2024 年の秋冬コレクション、「シースルー」ファッションはもはや当たり前に?

透け感のあるトップスの下にほのかに隠されていたり、まったく隠されていなかったり.、2024 年秋冬のファッションウィークでは、胸元のディテールが至るところで目を引いている。

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ブラジャーはお休み? この冬、女性たちは胸をさらけ出し、乳首を堂々と見せながら街を歩くことになるかもしれない。 一見驚くべきコンセプトだが、これは単なるファンタジーではなく現実になるかもしれない。 というのも、2 月の初めからニューヨークのファッションウィークのランウェイでは、乳首があらわになった姿が至る所で見られ、ロンドンで発表された多くのコレクションにも登場した。 注目すべきは、胸をさらけ出したモデルたちはあまりジュエリーやバッグを持っていないこと。 乳首が突出すること、もはやそれ自体がアクセサリーになりつつあるのだろうか?

おそらくその通りのようだ。 ニューヨークで発表された最近のコレクションを見る限りでは、そう言えそうだ。 アレハンドラ・アロンソ・ロハスでは、タイトなニットドレスの下でエレガントに乳首が見え隠れし、フレデリック・アンダーソンでは、ランジェリー風の透け感のあるトップスを通してさりげなく姿を現した。 しかし、特に乳首が際立ったのはロンドンだ。 この街は、ファッションウィークで目を見張る大胆さで知られている。 2 月 17 日のデヴィッド・コーマのショーではシースルードレスの下に、ディ・ペッツァのショーではフィッシュネットのドレスの縫い目に、またシモーネ・ロシャではロマンティックなドレスの下に乳首がはっきりと見えた。

フリー・ザ・ニップル

2024 - 2025年冬、完全に晒された胸はもはやコレクションの「センセーショナルな」要素ではなく、むしろ普通のこととして位置づけられている。 この「フリー・ザ・ニップル」の復活には、セレブリティの影響が大きく関係している。 特に、非常に影響力のあるキム・カーダシアンの影響が大きいと言えるだろう。 2023 年 10 月 27 日、アメリカの実業家であるキム・カーダシアンは、乳首が透けて見えるブラを提案し、SNS を騒がせた。 販売開始からすぐに、「地球が温暖化しているのに寒そうに見えるように作られた」というこのアイテムは、カーダシアンのランジェリーブランド「SKIMS」のサイトで瞬く間に売り切れとなった。

一般的に、ファッションはここ数シーズンで恥じらいを捨て、ますますエキセントリックになっている。 記憶に新しいのは、2024 年 1 月 25 日にパリで行われたマルジェラのオートクチュールコレクションで、胸をさらけ出し、さらには陰毛を見せるという大胆なスタイルが披露されたことだ。 また、2023 年には「ノーパンツ」ルックというトレンドが流行し、ミュウミュウのランウェイやレッドカーペットでも、下着姿で歩くことが注目された。 2024 年、次は誰がトップレスで登場するのだろうか? (Figaro = 11-11-24)


女性候補のファッション批評もう古い? ヒラリーの失敗に学んだハリス

目前に迫るアメリカ大統領選。 民主党候補は女性初の大統領を目指すカマラ・ハリス氏だが、過去に立候補したヒラリー・クリントン氏と比べると、そのファッションが話題にあがることは少ない。 専門家は候補者が女性であっても「服装で候補者を批評する時代ではなくなってきた」と指摘する。 9 月 10 日、フィラデルフィアであった大統領選のテレビ討論会。 ハリス氏は、仏ブランド「ディオール」の黒い上着とパンツといういでたちで登場した。 上着は、ブランドを代表する定番の「バー」ジャケット。 襟には切れ込みがあり、かっちりとしたスーツでありながら、ウエストを絞った柔らかなシルエットが特徴だ。 (写真とは別)

8 月 22 日にシカゴで開かれた党大会最終日には、濃紺のパンツスーツ姿。 米メディアによると、仏ブランド「クロエ」のものだったという。 米国の大統領選において、ファッションは重要な要素を占めてきた。 その発端となったのが 1960 年、初めてのテレビ討論会が開かれた時だ。 副大統領だったニクソンはグレーのスーツ、上院議員だった若きケネディは体に沿った濃紺のスーツで登場。 画面越しに見るニクソンのスーツはぼやけて見えたのに対し、ケネディのスーツは白黒でも映えた。 この日を境にケネディは劣勢を巻き返した。

