不法係留されている所有者不明の船舶 4 隻を撤去 出雲市大社町の 2 級河川「堀川」 島根県が簡易代執行 島根県が、出雲市大社町を流れる 2 級河川「堀川」に不法係留されている所有者不明の船舶 4 隻を撤去した。 河川法に基づく簡易代執行で、撤去した 4 隻は県が一時的に保管し、所有者が判明しない場合は処分する。 所有者が分かっている船舶を含め、2025 年度中をめどに一掃を目指す。 初日の 26 日は県職員 5 人の立ち会いの下、委託業者が宇迦橋下流約 60m 左岸などで 2 隻を撤去した。 作業員が川の中に入り、ナイロン製の帯で船を固定し、クレーンでトラックに載せた。 27 日にも残りの 2 隻を撤去した。 撤去した船舶は、同市里方町内の県有地で 6 カ月間保管し、所有者が判明しない場合は処分する。 県によると、1 隻当たりの撤去費は諸経費を除き 30 万円程度を見込み、所有者が分からなければ県が負担することになる。 県出雲県土整備事務所維持管理部の荒木俊輔部長は「船の不法係留は、洪水時に川の流れを阻害し、護岸や橋脚に損傷を与えるなど治水機能も阻害する可能性が高い違法行為。 代執行の前に速やかに撤去してほしい。」と話した。 不法係留船は 11 年の 229 隻が最多で、26 日の撤去作業着手前時点で 38 隻。 うち所有者不明 4 隻、調査中 1 隻で、31 人の所有者が分かっている 33 隻については、既に行政代執行の手続きに着手している。 期限までに撤去されなかった場合、5 月下旬以降に県が強制撤去する。 (山陰中央新報 = 3-30-25) 「すき家」が全店で 4 日間閉店へ 1 月みそ汁にネズミ、3 月ゴキブリ 牛丼チェーン「すき家」は 29 日、ショッピングセンター内など一部を除く全ての店舗について、一時的に閉店するとホームページ (HP) 上で発表した。 閉店は 3 月 31 日午前 9 時から 4 月 4 日午前 9 時まで。 昭島駅南店(東京都昭島市)で商品に害虫が混入していたことを受け、全店で害虫などの侵入を防ぐ対策を取るという。 同社によると、今月 28 日、昭島駅南店を利用した客から、テイクアウトした商品にゴキブリの一部が入っていたと同社に連絡があった。 今年 1 月にも鳥取南吉方店(鳥取市)でみそ汁にネズミが混入するトラブルがあり、清掃に要する期間として 4 日間の閉店を決めたという。 すき家は全国に約 1,970 0店舗あり、そのほぼ全てが閉店することになる。 同社は「多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしますこと、深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。 (中野浩至、asahi = 3-29-25) 1 万羽の群れも 宍道湖そばの出雲空港、バードストライク対策に懸命 航空機のエンジンや翼に鳥が衝突する「バードストライク」が全国の空港で多発している。 昨年 12 月に韓国南西部の務安(ムアン)国際空港で 179 人が死亡した旅客機事故の原因にもバードストライクの可能性が指摘されている。 島根県出雲市の出雲空港は離着陸回数 1 万回あたりの衝突件数が全国ワースト 1 位。 対策に力を入れる現場にも緊張感が走っている。 宍道湖上 1 万羽超の群れも 出雲空港は、多くの水鳥が飛来する宍道湖に面した空港だ。 南北は川に挟まれ、敷地のすぐそばには畑も広がる。 旅客機は滑走路を走り、宍道湖上へと飛び立っていく。 航空機の離着陸の合間にはカラスが滑走路上で群れをなし、トビやカモが悠々と上空を飛んでいる。 その様子をパトロール中の空港管理事務所職員が監視していた。 国交省のまとめによると、2023 年のバードストライクの件数は羽田空港 121 件、那覇空港 65 件、など全国で 1,499 件も発生していた。 新型コロナウイルス禍では減便により衝突件数が少なくなったが、コロナ禍前の水準に戻っているという。 都市部の空港と比べ便数が少ない出雲空港の衝突は 24 件。 だが離着陸回数 1 万回あたりでみると 17.97 件で、年間離着陸回数が 1 万回以上の空港では全国ワースト 1 位となっている。 過去にも、10 年と 11 年にワースト 1 位だった。 羽田空港などと比べ便間の時間が長く、追い払っても鳥が戻ってきている可能性もある。 韓国での事故原因と指摘されるトモエガモが宍道湖上で 1 万羽超の群れをなしていたことも確認されているという不安要素もある。 花火や実弾で駆除 出雲空港ではどんな対策が行われているのか。 空港管理事務所は委託する警備会社とともに、航空機が離着陸する午前 7 時半から午後 8 時半までの 13 時間、バードストライクの危険性がないかを車でパトロールを続けている。 鳥の姿に目を光らせながら滑走路や滑走路脇の道を走り、群れを発見したり、パイロットからの要請があったりすれば、スターターピストルや大きな音が出る専用の打ち上げ花火で追い払う。 