦したい気分。」
5 「カレンソロジー」のスウェットパンツ
坂井麻衣・スタイリスト
気に入っているポイントは?
「一見スカートのようにも見えるほど、たっぷりとしたボリューム感がお気に入り。 『カレンソロジー』のスウェットパンツは、シルエットがきれいなのでカジュアルにもきれいめにも着られるのが魅力です。 肌触りがとても柔らかく、ストレスを感じない快適なはき心地もポイント。 リラクシーでありながらスタイルアップも叶えてくれる一本です。」
残暑と秋、それぞれの着こなしは?
「夏は、クロップドトップを合わせて腰ばきに。 上半身にバランスを持ってきて、スタイルアップを意識していました。 そこにシャツを羽織れば、リラックス感がありながらもきれいめに見えるスタイルになり、休日コーデとして大活躍。 秋はテーラードジャケットに白スニーカーを合わせて、カジュアルさと上品さをミックスした着こなしを楽しみたい気分。」
6 「パーバーズ」のニットセット
坂井麻衣・スタイリスト
気に入っているポイントは?
「『パーバーズ』のニットセットは、フーディーノースリーブとボレロを一緒に着るとバランスがとてもかわいく、セットで購入しました(それぞれ別売り!)。 もちろん単品使いもできるので着回し力が高く、気分やシーンに合わせてアレンジできます。」
残暑と秋、それぞれの着こなしは?
「夏はノースリーブを一枚でさらりと。 背中が大胆に開いていて、バックスタイルも推しポイント。 ボレロは冷房対策として持ち歩いたり、ストールのように肩がけしたりと活用しました。 まだセットでは着られていませんが、この秋はぜひ組み合わせて楽しみたいと思っています。 ノースリーブはビスチェ感覚でシャツやワンピースに重ねるスタイリングを試したいし、ボレロは前後を逆にすると V ネックのニットのように着られるデザインなので、単品でもシンプルに合わせやすそう。」
7 「ミュウミュウ」のボートネックセーター
ファッションエディター Daeun
気に入っているポイントは?
「秋に向けて『ミュウミュウ』のボートネックセーターを新調しました。 ワイドに開いたネックラインはそのまま着てもよいし、胸もとまでずらしてベアトップ風にアレンジできるのもお気に入りのポイント。 シンプルなデザインながら着こなし次第で印象を変えられるので、デイリーから特別なシーンまで幅広く活躍してくれそうです。」
残暑と秋、それぞれの着こなしは?
「薄手のデザインなので、暑さが残る日は T シャツやタンクトップに重ねてレイヤードを楽しみました。 軽やかで抜け感が出るので、いつものスタイルにさりげなく新鮮さをプラスしてくれるのがうれしい。 これからの季節はジャケットやカーディガンのインナーとして取り入れたいと思っています。」
8 「ブルック キャラハン」のロングスリーブブラウス
滝口理奈・「ビオトープ」 PR
気に入っているポイントは?
「先日『ビオトープ』で初めてポップアップを開催した LA 発のブランド『ブルック キャラハン』の一枚。 "涼しさは欲しいけれど、どこかに秋らしさも感じたい" と思っていたタイミングにぴったりでした。 心地よいコットンポプリン素材で、軽やかさと上品さを兼ね備えたトップスは、スタイリングの幅を広げてくれる存在です。」
残暑と秋、それぞれの着こなしは?
「セットでターコイズブルーのパンツも手に入れたので、今は爽やかにセットアップで楽しんでいます。 もう少し寒くなってきたらデニムやコーデュロイのパンツと合わせて、ぐっとシックなムードにしたい。 特にインディゴデニムを合わせて、ネイビーのワントーンで仕上げる着こなしを試したいと思っています。」
9 「デターム」のコラーゲン スコープネック ボディスーツ
ソーシャルエディター Momo
気に入っているポイントは?
「『デターム』のコラーゲン スコープネック ボディスーツは、肌に潤いを与えるコラーゲン生地を使用していて、しっとりとした新感覚の着心地を楽しめる点に惹かれました。 フロントは程よく上品に、バックは大胆に開いたデザインで女性らしい洗練されたシルエットを演出してくれるところや、一枚でも使えるレイヤードコーデでも使える万能さがお気に入りです。」
残暑と秋、それぞれの着こなしは?