中でも、過去もっとも服装が注目を集めた政治家はヒラリー・クリントン氏だ。 「人生の大半において服装に関心を払ったことはなかった」と自伝で振り返るヒラリー氏だが、ファーストレディーの時から、髪形を何度も変えれば「一つのスタイルにとどまることができない」とその精神状態まで問題視され、パンツスーツを着れば批判されるなど、そのファッションは常に批評の対象になった。 自身も政治家になりやがて大統領選の候補となると、力強い赤やクリーンな白の「勝負服」で、「女性のパワー」を強調した。 裏では、クリントン氏を支持する米国版ヴォーグ編集長のアナ・ウィンター氏が、アドバイザー役をしていたとも言われる。

定番スタイルのハリス その意図は

だが、ハリス氏は「色彩を抑えたパンツスーツにパールのアクセサリー」というお決まりのスタイルを繰り返し、そのファッションが話題にあがることは少ない。  つけているパールも出身大学の黒人系女子学生の社交クラブ「アルファ・カッパ・アルファ (AKA)」のメンバーであったことを示すものだ。 服飾史家の中野香織さんは、こうしたハリス氏のスタイルについて、「『私はファッションではなく、政治で実力を示す』というメッセージが明確に伝わってくる」と評価する。

ただ、定番のテーラードスーツもよく見れば、シルエットはほどよく凝った美しいものだ。 「女性としてのアイデンティティーを失わない一方、男性が支配してきた伝統的な役割につける用意があります、と非常に賢く示している。」 夫のダグラス・エムホフ氏のファッションも、「シンプルで、出過ぎないスタイル。 ファーストハズバンドとしての理想的な役割を果たそうとしているように見える。」という。 共和党のドナルド・トランプ氏も、「一貫性」が際立っている。 伊ブランド「ブリオーニ」を始めとする上質なスーツは、やや大きめのシルエットで、共和党を象徴する赤のネクタイは長め。 ジャケットのボタンを留めずに公の場に出るスタイルが定番だ。

「政治に参加 = クール」ファッションで生まれる空気 トム・ブラウンらデザイナーもグッズで支持

ハリス氏のファッションが批評の対象にならなくなったことについて、ファッションジャーナリストの栗山愛以さんは、「クリントン氏の服装が "女性であることをと利用している" とも見られた過去から学んでいるから」と分析する。 「政治家の装いには、たとえばハリス氏 = パンツスーツのように、同じような外見を何度も打ち出して有権者に覚えてもらう、という意図がある。 ファッション好きの視点で政治家のファッションを話題にするのはそもそも的外れなのでは。」

候補者のファッションよりも近年、話題に上るのが、候補者への支持を示すために有権者が身につけるグッズだ。 トランプ氏の支持者は「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン (GAGA)」と書かれた赤いキャップ帽を身につけることで知られる。 ハリス氏を応援するグッズも豊富だ。 今回、トリー・バーチやトム・ブラウン、ヴェラ・ウォン、ガブリエラ・ハーストといったアメリカのファッションデザイナーらが「デザイナーズ・フォー・デモクラシー」という選挙向けのコレクションを発売している。 こうしたグッズは、支持者たちが身につけ、SNS で拡散することで仲間意識を高め、政治への関心を高めるツールとなっている。

栗山さんは「ファッションには人を動かす力がある。 トレンドセッターが政党のグッズをファッションとして取り入れたりポップカルチャーと交錯したりすることで、『政治に参加することはクール』という空気が生まれている」と指摘する。 (松沢奈々子、asahi = 11-2-24)


「戦争や紛争、難民 …」 川久保玲がコムデギャルソンの服に込めた思い

「戦争や紛争、住む場所を追われて難民となる人々 … いま世界では不確実なことが多すぎる。 そんな状況に対して、透明性をもって立ち向かうことが何らかの希望になるのではないかと考えて制作にあたった。」 9 月 28 日、PFW でショーを行ったコムデギャルソン。 その終了後、バックステージで取材に応じた川久保玲はこう明かした。

ランウェーで披露されたのは、抽象的な新作群。 彫刻のような大型の服や、円錐形や灯籠のような形のドレス。 アクリルでコーティングするなど、素材も独特だった。 こうした新作の服と、川久保が言う「透明性」とがどう結びつくのか、その場で理解するのは難しかった。

山本耀司も「第 3 次大戦の危機」に言及していた

しかし、翌日の展示会で、ランウェーで披露された服を間近で見ると、印象は変わった。 たとえば大きな黒い服に使われた透ける素材の奥には「SYSTEM CHANGE」という文字や難民キャンプの写真が見え、クリアなメッセージを発していた。

1 年前の 24 年春夏コレクションではヨウジヤマモトの山本耀司がバックステージで「今、世界は危うい」、「第 3 次世界大戦の危機もある」と発言していた。 その直後の昨年 10 月 7 日にはパレスチナ自治区ガザで戦闘が開始し、今も続く。

