「日本が私たちを駄目にする!」 投稿写真に反響 = 中国ネット「笑った」、「税関職員も震える」 中国の SNS・微博(ウェイボー)で 27 日、「日本が私たちを駄目にする!」と題する投稿があり、反響を呼んだ。 微博でフォロワー 100 万超の女性は「夜、お金を数えていたら、恐ろしくなって漏らしそうになった。 どうしてちょっと日本に来ただけでこんなにお金を使ってしまうのか。 スーツケースを開いてみた結果 …。」とつづり、1 枚の写真を投稿した。 写真には、キティちゃんやちいかわ、スーパーマリオ、スヌーピーなどのキャラクターのグッズが大量に床に並べられている様子が写っている。 日本で自分が好きなキャラクターのグッズを大量に購入したようだ。 この投稿に中国のネットユーザーからは「笑った」、「見てるこっちが漏らしそうだわ」、「かわいい〜」、「サンリオにやられたね」、「うわっ、めっちゃ萌えてクラクラした」、「(こんなにグッズを買うのは)私の夢」、「これ(グッズにお金を費やすこと)はもう人の常と言える」、「(グッズは)お金を使う価値がある」、「私も日本に行きたい」といった声が上がった。 また、「税関で止められてスーツケース開けたら…」、「税関職員が見たらブルブル震え出すな」、「私も日本から帰って来る時に税関で止められてスーツケースを開けて、中身がこういう(写真のようなグッズ)ばっかりで税関のお姉さんも笑ってた」といったコメントも寄せられ、女性は「代理購入じゃないって、どうやって説明すればいいかなあ」と返信している。 なお、女性はほかの投稿で、友人らと大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) などを訪れたことも報告している。 (北田、Record China = 4-29-30) TOTO、赤字転落の中国で 2 工場閉鎖 市場急変で迫られた構造改革 中国の日系企業 記事コピー (9-13-12 〜 4-28-25) 中国大手 BYD、日本に軽 EV 投入へ 250 万円程度でチャデモ対応 中国の自動車大手 BYD が、日本で軽自動車の電気自動車 (EV) を発売する方向で検討していることが 22 日、分かった。 同社関係者が明らかにした。 2026 年の発売を目指しており、価格は日本の軽 EV の価格を目安に、250 万円程度を見込む。 関係者によると、軽規格に対応した車両を中国で生産し、日本に輸出する。 既に設計段階は終えているという。 充電は中国の仕様ではなく日本独自の規格「チャデモ」に対応させる。 中国向けの車種を国外に投入してきた同社にとって、特定の国専用に車両を設計することは初めてとみられる。 日本自動車輸入組合によると、24 年度の外国メーカー車の輸入(乗用)車販売台数は首位のメルセデス・ベンツが約 5 万 3 千台、2 位の BMW が約 3 万 7 千台。 23 年に日本の乗用車市場に参入した BYD は約 2 千台だった。 同社は、日本市場を開拓するために、CM に俳優の長澤まさみさんを起用したり、販売拠点を増やしたりしている。 軽自動車は、日本の乗用車保有台数の 4 割を占めることから、強みとする EV 技術をてこに、参入を図る。 軽自動車は、自動車の普及に向けて1949 年に設けられた日本独自の規格。 現在は、最大で長さ 3.4 メートル、幅 1.48 メートル、高さ 2 メートル、排気量 660cc と定められている。 小さな車体を生かした取り回しの良さが特徴で、本体価格や維持費の安さから根強い人気がある。 一方、海外メーカーにとっては日本向けに開発しても、一定の台数が売れなければ、投入に見合う収益が確保できないことから、輸入を阻む壁として批判されてきた歴史がある。 BYD の関係者は「日本は排ガス規制などが厳しく、外国メーカーにとってはハードルが高かった」としつつ、「EV なら規制への手間がそこまでかからず、低コストでできる」と話した。 (松岡大将、asahi = 4-22-25) 台湾の対日好感度、過去最高に 世論調査の「最も好きな国」で 76% 日本台湾交流協会の台北事務所(日本大使館に相当)は 15 日、台湾の人々の日本に対する好感度が過去最高になったとする世論調査の結果を発表した。 台北事務所は「日台実務協力関係の着実な発展を台湾社会が肯定的にとらえていることの表れ」だとしている。 調査は 2008 年から始まり、今回で 8 回目。 昨年 12 月 - 今年 1 月、台湾の 20 - 80 歳の男女 1,520 人を対象に調査を行った。 今回の調査結果では、「最も好きな国・地域」として日本を選んだ人は 76% (22 年の前回調査比 16 ポイント増)、「今後最も親しくすべき国・地域」でも 70% (同 24 ポイント増)で過去最高だった。 「台湾に最も影響を与えている国・地域」では米国に次ぐ 2 位で 30% (同 17 ポイント増)だった。 「好きな国・地域」の 2 位以下はそれぞれ韓国 (4%)、中国、米国(ともに 3%)。 「今後最も親しくすべき国・地域」の 2 位以下はそれぞれ米国 (13%)、中国 (11%) だった。 (台北・高田正幸、asahi = 4-15-25) 「日本旅行の最悪体験を挙げて」にコメント続々 = 中国ネット「罰金取られた」、「脅された」 中国の SNS・小紅書 (RED) にこのほど、「一人一つ、日本旅行の最悪だった体験を挙げてけ」との投稿があり、コメントが殺到している。 投稿者は日本旅行を計画している復旦大学の学生で、他のユーザーからのコメントを「参考にしたい」としている。 この投稿には 700 件を超えるコメントが寄せられており、特に多かったのが食べ物と交通に関することで、食べ物については「日本の食べ物がしょっぱすぎると思うのは私だけ?」、「分かる。 しょっぱいか味がしないかのどちらか。」、「ラーメンがしょっぱすぎ、スイーツは甘すぎ」、「午後 9 時を過ぎると食事ができる場所が見つからなくなる」、「売られている果物が少なすぎて便秘になる」、「(コンビニなどで)食べ物を買っても食べられる場所がない」、「買った物を歩きながら食べられないこと」といった声が上がった。 交通については、「タクシーが高い」、「地下鉄が複雑すぎる。 そして高い!」、「東京の地下鉄が複雑。 一部の施設は低くなっている場所があって頭をぶつけそうになる。」、「しょっちゅう電車を乗り間違えてしまう」、「乗り換えが難しすぎる」、「危うく和歌山に行ってしまうところだった(*「関空快速/紀州路快速」は途中切り離しがあり、乗る車両を間違えると空港ではなく和歌山に行ってしまう)」などの声が寄せられた。 また、「ごみ箱がないのが不便」、「ホテルのチェックインできる時間が遅すぎ、チェックアウトの時間が早すぎ」との意見が複数見られたほか、「持っていく現金が少なすぎた。 5 日で 3,000 円しか持っていってなかった。」、「一人旅だと、自分の写真を撮ってくれる人がいない(泣)」、「同行した友人が USJ で私のスマホをなくしてくれた(スタッフが見つけてくれたけど)」、「春は結構寒くて凍えた」、「バリアフリーが意外と少ない。 スーツケースを持って階段を上り下り。」、「(公衆トイレの)トイレットペーパーが薄すぎる」といった声も。 このほか、
などのコメントも寄せられている。 (北田、Record China = 4-12-25) 日本でフェリーに乗った中国人が感動した理由 = 「すごく良い!」、「繊細な人はみんな日本好きに」 中国の SNS・小紅書 (RED) に 30 日、「どうりで日本は先進国なわけだ」との投稿があり、反響が寄せられている。 投稿者は、香川県の高松港から直島に向かうフェリーに乗った際に「日本の細部にわたるデザインに感動した」といい、「定員わずか 500 人の船でなんと 10 種類もの異なる座席が設置されていた!」と驚きをもって紹介した。 