新潟の女性、デング出血熱で死亡 フィリピンで感染か 厚生労働省は 22 日、フィリピンから帰国した新潟県の 30 代女性が、デング熱が重症化した「デング出血熱」で死亡したと発表した。 フィリピンで感染したとみられるという。 デング出血熱での死亡は日本では 2005 年以来。 厚労省によると、女性は 6 月 29 日から今月 15 日までフィリピンに滞在。 滞在中から頭痛や発熱があり、帰国後の 16 日に新潟市内の医療機関を受診した。 発疹や出血、ショック状態などがあったため入院となり、デングウイルスの感染が確認された。 21 日に死亡した。 デング熱は蚊に刺されて感染する。 女性は帰国後、蚊に刺されていないとみられ、厚労省は「国内で感染が広がる可能性は低い」としている。 デング熱は通常、発症から 2 - 7 日で解熱するが、まれに重いデング出血熱などを発症することもある。 (asahi = 7-22-16)
デング熱の国内感染、今季ゼロ 海外感染は最多に 昨年、患者が 162 人に上ったデング熱の国内感染が、今季は 1 人も報告されていない。 ウイルスを媒介する蚊の活動期も過ぎたため、ゼロでシーズンを終えそうだ。 一方、海外で感染して日本で発症した今年の患者数は、10 月下旬で年間の過去最多を超えた。 それでも国内感染が出ない理由は、はっきりしていない。 「夏の間は心配していたが、蚊が少なくなってきてやっと気分が晴れた。」 3 日午後、東京都渋谷区の都立代々木公園でウォーキングをしていた区内の女性 (54) はこう語った。 この夏は外出時に必ず虫よけスプレーをつけ、大学生の子ども 2 人にもスプレーを持たせていたという。 デング熱は昨年、約 70 年ぶりに国内での感染が確認された。 代々木公園周辺は、国内感染した患者 162 人の約 8 割が感染した場所とみられている。 推定感染地を東京都内まで広げると患者の 98% になる。 デングウイルスを媒介するヒトスジシマカは、日本での主な活動期は 5 月中旬 - 10 月下旬。 成虫は越冬しない。 東京医科大病院渡航者医療センターの濱田篤郎教授は「国内感染が見つかっていない理由はわからないが、蚊を増やさない対策や、海外で感染した患者を早く診断する取り組みがうまくいった可能性はある」と指摘する。 代々木公園は 4 月から植木の刈り込みを例年よりも深くし、風通しをよくして蚊が潜みにくくした。 8 月には園内 30 カ所に看板を立て、肌の露出を避けることや虫よけ剤の使用を利用者に呼びかけた。 都は今季、代々木公園を含む大規模な都立公園 9 カ所で、初めて春先から蚊を成虫にさせない薬を排水溝などに散布した。 10 月 23 日までに 9 公園で捕獲した約 2,700 匹にウイルス検査をしたが、すべて陰性だった。 検査は 11 月 13 日まで続けるという。 また、患者を早く見つけられるよう検査態勢を強化した。 デング熱と早くわかれば、知らずに外出して蚊に刺されることを減らせるためだ。 流行国への渡航歴の有無にかかわらず、感染が疑われる人がいたら、保健所の職員が医療機関を訪ね、採取血液を回収してウイルス検査をしている。 海外で感染して日本で発症した患者の報告数は、今年が 10 月 25 日までに 251 人。 データのある 1999 年以降最多だった 2013 年 1 年間の 249 人を上回った。 川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「ウイルスが入ってくる事態は続いている。 来年以降も蚊に刺されないように注意を続けることが大切。」と話す。 (福宮智代、武田耕太、asahi = 11-8-15)