長年 PFW の第一線に立ってきた川久保も山本も、「作品が全て」というスタンスで物づくりを続けてきた。 その 2 人がいま、先行きの見えない情勢への思いを服に込め、悲痛な声を上げている。(編集委員・後藤洋平、asahi = 10-22-24)


コナン、ハイキュー!!、ヒロアカ … アニメ好調で東宝が最高益

東宝が 15 日発表した 2024 年 8 月中間決算は、売上高にあたる営業収入が前年同期比 17.2% 増の 1,636 億円、本業のもうけを示す営業利益が 33.0% 増の 409 億円、純利益が 21.8% 増の 264 億円と、いずれも過去最高だった。 主力の映画事業がアニメ作品を中心に好調で、グッズ販売なども業績を押し上げた。

映画事業では「名探偵コナン 100 万ドルの五稜星(みちしるべ、4 月公開、興行収入 157 億円)」、「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2 月、115 億円)」、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト(8 月、34 億円)」などアニメ作品が好調で、漫画を実写化した「キングダム 大将軍の帰還(7 月、78 億円)もヒットした。

映画事業は営業利益が前年同期の約 1.5 倍に増えたが、そのなかでもアニメ作品の動画配信や商品化権、グッズ販売などを手がける映像事業の営業利益は 2 倍超と大幅に伸びた。 同社は 25 年 2 月期の業績予想も上方修正し、営業利益は従来予想の 550 億円から過去最高の 620 億円へと引き上げた。 (井東礁、asahi = 10-15-24)

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「ミナペルホネン」が東北初進出 盛岡の古民家を全面改装

花や風景などみずみずしい詩情性のあるデザインの衣服で知られるブランド「ミナペルホネン」の直営店が 11 日、東北地域で初めて盛岡市紺屋町にオープンした。 世界的に活躍するデザイナー皆川明さん (57) が立ち上げた人気ブランドだ。

紺屋町番屋に近い古民家を全面改装し、ショップを開いた。 コレクションラインの洋服や小物のほか、ビンテージ家具などのインテリアアイテムも展開する。 来春には同じ敷地内に建築中の建物にカフェやギャラリーがオープンする。

ミナペルホネンは「北のクラフトフェア(今秋は 12 - 14 日開催)」など盛岡市内の様々なイベントに参加し、関係を築いてきたという。 営業時間は午前 10 時 - 午後 6 時。 水曜定休。 (佐藤善一、asahi = 10-11-24)

公取委、オリジナルパーカでビッグテックに対抗? 職員有志が製作

カジュアルな服装が浸透しているテック企業に対抗して、政府の巨大 IT 規制の担い手である公正取引委員会の職員有志が、おそろいのパーカを製作した。

デジタル分野の講演会や啓発イベントなどで着用するという。 フードが付いた白地のパーカは、正面には公取委の英語表記の頭文字をとった「JFTC」のロゴが入り、背中には公取委のキャラクター「どっきん」のイラストが描かれている。

公取委は、グーグルやアップルを規制対象とする「スマホソフトウェア競争促進法」の来年 12 月の本格施行に向けて準備中。 2 日には生成 AI 関連市場の実態調査を開始するなど、デジタル分野での活動が増えている。 IT 企業では、イベントなどで社員が会社のロゴ入りの T シャツなどを着ていることが多い。

藤本哲也事務総長は 2 日の定例会見にパーカを着て登場し、「テック業界との交流が多いことから、親しみやすさを感じていただけるよう有志で企画、作製した」と話した。 製作費は職員による自腹という。 (村井七緒子、asahi = 10-2-24)


「SHOGUN 将軍」 エミー賞で作品賞 主演男優賞に真田広之さん

米テレビ界の最優秀作を選ぶ第 76 回エミー賞の授賞式が 15 日(日本時間 16 日)、米ロサンゼルスで開かれた。 真田広之さんプロデュース・主演のテレビドラマ「SHOGUN 将軍」が作品賞(ドラマ部門)を受賞したほか、真田さんが主演男優賞、アンナ・サワイさんが主演女優賞を受賞した。 主要部門で日本人俳優が受賞するのは初めて。 技術系とあわせ 18 部門の受賞となり、米メディアによると単年では史上最多となった。 主要部門の授賞式に先立ち発表された技術系の部門では、編集賞や撮影賞、視覚効果賞など 14 部門で受賞していた。 助演男優賞の候補に選ばれていた浅野忠信さんと平岳大さんは受賞を逃した。

茶道や食事「とてもリアル」 「SHOGUN」、米国人の多様な見方

真田さんは主演男優賞の受賞後、ステージに上がり、「チームの全ての人々に感謝したい。 これは東洋と西洋が出会った夢のプロジェクトだった。 『SHOGUN』は、人々が力を合わせれば、奇跡を起こせるということを教えてくれた」と英語であいさつ。 作品賞受賞後には、日本語で「これまで時代劇を継承して、支えてきてくださった諸先生方に心より御礼を申し上げます。 あなた方から受け継いだ情熱と夢は、海を渡り、国境を越えました」と話した。