投稿者によると、船内には「コミュ障に適した 1 人席」、「カップルや友人同士に適した 2 人席」、「家族旅行に適した 3 人席」、「友人グループで座れる 4 人席」、「高齢者や障害がある人がまとまって座れる 5 - 10 人掛けの優先席」があり、2 人用の座席には形が異なる複数のタイプがあったという。 投稿者は「(中国)国内のフェリーの多くは 2 人掛けや 3 人掛けの席が基本で、カップルや家族 3 人での旅行だと、隣に見知らぬ人が座ったり、家族が離れ離れにならざるを得なかったりと、どうしても気まずくなることがあるが、日本の座席はとても心配りがなされている」と称賛した。 また、「車椅子専用スペースがあること」、「車椅子の人や高齢者に便利なエレベーターが設置されていること」、「所々に絵画などアート作品が飾られていること」、「窓が大きく清潔感があること」などにも言及し、「先進国とは公共の空間に標準化や効率を求めず、すべての人のニーズが重視される場所のことだ」と述べた。 この投稿に他のユーザーからは「これはすごく良い!」、「コミュ障歓喜!」、「こんなの見たら直島に行きたくなってくる」、「私も日本のフェリーに乗ったとき感慨深かった。 清潔で異臭がせず、隅々までよくできていて、まさに先進国って感じだった」、「稚内から利尻島に行くフェリーも良かった。 畳があって横になれた」、「海南省に行く船に乗った時は、自分が海の上で捕らわれた難民のように感じた」、「先進国では、一人ひとりにサービスが行き届いている」、「人が人として扱われている」、「繊細な人はみんな日本を好きになるね」といったコメントが寄せられている。 (北田、Record China = 4-1-25) 日本文化の投稿なぜ「愛国版」? YOASOBI 上海公演で聞いた 春節(旧正月)の大型連休があった 1 - 2 月、昨年の 2 倍近い 170 万人が中国から日本を訪れた。 中国の SNS には、日本での思い出を収めた多くの写真がコメントとともに投稿されているが、時々こんな注意書きを加えたものがある。
ある若者は和服の着付け体験の写真に、「姉妹で縁日に行ったよ(愛国版)」とつけていた。 また別の若者は富士山を背景にした写真やローストビーフ丼などの映える写真を「東京の記録(愛国版)」としていた。 受験や結婚といった人生の転機や、経済やライフスタイルの変化を、中国の人びとはワンフレーズの漢字で巧みに表現しています。 そんな新語・流行語が映し出す、中国社会のいまを読み解きます。 中国の SNS では、自分の状態を示すときに「(emo 版 = エモい・感傷的)」などのように「版」の文字が使われることがある。 「愛国版」は日本語で言えば「愛国モード」に近いニュアンスかもしれない。 「YOASOBI のライブに …」 でも、こうした写真を公開する若者はなぜ自分が「愛国版」になっているのか、多くを語っていない。 丸かっこにくくられた「愛国」という言葉は唐突で、どこか浮いている。 日中間には、常に歴史問題が横たわる。 政府が旧日本軍の侵略の歴史を強調する中国で、「日本のものが好き」という意思表明をするときは、ある種の緊張感が漂うことがある。 中国版 X の微博(ウェイボー)では、こんな投稿を見つけた。 「私は愛国的だけど、YOASOBI のライブに行きたい。」 日本を代表する 2 人組音楽ユニット、YOASOBI は中国の動画投稿サイト bilibili (ビリビリ)で 146 万人のファンが付く。 2 月中旬に上海であった中国大陸初の単独ライブは、数秒でチケットが売り切れた。 若者たちは、どんな思いを持っているのか。 会場を訪れた。 記事後半では、日本のあるアイドルグループの映像をめぐって起きた騒動についても紹介し、中国の若者の思いを探ります。 「チケットを取れなかった友だちは悔しがっていました。」 会場に行くことを中国版 LINE の微信(ウィーチャット)で仲間に報告したという男子大学生 (20) は話す。 高校生のころにネットで人気曲「群青」を聞き、ファンになった。 