離着陸前の早朝には、有資格者による実弾で鳥を駆除し、安全確保につなげている。 しかし、どれだけ対策をしても発生するのがバードストライク。 最近ではツバメなどの小鳥のほか、トビやサギといった比較的大型の鳥類も衝突しているという。 島根県港湾空港課の担当者は「鳥は突然やってくることがあり、動きが読めない」と頭を抱える。 国交省航空局の担当者も「猟銃やレーザー光など各空港でさまざまな対策をしているが、リスクをゼロにするのは難しい課題だ」と話す。 暗視カメラ導入へ 出雲空港管理事務所では今後、熱を感知できる夜間用の暗視カメラを導入する予定。 また、湖面上も監視し、群れで飛ぶトモエガモへの警戒を強めている。 同管理事務所の真弓浩史さんは「水辺が近いという問題は変えられないが、この環境で何ができるか試行錯誤しながら対処していく」と話した。 (松原隼斗、mainichi = 3-27-25) ワークマンカラーズ、出雲にオープン 両県初出店 ファミリー向け、機能性高いカジュアル着充実 衣料品製造販売のワークマン(群馬県伊勢崎市)のファミリー向け店舗「ワークマンカラーズ」が 20 日、出雲市斐川町上直江に、ゆめタウン斐川店としてオープンした。 山陰両県初で全国 15 店舗目。 主力の作業着は置かず、機能性の高いカジュアル着を充実させ、子育て世代などの来店を見込む。 ワークマンカラーズは、女性用のアウトドア向け衣料品などを扱い、コロナ禍でヒットした「#ワークマン女子」から名称を変更。 ゆめタウン斐川店は、普段使いのカジュアル着を中心に 900 種類を扱い、男性用と女性用が半々。 約 1 割をキッズ用に充てた。 多くが自社ブランド商品で、作業服製造で培った撥水性、動きやすさにつながるストレッチ性などが特徴。 下着やシューズ、バッグもそろえる。 店舗は、ゆめタウン斐川の駐車場の一角にあり、平屋で、面積は約 500 平方メートル。 年間で 2 億 2 千万円の売り上げを目指す。 (山陰中央新報 = 3-22-25) 島根県内の公示地価、利便性高い松江市と出雲市は上昇 工業地も 国土交通省が 18 日に発表した土地取引の目安になる公示地価(1 月 1 日時点)の島根県内の平均変動率は、住宅地が 23 年連続、商業地が 32 年連続で下落した。 一方、松江市は住宅地が 4 年連続、商業地が 2 年連続で上昇。 松江、出雲両市の利便性のいい地域と、県西部や中山間地域、離島の二極化が続いている。 調査地点数は住宅地 89、宅地見込み地 1、商業地 43、工業地 2 の計 135。 住宅地の平均価格は 1 平方メートル当たり 3 万 4,200 円。 前年より 200 円上がったが、継続して調査できる 131 地点の平均変動率は 0.3% の下落となった。 上昇した地点数は前年より 2 増えて 27 (松江市 21、出雲市 5、雲南市 1)。 松江市は 0.8% 上昇した。 調査を担当した加藤幹久不動産鑑定士によると、マンション建設が相次ぐ松江市では適地が不足し、マンション用地の価格が大きく上昇しているという。 商業地の平均価格は前年を 400 円下回る 1 平方メートル当たり 5 万 2,400 円で、下落率は 0.7%。 上昇地点数は前年より 2 増えて 12 (松江市 10、出雲市 2)。 松江市は 0.7% の上昇だった。 コロナ禍収束で社会経済活動の正常化が進み、松江市をはじめ、有数の観光地・出雲大社もある出雲市で、地価上昇がみられるという。 工業地 2 地点はいずれも上昇した(松江市矢田町は上昇率 2.2%、同市富士見町は上昇率 2.1%)。 松江市周辺では工業地が不足して需要が高まっているという。 (垣花昌弘、asahi = 3-19-25) 松江市のホテルで 43 人食中毒 厨房を 5 日間営業停止 3 月 12 日に、松江市のホテルで食事をした 43 人が、おう吐や下痢などの症状を訴え、保健所はノロウイルスによる食中毒と断定し、このホテルの厨房を 15 日から 5 日間の営業停止の処分にしました。 5 日間の営業停止の処分を受けたのは、松江市玉湯町にある「ホテル玉泉」の厨房です。 松江市によりますと、3 月 12 日にこの厨房で調理された食事を食べた 43 人が、おう吐や下痢などの症状を訴え、保健所が調査したところ、一部からノロウイルスが検出されたということです。 入院した人はおらず、全員が快方に向かっているということです。 (NHK = 3-15-25) 21m のクロマツ倒木 石垣が破損 昨年から城内で倒木相次ぐ 13 日午前 8 時ごろ、国宝・松江城(松江市殿町)の石垣近くの木が堀に向けて倒れているのを、遊覧船の航路点検をしていた市観光振興公社の職員が見つけた。 市が調べたところ、腐っていた根元部分から折れていたという。 けが人はなかった。 市によると、倒れた木は天守北東側の北惣門橋近くの石垣上にあった高さ約 21m、直径約 1m のクロマツ。 堀側に傾斜して立っていたことから、重みに耐えきれず、倒れたとみられる。 