「SHOGUN」は、真田さんが演じる徳川家康をモデルにした武将の吉井虎永や、その家臣となった英国人航海士「按針(あんじん)」らが繰り広げる戦国ドラマ。 関ケ原の戦い前の戦国時代が舞台となっている。 ジェームズ・クラベルさんの 1975 年の小説が原作で、80 年に米国でテレビドラマ化され、81 年のエミー賞の作品賞(リミテッド・シリーズ部門)を受賞していた。

真田さんは授賞式前の米メディアの取材に、作品の成功について問われ「これは私にとって多くの意味がある。 この作品を作るために多くの時間を費やしてきた。 東洋と西洋のチームが合わさり、素晴らしいコラボレーションができた」と言及。 シーズン 2 の日本での撮影についても「もちろん可能性を探っている。 すべてではなくおそらく一部になるだろう」と話していた。 エミー賞では、22 年に韓国ドラマ「イカゲーム」がドラマ部門で監督賞や主演男優賞など 6 部門を受賞しており、アジア系の躍進が続いている。 (ロサンゼルス・五十嵐大介、asahi = 9-16-24)


25 年春夏ニューヨーク・ファッションウィーク イージーとスポーツがキーワード

【ニューヨーク・杉本佳子通信員】 25 年春夏ニューヨーク・ファッションウィークは、肩ひじ張らないイージーなスタイルが重視されている。 そして、スポーツが一貫して重要なテーマとなった。 (繊研新聞 = 9-13-24)

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マイケル・コース : マイケル・コースは「地中海のロマンス」をテーマに、50 年代のロマンティシズムと 90 年代の洗練されたシンプルさをミックスしたグラマラスなコレクションを見せた。 コースは地中海に「のんびりしているけれどぜいたく、素朴だけど豪華、都会の洗練とリゾートのムードやアティチュードが共存している」との印象をもっているという。

水着の上にパレオを巻いたようなルックは、甘くセクシーなカッティングが秀逸。 イージーな気分と、夜の外出にぴったりの洗練したムードを兼ね備えている。 ピークトラペルのジャケットにマイクロショーツをくっつけたようなジャンプスーツも、シャープで粋だ。 イタリアの職人やテーラーと組んで 35 年目を迎えた今コレクションは、仕立ての美しさもさることながら、手仕事もふんだんに見せる。 レースの花に見えるのは、小さな丸にカットしたレザーを複雑に並べて模様を描いたもの。 花のアップリケ、ラフィアを使ったバッグや靴も多い。

コーチ : コーチはアップサイクルの手法を随所に入れながら、新しい世代が解釈するアメリカンクラシックを表現した。 個性と自分らしさの表現、ラグジュアリーが本当に意味することへの新しい解釈を提案している。 オープニングは、ルーミーなネイビーのブレザーとカーキのチノパンツ。 中に着た T シャツは、「I Love New York」 T シャツのリメイク。 ハート部分に赤いビーズをびっしり留め付け、手書きのフレーズをかすれたペンタッチであちこちに入れる。

キャンディーカラーで彩る 60 年代風のミニドレスの上に着たバイカージャケットは、素材感もサイズ感もビンテージ風。 シャツ地を接ぎ合わせたようなショーツ、パジャマにレザーのブレザーやモトクロスジャケットを羽織ったルックにも、気取らないスピリットが宿る。

メリッタ・バウマイスター : 初めてランウェーで見せたメリッタ・バウマイスターは、アスリートの体の動きに着目し、スピードが彼女の彫刻的なフォルムに与える影響を考察しながらコレクションを組み立てた。 ショーの冒頭ではコンテンポラリーバレエダンサーたちが踊り、パラリンピアンのスプリンター、スコウト・バセットさんがランウェーを駆け抜けた。

V ネックのジャージーは、ボンディング加工したポリウレタンで特大サイズ。 黒地に白いトリミングを利かせたタンクドレスは、トリミングが大胆な曲線を描く。 ラグビーのユニフォームのように肩を丸く張り出したドレス、カットアウトを入れたスウェットシャツもある。 シンガード付きハイソックスや細いヒールを二つ付けた靴など、小物も楽しい。 バッグからたばこの煙をわずかに立ち昇らせるいたずらっぽい演出も、バウマイスターらしい。

