海外向け情報サイトで 1 位に 鳥取県はなぜ外国人観光客にモテる

来年のオススメは鳥取県 - -。 国内最大級の外国人向け日本情報サイト「ガイジンポット」が「2019 年に外国人が訪れるべき観光地ランキング」を発表。 なんと、意外にも鳥取県が 1 位に輝いた。 2 位の福岡市、3 位の東京・代官山を抑えての快挙。 鳥取県はブランド総合研究所の「都道府県&市区町村の観光意欲度ランキング 2018」で 37 位と低調だったが、世界的に大躍進したことになる。

「私たちもびっくりしました」とは鳥取県観光戦略課主事の竹内淳子氏だ。 「当県には鳥取砂丘コナン空港と米子鬼太郎空港があり、後者はソウルからの直行便を週 3 便から 5 便に増加。 週 2 便だった香港からの直行便を 3 便にしました。 便数が増えたおかげで、さらに観光客が増えました。 境港には韓国とウラジオストクをつなぐフェリーが週に 2 便来港しています。 一番多いのは韓国のお客さま。欧米人は鳥取砂丘を見て『日本にも砂漠があるのか』と驚かれます。」 このほか断崖にあるため "日本一危険な国宝" と呼ばれる「投入堂」や、水深 20 メートルまで見える浦富海岸も人気スポットだ。

漫画とアニメ人気の相乗効果

さらに外国人を喜ばせるのが「青山剛昌ふるさと館(北栄町)」と「水木しげる記念館(境港市)」。 前者は人気漫画「名探偵コナン」の作者の青山氏にちなんだ施設で原画やゲームを、後者は「ゲゲゲの鬼太郎」の関連品を展示している。 鬼太郎は台湾でテレビ放送され、コナンはアジアのほかカナダで人気を博しているそうだ。

「米国の人気トーク番組の司会者コナン・オブライエンさんが『私と同じ名前だから』と今年 9 月に来県しました。 そのニュースが海外メディアで発信されて広く知られたことも大きいようです。(竹内淳子氏)」 鳥取県を訪れる外国人観光客の数は 15 年の 10 万 3,430 人から 17 年は 14 万 530 人に増加。 今年は 9 月時点で 12 万 6,210 人と昨年を上回る勢いだ。 交通ジャーナリストの間貞麿氏が言う。

「もともと砂丘の人気が高いところに漫画とアニメの魅力が加わったことが大きい。 砂丘に興味がない人はコナンや鬼太郎を見に行くなど外国人観光客の幅が広がりました。」 日本人には人気薄でも、何が外国人にウケるか分からない。 (日刊ゲンダイ = 12-28-18)


出雲大社へ「初詣ミッドナイト電車」 島根・一畑電車が大晦日に運行

一畑電車(島根県出雲市平田町)は、新年を出雲大社(同市大社町)で迎える人に便利な「初詣ミッドナイト電車」を 31 日深夜から 1 日未明にかけて運行する。 ミッドナイト電車は、松江しんじ湖温泉駅 - 出雲大社前駅 1 往復 2 便と、電鉄出雲市駅 - 出雲大社前駅 3 便の計 5 便で、いずれも 2 両編成。 松江しんじ湖温泉駅を 31 日午後 10 時 25 分に出発し、川跡駅まで各駅停車した後、出雲大社前駅に同 11 時 21 分到着。 帰りは、同駅を 1 月 1 日午前 1 時 40 分に出発し、川跡駅から各駅停車となり、松江しんじ湖温泉駅に同 2 時 36 分に着く。

電鉄出雲市駅からは 31 日午後 11 時 13 分に出発し、各駅停車で出雲大社前駅に同 11 時 35 分到着。 同駅からの帰りは、1 本目が 1 月 1 日午前 0 時 50 分に出発し、各駅停車で電鉄出雲市駅に同 1 時 13 分着。 2 本目が同 1 時 50 分に出発し、各駅停車で電鉄出雲市駅に同 2 時 13 分に到着する。

同社はこれに先立ち、初詣に便利な「出雲大社初詣前売往復乗車券」を 12 月 31 日まで販売している。 松江しんじ湖温泉 - 出雲大社前区間(片道大人 810 円)が 1,400 円、電鉄出雲市 - 出雲大社前区間(同 490 円)が 800 円など、各駅ごとに用意。 12 月 31 日の始発から使え、ミッドナイト電車にも利用できる。 使用期限は来年 3 月 31 日まで。 問い合わせは同社運輸部営業課 (0853・62・3383)。 (sankei = 12-27-18)


スマホで花を遠隔管理 出雲の曽田園芸が最優秀賞

次世代を担う農家を表彰する「グッドアグリアワード」のテクノロジー部門で、島根県出雲市斐川町沖洲の曽田園芸が最優秀賞を受賞した。 新技術を採り入れた取り組みなどを表彰する同部門。 花を栽培するハウスを遠隔管理するシステムを構築し、経費削減につなげたことが評価されたという。

同賞は、農業専門誌「アグリジャーナル」が主催し今年から始まった。 曽田園芸は 3 カ所の農場でシクラメン、アジサイ、クリスマスローズなどを手がけている。 農場長の曽田寿博さん (38) によると、クリスマスローズは暑さに弱いため高地での栽培が望ましいが、遠方の用地が必要になり経費がかかるのが悩みだった。 (奥平真也、asahi = 12-22-18)