「どこで流行してもおかしくない」デング熱患者数が過去最多ペースに! 厚労省が注意を呼びかけ デング熱の患者報告数が過去最多ペースとなっている。 デング熱患者が 80 人以上に 今月 10 日、デング熱に海外で感染して日本で発症した患者の数が 80 人にのぼった。 80 人という患者数は、1999 年の調査開始以降で過去最多ペースだ。 昨年は 162 人が発症 デング熱とは、デングウィルスが感染しておこる病気。 デングウィルスを持った蚊によって媒介される。 日本では昨年、70 年ぶりにデング熱の国内感染が確認され、関東地方を中心に162人が発症した。 世界で感染地域が拡大へ デング熱の感染地域は世界で拡大している。 デング熱は、東南アジアや中南米などの熱帯地域や亜熱帯地域で特に多く発生しているが、アフリカやオーストラリア、中国などでも感染がみられている。 中国の広東省では昨年、デング熱感染者が 3 万人を超えた。 WHO は今年 2 月、気候変動などの影響で、デング熱などの熱帯性の感染地域が世界各地に拡大していると警告。 感染症対策を呼びかけてる。 訪日外国人の増加も影響か? 日本国内では、訪日外国人の増加でデング熱の国内感染リスクが高まるのではないかという見方もある。 デングウィルスを媒介するヒトスジシマカが秋田県および岩手県より南のほとんどの地域でみられることから、国立感染症研究所の小林名誉所員はこう指摘している。 "どこで流行してもおかしくない" 厚生労働省は、長袖・長ズボンの着用や虫よけなど予防をして蚊にさされないようにと注意を呼びかけている。 (IRORIO = 5-25-15) デング熱、今年は流行させません 代々木公園で調査開始 昨夏、約 70 年ぶりに国内感染が確認されたデング熱の流行を防ごうと、東京都は 20 日、代々木公園(渋谷区)で蚊の採取を始めた。 11 月まで定期的に採取し、デングウイルスの保有の有無を把握する。 日比谷公園や上野公園などでも順次、蚊の採取を始める。 都は蚊の発生が増える毎年 6 月から、墓地や公園など都内 16 カ所で蚊を採取し、感染症ウイルスの有無を調査していたが、代々木公園は対象にしていなかった。 昨夏、代々木公園とその周辺から各地に感染が広がったのを受け、今年は調査開始を前倒しし、新たに代々木公園や浜離宮庭園、葛西臨海公園、戸山公園、駒沢公園、光が丘公園など 9 カ所を対象に加えた。 (川口敦子、asahi = 4-20-15) 蚊が媒介するチクングニア熱、米大陸で 100 万人が感染 デング熱に似た症状を引き起こす感染症のチクングニア熱が米大陸で流行している。 治療法はなく、ワクチンも存在しない。 1 年前に流行が始まって以来、感染者は 103 万人を超え、うち 155 人が死亡した。 チクングニア熱は蚊がウイルスを媒介して感染する。 かつてはアジアやアフリカからの帰国者で感染が確認されていたが、2013 年 12 月、カリブ海のサンマルタン島で初めて地元の蚊を介した感染が確認された。 西半球で流行が発生したのは初めてだという。 これまでに中米のすべての国で国内感染が確認され、米国では 12 月 12 日までにフロリダ州で 11 例の国内感染を確認。 さらに他国から帰国した 1,900 人の症例が全米で報告されている。 感染者が蚊に刺されると、血中のウイルスが蚊に運ばれて感染が広がる。 サンマルタン島から始まった流行は急速に広まり、収束する兆しはない。 ドミニカ共和国では感染者が人口の 5% に当たる 52 万人を突破。 これから夏を迎える南米のブラジル、ペルー、パラグアイなどでも国内感染が報告され、ブラジルの感染者は 2,000 人を超えた。 症例の 20 - 30% は慢性化し、関節炎やリウマチなどの症状が身体的障害を引き起こしたり、うつなどの精神疾患に結び付いたりすることもある。 今になってなぜ米大陸で感染が広がったのかは不明だが、特に気候が温暖な地域では今後何年も流行が続く恐れもある。 流行地域では、虫よけや蚊帳の使用、長袖の着用などを通じて蚊に刺されないよう注意を呼びかけている。 (CNN = 12-18-14) デング熱で閉鎖の代々木公園、2 カ月ぶりに開放 デング熱の国内感染で、大半が閉鎖されていた東京都立代々木公園(渋谷区)が 31 日朝、約 2 カ月ぶりに開放された。 気温が下がって蚊が減ったうえ、蚊からウイルスも検出されなくなり、都が安全と判断した。 ジョギングや散歩に多くの人が訪れる都心の憩いの場に日常の光景が戻った。 毎朝の散歩コースにしていた不動産管理業、浅間良市さん (78) は「待ちきれず開放時間の 10 分前に着いた。 