トリー・バーチ : トリー・バーチは、プールサイドを思わせるアクアグリーンのタイルをランウェーに敷き詰め、スポーツの要素にひねりを加えて再解釈したコレクションを見せた。 レディーライクであることに変わりはないが、アスレチックウェアに見られるアイテム、素材、柄を入れながらスポーティーなルックを作る。 水着にはスパンコールをびっしり。 そこにウエストをドローストリングでゆるく絞ったトレーニングパンツを合わせる。 タコやエイリアンのイアリングが遊び心を加えた。

アクンヴァス : アクンヴァスはスポーティーでロマンティック。 様々なレースでたくさんのアイテムを作っているが、タンクトップとブルマーの合わせが可愛い。 ミドリフ丈のカーディガンはボディーにぴったり張り付く。 ローウエストのパンツは総レースに立体的な花のアップリケをのせた。 花のモチーフを垂らした細いベルトを効果的に使っている。 テーマは「北欧の真夏のキャンプ。」

エレナ・ヴェレス : エレナ・ヴェレスは 22 年に CFDA (アメリカファッションデザイナー評議会)の新人賞を受賞し、今年は LVMH ヤングファッションデザイナープライズのセミファイナリストに選ばれた。 そのヴェレスは今シーズン、ジャンヌ・ダルクをテーマに選び、自立した女性をパンクのニュアンスを入れながら表現する。 ロマンティック、セクシー、グランジを取り混ぜながら挑発的なルックにした。


あの、初となる写真展が 9 月 11 日から伊勢丹新宿で開催 43 種類の作品を展示販売

アーティストとして、現代のポップアイコンとして認知度を拡大し続けている、あのの初となる写真展が、伊勢丹新宿本館 2 階のセンターパーク ザ・ステージ #2 で 9 月 11 日から 17 日まで開催される。 入場は無料。

本展は、あのの 5 年ぶりの写真集「あの在処(小学館)」が 9 月 4 日に発売されるのを記念して開催され、写真集未掲載の作品を含む 43 種類の作品を展示販売する。 写真集の撮影は、あのとは以前から交流のある写真家の川島小鳥が担当する。 また、写真集、写真展の会場のデザインは、川島小鳥と多くの作品を手掛けている祖父江慎が行う。 写真展では、写真集の写真を使用した T シャツ、トートバッグの販売も行う。 (WWD = 8-30-24)


2024 - 25 秋冬トレンド ファッションプロが選んだ、秋服 8 大トレンドを発表

コペンハーゲン・ファッションウィークのストリートスナップから、最新トレンドをキャッチアップ!

秋のファッション計画を立てるなら、まずは最新トレンドのチェックがマスト。 そこで今回は、コペンハーゲン・ファッションウィークの会場に集結した、スタイリストやインフルエンサーなどおしゃれ達人の私服を大調査。 そこから導き出した、2024 年秋にヒット確実な 8 つのリアルトレンドをお届け。

  1. アニマル柄

    コペンハーゲン・ファッションウィークの会場ではウェア、バッグ、シューズにいたるまでアニマル柄が大ヒット。 旬の柄を主役にしたモード派から小物で投入したおしゃれ達人まで、着こなしはさまざまながら、今年の秋はワードローブにアニマル柄がマスト。 インフルエンサーのマリアーン・テオドーソンは、プリントカットソーにタイガー柄スカートを合わせた最旬ストリートスタイルを披露。

  2. 透け感ホワイト

    ホワイトチュールやオーガンザ、白レースなどの透ける素材のウェアが、おしゃれ達人のハートをキャッチ。 パンツとのレイヤード術や辛口な小物を駆使することで甘さを抑え、スタイリッシュに着こなすのが今どきなムード。 スパンコールで装飾されたシアーなシャツワンピースがおしゃれ度満点。 バンドを使ったヘアアレンジや、透け感素材からのぞくロングブーツで甘さをほどよくカバー。

  3. ユーティリティウェア

    先シーズンからじわじわ人気が高まっていた、狩猟やミリタリー由来のユーティリティウェアが、2024 年秋はトレンドリスト入り確定。 どこかメンズライクでタフなニュアンスを醸すウェアは、スタイリングでフェミニニティをプラスするのが鉄則。 スタイリストのヤンカ・ポリアーニがまとったのは、ショート丈がモダンな「プラダ」のハンティングジャケット。 ハイヒールサンダルでフェミニニティを添えたバランス感がおしゃれ。

  4. フェミニンレザー

    秋冬ワードローブの定番であるレザーウェア。 今シーズンは、"レディライクに着るレザー" がトレンドキーワードに。 ランジェリー風ウェアと合わせたり、スカートで投入してみたり、フェミニンなムードでレザーウェアをまとうおしゃれ達人が続出。 モード & ミニマルな着こなしが十八番のスタイリスト、ソフィア・ロー。 彼女はメンズライクなレザージャケットを、レースのディテールが効いたセンシュアルなワンピースを合わせることで今どきなムードに昇華。