〈プレスリリース〉

島根の県立高校とスイスの家具メーカーが協業した "新職員室" 「センセイオフィス」が 2019 年 4 月に誕生

先生の働き方改革を、職員室の刷新から

島根県立津和野高等学校

島根県立津和野高等学校(島根県鹿足郡、校長 : 熊谷修山、以下津和野高校)は、先生の働く環境を改善し仕事の能率を上げることで、生徒と関わる時間や質の向上を目的に、スイスの家具メーカー・ヴィトラと協業し、職員室のレイアウトや家具を刷新する「センセイオフィス」プロジェクトを開始します。 従来の閉鎖的な職員室から脱却し、2019 年 4 月までに "新職員室" を完成させる予定です。

同高校は、生徒数の減少による統廃合の危機から、2011 年より島根県が推進する「高校魅力化事業」を採用し、積極的な学校改革を進めてきました。 同事業の一環として配置された、全国でも珍しい「高校魅力化コーディネーター」の活躍により、2018 年現在、島根県以外からの入学生が全体の約 2 割を占め、全校生徒数は 5 年前に比べて約 1.2 倍の 192 名(2018年4月時点)と増加しました。 先生の働き方改革の声が高まる昨今、これまで生徒のみに向けられていたこの「高校魅力化」を、先生に目を向け、働く職場である職員室を改善することで、高校としての魅力をさらに高めようと考えました。

そこで、最新の働く環境と家具を提供するスイスの家具メーカー・ヴィトラに協力を求め、同プロジェクトを発足。 「センセイオフィス」という名称は、"職員室" という名称そのものを変えることで、先生の意識と働き方を変えたいという思いを込めてつけられました。 先生が快適で業務に集中でき、結果として生徒との関わりの時間や質が向上する環境を、ヴィトラがレイアウトや家具で提案します。

島根県立津和野高等学校は、「高校魅力化」を今後も発展させ、生徒、先生両者にとって、学びやすく働きやすい魅力ある高校を目指します。 今回の「センセイオフィス」の取り組みを、先生の働く環境改善の一事例として全国に発信し、学校における働き方改革の推進に努めてまいります。

島根県立津和野高等学校について

開かれた学校づくり、学校と地域を繋ぐ「高校魅力化コーディネーター」のいる高校

津和野高校は、創立 110 年、人口 7,500 人ほどの島根県津和野町にある唯一の高校です。 津和野は哲学者・西周や文豪・森鴎外などの偉人を輩出した藩校「養老館」のあった文教の町です。 近年は過疎化に伴い、入学者数は 2002 年(平成 14 年)から 2011 年(平成 23 年)までのわずか 10 年間で 3 分の 1 にまで減少。 4 学級から 2 学級にまで学級数が減少し、さらに商業科の廃止や、部活動の廃部などが続き、学校の活力が大きく失われました。

統廃合の危機から学校改革に乗り出し、2011 年より島根県が推進する「高校魅力化事業」を採用。 2013 年には「高校魅力化コーディネーター」を配置しました。 学校と地域をつなぐコーディネーターの活躍により、 実際の地域課題を素材として解決を考える総合学習や、放課後に地域に出て活動する地域系部活動などを積極的に実践しています。 (PR Times = 12-17-18)


韓国中学生から? 竹島教育批判 41 通、島根の中学に届く

韓国の女子中学校の生徒を名乗る人物から竹島(隠岐の島町)に関する日本の教育を批判したり、竹島が韓国領だと主張したりするはがき 41 通が 11 月下旬、島根県内の中学校 1 校に届いていたことが分かった。 県が 14 日、発表した。 県は、県が設置する竹島問題研究会の下條正男座長(拓殖大教授)名で反論の文書を女子中学校へ送った。

県竹島対策室によると、はがきは 10 月 26 日に 36 通、翌 27 日に 5 通が届いた。 いずれも韓国中部の世宗(セジョン)特別自治市の女子中学校の生徒たちが書いたとみられ、文面は生徒に向けて、「独島(トクト)(竹島の韓国名)が大韓民国の領土だと知ってほしい」、「(日本の)教科書をそのまま信じないで」などと韓国語や英語で書かれていた。 県は内閣官房などに報告したうえで、竹島問題研究会に反論の文書を日本語と韓国語で作成してもらったという。

文書では、韓国側の領土だとする過去の文献や証言について「ほかの文献や史料で確かめてみる必要があります」として、生徒たちの主張に反論している。 県内では、昨年 5 月にも韓国南西部の中学生が松江市など 5 市 56 中学校の「地理教師」に宛てた日本の竹島教育を批判する手紙が届いた。 (長田豊、asahi = 12-15-18)