日本に行ったことはなく、言葉も分からない。 「テンポの速い、エネルギッシュな曲調が気に入っている」という。 中国での事業も手がける音楽関係者によれば、中国の YOASOBI ファンの 6 割以上が 2000 年以降に生まれた「00後(リンリンホウ)」と呼ばれる若者だ。 前の世代が海賊版 CD やアニメを通して日本の曲を知ることが多かったのに対し、直接ネットで曲にたどり着く世代でもある。 どこの国の作品であるかに特別な感情はない - -。 そう話す男性に、「愛国版」について話を振ると、少し戸惑った表情で答えた。 「僕は SNS で自分の考えをオープンにしません。 生活は生活、政治は政治だと思うので。」 福建省から来た女性 (26) は 4 年前、街中で流れていた「怪物」という曲を聴き、ファンになった。 「今日は生で聴けて興奮した。 一緒に口ずさみました。」と声を弾ませる。 ライブの様子は、北京と広州に住むファン仲間にもグループチャットで共有した。 離れた場所に暮らすが、全員が日本のアーティストが好きで、お互いの街を訪れたり、中国でライブがあるときは一緒に行ったりする。 2 人の男女に共通するのは、SNS での発信は仲間内に限っていることだ。 女性は「世の中の全員とは意見を合わせられない。 自分は気の合う仲間といられたら幸せです」と話す。 一方、中国版インスタグラムの小紅書(シャオホンシュー)にライブの様子を投稿した人もいる。 ある女性 (26) は「ずっとイヤホンで聴いていた人が目の前に現れて夢心地だった。」 その感動を発信したかったと話す。 高校から日本語を学び、日本の文化についても積極的に発信する。 ありのままの思いを発信することに抵抗はないという。 一方で「愛国版」という言葉を使う人がいることも知っている。 「他の人から悪く言われたくないのだと思います。」 ファンが苦しい立場に YOASOBI だけではない。 昨秋は浜崎あゆみや藤井風らが上海でライブを開き、いずれも数秒でチケットが完売したと伝えられた。 日本のアーティストの人気は根強い。 しかし、中国のファンが歴史問題で苦しい立場に置かれることもある。 昨秋、日本のアイドルグループの宣伝用映像に旧日本軍の司令官の名前が刻まれた刀が映っていて騒動になった。 SNS ではファンに向け、「漢奸(売国奴)」という言葉を向ける投稿も。 あるファンは微博で「どうかメンバーたちの長年の努力の成果を汚さないでください」と胸の内を吐露した。 若者の話から浮かぶのは、SNS に応じて本音と建前を使い分ける実態だ。 みんなから見られている投稿に添える「愛国版」の文字は「母国も愛しているから批判しないで」という免罪符になっている。 (上海・小早川遥平、asahi = 3-31-25) 中国当局、米調査会社員 5 人を解放 アステラス社員と同時期に拘束 中国当局は、2023 年 3 月に拘束した米調査会社「ミンツ・グループ」北京事務所の中国人社員 5 人を解放した。 25 日、ロイター通信が同社関係者の話として伝えた。 ロイターによると、同社は「かつての同僚が家に帰って家族と会うことができ、中国当局には感謝している」としている。 中国当局は社員の拘束時、同社事務所の捜索も実施。 中国メディアはその後、顧客企業に提供する情報の内容や取得経緯が問題視された可能性を報じている。 共産党政権は欧米勢力の浸透への警戒感から、外国政府や企業への「スパイ行為」への取り締まりを強めている。 経済の変調が続く中、外資企業の誘致を進める一方、「国家安全」を重視する姿勢も崩していない。 同社が摘発された 23 年 3 月には、帰国間際だったアステラス製薬の男性社員がスパイ容疑などで拘束された。 昨年 11 月に初公判が開かれたが、起訴内容も明らかにならないまま拘束が続いている。 (北京・畑宗太郎、asahi = 3-25-25) ◇ ◇ ◇ 中国当局「スパイ容疑」 製薬社員を起訴 日中関係の重しに 中国・北京で昨年 3 月にアステラス製薬の日本人男性社員がスパイ容疑で拘束された事件で、中国当局は社員を起訴した。 