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  5. ブラックロングブーツ

    2024 年はトレンドシューズとしてロングブーツが要マーク。 おしゃれ達人の間では、汎用性が高いミニマルなデザインのブラックロングブーツが高支持率。 新たに買い足すもよし、手もちのブーツを活用するもよし。 旬のブーツコーデを参考にセンスアップして。

  6. ボヘミアン調ベルト

    新生「クロエ」 が火付け役となり、この秋はボヘミアンスタイルがブームを巻き起こす予感。 そして、おしゃれ達人の間では、スタッズ付きや極太デザインなど、存在感のあるベルト使いでボーホーなムードを取り入れる着こなしが早くもヒット中。 ポケット付きのレザーベルトとバルーンスリーブの白ブラウスのコンビネーションで、トレンド感漂うボーホーなデニムスタイルを完成。

  7. ビッグバッグ

    長らく続いたミニバッグブームの反動か、存在感抜群のビッグバッグがトレンドリストに浮上。 トートバッグもチェーンバッグも、サイズアップしたフォルムをラフに携えるだけで、秋の着こなしに新鮮なオーラをもたらしてくれる。

  8. Y2K ブランドバッグ

    引き続き注目の Y2K テイストは、バッグで取り入れるのがホットな選択。 「ルイ・ヴィトン」の "モノグラム・デニム" や「バレンシアガ」 "ル シティ" を筆頭に、2000 年代初頭に大ヒットしたブランドバッグのリデザイン版やユーズド品の人気が再熱! (Marie Miyazaki、Elle = 8-16-24)


ブレイキン、金の AMI、際立つ引き出しの多さ 川崎の通路から世界へ

パリ・オリンピック(五輪)第 15 日の 9 日、今大会で競技として採用されたブレイキンの女子で AMI(湯浅亜実、25)が決勝で NICKA (リトアニア) を破り、金メダルを獲得した。 1998 年、埼玉県生まれ。 4 歳年上の姉の AYU (湯浅亜優)も世界的なダンサー。 姉の影響で小学校 1 年の時にダンスを始めた。 ブレイキンのダンサーが集まる場所として世界でも知られる JR 武蔵溝ノ口駅(川崎市)の通路で、小さい頃から腕を磨いた。 ステップや回転技など総合力の高さが持ち味。

18 年に世界最高峰の大会「レッドブル BC ワン」の B ガール部門の初代優勝者になった。 世界選手権も 19 年、22 年の 2 度制した。 6 月にブダペストであったパリ五輪予選シリーズ最終戦で優勝し、五輪出場権をつかんだ。

コンコルド広場に張られた白い天幕の下で大音量の曲が鳴り響く。 ブレイキンの女子決勝で、AMI (湯浅亜実)が相手の方をしっかりと見ながら、激しい動きをピタッと止める「フリーズ」を決めていく。 そのたびに満員の会場が沸いた。 パリ五輪唯一の新競技で、25 歳が金メダルに輝いた。 決勝の相手は、昨年の世界選手権で制したリトアニア 17 歳、NICKA (ドミニカ・バネビッチ)。 強敵を 3 - 0 でねじ伏せ、「たぶん泣きたいくらいうれしいはずなんですけど、まだ実感できていなくて。」

16 人が 4 組に分かれた 1 次リーグは、3 人と 2 ラウンドずつバトルを踊った。 1 ラウンドも落とさない完勝で勝ち抜けると、準々決勝は地元フランス期待の 16 歳、準決勝はオランダの 18 歳と、派手な力技を繰り出す若手を次々に退けた。 ブレイキンは技術、多様性、独創性、完成度、音楽性という 5 項目がそれぞれ評価される。 決勝で AMI は、多様性を高く評価された。 ブレイキンは一つの大会で同じ技を繰り返すと評価を受けにくくなる。 どれだけバトルを重ねても、AMI には違う引き出しがあった。

「初めて」の大会に強い。 18 年に世界最高峰の「レッドブル BC ワン」に女性部門ができた時、19 年に世界選手権が創設された時。 いずれも優勝を飾っている。 ブレイキンの五輪デビューとなった舞台。 初代女王は、やはり AMI だった。 (内田快、asahi = 8-10-24)


YOASOBI、NY で 6 千人のファンを魅了 米国で広がる人気

日本の音楽グループ YOASOBI が 6 日、米ニューヨークで約 6 千人のファンを前に単独ライブを行った。 アニメとのつながりやソーシャルメディアの活用もあって米国での人気は上昇中で、日本の他のアーティストへの注目にもつながるという期待が出ている。