島根から幸運のエノキタケ 名称は「黄雲」に

島根県林業課は、中山間地域研究センターが県内の自生種を採取して開発したオリジナルエノキタケの名称を「黄雲(こううん)」に決定したと発表した。 「黄雲」は色は黄色で、既存品種と比べ傘が大きく、軸が太いのが特徴。 昨年の試食アンケートでは、「味が良い」、「歯ごたえがある」などの高評価を得ていた。 名称は、公募により集まった 265 点から選定。 商品の特徴の一つである「黄色」と、島根県の旧国名「出雲」から 1 文字ずつ取り、「こううん」の音を当てはめたという。 (sankei = 12-12-18)


〈プレスリリース〉

「島根県益田市と包括連携協定を締結」

スマートシティの標準仕様をテストベッドの地、益田市から世界へ

一般社団法人益田サイバースマートシティ創造協議会

高齢者健康データのモニタリングなどのプロジェクトを実施し CPS 社会の実現目指す

一般社団法人益田サイバースマートシティ創造協議会(以下 MCSCC : Masuda Cyber Smart City Creative Consortium、所在地 : 島根県益田市駅前町 17 番 1 号 EAGA 産業支援センター内、代表理事 : 又賀善茅)は平成 30 年 11 月 7 日、益田市とともに、スマートシティの実現に向けた IoT テストベッド事業推進に関わる包括連携協定締結の調印式を行いました。 益田市と一般社団法人益田サイバースマートシティ創造協議会が本協定に定める分野において、包括的な協力・連携関係を構築することで地方創生型スマートシティの推進を図ることを目的とします。

目的 : 益田市と一般社団法人益田サイバースマートシティ創造協議会 (MCSCC) は、包括的な連携に基づき相互に協力し(共築)、IoT 技術を活用して行政課題の解決や地域の活性化に取り組むほか、スマートシティに実装する IoT 技術の進化を目指します。 益田市でのテストベッドの結果は、他の地方都市に都市間連携で提供します。 第 1 弾の移植先としては、MCSCC の学術会員でもある八代市産業振興協議会・IoT 八代同盟になる予定で、鳥獣 IoT を共築する計画です。 (PR Times = 12-10-18)


19 校が県外から受け入れ 島根県に“高校留学”する魅力とは

受験シーズン到来だ。 進路に迷っている受験生も多いかもしれないが、高校入試を控える中学生に人気の進学先が島根にある。 県外からも注目されているのが「しまね留学」なのだ。 島根県では、県立高校が県外生を募集。 昨年度は 184 人、今年度は 179 人が入学している。 "留学生" にとっての魅力は何か。 同県の教育庁教育指導課に聞いた。

「島根県には、1 つの市町村に 1 つの高校しかない地域も多い。 今後、少子化が進んだりして、その高校がなくなってしまうと、自治体の存続にも大きく関わることになります。 その対策として生まれたのが、県外から生徒を集めるプラン。 これがいくつかの学校で行われ、現在は県も支援。 4 年前から、東京や大阪などで合同説明会を開催し、多くの受験生や保護者が来場しています。」 地元の生徒でも通学が大変な中山間地域などにある高校には、寮が併設されていることもあり、"留学生" も多くが寮生活を送りながら学校に通っているという。 積極的に "留学生" を受け入れているのは 19 校。

「都会と比べて生徒数が少ないため、生徒は少人数クラスでじっくり学ぶことができます。 教師との距離が近く、地域と関わる授業も多い。 学校によっては、地域資源を活用してビジネスを起こす授業や、職場体験授業など、地域の企業や NPO などと連携したさまざまなカリキュラムも豊富。 そういう教師と生徒、地域が三位一体となり、授業を重ね、寮生活を送るうちに、自立心が育まれます。 それが、しまね留学の魅力です。」

偏差値教育に縛られがちな都会の学校よりも、生きていくのに必要なことがたくさん吸収できそうだ。 「県内、県外の生徒が交わることで、生徒たちはお互いに新しい価値観に触れ合い、刺激を受けながら成長していきます。 県外から来た生徒は卒業後、地元に戻ったり別の地域に移って進学や就職をしたりすることも多いですが、中には島根大学に進学してくれる生徒もいるんですよ。」 進路に迷う受験生を持つ親は、検討してみる価値が大いにありそうだ。 (日刊ゲンダイ = 12-9-18)


鳥取県、サンドを「ふるさと大使」に任命! ポケモンと大型コラボ ... 県内に大量発生だ

鳥取県は 2018 年 12 月 6 日、砂地を好むポケモン「サンド」を、県を PR する「とっとりふるさと大使」に任命したと発表した。 あわせて、コラボ観光キャンペーン「サンドおいでフェス in 鳥取」を実施する。 サンドが大使を務めるのは 12 月 6 日から翌年 1 月 14 日まで。 期間中は、特製グッズが当たるスタンプラリーや砂像の展示など、さまざまなコラボ企画を展開。 また、人気アプリ「ポケモン GO」上でも、鳥取県内ではサンドの出現率がアップする。

都道府県が特定のポケモンとコラボするのは全国で 3 例目。 サンドだけでなく、氷タイプの「アローラサンド」もふるさと大使に任命された。 特設サイトには、「二度サンド、鳥取においで」とのコピーも。 コラボ期間中には、サンドとアローラサンドが県内各地を訪問するグリーティングイベントや、特製グッズが抽選で当たるスタンプラリーなどを実施。 また「鳥取砂丘情報館サンドパルとっとり」には、ほぼ実寸大(40 - 60 センチ)のサンド砂像も設置される。