日中外交筋が 21 日、明らかにした。 拘束の長期化は必至で、日中関係改善の重しとなりそうだ。 関係者によると、起訴は今月中旬。 具体的な起訴内容は明らかになっていない。 中国当局は 3 月から起訴審査の手続きに入っていた。 日本大使館関係者が月 1 度の頻度で社員と面会しており、健康状態に問題はないという。 アステラス製薬は取材に対し、「起訴されたことは事実です。 それ以上については、裁判係属中なのでコメントは控えさせていただきます」と回答した。 日本大使館「釈放引き続き強く求める」 日本側は様々な機会を通じて釈放を求めてきたが、起訴により公判手続きが本格化するため、拘束はさらに長引く情勢だ。 日中間では議員間交流などが回復の兆しを見せているが、関係改善の障害となりそうだ。 スパイ容疑の摘発をめぐっては、「スパイ行為」の定義があいまいな点など、運用の不透明さが指摘される。 昨年 7 月には改正反スパイ法も施行され、中国でビジネスに関わる外国人に不安が広がっている。 スパイ罪が認定された場合の法定刑は懲役 3 年 - 無期懲役。 ただ、スパイ罪を含む国家安全に関わる罪で国家への危害が特に重大なばあいには死刑を言い渡せるとする規定もある。 北京の日本大使館は「早期釈放を引き続き強く求めていく」としている。 (北京・畑宗太郎、asahi = 8-21-24) 前 報 (1-31-24) かつて安倍氏が習氏に語ったトキの舞台 上海の劇団来日、全国で公演 中国・上海の劇団による舞劇「朱鷺(とき)」の来日公演が全国各地で開かれている。 日中友好の象徴であるトキを題材とし、外交の表舞台にも登場したことがある作品。 8 年ぶりの来日公演をきっかけに両国間の交流が深まればと、関係者の期待は高まっている。 舞劇とは、バレエや民族舞踊などを組み合わせ、セリフを使わずに物語を展開する中国の舞踊劇。 上海歌舞団の「朱鷺」は、数千年にわたるトキと人間の関係性を総勢 65 人の団員で描く作品だ。 トキはかつて東アジア一帯に生息していたが、環境破壊や乱獲で激減した。 日中ともに保護活動に取り組み、1998 年に来日した江沢民国家主席(当時)が贈呈を約束。 翌 99 年に 2 羽のつがいが日本に贈られた。 2003 年に日本のトキが絶滅した後も、環境省はこの 2 羽を軸に繁殖を進めてきた。 2 年半ぶりの首脳会談で パンダと並んで、日中友好の象徴となっているトキ。 これを題材にした舞劇もまた、外交の表舞台に登場したことがある。 2014 年、当時の安倍晋三首相が国家主席に就任した習近平(シーチンピン)氏との初めての会談に臨む前、東京であった「朱鷺」のプレビュー公演を鑑賞。 外務省によると、会談で安倍氏は「こうした文化交流は重要であり、自分としても一層促進したい」と習氏に語りかけたという。 当時は尖閣諸島や靖国参拝をめぐる問題などで 2 年半にわたって首脳会談が行われておらず、両国が関係改善を模索していた。 今回も両国に関係改善の兆しが見られる中での公演となり、関係者の期待は高い。 上海歌舞団の王延団長は「長い間、心待ちにしてくれていたファンもいた。 言葉を必要としない舞劇で、中国と日本との相互理解を深める良い機会になることを願っています。」と話している。 4 月 20 日までに、トキの野生復帰の取り組みが行われている新潟県など 32 都市で 55 回の公演が予定されている。 (上海・小早川遥平、asahi = 3-20-25) 中国 世界遺産の兵馬俑に日本から観光客を 旅行会社にアピール 中国を訪れる日本人観光客が回復しない中、世界遺産の兵馬俑に日本人を呼び込もうと、中国の地元政府が福岡県の旅行会社などを招いて魅力をアピールしました。 これは中国内陸部 陝西省の地元政府が直行便のある福岡県と行い、福岡県の旅行会社などからおよそ 30 人が参加しました。 