閉鎖中は仕方ないので公園の周りを散歩していた。」と笑顔。 ギンナンを拾いに来た画家堀川理万子さん (48) は「自然が変わっていなくて安心した。」 園内の売店も営業を再開し、店員の女性 (21) は「この日が待ち遠しかった」と話した。 厚生労働省によると、30 日までに確認された国内感染者は 159 人。 このうち 128 人は代々木公園とその周辺を訪れていた。 15 日を最後に新たな感染者は報告されていないという。 (asahi = 10-31-14) デング熱で閉鎖の新宿御苑、17 日に再開 デング熱の国内感染の影響で閉鎖していた新宿御苑(東京都新宿区、渋谷区)について、環境省は 17 日から全域で施設利用を再開することを決めた。 殺虫剤の散布や幼虫駆除、気温の低下で蚊が大幅に減り、採取された蚊からもウイルスが検出されなくなったため。 新宿御苑は、近くの代々木公園周辺でデング熱に感染した人が見つかったことを受け、9 月 7 日から閉鎖していた。 週 1 度、園内で蚊を採取してウイルス検査をしてきたが、9 月 26 日を最後にウイルスは検出されていない。 ◇ 一方、東京都は 16 日、大半を閉鎖中の代々木公園(渋谷区)で 15、16 両日はデングウイルスを媒介する蚊を 1 匹も採取できなかったと発表した。 気温の低下や雨が原因とみられる。 都は 10 月中は閉鎖と蚊の採取を続け、利用再開を慎重に判断する方針。 (asahi = 10-16-14) デング熱、兵庫・西宮でも感染の疑い 首都圏以外で初 厚生労働省は 7 日、デング熱の国内感染が新たに 2 人で確認されたと発表した。 うち 1 人は兵庫県西宮市在住の女子学生 (19) で、同市内で蚊にさされ感染した疑いがあるという。 感染場所が首都圏以外とされるのは初めて。 国内感染したのは 18 都道府県在住の計 157 人になった。 女子学生は 9 月 28 日に高熱などを発症。 当初、10 - 16 日にかけて渡航したマレーシアで感染した疑いがもたれたが、国立感染症研究所でウイルスの遺伝子を解析した結果、塩基配列が代々木公園で感染した人たちのものと一致した。 女子学生は帰国後に東京周辺に行っておらず、厚労省は、代々木公園周辺で感染した人が西宮に訪れて蚊にさされ、ウイルスを持ったその蚊に女子学生が刺されて感染した可能性があるとみている。 西宮市は感染したとみられる場所で蚊の駆除をする予定。 (asahi = 10-7-14) デング熱:代々木とは別の感染源確認 静岡の 20 代男性 厚生労働省は 29 日、デング熱を発症した静岡県の 20 代男性のウイルスを検査したところ、遺伝子配列が東京都立代々木公園(渋谷区)周辺などで感染した患者のものと異なっていたと発表した。 代々木公園とは別の感染源とみられる。 同公園以外の感染源が確認されたのは初めて。 厚労省によると、男性は最近の海外渡航歴がなく、今月 18 日に感染が判明。 国立感染症研究所でウイルスを調べていた。 同省は、代々木公園からデング熱が広がるきっかけとなった感染者とは別の感染者が海外からウイルスを持ち込み、蚊を介してこの男性に感染したとみている。 どこで感染したかは分かっていない。 この男性以外でこれまでにウイルスを検査したのは代々木公園周辺や新宿中央公園(新宿区)、千葉市稲毛区などで感染したとみられる患者 8 人で、いずれも遺伝子配列は一致。 代々木公園に由来していることが判明している。 また厚労省は 29 日、新たに 20 - 60 代の都内の男性 3 人がデング熱に感染していたと発表。 国内の感染者はウイルスの遺伝子配列が異なる静岡県の男性を含め計 150 人になった。 (桐野耕一、mainichi = 9-29-14) デング熱感染、新たに 1 人 計 142 人に 厚生労働省は 22 日、デング熱の国内感染で、東京都内に住む 20 代女性 1 人が新たに確認され、17 都道府県在住の計 142 人になったと発表した。 女性は 9 月 7 日に東京・代々木公園周辺を訪れて蚊に刺され、11 日に発症したという。 