au、4 万円を切るシャープ製 5G スマホ「AQUOS sense 5G」 2 月 10 日発売

au、ミドル価格帯の 5G スマートフォン「AQUOS sense 5G」を 2 月 10 日に発売します。 本体価格は税込み 3 万 9,890 円です。 「AQUOS sense 5G」は、価格を抑えたAQUOS sense シリーズ初となる 5G スマートフォンです。 これまで高価格帯スマートフォンへの搭載が一般的だった 5G ですが、いよいよミドルレンジ帯の Sense シリーズに降りてきました。 この「5G」の高速通信を活かす新機能が「テザリングオート」です。 同機能では、自宅に到着するとテザリング機能を自動で ON にするため、自宅のパソコンやタブレット端末でも 5G を活用できます。

また、新型コロナウイルスでも注目される「キャッシュレス」を使いこなすため、指紋センサーを数秒押し続けると決済アプリを起動できる「Pay トリガー」機能を新たに搭載。 FeliCa も搭載し Suica といったタッチ決済も利用できます。 プロセッサには、クアルコムのミドルレンジ向け SoC 「Snapdragon 690 5G Mobile Platform」 を採用。  来機と比較して、CPU 性能および UFS ストレージの読み取り速度が 2.4 倍に向上しており、アプリや各種機能の動作も高速化しています。 RAM は 4GB、ストレージ容量は 64GB です。

ディスプレイは、5.8 インチフル HD+ (2,280 x 1,080) の IGZO 液晶を採用。 AQUOS スマホ史上最大の 4,570mAh バッテリーを搭載し、1 日 1 時間程度の使用と 23 時間の待受というライトな使い方では、1 週間の電池持ちを実現するといいます。 カメラは 35mm 換算で 24mm の標準レンズ(1,200 万画素)、53mm の光学 2 倍レンズ(800 万画素)、18mm の広角レンズ(1,200 万画素)の 3 眼カメラ構成です。 いずれも電子式手ブレ補正を備えます。 (小口貴宏、engadget = 2-5-21)


携帯 SIM ロック、原則禁止へ 他社に乗り換えしやすく

携帯電話で他社の回線を使えなくする「SIM ロック」について、総務省は 27 日に開いた有識者会議で、原則禁止とし、販売する時点で、どの会社でも使える「SIM フリー」端末とする案を示した。 利用者は他社への乗り換えが簡単になる一方、携帯大手にとっては顧客の「囲い込み戦略」の一角が崩れることになり、料金やサービスの競争激化につながりそうだ。 有識者会議では目立った反対意見はなく、総務省は今後、関連指針の改正に向けて手続きを進める。 関係者によると、年内にも改正を目指す。 ただ、携帯大手が自主的に前倒しで対応する可能性もあるという。 実現すれば、端末購入後、すぐに他社に乗り換えることや、購入先の会社とは別の会社と通信契約を結ぶことがしやすくなる。

携帯大手は、分割払いで端末を購入した利用者が、残債を支払わずに持ち逃げするのを防ぐためとして、端末に SIM ロックをかけ、これが顧客の囲い込みにもつながっていた。 総務省はロック解除促進の制度化を段階的に推し進めてきた。 2019 年には、一括払いなどで不正の恐れがない場合、購入後すぐに解除できるよう義務付けた。 ただ、KDDI (au) とソフトバンクは、今も解除には利用者から申し出が必要で、一定の手間がかかる。 今回の総務省の案では、端末に SIM ロックをかけること自体を原則禁止し、利用者の申し出などなしにロックが解除された状態の端末を売ることを義務付ける方向だ。 ロックをかけられるのは、不正が疑われるなど例外的な場合のみだ。

有識者会議では、利用者が乗り換えをためらう要因となってきた携帯大手提供のメールアドレスについても議論。 他社に乗り換えてもそのまま使える制度には一定の需要があるとして、「早期に実現することが適当」との方向性を示した。 関係者によると、会社側のシステム改修などが必要になり、実現に 1 年程度はかかる可能性がある。 他社に移っても、元の会社がメールアドレスの管理などをする費用がかかるため、希望者が有料で使えるようにすることを想定。 関係者によると、月数百円程度になる見通しだという。 ただ、有識者からは慎重意見もあり引き続き検討する。