倒木によって石垣が横 2.5m、縦 0.8m にわたって破損しており、今後文化庁と協議し、修復の方針を決めるという。 松江城内では昨年 6 月に大手門跡近くで高さ約 20m のクロマツが、同 7 月にも北ノ門跡近くで高さ約 10m のオニグルミが倒れた。 市は樹木医らの診断をもとに倒木のおそれがある樹木については伐採を進めており、今回倒れたクロマツも 2025 年度に伐採する予定だったという。 (堀田浩一、asahi = 3-15-25) 島根県の丸山知事 「島根原発 2 号機の安全性を高める」と特重施設、設置を了解 中国電力が島根原発 2 号機(島根県松江市)でテロ攻撃などに備えて設ける「特定重大事故等対処施設(特重施設)」について、島根県の丸山達也知事は 13 日、県議会本会議で「現在稼働している 2 号機の安全性をより高める」として、設置を事前了解すると表明した。 県と同じ立地自治体の松江市や、周辺自治体の鳥取県と出雲、米子など 5 市も設置を認めており、関係する自治体の同意が出そろった。 丸山知事は、県議会がこの日の本会議で設置を了承したのを受けて最終判断。 「住民の安全確保と環境保全を最優先に、できるだけ早期の設置が必要」と述べた。 県は今後、周辺自治体の意見を聞き、中電や原子力規制委員会、国への要望をまとめる。 適切な情報提供や検査、関係する自治体職員の人件費を賄う財源措置などを想定する。 中電に了解を伝える時期について、丸山知事は取材に「日程調整が整い次第だ」と語った。 中電は 2016 年、特重設置の事前了解を県に要望。 規制委が設置変更を許可したのを受けて昨年 10 月、あらためて求めていた。 中電は新規制基準で 28 年 8 月 29 日までの設置を求められており、現在は準備工事などを進めている。 (桑田勇樹、中国新聞 = 3-13-25) 島根県警「トクリュウ」実態解明の捜査強化へ 人事異動公表 島根県警察本部は、オレオレ詐欺などの特殊詐欺や、SNS が発端になる投資詐欺の捜査を強化するため、現在の「特殊詐欺捜査室」を「匿名・流動型犯罪対策室」に改称したうえで、捜査員を増員するなどの組織改正と人事異動を発表しました。 県警察本部が発表したことし春の組織改正と人事異動では、現在、組織犯罪対策課に設置されている「特殊詐欺捜査室」を「匿名・流動型犯罪対策室」に改称したうえで、捜査員を増員します。 オレオレ詐欺などの特殊詐欺や SNS を発端に金をだましとる「投資詐欺」、「ロマンス詐欺」などの被害が県内で相次いでいるほか、SNS などで高額の報酬をうたい詐欺や強盗の実行役として加担させられる「闇バイト」など、犯罪グループの実態解明に向けて捜査体制を強化するのが狙いだということです。 また、去年(令和 6 年) 11 月に施行された改正道路交通法で自転車の「酒気帯び運転」の罰則が強化されたなか、取り締まりや啓発の強化のため、交通企画課と交通指導課の人員を増員するということです。 また、県内に 12 ある警察署のうち、松江警察署や出雲警察署、それに浜田警察署など 9 つの警察署の署長が交代することになっています。 新たな人事は、警部級以上は今月(3 月) 21 日付け、警部補級以下は来月(4 月) 1 日付けで発令されます。 (NHK = 3-7-25) 特殊詐欺で約 9,800 万円被害 被害額は島根県内で過去最大 県東部の 50 代の女性が携帯電話の着信をきっかけに、警察官などを名乗る人物から「あなたの携帯電話や通帳が詐欺に使われていた。 逮捕する。」などと言われ、保釈金の支払いという名目でおよそ 9,800 万円をだまし取られました。 警察が把握している県内で起きた特殊詐欺の被害額としては過去最大で、警察は捜査を進めるとともに注意するよう呼びかけています。 警察によりますと、去年 12 月、県東部の 50 代の女性の携帯電話に着信があり、「2 時間後に携帯電話を止める」などといった音声ガイダンスに従って操作をしたところ、電話に出た男から「携帯電話が犯罪に利用されている」などと言われたということです。 女性は身に覚えがなかったものの、刑事を名乗る人物に転送され、「あなたの携帯電話が特殊詐欺に使われていた。 逮捕する。」などと言われて、指示どおり、口座情報や残高を伝えたということです。 そして、検事や検察事務官を名乗る人物に「保釈金が必要だ」とか、「保釈の保証金のために株や保険もすべて売却して支払え」などと電話で指示され、31 回にわたって、あわせて 9,804 万円を振り込んでだまし取られました。 警察によりますと、県内で起きた特殊詐欺の被害額としては過去最大だということです。 警察は詐欺事件として捜査を進めるとともに、警察や検察が現金を振り込むよう指示することはないなどとして、同じような手口の詐欺に注意するよう呼びかけています。 (NHK = 3-5-25) 島根県、放課後児童クラブ 夏休み期間など自治体支援へ 島根県は放課後児童クラブについて、夏休みなど学校が休みになる期間のニーズが高いとして、ふだん入会していない児童でもこの期間に限って利用できるよう一部の自治体に対し経費を補助する事業を始めることを決めました。 