東京都台東区は同日、都立上野恩賜(おんし)公園で 19 日に採取した蚊からデングウイルスは検出されなかったと発表した。 埼玉県の 20 代の女性が同公園を訪れて感染したとの報告を受け、女性が蚊に刺されたとみられる大噴水の周辺 30 カ所で計 109 匹を採取していた。 (asahi = 9-22-14) デング熱感染、計 141 人に 17 都道府県に在住 厚生労働省は 19 日、デング熱の国内感染が 17 都道府県在住の計 141 人になったと発表した。 この日の新たな感染者は 8 人で、うち 20 代女性が感染したとみられる東京・上野恩賜(おんし)公園では初めて感染が報告された。 ほかの 7 人はこれまで、感染が見つかっている代々木公園、新宿中央公園、外濠(そとぼり)公園かその周辺だった。 新宿中央公園で感染したとみられる東京都内に住む 40 代男性はこれまで判明した中で最も遅く、18 日に発症した。 (asahi = 9-19-14) デング熱感染、131 人に 厚労省、新たに 7 人確認 デング熱の国内感染が、東京都や埼玉県などに住む 7 人で新たに確認されたと、厚生労働省が 17 日発表した。 代々木公園周辺などに行かず、感染したとみられる場所が不明の新たな患者も見つかった。 これでデング熱の国内感染は 17 都道府県在住の計 131 人になった。 厚労省や都によると、9 月 5 日に発症した東京都在住の 60 代の男性。 勤務先は東京・四ツ谷付近で、外堀通りをよく歩くが、電車の中で 2 日に蚊に刺された記憶もあるという。 また、埼玉県の 20 代男性はこれまで判明した中で最も遅い 12 日に発症。 代々木公園周辺に訪れていないという。 残り 5 人は代々木公園か新宿中央公園周辺に訪れていた。 (asahi = 9-17-14) デング熱に感染、計 113 人に 新たに 10 人確認 デング熱の国内感染が新たに 10 人で確認され、16 都道府県在住の計 113 人になったと、厚生労働省が 12 日発表した。 いずれも代々木公園とその周辺を訪れていた。 うち 1 人は秋田市に住む 10 代女性で、発症前に代々木公園だけでなく、中国にも訪れており、厚労省などが念のため、ウイルスの遺伝子配列を調べている。 (asahi = 9-12-14) デング熱感染、103 人に 代々木公園と周辺以外で 6 人 デング熱の国内感染が新たに 7 人で確認され、15 都道府県在住の計 103 人になったと厚生労働省が 11 日発表した。 感染したと推定される場所は、東京・代々木公園とその周辺が 97 人、それ以外が 6 人。 日本赤十字社は、代々木公園と新宿中央公園、外濠(そとぼり)公園に、4 週間以内に訪れた人に対し、献血をしないように呼びかけている。 日本産科婦人科学会などは 11 日、妊娠中の女性に対し、デング熱の感染が認められた地域で蚊に刺されないように長袖などを着たり、蚊に刺された場合は高熱などの症状があれば、早めに受診したりするよう注意を呼びかけた。 虫よけスプレーを使っても問題ないという。 学会によると、妊娠中の女性は特に後期ほど、妊娠していない女性より重症化しやすい傾向があるという海外の報告がある。 ただ、重症化の頻度はもともと低く、日本国内で発症した人での死亡は戦後報告がないことから、「過度に不安を抱く必要はない」としている。 (asahi = 9-11-14) デング熱、15 都道府県で 96 人 台東区でも感染か 東京都渋谷区の代々木公園とその周辺に訪れていないデング熱の国内感染者が新たに 3 人確認されたと、厚生労働省が 10 日発表した。 1 人は千葉県に住む 50 代男性で、勤務先の東京都台東区松が谷周辺で蚊に刺され、感染したとみられる。 もう 1 人は神奈川県在住の 20 代男性で、東京都千代田区の外濠(そとぼり)公園か同港区の青山公園で感染したとみられるという。 すでに感染場所と判明している新宿中央公園でも 1 人確認された。 新宿中央公園では 2 人目となる。 さらに代々木公園とその周辺でも新たな感染が確認され、今回のデング熱の国内感染は 15 都道府県在住の計 96 人になった。 