このほか、「番号持ち運び制度 (MNP)」を使って電話番号を変えずに携帯会社を乗り換える場合、今は契約先と乗り換え先の両方の携帯会社で手続きが必要だが、乗り換え先の 1 回で済む制度を導入する方向で議論を進める。 (井上亮、asahi = 1-27-21)


SB 元社員逮捕、5G 情報漏洩か 楽天モバ「誠に遺憾」

携帯電話大手ソフトバンクの高速移動通信方式「5G」サービスに関する秘密情報を社外に持ち出したとして、警視庁は 12 日、元社員の合場邦章容疑者 (45) = 横浜市鶴見区仲通 3 丁目 = を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)容疑で逮捕し、発表した。 合場容疑者は技術職で、情報にアクセスする権限を持っていたという。 漏出したとされる翌日にライバル社の楽天モバイルに転職しており、同庁が関連を調べている。

捜査関係者によると、ソフトバンクから相談を受けた警視庁が昨年 8 月、楽天モバイルの関与の有無を調べるため、同社本社や合場容疑者の職場を捜索していた。 押収したパソコンを分析するなどし、背景や情報の使途について調べているという。 生活経済課によると、合場容疑者はソフトバンクでネットワーク構築を担っていた 2019 年 12 月 31 日、5G を含む無線基地局の配置情報などを無断で社外に漏出した疑いがある。 営業秘密だが、合場容疑者にはアクセス権限があり、パスワードを使って私用パソコンから同社のサーバーにアクセス。 該当ファイルを自らが管理するメールアドレス宛てに送ったという。 同課は合場容疑者の認否を明らかにしていない。

ソフトバンクによると、合場容疑者は通信ネットワーク管理ができる「線路主任技術者」の国家資格保持者で、04 年 7 月から 19 年 12 月 31 日まで同社に勤務し、20 年 1 月 1 日付で楽天モバイルに転職した。 退職後、合場容疑者のパソコンから情報を漏出された形跡を確認し、警視庁に相談した。 ソフトバンクは今後、楽天モバイルに漏出情報の利用停止と廃棄を求める訴訟を検討する。 合場容疑者にも損害賠償を求める方針という。 一方、楽天モバイルは 12 日、山田善久社長名で「現時点までに従業員が前職で得た営業情報を弊社業務に利用した事実は確認されておりません。 ご心配をおかけしていることは誠に遺憾です。 捜査に全面的に協力するとともに、厳正に対処して参ります。」などとするコメントを出した。 (asahi = 1-12-21)


無人店で効率経営 ドコモ小売り参入、セブンは 1,000 カ所

小売店を無人化する動きが広がっている。 NTT ドコモは無人店事業に参入し、食品を入れた自販機を展開する。 セブン-イレブン・ジャパンは 2025 年度末までに学校など全国 1,000 カ所に無人販売所を整備する。 新型コロナウイルスを機に非対面サービスを加速させる。 無人化は人手不足対策にもなる。 小売りの低い生産性が改善すれば、日本経済全体の効率性も高まる。 ドコモはカップ麺、電池など約 50 点の商品を入れた自販機を 21 年上期に首都圏 100 カ所で展開する。 マンションやオフィスの空きスペースに設置し、大阪市などほかの大都市圏にも順次導入する。商品の補充などはドコモの委託業者が担い、協業するスタートアップのレリック(東京・渋谷)が購買分析をする。

ドコモは IT (情報技術)を使い、極力人手を用いない運営を目指す。自販機には、あらゆるモノがネットにつながる IoT 機器を搭載し、高速通信規格「5G」のネットワークも活用し、遠隔で開閉や在庫の管理、温度調整をする。利用者は専用アプリを使い、スマートフォン決済やクレジットカードで支払う。