さらには、鳥取県内に展開する「すなば珈琲」も、期間限定で「さんど珈琲」と特別改名。 その理由についてすなば珈琲側は、「『サンド』がとっとりふるさと大使に任命され、『サンドおいでフェス in 鳥取』が鳥取県内で開催されるとのことで、『すなば』を屋号とする当店としてはこれ幸いと、この波に便乗いたしました。」と説明している。 改名中は、サンドパンをモチーフにした「目指せ! サンドパンケーキ(税込 1,080 円)」など、コラボメニューを提供するという。

「ポケモン GO」ともコラボ。 以下のように、期間中の鳥取県内では、サンドやアローラサンドの出現率が増加。 さらには、色違いのサンドと出会える可能性もあるそうだ。 (J タウンネット = 12-6-18)


〈プレスリリース〉

島津製作所、メディカル・ケア・サービス、ERISA、島根大学の 4 者で
認知機能に関連する生体マーカーの開発を目的とした共同研究契約を締結

(株)島津製作所(以下「島津製作所」)、メディカル・ケア・サービス(株)(以下 「MCS」)、(株) ERISA (以下 「ERISA」)、国立大学法人島根大学(以下「島根大学」)の 4 者は,「軽度認知障害における介入アプローチと生体マーカーに関する探索的検討」(以下「本研究」)に関する共同研究契約を締結した。 これに先立ち、島津製作所、MCS 等 5 者は ERISA の第三者割当増資を引き受け、7 月 31 日に同社へ計 1 億 4,500 万円を出資した。

厚生労働省によると,認知症患者は 2025 年には約 700 万人に達し,65 歳以上のシニア層の約 5 人に 1 人が認知症になると言われている。 それにつれて,医療費や介護費といった社会的費用も増加傾向にあり,慶應義塾大学の研究によると,日本の認知症の社会的費用は 2014 年時点で総額 14.5 兆円に上ると試算されている。 特に島根県は全国に先駆けて高齢化が進展しており、この課題に対応し島根大学医学部においては認知症の予防に関する研究が早くから行われてきた。

本研究においては、国内最大手の介護事業者である MCS が事業展開する有料老人ホームを拠点として、認知症予備軍と言われる軽度認知障害 (MCI) の方を対象に、認知機能の改善を目的とした介入プログラムを 6 か月間実施する。 また、介入の前後で,島根大学が長年にわたって研究対象として来た fMRI,及び島津製作所が製造販売する fNIRS による生体マーカー計測を行い、介入効果の評価方法を開発する。

本研究は、(1) 脳内の活性部位を可視化する 2 種類の異なる手法を用いて認知機能との相関を検証する点、及び、(2) 計測・医用機器製造販売事業者、統計解析会社、介護事業者、国立大学という認知症予防の技術開発に必要な専門家が提携している点において、独自性の高い画期的な取り組みとなる。 本研究により開発された認知機能改善プログラムと評価手法については、日本国内の地方自治体との連携を通じた事業化、及び MCS が事業展開する中国を始めとした世界への事業展開を 3 社で協力して推進する。 (innavi net = 12-3-18)


名称変更で売り上げ減も ワイン新表示 PR 腐心 島根の業者

ワインの新しい表示基準の適用(10 月 30 日)で島根県内で製造されている一部商品のラベル表示が変わった。 ブドウの産地とワインの醸造地が異なる場合などで商品名に産地名が使えなくなったためだ。 新基準適用を見越して早くから商品名を変更した島根ワイナリー(出雲市大社町)では中身は同じにもかかわらず売り上げが急減するなど、販売時の愛飲者への PR に腐心している。 島根ワイナリーは 12 月、看板商品「島根わいん」の商品名を「オリジナルスイート」に変更し、新ラベルで売り出した。 新表示基準で糖類やアルコールなどを加えた甘味果実酒は、商品名にブドウの産地名を入れられなくなり、8 カ月後の適用を見越して先手を打った。 (山陰中央新報 = 12-1-18)


銅剣磨いて古代の気分 出雲歴博でイベント 島根

島根県出雲市の荒神谷遺跡(斐川町神庭)から出土し国宝に指定されている 358 本の銅剣を常設展示している県立古代出雲歴史博物館(大社町杵築東)で 24 日、銅剣や銅矛の再現品を磨く催しがあった。 銅剣は 1984 年に博物館から東へ約 15 キロ離れた同遺跡で見つかり、翌年に銅鐸(どうたく) 6 個と銅矛 16 本も発見された。 98 年には国宝に指定された。

博物館は成分分析をして銅とスズ、鉛の合金で銅剣・銅矛を再現した。 学校の出張授業などで活用しているが、8 - 9 割が銅のため時間が経つと酸化してさびてしまう。 催しでは、それらを磨いてもらった。 用意したのは銅矛 1 本と銅剣 3 本。 水で湿らせたサンドペーパーで磨くと、赤茶色だった表面が金色に輝いていった。 参加した松江市大輪町の小学 4 年増田巧君 (9) は「磨くほど金色に光っていくのが面白かった」と笑顔だった。 (奥平真也、asahi = 11-28-18)