放課後児童クラブは、共働き世帯などの小学生を預かる事業で、夏休みや冬休みなど学校が休みになる期間は保護者はまる 1 日、子どもの面倒を見る必要があることから、特にニーズが高まっています。 このため県は、ふだん入会していない児童でも夏休みなどの期間に限って利用できるよう、新年度、一部の自治体に対し経費を補助する事業を始めることを決めました。 県は新年度の当初予算案に 300 万円を計上し、職員の人件費など必要な経費の半分にあたる金額を 100 万円を上限に補助するということです。 一方、ふだん入会していない児童が利用する場合に、無料とするか、一定の料金が必要かは、各自治体によって検討されるということです。 島根県子ども・子育て支援課は、「夏休み期間中などはクラブに入会していない児童は保護者が一日中、面倒を見なければいけない。 保護者のニーズに応えていきたい。」と話しています。 (NHK = 3-2-25) 島根 ガソリン平均小売価格 187.9 円 高止まり続く 島根県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、1 リットルあたり 187.9 円で、先週よりわずかに下がったものの、過去 3 番目に高くなりました。 政府の補助金が減額された影響もあり、高止まりの状況になっています。 石油情報センターによりますと、県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、25 日の時点で 1 リットルあたり 187.9 円で、先週より 0.1 円値下がりしたものの、過去 3 番目に高くなりました。 これは、政府が石油元売り各社に出している補助金が、去年 12 月と先月(1 月)に縮小された影響もあり、高止まりの状況になっています。 また、軽油は、1 リットルあたり 170 円で、先週より 0.3 円値下がりし、灯油の店頭価格は、18 リットルあたり 2,375 円で、先週より 7 円値下がりしました。 今後の見通しについて、石油情報センターは、「補助金の減額の影響はほぼ収まり、価格は当面、小幅な値動きになると見られる。 高止まりが続くか注視が必要だ.。」と話しています。 (NHK = 2-27-25) 島根県庁 - 浜田市役所間 10 分短縮へ 今週末の 3 月 2 日に山陰道の出雲多伎インターまでの 8.9 キロが開通するのを前に、26 日トンネル内の交通事故を想定した訓練が行われました。 訓練が行われたのは、出雲湖陵インターチェンジと出雲多伎インターチェンジの間にある姉谷上ゲトンネルで、乗用車同士の衝突事故が発生し運転手の 1 人が負傷して、車の中に閉じ込められたという想定で行われました。 26 日は、消防の救出訓練だけでなく警察の避難誘導や国道事務所による情報伝達など、事故が発生した際の連携体制が確認されました。
3 月 2 日に開通する出雲から出雲多伎インターチェンジまでの 8.9 キロ。 これにより、山陰道は、鳥取県の大栄東伯から大田市温泉津町の石見福光インターチェンジまでつながることになり、松江市の島根県庁から浜田市役所までがおよそ 10 分短縮。 企業進出や観光面、患者の救急搬送時間の短縮などの効果が期待されています。 (BSS 山陰放送 = 2-26-25) 京都府、山陰近畿道ルート帯を「海側」に決定 網野 - 久美浜間 京都府宮津市と鳥取市を結ぶ高規格道路「山陰近畿自動車道」について、京丹後市内の網野インターチェンジ (IC) から久美浜に至るおおまかなルートを決めたと府が発表した。 日本海に沈む太陽が望める観光地、夕日ケ浦温泉などに近い「海側」のルート帯(2 キロ幅)で今後、詳細ルートを決めるという。 山陰近畿道の総延長は約 120 キロで、47.6 キロが開通している。 府内では、京丹後大宮 IC - 大宮峰山 IC (仮称)の 5 キロが工事中。 大宮峰山 IC - 網野 IC (同)の 7.6 キロは詳細ルートを決め、着工に向けて調査している。 網野 IC 以西のルートは未確定で、府は昨年 3 月に学識経験者らがルートを検討する委員会を設立。 海側ルート帯のほか、工業団地を経由する山側ルート帯や国道 178 号の一部を活用するルート帯の計 3 案を比較し、委員会が海側が最適と結論づけた。 海側の総延長は 16 - 19 キロ。 観光振興の促進や地域産業の活性化などの点で総合的に優位と判断したという。 同区間の詳細ルートの決定時期などは決まっていない。 西脇隆俊知事は 7 日の記者会見で「ルート帯を決定できたことで、全線開通に向けた大きな第一歩を踏み出せたと感じている」と語った。 (西崎啓太朗、asahi = 2-17-25) 地方公務員の男性 2 人を書類送検 2023 年 3 月に石見銀山遺跡内を観光していた女性が死亡 2023 年 3 月、島根県大田市にある「石見銀山遺跡」で柵にもたれかかった女性が川に転落し亡くなった事故について、大田警察署は柵の修繕の必要があるとわかっていながら危険回避のための業務を怠ったとして、大田市の地方公務員 2 人を松江地方検察庁に書類送検しました。 業務上過失致死の疑いで書類送検されたのは、大田市の地方公務員の 55 歳の男性と、41 歳の男性です。 2 人は大田市が管理する道路や橋を点検し、必用に応じ補修するなどの業務にあたっていました。 しかし、2023 年 3 月世界遺産・石見銀山遺跡内で観光していた愛知県から観光で訪れていた 60 代の女性が銀山川にかかる羅漢町橋付近の木製の柵にもたれかかったところ柵が壊れ、川に転落。 多発骨折等による外傷性ショックで亡くなりました。 2 人は点検で柵が腐食し、修繕の必要があるとわかっていながら、立入規制や早急な修理などをせず、危険回避のための業務を怠っていたということです。 2 人は警察の調べに対し容疑を認めているということです。 また、大田市は「今後検察の判断を待つ段階のため、コメントについては差し控えたい」としています。 (日本海テレビ = 2-14-25) 島根、就職希望学生の求人数過去最多 人手不足などが背景 ことし(2025 年)の春に、島根県内の大学や大学院を卒業し就職を希望する学生の求人数は去年 12 月の時点で 8 万 2,700 人余りと、人手不足などを背景に、統計を取り始めて以来、最も多くなったことが島根労働局の調べでわかりました。 島根労働局によりますと、この春、県内の大学と大学院を卒業する学生に対する企業からの求人は、去年 12 月の時点で 8 万 2,708 人と、前の年の同じ月より 6,354 人、率にして 8.3% 増え、統計を取り始めた平成 7 年度以降で最も多くなりました。 また、就職を希望する学生 1,095 人のうち、去年 12 月末時点で就職先が内定したのは 942 人で、内定率は 86% と、この 5 年で最も高くなりました。 島根労働局は、「人手不足が深刻化する中で学生の売り手市場が続いており、優秀な若手の人材獲得に向けた企業の採用意欲は依然として高い水準にあるとみられる」と話しています。 (NHK = 2-9-25) 米子空港と台湾結ぶ定期便、5 月末に就航へ 当初予定より 4 カ月遅れ 鳥取県は、米子空港と台湾(台北・桃園国際空港)を結ぶ直行便が 5 月 29 日に就航すると発表した。 当初予定より約 4 カ月遅れる。 鳥取県内の空港と台湾が定期便で結ばれるのは初めて。 初日の 5 月 29 日は木曜だが、翌週からは月曜と金曜の週 2 往復。 月曜は正午に米子に着き、午後 1 時に台湾に向かう。 金曜は午後 4 時 50 分に米子に着き、同 5 時 50 分に出発する。 所要時間は約 2 時間半 - 3 時間。 機体は 179 人乗りで、台湾の格安航空会社「タイガーエア台湾」が運航する。 就航時期について鳥取県は昨年 9 月、今年 1 月中旬をめどと発表していた。 しかし県によると、機体や人員の確保ができないとする運航会社側の事情から延期されたという。 平井伸治・鳥取県知事は 1 月 30 日の定例会見で、「県内の観光事業者には、台湾の客にたくさん来てほしいという声が多い。 台湾に行ってみたいという需要も旺盛だ。 今までなかった台湾便ができることは山陰地域にとって大きな意義」と話した。 (清野貴幸、asahi = 2-3-25) 出雲市立第一中「120 点」金賞 アンサンブル中国大会、島根勢健闘 1 日開幕した全日本アンサンブルコンテスト中国大会の中学生の部では、島根県代表が 7 団体出場し、出雲市立第一が県勢唯一の金賞に輝いた。 出雲市立第一はフルート三重奏で「共鳴のトライアド」を披露した。 吹奏楽部員 3 人がそろいの白のジャケットを着て舞台へ。 戦いに敗れて再び立ち上がる武士を主人公にして、馬のひづめの音や、雨が降る中、縁側に座って、ししおどしの音を聞きながら仲間を思いやる姿などを表現した。 部長の宇佐見結菜(ゆな)さん(2 年)は「決めどころをそろえることができ、(自分たちで考えた和の)世界観を出せた。 100 点満点で 120 点」と笑顔を見せた。 ただ、全国大会出場を逃したため、悔しい気持ちを口にした。 鹿島は「楽器一つに」、東出雲「パッと出た」、大社「やりきった」 銀賞は 5 団体。 このうち、松江市立鹿島と同市立東出雲は初の中国大会出場だった。 鹿島はテューバやクラリネット、打楽器などによる管打八重奏で「オルケゾグラフィ舞踏曲集」を演奏した。 部長の井上結梨(るり)さん(2 年)は「曲ごとに印象を変えて吹くことができ、各楽器が一つになってメロディーを奏でることもできた。」 東出雲は、サックスやオーボエ、フルートなどの木管八重奏で「ノヴェレッテ」を演奏した。 部長の松ア夢子さん(2 年)は「みんなのいいところが音になって出ていた。 出だしのところでみんながパッと出てきたのも良かった。」と話した。県勢のトリを務めた出雲市立大社も銀賞だった。 トロンボーンやテューバなどによる金管八重奏で「クロス・セクション・ビュー」を演奏した。 副部長の井上雅暁(まさとき)さん(2 年)は「やりきった。 みんなの気持ちがそろっていた。」と話した。 (石川和彦、asahi = 2-1-25)