「ニューヨークの皆さん、手を上げて!」

6 日夜、ボーカルの ikura が英語でステージから呼びかけると、大きな歓声が起きた。 直後に代表曲「アイドル」の演奏が始まるとファンは立ち上がってペンライトを振り、「天才的なアイドル様」という日本語の歌詞を一緒に熱唱した。

YOASOBI の歯車が動き出す 帰り道が一緒になった他部署の 2 人

アニメ「推しの子」の主題歌「アイドル」は 2023 年 6 月、米音楽雑誌・ビルボードで、米国以外の全世界を対象とした音楽チャートの 1 位となり、YOASOBI の人気を高めた。 コンサートでは「推しの子」の T シャツを着た人も目立った。 この日の会場は、マンハッタン中心にある「ラジオ・シティー・ミュージック・ホール」。 約 6 千人が入る、米国でも有名なコンサート施設だ。 チケットは完売し、当日も窓口で断られる人がいた。

ikura のほかに、コンポーザー(作曲家)の Ayase も舞台上から英語で話したが、日本語でのやり取りもあった。 楽曲の大半は日本語で、歌詞が日本語で舞台奥のスクリーンに映し出されることもあった。 だが、ファンにとって言葉は「壁」になっていない。 マーティン・チャウダーさん (27) は「曲が楽しく、生き生きとしている。 日本の音楽はエネルギーが素晴らしい」と話した。 後から歌詞の翻訳を見ることもあるが、普段はメロディーを楽しんでいるという。

クラリス・カーマイケルさん (30) も「歌詞は単純な言葉しか分からないので、曲のエネルギーに没入している」と語り、「ステージ上で日本語を使っている時も、分かりやすい言葉を使ってくれたのはうれしかった」と加えた。 アニメが好きで、そこから YOASOBI を知ったという。 YOASOBI はニューヨークのほか、ボストンでも単独公演を行い、今年は米国を代表する音楽フェスティバルのロラパルーザやコーチェラにも出演。 4 月に岸田首相がワシントンを訪問した際には、ホワイトハウスの晩餐会にも招かれ、米国での注目度が上がっている。

ソニーグループ傘下の米音楽配信会社「The Orchard (ジ・オーチャード)」のマリッサ・プットニー国際本部長は YOASOBI の魅力について「曲を通じて、いくつものテーマや感情を繊細に、鮮やかに描くことができる能力を持っている」と話す。 そのうえで、「誠実さと、最先端のサウンドによってグローバル・オーディエンスにつながっている」とみる。

YOASOBI はユーチューブや TikTok など、動画投稿サイトを通じて人気が伸びてきた。 ステージでもビジュアルを重視し、レーザーを多用。 映像が立体的にみえる「3D メガネ」を配り、コンサートの途中で観客につけてもらう演出もした。 プットニー氏はこうしたパフォーマンスも「観客にエネルギーを与え、ファンに新しい観点をもたらす」とみる。

米国では BTS など韓国の K-Pop が人気を集めているが、日本の J-Pop はまだ途上だ。 プットニー氏は「(音楽)市場が変化するなか、グローバルオーディエンスにどう届くかが大切となっている。 YOASOBI は米国や他の国で日本のアーティストが活躍する道を開いており、今後もその支援を続けていく」とした。 (ニューヨーク・中井大助、asahi = 8-9-24)


2024 パリ五輪 おしゃれセレブのベストファッション

セリーヌ・ディオンにレディー・ガガ、ゼンデイヤにシャルレーヌ公妃まで、会場でとらえたセレブたちの装いをプレイバック! オリンピックが現地時間 8 月 11 日まで開催されているパリでは、多くのトップセレブたちが開会式や試合会場で目撃されている。

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7 月 25 日には、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで華やかな前夜祭イベントが行われ、ゼンデイヤやシャーリーズ・セロン、セリーナ・ウィリアムズなどの豪華ゲストが来場。 また翌日の開会式では、レディー・ガガやセリーヌ・ディオンがディオールのオートクチュールをまとってパフォーマンスを披露し、アリアナ・グランデやシンシア・エリヴォらは試合会場にも姿を現した。 ここでは、現地でとらえたセレブのベストファッションモーメントを一挙にお届け! (Bazaar = 7-31-24)


的なスタイルで、誰よりもホットなツーリストに

ポップなカラーのセットアップにグラフィカルなプリント、さらにはユースカルチャーが爆発した 60 年代と、自由な空気が漂うエキセントリックなロンドンファッションが再燃中。 トラファルガー広場からロイヤルパークまで、ロンドンの街を舞台に、巨匠マーティン・パーがシニカルな視点でツーリストを捉え、ドキュメンタリータッチで撮り下ろす。 (Akane Maekawa、Masayo Ugawa、Emi Kameoka、Vogue = 7-13-24)