うち、代々木公園周辺以外で感染したとみられるのは 6 人。 代々木公園とデング熱の関連が判明した後に、代々木公園周辺を訪れ、感染した人も出ている。 また、厚労省は、千葉市でデング熱に感染したとみられる 60 代男性について、ウイルスの遺伝子配列が代々木公園周辺で感染した人のウイルスと一致したと、発表した。 代々木公園周辺で感染した人が、千葉方面に訪れて蚊にさされ、ウイルスを持った蚊に、この男性が刺された可能性が高いとみられるという。 (asahi = 9-10-14) 千葉市に住む男性、デング熱感染 東京訪れておらず 東京・代々木公園とその周辺以外で、デング熱に国内感染した 3 人目の患者が確認された。 千葉市稲毛区の社会福祉施設に住む 60 代の男性で、最近の海外渡航歴がなく、東京都内へも訪れていないという。 厚生労働省が 9 日、発表した。 男性は 8 月 31 日に発熱などの症状が出て、2 日に市内の医療機関に入院。 8 日にデング熱と確認された。 容体は安定しているという。 現在、国立感染症研究所でウイルスの解析を実施中で、厚労省などが感染ルートなどを調べている。 (asahi = 9-9-14) 新たなデング熱、神宮外苑か外濠公園 新宿御苑は閉鎖へ 東京・代々木公園と周辺以外で、デング熱に国内感染した 2 人目の患者が確認された。 厚生労働省が 6 日、発表した。 東京都 23 区内の 60 代男性で、代々木公園の東にある明治神宮外苑や外濠(そとぼり)公園を訪れており、ここで蚊に刺されて感染したとみられるという。 感染が広がる中、環境省は近くにある新宿御苑を 7 日から当面閉鎖することにした。 厚労省によると、男性は 9 月 1 日に発熱や頭痛などを発症、5 日に感染が確認された。 8 月 22 - 29 日に、明治神宮外苑北側のフットサル千駄ケ谷コートや外濠公園を訪れ、蚊に刺されたという。 容体は安定している。 原因となるデングウイルスは人から人へは直接うつらず、「蚊から人」、「人から蚊」という感染を繰り返し流行する。 (asahi = 9-6-14) 新宿中央公園でもデング熱感染か 代々木公園以外で初 約 70 年ぶりのデング熱の国内感染が、発症前に都立代々木公園周辺に行っていない埼玉県在住の 30 代の男性で初めて確認されたと、厚生労働省と埼玉県が 5 日、発表した。 厚労省などは、東京・新宿中央公園で感染したとみている。 新宿区は、公園内での蚊の発生状況を調べて駆除作業をするか検討する。 埼玉県によると、男性は渡航歴がなく、8 月 30 日に発熱や頭痛などの症状が出て、9 月 1 日に埼玉県内の医療機関を受診、5 日に国立感染症研究所の検査で感染が確認された。 現在は外来治療中で、容体は安定しているという。 発症する 2 週間前の男性の行動歴を調べたところ、代々木公園周辺に行っておらず、新宿中央公園に 8 月 18、20、21、22、26 日に訪れ、「蚊に刺されたと思う」と話しているという。 (asahi = 9-5-14) 代々木公園の大部分閉鎖、広範囲でデング保有蚊 東京都渋谷区の代々木公園で採取した蚊からデングウイルスが検出されたとして、東京都は 4 日午後 2 時から、同公園の大部分を閉鎖した。 今後、蚊のウイルスの有無などを引き続き監視し、解除の時期を決める。 都は今月 2 日、蚊の集まりやすい木陰や茂みなど園内 10 か所に蚊を採取するための仕掛けを設置し、約 300 匹の蚊を採取。 都健康安全研究センター(新宿区)でウイルスの有無を遺伝子検査した結果、4 か所の仕掛けで採取した蚊からウイルスが検出された。 都では、ウイルスを保有した蚊が同公園内の広範囲で確認されたとして、陸上競技場やサッカー場、イベント広場などを除く同公園の大部分を閉鎖することにした。 (asahi = 9-4-14) 代々木公園のデング熱感染、計 55 人に 東京・代々木公園とその周辺で発生したデング熱の国内感染が、東京、神奈川、千葉に住む男女 8 人で新たに確認されたと、厚生労働省が 4 日、発表した。 いずれも容体は安定しているという。 