出雲空港に「カームダウンスペース」 高校生 6 人が授業の一環で製作 ![]() 発達障害や知的障害、認知症の人らがパニックになったり、なりそうになったりした時に気持ちを鎮めるための空間「カームダウン(クールダウン)スペース」が出雲空港(島根県出雲市斐川町)にできた。 作ったのは、県立出雲工業高校(同市上塩冶町)建築科の 3 年 6 人だ。 カームダウンスペースはターミナルビル 2 出発ロビーに設置された箱形で、高さ 2 メートル、幅 1.8 メートル、奥行き 1.2 メートル。 木材と金具で組み立てられ、椅子が二つ置かれている。 利用者目線で様々な工夫が施されている。 正面の扉は組子細工の引き戸で、模様の間から中が見える。 リーダーの高瀬蓮歩(れんほ)さん (18) は「密閉空間にならないようにと考えた。 光が入り、外からも利用者がいるかがわかる」と説明する。 天井も格子状で、部材はヒノキ。 「ヒノキの香りで落ち着いてほしいと思った。(高瀬さん)」 側面の窓は調光パネルがはめられ、室内のボタン操作一つで曇り、中が見えなくなる。 高瀬さんら 6 人は昨春、1、2 年で学んだことの集大成として地域の課題解決に取り組むことに。 「全国的に必要とされるものは何だろう(高瀬さん)」と考え、羽田空港などの国際空港、東京五輪会場だった新国立競技場などに設置されているカームダウンスペースに行き着いた。 出雲空港管理事務所に設置を打診。 島根県建具協同組合などから助言を受け、設計に取り組んだ。 授業は週 1 回で 1 回 3 時間。 車いすの人も利用できるようにすることなども考え、完成まで半年ほどかかった。 建具組合の組合員に手伝ってもらい、昨年 12 月 11 日に設置。 なごむなどの意味がある「和」と「出雲」から、スペースを「和雲(なごも)」と名付けた。 スペースにアンケート用紙を置き、QR コードも掲示して、利用者に感想を募ったところ、1 カ月ほどで約 50 件集まった。 高瀬さんは「使いやすい、木の香りが良いという意見もあった。 障害があり、(これまでに空港に)来られなかった人も(空港を)利用しやすくなるのではないか。 作って良かったと思う。」と話す。 指導した出雲工業高の三好良・建築科長 (38) は「組合の人らによく質問し、課題達成に向けて取り組んでくれた。 社会に出ていく上で自信につながれば。」と話している。 (石川和彦、asahi = 1-27-25) 境港、2024 年の水揚げ量増加で全国 3 位守る 水揚げ額は微減も全国 4 位に 西日本有数の漁業基地・境港の 2024 年 1 年間の水揚げ量は約 12.5 万トンで、前の年に比べ 5% 増加し、2024 年に続いて全国 3 位の水揚げ量となりました。 一方、水揚げ額ではわずかに減少したものの、全国 4 位に順位を上げました。 境港水産振興協会の発表によると、境港の 2024 年 1 年間の水揚げ量は 12 万 5,000 トン余りで、前の年に比べ 5% 増加しました。 一方、水揚げ額は約 239 億円で 2% 減少しました。 全国の漁港別の順位は、水揚げ量が 2 年連続で 3 位、水揚げ額では順位を 1 つ上げ 4 位でした。 境港市によると、2024 年は、水揚げ量の大部分を占める「マイワシ」と「サバ」が豊漁で水揚げ量が増加した一方、単価が下落し、水揚げ額の減少につながったということです。 (TSK さんいん中央テレビ = 1-23-25) 連合島根 春闘で過去最大 6% 以上の賃上げ要求へ 島根県で最大の労働団体、「連合島根」は、ことしの春闘で、本部の方針より 1% 高い、6% 以上の賃上げを要求する方針であることが、関係者への取材でわかりました。 1990 年に結成されて以降、最大の賃上げ要求で、深刻な物価高騰が続くなか、高い水準の要求が必要だと判断したとみられます。 連合島根は、県内およそ 300 の労働組合が加盟する、島根県で最大の労働団体で、現在、ことしの春闘の要求方針について、賃上げ幅をどうするか、つめの協議を行っています。 こうしたなか、ことしの春闘では、経営側に対し、連合本部の方針より 1% 高い、6% 以上の賃上げを要求する方針であることが、関係者への取材でわかりました。 具体的には、基本給を引き上げる「ベースアップ」相当分として 4% 以上、年齢や勤続年数に応じた「定期昇給」分として 2% の賃上げをそれぞれ求めるとしています。 6% 以上の賃上げ要求は、連合島根が 1990 年に結成されて以降、最大で、深刻な物価高騰が続くなか、高い水準の要求が必要だと判断したとみられます。 連合島根は、この方針を、17 日、松江市で開く会合で正式に決定することにしていて、来月(2 月)以降、加盟する労働組合が、それぞれの経営側と、本格的な交渉を行うことにしています。 (NHK = 1-17-25) 山陰発! 全国で放送『 たたらの國 奥出雲 』 世界唯一の「たたら製鉄」の町、島根・奥出雲を旅して 岡田准一さんが、島根県奥出雲を旅して 1000 年受け継がれる「たたら」の魅力、歴史と文化に迫るテレビ番組が放送されます。 放送日は 1 月 18 日(土)午後4 4 時 - 4 時 54 分。 TBS 系列 28 社。 砂鉄と、木炭と、粘土 - 森にある素材だけを使い、人の力によって 70 時間かけて鉄を生み出す奇跡の製鉄法「たたら」。 1,000 年以上前からつづく日本古来の技術をいまも受け継ぎ、操業を続ける世界で唯一の場所、島根・奥出雲を俳優・岡田准一が訪ね、たたらの炎が燃えさかる現場で、鉄が生まれる瞬間に立ち会う。 そして、たたらと歩んできた町・奥出雲の歴史と文化にも触れ、日本のものづくりのルーツに迫ってゆく。 先人たちの魂が、現代の私たちに問いかけるメッセージとは- -。 【番組内容】 島根県・奥出雲地方。 森にある自然の素材のみを使い、人の力によって 70 時間かけて鉄を生み出す日本古来の製鉄法「たたら」を、現代も続けている世界で唯一の場所。 江戸時代の最盛期には、奥出雲を中心とした中国山地で、日本の鉄の 8 割以上を生産していたともいわれ、全国に鉄を供給していた「鉄の聖地」でもあった。 特に日本刀の原料である最上級の鋼「玉鋼(たまはがね)」は、「たたら」でしか生み出すことができないため、現在は、玉鋼の供給と伝統技術の継承を目的に、毎年冬の期間だけ、職人たちが操業を続けている。 そんな奥出雲へ、俳優・岡田准一さんが「たたら」を知る旅に出る。 映画などで殺陣やアクション作りにいかすために、武術や格闘技を習っており、日本刀にも興味を持つ岡田さん。 「『たたら製鉄』をこの目で見てみたい」と熱望していたが、今回、通常非公開とされる操業中の現場への立ち入りを許され、取材を敢行。 また、岡田さんは奥出雲の歴史や文化にも触れ、「たたら」と共に歩んできた町の秘密を知る。 出雲神話・ヤマタノオロチ伝説とのつながり。砂鉄と木炭を得るために森林を伐採した跡地を、棚田として再生させるサステナブルな取り組み。 そして、「たたら」から自動車産業など近代日本のものづくりに繋がるストーリーにも迫ってゆく。 1,000 年の時を越える「たたら」の営みが、現代の私たちに問いかけるメッセージとは - -。 【岡田准一さんメッセージ】 奥出雲の「たたら」には、鉄づくりだけでなく、自然や食など、多くのことに繋がっていることをこの番組を通じて学ぶことができました。 たたらと共にある先人たちの営みや知恵の中に、今の僕たちがこれから生きる上での大事なヒントがあると思います。 自分たちの国には、こういう文化があるんだということを、番組を見て、多くの人に知ってもらうきっかけになれば嬉しく思います。 一度は来てみたかった奥出雲で、たたら操業の現場を見ることができ、刀好きとしてはたまらない喜びでした。 役者として演じる際に使っている刀が、本物はどのように作られているのか。 玉鋼が生み出される瞬間を目の当たりにでき、職人さんの思いを知り、今後の役づくりにいかせる貴重な経験をさせていただきました。 (鳥取マガジン = 1-15-25) 異色の気品、一畑電車「出雲大社号」ラストラン … 京王から譲り受け「荘厳さをイメージの配色」に改造 ![]() 白や青、黒を基調にしたカラーリングで、急行「出雲大社号」としても人気を博した一畑電車の「5010 号」、「5110 号」の 2 車両が 13 日、老朽化により運行を終えた。 同社のシンボルカラーであるオレンジ色の車両が多い中、異色の気品ある電車だっただけに、最終列車の終着駅となった島根県出雲市の雲州平田駅では、大勢の鉄道ファンが別れを惜しんだ。 2 車両は 1967 年に製造され、京王電鉄(東京都)から譲り受けて改造後、98 年に一畑電車で走り始めた。 外観は宍道湖の色や出雲大社の荘厳さをイメージした配色で、進行方向に向かって座るクロスシートを採用。 松江しんじ湖温泉駅 - 出雲大社前駅間を結ぶ急行「出雲大社号」として一時、出雲への観光に彩りを添えてきた。 出雲大社前発の最終列車が午後 3 時、雲州平田駅のホームに到着すると、構内は「ありがとう」「26 年間お疲れさま」の歓声と拍手で包まれた。 その後は撮影会が開かれ、鉄道ファンらが間近で記念撮影をするなどしていた。 神戸市のアルバイト従業員 (37) はこの日、最終列車に乗車。 「クロスシートがふかふかで、快適な旅だった。 乗れなくなると思うと寂しい。」と名残惜しそうだった。 松江市の会社員 (46) は過去数十回にわたって乗車した感謝を伝えようと、「さよなら」と記した自作のプラカードを掲げて、出迎えた。 「時間を忘れて、島根の風景を楽しめる車両だった。 塗装がはがれているのを見て、『よく頑張った』と伝えたい」と話した。 一畑電車の野津昌巳・営業部長は「会社の顔となる車両。 皆様に愛されたことを裏付ける最後だった。」