参加者はまず、陝西省の西安にある世界遺産、秦の始皇帝の兵馬俑を訪れ、地元のガイドが兵士の像の前で発掘当時の状況や修復方法などを説明しました。 このあと開かれたセミナーで、地元政府の幹部は「西安と福岡の直行便が開通し、両地域の人々の心はさらに近づいている。 双方の文化協力には無限の可能性が広がっている。」と述べて、観光を呼びかけました。 また、両国の旅行会社などが商談会を行い、観光地の紹介や日本人向けツアーのテーマなどについて検討していました。 西安市によりますと、西安を訪れた日本人はコロナ禍前の 2019 年はおよそ 9 万 5,000 人でしたが、去年は 1 万 1,000 人余りに減っています。 一方で、本格的な回復に向けては、日中関係の改善や中国での安全に対する不安の払拭などの課題も指摘されています。 日本の旅行会社の担当者は「実際に街や観光地を歩いて、治安は問題ないと感じました。 早めにツアーの商品をつくり、アピールしていきたいです。」と話していました。 上海、日本人旅行者のガイド "もっと多くの人に来てほしい" 上海でおよそ 15 年間にわたって日本人向けのガイドをしてきた林麗君さん (40) は、コロナ禍で客が激減したため、新たに資格を取得し、ヨガの講師として働いてきました。 林さんによりますと、2024 年 3 月からガイドの仕事を再開しましたが、2024 年 11 月に日本人に対する短期滞在のビザの免除措置が再開したあとも旅行者は少なく、仕事はコロナ禍前の 3 分の 1 ほどに減ったということです。 林さんは「ガイド仲間の半分は日系企業に転職するなどしてガイドをやめましたが、日本人に中国を知ってもらうことや日中の懸け橋になることにやりがいを感じるので、大好きなこの仕事を続けていきたいです。 もっと多くの日本人に中国、上海に来てほしいです。」と話していました。 中国、外国人旅行者を積極的受け入れ 景気下支えのねらいか 中国は、コロナ禍で外国人の入国を厳しく制限しましたが、2023 年以降、これまで 38 カ国を対象に短期滞在のビザの免除措置を実施しています。 日本人に対するビザの免除措置も 2020 年 3 月に停止しましたが、2024 年 11 月末に再開し、ビザなしの滞在期間もコロナ禍前の「15 日以内」から「30 日以内」に延長しました。 また、乗り継ぎ目的で入国する場合の 10 日間のトランジットビザの免除措置も 54 か国を対象に実施しています。 中国政府の統計によりますと、去年、中国を訪れた外国人はおよそ 6,488 万人で、前の年より 82.9% 増えましたが、コロナ禍前のおよそ 9,767 万人までには回復していません。 中国としては、コロナ禍の厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策や内需の不振などで経済が減速していることから、外国人旅行者を積極的に受け入れて景気を下支えするねらいがあるとみられます。 上海の観光地でも、外国人旅行者が大勢見られるようになりました。 韓国から来た 20 代の観光客は「非常に満足しています。 上海がとてもおもしろいので、ほかの都市にも行ってみたい。」と話し、イギリスから来た 60 代の観光客は「EV = 電気自動車に感銘を受けました。 中国に来てみれば考えが変わるかもしれません。」と話していました。 (NHK = 3-20-25) 日本の電車内のありふれた光景に中国人が驚き、称賛 = 「これいい」、「理想的すぎる」 日本の電車内のありふれた光景に中国人が驚き、称賛の声を上げている。 中国の SNS・小紅書 (RED) に 12 日、「日本人の距離感」と題する投稿があった。 投稿者は「写真を見て。 早朝の電車内で撮影した。」と記している。 写真には電車の 7 人掛けのシートに乗客が 4 人、座席を一つずつ空けて座っている様子が写っている。 また、同じ車内で別方向を写した写真でも同様に7人掛けのシートに 4 人が一つ飛ばしに座っている様子が写っている。 