セブンは自社商品を売る自動販売機をオフィスや学校に設置する。 チルド弁当やパン、飲料、デザートなど 1 カ所で最大 92 品目を並べる。 新型コロナの感染対策で在宅勤務が増え、オフィスや教育機関の食堂や購買は休業に追い込まれている。 代替として無人販売機を置く例が増えているという。 セブンは無人拠点をすでに約 500 カ所で展開しているが、今後 5 年で 2 倍の 1,000 カ所に増やす。

各団体からの設置要望を本部が受け、近隣店舗に運用を打診する。導入店のスタッフが回転率に合わせて 1 日 1 回以上商品を交換する。 売り上げも導入店が得る。無人店は出店や運営のコストを引き下げながらも収益機会を増やせる。 ミニストップやローソンも無人店の出店を進めている。 日本生産性本部によると、2018 年の小売・卸売業の労働生産性は 644 万円で、全産業の 794 万円を下回る。 小売業界の勝ち組とされたコンビニだが、19 年に初めて店舗数が減少するなど市場は成熟している。 新型コロナを機に無人店が広がれば、人手不足の解消につながり、経営効率の改善が期待できる。

海外では米アマゾン・ドット・コムが 18 年から無人店「アマゾン・ゴー」を展開している。 中国の電子商取引最大手、アリババ集団もキャッシュレスの食品スーパー「盒馬鮮生(フーマ)」の出店を増やし、無人店は海外で普及し始めている。 無人店は人と人の接触を低減できる効果も見込める。 コロナの感染拡大が続くなか、日本でも無人店の普及が加速する可能性がある。 (nikkei = 1-11-21)

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NTT ドコモと三菱 UFJ 銀行、金融事業で提携へ

NTT ドコモと三菱 UFJ 銀行が、金融事業で包括的な提携を結ぶ方針であることがわかった。 ドコモの携帯電話料金を引き落とすとドコモのポイントがたまりやすい口座を三菱 UFJ 銀に設けたり、ドコモ利用者に住宅ローンや無担保ローンを共同で提供したりすることを想定している。 3 月末までの合意をめざす。 このほか、将来的には共同出資の会社を設立し、両社が持つ顧客データを活用して新たなサービスを提供することも視野に入れる。 (asahi = 1-9-21)


TikTok は個人情報を抜き取るのか アプリを解析

米国 TikTok の問題

記事コピー (7-8-20 ~ 1-10-21)


正月休みはいつもよりリッチに動画を楽しもう!
スマホ動画視聴環境をリッチにしてくれるオススメ

おうち時間をよりよいものへ

新年を迎えたはいいけれど、外出は控えたい。 そんなときは、YouTube や Netflix などの動画視聴で時間を潰したいところだけど、せっかくの年始ですから、いつもとは違った視聴環境で動画を楽しんでみませんか? ここでは、スマホでの動画視聴をちょっとリッチにするアイテムたちを紹介していきます。 定番のものから、マイナーだけど便利なグッズまで紹介していくので、要チェック!

(画像は左右にスライドしてください。)

スクリーンアンプ

スマホをセットして使える拡大鏡。 14 インチ相当まで画面サイズを引き伸ばせるので、ノート PC サイズでの映像体験が視聴できるようになります。 タブレットを持っていない場合や、スマホでは小さい文字を見るのがツライという人にオススメのアイテムです。 注意事項としては、スマホと自分とのあいだにレンズが入るため、これを使って『Zoom』などのビデオチャットをしようとすると、あちらに自分の映像が正しく送れないという点。 価格も手頃なので、とりあえず画面サイズを大きくできればいいという人にオススメ!