「汗ばむような日はさらっと一枚で着るだけで涼しげに決まり、軽やかな着心地を楽しめました。 シンプルながら存在感があり、アクセサリーや小物次第で印象を変えられるのも good。 秋にはインナーとして取り入れたり、ジャケットやニットと重ね着することでスタイルに奥行きをプラスできそうです。」 (Anna Abe、Elle = 10-3-25)
2025-26 秋冬ファッション 必修トレンドキーワード 7 をおさらい
パリ、ミラノ、ロンドン、NY で数々のショーやプレゼンテーションが行われた、2025-26 年秋冬コレクション。 今シーズンは、「ステルスウェルス(知る人ぞ知る密かなぜいたく)」や「テーラリング」などのキーワードが浮上。 ランウェイでは、レオパード柄やロゴ T シャツなど、これまでの「クワイエット・ラグジュアリー」のトレンドとは真逆のルックが席巻した。いっぽうで、レースのディテールやペンシルスカート、ブラウンカラーのアイテムなど、タイムレスでエレガントな装いも注目を浴びていた。
(画像は左右にスライドしてください。)
- レース
今シーズンのランウェイを席巻したレディライクなトレンドといえば、レースのアイテム。 ニュートラルな色合いから意外性のあるカラーまで、幅広い展開を見せた。 特にサンローランがこのトレンドを牽引し、洗練されたセンシュアルなシルエットを大胆なカラーでアップデート。 モデルのベラ・ハディッドがネイビーブルーのレースがあしらわれたパワーショルダーのセットアップを着用してランウェイを闊歩したほか、グリーンやイエロー、バーガンディなどのカラーバリエーションもお目見えした。
グッチとフェンディは、それぞれフェミニンなレースのウェアを、クロエはボヘミアン調のシアーなレースのドレスを発表。 キャロリーナ ヘレラでは、カラフルなセットアップが視線を集めていた。 また、ラバンヌはレースにスパンコールを組み合わせ、ステラ マッカートニー、ディオール、ルイ・ヴィトンは、レースのトリミングでアクセントを加えていた。 手軽に取り入れられて、決して時代遅れになることのないこのトレンドは、スリップオンドレスや、かぎ針編みのレースのワンピース、レースのトリミングが施されたセットアップなど、さまざまなスタイルで楽しむことができる。
- ブラックからブラウンへ
このところ数シーズンにわたり人気再燃中のブラウンの勢いは、まだ衰える気配がない。 ドレスからアウター、シャツやスカートまで、2025-26 年秋冬のランウェイでよく目立っていたこの色は、黒に代わり今まさに取り入れるべきニュートラルカラーのひとつだ。 ステラ マッカートニーは、チョコレートブラウンのストラップドレスを披露。 マイケル・コースは美しいブラウンのスパンコールドレスを発表し、トッズはドロップウエストのブラウンのドレスに、同色のローファーを合わせていた。
トリー バーチはアスレジャールックに、ヴィクトリア・ベッカムはレザージャケットに、グッチはフェイクファーのアイテムにブラウンを取り入れている。 デートルックから日常使いのアウターまで、ブラウンは今シーズン以降も続く定番カラーのひとつとして、さまざまな着こなしで活躍する予感。
- ペンシルスカート
2025-26 年秋冬ランウェイのスーツスタイルで目を引いたのは、エレガントなペンシルスカート。 各都市のファッションウィークで大きな存在感を放ち、特にボディラインに沿うミディ丈のセパレートスタイルのスカートスーツが復活を遂げていた。 もちろんスーツだけでなく、オーバーサイズのニットやフィット感のあるコルセット、フリル付きのブラウスなどと合わせたコーディネートも多彩に登場。
クリエイティブ・ディレクター、ヴェロニカ・レオーニが新たに率いるカルバン・クラインは、フレッシュなミニマリズムを先導し、ピンストライプを施したグレーのノーカラーのスカートスーツに、90 年代風のパンプスをオン。 いっぽうサラ・バートンによるジバンシィのデビューコレクションでは、クラシカルな色合いの砂時計形のジャケットとペンシルスカートのスーツが、フェンディとグッチでは、軽やかなパステルカラーのルックがランウェイを飾った。