日本人にとっては違和感を覚える光景ではないが中国人にとっては珍しいようで、ネットユーザーからは「これいい」、「素晴らしい」、「社会恐怖症(コミュ障)にとっての天国だ」、「境界感のない人にとっては奇妙に見えるだろうな」、「うちの地元もこうなってくれたらなあ」、「これは理想的すぎる」といった称賛の声が上がった。 また、「とても良いことだと思う。 国内にはスペースがないのに無理やり詰めてくる境界感のない人間が多すぎる」、「こういう距離感は本当に快適。 日本では通勤ラッシュ時を除いてみんな人同士の距離に気を遣っている」、「しかもマナーがしっかりしてる。 みんな荷物を自分の膝の上か荷物棚に置いていて、隣の座席を占領していない」といった声も。 一方で、一部には「人が少ない時は中国も同じ(ように距離を取る)」とコメントするユーザーもいた。 日本と中国のパーソナルスペース(対人距離)の違いはたびたび話題になっており、日本ではエスカレーターに立つ場合もステップを 1 段空けて距離を取ることが多いが、中国では空けずに乗る人も少なくないことは、よく例として挙げられる。(北田、Record China = 3-19-25) 日本で「思わず涙が込み上げた」体験談に中国ネットから共感 中国の SNS・小紅書 (RED) にこのほど、「日本の女性は本当に優し過ぎる。 心から感動した。」との投稿があり、反響が寄せられている。 投稿者はまず、「日本で何度も地下鉄に乗ったことがあるが、いまだに慣れない。 心斎橋(大阪)から帰宅途中のある夜、南海本線への行き方をすっかり忘れてしまったのだ。 ただ、地下鉄の駅はちょうど仕事を終えたばかりの人々であふれ、みんな足早に歩いていたため、道を尋ねるのもためらわれた。 迷い続けても目的の路線が見つからず、勇気を振り絞って、通りがかった 2 人の女性に英語で尋ねた」とつづった。 続けて、「この時、自分は本当に気まずく半ば諦めかけていた。 しかし、女性の 1 人が一緒に電車に乗ってくれた。 途中で何度もホテルの住所を確認し、出口が分からなくならないかと気遣ってくれた。 元々は自力で駅を出られると思っていたが、彼女は私の降りる駅で一緒に降り、出口まで送ってくれた後に戻って行った」とした。 そして、「最初は彼女も同じ駅で降りるのだと思っていたが、後になって彼女の降車駅が別の場所であったと気付き、思わず涙が込み上げた。 彼女は、自分が確実にホテルに到着できるよう、翻訳機に何度も文字を打ち込んでくれていた。 言葉が通じず、スマホの電池もほとんど切れそうで、焦りながら帰ろうとしていた時に、こんなに親切な人に出会えたことは、本当に感謝でしかない」と述べた。 その上で、「もっとたくさん感謝の気持ちを伝えたかったが、彼女は手にたくさんの荷物を抱え、マスクを付けたまま疲れた様子だったため、遠慮してしまった」とし、「この世界には多くの偏見がある。 しかし、実際に自分自身で経験してみて初めて、その本当の姿を実感できるのかもしれない」と言及した。 この投稿に、ネットユーザーからは「本当に優しい! 日本が大好き! ちょうどいい距離感がありながらも、愛情と温かさにあふれている!」、「日本人ってみんなこんな感じなの? 民宿の場所が分からなくて適当に通りすがりの人に聞いただけなのに、その人が(民宿まで)案内してくれたよ」、「親切な人が多いよね。 面倒がらず、私が困っているのを見て、そのまま道案内してくれることがよくある。 本当に感動するし、日本は温かい場所だなと思う。」 「子どもの頃、大阪に行ったとき、ギャル風のお姉さんが地下鉄の切符を買ってくれたことを今でも覚えている。 私が何も言わなくても気づいてくれて、本当に優しくて美しい人だった。」、「私も道に迷った時、お姉さんが一緒に切符を買ってくれて、そのまま電車に乗るまで見送ってくれた。 乗る前も、何駅で降りるのか何度も丁寧に教えてくれた。」など、同様の経験をしたとの共感の声が寄せられた。 (岩田、Record China = 3-10-25) |