と語った。 なお、同時期に導入された「5009 号」、「5109 号」は 2014 年、木質化の改造工事を受け、現在はオレンジ色の外観に変更されて活躍している。 運行を終えた 2 車両の代わりには、8000 系車両が導入される。 (澤野有輝、yomiuri = 1-14-25) ◇ ◇ ◇ 一畑電車が新造車両 デュアルシートで通勤通学、観光どちらも対応 ![]() 一畑電車(本社・島根県出雲市)が、新造車両「デハ 8000 系」の概要やイメージ図を公表した。 今年度中に 1 両を導入し、来年 3 月 2 日に営業運転を開始する予定だ。 座席はロングシートのほかに、座席の向きを変えることができるデュアルシートも設置。 通勤通学客が多い時間帯はデュアルシートの部分もロングシートの向きに合わせる。観光客が多い時はデュアルシートの向きを進行方向または対面にする。 車体は長さ 208 メートルで、片側 2 扉のステンレス製(前頭部は鋼製)。 外観は車体下部にオレンジ色のラインを入れる。 車内の床、化粧板、座席モケットの色や柄は落ち着いた雰囲気にするという。 車内の次駅停車駅案内表示器は日本語のほか、英語、韓国語、中国語(繁体字、簡体字)に対応。 防犯カメラを取り付け、バリアフリー対策も施す。 2025 年度にはさらに 1 両を、26 年度に 2 両を導入予定という。 (村瀬成幸、asahi = 12-21-24) AI 作成、児童の性的画像の要求も規制対象に 鳥取県が条例改正へ 鳥取県は 14 日、AI (人工知能)の技術を使って作成した児童の性的画像を提供するよう求める行為を新たに条例で規制する方針を明らかにした。 デジタル技術や SNS を利用した被害から 18 歳未満の子どもたちを守る狙い。 県青少年健全育成条例の改正案を県議会 2 月定例会に提案する方針。 生成 AI による児童の性的画像は、実在する人物の写真の身体を裸に加工するなどの方法で作られ、「ディープフェイクポルノ」と呼ばれる。 児童買春・児童ポルノ禁止法の対象は実在することが前提で、AI 生成物は規制の対象外だ。 県の条例改正案では、児童ポルノ等の提供を求めることを禁じた部分に、生成 AI で合成された画像も含める。 また青少年をオンラインカジノに仲介する行為も規制対象に加える。 いずれも罰則が設けられている。 ネット上の有害情報へのアクセスを制限する狙いで、フィルタリングソフトを利用して閲覧を防止すべき対象に闇バイトとオンラインカジノが含まれることも明確にする。 SNS やデジタル技術の利用に関する相談窓口の設置も明記する。 14 日の定例会見で平井伸治知事は「ディープフェイクポルノによる児童への侵害や闇バイト問題はグレーだと言っておくと広がってしまう。 子どもを守るため、関係者に認識してもらうため、ルールの明確化と解釈の適正化が重要だ。」と説明した。 (清野貴幸、asahi = 1-14-25) 島根県でサトウキビ栽培 ブラジル人と和菓子店がブランド化へタッグ 南国で育つイメージが強いサトウキビが、日本海に面する島根県出雲市で育っている。 ブラジルから移住した農業者の挑戦を、地元の老舗和菓子店が全面的に支援。 ブラジル人らの雇用拡大とともに、新たな「出雲ブランド」の商品開発が進む。 日系ブラジル人で農業を営む滝浪実セルジオさん (70) は、同市大社町の耕作放棄地約 5 ヘクタールを借りて、2018 年ごろからキャッサバやトウモロコシ、フェジョン豆などを作ってきた。 そんなセルジオさんを支援してきたのが、市内の和菓子店「坂根屋」の坂根壮一郎社長だ。 セルジオさんが農作物の販路などに悩んでいるのを知った坂根さんは、キャッサバを購入してタピオカ用のでんぷんとして店で使うなどしてきた。 セルジオさんは一昨年、ブラジルで手がけていたサトウキビを思いつきで作ってみたところ、意外にも立派に育った。 「サトウキビが(出雲でも)できるんだよ。」 それを聞いた坂根さんは即答した。 「それなら、なんぼでも引き取らせてもらう!」 昨年は 4 アールほどで試作。 高さ約 3 メートルに育ち、酸味もあるすっきりした甘さの糖蜜が採れた。 今年は耕作地を約 40 アールに拡大。 坂根屋が出資し、圧搾機や搾り汁を煮詰めて糖蜜にする機械も新たに購入した。 坂根屋はブラジル人従業員十数人の人件費も支援する。 今年育ったサトウキビの収穫と圧搾などは 18 日から始まり、作業は来年 1 月に本格化するという。 セルジオさんは「寒くて、できるとは思っていなかったし、売れると思っていなかった」と坂根屋の支援に感謝し、「来年は(耕作地を) 1 ヘクタールに増やしたい」と話す。 坂根さんは「糖蜜の味の面白さがある。 糖蜜 100% の出雲ぜんざいなど、ここでしか食べられないものを作り出したい。」 妻で取締役のめぐみさんは搾り汁を加工した「出雲糖蜜」の商品化も考えているといい、「希少価値の高い商品にして県外、海外へ販売したい」と意気込む。 (中川史、asahi = 12-31-24) |