Anker Nebula Capsule II

拡大鏡なんかじゃ満足できない! 可能な限り大きな映像が見たい! という人にはコレ、モバイルプロジェクター。 スマホと Bluetooth 接続して映像出力ができるのはもちろん、このモバイルプロジェクター自体が Android TV を搭載しているので、スタンドアローンでも稼働します。 また、こちらの製品にはオートフォーカス機能も付いているため、「プロジェクターは憧れだけど、焦点距離をちゃんと合わせないとピンボケしちゃうからなぁ」という不安も解消してくれます。

ワイヤレス ポータブル スピーカー (SRS-XB12)

コンパクトでありながら、重厚なサウンド出力が可能なポータブルスピーカー。 Bluetooth を使ったワイヤレス接続にも対応しているのはもちろん、IPX7 相当の防水能力があるため、お風呂での使用にも耐えられる性能になっています。 お風呂で映画を、それもリッチな環境で見るという贅沢を味わいたい人にオススメ! また上で紹介しているスクリーンアンプと組み合わせれば、大画面で楽しむことも可能です。

また同じくソニーから 2020 年モデルとなる SRS-XB23 というポータブルスピーカーがリリースされていますが、これは SRS-XB12 よりもさらに音質にこだわった性能。 値段はちょっと張りますが、それでもせっかくなら音質を優先したいという場合は、SRS-XB23を選んでみてもいいかもしれません。

ウェアラブル スピーカー (SRS-WB1)

「家にリッチなスピーカーを置きたいけれど、近所との騒音トラブルが怖くて大きな音は出しにくい」という人も多いはず。 そんな人は、高性能なヘッドホンを使ってみるのもいいと思いますが、首からかけるスピーカーという選択もオススメです。

騒音対策としてだけ見るとさすがにヘッドホンに軍配が上がりますが、耳元にスピーカーが来ればそこまで音を大きくしなくとも臨場感あるサウンドが体験できるようになる。 それがこのアイテムのいいところです。 また臨場感を演出するものとして振動機能が搭載されているので、グルーヴ感を得ることも可能です。 有線接続はもちろん、付属の子機を使えばワイヤレス環境での使用もできます。 (ファミ通 = 1-4-21)


ドコモ子会社化「公正な競争環境阻害おそれ」事業者 3 社意見書

NTT が NTT ドコモを完全子会社にすることについて、KDDI、ソフトバンクそれに楽天などの通信事業者が公正な競争環境の整備などを求め、意見書を総務省へ提出しました。 これは、KDDI、ソフトバンク、楽天の 3 社が共同で会見して明らかにしました。 NTT は 4 兆 2,000 億円余りを投じ、NTT ドコモを完全子会社にすることを発表していて、今月 16日を期限にTOB=株式の公開買い付けが進められています。 3 社を含む通信事業者 28 社が総務省に提出した意見書では、NTT ドコモが NTT 東日本・西日本が持つ光ファイバーのネットワークの利用で優遇されるなどの懸念が生じるとしています。

また、NTT 東日本・西日本と NTT ドコモが実質的に一体化することで、巨大な市場支配力によって競争する事業者が排除されるなど、公正な競争環境が阻害されるおそれがあるとしています。 このため、審議会などの公開の場で競争する事業者や有識者が議論することや、公正な競争環境を確保する措置を定めて NTT に守るよう指導し、報告させることなどを求めています。 KDDI 渉外広報本部の岸田隆司副本部長は、会見で「公正な競争のルールをしっかり整備していく必要がある。 状況によっては、公正取引委員会への対応も検討したい。」と述べました。

NTT「ドコモ完全子会社化 法規制上問題なしと考える」

今回の意見書について、NTT はコメントを発表し「ドコモの完全子会社化については、法規制上の問題はないと考えている。 今後とも公正競争条件の確保に支障が生じることがないよう必要な対応を実施していく。」としています。 (NHK = 11-11-20)

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NTT、ドコモ完全子会社化を発表 4.3 兆円で TOB

NTT (持ち株会社)は 29 日、上場子会社の携帯電話大手 NTT ドコモを完全子会社にすると正式発表した。 両社が同日開いた取締役会で決議。 NTT が 4.3 兆円をかけてドコモ株式の公開買い付け (TOB) を行う。 高速移動通信方式「5G」など成長分野に NTT グループを挙げて投資する。 菅政権が掲げる携帯電話料金の値下げにも対応する。 また、ドコモは吉沢和弘社長が 12 月 1 日付けで退任し、井伊基之副社長が社長に昇格する人事も発表した。