鳥取のカニ、ギネス認定 競りで 1 匹 200 万円

鳥取県は 24 日、鳥取港で今月 7 日に水揚げされ、200 万円で競り落とされたズワイガニが「競りで落札された最も高額なカニ」としてギネス世界記録に認定されたと発表した。 平井伸治知事は都内で開かれたイベントで「見事に認定された。 『せカニ記録』です。」と得意の駄じゃれで祝った。

カニは県の最高級ブランド「五輝星」に認定された 1 匹で、甲羅の幅 14.6 センチ、重さ 1.28 キロ。競り落とした鳥取市の鮮魚店経営、浜下哲爾さんがギネス記録の保持者となった。 現在は県に寄贈され、同市内のカニ展示施設で生きたまま展示されている。 鳥取県はこの日、東京都渋谷区で鳥取のカニを PR するイベントを開き、平井知事は「ぜひ 200 万円のカニを皆さんに覚えていただき、県に遊びに来てほしい」と話した。 (kyodo = 11-24-18)


出雲ナンバーは「ヤマタノオロチ」 デザイン決定

出雲、奥出雲、飯南の島根県 3 市町などでつくる協議会(会長・長岡秀人出雲市長)は 22 日、自動車のご当地ナンバープレート「出雲ナンバー」のデザインを決めた。 ヤマタノオロチをイメージした作品 A が選ばれた。

デザインは今年 7 - 8 月に公募。 県内外から 155 点が集まった。 有識者や 3 市町の首長でつくる選考委員会が 5 点に絞ったうえで、3 市町に在住・通勤・通学する人を対象に 10 - 11 月、アンケートを実施。 3,578 人の回答のうち、ヤマタノオロチの図柄を選んだ人が 1,052 人で最も多かった。

来月、国にデザインに関する提案書を提出する。 来年度に国の審査を受け、2020 年度から出雲ナンバーの交付が始まる。 (山田英之、mainichi = 11-23-18)

◇ ◇ ◇

出雲ナンバーの候補作 5 点 住民らの意見募集へ 島根

図柄入りご当地ナンバープレートの導入を進める島根県の出雲市、奥出雲町、飯南町でつくる出雲ナンバー推進協議会は、候補作 5 点を発表した。 25 都道府県から 155 点の応募があり、9 月 14 日の選考委員会で絞り込まれた。

協議会は、3 市町に在住・在勤・在学の人を対象に 10 日から 11 月 10 日までアンケートを募り、その結果を踏まえて、国に申請する最優秀賞と、優秀賞 2 点を 11 月下旬に決める予定。 アンケート用紙は 3 市町の窓口で入手できる。 3 市町のホームページからも回答できる。 (杉山高志、asahi = 10-2-18)


島根ゆかり、俳優・玉木宏さん出演「ご縁の国」 PR 動画公開

人気俳優、玉木宏さん (38) の出演する島根県の WEB ムービー「あなたと、ご縁がありますように」編が、今月上旬から公開されている。 縁結びの神様をまつる出雲大社をはじめ、恋愛や結婚・仕事など、縁結びのパワースポットにあふれた島根県。 平成 25 年度から、さまざまな「ご縁」を県外の人たちに感じてもらおうと、県は「ご縁の国しまね」プロモーションを実施しており、今回のムービーもその一環。 祖父が島根に住み、プライベートでも頻繁に島根を訪れるという玉木さんに出演を依頼した。

約 30 秒の今回の WEB ムービーは、出雲、石見、隠岐地域などを玉木さんが巡る構成で、出雲大社、石見神楽、玉造温泉、国賀海岸を訪れたシーンが流れ、最後に玉木さんの「あなたと、ご縁がありますように」という言葉で締めくくられている。 「ご縁の国しまね」プロモーション特設サイトで公開中で、玉木さんの動画は 12 月上旬まで、東京など首都圏での WEB 広告や JR 大阪駅(御堂筋口グランドビジョン)での広告にも活用される。 (sankei = 11-21-18)


島根の人口 68 万人割れ 前年比 5 千人減、自然減最多

島根県が 16 日、10 月 1 日現在の推計人口(速報)が 68 万人を初めて割り、前年同期比 5,042 人減の 67 万 9,626 人だったと発表した。 減少は 33 年連続で調査を始めた 1973 年以降、最少を更新した。 転出者が転入者を上回る社会減は抑制傾向が続くものの、死亡者数が出生児数を上回る自然減は、高齢化の進展で死亡者数が過去最多になり、出生児数が初めて 5 千人を割り込んだ影響もあり、過去最多となった。

高齢化の進展で今後も自然減は拡大するみられ、人口減少が避けられない中、地域の活力を維持するには社会減をいかに食い止めるかが鍵となり、県や市町村の効果的な対策が不可欠になっている。 男女別は、男性が前年同期比 1,828 人減の 32 万 7,648 人、女性が 3,214 人減の 35 万 1,978 人となった。 (山陰中央新報 = 11-17-18)