ペンシルスカートはオフィスだけでなく、パーティなどでも活躍するアイテムのひとつ。 エルマンノ シェルヴィーノやキャロリーナ ヘレラでは、レースや装飾をあしらった華やかなバリエーションが披露された。 サンローランは鮮やかなカラーのトップスを、ディオールはロングソックスのようなニーハイブーツを合わせて、幅広いコーディネートを提案している。 オフィスではクラシカルな白シャツと合わせたり、夜のおでかけにはビビッドカラーのトップスなどと組み合わせたりするのもおすすめ。
- レオパード柄
2025-26 年秋冬シーズンに旋風を巻き起こしたパターンがあるとすれば、それはレオパード柄だ。 数シーズンごとに繰り返される定番トレンドのひとつだが、今シーズンはこの数年人気を集めていたアウターや小物だけでなく、ドレスやニット、スカートスーツにまで広がりを見せている。 ヴァレンティノはフェイクファーのトリミングをあしらったセットアップを披露し、サンローランは PVC 素材のトップスやペンシルスカートにこの柄を起用。 フェンディやケイトもレオパード柄のアイテムを全身に採用し、大胆なルックに仕上げている。
この柄を得意とするドルチェ & ガッバーナやヴェルサーチェ、ロベルト カヴァリのコレクションでも印象を残していたいっぽうで、控えめに取り入れたブランドも。 スキャパレリはベルト、コナー・アイヴスとエトロはバッグやシューズでさりげなくレオパード柄を起用していた。 全身でまとめても、アクセントとして加えても、スタイリッシュな印象を与えてくれること間違いなし!
- ケープ & ドレープのアウター
今季共通して見られたトレンドのひとつが、ケープやケープ風のシルエットのアウター。 NY では、カルバン・クラインとアルチュザラがドレープの効いたエレガントなウールコートを発表し、ケイトとマイケル・コースは、レイヤードスタイルでこのトレンドに独自のアレンジを加えていた。 ブランドン マックスウェルは大胆なパターンが目を引くスカーフ付きのドレープコートを提案し、この人気トレンドを見事に取り入れていた。
マックイーンはルネサンス期を彷彿させるフリルを、アーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエールが率いるルイ・ヴィトンは、ベルトバッグでウエストを絞ったケープを発表し、流れるようなシルエットのアウターと融合させた。 ロクサンダはドレープをたっぷりとあしらったアウターを取り入れ、アルベルタ フェレッティはシルクのドレスの上にカシミヤのスカーフコートを重ね、マックスマーラもフード付きのロングニットケープを披露。 ケープやドレープの効いたアウターは、秋冬の気まぐれな天候を乗り切るのに欠かせないアイテムとなりそう。
- ネイキッド&シアー
ヌーディなルックがレッドカーペットで再び脚光を浴びている。 実際、2025 年の授賞式シーズンには、ヒップや脚を見せる大胆なネイキッドドレスを選ぶセレブが数多くいた。 いっぽう、2025-26 年秋冬のランウェイでは、より身近なスタイルで肌を露出するルックが披露され、なかにはオフィスルック風のコーディネートも見られた。 ニナ リッチ、キャロリーナ ヘレラ、エムエム6 メゾン マルジェラでは、軽やかな素材とテーラードアイテムを組み合わせたルックが登場。 クロエをはじめ、ヴァレンティノやブルマリン、アルチュザラは、あえてバストや下着を見せる大胆なデザインのドレスやトップスを発表した。
いっぽう、ディーゼルやディースクエアードはヒップが見えそうな超ローライズのボトムスを、フィービー ファイロはバックレスのスカートを披露し、ボトムスで抜け感を表現した。 このトレンドを取り入れるには、少し勇気がいるかもしれないが、ふんわりとしたシアー素材のブラウスにトライしたり、スリップドレスの上にオーガンジーのスカートやワンピースを重ね着したりするのがおすすめ。
- フェイクファー
2025-26 年秋冬コレクションのランウェイでは、フロアレングスのコートに、クロップド丈のジャケット、ストールやハンドバッグなど、あらゆるアイテムにフェイクファーが用いられていた。 アルチュザラはバイカラーのフェイクファーを使用したガウンコートで、またグッチはさまざまな丈のアウターで、このトレンドを牽引。 (Amy de Klerk、Masayo Fukaya、Harper's Bazaar = 9-22-25)