Kobo、日本向け Android アプリを提供、「kobo イーブックストア」がマルチデバイス対応に 楽天の子会社であるカナダの Kobo は、12 月 21 日、日本向けに「kobo イーブックストア」に対応した kobo Android アプリ「楽天 kobo」の提供を開始した。 Google Play から無料でダウンロードできる。 Android を搭載したタブレット端末やスマートフォンに、専用の日本語版 kobo Android アプリをダウンロードすると、「kobo イーブックストア」で購入したコンテンツを読むことができる。 アプリ上で電子ブックを購入することもでき、Android アプリに対応したことで、これまで電子ブックリーダー「kobo Touch」、「kobo glo」、「kobo mini」だけだった「kobo イーブックストア」の対応端末が一気に拡大した。 「kobo イーブックストア」で購入した電子ブックは、どの端末でも同じように読むことができ、読み終えたページはすべての端末で同期されるので、別の端末で続きから読むことができる。 Android アプリの提供開始に合わせて、「kobo Android アプリ ダウンロード & ログインで電子ブックコンテンツ用クーポン 200 円分をもれなくプレゼントキャンペーン」と「kobo Android ダウンロード & ログイン&エントリーでもれなく 100 ポイントプレゼントキャンペーン」を実施している。 対象期間はともに 2013 年 1 月 8 日 9 時 59 分まで。 (BCN、asahi = 12-21-12) 新潮社、電子書籍配信を一時停止 キンドルストアに対し 【上原佳久】 米アマゾン社の電子書籍販売サイト「キンドルストア」で、新潮社の電子書籍が一時、購入できない状態になっていたことがわかった。 新潮社によると、13 日夜に作品の配信を一時停止し、14 日深夜に購入できる状態に戻したという。 アマゾンとの間でサービスを巡る「見過ごせない」問題が見つかり、解決まで配信を一時停止したという。 ネット上では、「事前に周知するべきだ」などと困惑の声が上がっていた。 新潮社は「ごく短い時間停止したつもりだったが、反響の大きさに驚いています。 ご迷惑をおかけしました。」としている。 (asahi = 12-15-12) 「グイン・サーガ」の電子書籍完結 全 153 冊 【上原佳久】 全 153 冊におよぶファンタジー小説「グイン・サーガ(栗本薫著、早川書房)」の電子書籍化が完結した。 紙の本だと重さ計約 26 キロに達する超大作。 電子書籍の配信は 2011 年 8 月に始まり、30 日から全巻購入できるようになった。 1 冊 420 円。 完結記念キャンペーンとして、12 月 3 - 31 日、半額の 1 冊 210 円で販売する。 紙の本では全巻計 8 万 8,208 円だが、電子書籍版なら計 3 万 2,130 円。 ネット上の電子書店などで手に入る。 「グイン・サーガ」は、09 年に亡くなった栗本さんが 30 年間書き続け、未完に終わった代表作。 累計発行部数は 3,300 万部。 早川書房広報課は「世界最大級のファンタジーで、電子書籍にうってつけ。 置き場所も取らないので、長く愛蔵してほしい。」としている。 (asahi = 11-30-12) 「ガラスの仮面」に初の電子ペーパー版 凸版印刷のグループ会社、ブックライブ社は 28 日、12 月 10 日から人気漫画「ガラスの仮面(美内すずえ作、白泉社)」を電子書籍専用端末向けに配信することを決めた。 同社が同日発売する電子書籍専用端末「リディオ」などで読める。 「ガラスの仮面」の電子書籍はタブレット端末など向けには既に販売されているが、電子書籍専用端末で読むための電子ペーパー版は初めて。 「ガラスの仮面」を含む白泉社の漫画 261 点が配信される。 また、「三国志(北方謙三著)」、「龍神の雨(道尾秀介著)」など書籍 25 点は、初めて電子書籍化され、配信される。 (asahi = 11-29-12) 「サイバーマンデー」販売は過去最高、アマゾン「キンドル」好調 年末のオンライン商戦の幕開けとなる 26 日の「サイバーマンデー(感謝祭翌週の月曜日)」は、インターネットを通じた売上高が前年比 30.3% 増加し、過去最高に達した。 IBM がまとめた米小売企業 500 社のウェブサイトを通じた取引データで明らかになった。 ウォルマート米国部門のオンライン部門、ウォルマート・ドット・コムのスポークスマンによると、「サイバーマンデー」の売上高は過去最高に達した。 ウォルマートのモバイルアプリを経由した同社サイトへの訪問者数は前年比 280% 増加した。 また、アマゾン・ドット・コムによると、アマゾンのタブレット端末「キンドル」の売上高は 1 日当たりで過去最高を記録した。 具体的な数値は明らかにしていない。 売り上げ上位 10 品目のうち 9 品目はキンドルやキンドル周辺機器、デジタルコンテンツとしている。 アマゾンは「キンドル・ファイア」を 30 ドル値下げして 129 ドルで販売しており、サイバーマンデーの値引き商品としてはこれまでで最も売れ行きが良かったとしている。 パシフィック・クレスト・セキュリティーズのアナリスト、チャド・バートレイ氏は「キンドル・ファイアの需要は予想以上に強い。 そのことは、短期的にアマゾンがアップルやグーグルとうまく戦っていることを示している。 長期的には、キンドルの普及でデジタルメディアなどの販売も押し上げられるだろう」として、第 4・四半期の「キンドル・ファイア」の販売見通しを 550 万台から 800 万台に引き上げた。 アマゾンの第 4・四半期売上高見通しについても 222 億 5,000 万ドルから 227 億 5,000 万ドルに上方修正した。 