約 70 年ぶりに確認されたデング熱の国内感染は 11 都道府県在住の計 55 人になった。 55 人の住所は、東京が 36 人、埼玉、神奈川、大阪が各 3 人、新潟、千葉、山梨が各 2 人、北海道、青森、茨城、愛媛が各 1 人。 いずれも直近の海外渡航歴がなく、代々木公園やその周辺を訪れていた。 厚労省は、公園やその周辺でウイルスを持った蚊に刺されて、感染したとみている。 (asahi = 9-4-14) デング熱、代々木公園の蚊からウイルス検出 3 日に捕獲 東京都立代々木公園(渋谷区)とその周辺で発生したデング熱の国内感染で、都が公園内 10 カ所で 3 日に採取した蚊のうち複数箇所で、ウイルスが検出されたことが 4 日、分かった。 現在もウイルスを保有する蚊が公園と周辺に生息していることになり、都は駆除などの対策を練り直す検討を始めた。 都は 2 日に公園内 10 カ所に蚊を捕獲するための仕掛けを設置し、3 日に回収して都の研究機関でウイルスの保有状況を調べていた。 デング熱を巡っては、3 日までに 11 都道府県で 47 人の感染が確認されている。 いずれも海外の渡航歴はなく、代々木公園とその周辺を訪れていた。 (asahi = 9-4-14) デング熱感染、新たに 13 人 11 都道府県の計 47 人に デング熱の国内感染が、北海道と愛媛、東京、新潟、山梨の 4 都県に住む男女 13 人で新たに確認されたと、厚生労働省が 3 日、発表した。 いずれも直近の海外渡航歴がなく、東京都立代々木公園やその周辺を訪れていた。 厚労省は公園やその周辺でウイルスを持った蚊に刺されて、感染したとみている。 厚労省によると、新たに感染が確認された 13 人は 10 代から 70 代で、8 月 14 日から 9 月 1 日にかけて発症した。 いずれも容体は安定しているという。 これで約 70 年ぶりに確認された国内感染は 11 都道府県在住の計 47 人になった。 北海道と愛媛県在住者の感染確認は初めて。 (asahi = 9-3-14) 札幌でもデング熱患者 代々木公園周辺で蚊に刺される 札幌市保健所は 3 日、市内の 40 代の女性がデング熱を発症して入院したと発表した。 女性に海外渡航歴はなく、8 月 22 日に東京・代々木公園周辺を訪れた際に蚊に刺され、29 日に発熱や頭痛などの症状が出て感染が確認された。 症状は快方に向かっているという。 同保健所によると、同市では 2011 年から今年 8 月までに 14 人がデング熱を発症したが、いずれも海外渡航歴があった。 国内で感染したのは今回が初めて。 (asahi = 9-3-14) デング熱、国内感染は 34 人に 新たに 12 人の感染確認 熱帯地方に多いデング熱で、大阪や青森、山梨、東京の各都府県に住む男女 12 人で新たに感染が確認されたと、厚生労働省が 2 日、発表した。 いずれも直近に海外渡航歴がなく、東京都立代々木公園やその周辺を訪れていた。 厚労省は公園やその周辺でウイルスに持った蚊に刺されて、感染したとみている。 いずれも容体は安定しているという。 新たに感染が確認された 12 人の住所は、東京が 7 人、大阪が 3 人、青森と山梨が 1 人ずつ。 8 月 14 日から 9 月 1 日にかけて発症した。 これで 70 年ぶりに確認されたデング熱の国内感染は計 34 人となった。 (asahi = 9-2-14)
デング熱、大阪で 3 人感染確認 代々木公園を訪問 熱帯地方に多いデング熱に、大阪府高槻市在住の 10 代の女性 3 人が感染したことがわかった。 高槻市によると、直近の海外渡航歴はなく、国内で感染したとみられる。 直近の海外渡航歴がない人のデング熱の感染については、厚生労働省が 8 月 27 日に約 70 年ぶりに確認したと発表。 9 月 1 日までに東京、埼玉、千葉、茨城、神奈川、新潟の 6 都県に住む 10 歳未満 - 50 代の男女 22 人の感染者が見つかった。 いずれも 8 月に東京都渋谷区の都立代々木公園やその周辺を訪れていたことから、公園周辺でウイルスを持った蚊に刺されて、感染したとみられている。 多くは 8 月 16 日以降に発症しており、重症化はしていないという。 (asahi = 9-2-14) デング熱新たに 19 人感染確認 いずれも代々木公園訪問 熱帯地方に多いデング熱に、埼玉、東京、千葉、茨城、神奈川、新潟の各都県に住む 19 人で新たに感染が確認されたと、厚生労働省が 1 日発表した。 いずれも海外渡航歴がなく、発症前に東京都立代々木公園周辺に訪れており、厚労省は公園周辺でウイルスを持った蚊に刺されて、感染したとみている。 これで約 70 年ぶりに確認されたデング熱の国内感染は計 22 人となった。 厚労省は「デング熱に感染しても重症化するのはまれ。 蚊に刺されて 3 - 7 日程度で高熱があれば、早めに医療機関を受診してほしい。」としている。 (asahi = 9-1-14) 新潟の 10 代男性、デング熱感染か 代々木公園を訪問 横浜市は 31 日、1 カ月以内に海外渡航歴がない神奈川県横須賀市の 10 代の女子高校生と横浜市港北区の 20 代の男子大学生が、デング熱に感染した疑いがあると発表した。 市によると、2 人はそれぞれ 8 月 16 - 18 日に東京都の代々木公園周辺に出かけた。 その後、8 月下旬に 39 度以上の発熱や吐き気を訴えて横浜市の医療機関を受診し、いずれも入院。 市衛生研究所で血液検査をしたところ、いずれもデング熱の陽性反応が出たという。 また、新潟県は 31 日、海外渡航歴がない県内の 10 代の男性が熱帯地方に多いデング熱に感染した疑いがあると発表した。 男性は 8 月 20 日に学校行事で東京・代々木公園を訪れており、蚊に刺された可能性があるという。 同じ学校で他に症状が出ている人はいない。 男性は 24 日に発熱や頭痛などの症状を訴え、県立新発田病院に入院中。 快方に向かっているという。 県保健環境科学研究所のスクリーニング検査で 30 日、デング熱に陽性の結果が出た。 現在、国立感染症研究所で確認検査中で、9 月 1 日に結果が判明する予定。 (asahi = 8-31-14) デング熱、新たに 2 人の感染確認 都内男性と埼玉女性 約 70 年ぶりの国内感染が確認されたデング熱で、厚生労働省は 28 日、東京都内に住む 20 代の男性と埼玉県内に住む 20 代の女性の 2 人で新たに感染が確認されたと発表した。 いずれも最初に見つかった埼玉県に住む 10 代後半の女性が通う都内の学校の同級生で、海外渡航歴がないという。 国内感染は計 3 人になる。 国立感染症研究所の調べでは、3 人はいずれも都立代々木公園(渋谷門付近)で蚊にさされたと話しているという。 3 人から検出されたウイルスの型が同じだった。 東京都が緊急に公園で採取した蚊からは、ウイルスの保有は見つかっていないという。 都は代々木公園の渋谷門付近を中心に蚊の駆除をする予定。 (asahi = 8-28-14) デング熱の国内感染を確認、約 70 年ぶり 埼玉の女性 厚生労働省は 27 日、埼玉県内に住む 10 代後半の女性が、東南アジアや中南米で流行しているデング熱に感染したと発表した。 女性は海外への渡航歴がなく、国内で感染したとみられる。 海外渡航者の感染は毎年 200 人程度確認されているが、渡航歴がない人の国内での感染確認は約 70 年ぶりという。 厚労省は、海外で感染して帰国した人から、蚊を介して感染した可能性が高いとみている。 デング熱は蚊が媒介するウイルス性の感染症で、熱帯地域に多い。 38 度を超えるような急な発熱や頭痛、筋肉痛が主な症状だ。 人から人へは直接感染しない。 世界保健機関 (WHO) によると、適切な対症療法が取られれば致死率は 1% 以下とされる。 日本では 1940 年代前半に流行したが、その後発生は確認されていなかった。 厚労省によると、女性は 8 月 20 日に突然の高熱で、さいたま市内の医療機関を受診し入院。 国立感染症研究所の検査で 26 日にデング熱の感染が確認された。 女性は入院中だが、症状は安定しているという。 女性は東京都内の学校に在学中で、厚労省とさいたま市が関係自治体と連携をとり、感染ルートを調べている。 (asahi = 8-27-14) |