NTT は、ドコモの発行済み株式数の 66.2% を持つ。 TOB で残り 3 割強の株式を取得する。 実現すればドコモは上場廃止となる。 今後、世界で競争が激しくなる「5G」の分野を中心に投資を加速する。 5G からさらに進化させた次世代通信では、2030 年の実用化に向けてグループで開発を進めていく狙いもある。 法人向けのビジネスもグループで連携して強化する。 完全子会社化を機に、菅政権が掲げる携帯料金の引き下げにも対応する方針だ。 グループで成長に向けた投資を効率化し、値下げの原資も確保する。 ドコモは、1991 年に NTT から分離し、翌年から自動車の車載電話のサービスを始めた。 98 年に東証 1 部に上場。 NTT は 99 年の分割再編で純粋持ち株会社となった。 (井上亮、asahi = 9-29-20)


ドコモ 5G 基地、ダイドーの自販機に 全国初、エリア拡充

NTT ドコモとダイドードリンコは 5 日、ダイドーの展開する自動販売機の上に第 5 世代 (5G) 移動通信システムのアンテナを設置すると発表した。 これによる 5G のサービスエリア拡充を年内に始める。スマートフォンで高速大容量の通信ができる 5G の利用者拡大を図る狙い。 自販機を 5G 基地局にしたサービス提供は全国初になるとしている。

大阪市内の自販機 1 台にアンテナを年内に設置し、基地局としての試験運用を始める。 運用結果を検証し、2022 年ごろからの本格展開を目指す。 ダイドーの自販機は全国に約 27 万台あり、ドコモの担当者は「関西以外での展開も視野に入れている」と話した。 5G の電波はビルなどの障害物に弱く、都市部では多くの基地局を設ける必要がある。 建物の屋上を利用することが多いが場所が限られ、景観を損ねるとの指摘もある。自販機を使えば円滑にエリアを拡充できると判断した。 (sankei = 11-5-20)


新宿に池袋 … 5G が使える場所は? 新 iPhone 対応

高速通信規格「5G」対応の iPhone (アイフォーン)が 23 日、日本に上陸した。 iPhone は国内市場でシェア約 5 割を占めるため、販売開始を機に「5G ユーザー」は大きく増えるとみられる一方、首都圏で使うことができるエリアはいまだ限定的。 携帯電話会社は 5G の基地局を急ピッチで増やしており、東京都も設置場所の貸し出しといった側面支援を進める。 5G の特徴は、▽ 現在の 4G よりも 100 倍速い通信を可能にする「超高速」、▽ リアルタイムに遠隔地のロボットなどを操作できる「超低遅延」、▽ スマホやパソコンだけでなく、身の回りの電子機器をネットにたくさんつなげられるようになる「多数同時接続」の三つがあげられる。

例えば 2 時間映画をダウンロードする場合、現在の 4G だと 5 分かかるが、5G だと 3 秒で済む。 医師が手術用のロボットを自分の手のように操り、約 1 千キロ離れた患者を手術することができるようにもなる。 車などの自動運転技術も今まで以上に進化するため、5G が普及すれば人々の生活をより豊かにするとされている。 だが、今年 3 月から商用で 5G が使われ始めた国内で、こうした「恩恵」を享受できるのはごく一部にとどまっている。 5G の電波は遠くまで飛びにくく、現行の 4G よりも多く基地局を設置する必要があるが、携帯電話各社による整備が道半ばだからだ。

さらに、5G で利用する周波数帯には「sub6」と「ミリ波」があるが、超高速通信を可能にする「ミリ波」を利用できる地域はさらに限られる。 「sub6」は「超低遅延」と「多数同時接続」が活用できる一方、「ミリ波」に比べると通信速度は劣るとされている。 携帯会社が急ピッチで基地局の設置を進める中、都も側面支援に乗り出す。 昨年 8 月に発表した「TOKYO Data Highway 基本戦略」で、IT 大手ヤフーの元社長である宮坂学副知事が音頭を取る。