一方、調査会社のチャネル・アドバイザーによると、オンライン小売り大手のイーベイは、年末商戦最初の 5 日間の売上高がライバルのアマゾンを上回ったもよう。 チャネル・アドバイザーは、小売業者がイーベイやアマゾンなどのウェブサイトを通じた販売したデータを集計している。 ただ、チャネル・アドバイザーのデータには、アマゾンが自社のサイトを通じて販売した「キンドル」などのデータは含まれていない。 チャネル・アドバイザーによると、イーベイやアマゾンなどのサイトを通じて外部の小売業者が販売したサイバーマンデーの「顧客売上高」は、イーベイが前年比 55.2% 増加。 伸び率は前年の 5 倍に達した。 感謝祭から 5 日間の「サイバー・ファイブ」期間におけるイーベイの「顧客売上高」は前年比 38.3% 増加した。 それに対し、アマゾンの「顧客売上高」はサイバーマンデー当日が前年比 42.4%、「サイバー・ファイブ」では同 37.7% 増加した。 チャネル・アドバイザーのスコット・ウィンゴ最高経営責任者 (CEO) は、イーベイの「顧客売上高」がアマゾンを上回ったのは、少なくとも 2007 年以来初めてだと指摘した。 IBM によると、サイバーマンデーのネット商戦ピークは米東部時間午前 11 時 25 分。 回線高速化など家庭のインターネット環境は改善しているものの、依然として職場先から商品を物色している消費者の姿が浮かび上がる。 またモバイル端末経由で商品をチェックした消費者は全体の 18% 程度と、前年から約 70% 増加。 モバイル端末経由で購入した割合はサイバーマンデーの売上高の 13% に達した。 (Reuters = 11-28-12) 電子書籍端末「格安」競争時代 1 万円未満が主流に ![]() 【長崎潤一郎】 電子書籍を読む専用端末の価格競争が過熱している。 楽天の子会社や米アマゾンが相次いで 1 万円を切る端末を投入し、ソニーも昨年秋に 2 万円前後で売り出した商品を半額以下に値下げした。 各社は端末の販売では利益を追わず、自社の電子書店に客を呼び込んでもうける戦略を描く。 (asahi = 11-18-12) アマゾン、「Kindle Fire HD」と「Kindle Paperwhite」を日本でも発売へ
アマゾンは 10 月 24 日、同社の小型タブレットである「Kindle Fire HD」と電子書籍端末である「Kindle Paperwhite」を、日本でも発売を開始すると発表した。 すでに同社の Web サイトでは予約を受け付けており、発売日は 11 月 19 日の予定。 「Kindle Fire HD」は 7 インチの画面を搭載し、1,280 x 800 ピクセルの画面解像度。 屋外でも見やすいよう、画面は IPS、偏光フィルター、反射防止技術を採用している。 本体サイズは 193mm x 137mm x 10.3mm で、重量は 395g。 デュアル・バンド・ワイヤレス接続やデュアル・ステレオ・スピーカーも実装されている。 内蔵ストレージは 16GB (使用可能領域約 12.6GB)、または 32GB (使用可能領域約 26.9GB)で、価格は 16GB モデルが 1 万 5,800 円、32GB モデルが 1 万 9,800 円となっている。 バッテリー駆動は 11 時間以上の連続使用が可能だが、これはビデオや音楽の視聴、読書などの使用時で、通信機能を利用している場合はこれよりも短くなる。 一方、電子書籍端末の Kindle Paperwhite は 6 インチのディスプレイを搭載し、画面解像度は 212 PPI。 本体サイズは169mm x 117mm x 9.1mm で、重量は 213 グラム。 ディスプレイ技術は Paperwhite、内蔵型ライトを採用し、「長時間の読書でも目が疲れない(同社)」くふうが施されている。 内蔵ストレージは 2GB だが、Amazon.com から購入したコンテンツは、無料のクラウドストレージに格納できる。 価格は Wi-Fi 接続のみの「Kindle Paperwhite」が 8,480 円、Wi-Fi+無料 3G 接続が可能な「Kindle Paperwhite 3G」は 1 万 2,980 円となっている。 また同社は同日、「Kindle ストア」の刷新も発表し、日本語書籍が 5 万冊を超えることも明らかにした。 日本語書籍の中には「光圀伝」、「ツナグ」、「テルマエ ロマエ」といった旬の書籍/マンガから、大沢在昌氏や貴志祐介氏といったベストセラー作家の作品もラインアップされている。 また、日本語以外の書籍も 140 万冊以上揃っているという。 ((Computerworld = 10-24-12) ニコニコ静画で電子書籍 3 万冊を有料配信
ドワンゴとニワンゴは 2012 年 10 月 17 日、両社が運営する「ニコニコ静画」において、講談社、集英社、小学館、角川書店、秋田書店など計 124 社の出版社との提携を発表した。 10 月 24 日午後 3 時から、コミックを中心に小説や写真集などの有料コンテンツ 3 万冊以上を配信する。 ニコニコ静画は、イラストやマンガを投稿して、他のユーザーがコメントを書き込んだりする Web サイト。 これまでもニコニコ静画では、無料の電子書籍や角川書店の「BOOK☆WALKER」で購入した書籍を閲覧できた。 今回の提携でサービスを拡大した形だ。 有料コンテンツには、集英社の「ONE PIECE」や、講談社の「宇宙兄弟」、小学館の「名探偵コナン」など、人気コミックが含まれる。 「価格は実際の書籍と同じか、安くなる予定。 出版社によって異なる。(ドワンゴ)」 同社のサービスで使われている独自のポイントシステム「ニコニコポイント」で決済する。 サービス開始当初は、パソコンでのみ利用可能。 近日中に iOS アプリ「ニコニコ静画」でも対応し、iPhone や iPad で利用できるようにするという。 (鷹野美紀、日経パソコン = 10-18-12) |