中古車店のラーメンがなぜミシュラン 鳥取で起きた奇跡

中古車販売店が、「ミシュランガイド」に掲載された - -。 ウソのような本当の話だが、その店は確かに鳥取にあった。 不可能を可能にした店主の情熱を味わおうと、店にはきょうも行列ができる。 「アルト」、「ワゴン R」、「スイフト」 …。 車種名が並ぶ看板を掲げた、鳥取市の中古車販売店「ホット・エアー」。 その看板のすぐ隣に「らーめん」と書かれたのぼりが、控えめにはためく。 店主は吉田克己さん (53)。 市内の自動車販売店勤務などを経て、2002 年に開業した。

その傍ら、子どもに「いいもの」を食べさせたいと、人工的な添加物を使わずに調理をすることに熱中。 ダシづくりに自信を持ち始め、地元の祭りでラーメンを出したところ評判に。 一念発起して店内に厨房(ちゅうぼう)を新設し、商談スペースを改修してカウンター席やテーブル席をしつらえ、12 年ごろから特製ラーメンを提供するようになった。

とはいえ中古車販売とラーメンの間には、あまりにも「落差」がある。 開店当初は来客ゼロは当たり前だったが、それでも味への追求は怠らない。 店を手伝う妻の香さん (51) は、「『絶対うまくいく』という根拠のない自信があって、従うしかないなと。」

試行錯誤を繰り返し、独学で理想のスープに近づいていく。 地元産の鶏ガラ、煮干しなどを組み合わせる。 「何か一つ」を突出させるのではなく、全体のハーモニーを重視。 デジタルの温度計や計量器を使って 1 度単位、0.1 グラム単位にこだわったものだ。 その評判は口コミで広がり、客が増えていった。 常連の蔵光(くらみつ)和美さん (68) は「しつこくなくて食べやすい。 実はラーメン嫌いなんだけど、ここのはペロッと食べちゃうんだよね。」

「地元の名店」から「全国区」となる転機は 2 月中旬に訪れた。 大衆食の店には似つかわしくないスーツ姿の「ただならぬオーラ」をまとう男。 食べた後に差し出した身分証には「ミシュラン」とあった。 閉店後に 1 時間ほど取材を受けたが、丹念に店内を撮影する様子や質問の鋭さに圧倒されたという。 そして 10 月に発売された「ミシュランガイド京都・大阪 + 鳥取 2019」でビブグルマン(価格以上の満足感が得られる料理)の店として掲載された。 ラーメン店は京都・大阪で計 8 店で、県内では唯一。 吉田さんは「人口最少県の鳥取から選ばれた、『奇跡の店』」と胸を張った。

反響は大きく、1 日に提供できる限界という約 60 食は連日完売。 それでも満足はしない。 業の中古車販売の看板も掲げつつ、日々味の改良を続け、ラーメンではまだ国内に 2 店しかないミシュランガイドの「星」の評価を狙う。 夢は「昔から大ファンのスター、吉川晃司さんに食べに来てもらうこと」と語る。 店名のホット・エアーには、「情熱」という思いを込めたという吉田さん。 「今となっては、『「ラーメンの熱い湯気』も連想するでしょ。」 (横山翼、asahi = 11-16-18)

1 日 60 食限定

ホット・エアー〉 所在地は鳥取市気高町浜村 6 の 1。 営業時間は午前 11 時 15 分からで、一日 60 食限定で売り切れ次第終了。 不定休。 看板メニューは「極み塩(税込み 800 円)」と「極み醤油(同 800 円)」。

ミシュランガイド〉 フランスのタイヤメーカー・ミシュランが 1900 年に初めて出版。 ドライバーに快適な移動や旅を促す目的で飲食店や宿泊施設などを紹介している。 料理は素材の質、料理技術の高さ、独創性などを考慮し、星の数などで評価する。 国内では 2007 年に東京版が初めて発行され、これまでに 19 エリアが紹介されている。 「東京」と「京都・大阪」版は毎年更新され、ほかに特別版がある。


多彩なキク見ごろ、出雲で菊まつり

出雲市西新町 2 丁目の県立しまね花の郷で、恒例の「菊まつり」が開かれ、見ごろを迎えた多彩なキクの花が来場者の目を楽しませている。 24 日まで。 会場には県内のキク愛好家らが丹精込めて育てた約 200 鉢がずらり。 「三本仕立て」と呼ばれる一つの苗から 3 本の高さの違う菊花に仕立てるものや小ぶりな創作菊などが並ぶ。

見どころの一つが、平安初期の嵯峨天皇が好んだとされる「嵯峨菊」。 下段に 7 輪、中段に 5 輪、上段に 3 輪の花を咲かせる「七五三作り」が特徴で、1.8 - 2 メートルもの高さに育てるという。 大ぶりな嵯峨菊の迫力に訪れた人も思わず足を止め、見入っていた。 花の郷の岸真課長は「近年は愛好家の高齢化や後継不足で出品数も減り気味。 若い人たちにキクを見てもらって興味を持ってもらえれば。」と話す。 17 - 18 日は嵯峨天皇を開祖とする嵯峨御流の生け花展もある。 (asahi = 11-15-18)


日本で最も美肌の都道府県は? 日本海側の県が上位独占

日本で一番、肌が美しい県は - -。 化粧品大手のポーラは 12 日、2012 年から続けている「ニッポン美肌県グランプリ」の 18 年版を発表した。 1 位は島根県、2 位は秋田県、3 位は石川県と、日本海側に面した県が上位を占めた。 空気中の水分量が多かったり、日照時間が短かったりする県が上位入りしているという。