戦略の中心となるのが、基地局設置場所の貸し出しだ。 都は都立公園や都道、建物、バス停、都営地下鉄の出入り口などたくさんの「資産」を所有。 それらの場所に基地局を建ててもらい、5G がつながるエリア拡大を図る。 都は、基地局として使うことが可能な 1 万 5 千件の都有資産を公表しており、うち 120 件について設置できるかどうかの調査を実施している。 加えて都は、5G の基地局機能や WiFi を搭載した「スマートポール」を西新宿エリアに 3 基設置。今年度中に 10 基に広げ、ミリ波にも対応させる予定だ。

都が 5G のエリア拡大に力を入れるのは、将来的に防災や遠隔教育、医療、自動運転などにも活用することを検討しているからだ。 総務省によると、携帯電話 4 社は 2024 年度までに基地局を全国で 21 万局を設置することを目指している。 実現すると国内の 98% がカバーされるというが、5G の恩恵が幅広く行き渡るにはもう少し時間がかかる見込みだ。

地域が限られているとはいえ、都内など首都圏にはすでに 5G を活用できる場所はある。 国内で 5G を提供している NTT ドコモ、KDDI (au)、ソフトバンク、楽天モバイルは、ホームページ上で、5G がつながる場所の一覧や地図を載せている。 ドコモだと、JR 東京駅や新宿駅、上野駅などのターミナル駅周辺、東京スカイツリーや羽田空港、成田空港、都庁周辺、東京スタジアムや横浜国際総合競技場周辺などだ。 ソフトバンクは西新宿一帯やお台場、有明など。 KDDI は新宿駅東側、新橋駅西側や有楽町駅西側、高田馬場駅周辺、楽天は世田谷区の一部エリアなどで活用できる。 ドコモと KDDI は、ミリ波がつながる場所も示している。 (軽部理人、asahi = 10-23-20)

ここに行けば使える 首都圏での 5G

NTT ドコモ】 JR 上野駅、新宿駅、東京駅、池袋駅、渋谷駅、都庁、日本武道館観客席、東京スタジアム観客席や入場ゲート、羽田空港、成田空港第 3 ターミナル、横浜国際総合競技場観客席や入場ゲート、一部のドコモショップなど

KDDI】 JR 新宿駅東側、東京駅東側、高田馬場駅、渋谷駅北側、都営新宿線曙橋駅、JR 神田駅南側、港区西新橋、東武東上線北池袋駅

ソフトバンク】 JR 池袋駅、秋葉原駅、水道橋駅、目黒駅北側、東京メトロ半蔵門駅、東京都港区虎ノ門・六本木、中央区銀座、新宿区西新宿・北新宿、お台場や豊洲

楽天モバイル】 東京都世田谷区瀬田・上野毛、板橋区板橋

* 各社のホームページから抜粋。ドコモと KDDI は、ミリ波がつながる場所も示している


アップルが 5G 対応の新型モデル「iPhone 12」発表 本体側面はフラットなデザインに

アップルがアメリカ現地時間 10 月 13 日、「Apple Event」をオンライン上で開催し、新型 iPhone 「iPhone 12」、「iPhone 12 mini」、「iPhone 12 Pro」、「iPhone 12 Pro Max」を発表した。 iPhone 12 シリーズは 5G 通信に対応し、4Gbps のダウンロードや 200Mbps のアップロードが可能。 30 地域 100 キャリアで展開する予定で、日本ではドコモ、au、ソフトバンクの 3 社のキャリアが対象となる。

第 4 世代となる新型「iPad Air」と同じ「A14 Bionic チップ」を採用し、6.1 インチの Super Retina XDR ディスプレイを搭載。 画面には強化ガラス「セラミックシールド」を使用したことで、耐久性の高さが向上した。 デザインは第 4 世代の iPad Air と同様、側面をカーブさせずにフラットなスクエア型のフォルムに仕上げた。 スクエア型のデザインを採用した iPhone が登場するのは、2016 年に発売した第 1 世代の iPhone SE 以来となる。