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視線を捉えるキッチュな鮮やかさ : 斜めに走るマルチカラーのストライプが全身を彩るボッテガ・ヴェネタのドレス。 アブストラクトアートのような鮮やかなインパクトが、ロンドンのキッチュなペディキャブとユーモラスな対比を描く。

ホットドッグでショートブレイク : 60 年代を思わせるクラシカルなラインにフューシャピンクのアクセントが効いたシャネルのセットアップ。 鮮やかなカラーパレットに主張のあるアクセサリーをプラスし、快活にパワフルにファッションを楽しんで。

マップを手に気ままな街歩きを : 控えめなパフスリーブのデザインにレトロなムードが漂うプラダのスエードドレス。 マップを手に街歩きをするなら、クロシェ編みのベレー帽を被ったロンドンガールになって気分を盛り上げたい。

ストリートの華麗なトラベラー : 柔らかなモヘアのトップに、フリュイドなスカートがロマンティックなリズムを生むルイ・ヴィトンのルック。 ウォーターボトルを斜めがけにしたスタイルで、エレガンスにカジュアルな抜け感を織り交ぜて。

ビッグベンは永遠のシンボル : ゴージャスな印象のバロック風プリントを愛らしいブラトップとショーツに落とし込んだドルチェ&ガッバーナのリゾートルック。 シンプルなホワイトシャツに合わせてカジュアルに纏い、シティ仕様へと変容させて。

街角に積まれた都市の姿 : コンパクトなジャケットとオプティカルなストライプ柄スカートとの組み合わせがモダンなフェンディのレディライクなアンサンブル。 スカートに施されたスリットがほどよいセクシーさを醸し出す。


ファッションチェック : 永野芽郁がリボンたっぷりワンピ 小松菜奈が美スタイル際立つ装い
 原菜乃華、佐久間由衣、村重杏奈、渋谷凪咲も

今回(6 月 18 - 24 日)は永野芽郁さん、小松菜奈さん、原菜乃華さん、佐久間由衣さん、村重杏奈さん、渋谷凪咲さんらが華やかなファッションで登場した。

(画像は左右にスライドしてください。)

永野さんは 6 月 19 日、東京都内で行われた主演映画「からかい上手の高木さん(今泉力哉監督)」の舞台あいさつに出席した。 リボンがたっぷりあしらわれたノースリーブワンピースとショートブーツを合わせたブラックコーデだった。 鮮やかなピンクのタイツがアクセントに。 ラフにまとめたお団子ヘアで、ゴールドの揺れるイヤリングをキラリと輝かせていた。

小松さんは同 20 日、東京都内で行われたハーゲンダッツ ミニカップ「CREAMY GELATO」の新商品メディア発表会に出席した。 紫色のワンカラーコーデで、タイトなトップスをフレアパンツにインした美しいスタイルが際立つ装いだった。 ノースリーブのリブニットにデニム調のビスチェをレイヤードしていた。

新海誠監督の劇場版アニメ「すずめの戸締まり(2022 年)」で、主人公・岩戸鈴芽の声を担当した 20 歳の注目俳優、原さんは同 18 日、東京都内で、讃岐うどん専門店「丸亀製麺」の新商品発表会に出席した。 キュートなチェックのカットソーをロングスカートにインしたスタイルアップコーデで笑顔を見せていた。 スカートはフロントにプリーツをたっぷり寄せ、裾がアシンメトリーになったデザインで大人っぽいムード。 足元にシルバー調のサンダルを合わせていた。

佐久間さんは同 21 日、東京都内で開催された、映画「おいハンサム!!(山口雅俊監督)」の公開初日舞台あいさつに出席した。 大胆に短いボトムで、すらりとした美脚を "全開" にした装いだった。 髪はセンター分けにして両サイドを耳にかけ、ダブルのジャケット、黒のレースアップシューズを合わせたハンサムなムードの装いだった。

村重さんは同 24 日、東京都内で行われた、自身がプロデュースを務めたランジェリーブランド「TOLETY (トゥリーティー)」のお披露目発表会に出席した。 胸周り以外はシースルー生地という大胆なデザインのトップスで、くびれや肌を見せた大人っぽい装い。 光沢感のあるタイトスカートをコーディネート。 足元にはピンヒールのストラップサンダルを合わせ、ダークトーンのネイルでクールなムードを漂わせていた。

渋谷さんは同 18 日、東京都内で行われたワコール「ウイング」の新テレビ CM 発表会に出席した。 ブラトップにデニムを合わせて透け感のあるシャツを羽織ったコーディネートで美肌を見せていた。 髪はポニーテールにして可愛さをプラス。 パール調のイヤリングを着け、足元に白のサンダルを合わせたカジュアルな夏コーデだった。 (毎日キレイ = 6-29-24)