ポーラは 1989 年から 29 年間、47 都道府県の女性の肌のデータを分析している。 今回のランキングは、同社の販売員が 17 年 9 月 - 18 年 8 月に接客した 20 歳以上の顧客 56 万 4,608 人について分析。 都道府県別に、▽ 潤い、▽ キメ、▽ 毛穴、▽ シワ、▽ くすみ、▽ シミ、▽ ニキビ、▽ マイクロダストの 8 項目を調べ、「美肌偏差値」を算出した。

島根県は昨年の 6 位からランクアップし、3 年ぶりに首位を奪還した。 日照時間の短さは 47 都道府県中 30 位だったものの、「生活面でのストレス軽減や食生活の改善など美肌によい習慣が増えたことが首位奪還の要因(ポーラ)」という。 一方で最下位は 3 年連続で群馬県だった。 ポーラは「日照時間が長く、水蒸気量も少ない土地柄に加え、生活習慣も影響している。」と分析している。 (asahi = 11-12-18)

ニッポン美肌県ランキング(カッコ内は前年順位)

1 島根県 (6) / 2 秋田県 (3) / 3 石川県 (2) / 4 富山県 (1) / 5 京都府 (7) / 6 愛媛県 (5) / 7 奈良県 (17) / 8 和歌山県 (28) / 9 山梨県 (14) / 10 岡山県 (4) / 11 徳島県 (13) / 12 東京都 (9) / 13 広島県 (10) / 14 鹿児島県 (35) / 15 高知県 (11) / 16 大阪府 (18) / 17 山形県 (8) / 18 三重県 (27) / 19 青森県 (34) / 20 新潟県 (16) / 21 福岡県 (29) / 22 宮崎県 (15) / 23 神奈川県 (20) / 24 千葉県 (32) / 25 佐賀県 (31) / 26 長崎県 (12) / 27 愛知県 (21) / 28 北海道 (24) / 29 福井県 (23) / 30 兵庫県 (30) / 31 山口県 (36) / 32 長野県 (22) / 33 滋賀県 (43) / 34 静岡県 (42) / 35 福島県 (26) / 36 香川県 (41) / 37 栃木県 (37) / 38 岩手県 (40) / 39 熊本県 (39) / 40 岐阜県 (38) / 41 沖縄県 (44) / 42 宮城県 (19) / 43 鳥取県 (33) / 44 埼玉県 (25) / 45 茨城県 (45) / 46 大分県 (46) / 47 群馬県 (47)


島根大学が「大学公認」クラウドファンディング、スタート

島根大が研究に必要な経費を確保するため、インターネットで出資を募るクラウドファンディング (CF) の活用を始めた。 背景にあるのは、国からの運営費や助成の先細りだ。 島根大は 2017 年度、審査を経て研究費を獲得する科学研究費助成事業(科研費)が中国地方の国立大で最も少ないなど、厳しい状況におかれている。 CF を新たな研究費獲得の手法として注目する。

島根大出雲キャンパスにある医学部の藤谷昌司教授 (45) = 神経科学 = は 9 月から、島根大公認の CF の第 1 号として、研究資金の募集を始めた。 研究テーマは、神経発達障害の病態解明のために必要な、iPS 細胞由来の脳組織の製作。 9 月 18 日からの募集だったが、半月ほどで目標額の 100 万円が集まった。 (市野塊、asahi = 11-10-18)


島根・出雲の寺で眼鏡供養祭 全国から 200個

「目のお薬師様」として知られる島根県出雲市の一畑寺(一畑薬師)で 8 日、「眼鏡供養祭」があった。 全国から集まった約 200 個の眼鏡が本堂の薬師如来像の前に積み上げられ、10 人余りの僧侶がお経を読み上げた。 一畑寺によると、個人で眼鏡を持ち寄る参拝客が多かったことから、約 30 年前から、毎年 11 月 8 日に供養祭を開くようになった。 薬師如来像は平安時代に日本海から漁師によって引き揚げられたものとされ、漁師の母親の目が見えなかったのが、見えるようになったとのいわれがある。 (kyodo = 11-8-18)


島根県、産廃「優良」業者に撤去命令

環境基準を超える鉛などを含む産業廃棄物約 4,750 トンを、山中に不適切な方法で保管したとして、島根県は 7 日、島根県出雲市の産廃処理業者「Re-FLEX (リフレックス)」に対し、廃棄物処理法に基づいて、来年 2 月 5 日までに産廃を撤去するよう命じた。 県への取材でわかった。 県によると、同社は中国地方などの鋳物工場から出る砂や鉄くずを引き取り、一部を道路などの下に敷く再生土にリサイクルし、販売。 再生土は、優れたリサイクル商品を県が認定する「しまねグリーン製品」になっていた。