背面にはワイヤレス充電機能「MagSafe」を搭載し、磁石でワイヤレス充電機と iPhone 本体を固定し、充電しやすくする。 カメラは iPhone11 と同様、デュアルカメラシステムを搭載。 広角や暗所撮影のパフォーマンスは iPhone11 よりも向上させた。 iPhone12 mini のスペックは iPhone12 と同様で、ディスプレイのサイズは 5.4 インチ。 いずれもカラーはブラック、ホワイト、ブルー、グリーン、(PRODUCT)RED の 5 色をラインナップする。

価格は iPhone 12 が 799 ドル~、iPhone 12 mini が699ドル~。 各モデルは 10 月 16 日に予約受付を開始し、23 日に一般発売する。 iPhone 12 Pro と iPhone 12 Pro Max では、iPhone 11 の Pro モデルと同様、望遠カメラ、広角カメラ、超広角カメラの 3 つのカメラを搭載。 これに加え、写真の編集ができる Apple ProRAW や、光が対象物に到達してから反射して戻るまでの時間を測定して距離を割り出すライダー (LiDAR) スキャナを新たに採用した。 ライダースキャナは最大 5m 先周辺の対象物までの距離を計測し、周囲の環境をより詳細に認識できることで、拡張現実 (AR) 体験が向上する。

それぞれディスプレイのサイズは 6.1 インチ、6.7 インチ。 カラーはいずれもグラファイト、シルバー、パシフィック・ブルー、ゴールドの 4 色が揃う。 価格は iPhone 12 Pro が 999 ドル~、iPhone 12 Pro Max が 1,099 ドル~。 いずれも 11 月 6 日から予約を受け付け、13 日に一般販売する予定だ。 また、純正アクセサリーとして、シリコンやレザー製の MagSafe 対応の iPhone ケースを発売するほか、iPhone の背面に固定できるレザーウォレットを展開する。 このほか同日、スマートスピーカー「HomePod」の新作「HomePod mini」が発表された。 (FashionSnap = 10-14-20)


パイオニア クルマでインターネット常時接続 車載用 Wi-Fi ルーターを発売

パイオニアは 10 月 8 日、LTE のデータ通信を活用して、車内でパソコンやタブレット、スマートフォンをオンラインで使用できる車載用 Wi-Fi ルーターを 12 月から発売すると発表しました。 この車載専用の Wi-Fi ルーターは車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect (ドコモ・インカーコネクト)」の高速 LTE のデータ通信を定額で制限なく使用できるのが特長です。

ネットワーク機能を備えた車載機器やスマートフォン、タブレット端末、ゲーム機器などを同時に最大 5 台まで Wi-Fi 接続でき、動画や音楽などのストリーミング再生やオンラインゲームなどのコンテンツを車内で楽しむことができます。 また、温度変化の厳しい車内環境にも対応した車載設計であることに加え、1 年間のメーカー保証も付帯しています。

さらにこの Wi-Fi ルーターとオンライン機能を搭載したパイオニア製の車載機器、リヤモニターを HDMI で接続すれば、後部座席を含む車内の全席で、高画質な映像コンテンツを楽しむことができます。 使用するためには電源をクルマのアクセサリーソケットに接続するだけで簡単に設置可能。 エンジンの ON/OFF で本機の電源も連動。 また、契約や登録内容の変更なども、ドコモの「d アカウント」で簡単に手続きを行なうことができます。

利用料金は、毎日使用する「365 日プラン」 : 1 万 2,000 円、「30 日プラン」 : 1,500 円、「1 日プラン」 500 円。 利用するには、スマートフォンなどで「d アカウント」を使用して簡単にできます。 利用料金の支払いはクレジットカード、d ポイント払い。 本体価格は、「車載用 Wi-Fi ルーター (DCT-WR100D) : 2 万 5,000 円(希望小売価格)。 (CarView = 10-11-20)