保管が不適切だったのは、引き取った砂や鉄くずなどで、出雲市内の工場近くの借地に袋詰めして積まれていた。 一部は環境基準値の 7 倍の鉛と 4.9 倍のフッ素が含まれているという。 産廃を保管するのに必要な県への届け出や設備の整備がされておらず、県は、鉛などが周辺に流出する恐れがあると判断した。 環境への影響は確認されていない。 県は 2006 - 18 年度、同社の産廃処理施設の整備費などに約 5,200 万円の補助金を支出している。 (yomiuri = 11-7-18)


地価「下落」自治体ワースト 100 ランキング

新潟県のリゾート地は 30 年前比 87% ダウン

昨年比、1988 年比で全国市区町村の地価下落率ランキングをお届けする。 データは、10 月 26 日に一般財団法人土地情報センターが発表した 7 月 1 日時点の基準地価(都道府県地価調査)の集計結果を利用した。 これは国土交通省が公開した基準地ごとの地価を集計したもので、市区町村別に平均価格や対前年の価格変動率が記載されている。

昨年比で最も地価が下落したのは?

昨年(2017 年)との比較では、最も地価が下落したのは和歌山県の海草郡紀美野町。 地価が 1 平米あたり 3 万 2,400 円と周囲に比べて比較的高かった小畑字の基準地が今年は計算対象とならなかったことで、平均地価が下がった。 和歌山県からは日高郡の印南町、日高町もトップ 3 に入っている。 マップを見ると、東京や福岡といった都市部では地価が上昇し、そこから離れるほど離れたエリアでは地価が下がっていることがわかる。 5 年前(2013 年)との比較マップを見ても、同様の傾向がうかがえる。

1988年比(30年前)では?

次に 30 年前(1988 年)との比較を見ていこう。 バブル期ピークの直前である 1988 年は「土地の値段は必ず上がる」という土地神話が隆盛を極めていた時期。 全国平均の基準地価は 1986 年から 90 年のわずか 4 年間で 2.2 倍にまで上昇した。 最近は地価が「上昇した」というニュースが報じられることも多いが、それでも全国平均地価(全用途)は 2018 年に 13 万 6,800 円と、1988 年の 30 万 9,700 円に比べると半分に満たない。 当時の水準には遠く及ばないことがわかる。

2018 年と地価が比較可能な 1,507 市区町村のうち、9 割を超える 1,384 市区町村で平均地価が下がっている。 中でも最も下落率が大きいのは、日本有数のスキーリゾート地として知られる新潟県の南魚沼郡湯沢町。 1987 年には原田知世主演の映画『私をスキーに連れてって』が公開されるなど、バブル期のスキーブームを背景にリゾートマンションが乱立。 1988 年の平均地価 16 万 3,500 円から 1993 年には最高値 19 万 0,100 円をつけたが、バブルの崩壊につれて暴落。 2018 年には 2 万 1,100 円と 30 年前の 7 分の 1 以下となった。 (荻原和樹、東洋経済 = 11-4-18)

全国市区町村「基準地価」下落率 (注) 価格は、円/m2
順位市区町村2018年(円)2017年(円)下落率
86島根県西ノ島町19,70020,600-4.37
☆ ☆ ☆
順位市区町村2018年(円)1988年(円)下落率
3鳥取県岩美町5,70033,600-83.04
15鳥取県若桜町7,90032,900-75.99
64鳥取県智頭町14,80049,500-70.10
82鳥取県境港市14,30045,800-68.93

10 年ぶりの船神事 "ホーランエンヤ" 来年 5 月 島根

島根県は 10 月 11 日、大阪市内のホテルで旅行会社や報道機関を集め、観光情報説明会「しまね・旅の縁(えにし)」を開いた。

溝口善兵衛知事はあいさつで、「西日本豪雨の影響を受けたが、JR 西日本や中国地方の各県で、がんばろう! 西日本キャンペーンを展開している。 国の宿泊支援事業ふっこう周遊割を活用して、観光需要の回復に向け全力で取り組んでいる」と話したうえで、「今年 5 月には日本遺産に安来市と浜田市の資産が追加認定された。 来年 5 月には日本 3 大船神事の 1 つ、ホーランエンヤが松江市で行われる。 引き続き、送客をお願いしたい。」と述べた。

同県では今年度、県ゆかりの俳優、玉木宏さんを起用したキャンペーンを展開している。 ご縁の国しまねとインフルエンサーを組み合わせた造語、「ご縁フルエンサー」として、今後は島根観光スポットを巡る動画の公開などを行っていく見通し。 一方、日本 3 大船神事の 1 つ、松江城山稲荷神社式年神幸祭(ホーランエンヤ)が来年 5 月、松江市で 10 年ぶりに開催。 同月 18 日が「渡御祭」、22 日「中日祭」、26 日「還御祭」となり、渡御祭と還御祭では 100 隻以上の大船行列を見ることができる。 船が通る大橋川沿いには約 1 千席の桟敷席を設ける予定。

また、県西部の浜田市は来年、浜田藩の成立から 400 年の節目を迎え、「浜田開府 400 年祭記念事業」を実施。 多彩な特別企画などを行う。 説明会後には、商談会と交流会が行われた。 交流会では、島根和牛や宍道湖のしじみ、仁多米、出雲そば、地酒などがずらりと並び、参加者が懇親を深めた。 (土橋孝秀、旅行新聞 = 11-1-18)